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JPH072136Y2 - 鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置 - Google Patents

鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置

Info

Publication number
JPH072136Y2
JPH072136Y2 JP11176791U JP11176791U JPH072136Y2 JP H072136 Y2 JPH072136 Y2 JP H072136Y2 JP 11176791 U JP11176791 U JP 11176791U JP 11176791 U JP11176791 U JP 11176791U JP H072136 Y2 JPH072136 Y2 JP H072136Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casting
posture
circular saw
unnecessary
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11176791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH065757U (ja
Inventor
慎一郎 白岩
Original Assignee
有限会社生産技術研究所
株式会社日吉インダストリーズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社生産技術研究所, 株式会社日吉インダストリーズ filed Critical 有限会社生産技術研究所
Priority to JP11176791U priority Critical patent/JPH072136Y2/ja
Publication of JPH065757U publication Critical patent/JPH065757U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH072136Y2 publication Critical patent/JPH072136Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はダイカスト製品を作製
するための鋳造粗材において、湯口ゲートなどの不要鋳
造物を自動的に切断して除去するための切断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンブロック用の鋳造粗材
には図3に示すように、溶湯を金型内へ流し込む湯路内
で固化した湯口ゲートAと、溶湯を真空引きによって吸
引する湯路内で固化した真空引きランナBとが突出形成
される。従来ではこの湯口ゲートAや真空引きランナB
をハンマで叩き折ったり、簡単なプレス装置によって押
し折って切除したり、シヤリング装置と回転カッタ装置
とを併用して切除していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】鋳造粗材の湯口ゲート
Aや真空引きランナB等の不要鋳造物はダイカスト製品
の大型化に伴って複雑で折れにくい形状となっており、
不要鋳造物を押し折って切除するとダイカスト製品に喰
い込み傷やひび割れが起生する問題点がある。不要鋳造
物を丸のこ(チップソー)によって切断する場合には湯
口ゲートAおよび真空引きランナBが鋳造粗材Sの両端
部に突出形成されているので湯口ゲートAおよび真空引
きランナBを2つの丸のこを使用するか、2工程で切断
する必要があり、また、湯口ゲートAを丸のこによって
切り離すときに切り離された切屑が丸のこのチップに当
たると丸のこが破損するので、湯口ゲートAを切り離す
ときの切断方向が限定され、丸のこを鋳造粗材Sのブロ
ック体Cと湯口ゲートAとの接合縁Dの基端側から接合
縁Dに沿って図3に示すE方向へ移動させて湯口ゲート
Aを切り離す必要があるので、切断装置が複雑化および
大型化する問題点がある。本考案は上記問題点を解消し
てとくに大型の鋳造粗材の不要鋳造物を1つの丸のこに
よって的確に自動切断することを課題とするものであ
る。
【0004】本考案の鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置
は水平な回転軸を中心として回転駆動される丸のこを昇
降動可能に設置するとともに、搬入された鋳造粗材がセ
ットされるセット面を有し、前記回転軸と直交する水平
な回動軸を中心として回動するセットテーブルを、前記
セット面が上位で水平となる第1の回動姿勢と、前記セ
ット面が下位で水平となる第2の回動姿勢と、前記セッ
ト面が前記丸のこ側で垂直となる第3の回動姿勢とに転
向制御可能に設置した構成を有する。
【0005】
【作用】搬入された鋳造粗材がセットされるセット面を
有するセットテーブルを水平な回転軸を中心として回転
駆動される丸のこの回転軸と直交する水平な回動軸を中
心として回動させて前記セット面が上位で水平となる第
1の回動姿勢と、前記セット面が下位で水平となる第2
の回動姿勢と、前記セット面が前記丸のこ側で垂直とな
る第3の回動姿勢とに転向させ、前記セットテーブルが
前記第1の回動姿勢に転向したときに鋳造粗材を前記セ
ット面にセットし、前記セットテーブルが前記第2、第
3の回動姿勢に転向したときに鋳造粗材を不要鋳造物の
切断に適合した姿勢に変向させて不要鋳造物を前記丸の
こによって切断する。
【0006】
【考案の効果】本考案は前記したように構成してあるの
で、鋳造粗材の各不要鋳造物を1つの丸のこによって1
工程で適確に切断することかでき、鋳造粗材の不要鋳造
物を切断するための工数およびスペースを低減して設備
コストを節減し、大型の鋳造粗材Sから不要鋳造物を能
率的に切除することができるとともに、鋳造粗材を各不
要鋳造物の切断に適した姿勢にそれぞれ変向させて合理
的に切断することができる。また、セットテーブルを上
位および下位でそれぞれ水平な回動姿勢に転向させて鋳
造粗材を切断ステーションへ自動搬入するためのスペー
スおよび切断ステーションから自動搬出するためのスペ
ースを確保することができるので、鋳造粗材の搬入出を
自動化するための受け渡し機構による受け渡し動作を円
滑化および簡易化することができる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の1実施例を図面にしたがって
説明する。自動車のエンジンブロックを作製するために
鋳造されて湯口ゲートAと真空引きランナBとの2つの
不要鋳造物が両端部に突出形成された鋳造粗材Sから湯
口ゲートAおよび真空引きランナBを切断するために切
断ステーションに装設された切断装置において、水平状
に設置された台板1上にはスライドベース1aがレール
1bを介して水平スライド可能に設置され、このスライ
ドベース1a上には1対のガイド支柱2,2が並行状に
立設されている。
【0008】両ガイド支柱2には両ガイド支柱2によっ
て案内されて昇降する昇降スライダ3の両端部が上下方
向へのスライド可能に嵌装支持されている。
【0009】両ガイド支柱2間には台板1に固定されて
昇降スライダ3を昇降させる昇降シリンダ4が設置さ
れ、この昇降シリンダ4のピストンロッド4aの上端は
昇降スライダ3に連結されている。
【0010】昇降スライダ3に取付けられた軸受けユニ
ット5上にはモータ6が設置されるとともに、軸受けユ
ニット5には水平状に設置されてモータ6によって回転
駆動されるスピンドル7が回転可能に支持されている。
【0011】スピンドル7の先端には周方向に配列され
た多数個のダイヤモンドチップ8aを有し、スライドベ
ース1aの移動方向と平行で水平な回転軸aを中心とし
て回転駆動される丸のこ8が取付けられている。
【0012】台板1上にはほぼ門形状に形成されて上端
の中央部に軸受け部9aを有する第1支持部材9が丸の
こ8の回転軸aと平行に設置されるとともに、台板1上
には第1支持部材9の軸受け部9aに同心状に対置され
た軸受け部10aが上端に形成された第2支持部材10
が立設されている。
【0013】両支持部材9,10によって回動可能に支
持された長方形台状のセットテーブル11には取出しロ
ボットのロボットハンドHによって切断ステーションへ
搬入された鋳造粗材Sがセットされるセット面12が形
成され、このセット面12には鋳造粗材Sをクランプす
る図示しないクランプ機構が取付けられるとともに、セ
ットテーブル11の両側端面の中央部には両支持部材
9,10の軸受け部9a,10aに回転可能に嵌挿され
た1対の軸部11aが形成されている。
【0014】セットテーブル11は台板1上に設置され
た制御モータ14によって割出し駆動されて丸のこ8の
回転軸aと直交する水平な回動軸bを中心として回動
し、セット面12が上位で水平となって鋳造粗材Sがセ
ットされる第1の回動姿勢と、この第1の回動姿勢を1
80°反転した姿勢でセット面12が下位で水平となる
第2の回動姿勢と、この第2の回動姿勢を回転カッタ8
側へ90°反転した姿勢でセット面12が丸のこ8側で
垂直となる第3の回動姿勢とに転向制御される。
【0015】台板1の中央部付近には切り離された切屑
を回収するホッパ13が設置され、ホッパ15内へ落下
した切屑はホッパの下方に設けたコンベア上に載置され
て搬送される回収ボックス内に回収される。
【0016】鋳造粗材Sから不要鋳造物を切除するに際
し、第1の回動姿勢に転向したセットテーブル11上へ
取出しロボットのロボットハンドHによって搬入された
鋳造粗材Sは湯口ゲートAが上側に配置されて真空引き
ランナBの突出部B1が反丸のこ側へ突出した姿勢でセ
ットテーブル11上に移載されてセット面12にセット
される(図4参照)。
【0017】次に、セットテーブル11が駆動されて時
計回りに180°回動し、第2の回動姿勢に転向する。
セットテーブル11が第2の回動姿勢に転向すると、鋳
造粗材Sはセットテーブル11とともに180°反転
し、湯口ゲートAが下側へ旋回して真空引きランナBの
突出部B1が丸のこ8側へ突出した姿勢に変向する。
【0018】この状態で、丸のこ8が鋳造粗材Sの真空
引きランナBの突出部B1と基部B2との連接部B3の
直上へ水平移動してから下降および上昇し、真空引きラ
ンナBの突出部B1が丸のこ8によって連接部B3の位
置で切断されて切り離される(図5参照)。
【0019】次に、丸のこ8の上昇後、セットテーブル
11が駆動されて丸のこ8側へ反時計回りに90°回動
し、第3の回動姿勢に転向する。セットテーブル11が
第3の回動姿勢に転向すると、鋳造粗材Sは湯口ゲート
Aが丸のこ8側へ旋回して直立した姿勢に変向する。
【0020】この状態で、丸のこ8が湯口ゲートAの接
合縁Dの直上へ水平移動してから下降および上昇し、湯
口ゲートAが接合縁Dの位置で丸のこ8によって接合縁
Dに沿って切断されて湯口ゲートA全体が切り離される
(図6参照)。
【0021】続いて、セットテーブル11が駆動されて
時計回りに90°回動し、第2の回動姿勢に転向する。
セットテーブル11が第2の回動姿勢に転向すると、湯
口ゲートAおよび真空引きランナBの突出部B1が切除
された鋳造粗材Sはセットテーブル11の下方へ進入し
た治具テーブル15上へ移載されて搬出され、次工程で
バリ折り装置によってバリ取り加工されるとともに、鋳
造粗材Sの真空引きランナBの基部B2がバリ折り装置
によって切除される。
【0022】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。本例では水平な回転軸9を中心とし
て回転駆動される丸のこ8を昇降動可能に設置するとと
もに、搬入された鋳造粗材Sがセットされるセット面1
2を有し、回転軸aと直交する水平な回動軸bを中心と
して回動するセットテーブル11を、セット面12が上
位で水平となる第1の回動姿勢と、セット面12が下位
で水平となる第2の回動姿勢と、セット面12が丸のこ
8側で垂直となる第3の回動姿勢とに転向制御可能に設
置してある。
【0023】このため、鋳造粗材Sの各不要鋳造物を1
つの丸のこ8によって1工程で適確に切断することがで
き、鋳造粗材Sの不要鋳造物を切断するため工数および
スペースを低減して設備コストを節減し、大型の鋳造粗
材Sから不要鋳造物を能率的に切除することができると
ともに、鋳造粗材Sを各不要鋳造物の切断に通した姿勢
にそれぞれ変向させて合理的に切断することができる。
【0024】また、セットテーブル11を上位および下
位でそれぞれ水平な回動姿勢に転向させて鋳造粗材Sを
切断ステーションへ自動搬入するためのスペースおよび
切断ステーションから自動搬出するためのスペースを確
保することができるので、鋳造粗材Sの搬入出を自動化
するための受け渡し機構による受け渡し動作を円滑化お
よび簡易化することができる。
【0025】さらに、鋳造粗材Sから切り離された切屑
をホッパ13を通じて回収して自動的に処理することが
できるので、回収した切屑を切断ステーションから搬出
して再溶解のために溶解炉へ搬送する搬送設備を容易に
設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す切断装置の側面図であ
る。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】鋳造粗材の斜視図である。
【図4】鋳造粗材がセットされた状態を示す要部の側面
図である。
【図5】真空引きランナの突出部を切断するときの状態
を示す要部の側面図である。
【図6】湯口ゲートを切断するときの状態を示す要部の
側面図である。
【図7】鋳造粗材を搬出するときの状態を示す要部の側
面図である。
【符号の説明】
8 丸のこ 11 セットテーブル 12 セット面 S 鋳造粗材 A 湯口ゲート B 真空ランナ a 回転軸 b 回動軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な回転軸を中心として回転駆動され
    る丸のこを昇降動可能に設置するとともに、搬入された
    鋳造粗材がセットされるセット面を有し、前記回転軸と
    直交する水平な回動軸を中心として回動するセットテー
    ブルを、前記セット面が上位で水平となる第1の回動姿
    勢と、前記セット面が下位で水平となる第2の回動姿勢
    と、前記セット面が前記丸のこ側で垂直となる第3の回
    動姿勢とに転向制御可能に設置したことを特徴とする鋳
    造粗材の不要鋳造物の切断装置。
JP11176791U 1991-12-20 1991-12-20 鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置 Expired - Lifetime JPH072136Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11176791U JPH072136Y2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置

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JP11176791U JPH072136Y2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置

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Publication Number Publication Date
JPH065757U JPH065757U (ja) 1994-01-25
JPH072136Y2 true JPH072136Y2 (ja) 1995-01-25

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ID=14569665

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JP11176791U Expired - Lifetime JPH072136Y2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 鋳造粗材の不要鋳造物の切断装置

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JPH065757U (ja) 1994-01-25

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