JPH07209804A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH07209804A JPH07209804A JP300994A JP300994A JPH07209804A JP H07209804 A JPH07209804 A JP H07209804A JP 300994 A JP300994 A JP 300994A JP 300994 A JP300994 A JP 300994A JP H07209804 A JPH07209804 A JP H07209804A
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- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】現像処理により感材に残らないフィルター染料
を含有する感材を提供する。更に、膜強度大で長巻可能
な、高温保存安定性の良好な感材を提供する。 【構成】支持体上に下記D−68のようなフィルター染
料を含有する親水性コロイド層を有し、全乳剤層の乾燥
総膜厚が25μm 以下であって、該支持体がポリ(アル
キレン芳香族ジカルボキシレート)からなり、そのガラ
ス転移温度が50℃以上200℃以下であり、かつ下塗
り塗布前あるいは下塗り塗布後、ハロゲン化銀感光層塗
布前の間に40℃以上ガラス転移温度未満の温度で熱処
理されている。 【化1】
を含有する感材を提供する。更に、膜強度大で長巻可能
な、高温保存安定性の良好な感材を提供する。 【構成】支持体上に下記D−68のようなフィルター染
料を含有する親水性コロイド層を有し、全乳剤層の乾燥
総膜厚が25μm 以下であって、該支持体がポリ(アル
キレン芳香族ジカルボキシレート)からなり、そのガラ
ス転移温度が50℃以上200℃以下であり、かつ下塗
り塗布前あるいは下塗り塗布後、ハロゲン化銀感光層塗
布前の間に40℃以上ガラス転移温度未満の温度で熱処
理されている。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染料によって染色された
フィルター層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
に関し、染料の脱色および/または溶出が充分であり、
かつ膜強度の強いハロゲン化銀カラー写真感光材料に関
するものである。
フィルター層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
に関し、染料の脱色および/または溶出が充分であり、
かつ膜強度の強いハロゲン化銀カラー写真感光材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料、特に
撮影用カラー感材において、色再現性を向上する目的
で、イエローフィルター層を設置することはよく知られ
ている。従来はこのイエローフィルター層にいわゆる黄
色コロイド銀(Carey Lea Silvrと呼ばれている)が用
いられてきたが、コロイド銀使用によりカブリ、特に保
存中のカブリが増加する、分光吸収の波形が緑および/
または赤光領域まで伸びているために、緑感光層や赤感
光層の感度を低下等の弊害があった。これら欠点を克服
する目的で、コロイド銀を固定性の染料に置き換えるこ
とが、例えば、米国特許第4,420,555号、特開
昭61−204630号、同61−205934号、同
62−56958号、同62−222248号、同63
−184749号、特開平3−167546号、同4−
348342号および同4−362634号等提案され
ている。しかしながら、これら染料を用いた場合、特に
感光材料の膜厚が厚い場合には、その現像処理による脱
色性および/または溶出性が充分でなく、処理後の感材
にも残存し、市中ラボにおいて写真性能が変動するとい
う問題があった。我々は鋭意検討を進めた結果、染料の
残存は発色現像液中において水酸イオンや亜硫酸イオン
等の求核剤が染料に負荷した化合物が膜中に存在し、発
色現像後の処理工程で脱離(逆)反応を起こして染料に
戻ることが原因であることをつきとめた。これを防止す
る目的で感光材料の膜厚をある程度以上薄くすると、残
存およびこれに基づく脱離・呈色反応は実用上問題にな
らなくなるが、従来の支持体では膜強度が弱くなり、長
巻きの撮影材料が提供しにくくなること等が問題として
残ることが明らかになってきた。一方、本発明の支持体
に類似したものは既に、米国特許第4,141,735
号、特開昭50−51174号、同50−95374
号、同51−7079号および特開平2−54254号
等で知られていたが、本発明の染料との組み合わせはな
んら示唆されておらず、また感材の乾燥膜厚との組み合
わせがこのような効果を発現することも、知られていな
かった。
撮影用カラー感材において、色再現性を向上する目的
で、イエローフィルター層を設置することはよく知られ
ている。従来はこのイエローフィルター層にいわゆる黄
色コロイド銀(Carey Lea Silvrと呼ばれている)が用
いられてきたが、コロイド銀使用によりカブリ、特に保
存中のカブリが増加する、分光吸収の波形が緑および/
または赤光領域まで伸びているために、緑感光層や赤感
光層の感度を低下等の弊害があった。これら欠点を克服
する目的で、コロイド銀を固定性の染料に置き換えるこ
とが、例えば、米国特許第4,420,555号、特開
昭61−204630号、同61−205934号、同
62−56958号、同62−222248号、同63
−184749号、特開平3−167546号、同4−
348342号および同4−362634号等提案され
ている。しかしながら、これら染料を用いた場合、特に
感光材料の膜厚が厚い場合には、その現像処理による脱
色性および/または溶出性が充分でなく、処理後の感材
にも残存し、市中ラボにおいて写真性能が変動するとい
う問題があった。我々は鋭意検討を進めた結果、染料の
残存は発色現像液中において水酸イオンや亜硫酸イオン
等の求核剤が染料に負荷した化合物が膜中に存在し、発
色現像後の処理工程で脱離(逆)反応を起こして染料に
戻ることが原因であることをつきとめた。これを防止す
る目的で感光材料の膜厚をある程度以上薄くすると、残
存およびこれに基づく脱離・呈色反応は実用上問題にな
らなくなるが、従来の支持体では膜強度が弱くなり、長
巻きの撮影材料が提供しにくくなること等が問題として
残ることが明らかになってきた。一方、本発明の支持体
に類似したものは既に、米国特許第4,141,735
号、特開昭50−51174号、同50−95374
号、同51−7079号および特開平2−54254号
等で知られていたが、本発明の染料との組み合わせはな
んら示唆されておらず、また感材の乾燥膜厚との組み合
わせがこのような効果を発現することも、知られていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は第一
に、現像処理により脱色および/または溶出することに
よって、残存しないフィルター染料を有するハロゲン化
カラー写真感光材料を提供することにあり、第二に、感
光材料の破断等が起こらない膜強度の強いハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することにあり、第三に、感
光材料自体の厚みが薄く長巻可能な感光材料を提供する
ことにある。第四に、高温条件下にさらされた後にミニ
ラボ現像処理しても処理ムラ、ジャミングが起こらない
感光材料を提供することにある。
に、現像処理により脱色および/または溶出することに
よって、残存しないフィルター染料を有するハロゲン化
カラー写真感光材料を提供することにあり、第二に、感
光材料の破断等が起こらない膜強度の強いハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することにあり、第三に、感
光材料自体の厚みが薄く長巻可能な感光材料を提供する
ことにある。第四に、高温条件下にさらされた後にミニ
ラボ現像処理しても処理ムラ、ジャミングが起こらない
感光材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料によって達成された。 (1) 支持体上に下記一般式(I)で表される化合物を含
有する親水性コロイド層を有し、全乳剤層の乾燥総膜厚
が25μm 以下であって、該支持体がポリ(アルキレン
芳香族ジカルボキシレート)からなり、そのガラス転移
温度が50℃以上200℃以下であり、かつ下塗り塗布
前あるいは下塗り塗布後、ハロゲン化銀感光層塗布前の
間に40℃以上ガラス転移温度未満の温度で熱処理され
ていることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。式(I)
ン化銀カラー写真感光材料によって達成された。 (1) 支持体上に下記一般式(I)で表される化合物を含
有する親水性コロイド層を有し、全乳剤層の乾燥総膜厚
が25μm 以下であって、該支持体がポリ(アルキレン
芳香族ジカルボキシレート)からなり、そのガラス転移
温度が50℃以上200℃以下であり、かつ下塗り塗布
前あるいは下塗り塗布後、ハロゲン化銀感光層塗布前の
間に40℃以上ガラス転移温度未満の温度で熱処理され
ていることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。式(I)
【0005】
【化3】
【0006】式中X,Yは各々電子求引性基を表わす
か、XとYで結合した酸性核を表わし、Arはフェニル
基または複素環基を表し、L1 ,L2 ,L3 は各々メチ
ン基を表わし、nは0,1又は2を表わす。 (2) 前記(1) ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキシレー
ト)支持体がベンゼンジカルボン酸もしくはナフタレン
ジカルボン酸とジオールを必須成分とするポリエステル
であることを特徴とする前記のハロゲン化銀カラー写真
感光材料。 (3) 前記ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキシレート)
支持体がポリ(エチレンテレフタレート)またはポリ
(エチレンナフタレート)であることを特徴とする前記
(1) のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (4) 下記一般式(II)で表される化合物を含有する親水
性コロイド層を有する前記(1) のハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
か、XとYで結合した酸性核を表わし、Arはフェニル
基または複素環基を表し、L1 ,L2 ,L3 は各々メチ
ン基を表わし、nは0,1又は2を表わす。 (2) 前記(1) ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキシレー
ト)支持体がベンゼンジカルボン酸もしくはナフタレン
ジカルボン酸とジオールを必須成分とするポリエステル
であることを特徴とする前記のハロゲン化銀カラー写真
感光材料。 (3) 前記ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキシレート)
支持体がポリ(エチレンテレフタレート)またはポリ
(エチレンナフタレート)であることを特徴とする前記
(1) のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (4) 下記一般式(II)で表される化合物を含有する親水
性コロイド層を有する前記(1) のハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0007】
【化4】
【0008】式中R21は水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、複素環基、ウレイド基、スルホン
アミド基、スルファモイル基、スルホニル基、スルフィ
ニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、オキシカル
ボニル基、アシル基、カルバモイル基、シアノ基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、又はアミド基
を表わす。Qは−O−又は−NR22−を表わし、R22は
水素原子、アルキル基、アリール基、又は複素環基を表
わす。R23,R24,R25は水素原子、アルキル基、又は
アリール基を表わしR24とR 25で6員環を形成してもよ
い。R26は水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ
基を表わす。L1 ,L2 ,L3 はメチン基を表わし、k
は0か1である。
ニル基、アリール基、複素環基、ウレイド基、スルホン
アミド基、スルファモイル基、スルホニル基、スルフィ
ニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、オキシカル
ボニル基、アシル基、カルバモイル基、シアノ基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、又はアミド基
を表わす。Qは−O−又は−NR22−を表わし、R22は
水素原子、アルキル基、アリール基、又は複素環基を表
わす。R23,R24,R25は水素原子、アルキル基、又は
アリール基を表わしR24とR 25で6員環を形成してもよ
い。R26は水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ
基を表わす。L1 ,L2 ,L3 はメチン基を表わし、k
は0か1である。
【0009】本発明で用いられる一般式(I)の染料に
ついて詳細に説明する。X,Yで表される電子吸引性基
は各々シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ヒ
ドロキシエトキシカルボニル、t−アミルオキシカルボ
ニル)、アリールオキシカルボニル(例えばフェノキシ
カルボニル、4−メトキシカルボニル)、アシル基(例
えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、プロピオニ
ル、4−メタンスルホンアミドベンゾイル、4−メトキ
シ−3−メタンスルホンアミドベンゾイル、1−メチル
シクロプロピルカルボニル)、カルバモイル基(例えば
N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイ
ル、ピペリジン−1−イルカルボニル、N−(3−メタ
ンスルホンアミドフェニル)カルバモイル)、スルホニ
ル基(例えばベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホ
ニル)を表し、X,Yで結合した酸性核としては5また
は6員環が好ましく、5員環としては例えば2−ピラゾ
リン−5−オン、2−イソオキサゾリン−5−オン、ピ
ラゾリジン−3,5−ジオン、2,5−ジヒドロフラン
−2−オン、インダン−1,3−ジオンが好ましく、6
員環としては、例えば1,2−ジヒドロ−6−ヒドロキ
シピリジン−2−オン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸が好ましい。
ついて詳細に説明する。X,Yで表される電子吸引性基
は各々シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ヒ
ドロキシエトキシカルボニル、t−アミルオキシカルボ
ニル)、アリールオキシカルボニル(例えばフェノキシ
カルボニル、4−メトキシカルボニル)、アシル基(例
えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、プロピオニ
ル、4−メタンスルホンアミドベンゾイル、4−メトキ
シ−3−メタンスルホンアミドベンゾイル、1−メチル
シクロプロピルカルボニル)、カルバモイル基(例えば
N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイ
ル、ピペリジン−1−イルカルボニル、N−(3−メタ
ンスルホンアミドフェニル)カルバモイル)、スルホニ
ル基(例えばベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホ
ニル)を表し、X,Yで結合した酸性核としては5また
は6員環が好ましく、5員環としては例えば2−ピラゾ
リン−5−オン、2−イソオキサゾリン−5−オン、ピ
ラゾリジン−3,5−ジオン、2,5−ジヒドロフラン
−2−オン、インダン−1,3−ジオンが好ましく、6
員環としては、例えば1,2−ジヒドロ−6−ヒドロキ
シピリジン−2−オン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸が好ましい。
【0010】Arで表されるフェニル基は電子供与性基
で置換されているフェニル基が好ましく、電子供与性基
としてはジアルキルアミノ基(例えばジメチルアミノ、
ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノ、ジ(ブトキシ
カルボニルメチル)アミノ、N−エチル−N−エトキシ
カルボニルメチルアミノ、ジ(シアノエチル)アミノ、
ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリノ、N−エチル
−N−β−メタンスルホンアミドエチルアミノ、N−エ
チル−N−β−ヒドロキシエチル)、ヒドロキシ基、ア
ルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、エトキシカル
ボニルメトキシ)が好ましい。
で置換されているフェニル基が好ましく、電子供与性基
としてはジアルキルアミノ基(例えばジメチルアミノ、
ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノ、ジ(ブトキシ
カルボニルメチル)アミノ、N−エチル−N−エトキシ
カルボニルメチルアミノ、ジ(シアノエチル)アミノ、
ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリノ、N−エチル
−N−β−メタンスルホンアミドエチルアミノ、N−エ
チル−N−β−ヒドロキシエチル)、ヒドロキシ基、ア
ルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、エトキシカル
ボニルメトキシ)が好ましい。
【0011】Arで表される複素環基としては5員環の
複素環が好ましく、例えばピロール、インドール、フラ
ン、チオフェンが特に好ましい。6員環の複素環として
はクマリンが好ましい。
複素環が好ましく、例えばピロール、インドール、フラ
ン、チオフェンが特に好ましい。6員環の複素環として
はクマリンが好ましい。
【0012】L1 ,L2 ,L3 で表されるメチン基は置
換基を有していてもよいが無置換のメチン基が好まし
い。
換基を有していてもよいが無置換のメチン基が好まし
い。
【0013】次に本発明に用いる一般式(II) の化合物
について詳細に説明する。R21で表されるアルキル基は
置換基を有していてもよく、炭素数1から8のアルキル
基が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、第3
ブチル、ノルマルブチル、1−メチルシクロプロピル、
クロロメチル、トリフルオロメチル、エトキシカルボニ
ルメチルなどが好ましい。
について詳細に説明する。R21で表されるアルキル基は
置換基を有していてもよく、炭素数1から8のアルキル
基が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、第3
ブチル、ノルマルブチル、1−メチルシクロプロピル、
クロロメチル、トリフルオロメチル、エトキシカルボニ
ルメチルなどが好ましい。
【0014】R21で表されるアリール基は置換基を有し
ていてもよく、炭素数6から13のアリール基が好まし
く、例えばフェニル、4−メトキシフェニル、4−アセ
チルアミノフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニ
ル、4−ベンゼンスルホンアミドフェニル、1−エトキ
シカルボニルプロパンスルホンアミドが好ましい。
ていてもよく、炭素数6から13のアリール基が好まし
く、例えばフェニル、4−メトキシフェニル、4−アセ
チルアミノフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニ
ル、4−ベンゼンスルホンアミドフェニル、1−エトキ
シカルボニルプロパンスルホンアミドが好ましい。
【0015】R22で表されるアルキル基は置換基を有し
ていてもよく、炭素数1から18のアルキル基が好まし
く例えばメチル、2−シアノエチル、2−ヒドロキシエ
チル、2−アセトキシエチル等が好ましい。
ていてもよく、炭素数1から18のアルキル基が好まし
く例えばメチル、2−シアノエチル、2−ヒドロキシエ
チル、2−アセトキシエチル等が好ましい。
【0016】R22で表されるフェニル基または置換フェ
ニル基は炭素数6から22のフェニル基が好ましく例え
ばフェニル、2−メトキシ−5−エトキシカルボニルフ
ェニル、3,5−ジ(エトキシカルボニル)フェニル、
4−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノカルボニル
フェニル、4−ノルマルオクチルオキシカルボニルフェ
ニル、4−ブタンスルホンアミドカルボニルフェニル、
4−メタンスルホンアミドカルボニルフェニル、3−ス
ルファモイルフェニル、4−メタンスルホンアミドフェ
ニル、4−メタンスルホンアミドスルホニルフェニル、
4−アセチルスルファモイルフェニル、4−プロピオニ
ルスルファモイルフェニル、4−N−エチルカルバモイ
ルスルファモイルフェニル等が好ましい。
ニル基は炭素数6から22のフェニル基が好ましく例え
ばフェニル、2−メトキシ−5−エトキシカルボニルフ
ェニル、3,5−ジ(エトキシカルボニル)フェニル、
4−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノカルボニル
フェニル、4−ノルマルオクチルオキシカルボニルフェ
ニル、4−ブタンスルホンアミドカルボニルフェニル、
4−メタンスルホンアミドカルボニルフェニル、3−ス
ルファモイルフェニル、4−メタンスルホンアミドフェ
ニル、4−メタンスルホンアミドスルホニルフェニル、
4−アセチルスルファモイルフェニル、4−プロピオニ
ルスルファモイルフェニル、4−N−エチルカルバモイ
ルスルファモイルフェニル等が好ましい。
【0017】R22で表される複素環基としてはピリジ
ル、4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−2−イ
ル、4−ヒドロキシ−6−第3ブチルピリミジン−2−
イル、スルホラン−3−イン等がある。
ル、4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−2−イ
ル、4−ヒドロキシ−6−第3ブチルピリミジン−2−
イル、スルホラン−3−イン等がある。
【0018】R23、R24、R25で表されるアルキル基は
炭素数1から6のアルキル基が好ましく、例えばメチ
ル、エチル、プロピルが好ましい。特にメチル基は好ま
しい。
炭素数1から6のアルキル基が好ましく、例えばメチ
ル、エチル、プロピルが好ましい。特にメチル基は好ま
しい。
【0019】R23、R24、R25で表されるアリール基は
炭素数6〜13のアリール基が好ましくフェニル基が特
に好ましい。。R24とR25で形成する6員環は飽和、不
飽和、複素環のいずれでもよいがベンゼン環が特に好ま
しい。
炭素数6〜13のアリール基が好ましくフェニル基が特
に好ましい。。R24とR25で形成する6員環は飽和、不
飽和、複素環のいずれでもよいがベンゼン環が特に好ま
しい。
【0020】R26で表されるアルキル基は置換基を有し
てもよく、炭素数1から18のアルキル基が好ましく、
例えばメチル、エチル、エトキシカルボニルメチル、第
3ブトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチ
ル、ジメチルアミノメチル、2−シアノエチル、3−ア
セトアミドプロピル、3−プロピオニルアミノプロピ
ル、3−ベンゼンスルホンアミドプロピル、3−プロパ
ンスルホンアミドプロピル、テトラヒドロフルフリルオ
キシカルボニルエチルなどが好ましい。
てもよく、炭素数1から18のアルキル基が好ましく、
例えばメチル、エチル、エトキシカルボニルメチル、第
3ブトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチ
ル、ジメチルアミノメチル、2−シアノエチル、3−ア
セトアミドプロピル、3−プロピオニルアミノプロピ
ル、3−ベンゼンスルホンアミドプロピル、3−プロパ
ンスルホンアミドプロピル、テトラヒドロフルフリルオ
キシカルボニルエチルなどが好ましい。
【0021】R26で表されるフェニル基又は置換フェニ
ル基は炭素数6から22のフェニル基が好ましく例えば
フェニル、2−メトキシ−5−エトキシカルボニルフェ
ニル、4−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノカル
ボニルフェニル、4−ノルマルオクチルオキシカルボニ
ルフェニル、4−ヒドロキシエトキシカルボニルフェニ
ル、4−プロパンスルホンアミドフェニル、4−ブタン
スルホンアミドカルボニルフェニル、4−メタンスルホ
ンアミドカルボニルフェニル、4−アセチルスルファモ
イルフェニル、が好ましい。
ル基は炭素数6から22のフェニル基が好ましく例えば
フェニル、2−メトキシ−5−エトキシカルボニルフェ
ニル、4−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノカル
ボニルフェニル、4−ノルマルオクチルオキシカルボニ
ルフェニル、4−ヒドロキシエトキシカルボニルフェニ
ル、4−プロパンスルホンアミドフェニル、4−ブタン
スルホンアミドカルボニルフェニル、4−メタンスルホ
ンアミドカルボニルフェニル、4−アセチルスルファモ
イルフェニル、が好ましい。
【0022】R26で表されるアミノ基はジアルキルアミ
ノ基が好ましく例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ
が好ましい。
ノ基が好ましく例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ
が好ましい。
【0023】一般式(II)で表される化合物はpH6以
下の水に難溶(水100mlに対し溶解度が1g以下、好
ましくは0.1g以下、より好ましくは0.01g以
下)でなければならず、スルホ基、スルホ基の塩、カル
ボキシ基、カルボキシ基の塩を置換基として含まないほ
うが好ましい。また、酢酸エチルなどの有機溶媒に可溶
性でなければならない(100mlの酢酸エチルへの溶解
度が1g以上、好ましくは3g以上)。(いずれも25
℃における溶解度)
下の水に難溶(水100mlに対し溶解度が1g以下、好
ましくは0.1g以下、より好ましくは0.01g以
下)でなければならず、スルホ基、スルホ基の塩、カル
ボキシ基、カルボキシ基の塩を置換基として含まないほ
うが好ましい。また、酢酸エチルなどの有機溶媒に可溶
性でなければならない(100mlの酢酸エチルへの溶解
度が1g以上、好ましくは3g以上)。(いずれも25
℃における溶解度)
【0024】また一般式(II)で表される化合物は上記
以外の解離性基を有していることが好ましい。好ましい
解離性基の例としては置換スルホニルアミノ基(例えば
CH 3 SO2 NH−、C6 H5 SO2 NH−)、アシル
スルファモイル基、スルホニルスルファモイル基、スル
ホニルカルバモイル基、カルバモイルスルファモイル
基、フェノール性水酸基がある。
以外の解離性基を有していることが好ましい。好ましい
解離性基の例としては置換スルホニルアミノ基(例えば
CH 3 SO2 NH−、C6 H5 SO2 NH−)、アシル
スルファモイル基、スルホニルスルファモイル基、スル
ホニルカルバモイル基、カルバモイルスルファモイル
基、フェノール性水酸基がある。
【0025】次に一般式(I)、(II)で表される化合
物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】本発明の一般式(I)または(II)の染料
は、常法である高沸点有機溶媒を用いた乳化分散をする
ことができる。
は、常法である高沸点有機溶媒を用いた乳化分散をする
ことができる。
【0042】又、高沸点有機溶媒の代わりに、又はさら
に追加混合して、水不溶性ポリマーを含有してポリマー
分散することも好ましい。
に追加混合して、水不溶性ポリマーを含有してポリマー
分散することも好ましい。
【0043】又、これらの乳化分散物中には、他の写真
的に有用な化合物(例えば、色像形成剤、混色防止剤、
現像抑制剤放出化合物、現像促進剤放出化合物、カブリ
防止剤、紫外線吸収剤、色像安定化剤など)が、低沸点
有機溶剤と共に共存しても良い。
的に有用な化合物(例えば、色像形成剤、混色防止剤、
現像抑制剤放出化合物、現像促進剤放出化合物、カブリ
防止剤、紫外線吸収剤、色像安定化剤など)が、低沸点
有機溶剤と共に共存しても良い。
【0044】本発明に使用される界面活性重合体は、溶
解性の許す範囲内において、低沸点有機溶媒か又はコロ
イド水溶液(或いは親水性コロイドを含まない水溶液)
のいずれか一方又は両方に添加することができる。
解性の許す範囲内において、低沸点有機溶媒か又はコロ
イド水溶液(或いは親水性コロイドを含まない水溶液)
のいずれか一方又は両方に添加することができる。
【0045】本発明に用いる界面活性重合体は単独で用
いられるばかりでなく、他の界面活性剤と併用すること
ができる。単独で用いるよりむしろ他の或る種の界面活
性剤と併用した方が好ましい場合もある。
いられるばかりでなく、他の界面活性剤と併用すること
ができる。単独で用いるよりむしろ他の或る種の界面活
性剤と併用した方が好ましい場合もある。
【0046】本発明に用いる界面活性重合体はいわゆる
アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤
と併用できる。上記アニオン性界面活性剤としては、1
分子中に炭素数8から30までの疎水性基と−SO3 M
もしくは−OSO3 M基(Mはスルホン酸と塩を形成し
得るカチオン又はカチオン性根)とを併せもつ化合物を
用いることが好ましい。この種の化合物は、小田良平、
志村一広著「界面活性剤の合成と応用」(槇書店版)お
よびA.W.Perry 著「Surface Active Agents (サーフェ
ス・アクティブ・エージェンツ)」(Interscience Pub
lications Inc.New York)に記載がある。
アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤
と併用できる。上記アニオン性界面活性剤としては、1
分子中に炭素数8から30までの疎水性基と−SO3 M
もしくは−OSO3 M基(Mはスルホン酸と塩を形成し
得るカチオン又はカチオン性根)とを併せもつ化合物を
用いることが好ましい。この種の化合物は、小田良平、
志村一広著「界面活性剤の合成と応用」(槇書店版)お
よびA.W.Perry 著「Surface Active Agents (サーフェ
ス・アクティブ・エージェンツ)」(Interscience Pub
lications Inc.New York)に記載がある。
【0047】本発明に用いる一般式(I)の化合物を含
む親水性コロイド層はフィルター層として用いることが
好ましく、とくに撮影用感光材料のイエローフィルター
層として用いることが好ましい。親水性コロイドとして
は、ゼラチンが代表的なものであるが、その他写真用に
使用しうるものとして従来知られているものはいずれも
使用できる。
む親水性コロイド層はフィルター層として用いることが
好ましく、とくに撮影用感光材料のイエローフィルター
層として用いることが好ましい。親水性コロイドとして
は、ゼラチンが代表的なものであるが、その他写真用に
使用しうるものとして従来知られているものはいずれも
使用できる。
【0048】本発明において、全乳剤層の乾燥総膜厚は
25μm 以下であるが、好ましくは15μm 〜22μm
、より好ましくは17μm 〜20μm である。膜が厚
くなると処理後の染料の残存が問題となり、膜が薄くな
ると膜強度が弱くなり好ましくない。ここで乾燥総膜厚
とは、温度25℃湿度55%下で2日間調湿された条件
下で市販の接触膜厚測定計(Anritsu Electric Co.Ltd.
K-402BSTAND) で測定された値で表示する。該乳剤層を
有する側の全親水性コロイド層の乾燥膜厚の総和(すな
わち乾燥総膜厚)は、乾燥試料の厚みと該乳剤層を有す
る側の支持体上の塗設層を除去した後の厚みとの差によ
り求められる。
25μm 以下であるが、好ましくは15μm 〜22μm
、より好ましくは17μm 〜20μm である。膜が厚
くなると処理後の染料の残存が問題となり、膜が薄くな
ると膜強度が弱くなり好ましくない。ここで乾燥総膜厚
とは、温度25℃湿度55%下で2日間調湿された条件
下で市販の接触膜厚測定計(Anritsu Electric Co.Ltd.
K-402BSTAND) で測定された値で表示する。該乳剤層を
有する側の全親水性コロイド層の乾燥膜厚の総和(すな
わち乾燥総膜厚)は、乾燥試料の厚みと該乳剤層を有す
る側の支持体上の塗設層を除去した後の厚みとの差によ
り求められる。
【0049】次に本発明のポリ(アルキレン芳香族ジカ
ルボキシレート)重合体(以下、本発明のポリエステル
という)について記す。本発明のポリエステルとして種
々のものが存在するが、巻きぐせの付きにくさと力学強
度、及びコストをバランスして高い性能を持つのがベン
ゼンジカルボン酸もしくはナフタレンジカルボン酸とジ
オールを主成分とするポリエステル、中でも特に、ポリ
エチレン−テレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート系のポリエステルが好ましく挙げられる。な
お、本発明の説明で用いるナフタレートとはナフタレン
ジカルボキシレートを意味する。
ルボキシレート)重合体(以下、本発明のポリエステル
という)について記す。本発明のポリエステルとして種
々のものが存在するが、巻きぐせの付きにくさと力学強
度、及びコストをバランスして高い性能を持つのがベン
ゼンジカルボン酸もしくはナフタレンジカルボン酸とジ
オールを主成分とするポリエステル、中でも特に、ポリ
エチレン−テレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート系のポリエステルが好ましく挙げられる。な
お、本発明の説明で用いるナフタレートとはナフタレン
ジカルボキシレートを意味する。
【0050】本発明のポリエステルは、芳香族ジカルボ
ン酸とジオールを必須成分として形成される。芳香族ジ
カルボン酸とは、ベンゼン核を少なくとも1個有するジ
カルボン酸であり、その具体的な化合物としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、
1,4−または1,5−または2,6−または2,7−
ナフタレンジカルボン酸、ビフェニル−4,4′−ジカ
ルボン酸、テトラクロロ無水フタル酸、
ン酸とジオールを必須成分として形成される。芳香族ジ
カルボン酸とは、ベンゼン核を少なくとも1個有するジ
カルボン酸であり、その具体的な化合物としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、
1,4−または1,5−または2,6−または2,7−
ナフタレンジカルボン酸、ビフェニル−4,4′−ジカ
ルボン酸、テトラクロロ無水フタル酸、
【0051】
【化20】
【0052】等を挙げることができる。必須の芳香族ジ
カルボン酸のほかに共重合成分として使用可能な二塩基
性酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、無水コハク酸、マレイン酸、フマル酸、無水
マレイン酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
カルボン酸のほかに共重合成分として使用可能な二塩基
性酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、無水コハク酸、マレイン酸、フマル酸、無水
マレイン酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
【0053】
【化21】
【0054】等を挙げることができる。
【0055】次にジオールとしては、エチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジ
オール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカン
ジオール、1,12−ドデカンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,1−シク
ロヘキサンジメタノール、カテコール、レゾルシン、ハ
イドロキノン、1,4−ベンゼンジメタノール、
ル、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジ
オール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカン
ジオール、1,12−ドデカンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,1−シク
ロヘキサンジメタノール、カテコール、レゾルシン、ハ
イドロキノン、1,4−ベンゼンジメタノール、
【0056】
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】等を挙げることができる。また、必要に応
じて、単官能または、3以上の多官能の水酸基含有化合
物あるいは、酸含有化合物が共重合されていても構わな
い。また、本発明のポリエステルには、分子内に水酸基
とカルボキシル基(あるいはそのエステル)を同時に有
する化合物が共重合されていても構わなく、以下が挙げ
られる。
じて、単官能または、3以上の多官能の水酸基含有化合
物あるいは、酸含有化合物が共重合されていても構わな
い。また、本発明のポリエステルには、分子内に水酸基
とカルボキシル基(あるいはそのエステル)を同時に有
する化合物が共重合されていても構わなく、以下が挙げ
られる。
【0059】
【化24】
【0060】これらのジオール、ジカルボン酸から成る
ポリエステルの中で、さらに好ましいものとしては、ポ
リ(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタ
レート)、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタ
レート)(PCT)等のホモポリマー、および、特に好
ましい必須な芳香族ジカルボン酸として2,6−ナフタ
レンジカルボン酸(NDCA)、テレフタル酸(TP
A)、イソフタル酸(IPA)、オルトフタル酸(OP
A)、ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸(PPD
C)、ジオールとして、エチレングリコール(EG)、
シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、ネオペンチ
ルグリコール(NPG)、ビスフェノールA(BP
A)、ビフェノール(BP)、共重合成分であるヒドロ
キシカルボン酸としてパラヒドロキシ安息香酸(PHB
A)、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸(H
NCA)を共重合させたものが挙げられる。
ポリエステルの中で、さらに好ましいものとしては、ポ
リ(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタ
レート)、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタ
レート)(PCT)等のホモポリマー、および、特に好
ましい必須な芳香族ジカルボン酸として2,6−ナフタ
レンジカルボン酸(NDCA)、テレフタル酸(TP
A)、イソフタル酸(IPA)、オルトフタル酸(OP
A)、ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸(PPD
C)、ジオールとして、エチレングリコール(EG)、
シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、ネオペンチ
ルグリコール(NPG)、ビスフェノールA(BP
A)、ビフェノール(BP)、共重合成分であるヒドロ
キシカルボン酸としてパラヒドロキシ安息香酸(PHB
A)、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸(H
NCA)を共重合させたものが挙げられる。
【0061】これらの中でさらに好ましいものとして、
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリ
コールのコポリマー(テレフタル酸とナフタレンジカル
ボン酸の混合モル比は0.9:0.1〜0.1:0.9
の間が好ましく、0.8:0.2〜0.2:0.8が更
に好ましい。)、テレフタル酸とエチレングリコール、
ビスフェノールAのコポリマー(エチレングリコールと
ビススェノールAの混合モル比は0.6:0.4〜0:
1.0の間が好ましく、更には0.5:0.5〜0.1
〜0.9が好ましい。)、イソフタール酸、ビフェニル
−4,4′−ジカルボン酸、テレフタル酸とエチレング
リコールのコポリマー(イソフタール酸;ビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸のモル比はテレフタル酸を1と
した時それぞれ0.1〜0.5、0.1〜0.5、更に
好ましくは、それぞれ0.2〜0.3、0.2〜0.3
が好ましい。)、テレフタル酸、ネオペンチルグリコー
ルとエチレングリコールのコポリマー(ネオペンチルグ
リコールとエチレングリコールのモル比は1:0〜0.
7:0.3が好ましく、より好ましくは0.9:0.1
〜0.6:0.4)テレフタル酸、エチレングリコール
とビフェノールのコポリマー(エチレングリコールとビ
フェノールのモル比は、0:1.0〜0.8:0.2が
好ましく、さらに好ましくは0.1:0.9〜0.7:
0.3である。)、パラヒドロキシ安息香酸、エチレン
グリコールとテレフタル酸のコポリマー(パラヒドロキ
シ安息香酸、エチレングリコールのモル比は1:0〜
0.1:0.9が好ましく、さらに好ましくは0.9:
0.1〜0.2:0.8)等の共重合体が好ましい。こ
れらのホモポリマーおよびコポリマーは、従来公知のポ
リエステルの製造方法に従って合成できる。例えば酸成
分をグリコール成分と直接エステル化反応するか、また
は酸成分としてジアルキルエステルを用いる場合は、ま
ず、グリコール成分とエステル交換反応をし、これを減
圧下で加熱して余剰のグリコール成分を除去することに
より、合成することができる。あるいは、酸成分を酸ハ
ライドとしておき、グリコールと反応させてもよい。こ
の際、必要に応じて、エステル交換反応、触媒あるいは
重合反応触媒を用いたり、耐熱安定化剤を添加してもよ
い。これらのポリエステル合成法については、例えば、
高分子実験学第5巻「重縮合と重付加」(共立出版、19
80年)第103 頁〜第136 頁、“合成高分子V”(朝倉書
店、1971年)第187頁〜第286頁の記載を参考に行
うことができる。これらのポリエステルの好ましい平均
分子量(重量)の範囲は約10,000ないし500,
000である。さらに、これらのポリエステルには別の
種類のポリエステルとの接着性を向上させるために、別
のポリエステルを一部ブレンドしたり、別のポリエステ
ルを構成するモノマーを共重合させたり、または、これ
らのポリエステル中に、不飽和結合を有するモノマーを
共重合させ、ラジカル架橋させたりすることができる。
得られたポリマーを2種類以上混合したポリマーブレン
ドは、特開昭49−5482、同64−4325、特開
平3−192718、リサーチ・ディスクロージャー、
283、739−41、同284,779−82、同2
94,807−14に記載した方法に従って、容易に成
形することができる。
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリ
コールのコポリマー(テレフタル酸とナフタレンジカル
ボン酸の混合モル比は0.9:0.1〜0.1:0.9
の間が好ましく、0.8:0.2〜0.2:0.8が更
に好ましい。)、テレフタル酸とエチレングリコール、
ビスフェノールAのコポリマー(エチレングリコールと
ビススェノールAの混合モル比は0.6:0.4〜0:
1.0の間が好ましく、更には0.5:0.5〜0.1
〜0.9が好ましい。)、イソフタール酸、ビフェニル
−4,4′−ジカルボン酸、テレフタル酸とエチレング
リコールのコポリマー(イソフタール酸;ビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸のモル比はテレフタル酸を1と
した時それぞれ0.1〜0.5、0.1〜0.5、更に
好ましくは、それぞれ0.2〜0.3、0.2〜0.3
が好ましい。)、テレフタル酸、ネオペンチルグリコー
ルとエチレングリコールのコポリマー(ネオペンチルグ
リコールとエチレングリコールのモル比は1:0〜0.
7:0.3が好ましく、より好ましくは0.9:0.1
〜0.6:0.4)テレフタル酸、エチレングリコール
とビフェノールのコポリマー(エチレングリコールとビ
フェノールのモル比は、0:1.0〜0.8:0.2が
好ましく、さらに好ましくは0.1:0.9〜0.7:
0.3である。)、パラヒドロキシ安息香酸、エチレン
グリコールとテレフタル酸のコポリマー(パラヒドロキ
シ安息香酸、エチレングリコールのモル比は1:0〜
0.1:0.9が好ましく、さらに好ましくは0.9:
0.1〜0.2:0.8)等の共重合体が好ましい。こ
れらのホモポリマーおよびコポリマーは、従来公知のポ
リエステルの製造方法に従って合成できる。例えば酸成
分をグリコール成分と直接エステル化反応するか、また
は酸成分としてジアルキルエステルを用いる場合は、ま
ず、グリコール成分とエステル交換反応をし、これを減
圧下で加熱して余剰のグリコール成分を除去することに
より、合成することができる。あるいは、酸成分を酸ハ
ライドとしておき、グリコールと反応させてもよい。こ
の際、必要に応じて、エステル交換反応、触媒あるいは
重合反応触媒を用いたり、耐熱安定化剤を添加してもよ
い。これらのポリエステル合成法については、例えば、
高分子実験学第5巻「重縮合と重付加」(共立出版、19
80年)第103 頁〜第136 頁、“合成高分子V”(朝倉書
店、1971年)第187頁〜第286頁の記載を参考に行
うことができる。これらのポリエステルの好ましい平均
分子量(重量)の範囲は約10,000ないし500,
000である。さらに、これらのポリエステルには別の
種類のポリエステルとの接着性を向上させるために、別
のポリエステルを一部ブレンドしたり、別のポリエステ
ルを構成するモノマーを共重合させたり、または、これ
らのポリエステル中に、不飽和結合を有するモノマーを
共重合させ、ラジカル架橋させたりすることができる。
得られたポリマーを2種類以上混合したポリマーブレン
ドは、特開昭49−5482、同64−4325、特開
平3−192718、リサーチ・ディスクロージャー、
283、739−41、同284,779−82、同2
94,807−14に記載した方法に従って、容易に成
形することができる。
【0062】本発明におけるガラス転移温度(Tg)と
は、示差熱分析計(DSC)を用い、サンプルフィルム
10mgをヘリウム窒素気流中、20℃/分で昇温してい
った時、ベースラインから偏奇しはじめる温度と新たな
ベースラインに戻る温度の算術平均温度と定義される。
ただし、吸熱ピークが現われた時は、この吸熱ピークの
最大値を示す温度をTgとして定義する。本発明のポリ
エステルはそのTgが50℃以上であるが、その使用条
件は、一般に十分注意されて取り扱われるわけではな
く、特に真夏の屋外においてその気温が40℃までに晒
されるとこが多々有り、この観点から本発明のTgは安
全をみこして55℃以上が好ましい。さらに好ましく
は、Tgは70℃以上であり特に好ましくは80℃以上
である。これは、この熱処理による巻き癖改良の効果
が、ガラス転移温度を超える温度にさらされると消失す
るため、一般ユーザーに使われた際に過酷な条件である
温度、即ち夏季の温度40℃を超える温度以上のガラス
転移温度を有するポリエステルが好ましい。一方、ガラ
ス転移温度の上限は200℃である。200℃を超える
ガラス転移温度のポリエステルでは透明性の良いフィル
ムが得られない。従って本発明に用いられるポリエステ
ルのTgは、50℃以上200 ℃以下であることが必要であ
る。
は、示差熱分析計(DSC)を用い、サンプルフィルム
10mgをヘリウム窒素気流中、20℃/分で昇温してい
った時、ベースラインから偏奇しはじめる温度と新たな
ベースラインに戻る温度の算術平均温度と定義される。
ただし、吸熱ピークが現われた時は、この吸熱ピークの
最大値を示す温度をTgとして定義する。本発明のポリ
エステルはそのTgが50℃以上であるが、その使用条
件は、一般に十分注意されて取り扱われるわけではな
く、特に真夏の屋外においてその気温が40℃までに晒
されるとこが多々有り、この観点から本発明のTgは安
全をみこして55℃以上が好ましい。さらに好ましく
は、Tgは70℃以上であり特に好ましくは80℃以上
である。これは、この熱処理による巻き癖改良の効果
が、ガラス転移温度を超える温度にさらされると消失す
るため、一般ユーザーに使われた際に過酷な条件である
温度、即ち夏季の温度40℃を超える温度以上のガラス
転移温度を有するポリエステルが好ましい。一方、ガラ
ス転移温度の上限は200℃である。200℃を超える
ガラス転移温度のポリエステルでは透明性の良いフィル
ムが得られない。従って本発明に用いられるポリエステ
ルのTgは、50℃以上200 ℃以下であることが必要であ
る。
【0063】次に本発明に用いるポリエステルの好まし
い具体的化合物例を示すが、本発明がこれに限定される
ものではない。 ポリエステル化合物例 P−0:〔テレフタル酸(TPA)/エチレングリコール(EG))(100/ 100)〕(PET) Tg=80℃ P−1:〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリコール (EG)(100/100)〕(PEN) Tg=119℃ P−2:〔テレフタル酸(TPA)/シクロヘキサンジメタノール(CHDM) (100/100)〕 Tg=93℃ P−3:〔TPA/ビスフェノールA(BPA)(100/100)〕 Tg=192℃ P−4:2,6−NDCA/TPA/EG(50/50/100) Tg=92℃ P−5:2,6−NDCA/TPA/EG(75/25/100) Tg=102℃ P−6:2,6−NDCA/TPA/EG/BPA(50/50/75/25) Tg=112℃ P−7:TPA/EG/BPA(100/50/50) Tg=105℃ P−8:TPA/EG/BPA(100/25/75) Tg=135℃
い具体的化合物例を示すが、本発明がこれに限定される
ものではない。 ポリエステル化合物例 P−0:〔テレフタル酸(TPA)/エチレングリコール(EG))(100/ 100)〕(PET) Tg=80℃ P−1:〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリコール (EG)(100/100)〕(PEN) Tg=119℃ P−2:〔テレフタル酸(TPA)/シクロヘキサンジメタノール(CHDM) (100/100)〕 Tg=93℃ P−3:〔TPA/ビスフェノールA(BPA)(100/100)〕 Tg=192℃ P−4:2,6−NDCA/TPA/EG(50/50/100) Tg=92℃ P−5:2,6−NDCA/TPA/EG(75/25/100) Tg=102℃ P−6:2,6−NDCA/TPA/EG/BPA(50/50/75/25) Tg=112℃ P−7:TPA/EG/BPA(100/50/50) Tg=105℃ P−8:TPA/EG/BPA(100/25/75) Tg=135℃
【0064】 P−9:TPA/EG/CHDM/BPA(100/25/25/50) Tg=115℃ P−10:IPA/PPDC/TPA/EG(20/50/30/100) Tg=95℃ P−11:NDCA/NPG/EG(100/70/30) Tg=105℃ P−12:TPA/EG/BP(100/20/80) Tg=115℃ P−13:PHBA/EG/TPA(200/100/100) Tg=125℃ P−14:PEN/PET(60/40) Tg=95℃ P−15:PEN/PET(80/20) Tg=104℃ P−16:PAr/PEN(50/50) Tg=142℃ P−17:PAr/PCT(50/50) Tg=118℃ P−18:PAr/PET(60/40) Tg=101℃ P−19:PEN/PET/PAr(50/25/25) Tg=108℃ P−20:TPA/5−スルフォイソフタル酸(SIP)/EG(95/5/100) Tg=65℃
【0065】これらポリエステル支持体(フィルムベー
ス)は50μm 以上100μm 以下の厚みが好ましい。
50μm 未満では乾燥時に発生する感光層の収縮応力に
耐えることができず、一方100μm を越えるとコンパ
クト化のために厚みを薄くしようとする目的と矛盾す
る。但し、シート状の感光材料として使用する場合は、
100μm を超える厚みであってもよい。その上限値は
300μm である。以上のような本発明のポリエステル
は全てTACよりも強い曲弾性率を有し、当初の目的で
あるフィルムの薄手化を実現可能であった。しかし、こ
れらの中で強い曲弾性を有していたのがPET、PEN
でありこれを用いるとTACで122μm 必要だった膜
厚を100μm 以下にまで薄くすることが可能である。
次に本発明のポリエステル支持体は、熱処理を施される
ことを特徴とし、その際には、40℃以上ガラス転移温
度未満の温度で0.1〜1500時間行う必要がある。
この効果は熱処理温度が高いほど早く進む。しかし熱処
理温度がガラス転移温度を越えるとフィルム内の分子が
むしろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分子が流動し
易い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとなる。従って
この熱処理はガラス転移温度未満で行うことが必要であ
る。本発明でいう熱処理は、支持体として成形された後
一旦40℃未満の温度にまで下げられた後下塗り層が塗
設されるまでの間、もしくは下塗り層が塗設された後4
0℃未満の温度にまで下げられた後ハロゲン化銀感光層
塗布前の間に別途加熱処理が行なわれることが好まし
い。
ス)は50μm 以上100μm 以下の厚みが好ましい。
50μm 未満では乾燥時に発生する感光層の収縮応力に
耐えることができず、一方100μm を越えるとコンパ
クト化のために厚みを薄くしようとする目的と矛盾す
る。但し、シート状の感光材料として使用する場合は、
100μm を超える厚みであってもよい。その上限値は
300μm である。以上のような本発明のポリエステル
は全てTACよりも強い曲弾性率を有し、当初の目的で
あるフィルムの薄手化を実現可能であった。しかし、こ
れらの中で強い曲弾性を有していたのがPET、PEN
でありこれを用いるとTACで122μm 必要だった膜
厚を100μm 以下にまで薄くすることが可能である。
次に本発明のポリエステル支持体は、熱処理を施される
ことを特徴とし、その際には、40℃以上ガラス転移温
度未満の温度で0.1〜1500時間行う必要がある。
この効果は熱処理温度が高いほど早く進む。しかし熱処
理温度がガラス転移温度を越えるとフィルム内の分子が
むしろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分子が流動し
易い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとなる。従って
この熱処理はガラス転移温度未満で行うことが必要であ
る。本発明でいう熱処理は、支持体として成形された後
一旦40℃未満の温度にまで下げられた後下塗り層が塗
設されるまでの間、もしくは下塗り層が塗設された後4
0℃未満の温度にまで下げられた後ハロゲン化銀感光層
塗布前の間に別途加熱処理が行なわれることが好まし
い。
【0066】この熱処理は、ガラス転移温度を少し下廻
る温度で行うことが処理時間短縮のために望ましく、4
0℃以上ガラス転移温度未満、より好ましくは、ガラス
転移温度を30℃下廻る温度以上ガラス転移温度未満で
ある。さらに好ましくは、ガラス転移温度を15℃下廻
る温度以上ガラス転移温度未満である。一方、この温度
条件で熱処理を行う場合、0.1時間以降効果が認めら
れる。また、1500時間以上では、その効果はほとん
ど飽和する。従って、0.1時間以上1500時間以下
で熱処理することが好ましい。また本発明のポリエステ
ルを熱処理する方法において、時間を短縮するために予
めTg以上に短時間加熱(好ましくはTgの20℃以上
100℃以下の5分〜3時間処理する)したのち、40
℃以上ガラス転移温度未満にして熱処理することもでき
る。又加熱方法においては、加熱倉庫にフィルムのロー
ルをそのまま放置して加熱処理してもよいが、更には加
熱ゾーンを搬送して熱処理してもよく製造適性を考慮す
ると後者の方が好ましい。さらに熱処理で用いられるロ
ール巻き芯は、そのフィルムへの温度伝播が効率よくい
くために中空かないしは加熱出来るように電気ヒーター
内蔵または高温液体を流液できるような構造を有するも
のが好ましい。ロール巻き芯の材質は特に限定されない
が、熱による強度ダウンや変形のないものが好ましく、
例えばステンレス、ガラスファイバー入り樹脂を挙げる
ことが出来る。
る温度で行うことが処理時間短縮のために望ましく、4
0℃以上ガラス転移温度未満、より好ましくは、ガラス
転移温度を30℃下廻る温度以上ガラス転移温度未満で
ある。さらに好ましくは、ガラス転移温度を15℃下廻
る温度以上ガラス転移温度未満である。一方、この温度
条件で熱処理を行う場合、0.1時間以降効果が認めら
れる。また、1500時間以上では、その効果はほとん
ど飽和する。従って、0.1時間以上1500時間以下
で熱処理することが好ましい。また本発明のポリエステ
ルを熱処理する方法において、時間を短縮するために予
めTg以上に短時間加熱(好ましくはTgの20℃以上
100℃以下の5分〜3時間処理する)したのち、40
℃以上ガラス転移温度未満にして熱処理することもでき
る。又加熱方法においては、加熱倉庫にフィルムのロー
ルをそのまま放置して加熱処理してもよいが、更には加
熱ゾーンを搬送して熱処理してもよく製造適性を考慮す
ると後者の方が好ましい。さらに熱処理で用いられるロ
ール巻き芯は、そのフィルムへの温度伝播が効率よくい
くために中空かないしは加熱出来るように電気ヒーター
内蔵または高温液体を流液できるような構造を有するも
のが好ましい。ロール巻き芯の材質は特に限定されない
が、熱による強度ダウンや変形のないものが好ましく、
例えばステンレス、ガラスファイバー入り樹脂を挙げる
ことが出来る。
【0067】次に本発明のポリエステルについて、その
写真用支持体としての機能を更に高める為に、種々の添
加剤を共存させることが好ましい。これらのポリエステ
ルフィルム中に蛍光防止および経時安定性付与の目的で
紫外線吸収剤を、練り込んでも良い。紫外線吸収剤とし
ては、可視領域に吸収を持たないものが望ましく、かつ
その添加量はポリエステルフィルムの重量に対して通常
0.01重量%ないし20重量%、好ましくは0.05
重量%ないし10重量%程度である。0.01重量%未
満では紫外線劣化を抑える効果が期待できない。紫外線
吸収剤としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ド
デシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系、2(2′−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2′−ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−ジ−t−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フ
ェニル、サリチル酸メチル等のサリチル酸系2,4,6
−トリス〔2′−ヒドロキシ−4′−(2″−エチルヘ
キシルオキシ)フェニル〕トリアジン、2−フェニル−
4,6−ジ〔2′−ヒドロキシ−4′−(2″−エチル
ヘキシルオキシ)フェニルトリアジン等のトリアジン系
紫外線吸収剤が挙げられる。
写真用支持体としての機能を更に高める為に、種々の添
加剤を共存させることが好ましい。これらのポリエステ
ルフィルム中に蛍光防止および経時安定性付与の目的で
紫外線吸収剤を、練り込んでも良い。紫外線吸収剤とし
ては、可視領域に吸収を持たないものが望ましく、かつ
その添加量はポリエステルフィルムの重量に対して通常
0.01重量%ないし20重量%、好ましくは0.05
重量%ないし10重量%程度である。0.01重量%未
満では紫外線劣化を抑える効果が期待できない。紫外線
吸収剤としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ド
デシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系、2(2′−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2′−ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−ジ−t−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フ
ェニル、サリチル酸メチル等のサリチル酸系2,4,6
−トリス〔2′−ヒドロキシ−4′−(2″−エチルヘ
キシルオキシ)フェニル〕トリアジン、2−フェニル−
4,6−ジ〔2′−ヒドロキシ−4′−(2″−エチル
ヘキシルオキシ)フェニルトリアジン等のトリアジン系
紫外線吸収剤が挙げられる。
【0068】また、本発明のポリエステルフィルムを写
真感光材料用支持体として使用する際に問題となる性質
の一つに支持体が高屈折率であるために発生するふちか
ぶりの問題が挙げられる。本発明のポリエステル、特に
芳香族系ポリエステルの屈折率は、1.6〜1.7と高
いのに対し、この上の塗設する感光層の主成分であるゼ
ラチンの屈折率は1.50〜1.55とこの値より小さ
い。従って、光がフィルムエッジから入射した時、ベー
スと乳剤層の界面で反射しやすい。従って、ポリエステ
ル系のフィルムはいわゆるライトパイピング現象(ふち
かぶり)を起こす。この様なライトパイピング現象を回
避する方法としてはフィルムに不活性無機粒子等を含有
させる方法ならびに染料を添加する方法等が知られてい
る。本発明において好ましいライトパイピング防止方法
はフィルムヘイズを著しく増加させない染料添加による
方法である。フィルム染色に使用する染料については特
に限定を加えるものでは無いが色調は感光材料の一般的
な性質上グレー染色が好ましく、また染料はポリエステ
ルフィルムの製膜温度域での耐熱性に優れ、かつポリエ
ステルとの相溶性に優れたものが好ましい。染料として
は、上記観点から三菱化成製のDiaresin、日本化薬製の
Kayaset 等ポリエステル用として市販されている染料を
混合することにより目的を達成することが可能である。
染色濃度に関しては、マクベス社製の色濃度計にて可視
光域での色濃度を測定し少なくとも0.01以上である
ことが必要である。更に好ましくは0.03以上であ
る。
真感光材料用支持体として使用する際に問題となる性質
の一つに支持体が高屈折率であるために発生するふちか
ぶりの問題が挙げられる。本発明のポリエステル、特に
芳香族系ポリエステルの屈折率は、1.6〜1.7と高
いのに対し、この上の塗設する感光層の主成分であるゼ
ラチンの屈折率は1.50〜1.55とこの値より小さ
い。従って、光がフィルムエッジから入射した時、ベー
スと乳剤層の界面で反射しやすい。従って、ポリエステ
ル系のフィルムはいわゆるライトパイピング現象(ふち
かぶり)を起こす。この様なライトパイピング現象を回
避する方法としてはフィルムに不活性無機粒子等を含有
させる方法ならびに染料を添加する方法等が知られてい
る。本発明において好ましいライトパイピング防止方法
はフィルムヘイズを著しく増加させない染料添加による
方法である。フィルム染色に使用する染料については特
に限定を加えるものでは無いが色調は感光材料の一般的
な性質上グレー染色が好ましく、また染料はポリエステ
ルフィルムの製膜温度域での耐熱性に優れ、かつポリエ
ステルとの相溶性に優れたものが好ましい。染料として
は、上記観点から三菱化成製のDiaresin、日本化薬製の
Kayaset 等ポリエステル用として市販されている染料を
混合することにより目的を達成することが可能である。
染色濃度に関しては、マクベス社製の色濃度計にて可視
光域での色濃度を測定し少なくとも0.01以上である
ことが必要である。更に好ましくは0.03以上であ
る。
【0069】本発明によるポリエステルフィルムは、用
途に応じて易滑性を付与することも可能であり、易滑性
付与手段としては特に限定を加えるところでは無いが、
不活性無機化合物の練り込み、あるいは界面活性剤の塗
布等が一般的手法として用いられる。かかる不活性無機
粒子としてはSiO2、TiO2、BaSO4 、CaCO3 、タルク、カ
オリン等が例示される。また、上記のポリエステル合成
反応系に不活性な粒子を添加する外部粒子系による易滑
性付与以外にポリエステルの重合反応時に添加する触媒
等を析出させる内部粒子系による易滑性付与方法も採用
可能である。これら易滑性付与手段には特に限定を加え
るものでは無いが、写真感光材料用支持体としては透明
性が重要な要件となるため、上記易滑性付与方法手段で
は外部粒子系としてはポリエステルフィルムに比較的近
い屈折率をもつSiO2 、あるいは析出する粒子径を比
較的小さくすることが可能な内部粒子系を選択すること
が望ましい。
途に応じて易滑性を付与することも可能であり、易滑性
付与手段としては特に限定を加えるところでは無いが、
不活性無機化合物の練り込み、あるいは界面活性剤の塗
布等が一般的手法として用いられる。かかる不活性無機
粒子としてはSiO2、TiO2、BaSO4 、CaCO3 、タルク、カ
オリン等が例示される。また、上記のポリエステル合成
反応系に不活性な粒子を添加する外部粒子系による易滑
性付与以外にポリエステルの重合反応時に添加する触媒
等を析出させる内部粒子系による易滑性付与方法も採用
可能である。これら易滑性付与手段には特に限定を加え
るものでは無いが、写真感光材料用支持体としては透明
性が重要な要件となるため、上記易滑性付与方法手段で
は外部粒子系としてはポリエステルフィルムに比較的近
い屈折率をもつSiO2 、あるいは析出する粒子径を比
較的小さくすることが可能な内部粒子系を選択すること
が望ましい。
【0070】更には、練り込みによる易滑性付与を行う
場合、よりフィルムの透明性を得るために機能付与した
層を積層する方法も好ましい。この手段としては具体的
には複数の押し出し機ならびにフィードブロック、ある
いはマルチマニフォールドダイによる共押出し法が例示
される。これらのポリマーフィルムを支持体に使用する
場合、これらポリマーフィルムがいずれも疎水性の表面
を有するため、支持体上にゼラチンを主とした保護コロ
イドからなる写真層(例えば感光性ハロゲン化銀乳剤
層、中間層、フィルター層等)を強固に接着させる事は
非常に困難である。この様な難点を克服するために試み
られた従来技術としては、(1) 薬品処理、機械的処理、
コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、
グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混
酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理をした
のち、直接写真乳剤を塗布して接着力を得る方法と、
(2) 一旦これらの表面処理をした後、あるいは表面処理
なしで、下塗層を設けこの上に写真乳剤層を塗布する方
法との二法がある(例えば米国特許第2,698,24
1号、同2,764,520号、同2,864,755
号、同3,462,335号、同3,475,193
号、同3,143,421号、同3,501,301
号、同3,460,944号、同3,674,531
号、英国特許第788,365号、同804,005
号、同891,469号、特公昭48−43122号、
同51−446号等)。
場合、よりフィルムの透明性を得るために機能付与した
層を積層する方法も好ましい。この手段としては具体的
には複数の押し出し機ならびにフィードブロック、ある
いはマルチマニフォールドダイによる共押出し法が例示
される。これらのポリマーフィルムを支持体に使用する
場合、これらポリマーフィルムがいずれも疎水性の表面
を有するため、支持体上にゼラチンを主とした保護コロ
イドからなる写真層(例えば感光性ハロゲン化銀乳剤
層、中間層、フィルター層等)を強固に接着させる事は
非常に困難である。この様な難点を克服するために試み
られた従来技術としては、(1) 薬品処理、機械的処理、
コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、
グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混
酸処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理をした
のち、直接写真乳剤を塗布して接着力を得る方法と、
(2) 一旦これらの表面処理をした後、あるいは表面処理
なしで、下塗層を設けこの上に写真乳剤層を塗布する方
法との二法がある(例えば米国特許第2,698,24
1号、同2,764,520号、同2,864,755
号、同3,462,335号、同3,475,193
号、同3,143,421号、同3,501,301
号、同3,460,944号、同3,674,531
号、英国特許第788,365号、同804,005
号、同891,469号、特公昭48−43122号、
同51−446号等)。
【0071】これらの表面処理は、いずれも、本来は疎
水性であった支持体表面に多少共、極性基を作らせる
事、表面の架橋密度を増加させることなどによるものと
思われ、その結果として下塗液中に含有される成分の極
性基との親和力が増加すること、ないし接着表面の堅牢
度が増加すること等が考えられる。又、下塗層の構成と
しても種々の工夫が行なわれており、第1層として支持
体によく接着する層(以下、下塗第1層と略す)を設
け、その上に第2層として写真層とよく接触する親水性
の樹脂層(以下、下塗第2層と略す)を塗布する所謂重
層法と、疎水性基と親水性基との両方を含有する樹脂層
を一層のみ塗布する単層法とがある。
水性であった支持体表面に多少共、極性基を作らせる
事、表面の架橋密度を増加させることなどによるものと
思われ、その結果として下塗液中に含有される成分の極
性基との親和力が増加すること、ないし接着表面の堅牢
度が増加すること等が考えられる。又、下塗層の構成と
しても種々の工夫が行なわれており、第1層として支持
体によく接着する層(以下、下塗第1層と略す)を設
け、その上に第2層として写真層とよく接触する親水性
の樹脂層(以下、下塗第2層と略す)を塗布する所謂重
層法と、疎水性基と親水性基との両方を含有する樹脂層
を一層のみ塗布する単層法とがある。
【0072】(1) の表面処理のうち、コロナ放電処理
は、最もよく知られている方法であり、従来公知のいず
れの方法、例えば特公昭48−5043号、同47−5
1905号、特開昭47−20867号、同49−83
767号、同51−41770号、同51−13157
6号等に開示された方法により達成することができる。
放電周波数は50Hz〜5000KHz、好ましくは5
KHz〜数100KHzが適当である。放電周波数が小
さすぎると、安定な放電が得られずかつ被処理物にピン
ホールが生じ、好ましくない。又周波数が高すぎると、
インピーダンスマッチングのための特別な装置が必要と
なり、装置の価格が大となり、好ましくない。被処理物
の処理強度に関しては、通常のポリエステル、ポリオレ
フィン等のプラスチックフィルムの濡れ性改良の為に
は、0.001KV・A・分/m2〜5KV・A・分/m2、好
ましくは0.01KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2が
適当である。電極と誘導体ロールのギャップクリアラン
スは0.5〜2.5mm、好ましくは1.0〜2.0mmが
適当である。
は、最もよく知られている方法であり、従来公知のいず
れの方法、例えば特公昭48−5043号、同47−5
1905号、特開昭47−20867号、同49−83
767号、同51−41770号、同51−13157
6号等に開示された方法により達成することができる。
放電周波数は50Hz〜5000KHz、好ましくは5
KHz〜数100KHzが適当である。放電周波数が小
さすぎると、安定な放電が得られずかつ被処理物にピン
ホールが生じ、好ましくない。又周波数が高すぎると、
インピーダンスマッチングのための特別な装置が必要と
なり、装置の価格が大となり、好ましくない。被処理物
の処理強度に関しては、通常のポリエステル、ポリオレ
フィン等のプラスチックフィルムの濡れ性改良の為に
は、0.001KV・A・分/m2〜5KV・A・分/m2、好
ましくは0.01KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2が
適当である。電極と誘導体ロールのギャップクリアラン
スは0.5〜2.5mm、好ましくは1.0〜2.0mmが
適当である。
【0073】多くの場合、もっとも効果的な表面処理で
あるグロー放電処理は、従来知られているいずれの方
法、例えば特公昭35−7578号、同36−1033
6号、同45−22004号、同45−22005号、
同45−24040号、同46−43480号、米国特
許3,057,792号、同3,057,795号、同
3,179,482号、同3,288,638号、同
3,309,299号、同3,424,735号、同
3,462,335号、同3,475,307号、同
3,761,299号、英国特許997,093号、特
開昭53−129262号等を用いることができる。
あるグロー放電処理は、従来知られているいずれの方
法、例えば特公昭35−7578号、同36−1033
6号、同45−22004号、同45−22005号、
同45−24040号、同46−43480号、米国特
許3,057,792号、同3,057,795号、同
3,179,482号、同3,288,638号、同
3,309,299号、同3,424,735号、同
3,462,335号、同3,475,307号、同
3,761,299号、英国特許997,093号、特
開昭53−129262号等を用いることができる。
【0074】グロー放電処理条件は、一般には圧力は
0.005〜20Torr、好ましく0.02〜2Torrが適
当である。圧力が低すぎると表面処理効果が低下し、ま
た圧力が高すぎると過大電流が流れ、スパークがおこり
やすく、危険でもあるし、被処理物を破壊する恐れもあ
る。放電は、真空タンク中で1対以上の空間を置いて配
置された金属板或いは金属棒間に高電圧を印加すること
により生じる。この電圧は、雰囲気気体の組成、圧力に
より色々な値をとり得るものであるが、通常上記圧力範
囲内では、500〜5000Vの間で安定な定常グロー
放電が起こる。接着性を向上せしめるのに特に好適な電
圧範囲は、2000〜4000Vである。又、放電周波
数として、従来技術に見られるように、直流から数10
00MHz、好ましくは50Hz〜20MHzが適当で
ある。放電処理強度に関しては、所望の接着性能が得ら
れることから0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・分/
m2、好ましくは0.15KV・A・分/m2〜1KV・A・分
/m2が適当である。
0.005〜20Torr、好ましく0.02〜2Torrが適
当である。圧力が低すぎると表面処理効果が低下し、ま
た圧力が高すぎると過大電流が流れ、スパークがおこり
やすく、危険でもあるし、被処理物を破壊する恐れもあ
る。放電は、真空タンク中で1対以上の空間を置いて配
置された金属板或いは金属棒間に高電圧を印加すること
により生じる。この電圧は、雰囲気気体の組成、圧力に
より色々な値をとり得るものであるが、通常上記圧力範
囲内では、500〜5000Vの間で安定な定常グロー
放電が起こる。接着性を向上せしめるのに特に好適な電
圧範囲は、2000〜4000Vである。又、放電周波
数として、従来技術に見られるように、直流から数10
00MHz、好ましくは50Hz〜20MHzが適当で
ある。放電処理強度に関しては、所望の接着性能が得ら
れることから0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・分/
m2、好ましくは0.15KV・A・分/m2〜1KV・A・分
/m2が適当である。
【0075】次に(2) の下塗法について述べると、これ
らの方法はいずれもよく研究されており、重層法におけ
る下塗第1層では、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた単量体を出発
原料とする共重合体を始めとして、ポリエステルイミ
ン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニトロセルロ
ース、など数多くのポリマーについて、下塗第2層では
主としてゼラチンについてその特性が検討されてきた。
らの方法はいずれもよく研究されており、重層法におけ
る下塗第1層では、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた単量体を出発
原料とする共重合体を始めとして、ポリエステルイミ
ン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニトロセルロ
ース、など数多くのポリマーについて、下塗第2層では
主としてゼラチンについてその特性が検討されてきた。
【0076】単層法においては、多くの支持体を膨潤さ
せ、親水性下塗ポリマーと界面混合させることによって
良好な接着性を達成している場合が多い。本発明に使用
する親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セ
ルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエ
ステルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアク
リル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、
セルロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテック
スポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニ
リデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合
体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体
などである。この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。
せ、親水性下塗ポリマーと界面混合させることによって
良好な接着性を達成している場合が多い。本発明に使用
する親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セ
ルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエ
ステルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアク
リル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、
セルロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテック
スポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニ
リデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合
体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体
などである。この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。
【0077】本発明に使用される支持体を膨潤させる化
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。この中で好まし
いのは、レゾルシンとp−クロルフェノールである。本
発明の下塗層には公知の種々のゼラチン硬化剤を用いる
ことができる。ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロ
ム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グ
ルタールアルデヒドなど)、イソシアネート類、エピク
ロルヒドリン樹脂、シアヌルクロリド系化合物(例え
ば、特公昭47−6151号、同47−33380号、
同54−25411号、特開昭56−130740号に
記載の化合物)、ビニルスルホンあるいはスルホニル系
化合物(例えば、特公昭47−24259号、同50−
35807号、特開昭49−24435号、同53−4
1221号、同59−18944号に記載の化合物)、
カルバモイルアンモニウム塩系化合物(例えば、特公昭
56−12853号、同58−32699号、特開昭4
9−51945号、同51−59625号、同61−9
641号に記載の化合物)、アミジニウム塩系化合物
(例えば、特開昭60−225148号に記載の化合
物)、カルボジイミド系化合物(例えば、特開昭51−
126125号、同52−48311号に記載の化合
物)、ピリジニウム塩系化合物(例えば、特公昭58−
50699号、特開昭52−54427号、特開昭57
−44140号、同57−46538号に記載の化合
物)、その他ベルギー特許第825,726号、米国特
許第3,321,313号、特開昭50−38540
号、同52−93470号、同56−43353号、同
58−113929号に記載の化合物などを挙げること
ができる。
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。この中で好まし
いのは、レゾルシンとp−クロルフェノールである。本
発明の下塗層には公知の種々のゼラチン硬化剤を用いる
ことができる。ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロ
ム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グ
ルタールアルデヒドなど)、イソシアネート類、エピク
ロルヒドリン樹脂、シアヌルクロリド系化合物(例え
ば、特公昭47−6151号、同47−33380号、
同54−25411号、特開昭56−130740号に
記載の化合物)、ビニルスルホンあるいはスルホニル系
化合物(例えば、特公昭47−24259号、同50−
35807号、特開昭49−24435号、同53−4
1221号、同59−18944号に記載の化合物)、
カルバモイルアンモニウム塩系化合物(例えば、特公昭
56−12853号、同58−32699号、特開昭4
9−51945号、同51−59625号、同61−9
641号に記載の化合物)、アミジニウム塩系化合物
(例えば、特開昭60−225148号に記載の化合
物)、カルボジイミド系化合物(例えば、特開昭51−
126125号、同52−48311号に記載の化合
物)、ピリジニウム塩系化合物(例えば、特公昭58−
50699号、特開昭52−54427号、特開昭57
−44140号、同57−46538号に記載の化合
物)、その他ベルギー特許第825,726号、米国特
許第3,321,313号、特開昭50−38540
号、同52−93470号、同56−43353号、同
58−113929号に記載の化合物などを挙げること
ができる。
【0078】本発明の下塗層には、画像の透明性や粒状
性を実質的に損なわれない程度に無機または有機の微粒
子をマット剤として含有させることができる。無機の微
粒子のマット剤としてはシリカ(SiO2)、二酸化チタン(T
iO2)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどを使用す
ることができる。有機の微粒子マット剤としては、ポリ
メチルメタアクリレート、セルロースアセテートプロピ
オネート、ポリスチレン、米国特許第4,142,89
4号に記載されている処理液可溶性のもの、米国特許第
4,396,706号に記載されているポリマーなどを
用いることができる。これら微粒子マット剤の平均粒子
径は1〜10μm のものが好ましい。
性を実質的に損なわれない程度に無機または有機の微粒
子をマット剤として含有させることができる。無機の微
粒子のマット剤としてはシリカ(SiO2)、二酸化チタン(T
iO2)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどを使用す
ることができる。有機の微粒子マット剤としては、ポリ
メチルメタアクリレート、セルロースアセテートプロピ
オネート、ポリスチレン、米国特許第4,142,89
4号に記載されている処理液可溶性のもの、米国特許第
4,396,706号に記載されているポリマーなどを
用いることができる。これら微粒子マット剤の平均粒子
径は1〜10μm のものが好ましい。
【0079】これ以外にも、下塗層には、必要に応じて
各種の添加剤を含有させることができる。例えば界面活
性剤、帯電防止剤、アンチハレーション剤、着色用染
料、顔料、塗布助剤、カブリ防止剤等である。本発明に
おいて、下塗第1層用の下塗液を使用する場合には、レ
ゾルシン、抱水クロラール、クロロフェノールなどの如
きエッチング剤を下塗液中に含有させる必要は全くな
い。しかし所望により前記の如きエッチング剤を下塗中
に含有させることは差し支えない。
各種の添加剤を含有させることができる。例えば界面活
性剤、帯電防止剤、アンチハレーション剤、着色用染
料、顔料、塗布助剤、カブリ防止剤等である。本発明に
おいて、下塗第1層用の下塗液を使用する場合には、レ
ゾルシン、抱水クロラール、クロロフェノールなどの如
きエッチング剤を下塗液中に含有させる必要は全くな
い。しかし所望により前記の如きエッチング剤を下塗中
に含有させることは差し支えない。
【0080】本発明に係わる下塗液は、一般によく知ら
れた塗布方法、例えばディップコート法、エアーナイフ
コート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイ
ヤーバーコート法、グラビアコート法、或いは米国特許
第2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用
するエクストルージョンコート法により塗布することが
出来る。所望により、米国特許第2,761,791
号、同3,508,947号、同2,941,898
号、及び同3,526,528号明細書、原崎勇次著、
「コーティング工学」253頁(1973年、朝倉書店
発行)などに記載された方法により2層以上の層を同時
に塗布することが出来る。
れた塗布方法、例えばディップコート法、エアーナイフ
コート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイ
ヤーバーコート法、グラビアコート法、或いは米国特許
第2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用
するエクストルージョンコート法により塗布することが
出来る。所望により、米国特許第2,761,791
号、同3,508,947号、同2,941,898
号、及び同3,526,528号明細書、原崎勇次著、
「コーティング工学」253頁(1973年、朝倉書店
発行)などに記載された方法により2層以上の層を同時
に塗布することが出来る。
【0081】バック層のバインダーとしては、疎水性ポ
リマーでもよく、下塗層に用いる如き親水性ポリマーで
あってもよい。本発明の感光材料のバック層には、帯電
防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤、染料、紫外線
吸収剤等を含有することができる。本発明のバック層で
用いられる帯電防止剤としては、特に制限はなく、たと
えばアニオン性高分子電解質としてはカルボン酸及びカ
ルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子で例えば特開昭
48−22017号、特公昭46−24159号、特開
昭51−30725号、特開昭51−129216号、
特開昭55−95942号に記載されているような高分
子である。カチオン性高分子としては例えば特開昭49
−121523号、特開昭48−91165号、特公昭
49−24582号に記載されているようなものがあ
る。またイオン性界面活性剤もアニオン性とカチオン性
とがあり、例えば特開昭49−85826号、特開昭4
9−33630号、米国特許第2,992,108号、
米国特許第3,206,312号、特開昭48−878
26号、特公昭49−11567号、特公昭49−11
568号、特開昭55−70837号などに記載されて
いるような化合物を挙げることができる。
リマーでもよく、下塗層に用いる如き親水性ポリマーで
あってもよい。本発明の感光材料のバック層には、帯電
防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤、染料、紫外線
吸収剤等を含有することができる。本発明のバック層で
用いられる帯電防止剤としては、特に制限はなく、たと
えばアニオン性高分子電解質としてはカルボン酸及びカ
ルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子で例えば特開昭
48−22017号、特公昭46−24159号、特開
昭51−30725号、特開昭51−129216号、
特開昭55−95942号に記載されているような高分
子である。カチオン性高分子としては例えば特開昭49
−121523号、特開昭48−91165号、特公昭
49−24582号に記載されているようなものがあ
る。またイオン性界面活性剤もアニオン性とカチオン性
とがあり、例えば特開昭49−85826号、特開昭4
9−33630号、米国特許第2,992,108号、
米国特許第3,206,312号、特開昭48−878
26号、特公昭49−11567号、特公昭49−11
568号、特開昭55−70837号などに記載されて
いるような化合物を挙げることができる。
【0082】本発明のバック層の帯電防止剤として最も
好ましいものは、ZnO、TiO2、SnO2 、Al2
O3 、In2 O3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO
3 V 2 O5 の中から選ばれた少くとも1種の結晶性の金
属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子である。
本発明に使用される導電性の結晶性酸化物又はその複合
酸化物の微粒子はその体積抵抗率が107 Ωcm以下、よ
り好ましくは105 Ωcm以下である。下限値としては1
03 Ωcmである。またその粒子サイズは0.002〜
0.7μm 、特に0.005〜0.3μm とすることが
望ましい。
好ましいものは、ZnO、TiO2、SnO2 、Al2
O3 、In2 O3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO
3 V 2 O5 の中から選ばれた少くとも1種の結晶性の金
属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子である。
本発明に使用される導電性の結晶性酸化物又はその複合
酸化物の微粒子はその体積抵抗率が107 Ωcm以下、よ
り好ましくは105 Ωcm以下である。下限値としては1
03 Ωcmである。またその粒子サイズは0.002〜
0.7μm 、特に0.005〜0.3μm とすることが
望ましい。
【0083】さらに、本発明のハロゲン化銀カラー写真
感光材料には、各種の情報を記録するために磁気記録層
を有していてもよい。強磁性体は公知のものを使用する
ことができる。磁気記録層は支持体層の感光層塗布側の
上層(例えば保護層又は最上層)にも設けることができ
るが、バック面に用いるのが好ましく、塗布または印刷
によって設けることができる。また、各種の情報を記録
するために光学的に記録するスペースを感光材料に与え
てもよい。
感光材料には、各種の情報を記録するために磁気記録層
を有していてもよい。強磁性体は公知のものを使用する
ことができる。磁気記録層は支持体層の感光層塗布側の
上層(例えば保護層又は最上層)にも設けることができ
るが、バック面に用いるのが好ましく、塗布または印刷
によって設けることができる。また、各種の情報を記録
するために光学的に記録するスペースを感光材料に与え
てもよい。
【0084】本発明の感光材料がカメラ内で用いられる
フィルムのカメラ内での中心部の中空部あるいはスプー
ルは小さい程好ましいが、3mm以下では感材の圧力によ
る写真性の悪化が著しく実用上使用できない。従って本
発明では好ましいフィルムのカメラ内での中心部の中空
部あるいはスプールは3mm以上であり、又上限は12mm
が好ましく、更に好ましくは3mmから10mm、特に好ま
しくは4mmから9mmである。又、スプールの巻き込み内
径は同様に小さい程好ましいが、5mm以下では感材の圧
力による写真性の悪化が著しく、又16mm以上では、多
数枚の駒数を装填出来ず実用上使用できない。従って本
発明では好ましいカメラ内のスプールの巻き込み内径は
スプールは5mm以上であり、又上限は15mmが好まし
く、より好ましくは6mmから13.5mm、更に好ましく
は7mmから13.5mm、特に好ましくは7mmから13mm
である。
フィルムのカメラ内での中心部の中空部あるいはスプー
ルは小さい程好ましいが、3mm以下では感材の圧力によ
る写真性の悪化が著しく実用上使用できない。従って本
発明では好ましいフィルムのカメラ内での中心部の中空
部あるいはスプールは3mm以上であり、又上限は12mm
が好ましく、更に好ましくは3mmから10mm、特に好ま
しくは4mmから9mmである。又、スプールの巻き込み内
径は同様に小さい程好ましいが、5mm以下では感材の圧
力による写真性の悪化が著しく、又16mm以上では、多
数枚の駒数を装填出来ず実用上使用できない。従って本
発明では好ましいカメラ内のスプールの巻き込み内径は
スプールは5mm以上であり、又上限は15mmが好まし
く、より好ましくは6mmから13.5mm、更に好ましく
は7mmから13.5mm、特に好ましくは7mmから13mm
である。
【0085】本発明の感光材料は、支持体上に少なくと
も1層の感光性層が設けられていればよい。典型的な例
としては、支持体上に、実質的に感色性は同じであるが
感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光
性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材料
である。該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光の
何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感
光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色
性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応じ
て上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中に異
なる感光性層が挟まれたような設置順をもとり得る。上
記のハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層に
は非感光性層を設けてもよい。これらには、後述のカプ
ラー、DIR化合物、混色防止剤等が含まれていてもよ
い。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤
層は、DE 1,121,470あるいはGB 923,045に記載されてい
るように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層を、支持体
に向かって順次感光度が低くなる様に配列するのが好ま
しい。また、特開昭57-112751 、同62- 200350、同62-2
06541 、62-206543に記載されているように支持体より
離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤
層を設置してもよい。具体例として支持体から最も遠い
側から、低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層
(BH)/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層
(GL) /高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、また
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置することができ
る。また特公昭 55-34932 公報に記載されているよう
に、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL
/RLの順に配列することもできる。また特開昭56-2573
8、同62-63936に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配列す
ることもできる。また特公昭49-15495に記載されている
ように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中
層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層
を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配
置し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度
の異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよ
うな感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開
昭59-202464 に記載されているように、同一感色性層中
において支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度
乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その
他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、ある
いは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に
配置されていてもよい。 また、4層以上の場合にも、
上記の如く配列を変えてよい。色再現性を改良するため
に、US 4,663,271、同 4,705,744、同 4,707,436、特開
昭62-160448 、同63- 89850 の明細書に記載の、BL,GL,
RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効果のド
ナー層(CL) を主感光層に隣接もしくは近接して配置す
ることが好ましい。
も1層の感光性層が設けられていればよい。典型的な例
としては、支持体上に、実質的に感色性は同じであるが
感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光
性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材料
である。該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光の
何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感
光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色
性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応じ
て上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中に異
なる感光性層が挟まれたような設置順をもとり得る。上
記のハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層に
は非感光性層を設けてもよい。これらには、後述のカプ
ラー、DIR化合物、混色防止剤等が含まれていてもよ
い。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤
層は、DE 1,121,470あるいはGB 923,045に記載されてい
るように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層を、支持体
に向かって順次感光度が低くなる様に配列するのが好ま
しい。また、特開昭57-112751 、同62- 200350、同62-2
06541 、62-206543に記載されているように支持体より
離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤
層を設置してもよい。具体例として支持体から最も遠い
側から、低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層
(BH)/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層
(GL) /高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、また
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置することができ
る。また特公昭 55-34932 公報に記載されているよう
に、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL
/RLの順に配列することもできる。また特開昭56-2573
8、同62-63936に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配列す
ることもできる。また特公昭49-15495に記載されている
ように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中
層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層
を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配
置し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度
の異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよ
うな感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開
昭59-202464 に記載されているように、同一感色性層中
において支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度
乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その
他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、ある
いは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に
配置されていてもよい。 また、4層以上の場合にも、
上記の如く配列を変えてよい。色再現性を改良するため
に、US 4,663,271、同 4,705,744、同 4,707,436、特開
昭62-160448 、同63- 89850 の明細書に記載の、BL,GL,
RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効果のド
ナー層(CL) を主感光層に隣接もしくは近接して配置す
ることが好ましい。
【0086】本発明の用いられる好ましいハロゲン化銀
は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ
塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいの
は約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ
臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロ
ゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のような規
則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な
結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するも
の、あるいはそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の
粒径は、約 0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約
10μmに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤
でも単分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン
化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー
(以下、RDと略す)No.17643 (1978年12月), 22 〜23
頁, “I. 乳剤製造(Emulsion preparation and type
s)”、および同No.18716 (1979年11月),648 頁、同N
o.307105(1989年11月),863 〜865 頁、およびグラフキ
デ著「写真の物理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Gl
afkides, Chemie et Phisique Photographique, Paul M
ontel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカ
ルプレス社刊(G.F. Duffin, Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press, 1966)、ゼリクマンら著「写真
乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Ze
likman, et al., Making and Coating Photographic Em
ulsion, Focal Press, 1964)などに記載された方法を用
いて調製することができる。
は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ
塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいの
は約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ
臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロ
ゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のような規
則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な
結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するも
の、あるいはそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の
粒径は、約 0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約
10μmに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤
でも単分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン
化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー
(以下、RDと略す)No.17643 (1978年12月), 22 〜23
頁, “I. 乳剤製造(Emulsion preparation and type
s)”、および同No.18716 (1979年11月),648 頁、同N
o.307105(1989年11月),863 〜865 頁、およびグラフキ
デ著「写真の物理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Gl
afkides, Chemie et Phisique Photographique, Paul M
ontel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカ
ルプレス社刊(G.F. Duffin, Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press, 1966)、ゼリクマンら著「写真
乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Ze
likman, et al., Making and Coating Photographic Em
ulsion, Focal Press, 1964)などに記載された方法を用
いて調製することができる。
【0087】US 3,574,628、同 3,655,394およびGB 1,4
13,748に記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f, Photographic Science and Engineering)、第14巻
248〜257頁(1970年);US 4,434,226、同 4,414,310、
同 4,433,048、同 4,439,520およびGB 2,112,157に記載
の方法により簡単に調製することができる。結晶構造は
一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成か
らなるものでもよく、層状構造をなしていてもよい。エ
ピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が
接合されていてもよく、例えばロダン銀、酸化鉛などの
ハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。ま
た種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の
乳剤は潜像を主として表面に形成する表面潜像型でも、
粒子内部に形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれ
にも潜像を有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤
であることが必要である。内部潜像型のうち、特開昭 6
3-264740に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよく、この調製方法は特開昭59-133542に記載され
ている。この乳剤のシェルの厚みは現像処理等によって
異なるが、3 〜40nmが好ましく、5 〜20nmが特に好まし
い。
13,748に記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f, Photographic Science and Engineering)、第14巻
248〜257頁(1970年);US 4,434,226、同 4,414,310、
同 4,433,048、同 4,439,520およびGB 2,112,157に記載
の方法により簡単に調製することができる。結晶構造は
一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成か
らなるものでもよく、層状構造をなしていてもよい。エ
ピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が
接合されていてもよく、例えばロダン銀、酸化鉛などの
ハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。ま
た種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の
乳剤は潜像を主として表面に形成する表面潜像型でも、
粒子内部に形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれ
にも潜像を有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤
であることが必要である。内部潜像型のうち、特開昭 6
3-264740に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよく、この調製方法は特開昭59-133542に記載され
ている。この乳剤のシェルの厚みは現像処理等によって
異なるが、3 〜40nmが好ましく、5 〜20nmが特に好まし
い。
【0088】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性
ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロ
ゲン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の
異なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用す
ることができる。US 4,082,553に記載の粒子表面をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子、US 4,626,498、特開昭 59-21
4852に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、
コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または
実質的に非感光性の親水性コロイド層に適用することが
好ましい。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化
銀粒子とは、感光材料の未露光部および露光部を問わ
ず、一様に(非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀
粒子のことをいい、その調製法は、US 4,626,498、特開
昭 59-214852に記載されている。粒子内部がかぶらされ
たコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成する
ハロゲン化銀は、ハロゲン組成が異なっていてもよい。
粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀として
は、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれ
をも用いることができる。これらのかぶらされたハロゲ
ン化銀粒子の平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μm 、
特に0.05〜0.6 μm が好ましい。また、粒子形状は規則
的な粒子でもよく、多分散乳剤でもよいが、単分散性
(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95
%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)で
あることが好ましい。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性
ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロ
ゲン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の
異なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用す
ることができる。US 4,082,553に記載の粒子表面をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子、US 4,626,498、特開昭 59-21
4852に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、
コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または
実質的に非感光性の親水性コロイド層に適用することが
好ましい。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化
銀粒子とは、感光材料の未露光部および露光部を問わ
ず、一様に(非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀
粒子のことをいい、その調製法は、US 4,626,498、特開
昭 59-214852に記載されている。粒子内部がかぶらされ
たコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成する
ハロゲン化銀は、ハロゲン組成が異なっていてもよい。
粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀として
は、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれ
をも用いることができる。これらのかぶらされたハロゲ
ン化銀粒子の平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μm 、
特に0.05〜0.6 μm が好ましい。また、粒子形状は規則
的な粒子でもよく、多分散乳剤でもよいが、単分散性
(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95
%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)で
あることが好ましい。
【0089】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm がより好
ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン
化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀粒子の表
面は、光学的に増感される必要はなく、また分光増感も
不要である。ただし、これを塗布液に添加するのに先立
ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベン
ゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または
亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好
ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイ
ド銀を含有させることができる。本発明の感光材料の塗
布銀量は、6.0g/ m2以下が好ましく、4.5g/ m2以下が最
も好ましい。
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm がより好
ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン
化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀粒子の表
面は、光学的に増感される必要はなく、また分光増感も
不要である。ただし、これを塗布液に添加するのに先立
ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベン
ゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または
亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好
ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイ
ド銀を含有させることができる。本発明の感光材料の塗
布銀量は、6.0g/ m2以下が好ましく、4.5g/ m2以下が最
も好ましい。
【0090】本発明に使用できる写真用添加剤もRDに
記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648 頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 868頁 5. 光吸収剤、 25 〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター 〜650 頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6. バインダー 26頁 651 頁左欄 873 〜874 頁 7. 可塑剤、 27頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 8. 塗布助剤、 26 〜27頁 650 頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 9. スタチツク 27頁 650 頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 10. マツト剤 878 〜879 頁
記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648 頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 868頁 5. 光吸収剤、 25 〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター 〜650 頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6. バインダー 26頁 651 頁左欄 873 〜874 頁 7. 可塑剤、 27頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 8. 塗布助剤、 26 〜27頁 650 頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 9. スタチツク 27頁 650 頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 10. マツト剤 878 〜879 頁
【0091】本発明の感光材料には種々の色素形成カプ
ラーを使用することができるが、以下のカプラーが特に
好ましい。 イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),(II)で表わさ
れるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2) で表わされる
カプラー (特に18頁のY-28); 特願平4-134523の請求項
1の一般式(I) で表わされるカプラー; US 5,066,576の
カラム1の45〜55行の一般式(I) で表わされるカプラ
ー; 特開平4-274425の段落0008の一般式(I) で表わされ
るカプラー; EP 498,38A1 の40頁のクレーム1に記載の
カプラー(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4頁の式
(Y) で表わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54(41
頁)); US 4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)〜(I
V)で表わされるカプラー(特にII-17,19( カラム17),II
-24(カラム19))。マゼンタカプラー; 特開平3-39737(L-
57(11 頁右下),L-68(12 頁右下),L-77(13頁右下); EP 4
56,257 の A-4 -63(134頁), A-4 -73,-75(139頁); EP 4
86,965 のM-4,-6(26 頁),M-7(27頁); 特願平4-234120
の段落0024のM-45; 特願平4-36917の段落0036のM-1;特
開平4-362631の段落0237のM-22。 シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,3,4,5,11,12,1
4,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-7,10(35 頁),3
4,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁); 特願平4-23633
3の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表わされるカプ
ラー。 ポリマーカプラー: 特開平2-44345 のP-1,P-5(11頁) 。
ラーを使用することができるが、以下のカプラーが特に
好ましい。 イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),(II)で表わさ
れるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2) で表わされる
カプラー (特に18頁のY-28); 特願平4-134523の請求項
1の一般式(I) で表わされるカプラー; US 5,066,576の
カラム1の45〜55行の一般式(I) で表わされるカプラ
ー; 特開平4-274425の段落0008の一般式(I) で表わされ
るカプラー; EP 498,38A1 の40頁のクレーム1に記載の
カプラー(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4頁の式
(Y) で表わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54(41
頁)); US 4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)〜(I
V)で表わされるカプラー(特にII-17,19( カラム17),II
-24(カラム19))。マゼンタカプラー; 特開平3-39737(L-
57(11 頁右下),L-68(12 頁右下),L-77(13頁右下); EP 4
56,257 の A-4 -63(134頁), A-4 -73,-75(139頁); EP 4
86,965 のM-4,-6(26 頁),M-7(27頁); 特願平4-234120
の段落0024のM-45; 特願平4-36917の段落0036のM-1;特
開平4-362631の段落0237のM-22。 シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,3,4,5,11,12,1
4,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-7,10(35 頁),3
4,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁); 特願平4-23633
3の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表わされるカプ
ラー。 ポリマーカプラー: 特開平2-44345 のP-1,P-5(11頁) 。
【0092】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,570 、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカプラーは、EP 456,257A1の5 頁
に記載の式(CI),(CII),(CIII),(CIV) で表わされるイエ
ローカラードシアンカプラー(特に84頁のYC-86)、該EP
に記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM-7(202
頁) 、 EX-1(249 頁) 、 EX-7(251 頁) 、US 4,833,069
に記載のマゼンタカラードシアンカプラーCC-9 (カラム
8)、CC-13(カラム10) 、US 4,837,136の(2)(カラム8)、
WO92/11575のクレーム1の式(A) で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に36〜45頁の例示化合物)が好ま
しい。現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な化合物
残基を放出する化合物(カプラーを含む)としては、以
下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:EP 37
8,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で表わ
される化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-113(36
頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP436,93
8A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特にD-4
9(51 頁))、特願平4-134523の式(1) で表わされる化合
物(特に段落0027の(23)) 、EP 440,195A2の5 〜6 頁に
記載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29頁
のI-(1) );漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5
頁の式(I),(I')で表わされる化合物(特に61頁の(60),
(61)) 及び特願平4-325564の請求項1の式(I) で表わさ
れる化合物(特に段落0022の(7) );リガンド放出化合
物:US 4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表わさ
れる化合物(特にカラム12の21〜41行目の化合物) ;ロ
イコ色素放出化合物:US 4,749,641のカラム3〜8の化
合物1〜6;蛍光色素放出化合物:US 4,774,181のクレー
ム1のCOUP-DYEで表わされる化合物(特にカラム7〜10
の化合物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤放出化合
物:US 4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表
わされる化合物(特にカラム25の(I-22)) 及びEP 450,6
37A2の75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初めて色素と
なる基を放出する化合物: US 4,857,447のクレーム1の
式(I) で表わされる化合物(特にカラム25〜36のY-1 〜
Y-19) 。
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,570 、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカプラーは、EP 456,257A1の5 頁
に記載の式(CI),(CII),(CIII),(CIV) で表わされるイエ
ローカラードシアンカプラー(特に84頁のYC-86)、該EP
に記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM-7(202
頁) 、 EX-1(249 頁) 、 EX-7(251 頁) 、US 4,833,069
に記載のマゼンタカラードシアンカプラーCC-9 (カラム
8)、CC-13(カラム10) 、US 4,837,136の(2)(カラム8)、
WO92/11575のクレーム1の式(A) で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に36〜45頁の例示化合物)が好ま
しい。現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な化合物
残基を放出する化合物(カプラーを含む)としては、以
下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:EP 37
8,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で表わ
される化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-113(36
頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP436,93
8A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特にD-4
9(51 頁))、特願平4-134523の式(1) で表わされる化合
物(特に段落0027の(23)) 、EP 440,195A2の5 〜6 頁に
記載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29頁
のI-(1) );漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5
頁の式(I),(I')で表わされる化合物(特に61頁の(60),
(61)) 及び特願平4-325564の請求項1の式(I) で表わさ
れる化合物(特に段落0022の(7) );リガンド放出化合
物:US 4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表わさ
れる化合物(特にカラム12の21〜41行目の化合物) ;ロ
イコ色素放出化合物:US 4,749,641のカラム3〜8の化
合物1〜6;蛍光色素放出化合物:US 4,774,181のクレー
ム1のCOUP-DYEで表わされる化合物(特にカラム7〜10
の化合物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤放出化合
物:US 4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表
わされる化合物(特にカラム25の(I-22)) 及びEP 450,6
37A2の75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初めて色素と
なる基を放出する化合物: US 4,857,447のクレーム1の
式(I) で表わされる化合物(特にカラム25〜36のY-1 〜
Y-19) 。
【0093】カプラー以外の添加剤としては、以下のも
のが好ましい。油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-2
15272 のP-3,5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,
93(140〜144 頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテック
ス: US4,199,363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体
スカベンジャー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の
式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12)
(カラム4〜5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行
の式(特に化合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP
298321Aの4頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,
III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,
7,20,21,23,24,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164
(69 〜118 頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜II
I-23, 特にIII-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-
4,特にII-2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48,
特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を
低減させる素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,
特にI-46; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24
〜29頁のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-21
4845の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜
23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特
開平2-214852の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H
-1〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の
化合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1 〜(14),特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に3
6:化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 の化合物50;染料: 特開平3-156450の15〜1
8頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜2
9頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁のF-I
-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の17〜2
8頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8〜26
のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜11頁
の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式(1) な
いし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),US 4,2
68,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜
10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物(1) 〜
(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 の式
(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜427(6〜
9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物(3) 〜(6
6)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合物HBT-1
〜10(14 頁), EP 521823A の式(1) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
のが好ましい。油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-2
15272 のP-3,5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,
93(140〜144 頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテック
ス: US4,199,363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体
スカベンジャー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の
式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12)
(カラム4〜5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行
の式(特に化合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP
298321Aの4頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,
III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,
7,20,21,23,24,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164
(69 〜118 頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜II
I-23, 特にIII-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-
4,特にII-2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48,
特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を
低減させる素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,
特にI-46; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24
〜29頁のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-21
4845の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜
23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特
開平2-214852の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H
-1〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の
化合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1 〜(14),特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に3
6:化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 の化合物50;染料: 特開平3-156450の15〜1
8頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜2
9頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁のF-I
-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の17〜2
8頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8〜26
のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜11頁
の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式(1) な
いし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),US 4,2
68,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜
10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物(1) 〜
(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 の式
(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜427(6〜
9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物(3) 〜(6
6)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合物HBT-1
〜10(14 頁), EP 521823A の式(1) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
【0094】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに適用することができ
る。また、特公平2-32615 、実公平3-39784 に記載され
ているレンズ付きフイルムユニット用に好適である。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイ
ド層の膜厚の総和が28μm 以下であることが好ましく、
23μm 以下がより好ましく、18μm 以下が更に好まし
く、16μm 以下が特に好ましい。また膜膨潤速度T1/2
は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。T
1/2 は、発色現像液で30℃、3 分15秒処理した時に到達
する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚としたとき、膜厚そ
のが1/2 に到達するまでの時間と定義する。膜厚は、25
℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味
し、T1/2 は、エー・グリーン(A.Green)らのフォトグ
ラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Photogr.Sci.Eng.),19卷、2,124 〜129 頁に記載の
型のスエロメーター(膨潤計)を使用することにより測
定できる。T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬
膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変える
ことによって調整することができる。また、膨潤率は 1
50〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚 により計算できる。本発明の感光材料は、乳剤
層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2 μm〜20
μm の親水性コロイド層(バック層と称す)を設けるこ
とが好ましい。このバック層には、前述の光吸収剤、フ
ィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜
剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性
剤を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率
は150 〜500 %が好ましい。
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに適用することができ
る。また、特公平2-32615 、実公平3-39784 に記載され
ているレンズ付きフイルムユニット用に好適である。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイ
ド層の膜厚の総和が28μm 以下であることが好ましく、
23μm 以下がより好ましく、18μm 以下が更に好まし
く、16μm 以下が特に好ましい。また膜膨潤速度T1/2
は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。T
1/2 は、発色現像液で30℃、3 分15秒処理した時に到達
する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚としたとき、膜厚そ
のが1/2 に到達するまでの時間と定義する。膜厚は、25
℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味
し、T1/2 は、エー・グリーン(A.Green)らのフォトグ
ラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Photogr.Sci.Eng.),19卷、2,124 〜129 頁に記載の
型のスエロメーター(膨潤計)を使用することにより測
定できる。T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬
膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変える
ことによって調整することができる。また、膨潤率は 1
50〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚 により計算できる。本発明の感光材料は、乳剤
層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2 μm〜20
μm の親水性コロイド層(バック層と称す)を設けるこ
とが好ましい。このバック層には、前述の光吸収剤、フ
ィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜
剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性
剤を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率
は150 〜500 %が好ましい。
【0095】本発明の感光材料は、前述のRD.No.176
43の28〜29頁、同No.18716の 651左欄〜右欄、および同
No.307105 の880 〜881 頁に記載された通常の方法によ
って現像処理することができる。本発明の感光材料の現
像処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級
アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液
である。この発色現像主薬としては、アミノフェノール
系化合物も有用であるが、p-フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例及び好ましい例とし
てはEP 556700Aの28頁43〜52行目に記載の化合物が挙げ
られる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用する
こともできる。発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、
ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物
塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベン
ゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像
抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的であ
る。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチル
ヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N-ビスカルボキシメ
チルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカル
バジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン
酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、
ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン
類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラ
ー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのような補助現像主
薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホ
スホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に
代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1- ジホ
スホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチレンホスホン酸、
エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロキシフェニル酢
酸) 及びそれらの塩を添加する。
43の28〜29頁、同No.18716の 651左欄〜右欄、および同
No.307105 の880 〜881 頁に記載された通常の方法によ
って現像処理することができる。本発明の感光材料の現
像処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級
アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液
である。この発色現像主薬としては、アミノフェノール
系化合物も有用であるが、p-フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例及び好ましい例とし
てはEP 556700Aの28頁43〜52行目に記載の化合物が挙げ
られる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用する
こともできる。発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、
ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物
塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベン
ゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像
抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的であ
る。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチル
ヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N-ビスカルボキシメ
チルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカル
バジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン
酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、
ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン
類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラ
ー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのような補助現像主
薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホ
スホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に
代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1- ジホ
スホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチレンホスホン酸、
エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロキシフェニル酢
酸) 及びそれらの塩を添加する。
【0096】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1-フェニ
ル-3- ピラゾリドンなどの3-ピラゾリドン類またはN-メ
チル-p- アミノフェノールなどのアミノフェノール類な
ど公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用
いることができる。これらの発色現像液及び黒白現像液
のpHは9〜12であることが一般的である。またこれらの
現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよ
るが、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル
以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させて
おくことにより 500ml以下にすることもできる。補充量
を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さく
することによって液の蒸発、空気酸化を防止することが
好ましい。処理槽での写真処理液と空気との接触による
処理効果は、開口率(=〔処理液と空気との接触面積 c
m2〕÷〔処理液の容量 cm3〕)で評価することができ
る。この開口率は、0.1 以下であることが好ましく、よ
り好ましくは 0.001〜0.05である。開口率を低減させる
方法としては、処理槽の写真処理液面に浮き蓋等の遮蔽
物を設けるほかに、特開平 1-82033に記載された可動蓋
を用いる方法、特開昭63-216050に記載されたスリット
現像処理方法を挙げることができる。開口率は、発色現
像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程、例
えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全て
の工程において低減することが好ましい。また、現像液
中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることによ
り補充量を低減することもできる。発色現像処理の時間
は、通常2〜5分の間で設定されるが、高温、高pHと
し、かつ発色現像主薬を高濃度に使用することにより、
更に処理時間の短縮を図ることもできる。
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1-フェニ
ル-3- ピラゾリドンなどの3-ピラゾリドン類またはN-メ
チル-p- アミノフェノールなどのアミノフェノール類な
ど公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用
いることができる。これらの発色現像液及び黒白現像液
のpHは9〜12であることが一般的である。またこれらの
現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよ
るが、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル
以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させて
おくことにより 500ml以下にすることもできる。補充量
を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さく
することによって液の蒸発、空気酸化を防止することが
好ましい。処理槽での写真処理液と空気との接触による
処理効果は、開口率(=〔処理液と空気との接触面積 c
m2〕÷〔処理液の容量 cm3〕)で評価することができ
る。この開口率は、0.1 以下であることが好ましく、よ
り好ましくは 0.001〜0.05である。開口率を低減させる
方法としては、処理槽の写真処理液面に浮き蓋等の遮蔽
物を設けるほかに、特開平 1-82033に記載された可動蓋
を用いる方法、特開昭63-216050に記載されたスリット
現像処理方法を挙げることができる。開口率は、発色現
像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程、例
えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全て
の工程において低減することが好ましい。また、現像液
中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることによ
り補充量を低減することもできる。発色現像処理の時間
は、通常2〜5分の間で設定されるが、高温、高pHと
し、かつ発色現像主薬を高濃度に使用することにより、
更に処理時間の短縮を図ることもできる。
【0097】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III )などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III )の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3-ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(III )錯塩、及び1,3-ジアミノプロパン四酢
酸鉄(III )錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄
(III )錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好ま
しい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩を用
いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常 4.0〜8である
が、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理すること
もできる。
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III )などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III )の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3-ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(III )錯塩、及び1,3-ジアミノプロパン四酢
酸鉄(III )錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄
(III )錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好ま
しい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩を用
いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常 4.0〜8である
が、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理すること
もできる。
【0098】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:US 3,893,858、DE 1,290,812、同 2,059,988、特
開昭53-32736、同53-57831、同53-37418、同53-72623、
同53-95630、同53-95631、同53-104232 、同53-12442
4、同53-141623 、同53-28426、RDNo.17129(1978年
7月)に記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有
する化合物;特開昭50-140129 に記載のチアゾリジン誘
導体;特公昭45-8506 、特開昭52-20832、同53-32735、
US 3,706,561に記載のチオ尿素誘導体;DE 1,127,715、
特開昭58-16,235 に記載の沃化物塩;DE 966,410、同
2,748,430に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公
昭45-8836 記載のポリアミン化合物;その他特開昭49-4
0,943 、同49-59,644 、同53-94,927 、同54-35,727 、
同55-26,506 、同58-163,940記載の化合物;臭化物イオ
ンが使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフ
ィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好まし
く、特にUS 3,893,858、DE 1,290,812、特開昭53-95,63
0に記載の化合物が好ましい。更に、US 4,552,834に記
載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材中に
添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着す
るときにこれらの漂白促進剤は特に有効である。漂白液
や漂白定着液には上記の化合物の他に、漂白ステインを
防止する目的で有機酸を含有させることが好ましい。特
に好ましい有機酸は、酸解離定数(pKa)が2〜5である
化合物で、具体的には酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ
酢酸などが好ましい。定着液や漂白定着液に用いられる
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩をあげるこ
とができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特に
チオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、
チオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、
チオ尿素の併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒
剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫
酸付加物あるいはEP 294769Aに記載のスルフィン酸化合
物が好ましい。更に、定着液や漂白定着液には液の安定
化の目的で、アミノポリカルボン酸類や有機ホスホン酸
類の添加が好ましい。本発明において、定着液または漂
白定着液には、pH調整のために pKaが6.0 〜9.0 の化合
物、好ましくは、イミダゾール、1-メチルイミダゾー
ル、1-エチルイミダゾール、2-メチルイミダゾールの如
きイミダゾール類を1リットル当り0.1〜10モル添加す
ることが好ましい。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:US 3,893,858、DE 1,290,812、同 2,059,988、特
開昭53-32736、同53-57831、同53-37418、同53-72623、
同53-95630、同53-95631、同53-104232 、同53-12442
4、同53-141623 、同53-28426、RDNo.17129(1978年
7月)に記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有
する化合物;特開昭50-140129 に記載のチアゾリジン誘
導体;特公昭45-8506 、特開昭52-20832、同53-32735、
US 3,706,561に記載のチオ尿素誘導体;DE 1,127,715、
特開昭58-16,235 に記載の沃化物塩;DE 966,410、同
2,748,430に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公
昭45-8836 記載のポリアミン化合物;その他特開昭49-4
0,943 、同49-59,644 、同53-94,927 、同54-35,727 、
同55-26,506 、同58-163,940記載の化合物;臭化物イオ
ンが使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフ
ィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好まし
く、特にUS 3,893,858、DE 1,290,812、特開昭53-95,63
0に記載の化合物が好ましい。更に、US 4,552,834に記
載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材中に
添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着す
るときにこれらの漂白促進剤は特に有効である。漂白液
や漂白定着液には上記の化合物の他に、漂白ステインを
防止する目的で有機酸を含有させることが好ましい。特
に好ましい有機酸は、酸解離定数(pKa)が2〜5である
化合物で、具体的には酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ
酢酸などが好ましい。定着液や漂白定着液に用いられる
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩をあげるこ
とができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特に
チオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、
チオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、
チオ尿素の併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒
剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫
酸付加物あるいはEP 294769Aに記載のスルフィン酸化合
物が好ましい。更に、定着液や漂白定着液には液の安定
化の目的で、アミノポリカルボン酸類や有機ホスホン酸
類の添加が好ましい。本発明において、定着液または漂
白定着液には、pH調整のために pKaが6.0 〜9.0 の化合
物、好ましくは、イミダゾール、1-メチルイミダゾー
ル、1-エチルイミダゾール、2-メチルイミダゾールの如
きイミダゾール類を1リットル当り0.1〜10モル添加す
ることが好ましい。
【0099】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。好ましい
温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ処理後の
ステイン発生が有効に防止される。脱銀工程において
は、攪拌ができるだけ強化されていることが好ましい。
攪拌強化の具体的な方法としては、特開昭 62-183460に
記載の感光材料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方
法や、特開昭 62-183461の回転手段を用いて攪拌効果を
上げる方法、更には液中に設けられたワイパーブレード
と乳剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳剤表
面を乱流化することによってより攪拌効果を向上させる
方法、処理液全体の循環流量を増加させる方法が挙げら
れる。このような攪拌向上手段は、漂白液、漂白定着
液、定着液のいずれにおいても有効である。攪拌の向上
は乳剤膜中への漂白剤、定着剤の供給を速め、結果とし
て脱銀速度を高めるものと考えられる。また、前記の攪
拌向上手段は、漂白促進剤を使用した場合により有効で
あり、促進効果を著しく増加させたり漂白促進剤による
定着阻害作用を解消させることができる。本発明の感光
材料に用いられる自動現像機は、特開昭 60-191257、同
60-191258、同 60-191259に記載の感光材料搬送手段を
有していることが好ましい。前記の特開昭 60-191257に
記載のとおり、このような搬送手段は前浴から後浴への
処理液の持込みを著しく削減でき、処理液の性能劣化を
防止する効果が高く、各工程における処理時間の短縮
や、処理液補充量の低減に特に有効である。
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。好ましい
温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ処理後の
ステイン発生が有効に防止される。脱銀工程において
は、攪拌ができるだけ強化されていることが好ましい。
攪拌強化の具体的な方法としては、特開昭 62-183460に
記載の感光材料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方
法や、特開昭 62-183461の回転手段を用いて攪拌効果を
上げる方法、更には液中に設けられたワイパーブレード
と乳剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳剤表
面を乱流化することによってより攪拌効果を向上させる
方法、処理液全体の循環流量を増加させる方法が挙げら
れる。このような攪拌向上手段は、漂白液、漂白定着
液、定着液のいずれにおいても有効である。攪拌の向上
は乳剤膜中への漂白剤、定着剤の供給を速め、結果とし
て脱銀速度を高めるものと考えられる。また、前記の攪
拌向上手段は、漂白促進剤を使用した場合により有効で
あり、促進効果を著しく増加させたり漂白促進剤による
定着阻害作用を解消させることができる。本発明の感光
材料に用いられる自動現像機は、特開昭 60-191257、同
60-191258、同 60-191259に記載の感光材料搬送手段を
有していることが好ましい。前記の特開昭 60-191257に
記載のとおり、このような搬送手段は前浴から後浴への
処理液の持込みを著しく削減でき、処理液の性能劣化を
防止する効果が高く、各工程における処理時間の短縮
や、処理液補充量の低減に特に有効である。
【0100】本発明の感光材料は、脱銀処理後、水洗及
び/又は安定工程を経るのが一般的である。水洗工程で
の水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等の使
用素材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの
数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条
件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方
式における水洗タンク数と水量の関係は、Journal of t
he Society of MotionPicture and Television Enginee
rs 第64巻、P. 248〜253 (1955 年5月)に記載の方法
で、求めることができる。この文献に記載の多段向流方
式によれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内
における水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖
し、生成した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生
じる。この解決策として、特開昭62-288,838に記載のカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法
が極めて有効である。また、特開昭57-8,542に記載のイ
ソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イ
ソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベ
ンゾトリアゾール類、堀口博著「防菌防黴剤の化学」
(1986年)三共出版、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺
菌、防黴技術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学
会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤を用
いることもできる。本発明の感光材料の処理における水
洗水のpHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。
水洗水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途により設
定できるが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好まし
くは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、
本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液によ
って処理することもできる。このような安定化処理にお
いては、特開昭57-8543 、同58-14834、同60-220345 に
記載の公知の方法が適用できる。また、前記水洗処理に
続いて、更に安定化処理する場合もあり、その例とし
て、撮影用カラー感光材料の最終浴として使用される色
素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を挙げること
ができる。色素安定化剤としては、ホルマリンやグルタ
ルアルデヒドなどのアルデヒド類、N-メチロール化合
物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアルデヒド亜硫
酸付加物を挙げることができる。 この安定浴にも各種
キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
び/又は安定工程を経るのが一般的である。水洗工程で
の水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等の使
用素材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの
数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条
件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方
式における水洗タンク数と水量の関係は、Journal of t
he Society of MotionPicture and Television Enginee
rs 第64巻、P. 248〜253 (1955 年5月)に記載の方法
で、求めることができる。この文献に記載の多段向流方
式によれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内
における水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖
し、生成した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生
じる。この解決策として、特開昭62-288,838に記載のカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法
が極めて有効である。また、特開昭57-8,542に記載のイ
ソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イ
ソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベ
ンゾトリアゾール類、堀口博著「防菌防黴剤の化学」
(1986年)三共出版、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺
菌、防黴技術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学
会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤を用
いることもできる。本発明の感光材料の処理における水
洗水のpHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。
水洗水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途により設
定できるが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好まし
くは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、
本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液によ
って処理することもできる。このような安定化処理にお
いては、特開昭57-8543 、同58-14834、同60-220345 に
記載の公知の方法が適用できる。また、前記水洗処理に
続いて、更に安定化処理する場合もあり、その例とし
て、撮影用カラー感光材料の最終浴として使用される色
素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を挙げること
ができる。色素安定化剤としては、ホルマリンやグルタ
ルアルデヒドなどのアルデヒド類、N-メチロール化合
物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアルデヒド亜硫
酸付加物を挙げることができる。 この安定浴にも各種
キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
【0101】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明の感光
材料には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬
を内蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の
プレカーサーを用いることが好ましい。例えばUS 3,34
2,597記載のインドアニリン系化合物、同 3,342,599、
リサーチ・ディスクロージャーNo.14,850 及び同No.15,
159 に記載のシッフ塩基型化合物、同13,924記載のアル
ドール化合物、US 3,719,492記載の金属塩錯体、特開昭
53-135628 記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明の感光材料は、必要に応じて、発色現像を促
進する目的で、各種の1-フェニル-3- ピラゾリドン類を
内蔵しても良い。典型的な化合物は特開昭56-64339、同
57-144547 、および同58-115438 に記載されている。本
発明の感光材料の処理に用いられる処理液は10℃〜50℃
において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的
であるが、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮
したり、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定
性を改良することができる。
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明の感光
材料には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬
を内蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の
プレカーサーを用いることが好ましい。例えばUS 3,34
2,597記載のインドアニリン系化合物、同 3,342,599、
リサーチ・ディスクロージャーNo.14,850 及び同No.15,
159 に記載のシッフ塩基型化合物、同13,924記載のアル
ドール化合物、US 3,719,492記載の金属塩錯体、特開昭
53-135628 記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明の感光材料は、必要に応じて、発色現像を促
進する目的で、各種の1-フェニル-3- ピラゾリドン類を
内蔵しても良い。典型的な化合物は特開昭56-64339、同
57-144547 、および同58-115438 に記載されている。本
発明の感光材料の処理に用いられる処理液は10℃〜50℃
において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的
であるが、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮
したり、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定
性を改良することができる。
【0102】
実施例1 (1) 支持体の材質等 本実施例で用いた各支持体は、下記の方法により作製し
た。 ・PEN:市販のポリ(エチレン−2,6−ナフタレー
ト)ポリマー100重量部と紫外線吸収線としてTinuvi
n P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥し
た後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し14
0℃3.3倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定し
た。 ・PET:市販のポリ(エチレンテレフタレート)ポリ
マーを通法に従い2軸延伸、熱固定を行い、厚み90μ
m のフィルムを得た。 ・TAC:トリアセチルセルロースを通常の溶液流延法
により、メチレンクロライド/メタノール=82/8wt
比、TAC濃度13%、可塑剤TPP/BDP=2/1
(ここでTPP;トリフェニルフォスフェート、BD
P;ビフェニルジフェニルフォスフェート)の15wt%
のバンド法にて作製した。 ・PEN/PET=4/1(重量比);あらかじめPE
NとPETのペレットを150℃で4時間真空乾燥した
後、2軸混練押出し機を用い280℃で混練押出した
後、ペレット化し調製した。 このポリエステルを上記PENと同じ条件で調膜した。
た。 ・PEN:市販のポリ(エチレン−2,6−ナフタレー
ト)ポリマー100重量部と紫外線吸収線としてTinuvi
n P.326(ガイギー社製)を2重量部と常法により乾燥し
た後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出し14
0℃3.3倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3
倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱固定し
た。 ・PET:市販のポリ(エチレンテレフタレート)ポリ
マーを通法に従い2軸延伸、熱固定を行い、厚み90μ
m のフィルムを得た。 ・TAC:トリアセチルセルロースを通常の溶液流延法
により、メチレンクロライド/メタノール=82/8wt
比、TAC濃度13%、可塑剤TPP/BDP=2/1
(ここでTPP;トリフェニルフォスフェート、BD
P;ビフェニルジフェニルフォスフェート)の15wt%
のバンド法にて作製した。 ・PEN/PET=4/1(重量比);あらかじめPE
NとPETのペレットを150℃で4時間真空乾燥した
後、2軸混練押出し機を用い280℃で混練押出した
後、ペレット化し調製した。 このポリエステルを上記PENと同じ条件で調膜した。
【0103】(2) 下塗層の塗設 上記各支持体は、その各々の両面にコロナ放電処理をし
た後、下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延伸時高温
面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソリッドス
テートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30cm幅支持
体を20m/分で処理する。このとき、電流・電圧の読
み取り値より被処理物は、0.375KV・A・分/m2の
処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.6KHz 、
電極と誘導体ロールのギャップクリアランスは、1.6
mmであった。
た後、下記組成の下塗液を塗布して下塗層を延伸時高温
面側に設けた。コロナ放電処理はピラー社製ソリッドス
テートコロナ処理機6KVA モデルを用い、30cm幅支持
体を20m/分で処理する。このとき、電流・電圧の読
み取り値より被処理物は、0.375KV・A・分/m2の
処理がなされた。処理時の放電周波数は、9.6KHz 、
電極と誘導体ロールのギャップクリアランスは、1.6
mmであった。
【0104】 ゼラチン 3g 蒸留水 250cc ソジウム−α−スルホ−ジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g また、支持体TACに対しては下記組成の下塗層を設け
た。 ゼラチン 0.2g サリチル酸 0.1g メタノール 15cc アセトン 85g ホルムアルデヒド 0.01g
た。 ゼラチン 0.2g サリチル酸 0.1g メタノール 15cc アセトン 85g ホルムアルデヒド 0.01g
【0105】(3) バック層の塗設 下塗後の上記支持体の下塗層を設けた側とは反対側の面
に下記組成のバック層を塗設した。 (3-1) 導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモン
複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
に下記組成のバック層を塗設した。 (3-1) 導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモン
複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱
を得た。
【0106】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味かかった平均粒径0.1
μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味かかった平均粒径0.1
μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
【0107】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA. BACHOFEN
AG製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製し
た。
【0108】(3-2) バック層の調製: 下記処方〔A〕を乾燥膜厚が0.3μm になるように塗
布し、115℃で60秒間乾燥した。この上に更に下記
の被覆層用塗布液(B)を乾燥膜厚が1μm になるよう
に塗布し、115℃で3分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm ) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
布し、115℃で60秒間乾燥した。この上に更に下記
の被覆層用塗布液(B)を乾燥膜厚が1μm になるよう
に塗布し、115℃で3分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm ) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
【0109】(4) 支持体の熱処理 上記方法にて、下塗り層、バック層を塗設、乾燥巻き取
りした後、後記表1に示す条件にて、別途熱処理を実施
した。熱処理は全て直径30cmの巻芯に、下塗面を外巻
にして実施した。一方、支持体PEN、PET、PEN
/PET=4/1(重量比)では熱処理しない支持体を
も準備した(表1)。
りした後、後記表1に示す条件にて、別途熱処理を実施
した。熱処理は全て直径30cmの巻芯に、下塗面を外巻
にして実施した。一方、支持体PEN、PET、PEN
/PET=4/1(重量比)では熱処理しない支持体を
も準備した(表1)。
【0110】
【表1】
【0111】実施例2 実施例1で作製した支持体a〜mの上に下記に示すよう
な組成の各層を重層塗布し、多層カラー感光材料101
〜113を作製した。試料101〜113の膜厚の実測
値は20.1〜20.3μm であった。 (感光層組成) 各層に使用する素材の主なものは下記のように分類され
ている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
な組成の各層を重層塗布し、多層カラー感光材料101
〜113を作製した。試料101〜113の膜厚の実測
値は20.1〜20.3μm であった。 (感光層組成) 各層に使用する素材の主なものは下記のように分類され
ている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0112】(試料101〜113) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.60 ExM−1 0.12 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.15 HBS−2 0.02
【0113】第2層(中間層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.065 ExC−2 0.04 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 1.04
【0114】第3層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.25 沃臭化銀乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−6 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.95
【0115】第4層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.015 ExC−6 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.75
【0116】第5層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.10 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−7 0.010 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.050 ゼラチン 1.10
【0117】第6層(中間層) Cpd−1 0.090 固体分散染料ExF−2 0.030 HBS−1 0.050 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.10
【0118】第7層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.15 沃臭化銀乳剤F 銀 0.10 沃臭化銀乳剤G 銀 0.10 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73
【0119】第8層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤H 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExC−8 0.010 ExM−2 0.10 ExM−3 0.025 ExY−1 0.018 ExY−4 0.010 ExY−5 0.040 HBS−1 0.13 HBS−3 4.0×10-3 ゼラチン 0.80
【0120】第9層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.020 ExM−4 0.025 ExM−5 0.040 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.33
【0121】第10層(イエローフィルター層) 本発明の化合物D−68 0.100 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.30 ゼラチン 0.90
【0122】第11層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤J 銀 0.09 沃臭化銀乳剤K 銀 0.09 ExS−7 8.6×10-4 ExC−8 7.0×10-3 ExY−1 0.050 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 Cpd−2 0.10 Cpd−3 4.0×10-3 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.20
【0123】第12層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤L 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 ExY−4 0.010 Cpd−2 0.10 Cpd−3 1.0×10-3 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.70
【0124】第13層(第1保護層) UV−1 0.19 UV−2 0.075 UV−3 0.065 HBS−1 5.0×10-2 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 1.8
【0125】第14層(第2保護層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.10 H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0126】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
【0127】
【表2】
【0128】表2において、 (1)乳剤J〜Lは特開平2-191938号の実施例に従い、
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Iは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には特開平3-237450号に記載されてい
るような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されてい
る。 (5)乳剤Lは特開昭60-143331 号に記載されている内
部高ヨードコアーを含有する二重構造粒子である。
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Iは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には特開平3-237450号に記載されてい
るような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されてい
る。 (5)乳剤Lは特開昭60-143331 号に記載されている内
部高ヨードコアーを含有する二重構造粒子である。
【0129】有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水21.7
ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエトキ
シエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリリットル並びに5%
水溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレンエ
−テル(重合度10) 0.5gとを 700ミリリットルのポットミル
に入れ、染料ExF−2を 5.0gと酸化ジルコニウムビ
−ズ(直径1mm) 500ミリリットルを添加して内容物を2時間
分散した。この分散には中央工機製のBO型振動ボール
ミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%ゼラ
チン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、染料
のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は0.44
μmであった。
ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエトキ
シエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリリットル並びに5%
水溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレンエ
−テル(重合度10) 0.5gとを 700ミリリットルのポットミル
に入れ、染料ExF−2を 5.0gと酸化ジルコニウムビ
−ズ(直径1mm) 500ミリリットルを添加して内容物を2時間
分散した。この分散には中央工機製のBO型振動ボール
ミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%ゼラ
チン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、染料
のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は0.44
μmであった。
【0130】
【化25】
【0131】
【化26】
【0132】
【化27】
【0133】
【化28】
【0134】
【化29】
【0135】
【化30】
【0136】
【化31】
【0137】
【化32】
【0138】
【化33】
【0139】
【化34】
【0140】
【化35】
【0141】
【化36】
【0142】
【化37】
【0143】
【化38】
【0144】
【化39】
【0145】
【化40】
【0146】これら試料の各層のゼラチンを26%増量
した以外は同様にして試料114〜126を作製した。
これら試料の膜厚は23.0〜23.2μm であった。
さらに各層のゼラチンを52%増量して試料127〜1
39を作製した。これら試料の膜厚は25.9〜26.
2μm であった。これら試料を35mm巾にスリット穿孔
し、135パトローネに42枚撮り加工して巻き込んだ
結果を表3、表4に示す。またこれらパトローネに巻き
込んだ試料を80℃、30%RHに3日間放置した後、
均一の露光を与え、フジフイルム(株)製のカラーネガ
自動現像機FP−300Bにて後記の現像処理を行ない
処理ムラを観察した。さらに、これら試料を10℃、1
0%RH条件下で16時間放置後、同条件下でニコンF
3にてモータードライブ10枚撮りの連写を繰り返し1
0回行ない、フィルムの破断強度を調べた。また、これ
ら試料を未露光で下記の現像処理を行なった。イエロー
濃度を測定後、再度、発色現像以外の工程を通し、再
度、イエロー濃度を測定し、その差を残色濃度として表
3、4に示した。
した以外は同様にして試料114〜126を作製した。
これら試料の膜厚は23.0〜23.2μm であった。
さらに各層のゼラチンを52%増量して試料127〜1
39を作製した。これら試料の膜厚は25.9〜26.
2μm であった。これら試料を35mm巾にスリット穿孔
し、135パトローネに42枚撮り加工して巻き込んだ
結果を表3、表4に示す。またこれらパトローネに巻き
込んだ試料を80℃、30%RHに3日間放置した後、
均一の露光を与え、フジフイルム(株)製のカラーネガ
自動現像機FP−300Bにて後記の現像処理を行ない
処理ムラを観察した。さらに、これら試料を10℃、1
0%RH条件下で16時間放置後、同条件下でニコンF
3にてモータードライブ10枚撮りの連写を繰り返し1
0回行ない、フィルムの破断強度を調べた。また、これ
ら試料を未露光で下記の現像処理を行なった。イエロー
濃度を測定後、再度、発色現像以外の工程を通し、再
度、イエロー濃度を測定し、その差を残色濃度として表
3、4に示した。
【0147】処理は自動現像機を用いて下記の条件にて
処理を行なった。処理工程及び処理液組成を以下に示
す。
処理を行なった。処理工程及び処理液組成を以下に示
す。
【0148】 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分5秒 38.0 ℃ 23ミリリットル 17リットル 漂 白 50秒 38.0 ℃ 5ミリリットル 5リットル 漂白定着 50秒 38.0 ℃ − 5リットル 定 着 50秒 38.0 ℃ 16ミリリットル 5リットル 水 洗 30秒 38.0 ℃ 34ミリリットル 3リットル 安定 (1) 20秒 38.0 ℃ − 3リットル 安定 (2) 20秒 38.0 ℃ 20ミリリットル 3リットル 乾 燥 1分 60℃ *補充量は感光材料35mm巾1.1m当たり(24Ex.
1本相当) 安定液は(2) から(1) への向流方式であり、水洗水のオ
ーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着浴へ
の補充は、自動現像機の漂白槽の上部並びに定着槽の上
部に切りかきを設け、漂白槽、定着槽への補充液の供給
により発生するオーバーフロー液の全てが漂白定着浴に
流入されるようにした。尚、現像液の漂白工程への持ち
込み量、漂白液の漂白定着工程への持ち込み量、漂白定
着液の定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程へ
の持ち込み量は感光材料35mm巾1.1m当たりそれぞ
れ2.5ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0
ミリリットルであった。また、クロスオーバーの時間はいずれ
も6秒であり、この時間は前工程の処理時間に包含され
る。また、各補充液はそれぞれのタンク液と同じ液を補
充した。
1本相当) 安定液は(2) から(1) への向流方式であり、水洗水のオ
ーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着浴へ
の補充は、自動現像機の漂白槽の上部並びに定着槽の上
部に切りかきを設け、漂白槽、定着槽への補充液の供給
により発生するオーバーフロー液の全てが漂白定着浴に
流入されるようにした。尚、現像液の漂白工程への持ち
込み量、漂白液の漂白定着工程への持ち込み量、漂白定
着液の定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程へ
の持ち込み量は感光材料35mm巾1.1m当たりそれぞ
れ2.5ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0
ミリリットルであった。また、クロスオーバーの時間はいずれ
も6秒であり、この時間は前工程の処理時間に包含され
る。また、各補充液はそれぞれのタンク液と同じ液を補
充した。
【0149】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 炭酸カリウム 37.5 臭化カリウム 1.4 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05
【0150】 (漂白液) (単位g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 130 臭化アンモニウム 80 硝酸アンモニウム 15 ヒドロキシ酢酸 25 酢酸 40 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水で調製) 4.4
【0151】(漂白定着液)上記漂白液と下記定着液の
15対85(容量比)混合液。(pH7.0)
15対85(容量比)混合液。(pH7.0)
【0152】 (定着液) (単位g) 亜硫酸アンモニウム 19 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ミリリットル イミダゾール 15 エチレンジアミン四酢酸 15 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水、酢酸で調製) 7.4
【0153】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg
/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール
酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム150
mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜7.
5の範囲にあった。
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg
/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール
酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム150
mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜7.
5の範囲にあった。
【0154】 (安定液) (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0155】
【表3】
【0156】
【表4】
【0157】表3、表4から本発明の感光材料膜厚を有
し、本発明の支持体を用いた試料106、107、11
1、113、119、120、124、126は、感光
材料の膜厚が本発明外で本発明の支持体を用いた試料1
32、133、137、139に比べて残色濃度が低い
こと、また本発明の膜厚で同一の材料を用いてはいるが
本発明外の支持体c、d、e、h、i、j、lを用いた
試料103〜105、108〜110、112、116
〜118、121〜123、125は処理ムラ、処理時
のジャミングが著しいのに比べて、処理ムラジャミング
とも観察されないこと、TAC支持体を用いた試料10
1、102、114、115に比べてフィルム強度が強
く、かつ長巻き可能であることがわかる。
し、本発明の支持体を用いた試料106、107、11
1、113、119、120、124、126は、感光
材料の膜厚が本発明外で本発明の支持体を用いた試料1
32、133、137、139に比べて残色濃度が低い
こと、また本発明の膜厚で同一の材料を用いてはいるが
本発明外の支持体c、d、e、h、i、j、lを用いた
試料103〜105、108〜110、112、116
〜118、121〜123、125は処理ムラ、処理時
のジャミングが著しいのに比べて、処理ムラジャミング
とも観察されないこと、TAC支持体を用いた試料10
1、102、114、115に比べてフィルム強度が強
く、かつ長巻き可能であることがわかる。
【0158】実施例3 試料101〜113の第10層の本発明の化合物D−6
8の代わりに、D−61、D−58、D−64、D−6
6、D−67を用いても、実施例2とほぼ同様の結果を
得た。
8の代わりに、D−61、D−58、D−64、D−6
6、D−67を用いても、実施例2とほぼ同様の結果を
得た。
【0159】実施例4 試料106、107、111および113の第10層の
化合物D−68を除去し、黄色コロイド銀を銀量として
0.030g/m2添加して試料401〜404を作製し
た。これら試料106、107、111、113および
401〜404に青色像様露光を与え実施例2と同じ現
像処理を行なったところ、マゼンタ像の感度、階調は同
等であり、イエローフィルターとして試料101〜11
3と同等性能であることが認められた。また白色像様露
光を行ない、同様にマゼンタ画像の感度を求めると、黄
色コロイド銀を用いた試料401〜404に比べ、本発
明の試料106、107、111および113は露光量
の対数で約0.08高感度であり、本発明の試料の有効
性が示された。
化合物D−68を除去し、黄色コロイド銀を銀量として
0.030g/m2添加して試料401〜404を作製し
た。これら試料106、107、111、113および
401〜404に青色像様露光を与え実施例2と同じ現
像処理を行なったところ、マゼンタ像の感度、階調は同
等であり、イエローフィルターとして試料101〜11
3と同等性能であることが認められた。また白色像様露
光を行ない、同様にマゼンタ画像の感度を求めると、黄
色コロイド銀を用いた試料401〜404に比べ、本発
明の試料106、107、111および113は露光量
の対数で約0.08高感度であり、本発明の試料の有効
性が示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 27/36 7421−4F C08J 5/18 CFD 9267−4F C08L 67:00
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に下記一般式(I)で表される
化合物を含有する親水性コロイド層を有し、全乳剤層の
乾燥総膜厚が25μm 以下であって、該支持体がポリ
(アルキレン芳香族ジカルボキシレート)からなり、そ
のガラス転移温度が50℃以上200℃以下であり、か
つ下塗り塗布前あるいは下塗り塗布後、ハロゲン化銀感
光層塗布前の間に40℃以上ガラス転移温度未満の温度
で熱処理されていることを特徴とするハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料。式(I) 【化1】 式中X,Yは各々電子求引性基を表わすか、XとYで結
合した酸性核を表わし、Arはフェニル基または複素環
基を表し、L1 ,L2 ,L3 は各々メチン基を表わし、
nは0,1又は2を表わす。 - 【請求項2】 前記ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキ
シレート)支持体がベンゼンジカルボン酸もしくはナフ
タレンジカルボン酸とジオールを必須成分とするポリエ
ステルであることを特徴とする請求項1に記載のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項3】 前記ポリ(アルキレン芳香族ジカルボキ
シレート)支持体がポリ(エチレンテレフタレート)ま
たはポリ(エチレンナフタレート)であることを特徴と
する請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。 - 【請求項4】 下記一般式(II)で表される化合物を含
有する親水性コロイド層を有することを特徴とする請求
項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。式(I
I) 【化2】 式中R21は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、複素環基、ウレイド基、スルホンアミド基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、オキシカルボニル基、ア
シル基、カルバモイル基、シアノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、又はアミド基を表わす。Q
は−O−又は−NR22−を表わし、R22は水素原子、ア
ルキル基、アリール基、又は複素環基を表わす。R23,
R24,R25は水素原子、アルキル基、又はアリール基を
表わしR24とR 25で6員環を形成してもよい。R26は水
素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基を表わす。
L1 ,L2 ,L3 はメチン基を表わし、kは0か1であ
る。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP300994A JPH07209804A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP300994A JPH07209804A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07209804A true JPH07209804A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11545354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP300994A Pending JPH07209804A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07209804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2505469C2 (ru) * | 2008-05-22 | 2014-01-27 | Вм. Ригли Дж. Компани | Закрывающая пленка блистерной упаковки, блистерная упаковка и способ ее формирования |
-
1994
- 1994-01-17 JP JP300994A patent/JPH07209804A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2505469C2 (ru) * | 2008-05-22 | 2014-01-27 | Вм. Ригли Дж. Компани | Закрывающая пленка блистерной упаковки, блистерная упаковка и способ ее формирования |
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