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JPH07202178A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH07202178A
JPH07202178A JP5351053A JP35105393A JPH07202178A JP H07202178 A JPH07202178 A JP H07202178A JP 5351053 A JP5351053 A JP 5351053A JP 35105393 A JP35105393 A JP 35105393A JP H07202178 A JPH07202178 A JP H07202178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polycrystalline silicon
gate electrode
germanium
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5351053A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Niitsu
陽一郎 新津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5351053A priority Critical patent/JPH07202178A/ja
Publication of JPH07202178A publication Critical patent/JPH07202178A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/28Manufacture of electrodes on semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/268
    • H01L21/28008Making conductor-insulator-semiconductor electrodes
    • H01L21/28017Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon
    • H01L21/28026Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon characterised by the conductor
    • H01L21/28035Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon characterised by the conductor the final conductor layer next to the insulator being silicon, e.g. polysilicon, with or without impurities
    • H01L21/28044Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon characterised by the conductor the final conductor layer next to the insulator being silicon, e.g. polysilicon, with or without impurities the conductor comprising at least another non-silicon conductive layer

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  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、低消費電力用LSIを実現するMO
S型トランジスタおよびその製造方法において、基板の
不純物濃度が低濃度であっても、所定のしきい値電圧を
維持できるようにすることを最も主要な特徴とする。 【構成】たとえば、シリコン基板11上に、約70nm
厚のゲート絶縁膜12を形成する。そして、その上に、
50nm厚の多結晶シリコン膜13aを化学蒸着法によ
り堆積した後、プラズマエッチングによりゲート電極1
3を形成する。また、多結晶シリコン膜13aの上に、
低圧化学蒸着法により0.3μm厚程度の多結晶シリコ
ン−ゲルマニウム膜13bを選択的にエピタキシャル成
長させる。こうして、ゲート電極13を、多結晶シリコ
ン膜13aと多結晶シリコン−ゲルマニウム膜13bと
からなる二層構造とすることで、Sファクタの値が70
mV/dec以下のトランジスタを実現する構成となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばMIS(M
etal Insulator Semiconduc
tor)構造を有する半導体装置およびその製造方法に
関するもので、特に低消費電力用LSI(Large
Scale IntegratedCircuit)に
使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、MIS型半導体装置において
低消費電力用LSIを実現するには、MISトランジス
タにゲート電圧を印加しないときに流れるドレイン電流
をなるべく小さくする必要がある。
【0003】従来、このためには、MISトランジスタ
のサブスレショールド特性の改善が重要であるとの認識
により、SOI(Silicon on Insula
tor)構造やSJET(Shallow−Junct
ion−well Transistor)構造などが
提案されている。
【0004】なお、SJET構造の詳細については、た
とえば「Tomohisa.Mizuno,”Anal
ytical Model for High−Per
formance Shallow−Junction
−well Transistor(SJET) wi
th a Fully Depleted Chann
el Structure”,IEEE TRANSA
CTIONS ONELECTRON DEVICE
S.VOL、4,NO.1,JANUARY1993」
に記載されている。
【0005】これらの提案によって、サブスレショール
ド特性の目安となるSファクタ(小さいほど良い)は7
0mV/decまで改善(従来構造では90mV/de
c)されている。
【0006】さらに、Sファクタを改善するためには、
基板の不純物濃度を低下させる必要がある。
【0007】しかしながら、基板の不純物濃度を低下さ
せると、それにともなってトランジスタのしきい値電圧
も低下されるため、トランジスタが十分にカットオフし
なくなるという問題が生じる。
【0008】このため、従来、ゲート電極材料として用
いられてきたN型多結晶シリコンにかえてP型多結晶シ
リコンを用いると、今度は、しきい値電圧が上昇し過ぎ
てオンしなくなるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、Sファクタを改善しようと基板の不純物濃
度を低下させると、ゲート電極材料がN型多結晶シリコ
ンの場合には、それにともなってトランジスタのしきい
値電圧も低下されるためにトランジスタが十分にカット
オフしなくなり、P型多結晶シリコンの場合には、逆に
しきい値電圧が上昇し過ぎてオンしなくなるという問題
があった。
【0010】そこで、この発明は、基板の不純物濃度を
低下させても所定のしきい値電圧を維持でき、より低い
消費電力を達成することが可能な半導体装置およびその
製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体装置にあっては、ゲート絶縁膜
上に、多結晶シリコン膜および多結晶シリコン−ゲルマ
ニウム膜からなる二層構造のゲート電極を有してなる構
成とされている。
【0012】また、この発明の半導体装置の製造方法に
あっては、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程
と、このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する
工程と、この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工
する工程と、このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の
上に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程と
からなっている。
【0013】また、この発明の半導体装置にあっては、
ゲート絶縁膜上に、多結晶シリコン膜、多結晶シリコン
−ゲルマニウム膜、および多結晶高融点金属−半導体合
金膜からなる三層構造のゲート電極を有してなる構成と
されている。
【0014】また、この発明の半導体装置の製造方法に
あっては、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程
と、このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する
工程と、この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工
する工程と、このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の
上に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程
と、この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜の上に多結晶
高融点金属−シリコン膜を堆積する工程とからなってい
る。
【0015】また、この発明の半導体装置の製造方法に
あっては、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程
と、このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する
工程と、この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工
する工程と、このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の
上に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程
と、この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜の上に多結晶
高融点金属膜を堆積する工程と、この多結晶高融点金属
膜および前記多結晶シリコン−ゲルマニウム膜により多
結晶高融点金属−半導体合金膜を形成する工程とからな
っている。
【0016】さらに、この発明の半導体装置の製造方法
にあっては、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工
程と、このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積す
る工程と、この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加
工する工程と、このゲート電極形状の多結晶シリコン膜
の上に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程
と、この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜上を含む、前
記半導体基板の表面に多結晶高融点金属膜を堆積する工
程と、この多結晶高融点金属膜と、これに接触する前記
多結晶シリコン−ゲルマニウム膜とを反応させて多結晶
高融点金属−半導体合金膜を形成する工程と、未反応の
前記多結晶高融点金属膜を除去する工程とからなってい
る。
【0017】
【作用】この発明は、上記した手段により、ゲート電極
材料の仕事関数の値をN型多結晶シリコンとP型多結晶
シリコンの中間に設定できるようになるため、Sファク
タの値が70mV/dec以下のトランジスタを実現す
ることが可能となるものである。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施例にかかるM
OS(Metal Oxide Semiconduc
tor)型トランジスタの主要部の断面構造を示すもの
である。
【0020】すなわち、シリコン基板11上に、約70
nm厚のゲート絶縁膜12を介して、たとえば二層構造
のゲート電極13が設けられた構成となっている。
【0021】このゲート電極13は、上記ゲート絶縁膜
12上に堆積された、たとえば50nm厚の多結晶シリ
コン膜(Si)13aと、その上に堆積された、たとえ
ば300nm厚の多結晶シリコン−ゲルマニウム膜(S
iGe)13bとからなっている。
【0022】ソース,ドレイン領域14,15は、通常
のMOS型トランジスタトと同様に、ゲート電極13の
両側の、上記シリコン基板11の表面領域にそれぞれ配
置され、図示していない金属膜により各電極が外部に引
き出される。
【0023】ゲート電極13の導電型としては、所望の
しきい値電圧によってN型またはP型が選ばれる。
【0024】また、多結晶シリコン膜は、粒径が小さい
ほど、その上に堆積する多結晶シリコン−ゲルマニウム
膜を安定に成膜できるため、粒径の小さい極限では非晶
質膜の場合もある。
【0025】このように、ゲート電極13を、ゲート絶
縁膜12側より多結晶シリコン膜13aおよび多結晶シ
リコン−ゲルマニウム膜13bを順に堆積してなる二層
構造とすることにより、ゲート電極材料の仕事関数の値
をN型多結晶シリコンとP型多結晶シリコンの中間に設
定できるようになる。
【0026】この結果、シリコン基板11の不純物濃度
が低い場合においても、トランジスタのしきい値電圧を
所定の値とすることが可能となる。
【0027】ここで、従来より、ゲート電極に多結晶シ
リコン−ゲルマニウム膜を用いて、その仕事関数を変え
るというアイデアはあった(たとえば、King,
T.,et al.”A variable−work
−function polycrystalline
−Sil−x−Gex gatematerial f
or submicrometer CMOS tec
hnology”,IEEE Electron De
vice Lett.,EDL−12,no.10,p
p.533,Oct. 1991)。
【0028】しかしながら、ゲート電極にN型多結晶シ
リコン−ゲルマニウム膜を用いた場合、伝導帯のバンド
端エネルギが変化しないため、仕事関数は通常の多結晶
シリコンの場合と変わらない。
【0029】また、P型多結晶シリコン−ゲルマニウム
膜のゲート電極では仕事関数の変化は存在するものの、
nMOSトランジスタを用いようとする場合には、N型
のゲート電極の方がしきい値電圧を0.3V〜0.5V
という所定の値に設定しやすい。
【0030】このような理由により、一般には、ゲート
電極に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜は使われていな
い。
【0031】ところが、多結晶シリコン−ゲルマニウム
膜を多結晶シリコン膜を介してゲート絶縁膜上に堆積す
ることで、上記の理由を解決できることが分かった。
【0032】これは、シリコン−ゲルマニウムをシリコ
ン上にエピタキシャル成長させると、格子定数の不整合
によりゲート絶縁膜上のシリコンの伝導帯エネルギが変
化することを利用するものである。
【0033】次に、図2ないし図4を参照して、図1に
示したMOS型トランジスタの製造方法について説明す
る。
【0034】たとえば、50Ωcmないし100Ωcm
のP型シリコン基板11の表面に、まず、0.2μm厚
程度の熱酸化膜21を形成する。そして、通常のフォト
リソグラフィ工程により、pMOSトランジスタ領域の
熱酸化膜21を選択的に剥離し、引き続いてpMOSト
ランジスタ領域にN型不純物をイオン注入する。
【0035】この後、図示していないレジストを剥離
し、1190℃の窒素および酸素の混合雰囲気中で、1
時間ないし2時間程度の熱拡散を行うことにより、pM
OSトランジスタ領域に、表面濃度が5E16(5×1
16)cm-2で、接合深さが2μm程度のNウェル拡散
層22を形成する(以上、図2(a))。
【0036】次いで、シリコン基板11の表面の熱酸化
膜21を全面的に剥離し、改めて0.1μm厚程度の熱
酸化膜23を全面に形成し、さらに0.15μm厚程度
の多結晶シリコン膜24、および0.2μm厚程度のシ
リコン窒化膜25を、通常の化学蒸着法により一様に堆
積する。
【0037】そして、nMOS,pMOSトランジスタ
の活性領域、基板コンタクトないしウェルコンタクト領
域をフォトリソグラフィ工程によりレジスト(図示して
いない)で覆い、方向性のプラズマエッチングでシリコ
ン窒化膜25をエッチングする。
【0038】このエッチングは、多結晶シリコン膜24
をストッパとして行われ、シリコン基板11へのダメー
ジが入らないように考慮される(以上、図2(b))。
【0039】次いで、フォトリソグラフィ工程によりp
MOSトランジスタ領域をレジスト(図示していない)
で覆い、このレジストとシリコン窒化膜25とをマスク
として、nMOSトランジスタ領域にP型不純物のチャ
ネルストッパイオン注入を行い、イオン注入層26を形
成する。
【0040】この際の加速電圧およびドーズ量は、イオ
ン注入層26の最終的な不純物濃度が1E17〜5E1
7(1×1017〜5×1017)cm-3、深さが1μm程
度となるように調整されることが望ましい。
【0041】今度は、フォトリソグラフィ工程によりn
MOSトランジスタ領域をレジスト(図示していない)
で覆い、このレジストとシリコン窒化膜25とをマスク
として、pMOSトランジスタ領域にN型不純物のチャ
ネルストッパイオン注入を行い、イオン注入層27を形
成する。
【0042】この際の加速電圧およびドーズ量は、イオ
ン注入層27の最終的な不純物濃度が1E17〜5E1
7(1×1017〜5×1017)cm-3、深さが1μm程
度となるように調整されることが望ましい(以上、図2
(c))。
【0043】次いで、熱酸化を行い、シリコン窒化膜2
5をマスクとして、素子分離領域に0.5μmないし
0.9μm厚のフィールド絶縁膜28を形成する。
【0044】そして、シリコン窒化膜25を剥離した
後、さらにシリコン基板11の表面を0.1μm厚程度
酸化させ、前酸化膜29を形成する(以上、図3
(a))。
【0045】次いで、前酸化膜29を剥離し、10nm
厚前後の犠牲酸化膜30を熱酸化により形成した後、n
MOS,pMOSトランジスタのそれぞれの活性領域に
必要な不純物をイオン注入し、P層31,N層32をそ
れぞれ形成する。
【0046】この際の不純物のドーズ量および加速電圧
は、トランジスタの使用条件などによってまちまちであ
るが、特にSファクタを改善したい場合、製造工程終了
後のチャネル不純物のピーク濃度が1E17(1×10
17)cm-3を越えないように注意すべきである。
【0047】この条件では、通常の多結晶シリコン膜を
用いたゲート電極の場合にはしきい値電圧が低くなり過
ぎるが、本発明によるゲート電極構造を用いることによ
り、所望のしきい値電圧を得ることができる(以上、図
3(b))。
【0048】次いで、犠牲酸化膜30を剥離し、清浄な
シリコン面を露出させた後、70nm厚のゲート絶縁膜
12を形成する。
【0049】ゲート絶縁膜12の膜厚は70nmに限ら
ないが、100nm厚以下であることが望ましい。
【0050】そして、このゲート絶縁膜12上に、たと
えば50nm厚の多結晶シリコン膜13aを化学蒸着法
により堆積する。
【0051】多結晶シリコン膜13aの膜厚は、その膜
質の違いにより、製造工程終了後、ゲート絶縁膜12に
接した場所でのバンド構造が変化するため、50nm厚
よりも多少前後させた方が良い場合もある。
【0052】さらに、その多結晶シリコン膜13a上
に、50nm厚前後の絶縁膜35を堆積する。
【0053】この絶縁膜35としては、たとえばシリコ
ン窒化膜が望ましい(以上、図3(c))。
【0054】次いで、絶縁膜35および多結晶シリコン
膜13aをプラズマエッチングし、上記したゲート電極
13の第1層目を形成する。
【0055】この際、多結晶シリコン膜13aのエッチ
ングは、ゲート絶縁膜12をストッパとして行われ、ゲ
ート電極13以外の領域では、ゲート絶縁膜12および
フィールド絶縁膜28の表面が露出される。
【0056】引き続き、絶縁膜35および多結晶シリコ
ン膜13aをマスクとして、nMOSトランジスタ領域
に、実効チャネル長を縮小するための低濃度N- 拡散層
36をイオン注入により形成する。
【0057】通常、30keVの加速電圧で、かつ1E
13(1×1013)cm-2程度のドーズ量で、リンをイ
オン注入する。
【0058】このイオン注入により、不純物がシリコン
基板11中のチャネル領域に到達するのを防ぐには、多
結晶シリコン膜13aだけでは膜厚が薄いので、絶縁膜
35を堆積するようにしている(以下、図4(a))。
【0059】なお、上記の製造方法にあっては、低濃度
- 拡散層36を特に形成しない場合もある。
【0060】その場合、図3(c)の工程において、絶
縁膜35を多結晶シリコン膜13aの上に堆積する必要
がなくなるため、その分、工程を簡略できる。
【0061】次いで、絶縁膜35を加熱燐酸溶液などで
剥離し、シリコン面が露出した多結晶シリコン膜13a
の上に、低圧化学蒸着法により0.3μm厚程度の多結
晶シリコン−ゲルマニウム膜13bを選択的にエピタキ
シャル成長させ、上記したゲート電極13の第2層目を
形成する。
【0062】この際の成膜は、多結晶シリコン−ゲルマ
ニウム膜13bの格子を、その下の多結晶シリコン膜1
3aに合わせて成長させるように注意する。
【0063】また、成膜の際、ガス中にP型ないしN型
不純物となるガスを混ぜ、多結晶シリコン−ゲルマニウ
ム膜13bおよびその下の多結晶シリコン膜13aに、
高濃度(たとえば、1E19(1×1019)cm-3
上)のドーピングを行う。
【0064】多結晶シリコン−ゲルマニウム膜13bに
おける組成比は、トランジスタの所望のしきい値電圧に
よるが、しきい値電圧を0.2V以上シフトさせるよう
な顕著な効果を得るためには、ゲルマニウムが50%な
いし60%程度必要となる(以上、図4(b))。
【0065】次いで、多結晶シリコン−ゲルマニウム膜
13bをマスクとして、ソース,ドレイン領域14,1
5に不純物をイオン注入し、熱拡散して高濃度のN型拡
散層37およびP型拡散層38を形成する。
【0066】通常、N型拡散層37の形成ためには、ヒ
素を50keVの加速電圧、かつ5E15(5×1
15)cm-2のドーズ量で、P型拡散層38の形成ため
には、ボロンを35keVの加速電圧、かつ5E15
(5×1015)cm-2のドーズ量で、それぞれイオン注
入する。
【0067】熱拡散工程は、800℃の温度で、1時間
程度である(以下、図4(c))。
【0068】これ以降の工程は、通常のMOS型トラン
ジスタの保護絶縁膜および配線の形成が、従来と同様に
して行われることになる。
【0069】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。
【0070】図5は、本発明の第2の実施例にかかるn
MOS型トランジスタの主要部の断面構造を示すもので
ある。
【0071】この場合、シリコン基板111上に、約7
0nm厚のゲート絶縁膜112を介して、たとえば50
nm厚の多結晶シリコン膜113aと、300nm厚の
多結晶シリコン−ゲルマニウム膜113bとからな二層
構造のゲート電極113が設けられるとともに、シリコ
ン基板111内に、P型領域111aとN型領域111
bとが形成された構成となっている。
【0072】P型領域111aの、シリコン基板111
の表面からの深さは、通常のウェルよりも浅く、たとえ
ば0.2μm前後となるように調整される。
【0073】これにより、チャネルの直下では、ゲート
電極113の影響によって形成される空乏領域、および
P型領域111aとN型領域111bとのPN接合によ
って生じる空乏領域が接続され、Sファクタが良好な値
となる。
【0074】次に、図6ないし図8を参照して、図5に
示したnMOS型トランジスタの製造方法について説明
する。
【0075】たとえば、50Ωcmないし100Ωcm
のN型シリコン基板111の表面に、まず、0.2μm
厚程度の熱酸化膜121を形成する。そして、通常のフ
ォトリソグラフィ工程により、pMOSトランジスタ領
域の熱酸化膜121を選択的に剥離し、引き続いてpM
OSトランジスタ領域にP型不純物をイオン注入する。
【0076】この後、図示していないレジストを剥離
し、1190℃の窒素および酸素の混合雰囲気中で、1
時間ないし2時間程度の熱拡散を行うことにより、pM
OSトランジスタ領域に、表面濃度が5E16(5×1
16)cm-2で、接合深さが2μm程度のPウェル拡散
層122を形成する(以上、図6(a))。
【0077】次いで、シリコン基板111の表面の熱酸
化膜121を全面的に剥離し、改めて0.1μm厚程度
の熱酸化膜123を全面に形成し、さらに0.15μm
厚程度の多結晶シリコン膜124、および0.2μm厚
程度のシリコン窒化膜125を、通常の化学蒸着法によ
り一様に堆積する。
【0078】そして、nMOS,pMOSトランジスタ
の活性領域、基板コンタクトないしウェルコンタクト領
域をフォトリソグラフィ工程によりレジスト(図示して
いない)で覆い、方向性のプラズマエッチングでシリコ
ン窒化膜125をエッチングする。
【0079】このエッチングは、多結晶シリコン膜12
4をストッパとして行われ、シリコン基板111へのダ
メージが入らないように考慮される(以上、図6
(b))。
【0080】次いで、フォトリソグラフィ工程によりp
MOSトランジスタ領域をレジスト(図示していない)
で覆い、このレジストとシリコン窒化膜125とをマス
クとして、nMOSトランジスタ領域にP型不純物のチ
ャネルストッパイオン注入を行い、イオン注入層126
を形成する。
【0081】この際の加速電圧およびドーズ量は、イオ
ン注入層126の最終的な不純物濃度が1E17〜5E
17(1×1017〜5×1017)cm-3、深さが1μm
程度となるように調整されることが望ましい。
【0082】今度は、フォトリソグラフィ工程によりn
MOSトランジスタ領域をレジスト(図示していない)
で覆い、このレジストとシリコン窒化膜125とをマス
クとして、pMOSトランジスタ領域にN型不純物のチ
ャネルストッパイオン注入を行い、イオン注入層127
を形成する。
【0083】この際の加速電圧およびドーズ量は、イオ
ン注入層127の最終的な不純物濃度が1E17〜5E
17(1×1017〜5×1017)cm-3、深さが1μm
程度となるように調整されることが望ましい。
【0084】この場合、イオン注入層126は後に接地
電位に、イオン注入層127は後に電源電圧に接続され
るため、シリコン基板111が接地電位に接続されるよ
うな場合には、このシリコン基板111とイオン注入層
127との間を、図示の如く、一定の距離Dだけ引き離
して電気的絶縁を図る必要がある(以上、図6
(c))。
【0085】次いで、熱酸化を行い、シリコン窒化膜1
25をマスクとして、素子分離領域に0.5μmないし
0.9μm厚のフィールド絶縁膜128を形成する。
【0086】そして、シリコン窒化膜125を剥離した
後、さらにシリコン基板111の表面を0.1μm厚程
度酸化させ、前酸化膜129を形成する(以上、図7
(a))。
【0087】次いで、前酸化膜129を剥離し、10n
m厚前後の犠牲酸化膜(図示していない)を熱酸化によ
り形成した後、一旦、この犠牲酸化膜を剥離して清浄な
シリコン面を露出させる。そして、その上に、70nm
厚のゲート絶縁膜112を形成する。
【0088】ゲート絶縁膜112の膜厚は70nmに限
らないが、100nm厚以下であることが望ましい。
【0089】そして、このゲート絶縁膜112上に、た
とえば50nm厚の多結晶シリコン膜113aを化学蒸
着法により堆積する。
【0090】多結晶シリコン膜113aの膜厚は、その
膜質の違いにより、製造工程終了後、ゲート絶縁膜11
2に接した場所でのバンド構造が変化するため、50n
m厚よりも多少前後させた方が良い場合もある。
【0091】さらに、その多結晶シリコン膜113a上
に、50nm厚前後の絶縁膜135を堆積する(以上、
図7(b))。
【0092】次いで、絶縁膜135および多結晶シリコ
ン膜113aをプラズマエッチングし、上記したゲート
電極113の第1層目を形成する。
【0093】引き続き、絶縁膜135および多結晶シリ
コン膜113aをマスクとして、nMOSトランジスタ
領域に、実効チャネル長を縮小するための低濃度N-
散層136をイオン注入により形成する。
【0094】通常、30keVの加速電圧で、かつ1E
13(1×1013)cm-2程度のドーズ量で、リンをイ
オン注入する(以上、図7(c))。
【0095】次いで、絶縁膜135を剥離し、多結晶シ
リコン膜113aの上に、低圧化学蒸着法により0.3
μm厚程度の多結晶シリコン−ゲルマニウム膜113b
を選択的にエピタキシャル成長させ、上記したゲート電
極113の第2層目を形成する。
【0096】この際、ガス中にP型ないしN型不純物と
なるガスを混ぜ、多結晶シリコン−ゲルマニウム膜11
3bおよびその下の多結晶シリコン膜113aに、高濃
度(たとえば、1E19(1×1019)cm-3以上)の
ドーピングを行う(以上、図8(a))。
【0097】次いで、nMOSトランジスタ領域の全面
に、高加速電圧でP型不純物をイオン注入し、nMOS
トランジスタ領域のシリコン基板111中にP型領域1
11aを形成する。
【0098】その際、ゲート電極113を通して、ゲー
ト電極113の直下にもイオン注入がなされる。
【0099】この場合、イオン注入による不純物分布の
ピークが、ゲート絶縁膜112の直ぐ下になるよう、加
速電圧を調整する必要がある。
【0100】具体的には、たとえば110keVの加速
電圧で、かつ2E12(2×1012)cm-2ないし4E
12(4×1012)cm-2程度のドーズ量で、ボロンを
イオン注入する。
【0101】これは、製造工程終了後に、ゲート電極1
13の直下で、深さが0.2μm、濃度が5E16(5
×1016)cm-3となるようにするためである。
【0102】P型領域111aは、nMOSトランジス
タ領域の、フィールド絶縁膜128の下に形成されたイ
オン注入層126と自動的に接続し、通常のP型拡散層
で形成される基板コンタクトによって基板電位の供給が
可能である。
【0103】引き続き、pMOSトランジスタ領域の全
面に、高加速電圧でN型不純物をイオン注入し、pMO
Sトランジスタ領域のシリコン基板111中にN型領域
111bを形成する。
【0104】その際、ゲート電極113を通して、ゲー
ト電極113の直下にもイオン注入がなされる。
【0105】この場合、イオン注入による不純物分布の
ピークが、ゲート絶縁膜112の直ぐ下になるよう、加
速電圧を調整する必要がある。
【0106】具体的には、たとえば320keVの加速
電圧で、かつ2E12(2×1012)cm-2ないし4E
12(4×1012)cm-2程度のドーズ量で、リンをイ
オン注入する。
【0107】これは、製造工程終了後に、ゲート電極1
13の直下で、深さが0.2μm、濃度が5E16(5
×1016)cm-3となるようにするためである。
【0108】N型領域111bは、pMOSトランジス
タ領域の、フィールド絶縁膜128の下に形成されたイ
オン注入層127と自動的に接続し、通常のN型拡散層
で形成される基板コンタクトによって基板電位の供給が
可能である(以上、図8(b))。
【0109】次いで、多結晶シリコン−ゲルマニウム膜
113bをマスクとして、ソース,ドレイン領域11
4,115に不純物をイオン注入し、熱拡散して高濃度
のN型拡散層137およびP型拡散層138を形成す
る。
【0110】通常、N型拡散層137の形成ためには、
ヒ素を50keVの加速電圧、かつ5E15(5×10
15)cm-2のドーズ量で、P型拡散層138の形成ため
には、ボロンを35keVの加速電圧、かつ5E15
(5×1015)cm-2のドーズ量で、それぞれイオン注
入する。
【0111】熱拡散工程は、800℃の温度で、1時間
程度である(以下、図8(c))。
【0112】これ以降の工程は、通常のnMOS型トラ
ンジスタの保護絶縁膜および配線の形成が、従来と同様
にして行われることになる。
【0113】次に、この発明の第3の実施例について説
明する。
【0114】図9は、本発明の第3の実施例にかかるM
OS型トランジスタの主要部の断面構造を示すものであ
る。
【0115】この場合、シリコン基板211上に、約7
0nm厚のゲート絶縁膜212を介して、たとえば三層
構造のゲート電極213が設けられた構成となってい
る。
【0116】このゲート電極213は、上記ゲート絶縁
膜212上に堆積された、たとえば50nm厚の多結晶
シリコン膜213aと、その上に堆積された、たとえば
300nm厚の多結晶シリコン−ゲルマニウム膜213
bと、さらにその上に貼り付けられた、たとえば金属膜
(Metal)213cとからなっている。
【0117】金属膜213cは、ゲート電極213の抵
抗値を低下させる効果があるため、このような構成のゲ
ート電極213によればスイッチ時間を短縮できる。
【0118】金属膜213cを、多結晶シリコン−ゲル
マニウム膜213b上に成膜することは、たとえば自己
整合シリサイデーション技術を用いることにより、容易
に可能である。
【0119】次に、図10を参照して、図9に示したM
OS型トランジスタの製造方法について説明する。
【0120】たとえば、図2(a)ないし図4(c)に
て示したのと同様の工程により、多結晶シリコン−ゲル
マニウム膜213b、およびN型拡散層237およびP
型拡散層238を形成した後、0.2μm厚程度の絶縁
膜(図示していない)を堆積する。
【0121】そして、通常の方向性プラズマエッチング
により、ゲート電極213の側面に、絶縁膜の側壁24
1を形成する。
【0122】この後、希弗酸などの溶液を用いて、ゲー
ト電極213上では多結晶シリコン−ゲルマニウム膜2
13bの表面を、またソース,ドレイン領域214,2
15上ではN型拡散層237およびP型拡散層238の
表面をそれぞれ露出させ、その上に30nmないし70
nm厚の高融点金属膜242を堆積する。
【0123】高融点金属膜242の形成には、たとえば
シリサイド化した後の抵抗値が最も低いチタンが主に用
いられるが、この他、ニッケル、コバルト、白金、パラ
ジウムなどを用いることもできる(以上、図10
(a))。
【0124】次いで、650℃の、アルゴンガスまたは
アルゴンと窒素の混合ガス雰囲気中で、30秒ほどアニ
ールし、高融点金属膜242とシリコンもしくはシリコ
ン−ゲルマニウムとを反応させ、ゲート電極213およ
びソース,ドレイン領域214,215の表面に、60
nmないし150nm厚のシリサイド層243を形成す
る。
【0125】このとき、シリコンもしくはシリコン−ゲ
ルマニウムと接触しない高融点金属膜242、つまりフ
ィールド酸化膜228および側壁241上の高融点金属
膜242は未反応のまま残る。
【0126】そして、この未反応の高融点金属膜242
を、硫酸と過酸化水素水の混合水溶液、または水酸化ア
ンモニウムと過酸化水素水の混合水溶液を用いて選択的
に除去する(以上、図10(b))。
【0127】こうして、多結晶シリコン−ゲルマニウム
膜213b上に、シリサイド層243なる金属膜213
cが形成されることで、三層構造のゲート電極213が
構成される。
【0128】これ以降の工程は、通常のMOS型トラン
ジスタの保護絶縁膜および配線の形成が、従来と同様に
して行われることになる。
【0129】なお、上記した第3の実施例にかかるMO
S型トランジスタにおいては、化学蒸着法によって多結
晶シリコン−ゲルマニウム膜213b上に選択的に金属
膜213cを堆積することによっても、製造することが
できる。
【0130】たとえば、図4(c)に示したような、多
結晶シリコン膜13aと多結晶シリコン−ゲルマニウム
膜13bとからなる積層構造のゲート電極13を形成し
た後、600℃ないし700℃の化学蒸着炉中で材料ガ
スを気相分解し、上記ゲート電極13上に選択的にタン
グステンシリサイドなどのシリサイド膜を蒸着するよう
にすれば良い。
【0131】この際、ゲート絶縁膜12上には、シリサ
イド膜が堆積しないように注意して行われる。
【0132】次に、この発明の第4の実施例について説
明する。
【0133】図11は、本発明の第4の実施例にかかる
MOS型トランジスタの主要部の断面構造を示すもので
ある。
【0134】この場合、絶縁体300の上にSOI(S
ilicon on Insulator)技術を用い
て作られた基板311上に、約70nm厚のゲート絶縁
膜312を介して、たとえば50nm厚の多結晶シリコ
ン膜313aと、300nm厚の多結晶シリコン−ゲル
マニウム膜313bとからな二層構造のゲート電極31
3が設けられた構成となっている。
【0135】通常、チャネル直下の基板領域がすべて空
乏化しているときにSファクタが良好な値となることが
知られており、このため基板311の膜厚は0.2μm
以下であることが望ましい。
【0136】このような構成のMOS型トランジスタ
は、ゲート電極313を第1の実施例と同様の方法によ
り製作すれば、従来のSOS(Silicon on
Saphire)技術により容易に作製できる。
【0137】上記したように、ゲート電極材料の仕事関
数の値をN型多結晶シリコンとP型多結晶シリコンの中
間に設定できるようにしている。
【0138】すなわち、ゲート電極を、多結晶シリコン
膜上に多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を積層してなる
積層構造とするようにしている。これにより、ゲート絶
縁膜上のシリコンの伝導帯エネルギの変化により、ゲー
ト絶縁膜に作用するワークハンクションをシリコンとシ
リコン−ゲルマニウムとの間に設定できるようになるた
め、Sファクタの値が70mV/dec以下のトランジ
スタを実現することが可能となる。したがって、基板の
チャネル部の不純物濃度が5E16(5×1016)cm
-3のような低濃度であっても、所定のしきい値電圧を有
するMOS型トランジスタを作製でき、より消費電力の
小さなLSIを実現し得るものである。
【0139】なお、上記第1ないし第4の実施例におい
ては、いずれも多結晶シリコン−ゲルマニウム膜を多結
晶シリコン膜の上面にのみ形成する場合について説明し
たが、これに限らず、たとえば図12に示すように、多
結晶シリコン膜413aを覆うように多結晶シリコン−
ゲルマニウム膜413bを設けてなる構造としても差し
支えない。
【0140】要するに、チャネル上の主たる領域上のゲ
ート電極413が、多結晶シリコンと多結晶シリコン−
ゲルマニウムとの積層構造を有し、基板411上にゲー
トの絶縁膜412を介して設けられるものであればよ
い。
【0141】また、MOS型トランジスタに限らず、各
種のMIS構造を有する半導体装置に適用できる。
【0142】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0143】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、基板の不純物濃度を低下させても所定のしきい値電
圧を維持でき、より低い消費電力を達成することが可能
な半導体装置およびその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例にかかるMOS型トラ
ンジスタの要部の構造を示す断面図。
【図2】同じく、MOS型トランジスタの製造方法を説
明するために示す第1の断面図。
【図3】同じく、MOS型トランジスタの製造方法を説
明するために示す第2の断面図。
【図4】同じく、MOS型トランジスタの製造方法を説
明するために示す第3の断面図。
【図5】この発明の第2の実施例にかかるnMOS型ト
ランジスタの要部の構造を示す断面図。
【図6】同じく、nMOS型トランジスタの製造方法を
説明するために示す第1の断面図。
【図7】同じく、nMOS型トランジスタの製造方法を
説明するために示す第2の断面図。
【図8】同じく、nMOS型トランジスタの製造方法を
説明するために示す第3の断面図。
【図9】この発明の第3の実施例にかかるMOS型トラ
ンジスタの要部の構造を示す断面図。
【図10】同じく、MOS型トランジスタの製造方法を
説明するために示す断面図。
【図11】この発明の第4の実施例にかかるMOS型ト
ランジスタの要部の構造を示す断面図。
【図12】この発明の他の実施例にかかるMOS型トラ
ンジスタの要部の構造を示す断面図。
【符号の説明】
11,111,211…シリコン基板、12,112,
212,312,412…ゲート絶縁膜、13,11
3,213,313,413…ゲート電極、13a,1
13a,213a,313a,413a…多結晶シリコ
ン膜、13b,113b,213b,313b,413
b…多結晶シリコン−ゲルマニウム膜、213c…金属
膜、311,411…基板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜上に、多結晶シリコン膜お
    よび多結晶シリコン−ゲルマニウム膜からなる二層構造
    のゲート電極を有してなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工する工程
    と、 このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の上に多結晶シ
    リコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程とからなること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 ゲート絶縁膜上に、多結晶シリコン膜、
    多結晶シリコン−ゲルマニウム膜、および多結晶高融点
    金属−半導体合金膜からなる三層構造のゲート電極を有
    してなることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工する工程
    と、 このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の上に多結晶シ
    リコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程と、 この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜の上に多結晶高融
    点金属−シリコン膜を堆積する工程とからなることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工する工程
    と、 このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の上に多結晶シ
    リコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程と、 この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜の上に多結晶高融
    点金属膜を堆積する工程と、 この多結晶高融点金属膜および前記多結晶シリコン−ゲ
    ルマニウム膜により多結晶高融点金属−半導体合金膜を
    形成する工程とからなることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 このゲート絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 この多結晶シリコン膜をゲート電極形状に加工する工程
    と、 このゲート電極形状の多結晶シリコン膜の上に多結晶シ
    リコン−ゲルマニウム膜を堆積する工程と、 この多結晶シリコン−ゲルマニウム膜上を含む、前記半
    導体基板の表面に多結晶高融点金属膜を堆積する工程
    と、 この多結晶高融点金属膜と、これに接触する前記多結晶
    シリコン−ゲルマニウム膜とを反応させて多結晶高融点
    金属−半導体合金膜を形成する工程と、 未反応の前記多結晶高融点金属膜を除去する工程とから
    なることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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