JPH07197288A - 金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法 - Google Patents
金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法Info
- Publication number
- JPH07197288A JPH07197288A JP35165193A JP35165193A JPH07197288A JP H07197288 A JPH07197288 A JP H07197288A JP 35165193 A JP35165193 A JP 35165193A JP 35165193 A JP35165193 A JP 35165193A JP H07197288 A JPH07197288 A JP H07197288A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- iron
- waste
- solution
- storage alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/36—Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃鉄を有効に利用して、水素燃料とこれを吸
蔵する水素吸蔵合金の原料とを能率よく低コストに製造
する。 【構成】 金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解させ
て、内燃機関用のクリーンな燃料である水素を発生させ
る。発生する水素は水素吸蔵合金に吸蔵して内燃機関用
の燃料に使用する。さらに、廃鉄を溶解した溶解液を電
気分解して高純度鉄を製造する。高純度鉄を水素吸蔵合
金の原料として使用できる。
蔵する水素吸蔵合金の原料とを能率よく低コストに製造
する。 【構成】 金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解させ
て、内燃機関用のクリーンな燃料である水素を発生させ
る。発生する水素は水素吸蔵合金に吸蔵して内燃機関用
の燃料に使用する。さらに、廃鉄を溶解した溶解液を電
気分解して高純度鉄を製造する。高純度鉄を水素吸蔵合
金の原料として使用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属を切削あるいは研磨
したときに発生する金属加工の廃材を原料として、水素
と高純度の電解鉄とを製造する方法に関する。とくに、
本発明は、主として、ニッケル水素電池の電極に使用さ
れる水素吸蔵合金と水素、あるいは内燃機関のクリーン
な燃料に使用される水素と水素吸蔵合金とを製造する方
向に関する。
したときに発生する金属加工の廃材を原料として、水素
と高純度の電解鉄とを製造する方法に関する。とくに、
本発明は、主として、ニッケル水素電池の電極に使用さ
れる水素吸蔵合金と水素、あるいは内燃機関のクリーン
な燃料に使用される水素と水素吸蔵合金とを製造する方
向に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄の機械加工を続ける限り鉄屑が廃棄物
として発生する。これに対し近年リサイクル法が制定さ
れ、資源の再利用が目を向けられてきている。しかしな
がら、鉄屑価格の下落により、リサイクル業者による廃
鉄の再利用がますます困難となってきている。企業に於
いても、廃鉄の処理費が増加し、大きな問題となってき
ている。そんな中で、従来の廃鉄はまとめてプレスし、
廃鉄の固形物を作り、炉で融解して再製鉄を行ってい
た。
として発生する。これに対し近年リサイクル法が制定さ
れ、資源の再利用が目を向けられてきている。しかしな
がら、鉄屑価格の下落により、リサイクル業者による廃
鉄の再利用がますます困難となってきている。企業に於
いても、廃鉄の処理費が増加し、大きな問題となってき
ている。そんな中で、従来の廃鉄はまとめてプレスし、
廃鉄の固形物を作り、炉で融解して再製鉄を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、クリーンな燃料
として近年水素が注目されるようになった。水素は石油
系燃料に代わる燃料として内燃機関用の燃料に使用でき
る。水素を燃料とする自動車はすでに開発されている。
この自動車は炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、
二酸化炭素(CO2)をほとんど排出せず、窒素酸化物
(NOX)の排出量も極めて少ないことが報告されてい
る。ただ、この自動車を走行させるためには、ガソリン
よりも相当に高価な水素を燃料に使用するので、ランニ
ングコストが高くなる欠点がある。従って、いかにして
低コストな燃料を安定に供給できるかが大切である。水
素は電気分解して製造できるので、ほとんど無尽蔵な燃
料である。
として近年水素が注目されるようになった。水素は石油
系燃料に代わる燃料として内燃機関用の燃料に使用でき
る。水素を燃料とする自動車はすでに開発されている。
この自動車は炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、
二酸化炭素(CO2)をほとんど排出せず、窒素酸化物
(NOX)の排出量も極めて少ないことが報告されてい
る。ただ、この自動車を走行させるためには、ガソリン
よりも相当に高価な水素を燃料に使用するので、ランニ
ングコストが高くなる欠点がある。従って、いかにして
低コストな燃料を安定に供給できるかが大切である。水
素は電気分解して製造できるので、ほとんど無尽蔵な燃
料である。
【0004】ただ、水を電気分解して水素を製造する方
法は多量の電気を消費するので、水素の製造コストが高
くなる。水を電気分解して水素を製造する方法は、2
2.4リットル(1モル)の水素ガスを製造するため
に、96500クーロンもの電気量を必要とする。した
がって、この方法は水素の製造コストを低減することが
難しい。
法は多量の電気を消費するので、水素の製造コストが高
くなる。水を電気分解して水素を製造する方法は、2
2.4リットル(1モル)の水素ガスを製造するため
に、96500クーロンもの電気量を必要とする。した
がって、この方法は水素の製造コストを低減することが
難しい。
【0005】さらに、ニッケル水素電池は、水素を吸蔵
させた水素吸蔵合金を電極に使用している。ニッケル水
素電極は優れた特性を示すが、水素吸蔵合金が高価であ
るために、原料コストが高くなる欠点がある。本発明者
は、鉄を使用して水素を製造する方法に着目した。鉄
は、例えば硫酸に溶解させると下記の反応式で反応して
水素を発生する。 Fe+H2SO4→H2+FeSO4 この反応式で水素を効率良く発生させるためには、鉄を
硫酸等の酸液に速やかに溶解させる必要がある。多量の
鉄を短時間で酸液に溶解するためには、鉄を小さく切削
加工する必要がある。大きな塊状の鉄では溶解に時間が
かかるからである。このため、この方法では加工に手間
がかかると共に、材料コストが高くなる。
させた水素吸蔵合金を電極に使用している。ニッケル水
素電極は優れた特性を示すが、水素吸蔵合金が高価であ
るために、原料コストが高くなる欠点がある。本発明者
は、鉄を使用して水素を製造する方法に着目した。鉄
は、例えば硫酸に溶解させると下記の反応式で反応して
水素を発生する。 Fe+H2SO4→H2+FeSO4 この反応式で水素を効率良く発生させるためには、鉄を
硫酸等の酸液に速やかに溶解させる必要がある。多量の
鉄を短時間で酸液に溶解するためには、鉄を小さく切削
加工する必要がある。大きな塊状の鉄では溶解に時間が
かかるからである。このため、この方法では加工に手間
がかかると共に、材料コストが高くなる。
【0006】本発明の方法は、これらの問題点を解消す
ることを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的
は、今まで廃棄される以外価値のなかった廃鉄を原料に
して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素を製造し、さらに廃
鉄を溶解した溶液を電気分解して高純度な電解鉄を製造
して水素吸蔵合金の原料も製造し、さらに、膨大な量の
廃鉄を効率よく処理して有効に水素吸蔵合金として利用
する金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させ
る水素と水素吸蔵合金の製造方法を提供するにある。
ることを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的
は、今まで廃棄される以外価値のなかった廃鉄を原料に
して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素を製造し、さらに廃
鉄を溶解した溶液を電気分解して高純度な電解鉄を製造
して水素吸蔵合金の原料も製造し、さらに、膨大な量の
廃鉄を効率よく処理して有効に水素吸蔵合金として利用
する金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させ
る水素と水素吸蔵合金の製造方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属加工の廃材
を使用した水素と水素吸蔵合金の製造方法は、前述の目
的を達成するために、下記のようにして水素と水素吸蔵
合金とを製造する。本発明の請求項1に記載される水素
吸蔵合金に吸蔵させる水素の製造方法は、金属加工の廃
材である廃鉄を酸液に溶解させて水素を発生させる。発
生する水素は水素吸蔵合金に吸蔵させる。さらに、本発
明にかかる方法は、廃鉄を溶解した溶解液を電気分解し
て高純度鉄を製造する。
を使用した水素と水素吸蔵合金の製造方法は、前述の目
的を達成するために、下記のようにして水素と水素吸蔵
合金とを製造する。本発明の請求項1に記載される水素
吸蔵合金に吸蔵させる水素の製造方法は、金属加工の廃
材である廃鉄を酸液に溶解させて水素を発生させる。発
生する水素は水素吸蔵合金に吸蔵させる。さらに、本発
明にかかる方法は、廃鉄を溶解した溶解液を電気分解し
て高純度鉄を製造する。
【0008】さらにまた、本発明の請求項2に記載され
る方法は、金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解させ
て水素を発生させると共に、廃鉄を溶解した溶解液を電
気分解して高純度鉄を製造し、さらにこの高純度鉄を原
料として水素吸蔵合金を製造する。高純度の電解鉄を原
料として製造された水素吸蔵合金は、廃鉄を溶解すると
きに発生する水素を吸蔵させて、例えば、ニッケル水素
電池の電極や、内燃機関用の燃料とする。
る方法は、金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解させ
て水素を発生させると共に、廃鉄を溶解した溶解液を電
気分解して高純度鉄を製造し、さらにこの高純度鉄を原
料として水素吸蔵合金を製造する。高純度の電解鉄を原
料として製造された水素吸蔵合金は、廃鉄を溶解すると
きに発生する水素を吸蔵させて、例えば、ニッケル水素
電池の電極や、内燃機関用の燃料とする。
【0009】
【作用】本発明にかかる方法は図1に示すように、リサ
イクルが難しいとされていた産業廃棄物である金属加工
の廃材を原料に使用して、水素吸蔵合金に吸蔵させる水
素と、この水素を吸蔵させる水素吸蔵合金の原料とを製
造する。金属を加工した廃材である廃鉄は、鉄を切削し
た屑であるから、粉末状あるいは細長い線状等の形状を
している。この形状の廃鉄は、特別に小さく加工するこ
となく、酸液で速やかに溶解される。廃鉄が酸液に溶解
されると、水素と金属塩ができる。1モルの鉄が例えば
硫酸に溶解されると1モルの水素が発生する。発生した
水素は水素吸蔵合金に吸蔵させる。水素吸蔵合金は原子
の状態で水素を吸蔵する。水素吸蔵合金は加熱すると、
吸蔵した水素をガスの状態で放出する。
イクルが難しいとされていた産業廃棄物である金属加工
の廃材を原料に使用して、水素吸蔵合金に吸蔵させる水
素と、この水素を吸蔵させる水素吸蔵合金の原料とを製
造する。金属を加工した廃材である廃鉄は、鉄を切削し
た屑であるから、粉末状あるいは細長い線状等の形状を
している。この形状の廃鉄は、特別に小さく加工するこ
となく、酸液で速やかに溶解される。廃鉄が酸液に溶解
されると、水素と金属塩ができる。1モルの鉄が例えば
硫酸に溶解されると1モルの水素が発生する。発生した
水素は水素吸蔵合金に吸蔵させる。水素吸蔵合金は原子
の状態で水素を吸蔵する。水素吸蔵合金は加熱すると、
吸蔵した水素をガスの状態で放出する。
【0010】廃鉄を溶解して水素を回収した溶解液は、
図2の装置で電気分解して高純度の電解鉄とする。この
装置を使用して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と、水素
吸蔵合金の原料となる電解鉄とを製造するフローチャー
トを図3に示している。
図2の装置で電気分解して高純度の電解鉄とする。この
装置を使用して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と、水素
吸蔵合金の原料となる電解鉄とを製造するフローチャー
トを図3に示している。
【0011】本発明にかかる方法は、原料に金属加工の
廃材を使用し、従来は廃棄していた低品質の廃鉄を酸液
に溶解して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素を回収し、水
素を回収した廃鉄の溶解液を電気分解して水素吸蔵合金
の原料となる電解鉄を製造する。金属加工の廃材は、水
素吸蔵合金の原料として理想的な物性の高純度鉄とな
る。種々の不純物を含んでいるが電気分解すると高純度
の鉄となるからである。さらに、特別に加工しなくても
酸溶液に溶解しやすい理想的な形状をしている。内燃機
関に使用するとクリーンな燃料となり、水素吸蔵合金に
吸蔵させてニッケル水素電池に使用できる水素と、高純
度な電解鉄を能率よく生産するには、原料金属を速やか
に溶解することが大切である。原料コストが著しく安
く、しかも速やかに酸液に溶解される廃鉄を使用できる
上、さらに水素吸蔵合金の原料となる電解鉄を製造する
工程で副産物として発生する水素は、製造コストが著し
く安く、内燃機関のクリーン燃料として、またニッケル
水素電池の水素吸蔵合金に吸蔵させる水素として最適な
ものである。さらに、発生した水素を、廃鉄から製造さ
れる水素吸蔵合金に原子のレベルで吸蔵させるので、極
めて多量の水素を安全に蓄えることができる。とくに、
本発明にかかる方法は、廃鉄を原料として、水素吸蔵合
金に吸蔵させる水素と、これを吸蔵させる水素吸蔵合金
の原料とを製造するので、産業廃棄物である廃鉄を、極
めて効率よく有効に利用できる特徴がある。
廃材を使用し、従来は廃棄していた低品質の廃鉄を酸液
に溶解して水素吸蔵合金に吸蔵させる水素を回収し、水
素を回収した廃鉄の溶解液を電気分解して水素吸蔵合金
の原料となる電解鉄を製造する。金属加工の廃材は、水
素吸蔵合金の原料として理想的な物性の高純度鉄とな
る。種々の不純物を含んでいるが電気分解すると高純度
の鉄となるからである。さらに、特別に加工しなくても
酸溶液に溶解しやすい理想的な形状をしている。内燃機
関に使用するとクリーンな燃料となり、水素吸蔵合金に
吸蔵させてニッケル水素電池に使用できる水素と、高純
度な電解鉄を能率よく生産するには、原料金属を速やか
に溶解することが大切である。原料コストが著しく安
く、しかも速やかに酸液に溶解される廃鉄を使用できる
上、さらに水素吸蔵合金の原料となる電解鉄を製造する
工程で副産物として発生する水素は、製造コストが著し
く安く、内燃機関のクリーン燃料として、またニッケル
水素電池の水素吸蔵合金に吸蔵させる水素として最適な
ものである。さらに、発生した水素を、廃鉄から製造さ
れる水素吸蔵合金に原子のレベルで吸蔵させるので、極
めて多量の水素を安全に蓄えることができる。とくに、
本発明にかかる方法は、廃鉄を原料として、水素吸蔵合
金に吸蔵させる水素と、これを吸蔵させる水素吸蔵合金
の原料とを製造するので、産業廃棄物である廃鉄を、極
めて効率よく有効に利用できる特徴がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための方法を例示するものであって、本発
明は、水素と水素吸蔵合金を製造する方法を下記のもの
に特定しない。
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための方法を例示するものであって、本発
明は、水素と水素吸蔵合金を製造する方法を下記のもの
に特定しない。
【0013】図1は本発明にかかる実施例の方法で、内
燃機関の燃料に使用され、あるいはニッケル水素電池の
電極に使用される水素と、水素吸蔵合金の原料である電
解鉄とを製造する工程を示す。この図に示すように、機
械加工の生産工場で、研磨カスや切り粉等が産業廃棄物
となって多量に発生する。発生した廃鉄は、イオン化処
理工程で酸液に溶解させる。このとき、多量の水素が発
生する。水素はタンクに回収した後、水素吸蔵合金に吸
蔵させて内燃機関の燃料に使用し、あるいは水素吸蔵合
金に吸蔵させてニッケル水素電池の電極に使用する。さ
らに、廃鉄を溶解した溶解液は、鉄を金属塩の状態で沈
澱させる。沈澱した金属塩を電解槽に供給して再び溶解
し、電気分解して水素吸蔵合金の原料となる電解鉄を製
造する。溶解液は鉄を金属塩の状態で沈澱させずに、直
接に電解槽に供給して電解鉄とすることもできる。製造
された電解鉄は水素吸蔵合金の原料となり、チタンと混
合して真空溶解させてFeTi系の水素吸蔵合金とす
る。この水素吸蔵合金に、前の工程で製造された水素を
吸蔵させて内燃機関の燃料に使用し、またニッケル水素
電池の電極に使用する。
燃機関の燃料に使用され、あるいはニッケル水素電池の
電極に使用される水素と、水素吸蔵合金の原料である電
解鉄とを製造する工程を示す。この図に示すように、機
械加工の生産工場で、研磨カスや切り粉等が産業廃棄物
となって多量に発生する。発生した廃鉄は、イオン化処
理工程で酸液に溶解させる。このとき、多量の水素が発
生する。水素はタンクに回収した後、水素吸蔵合金に吸
蔵させて内燃機関の燃料に使用し、あるいは水素吸蔵合
金に吸蔵させてニッケル水素電池の電極に使用する。さ
らに、廃鉄を溶解した溶解液は、鉄を金属塩の状態で沈
澱させる。沈澱した金属塩を電解槽に供給して再び溶解
し、電気分解して水素吸蔵合金の原料となる電解鉄を製
造する。溶解液は鉄を金属塩の状態で沈澱させずに、直
接に電解槽に供給して電解鉄とすることもできる。製造
された電解鉄は水素吸蔵合金の原料となり、チタンと混
合して真空溶解させてFeTi系の水素吸蔵合金とす
る。この水素吸蔵合金に、前の工程で製造された水素を
吸蔵させて内燃機関の燃料に使用し、またニッケル水素
電池の電極に使用する。
【0014】図2は廃鉄から水素と電解鉄とを製造する
装置を示す。この図の装置は、金属加工の廃材である廃
鉄2を酸液に溶解すると共に水素を回収する溶解槽1
と、この溶解槽1に廃鉄2を供給する供給手段8と、溶
解槽1で発生する水素を回収する回収手段14と、溶解
槽1で廃鉄2を溶解させた溶解液3を電解槽4に移送す
る移送手段9と、移送手段9から供給される溶解液3を
電気分解して−電極5の表面に電解鉄を析出させる電解
槽4と、電解槽4の溶解液3を溶解槽1に還流させる還
流手段7とを備える。
装置を示す。この図の装置は、金属加工の廃材である廃
鉄2を酸液に溶解すると共に水素を回収する溶解槽1
と、この溶解槽1に廃鉄2を供給する供給手段8と、溶
解槽1で発生する水素を回収する回収手段14と、溶解
槽1で廃鉄2を溶解させた溶解液3を電解槽4に移送す
る移送手段9と、移送手段9から供給される溶解液3を
電気分解して−電極5の表面に電解鉄を析出させる電解
槽4と、電解槽4の溶解液3を溶解槽1に還流させる還
流手段7とを備える。
【0015】供給手段8は、廃鉄2を蓄えるホッパー8
Aと、ホッパー8Aの廃鉄2を溶解槽1に移送するロー
タリーフィーダー8Bとを備える。ロータリーフィーダ
ー8Bは、溶解槽1の金属イオン濃度を測定する制御手
段10で制御されて、溶解槽1の金属イオン濃度を設定
値に制御する。ロータリーフィーダー8Bが廃鉄2を溶
解槽1に供給すると、溶解液3の金属イオン濃度は高く
なる。
Aと、ホッパー8Aの廃鉄2を溶解槽1に移送するロー
タリーフィーダー8Bとを備える。ロータリーフィーダ
ー8Bは、溶解槽1の金属イオン濃度を測定する制御手
段10で制御されて、溶解槽1の金属イオン濃度を設定
値に制御する。ロータリーフィーダー8Bが廃鉄2を溶
解槽1に供給すると、溶解液3の金属イオン濃度は高く
なる。
【0016】制御手段10は溶解槽1の金属イオン濃度
が設定値よりも低くなるとロータリーフィーダー8Bを
運転する。金属イオン濃度が設定値よりも高くなるとロ
ータリーフィーダー8Bの運転を停止する。制御手段1
0は、溶解液3の金属イオン濃度を検出するセンサー
(図示せず)を接続している。金属イオン濃度のセンサ
ーには、溶解液3の導電率を測定するセンサーが使用で
きる。金属イオン濃度が高くなると、溶解液3の導電率
が高くなるからである。図2の装置の制御手段10は、
溶解液3を加温するヒーター11Aも制御する。ヒータ
ー11Aは溶解液3を加温して、廃鉄2を溶けやすくす
る。ただ、廃鉄2である鉄を硫酸に溶解すると発熱する
ので、ヒーター11Aは常時溶解液3を加熱する必要は
ない。溶解液3の温度が設定値になると、制御手段10
はヒーター11Aの加温を停止する。
が設定値よりも低くなるとロータリーフィーダー8Bを
運転する。金属イオン濃度が設定値よりも高くなるとロ
ータリーフィーダー8Bの運転を停止する。制御手段1
0は、溶解液3の金属イオン濃度を検出するセンサー
(図示せず)を接続している。金属イオン濃度のセンサ
ーには、溶解液3の導電率を測定するセンサーが使用で
きる。金属イオン濃度が高くなると、溶解液3の導電率
が高くなるからである。図2の装置の制御手段10は、
溶解液3を加温するヒーター11Aも制御する。ヒータ
ー11Aは溶解液3を加温して、廃鉄2を溶けやすくす
る。ただ、廃鉄2である鉄を硫酸に溶解すると発熱する
ので、ヒーター11Aは常時溶解液3を加熱する必要は
ない。溶解液3の温度が設定値になると、制御手段10
はヒーター11Aの加温を停止する。
【0017】溶解槽1は、脱脂した廃鉄2を酸液に溶解
するとともに水素を回収するものであり、廃鉄2を溶解
させる本体槽1Aと濾過槽1Bとを備えている。本体槽
1Aに入れる酸液には、硫酸、塩酸、硝酸等の強酸を使
用できるが、硫酸が最適である。塩酸は塩素が発生し、
硝酸は酸化窒素を発生するからである。本体槽1Aは発
生する水素を回収するために気密に密閉している。
するとともに水素を回収するものであり、廃鉄2を溶解
させる本体槽1Aと濾過槽1Bとを備えている。本体槽
1Aに入れる酸液には、硫酸、塩酸、硝酸等の強酸を使
用できるが、硫酸が最適である。塩酸は塩素が発生し、
硝酸は酸化窒素を発生するからである。本体槽1Aは発
生する水素を回収するために気密に密閉している。
【0018】濾過槽1Bは、本体槽1Aの溶解液3をフ
ィルター12で濾過し、フィルター12を透過した溶解
液3を蓄える。フィルター12は供給ポンプ16の吸入
側に連結している。フィルター12は水密に閉塞された
ケーシングに内蔵された多孔質の筒で、酸液に溶解され
ない炭素や珪素等を除去して、溶解液3に混入する固形
物を除去する。
ィルター12で濾過し、フィルター12を透過した溶解
液3を蓄える。フィルター12は供給ポンプ16の吸入
側に連結している。フィルター12は水密に閉塞された
ケーシングに内蔵された多孔質の筒で、酸液に溶解され
ない炭素や珪素等を除去して、溶解液3に混入する固形
物を除去する。
【0019】回収手段14は、溶解槽1で発生する水素
を回収して蓄えるもので、密閉構造の本体槽1Aに連結
された加圧ポンプ14Aと、この加圧ポンプ14Aから
圧送される水素を蓄える水素タンク14Bとからなる。
を回収して蓄えるもので、密閉構造の本体槽1Aに連結
された加圧ポンプ14Aと、この加圧ポンプ14Aから
圧送される水素を蓄える水素タンク14Bとからなる。
【0020】移送手段9は、濾過槽1Bに蓄える溶解液
3を電解槽4に移送するポンプである。ポンプは、金属
イオン濃度の高い溶解液3を、濾過槽1Bから電解槽4
に移送して、電解槽4の金属イオン濃度を高濃度に保持
する。
3を電解槽4に移送するポンプである。ポンプは、金属
イオン濃度の高い溶解液3を、濾過槽1Bから電解槽4
に移送して、電解槽4の金属イオン濃度を高濃度に保持
する。
【0021】電解槽4は中央に−電極5を、その両側に
+電極6を配設している。−電極5は導電製の金属板で
ある。金属板である−電極5は、表面を鏡面状に仕上げ
て、表面に析出される高純度鉄を剥離しやすくできる。
−電極5にはステンレス板を使用する。ステンレス板に
代わって、チタン板や銅板も使用できる。−電極5の近
傍には、移送手段9でもって溶解液3が供給される。+
電極6は導電製の金属をかご形としたアノード陽極で、
内部に廃鉄を充填している。アノード陽極6Aは、廃鉄
に電気的に接続される。アノード陽極6Aを介して通電
される廃鉄は、溶解液3に第1鉄イオンを補給する。ア
ノード陽極6Aに入れる廃鉄には、ブロックタイプ2A
のものが最適である。アノード陽極6Aとの電気接触が
良いからである。
+電極6を配設している。−電極5は導電製の金属板で
ある。金属板である−電極5は、表面を鏡面状に仕上げ
て、表面に析出される高純度鉄を剥離しやすくできる。
−電極5にはステンレス板を使用する。ステンレス板に
代わって、チタン板や銅板も使用できる。−電極5の近
傍には、移送手段9でもって溶解液3が供給される。+
電極6は導電製の金属をかご形としたアノード陽極で、
内部に廃鉄を充填している。アノード陽極6Aは、廃鉄
に電気的に接続される。アノード陽極6Aを介して通電
される廃鉄は、溶解液3に第1鉄イオンを補給する。ア
ノード陽極6Aに入れる廃鉄には、ブロックタイプ2A
のものが最適である。アノード陽極6Aとの電気接触が
良いからである。
【0022】電解槽4はヒーター11Bを内蔵する。ヒ
ーター11Bは、電解槽4の溶解液3を所定の温度に加
温する。加温された溶解液3は、イオンの移動度がよく
なって電気抵抗が低下する。このため、電極電圧を低く
して大電流を流すことができ、電力を有効に使用でき
る。
ーター11Bは、電解槽4の溶解液3を所定の温度に加
温する。加温された溶解液3は、イオンの移動度がよく
なって電気抵抗が低下する。このため、電極電圧を低く
して大電流を流すことができ、電力を有効に使用でき
る。
【0023】電解槽4の溶解液3は、電気分解が進行す
るに従って金属イオン濃度が低下する。還流手段7は、
溶解槽1への移送ポンプで、金属イオン濃度の低下した
溶解液3を溶解槽1に移送する。図2に示す装置は、還
流手段7と移送手段9のポンプを連結運転し、金属イオ
ン濃度の高い溶解液3を溶解槽1から電解槽4に、金属
イオン濃度の低下した溶解液3を電解槽4から溶解槽1
に循環する。
るに従って金属イオン濃度が低下する。還流手段7は、
溶解槽1への移送ポンプで、金属イオン濃度の低下した
溶解液3を溶解槽1に移送する。図2に示す装置は、還
流手段7と移送手段9のポンプを連結運転し、金属イオ
ン濃度の高い溶解液3を溶解槽1から電解槽4に、金属
イオン濃度の低下した溶解液3を電解槽4から溶解槽1
に循環する。
【0024】図2に示す装置を使用して金属加工の廃材
から高純度電解鉄を採集する方法を、図3のフローチャ
ートに基づいて説明する。金属加工の廃材である廃鉄
は、粉末状の研磨カス鉄粉、薄片で線状の切粉、ブロッ
クタイプの固形鉄屑の3つのタイプのものを使用する。 (1) 脱脂工程(図3の(1)) 電気分解法を用いて陰極に金属を析出させる際、溶解液
3が油で汚れるのは好ましくない。溶解液3の汚れを防
止するために、あらかじめ原料の廃棄鉄を洗浄する。廃
棄鉄の汚れが水溶性のものの場合は廃棄鉄を水洗して洗
浄する。水溶性でない汚れの廃棄鉄は、アルカリ脱脂、
または、アセトン洗浄して綺麗にする。 (2) 酸液に化学溶解して水素を回収する工程(図3の
(2)) 溶解槽1の本体槽1Aの酸液(硫酸又は塩酸)は常温で
もよいが、好ましくは60℃〜70℃に加熱する。廃鉄
の溶解性を高めるためである。廃鉄を酸液に溶解する
と、水素を発生して第1鉄イオンを含む高濃度の溶解液
3が得られる。水素は回収手段14で水素タンク14B
に蓄えられる。高濃度の第1鉄イオンを含む溶解液3は
大きな電流密度で電気分解して能率よく電解鉄となる。
廃鉄は、溶解槽1の本体槽1Aに入れた酸液で溶解す
る。本体槽1Aには、供給手段8で粉末廃鉄と薄片廃鉄
とが投入される。投入された廃鉄は、酸液に溶解されて
溶解液3の金属イオン濃度を高くする。
から高純度電解鉄を採集する方法を、図3のフローチャ
ートに基づいて説明する。金属加工の廃材である廃鉄
は、粉末状の研磨カス鉄粉、薄片で線状の切粉、ブロッ
クタイプの固形鉄屑の3つのタイプのものを使用する。 (1) 脱脂工程(図3の(1)) 電気分解法を用いて陰極に金属を析出させる際、溶解液
3が油で汚れるのは好ましくない。溶解液3の汚れを防
止するために、あらかじめ原料の廃棄鉄を洗浄する。廃
棄鉄の汚れが水溶性のものの場合は廃棄鉄を水洗して洗
浄する。水溶性でない汚れの廃棄鉄は、アルカリ脱脂、
または、アセトン洗浄して綺麗にする。 (2) 酸液に化学溶解して水素を回収する工程(図3の
(2)) 溶解槽1の本体槽1Aの酸液(硫酸又は塩酸)は常温で
もよいが、好ましくは60℃〜70℃に加熱する。廃鉄
の溶解性を高めるためである。廃鉄を酸液に溶解する
と、水素を発生して第1鉄イオンを含む高濃度の溶解液
3が得られる。水素は回収手段14で水素タンク14B
に蓄えられる。高濃度の第1鉄イオンを含む溶解液3は
大きな電流密度で電気分解して能率よく電解鉄となる。
廃鉄は、溶解槽1の本体槽1Aに入れた酸液で溶解す
る。本体槽1Aには、供給手段8で粉末廃鉄と薄片廃鉄
とが投入される。投入された廃鉄は、酸液に溶解されて
溶解液3の金属イオン濃度を高くする。
【0025】この工程で発生する水素は水素タンク14
Bに回収される。本発明者の実験では、1kgの砥石カ
スで約300リットルの水素を回収することができた。
この工程で発生したガスをガスクロマトグラフ法で分析
した結果、表1のようになった。
Bに回収される。本発明者の実験では、1kgの砥石カ
スで約300リットルの水素を回収することができた。
この工程で発生したガスをガスクロマトグラフ法で分析
した結果、表1のようになった。
【0026】
【表1】
【0027】この表に示すように、廃鉄から製造された
水素は極めて高濃度のもので、内燃機関のクリーンな水
素燃料として優れたものである。また、ニッケル水素電
池の水素吸蔵合金に吸蔵させる水素としても優れたもの
である。
水素は極めて高濃度のもので、内燃機関のクリーンな水
素燃料として優れたものである。また、ニッケル水素電
池の水素吸蔵合金に吸蔵させる水素としても優れたもの
である。
【0028】金属イオン濃度の高い溶解液3は、フィル
ター12で濾過された後、移送手段9で電解槽4に送ら
れる。電解槽4に送られた溶解液3は、電気分解されて
金属イオンが少なくなる。金属イオン濃度の低下した溶
解液3は、還流手段7で本体槽1Aに返される。このよ
うに循環される溶解液3は、本体槽1Aで廃鉄を溶解し
て電解槽4に移送し、電解槽4で金属イオン濃度の低下
した溶解液3を本体槽1Aに循環して廃鉄を溶解しやす
くする。したがって、溶解液3を能率よく使用できると
共に、移送手段9と還流手段7を連続運転して、電解槽
4をいつも高濃度の第1鉄イオンで満たして能率よく電
解鉄を製造できる。
ター12で濾過された後、移送手段9で電解槽4に送ら
れる。電解槽4に送られた溶解液3は、電気分解されて
金属イオンが少なくなる。金属イオン濃度の低下した溶
解液3は、還流手段7で本体槽1Aに返される。このよ
うに循環される溶解液3は、本体槽1Aで廃鉄を溶解し
て電解槽4に移送し、電解槽4で金属イオン濃度の低下
した溶解液3を本体槽1Aに循環して廃鉄を溶解しやす
くする。したがって、溶解液3を能率よく使用できると
共に、移送手段9と還流手段7を連続運転して、電解槽
4をいつも高濃度の第1鉄イオンで満たして能率よく電
解鉄を製造できる。
【0029】電解槽4の電気分解が進行して溶解液のp
Hが高くなると、酸液供給手段15が硫酸を補給してp
Hを設定値に保持する。酸液供給手段15は、電解槽4
のpHを好ましくは1.8〜2.5の範囲に保持する。
Hが高くなると、酸液供給手段15が硫酸を補給してp
Hを設定値に保持する。酸液供給手段15は、電解槽4
のpHを好ましくは1.8〜2.5の範囲に保持する。
【0030】本体槽1Aに供給される廃鉄は、機械加工
した鉄粉カス、切粉等の鉄屑で表面積が大きく、本体槽
1Aにおいて酸液に非常に速く溶解する。このことは膨
大な量の廃鉄2を速やかに溶解するために非常に大切な
ことである。時間当りの処理能力を大きくできるからで
ある。本体槽1Aで速やかに溶解される廃鉄2は、多量
の水素を発生すると共に、高濃度の第1鉄イオンを電解
槽4に補給する。このことは、本発明において多量の廃
鉄を迅速に処理できる大切なポイントである。
した鉄粉カス、切粉等の鉄屑で表面積が大きく、本体槽
1Aにおいて酸液に非常に速く溶解する。このことは膨
大な量の廃鉄2を速やかに溶解するために非常に大切な
ことである。時間当りの処理能力を大きくできるからで
ある。本体槽1Aで速やかに溶解される廃鉄2は、多量
の水素を発生すると共に、高濃度の第1鉄イオンを電解
槽4に補給する。このことは、本発明において多量の廃
鉄を迅速に処理できる大切なポイントである。
【0031】(3) ろ過工程(図3の(3)の工程) 本体槽1Aで廃鉄2を溶解した溶解液3は、フィルター
12で濾過される。溶解しない炭素、珪素などの不純物
を除去するためである。フィルター12は、還流手段7
で電解槽4から送られてくる溶解液3に含まれる酸化沈
澱物を除去することもできる。さらに、フィルター12
に酸化沈澱物が堆積しても、流下する溶解液3に再溶解
して還元されて電解槽4に移送される。濾過された溶解
液3は、高濃度の硫酸鉄溶液となる。濾過は、必要に応
じて、一次、二次濾過することもできる。さらに、イオ
ン交換して第1鉄イオンのみを含む溶解液3とすること
もできる。
12で濾過される。溶解しない炭素、珪素などの不純物
を除去するためである。フィルター12は、還流手段7
で電解槽4から送られてくる溶解液3に含まれる酸化沈
澱物を除去することもできる。さらに、フィルター12
に酸化沈澱物が堆積しても、流下する溶解液3に再溶解
して還元されて電解槽4に移送される。濾過された溶解
液3は、高濃度の硫酸鉄溶液となる。濾過は、必要に応
じて、一次、二次濾過することもできる。さらに、イオ
ン交換して第1鉄イオンのみを含む溶解液3とすること
もできる。
【0032】(4) 電解槽で溶解液を電気分解する工程
(図3の(4)の工程) 電解槽4の電極に通電して、溶解液3を電気分解する。
電気分解を進めていくと、溶解液3に含まれる第1鉄イ
オンは−電極5の表面に析出する。−電極5に析出され
る鉄の量は、通電する電流の大きさと時間に比例する。
理論的には、96500クーロンの電気を通電すると、
−電極5に鉄が1グラム当量析出される。
(図3の(4)の工程) 電解槽4の電極に通電して、溶解液3を電気分解する。
電気分解を進めていくと、溶解液3に含まれる第1鉄イ
オンは−電極5の表面に析出する。−電極5に析出され
る鉄の量は、通電する電流の大きさと時間に比例する。
理論的には、96500クーロンの電気を通電すると、
−電極5に鉄が1グラム当量析出される。
【0033】電気分解が進行するにしたがって、溶解液
3に含まれる有用な2価の鉄イオンである第1鉄イオン
は、空気酸化や陽極酸化により、電解鉄の生成に有害な
3価の鉄イオンである第2鉄イオンとなる。さらに、溶
解液3に含まれる第1鉄イオンが減少して電解鉄を生成
する速度が遅くなる。電解槽4に第1鉄イオンを補給す
るために、+電極6のアノード陽極6Aにブロックタイ
プ2Aの固形鉄屑を入れて電気分解する。固形鉄屑は、
アノード陽極6Aに接触して通電され、徐々に溶解液3
に溶け込んで第1鉄イオンを補給すると共に、第1鉄イ
オンが第2鉄イオンとなる酸化を防止する。
3に含まれる有用な2価の鉄イオンである第1鉄イオン
は、空気酸化や陽極酸化により、電解鉄の生成に有害な
3価の鉄イオンである第2鉄イオンとなる。さらに、溶
解液3に含まれる第1鉄イオンが減少して電解鉄を生成
する速度が遅くなる。電解槽4に第1鉄イオンを補給す
るために、+電極6のアノード陽極6Aにブロックタイ
プ2Aの固形鉄屑を入れて電気分解する。固形鉄屑は、
アノード陽極6Aに接触して通電され、徐々に溶解液3
に溶け込んで第1鉄イオンを補給すると共に、第1鉄イ
オンが第2鉄イオンとなる酸化を防止する。
【0034】アノード陽極6Aに入れたブロックタイプ
2Aの固形鉄屑に含まれる炭素等が、溶解液3に混入し
てスラグとなるのを防止するために、アノード陽極6A
は、アノードバッグ13でカバーしている。このよう
に、固形鉄屑をアノード陽極6Aに入れて電気分解する
方法は、固形鉄屑を有効利用できる特長がある。−電極
5はステンレス材で、両側のアノード陽極6Aの間に配
設して、両面に電解鉄を析出させる。
2Aの固形鉄屑に含まれる炭素等が、溶解液3に混入し
てスラグとなるのを防止するために、アノード陽極6A
は、アノードバッグ13でカバーしている。このよう
に、固形鉄屑をアノード陽極6Aに入れて電気分解する
方法は、固形鉄屑を有効利用できる特長がある。−電極
5はステンレス材で、両側のアノード陽極6Aの間に配
設して、両面に電解鉄を析出させる。
【0035】電解槽4が溶解液3を電気分解するとき、
溶解液3の温度を高くすると液の導電性が良くなり、高
電流密度で電気分解して多量の電解鉄を析出できる。具
体的には、ヒーター11Bで溶解液3を50〜90℃位
に加温する。
溶解液3の温度を高くすると液の導電性が良くなり、高
電流密度で電気分解して多量の電解鉄を析出できる。具
体的には、ヒーター11Bで溶解液3を50〜90℃位
に加温する。
【0036】(5) 低濃度鉄イオン溶液を溶解槽に移送
する工程(図3の(5)の工程) この工程は電解槽4で電気分解しながら処理される工程
である。電気分解を続けると第1鉄イオン濃度が減少す
る。還流手段7は、電解槽4の底部の溶解液3を吸入し
て溶解槽1に循環させる。溶解槽1で廃鉄を溶解し、電
解槽4から送られてきた溶解液3を再生する。
する工程(図3の(5)の工程) この工程は電解槽4で電気分解しながら処理される工程
である。電気分解を続けると第1鉄イオン濃度が減少す
る。還流手段7は、電解槽4の底部の溶解液3を吸入し
て溶解槽1に循環させる。溶解槽1で廃鉄を溶解し、電
解槽4から送られてきた溶解液3を再生する。
【0037】(6)(7) 水洗、乾燥工程(図3の(6)と(7)
の工程) 水洗、乾燥を行って、高純度の電解鉄の製造をする。
の工程) 水洗、乾燥を行って、高純度の電解鉄の製造をする。
【0038】電気分解の環境を表2に示す条件とし、廃
鉄を電気分解したところ、表3に示す成分の高純度電解
鉄を製造することができた。
鉄を電気分解したところ、表3に示す成分の高純度電解
鉄を製造することができた。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】以上の方法は、廃鉄を溶解して高濃度の金
属イオンを含む溶解液を、溶解槽から電解槽に移送して
電気分解している。この方法は、溶解液をポンプで電解
槽に移送できるので簡単に移送できる特徴がある。た
だ、廃鉄を溶解液に溶解し、溶解液を過飽和状態として
金属塩を沈澱させ、金属塩を電解槽に供給して電気分解
することもできる。酸液に硫酸を使用すると沈澱する金
属塩は硫酸鉄となる。すなわち、廃鉄を硫酸に溶解して
過飽和にすると硫酸鉄が沈澱する。硫酸鉄は、酸液から
分離して電解槽に供給して電解鉄とすることができる。
属イオンを含む溶解液を、溶解槽から電解槽に移送して
電気分解している。この方法は、溶解液をポンプで電解
槽に移送できるので簡単に移送できる特徴がある。た
だ、廃鉄を溶解液に溶解し、溶解液を過飽和状態として
金属塩を沈澱させ、金属塩を電解槽に供給して電気分解
することもできる。酸液に硫酸を使用すると沈澱する金
属塩は硫酸鉄となる。すなわち、廃鉄を硫酸に溶解して
過飽和にすると硫酸鉄が沈澱する。硫酸鉄は、酸液から
分離して電解槽に供給して電解鉄とすることができる。
【0042】(8) 電解鉄から水素吸蔵合金を製造する
工程(図3の(8)の工程) 得られた電解鉄を原料として水素吸蔵合金を製造する。
この工程は、電解鉄にチタンを混合して真空溶解してF
eTi系の水素吸蔵合金とする。ただ、本発明は電解鉄
から水素吸蔵合金を製造する工程を特定しない。電解鉄
は現在開発されている方法で水素吸蔵合金とすることが
できる。また、これから開発される方法によって水素吸
蔵合金とすることもできる。
工程(図3の(8)の工程) 得られた電解鉄を原料として水素吸蔵合金を製造する。
この工程は、電解鉄にチタンを混合して真空溶解してF
eTi系の水素吸蔵合金とする。ただ、本発明は電解鉄
から水素吸蔵合金を製造する工程を特定しない。電解鉄
は現在開発されている方法で水素吸蔵合金とすることが
できる。また、これから開発される方法によって水素吸
蔵合金とすることもできる。
【0043】(9) 水素吸蔵合金に水素を吸蔵させる工
程(図3の(9)の工程) FeTi系の水素吸蔵合金に、廃鉄を酸液に溶解すると
きに発生した水素を吸蔵させる。水素吸蔵合金は下記の
ようにして水素を吸蔵する。 水素ガスが水素吸蔵合金の表面に吸着される。 表面に吸着された水素は、水素吸蔵合金の表面でH
2から2Hとなって原子 に分解される。 原子状の水素は水素吸蔵合金に固溶されて固溶体
(MHx)となる。 固溶体(MHx)はさらにH2と反応して、水素化物
(MHy)となる。この反応を式で示すと下記のように
なる。 [2/(y−x)]MHx+H2→[2/(y−x)]MHy この状態で水素を吸蔵する水素吸蔵合金は、加熱す
ると水素ガスを放出する。
程(図3の(9)の工程) FeTi系の水素吸蔵合金に、廃鉄を酸液に溶解すると
きに発生した水素を吸蔵させる。水素吸蔵合金は下記の
ようにして水素を吸蔵する。 水素ガスが水素吸蔵合金の表面に吸着される。 表面に吸着された水素は、水素吸蔵合金の表面でH
2から2Hとなって原子 に分解される。 原子状の水素は水素吸蔵合金に固溶されて固溶体
(MHx)となる。 固溶体(MHx)はさらにH2と反応して、水素化物
(MHy)となる。この反応を式で示すと下記のように
なる。 [2/(y−x)]MHx+H2→[2/(y−x)]MHy この状態で水素を吸蔵する水素吸蔵合金は、加熱す
ると水素ガスを放出する。
【0044】
【発明の効果】本発明の金属加工の廃材を使用した水素
吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法
は、下記の〜の優れた特長を実現する。 本発明にかかる方法は、コスト的に再利用が困難と
されていた廃鉄を有効に利用して、内燃機関のクリーン
な水素燃料を製造し、あるいはニッケル水素電池の電極
を製造する。本発明にかかる方法で製造されるクリーン
な水素燃料は、経済的にリサイクルが難しいとされてい
た廃鉄から製造される。すなわち、廃棄に相当なコスト
がかかっていた廃鉄を有効に利用して、クリーンな水素
燃料と水素吸蔵合金の原料となる高純度鉄とを製造す
る。従来は捨てていた廃鉄を有効に利用して、非常に価
値の高いクリーンな水素燃料と、これを吸蔵させる水素
吸蔵合金の原料とを製造する本発明の製法は、地球規模
で資源を節約することを可能とし、今後ますます重要に
なってくるクリーンエネルギーと資源の有効利用とを実
現することに効果がある。
吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法
は、下記の〜の優れた特長を実現する。 本発明にかかる方法は、コスト的に再利用が困難と
されていた廃鉄を有効に利用して、内燃機関のクリーン
な水素燃料を製造し、あるいはニッケル水素電池の電極
を製造する。本発明にかかる方法で製造されるクリーン
な水素燃料は、経済的にリサイクルが難しいとされてい
た廃鉄から製造される。すなわち、廃棄に相当なコスト
がかかっていた廃鉄を有効に利用して、クリーンな水素
燃料と水素吸蔵合金の原料となる高純度鉄とを製造す
る。従来は捨てていた廃鉄を有効に利用して、非常に価
値の高いクリーンな水素燃料と、これを吸蔵させる水素
吸蔵合金の原料とを製造する本発明の製法は、地球規模
で資源を節約することを可能とし、今後ますます重要に
なってくるクリーンエネルギーと資源の有効利用とを実
現することに効果がある。
【0045】 さらに本発明の特筆すべき特長は、従
来の廃棄方法では欠点となっていた廃鉄の物性を逆に有
効に利用して、クリーンな水素燃料と水素吸蔵合金の原
料とを能率よく生産できることにある。金属を加工した
ときに発生する廃材は、研磨カス等の粉末状、切粉等の
薄片状のものが多く、非常にかさばる。この形状は、廃
棄するには困難な形状であるが、本発明にかかる方法に
おいては理想的な形状である。この形状の廃鉄は、特別
に加工することなく、酸溶液に溶解しやすく、速やかに
溶解して多量の水素を発生できるからである。水素と水
素吸蔵合金の原料となる高純度鉄とを能率よく生産する
には、原料金属を速やかに溶解することが大切である。
原料金属は、小さくして重量に対する表面積を大きくす
ると速やかに溶解できる。本発明にかかる製造方法に使
用する廃鉄は、すでに金属を加工した廃材であるから、
特別な切削処理をすることなく、酸液に溶解しやすい形
状に加工されている。
来の廃棄方法では欠点となっていた廃鉄の物性を逆に有
効に利用して、クリーンな水素燃料と水素吸蔵合金の原
料とを能率よく生産できることにある。金属を加工した
ときに発生する廃材は、研磨カス等の粉末状、切粉等の
薄片状のものが多く、非常にかさばる。この形状は、廃
棄するには困難な形状であるが、本発明にかかる方法に
おいては理想的な形状である。この形状の廃鉄は、特別
に加工することなく、酸溶液に溶解しやすく、速やかに
溶解して多量の水素を発生できるからである。水素と水
素吸蔵合金の原料となる高純度鉄とを能率よく生産する
には、原料金属を速やかに溶解することが大切である。
原料金属は、小さくして重量に対する表面積を大きくす
ると速やかに溶解できる。本発明にかかる製造方法に使
用する廃鉄は、すでに金属を加工した廃材であるから、
特別な切削処理をすることなく、酸液に溶解しやすい形
状に加工されている。
【0046】 さらに、本発明の高純度鉄の製造方法
は、今まで廃棄してきた金属加工の廃材を原料としてク
リーンな水素燃料と水素吸蔵合金の原料とを製造するの
で、原料コストを著しく低減して、低価格に水素吸蔵合
金に吸蔵させる水素と、これを吸蔵させる水素吸蔵合金
の原料とを多量に生産できる特長がある。とくに、本発
明の製法は、廃棄鉄を原料に使用するので、多量の廃棄
鉄を効率よく溶解し、さらに高電流密度で高純度鉄を製
造して、時間当りの生産量を高くすることができ、その
ことによっても製品コストを低減できる。
は、今まで廃棄してきた金属加工の廃材を原料としてク
リーンな水素燃料と水素吸蔵合金の原料とを製造するの
で、原料コストを著しく低減して、低価格に水素吸蔵合
金に吸蔵させる水素と、これを吸蔵させる水素吸蔵合金
の原料とを多量に生産できる特長がある。とくに、本発
明の製法は、廃棄鉄を原料に使用するので、多量の廃棄
鉄を効率よく溶解し、さらに高電流密度で高純度鉄を製
造して、時間当りの生産量を高くすることができ、その
ことによっても製品コストを低減できる。
【0047】したがって、本発明の製法は、内燃機関に
使用すると廃棄ガスが綺麗になるクリーン燃料となり、
水素吸蔵合金に吸蔵させてニッケル水素電池の電極とな
る水素と、この水素を吸蔵して蓄える水素吸蔵合金の原
料として使用される高純度鉄とを安価に提供でき、クリ
ーンなエネルギーを低コストにしかも安定供給できる特
長がある。
使用すると廃棄ガスが綺麗になるクリーン燃料となり、
水素吸蔵合金に吸蔵させてニッケル水素電池の電極とな
る水素と、この水素を吸蔵して蓄える水素吸蔵合金の原
料として使用される高純度鉄とを安価に提供でき、クリ
ーンなエネルギーを低コストにしかも安定供給できる特
長がある。
【図1】本発明の実施例にかかる内燃機関用の燃料と水
素吸蔵合金の製造方法を示す概略ブロック線図
素吸蔵合金の製造方法を示す概略ブロック線図
【図2】本発明の製造方法に使用する装置の概略工程図
【図3】本発明の製造方法で水素と水素吸蔵合金とを製
造する工程のフローチャート図
造する工程のフローチャート図
1…溶解槽 1A…本体槽 1B…濾
過槽 2…廃鉄 2A…ブロックタイプ 3…溶解液 4…電解槽 5…−電極 6…+電極 6A…アノード陽極 7…還流手段 8…供給手段 8A…ホッパー 8B…ロー
タリーフィーダー 9…移送手段 10…制御手段 11A…ヒーター 11B…ヒーター 12…フィルター 13…アノードバック 14…回収手段 14A…加圧ポンプ 14B…
水素タンク 15…酸液供給手段 16…供給ポンプ
過槽 2…廃鉄 2A…ブロックタイプ 3…溶解液 4…電解槽 5…−電極 6…+電極 6A…アノード陽極 7…還流手段 8…供給手段 8A…ホッパー 8B…ロー
タリーフィーダー 9…移送手段 10…制御手段 11A…ヒーター 11B…ヒーター 12…フィルター 13…アノードバック 14…回収手段 14A…加圧ポンプ 14B…
水素タンク 15…酸液供給手段 16…供給ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解
させて水素を発生させ、発生する水素を水素吸蔵合金に
吸蔵させると共に、さらに廃鉄を溶解した溶解液を電気
分解して高純度鉄を製造することを特徴とする金属加工
の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素の製造
方法。 - 【請求項2】 金属加工の廃材である廃鉄を酸液に溶解
させて水素を発生させると共に、廃鉄を溶解した溶解液
を電気分解して高純度鉄を製造し、さらにこの高純度鉄
を原料として水素吸蔵合金を製造し、製造された水素吸
蔵合金に前記の水素を吸蔵させることを特徴とする金属
加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と
水素吸蔵合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35165193A JPH07197288A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35165193A JPH07197288A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07197288A true JPH07197288A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18418698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35165193A Pending JPH07197288A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07197288A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001080903A (ja) * | 1999-09-07 | 2001-03-27 | Emu Tou Emu:Kk | 水素発生装置 |
JP2007145686A (ja) * | 2005-03-18 | 2007-06-14 | Tokyo Institute Of Technology | 水素生成装置、レーザ還元装置、エネルギー変換装置、水素生成方法および発電システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58174531A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-13 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | マルエ−ジング鋼くずの再利用方法 |
JPS5967326A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-17 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 希土類元素含有合金からの有価金属の回収法 |
-
1993
- 1993-12-31 JP JP35165193A patent/JPH07197288A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58174531A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-13 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | マルエ−ジング鋼くずの再利用方法 |
JPS5967326A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-17 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 希土類元素含有合金からの有価金属の回収法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001080903A (ja) * | 1999-09-07 | 2001-03-27 | Emu Tou Emu:Kk | 水素発生装置 |
JP2007145686A (ja) * | 2005-03-18 | 2007-06-14 | Tokyo Institute Of Technology | 水素生成装置、レーザ還元装置、エネルギー変換装置、水素生成方法および発電システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4202198B2 (ja) | リチウム二次電池電極材のリサイクル処理方法及び装置 | |
JPH01294368A (ja) | レドックスフロー電池電解液の調製方法 | |
CN101534948B (zh) | 通过电化学工艺从废催化剂中提取铂族金属的方法 | |
CN105981212B (zh) | 用于铅酸蓄电池的非冶炼回收的设备和方法 | |
US7799184B2 (en) | Process for the electrochemical decomposition of powders and electrolysis cells suitable therefor | |
CN104498992A (zh) | 一种分离回收金属复合废料的方法 | |
KR20170130408A (ko) | 구리의 제조 방법 및 구리의 제조 장치 | |
TW201217542A (en) | Valuable metal recovery method from lead-free waste solder | |
CN103305694A (zh) | 一种从废旧硬质合金中回收碳化钨、金属钴的方法 | |
JPH07197288A (ja) | 金属加工の廃材を使用した水素吸蔵合金に吸蔵させる水素と水素吸蔵合金の製造方法 | |
JP2005076103A (ja) | メッキ廃液の処理方法 | |
CN110551900B (zh) | 一种镀锡铜废碎料和铜电解液的联合处理方法 | |
JP2005187865A (ja) | 銅エッチング廃液から電解により銅を回収する方法及び装置 | |
JP2898189B2 (ja) | 金属加工の廃材を使用した水素と高純度鉄の製造方法 | |
CN113846221B (zh) | 一种钕铁硼合金废料的绿色回收方法 | |
JP2770122B2 (ja) | 金属加工の廃材から高純度鉄を製造する方法 | |
CN111763828B (zh) | 一种镍氢电池有价金属绿色综合回收方法 | |
JPH07150383A (ja) | 金属加工の廃材から高純度金属を製造する方法と装置 | |
KR100326480B1 (ko) | 아연페라이트가 함유된 제강분진으로부터 염산과 금속아연의 회수방법 | |
CN211256113U (zh) | 一种电镀废水中贵金属回收的装置 | |
US3766030A (en) | Method of electropolishing | |
CN108101161A (zh) | 一种重金属污水处理系统 | |
KR100322038B1 (ko) | 플라즈마를이용한폐전지로부터의유가금속회수방법 | |
KR100661306B1 (ko) | 전해침출장치 | |
Wedman et al. | Electrochemical decontamination of metallic wastes |