JPH07196582A - スクラップの芳香族ポリカーボネートから有用なビスヒドロキシ芳香族有機化合物とビスアリールカーボネートを回収する方法 - Google Patents
スクラップの芳香族ポリカーボネートから有用なビスヒドロキシ芳香族有機化合物とビスアリールカーボネートを回収する方法Info
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- JPH07196582A JPH07196582A JP6209443A JP20944394A JPH07196582A JP H07196582 A JPH07196582 A JP H07196582A JP 6209443 A JP6209443 A JP 6209443A JP 20944394 A JP20944394 A JP 20944394A JP H07196582 A JPH07196582 A JP H07196582A
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- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J11/00—Recovery or working-up of waste materials
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 芳香族ポリカーボネートのスクラップを解重
合して成分モノマーを回収する方法が提供される。 【構成】 まず最初に、塩基性フェノール分解によって
芳香族ポリカーボネートの解重合を実施して二価フェノ
ールとジアリールカーボネートを含む混合物を生成せし
める。この二価フェノールを回収するには結晶性の二価
フェノール/フェノールアダクトの蒸留を実施する。ジ
アリールカーボネートは、得られた母液をカルボン酸で
処理後蒸留して回収する。
合して成分モノマーを回収する方法が提供される。 【構成】 まず最初に、塩基性フェノール分解によって
芳香族ポリカーボネートの解重合を実施して二価フェノ
ールとジアリールカーボネートを含む混合物を生成せし
める。この二価フェノールを回収するには結晶性の二価
フェノール/フェノールアダクトの蒸留を実施する。ジ
アリールカーボネートは、得られた母液をカルボン酸で
処理後蒸留して回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラップの芳香族ポ
リカーボネートから二価フェノールやジアリールカーボ
ネートのような芳香族ポリカーボネートの価値のある有
用成分(有価物)を回収する方法に係る。まず最初にス
クラップの芳香族ポリカーボネートを塩基性フェノール
分解にかける。次に二価フェノール/フェノールアダク
トとして二価フェノールを回収し、得られた母液の蒸留
によってジアリールカーボネートを回収する。
リカーボネートから二価フェノールやジアリールカーボ
ネートのような芳香族ポリカーボネートの価値のある有
用成分(有価物)を回収する方法に係る。まず最初にス
クラップの芳香族ポリカーボネートを塩基性フェノール
分解にかける。次に二価フェノール/フェノールアダク
トとして二価フェノールを回収し、得られた母液の蒸留
によってジアリールカーボネートを回収する。
【0002】
【従来の技術】本発明以前には、アイデル(Idel)の米国
特許第4,212,774号に示されているように、ア
ルカリ金属水酸化物の水溶液の存在下でスクラップのポ
リカーボネートをそのままケン化してビスフェノールA
を生成させていた。その後、得られた混合物をホスゲン
化してポリカーボネートを製造していた。アイデル(Ide
l)が作成したポリカーボネートは価値のある機械的性質
と流動学的性質を示したが、その製品はケン化とホスゲ
ン化の段階で除かれなかった有機添加物で汚染されてい
ることが多かった。そのため、こうしてリサイクルした
ポリカーボネートの物理的性質は標準以下であることが
多かった。したがって、容易に精製できるビスフェノー
ルAやジフェニルカーボネートのような基本的なポリマ
ー形成性成分を回収できるようにスクラップのポリカー
ボネートを解重合することができれば望ましいであろ
う。これらの基本成分は標準的な溶融エステル交換法で
ポリカーボネートに変換することができ、得られるポリ
カーボネートはバージンのポリカーボネート材料とほと
んど同じ物理的性質をもっている。
特許第4,212,774号に示されているように、ア
ルカリ金属水酸化物の水溶液の存在下でスクラップのポ
リカーボネートをそのままケン化してビスフェノールA
を生成させていた。その後、得られた混合物をホスゲン
化してポリカーボネートを製造していた。アイデル(Ide
l)が作成したポリカーボネートは価値のある機械的性質
と流動学的性質を示したが、その製品はケン化とホスゲ
ン化の段階で除かれなかった有機添加物で汚染されてい
ることが多かった。そのため、こうしてリサイクルした
ポリカーボネートの物理的性質は標準以下であることが
多かった。したがって、容易に精製できるビスフェノー
ルAやジフェニルカーボネートのような基本的なポリマ
ー形成性成分を回収できるようにスクラップのポリカー
ボネートを解重合することができれば望ましいであろ
う。これらの基本成分は標準的な溶融エステル交換法で
ポリカーボネートに変換することができ、得られるポリ
カーボネートはバージンのポリカーボネート材料とほと
んど同じ物理的性質をもっている。
【0003】
【発明の概要】本発明の基礎となった発見は、ポリカー
ボネートスクラップを最初に塩基性フェノール分解で解
重合することによってその有用な成分を回収することが
できるということである。ポリカーボネートスクラップ
は、主要量のフェノールと有効量の塩基性触媒の存在下
で加熱することができる。フェノール、二価フェノー
ル、ジフェニルカーボネートおよびポリカーボネートオ
リゴマーを含む混合物が生成する。所望であれば、この
段階で混合物を濾過して顔料、充填材およびポリマー性
分解生成物を始めとする汚染物を除去することができ
る。次に、過剰のフェノールを分離することによって混
合物を濃縮して、適当な混合物粘度において結晶性の固
体として収集することができる二価フェノール/フェノ
ールアダクトを生成させかつ分離することができる。こ
のアダクトからフェノールを蒸留することによって容易
に二価フェノールを回収することができる。
ボネートスクラップを最初に塩基性フェノール分解で解
重合することによってその有用な成分を回収することが
できるということである。ポリカーボネートスクラップ
は、主要量のフェノールと有効量の塩基性触媒の存在下
で加熱することができる。フェノール、二価フェノー
ル、ジフェニルカーボネートおよびポリカーボネートオ
リゴマーを含む混合物が生成する。所望であれば、この
段階で混合物を濾過して顔料、充填材およびポリマー性
分解生成物を始めとする汚染物を除去することができ
る。次に、過剰のフェノールを分離することによって混
合物を濃縮して、適当な混合物粘度において結晶性の固
体として収集することができる二価フェノール/フェノ
ールアダクトを生成させかつ分離することができる。こ
のアダクトからフェノールを蒸留することによって容易
に二価フェノールを回収することができる。
【0004】その後、解重合混合物から二価フェノール
/フェノールアダクトを分離した後に残る母液を、混合
物の重量基準で有効な重量の有機カルボン酸によって処
理することができる。この母液を蒸留すると最初にフェ
ノールが、次いでジアリールカーボネートが分離するこ
とが判明した。ポリカーボネートオリゴマーを含む蒸留
器底部残渣は塩基性フェノール分解段階に再循環するこ
とができる。このようにして、容易に精製・再循環して
バージンのポリカーボネートを生成することができる二
価フェノールおよびジアリールカーボネートの形態の基
本的なポリカーボネートモノマーが得られる。
/フェノールアダクトを分離した後に残る母液を、混合
物の重量基準で有効な重量の有機カルボン酸によって処
理することができる。この母液を蒸留すると最初にフェ
ノールが、次いでジアリールカーボネートが分離するこ
とが判明した。ポリカーボネートオリゴマーを含む蒸留
器底部残渣は塩基性フェノール分解段階に再循環するこ
とができる。このようにして、容易に精製・再循環して
バージンのポリカーボネートを生成することができる二
価フェノールおよびジアリールカーボネートの形態の基
本的なポリカーボネートモノマーが得られる。
【0005】
【発明の詳細な開示】本発明により、下記式(1)を有
するカーボネート反復単位を含むスクラップの芳香族ポ
リカーボネートから二価フェノール有価物とジアリール
カーボネート有価物を回収する方法が提供される。
するカーボネート反復単位を含むスクラップの芳香族ポ
リカーボネートから二価フェノール有価物とジアリール
カーボネート有価物を回収する方法が提供される。
【0006】
【化3】
【0007】ここで、RはC(6-30)の二価の芳香族有機
基である。この方法は、(1)カーボネート反復単位1
モルに対して3〜50モルの式(2) R1 OH (2) を有する一価のフェノールと有効量の塩基性解重合触媒
を存在させて、スクラップの芳香族ポリカーボネートを
約60〜約250℃の範囲の温度に加熱して、一価のフ
ェノール、式(3) HOROH (3) を有する二価のフェノール、および、式(4)
基である。この方法は、(1)カーボネート反復単位1
モルに対して3〜50モルの式(2) R1 OH (2) を有する一価のフェノールと有効量の塩基性解重合触媒
を存在させて、スクラップの芳香族ポリカーボネートを
約60〜約250℃の範囲の温度に加熱して、一価のフ
ェノール、式(3) HOROH (3) を有する二価のフェノール、および、式(4)
【0008】
【化4】
【0009】を有するジアリールカーボネートを含む混
合物を生成させ(ただし、上記式中、R1 はC(6-13)の
一価の有機基である)、(2)(1)で得られた混合物
から一価のフェノールを蒸留し(あるいは、スクラップ
の芳香族ポリカーボネートが不溶性のポリカーボネート
汚染物を含有する場合には、まず最初にその不溶性の汚
染物を混合物から濾過する)、得られた混合物の総重量
を基準にして約10〜約35%の二価フェノールの濃度
が達成されるまで、前記混合物からの一価のフェノール
の蒸留を続け、(3)(2)で得られた混合物から約4
0〜約80℃の温度で二価フェノール/一価フェノール
アダクトを分離し、(4)(3)で得られた混合物の母
液から、有効量の有機酸の存在下で一価のフェノールを
減圧蒸留し、(5)(4)の混合物の残渣からジアリー
ルカーボネートを減圧蒸留することからなっている。
合物を生成させ(ただし、上記式中、R1 はC(6-13)の
一価の有機基である)、(2)(1)で得られた混合物
から一価のフェノールを蒸留し(あるいは、スクラップ
の芳香族ポリカーボネートが不溶性のポリカーボネート
汚染物を含有する場合には、まず最初にその不溶性の汚
染物を混合物から濾過する)、得られた混合物の総重量
を基準にして約10〜約35%の二価フェノールの濃度
が達成されるまで、前記混合物からの一価のフェノール
の蒸留を続け、(3)(2)で得られた混合物から約4
0〜約80℃の温度で二価フェノール/一価フェノール
アダクトを分離し、(4)(3)で得られた混合物の母
液から、有効量の有機酸の存在下で一価のフェノールを
減圧蒸留し、(5)(4)の混合物の残渣からジアリー
ルカーボネートを減圧蒸留することからなっている。
【0010】式(3)の二価フェノールの中には、2,
2‐ビス‐(2‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
4′‐ジヒドロキシ‐ビフェニルメタン、ビス‐(2‐
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2‐ビス‐(4‐ヒ
ドロキシフェニル)プロパン[以後、「ビスフェノール
A」または「BPA」という]、1,1‐ビス(4‐ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、4,4′‐ジヒドロキシ
ビフェニル、4,4′‐ジヒドロキシ‐3,3′,5,
5′‐テトラメチルビフェニル、2,4‐ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、4,4′‐ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、2,4′‐ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4′‐ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,
4′ジヒドロキシジフェニルスルフィド、テトラメチル
ビスフェノール、1,1‐ジクロロ‐2,2‐ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)エチレン、6,6′‐ジヒドロ
キシ‐3,3,3′,3′‐テトラメチル‐ビス‐1,
1′スピロインダン、オキシジフェノール、4,4′‐
[1,4‐フェニレンビスオキシ]ビスフェノール、
2‐ビス‐(2‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
4′‐ジヒドロキシ‐ビフェニルメタン、ビス‐(2‐
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2‐ビス‐(4‐ヒ
ドロキシフェニル)プロパン[以後、「ビスフェノール
A」または「BPA」という]、1,1‐ビス(4‐ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、4,4′‐ジヒドロキシ
ビフェニル、4,4′‐ジヒドロキシ‐3,3′,5,
5′‐テトラメチルビフェニル、2,4‐ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、4,4′‐ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、2,4′‐ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4′‐ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,
4′ジヒドロキシジフェニルスルフィド、テトラメチル
ビスフェノール、1,1‐ジクロロ‐2,2‐ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)エチレン、6,6′‐ジヒドロ
キシ‐3,3,3′,3′‐テトラメチル‐ビス‐1,
1′スピロインダン、オキシジフェノール、4,4′‐
[1,4‐フェニレンビスオキシ]ビスフェノール、
【0011】
【化5】
【0012】のような化合物が包含される。式(2)の
一価フェノールの中には
一価フェノールの中には
【0013】
【化6】
【0014】が包含される。本発明の方法を実施する
際、二価フェノール/一価フェノールアダクト母液から
ジアリールカーボネートを回収する間に使用することが
できる有機酸の例としては、たとえば、サリチル酸、ク
エン酸、フタル酸およびグルタル酸がある。サリチル酸
が好ましい。
際、二価フェノール/一価フェノールアダクト母液から
ジアリールカーボネートを回収する間に使用することが
できる有機酸の例としては、たとえば、サリチル酸、ク
エン酸、フタル酸およびグルタル酸がある。サリチル酸
が好ましい。
【0015】有機酸の有効量は、アダクト母液の重量に
対して有機酸が0.001〜1.0重量%である。二価
フェノール/一価フェノールアダクト母液を減圧下で加
熱してフェノールとジアリールカーボネートを除去した
後に底部生成物として回収することができるオリゴマー
の例は、次式を有する生成物である。
対して有機酸が0.001〜1.0重量%である。二価
フェノール/一価フェノールアダクト母液を減圧下で加
熱してフェノールとジアリールカーボネートを除去した
後に底部生成物として回収することができるオリゴマー
の例は、次式を有する生成物である。
【0016】
【化7】
【0017】これらのオリゴマーは今後それぞれオリゴ
マー1、2、3および4と呼ぶ。スクラップの芳香族ポ
リカーボネートからジアリールカーボネート(DAC)
と二価フェノール(DHP)を再生回収する本発明の回
収システムの概略を図1に示す。分解容器は芳香族ポリ
カーボネートを解重合するためのものであり、続く濃縮
器はフェノールを選択的に除去するためのものである。
晶出器は二価フェノール/一価フェノールアダクトを形
成するためのものである。アダクトを分離、洗浄、蒸留
して二価フェノールを回収する。晶出器で得られた母液
は有機酸で処理して残留している塩基性化学種を中和す
る。こうして処理した母液を蒸留してジアリールカーボ
ネートを回収する。
マー1、2、3および4と呼ぶ。スクラップの芳香族ポ
リカーボネートからジアリールカーボネート(DAC)
と二価フェノール(DHP)を再生回収する本発明の回
収システムの概略を図1に示す。分解容器は芳香族ポリ
カーボネートを解重合するためのものであり、続く濃縮
器はフェノールを選択的に除去するためのものである。
晶出器は二価フェノール/一価フェノールアダクトを形
成するためのものである。アダクトを分離、洗浄、蒸留
して二価フェノールを回収する。晶出器で得られた母液
は有機酸で処理して残留している塩基性化学種を中和す
る。こうして処理した母液を蒸留してジアリールカーボ
ネートを回収する。
【0018】詳細には、フェノール貯蔵手段10は、有
効量の解重合触媒の存在下におけるスクラップの芳香族
ポリカーボネートの解重合の間分解容器20にフェノー
ル源を提供する。解重合触媒は塩基性の物質であること
ができ、140〜200℃の範囲の沸点を有するのが好
ましい。適切な物質はC(2-20)のトリアルキルアミン、
たとえばトリプロピルアミンである。C(2-20)の第四級
アンモニウム水酸化物、たとえば水酸化テトラブチルア
ンモニウムも使用することができる。この塩基性解重合
触媒の有効量は、解重合混合物の重量に対して0.00
1〜0.5重量%であり、0.01〜0.05重量%が
好ましい。場合によっては、この解重合混合物を濃縮器
30に供給する前に21で、または濃縮器から出た後に
31で、濾過することができる。
効量の解重合触媒の存在下におけるスクラップの芳香族
ポリカーボネートの解重合の間分解容器20にフェノー
ル源を提供する。解重合触媒は塩基性の物質であること
ができ、140〜200℃の範囲の沸点を有するのが好
ましい。適切な物質はC(2-20)のトリアルキルアミン、
たとえばトリプロピルアミンである。C(2-20)の第四級
アンモニウム水酸化物、たとえば水酸化テトラブチルア
ンモニウムも使用することができる。この塩基性解重合
触媒の有効量は、解重合混合物の重量に対して0.00
1〜0.5重量%であり、0.01〜0.05重量%が
好ましい。場合によっては、この解重合混合物を濃縮器
30に供給する前に21で、または濃縮器から出た後に
31で、濾過することができる。
【0019】蒸留により一価のフェノールを除去するこ
とによって固形分濃度を高めることができる。解重合混
合物中の二価フェノールが所望の濃度(たとえば約10
〜35重量%)になったら、混合物の温度を約40〜8
0℃の範囲に下げて二価フェノール/一価フェノールア
ダクトの形成を促進することができる。アダクトの分離
は、混合物の粘度、濾過の容易さおよびアダクトの形態
にある二価フェノールのレベルのような要因を考慮し
て、濾過その他の手段で行なうことができる。二価フェ
ノール/一価フェノールアダクトを洗浄容器41におい
て一価のフェノールで洗浄した後42で蒸留して二価フ
ェノールを回収することができる。二価フェノールはビ
スフェノール‐Aが好ましい。二価フェノール/一価フ
ェノールアダクトの分離後解重合母液に有効量の有機カ
ルボン酸を添加することができる。塩基性の解重合触媒
が中和された後、50と60に示されているように母液
を蒸留してジフェニルカーボネートのようなジアリール
カーボネートを回収することができる。混合物中に残留
する残渣または蒸留器残渣は通常、二価フェノールと上
に示したようなオリゴマーである。
とによって固形分濃度を高めることができる。解重合混
合物中の二価フェノールが所望の濃度(たとえば約10
〜35重量%)になったら、混合物の温度を約40〜8
0℃の範囲に下げて二価フェノール/一価フェノールア
ダクトの形成を促進することができる。アダクトの分離
は、混合物の粘度、濾過の容易さおよびアダクトの形態
にある二価フェノールのレベルのような要因を考慮し
て、濾過その他の手段で行なうことができる。二価フェ
ノール/一価フェノールアダクトを洗浄容器41におい
て一価のフェノールで洗浄した後42で蒸留して二価フ
ェノールを回収することができる。二価フェノールはビ
スフェノール‐Aが好ましい。二価フェノール/一価フ
ェノールアダクトの分離後解重合母液に有効量の有機カ
ルボン酸を添加することができる。塩基性の解重合触媒
が中和された後、50と60に示されているように母液
を蒸留してジフェニルカーボネートのようなジアリール
カーボネートを回収することができる。混合物中に残留
する残渣または蒸留器残渣は通常、二価フェノールと上
に示したようなオリゴマーである。
【0020】
【実施例の記載】当業者が本発明を実施することができ
るように、限定ではなく例示の意味で以下の実施例を挙
げる。特に断らない限り部とあるのはすべて重量部であ
る。実施例1 フェノール263.4グラム(2.80モル)と、ポリ
カーボネート樹脂、すなわちジー・イー・プラスチック
ス部門(GE Plastics Division)の製品であるレキサン(L
exan) 141ポリカーボネート35.6グラム(0.1
40モル)との混合物を窒素雰囲気下で160℃の温度
に加熱した。10分後混合物を掻き混ぜた。15分後す
べてのポリカーボネートが溶解した。この混合物にトリ
プロピルアミンを0.060グラム(0.42ミリモ
ル)加えた後、その混合物を1時間40分掻き混ぜた。
混合物の温度は180℃に上昇し、15分間この温度に
止まった。混合物から分析用の試料を採った。その結果
は、フェノールが約79重量%、ビスフェノール‐Aが
8.2重量%、ジフェニルカーボネートが7.8重量
%、オリゴマー1が3.5重量%、オリゴマー2が0.
2重量%、残りの痕跡量がオリゴマー3とオリゴマー4
であった。
るように、限定ではなく例示の意味で以下の実施例を挙
げる。特に断らない限り部とあるのはすべて重量部であ
る。実施例1 フェノール263.4グラム(2.80モル)と、ポリ
カーボネート樹脂、すなわちジー・イー・プラスチック
ス部門(GE Plastics Division)の製品であるレキサン(L
exan) 141ポリカーボネート35.6グラム(0.1
40モル)との混合物を窒素雰囲気下で160℃の温度
に加熱した。10分後混合物を掻き混ぜた。15分後す
べてのポリカーボネートが溶解した。この混合物にトリ
プロピルアミンを0.060グラム(0.42ミリモ
ル)加えた後、その混合物を1時間40分掻き混ぜた。
混合物の温度は180℃に上昇し、15分間この温度に
止まった。混合物から分析用の試料を採った。その結果
は、フェノールが約79重量%、ビスフェノール‐Aが
8.2重量%、ジフェニルカーボネートが7.8重量
%、オリゴマー1が3.5重量%、オリゴマー2が0.
2重量%、残りの痕跡量がオリゴマー3とオリゴマー4
であった。
【0021】系を減圧にしてフェノールを急速に蒸留し
た。99%フェノールから成る物質が108.6g得ら
れた。残渣はフェノールが約68.1重量%、ビスフェ
ノール‐Aが12.8重量%、ジフェニルカーボネート
が12.3重量%、残りが前記のオリゴマーであった。
次に混合物を50〜52℃の温度まで冷やしその温度に
約1時間保った。ビスフェノール‐A/フェノールアダ
クトの種晶を2、3個加えたところ、数分以内に結晶が
生成し始めた。約12時間後混合物をブフナー(Buchne
r) 漏斗に注ぎ入れて結晶性の固体を回収した。粗なビ
スフェノール‐A/フェノールアダクトが23.8グラ
ム得られた。HPLCで取出したアダクト母液のサンプ
ルは、フェノールが70.5重量%、ビスフェノール‐
Aが7.6重量%、ジフェニルカーボネートが13.4
%、残りがオリゴマーであった。全体で約35重量%の
ビスフェノール‐Aが得られた。
た。99%フェノールから成る物質が108.6g得ら
れた。残渣はフェノールが約68.1重量%、ビスフェ
ノール‐Aが12.8重量%、ジフェニルカーボネート
が12.3重量%、残りが前記のオリゴマーであった。
次に混合物を50〜52℃の温度まで冷やしその温度に
約1時間保った。ビスフェノール‐A/フェノールアダ
クトの種晶を2、3個加えたところ、数分以内に結晶が
生成し始めた。約12時間後混合物をブフナー(Buchne
r) 漏斗に注ぎ入れて結晶性の固体を回収した。粗なビ
スフェノール‐A/フェノールアダクトが23.8グラ
ム得られた。HPLCで取出したアダクト母液のサンプ
ルは、フェノールが70.5重量%、ビスフェノール‐
Aが7.6重量%、ジフェニルカーボネートが13.4
%、残りがオリゴマーであった。全体で約35重量%の
ビスフェノール‐Aが得られた。
【0022】ビスフェノール‐A/フェノールアダクト
を分離した後残っている母液151.5グラムにサリチ
ル酸を95.3ミリグラム(0.69ミリモル)加え
た。この混合物を減圧下で攪拌しながら120℃に加熱
してフェノールを蒸留した。15〜20分の間に収集さ
れた物質の最初の94.4グラムは、HPLCによる
と、フェノールが93.9%、ビスフェノール‐Aが
1.1%、ジフェニルカーボネートが1.9%、そして
オリゴマーが約1%であった。
を分離した後残っている母液151.5グラムにサリチ
ル酸を95.3ミリグラム(0.69ミリモル)加え
た。この混合物を減圧下で攪拌しながら120℃に加熱
してフェノールを蒸留した。15〜20分の間に収集さ
れた物質の最初の94.4グラムは、HPLCによる
と、フェノールが93.9%、ビスフェノール‐Aが
1.1%、ジフェニルカーボネートが1.9%、そして
オリゴマーが約1%であった。
【0023】次に、解重合母液の残渣を窒素雰囲気下で
10分間210℃に加熱した後減圧にした。留出物3
4.1グラムが得られた。HPLC分析によると、フェ
ノールが49.5%、ビスフェノール‐Aが3.9重量
%、ジフェニルカーボネートが43.2重量%であっ
た。残りは1〜2.2%のオリゴマーであった。蒸留器
頂部で追加のジフェニルカーボネートが得られ、ジフェ
ニルカーボネートの全回収率は17.5グラムすなわち
67%となった。実施例2 透明なポリカーボネートペレットと不透明なポリカーボ
ネートペレットの混合物を処理した以外は実施例1の手
順を繰り返した。解重合後の初期試料はフェノールが7
8.8重量%、ビスフェノール‐Aが7.9重量%、ジ
フェニルカーボネートが8.2重量%、オリゴマー1が
3.8重量%、オリゴマー2が0.2重量%、オリゴマ
ー3が0.3重量%、オリゴマー4が0.1重量%であ
った。次に解重合混合物を12〜15分間減圧にした。
約99%フェノールから成る凝縮物が147.3グラム
得られた。HPLCによると解重合混合物中の残渣は、
フェノールが57.8重量%、ビスフェノール‐Aが1
6.3重量%、ジフェニルカーボネートが16.1重量
%、オリゴマー1が7.2重量%、オリゴマー2が0.
6重量%、オリゴマー3が0.7重量%、オリゴマー4
が0.3重量%であった。
10分間210℃に加熱した後減圧にした。留出物3
4.1グラムが得られた。HPLC分析によると、フェ
ノールが49.5%、ビスフェノール‐Aが3.9重量
%、ジフェニルカーボネートが43.2重量%であっ
た。残りは1〜2.2%のオリゴマーであった。蒸留器
頂部で追加のジフェニルカーボネートが得られ、ジフェ
ニルカーボネートの全回収率は17.5グラムすなわち
67%となった。実施例2 透明なポリカーボネートペレットと不透明なポリカーボ
ネートペレットの混合物を処理した以外は実施例1の手
順を繰り返した。解重合後の初期試料はフェノールが7
8.8重量%、ビスフェノール‐Aが7.9重量%、ジ
フェニルカーボネートが8.2重量%、オリゴマー1が
3.8重量%、オリゴマー2が0.2重量%、オリゴマ
ー3が0.3重量%、オリゴマー4が0.1重量%であ
った。次に解重合混合物を12〜15分間減圧にした。
約99%フェノールから成る凝縮物が147.3グラム
得られた。HPLCによると解重合混合物中の残渣は、
フェノールが57.8重量%、ビスフェノール‐Aが1
6.3重量%、ジフェニルカーボネートが16.1重量
%、オリゴマー1が7.2重量%、オリゴマー2が0.
6重量%、オリゴマー3が0.7重量%、オリゴマー4
が0.3重量%であった。
【0024】次に残渣を中フリット(ASTM 10−
15)ガラス漏斗に通して痕跡量の充填材や顔料のよう
な不溶物を除去した。残りのろ液重量は139.2グラ
ムであった。この残りのろ液(138グラム)を50〜
51℃の温度で約10分間掻き混ぜたところ結晶が生成
し始めた。結晶生成後混合物を3.5時間50〜51℃
に保った。次に混合物を減圧下ブフナー(Buchner) 漏斗
で濾過した。固体が29.8グラムと母液が96.2グ
ラム得られた。この母液をHPLCで分析したところ、
フェノールが62.2重量%、ビスフェノール‐Aが
7.3重量%、ジフェニルカーボネートが18.9重量
%、残りがオリゴマーであった。
15)ガラス漏斗に通して痕跡量の充填材や顔料のよう
な不溶物を除去した。残りのろ液重量は139.2グラ
ムであった。この残りのろ液(138グラム)を50〜
51℃の温度で約10分間掻き混ぜたところ結晶が生成
し始めた。結晶生成後混合物を3.5時間50〜51℃
に保った。次に混合物を減圧下ブフナー(Buchner) 漏斗
で濾過した。固体が29.8グラムと母液が96.2グ
ラム得られた。この母液をHPLCで分析したところ、
フェノールが62.2重量%、ビスフェノール‐Aが
7.3重量%、ジフェニルカーボネートが18.9重量
%、残りがオリゴマーであった。
【0025】この母液96.2グラムにサリチル酸を
0.0917グラム(0.66ミリモル)加えた。次に
混合物を10分間120℃に加熱し、減圧にしてフェノ
ールを急速に蒸留した。実施例1に示した手順に従って
得られた全収率はビスフェノール‐Aが45重量%、ジ
フェニルカーボネートが72重量%であった。以上の実
施例は本発明の方法を実施する際に使用することができ
る非常の多くの変形例のほんの2、3に関するものであ
るが、本発明の方法はこれら実施例に先行する説明中に
記載された非常に広範囲の試薬や条件を使用することを
含むものと理解されたい。
0.0917グラム(0.66ミリモル)加えた。次に
混合物を10分間120℃に加熱し、減圧にしてフェノ
ールを急速に蒸留した。実施例1に示した手順に従って
得られた全収率はビスフェノール‐Aが45重量%、ジ
フェニルカーボネートが72重量%であった。以上の実
施例は本発明の方法を実施する際に使用することができ
る非常の多くの変形例のほんの2、3に関するものであ
るが、本発明の方法はこれら実施例に先行する説明中に
記載された非常に広範囲の試薬や条件を使用することを
含むものと理解されたい。
【図1】スクラップの芳香族ポリカーボネートからジア
リールカーボネート(DAC)と二価フェノール(DH
P)を再生回収するシステムを例示する概略図である。
リールカーボネート(DAC)と二価フェノール(DH
P)を再生回収するシステムを例示する概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 68/06 Z 9279−4H 68/08 9279−4H // C07B 61/00 300
Claims (6)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、RはC(6-30)の二価の芳香族有機基である)を
有するカーボネート反復単位を含むスクラップの芳香族
ポリカーボネートから二価フェノール有価物とジアリー
ルカーボネート有価物を回収する方法であって、 (1)カーボネート反復単位1モルに対して約3〜約5
0モルの式(2) R1 OH (2) (式中、R1 はC(6-13)の一価の有機基である)を有す
る一価のフェノールと有効量の塩基性解重合触媒を存在
させて、スクラップの芳香族ポリカーボネートを約60
〜約250℃の範囲の温度に加熱して、一価のフェノー
ル、式(3) HOROH (3) を有する二価のフェノール、および式(4) 【化2】 を有するジアリールカーボネートを含む混合物を生成さ
せ、 (2)(1)で得られた混合物から一価のフェノールを
蒸留し(あるいは、スクラップの芳香族ポリカーボネー
トが不溶性のポリカーボネート汚染物を含有する場合に
は最初にその不溶性の汚染物を混合物から濾過する)、
得られた混合物の総重量を基準にして約10〜約35%
の二価フェノールの濃度が達成されるまで、前記混合物
からの一価のフェノールの蒸留を続け、 (3)(2)で得られた混合物から約40〜約80℃の
温度で二価フェノール/一価フェノールアダクトを分離
し、 (4)(3)で得られた混合物の母液から、有効量の有
機酸の存在下で一価のフェノールを減圧蒸留し、 (5)(4)の混合物の残渣からジアリールカーボネー
トを減圧蒸留することを含む方法。 - 【請求項2】 スクラップの芳香族ポリカーボネートが
スクラップのビスフェノールAポリカーボネートであ
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 ジアリールカーボネートがジフェニルカ
ーボネートである、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 有機酸がサリチル酸である、請求項1記
載の方法。 - 【請求項5】 一価のフェノールがヒドロキシベンゼン
である、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 工程(3)の二価フェノール/一価フェ
ノールアダクトから二価のフェノールを回収する、請求
項1記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/116,631 US5336814A (en) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | Method for recovering bis hydroxy aromatic organic values and bis aryl carbonate values from scrap aromatic polycarbonate |
US116631 | 1993-09-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196582A true JPH07196582A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=22368333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6209443A Pending JPH07196582A (ja) | 1993-09-07 | 1994-09-02 | スクラップの芳香族ポリカーボネートから有用なビスヒドロキシ芳香族有機化合物とビスアリールカーボネートを回収する方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5336814A (ja) |
EP (1) | EP0641758B1 (ja) |
JP (1) | JPH07196582A (ja) |
CN (1) | CN1103062A (ja) |
DE (2) | DE69419853T4 (ja) |
ES (1) | ES2133490T3 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022029A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Teijin Chem Ltd | 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物を得る方法 |
JP2006045129A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Teijin Chem Ltd | 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物を得る方法 |
JP2006052174A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Teijin Chem Ltd | 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物を得る方法 |
JP2006052173A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Teijin Chem Ltd | 廃芳香族ポリカーボネートから芳香族ジヒドロキシ化合物を得る方法 |
WO2022092176A1 (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-05 | 三菱ケミカル株式会社 | ビスフェノールの製造方法、再生ポリカーボネート樹脂の製造方法、二酸化炭素の製造方法、炭酸ジエステルの製造方法、エポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂硬化物の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5567829A (en) * | 1995-04-17 | 1996-10-22 | General Electric Company | Method for recovering phenol and xanthene values from waste polycarbonate |
US5675044A (en) * | 1996-07-01 | 1997-10-07 | General Electric Company | Process for recovery of bisphenol-A from thermoplastic polymer containing dihydric phenol units |
KR20040055726A (ko) * | 2001-10-26 | 2004-06-26 | 데이진 가부시키가이샤 | 방향족 폴리카보네이트의 해중합법 |
KR101016525B1 (ko) * | 2003-10-10 | 2011-02-24 | 엘지디스플레이 주식회사 | 수평전계방식 액정표시소자 |
US9328046B2 (en) | 2013-10-15 | 2016-05-03 | Saudi Basic Industries Corporation | Method for direct ammonolysis of polycarbonate-containing materials and products |
CN105037793A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-11-11 | 高鼎精细化工(昆山)有限公司 | 聚碳酸酯回收制备二元醇化合物及聚胺基甲酸酯的方法 |
WO2017093974A1 (en) * | 2015-12-03 | 2017-06-08 | Sabic Global Technologies B.V. | A method for recovering an aromatic alcohol from a melt polymerization, and a system for recovering the same |
CN113480411B (zh) * | 2021-06-18 | 2024-03-08 | 北京市农林科学院 | 一种聚碳酸酯类微塑料的解聚方法及其电化学检测方法 |
WO2024119458A1 (zh) * | 2022-12-09 | 2024-06-13 | 上纬创新育成股份有限公司 | 聚碳酸酯寡聚物、其制备方法、可固化组成物、环氧固化物及胺解降解环氧固化物的方法 |
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DD46353A (ja) * | ||||
US2791616A (en) * | 1953-09-29 | 1957-05-07 | Shell Dev | Production of bis hydroxyaryl substituted compounds |
DD45600A1 (ja) * | 1963-02-07 | 1966-05-16 | ||
NL7503609A (nl) * | 1975-03-26 | 1976-09-28 | Lely Nv C Van Der | Inrichting voor het verspreiden van korrelig- - en/of poedervormig materiaal. |
DE2737693A1 (de) * | 1977-08-20 | 1979-02-22 | Bayer Ag | Wiedergewinnung hochwertiger polycarbonate aus polycarbonat-abfaellen |
US4478510A (en) * | 1981-12-16 | 1984-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Cleaning device for modulation control means |
US4605762A (en) * | 1982-04-23 | 1986-08-12 | Celanese Mexicana S.A. | Depolymerization of condensation polymers |
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US5045122A (en) * | 1989-12-14 | 1991-09-03 | Eastman Kodak Company | Ester hydrolysis and depolymerization of polyester and polycarbonate polymers |
DE4141954A1 (de) * | 1991-12-19 | 1993-06-24 | Bayer Ag | Verfahren zum spalten von polycarbonaten |
DE4220412C2 (de) * | 1992-06-22 | 1995-12-07 | Bayer Ag | Verfahren zum Spalten von Polycarbonaten in Bisphenole und Diarylcarbonate |
-
1993
- 1993-09-07 US US08/116,631 patent/US5336814A/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-08-25 DE DE69419853T patent/DE69419853T4/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-25 DE DE69419853A patent/DE69419853D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-25 ES ES94306285T patent/ES2133490T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-25 EP EP94306285A patent/EP0641758B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-02 JP JP6209443A patent/JPH07196582A/ja active Pending
- 1994-09-07 CN CN94116201A patent/CN1103062A/zh active Pending
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KR20230096984A (ko) | 2020-10-30 | 2023-06-30 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 비스페놀의 제조 방법, 재생 폴리카보네이트 수지의 제조 방법, 이산화탄소의 제조 방법, 탄산디에스테르의 제조 방법, 에폭시 수지의 제조 방법 및 에폭시 수지 경화물의 제조 방법 |
CN116368098A (zh) * | 2020-10-30 | 2023-06-30 | 三菱化学株式会社 | 双酚的制法、再生聚碳酸酯树脂的制法、二氧化碳的制法、碳酸二酯的制法、环氧树脂的制法及环氧树脂固化物的制法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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EP0641758A2 (en) | 1995-03-08 |
DE69419853T4 (de) | 2000-06-15 |
EP0641758B1 (en) | 1999-08-04 |
US5336814A (en) | 1994-08-09 |
ES2133490T3 (es) | 1999-09-16 |
DE69419853D1 (de) | 1999-09-09 |
DE69419853T2 (de) | 2000-03-16 |
CN1103062A (zh) | 1995-05-31 |
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