JPH07195254A - 加工装置及び加工方法 - Google Patents
加工装置及び加工方法Info
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- JPH07195254A JPH07195254A JP35122693A JP35122693A JPH07195254A JP H07195254 A JPH07195254 A JP H07195254A JP 35122693 A JP35122693 A JP 35122693A JP 35122693 A JP35122693 A JP 35122693A JP H07195254 A JPH07195254 A JP H07195254A
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
工仕上げ時点で誤差の少ない加工を行うことができる加
工装置及び加工方法を提供する。 【構成】 砥石台のX方向位置を制御するための目標値
は主軸5の制御データの読み出しに同期して制御データ
取り出し器16により基準時刻にしたがって周期的に読
み出され、加算器17に与えられ、加算器17では読み
出された目標値に誤差予測補正値が加算され、目標値が
補正される。その補正された目標値が減算器18に出力
され、減算器18で位置カウンタ19の出力である砥石
台のX方向位置の現在値との偏差が求められ、その偏差
が与えられる速度指令設定器20によってモータドライ
バを介してサーボモータ11に出力される速度指令が設
定され、砥石台のX方向位置が制御される。
Description
用いるカムを研削するカム研削盤等に代表される加工装
置及びこれを用いる加工方法に関するものであり、被加
工物を装着して回転する主軸と、その主軸に対して進退
する工具とを有する加工装置及びこれを用いる加工方法
に関するものである。
させる主軸用モータと、被加工物の被加工面を加工する
工具を前記主軸に対し交差する方向に相対移動させる工
具送り用サーボモータと、所望する加工プロフィールに
応じ予め記憶した主軸回転角と工具送り量との関係を示
す制御データに基づき前記工具送り用サーボモータをフ
ィードバック制御する制御装置とを備え、複数回の加工
動作で前記被加工面を前記所望加工プロフィールに加工
する加工装置が広く用いられている。このような加工装
置としては例えば自動車用エンジンカムの研削盤があ
る。
プロフィールに応じて、被加工物を装着する主軸の回転
角と、被加工物のカム面を研削する工具の送り量との関
係を示す制御データを予めメモリに記憶しておき、加工
時に主軸回転角を逐次検出し、前記制御データからその
主軸回転角に対する工具送り量を求め、工具送り量を制
御することにより、高精度のカム研削を行うことができ
る数値制御式のものが広く用いられるに至っている。
ィードバック制御する従来のカム研削盤では、各フィー
ドバックループにおいて個別に追従遅れが生じるためそ
の追従遅れにより砥石台の送り位置と主軸回転角の同期
がずれるという問題があった。
置の目標位置(指令値)を示す実線Aと実際の送り位置
を示す破線Bとは図に示されるようなずれを生じる。そ
のような追従遅れは生産性を向上するために切り込み量
を大きくしたり、加工送り速度を大きくする場合には特
に顕著になり、それらの遅れが原因で加工精度の低下を
招くという問題が生じていた。
見越して前記制御データを予め補正しておく方法もなさ
れているが、追従遅れがその時の切り込み量や主軸回転
速度等の加工条件に左右されることや個々の研削機の特
性にばらつきがあり、環境の変化があったときの設定が
極めて困難であった。
−217904号には実移動量データと位置指令データ
とから周波数特性の比を算出し、その周波数応答の比で
位置指令データの周波数特性を補正する位置決め制御装
置が示され、また特開昭63−78201号には周波数
領域で補正演算を行い加工すべき工作物が変化しても試
し加工をする必要がないとする非真円形工作物加工用数
値制御装置が示され、さらに特開昭62−212801
号には前置補償系を用いたサーボシステムなるものが示
されている。
ような学習手段を備える制御装置が示されている。この
制御装置の学習手段によれば制御データにおける砥石台
送り量と実際の砥石台送り量との差を検出し、その差に
基づいて制御データにおける次加工の砥石台送り量が補
正され、次加工でその補正制御データに基づき砥石台送
り用サーボモータをフィードバック制御することによっ
て追従遅れにより生じるプロフィール誤差を少なくし、
高速加工時の加工精度を向上することが行われる。
についてはそれぞれ次のような問題があった。すなわち
特開平2−217904号、特開昭63−78201
号、特開昭62−212801号に示す制御装置は、周
波数分析の手法を取り入れ誤差のあらゆる周波数成分に
対し補正を行おうとするものの、その周波数成分変換手
段の実現は複雑であり、かつ、その計算に時間がかかる
ことや、時間領域での誤差補正に使うために求めた伝達
関数が実際の系のそれに必ずしも一致しているとは限ら
ないため、誤差が大きくなってしまうという問題を残し
ている。
制御装置が備える学習手段なるものは、単に時間軸上で
の誤差を積み上げる手段であり、高速に処理する場合
で、砥石台の加速度が大きい所では、かえって誤差を増
加させる方向に働くことがあることも考えられる。以上
のように、これらの制御方法は制御する加工装置の運転
中の加工条件が変わらないということが条件となるもの
であって、一般に加工装置による加工中の加工条件は常
に変化するものであり、その刻々と変化する加工条件に
追従することができないという問題を有していた。
る問題に鑑みてなされたものであって、刻々と変化する
加工条件に追従して加工の進行に伴い加工誤差を減少し
ていき、被加工物の仕上げ時点では加工誤差の極めて少
ない高精度の加工を高効率で行うことができる加工装置
及び加工方法を提供することを目的とする。
置は、被加工物を装着して回転する主軸と、その主軸に
対して進退する工具と、前記主軸を回転させる主軸用モ
ータと、前記工具を前記主軸に対し交差する方向に相対
移動させる工具送り用サーボモータと、所望する加工形
状に応じ予め記憶した主軸回転角と砥石台送り量との関
係を示す制御データに基づき前記工具送り用サーボモー
タをフィードバック制御する制御装置とを有し、前記主
軸に装着された被加工物を前記工具によって複数回の加
工動作で所望形状に加工する加工装置において、前記制
御装置が、既加工動作において発生した誤差に関する誤
差データの記憶器と、前記誤差データ記憶器に存する誤
差データに基づき未加工位置において発生する誤差の傾
向を加味して現加工位置における加工制御データを補正
する誤差予測補正手段と、を有することを特徴とする。
て主軸を回転させると共に、その主軸に対して工具を進
退させ、予め記憶した主軸回転角と砥石台送り量との関
係を示す制御データに基づき所望する加工形状に応じ工
具送り用サーボモータをフィードバック制御して前記主
軸に装着された被加工物を前記工具によって複数回の加
工動作で所望形状に加工する加工方法において、既加工
動作において発生した誤差に関する誤差データを記憶す
ると共に、その誤差データに基づき未加工位置において
発生する誤差の傾向を加味して現加工位置における制御
データを誤差予測に基づく補償出力により誤差予測補正
することを特徴とする。本発明の加工装置はその被加工
物を内燃機関の動弁機構に用いるカムとし、前記工具を
前記主軸に対して進退する砥石として、所望するカムプ
ロフィールに応じ予め記憶した主軸回転角と砥石台送り
量との関係を示す制御データに基づき、前記主軸に装着
されたカム素材を前記砥石によって複数回の研削で所望
カムプロフィールに加工するカム研削盤として実施する
ことができ、それにより高出力、靜粛性等につき要求の
厳しい自動車用エンジンカムを高精度かつ高効率で生産
することができる。
における工具送り量と工具の現加工位置との偏差と、前
記記憶器に存する現加工位置における誤差データと現加
工位置以後の加工位置の誤差データとに基づいて現加工
位置における前記制御データを補正する様にすることが
できる。そのようにすることにより刻々と変化する加工
条件に追従して極めて高精度な誤差予測補正が可能とな
る。また前記記憶器は、加工位置の移動に伴い、現加工
位置とその現加工位置以前の一以上の既加工位置におけ
る誤差データを逐次書き換える書換手段を有する様にす
ることができる。そのようにすることにより前記誤差予
測手段による誤差データに基づく誤差予測がより高精度
に行われる。
る。本発明の加工装置では、被加工物を工具によって複
数回の加工動作で所望形状に加工する過程で、被加工物
を装着した主軸の回転角度によって特定される各加工位
置につき前回の加工時に生じた加工誤差データが誤差デ
ータ記憶器に保持され、その前回の加工誤差データに基
づいて、現加工位置以後に加工が進行する未加工位置に
おいてどのような誤差が生じるか、その誤差の傾向が誤
差予測補正手段によって予測され加味されて現加工位置
における加工制御データの補正が行われる。
工誤差に基づいて既加工位置における誤差データが逐次
書き換えられて加工が進行する。したがって、加工目標
値に対して現実に生じる加工誤差は、反復して行われる
複数回の加工の進行に伴い徐々に減少していき、加工最
終段階の仕上げ加工時には、仕上げ加工時に求められる
形状品質の誤差範囲内の仕上げ形状を高精度に得ること
ができ、加工装置による被加工物の加工を高効率で行う
ことができる。
する。図2は本発明の一実施例であるカム研削盤の概略
構成を示す。
出しテーブル3上に設けられた主軸台4及び心押台5の
両センタ6a,6b間で支持されており、被加工物2は
ドライブピン7(コレットチェック方式でも可)を介し
て主軸用モータとしての主軸回転用サーボモータ8で回
転駆動される。主軸回転用サーボモータ8の回転速度は
そのモータドライバ9のパルス信号によってプログラム
された回転速度で回転し、更にその回転速度はパルスジ
ェネレータ10の位置検出パルスによって監視されてお
り、制御装置すなわちNC装置11から与えられた指令
値通り被加工物2が回転駆動されるようにフィードバッ
ク制御されている。また、砥石1は砥石回転用駆動モー
タ12によって回転駆動され、かかる砥石1を取り付け
た砥石台13は工具送り用サーボモータとしての砥石台
前後進用サーボモータ14によって前記被加工物2回転
軸線に直交するX方向に進退動する。砥石台前後進用サ
ーボモータ14の回転速度は、前記主軸回転用サーボモ
ータ8と同様に、パルスジェネレータ15によってモー
タドライバ16を介してNC装置11から与えられた指
令値通り被加工物2に対して前後進するようにフィード
バック制御されている。更に、前記割出しテーブル3
は、被加工物2の研削箇所(例えばa,b,c・・・・
・)を砥石1に対向させるため、図面の左右方向(Y方
向)に割りだし出来るように、ベッド17上に移動可能
に設けられており、テーブル割出し用サーボモータ18
の回転速度は、前記主軸回転用サーボモータ8と同様
に、パルスジェネレータ19によってモータドライバ2
0を介してNC装置11から与えられた指令値通り被加
工物2の研削箇所が砥石1に対向するようにフィードバ
ック制御されている。
4の制御ブロック図を示す。図3において制御データ記
憶器21には所望カムプロフィールに応じて、砥石台1
3のX方向位置を制御するための砥石台前後進制御デー
タが記憶されており、その砥石台前後進制御データは基
準時刻発生器22により示される各基準時刻における砥
石台13のX方向位置の目標値として記憶され、かかる
目標値は同時刻における主軸の目標主軸回転位置に対応
する値として設定される。
主軸の制御データの読み出しに同期して、制御データ取
り出し器23により基準時刻にしたがって周期的に読み
出され、加算器24に与えられる。加算器24では読み
出された目標値に後述する誤差予測補正値が加算され、
目標値が補正される。次いでそのように補正された目標
値が減算器25に出力され、減算器25でパルスジェネ
レータ10の位置検出パルスが与えられる位置カウンタ
26の出力である前記砥石台13のX方向位置の現在値
との偏差が求められる。
与えられ、この速度指令設定器28によってモータドラ
イバ16を介して砥石台前後進用サーボモータ14に出
力される速度指令が設定される。以上のようにして砥石
台前後進用サーボモータ14の回転位置、すなわち砥石
台13のX方向位置が制御される。したがって以上の制
御過程では加算器25において砥石台13前後進制御デ
ータの目標値に対して誤差予測補正値を加算し、各目標
値を誤差予測補正する。
13のX方向位置の現在値は減算器29に対しても与え
られており、減算器29では、その砥石台13のX方向
位置の現在値と制御データ取り出し器23から与えられ
る砥石1のX方向位置の目標値との偏差が各基準時刻毎
に求められ、図に示されるように、その偏差は補正手段
30に与えられる。前記補正手段30は誤差予測補正手
段31と誤差データ記憶器32とよりなり、誤差予測補
正手段31では減算器29から与えられる砥石1の現在
地と目標値との偏差に後述にその一例を示す計算式を作
用させて誤差予測補正値が求められる。さらにその誤差
予測補正手段31で求められた誤差予測補正値は、誤差
予測補正値取り出し器33により、前記加算器24に与
えられる。
モリとその書換手段とよりなり、図4にそのリングメモ
リの概念的配置図を示す。図に示される様にメモリは被
加工物であるカム2の加工位置と一対一対応して設定さ
れる。すなわち現加工位置をNとすると進行方向Aに沿
ってN+1、N+2、N+3、N+4・・・・・・のメ
モリが設定され、さらに現加工位置をNとすると進行方
向Aと逆方向に沿ってN−1、N−2、N−3、N−4
・・・・・・のメモリが設定される。なお、このリング
メモリのメモリ間隔はカム2上で等距離等間隔で割り振
られるものではなく、単位制御時間間隔で設けられてい
る(被加工物2の回転速度は可変速のため)。
理の一例を説明する。誤差予測補正手段31では例えば
次の計算式を用いて、前回の加工誤差データに基づい
て、現加工位置以後に加工が進行する未加工位置におい
てどのような誤差が生じるか、その誤差の傾向が予測さ
れ加味されて現加工位置における加工制御データの補正
値が設定される。 FN=EN+(K11×Z[N]+K12×Z[N+1]+K
13×Z[N+2]+K14×Z[N+3]+K15×Z[N
+4]+K16×Z[N+5]+K17×Z[N+6])×
K2・・・・・・・ FN :N位置における誤差予測補正値 EN :N位置における偏差 K2 ;個別の加工装置、被加工物2の種類、加工速
度によって定まる定数。 Z[N];N位置におけるメモリ(前回加工時の誤差デ
ータに基づく値) K11,K12,K13,K14,K15,K16,K17;重み付け
係数(K11+K12+K13+K14+K15+K16+K17=
1)
同時にメモリが出力され、未加工位置のメモリ、すなわ
ち現位置をNとすると進行方向に沿ってN、N+1、N
+2、N+3、N+4・・・・・・位置のメモリZ[
N ]、Z[N+1]、Z[N+2]、Z[N+3]、
Z[N+4]が重み付けで現加工位置の偏差ENに加算
され、各現加工位置の誤差予測補正値は、各未加工位置
のメモリが発生が予想される誤差の大きさ及びその方向
の傾向として現加工位置のメモリ及び偏差に影響して決
定され、それにより誤差予測補正が行われる。
誤差データ記憶器32のメモリに対して所定の書換手段
によって次の関数に示す記憶処理が行われる。 Z[ N ];現加工位置[N]のメモリ EN ;N位置における位置偏差 K1 ;個別の加工装置、被加工物2の種類、加
工速度によって定まる定数。 K21,K22,K23,K24,K25,K26,K27;重み付け
係数(K21+K22+K23+K24+K25+K26+K27=
1)
工物2に対する加工の主たるプロセスを示す。図に示す
ように研削スタートにより、 (a)速度プロフィールに従い主軸が回転する。 それと共に (b)リフトデータに従い砥石台13が前後進する。 その過程で前記誤差予測補正手段31によって誤差予測
に基づく補償出力が行われる。すなわち現在の研削点を
N=1とするとその現在の研削点における (c)指令リフトデータと砥石台13の現在位置との差EN
が求められる。 その差ENとリングメモリに基づき、 (d)式により補償出力FNが演算される。 さらに、 (e)そのFN値に基づき砥石台13が前後進する。 それと同時に、 (f)式によりリングメモリZN〜ZN-1が演算される。 その後、 (g)一回転したか否かが判別され、 NOであれば、 (h)N=N+1として以上の(c)から(g)までのプロセス
が反復され、同様に被加工物2が一回転するまで同様な
処理が繰り返される。 また(g)においてYESであれば、 (i)所望寸法となったか否かが判別され、 NOであれば、 (j)再度N=1として以上の(c)〜(i)までのプロセスが
反復され、また(i)においてYESであれば、その時点
で研削が終了する。
いた本発明の一実施例の加工方法を図5、6に示したフ
ローチャートを参照して更に詳しく説明する。なお、本
発明の方法で実際のカム研削を行うにあたっては、カム
1回転を約4000分割するが、以下の本実施例の説明
にあたっては、説明の便宜を考慮しカム1回転を20分
割したものとして説明する。図5に示すように研削スタ
ートにより、 (a)速度プロフィールに従い主軸が回転する。 それと共に (b)リフトデータに従い砥石台13が前後進する。 その過程で前記誤差予測補正手段31によって誤差予測
に基づく補償出力が行われる。先ずカムを20分割した
最初の1ブロック目では、その現在の研削点をN=1と
してその現在の研削点における (c)指令リフトデータと砥石台13の現在位置との差E1
が求められる。 その差E1とリングメモリに基づき、 (d)前記式により補償出力F1が演算される。 その場合最初の1回転だけは計算式中のリングメモリ
Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7には値が入力され
ていない。さらに、 (e)そのF1値に基づき砥石台13が前後進する。 それと同時に、 (f)式によりリングメモリZ1,Z20,Z19,Z18,Z
17,Z16,Z15が演算される。 すなわち初回研削後の第2回転目の研削時の計算のため
にリングメモリ値Z1,Z20,Z19,Z18,Z17,
Z16,Z15を演算し、前記誤差データ記憶器32に記憶
する。その後、カムを20分割した2ブロック目の処理
として再度 (g)指令リフトデータと砥石台13の現在位置との差E2
が求められる。 その差E2とリングメモリに基づき、 (h)前記式により補償出力F2が演算される。 その場合最初の1回転だけは計算式中のリングメモリ
Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7,Z8には値が入力され
ていない。さらに、 (i)そのF2値に基づき砥石台13が前後進する。 それと同時に、 (j)式によりリングメモリZ2,Z1,Z20,Z19,Z
18,Z17,Z16が演算される。 すなわち初回研削後の第2回転目の研削時の計算のため
にリングメモリ値Z2,Z1,Z20,Z19,Z18,Z17,
Z16を演算し、前記誤差データ記憶器32に記憶する。
その後、図6に示すように (k)カムを20分割した3ブロック目として前ブロック
と同様の処理をし、 (l)カムを20分割した4ブロック目として前ブロック
と同様の処理をする。
カムを20分割した15ブロック目の処理でも、 (m)指令リフトデータと砥石台13の現在位置との差E
15が求められる。 その差E15とリングメモリに基づき、 (n)前記式により補償出力F15が演算される。 その際、計算式中のリングメモリZ15,Z16,Z17,
Z18,Z19,Z20,Z1には既に1ブロック目以降で演
算された値が記憶されている。
Z11,Z10 ,Z9が演算される。 すなわち初回研削後の第2回転目の研削時の計算のため
にリングメモリ値Z15,Z14,Z13,Z12,Z11,Z10
,Z9を演算し、前記誤差データ記憶器32に記憶す
る。その後、 (q)カムを20分割した19ブロック目として前ブロッ
クと同様の処理をし、 (r)カムを20分割した20ブロック目として前ブロッ
クと同様の処理をする。 さらにその後同様の処理を反復し、所望寸法となった時
点で研削を終了した。
の書換状況を図として説明する。図に示されるように、
現在の研削ブロックとそれ以前のブロック6つのリング
メモリを演算し、その都度データが更新される。なお、
以上の実施例では砥石台13の送りのフィードバック制
御を誤差予測補正したが主軸の回転速度のフィードバッ
ク制御についても誤差予測補正するようにすることもで
きる。
方法によれば誤差データ記憶器に存する誤差データに基
づき未加工位置において発生する誤差の傾向を加味して
現加工位置における加工制御データを補正する誤差予測
補正手段を有して、未加工位置において生ずることが予
測される誤差を現加工位置における加工位置制御に加味
しながら加工を進行するようにしたので、刻々と変化す
る加工条件に追従して加工の進行に伴い加工誤差を減少
していき、被加工物の仕上げ時点では加工誤差の極めて
少ない高精度の加工を高効率で行うことができる。した
がって本発明の加工装置によれば加工速度を高速化して
も加工誤差が大きくならないので、加工精度を低下させ
ることなく加工を行うことができ、生産性を向上するこ
とができる。
して示す図である。
削盤の概略構成を示す図である。
ック図である。
器のメモリ配置の一例を示す概念図である。
トとして示す図である。
例をフローチャートとして示す図である。
実施例において行われるリングメモリの書換状況を示す
図である。
り位置のずれを示す図である。
・・・主軸用モータ、14・・・工具送り用サーボモー
タ、13・・・砥石台、11・・・制御装置(NC装
置)、31・・・誤差データ記憶器、30・・・誤差予
測補正手段。
Claims (5)
- 【請求項1】 被加工物を装着して回転する主軸と、そ
の主軸に対して進退する工具と、前記主軸を回転させる
主軸用モータと、前記工具を前記主軸に対し交差する方
向に相対移動させる工具送り用サーボモータと、予め記
憶した主軸回転角と砥石台送り量との関係を示す制御デ
ータに基づき所望する加工形状に応じ前記工具送り用サ
ーボモータをフィードバック制御する制御装置とを有
し、前記主軸に装着された被加工物を前記工具によって
複数回の加工動作で所望形状に加工する加工装置におい
て、 前記制御装置が、既加工動作において発生した誤差に関
する誤差データの記憶器と、前記誤差データ記憶器に存
する誤差データに基づき未加工位置において発生する誤
差の傾向を加味して現加工位置における加工制御データ
を補正する誤差予測補正手段と、を有することを特徴と
する加工装置。 - 【請求項2】 被加工物を装着して主軸を回転させると
共に、その主軸に対して工具を進退させ、予め記憶した
主軸回転角と砥石台送り量との関係を示す制御データに
基づき所望する加工形状に応じ工具送り用サーボモータ
をフィードバック制御して前記主軸に装着された被加工
物を前記工具によって複数回の加工動作で所望形状に加
工する加工方法において、 既加工動作において発生した誤差に関する誤差データを
記憶すると共に、その誤差データに基づき未加工位置に
おいて発生する誤差の傾向を加味して現加工位置におけ
る制御データを誤差予測に基づく補償出力により誤差予
測補正することを特徴とする加工方法。 - 【請求項3】 前記被加工物が内燃機関の動弁機構に用
いるカムであり、前記工具が前記主軸に対して進退する
砥石であって、所望するカムプロフィールに応じ予め記
憶した主軸回転角と砥石台送り量との関係を示す制御デ
ータに基づき、前記主軸に装着されたカム素材を前記砥
石によって複数回の研削で所望カムプロフィールに加工
する請求項1記載の加工装置。 - 【請求項4】 前記誤差予測補正手段が、前記制御デー
タにおける工具送り量と工具の現加工位置との偏差と、
前記記憶器に存する現加工位置における誤差データと現
加工位置以後の加工位置の誤差データとに基づいて現加
工位置における前記制御データを補正する請求項1記載
の加工装置。 - 【請求項5】 前記記憶器が、加工位置の移動に伴い、
現加工位置とその現加工位置以前の一以上の既加工位置
における誤差データを逐次書き換える書換手段を有する
請求項1の加工装置。
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