JPH07194094A - スイッチング素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置 - Google Patents
スイッチング素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置Info
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- JPH07194094A JPH07194094A JP5350503A JP35050393A JPH07194094A JP H07194094 A JPH07194094 A JP H07194094A JP 5350503 A JP5350503 A JP 5350503A JP 35050393 A JP35050393 A JP 35050393A JP H07194094 A JPH07194094 A JP H07194094A
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Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Power Conversion In General (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ等の電力変換器に用いられるスイ
ッチング素子の温度異常を早期に発見し、スイッチング
素子が熱により損傷しないよう保護する。 【構成】 インバータに用いられるスイッチング素子
(IGBT)の近傍に温度センサ34a〜34cを設置
する。温度センサ34a等が検出する温度のうち最も高
い温度THINn+1を所定値TH1と比較し(S14
0)、所定値TH1より大きいとき、温度THINn+1
の値に基づいてモータへのトルク指令値Tn+1を制限す
る(S150)。また、温度THINn+1から前回の温
度THINnを減じて温度変化△THINを計算し(S
160)、温度変化△THINが所定値Aより大きいと
き、IGBTの温度異常と判断し、トルク指令値Tn+1
を制限する(S170,S180)。この結果、IGB
Tの温度異常を早期に判断でき、IGBTを熱による損
傷から保護することができる。
ッチング素子の温度異常を早期に発見し、スイッチング
素子が熱により損傷しないよう保護する。 【構成】 インバータに用いられるスイッチング素子
(IGBT)の近傍に温度センサ34a〜34cを設置
する。温度センサ34a等が検出する温度のうち最も高
い温度THINn+1を所定値TH1と比較し(S14
0)、所定値TH1より大きいとき、温度THINn+1
の値に基づいてモータへのトルク指令値Tn+1を制限す
る(S150)。また、温度THINn+1から前回の温
度THINnを減じて温度変化△THINを計算し(S
160)、温度変化△THINが所定値Aより大きいと
き、IGBTの温度異常と判断し、トルク指令値Tn+1
を制限する(S170,S180)。この結果、IGB
Tの温度異常を早期に判断でき、IGBTを熱による損
傷から保護することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング素子の温
度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置に関
し、詳しくはインバータやコンバータ等の電力変換器に
用いられるスイッチング素子の温度異常を検出するスイ
ッチング素子の温度異常検出装置および前記スイッチン
グ素子を該電力変換器等から発生する熱による損傷から
保護するスイッチング素子保護装置に関する。
度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置に関
し、詳しくはインバータやコンバータ等の電力変換器に
用いられるスイッチング素子の温度異常を検出するスイ
ッチング素子の温度異常検出装置および前記スイッチン
グ素子を該電力変換器等から発生する熱による損傷から
保護するスイッチング素子保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスイッチング素子保護装
置としては、モータの速度制御を行なうチョッパ回路を
備えた電気自動車においてチョッパ回路を保護する保護
装置が提案されている(例えば、特開昭61−1477
04号公報)。この装置では、スイッチング動作により
モータ電流を可変するパワートランジスタの近傍に設置
されたバイメタルスイッチが、パワートランジスタの過
熱による損傷の危険性が生じる温度(危険温度)で作動
し、パワートランジスタの過熱を防止する保護回路を起
動する。この保護回路は、モータ電流の通電率を可変す
るアクセルの操作量に関わらず、パワートランジスタの
ベースに印加するパルス信号のオフ時間を長くしてモー
タ電流の通電率を減じ、パワートランジスタで発生する
熱を低減して過熱を防止する。
置としては、モータの速度制御を行なうチョッパ回路を
備えた電気自動車においてチョッパ回路を保護する保護
装置が提案されている(例えば、特開昭61−1477
04号公報)。この装置では、スイッチング動作により
モータ電流を可変するパワートランジスタの近傍に設置
されたバイメタルスイッチが、パワートランジスタの過
熱による損傷の危険性が生じる温度(危険温度)で作動
し、パワートランジスタの過熱を防止する保護回路を起
動する。この保護回路は、モータ電流の通電率を可変す
るアクセルの操作量に関わらず、パワートランジスタの
ベースに印加するパルス信号のオフ時間を長くしてモー
タ電流の通電率を減じ、パワートランジスタで発生する
熱を低減して過熱を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チング素子の近傍の温度が危険温度となったときにモー
タ電流の通電率を減じる制御をしても、スイッチング素
子の保護としては不十分な場合があった。例えば、スイ
ッチング素子の動作等に何らかの異常が生じ、その異常
のためにスイッチング素子の温度上昇が著しいときに
は、危険温度を検出してモータ電流の通電率を減じる制
御をしても、スイッチング素子の温度が熱による損傷を
生じる温度(限界温度)を超えてしまう。
チング素子の近傍の温度が危険温度となったときにモー
タ電流の通電率を減じる制御をしても、スイッチング素
子の保護としては不十分な場合があった。例えば、スイ
ッチング素子の動作等に何らかの異常が生じ、その異常
のためにスイッチング素子の温度上昇が著しいときに
は、危険温度を検出してモータ電流の通電率を減じる制
御をしても、スイッチング素子の温度が熱による損傷を
生じる温度(限界温度)を超えてしまう。
【0004】本発明のスイッチング素子の温度異常検出
装置およびスイッチング素子保護装置は、こうした問題
を解決し、スイッチング素子の温度異常を早期に発見す
ると共に、スイッチング素子が限界温度を超えて損傷し
ないよう保護することを目的として、次の構成を採っ
た。
装置およびスイッチング素子保護装置は、こうした問題
を解決し、スイッチング素子の温度異常を早期に発見す
ると共に、スイッチング素子が限界温度を超えて損傷し
ないよう保護することを目的として、次の構成を採っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング素
子の温度異常検出装置は、インバータやコンバータ等の
電力変換器に用いられるスイッチング素子の温度異常を
検出するスイッチング素子の温度異常検出装置であっ
て、前記スイッチング素子またはその近傍の温度を検出
する温度検出手段と、該検出された温度の変化率を算出
する変化率算出手段と、該算出された変化率に基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する異常判定手
段とを備えたことを要旨とする。
子の温度異常検出装置は、インバータやコンバータ等の
電力変換器に用いられるスイッチング素子の温度異常を
検出するスイッチング素子の温度異常検出装置であっ
て、前記スイッチング素子またはその近傍の温度を検出
する温度検出手段と、該検出された温度の変化率を算出
する変化率算出手段と、該算出された変化率に基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する異常判定手
段とを備えたことを要旨とする。
【0006】ここで、前記スイッチング素子の温度異常
検出装置において、前記異常判定手段は、前記算出され
た変化率と前記電力変換器への出力指示値とに基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する手段である
構成とすることもできる。また、前記スイッチング素子
の温度異常検出装置において、前記異常判定手段は、前
記算出された変化率と前記検出された温度とに基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する手段である
構成とすることもできる。
検出装置において、前記異常判定手段は、前記算出され
た変化率と前記電力変換器への出力指示値とに基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する手段である
構成とすることもできる。また、前記スイッチング素子
の温度異常検出装置において、前記異常判定手段は、前
記算出された変化率と前記検出された温度とに基づいて
前記スイッチング素子の温度異常を判定する手段である
構成とすることもできる。
【0007】また、本発明のスイッチング素子保護装置
は、インバータやコンバータ等の電力変換器に用いられ
るスイッチング素子を、該電力変換器等から発生する熱
による損傷から保護するスイッチング素子保護装置であ
って、前記請求項1ないし3いずれか記載のスイッチン
グ素子の温度異常検出装置と、該スイッチング素子の温
度異常検出装置が温度異常を検出したとき、前記スイッ
チング素子の通電を制限する処理を行なう異常時処理手
段とを備えたことを要旨とする。
は、インバータやコンバータ等の電力変換器に用いられ
るスイッチング素子を、該電力変換器等から発生する熱
による損傷から保護するスイッチング素子保護装置であ
って、前記請求項1ないし3いずれか記載のスイッチン
グ素子の温度異常検出装置と、該スイッチング素子の温
度異常検出装置が温度異常を検出したとき、前記スイッ
チング素子の通電を制限する処理を行なう異常時処理手
段とを備えたことを要旨とする。
【0008】
【作用】以上のように構成された本発明のスイッチング
素子の温度異常検出装置は、変化率算出手段が、温度検
出手段により検出されたスイッチング素子またはその近
傍の温度の変化率を算出し、異常判定手段が、この該算
出された変化率に基づいてスイッチング素子の温度異常
を判定する。
素子の温度異常検出装置は、変化率算出手段が、温度検
出手段により検出されたスイッチング素子またはその近
傍の温度の変化率を算出し、異常判定手段が、この該算
出された変化率に基づいてスイッチング素子の温度異常
を判定する。
【0009】また、本発明のスイッチング素子保護装置
は、スイッチング素子の温度異常検出装置が温度異常を
検出したとき、異常時処理手段が、スイッチング素子の
通電を制限する処理を行なう。
は、スイッチング素子の温度異常検出装置が温度異常を
検出したとき、異常時処理手段が、スイッチング素子の
通電を制限する処理を行なう。
【0010】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例であるスイッチング
素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装
置を組み込んだモータ制御システム10の概略を例示す
るブロック図である。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例であるスイッチング
素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装
置を組み込んだモータ制御システム10の概略を例示す
るブロック図である。
【0011】モータ制御システム10は、バッテリ20
と、バッテリ20から供給される直流電流を任意の振幅
および周波数の三相交流電流に変換するインバータ30
と、インバータ30により変換された三相交流電流によ
り駆動するモータ50と、モータ50のトルク指令を指
示するアクセルペダル55と、アクセルペダル55から
のトルク指令の指示に基づいてインバータ30を制御す
る制御装置60とを備える。
と、バッテリ20から供給される直流電流を任意の振幅
および周波数の三相交流電流に変換するインバータ30
と、インバータ30により変換された三相交流電流によ
り駆動するモータ50と、モータ50のトルク指令を指
示するアクセルペダル55と、アクセルペダル55から
のトルク指令の指示に基づいてインバータ30を制御す
る制御装置60とを備える。
【0012】インバータ30は、平面拡大図である図2
(a)およびその側面図である図2(b)に示すよう
に、スイッチング素子のうちパワートランジスタ素子の
一種に属しバイポーラ形MOSFETと呼ばれる6個の
IGBT(InsulatedGate Bipola
r Transistor)32a〜32fを主回路素
子として構成されている。インバータ30は、このIG
BT32a等のスイッチング動作によりバッテリ20か
ら導電ライン22を介して供給される直流電流を任意の
振幅および周波数の三相交流電流に変換する。インバー
タ30のIGBT32a等の間には、IGBT32a等
の温度を間接的に測定する温度センサ34a〜34cが
設置されている。この温度センサ34a〜34cは、制
御装置60に接続されている。
(a)およびその側面図である図2(b)に示すよう
に、スイッチング素子のうちパワートランジスタ素子の
一種に属しバイポーラ形MOSFETと呼ばれる6個の
IGBT(InsulatedGate Bipola
r Transistor)32a〜32fを主回路素
子として構成されている。インバータ30は、このIG
BT32a等のスイッチング動作によりバッテリ20か
ら導電ライン22を介して供給される直流電流を任意の
振幅および周波数の三相交流電流に変換する。インバー
タ30のIGBT32a等の間には、IGBT32a等
の温度を間接的に測定する温度センサ34a〜34cが
設置されている。この温度センサ34a〜34cは、制
御装置60に接続されている。
【0013】また、図1に示すように、インバータ30
は、冷却媒体(例えば、水)が循環する流路42により
熱交換器40に接続されている。冷却媒体は、流路42
に設けられたポンプ44を駆動することにより流路42
を循環してインバータ30を冷却する。
は、冷却媒体(例えば、水)が循環する流路42により
熱交換器40に接続されている。冷却媒体は、流路42
に設けられたポンプ44を駆動することにより流路42
を循環してインバータ30を冷却する。
【0014】インバータ30は、三相の導電ライン36
によりモータ50に接続されており、導電ライン36に
は、導電ライン36を流れる電流値を測定する電流計3
8a,38bが設けられている。この電流計38a,3
8bは、制御装置60に接続されている。
によりモータ50に接続されており、導電ライン36に
は、導電ライン36を流れる電流値を測定する電流計3
8a,38bが設けられている。この電流計38a,3
8bは、制御装置60に接続されている。
【0015】モータ50は、三相交流電流により駆動す
る交流モータであり、印加される三相交流電流の振幅お
よび周波数を可変することによりトルクおよび回転数が
調節される。モータ50には、その回転数を計測する回
転速度センサ52が設置されており、回転速度センサ5
2は、制御装置60に接続されている。
る交流モータであり、印加される三相交流電流の振幅お
よび周波数を可変することによりトルクおよび回転数が
調節される。モータ50には、その回転数を計測する回
転速度センサ52が設置されており、回転速度センサ5
2は、制御装置60に接続されている。
【0016】アクセルペダル55には、その踏込量を検
出するアクセルポジションセンサ57が設けられてお
り、このアクセルポジションセンサ57は、制御装置6
0に接続されている。
出するアクセルポジションセンサ57が設けられてお
り、このアクセルポジションセンサ57は、制御装置6
0に接続されている。
【0017】制御装置60は、マイクロコンピュータを
中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設
定された制御プログラムに従って所定の演算等を実行す
るCPU60a、CPU60aで各種演算処理を実行す
るのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納
されたROM60b、同じくCPU60aで各種演算処
理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書き
されるRAM60c、温度センサ34a〜34c,電流
計38aおよび38b,回転速度センサ52およびアク
セルポジションセンサ57からの検出信号を入力する入
力処理回路60d、CPU60aでの演算結果に応じて
インバータ30に制御信号を出力する出力処理回路60
eを備えている。
中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設
定された制御プログラムに従って所定の演算等を実行す
るCPU60a、CPU60aで各種演算処理を実行す
るのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納
されたROM60b、同じくCPU60aで各種演算処
理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書き
されるRAM60c、温度センサ34a〜34c,電流
計38aおよび38b,回転速度センサ52およびアク
セルポジションセンサ57からの検出信号を入力する入
力処理回路60d、CPU60aでの演算結果に応じて
インバータ30に制御信号を出力する出力処理回路60
eを備えている。
【0018】こうして構成された制御装置60は、入力
処理回路60dを介して回転速度センサ52およびアク
セルポジションセンサ57により検出される回転数Nお
よびアクセル開度ACCに基づいて、インバータ30で
変換される三相交流電流の振幅および周波数を制御し、
モータ50のトルクおよび回転数を制御する。次に、こ
うしたモータ50のトルク制御について図3のトルク制
御ルーチンに基づき説明する。このルーチンは、モータ
制御システム10の駆動直後から所定時間毎(例えば、
10msec毎)に実行される。
処理回路60dを介して回転速度センサ52およびアク
セルポジションセンサ57により検出される回転数Nお
よびアクセル開度ACCに基づいて、インバータ30で
変換される三相交流電流の振幅および周波数を制御し、
モータ50のトルクおよび回転数を制御する。次に、こ
うしたモータ50のトルク制御について図3のトルク制
御ルーチンに基づき説明する。このルーチンは、モータ
制御システム10の駆動直後から所定時間毎(例えば、
10msec毎)に実行される。
【0019】このルーチンでは、まず、CPU60a
は、回転速度センサ52により検出されるモータ50の
回転数Nと、温度センサ34a〜34cにより検出され
る温度THIN1〜THIN3と、アクセルポジション
センサ57により検出されるアクセル開度ACCとを出
力処理回路60eを介して読み込む処理を実行する(ス
テップS100)。続いて、読み込んだモータ50の回
転数Nとアクセル開度ACCとに基づいて、回転数Nと
アクセル開度ACCとトルク指令値Toとの関係を表わ
す三元マップからトルク指令値Toを求める(ステップ
S110)。回転数Nとアクセル開度ACCとトルク指
令値Toとの関係の一例を図4に示す。
は、回転速度センサ52により検出されるモータ50の
回転数Nと、温度センサ34a〜34cにより検出され
る温度THIN1〜THIN3と、アクセルポジション
センサ57により検出されるアクセル開度ACCとを出
力処理回路60eを介して読み込む処理を実行する(ス
テップS100)。続いて、読み込んだモータ50の回
転数Nとアクセル開度ACCとに基づいて、回転数Nと
アクセル開度ACCとトルク指令値Toとの関係を表わ
す三元マップからトルク指令値Toを求める(ステップ
S110)。回転数Nとアクセル開度ACCとトルク指
令値Toとの関係の一例を図4に示す。
【0020】図4中、曲線Aは、アクセル開度ACCが
100%のときの回転数Nとトルク指令値Toとの関係
を示したのもであり、曲線BおよびCは、それぞれアク
セル開度ACCが75%および50%のときの回転数N
とトルク指令値Toとの関係を示したものである。曲線
Aで示されるトルク指令値Toは、モータ50に指令可
能な最大トルクであり、モータ50の特性により定めら
れる。また、アクセル開度ACCが100%未満のトル
ク指令値To(曲線Bや曲線C等)は、その回転数Nに
おける最大トルクにアクセル開度ACCを乗じて定めら
れ、モータ50の特性やモータ制御システム10の操作
性等によっては、これらをも考慮して定められる。な
お、本実施例のモータ制御システム10では、弱め界磁
制御を行なってモータ50の回転数Nを定格回転数NT
以上とし、トルク指令値Toを減少させている。
100%のときの回転数Nとトルク指令値Toとの関係
を示したのもであり、曲線BおよびCは、それぞれアク
セル開度ACCが75%および50%のときの回転数N
とトルク指令値Toとの関係を示したものである。曲線
Aで示されるトルク指令値Toは、モータ50に指令可
能な最大トルクであり、モータ50の特性により定めら
れる。また、アクセル開度ACCが100%未満のトル
ク指令値To(曲線Bや曲線C等)は、その回転数Nに
おける最大トルクにアクセル開度ACCを乗じて定めら
れ、モータ50の特性やモータ制御システム10の操作
性等によっては、これらをも考慮して定められる。な
お、本実施例のモータ制御システム10では、弱め界磁
制御を行なってモータ50の回転数Nを定格回転数NT
以上とし、トルク指令値Toを減少させている。
【0021】次に、求めたトルク指令値Toに前回のト
ルク指令値Tnからスムースに変化させるためのなまし
処理を行ない、トルク指令値Tn+1を求める(ステップ
S120)。このなまし処理における所定値nは、本ル
ーチンの実行サイクル時間およびモータ50の特性等に
より定められる。また、モータ制御システム10が駆動
して最初に本ルーチンが実行されたときの前回のトルク
指令値Tnには、モータ制御システム10の駆動直後に
実行される図示しない初期値設定ルーチンにより値0が
代入されており、この値を用いてなまし処理が行なわれ
る。
ルク指令値Tnからスムースに変化させるためのなまし
処理を行ない、トルク指令値Tn+1を求める(ステップ
S120)。このなまし処理における所定値nは、本ル
ーチンの実行サイクル時間およびモータ50の特性等に
より定められる。また、モータ制御システム10が駆動
して最初に本ルーチンが実行されたときの前回のトルク
指令値Tnには、モータ制御システム10の駆動直後に
実行される図示しない初期値設定ルーチンにより値0が
代入されており、この値を用いてなまし処理が行なわれ
る。
【0022】続いてステップS100で読み込んだ温度
THIN1〜THIN3のうち最も高い温度を温度TH
INn+1に代入し(ステップS130)、温度THIN
n+1と所定値TH1とを比較する(ステップS14
0)。ここで、所定値TH1は、IGBT32a等が熱
により損傷が生じる温度(限界温度)より少し低い温度
になったときに温度センサ34a等の位置で測定される
温度として設定され、IGBT32a等の限界温度やI
GBT32a等から温度センサ34a等までの距離およ
びIGBT32a等の外部被覆部材の材質などにより定
められる。
THIN1〜THIN3のうち最も高い温度を温度TH
INn+1に代入し(ステップS130)、温度THIN
n+1と所定値TH1とを比較する(ステップS14
0)。ここで、所定値TH1は、IGBT32a等が熱
により損傷が生じる温度(限界温度)より少し低い温度
になったときに温度センサ34a等の位置で測定される
温度として設定され、IGBT32a等の限界温度やI
GBT32a等から温度センサ34a等までの距離およ
びIGBT32a等の外部被覆部材の材質などにより定
められる。
【0023】温度THINn+1が所定値TH1より小さ
いときには、IGBT32a等が正常な温度範囲にある
と判断してステップS160に進む。温度THINn+1
が所定値TH1より大きいときには、IGBT32a等
が危険な温度にあると判断して、次式によりトルク指令
値Tn+1を制限する(ステップS150)。
いときには、IGBT32a等が正常な温度範囲にある
と判断してステップS160に進む。温度THINn+1
が所定値TH1より大きいときには、IGBT32a等
が危険な温度にあると判断して、次式によりトルク指令
値Tn+1を制限する(ステップS150)。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、所定値TH2は、IGBT32a
等が限界温度になったときに温度センサ34a等の位置
で測定される温度として設定される。トルク指令値Tn
+1が上式によって制限される様子を図5に示す。図示す
るように、トルク指令値Tn+1は、温度THINn+1が
所定値TH1になるまでは上式による制限を受けず、所
定値TH1になると温度THINn+1の大きさに応じて
制限を受け、所定値TH2になると値0となる。
等が限界温度になったときに温度センサ34a等の位置
で測定される温度として設定される。トルク指令値Tn
+1が上式によって制限される様子を図5に示す。図示す
るように、トルク指令値Tn+1は、温度THINn+1が
所定値TH1になるまでは上式による制限を受けず、所
定値TH1になると温度THINn+1の大きさに応じて
制限を受け、所定値TH2になると値0となる。
【0026】ステップS160では、温度THINn+1
から前回の温度THINnを減じて本ルーチンの実行サ
イクル時間における温度変化△THINを算出し、所定
値Aと比較する(ステップS170)。ここで、所定値
Aは、アクセル開度ACCを100%としたときに本ル
ーチンの実行サイクル時間に生じる温度変化の最大値よ
り大きな値として設定される。したがって、IGBT3
2a等が正常に作動している限り、温度変化△THIN
は、所定値Aより小さな値を示す。この様子を図6およ
び図7に示す。
から前回の温度THINnを減じて本ルーチンの実行サ
イクル時間における温度変化△THINを算出し、所定
値Aと比較する(ステップS170)。ここで、所定値
Aは、アクセル開度ACCを100%としたときに本ル
ーチンの実行サイクル時間に生じる温度変化の最大値よ
り大きな値として設定される。したがって、IGBT3
2a等が正常に作動している限り、温度変化△THIN
は、所定値Aより小さな値を示す。この様子を図6およ
び図7に示す。
【0027】図6および図7中、実線の曲線Dは、アク
セル開度ACCを100%としたときの温度THINの
変化および温度変化△THINの変化を示したものであ
り、一点鎖線の曲線Eは、アクセル開度ACCを70%
としたときの温度THINの変化および温度変化△TH
INの変化を示したものである。また、二点鎖線の曲線
Fは、IGBT32a等が正常に作動しないときの温度
THINの変化および温度変化△THINの変化の一例
を示したものである。図示するように、IGBT32a
等が正常に作動するときには、アクセル開度ACCが1
00%としたときの温度THINの変化曲線Dの変化率
を超える場合は生じないが、IGBT32a等が正常に
作動しない場合には、曲線Dの変化率を超える場合が生
じる。したがって、温度変化△THINが所定値Aより
大きいときは、IGBT32a等が正常に作動していな
いと判断できる。
セル開度ACCを100%としたときの温度THINの
変化および温度変化△THINの変化を示したものであ
り、一点鎖線の曲線Eは、アクセル開度ACCを70%
としたときの温度THINの変化および温度変化△TH
INの変化を示したものである。また、二点鎖線の曲線
Fは、IGBT32a等が正常に作動しないときの温度
THINの変化および温度変化△THINの変化の一例
を示したものである。図示するように、IGBT32a
等が正常に作動するときには、アクセル開度ACCが1
00%としたときの温度THINの変化曲線Dの変化率
を超える場合は生じないが、IGBT32a等が正常に
作動しない場合には、曲線Dの変化率を超える場合が生
じる。したがって、温度変化△THINが所定値Aより
大きいときは、IGBT32a等が正常に作動していな
いと判断できる。
【0028】本ルーチンがモータ制御システム10の駆
動直後に実行されたときは、前回の温度THINnに
は、初期値設定ルーチンにより駆動時の温度が代入さ
れ、この値を用いてステップS160の計算が行なわれ
る。
動直後に実行されたときは、前回の温度THINnに
は、初期値設定ルーチンにより駆動時の温度が代入さ
れ、この値を用いてステップS160の計算が行なわれ
る。
【0029】温度変化△THINが所定値A以下のとき
には、IGBT32a等が正常に作動していると判断
し、次に本ルーチンが実行されたときの前回のトルク指
令値Tnおよび前回の温度THINnとしてトルク指令
値Tn+1および温度THINn+1を代入し(ステップS
190)、本ルーチンを終了する。
には、IGBT32a等が正常に作動していると判断
し、次に本ルーチンが実行されたときの前回のトルク指
令値Tnおよび前回の温度THINnとしてトルク指令
値Tn+1および温度THINn+1を代入し(ステップS
190)、本ルーチンを終了する。
【0030】温度変化△THINが所定値Aより大きい
ときには、IGBT32a等が正常に作動していないと
判断し、トルク指令値Tn+1に所定値αを乗じて新たな
トルク指令値Tn+1とし(ステップS180)、前回の
トルク指令値Tnおよび前回の温度THINnにトルク
指令値Tn+1および温度THINn+1を代入して(ステ
ップS190)、本ルーチンを終了する。ここで、所定
値αは、値0以上値1未満の一定値(例えば、0.3)
であり、インバータ30で変換する電流値の大きさやI
GBT32a等の発熱量等により設定される。トルク指
令値Tn+1は、温度変化△THINが所定値Aより大き
くなると、所定値αによる制限を受けることとなる。
ときには、IGBT32a等が正常に作動していないと
判断し、トルク指令値Tn+1に所定値αを乗じて新たな
トルク指令値Tn+1とし(ステップS180)、前回の
トルク指令値Tnおよび前回の温度THINnにトルク
指令値Tn+1および温度THINn+1を代入して(ステ
ップS190)、本ルーチンを終了する。ここで、所定
値αは、値0以上値1未満の一定値(例えば、0.3)
であり、インバータ30で変換する電流値の大きさやI
GBT32a等の発熱量等により設定される。トルク指
令値Tn+1は、温度変化△THINが所定値Aより大き
くなると、所定値αによる制限を受けることとなる。
【0031】制御装置60は、こうしたトルク制御ルー
チンにより演算されたトルク指令値Tn+1に基づいてI
GBT32a等のスイッチング動作を演算し、その結果
を出力処理回路60eからインバータ30に出力するこ
とによりIGBT32a等のスイッチング動作を制御す
る。こうしたIGBT32a等のスイッチング動作の制
御により、モータ50のトルクおよび回転数が調節され
る。
チンにより演算されたトルク指令値Tn+1に基づいてI
GBT32a等のスイッチング動作を演算し、その結果
を出力処理回路60eからインバータ30に出力するこ
とによりIGBT32a等のスイッチング動作を制御す
る。こうしたIGBT32a等のスイッチング動作の制
御により、モータ50のトルクおよび回転数が調節され
る。
【0032】以上説明した実施例のモータ制御システム
10では、IGBT32a等の近傍に設置した温度セン
サ34a等により検出される温度の変化率に基づいてI
GBT32a等の異常を検出することができる。また、
IGBT32a等の異常を検出したときに、トルク指令
値Tn+1を制限して過熱を防止するので、突然モータ5
0が停止するといった不都合がなく、システムの使い勝
手がよくなる。もとより、温度センサ34a等により検
出される温度が所定値TH1以上となったときには、温
度THINn+1に基づいてトルク指令値Tn+1を制限す
るので、IGBT32a等の過熱による損傷を防止する
ことができる。また、なまし処理を行なうので、トルク
変化をスムースにすることができる。
10では、IGBT32a等の近傍に設置した温度セン
サ34a等により検出される温度の変化率に基づいてI
GBT32a等の異常を検出することができる。また、
IGBT32a等の異常を検出したときに、トルク指令
値Tn+1を制限して過熱を防止するので、突然モータ5
0が停止するといった不都合がなく、システムの使い勝
手がよくなる。もとより、温度センサ34a等により検
出される温度が所定値TH1以上となったときには、温
度THINn+1に基づいてトルク指令値Tn+1を制限す
るので、IGBT32a等の過熱による損傷を防止する
ことができる。また、なまし処理を行なうので、トルク
変化をスムースにすることができる。
【0033】本実施例では、所定値Aを、アクセル開度
ACCを100%としたときにトルク制御ルーチンの実
行サイクル時間に生じる温度変化△THINの最大値よ
り大きな値として設定したが、所定値Aをアクセル開度
ACCの大きさに基づいて定める構成も好適である。こ
の場合、IGBT32a等の軽微な異常をも検出するこ
とができ、更に早期に異常に対処することができる。ま
た、本実施例では、温度THINn+1に関わらず所定値
Aを一定値として設定したが、温度THINn+1に基づ
いて所定値Aを設定する構成も好適である。
ACCを100%としたときにトルク制御ルーチンの実
行サイクル時間に生じる温度変化△THINの最大値よ
り大きな値として設定したが、所定値Aをアクセル開度
ACCの大きさに基づいて定める構成も好適である。こ
の場合、IGBT32a等の軽微な異常をも検出するこ
とができ、更に早期に異常に対処することができる。ま
た、本実施例では、温度THINn+1に関わらず所定値
Aを一定値として設定したが、温度THINn+1に基づ
いて所定値Aを設定する構成も好適である。
【0034】本実施例では、温度THINn+1が所定値
TH1以上のときには、温度THINn+1に基づいてト
ルク指令値Tn+1を制限したが、トルク指令値Tn+1を
値0とする構成、トルク指令値Tn+1を予め定めた所定
値(指令可能なトルク最大値に比して十分小さな値)と
する構成も差し支えない。また、本実施例では、温度変
化△THINが所定値A以上のときには、トルク指令値
Tn+1に値1より小さな所定値αを乗じて制限したが、
トルク指令値Tn+1を値0とする構成、トルク指令値T
n+1を予め定めた所定値(指令可能なトルク最大値に比
して十分小さな値)とする構成も差し支えない。
TH1以上のときには、温度THINn+1に基づいてト
ルク指令値Tn+1を制限したが、トルク指令値Tn+1を
値0とする構成、トルク指令値Tn+1を予め定めた所定
値(指令可能なトルク最大値に比して十分小さな値)と
する構成も差し支えない。また、本実施例では、温度変
化△THINが所定値A以上のときには、トルク指令値
Tn+1に値1より小さな所定値αを乗じて制限したが、
トルク指令値Tn+1を値0とする構成、トルク指令値T
n+1を予め定めた所定値(指令可能なトルク最大値に比
して十分小さな値)とする構成も差し支えない。
【0035】本実施例では、IGBT32a等の温度を
その近傍に設置した温度センサ34a等により間接的に
測定して異常を判定したが、温度センサ内蔵型のIGB
Tを用いて直接温度を測定して異常を判定する構成も好
適である。また、本実施例では、IGBT32a等の異
常を検出したときには、直ちにトルク指令値Tn+1を制
限したが、IGBT32a等が連続して複数回異常を検
出したときにトルク指令値Tn+1を制限する構成も好適
である。
その近傍に設置した温度センサ34a等により間接的に
測定して異常を判定したが、温度センサ内蔵型のIGB
Tを用いて直接温度を測定して異常を判定する構成も好
適である。また、本実施例では、IGBT32a等の異
常を検出したときには、直ちにトルク指令値Tn+1を制
限したが、IGBT32a等が連続して複数回異常を検
出したときにトルク指令値Tn+1を制限する構成も好適
である。
【0036】本実施例では、温度センサ34a等で検出
される温度THIN1〜THIN3のうち最も高い温度
により異常を判断したが、各温度センサ毎に異常を判断
する構成も好適である。さらに、本実施例では、所定値
αを値0以上値1未満の一定値としたが、温度変化△T
HINに基づいて定める構成も好適である。
される温度THIN1〜THIN3のうち最も高い温度
により異常を判断したが、各温度センサ毎に異常を判断
する構成も好適である。さらに、本実施例では、所定値
αを値0以上値1未満の一定値としたが、温度変化△T
HINに基づいて定める構成も好適である。
【0037】本実施例では、温度THINn+1が所定値
TH1以上のときにIGBT32a等を異常と判定する
手段を有するが、この手段を有しない構成、すなわち、
モータ制御ルーチンにおいてステップS140およびS
150のない構成でも差し支えない。また、本実施例
は、IGBT32a等の異常を検出したときにはトルク
指令値Tn+1を制限する構成としたが、異常内容をイン
タパネルに表示したりダイアグノーシスコンピュータに
信号を出力する等の異常を報知するに止まる構成も差し
支えない。
TH1以上のときにIGBT32a等を異常と判定する
手段を有するが、この手段を有しない構成、すなわち、
モータ制御ルーチンにおいてステップS140およびS
150のない構成でも差し支えない。また、本実施例
は、IGBT32a等の異常を検出したときにはトルク
指令値Tn+1を制限する構成としたが、異常内容をイン
タパネルに表示したりダイアグノーシスコンピュータに
信号を出力する等の異常を報知するに止まる構成も差し
支えない。
【0038】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えばコンバータを構成するサイリスタやチョッパ
回路に用いられるパワートランジスタ等の種々のスイッ
チング素子の温度異常の検出および熱による損傷の防止
に適用する構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えばコンバータを構成するサイリスタやチョッパ
回路に用いられるパワートランジスタ等の種々のスイッ
チング素子の温度異常の検出および熱による損傷の防止
に適用する構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスイッチン
グ素子の温度異常検出装置では、スイッチング素子また
はその近傍の温度の変化率に基づいてスイッチング素子
の温度異常を判定することができる。したがって、低温
度でスイッチング素子の温度異常を検出できる。
グ素子の温度異常検出装置では、スイッチング素子また
はその近傍の温度の変化率に基づいてスイッチング素子
の温度異常を判定することができる。したがって、低温
度でスイッチング素子の温度異常を検出できる。
【0040】本発明のスイッチング素子保護装置では、
スイッチング素子の温度異常検出装置が温度異常を検出
したとき、スイッチング素子の通電を制限する処理を行
なうので、スイッチング素子の過熱による損傷を防止す
ることができるという優れた効果を奏する。
スイッチング素子の温度異常検出装置が温度異常を検出
したとき、スイッチング素子の通電を制限する処理を行
なうので、スイッチング素子の過熱による損傷を防止す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例であるモータ制御システム1
0の概略を例示するブロック図である。
0の概略を例示するブロック図である。
【図2】インバータ30の拡大図平面図および拡大側面
図である。
図である。
【図3】CPU60aで実行されるトルク制御ルーチン
を例示するフローチャートである。
を例示するフローチャートである。
【図4】回転数Nとアクセル開度ACCとトルク指令値
Toとの関係の一例を示すグラフである。
Toとの関係の一例を示すグラフである。
【図5】温度THINn+1によりトルク指令値Tn+1が
制限される様子を説明する説明図である。
制限される様子を説明する説明図である。
【図6】温度THINと時間tとの関係を説明する説明
図である。
図である。
【図7】温度変化△THINと時間tとの関係を説明す
る説明図である。
る説明図である。
10…モータ制御システム 20…バッテリ 22…導電ライン 30…インバータ 32a〜32f…IGBT 34a〜34c…温度センサ 36…導電ライン 38a,38b…電流計 40…熱交換器 42…流路 44…ポンプ 50…モータ 52…回転速度センサ 55…アクセルペダル 57…アクセルポジションセンサ 60…制御装置 60a…CPU 60b…ROM 60c…RAM 60d…入力処理回路 60e…出力処理回路
Claims (4)
- 【請求項1】 インバータやコンバータ等の電力変換器
に用いられるスイッチング素子の温度異常を検出するス
イッチング素子の温度異常検出装置であって、 前記スイッチング素子またはその近傍の温度を検出する
温度検出手段と、 該検出された温度の変化率を算出する変化率算出手段
と、 該算出された変化率に基づいて前記スイッチング素子の
温度異常を判定する異常判定手段とを備えたスイッチン
グ素子の温度異常検出装置。 - 【請求項2】 前記異常判定手段は、前記算出された変
化率と前記電力変換器への出力指示値とに基づいて前記
スイッチング素子の温度異常を判定する手段である請求
項1記載のスイッチング素子の温度異常検出装置。 - 【請求項3】 前記異常判定手段は、前記算出された変
化率と前記検出された温度とに基づいて前記スイッチン
グ素子の温度異常を判定する手段である請求項1記載の
スイッチング素子の温度異常検出装置。 - 【請求項4】 インバータやコンバータ等の電力変換器
に用いられるスイッチング素子を、該電力変換器等から
発生する熱による損傷から保護するスイッチング素子保
護装置であって、 前記請求項1ないし3いずれか記載のスイッチング素子
の温度異常検出装置と、 該スイッチング素子の温度異常検出装置が温度異常を検
出したとき、前記スイッチング素子の通電を制限する処
理を行なう異常時処理手段とを備えたスイッチング素子
保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350503A JPH07194094A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スイッチング素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350503A JPH07194094A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スイッチング素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07194094A true JPH07194094A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18410936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5350503A Pending JPH07194094A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スイッチング素子の温度異常検出装置およびスイッチング素子保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07194094A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6268986B1 (en) | 1999-05-11 | 2001-07-31 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Motor control unit |
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-
1993
- 1993-12-28 JP JP5350503A patent/JPH07194094A/ja active Pending
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