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JPH07193863A - データ伝送方式 - Google Patents

データ伝送方式

Info

Publication number
JPH07193863A
JPH07193863A JP5347549A JP34754993A JPH07193863A JP H07193863 A JPH07193863 A JP H07193863A JP 5347549 A JP5347549 A JP 5347549A JP 34754993 A JP34754993 A JP 34754993A JP H07193863 A JPH07193863 A JP H07193863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
communication
wireless
network
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5347549A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihito Ota
意人 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP5347549A priority Critical patent/JPH07193863A/ja
Publication of JPH07193863A publication Critical patent/JPH07193863A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パソコン通信等のデータ通信をアナログ有線
交換網で普及している標準的な通信方式を利用して通信
ができ,データ圧縮,誤り訂正,フロー制御,ハンドシ
ェイク時の機能確認等を有する端末機器のプロトコルが
エンド・ツー・エンドで動作できる透過性の高いネット
ワークを提供すると共に,ネットワーク内に無線区間と
有線区間の整合のために設ける変換器の構成が,簡単で
汎用性のあるものとし,且つ経済的なネットワークを提
供することである。 【構成】 半複信方式の無線機を用い複信方式の通話を
可能にした無線区間と,該無線区間の両端に変換器を介
して延長した有線区間とによってネットワークを構成
し,該有線区間の両端に各々接続した端末機器相互間で
対向してデータ通信を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,半複信方式の無線機
に音声帯域圧縮等の技術を利用して複信方式の通話を可
能にした無線回線を含む通信システムにおいて,データ
通信を行うためのデータ伝送方式の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年,アナログ方式の無線通信分野で
は,音声を帯域圧縮した後,送信と受信を一定周期で交
互に切換えてピンポン伝送方式で伝送することにより,
単一無線周波数の半複信方式の無線機で,複信方式の通
話を行うことのできる通信方式が開発された。この通信
方式は,従来の二周波複信方式に比べ,無線周波数の有
効利用や空中線共用器が不要になるために,製品の小型
・軽量化,低消費電力化,経済化等が可能であり,携帯
形の無線機の普及が期待されている。更には,複信方式
の通話が可能になることに伴ない,構内交換機(以下P
BXと称す)や有線放送等の有線交換網との整合が高ま
り,その結果,固定局には有線交換網の一般電話機を,
移動局と半固定局には無線機を使用する形態が実現でき
ることになり,従来のように無線システムと有線システ
ムが独立に存在した場合に比べ,システム全体のコスト
を大幅に低減することができると共に,利便性の高い地
域形の通信システムを提供することができるようになっ
た。このような地域形の通信システムでは,音声通話の
みの利用に止まらず,パソコン通信を代表とする各種デ
ータ通信への利用が期待されており,且つこのデータ通
信は現在のアナログ有線交換網において普及しているプ
ロトコルではCCITT V.42,V.42bis,
MNPモデムではV.22やV.22bis(120
0,2400b/s全二重),将来的にはV.32及び
V.32bis(4800,9600,14400b/
s全二重)等の通信方式と関連ソフトウェアを標準のま
まで使用して通信できることが強く望まれている。
【0003】また,ディジタル方式の無線通信分野にお
いても,現在各種用途向けに精力的な開発が進められて
いるところであるが,その狙いは前記アナログ方式の無
線機と同様,半複信方式の無線機を用い,変復調及び多
重化技術,音声帯域圧縮技術等によって無線周波数の有
効利用,小型・軽量化,経済化有線交換網との整合性及
び非電話系を含むマルチメディア通信などを実現しよう
とするものである。
【0004】然るに,前述したアナログ方式の無線通信
方式では,無線周波数割当て上の帯域制限と方式上の帯
域圧縮の影響により,実効的な伝送帯域は2KHz程度
が限界である。また,帯域圧縮した信号をピンポン方式
で間欠的に伝送し,受信側では伸長した後に接なぎ合せ
る操作を行っているために,位相の連続性を保つことが
困難である。従って,モデムの変調波を音声チャネルを
通して伝送することは困難である。また,ディジタル方
式の無線通信方式においても,アナログ信号を伝送する
チャネルには,音声専用の帯域圧縮技術による音声コー
デックを介在しているために,モデムによるデータ伝送
は困難である。
【0005】このような問題を解決するための公知例と
しては,例えば,ITUジャーナルVol.23,No.9 「ディ
ジタル移動通信とそのネットワーク制御技術の動向」に
示されているように,ディジタル方式の無線通信におい
て,データ通信を行うために無線区間の両端に非電話ア
ダプタを設置し,無線区間では音声コーデックをバイパ
スしたディジタル伝送で非電話アダプタを対向させ,独
自のプロトコルによる通信を行うと共に,無線区間の両
端に位置する有線区間では,この非電話アダプタと端末
機器を対向させ,その端末機器固有の通信方式により通
信ができるようにしたものがある。この公知例は,その
端末機器固有の通信方式,即ち有線交換網で普及してい
る標準的な通信方式による通信は実現しているが,一つ
の無線区間と二つの有線区間でプロトコルが各々クロー
ズした形態で動作しており,エンド・ツー・エンド形で
ないために以下に述べる欠点がある。
【0006】パソコン通信の代表的な通信方式であるM
ICROCOM社のMNPやCCITT V.42bi
sでは,データ圧縮による高速データ伝送を行ってい
る。第1の欠点は,前記公知例のようにプロトコルが区
間毎にクローズした形態で動作する場合,標準的なモデ
ムの構成から,有線区間は圧縮,無線区間は非圧縮で動
作することになる。無線区間の伝送速度が有線区間に比
べ十分に速い場合には許容できるが,前記アナログ方式
の無線通信方式においては,データ伝送速度の高速化は
期待できず,ディジタル方式でも今後データ伝送速度の
高速化や音声コーデックがより高効率圧縮の方向に進め
ば十分と言えなくなる。この解決策として,無線区間に
おいて再度データ圧縮を行って伝送する方法も考えられ
るが,ネットワーク内での処理量が著しく増加し,構成
も複雑化して,システムの経済性を損ねる原因となる。
【0007】第2の欠点は,ハンドシェイクの段階で発
呼端末が被呼端末の通信能力などを確認して最適な条件
で通信を開始するようにしているが,公知例のように区
間単位で動作する場合,各区間で対向しているモデムの
確認はできるが,エンド・ツー・エンドではできないた
めに,ネットワークの透過性が失われる欠点がある。
【0008】第3の欠点は,誤り訂正に関するものであ
る。エンド・ツー・エンドの通信では,ネットワーク上
に発生する障害はプロトコルの下位レイヤ,例えば,デ
ータリンク層以下で対処できるが,公知例のように区間
単位で動作する場合には,区間毎の誤り訂正は十分であ
っても,ある区間から他の区間への受渡し点で障害が発
生した場合には,上位層に影響を及ぼし,障害の切分け
を困難にするなどの欠点がある。
【0009】第4の欠点は,MNPには複数のクラス分
けがあり,且つ,CCITT V.42やV.42bi
s等も必要になる。これらを同時にサービス対象とする
ためには,公知例の場合,前記非電話アダプタ内に多様
なプロトコルを内蔵することが必要になるため構成が複
雑になる。反対に,対応できる範囲を限定した場合に
は,利用者へのサービスを低下させる欠点となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように,
前記アナログ方式及びディジタル方式の無線回線は,帯
域圧縮の下で動作し,音声伝送には効率の良い経済的な
ネットワークを提供できる反面,非電話系の伝送には整
合性が悪い重大な欠点がある。本発明の第1の目的は,
半複信方式の無線機を用い複信方式の通話ができるよう
にした無線回線と有線回線とから成るネットワークにお
いて,パソコン通信等のデータ通信のプロトコルを,ア
ナログ有線交換網において普及している標準的なプロト
コルによって実現できるデータ伝送方式を提供すること
にある。
【0011】本発明の第2の目的は,前記データ通信に
おいて,データ圧縮,誤り訂正,フロー制御,ハンドシ
ェイク時の機能確認等を有する端末機器のプロトコル
を,伝送速度の異なる無線区間と有線区間から成るネッ
トワークにおいてもエンド・ツー・エンドで動作できる
ようにし,透過性が高く,障害時の切分けが容易なネッ
トワークを提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は,無線区間と有線区
間との整合を行うための変換器の構成を,簡単で,且つ
各種の通信方式に対して汎用性のあるものとし,経済的
なネットワークを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記第1の目
的を達成するために,半複信方式の無線機を用い複信方
式の通話を可能にした無線区間と,該無線区間の両端に
変換器を配設し該変換器を介在して延長した2線式伝送
路等による有線区間とによってネットワークを構成し,
該有線区間の末端に各々接続した端末機器相互間で,前
記アナログ交換網の標準的なプロトコルを用いて対向通
信ができるようにしたものである。
【0014】本発明は,上記第2及び第3の目的を達成
するために,端末機器のプロトコルがフロー制御の可能
な方式であることを前提にして,無線区間の両端に配設
する変換器において,端末機器相互のプロトコルの中か
らフロー制御に関する信号を抽出し,変換器内の受信バ
ッファの残量を反映した操作を加えると共に,他の信号
についてはそのまま通過させるようにして,ネットワー
ク内の受信バッファと端末機器の受信バッファに対する
フロー制御を画一的に行えるようにしたものである。
【0015】
【作用】その結果,端末機器のプロトコルがデータ圧縮
を行っている場合には圧縮したままの信号が無線区間を
伝送され,ハンドシェイク時の信号の授受及び誤り制御
についてもエンド・ツー・エンドの動作となり,透過性
が高く障害時の切分けが容易なネットワークとなる。ま
た,ネットワークとしてのプロトコルへの介入がフロー
制御に関する信号のみであるため,汎用性が高く,変換
器の構成も簡単になり,経済的なネットワークの実現も
可能である。
【0016】
【実施例】図1は本発明の全体構成を示すブロック図で
ある。図において,1は基地局,2は移動局,3は有線
交換網,4a,4bは電話機,パソコン等の端末機器で
ある。図において,通信は基地局1を経由する移動局2
の端末機器4a,4b相互間,移動局2の端末機器4
a,4bと基地局1経由有線交換網3に接続されている
端末機器4a,4b相互間及び有線交換網3に接続され
ている端末機器4a,4b相互間で行われる。また,パ
ソコン4bの通信機能は,NTT等のアナログ有線交換
網において普及している標準的な通信方式によるもの
で,移動局2に接続されているパソコン4bと有線交換
網3に接続されているパソコン4bは同等のものであ
る。また,基地局1は複数のチャネルからなるマルチチ
ャネルアクセス方式(以下MCA方式と称す)で動作す
る。
【0017】有線交換網3は,PBX,有線放送,MC
A/C(郵政省「CATVの高度利用に関する調査研究
会」による Multi-Channel Access on Cable)及びNT
T他の第一種電気通信事業者による公衆電話網などが対
象となり,これらは一般加入者端では2線伝送路を構成
しており,前記の標準的な通信方式を提供する端末機器
のインタフェースは2線式が標準であるが,4線式交換
が可能な有線交換網にあっては,そのようなものも含ま
れるものとする。
【0018】図2は本発明の一実施例を示す図であっ
て,全体構成の中の一つの通信径路を示したブロック図
である。図2においては,101は無線機,102は変
換器,103は加入者線インタフェース,104は交換
機インタフェース,3aはPBXである。図2に示す様
に,基地局1と移動局2の無線機101を対向して成る
一つの無線区間と変換器102を介在して,移動局2側
では加入者線インタフェース103により延長した2線
伝送路によってパソコン4bと接続している。基地局1
側では,前記変換器102から交換機インタフェース1
04を経て,PBX3aから延長した2線伝送路による
加入者回線によって他のパソコン4bと接続することを
示している。また,図3は本発明の一実施例の移動局内
部の詳細を示したブロック図で,101aは無線送受信
部,101bは変復調部又は(及び)チャネルコーデッ
ク,102aは制御部,102bは変復調部である。
【0019】以下,図2及び図3を用いて,この実施例
の動作について説明する。移動局側のパソコン4bを発
呼端末,PBX側のパソコン4bを被呼端末として,M
NPで動作する場合について説明する。本実施例では,
一般の有線交換網と同様に,端末からのダイヤルとある
種の信号方式によって最初に呼接続を行うが,この呼接
続に関する詳細説明は省略する。ここでは,図2の通信
径路により呼接続が完了したものとして説明する。
【0020】図3において,加入者線インタフェース1
03は,2線/4線変換機能や直流給電,呼出信号発生
等の機能を持ち,2線伝送路によってパソコン46と接
続している。その結果,変復調部102bは,これらを
介してパソコン4b内部の変復調部(図示せず)と対向
で接続される。MNPの変復調部はCCITT V.2
2bisが最も一般的であるので,ここではV.22b
isを例として説明する。V.22bisでは,自動応
答のためのハンドシェイク・シーケンスが決められてお
り,呼接続が完了するとパソコン4b内の変復調部と移
動局の変復調部102bは,このハンドシェイク・シー
ケンスに従って対向で動作し,伝送速度等が決定され
る。このハンドシェイクの結果は,制御部102aで把
握する。一方,基地局内部の構成も,一つのチャネルに
ついてみると移動局と同等であり,呼接続が完了すると
基地局内の変復調部とPBXに接続されたパソコン内部
の変復調部間で移動局側と同様にハンドシェイク・シー
ケンスを実行し,基地局内の制御部でその結果を把握す
る。また,移動局及び基地局の制御部102aは,無線
区間の伝送能力等をシステムパラメータとして持ってお
り,ハンドシェイク・シーケンスの実行に際し,この条
件を反映することができるようにしてある。
【0021】次のステップでは,MNPのデータリンク
層プロトコルが動作を開始する。MNPはハイレベル・
データリンク・コントロール(以下HDLCと称す)に
類似した図4に示すフレーム・フォーマットと,例えば
図5に示すようなシーケンスフローによって動作する。
図5に示すように,リンク・リクエスト(以下LR)を
相互に交信し,発呼端末からのリンク・アクノーリッジ
メント(以下LA)を被呼端末が受信した時点でデータ
リンクが確立する。データリンクが確立すると,送信す
べきデータがある端末(図5の例では発呼端末)がリン
ク・データ(以下LT)によるデータの送信を開始す
る。これに対し,受信側では,LAにより一定周期で応
ずるという動作によってデータの授受が行われる。
【0022】LTフレームには,送信データの他にパラ
メータとしてLTの送信順序を示す送信LT番号を持っ
ている。これに対しLAフレームは,正しく受けとった
送信LT番号と受信バッファの残量を示す残りウインド
サイズをパラメータとして応答する。LTによるデータ
の送信は,LAの残りウインドサイズがゼロになるまで
続けることができる。また,LAの送信周期は,伝送速
度が1200b/s以上では3秒と規定されている。M
NPでは以上のような動作によって受信確認とフロー制
御を行っている。
【0023】このように動作するMNPのプロトコルの
中で,まず発呼端末側である移動局の変換器102は,
パソコン4bの送信するLRを変復調部102bで受信
し,復調して制御部102aに送る。制御部102aで
は,ネットワーク内でのフロー制御に利用するために受
信したフレームの機能コードを調べLAを識別する。機
能コードがLAの場合には,後述する所定の操作を加
え,LA以外は受信したフレームをそのまま無線機10
1を制御して送信する。
【0024】無線機が前述したアナログ方式の場合に
は,101bは変復調部となる。このアナログ方式の無
線機は,ピンポン伝送での同期化のために変復調部を備
え,例えば200msの周期で方向を変えて伝送するよ
うにしており,200msの先頭のいくらかに同期信号
としてこの変復調部の信号を送信し,残りの時間は帯域
圧縮した音声を送信するようにしている。従って,デー
タ伝送の場合にはこの変復調部を使用して同期信号の後
に続けて送信することができる。図6にこの例を示す。
ピンポン伝送で1回に送信するデータは固定長となる。
対向する受信側の基地局では,移動局と同じ構成の変換
器内の制御部102aでこれを接なぎ合せてフレームを
復元し,変復調部102bから被呼端末のパソコン4b
に送信する。逆方向の伝送についても全く同様である。
【0025】このアナログ方式のピンポン伝送モードで
データ伝送を行う場合,無線区間の変復調部による伝送
速度を2400b/sとすると,ピンポン伝送による劣
化で約1/2の1200b/sとなるが,例えばMNP
クラス5を使用すれば,データ圧縮の効果により約2倍
となり,実効伝送速度は2400b/s程度となるた
め,通常のパソコン通信には十分利用できる水準であ
る。
【0026】無線区間の伝送速度を上げる方法は,図5
からもわかる通り,MNPのプロトコルの動作は,通常
はほとんどが半二重の動きになっている。部分的に全二
重の状態が発生したとしても,例えば,LT伝送中にL
Aが逆方向に伝送されるケースでは,LAをLTの伝送
が終わるまで待たせる等の手段で衝突を防止すれば,半
二重の動作に変えても支障はない。従って,1フレーム
を連続的に送信し,フレームとフレームの間で逆方向に
伝送するフレームがある場合,これを優先して伝送する
よう制御すれば,前記の同期用の2400b/sの変復
調部で実効的にもほぼ2400b/sに近くなり,デー
タ圧縮の効果を加えれば,通常の有線交換網と同等の4
800b/s相当の伝送速度を得ることができる。具体
的には,続けて送信したいフレームがあっても一定の空
き時間を設け,この空き時間は受信状態とし相手からの
着信を待ち着信がなければ,次のフレームを送信する。
逆方向にフレームを送信する側は,一つのフレームを受
信中に送信すべきフレームが発生した場合,受信中のフ
レームの受信を終了した直後に送信するという手段によ
り実現できる。
【0027】前述のアナログ方式の無線機を複数の無線
周波数を使用して動作するMCA無線システムに使用し
た場合,割当てられる周波数が接近しているとチャネル
間干渉による妨害が生ずる。これを防ぐには,全チャネ
ルの送信と受信を同期して動作させる方法がある。その
ためには,前記のピンポン伝送方式の採用が不可欠であ
る。一方,チャネル間の周波数が十分離れているか,フ
ィルタ等の挿入によりチャネル間干渉を防止したシステ
ムでは,前記の1フレームを連続的に送信する方式が可
能になるので,システムにより何れの方式を採用するか
は選択できるようにすればよい。
【0028】ディジタル方式の無線機を用いた場合,音
声コーデックをバイパスして,移動局の制御部102a
からのデータは,チャネルコーデック及び変復調部10
1bを経由し,無線送受信部101aから送信される。
対向する基地局では,無線送受信部101a,変復調部
及びチャネルコーデックを経て制御部102aに入力さ
れる。チャネルコーデックのフルレートの伝送速度は,
通信方式や用途によって種々あるが,公共業務用ディジ
タル移動通信システムの例では8kb/sである。将来
的には1/2,1/4レート化が検討されており低速化
の方向にある。また,ディジタル方式の場合,チャネル
は時分割多重による動作のため,間欠的な伝送ではある
が,上記の8kb/sの伝送速度は全二重の連続動作と
して保証されている。以上,MNPのプロトコルを用い
て無線回線を含むネットワーク上でデータ伝送を行うた
めの基本的な実施例の動作について説明した。また,前
述したアナログ方式とディジタル方式の無線機の違いに
ついても説明した。
【0029】以下,本発明の重要なポイントの一つであ
る有線区間と無線区間の速度整合について説明する。本
発明では,前述のようにネットワークはプロトコルに介
入しないことを前提にしている。但し,一つの例外とし
て,応答フレームである前記LAをネットワーク上で識
別して操作することにより,速度整合を行おうとするも
のである。
【0030】例えば,移動局側のパソコン4bを端末
A,基地局側でPBXに接続されているパソコン4bを
端末Bとし,送信すべきデータが端末Aから端末Bの方
向に応答が端末Bから端末A(即ち,LTがA→B,L
AがB→A)に伝送され,両端の有線区間に比べ無線区
間の伝送速度が遅い場合,端末Aに対し有線区間で対向
する移動局の変換器102をA′点とすると,このA′
点にデータが滞留することになる。
【0031】この滞留を防ぐために,端末Bの応答フレ
ームであるLAをA′点で検出し,LA内の残りウイン
ドサイズをA′点の制御部102a内の受信バッファの
残量を反映した操作,即ちある一定量を超え余裕が無く
なった場合には,端末BからのLAの残りウインドサイ
ズがゼロでなくとも,強制的にこれをゼロに変えて送信
する。A′点の受信バッファに余裕がある場合には,端
末BのLAをそのまま通過させる。以上の操作によって
端末BとA′点の受信バッファに対するフロー制御を同
時に行うようにしている。
【0032】残りウインドサイズの内容を変更した場合
には,フレームチェックシーケンス(FCS)の再生成
は当然必要である。また,MNPのプロトコルでは応答
フレームの順序を管理していないので,端末Bの送信す
るLAとは別に,A′点が独自にLAを端末Aに対して
送信することも可能である。A′点に対し無線区間で対
向するB′点においては,無線区間より有線区間の伝送
速度が速いと,無線区間からの受信フレームを受信完了
する前に有線区間に送信するような見込制御をした場
合,アンダーランを生ずる危険があるので,フレーム単
位で受信を完了した後に送信を開始すると共に,フレー
ム間の空き時間を埋めるためにタイムフィラー等を挿入
している。
【0033】更に,MNPでは残りウインドサイズがゼ
ロになるまで送信できるという規約になっている。逆に
ゼロになった場合,直ちに停止しなければならないが,
本発明の実施例のように,ネットワーク上で一部のデー
タの滞留を許しているものでは,残りウインドサイズゼ
ロを表示した端末に対し,この滞留データが送り込まれ
ることになるので,前記のB′点においても,制御部1
02aにおいてLAを監視し残りウインドサイズゼロを
検出した場合には,直ちにB′点から端末Bに対するL
Tの送信を停止するよう制御している。送信すべきデー
タの方向が端末Bから端末A(即ちLTがB→A)に変
わった場合には,LAを操作するポイントがB′点に,
LAを監視してLTの送信を停止するポイントがA′点
に移るが,全く対称であり,LAの伝送方向によって判
断できる。
【0034】次は有線区間に比べ無線区間の伝送速度が
速い場合である。この場合は,CCITT V.110
等の公知例にあるビット速度変換を行って,無線区間の
伝送速度を有線区間と同等にする方法である。即ち,無
線区間を伝送するデータの中にある規則に基づいて,ダ
ミーデータを挿入して送信し,受信側ではこのダミーデ
ータをとり除いて元のデータを復元するものである。こ
の場合,有線のディジタル交換網のように完全な同期網
にすることは困難なため,A′,B′点においていくら
かのバッファを持ち,伝送速度の誤差を調整することが
必要である。
【0035】他の一つの方法は,無線機が前述したアナ
ログ方式の場合のB´点において,LTを無線区間から
有線区間に乗せ変えるところで説明したように,低速側
のデ−タをフレ−ム単位で受信完了してから,高速側へ
の送信を開始すると共に,高速側のフレ−ム間の空き時
間をタイムフィラ−等で埋めるものである。後者は前者
に比べネットワ−ク内で絶対遅延が増え,利用の仕方に
よってはスル−プットが低下することがあるため,前者
が有利である。
【0036】次は,パソコン通信の他の代表的な通信方
式であるCCITT V.42又はV.42bisを用
い,有線区間に比べ無線区間の伝送速度が遅い場合につ
いて説明する。V.42やV.42bisは,LAPM
と呼ばれるHDLCをベ−スにしたプロトコルによって
動作する。LAPMは,パソコン通信用として一般のH
DLCから機能を制限したものであり,LAPMの一つ
の特徴は,受信確認にIフレームによる応答を許してお
らず,RRフレームとRNRフレームにより行っている
ことである。受信バッファがビジーでなければ,RRフ
レームによる応答,ビジーであればRNRフレームによ
る応答によって受信確認とフロー制御を行っている。従
って,ネットワーク上では,前述のMNPと同様に,送
るべきデータの方向が端末Aから端末Bの場合は,A′
点においてこのRRとRNRのみを識別し,端末がRR
で応答している場合であっても,A′点の受信バッファ
がビジーのときは,RNRに変えて送信することによっ
て,端末AのIフレームの送信を休止させるフロー制御
を行うことができる。B′点においても,MNPと同様
に端末Bが送信するRNRを検出した場合,B′点での
Iフレームの送信を直ちに停止してネットワーク内に滞
留しているデータにより端末Bの受信バッファのオーバ
ーフローを防止することができる。
【0037】また,HDLCでは,RR,RNRの応答
周期はMNPのようにタイマによるものではなく,送信
側からの受信確認行為によって受信側から応答を引き出
すようになっており,HDLCのシステムパラメータの
一つである最大アウトスタンディング・フレーム数(相
手に受け入れられたことを確認しないで送信できるIフ
レームの最大数)によって決定される。従って,このパ
ラメータを適正な値に設定することにより,周期性はM
NP同様確保できる。但し,MNPとの只一つの相違点
は,RR,RNRは順序番号を持って動作しているの
で,ネットワーク上での挿入はできない。図7にRRフ
レーム及びRNRフレームの制御フィールドのコードの
違いを示す。図には示してないが,FCSは制御フィー
ルドの変更に伴ない,CRC多項式に基づく再生成が必
要である。
【0038】LAPMには一般のHDLCと同様に,対
向で通信している端末の両方に同時に送信すべきデータ
がある場合,両方向同時伝送(Iフレームを両方向同時
に伝送するもの)ができる機能を持っている。パソコン
通信では,会話形の通信のように,両方向同時伝送が必
要になるケースとファイル転送のように単方向でより速
いスループットを望むケースがある。無線機が前記アナ
ログ方式の場合,前述のようにピンポン伝送による全二
重モードとフレーム単位で伝送する半二重モードを使い
分けることによって,利用者へのサービスを向上するこ
とができる。
【0039】この使い分けを行うためには,利用者から
の指定が必要になる。利用者がサービスグレードやサー
ビス品目等を指定することのできる通信システムの公知
例としては,KDDの国際公衆データ伝送サービス(V
enus−P)がある。Venus−Pでは,アクセス
番号の末尾の1桁で,例えば1200b/s無手順,2
400b/s無手順,2400b/sCCITTX.3
2などのサービス品目を指定できるようになっている。
本発明の実施例においても,無線区間が介在する径路で
通信を行う場合には,呼接続時のダイヤルによって予め
定めた種別に従って番号をダイヤルすれば,利用者の使
い方に適した通信方式を選択することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば,ア
ナログ有線交換網で普及している標準的な通信方式によ
る端末機器を利用して,無線区間を通した通信が可能で
あり,プロトコルへの介入を最小限に止めたことによ
り,ハンドシェイク時の機能確認並びに誤り訂正,フロ
ー制御,データ圧縮等を有する端末機器のプロトコルが
エンド・ツー・エンドで動作することとなり,透過性が
高く,ネットワークの障害に対しても切分けが容易であ
る。また,ネットワーク内の変換器の構成は簡単で,且
つ各種プロトコルに対しても汎用性が高く,経済的であ
り,その効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例で全体構成の中の一つの通信
径路を示したブロック図。
【図3】本発明の一実施例の移動局内部の詳細を示した
ブロック図。
【図4】MNPのフレーム・フォーマット。
【図5】MNPのシーケンス・フローの一例。
【図6】半複信方式の無線機で複信方式の通信を行うピ
ンポン伝送の例。
【図7】RRフレームとRNRフレームの制御フィール
ドのコードの違いを示した図。
【符号の説明】
1…基地局 2…移動局 3…有線交換網 4a…電話機 4b…パソコン 101…無線機 102…変換器 103…加入者線インタフェース 104…交換機
インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7605−5K 109 H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半複信方式の無線機を用い複信方式の通
    話を可能にした無線区間と,該無線区間の両端に配設し
    た変換器を介して延長した2線伝送路または該2線伝送
    路相当の有線区間とによってネットワークを構成し,該
    有線区間の両端に各々接続した端末機器相互間で対向し
    て通信を行う通信システムにおけるデータ伝送方式であ
    って,前記端末機器の相互間で授受する信号の中からフ
    ロー制御に関する信号を識別し,該識別信号に対し前記
    変換器内の受信バッファの状況を反映した操作を行うこ
    とを特徴とするデータ伝送方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ伝送方式におい
    て,前記無線区間における伝送速度を速めるために,無
    線区間におけるデータ伝送を半複信のモードにより1フ
    レームを単位に送信し,逆方向に伝送すべきフレームが
    ある場合には,次に送信するフレームより先に該フレー
    ムを優先的に逆方向に伝送することを特徴とするデータ
    伝送方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のデータ伝送方式
    において,利用者が最適な伝送方式を呼接続の段階で指
    定できるようにしたことを特徴とするデータ伝送方式。
JP5347549A 1993-12-25 1993-12-25 データ伝送方式 Pending JPH07193863A (ja)

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