[go: up one dir, main page]

JPH07189582A - 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法 - Google Patents

複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法

Info

Publication number
JPH07189582A
JPH07189582A JP33502293A JP33502293A JPH07189582A JP H07189582 A JPH07189582 A JP H07189582A JP 33502293 A JP33502293 A JP 33502293A JP 33502293 A JP33502293 A JP 33502293A JP H07189582 A JPH07189582 A JP H07189582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attached
drilling
drifters
slope
guide cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33502293A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Mori
清一 森
Hiroshi Maruoka
浩 丸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Industries Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Industries Co Ltd filed Critical Ibiden Industries Co Ltd
Priority to JP33502293A priority Critical patent/JPH07189582A/ja
Publication of JPH07189582A publication Critical patent/JPH07189582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔操作により同時に削孔を行うことができ
る安全性に優れた複数穴同時削孔装置及びこれを用いた
法面削孔方法を提供すること。 【構成】 走行台車7に装着した旋回自在なブーム11
と、ブーム11の先端部に取付けたガイドセル12と、
ガイドセル12上を前進後退可能に取付けたドリフター
13と、ドリフター13の先端部に取付けたビット14
1付きロッド14とを装着した遠隔操作により作動する
法面削孔装置10において、ブーム11はアタッチメン
ト15を介在して1本のガイドセル12を取付けてな
り、ガイドセル12はスライド台16を介在して複数基
のドリフター13を取付けてなり、これらのドリフター
13は削孔ピッチに対して同調可能に取付けられかつロ
ッド14の先端部において着脱自在なビット141をそ
れぞれ有したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全性及び施工性に優
れた複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法
に関する。
【0002】
【従来技術】従来、図15に示す如く、2〜3本のガイ
ドセル81にドリフター82及びビット83を前進後退
可能に取付けた同時削孔用の法面削孔装置8は知られて
いる。また、図16、図17に示す如く、クレーン車や
キャタピラ車等の走行台車7にブーム91とドリフター
94を取付けた法面削孔装置9も知られている。同時削
孔用の法面削孔装置8は、2〜3本のガイドセル81に
それぞれドリフター82を前進後退可能に取付けて、該
ドリフター82の先端部に切削刃としてのビット83を
それぞれ装着したものであり、2又は3ブームクローラ
式又はホイール式ジャンボと称されている。
【0003】一方、法面削孔装置9は、図17に示す如
く、1本のブーム91の先端部に1本のガイドセル93
を旋回自在に取付け、該ガイドセル93に1本のドリフ
ター94及びビット95を取付けて複数点位置にブーム
91の先端部の首振り作動により法面に1個づつ自動的
に順次穴をあけていくためのものである(例えば、特公
平2−57612号公報)。法面削孔装置8、9は、い
ずれも遠隔操作により法面等に削孔できるため、高所の
法面において削孔用足場を組む必要がなく、高所作業者
の安全管理面で好ましいものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には、次のような問題がある。法面削孔装置8は、2
〜3個の穴を同時に削孔できる利点があるが、2〜3本
のガイドセル81及びこれに取付けたドリフター82及
びビット83を有するため、大規模な装置となりコスト
高となる。
【0005】一方、法面削孔装置9は、図17に示す如
く、ブーム91の先端部の首振り作動により法面に1個
づつ穴をあけていくものであるため、同時に削孔の法面
削孔装置8に比較して、未だに今一歩施工性が優れな
い。本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みて、法面
に遠隔操作によって同時に削孔できる、更に安全性及び
施工性に優れた複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法
面削孔方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例におい
て使用する図面符号を用いて説明すると、「走行台車7
に装着した旋回自在のブーム11と、該ブーム11の先
端部に取付けたガイドセル12と、該ガイドセル12上
を前進後退可能に取付けたドリフター13と、該ドリフ
ター13の先端部に取付けたビット付きロッド14とを
装着した遠隔操作により作動する法面削孔装置10にお
いて、ブーム11はアタッチメント15を介在して1本
のガイドセル12を取付けてなり、該ガイドセル12は
スライド台16を介在して複数基のドリフター13を取
付けてなり、これらのドリフター13は削孔ピッチ62
に同調可能に取付けられかつロッド14の先端部におい
て着脱可能なビット141をそれぞれ有することを特徴
とする複数穴同時削孔装置1」である(図1、図2参
照)。
【0007】請求項2に係る発明の採った手段は、「ス
ライド台16は、ウォームギア、ベベルギア、フェース
ギア等の各種ギア類3、ラック及びピニオン等の歯車伝
導類4、エアー又は油圧シリンダー等のアキュムレータ
ー及びチェーン伝導手段又はベルト伝導手段等の各種伝
導機構5により複数基のドリフター13は削孔ピッチに
同調可能に取付けられていることを特徴とする請求項1
に記載の複数穴同時削孔装置」である。
【0008】請求項3に係る発明の採った手段は、「ス
ライド台16は、運転席71における遠隔操作により自
動制御手段72を通じて複数基のドリフター13を同時
作動するよう取付けられていることを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の複数穴同時削孔装置」である。
【0009】請求項4に係る発明の採った手段は、「コ
ンクリート又はモルタル吹付面等の法面6において該法
面6の高さ、縦横と上下左右の位置が異なる複数点位置
61に対して1本のガイドセル12に取付けた複数基の
ドリフター13を同時作動して遠隔操作により該複数点
位置61に対して同時に削孔することを特徴とする法面
削孔方法」である。
【0010】請求項5に係る発明の採った手段は、「複
数点位置61は、削孔ピッチ62が20〜50cmでか
つ2〜6個の複数穴を設ける位置であることを特徴とす
る請求項4に記載の法面削孔方法。」である。
【0011】ブーム11としては、例えば2〜数個のア
ームからなり、これらが伸縮が可能なものがある。そし
て、該ブーム11の先端部には、アタッチメント15を
介在して1本のガイドセル12が旋回自在に装着されて
いるものがある。また、該ブーム11は、スイングスラ
イド、ブームローテーション、ブームチルトが可能で、
水平左右又は垂直上下動をアキュムレーターを介して行
えるよう旋回自在に構成されている。ガイドセル12
は、ブーム11との間にアタッチメント15を介在させ
て前進後退可能に取付けられている。ドリフター13
は、法面6上の削孔ピッチ61に対して同調可能に取付
けられかつロッド14の先端部において着脱可能なビッ
ト141を有している。
【0012】スライド台16としては、断面形状が例え
ば三角形、四角形(図2(イ)参照)又は多角形よりな
り、それぞれの面において脚台161を介在して複数基
のドリフター13がそれぞれ1基づつ独立して前進後退
可能に取付けられている。スライド台16は、ウォーム
ギア、ベベルギア、フェースギア等の各種ギア類、ラッ
ク及びピニオン等の歯車伝導手段、エアー又は油圧シリ
ンダー等のアキュムレーター及びチェーン伝導手段又は
ベルト伝導手段等の各種伝導機構により複数基のドリフ
ター13を削孔ピッチに対して同調可能に取付けられて
いることが好ましい。これにより、比較的コンパクトに
複数基のドリフター13を1本のガイドセル12上に取
付けて同時作動を行うことができる。
【0013】ドリフター13としては、ロッド14に対
して回転と打撃とを与えるもので、回転を与える方法と
しては、例えば独立した回転モーターによる方法と、打
撃用ピストンの往復運動を利用したライフルバーと称す
るものがある。独立した回転モーターによる方法として
は、例えばひねりスプラインによって回転数の調整を行
うことができる。さらに、このドリフター13として
は、油圧ではなく圧縮空気を利用するレッグドリル形式
の簡易なものを採用して実施することができる。
【0014】スライド台16には、動力源161と、そ
の動力を伝導するエアー又は油圧シリンダー等のアクチ
ュエーター及びチェーン又はベルト式の伝導手段162
と、ベベルギア163を介在してスピンドル164及び
ロッド14を把持するチャック165とよりなる動力伝
達機構を有することが好ましい。この動力伝達機構は、
ドリフター13の数に相応してそれぞれ独立して作動す
るよう構成することもできる(図3の(イ)参照)。
【0015】このスライド台16の伝導伝達機構は、上
記のほかに、例えばハンドフィード式のもの(図3の
(ロ)参照)と、ハイドロリックフィード式のもの(図
3の(ハ)参照)と、スクリューフィード式のもの(図
3の(ニ)参照)がある。ハンドフィード式のものは、
例えばロッド171と、スピンドル172と、ピニオン
173と、フィードレバー174と、ラック175と、
チャック176とよりなる。ハイドロリックフィード式
のものは、ロッド181と、スピンドル182と、ピス
トン183を有するシリンダ184と、チャックピース
185とよりなり、またスクリュフィード式のものは、
例えばロッド191と、スピンドル192と、上部ギア
193と、フィードシャフト194と、下部ギア195
と、スピンドルブッシュギア196と、チャック197
とよりなる。
【0016】上記動力源としては、例えば油圧式のも
の、空圧式のもの、電動式のものがある。このうち、油
圧式のものは、空圧式のものに比して、排気音、オイル
ミストの発生がなく、作業改善が著しい。また、高出
力、高効率化による作業能率の向上や動力費の削減上好
ましい。一方、空圧式(図1及び実施例1参照)のもの
は、コンパクトであり、取扱いの簡便さやメンテナンス
が容易であるため、油圧式のものと併用されることが好
ましい。
【0017】ビット14の回転は、例えばロッド17
1、181、191を介して独立したモーターによって
得る場合と、ピストンの往復運動を利用する場合があ
る。ピストンの往復運動を利用する場合は、ライフルバ
ーとラチェット機構が必要となる。これにより、ピスト
ンの往復運動をライフルバーで回転に変換し、ラチェッ
トにより1方向のみの回転を与える。ライフルバーの代
わりに、ピストンそのものをライフルバーとして利用す
る構造のものもある。これにより、複数穴同時削孔装置
全体をコンパクトに構成することができ、1本のガイド
セル12に複数基のドリフター13を取付けることが可
能となる。
【0018】削孔ピッチとしては、例えば20〜50c
mであることが好ましい。これにより、法面6に、例え
ばウイングアンカーやその他の土留め部材、ラス張り用
補助アンカーを適正配列として打設するための貫通孔を
同時に削孔することができる。同時に削孔する穴の数と
しては、例えば2〜6個であることが好ましい。これに
より、複数点位置61が、例えばボックス形状、ライン
形状、グローバーリーフ形状、スパイラル形状等の各種
形状に定まる。なお、同時に削孔する穴の径としては、
例えば20〜40cmの直径で、ビット及びロッドの径
と同等又はこれよりも若干大きさが大きいものが好まし
い。なお、削孔長(穴の深さ)としては、例えば5〜5
0cm位である。
【0019】スライド台16は、運転席71における遠
隔操作により、自動制御手段72を通じて複数基のドリ
フター13を同時作動するように取付けられていること
が好ましい。これにより、同時に削孔が一層容易にな
り、施工性が一段と向上する。
【0020】以上のような複数穴同時削孔装置1を用い
ることにより、法面6においてその高さ、縦横と上下左
右の位置が異なる複数点位置61に対して、1本のガイ
ドセル12に取付けた複数基のドリフター13を同時作
動し遠隔操作により、該複数点位置61に対して同時に
削孔することができる。
【0021】これにより、高所の法面において削孔用足
場を組立てたり、この足場上で作業者が削孔作業をする
ことを必要とせず、安全性を向上することができる。
【0022】
【発明の作用】以上のようにして構成した本発明の複数
穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法の作用に
つき、実施例の図面符号を用いて説明する。
【0023】本発明の複数穴同時削孔装置1において
は、1本のガイドセル12はスライド台16を介在して
複数基のドリフター13を取付けてなる。そのため、ガ
イドセル12を作動することにより、複数基のドリフタ
ー13が同時作動する。これにより、法面6の複数点位
置61に対して同時に削孔することができる。
【0024】また、上記ドリフター13は、スライド台
16を介在して複数基のドリフター13を取付けてな
り、ドリフター13は削孔ピッチ21に同調可能に取付
けられかつ先端部において着脱可能なビット付きロッド
14を有する。そのため、複数点位置の削孔ピッチに応
じてドリフター13相互の間隙や法面6との位置間隔を
自由に調整して、目的とする形状の削孔ピッチ62の複
数穴60を同時に削孔することができる。このドリフタ
ー13としては、油圧ではなく圧縮空気を利用するレッ
グドリル形式の簡易なものを採用して実施することがで
きる。
【0025】スライド台16が、図6に示すように、各
種ギア類、歯車伝導手段、アクチュエーター及び各種伝
導機構により構成されている場合には、動力源からの動
力をドリフター13の先端部のビット141付きロッド
14に効率よく伝えることができる。スライド台16
が、運転席71における遠隔操作により自動制御手段7
2を通じて複数基のドリフター13を同時作動するよう
取付けられている場合には、削孔作業能率が一層向上し
施工性に優れる。この場合、複数点位置61が、図8に
示すように、例えば20〜50cmの削孔ピッチで、か
つ2〜6個の複数穴を同時に削孔するものである場合に
は、スライド台16を介在して複数基のドリフター13
を同時作動することができる。これにより、法面6にお
ける複数穴60の同時削孔が容易となり、施工性が向上
する。
【0026】以上により、本発明の複数穴同時削孔装置
1によれば、遠隔操作により法面6の複数点位置61に
対して同時に削孔することができるため、高所の法面6
における削孔作業能率が良好となり施工性が向上する。
また、高所において削孔作業員が直接に削孔作業をする
必要がないため、削孔作業の安全性が向上する。
【0027】
【実施例】
(実施例1)本例は、図1〜図3に示す如く、1本のガ
イドセル11の先端部において、スライド台16を設
け、該スライド台16に複数基のドリフター13をそれ
ぞれ独立して同時作動できる複数穴同時削孔装置1を提
供するものである。
【0028】図1に示す如く、複数穴同時削孔装置1
は、キャタピラ車である走行台車7に装着した旋回自在
なブーム11と、該ブーム11の先端部に取付けたガイ
ドセル12と、該ガイドセル12上を前進後退可能に取
付けたドリフター13と、該ドリフター13の先端部に
取付けたビット14とを装着してなる。
【0029】ドリフター13は、図2に示す如く、スラ
イド台16において、法面6の複数点位置61の凹凸形
状に相応して上下前後に進退可能に取付けてある。そし
て、ドリフター13は、図3の(い)に示す如く、スラ
イド台16において、それぞれ独立してハンドドリル形
式のエアーシリンダーにより作動可能な状態で、動力源
161と、ベルトで連結されたベルト伝導機構162
と、変速機及びチェーン伝導機構163と、ベベルギア
164と、スピンドル165と、チャック166とによ
り前進後退可能に取付けてある。また、ロッド14の先
端部においては、ビット141が着脱自在に取付けら
れ、これらは法面6の複数点位置61に対応して削孔ピ
ッチ62に同調可能に取付けられている。
【0030】そして、スライド台16は、図1に示す如
く、運転席71における遠隔操作により自動制御手段7
2を通じて複数基のドリフター13を同時作動するよう
取付けられている。
【0031】次に、上記複数穴同時削孔装置1を用いて
法面6に対して同時に削孔できる法面削孔方法について
説明する。図1に示す如く、走行台車7上に配設された
運転席71において、まず自動制御手段72を通じて、
法面6の複数点位置61に対応した削孔ピッチ62に対
して同調できるよう、複数基のドリフター13の間隔を
自動制御手段72により調整する。次に、複数基のドリ
フター13を同時に法面6方向に回転しながら前進させ
る。そして、複数基のドリフター13を同時に法面6に
対して打撃を与えながらビット付きロッド14と共に回
転しつつ、更に前進させる。これにより、所定の削孔ピ
ッチ62の複数穴60を効率良く、複数点位置61に対
して同時に削孔することができる。
【0032】そのため、本例においては、高所の法面6
等においても、直接作業者によることなく、遠隔操作に
より同時に削孔して、能率良く削孔作業を行うことがで
き、安全性及び施工性に優れた複数穴同時削孔装置1及
びこれを用いた法面削孔方法を提供することができる。
なお、本例は、図3の(ロ)〜図3の(ニ)に示す如
く、スピンドル型の各フィード方式を用いて複数基のド
リフター13を同時作動する、複数穴同時削孔装置1及
びこれを用いた法面削孔方法を提供することもできる。
スピンドル型の各フィード方式としては、ハンドフィー
ド方式(図3の(ロ)参照)、ハイドロリックフィード
方式(図3の(ハ)参照)、スクリューフィード方式
(図3の(ニ)参照)がある。上記ハンドフィード方式
のものは、図3の(ロ)に示す如く、ロッド171と、
スピンドル172と、ピニオン173と、フィードレバ
ー174と、ラック175と、チャック176とよりな
る。上記ハイドロリックフィード方式のものは、図3の
(ハ)に示す如く、ロッド181と、スピンドル182
と、シリンダー183と、スピンドル184と、チャッ
ク185とよりなる。上記スクリューフィード方式のも
のは、図3の(ニ)に示す如く、ロッド191と、スピ
ンドル192と、上部ギア193と、フィードシャフト
194と、下部ギア195と、スピンドルブッシュギア
196と、チャック197とよりなる。
【0033】上記動力源としては、例えば油圧式のもの
と空圧式のものを併用する。本例においては、図5に示
すように、ハンドフィード方式、ハイドロリックフィー
ド方式、スクリューフィード方式のスピンドル型の各種
フィード方式の伝導機構5により、複数基のドリフター
13を同時作動できる複数穴同時削孔装置1を提供する
こともできる。そのため、図4に示した比較的コンパク
トなスライド台16において、複数基のドリフター13
を同時作動できる複数穴同時削孔装置1を提供できる。
【0034】そして、この複数穴同時削孔装置1を用い
て、と同様に、法面6の複数点位置61に対して効率良
くかつ安全に同時に削孔することができる。
【0035】(実施例2)本例は、図7〜図14に示す
如く、法面6において、複数穴同時削孔装置1を用い
て、該法面6の複数点位置61に対して同時に削孔する
ウイングロック工法における法面削孔方法を提供するも
のである。
【0036】まず、既設のコンクリート又はモルタル吹
付面2等の法面6の下方位置の道路上に、複数穴同時削
孔装置1を設置する。この場合、既設のコンクリート又
はモルタル吹付面2上に、点線で示したような凹凸があ
れば、この面を切削するか、あるいは更にモルタルを吹
付けて、これを平にしておくとよいものである。
【0037】次に、図8に示す如く、法面6における複
数点位置61に対して、縦横と上下左右の削孔ピッチ6
2が略一定の間隔となるよう4本のドリフター13を配
置する。次いで、図9に示す如く、複数基のドリフター
13の間隔を、略一定に保持した状態でスライド台16
を介在して、アタッチメント15の上下動と、ブーム1
1の伸縮運動によりドリフター13の位置を、複数点位
置61に対応させながら前進させる。その結果、図10
に示す如く、略菱形四角形の各頂点に対して同時に削孔
することにより、略ボックス形状の複数穴60を法面6
に削孔することができる。
【0038】次に、図11に示す如く、略菱形四角形の
各頂点の複数穴60に、土留め用羽根板(ウイング部)
付きアンカー65を打設する。これにより、法面6上に
おいて、千鳥状掛けのアンカー打設形状の土留め部材を
配置することができる。次いで、図12に示す如く、法
面6上に基盤砂64を吹付けて、厚さ約12cmのサン
ドベース層64Aを形成する。
【0039】次に、図13に示す如く、サンドベース層
64A上に、長繊維を混入した厚層基材63を吹付け
て、厚みが約3〜4cmの厚層基材層63Aを形成す
る。これにより、図14に示す如く、厚みが約15〜1
6cmの2層構造からなる植生用深床層66を形成し、
根張りが良好な各種の植物67を植生し、法面6全体を
効率良く緑化することができる。
【0040】従って、本例によれば、法面6に複数穴同
時削孔装置1を用いて複数穴60を同時に削孔すると共
に、複数穴60に土留め部材としての羽根板付きアンカ
ー63を打設し、植物に最適の植生用深床層66を強固
に保持することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、請求項1においても例示した如く、「走行
台車7に装着した旋回自在のブーム11と、該ブーム1
1の先端部に取付けたガイドセル12と、該ガイドセル
12上を前進後退可能に取付けたドリフター13と、該
ドリフター13の先端部に取付けたビット141付きロ
ッド14とを装着した遠隔操作により作動する法面削孔
装置1において、ブーム11はアタッチメント15を介
在して1本のガイドセル12を取付けてなり、該ガイド
セル12はスライド台16を介在して複数基のドリフタ
ー13を取付けてなり、これらのドリフター13は削孔
ピッチ62に対して同調可能に取付けられかつロッド1
4の先端部において着脱可能なビット141をそれぞれ
有する」ことに特徴があり、これにより、法面6に複数
穴60を同時に削孔することができ、安全性及び施工性
に優れた複数穴同時削孔装置1を提供することができ
る。
【0042】請求項2に係る複数穴同時削孔装置1によ
れば、スライド台16が各種ギア類3、歯車伝導手段
4、エアー又は油圧シリンダー等のアキュムレーター及
び各種伝導機構5により構成されているため、動力源か
らの動力をドリフター13の先端部のビット付きロッド
14に効率良く伝えることができる。
【0043】請求項3に係る複数穴同時削孔装置1によ
れば、スライド台16が運転席71における遠隔操作に
より自動制御手段72を通じて複数基のドリフター13
を同時作動することができるため、切削作業が向上し施
工性に優れることになる。
【0044】請求項4に係る法面削孔方法によれば、法
面6において、該法面の高さ、縦横と上下左右の位置が
異なる複数点位置61に対してブームを介在して1本の
ガイドセル12に取付けた複数基のドリフター13を同
時作動することができるため、遠隔操作により該複数点
位置61に対して同時に削孔することができる。
【0045】請求項5に係る法面削孔方法によれば、複
数点位置61が20〜50cmの削孔ピッチでかつ2〜
6個の複数穴60を設けるものであるため、スライド台
16を介在して複数基のドリフター13を同時作動する
ことができ、法面6における複数穴60の同時削孔が容
易となり、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る複数穴同時削孔装置の全体
説明図である。
【図2】 実施例1に係る複数穴同時削孔装置の要部
拡大説明図である。
【図3】 実施例1に係る複数穴同時削孔装置の要部
拡大側面図である。
【図4】 コンパクトにしたスライド台の部分拡大図
である。
【図5】 複数基のドリフターを作動させる伝導機構
の部分拡大断面図である。
【図6】 他のスライド台を示す部分拡大図である。
【図7】 実施例2における法面の略平坦状に整地作
業を示す説明図である。
【図8】 実施例2における法面上の複数点位置の一
例を示す平面図である。
【図9】 実施例2における複数基のドリフターの整
列状態を示す正面図である。
【図10】 実施例2における複数穴のボックス形状の
配列状態を示す平面図である。
【図11】 実施例2におけるアンカーの配列状態を示
す平面図である。
【図12】 実施例2における法面上に形成したサンド
ベース層等を示す断面図である。
【図13】 実施例2における法面上に形成したサンド
ベース層と厚層基材層との2層構造の植生用深床層の断
面図である。
【図14】 実施例2における法面上に形成した植生用
深床層の植生状態を示す断面図である。
【図15】 従来の同時削孔用の法面削孔装置の一例を
示す斜視図である。
【図16】 従来の走行台車に配置したブームによる遠
隔操作が可能な法面削孔装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図17】 従来のブームの首振り状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 複数穴同時削孔装置 11 ブーム 12 ガイドセル 13 ドリフター 14 ロッド 141 ビット 15 アタッチメント 16 スライド台 6 法面 60 複数穴 61 複数点位置 62 削孔ピッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車に装着した旋回自在のブーム
    と、該ブームの先端部に取付けたガイドセルと、該ガイ
    ドセル上を前進後退可能に取付けたドリフターと、該ド
    リフターの先端部に取付けたビット付きロッドとを装着
    した遠隔操作により作動する法面削孔装置において、
    前記ブームにはアタッチメントを介在して1本のガイド
    セルを取付けてなり、該ガイドセルにはスライド台を介
    在して複数基のドリフターを取付けてなり、これらのド
    リフターは削孔ピッチに対して同調可能に取付けられか
    つロッドの先端部において着脱自在なビットをそれぞれ
    有することを特徴とする複数穴同時削孔装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド台は、ウォームギア、ベベ
    ルギア、フェースギア等の各種ギア類、ラック及びピニ
    オン等の歯車伝導手段、エアー又は油圧シリンダー等の
    アキュムレーター及びチェーン伝導又はベルト伝導等の
    各種伝導機構により、複数基のドリフターを削孔ピッチ
    に同調可能に取付けてなることを特徴とする請求項1に
    記載の複数穴同時削孔装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド台は、運転席における遠隔
    操作により自動制御手段を通じて複数基のドリフターを
    同時作動するように取付けられていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の複数穴同時削孔装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート又はモルタル吹付面等の法
    面において、該法面の高さ、縦横と上下左右の位置が異
    なる複数点位置に対して1本のガイドセルに取付けた複
    数基のドリフターを同時作動して遠隔操作により該複数
    点位置に対して同時に削孔することを特徴とする法面削
    孔方法。
  5. 【請求項5】 前記複数点位置は、削孔ピッチが20〜
    50cmでかつ2〜6個の複数穴を設けるための位置で
    あることを特徴とする請求項4に記載の法面削孔方法。
JP33502293A 1993-12-28 1993-12-28 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法 Pending JPH07189582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33502293A JPH07189582A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33502293A JPH07189582A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07189582A true JPH07189582A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18283872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33502293A Pending JPH07189582A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07189582A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3696365A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-19 Sandvik Mining and Construction Oy Rock drilling arrangement, rock drilling rig and drilling method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3696365A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-19 Sandvik Mining and Construction Oy Rock drilling arrangement, rock drilling rig and drilling method
AU2020200928B2 (en) * 2019-02-14 2021-04-29 Sandvik Mining And Construction Oy Rock drilling arrangement, rock drilling rig and drilling method
US11142953B2 (en) 2019-02-14 2021-10-12 Sandvik Mining And Construction Oy Rock drilling arrangement, rock drilling rig and drilling method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8317430B2 (en) Crawler-type and height adjustment drilling machine for setting roof and side wall anchor bolts and anchor cables
US7032686B2 (en) Drilling and bolting head for a bolting machine
CN110359922B (zh) 摇臂式掘进机以及巷道掘进施工方法
CN101086205A (zh) 掘锚钻复合机
DE2836659A1 (de) Kombinationsbohrvorrichtung
JP2008019581A (ja) ロックボルト用穿孔装置およびロックボルト用孔の穿孔方法
DE19522228C2 (de) Vortriebs- und Lademaschine
CN210768786U (zh) 摇臂式掘进机
DE2447604C3 (de) Teilschnittvortriebsmaschine zum Auffahren von Strecken oder Tunnels
JPH07189582A (ja) 複数穴同時削孔装置及びこれを用いた法面削孔方法
CN110094166B (zh) 一种切缝孔钻进机
JPH07217392A (ja) トンネル工事用作業装置
JP3135214B2 (ja) コンクリート法面補強アンカー埋入穴の穿孔施工方法、およびそれ用のアンカー埋入穴穿孔装置
US3338316A (en) Adjustable mounting for rock drills
JP3021183B2 (ja) さく孔装置
DE1169872B (de) Bohreinrichtung zum Herstellen von Aufhauen im Steinkohlenbergbau
DE19726613C2 (de) Selbstfahrende Bearbeitungsmaschine
CN202560108U (zh) 桩机孔底液压切割锯
RU2105859C1 (ru) Способ подачи бура гидроманипулятором при бурении вертикальных скважин
CN113404047B (zh) 一种用于与压桩机配套使用的高压冲水装置
CN219220309U (zh) 一种高速液压钻机
CN103375136A (zh) 桩机孔底液压切割锯
EP0207925B1 (de) Streckenvortriebsmaschine
JPH0765447B2 (ja) 削孔機
CN113207660A (zh) 移动式根部灌水装置