JPH07187727A - 熱線反射合せガラス - Google Patents
熱線反射合せガラスInfo
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- JPH07187727A JPH07187727A JP34807893A JP34807893A JPH07187727A JP H07187727 A JPH07187727 A JP H07187727A JP 34807893 A JP34807893 A JP 34807893A JP 34807893 A JP34807893 A JP 34807893A JP H07187727 A JPH07187727 A JP H07187727A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 紫外線照射に対する接着力の低下が少ない熱
線反射合せガラスを提供する。 【構成】 熱線反射合せガラスは、車外側となるガラス
板1の表面に熱線反射膜2を形成し、この熱線反射膜2
の表面にSUS酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成
し、中間膜4によってSUS酸化物膜またはCr酸化物
膜3を形成した面と車内側ガラス板5の外側面とを接合
している。熱線反射膜2はZnO膜21の上にAg膜22
を形成し、更にこのAg膜22の上にSUS膜またはCr
膜23を形成し、このSUS膜またはCr膜23の上に
ZnO膜24を形成し、更にこのZnO膜24の上にSU
S酸化物膜またはCr酸化物膜25を形成している。
線反射合せガラスを提供する。 【構成】 熱線反射合せガラスは、車外側となるガラス
板1の表面に熱線反射膜2を形成し、この熱線反射膜2
の表面にSUS酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成
し、中間膜4によってSUS酸化物膜またはCr酸化物
膜3を形成した面と車内側ガラス板5の外側面とを接合
している。熱線反射膜2はZnO膜21の上にAg膜22
を形成し、更にこのAg膜22の上にSUS膜またはCr
膜23を形成し、このSUS膜またはCr膜23の上に
ZnO膜24を形成し、更にこのZnO膜24の上にSU
S酸化物膜またはCr酸化物膜25を形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用のウインドシー
ルドガラス等として用いる合せガラスに関する。
ルドガラス等として用いる合せガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の合せガラスとして、ガラス板
間に熱線反射膜を介在せしめ、乗員の熱暑感や冷房負荷
の軽減を図るようにしたものがある。一般的な熱線反射
機能を備えた合せガラスは、車外側となるガラス板の内
側面に、ZnO、TiO2、ITOまたはSnO2膜等の透
明金属酸化物でAg膜の両面を挟んだサンドイッチ構造
の熱線反射膜を形成し、この熱線反射膜が形成された面
と車内側となるガラス板の外側面とをポリビニルビチラ
ール等の中間膜を介して接合している。
間に熱線反射膜を介在せしめ、乗員の熱暑感や冷房負荷
の軽減を図るようにしたものがある。一般的な熱線反射
機能を備えた合せガラスは、車外側となるガラス板の内
側面に、ZnO、TiO2、ITOまたはSnO2膜等の透
明金属酸化物でAg膜の両面を挟んだサンドイッチ構造
の熱線反射膜を形成し、この熱線反射膜が形成された面
と車内側となるガラス板の外側面とをポリビニルビチラ
ール等の中間膜を介して接合している。
【0003】しかしながら、上記の合せガラスにあって
は、紫外線によって中間膜に接する側のZnO(透明金
属酸化物)が変質し、Ag膜との界面の結合力が弱ま
り、接着力が低下したり、ZnOの変質によって屈折率
が低下し、その結果、光学膜厚が変化し色調が変る問題
がある。
は、紫外線によって中間膜に接する側のZnO(透明金
属酸化物)が変質し、Ag膜との界面の結合力が弱ま
り、接着力が低下したり、ZnOの変質によって屈折率
が低下し、その結果、光学膜厚が変化し色調が変る問題
がある。
【0004】そこで、特開平3−164451号公報或
いは特開平3−200101号公報には、熱線反射膜を
構成するZnO膜と中間膜との間にTa2O5、SiO2、Z
rBxOy、ZrSixOyを介在させ変質を防止するように
した構造が提案されている。
いは特開平3−200101号公報には、熱線反射膜を
構成するZnO膜と中間膜との間にTa2O5、SiO2、Z
rBxOy、ZrSixOyを介在させ変質を防止するように
した構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したTa2O5、Si
O2、ZrBxOy、ZrSixOy等の膜は、DCスパッタリ
ングにて形成しているが、Ta2O5、ZrBxOy、ZrSi
xOyについてはターゲット価格が高く、成膜速度も遅
い。またSiO2についてはDCスパッタリングで安定し
て成膜することができない。
O2、ZrBxOy、ZrSixOy等の膜は、DCスパッタリ
ングにて形成しているが、Ta2O5、ZrBxOy、ZrSi
xOyについてはターゲット価格が高く、成膜速度も遅
い。またSiO2についてはDCスパッタリングで安定し
て成膜することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願の第1発明は、一方のガラス板の熱線反射膜が形成
された面と他方のガラス板の一面とを中間膜を介して接
合してなる熱線反射合せガラスにおいて、前記熱線反射
膜と中間膜との間にFe−Ni−Cr合金(SUS)酸化
物膜またはCr酸化物膜を介在せしめた。
本願の第1発明は、一方のガラス板の熱線反射膜が形成
された面と他方のガラス板の一面とを中間膜を介して接
合してなる熱線反射合せガラスにおいて、前記熱線反射
膜と中間膜との間にFe−Ni−Cr合金(SUS)酸化
物膜またはCr酸化物膜を介在せしめた。
【0007】また本願の第2発明は、一方のガラス板の
熱線反射膜が形成された面と他方のガラス板の一面とを
中間膜を介して接合してなる熱線反射合せガラスにおい
て、前記熱線反射膜はAg膜の両側面に金属酸化物膜と
してZnO、TiO2、ITO(インジュウム−スズ−オ
キサイド)またはSnO2膜を形成してなり、また前記A
g膜と中間膜側の金属酸化物膜との間にFe−Ni−Cr合
金(SUS)またはCrを介在せしめた。
熱線反射膜が形成された面と他方のガラス板の一面とを
中間膜を介して接合してなる熱線反射合せガラスにおい
て、前記熱線反射膜はAg膜の両側面に金属酸化物膜と
してZnO、TiO2、ITO(インジュウム−スズ−オ
キサイド)またはSnO2膜を形成してなり、また前記A
g膜と中間膜側の金属酸化物膜との間にFe−Ni−Cr合
金(SUS)またはCrを介在せしめた。
【0008】ここで、前記Ag膜の厚さは50〜150Å、Z
nO等の金属酸化物膜の厚さは300〜500Å、Fe−Ni−
Cr合金酸化物膜またはCr酸化物膜の厚さは10〜50Å、
Fe−Ni−Cr合金膜またはCr膜の厚さは5〜20Åとす
るのが好ましい。この厚さ範囲は、この範囲未満である
と熱線反射機能が低下し、範囲を超えると可視光透過率
が自動車用ガラスに要求される70%以上を満足するこ
とができなくなるからである。
nO等の金属酸化物膜の厚さは300〜500Å、Fe−Ni−
Cr合金酸化物膜またはCr酸化物膜の厚さは10〜50Å、
Fe−Ni−Cr合金膜またはCr膜の厚さは5〜20Åとす
るのが好ましい。この厚さ範囲は、この範囲未満である
と熱線反射機能が低下し、範囲を超えると可視光透過率
が自動車用ガラスに要求される70%以上を満足するこ
とができなくなるからである。
【0009】
【作用】例えば、車外側となるガラス板の内側面にDC
スパッタリングで、ZnO膜、Ag膜、Fe−Ni−Cr合
金膜またはCr膜、ZnO膜、Fe−Ni−Cr合金酸化物
膜またはCr酸化物膜を順次形成し、この膜を形成した
面と車内側となるガラス板の外側面とをポリビニルブチ
ラール等の中間膜で接合する。
スパッタリングで、ZnO膜、Ag膜、Fe−Ni−Cr合
金膜またはCr膜、ZnO膜、Fe−Ni−Cr合金酸化物
膜またはCr酸化物膜を順次形成し、この膜を形成した
面と車内側となるガラス板の外側面とをポリビニルブチ
ラール等の中間膜で接合する。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る熱線反射合せガ
ラスの一例を示す断面図であり、熱線反射合せガラスは
車外側となるガラス板1の表面に熱線反射膜2を形成
し、この熱線反射膜2の表面にFe−Ni−Cr合金(S
US)酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成し、ポリビ
ニルビチラール(中間膜)4によってFe−Ni−Cr合
金(SUS)酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成した
面と車内側ガラス板5の外側面とを接合している。
説明する。ここで、図1は本発明に係る熱線反射合せガ
ラスの一例を示す断面図であり、熱線反射合せガラスは
車外側となるガラス板1の表面に熱線反射膜2を形成
し、この熱線反射膜2の表面にFe−Ni−Cr合金(S
US)酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成し、ポリビ
ニルビチラール(中間膜)4によってFe−Ni−Cr合
金(SUS)酸化物膜またはCr酸化物膜3を形成した
面と車内側ガラス板5の外側面とを接合している。
【0011】また、前記熱線反射膜2は厚さが300〜500
ÅのZnO、TiO2、ITOまたはSnO2膜21の上に
厚さが50〜150ÅのAg膜22を形成し、更にこのAg膜
22の上に厚さが5〜20ÅのFe−Ni−Cr合金(SU
S)膜またはCr膜23を形成し、このSUS膜または
Cr膜23の上に再び厚さが300〜500ÅのZnO、Ti
O2、ITOまたはSnO2膜24を形成し、更にこのZn
O、TiO2、ITOまたはSnO2膜24の上に厚さが10
〜50ÅのFe−Ni−Cr合金(SUS)酸化物膜または
Cr酸化物膜25を形成している。ここで、Fe−Ni−
Cr合金中のNiは3.5〜22wt%、Crは15〜2
6wt%である。
ÅのZnO、TiO2、ITOまたはSnO2膜21の上に
厚さが50〜150ÅのAg膜22を形成し、更にこのAg膜
22の上に厚さが5〜20ÅのFe−Ni−Cr合金(SU
S)膜またはCr膜23を形成し、このSUS膜または
Cr膜23の上に再び厚さが300〜500ÅのZnO、Ti
O2、ITOまたはSnO2膜24を形成し、更にこのZn
O、TiO2、ITOまたはSnO2膜24の上に厚さが10
〜50ÅのFe−Ni−Cr合金(SUS)酸化物膜または
Cr酸化物膜25を形成している。ここで、Fe−Ni−
Cr合金中のNiは3.5〜22wt%、Crは15〜2
6wt%である。
【0012】具体的な実施例と比較例についての評価を
(表1)に示す。但し、成膜方法、合せガラスの作製条
件及び評価方法は以下の通りである。 (成膜方法) 成膜装置 :インラインスハ゜ッタリンク゛装置(日本真
空製SCH-3030)ターケ゛ットサイス゛ :50×12.5スハ゜ッタリンク゛ 電源 :DCスハ゜ッタリンク゛カ゛ス 導入前圧力:8×10-6torr以下 基板 :透明フロートカ゛ラス2mm サイス゛300×
300mm 基板洗浄 :超音波洗浄+温純水乾燥 成膜条件 :(表2)に示す (合せガラスの作製条件)カ゛ラス 板 :フ゛ロンス゛カ゛ラス2mm×2 PVB中間膜:セキスイ社製0.76mm 仮接着 :加熱+ロール脱気オートクレーフ゛ :エアオートクレーフ゛ (評価方法) 接着性:JIS 3211/3212に定められた紫外線照射装
置にて、照射前、100、400、1000時間照射後
の合せガラス接着力をパンメル試験にて評価した。 パンメル試験:サンプルを−18℃で保温後、一定の衝
撃力を与えてガラスを破砕し、露出したPVB面を標準
サンプルと比較しながら等級を判定する。等級は0〜1
0で表示し、等級0は中間膜が100%露出、等級10
は全く露出していない状態を示す。 色調変化:強エネルギウェザーメータ(スガ試験機製)
にて照射前、225、500、1000時間照射後のサ
ンプルの透過、反射色調を分光光度計(日立製U−34
00)にて測定し、照射前を基準にした照射後のLab
色差を求めた。
(表1)に示す。但し、成膜方法、合せガラスの作製条
件及び評価方法は以下の通りである。 (成膜方法) 成膜装置 :インラインスハ゜ッタリンク゛装置(日本真
空製SCH-3030)ターケ゛ットサイス゛ :50×12.5スハ゜ッタリンク゛ 電源 :DCスハ゜ッタリンク゛カ゛ス 導入前圧力:8×10-6torr以下 基板 :透明フロートカ゛ラス2mm サイス゛300×
300mm 基板洗浄 :超音波洗浄+温純水乾燥 成膜条件 :(表2)に示す (合せガラスの作製条件)カ゛ラス 板 :フ゛ロンス゛カ゛ラス2mm×2 PVB中間膜:セキスイ社製0.76mm 仮接着 :加熱+ロール脱気オートクレーフ゛ :エアオートクレーフ゛ (評価方法) 接着性:JIS 3211/3212に定められた紫外線照射装
置にて、照射前、100、400、1000時間照射後
の合せガラス接着力をパンメル試験にて評価した。 パンメル試験:サンプルを−18℃で保温後、一定の衝
撃力を与えてガラスを破砕し、露出したPVB面を標準
サンプルと比較しながら等級を判定する。等級は0〜1
0で表示し、等級0は中間膜が100%露出、等級10
は全く露出していない状態を示す。 色調変化:強エネルギウェザーメータ(スガ試験機製)
にて照射前、225、500、1000時間照射後のサ
ンプルの透過、反射色調を分光光度計(日立製U−34
00)にて測定し、照射前を基準にした照射後のLab
色差を求めた。
【0013】
【表1】
【表2】
【0014】(表1)から明らかなように、本発明の範
囲に入る実施例1〜5は紫外線100時間照射後、及び
強エネルギウェザーメータ1000時間後であっても、
接着力及び色調は殆んど変化しないことが分る。一方、
SUS、SUSOxを設けない比較例1にあっては、紫
外線100時間照射後には接着力が0になってしまい、
また、色調変化も大きく、SUSOxを設けない比較例
2にあっては、接着力の低下が大きく、CrOxを設けな
い比較例2にあっては、接着力の低下が特に大きく、S
iO2をSUSOxのか割に設けた比較例4にあってはSi
ターゲットを用いたDC電源での放電はできなかった。
囲に入る実施例1〜5は紫外線100時間照射後、及び
強エネルギウェザーメータ1000時間後であっても、
接着力及び色調は殆んど変化しないことが分る。一方、
SUS、SUSOxを設けない比較例1にあっては、紫
外線100時間照射後には接着力が0になってしまい、
また、色調変化も大きく、SUSOxを設けない比較例
2にあっては、接着力の低下が大きく、CrOxを設けな
い比較例2にあっては、接着力の低下が特に大きく、S
iO2をSUSOxのか割に設けた比較例4にあってはSi
ターゲットを用いたDC電源での放電はできなかった。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
熱線反射合せガラスの熱線反射膜と接合用の中間膜との
間にFe−Ni−Cr合金酸化物膜またはCr酸化物膜を介
在せしめたので、紫外線の照射によっても、ZnO等の
熱線反射膜を構成する金属酸化物膜が中間膜との干渉に
より変質するのを低コストで防止することができる。
熱線反射合せガラスの熱線反射膜と接合用の中間膜との
間にFe−Ni−Cr合金酸化物膜またはCr酸化物膜を介
在せしめたので、紫外線の照射によっても、ZnO等の
熱線反射膜を構成する金属酸化物膜が中間膜との干渉に
より変質するのを低コストで防止することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱線反射合せガラスの一例を示す
断面図
断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 一方のガラス板の熱線反射膜が形成され
た面と他方のガラス板の一面とを中間膜を介して接合し
てなる熱線反射合せガラスにおいて、前記熱線反射膜と
中間膜との間にFe−Ni−Cr合金酸化物膜またはCr酸
化物膜を介在せしめたことを特徴とする熱線反射合せガ
ラス。 - 【請求項2】 請求項1に記載の熱線反射合せガラスに
おいて、前記熱線反射膜はAg膜の両側面に金属酸化物
膜としてZnO、TiO2、ITOまたはSnO2膜を形成
してなり、前記Ag膜の厚さは50〜150Å、金属酸化物膜
の厚さは300〜500Å、Fe−Ni−Cr合金酸化物膜また
はCr酸化物膜の厚さは10〜50Åであることを特徴とす
る熱線反射合せガラス。 - 【請求項3】 一方のガラス板の熱線反射膜が形成され
た面と他方のガラス板の一面とを中間膜を介して接合し
てなる熱線反射合せガラスにおいて、前記熱線反射膜は
Ag膜の両側面に金属酸化物膜としてZnO、TiO2、I
TOまたはSnO2膜を形成してなり、また前記Ag膜と
中間膜側の金属酸化物膜との間にFe−Ni−Cr合金ま
たはCrを介在せしめたことを特徴とする熱線反射合せ
ガラス。 - 【請求項4】 請求項3に記載の熱線反射合せガラスに
おいて、前記熱線反射膜を構成するAg膜の厚さは50〜1
50Å、金属酸化物膜の厚さは300〜500Å、Fe−Ni−C
r合金膜またはCr膜の厚さは5〜20Åであることを特徴
とする熱線反射合せガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34807893A JPH07187727A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱線反射合せガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34807893A JPH07187727A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱線反射合せガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187727A true JPH07187727A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18394602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34807893A Withdrawn JPH07187727A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱線反射合せガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07187727A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020022426A1 (ja) | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 株式会社クラレ | 赤外線遮蔽性積層シートとその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34807893A patent/JPH07187727A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020022426A1 (ja) | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 株式会社クラレ | 赤外線遮蔽性積層シートとその製造方法 |
KR20210037675A (ko) | 2018-07-27 | 2021-04-06 | 주식회사 쿠라레 | 적외선 차폐성 적층 시트와 그 제조 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |