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JPH07186710A - 電気自動車用空気調和装置 - Google Patents

電気自動車用空気調和装置

Info

Publication number
JPH07186710A
JPH07186710A JP5351649A JP35164993A JPH07186710A JP H07186710 A JPH07186710 A JP H07186710A JP 5351649 A JP5351649 A JP 5351649A JP 35164993 A JP35164993 A JP 35164993A JP H07186710 A JPH07186710 A JP H07186710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defrosting
refrigerant
air
heat exchanger
outdoor heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5351649A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Isaji
晃 伊佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5351649A priority Critical patent/JPH07186710A/ja
Priority to US08/271,464 priority patent/US5544493A/en
Publication of JPH07186710A publication Critical patent/JPH07186710A/ja
Priority to US08/650,972 priority patent/US5664429A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員乗車中の除霜回数を減らし、乗員乗車中
にやむ得ず除霜を行う場合は、乗員に不快感を与えずに
除霜を行う。 【構成】 キースイッチがONの状態で着霜を検出した際
は、冷凍サイクル31を暖房サイクルにし、電磁弁46
を開、電磁弁38を閉とする。そして、室内送風機4を
弱で作動させ、室外送風機41を停止させる。第1の除
霜手段は、乗員に暖かい温風を吹き出すことで、乗員に
冷風を吹き出して不快感を与える不具合がなく、車室内
の冷え込みを防げる。暖房運転後のバッテリの充電時に
は、乗員が乗車していないため、車室内に冷風が吹き出
されても、乗員等に不快感を与えない。そして、車室内
に冷風が吹き出す第2除霜手段を採用するため、効率良
く室外熱交換器33を除霜することができる。充電時に
効率良く除霜が行われる為、乗員乗車中における除霜回
数がへる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルによって
車室内の冷暖房を行う電気自動車用の空気調和装置に関
するもので、特に室外熱交換器の除霜に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルのヒートポンプによって、
車室内の暖房を行う場合、室外熱交換器に着霜する場合
がある。室外熱交換器が着霜すると、室外熱交換器の効
率が著しく低下するため、除霜を行う必要がある。冷凍
サイクルの暖房時に除霜を行う技術としては、ルームエ
アコンの除霜技術が知られている。ルームエアコンの除
霜は、暖房時に冷凍サイクルを冷房サイクルに逆転する
とともに、室内ファンを止めて、暖房を中断することに
よって行う技術が一般的である。また、冷媒圧縮機の回
転速度をインバータによって巧みに制御して弱いながら
も暖房しながら除霜する除霜方法も知られるようになっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の車室内は、ル
ームエアコンが暖房する部屋に比較して容積が大変小さ
いため、空気調和装置の吹出風が乗員に直接当たる。こ
のため、弱い暖房に切り替えて除霜を行う場合は、生暖
かい吹出風が直接乗員に当たるため、除霜中、乗員に不
快感を与えてしまう。
【0004】また、車室内は、走行風の影響や断熱効率
が小さいため、暖房を停止すると大変冷えやすい。この
ため、暖房を停止して除霜を行うと、車室内が冷えて、
乗員に不快感を与えてしまう。この解決策としては、除
霜中に電気ヒータによって室内に吹き出す空気を加熱す
るか、乗員が乗車中はなるべく除霜を行わなくても良い
方法を開発することである。
【0005】しかるに、除霜時に電気ヒータを用いる
と、電気ヒータの作動のためにバッテリの電力が消費し
て、車両の走行距離が短くなってしまう。また、電気ヒ
ータを空気調和装置に搭載するすることは、部品点数の
増加や安全性確保のためにコストが大変高くなってしま
う。このため、暖房運転時になるべく除霜を行わなくて
も良い技術の開発が望まれる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、乗員乗車中の除霜回数を減らし、
乗員乗車中にやむを得ず除霜を行う場合は乗員に極力不
快感を与えずに除霜を行う電気自動車用空気調和装置の
提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気自動車用空
気調和装置は、上記の目的を達成するために、次の技術
的手段を採用した。電気自動車用空気調和装置は、車両
を走行させる出力を発生する走行用モータと、この走行
用モータに電力の供給を行うバッテリと、このバッテリ
の充電を行う充電手段と、車室内に向けて空気を送るた
めのダクトと、前記ダクト内で車室内に向かう空気流を
生じさせる送風機と、前記ダクト内に配置され、車室内
に吹き出される空気を加熱する室内コンデンサと車室内
に吹き出される空気を冷却する室内エバポレータと室外
空気と冷媒を熱交換させる室外熱交換器と前記冷媒の吸
入圧縮を行う冷媒圧縮機と前記冷媒の流れ方向を切り換
えて冷房,暖房および除湿の各運転が行なえる冷媒流路
切り換え手段とを有するヒートポンプ式の冷凍サイクル
と、前記送風機および前記冷凍サイクルを制御する制御
装置とを備え、前記制御装置は、前記冷媒圧縮機,前記
室内コンデンサ,前記室外熱交換器,前記減圧装置,前
記室内エバポレータの順に前記冷媒を循環させて前記室
外熱交換器を除霜する第1除霜手段と前記冷媒圧縮機,
前記室外熱交換器,前記減圧装置,前記室内エバポレー
タの順に前記冷媒を循環させて前記室外熱交換器を除霜
する第2除霜手段とを備える。
【0008】そして、前記第1除霜手段は乗員乗車中に
用い、第2除霜手段は充電中等の乗員のいない時に用い
る。
【0009】
【作用】以上に述べた本発明の構成によると、乗員の乗
車中に室外熱交換器の除霜を行う場合は、冷媒を冷媒圧
縮機、室内コンデンサ、室外熱交換器、減圧装置、室内
エバポレータ、冷媒圧縮機の順に循環させる(第1除霜
手段)。つまり、冷媒圧縮機によって圧縮された高温高
圧の冷媒は室内コンデンサによって冷却されるが、この
冷媒は、次の循環路である室外熱交換器に付着した霜を
溶かすのに充分な熱を持っており、この熱で室外熱交換
器の除霜が行われる。そして、室内コンデンサがヒータ
として働くために暖房された空気が車室内に送られる。
【0010】また、電気自動車は、走行可能時間が比較
的短く、バッテリの充電と走行とが交互に行われる。そ
して、バッテリの充電が行われると、冷媒を冷媒圧縮
機、室外熱交換器、減圧装置、室内エバポレータ、冷媒
圧縮機の順に循環させる(第2除霜手段)。つまり、冷
媒圧縮機によって圧縮された高温高圧の冷媒が霜が付着
した室外熱交換器に送られ、付着した霜を溶かす。この
ように、充電中に除霜を行うことによって、充電完了
後、室外熱交換器に着霜するまでの間隔を長くすること
ができる。つまり、乗員の乗車中において室外熱交換器
に着霜する割合が少なくなる。
【0011】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成によると、電
気自動車用空気調和装置は、充電時に除霜を行うことに
よって、乗員の乗車中に着霜する割合を少なくできる。
つまり、乗員乗車中における除霜回数を減らすことがで
きるため、除霜が行われることによる不快感を減らすこ
とができる。
【0012】また、乗員の乗車中の除霜は、弱いながら
も暖房された暖かい空気が車室内に吹き出されるため
に、乗員に与える不快感を極力抑えることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の電気自動車用空気調和装置
を、図に示す第1実施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1は本発明の第1実施例を示す
もので、図1に室内ユニットおよび冷凍サイクルの冷媒
回路図を備えた電気自動車用空気調和装置の構成図を示
す。
【0014】室内ユニット1は、車室内に向けて空気を
送る空気通路をなすダクト2を備える。このダクト2
は、車室内に配置され、ダクト2の一端(空気上流側部
位)には、内外気切替手段3および送風機ユニット4が
接続されている。内外気切替手段3は、車室内と連通し
て車室内の空気(内気)を導入する内気導入口5と、車
室外と連通して車室外の空気(外気)を導入する外気導
入口6とを備える。そして、内外気切替手段3は、内外
気切替ダンパ7を備え、この内外気切替ダンパ7によ
り、ダクト2内に導かれる空気を内気と外気とで切り替
えることができる。
【0015】送風機ユニット4は、ファンケース8、フ
ァン9、モータ10からなり、モータ10は通電を受け
るとファン9を回転し、内気または外気をダクト2を介
して室内へ送る。ダクト2の他端(空気下流側部位)に
は、ダクト2内を通過した空気を車室内の各部に向けて
吹き出す吹出口が形成されている。この吹出口は、室内
前部の中央より、乗員の上半身に向けて主に冷風を吹き
出すセンタフェイス吹出口13、室内前部の両脇より、
乗員の上半身あるいはサイドガラスに向けて主に冷風を
吹き出すサイドフェイス吹出口14、乗員の足元に向け
て主に温風を吹き出すフット吹出口15、窓ガラスに向
けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口16からな
る。また、ダクト2内には、サイドフェイス吹出口14
を除く他の吹出口へ通じる空気通路に、各吹出口への空
気流を制御するセンタフェイスダンパ17、フットダン
パ18、およびデフロスタダンパ19が設けられてい
る。なお、センタフェイス吹出口13およびサイドフェ
イス吹出口14には、乗員の好みに応じて空気の吹出量
を手動調節する乗員開閉ダンパ20が設けられている。
【0016】ダクト2内には、内部を通過する冷媒(冷
熱源あるいは温熱源)と空気との熱交換を行う冷凍サイ
クル31の構成要素をなす室内エバポレータ80および
室内コンデンサ81が、空気通路の全面に設けられてい
る。冷凍サイクル31は、室内エバポレータ80と室内
コンデンサ81とによって車室内の冷房と暖房を行うヒ
ートポンプ式冷凍サイクルで、上述の室内エバポレータ
80と室内コンデンサ81の他に、室外熱交換器33、
冷媒圧縮機34、第1減圧装置35a、第2減圧装置3
5b、アキュムレータ36、および冷媒の流れ方向を切
り替える四方弁37(本発明の冷媒流路切り換え手段)
を備え、冷媒配管38によって接続されてなる。
【0017】室外熱交換器33は、ダクト2の外部にお
いて車室外の空気と冷媒との熱交換を行うもので、室外
ファン41を備えるとともに、車両の走行によって生じ
る走行風の当たる位置に設けられている。冷媒圧縮機3
4は、冷媒の吸入、圧縮、吐出を行うもので、図示しな
い電動モータにより駆動される。この冷媒圧縮機34
は、例えば電動モータと一体的に密封ケース内に配置さ
れる。電動モータは、インバータ42の制御によって回
転速度が連続的に可変するもので、電動モータの回転速
度の変化によって、冷媒圧縮機34の冷媒吐出容量が連
続的に変化する。
【0018】第1減圧装置35aは、冷房用キャピラリ
チューブ43によって構成されており、冷媒配管38の
一部に挿入されている。この冷房用キャピラリチューブ
43は、室外熱交換器33から室内エバポレータへ流入
する冷媒を減圧膨張するものである。また、冷房用キャ
ピラリチューブ43と四方弁37とを結ぶ冷媒配管38
途中に、冷媒の流れ方向を切り換える電磁弁45が挿入
されている。
【0019】第2減圧装置35bは、暖房用キャピラリ
チューブ44によって構成されており、冷媒配管38に
一部に挿入されている。この暖房用キャピラリチューブ
44は、室内コンデンサ81から室外熱交換器33へ流
入する冷媒を減圧膨張するものである。また、暖房用キ
ャピラリチューブ44には、並列に電磁弁46が設けら
れている。そして、電磁弁46は、除霜時に暖房用キャ
ピラリチューブ44をバイパスさせるものである。ま
た、電磁弁46と室外熱交換器33とを結ぶ冷媒配管3
8途中に、冷房時に室内コンデンサ81に冷媒が流入し
ないように一方向弁47が設けられている。
【0020】アキュムレータ36は、冷凍サイクル31
内の余剰冷媒を蓄えるとともに、冷媒圧縮機34に気相
冷媒を送り、液冷媒が冷媒圧縮機34に吸い込まれるの
を防ぐように設けられている。四方弁37は、冷媒の流
れ方向を切り替えて室外熱交換器33をエバポレータあ
るいはコンデンサに切り替えるもので、四方弁37は冷
房運転時、暖房運転時および除霜運転時(後述する室内
除霜方法による除霜運転時および室外除霜方法による除
霜運転時)に、冷媒の流れを切り替える。
【0021】冷房運転時は、冷媒圧縮機34の吐出した
冷媒を、四方弁37→室外熱交換器33→冷房用キャピ
ラリチューブ43→室内エバポレータ80→アキュムレ
ータ36→冷媒圧縮機34の順に流す(図中矢印C参
照)。暖房運転時は、冷媒圧縮機34から吐出した冷媒
を、四方弁37→室内コンデンサ81→暖房用キャピラ
リチューブ44→室外熱交換器33→アキュムレータ3
6→冷媒圧縮機34の順に流す(図中矢印H参照)。
【0022】除霜運転時は、冷媒圧縮機34の吐出した
冷媒を、四方弁37→室内コンデンサ81→電磁弁46
→室外熱交換器33→冷房用キャピラリチューブ43→
室内エバポレータ80→アキュムレータ36→冷媒圧縮
機34の順に流す(第1除霜手段、図中矢印F参照)。
または、冷房運転時と同様、冷媒圧縮機34の吐出した
冷媒を、四方弁37→室外熱交換器33→冷房用キャピ
ラリチューブ43→室内エバポレータ80→アキュムレ
ータ36→冷媒圧縮機34の順に流す(第2除霜手段、
図中矢印C参照)。
【0023】上述の送風機4、四方弁37、インバータ
42、室外ファン41、各ダンパを駆動するアクチュエ
ータ(図示しない)等の電気部品は、図2に示す制御装
置50によって通電制御される。制御装置50は、乗員
によって操作されるコントロ−ルパネル51の操作信号
や、各種センサ信号等に従って、各電気部品の通電制御
を行うもので、コントロ−ルパネル51は操作性の良い
位置に設置される。
【0024】コントロ−ルパネル51は、図3に示すよ
うに、各吹出モードの設定を行う吹出モード切替スイッ
チ群52、ダクト2より車室内へ吹き出される風量を設
定する風量設定スイッチ53、内外気の設定を行う内外
気設定スイッチ54、各空調モードの設定および停止を
指示する空調モード設定スイッチ群55、空調モードと
設定位置に応じて冷媒圧縮機34の回転速度の設定を行
う温度調節レバー56、手動により除霜の開始を指示す
る除霜スイッチ57を備える。
【0025】また、空調モード設定スイッチ群55に
は、送風モードの起動を指示する送風スイッチ55a、
冷房モードの起動を指示する冷房スイッチ55b、暖房
モードの起動を指示する暖房スイッチ55c、および各
運転モードの運転の停止を指示する停止スイッチ55d
が設けられている。また、センサ信号を制御装置50に
送る各種センサとして、冷媒圧縮機34の温度を検出す
る冷媒圧縮機温度検出器61、冷媒圧縮機34の吐出圧
力を検出する圧力センサ62、冷媒圧縮機34の吐出側
の冷媒圧力が設定値以上に上昇した際にONする高圧スイ
ッチ63、室内熱交換器32の温度を検出する室内熱交
サーミスタ64、室外熱交換器33の着霜を検出する室
外熱交サーミスタ65、車室内の温度を検出する温度サ
ーミスタ66、電気自動車の電源である直流200Vの
バッテリ67からインバータ42に供給される電流値を
検出する電流検出器68等が設けられている。
【0026】バッテリ67は、車両を走行させる回転出
力を発生する走行用モータ(図示しない)に電力の供給
を行うものである。このバッテリ67は、走行等によっ
て消費した電力を充電するための充電装置70(充電手
段)を備える。この充電装置70は、電力供給源(電気
スタンドあるいは商業用電源)に接続されるコンセント
71を備え、このコンセント71を電力供給源に接続す
ることにより、バッテリ67の充電を行うものである。
【0027】制御装置50は、バッテリ67が充電され
ているか否かをモニターするように設けられている。ま
た、制御装置50は、図示しないキースイッチがONされ
ているか否かをモニターするように設けられている。そ
して、制御装置50は、キースイッチがOFF されている
際あるいはバッテリ67が充電されている際は乗員が乗
車していないと判断し、キースイッチがONされている際
は乗員が乗車していると判断する。
【0028】また、制御装置50は、コンピュータを用
いたもので、室外熱交換器33を除霜する除霜手段がプ
ログラミングされている。本実施例の除霜手段は、乗員
乗車中(本実施例ではキースイッチON時)において車室
内に弱いながらも温風を送風し、室外熱交換器33の除
霜を行う第1除霜手段と、乗員が乗車していない状態
(キースイッチOFF 時、バッテリ充電時)において車室
内に冷風を吹き出し、室外熱交換器33の除霜を行う第
2除霜手段とを採用する。
【0029】〔第1除霜手段の作動〕乗員乗車中におい
て室外熱交換器33の除霜を行う際の冷媒の流れを図1
に示す(図中矢印F参照)。コンプレッサ34で圧縮さ
れた高温高圧の冷媒は、四方弁37を通過し室内コンデ
ンサ81に送られる。室内コンデンサ81に送られた高
温高圧の冷媒は、電磁弁46(開弁状態)に送られる。
そして、電磁弁46に送られた高温高圧の冷媒は、一方
向弁47を通過し、室外熱交換器33に送られる。室外
熱交換器33に送られた高温高圧の冷媒は、室外熱交換
器33に付着した霜を溶かす。
【0030】次に冷媒は、冷房用チャピラリチューブ4
3にて急激に膨張させられ低温低圧の霧状となる。低温
低圧となった冷媒は室内エバポレータ80に送られ、エ
バポレータ50の周囲の温度の高い空気から熱を吸収し
て蒸発し、気体状の冷媒となってアキュムレータ36に
送られる。そして、アキュムレータでは、冷凍サイクル
31の余剰冷媒を蓄えるとともに、冷媒圧縮機34に気
相冷媒を送っている。
【0031】ここで、送風機4は弱で作動しており、弱
い風を空気下流側部位に位置する室内エバポレータ80
および室内コンデンサ81に送っている。これによっ
て、送風機4によって送風された空気は、室内エバポレ
ータ80によって冷却されるが室内コンデンサ81に暖
められるため、弱いながらも暖かい空気が車室内に送風
される。また、室外熱交換器33に付着した霜を効率よ
く除去するために室外ファン41は停止している。
【0032】第1除霜手段の作動を図4に示すフローチ
ャートを用いて説明する。キースイッチがONされた状態
で、暖房運転が選択されている場合は(スタート)、室
外熱交換器33が着霜しているか否かの判断を行う(ス
テップS11)。この着霜の判断は、例えば室外熱交換
器33の温度が所定温度(例えば−5℃)に低下するか
など周知の着霜検知方法によって検出するものである。
また、この際、着霜スイッチ57が点灯する。そして、
このステップS11の判断結果がYESの場合、車室内
に弱いながらも暖かい温風を送風する第1除霜方法で室
外熱交換器33の除霜を行い(ステップS12)、リタ
ーンする。
【0033】ステップS11の判断結果がNOの場合
は、乗員によって除霜スイッチ57がONされたか否かの
判断を行う(ステップS13)。このステップS13の
判断結果がYESの場合は、ステップS12に進み上記
の第1除霜手段によって除霜が行われる。また、ステッ
プS13の判断結果がNOの場合は、リターンする。
【0034】ここで、ステップS12において、除霜が
終了すると{例えば室外熱交換器33の温度が所定温度
(例えば10℃)に上昇するか、除霜時間が所定時間
(例えば10分間)経過した場合など}、リターンす
る。 〔第2除霜手段の作動〕乗員が乗車していない状態(キ
ースイッチOFF 時、バッテリ充電時)において車室内に
冷風を吹き出し除霜を行う際の冷媒の流れを図1に示す
(矢印Cに示す)。
【0035】この冷媒の流れは冷房運転時と同じであ
り、コンプレッサ34で圧縮された高温高圧の冷媒は、
四方弁37、そして一方向弁48を通過し室外熱交換器
33に送られる。室外熱交換器33に送られた高温高圧
の冷媒は、室外熱交換器33に付着した霜を溶かす。そ
して、この冷媒は冷房用キャピラリチューブ43に送ら
れ、急激に膨張させられ低温低圧の霧状となる。低温低
圧となった冷媒は室内エバポレータ80に送られ、エバ
ポレータ50の周囲の温度の高い空気から熱を吸収して
蒸発し、気体状の冷媒となってアキュムレータ36に送
られる。そして、アキュムレータでは、冷凍サイクル3
1の余剰冷媒を蓄えるとともに、冷媒圧縮機34に気相
冷媒を送っている。
【0036】ここで、第2除霜手段が実施される際は、
乗員は乗車していないため、冷風が車室内に吹き出され
ても何ら問題がない。そこで本実施例における第2除霜
方法は、室外熱交換器33をコンデンサとして作動させ
るとともに、送風機4を作動させる。そして、室外熱交
換器33に付着した霜を除去するために室外ファン41
は停止している。これらによって、最大効率で室外熱交
換器33の除霜を行う。
【0037】乗員が乗車していない状態において室外熱
交換器33の除霜を行う第2除霜手段の作動を、図5の
フローチャートを用いて説明する。キースイッチがOFF
された状態では(スタート)、室外熱交換器33が着霜
しているか否かの判断を行う(ステップS21)。この着
霜の判断も、周知の着霜検知方法によって検出するもの
であるが、本実施例ではキースイッチがONされている場
合よりもやや早めに着霜を検出するように設定されてい
る。
【0038】このステップS21の判断結果がYES の場合
は、第1除霜方法よりも除霜能力の高い第2除霜方法で
室外熱交換器33の除霜を行う(ステップS22)。そし
て、除霜が終了すると、終了する。ステップS21の判断
結果がNOの場合は、バッテリ67が充電中で、且つ充電
を開始する所定時間(例えば1時間)内まで暖房運転が
行われていたか否かの判断を行う(ステップS23)。そ
して、このステップS23の判断結果がYES の場合はステ
ップS22へ進み、第2除霜方法(冷風が車室内に吹き出
される効率の良い除霜方法)によって室外熱交換器33
の除霜を行う。また、ステップS23の判断結果がNOの場
合は、終了する。
【0039】〔実施例の効果〕本実施例では、乗員が乗
車している状態で、室外熱交換器33が着霜した場合、
車室内に暖かい温風を送風しながら除霜を行う。このた
め、乗員に極力不快感を与えること無く除霜を行うこと
ができ、車室内が冷え込むことがない。乗員が乗車して
いない状態では、車室内に冷風を吹き出して除霜を行う
が、乗員が乗車していないために、電気自動車の使用者
に不快感を与えることがない。そして、車室内に冷風を
吹き出すことにより、効率良く除霜を行うことができ
る。
【0040】また、バッテリ67の充電時にも、車室内
に冷風を吹き出す効率の良い第2除霜方法で室外熱交換
器33の除霜を行う。電気自動車では、数時間毎(1〜
3時間毎)に充電を行うため、比較的短いサイクルで除
霜が行われる。そして、充電毎に除霜を行うため、充電
完了後に除霜が開始されるまでの時間を長くすることが
できる。つまり、充電完了後の車両走行中における除霜
回数を減らすことができる。そして、車両走行中におけ
る除霜回数を減らすことにより、走行中に除霜が行われ
ることによる不快感を減らすことができる。なお、充電
中は車室内に乗員が乗車していないため、車室内に冷風
が吹き出されても、電気自動車の使用者に不快感を与え
ることがない。そして、車室内に冷風を吹き出す除霜方
法を採用することにより、車室内が充電中に冷えても、
効率良く除霜を行うことができる。
【0041】〔変形例〕上記の実施例では、充電時以外
のキースイッチのOFF 時でも第2除霜手段を作動させた
例を示したが、充電時のみに第2除霜手段を作動させる
ように設けても良い。キースイッチON時に乗員が乗車し
ていると判断した例を示したが、キースイッチがOFF 時
でも、キーがキー穴に挿入されている状態で乗員が乗車
していると判断したり、運転席のシートベルトがONして
いる状態で乗員が乗車していると判断するなど、他の方
法で乗員の乗車を判断しても良い。
【0042】充電状態でなく、かつ乗員が乗車していな
い状態で除霜を行う場合は、車室内に冷風が吹き出す除
霜方法によって除霜を行ったが、送風機4を停止して車
室内に冷風が吹き出されない除霜方法を行うように設け
てもよい。これによって、除霜中に乗員が乗車した際、
冷風による不快感を与えることがない。
【0043】暖房運転した後の充電時であれば、室外熱
交換器の状態に関係なく除霜を行った例を示したが、室
外熱交換器が着霜しやすい状態か否かを判定して、着霜
し易い状態(例えば、室外熱交換器33の温度が所定の
温度(例えば−5℃)に低下した際、外気温度が所定の
温度まで低下するかなどの周知の着霜検知方法によって
検出する。)の時に除霜を行うように設けるなど、充電
時における除霜開始の条件を適宜設定しても良い。
【0044】充電時はバッテリの消費の心配がないた
め、電気ヒータなどの加熱手段を用いて室外熱交換器を
除霜するように設けても良い。充電時における除霜方法
と乗員乗車時における除霜方法とを異ならせた例を示し
たが、充電時も乗員乗車時も同一の除霜方法によって除
霜を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の概略構成図である(第1
実施例)。
【図2】制御装置のブロック図である(第1実施例)。
【図3】操作パネルの平面図である(第1実施例)。
【図4】第1除霜手段の作動を示すフローチャートであ
る(第1実施例)。
【図5】第2除霜手段の作動を示すフローチャートであ
る(第1実施例)。
【符号の説明】
2 ダクト 4 送風機 31 冷凍サイクル 33 室外熱交換器 34 冷媒圧縮機 35a 第1減圧装置 35b 第2減圧装置 37 四方弁(冷媒流路切替手段) 50 制御装置(除霜手段) 67 バッテリ 70 充電装置(充電手段) 80 室内エバポレータ 81 室内コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を走行させる出力を発生する走行用
    モータと、 この走行用モータに電力の供給を行うバッテリと、 このバッテリの充電を行う充電手段と車室内に向けて空
    気を送るためのダクトと、 前記ダクト内で車室内に向かう空気流を生じさせる送風
    機と、 前記ダクト内に配置され、車室内に吹き出される空気を
    加熱する室内コンデンサと車室内に吹き出される空気を
    冷却する室内エバポレータと室外空気と冷媒を熱交換さ
    せる室外熱交換器と前記冷媒の吸入圧縮を行う冷媒圧縮
    機と前記冷媒の流れ方向を切り換えて冷房,暖房および
    除湿の各運転が行なえる冷媒流路切り換え手段とを有す
    るヒートポンプ式の冷凍サイクルと、 前記送風機および前記冷凍サイクルを制御する制御装置
    とを備え、 前記制御装置は、前記冷媒圧縮機,前記室内コンデン
    サ,前記室外熱交換器,前記減圧装置,前記室内エバポ
    レータの順に前記冷媒を循環させて前記室外熱交換器を
    除霜する第1除霜手段と前記冷媒圧縮機,前記室外熱交
    換器,前記減圧装置,前記室内エバポレータの順に前記
    冷媒を循環させて前記室外熱交換器を除霜する第2除霜
    手段とを備えることを特徴とする電気自動車用空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 前記前記第1除霜手段は乗員乗車中に用
    い、第2除霜手段は充電中等の乗員のいない時に用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の電気自動車用空気調和
    装置。
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