JPH07186346A - Ptp用多層ポリプロピレンシート - Google Patents
Ptp用多層ポリプロピレンシートInfo
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- JPH07186346A JPH07186346A JP33333893A JP33333893A JPH07186346A JP H07186346 A JPH07186346 A JP H07186346A JP 33333893 A JP33333893 A JP 33333893A JP 33333893 A JP33333893 A JP 33333893A JP H07186346 A JPH07186346 A JP H07186346A
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Links
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明性・成形性に優れかつ、アルミシールが
低温で可能であり、アルミシール後のカールが小さく自
動集積ラインに適合するPTP用のポリプロピレンシー
トを提供するものである。 【構成】 ポリプロピレンホモポリマーに結晶核剤0.
05〜0.3重量%添加した組成物からなる外層
(A)、ポリプロピレンホモポリマーに石油樹脂5〜2
0重量%添加した組成物又はこれらに結晶核剤0.05
〜0.3重量%添加した組成物からなる中間層(B)、
ポリプロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンホモ
ポリマーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組
成物、又はエチレン比率0.1〜5.0重量%のエチレ
ンプロピレンコポリマーからなるシール層(C)からな
る3層構成の多層ポリプロピレンシートにおいて、外層
(A)の厚み比率が全厚みの10〜50%であり曲げ弾
性率が12000fkg/cm2以上である多層ポリプ
ロピレンシート。
低温で可能であり、アルミシール後のカールが小さく自
動集積ラインに適合するPTP用のポリプロピレンシー
トを提供するものである。 【構成】 ポリプロピレンホモポリマーに結晶核剤0.
05〜0.3重量%添加した組成物からなる外層
(A)、ポリプロピレンホモポリマーに石油樹脂5〜2
0重量%添加した組成物又はこれらに結晶核剤0.05
〜0.3重量%添加した組成物からなる中間層(B)、
ポリプロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンホモ
ポリマーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組
成物、又はエチレン比率0.1〜5.0重量%のエチレ
ンプロピレンコポリマーからなるシール層(C)からな
る3層構成の多層ポリプロピレンシートにおいて、外層
(A)の厚み比率が全厚みの10〜50%であり曲げ弾
性率が12000fkg/cm2以上である多層ポリプ
ロピレンシート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は錠剤、カプセル等の医薬
品、その他食品などにもちいられるプレススルーパック
包装(以下PTP包装と略す)用のポリプロピレン多層
シートに関するものである。
品、その他食品などにもちいられるプレススルーパック
包装(以下PTP包装と略す)用のポリプロピレン多層
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】PTP包装とは医薬品、食品等の包装に
はプラスチックシートを成形して作成したポケットに内
容物を収納し、粘着剤を塗布したアルミ箔を蓋のごとく
熱シールして包装する包装形態であり、シート成形部を
指で押すことによりアルミ箔を突き破って内容物を取り
出して使用している。従来よりPTP包装用のプラスチ
ックシートとしては透明性・成形性・腰・コスト面など
から主としてポリ塩化ビニル樹脂が用いられてきた。し
かし内容物が吸湿性がある場合ポリ塩化ビニル樹脂では
防湿性におとるため、ポリ塩化ビニリデン樹脂をコーテ
ィングして対応してきたが、これらは高価な物となりコ
スト面で問題であった。また近年、環境問題より焼却処
理の際の含塩素ガスの発生などからポリ塩化ビニル樹脂
およびポリ塩化ビニリデン樹脂が敬遠されることもあ
り、そこで、最近の成形機の改良に伴い以前は成形が難
しかったポリプロピレンシートが防湿性、低コスト性及
び易処理性に注目されて種々の用途で使用されるように
なり、PTP包装用としても用いられたが、ポリプロピ
レンはポリ塩化ビニル樹脂と比較して線膨張が大きいた
めアルミシール後の収縮が大きく製品がカールして外観
上または自動包装ラインの適合性の面で問題が生じた。
カールを改良するためにポリプロピレンの結晶化度を高
くすることが試みられ、結晶化剤を用いたりシーティン
グ時に徐冷したり、さらにシートをアニールするなどの
方法が行われた。これによりカールは改良されたがその
反面、シートの成形性・透明性が著しく悪くなり、実使
用に耐えるものではなかった。また、アルミシールを行
う場合、高温でシールを行うとカールが大きくなり問題
が生じやすく、低温でアルミシール行うことが望まれて
いた。
はプラスチックシートを成形して作成したポケットに内
容物を収納し、粘着剤を塗布したアルミ箔を蓋のごとく
熱シールして包装する包装形態であり、シート成形部を
指で押すことによりアルミ箔を突き破って内容物を取り
出して使用している。従来よりPTP包装用のプラスチ
ックシートとしては透明性・成形性・腰・コスト面など
から主としてポリ塩化ビニル樹脂が用いられてきた。し
かし内容物が吸湿性がある場合ポリ塩化ビニル樹脂では
防湿性におとるため、ポリ塩化ビニリデン樹脂をコーテ
ィングして対応してきたが、これらは高価な物となりコ
スト面で問題であった。また近年、環境問題より焼却処
理の際の含塩素ガスの発生などからポリ塩化ビニル樹脂
およびポリ塩化ビニリデン樹脂が敬遠されることもあ
り、そこで、最近の成形機の改良に伴い以前は成形が難
しかったポリプロピレンシートが防湿性、低コスト性及
び易処理性に注目されて種々の用途で使用されるように
なり、PTP包装用としても用いられたが、ポリプロピ
レンはポリ塩化ビニル樹脂と比較して線膨張が大きいた
めアルミシール後の収縮が大きく製品がカールして外観
上または自動包装ラインの適合性の面で問題が生じた。
カールを改良するためにポリプロピレンの結晶化度を高
くすることが試みられ、結晶化剤を用いたりシーティン
グ時に徐冷したり、さらにシートをアニールするなどの
方法が行われた。これによりカールは改良されたがその
反面、シートの成形性・透明性が著しく悪くなり、実使
用に耐えるものではなかった。また、アルミシールを行
う場合、高温でシールを行うとカールが大きくなり問題
が生じやすく、低温でアルミシール行うことが望まれて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
を解決するために鋭意研究した結果、成形性・透明性を
悪化させない程度の厚み比率のポリプロピレン層でも充
分にカールに効果があることを見いだし、3層の多層シ
ートとすることで完成に至ったもので、透明性・成形性
に優れかつ、低温でアルミシールが可能であり、アルミ
シール後カールが小さく自動集積ラインに適合するPT
P包装用のポリプロピレンシートを提供するものであ
る。
を解決するために鋭意研究した結果、成形性・透明性を
悪化させない程度の厚み比率のポリプロピレン層でも充
分にカールに効果があることを見いだし、3層の多層シ
ートとすることで完成に至ったもので、透明性・成形性
に優れかつ、低温でアルミシールが可能であり、アルミ
シール後カールが小さく自動集積ラインに適合するPT
P包装用のポリプロピレンシートを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ンホモポリマーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加
した組成物からなる外層(A)、ポリプロピレンホモポ
リマーに石油樹脂5〜20重量%添加した組成物又はこ
れらに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組成物
からなる中間層(B)、ポリプロピレンホモポリマー、
又はポリプロピレンホモポリマーに結晶核剤0.05〜
0.3重量%添加した組成物、又はエチレン比率0.1
〜5.0重量%のエチレンプロピレンコポリマーからな
るシール層(C)からなる3層構成の多層ポリプロピレ
ンシートにおいて、外層(A)の厚み比率が全厚みの1
0〜50%であり曲げ弾性率が12000fkg/cm
2以上であることを特徴とする多層ポリプロピレンシー
トに関するものである。
ンホモポリマーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加
した組成物からなる外層(A)、ポリプロピレンホモポ
リマーに石油樹脂5〜20重量%添加した組成物又はこ
れらに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組成物
からなる中間層(B)、ポリプロピレンホモポリマー、
又はポリプロピレンホモポリマーに結晶核剤0.05〜
0.3重量%添加した組成物、又はエチレン比率0.1
〜5.0重量%のエチレンプロピレンコポリマーからな
るシール層(C)からなる3層構成の多層ポリプロピレ
ンシートにおいて、外層(A)の厚み比率が全厚みの1
0〜50%であり曲げ弾性率が12000fkg/cm
2以上であることを特徴とする多層ポリプロピレンシー
トに関するものである。
【0005】本発明では、内層としていずれのポリプロ
ピレンを用いてもカール防止効果を得るためには、外層
(A)のポリプロピレンの曲げ弾性率としては1200
0kgf/cm2 以上でなければならない。外層(A)
としてエチレン比率5.0%以上のエチレンプロピレン
コポリマーを用いると目的の曲げ弾性率を得ることが困
難になり、外層(A)のポリプロピレンはポリプロピレ
ンホモポリマーが用いられるが上記のポリプロピレンで
あっても製造条件如何では目的の曲げ弾性率が得られな
いことがあり、その場合には結晶核剤を添加して目的の
曲げ弾性率を得ることができる。結晶核剤としては公知
の物が用いられ、ソルビトール系、ジカルボン酸系、モ
ノカルボン酸の金属塩・リン酸の金属塩などが一般的で
ある。
ピレンを用いてもカール防止効果を得るためには、外層
(A)のポリプロピレンの曲げ弾性率としては1200
0kgf/cm2 以上でなければならない。外層(A)
としてエチレン比率5.0%以上のエチレンプロピレン
コポリマーを用いると目的の曲げ弾性率を得ることが困
難になり、外層(A)のポリプロピレンはポリプロピレ
ンホモポリマーが用いられるが上記のポリプロピレンで
あっても製造条件如何では目的の曲げ弾性率が得られな
いことがあり、その場合には結晶核剤を添加して目的の
曲げ弾性率を得ることができる。結晶核剤としては公知
の物が用いられ、ソルビトール系、ジカルボン酸系、モ
ノカルボン酸の金属塩・リン酸の金属塩などが一般的で
ある。
【0006】中間層(B)のポリプロピレンとしてはポ
リプロピレンホモポリマーが用いられるが、この場合、
成形性・透明性が著しく悪くならないように、例えば5
0℃以下の冷却水を通したチルロールによって冷却する
などの手段をこうじる。また、防湿性、低カール性を得
るために石油樹脂5〜20重量%好ましくは14〜17
%添加される。石油樹脂の添加量が5重量%以下である
と防湿性、低カール性に効果が無く、20重量%をこえ
ると耐衝撃性が悪化し実用に耐えられるものにはならな
い。石油樹脂としては公知ものがもちいられ芳香族炭化
水素樹脂系、テルペン樹脂系、脂肪族飽和炭素樹脂系、
水素添加シクロペンタジエン系脂肪族などが一般的であ
る。
リプロピレンホモポリマーが用いられるが、この場合、
成形性・透明性が著しく悪くならないように、例えば5
0℃以下の冷却水を通したチルロールによって冷却する
などの手段をこうじる。また、防湿性、低カール性を得
るために石油樹脂5〜20重量%好ましくは14〜17
%添加される。石油樹脂の添加量が5重量%以下である
と防湿性、低カール性に効果が無く、20重量%をこえ
ると耐衝撃性が悪化し実用に耐えられるものにはならな
い。石油樹脂としては公知ものがもちいられ芳香族炭化
水素樹脂系、テルペン樹脂系、脂肪族飽和炭素樹脂系、
水素添加シクロペンタジエン系脂肪族などが一般的であ
る。
【0007】本発明におけるシール層(C)には、ポリ
プロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンホモポリ
マーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組成
物、又はエチレン比率0.1〜5.0重量%のエチレン
プロピレンコポリマーが用いられる。又、低温シール性
が重視される場合には、エチレン比率0.1〜5.0重
量%のエチレンプロピレンコポリマーをシール層のポリ
プロピレンとして使用することができる。外層、内層及
び中間層に用いられるポリプロピレンには必要に応じ
て、安定剤酸化防止剤、帯電防止剤、スリップ剤などを
添加することができる。本発明の多層シートの製造方法
には特に限定される物ではなく、共押出法、押出ラミネ
ート法、ドライラミネート法などが用いられる。厚みの
比率は、外層(A)が全厚みの10〜50%、中間層
(B)が全厚みの70〜40%、シール層(C)が全厚
みの30〜10%であり、特に外層(A)が30%、中
間層(B)が50%、シール層(C)が20%が好まし
い。
プロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンホモポリ
マーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組成
物、又はエチレン比率0.1〜5.0重量%のエチレン
プロピレンコポリマーが用いられる。又、低温シール性
が重視される場合には、エチレン比率0.1〜5.0重
量%のエチレンプロピレンコポリマーをシール層のポリ
プロピレンとして使用することができる。外層、内層及
び中間層に用いられるポリプロピレンには必要に応じ
て、安定剤酸化防止剤、帯電防止剤、スリップ剤などを
添加することができる。本発明の多層シートの製造方法
には特に限定される物ではなく、共押出法、押出ラミネ
ート法、ドライラミネート法などが用いられる。厚みの
比率は、外層(A)が全厚みの10〜50%、中間層
(B)が全厚みの70〜40%、シール層(C)が全厚
みの30〜10%であり、特に外層(A)が30%、中
間層(B)が50%、シール層(C)が20%が好まし
い。
【0008】
【実施例】A(スクリュー径50mm)、B(スクリュ
ー径50mm)、C(スクリュー径50mm)3台の押
出し機を用いて3種類のポリプロピレン樹脂を押し出し
し、多層ダイスに導いて共押し出し法によって積層した
樹脂を、水に冷却したチルロールに通して冷却、引き取
りし、実施例1〜4の多層シートを作製した。またスク
リュー径90mmの押し出し機を用いて溶融押し出しし
たポリプロピレン樹脂をダイスに導いて押し出しをし、
水で冷却したチルロールに通して冷却、引き取り、比較
例1、2の単層シートを作製した。用いたポリプロピレ
ン樹脂の種類及びチルロール温度、得られたシートの評
価結果を表1に示す。
ー径50mm)、C(スクリュー径50mm)3台の押
出し機を用いて3種類のポリプロピレン樹脂を押し出し
し、多層ダイスに導いて共押し出し法によって積層した
樹脂を、水に冷却したチルロールに通して冷却、引き取
りし、実施例1〜4の多層シートを作製した。またスク
リュー径90mmの押し出し機を用いて溶融押し出しし
たポリプロピレン樹脂をダイスに導いて押し出しをし、
水で冷却したチルロールに通して冷却、引き取り、比較
例1、2の単層シートを作製した。用いたポリプロピレ
ン樹脂の種類及びチルロール温度、得られたシートの評
価結果を表1に示す。
【0009】使用したポリプロピレンは下記のとおり。 *NA入りホモPP1[NP1] ポリプロピレンホモポリマー(MI=2.2、結晶核剤 0.2%添加) [チッソ(株) チッソポリプロ HT6004] *NA入りホモPP2[NP2] ポリプロピレンホモポリマー 80.0重量% (MI=3.0、結晶核剤 0.2%添加、石油樹脂 8.0%添加) [三井東圧化学(株) 三井ノーブレン JS−4793] 石油樹脂−PPマスターバッチ 20.0重量% [荒川化学(株) MB1004] *NA入りホモPP3[NP3] ポリプロピレンホモポリマー(MI=2.3、結晶核剤 0.2%添加) [チッソ(株) チッソポリプロ HT0004] *NA入りホモPP4[NP4] ポリプロピレンホモポリマー(MI=4.0、結晶核剤 0.2%添加) [チッソ(株) チッソポリプロ HT0020] *ホモPP1[PP1] ポリプロピレンホモポリマー 80.0重量% (MI=3.0、石油樹脂 8.0%添加) [三井東圧化学(株) 三井ノーブレン JS−2871] 石油樹脂マスターバッチ 20.0重量% [荒川化学(株) MB1004] *ホモPP2[PP2] ポリプロピレンホモポリマー(MI=3.0、石油樹脂 8%添加) [三井東圧化学(株) 三井ノーブレン JS−2871] *ランダムPP1[RP1] エチレン含有率5%エチレンポリプロピレンコポリマー(MI=2.6) [住友化学工業(株) 住友ノーブレン WF467L] *ランダムPP2[RP2] エチレン含有率5%ポリプロピレンランダムコポリマー(MI=1.5) (三井東圧化学 三井ノーブレン MJS−G)
【0010】各評価方法は以下の通りである。シートの
透明性は曇度(ASTM−D−1003)によった。成
形性・カールの評価はシーケーディ(株)FBPーM2
ブリスターパック包装機を用い、成形温度145℃、シ
ール温度200℃、機械速度3.0m/分で行った。ア
ルミ箔は硬質アルミ箔20μmにマレイン化ポリプロピ
レン5μmを塗布したものを用いた。 (1)成形性 ポケット形状が底部10mm 上部9mm、深さ4.1
mm、1ショット10ポケット2面の型を用いてプラグ
圧空方式で成形を行った。評価は型決まり度として成形
ポケットの内容積で評価し、250μmポリ塩化ビニル
樹脂シートを同じ型で成形したものを100%として相
対値で表した。型決まり度が90%以上のものをA、7
0%以上90%未満のものをB、50以上70%未満の
ものをC、50%未満のものをDと評価した。 (2)カール 上記条件で成形し、内容物を充填せずにアルミ箔と熱シ
ールした後、幅37mm長さ94mm、コーナー5mm
Rに打ち抜いた製品形態においてフラット面に成形品を
置き、幅方向のソリを測定した。10個の成形品につい
て各成形ポケットの横の10箇所を測定し平均値を求め
て評価した。10分後のカールが3.0mm未満のもの
を〇〇、3.0mm以上3.5mm未満のものを○、
3.5mm以上4.0mm未満を△、4.0mm以上の
ものを×とした。 (3)アルミシール温度 上記条件で成形し、内容物を充填せずに、シール温度を
200〜110℃まで10きざみにさげアルミ箔とのシ
ール状態を評価し、シールが可能(アルミ箔をはがした
ときに、アルミは剥がれるがシート面は白い)な最低の
温度を評価した。
透明性は曇度(ASTM−D−1003)によった。成
形性・カールの評価はシーケーディ(株)FBPーM2
ブリスターパック包装機を用い、成形温度145℃、シ
ール温度200℃、機械速度3.0m/分で行った。ア
ルミ箔は硬質アルミ箔20μmにマレイン化ポリプロピ
レン5μmを塗布したものを用いた。 (1)成形性 ポケット形状が底部10mm 上部9mm、深さ4.1
mm、1ショット10ポケット2面の型を用いてプラグ
圧空方式で成形を行った。評価は型決まり度として成形
ポケットの内容積で評価し、250μmポリ塩化ビニル
樹脂シートを同じ型で成形したものを100%として相
対値で表した。型決まり度が90%以上のものをA、7
0%以上90%未満のものをB、50以上70%未満の
ものをC、50%未満のものをDと評価した。 (2)カール 上記条件で成形し、内容物を充填せずにアルミ箔と熱シ
ールした後、幅37mm長さ94mm、コーナー5mm
Rに打ち抜いた製品形態においてフラット面に成形品を
置き、幅方向のソリを測定した。10個の成形品につい
て各成形ポケットの横の10箇所を測定し平均値を求め
て評価した。10分後のカールが3.0mm未満のもの
を〇〇、3.0mm以上3.5mm未満のものを○、
3.5mm以上4.0mm未満を△、4.0mm以上の
ものを×とした。 (3)アルミシール温度 上記条件で成形し、内容物を充填せずに、シール温度を
200〜110℃まで10きざみにさげアルミ箔とのシ
ール状態を評価し、シールが可能(アルミ箔をはがした
ときに、アルミは剥がれるがシート面は白い)な最低の
温度を評価した。
【0011】
【0012】
【発明の効果】本発明に従うと成形性がよく、アルミシ
ール後のカールが小さいポリプロピレンシートを得るこ
とができる。とくにPTP連続成形機において高速で成
形・シールを行い、自動集積ラインにおいてもトラブル
を生じずに使用することができる。
ール後のカールが小さいポリプロピレンシートを得るこ
とができる。とくにPTP連続成形機において高速で成
形・シールを行い、自動集積ラインにおいてもトラブル
を生じずに使用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリプロピレンホモポリマーに結晶核剤
0.05〜0.3重量%添加した組成物からなる外層
(A)、ポリプロピレンホモポリマーに石油樹脂5〜2
0重量%添加した組成物又はこれらに結晶核剤0.05
〜0.3重量%添加した組成物からなる中間層(B)、
ポリプロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンホモ
ポリマーに結晶核剤0.05〜0.3重量%添加した組
成物、又はエチレン比率0.1〜5.0重量%のエチレ
ンプロピレンコポリマーからなるシール層(C)からな
る3層構成の多層ポリプロピレンシートにおいて、外層
(A)の厚み比率が全厚みの10〜50%であり曲げ弾
性率が12000fkg/cm2 以上であることを特徴
とする多層ポリプロピレンシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33333893A JPH07186346A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ptp用多層ポリプロピレンシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33333893A JPH07186346A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ptp用多層ポリプロピレンシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186346A true JPH07186346A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18264999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33333893A Pending JPH07186346A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Ptp用多層ポリプロピレンシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186346A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11309822A (ja) * | 1998-04-28 | 1999-11-09 | Gunze Ltd | 低温ヒートシール性を有する多層シート |
WO2012090902A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 出光ユニテック株式会社 | 透明多層シートおよびその成形体 |
JP2016010925A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 日本ポリプロ株式会社 | 低温ヒートシール性と高剛性に優れた多層フィルム |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33333893A patent/JPH07186346A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11309822A (ja) * | 1998-04-28 | 1999-11-09 | Gunze Ltd | 低温ヒートシール性を有する多層シート |
WO2012090902A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 出光ユニテック株式会社 | 透明多層シートおよびその成形体 |
JP2016010925A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 日本ポリプロ株式会社 | 低温ヒートシール性と高剛性に優れた多層フィルム |
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