JPH07184949A - 医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服 - Google Patents
医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服Info
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- JPH07184949A JPH07184949A JP5338459A JP33845993A JPH07184949A JP H07184949 A JPH07184949 A JP H07184949A JP 5338459 A JP5338459 A JP 5338459A JP 33845993 A JP33845993 A JP 33845993A JP H07184949 A JPH07184949 A JP H07184949A
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- JP
- Japan
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- garment
- sheet
- heating
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- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 携帯用使い捨てカイロまたは携帯用氷嚢など
の医療用温熱体・冷却体を確実に身体に密着固定し、か
つ長時間使用などに伴う低温火傷や凍傷などの危険を減
少する。 【構成】 衣服1の衣服本体2内側には、ポケット袋布
4が縫着されてポケット3が形成される。袋布4のポケ
ット内側(衣服本体2に近い側)には、シート5が縫着
されている。シート5は少なくとも袋布4側にけば又は
わな7を有しており、シート5と袋布4との間には空気
層Aが形成され、カイロ・氷嚢などのポケット収納物6
の温度は緩和されて装着者の肌に伝えられる。
の医療用温熱体・冷却体を確実に身体に密着固定し、か
つ長時間使用などに伴う低温火傷や凍傷などの危険を減
少する。 【構成】 衣服1の衣服本体2内側には、ポケット袋布
4が縫着されてポケット3が形成される。袋布4のポケ
ット内側(衣服本体2に近い側)には、シート5が縫着
されている。シート5は少なくとも袋布4側にけば又は
わな7を有しており、シート5と袋布4との間には空気
層Aが形成され、カイロ・氷嚢などのポケット収納物6
の温度は緩和されて装着者の肌に伝えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カイロなどの医療用の
温熱体や氷嚢などの冷却体を収納して身体に密着固定す
るためのポケットを有する衣服に関し、特に下着に好適
に実施される。
温熱体や氷嚢などの冷却体を収納して身体に密着固定す
るためのポケットを有する衣服に関し、特に下着に好適
に実施される。
【0002】
【従来の技術】近年、冬季などの寒さの厳しいときに
は、肘、膝、足首などの関節や背中、腹、腰など特に冷
え易い箇所に当てておくために、携帯用の使い捨てカイ
ロなどの医療用温熱体が用いられることが多い。また、
捻挫などの怪我をした場合には、怪我の箇所を冷やすた
めに携帯用の氷嚢などの医療用冷却体を用いることが多
い。
は、肘、膝、足首などの関節や背中、腹、腰など特に冷
え易い箇所に当てておくために、携帯用の使い捨てカイ
ロなどの医療用温熱体が用いられることが多い。また、
捻挫などの怪我をした場合には、怪我の箇所を冷やすた
めに携帯用の氷嚢などの医療用冷却体を用いることが多
い。
【0003】このようなカイロや氷嚢は、所望の箇所に
当てた状態で固定しておく必要がある。そこで、包帯な
どで巻いて固定するか、肌面または肌に密着する下着面
に接着テープなどを用いて固定するなどの方法が、一般
的に採られている。
当てた状態で固定しておく必要がある。そこで、包帯な
どで巻いて固定するか、肌面または肌に密着する下着面
に接着テープなどを用いて固定するなどの方法が、一般
的に採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして肌に接した状態で長時間固定していると、カイ
ロ等の温熱体の場合は低温火傷をしたり、氷嚢等の冷却
体の場合は凍傷のような状態になったりすることがあ
り、危険である。また、このような固定方法では、包帯
が弛んだりテープが剥がれるなどして温熱体や冷却体が
外れて落ち易いという問題がある。
うにして肌に接した状態で長時間固定していると、カイ
ロ等の温熱体の場合は低温火傷をしたり、氷嚢等の冷却
体の場合は凍傷のような状態になったりすることがあ
り、危険である。また、このような固定方法では、包帯
が弛んだりテープが剥がれるなどして温熱体や冷却体が
外れて落ち易いという問題がある。
【0005】本発明の目的は、カイロや氷嚢などの医療
用温熱体・冷却体による低温火傷や凍傷の危険を減少
し、しかもこの温熱体・冷却体を簡単かつ確実に身体に
密着固定することができる医療用の温熱体・冷却体収納
ポケット付き衣服を提供することである。
用温熱体・冷却体による低温火傷や凍傷の危険を減少
し、しかもこの温熱体・冷却体を簡単かつ確実に身体に
密着固定することができる医療用の温熱体・冷却体収納
ポケット付き衣服を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、衣服本体の内側に少なくとも1つのポケットを設
けるとともに、該ポケットの収納物と着用者の身体との
間に位置するように低温火傷・凍傷防止用シートを設け
ることを特徴とする医療用の温熱体・冷却体収納ポケッ
ト付き衣服である。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、衣服本体の内側に少なくとも1つのポケットを設
けるとともに、該ポケットの収納物と着用者の身体との
間に位置するように低温火傷・凍傷防止用シートを設け
ることを特徴とする医療用の温熱体・冷却体収納ポケッ
ト付き衣服である。
【0007】また、本発明は、低温火傷・凍傷防止用シ
ートは、少なくともポケット袋布に近い側の面にけば又
はわなを有する布地からなることを特徴とする。更に、
本発明は、低温火傷・凍傷防止用シートは、少なくとも
ポケット袋布に近い側の面に凹凸を有する布地からなる
ことを特徴とする。更にまた、本発明は、低温火傷・凍
傷防止用シートは、比較的大きな編目で編成された蜂巣
状の編地と、比較的細かい編目で編成された編地とが重
合され、しかも両編地が各編目から突出する連結糸によ
って繋合されている布地からなることを特徴とする。
ートは、少なくともポケット袋布に近い側の面にけば又
はわなを有する布地からなることを特徴とする。更に、
本発明は、低温火傷・凍傷防止用シートは、少なくとも
ポケット袋布に近い側の面に凹凸を有する布地からなる
ことを特徴とする。更にまた、本発明は、低温火傷・凍
傷防止用シートは、比較的大きな編目で編成された蜂巣
状の編地と、比較的細かい編目で編成された編地とが重
合され、しかも両編地が各編目から突出する連結糸によ
って繋合されている布地からなることを特徴とする。
【0008】そして、本発明は、低温火傷・凍傷防止用
シートは、ポケット袋布のポケット内側の面に縫着され
ることを特徴とする。また、本発明は、低温火傷・凍傷
防止用シートは、ポケット収納物よりも衣服本体に近い
側に移動可能であるように、ポケット袋布又は衣服本体
にシートの一部のみを固着して設けられることを特徴と
する。
シートは、ポケット袋布のポケット内側の面に縫着され
ることを特徴とする。また、本発明は、低温火傷・凍傷
防止用シートは、ポケット収納物よりも衣服本体に近い
側に移動可能であるように、ポケット袋布又は衣服本体
にシートの一部のみを固着して設けられることを特徴と
する。
【0009】更に、本発明は、低温火傷・凍傷防止用シ
ートは、ポケットの内仕切りであることを特徴とする。
更にまた、本発明は、衣服本体とポケットとは別体に形
成され、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方に
は、衣服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が
設けられることを特徴とする。
ートは、ポケットの内仕切りであることを特徴とする。
更にまた、本発明は、衣服本体とポケットとは別体に形
成され、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方に
は、衣服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が
設けられることを特徴とする。
【0010】そして、本発明は、衣服本体とポケットと
は別体に形成され、衣服本体は少なくとも内面にけば又
はわなを有するとともに、ポケットには面ファスナの雄
部が設けられることを特徴とする。また、本発明は、
衣服本体とポケットとは別体に形成され、衣服本体内側
には任意の1又は複数箇所に面ファスナの雌雄いずれか
一方が設けられ、ポケットには面ファスナの他方が設け
られることを特徴とする。
は別体に形成され、衣服本体は少なくとも内面にけば又
はわなを有するとともに、ポケットには面ファスナの雄
部が設けられることを特徴とする。また、本発明は、
衣服本体とポケットとは別体に形成され、衣服本体内側
には任意の1又は複数箇所に面ファスナの雌雄いずれか
一方が設けられ、ポケットには面ファスナの他方が設け
られることを特徴とする。
【0011】更にまた、本発明は、衣服本体とポケット
とは別体に形成され、衣服本体内面とポケットの少なく
とも一方には、衣服本体とポケットとを相互に固着する
固着部材が設けられることを特徴とする。そして、本発
明は、衣服本体とポケットとは別体に形成され、衣服本
体は少なくとも内面にけば又はわなを有するとともに、
ポケットには面ファスナの雄部が固着されることを特徴
とする。
とは別体に形成され、衣服本体内面とポケットの少なく
とも一方には、衣服本体とポケットとを相互に固着する
固着部材が設けられることを特徴とする。そして、本発
明は、衣服本体とポケットとは別体に形成され、衣服本
体は少なくとも内面にけば又はわなを有するとともに、
ポケットには面ファスナの雄部が固着されることを特徴
とする。
【0012】また、本発明は、衣服本体とポケットとは
別体に形成され、衣服本体内側には任意の1又は複数箇
所に面ファスナの雌雄いずれか一方が設けられ、ポケッ
トには面ファスナの他方が設けられることを特徴とす
る。
別体に形成され、衣服本体内側には任意の1又は複数箇
所に面ファスナの雌雄いずれか一方が設けられ、ポケッ
トには面ファスナの他方が設けられることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明に従えば、衣服本体内側に設けられたポ
ケット内には、カイロまたは氷嚢などの医療用温熱体・
冷却体が収納される。この温熱体または冷却体、即ちポ
ケットの収納物と着用者の身体との間には、低温火傷・
凍傷防止用シートが設けられている。ポケット袋布と低
温火傷・凍傷防止用シートとの間には、空気が滞留す
る。空気は不良導体であるので、収納物の温度は緩和さ
れて肌に伝えられる。
ケット内には、カイロまたは氷嚢などの医療用温熱体・
冷却体が収納される。この温熱体または冷却体、即ちポ
ケットの収納物と着用者の身体との間には、低温火傷・
凍傷防止用シートが設けられている。ポケット袋布と低
温火傷・凍傷防止用シートとの間には、空気が滞留す
る。空気は不良導体であるので、収納物の温度は緩和さ
れて肌に伝えられる。
【0014】また、このような衣服において、低温火傷
・凍傷防止用シートは、ポケット袋布側の面にけば又は
わなを有する布地、又はポケット袋布側の面に凹凸を有
する布地、又は比較的大きな編目で編成された蜂巣状の
編地と比較的細かい編目で編成された編地とが重合され
しかも両編地が各編目から突出する連結糸によって繋合
されている布地から形成されることにより、前述のポケ
ット袋布と低温火傷・凍傷防止用シートとの間の滞留空
気層が確実に形成され、かつ滞留量も多くなる。
・凍傷防止用シートは、ポケット袋布側の面にけば又は
わなを有する布地、又はポケット袋布側の面に凹凸を有
する布地、又は比較的大きな編目で編成された蜂巣状の
編地と比較的細かい編目で編成された編地とが重合され
しかも両編地が各編目から突出する連結糸によって繋合
されている布地から形成されることにより、前述のポケ
ット袋布と低温火傷・凍傷防止用シートとの間の滞留空
気層が確実に形成され、かつ滞留量も多くなる。
【0015】さらに、このような低温火傷・凍傷防止用
シートは、ポケット袋布のポケット内側の面に縫着され
ることが好ましい。また、ポケット袋布又は衣服本体に
該一部のみを固着して設けられてもよく、この場合シー
トはポケット収納物よりも衣服に近い側に移動可能であ
るので、装着者の好みに応じて温熱体または冷却体の温
度を緩和することなく享受することもできる。
シートは、ポケット袋布のポケット内側の面に縫着され
ることが好ましい。また、ポケット袋布又は衣服本体に
該一部のみを固着して設けられてもよく、この場合シー
トはポケット収納物よりも衣服に近い側に移動可能であ
るので、装着者の好みに応じて温熱体または冷却体の温
度を緩和することなく享受することもできる。
【0016】この場合、シートはポケットの内仕切りと
して構成されてもよく、ポケット収納物を内仕切りの内
外いずれに置くかによってシートの位置を選択可能であ
る。更に、このような衣服において、衣服本体とポケッ
トとを別体に形成し、衣服本体内面とポケットの少なく
とも一方には、衣服本体とポケットとを相互に固着する
固着部材が設けられるように構成されることが好まし
い。これにより、ポケットは任意の箇所に配置される。
また、この場合、衣服本体は内面にけば又はわなを有
し、ポケットは面ファスナの雄部が設けられることが好
ましい。面ファスナの雄部が衣服本体のけばまたはわな
に係合して、ポケットが衣服に固着される。同様に、衣
服本体内側には任意の1又は複数箇所に面ファスナの雌
雄いずれか一方を設け、ポケットには面ファスナの他方
を設けて、ファスナの雌雄部が相互に係合するように構
成されてもよい。
して構成されてもよく、ポケット収納物を内仕切りの内
外いずれに置くかによってシートの位置を選択可能であ
る。更に、このような衣服において、衣服本体とポケッ
トとを別体に形成し、衣服本体内面とポケットの少なく
とも一方には、衣服本体とポケットとを相互に固着する
固着部材が設けられるように構成されることが好まし
い。これにより、ポケットは任意の箇所に配置される。
また、この場合、衣服本体は内面にけば又はわなを有
し、ポケットは面ファスナの雄部が設けられることが好
ましい。面ファスナの雄部が衣服本体のけばまたはわな
に係合して、ポケットが衣服に固着される。同様に、衣
服本体内側には任意の1又は複数箇所に面ファスナの雌
雄いずれか一方を設け、ポケットには面ファスナの他方
を設けて、ファスナの雌雄部が相互に係合するように構
成されてもよい。
【0017】また、衣服本体とポケットとを別体に形成
し、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方には、衣
服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が設けら
れるように構成されることが好ましい。これにより、ポ
ケットは任意の箇所に配置される。また、この場合、衣
服本体は内面にけば又はわなを有し、ポケットは面ファ
スナの雄部が設けられることが好ましい。面ファスナの
雄部が衣服本体のけばまたはわなに係合して、ポケット
が衣服に固着される。同様に、衣服本体内側には任意の
1又は複数箇所に面ファスナの雌雄いずれか一方を設
け、ポケットには面ファスナの他方を設けて、ファスナ
の雌雄部が相互に係合するように構成されてもよい。
し、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方には、衣
服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が設けら
れるように構成されることが好ましい。これにより、ポ
ケットは任意の箇所に配置される。また、この場合、衣
服本体は内面にけば又はわなを有し、ポケットは面ファ
スナの雄部が設けられることが好ましい。面ファスナの
雄部が衣服本体のけばまたはわなに係合して、ポケット
が衣服に固着される。同様に、衣服本体内側には任意の
1又は複数箇所に面ファスナの雌雄いずれか一方を設
け、ポケットには面ファスナの他方を設けて、ファスナ
の雌雄部が相互に係合するように構成されてもよい。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例である衣服1の使用
状態を示す端面図であり、図2は該衣服1の構成を示す
図である。下着である衣服1には、ポケット3が設けら
れる。ポケット3は、袋布4を衣服1の衣服本体2内側
面に縫着することによって主構成されている。袋布4の
ポケット内側(図1における左側)面には、低温火傷・
凍傷防止用シートであるシート5が縫着される。
状態を示す端面図であり、図2は該衣服1の構成を示す
図である。下着である衣服1には、ポケット3が設けら
れる。ポケット3は、袋布4を衣服1の衣服本体2内側
面に縫着することによって主構成されている。袋布4の
ポケット内側(図1における左側)面には、低温火傷・
凍傷防止用シートであるシート5が縫着される。
【0019】シート5は布または合成樹脂などの可撓性
材料からなり、好ましくは、少なくとも一面側にけば又
はわな7を有する布で形成される。特に、テトロン(商
標名)のジャカード編地であって一面側に微細なけばを
立てた布地、ナイロン等を用いたトリコットのパイル編
地(フレンチ・パイル)などが好ましい。他に、けばや
わなを有する糸(シェニール、ブークレ等)を用いた織
物、編織によってけばやわなを立てた布地(ボア、ベル
ベット、ベルベチーン、コーデュロイ、ボア(プラッシ
ュ)、アストラカン、タオル(テリー織)等の布地や、
ネル、スエード、フェルト、ベロア、毛皮などを用いて
もよい。
材料からなり、好ましくは、少なくとも一面側にけば又
はわな7を有する布で形成される。特に、テトロン(商
標名)のジャカード編地であって一面側に微細なけばを
立てた布地、ナイロン等を用いたトリコットのパイル編
地(フレンチ・パイル)などが好ましい。他に、けばや
わなを有する糸(シェニール、ブークレ等)を用いた織
物、編織によってけばやわなを立てた布地(ボア、ベル
ベット、ベルベチーン、コーデュロイ、ボア(プラッシ
ュ)、アストラカン、タオル(テリー織)等の布地や、
ネル、スエード、フェルト、ベロア、毛皮などを用いて
もよい。
【0020】シート5は、袋布4の内側面に対向する側
にけばまたはわな7が設けられるように配置され、その
周縁部のみが袋布4の周縁に沿って縫着されている。し
たがって、袋布4とシート5との間には間隙があり、こ
の間隙に空気層Aが形成される。特に本実施例において
は、けば又はわな7が設けられることによって、袋布4
とシート5とが密着することが防がれるとともに、この
けば又はわな7が空気をより確実に滞留させるので、多
量の空気を含む空気層Aが確実に形成される。
にけばまたはわな7が設けられるように配置され、その
周縁部のみが袋布4の周縁に沿って縫着されている。し
たがって、袋布4とシート5との間には間隙があり、こ
の間隙に空気層Aが形成される。特に本実施例において
は、けば又はわな7が設けられることによって、袋布4
とシート5とが密着することが防がれるとともに、この
けば又はわな7が空気をより確実に滞留させるので、多
量の空気を含む空気層Aが確実に形成される。
【0021】図1に示すように、カイロ、氷嚢などの医
療用温熱体・冷却体であるポケット収納物6がポケット
3内(袋布4と衣服本体2との間)に収納されると、こ
の収納物6の温度は先ずシート5に伝えられる。シート
5の温度は空気層Aに伝えられるが、空気は不良導体で
あるため、温度は緩和されて袋布4に伝えられる。これ
により、ポケット収納物6を長時間にわたってポケット
3に入れておいても、危険が少ない。即ち、ポケット収
納物6がカイロなど温熱体である場合には、低温火傷か
ら肌を護ることができる。また、ポケット収納物6が氷
嚢など冷却体である場合には、凍傷などから肌を護るこ
とができる。また、偏平状の物であれば貴重品なども収
納できて、便利である。
療用温熱体・冷却体であるポケット収納物6がポケット
3内(袋布4と衣服本体2との間)に収納されると、こ
の収納物6の温度は先ずシート5に伝えられる。シート
5の温度は空気層Aに伝えられるが、空気は不良導体で
あるため、温度は緩和されて袋布4に伝えられる。これ
により、ポケット収納物6を長時間にわたってポケット
3に入れておいても、危険が少ない。即ち、ポケット収
納物6がカイロなど温熱体である場合には、低温火傷か
ら肌を護ることができる。また、ポケット収納物6が氷
嚢など冷却体である場合には、凍傷などから肌を護るこ
とができる。また、偏平状の物であれば貴重品なども収
納できて、便利である。
【0022】図3は、本発明の第2の実施例である衣服
10のポケット13の使用状態を示す端面図である。第
1の実施例と共通する部分には同じ参照符号を付す。第
1の実施例と異なるところは、シート15の少なくとも
袋布4側の面が凹凸を有するところである。シート15
は、たとえば、横、縦、斜などに畝を有するように編織
された布地である。特に、ゴム編、コーデュロイ織など
によって畝17を設けたものが好ましい。更に、エンボ
ス加工や、凸部として他の布地などを貼付する等の方法
を用いてもよい。また、好ましくは、畝にわなを設けた
り、わなを剪毛して畝にけばを立てるように形成しても
よい。
10のポケット13の使用状態を示す端面図である。第
1の実施例と共通する部分には同じ参照符号を付す。第
1の実施例と異なるところは、シート15の少なくとも
袋布4側の面が凹凸を有するところである。シート15
は、たとえば、横、縦、斜などに畝を有するように編織
された布地である。特に、ゴム編、コーデュロイ織など
によって畝17を設けたものが好ましい。更に、エンボ
ス加工や、凸部として他の布地などを貼付する等の方法
を用いてもよい。また、好ましくは、畝にわなを設けた
り、わなを剪毛して畝にけばを立てるように形成しても
よい。
【0023】これにより、袋布4とシート15との間
に、シートの凹部分によって間隙が形成される。この間
隙には空気が滞留し、空気層Aが形成される。したがっ
て、前述の第1の実施例と同様の効果を達成できる。図
4は本発明の第5の実施例である衣服20のポケット2
3の使用状態を示す端面図である。第1、第2の実施例
と共通する部分には同じ参照符号を付し、説明を省略す
る。衣服20の内側にはポケット23が設けられ、第
1、第2の実施例と異なるところは、シート25が後述
する布地によって形成されていることである。
に、シートの凹部分によって間隙が形成される。この間
隙には空気が滞留し、空気層Aが形成される。したがっ
て、前述の第1の実施例と同様の効果を達成できる。図
4は本発明の第5の実施例である衣服20のポケット2
3の使用状態を示す端面図である。第1、第2の実施例
と共通する部分には同じ参照符号を付し、説明を省略す
る。衣服20の内側にはポケット23が設けられ、第
1、第2の実施例と異なるところは、シート25が後述
する布地によって形成されていることである。
【0024】この布地は、図5に示すように、例えばポ
リエステルの糸を用いたもので、表面部26は太く編ま
れた糸aによって大きな蜂巣状に編まれ、裏面部27
は、張り巡らされた微細な横糸bがこの横糸bよりも太
い縦糸cを支持するように、表面部26よりも細かく編
まれている。図5の側面図に示すように、裏面部27の
横糸bと同径か又は更に細い連結糸dが密生して、表面
部26と裏面部27とを繋合している。
リエステルの糸を用いたもので、表面部26は太く編ま
れた糸aによって大きな蜂巣状に編まれ、裏面部27
は、張り巡らされた微細な横糸bがこの横糸bよりも太
い縦糸cを支持するように、表面部26よりも細かく編
まれている。図5の側面図に示すように、裏面部27の
横糸bと同径か又は更に細い連結糸dが密生して、表面
部26と裏面部27とを繋合している。
【0025】この編目の好ましい大きさとしては、表面
部26における1つの編目の縦の長さd1が約5mm、
横の長さd2が約2mm、裏面部27における縦糸c間
の長さが約1mmである。また、表面部26と裏面部2
7との間の距離は約3mmが好ましい。したがって、表
面部26と裏面部27との間には間隙が形成されてお
り、この間隙には空気が滞留する。この布地をシート2
5に用いることによって、シート25内に確実に空気層
Aが形成され、前述の第1の実施例と同様の効果をさら
に確実に達成できる。なお、シート25は、収納物6側
と袋布4側のいずれに表面部26がくるように設けられ
てもよいが、収納物6側に表面部26が設けられること
がより好ましい。
部26における1つの編目の縦の長さd1が約5mm、
横の長さd2が約2mm、裏面部27における縦糸c間
の長さが約1mmである。また、表面部26と裏面部2
7との間の距離は約3mmが好ましい。したがって、表
面部26と裏面部27との間には間隙が形成されてお
り、この間隙には空気が滞留する。この布地をシート2
5に用いることによって、シート25内に確実に空気層
Aが形成され、前述の第1の実施例と同様の効果をさら
に確実に達成できる。なお、シート25は、収納物6側
と袋布4側のいずれに表面部26がくるように設けられ
てもよいが、収納物6側に表面部26が設けられること
がより好ましい。
【0026】図6は、本発明の第4の実施例である衣服
30を示す端面図である。第1〜第3の実施例と共通す
る部分には同じ参照符号を付し、説明を省略する。衣服
30の内側にポケット33が設けられる。ポケット33
のシート35は、両側部(図示しない)と下端部が袋布
4の内面に縫着され、ポケットの内仕切りとされてい
る。シート35の袋布4側には、けば又はわな7が設け
られている。カイロや氷嚢などの収納物6を長時間使用
したい場合、又は装着者がカイロの温度を熱過ぎると感
じる場合(氷嚢の温度を冷た過ぎると感じる場合)など
には、図6(1)に示すように、収納物6をシート35
よりも衣服本体2に近い側に収納する。これにより、シ
ート35と袋布4との間に空気層Aが形成され、前述の
第1の実施例と同様の効果が達成される。
30を示す端面図である。第1〜第3の実施例と共通す
る部分には同じ参照符号を付し、説明を省略する。衣服
30の内側にポケット33が設けられる。ポケット33
のシート35は、両側部(図示しない)と下端部が袋布
4の内面に縫着され、ポケットの内仕切りとされてい
る。シート35の袋布4側には、けば又はわな7が設け
られている。カイロや氷嚢などの収納物6を長時間使用
したい場合、又は装着者がカイロの温度を熱過ぎると感
じる場合(氷嚢の温度を冷た過ぎると感じる場合)など
には、図6(1)に示すように、収納物6をシート35
よりも衣服本体2に近い側に収納する。これにより、シ
ート35と袋布4との間に空気層Aが形成され、前述の
第1の実施例と同様の効果が達成される。
【0027】また、その反対の場合などには、図6
(2)に示すように、収納物6をシート35よりも袋布
4に近い側に収納する。この状態では、収納物6と肌と
の間に空気層Aは形成されないので、収納物6の温度が
比較的直接に肌に伝えられる。図7は、本発明の第4の
実施例の変形例を示す端面図である。前述の例と異なる
ところは、シート36はその上端部のみが衣服本体2に
縫着されている点である。図7(1)に示すように、シ
ート36の遊端部をポケット33外へ出した状態で収納
物6をポケット33内へ入れ、該収納物6を上から被覆
するように遊端部をポケット内へ差し入れる。この状態
において、シート36の袋布側にはけばまたはわな7が
設けられている。シート36と袋布4との間には空気層
Aが形成され、図6(1)図示の状態と同様の効果が達
成される。
(2)に示すように、収納物6をシート35よりも袋布
4に近い側に収納する。この状態では、収納物6と肌と
の間に空気層Aは形成されないので、収納物6の温度が
比較的直接に肌に伝えられる。図7は、本発明の第4の
実施例の変形例を示す端面図である。前述の例と異なる
ところは、シート36はその上端部のみが衣服本体2に
縫着されている点である。図7(1)に示すように、シ
ート36の遊端部をポケット33外へ出した状態で収納
物6をポケット33内へ入れ、該収納物6を上から被覆
するように遊端部をポケット内へ差し入れる。この状態
において、シート36の袋布側にはけばまたはわな7が
設けられている。シート36と袋布4との間には空気層
Aが形成され、図6(1)図示の状態と同様の効果が達
成される。
【0028】また、図7(2)に示すように、シート3
6の遊端部側を収納物6よりも衣服本体2側に折り込む
と、図6(2)図示の状態と同様の効果が達成される。
この場合、シート36をより長く形成して、ポケット収
納物6と袋布4との間で折り重ねて使用すれば、より効
果的に低温火傷や凍傷を防止することができる。図8
は、本発明の第4の実施例の他の変形例を示す端面図で
ある。前述の例と異なるところは、袋布4は肌面側にけ
ば又はわなを有しており、また、この袋布4はポケット
33よりも上部に長く形成されており、この長い部分が
シート37とされている点である。したがって、図8
(1)に示すように、シート37の遊端部をポケット3
3外へ折り曲げた状態で収納物6をポケット33内へ入
れると、袋布4とシート37との間に空気層Aが形成さ
れ、図6(1)図示の状態と同様の効果が達成される。
また、図8(2)に示すように、収納物6を上から被覆
するようにシート37の遊端部をポケット内へ差し入れ
ると、図6(2)図示の状態と同様の効果が達成され
る。
6の遊端部側を収納物6よりも衣服本体2側に折り込む
と、図6(2)図示の状態と同様の効果が達成される。
この場合、シート36をより長く形成して、ポケット収
納物6と袋布4との間で折り重ねて使用すれば、より効
果的に低温火傷や凍傷を防止することができる。図8
は、本発明の第4の実施例の他の変形例を示す端面図で
ある。前述の例と異なるところは、袋布4は肌面側にけ
ば又はわなを有しており、また、この袋布4はポケット
33よりも上部に長く形成されており、この長い部分が
シート37とされている点である。したがって、図8
(1)に示すように、シート37の遊端部をポケット3
3外へ折り曲げた状態で収納物6をポケット33内へ入
れると、袋布4とシート37との間に空気層Aが形成さ
れ、図6(1)図示の状態と同様の効果が達成される。
また、図8(2)に示すように、収納物6を上から被覆
するようにシート37の遊端部をポケット内へ差し入れ
ると、図6(2)図示の状態と同様の効果が達成され
る。
【0029】図9は、本発明の第5の実施例である衣服
40を示す。衣服40には、ポケット43が設けられ
る。前述の実施例と異なるところは、袋布4のポケット
内側面に面ファスナの雄部46が固着されると共に、シ
ート45は衣服40と別体に形成されており、その一面
側に設けられたけば又はわな7と前記雄部46とが係合
することによって、シート45が袋布4に固着される。
これにより、前述の第1の実施例と同様の効果を達成す
ることができる。また、袋布4のポケット内面側とシー
ト45の袋布側にそれぞれ面ファスナの雌雄部を設ける
ように構成してもよい。また、シート45の固着方法
は、スナップ、ホック、クリップ、ピンなどを用いても
よい。
40を示す。衣服40には、ポケット43が設けられ
る。前述の実施例と異なるところは、袋布4のポケット
内側面に面ファスナの雄部46が固着されると共に、シ
ート45は衣服40と別体に形成されており、その一面
側に設けられたけば又はわな7と前記雄部46とが係合
することによって、シート45が袋布4に固着される。
これにより、前述の第1の実施例と同様の効果を達成す
ることができる。また、袋布4のポケット内面側とシー
ト45の袋布側にそれぞれ面ファスナの雌雄部を設ける
ように構成してもよい。また、シート45の固着方法
は、スナップ、ホック、クリップ、ピンなどを用いても
よい。
【0030】図10および図11は本発明の第6の実施
例を示す図である。衣服50内側には、ポケット53が
設けられる。図10に示すように、衣服本体52内面が
けば又はわな59を有する場合は、シート55を固着し
たポケット袋布54の裏側(ポケット内側)に、面ファ
スナの雄部58を固着し、この雄部58が前記けば又は
わな59に係合するように構成される。これにより、衣
服本体52内面の任意の箇所にポケットを設けることが
できる。また、このポケットは、前述の第1の実施例と
同様の効果を達成する。
例を示す図である。衣服50内側には、ポケット53が
設けられる。図10に示すように、衣服本体52内面が
けば又はわな59を有する場合は、シート55を固着し
たポケット袋布54の裏側(ポケット内側)に、面ファ
スナの雄部58を固着し、この雄部58が前記けば又は
わな59に係合するように構成される。これにより、衣
服本体52内面の任意の箇所にポケットを設けることが
できる。また、このポケットは、前述の第1の実施例と
同様の効果を達成する。
【0031】図11は、本実施例の他の変形例である。
衣服本体52が内面にけば又はわなを有していない場合
には、衣服本体52内面の任意の箇所に面ファスナの雌
部57aが設けられる。シート55を固着したポケット
袋布54の裏側(ポケット内側)には、面ファスナの雄
部57bが固着され、雌雄部57a,57bが相互に係
合することによって衣服本体52内面の任意の箇所にポ
ケットを設けることができる。また、このポケットは、
前述の第1の実施例と同様の効果を達成する。
衣服本体52が内面にけば又はわなを有していない場合
には、衣服本体52内面の任意の箇所に面ファスナの雌
部57aが設けられる。シート55を固着したポケット
袋布54の裏側(ポケット内側)には、面ファスナの雄
部57bが固着され、雌雄部57a,57bが相互に係
合することによって衣服本体52内面の任意の箇所にポ
ケットを設けることができる。また、このポケットは、
前述の第1の実施例と同様の効果を達成する。
【0032】なお、面ファスナの雌雄部は逆に構成され
てもよく、面ファスナはポケットの開口部を除く周縁に
沿って全長にわたって設けられてもよい。また、本実施
例において、ポケット袋布54は面ファスナではなく、
スナップ、ホック、クリップ、ピンなどを用いて衣服本
体52に取り付けられるように構成されてもよい。本発
明において、ポケットは衣服本体のどの箇所に設けても
よいが、特に好ましい箇所を図12、図13に位置Pで
示す。シャツなどの上半身に着用する衣服の場合は肩、
肘、腹、背中、腰などが好ましく、アンダーパンツなど
の下半身に着用する衣服の場合は腹、膝、腰、足首など
が好ましい。ノースリーブ形や5分袖、ショートパンツ
形などの他の形の下着にも応用できることは言うまでも
ない。
てもよく、面ファスナはポケットの開口部を除く周縁に
沿って全長にわたって設けられてもよい。また、本実施
例において、ポケット袋布54は面ファスナではなく、
スナップ、ホック、クリップ、ピンなどを用いて衣服本
体52に取り付けられるように構成されてもよい。本発
明において、ポケットは衣服本体のどの箇所に設けても
よいが、特に好ましい箇所を図12、図13に位置Pで
示す。シャツなどの上半身に着用する衣服の場合は肩、
肘、腹、背中、腰などが好ましく、アンダーパンツなど
の下半身に着用する衣服の場合は腹、膝、腰、足首など
が好ましい。ノースリーブ形や5分袖、ショートパンツ
形などの他の形の下着にも応用できることは言うまでも
ない。
【0033】また、シートは布地に限られず、合成樹脂
製のフィルムなどを用いてもよい。さらに、シートは前
述のようにけばやわな、または畝などの凹凸を有するこ
とが望ましいが、平面的なシートでもよい。以上述べた
ように、本発明の衣服によれば、カイロや氷嚢などを身
体に確実に密着固定し、しかも長時間の使用などに伴う
低温火傷や凍傷の危険を減少することができる。
製のフィルムなどを用いてもよい。さらに、シートは前
述のようにけばやわな、または畝などの凹凸を有するこ
とが望ましいが、平面的なシートでもよい。以上述べた
ように、本発明の衣服によれば、カイロや氷嚢などを身
体に確実に密着固定し、しかも長時間の使用などに伴う
低温火傷や凍傷の危険を減少することができる。
【0034】図14および図15は本発明の更に他の実
施例を示す図である。衣服60内側には、ポケット63
が設けられる。図14(1)に示すように、衣服本体6
2内面がけば又はわな69を有する場合は、ポケット袋
布64の裏側(ポケット内側)に、面ファスナの雄部6
8を固着し、この雄部68が前記けば又はわな69に係
合するように構成される。この係合状態を図14(2)
に示す。これにより、衣服本体62内面の任意の箇所に
ポケットを設けることができる。
施例を示す図である。衣服60内側には、ポケット63
が設けられる。図14(1)に示すように、衣服本体6
2内面がけば又はわな69を有する場合は、ポケット袋
布64の裏側(ポケット内側)に、面ファスナの雄部6
8を固着し、この雄部68が前記けば又はわな69に係
合するように構成される。この係合状態を図14(2)
に示す。これにより、衣服本体62内面の任意の箇所に
ポケットを設けることができる。
【0035】図15に示すように、衣服本体62が内面
にけば又はわなを有していない場合には、衣服本体62
内面の任意の箇所に面ファスナの雌部67aが設けられ
る。ポケット袋布64の裏側(ポケット内側)には、面
ファスナの雄部67bが固着され、雌雄部67a,67
bが相互に係合することによって衣服本体62内面の任
意の箇所にポケットを設けることができる。なお、面フ
ァスナの雌雄部は逆に構成されてもよい。
にけば又はわなを有していない場合には、衣服本体62
内面の任意の箇所に面ファスナの雌部67aが設けられ
る。ポケット袋布64の裏側(ポケット内側)には、面
ファスナの雄部67bが固着され、雌雄部67a,67
bが相互に係合することによって衣服本体62内面の任
意の箇所にポケットを設けることができる。なお、面フ
ァスナの雌雄部は逆に構成されてもよい。
【0036】また、本実施例において、ポケット袋布6
4は面ファスナではなく、スナップ、ホック、クリッ
プ、ピンなどを用いて衣服本体62に取り付けられるよ
うに構成されてもよい。なお、本発明の構成は前述のも
のに限定されるものではなく、適宜設計変更可能であ
る。例えば、衣服は女性用、男性用、子供用などのどの
ような下着でもよく、更に下着以外の上着、中間着、寝
着などでもよい。また、ポケットの形状も三角形、円形
などでもよく、更に開口部にフラップや閉蓋具(ファス
ナや面ファスナ等)を設けるなどしてもよい。
4は面ファスナではなく、スナップ、ホック、クリッ
プ、ピンなどを用いて衣服本体62に取り付けられるよ
うに構成されてもよい。なお、本発明の構成は前述のも
のに限定されるものではなく、適宜設計変更可能であ
る。例えば、衣服は女性用、男性用、子供用などのどの
ような下着でもよく、更に下着以外の上着、中間着、寝
着などでもよい。また、ポケットの形状も三角形、円形
などでもよく、更に開口部にフラップや閉蓋具(ファス
ナや面ファスナ等)を設けるなどしてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、カイロや氷嚢などの医
療用温熱体・冷却体を身体に確実に密着固定し、しかも
長時間の使用などに伴う低温火傷や凍傷の危険を減少す
ることができる。
療用温熱体・冷却体を身体に確実に密着固定し、しかも
長時間の使用などに伴う低温火傷や凍傷の危険を減少す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例の使用状態を示す端面図
である。
である。
【図2】本実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の使用状態を示す端面図
である。
である。
【図4】本発明の第3の実施例の使用状態を示す端面図
である。
である。
【図5】本実施例のシート25の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施例の使用状態を示す端面図
である。
である。
【図7】本発明の第4の実施例の変形例を示す端面図で
ある。
ある。
【図8】本発明の第4の実施例の他の変形例を示す端面
図である。
図である。
【図9】本発明の第5の実施例の使用状態を示す端面図
である。
である。
【図10】本発明の第6の実施例の構成を示す図であ
る。
る。
【図11】本発明の第6の実施例の変形例の構成を示す
図である。
図である。
【図12】本発明のポケットの好ましい配置を示す図で
ある。
ある。
【図13】本発明のポケットの好ましい配置を示す図で
ある。
ある。
【図14】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図15】本実施例の変形例を示す図である。
1,10,20,30,40,50,60 衣服 2 衣服本体 3,13,23,33,43,53,63 ポケット 4,64 袋布 5,15,25,35,36,37,45,55 シー
ト 6 ポケット収納物 7 けば又はわな 17 畝 57a,57b,58 面ファスナ
ト 6 ポケット収納物 7 けば又はわな 17 畝 57a,57b,58 面ファスナ
Claims (13)
- 【請求項1】 衣服本体の内側に少なくとも1つのポケ
ットを設けるとともに、該ポケットの収納物と着用者の
身体との間に位置するように低温火傷・凍傷防止用シー
トを設けることを特徴とする医療用の温熱体・冷却体収
納ポケット付き衣服。 - 【請求項2】 低温火傷・凍傷防止用シートは、少なく
ともポケット袋布に近い側の面にけば又はわなを有する
布地からなることを特徴とする請求項1に記載の医療用
の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項3】 低温火傷・凍傷防止用シートは、少なく
ともポケット袋布に近い側の面に凹凸を有する布地から
なることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用
の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項4】 低温火傷・凍傷防止用シートは、比較的
大きな編目で編成された蜂巣状の編地と、比較的細かい
編目で編成された編地とが重合され、しかも両編地が各
編目から突出する連結糸によって繋合されている布地か
らなることを特徴とする請求項1〜3に記載の医療用の
温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項5】 低温火傷・凍傷防止用シートは、ポケッ
ト袋布のポケット内側の面に縫着されることを特徴とす
る請求項1〜5に記載の医療用の温熱体・冷却体収納ポ
ケット付き衣服。 - 【請求項6】 低温火傷・凍傷防止用シートは、ポケッ
ト収納物よりも衣服本体に近い側に移動可能であるよう
に、ポケット袋布又は衣服本体にシートの一部のみを固
着して設けられることを特徴とする請求項1〜5に記載
の医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項7】 低温火傷・凍傷防止用シートは、ポケッ
トの内仕切りであることを特徴とする請求項7に記載の
医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項8】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方には、衣
服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が設けら
れることを特徴とする請求項1〜8に記載の医療用の温
熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項9】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体は少なくとも内面にけば又はわなを有する
とともに、ポケットには面ファスナの雄部が設けられる
ことを特徴とする請求項9に記載の医療用の温熱体・冷
却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項10】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体内側には任意の1又は複数箇所に面ファス
ナの雌雄いずれか一方が設けられ、ポケットには面ファ
スナの他方が設けられることを特徴とする請求項9に記
載の医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項11】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体内面とポケットの少なくとも一方には、衣
服本体とポケットとを相互に固着する固着部材が設けら
れることを特徴とする医療用の温熱体・冷却体収納ポケ
ット付き衣服。 - 【請求項12】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体は少なくとも内面にけば又はわなを有する
とともに、ポケットには面ファスナの雄部が固着される
ことを特徴とする請求項12に記載の医療用の温熱体・
冷却体収納ポケット付き衣服。 - 【請求項13】 衣服本体とポケットとは別体に形成さ
れ、衣服本体内側には任意の1又は複数箇所に面ファス
ナの雌雄いずれか一方が設けられ、ポケットには面ファ
スナの他方が設けられることを特徴とする請求項12に
記載の医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5338459A JPH07184949A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5338459A JPH07184949A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07184949A true JPH07184949A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18318367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5338459A Pending JPH07184949A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 医療用の温熱体・冷却体収納ポケット付き衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07184949A (ja) |
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