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JPH0718481Y2 - 爪チャック - Google Patents

爪チャック

Info

Publication number
JPH0718481Y2
JPH0718481Y2 JP1905890U JP1905890U JPH0718481Y2 JP H0718481 Y2 JPH0718481 Y2 JP H0718481Y2 JP 1905890 U JP1905890 U JP 1905890U JP 1905890 U JP1905890 U JP 1905890U JP H0718481 Y2 JPH0718481 Y2 JP H0718481Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
claw
chuck
hole
parent
bolt
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1905890U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0355107U (ja
Inventor
勝美 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP1905890U priority Critical patent/JPH0718481Y2/ja
Publication of JPH0355107U publication Critical patent/JPH0355107U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0718481Y2 publication Critical patent/JPH0718481Y2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、スクロールチャック等の爪チャック、特に
親爪(マスタージョー)とワーク把持爪(トップ又はソ
フトジョー)の締結構造に特徴を持たせたチャックに関
するものである。
〔従来の技術〕
スクロールチャックの爪は、チャック本体に設けた半径
方向のガイド溝(Tスロット等)にスライド自在に嵌め
てスクロール板に噛合させる親爪と、この親爪にボルト
止めして親爪と共にチャック半径方向に進退させるワー
ク把持爪とから成る。
ところで、従来のこの種の爪の中には、親爪とワーク把
持爪の固定位置を軸心方向(爪の移動方向)に調整し得
るようにして同一番手のチャックによるワーク可能把持
径の上下限を拡大したものがある。第4図はその一例で
あって、親爪1に一端から他端に至るTスロット31を設
けてある。そのTスロット31内に座ナット32を係合さ
せ、ワーク把持爪15に通したボルト12をその座ナット32
に螺合させる。この構造は、爪1、15の相対位置を軸方
向に変化させても座ナット32がTスロット内で軸方向に
変位可能なため、固定位置調整後も締結の目的が達成さ
れる。なお、7、14は、爪1、15を位置調整後各点で精
度良く安定に接続するためのセレーションである。
〔考案が解決しようとする課題〕
親爪とその移動をガイドするチャック本体のガイド溝と
の間には、チャックの長期使用による摩耗や塑性変形等
(いわゆるヘタリ)によってガタつきが生じてくる。こ
のガタつきが出ると、Tスロットを設けた従来の親爪は
剛性が不足してチャッキング時の反力でTスロットが口
を開き易くなり(横に拡がる)、ワーク把持精度、把持
安定性が低下して旋削等の加工精度を低下させる。この
精度低下は重切削や高速切削に使用するチャックの場
合、特に顕著である。
また、Tスロットやこの溝に回り止め状態に係止させる
座ナット32は決して加工し易い形状とは云えず、チャッ
クの製造コストを高める原因となっている。
この考案の課題は、上述の問題点を無くした爪チャック
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の爪チャックは、親爪の軸心部にその爪の後面
に開放するガイド孔を設け、親爪の上面にはガイド孔径
よりも小幅の軸方向長孔を前後の端縁から所定距離離反
して設け、上記ガイド孔にこれよりも僅かに小径の断面
相似形の座ナットを挿入し、この座ナットに設けた軸直
角方向のねじ孔にワーク把持爪の固定ボルトを上記長孔
から親爪内に挿入して螺合するようにしたところにその
特徴がある。
〔作用〕
上述の構造にすると、長孔の両端部に親爪の両側部間を
連結するブリッジ部が残され、当該部の剛性が著しく高
まる。従って、長期使用による爪の疲労、損傷が減少す
る。また、仮にその疲労、損傷が生じて爪がガタつき、
それが原因でチャッキング時に爪が強い力でこじられて
も親爪の口開きの心配が無く、把持精度、把持安定性の
低下が起き難い。
また、ガイド孔は通常のドリルで、長孔は単純な形のエ
ンドミル等で加工可能であり、座ナットも円柱軸を適当
な長さに切ってねじ孔をあけるだけでよいので爪の加工
性も良くなる。
また、親爪は剛性が高まるので焼結体でも間に合い、こ
の場合、各孔を含めた全ての部分を型押し成形できるの
で加工性が更に良くなる。
〔実施例〕
第1図に、この考案の一実施例を示す。図に示すよう
に、親爪1の軸心部には、円形のガイド孔2を設けてあ
る。この孔2の一端は親爪の後面に開放しているが、他
端は親爪先端には突き抜けていない。従って、親爪先端
にもワーク把持面3を付すことが可能である。4は親爪
の上面にあけた長孔でこの孔はガイド孔2と連通してい
る。5は、孔2、4間に残されたブリッジ、10はガイド
孔2に挿入してねじ孔11にボルト12を螺合させる座ナッ
トである。座ナット10は、その径が長孔4の幅Wよりも
大きく、ガイド孔2の孔径よりも小さい。従って、ガイ
ド孔2内で長手方向にスライドすることができるが、長
孔4を通って外部に抜けることはない。13は座ナット10
に固定してガイド孔2内に設けた軸方向キー溝6に緩く
嵌めるピン(キーでもよい)であり、座ナット10の回り
止め手段として好ましいものである。
15は、セレーション7、14を位置決め手段として親杖1
の上面にボルト12で固定するワーク把持爪である。この
爪15は、第2図に示すように、長手方向に2分割し、分
割体15a、15bの親杖に対する固定位置を個々に調整し得
るようにしてある。図のように、15a、15bの2者はキー
とキー溝による軸方向の凹凸嵌合部16を設けて回り止め
し、分割体15a用の固定ボルト12は、ボルト孔17aの大径
座孔部に頭部を完全に沈み込ませて収めるようにしてい
る。また、分割体15b用の固定ボルト12は、15bに設けた
段付きボルト孔17bと15aに設けた長孔のボルト孔17cに
通し、これ等のボルト軸方向に2分割してガイド孔2に
挿入した2個の座ナット10に別々に螺合するようにして
いる。このようにすると、15bのみを動かしたいときに
は、15aの固定ボルトを緩めずに済み、固定位置の調整
作業が楽になる。図のように、17bも長孔にしておく
と、15aと15bの相対スライド可能量もより大きくなる。
図中18は15a、15bの軸方向相対位置調整のために15a側
の座孔19に緩く通して15bのねじ孔20に螺合させる調整
ねじである。
また、第1図の21は、1に対して12を回り止めする目的
と、1と12間の隙間を極力埋める目的で長孔4の開口部
に嵌めるスペーサであり、必要に応じて設けられる。
なお、親爪1は、両側部の溝8をチャック本体の対応し
た突条に係合させる図のような形であると剛性を高め易
いが、第5図のように、両側部の突条22をチャック本体
の溝に係合させるものに孔2、4を設けた形状でも、考
案の目的達成が叶う。
また、ワーク把持爪15は全体を一体に形成してもよく、
この場合、固定ボルトの位置関係が一定するので、座ナ
ット10は分割する必要がなくなる。
第5図は親爪の他の例を示している。この親爪1は、粉
末材料を圧縮成形後に締結して作ったもので、ガイド孔
2は円形孔の上部を部分的に切欠いた形状にし、切欠き
面を利用して座ナット10を回り止めしている。この形状
は、ブリッジ5の厚みが増し、座ナットに対するねじ孔
の加工も容易である。
また、型押し成形であると突条22を図の半円形状に加工
することができ、この場合、チャック本体に設ける22の
ガイド溝もドリル加工が可能となり、加工コスト面で一
層有利になる。
この考案の爪チャックは例示した如き爪を用いて構成さ
れる。即ち、例示の爪はスクロールチャックを適用対象
としており、第3図に示すようにチャック本体23に内蔵
されているスクロール板24に親爪下面の歯9を噛合させ
て本体の半径方向ガイド溝25内に親爪を組付け、その親
爪にワーク把持爪をボルト止めする。
次に、この考案の構造によれば、第6図に示すように、
座ナット10の後面に軸方向のねじ孔26を付設することが
可能となる。そこで、この孔を利用して新規な機能を付
加したチャックを第7図に示す。
図は内爪チャックを示しているが、例えば、このチャッ
クにおいてワーク把持面3をユーザ側で旋削加工する場
合、スクロールの歯と親爪の歯の噛合部に隙間があると
爪が半径方向にガタつくため、高精度の把持面を得るこ
とができない。しかし、噛合部には不可避的な隙間があ
り、しかもその隙間は歯の摩耗で次第に増大する。従っ
て、ワーク把持面の加工時には、爪をチャック半径方向
(チャッキング時に受ける反力と同一向き)に加圧する
特殊な治具を採用している。
例示のチャックは、その種の治具を不要となすために、
親爪1の後方に、引留部材27と、本体23の外周にねじ込
んで27を支持するボルト28と、27に引留めた引寄せボル
ト29を設けてこのボルト29の先端を座ナットに設けた前
述のねじ孔26に螺合させている。このようにしておくと
ボルト28、29のねじ込み量調整で爪全体に半径方向の押
し力或は引張力を加えてガタツキを止めることができ
る。
なお、27、28、29の3者は、取外し可能なため、チャッ
クの使用に支障が出ることはない。
〔効果〕
以上述べたように、この考案のチャックは、親爪にガイ
ド案とこの孔を親爪上面に開放させる長孔を設け、座ナ
ットを上記ガイド孔内に引留めてこのナットにワーク把
持爪の締結ボルトを螺合させるようにしたので、親爪の
剛性低下による疲労や変形を効果的に防止してワーク把
持爪との軸方向相対位置調整機能を得ることができ、チ
ャックの耐久性向上と高精度チャッキング、安定チャッ
キングの信頼性持続が計れる。
また、ガイド孔、長孔、座ナットは形状が単純で加工し
易いため、爪或いはチャックのコスト削減にもつなが
る。
さらに、座ナットの後面にねじ孔を設けることができる
ので、引留部材と2本のボルトを追設して爪の半径方向
ガタツキを簡便に防止することも可能であり、ワーク把
持面の加工等に関しても有利なチャックを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のチャックに用いる爪の一例を示す
分解斜視図、第2図はワーク把持爪の分割斜視図、第3
図はチャック本体に対する組付け状態の断面図、第4図
は従来爪の分割斜視図、第5図は親爪の他の例を示す端
面図、第6図は座ナットの他の例を示す斜視図、第7図
は第6図の座ナットを用いて爪のガタツキ防止機能を付
加したチャックの一例の斜視図である。 1……親爪、2……ガイド孔、4……長孔、5……ブリ
ッジ、8……溝、10……座ナット、12……ボルト、15…
…ワーク把持爪、22……突条、23……チャック本体、24
……スクロール板、25……ガイド溝、26……ねじ孔、27
……引留部材、28、29……ボルト。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャック爪を、チャック本体の半径方向ガ
    イド溝にスライド自在に組付けて駆動力を加える親爪
    と、この親爪の上面にセレーション嵌合させるワーク把
    持爪とで構成してその両者をボルトで締結する爪チャッ
    クにおいて、上記親爪の軸心部にその爪の後面に開口す
    るガイド孔を設け、親爪の上面にはガイド孔径よりも小
    幅の軸方向長孔を前後端縁から所定距離離反して設け、
    上記ガイド孔に孔径よりも僅かに小径の断面相似形の座
    ナットを挿入し、この座ナットに設けた軸直角方向のね
    じ孔にワーク把持爪の固定ボルトを上記長孔から親爪内
    に挿入して螺合するようにしたことを特徴とする爪チャ
    ック。
  2. 【請求項2】上記座ナットの後面にねじ孔を、チャック
    本体の外周部に引留部材を各々設け、引留部材はチャッ
    ク本体に着脱自在に取付けると共に親爪の後方に設置
    し、この引留め部材で引寄せボルトを引留めてそのボル
    トの先端を上記座ナット後面のねじ孔に螺合し、この引
    寄せボルトを介して親爪にチャック半径方向の力を付与
    可能となした請求項(1)記載の爪チャック。
JP1905890U 1989-06-16 1990-02-26 爪チャック Expired - Lifetime JPH0718481Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1905890U JPH0718481Y2 (ja) 1989-06-16 1990-02-26 爪チャック

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-71064 1989-06-16
JP7106489 1989-06-16
JP1905890U JPH0718481Y2 (ja) 1989-06-16 1990-02-26 爪チャック

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Publication Number Publication Date
JPH0355107U JPH0355107U (ja) 1991-05-28
JPH0718481Y2 true JPH0718481Y2 (ja) 1995-05-01

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JP1905890U Expired - Lifetime JPH0718481Y2 (ja) 1989-06-16 1990-02-26 爪チャック

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JP5301744B1 (ja) * 2013-02-15 2013-09-25 コスモ機械株式会社 工作機械用チャック機構、爪材及び旋盤
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JP6836637B1 (ja) * 2019-09-18 2021-03-03 株式会社北川鉄工所 構造体、及びチャック

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JPH0355107U (ja) 1991-05-28

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