JPH07183134A - 非線形チョークコイル用フェライトコア - Google Patents
非線形チョークコイル用フェライトコアInfo
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- JPH07183134A JPH07183134A JP5346484A JP34648493A JPH07183134A JP H07183134 A JPH07183134 A JP H07183134A JP 5346484 A JP5346484 A JP 5346484A JP 34648493 A JP34648493 A JP 34648493A JP H07183134 A JPH07183134 A JP H07183134A
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチング電源の2次側平滑回路に使用す
る非線形チョークコイル用フェライトコアにおいて、イ
ンダクタとした時のインダクタンスの値のばらつきの値
が小さく、又製造が容易で安価な非線形チョークコイル
用フェライトコアとする。 【構成】 E1型コア、又はEE型コアのE型コア2の
中央磁脚2aに、磁路に直交する方向に、コアの接合面
2cの近くの両側に狭磁路2bを有する貫通孔1を形成
したフェライトコアとする。
る非線形チョークコイル用フェライトコアにおいて、イ
ンダクタとした時のインダクタンスの値のばらつきの値
が小さく、又製造が容易で安価な非線形チョークコイル
用フェライトコアとする。 【構成】 E1型コア、又はEE型コアのE型コア2の
中央磁脚2aに、磁路に直交する方向に、コアの接合面
2cの近くの両側に狭磁路2bを有する貫通孔1を形成
したフェライトコアとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング電源等に
使用され、スイッチング電源の2次側直流平滑回路にお
いて巻線に重畳して流れる直流電流の値に対して、イン
ダクタンスの値が非線形特性を示すチョークコイルに用
いる非線形チョーク用フェライトコアに関するものであ
る。
使用され、スイッチング電源の2次側直流平滑回路にお
いて巻線に重畳して流れる直流電流の値に対して、イン
ダクタンスの値が非線形特性を示すチョークコイルに用
いる非線形チョーク用フェライトコアに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源の2次側直流負荷回路
に用いるチョークコイルは、直流の負荷電流が小さくな
った時にインダクタンスの値が小さいと出力電圧の制御
が不安定になり、電圧を安定に制御出来なくなるため、
これを防止するためにスイッチング電源の負荷側に組込
まれるチョークコイルに使用されるフェライトコアは、
図6に示す様にE型コア2の中央磁脚2aとI型コア3
との接合面部分の両側に段部5を形成した凸状接合部4
を設けるか、または接合面の中央を凹状(図示せず)に
するか、接合部の片側のみに段部を設けた構造(図示せ
ず)にしていた。従来の構造では、E型コア2とI型コ
ア3との接合面の一部に凸状接合部4を形成するため段
部5を設けた構造であるため、製造時においては接合面
を平坦に加工後に凸状または凹状に切削加工が必要であ
り、接合部の一部を凸状に残すための加工時に凸状部分
に欠けが生ずると直流電流が零の時のインダクタンスの
ばらつきが大きくなり、又凸状接合部の段部からの高さ
寸法の精度により、チョークコイルにした時、巻線に流
れる直流重畳電流とインダクタンスとの値の非線形特性
にばらつきを生じると云う問題があった。
に用いるチョークコイルは、直流の負荷電流が小さくな
った時にインダクタンスの値が小さいと出力電圧の制御
が不安定になり、電圧を安定に制御出来なくなるため、
これを防止するためにスイッチング電源の負荷側に組込
まれるチョークコイルに使用されるフェライトコアは、
図6に示す様にE型コア2の中央磁脚2aとI型コア3
との接合面部分の両側に段部5を形成した凸状接合部4
を設けるか、または接合面の中央を凹状(図示せず)に
するか、接合部の片側のみに段部を設けた構造(図示せ
ず)にしていた。従来の構造では、E型コア2とI型コ
ア3との接合面の一部に凸状接合部4を形成するため段
部5を設けた構造であるため、製造時においては接合面
を平坦に加工後に凸状または凹状に切削加工が必要であ
り、接合部の一部を凸状に残すための加工時に凸状部分
に欠けが生ずると直流電流が零の時のインダクタンスの
ばらつきが大きくなり、又凸状接合部の段部からの高さ
寸法の精度により、チョークコイルにした時、巻線に流
れる直流重畳電流とインダクタンスとの値の非線形特性
にばらつきを生じると云う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの欠点
を除去するためコア接合面に形成していた段部を有する
凸状結合部を設けずにコア接合面は全面を対向するコア
接合面に接合するようにし、E型コア中央磁脚に磁束が
通る方向と直交する方向に貫通孔を設けて、コア接合面
に多少の欠けが生じてもチョークコイルの特性に大きく
影響することがなく、又磁路に形成する空隙を、コア成
型時に金型で成型して機械加工を用いずに形成し、中央
磁脚に形成する貫通孔の寸法を常に一定にして製造条件
を常に同じ条件にして、中央磁脚に設けた空隙寸法のば
らつきが常に一定な、従ってチョークコイルにした時の
非直線特性のばらつきが極めて小さい非線形チョークコ
イル用フェライトコアとすることを目的とする。
を除去するためコア接合面に形成していた段部を有する
凸状結合部を設けずにコア接合面は全面を対向するコア
接合面に接合するようにし、E型コア中央磁脚に磁束が
通る方向と直交する方向に貫通孔を設けて、コア接合面
に多少の欠けが生じてもチョークコイルの特性に大きく
影響することがなく、又磁路に形成する空隙を、コア成
型時に金型で成型して機械加工を用いずに形成し、中央
磁脚に形成する貫通孔の寸法を常に一定にして製造条件
を常に同じ条件にして、中央磁脚に設けた空隙寸法のば
らつきが常に一定な、従ってチョークコイルにした時の
非直線特性のばらつきが極めて小さい非線形チョークコ
イル用フェライトコアとすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による非線形チョ
ークコイル用フェライトコアはE型コアとI型コア又は
2ケのE型コアを組合せるE型コアの中央磁脚の磁路
に、中央磁脚の幅方向即ち磁路と直交する方向に延び両
端の磁性材の磁路を磁束が通る様にした貫通孔をコア接
合面に近く設けたコア形状にし、E型コアとI型コア、
又は2ケのE型コアのコア接合面はE型コアの中央磁脚
の断面全体で接合するように形成する。又貫通孔を形成
するE型コアは日の字形にプレス成型し、高温焼結後、
E型コアとI型コアに切断するか、2ケのE型コアに切
断分離してEI型コアとEE型コアとする。
ークコイル用フェライトコアはE型コアとI型コア又は
2ケのE型コアを組合せるE型コアの中央磁脚の磁路
に、中央磁脚の幅方向即ち磁路と直交する方向に延び両
端の磁性材の磁路を磁束が通る様にした貫通孔をコア接
合面に近く設けたコア形状にし、E型コアとI型コア、
又は2ケのE型コアのコア接合面はE型コアの中央磁脚
の断面全体で接合するように形成する。又貫通孔を形成
するE型コアは日の字形にプレス成型し、高温焼結後、
E型コアとI型コアに切断するか、2ケのE型コアに切
断分離してEI型コアとEE型コアとする。
【0005】即ち本発明は、スイッチング電源の直流平
滑回路に用い、巻線に流れる直流電流が零の時のインダ
クタンスの値が大きく、巻線に流れる直流電流が大きく
なるとインダクタンスの値が急激に小さくなり一定のイ
ンダクタンスの値を示す非線形チョークコイルに用いる
非線形チョークコイル用フェライトコアにおいて、チョ
ークコイルを形成するフェライトコアの磁脚に、磁束が
通る方向と直交する方向でかつコア接合面の近くに、両
側に狭磁路を有する貫通孔を設けてなることを特徴とす
る非線形チョークコイル用フェライトコアである。
滑回路に用い、巻線に流れる直流電流が零の時のインダ
クタンスの値が大きく、巻線に流れる直流電流が大きく
なるとインダクタンスの値が急激に小さくなり一定のイ
ンダクタンスの値を示す非線形チョークコイルに用いる
非線形チョークコイル用フェライトコアにおいて、チョ
ークコイルを形成するフェライトコアの磁脚に、磁束が
通る方向と直交する方向でかつコア接合面の近くに、両
側に狭磁路を有する貫通孔を設けてなることを特徴とす
る非線形チョークコイル用フェライトコアである。
【0006】
【作用】E型コアの中央磁脚に形成した磁路を直交する
方向に延び、両側に狭磁路を形成する磁性材からなる貫
通孔を設けた構造であるので、中央磁脚を通る磁束は磁
気抵抗の小さい貫通孔の両側の磁性材の狭磁路に集中す
る。このため貫通孔の両側のフェライトコアの磁性材に
よる狭磁路は、コアに巻回された巻線に流れる直流電流
の値が小さく、図5の未飽和領域6にあり磁気飽和に達
しないアンペアターン(AT)の領域では高いインダク
タンスの値を示すが、貫通孔の両側の狭磁路のフェライ
トコアが磁気飽和値に達すると貫通孔の磁路方向の長さ
だけの空隙が磁路に形成されたと同じになり、図5のチ
ョークコイルの動作領域7に示す特性となり、スイッチ
ング電源の負荷用チョークコイルとして動作する。従っ
てチョークコイルの巻数をNターン、直流電流をIアン
ペアとする時の巻数Nと直流電流Iとの積NI(アンペ
アターン)とインダクタンスL(mH)との関係は図5
に示すE型コアの中央磁脚が未飽和の状態の動作領域6
と、コアの中央磁脚の貫通孔の両側の磁路が飽和した状
態の動作領域7とが合成された特性曲線を示す図3に示
す直流電流が重畳した非線形チョークコイルの特性曲線
を示す。
方向に延び、両側に狭磁路を形成する磁性材からなる貫
通孔を設けた構造であるので、中央磁脚を通る磁束は磁
気抵抗の小さい貫通孔の両側の磁性材の狭磁路に集中す
る。このため貫通孔の両側のフェライトコアの磁性材に
よる狭磁路は、コアに巻回された巻線に流れる直流電流
の値が小さく、図5の未飽和領域6にあり磁気飽和に達
しないアンペアターン(AT)の領域では高いインダク
タンスの値を示すが、貫通孔の両側の狭磁路のフェライ
トコアが磁気飽和値に達すると貫通孔の磁路方向の長さ
だけの空隙が磁路に形成されたと同じになり、図5のチ
ョークコイルの動作領域7に示す特性となり、スイッチ
ング電源の負荷用チョークコイルとして動作する。従っ
てチョークコイルの巻数をNターン、直流電流をIアン
ペアとする時の巻数Nと直流電流Iとの積NI(アンペ
アターン)とインダクタンスL(mH)との関係は図5
に示すE型コアの中央磁脚が未飽和の状態の動作領域6
と、コアの中央磁脚の貫通孔の両側の磁路が飽和した状
態の動作領域7とが合成された特性曲線を示す図3に示
す直流電流が重畳した非線形チョークコイルの特性曲線
を示す。
【0007】本発明のE型コアの中央磁脚に、中央磁脚
の中央に貫通孔を形成して非線形チョークコイルを形成
したフェライトコアとすることにより、I型コアとのつ
き合せ面に段部を形成する必要がなく、つき合せ面は一
様な研磨作業でよく、又つき合せ面に多少の欠けがあっ
てもチョークコイルの特性に大きく影響することはな
い。貫通孔の形成もプレス成形時にコアの厚さ方向にプ
レスするのでプレス成型も容易であり、高温焼結の際は
E型コアは日の字形コアにプレス成型し、高温焼結後、
2個のE型コア又はEI型コアに切断し分離する。この
ため予め粉体を圧粉成型して貫通孔を形成しても焼結時
に変形することはなく、貫通孔の磁路方向の空隙長の寸
法のばらつきは極めて小さなものとなる。従って空隙形
成部分は焼結後の加工工程が入らないので成型金型の寸
法で決り常に一定であり、従って非線形チョークコイル
とした時のチョークコイルの特性はきわめてばらつきが
少なく均一で、製造の容易な非線形チョークコイル用フ
ェライトコアとすることが出来る。
の中央に貫通孔を形成して非線形チョークコイルを形成
したフェライトコアとすることにより、I型コアとのつ
き合せ面に段部を形成する必要がなく、つき合せ面は一
様な研磨作業でよく、又つき合せ面に多少の欠けがあっ
てもチョークコイルの特性に大きく影響することはな
い。貫通孔の形成もプレス成形時にコアの厚さ方向にプ
レスするのでプレス成型も容易であり、高温焼結の際は
E型コアは日の字形コアにプレス成型し、高温焼結後、
2個のE型コア又はEI型コアに切断し分離する。この
ため予め粉体を圧粉成型して貫通孔を形成しても焼結時
に変形することはなく、貫通孔の磁路方向の空隙長の寸
法のばらつきは極めて小さなものとなる。従って空隙形
成部分は焼結後の加工工程が入らないので成型金型の寸
法で決り常に一定であり、従って非線形チョークコイル
とした時のチョークコイルの特性はきわめてばらつきが
少なく均一で、製造の容易な非線形チョークコイル用フ
ェライトコアとすることが出来る。
【0008】従って本発明の非線形チョークコイル用フ
ェライトコアを用いた非線形チョークコイルでは、貫通
孔の両側の磁性材の狭磁路及び磁路方向の空隙長はプレ
ス成型により作られ、切削加工により作られるのではな
いので、磁路方向に対する寸法は常に一定であり、直流
重畳電流がほぼ零の時、及び直流重畳時のインダクタン
スの値のばらつきは極めて小さくなること、又貫通孔で
作られる空隙長も日の字形にプレスし焼結した後、E型
コアに切断して作られるので、空隙部分に変形を生ずる
ことがなく、非線形チョークコイルとしたときのインダ
クタンスのばらつきが極めて小さい非線形チョークコイ
ルとなる。
ェライトコアを用いた非線形チョークコイルでは、貫通
孔の両側の磁性材の狭磁路及び磁路方向の空隙長はプレ
ス成型により作られ、切削加工により作られるのではな
いので、磁路方向に対する寸法は常に一定であり、直流
重畳電流がほぼ零の時、及び直流重畳時のインダクタン
スの値のばらつきは極めて小さくなること、又貫通孔で
作られる空隙長も日の字形にプレスし焼結した後、E型
コアに切断して作られるので、空隙部分に変形を生ずる
ことがなく、非線形チョークコイルとしたときのインダ
クタンスのばらつきが極めて小さい非線形チョークコイ
ルとなる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1は本発明によるE型コアとI型コアを組合せた非線形
チョークコイル用フェライトコアの外観斜視図であり、
E型コア2の中央磁脚2aに、I型コア3との接合面2
cに近く磁束が通る方向の磁路と直交する方向に、偏平
な貫通孔1を設け、貫通孔の両端は磁性材の狭磁路2b
により中央磁脚の磁路を形成すると共に、中央磁脚2a
と対となるコアとの接合面2cと中央磁脚との間を接続
する。
1は本発明によるE型コアとI型コアを組合せた非線形
チョークコイル用フェライトコアの外観斜視図であり、
E型コア2の中央磁脚2aに、I型コア3との接合面2
cに近く磁束が通る方向の磁路と直交する方向に、偏平
な貫通孔1を設け、貫通孔の両端は磁性材の狭磁路2b
により中央磁脚の磁路を形成すると共に、中央磁脚2a
と対となるコアとの接合面2cと中央磁脚との間を接続
する。
【0010】貫通孔両端の中央磁脚2aに形成される磁
性材の狭磁路2bの寸法は、要求される図5に示す非線
形チョークコイルの特性の未飽和動作領域6における直
流電流Iの値が零の時のインダクタンスの値により決ま
るが、通常中央磁脚の巾寸法の20%ないし50%の値
であり、従って貫通孔の一方の端の狭磁路2bの巾は中
央磁脚2aの巾寸法の10%ないし25%の寸法であ
る。
性材の狭磁路2bの寸法は、要求される図5に示す非線
形チョークコイルの特性の未飽和動作領域6における直
流電流Iの値が零の時のインダクタンスの値により決ま
るが、通常中央磁脚の巾寸法の20%ないし50%の値
であり、従って貫通孔の一方の端の狭磁路2bの巾は中
央磁脚2aの巾寸法の10%ないし25%の寸法であ
る。
【0011】又貫通孔1の磁路方向の長さは、巻線に電
流が流れ狭磁路2bの部分の磁性材が磁気飽和に達した
時にE型コア2の中央磁脚2aに等価的に貫通孔の長さ
だけの空隙を形成するもので、従って貫通孔の磁路方向
の長さ寸法は、チョークコイルの直流電流が流れた時の
図5に示す飽和動作領域7の特性を決め、貫通孔1の磁
路方向の空隙長が長い程図5の縦軸のインダクタンスL
の値は小さくなり横軸方向のアンペアターン(AT)N
Iの値は大きくなる。図2は貫通孔の形状の他の実施例
で、図2(b)は、図2の(a)のAの部分の貫通孔1
を拡大して示す。図2の(b)に示すように、中央の寸
法L2を両端の寸法L1より大きくした形状としたもの
で、貫通孔の接合面方向からの力に対して強度が大とな
る。
流が流れ狭磁路2bの部分の磁性材が磁気飽和に達した
時にE型コア2の中央磁脚2aに等価的に貫通孔の長さ
だけの空隙を形成するもので、従って貫通孔の磁路方向
の長さ寸法は、チョークコイルの直流電流が流れた時の
図5に示す飽和動作領域7の特性を決め、貫通孔1の磁
路方向の空隙長が長い程図5の縦軸のインダクタンスL
の値は小さくなり横軸方向のアンペアターン(AT)N
Iの値は大きくなる。図2は貫通孔の形状の他の実施例
で、図2(b)は、図2の(a)のAの部分の貫通孔1
を拡大して示す。図2の(b)に示すように、中央の寸
法L2を両端の寸法L1より大きくした形状としたもの
で、貫通孔の接合面方向からの力に対して強度が大とな
る。
【0012】本発明における非線形チョークコイル用フ
ェライトコアの実施例を、形状については図4(a)
に、又非線形チョークコイルとしたときの値を表1に示
し、同じく本実施例と同一寸法の従来例の図を図4
(b)に、特性値を表1に示す。表1に示すように、寸
法がFEI−40で1KHZにおける初比透磁率(μ
i)の値が2500の特性のフェライトコアを用いて、
従来の形状のフェライトコアと、本発明によるフェライ
トコアを使用した時のインダクタンスの値のばらつきを
比較した。夫々10個の値で、従来の形状の時の直流バ
イアス電流0アンペアの時のσの値は特性の平均値の
7.8%、直流電流とインダクタの巻数との積が360
アンペアターン(AT)の直流バイアス電流が加わった
ときのσの値は1.7%であるのに対し、本発明では、
0アンペアの時のσの値は特性の平均値の2.5%、3
60ATの直流バイアス電流が加わったときの値は0.
8%であり、本発明の非線形チョークコイル用フェライ
トコアを用いたインダクタンスのばらつきの値は従来に
比べて格段に向上した値が得られた。
ェライトコアの実施例を、形状については図4(a)
に、又非線形チョークコイルとしたときの値を表1に示
し、同じく本実施例と同一寸法の従来例の図を図4
(b)に、特性値を表1に示す。表1に示すように、寸
法がFEI−40で1KHZにおける初比透磁率(μ
i)の値が2500の特性のフェライトコアを用いて、
従来の形状のフェライトコアと、本発明によるフェライ
トコアを使用した時のインダクタンスの値のばらつきを
比較した。夫々10個の値で、従来の形状の時の直流バ
イアス電流0アンペアの時のσの値は特性の平均値の
7.8%、直流電流とインダクタの巻数との積が360
アンペアターン(AT)の直流バイアス電流が加わった
ときのσの値は1.7%であるのに対し、本発明では、
0アンペアの時のσの値は特性の平均値の2.5%、3
60ATの直流バイアス電流が加わったときの値は0.
8%であり、本発明の非線形チョークコイル用フェライ
トコアを用いたインダクタンスのばらつきの値は従来に
比べて格段に向上した値が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】なお貫通孔の形状は、図1、及び図2に示
す例で示したが、磁路に斜め方向であってもよいし、貫
通孔方向に台形状にしてもよい。又、本発明の実施例で
はEI型コアの組合せで説明したがEE型コアの組合せ
でもよく、EE型コアのE型コアの中央磁脚、または両
側磁脚に貫通孔を設けて本発明と同一の非線形チョーク
コイル用フェライトコアとすることも出来る。
す例で示したが、磁路に斜め方向であってもよいし、貫
通孔方向に台形状にしてもよい。又、本発明の実施例で
はEI型コアの組合せで説明したがEE型コアの組合せ
でもよく、EE型コアのE型コアの中央磁脚、または両
側磁脚に貫通孔を設けて本発明と同一の非線形チョーク
コイル用フェライトコアとすることも出来る。
【0015】
【発明の効果】以上のべたごとく、本発明によるEI型
コア等のE型コアの磁脚に貫通孔を設けて非線形チョー
クコイル用フェライトコアとすることにより、スイッチ
ング電源の2次側平滑回路に挿入する非線形チョークコ
イルにおいて、重畳する直流電流が零の時、及び直流電
流が重畳した時において、共にインダクタンスの値のば
らつきの極めて少ない非線形チョークコイルが提供出来
るようになった。
コア等のE型コアの磁脚に貫通孔を設けて非線形チョー
クコイル用フェライトコアとすることにより、スイッチ
ング電源の2次側平滑回路に挿入する非線形チョークコ
イルにおいて、重畳する直流電流が零の時、及び直流電
流が重畳した時において、共にインダクタンスの値のば
らつきの極めて少ない非線形チョークコイルが提供出来
るようになった。
【図1】本発明による非線形チョークコイル用フェライ
トコアの一実施例を示す外観斜視図。
トコアの一実施例を示す外観斜視図。
【図2】本発明による非線形チョークコイル用フェライ
トコアの貫通孔の第二の実施例を示す図で、図2の
(a)はEI型コアを含む全体を示す正面図、図2の
(b)は図2の(a)のAの部分を拡大して示す平面
図。
トコアの貫通孔の第二の実施例を示す図で、図2の
(a)はEI型コアを含む全体を示す正面図、図2の
(b)は図2の(a)のAの部分を拡大して示す平面
図。
【図3】非線形チョークコイル用フェライトコアを用い
た非線型チョークコイルのインダクタンス−直流重畳ア
ンペアターンの関係を示す特性曲線図。
た非線型チョークコイルのインダクタンス−直流重畳ア
ンペアターンの関係を示す特性曲線図。
【図4】表1の特性を示すフェライトコアで、図4
(a)は本発明による非線形チョークコイル用フェライ
トコア、図4(b)は従来の形状の非線形チョークコイ
ル用フェライトコア。
(a)は本発明による非線形チョークコイル用フェライ
トコア、図4(b)は従来の形状の非線形チョークコイ
ル用フェライトコア。
【図5】非線形チョークコイルの特性を説明する特性曲
線図。
線図。
【図6】従来の非線形チョークコイル用フェライトコア
を示す外観斜視図。
を示す外観斜視図。
1,1a 貫通孔 2 E型コア 2a 中央磁脚 2b 狭磁路 2c 接合面 3 I型コア 4 凸状接合部 5 段部 6 未飽和動作領域 7 飽和動作領域
Claims (1)
- 【請求項1】 スイッチング電源の直流平滑回路に用
い、巻線に流れる直流電流が零の時のインダクタンスの
値が大きく、巻線に流れる直流電流が大きくなるとイン
ダクタンスの値が急激に小さくなり一定のインダクタン
スの値を示す非線形チョークコイルに用いる非線形チョ
ークコイル用フェライトコアにおいて、チョークコイル
を形成するフェライトコアの磁脚に、磁束が通る方向と
直交する方向でかつコア接合面の近くに、両側に狭磁路
を有する貫通孔を設けてなることを特徴とする非線形チ
ョークコイル用フェライトコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5346484A JPH07183134A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 非線形チョークコイル用フェライトコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5346484A JPH07183134A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 非線形チョークコイル用フェライトコア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07183134A true JPH07183134A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18383744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5346484A Pending JPH07183134A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 非線形チョークコイル用フェライトコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07183134A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100664898B1 (ko) * | 2005-09-08 | 2007-01-04 | 주식회사 효성 | 부분 공극을 갖는 변압기/리액터 |
JP2015142122A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | Jfeスチール株式会社 | リアクトル |
JP2015141997A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | Jfeスチール株式会社 | リアクトルコアおよびこれを用いたリアクトル |
EP2927918A3 (de) * | 2014-04-03 | 2015-10-21 | SUMIDA Components & Modules GmbH | Drossel und Drosselkern |
CN108475574A (zh) * | 2015-12-17 | 2018-08-31 | 原子能和替代能源委员会 | 包括被动热管理功能的电感电路 |
JP2021044338A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 株式会社タムラ製作所 | コイル装置 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5346484A patent/JPH07183134A/ja active Pending
Cited By (9)
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US10170231B2 (en) | 2014-04-03 | 2019-01-01 | SUMIDA Components & Modules GmbH | Choke and choke core |
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CN108475574B (zh) * | 2015-12-17 | 2022-04-15 | 原子能和替代能源委员会 | 包括被动热管理功能的电感电路 |
JP2021044338A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 株式会社タムラ製作所 | コイル装置 |
CN112562985A (zh) * | 2019-09-10 | 2021-03-26 | 株式会社田村制作所 | 线圈装置 |
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