JPH0718244B2 - 架設用鋼材の組み立て方法およびその装置 - Google Patents
架設用鋼材の組み立て方法およびその装置Info
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- JPH0718244B2 JPH0718244B2 JP25216886A JP25216886A JPH0718244B2 JP H0718244 B2 JPH0718244 B2 JP H0718244B2 JP 25216886 A JP25216886 A JP 25216886A JP 25216886 A JP25216886 A JP 25216886A JP H0718244 B2 JPH0718244 B2 JP H0718244B2
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、固設された対の固定プレートの間に架設用
鋼材を吊り下げてから、その架設用鋼材の端部と固定プ
レートとをボルトとナットによって連結する架設用鋼材
の組み立て方法、およびその方法を実施するための組み
立て装置に関する。
鋼材を吊り下げてから、その架設用鋼材の端部と固定プ
レートとをボルトとナットによって連結する架設用鋼材
の組み立て方法、およびその方法を実施するための組み
立て装置に関する。
[従来の技術] 従来より、クレーン等の揚重機の稼動効率をあげる目的
から、架設鋼材としての梁を所定の架設位置まで昇降さ
せる梁取付装置が提案されている。しかし、このような
装置においては、梁の最終位置決め作業、梁の連結のた
めのボルトの挿入、およびナットの締め付け作業を作業
員の手作業によって行っているのが現状である。
から、架設鋼材としての梁を所定の架設位置まで昇降さ
せる梁取付装置が提案されている。しかし、このような
装置においては、梁の最終位置決め作業、梁の連結のた
めのボルトの挿入、およびナットの締め付け作業を作業
員の手作業によって行っているのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 作業員による鋼材の位置決め作業は、不安全な高所作業
であるために危険が伴うことは勿論のこと、正確な位置
決めが難しく、作業性が悪かった。しかも、正確な位置
決めができないために、その後のボルトをスムーズに挿
入することができず、その際の調整に長時間を費やすと
いう問題があり、またそれらの作業のためには通常2〜
4名の作業員による多大の労力が必要であった。したが
って、ボルトの挿入までをも含めた架設用鋼材の自動組
み立ては到底実現することができなかった。
であるために危険が伴うことは勿論のこと、正確な位置
決めが難しく、作業性が悪かった。しかも、正確な位置
決めができないために、その後のボルトをスムーズに挿
入することができず、その際の調整に長時間を費やすと
いう問題があり、またそれらの作業のためには通常2〜
4名の作業員による多大の労力が必要であった。したが
って、ボルトの挿入までをも含めた架設用鋼材の自動組
み立ては到底実現することができなかった。
この発明は、このような問題を解決するものである。
[問題点を解決するための手段] 第1の発明の架設用鋼材の組み立て方法は、固設された
対の固定プレートの間に架設用鋼材を吊り下げてから、
その架設用鋼材の端部と固定プレートとをボルトとナッ
トによって連結する架設用鋼材の組み立て方法におい
て、 架設用鋼材の端部と固定プレートの連結部分に、互いに
対向する対のボルト挿通孔を明けておき、 架設用鋼材を固定プレートの間に吊り下げてから、 架設用鋼材の端部を定位置に納めて、前記対のボルト挿
通孔の一方側から他方側に位置決め用のピンを差し込む
ことにより、架設用鋼材を固定プレートの間の架設位置
に位置決めし、 その後、架設用鋼材の端部と固定プレートの間にボルト
を通すと共に、 ボルトの先端にナットを螺合させることを特徴とする。
対の固定プレートの間に架設用鋼材を吊り下げてから、
その架設用鋼材の端部と固定プレートとをボルトとナッ
トによって連結する架設用鋼材の組み立て方法におい
て、 架設用鋼材の端部と固定プレートの連結部分に、互いに
対向する対のボルト挿通孔を明けておき、 架設用鋼材を固定プレートの間に吊り下げてから、 架設用鋼材の端部を定位置に納めて、前記対のボルト挿
通孔の一方側から他方側に位置決め用のピンを差し込む
ことにより、架設用鋼材を固定プレートの間の架設位置
に位置決めし、 その後、架設用鋼材の端部と固定プレートの間にボルト
を通すと共に、 ボルトの先端にナットを螺合させることを特徴とする。
第2の発明の架設用鋼材の組み立て装置は、固設されか
つ定位置にボルト挿通孔が明けらている対の固定プレー
トの間に、端部の定位置にボルト挿通孔が明けられてい
る架設用鋼材を吊り下げて、その架設用鋼材の端部と固
定プレートをボルトとナットによって連結する架設用鋼
材の組み立て装置において、 架設用鋼材の端部に取り外し可能に装備されて、架設用
鋼材と共に吊り下げられる装置本体と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の水平、垂直方
向の位置決めを行う位置決め手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートにおける前記ボルト挿通孔の一方側から他方側に
位置決め用のピンを差し込むピン挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における一方側に位置し、それらの連
結部分における一方側から他方側にボルトを通すボルト
挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における他方側に位置し、前記ボルト
の先端にナットを螺合するナット螺合手段と、 前記位置決め手段、ピン挿通手段、ボルト挿通手段、お
よびナット螺合手段を制御する制御手段とを具備してな
ることを特徴とする。
つ定位置にボルト挿通孔が明けらている対の固定プレー
トの間に、端部の定位置にボルト挿通孔が明けられてい
る架設用鋼材を吊り下げて、その架設用鋼材の端部と固
定プレートをボルトとナットによって連結する架設用鋼
材の組み立て装置において、 架設用鋼材の端部に取り外し可能に装備されて、架設用
鋼材と共に吊り下げられる装置本体と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の水平、垂直方
向の位置決めを行う位置決め手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートにおける前記ボルト挿通孔の一方側から他方側に
位置決め用のピンを差し込むピン挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における一方側に位置し、それらの連
結部分における一方側から他方側にボルトを通すボルト
挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における他方側に位置し、前記ボルト
の先端にナットを螺合するナット螺合手段と、 前記位置決め手段、ピン挿通手段、ボルト挿通手段、お
よびナット螺合手段を制御する制御手段とを具備してな
ることを特徴とする。
[作用] この発明は、架設用鋼材の端部と固定プレートの連結部
分に、互いに対向する対のボルト挿通孔を明けておき、
架設用鋼材を固定プレートの間に吊り下げてから、架設
用鋼材の端部を定位置に納めて、前記対のボルト挿通孔
の一方側から他方側に位置決め用のピンを差し込むこと
により、架設用鋼材を固定プレートの間の架設位置に位
置決めし、その後、架設用鋼材の端部と固定プレートの
間にボルトを通すと共に、ボルトの先端にナットを螺合
させることにより、吊り下げ状態にある架設用鋼材を所
定の架設位置にまで簡単にかつ確実に移動調整してか
ら、架設用鋼材を組み立てる。
分に、互いに対向する対のボルト挿通孔を明けておき、
架設用鋼材を固定プレートの間に吊り下げてから、架設
用鋼材の端部を定位置に納めて、前記対のボルト挿通孔
の一方側から他方側に位置決め用のピンを差し込むこと
により、架設用鋼材を固定プレートの間の架設位置に位
置決めし、その後、架設用鋼材の端部と固定プレートの
間にボルトを通すと共に、ボルトの先端にナットを螺合
させることにより、吊り下げ状態にある架設用鋼材を所
定の架設位置にまで簡単にかつ確実に移動調整してか
ら、架設用鋼材を組み立てる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第6図はこの発明の一実施例を示し、まず
は本実施例装置の構成について説明する。
は本実施例装置の構成について説明する。
図において、1はH型鋼材の大梁であり、この大梁1
は、高層建築部のボックス柱2の相互間に吊り下げられ
て、それらのボックス柱2の定位置に取り付けられた固
定プレート3の相互間に、ボルトとナットによって架設
されるようになっている。本実施例の組み立て装置は、
このような大梁1を架設するための装置として構成され
ている。
は、高層建築部のボックス柱2の相互間に吊り下げられ
て、それらのボックス柱2の定位置に取り付けられた固
定プレート3の相互間に、ボルトとナットによって架設
されるようになっている。本実施例の組み立て装置は、
このような大梁1を架設するための装置として構成され
ている。
4は組み立て装置の本体であり、大梁1の左右の両端の
それぞれに取り外し可能に装備されており、大梁1と共
に吊り下げられるようになっている。本例の場合、これ
ら左右の装置本体4は、伸縮可能な連結材5によって互
いに連結されており、その連結材5の中間部分の伸縮に
よって、左右の装置本体4の間隔が調整できるようにな
っている。これら左右の装置本体4は、対称的な構成と
なっている。そこで、以下、第1図中左側の装置本体4
の構成を説明する。
それぞれに取り外し可能に装備されており、大梁1と共
に吊り下げられるようになっている。本例の場合、これ
ら左右の装置本体4は、伸縮可能な連結材5によって互
いに連結されており、その連結材5の中間部分の伸縮に
よって、左右の装置本体4の間隔が調整できるようにな
っている。これら左右の装置本体4は、対称的な構成と
なっている。そこで、以下、第1図中左側の装置本体4
の構成を説明する。
装置本体4の下側には、装置本体4自体を大梁1上の端
部に固定するためのクランプ機構6が備わっている。こ
のクランプ機構6には、大梁1の上フランジ1aを第3図
中の左右から抱え込む一対のコ字状グリップ7があり、
これらのグリップ7が同期的に接近および離間動作する
ようになっている。グリップ7の動作機構は、グリップ
用モーター8によって伸縮動作するグリップ用ジャッキ
9と、このジャッキ9の伸縮によってグリップ7を同期
的に接近および離間動作させる図示しないパンタグラフ
機構とによって構成されている。また、グリップ7の上
側部には、フランジ固定用の大径ネジ10が上方からネジ
合わされている(第2図参照)。
部に固定するためのクランプ機構6が備わっている。こ
のクランプ機構6には、大梁1の上フランジ1aを第3図
中の左右から抱え込む一対のコ字状グリップ7があり、
これらのグリップ7が同期的に接近および離間動作する
ようになっている。グリップ7の動作機構は、グリップ
用モーター8によって伸縮動作するグリップ用ジャッキ
9と、このジャッキ9の伸縮によってグリップ7を同期
的に接近および離間動作させる図示しないパンタグラフ
機構とによって構成されている。また、グリップ7の上
側部には、フランジ固定用の大径ネジ10が上方からネジ
合わされている(第2図参照)。
一方、装置本体4の上部には、可動台11が第2図中の左
右方向に沿ってスライド可能に備えられており、この可
動台11は、スパン調整用のスクリュージャッキ12によっ
てスライド調整されるようになっている。可動台11に
は、第3図中の左右方向に沿ってスライド可能な柱把持
アーム13が備えられており、この柱把持アーム13は柱把
持用スクリュージャッキ14によってスライド調整させら
れる。柱把持アーム13における第3図中の左端には、柱
2に引っ掛かる爪部13aが設けられている。また、柱把
持アーム13における同図中の右端には、その柱把持アー
ム13の長手方向に沿って、つまり第3図中の左右方向に
沿って、可動体15がスライド可能に備えられており、こ
の可動体15は、柱幅設定用ハンドル16が回わされること
によってスライドするようになっている。更に、その可
動体15の上部には、第2図中の左右方向に沿ってスライ
ド可能な位置決め用アーム17が備えられており、このア
ーム17は位置決め用ジャッキ18によってスライドさせら
れる。位置決め用アーム17の先端には、下方へ延在する
爪部17aが設けられ、またその第3図中の左側部にはア
ブソーバSが備えられている。
右方向に沿ってスライド可能に備えられており、この可
動台11は、スパン調整用のスクリュージャッキ12によっ
てスライド調整されるようになっている。可動台11に
は、第3図中の左右方向に沿ってスライド可能な柱把持
アーム13が備えられており、この柱把持アーム13は柱把
持用スクリュージャッキ14によってスライド調整させら
れる。柱把持アーム13における第3図中の左端には、柱
2に引っ掛かる爪部13aが設けられている。また、柱把
持アーム13における同図中の右端には、その柱把持アー
ム13の長手方向に沿って、つまり第3図中の左右方向に
沿って、可動体15がスライド可能に備えられており、こ
の可動体15は、柱幅設定用ハンドル16が回わされること
によってスライドするようになっている。更に、その可
動体15の上部には、第2図中の左右方向に沿ってスライ
ド可能な位置決め用アーム17が備えられており、このア
ーム17は位置決め用ジャッキ18によってスライドさせら
れる。位置決め用アーム17の先端には、下方へ延在する
爪部17aが設けられ、またその第3図中の左側部にはア
ブソーバSが備えられている。
また、前出した装置本体4下側の対のグリップ7の下部
には、対のボルト締め付け機構19、20が装備されてい
る。第3図中右側のボルト締め付け機構20は、同図中右
側のグリップ7の下部の定位置に取り付けられており、
また同図中左側のボルト締め付け機構19は、同図中左側
のグリップ7の下部にスライド可能に取り付けられてい
る。後者の左側のボルト締め付け機構19は、第2図中の
左右方向に沿ってスライド可能であって、スクリュージ
ャッキ21によってスライド調整される。
には、対のボルト締め付け機構19、20が装備されてい
る。第3図中右側のボルト締め付け機構20は、同図中右
側のグリップ7の下部の定位置に取り付けられており、
また同図中左側のボルト締め付け機構19は、同図中左側
のグリップ7の下部にスライド可能に取り付けられてい
る。後者の左側のボルト締め付け機構19は、第2図中の
左右方向に沿ってスライド可能であって、スクリュージ
ャッキ21によってスライド調整される。
左側のボルト締め付け機構19の構成を第4図および第5
図に示す。
図に示す。
本例の場合、このボルト締め付け機構19は、5つのユニ
ットA,B,C,D,Eを上下に結合した構造となっており、し
かも隣り合うユニット相互の間隔が適宜調整できるよう
になっている。最上位と最下位の2つのユニットA,Eは
それぞれナット締め付けボックス22、中央の1つのユニ
ットCはピン挿入ボックス23、その上下の2つのユニッ
トB,Dはそれぞれボルト挿入ボックス24である。
ットA,B,C,D,Eを上下に結合した構造となっており、し
かも隣り合うユニット相互の間隔が適宜調整できるよう
になっている。最上位と最下位の2つのユニットA,Eは
それぞれナット締め付けボックス22、中央の1つのユニ
ットCはピン挿入ボックス23、その上下の2つのユニッ
トB,Dはそれぞれボルト挿入ボックス24である。
ナット締め付けボックス22には、第5図中の左右方向の
軸線O1を中心として回転可能なナット保持体22aがあ
り、そのナット保持体22aの先端に、ナットNが回り止
めして保持されるようになっている。ナット保持体22a
の後端にはギヤ22bが取り付けられており、そのギヤ22b
は、ウォームギヤ22c、ギヤ22d,22eを介してナット回転
用モータ22fに接続されている。また、ボルト挿入ボッ
クス24には、ボルトBを回り止めしたまま第5図中の左
右方向に沿ってスライド可能にガイドするガイド部24a
があり、このガイド部24a内のボルトBを、ボルト押し
出し手段24bによって第5図中の右方へ押し出すように
なっている。また、中央のピン挿入ボックス23には、第
5図中の左右方向に沿ってスライド可能なピン23aが備
えられており、このピン23aを、モータ23bを駆動力とす
るボールスクリュージャッキ23cの伸縮によって第5図
中の右方へ強力に押し出すようになっている。
軸線O1を中心として回転可能なナット保持体22aがあ
り、そのナット保持体22aの先端に、ナットNが回り止
めして保持されるようになっている。ナット保持体22a
の後端にはギヤ22bが取り付けられており、そのギヤ22b
は、ウォームギヤ22c、ギヤ22d,22eを介してナット回転
用モータ22fに接続されている。また、ボルト挿入ボッ
クス24には、ボルトBを回り止めしたまま第5図中の左
右方向に沿ってスライド可能にガイドするガイド部24a
があり、このガイド部24a内のボルトBを、ボルト押し
出し手段24bによって第5図中の右方へ押し出すように
なっている。また、中央のピン挿入ボックス23には、第
5図中の左右方向に沿ってスライド可能なピン23aが備
えられており、このピン23aを、モータ23bを駆動力とす
るボールスクリュージャッキ23cの伸縮によって第5図
中の右方へ強力に押し出すようになっている。
このような構成の左側のボルト締め付け機構19と、大梁
1との関係は、第5図に示すように、大梁1のウェブ1b
に明けられているボルト挿通孔1cの中心線に対して、ナ
ットNの回転軸線O1とボルトBの軸線が一致するような
位置関係となっている。
1との関係は、第5図に示すように、大梁1のウェブ1b
に明けられているボルト挿通孔1cの中心線に対して、ナ
ットNの回転軸線O1とボルトBの軸線が一致するような
位置関係となっている。
一方、右側のボルト締め付け機構20は、左側のボルト締
め付け機構19のナット締め付けボックス22と対向する位
置にボルト挿入ボックス24を備え、また左側のボルト締
め付け機構19のボルト挿入ボックス24と対向する位置に
ナット締め付け機構22を備えた構成となっている。した
がって、左,右のボルト締め付け機構19,20のナット締
め付けボックス22とボルト挿入ボックス24は、大梁1の
ボルト挿通孔1cを挟んで互いに向かい合っている。
め付け機構19のナット締め付けボックス22と対向する位
置にボルト挿入ボックス24を備え、また左側のボルト締
め付け機構19のボルト挿入ボックス24と対向する位置に
ナット締め付け機構22を備えた構成となっている。した
がって、左,右のボルト締め付け機構19,20のナット締
め付けボックス22とボルト挿入ボックス24は、大梁1の
ボルト挿通孔1cを挟んで互いに向かい合っている。
以上のように構成された組み立て装置は、吊荷回転装置
25の補助吊りワイヤーW1によって吊り下げられるように
なっている(第1図参照)。この吊荷回転装置25は、図
示しないクレーンによって吊り下げられるものであり、
組み立て装置と共に、主吊りワイヤーW2によって大梁1
を吊り下げて、それらの吊荷を適宜旋回させてその吊り
下げ状態を調整できるようになっている。また、この吊
荷回転装置25には、自動玉外し機能があると共に、前述
した組み立て装置の各作動部を制御するための制御装置
26と合体している。
25の補助吊りワイヤーW1によって吊り下げられるように
なっている(第1図参照)。この吊荷回転装置25は、図
示しないクレーンによって吊り下げられるものであり、
組み立て装置と共に、主吊りワイヤーW2によって大梁1
を吊り下げて、それらの吊荷を適宜旋回させてその吊り
下げ状態を調整できるようになっている。また、この吊
荷回転装置25には、自動玉外し機能があると共に、前述
した組み立て装置の各作動部を制御するための制御装置
26と合体している。
次に、上記構成の組み立て装置の作用と共に、この発明
の組み立て方法について説明する。
の組み立て方法について説明する。
まず、第6図(a)に示すように、図示しないクレーン
によって、吊荷回転装置25と共に組み立て装置4を吊り
上げて、その組み立て装置を地上などの安定した場所に
置き、連結材5を伸縮調整して左右の装置本体4の間隔
を調整する。その調整程度は、柱2のスパンに合わせ
る。
によって、吊荷回転装置25と共に組み立て装置4を吊り
上げて、その組み立て装置を地上などの安定した場所に
置き、連結材5を伸縮調整して左右の装置本体4の間隔
を調整する。その調整程度は、柱2のスパンに合わせ
る。
次に、組み立て装置を吊り上げて大梁1の載置場所にま
で移す。そして、組み立て装置を大梁1の上部に載せ、
その大梁1の上部両端に組み立て装置の装置本体4を位
置させる(第6図(b))。そして、制御装置26によっ
て、左右の装置本体4のクランプ機構6のグリップ用モ
ーター8を作動させ、対のグリップ7を同期的に接近さ
せて、それらの間にて大梁1の上フランジ1aを挟む。そ
れから、フランジ固定用の大径ネジ10を締め付けて、左
右の装置本体4を大梁1上に固定する。
で移す。そして、組み立て装置を大梁1の上部に載せ、
その大梁1の上部両端に組み立て装置の装置本体4を位
置させる(第6図(b))。そして、制御装置26によっ
て、左右の装置本体4のクランプ機構6のグリップ用モ
ーター8を作動させ、対のグリップ7を同期的に接近さ
せて、それらの間にて大梁1の上フランジ1aを挟む。そ
れから、フランジ固定用の大径ネジ10を締め付けて、左
右の装置本体4を大梁1上に固定する。
つづいて、柱幅設定用ハンドル16(第3図参照)を回し
て可動体15をスライドさせ、その可動体15と、柱把持ア
ーム13の爪部13aとの間隔を柱2の幅よりも多少広い幅
に調整する。また、ボルト締め付け機構19、20における
ナット締め付けボックス22にナットNをセットすると共
に、ボルト挿入ボックス24にボルトBをセットする。と
ころで、ボルト締め付け機構19,20における各ボックス2
2,23,24の間隔は予め調整されていて、セットされたナ
ットN、ボルトB、およびピン23aが大梁1のウェブ1b
に明けられたボルト挿通孔と対向するようになってい
る。また、これらのボルト締め付け機構19,20と、位置
決め用アーム17との上下方向の間隔は、予め次のように
設定されている。すなわち、柱2に予め受けプレート27
を設けておいて、その受けプレート27上に位置決め用ア
ーム17を載せたときに、ボルト締め付け機構19,20にセ
ットされているナットN、ボルトBおよびピン23aが柱
2の固定プレート3に明けられているボルト挿通孔とも
高さ方向においてほぼ対向する関係に設定されている。
て可動体15をスライドさせ、その可動体15と、柱把持ア
ーム13の爪部13aとの間隔を柱2の幅よりも多少広い幅
に調整する。また、ボルト締め付け機構19、20における
ナット締め付けボックス22にナットNをセットすると共
に、ボルト挿入ボックス24にボルトBをセットする。と
ころで、ボルト締め付け機構19,20における各ボックス2
2,23,24の間隔は予め調整されていて、セットされたナ
ットN、ボルトB、およびピン23aが大梁1のウェブ1b
に明けられたボルト挿通孔と対向するようになってい
る。また、これらのボルト締め付け機構19,20と、位置
決め用アーム17との上下方向の間隔は、予め次のように
設定されている。すなわち、柱2に予め受けプレート27
を設けておいて、その受けプレート27上に位置決め用ア
ーム17を載せたときに、ボルト締め付け機構19,20にセ
ットされているナットN、ボルトBおよびピン23aが柱
2の固定プレート3に明けられているボルト挿通孔とも
高さ方向においてほぼ対向する関係に設定されている。
その後、第6図(c)に示すように、吊荷回転装置25か
ら下げた主吊りワイヤーW2を大梁1に連結する。それか
ら、大梁1上に組み立て装置4を載せたままその大梁1
を吊り上げて、既に建方されている柱2の間にまで移動
させる(第6図(d),(e))。この第6図(d)は
平面図、同図(e)は側面図であり、大梁1の移動位置
は、まずは柱2の間の手前位置(同図(d)中の下方位
置、同図(e)中の右方位置)である。この手前位置に
移動させるまでの間に、事前に、一方のボルト締め付け
機構19をスクリュージャッキ21によって、第2図中二点
鎖線で表すような位置にまでスライドさせておく。
ら下げた主吊りワイヤーW2を大梁1に連結する。それか
ら、大梁1上に組み立て装置4を載せたままその大梁1
を吊り上げて、既に建方されている柱2の間にまで移動
させる(第6図(d),(e))。この第6図(d)は
平面図、同図(e)は側面図であり、大梁1の移動位置
は、まずは柱2の間の手前位置(同図(d)中の下方位
置、同図(e)中の右方位置)である。この手前位置に
移動させるまでの間に、事前に、一方のボルト締め付け
機構19をスクリュージャッキ21によって、第2図中二点
鎖線で表すような位置にまでスライドさせておく。
このように柱2の手前位置まで移動させてから、クレー
ンを操作して横移動させ、左右の装置本体4を左右の柱
2の前面に押し付ける。その際、位置決め用アーム17の
先端のアブソーバSが徐々に押し縮められる(第6図
(f))。そして、アブソーバSが充分に押し縮められ
た後、大梁1を下降させて、装置本体4の位置決め用ア
ーム17を柱2の受けプレート27上に軽く載せる(第6図
(g))。これにより、大梁1は上下方向に関して位置
決めされる。また、大梁1の下降に際しては、アブソー
バSの先端が柱2に圧接したまま滑って、大梁1の下降
をガイドすることになる。
ンを操作して横移動させ、左右の装置本体4を左右の柱
2の前面に押し付ける。その際、位置決め用アーム17の
先端のアブソーバSが徐々に押し縮められる(第6図
(f))。そして、アブソーバSが充分に押し縮められ
た後、大梁1を下降させて、装置本体4の位置決め用ア
ーム17を柱2の受けプレート27上に軽く載せる(第6図
(g))。これにより、大梁1は上下方向に関して位置
決めされる。また、大梁1の下降に際しては、アブソー
バSの先端が柱2に圧接したまま滑って、大梁1の下降
をガイドすることになる。
その後、左右の装置本体4の柱把持アーム13をスクリュ
ージャッキ12によって外方にスライドさせて、その柱把
持アーム13を柱2の側面に当てる(第6図(h))。こ
の時点までは、左右の装置本体4における柱把持アーム
13は柱2の間の若干内方に位置していて、大梁1の横移
動の邪魔とならないようになっている。また、同様の理
由から、左右の装置本体4における一方のボルト締め付
け機構19は、前述したように第2図中の2点鎖線の状態
にあって、柱2の固定プレート3に当たらないようにな
っている。
ージャッキ12によって外方にスライドさせて、その柱把
持アーム13を柱2の側面に当てる(第6図(h))。こ
の時点までは、左右の装置本体4における柱把持アーム
13は柱2の間の若干内方に位置していて、大梁1の横移
動の邪魔とならないようになっている。また、同様の理
由から、左右の装置本体4における一方のボルト締め付
け機構19は、前述したように第2図中の2点鎖線の状態
にあって、柱2の固定プレート3に当たらないようにな
っている。
その後、左右の装置本体4における位置決め用アーム17
を互いに近付ける方向にスライドさせる。スライドする
位置決め用アーム17は、その先端の爪部17aを柱2の受
けプレート27に引っ掛けて、その柱2を引き寄せること
になる(第6図(i))。そして、柱把持アーム13と柱
2との間のすき間をなくす。これにより、大梁1は第6
図(i)中の左右方向に関して位置決めされる。
を互いに近付ける方向にスライドさせる。スライドする
位置決め用アーム17は、その先端の爪部17aを柱2の受
けプレート27に引っ掛けて、その柱2を引き寄せること
になる(第6図(i))。そして、柱把持アーム13と柱
2との間のすき間をなくす。これにより、大梁1は第6
図(i)中の左右方向に関して位置決めされる。
その後、柱把持アーム13を第6図(j)中の下方向、つ
まり第3図中の右方向にスライドさせる。スライドする
柱把持アーム13は、その先端の爪部13aと位置決め用ア
ーム17との間にて、柱2を挟んで把持することになる。
これにより、大梁1は第6図(j)中の上下方向に関し
て位置決めされる。
まり第3図中の右方向にスライドさせる。スライドする
柱把持アーム13は、その先端の爪部13aと位置決め用ア
ーム17との間にて、柱2を挟んで把持することになる。
これにより、大梁1は第6図(j)中の上下方向に関し
て位置決めされる。
以上の一連の作業によって、大梁1が柱2の間の架設位
置に位置決めされる。そして、この位置決め状態におい
て、柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bに明けら
れたボルト挿通孔同士が一致することになる。
置に位置決めされる。そして、この位置決め状態におい
て、柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bに明けら
れたボルト挿通孔同士が一致することになる。
その後、対のボルト締め付け機構19,20を作動させ、ボ
ルトBとナットNによって柱2の固定プレート3と大梁
1のウェブ1bとを連結する。
ルトBとナットNによって柱2の固定プレート3と大梁
1のウェブ1bとを連結する。
すなわち、まず一方のボルト締め付け機構19を第2図中
2点鎖線で表す位置から同図中実線で表す位置にまでス
ライドさせる。これによって、対のボルト締め付け機構
19,20は、柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bを
挟んで互いに向かい合うことになる。それから、一方の
ボルト締め付け機構19におけるピン挿入ボックス23のピ
ン23aを第5図中の右方へ押し出す。そのピン23aは、柱
2の固定プレート3側のボルト挿通孔を貫いて、大梁1
のウェブ1b側のボルト挿通孔内に強制的に押し入れられ
る。これにより、柱2と大梁1との位置関係が微調整さ
れ、それら両者のボルト挿通孔と、ボルト締め付け機構
19,20との位置関係が極めて正確に定まる。
2点鎖線で表す位置から同図中実線で表す位置にまでス
ライドさせる。これによって、対のボルト締め付け機構
19,20は、柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bを
挟んで互いに向かい合うことになる。それから、一方の
ボルト締め付け機構19におけるピン挿入ボックス23のピ
ン23aを第5図中の右方へ押し出す。そのピン23aは、柱
2の固定プレート3側のボルト挿通孔を貫いて、大梁1
のウェブ1b側のボルト挿通孔内に強制的に押し入れられ
る。これにより、柱2と大梁1との位置関係が微調整さ
れ、それら両者のボルト挿通孔と、ボルト締め付け機構
19,20との位置関係が極めて正確に定まる。
その後、ボルト締め付け機構19,20におけるボルト挿入
ボックス24から、ボルトBを押し出して、そのボルトB
を柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bのボルト挿
通孔内に貫き通す。それから、ボルト締め付け機構19,2
0におけるナット締め付けボックス22によって、ナット
Nを回転させる。この回転により、ボルト挿通孔内を貫
いてきたボルトBの先端にナットNがネジ合わされ、そ
して締め付けられる。その締め付け力は、仮止めする程
度となっている。
ボックス24から、ボルトBを押し出して、そのボルトB
を柱2の固定プレート3と大梁1のウェブ1bのボルト挿
通孔内に貫き通す。それから、ボルト締め付け機構19,2
0におけるナット締め付けボックス22によって、ナット
Nを回転させる。この回転により、ボルト挿通孔内を貫
いてきたボルトBの先端にナットNがネジ合わされ、そ
して締め付けられる。その締め付け力は、仮止めする程
度となっている。
このようにしてボルトBとナットNによって大梁1を連
結した後は、ボルトBとナットNのみを残して、ボルト
締め付け機構19,20を再び元の状態に戻す。それから、
左右の装置本体4における各動作部を前述した場合と逆
に作動させて、それらと柱2との間の位置決め関係を解
く。更に、左右の装置本体4のクランプ機構6による大
梁1のクランプを解くと共に、主吊りワイヤーW2による
大梁1の連結を自動的に外す。その後、クレーンによっ
て組み立て装置のみを吊り上げて外す。
結した後は、ボルトBとナットNのみを残して、ボルト
締め付け機構19,20を再び元の状態に戻す。それから、
左右の装置本体4における各動作部を前述した場合と逆
に作動させて、それらと柱2との間の位置決め関係を解
く。更に、左右の装置本体4のクランプ機構6による大
梁1のクランプを解くと共に、主吊りワイヤーW2による
大梁1の連結を自動的に外す。その後、クレーンによっ
て組み立て装置のみを吊り上げて外す。
以上のようにして、大梁1が柱2の固定プレート3の間
に架設される。なお、ナットNとボルトBはその後に本
締めをする。
に架設される。なお、ナットNとボルトBはその後に本
締めをする。
次に、この発明の他の実施例装置を第7図および第8図
に基づいて説明する。なお、前述した実施例と同様の部
分には同一符号を付してその説明を省略する。
に基づいて説明する。なお、前述した実施例と同様の部
分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例の場合は、柱把持用スクリュージャッキ14によ
って柱把持アーム13が第8図中の左右方向に大きくスラ
イドするようになっていて、柱把持アーム13が一方向に
大きくスライドしたときには、第8図中二点鎖線で表す
ように、柱把持アーム13に対して装置本体4が右方に大
きく偏る。また、可動台11は、比較的大出力のスクリュ
ージャッキ12によって第7図の左方に強力に押されるよ
うになっている。また、柱把持アーム13の先端には、前
述した実施例の場合と同様の爪部13aが設けられていな
い。また、前述した実施例におけるフランジ固定用の大
径ネジ10に代えて、別のフランジ固定手段を採用してい
る。その固定手段は、偏心した歯車状の回動体30をレバ
ー31によって回動させることにより、その回動体30の歯
部を大梁1のフランジ1aの上面に押し付けて固定するよ
うになっている。その他の構成は前述した実施例と同様
である。
って柱把持アーム13が第8図中の左右方向に大きくスラ
イドするようになっていて、柱把持アーム13が一方向に
大きくスライドしたときには、第8図中二点鎖線で表す
ように、柱把持アーム13に対して装置本体4が右方に大
きく偏る。また、可動台11は、比較的大出力のスクリュ
ージャッキ12によって第7図の左方に強力に押されるよ
うになっている。また、柱把持アーム13の先端には、前
述した実施例の場合と同様の爪部13aが設けられていな
い。また、前述した実施例におけるフランジ固定用の大
径ネジ10に代えて、別のフランジ固定手段を採用してい
る。その固定手段は、偏心した歯車状の回動体30をレバ
ー31によって回動させることにより、その回動体30の歯
部を大梁1のフランジ1aの上面に押し付けて固定するよ
うになっている。その他の構成は前述した実施例と同様
である。
本実施例の組み立て装置の場合は、柱2の間に大梁1が
納まらないときであっても大梁1を自動的に架設するこ
とができる。すなわち、柱2が倒れるなどして大梁1が
柱間に納まらない場合は、まず柱把持アーム13を柱間に
入れ、スクリュージャッキ12によって柱2を所定の寸法
まで外方に押し出す。それから、大梁1と共に柱把持ア
ーム13を横送りして、大梁1を固定プレート3に当たる
まで送る。その後、高さ方向位置決めアーム17に付いて
いる爪部17aを利用して柱2を引き寄せ、柱2の開きす
ぎを調整する。これにより、大梁1は柱2の間の架設位
置に位置決めされることになる。その後は、前述した実
施例の場合と同様の作業をする。
納まらないときであっても大梁1を自動的に架設するこ
とができる。すなわち、柱2が倒れるなどして大梁1が
柱間に納まらない場合は、まず柱把持アーム13を柱間に
入れ、スクリュージャッキ12によって柱2を所定の寸法
まで外方に押し出す。それから、大梁1と共に柱把持ア
ーム13を横送りして、大梁1を固定プレート3に当たる
まで送る。その後、高さ方向位置決めアーム17に付いて
いる爪部17aを利用して柱2を引き寄せ、柱2の開きす
ぎを調整する。これにより、大梁1は柱2の間の架設位
置に位置決めされることになる。その後は、前述した実
施例の場合と同様の作業をする。
このように本実施例の場合は、柱2の間を強制的に所定
のスパンとしてから、大梁1を横送りして所定の架設位
置に位置決めする。
のスパンとしてから、大梁1を横送りして所定の架設位
置に位置決めする。
次に、この発明に係る装置の各機構部の他の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
第9図および第10図は、ボルト締め付け機構19のピン挿
入ボックス23におけるピン23aの押し出し手段の異なる
他の構成例を示す。前者の押し出し手段は、トラベリン
グナット方式のスクリュージャッキ40によってピン23a
を押し出すようになっている。一方、後者の押し出し手
段は、伸縮可能なリンク41とシリンダ42の組合せによっ
てなる。そして、シリンダ42が伸張したときは、図中二
点鎖線で表すようにリンク41が伸びてピン23aを斜めに
引き抜いた状態となり、またシリンダ42が退縮したとき
は、同図中実線で表すようにリンク41が縮みつつピン23
aを起こしながら押し出すようになっている。
入ボックス23におけるピン23aの押し出し手段の異なる
他の構成例を示す。前者の押し出し手段は、トラベリン
グナット方式のスクリュージャッキ40によってピン23a
を押し出すようになっている。一方、後者の押し出し手
段は、伸縮可能なリンク41とシリンダ42の組合せによっ
てなる。そして、シリンダ42が伸張したときは、図中二
点鎖線で表すようにリンク41が伸びてピン23aを斜めに
引き抜いた状態となり、またシリンダ42が退縮したとき
は、同図中実線で表すようにリンク41が縮みつつピン23
aを起こしながら押し出すようになっている。
第11図は、フランジ固定手段の他の構成例を示す。
本例の固定手段は、コ字状のグリップ7の下側部分の上
面を傾斜面として、大梁1のフランジ1aの肉厚が小さい
ときは、それをグリップ7の奥にて挟み込み、一方フラ
ンジ1aの肉厚が大きいときは、それをグリップ7の手前
にて挟み込むようになっている。
面を傾斜面として、大梁1のフランジ1aの肉厚が小さい
ときは、それをグリップ7の奥にて挟み込み、一方フラ
ンジ1aの肉厚が大きいときは、それをグリップ7の手前
にて挟み込むようになっている。
なお、以上のそれぞれの実施例では、ボルト締め付け機
構19,20と、高さ方向位置決め用アーム17との上下方向
の間隔を予め定めた寸法に設定しているが、例えば、ボ
ックス締め付け機構にセンサーを組み込むと共に、位置
決め用アーム17の立ち上がり部分に伸縮機構を設けるこ
とによって、自動的に間隔調整をすることもできる。
構19,20と、高さ方向位置決め用アーム17との上下方向
の間隔を予め定めた寸法に設定しているが、例えば、ボ
ックス締め付け機構にセンサーを組み込むと共に、位置
決め用アーム17の立ち上がり部分に伸縮機構を設けるこ
とによって、自動的に間隔調整をすることもできる。
また、この発明に係る装置の各部の構成は何等上記実施
例のみに特定されず、例えば左右の装置本体4を連結す
る連結材5は必ずしも必要ではなく、左右の装置本体4
はそれぞれ別個に離れたセパレート型であってもよい。
また、吊荷回転装置25は必ずしも使用する必要はない。
また、各動作部の駆動機構としては、ウォームモータ
ー、フレキシブルシャフト、空気モーターなどの種々の
ものを使用することが可能である。特に、ナットNを回
して締め付けつける回転力の伝達用として、フレキシブ
ルシャフトを用いることは、ボルト締め付け機構19,20
の構成の簡略化を図る上においてきわめて有効である。
また、ボルトBのの押し出し手段としては、バネや記憶
合金バネなどを使用することも可能である。また、ピン
23aの押し出し用としては、比較的強力な油圧ジャッ
キ、電動ジャッキ、空圧ジャッキなどを用いることが可
能である。
例のみに特定されず、例えば左右の装置本体4を連結す
る連結材5は必ずしも必要ではなく、左右の装置本体4
はそれぞれ別個に離れたセパレート型であってもよい。
また、吊荷回転装置25は必ずしも使用する必要はない。
また、各動作部の駆動機構としては、ウォームモータ
ー、フレキシブルシャフト、空気モーターなどの種々の
ものを使用することが可能である。特に、ナットNを回
して締め付けつける回転力の伝達用として、フレキシブ
ルシャフトを用いることは、ボルト締め付け機構19,20
の構成の簡略化を図る上においてきわめて有効である。
また、ボルトBのの押し出し手段としては、バネや記憶
合金バネなどを使用することも可能である。また、ピン
23aの押し出し用としては、比較的強力な油圧ジャッ
キ、電動ジャッキ、空圧ジャッキなどを用いることが可
能である。
また、この発明が架設対象とする鋼材は、何等大梁のみ
に特定されず、例えば造船業界における鋼材などを架設
対象とすることもできる。したがって、この発明の適用
分野はきわめて広い。
に特定されず、例えば造船業界における鋼材などを架設
対象とすることもできる。したがって、この発明の適用
分野はきわめて広い。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、架設用鋼材の端部と
固定プレートの連結部分に、互いに対向する対のボルト
挿通孔を予め明けておき、架設用鋼材を固定プレートの
間に吊り下げてから、架設用鋼材の端部を定位置に納め
て、前記対のボルト挿通孔の一方側から他方側に位置決
め用のピンを差し込むことにより、架設用鋼材を固定プ
レートの間の架設位置に位置決めし、その後、架設用鋼
材の端部と固定プレートの間にボルトを通すと共に、ボ
ルトの先端にナットを螺合させることにより、架設用鋼
材を組み立てるから、位置決めようのピンの差し込みに
よって、吊り下げ状態にある架設用鋼材を所定の架設位
置にまで簡単にかつ確実に移動調整することができ、こ
の結果、その後におけるボルトとナットの締め付け作業
の完全自動化を実現することができる。また、高所作業
での不安全作業がなくなり、墜落災害を防止することが
できる。
固定プレートの連結部分に、互いに対向する対のボルト
挿通孔を予め明けておき、架設用鋼材を固定プレートの
間に吊り下げてから、架設用鋼材の端部を定位置に納め
て、前記対のボルト挿通孔の一方側から他方側に位置決
め用のピンを差し込むことにより、架設用鋼材を固定プ
レートの間の架設位置に位置決めし、その後、架設用鋼
材の端部と固定プレートの間にボルトを通すと共に、ボ
ルトの先端にナットを螺合させることにより、架設用鋼
材を組み立てるから、位置決めようのピンの差し込みに
よって、吊り下げ状態にある架設用鋼材を所定の架設位
置にまで簡単にかつ確実に移動調整することができ、こ
の結果、その後におけるボルトとナットの締め付け作業
の完全自動化を実現することができる。また、高所作業
での不安全作業がなくなり、墜落災害を防止することが
できる。
第1図ないし第6図はこの発明の一実施例を説明するた
めの図であり、第1図は組み立て装置の斜視図、第2図
は組み立て装置の側面図、第3図は第2図のIII−III線
矢視図、第4図はボルト締め機構の縦断面図、第5図は
第4図のV−V線に沿う断面図、第6図(a)〜(j)
は組み立て方法の手順を説明するための図である。 第7図および第8図はこの発明の他の実施例を説明する
ための図であり、第7図は組み立て装置の側面図、第8
図は第7図のVIII−VIII線矢視図である。 第9図および第10図は、この発明の組み立て装置におけ
る位置決め機構の異なる構成例の説明図、第11図はこの
発明の組み立て装置におけるクランプ機構の他の構成例
の説明図である。 1……大梁、2……柱、3……固定プレート、4……装
置本体、6……クランプ機構、7……グリップ、13……
柱把持アーム、17……位置決め用アーム、19,20……ボ
ルト締め付け機構、22……ナット締め付けボックス、23
……ピン挿入ボックス、23a……ピン、24……ボルト挿
入ボックス、26……制御装置、B……ボルト、N……ナ
ット。
めの図であり、第1図は組み立て装置の斜視図、第2図
は組み立て装置の側面図、第3図は第2図のIII−III線
矢視図、第4図はボルト締め機構の縦断面図、第5図は
第4図のV−V線に沿う断面図、第6図(a)〜(j)
は組み立て方法の手順を説明するための図である。 第7図および第8図はこの発明の他の実施例を説明する
ための図であり、第7図は組み立て装置の側面図、第8
図は第7図のVIII−VIII線矢視図である。 第9図および第10図は、この発明の組み立て装置におけ
る位置決め機構の異なる構成例の説明図、第11図はこの
発明の組み立て装置におけるクランプ機構の他の構成例
の説明図である。 1……大梁、2……柱、3……固定プレート、4……装
置本体、6……クランプ機構、7……グリップ、13……
柱把持アーム、17……位置決め用アーム、19,20……ボ
ルト締め付け機構、22……ナット締め付けボックス、23
……ピン挿入ボックス、23a……ピン、24……ボルト挿
入ボックス、26……制御装置、B……ボルト、N……ナ
ット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高浜 良弘 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 越田 和憲 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 山崎 忍 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 前田 純一郎 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 吉田 哲二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 平林 裕治 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】固設された対の固定プレートの間に架設用
鋼材を吊り下げてから、その架設用鋼材の端部と固定プ
レートとをボルトとナットによって連結する架設用鋼材
の組み立て方法において、 架設用鋼材の端部と固定プレートの連結部分に、互いに
対向する対のボルト挿通孔を明けておき、 架設用鋼材を固定プレートの間に吊り下げてから、 架設用鋼材の端部を定位置に納めて、前記対のボルト挿
通孔の一方側から他方側に位置決め用のピンを差し込む
ことにより、架設用鋼材を固定プレートの間の架設位置
に位置決めし、 その後、架設用鋼材の端部と固定プレートの間にボルト
を通すと共に、 ボルトの先端にナットを螺合させることを特徴とする架
設用鋼材の組み立て方法。 - 【請求項2】固設されかつ定位置にボルト挿通孔が明け
らている対の固定プレートの間に、端部の定位置にボル
ト挿通孔が明けらている架設用鋼材を吊り下げて、その
架設用鋼材の端部と固定プレートをボルトとナットによ
って連結する架設用鋼材の組み立て装置において、 架設用鋼材の端部に取り外し可能に装備されて、架設用
鋼材と共に吊り下げられる装置本体と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の水平、垂直方
向の位置決めを行う位置決め手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートにおける前記ボルト挿通孔の一方側から他方側に
位置決め用のピンを差し込むピン挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における一方側に位置し、それらの連
結部分における一方側から他方側にボルトを通すボルト
挿通手段と、 前記装置本体に備えられて、架設用鋼材の端部と固定プ
レートの連結部分における他方側に位置し、前記ボルト
の先端にナットを螺合するナット螺合手段と、 前記位置決め手段、ピン挿通手段、ボルト挿通手段、お
よびナット螺合手段を制御する制御手段とを具備してな
ることを特徴とする架設用鋼材の組み立て装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25216886A JPH0718244B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 架設用鋼材の組み立て方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25216886A JPH0718244B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 架設用鋼材の組み立て方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63107657A JPS63107657A (ja) | 1988-05-12 |
JPH0718244B2 true JPH0718244B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=17233435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25216886A Expired - Lifetime JPH0718244B2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 架設用鋼材の組み立て方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718244B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02209563A (ja) * | 1989-02-03 | 1990-08-21 | Kumagai Gumi Co Ltd | 鉄骨梁の建方装置 |
JP2841075B2 (ja) * | 1989-03-10 | 1998-12-24 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨建て方時におけるボルト締め方法およびナット等の保持治具 |
JP2554547B2 (ja) * | 1990-01-31 | 1996-11-13 | 清水建設株式会社 | 架設用鋼材の組み立て装置 |
JPH04127363U (ja) * | 1991-02-12 | 1992-11-19 | セブン工業株式会社 | ドリフトピン |
-
1986
- 1986-10-23 JP JP25216886A patent/JPH0718244B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63107657A (ja) | 1988-05-12 |
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