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JPH0718069A - 熱可塑性ポリカーボネート類の製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリカーボネート類の製造方法

Info

Publication number
JPH0718069A
JPH0718069A JP6154306A JP15430694A JPH0718069A JP H0718069 A JPH0718069 A JP H0718069A JP 6154306 A JP6154306 A JP 6154306A JP 15430694 A JP15430694 A JP 15430694A JP H0718069 A JPH0718069 A JP H0718069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
polycarbonate
alkyl
mol
mbar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6154306A
Other languages
English (en)
Inventor
Steffen Dipl Chem Dr Kuehling
シユテフエン・キユーリング
Hermann Dr Kauth
ヘルマン・カウト
Wolfgang Alewelt
ボルフガング・アレベルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH0718069A publication Critical patent/JPH0718069A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/30General preparatory processes using carbonates
    • C08G64/307General preparatory processes using carbonates and phenols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、熱可塑性で溶媒フリーなポリカー
ボネート類をグアニジンから誘導される触媒類を用いて
製造するエステル交換法を提供するものである。 【効果】 従来法に比べて高品質の熱可塑性ポリカーボ
ネートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は芳香族ジフェノール類、炭酸ジア
リールエステル類、場合によっては、分枝剤類及び/ま
たはモノフェノール類並びに触媒を出発原料とし、80
℃〜400℃の温度でかつ1000ミリバール〜0.0
1ミリバールの圧力のもと、熱可塑性でかつ溶剤フリー
のポリカーボネート類を製造するためのエステル交換方
法を提供するものである。式(I)
【0002】
【化6】
【0003】(式中、R1,R2,R3,R4,R5は水
素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロア
ルケニルまたはアリールであり、そしてR1,R2
3,R4及びR5基が同一であっても、異なっていても
よい)、あるいは式(II)
【0004】
【化7】
【0005】[式中、R6 は水素、アルキル、アリー
ル、シクロアルキル、(場合によってはジビニルベンゼ
ンで架橋されている)ポリスチレン基、置換アリール
類、ヒドロキシアルキル類のような置換アルキル類であ
るか、または基COR7(R7はアルキル、アリール、N
H−アルキル、NH−アリール、アルコキシ、アリール
オキシ及びヒドロキシアルキルである)でもよい]、あ
るいは式(III)
【0006】
【化8】
【0007】(式中、R8はアルキリデン、シクロアル
キリデンまたはアリールアルキリデンである)、あるい
は式(IV)
【0008】
【化9】
【0009】(式中、Xは炭酸イオン、酢酸イオン、硝
酸イオン、水酸イオン、ハロゲンイオン、フェノールイ
オン、ジフェノールイオン、りん酸イオン、りん酸水素
イオンまたは硼酸イオンであり、そしてR1,R2
3,R4,R5は水素、アルキル、アルケニル、シクロ
アルキル、シクロアルケニルまたはアリールであり、か
つR1,R2,R3,R4及びR5の基が同一であってもよ
く、異なっていてもよい)のいづれかに相当するグアニ
ジンから誘導された触媒を、1モルのジフェノールに対
して10-2〜10-8モル使用することを特徴としてい
る。
【0010】本発明により製造されるポリカーボネート
類は溶媒フリーであるが、自己着色も少なく、ポリカー
ボネートにつきものの不都合な欠陥をほとんど有さない
ものである。
【0011】熔融エステル交換法により芳香族のオリゴ
/ポリカーボネート類を製造する方法は文献、例えば、
最近ではEncyclopedia of Polymer Science,Vol.10(196
9),ポリカーボネート類の化学と物理、Polymer Review
s, H.Schnell, Vol.9,John Wiley and Sons,Inc.(1964)
並びにドイツ国特許第1031512号明細書に記載されてお
り公知のことである。
【0012】上記文献源並びにそこに引用された文献引
用文では、塩基性アルカリ金属、アルカリ土族金属及び
遷移金属の水酸化物類、アルコラート類、炭酸塩類、酢
酸塩類、硼酸塩類、りん酸水素塩類及び水素化物類が触
媒として記載されているが、これら化合物類を使用する
と、エステル交換反応中に好ましくない副反応が起き、
構造的な欠陥を生じ、直鎖性のポリカーボネート類と比
較して光学的及び機械的性能が劣った、分枝が制御され
ていないポリカーボネート類が得られる(比較例1を参
照)。
【0013】特開平4−122,727号公報には、プ
レポリマーの製造に大量(ジフェノールに対して10-2
〜10-5モル)のエステル交換触媒類(Al,Ti,G
e及びSn塩、アルキルピリジン類、アルキルイミダゾ
ール類またはそれらの塩並びにホスフィン類)を用い、
そして重縮合をアルカリ金属類及びアルカリ土類金属類
の塩を用いて引き続いて行う重縮合方法が記載されてい
る。
【0014】しかしながら、本発明の方法と比較してこ
の方法は大量の触媒を使用しなければならないこともあ
り、必然的にポリカーボネート類の品質を落とす結果と
なっており、さらに毒性の面からも問題のある方法であ
る。また触媒が揮発性である場合、工業的生産設備では
炭酸ジアリールエステルとして再生される除去モノマー
類、特にモノフェノール、がそれにより汚染されてしま
う問題がある。
【0015】ポリカーボネートを熔融状態で製造する際
の触媒として、ヨーロッパ特許第360578号並びに
第351168号明細書中にアルカリ金属/アルカリ土
類金属塩類と組み合わせたアンモニウム塩及び硼酸/硼
酸エステル類が、またJA 7214742明細書には
水酸化テトラメチルアンモニウムが、ヨーロッパ特許出
願公開第535,261号、ヨーロッパ特許出願公開第
529,603号及びヨーロッパ特許出願公開第559,
953号明細書にはアルカリ/アルカリ土類金属塩類と
組み合わせた1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
カ−7−エンが記載されている。このような製造方式で
は欠陥構造をほとんど持たないポリカーボネート類を得
ることはできず;さらに既述した重縮合中に揮発もしく
は分解するアンモニウム塩類及び1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン用いた方法ではなおさら
である。
【0016】米国特許第3,442,854号明細書で
は、4級アンモニウム/ホスホニウム化合物類が熔融エ
ステル交換法の触媒として記述されている。これら触媒
類は重縮合温度に相当する温度では揮発または分解する
ため、除去回収されるモノフェノールを汚染してしまう
問題がある。
【0017】本発明者らは、式(I)、
【0018】
【化10】
【0019】(式中、R1,R2,R3,R4,R5は水
素、アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはアリ
ールであり、基R1,R2,R3,R4及びR5は同じであ
っても異なっていてもよい)、または式(II)、
【0020】
【化11】
【0021】[式中、R6は水素、アルキル、アリー
ル、シクロアルキル、ポリスチレン基(場合によっては
ジビニルベンゼンで架橋されている)、置換アリール
類、ヒドロキシアルキル類の如き置換アルキル類である
か、または基COR7(R7はアルキル、アリール、NH
−アルキル、N−アリール、アルコキシ、アリールオキ
シおよびヒドロキシアルキルのいずれかである)であっ
てもよい]、または式(III)、
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R8はアルキリデン、シクロアル
キリデンまたはアリールアルキリデンである)、または
式(IV)、
【0024】
【化13】
【0025】(式中、Xは炭酸イオン、酢酸イオン、硝
酸イオン、水酸イオン、ハロゲンイオン、フェノーラー
ト、ジフェノラート、りん酸イオン、りん酸水素イオン
または硼酸イオンであり、そしてR1,R2,R3,R4
5は水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、
シクロアルケニルまたはアリールであり、かつ基R1
2,R3,R4及びR5は同じであっても異なっていても
よい)で表され、そのいずれかに相当するグアニジンか
ら誘導される触媒を用いると、淡色のポリカーボネート
類が得られること、使用する触媒類が驚くべきことに揮
発性でないこと、そしてこのような触媒を用いて得られ
るポリカーボネート類がポリカーボネートにつきものの
好ましくない欠陥をほとんど有していないことを見いだ
した。
【0026】本発明の方法の目的である「ポリカーボネ
ートの好ましくない欠陥をほとんど有していないこと」
とは、該ポリカーボネート中の式(Va)
【0027】
【化14】
【0028】(式中、XはC1〜C8アルキリデンまたは
シクロアルキリデン、Sまたは単結合であり、RはCH
3,ClまたはBrであり、そしてnは0,1または2
である)で示される分枝した構造物の含有量が、完全加
水分解を行い、HPLCで測定した値で300ppmを
越えないことを意味している。
【0029】本発明の方法では、式(Vb)
【0030】
【化15】
【0031】(式中、XはC1〜C8アルキリデンまたは
シクロアルキリデン、Sまたは単結合であり、RはCH
3,Cl及びBrであり、そしてnは0,1または2で
ある)で表されるジフェノール類が使用に適している。
【0032】好ましいジフェノール類として、例えば、
4,4'-ジヒドロキシジフェニル、4,4'-ジヒドロキシジフ
ェニル サルファイド、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジブロモ-4-ヒド
ロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン及び1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンがあり、上述した
ジフェノール類の中で特に好ましいジフェノール類とし
て2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン及び1,1-ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘ
キサンが挙げられる。
【0033】また先に挙げたジフェノール類は単独重合
体類または共重合体類の製造に用いることができる。
【0034】分枝したポリカーボネートは少量の分枝剤
を用いることにより手際よく、また制御した方法でつく
ることができる。このような分枝剤として適したもの
に:フロログルシノール、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ(4-
ヒドロキシフェニル)ヘプテン-2、4,6-ジメチル-2,4,6-
トリ(4-ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,3,5-トリ(4-
ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1-トリ(4-ヒドロキ
シフェニル)エタン、トリ(4-ヒドロキシフェニル)フェ
ニルメタン、2,2-ビス[4,4-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキシル]プロパン、2,4-ビス(4-ヒドロキシ
フェニル-イソプロピル)フェノール、2,6-ビス(2-ヒド
ロキシ-5'-メチル-ベンジル-4-メチルフェノール、2-(4
-ヒドロキシフェニル)-2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)
プロパン、ヘキサ(4-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロ
ピル)-フェニル)オルソテレフタレートエステル、テト
ラ(4-ヒドロキシフェニル)メタン、テトラ(4-(4-ヒドロ
キシフェニル-イソプロピル)フェノキシ)メタン、1,4-
ビス(4',4"-ジヒドロキシトリフェニル)メチル)ベンゼ
ンがあり、とりわけα,α',α"-トリス(4-ヒドロキシフ
ェニル)-1,3,5-トリイソプレニルベンゼンが適してい
る。さらに使用可能な分枝剤として2,4-ジヒドロキシ安
息香酸、トリメシックアシド、シアヌル酸クロライド及
び3,3-ビス(3-メチル4-ヒドロキシフェニル)-2-オキソ-
2,3-ジヒドロインドールが挙げられる。
【0035】ジフェノール類に対して0.05〜0.2
モル%の分枝剤類を、場合によっては付随的に、ジフェ
ノール類と共用できる。
【0036】本発明の目的のために使用する炭酸ジエス
テル類としてジ−C6−C14アリールエステル類がある
が、フェノールのジエステル類またはアルキルで置換さ
れたフェノール類、つまりジフェニルカーボネート、ま
たはジクレジルカーボネート、が好ましい。また1モル
のビスフェノールに対して、1.01〜1.30モル、
好ましくは1.02〜1.15モル、の炭酸ジエステル
類が使用される。
【0037】0.01ppm未満のアルカリ及びアルカ
リ土類イオンの存在は許容できるとしても、ジフェノー
ル類や炭酸ジアリールエステル類が該当するが、反応成
分中にアルカリ及びアルカリ土類イオンが存在しないよ
うに注意しなければならない。
【0038】このような純度を持つ炭酸ジアリールエス
テル類またはジフェノール類はこれらを再結晶、洗浄ま
たは蒸留することにより得られる。
【0039】本発明の方法では、ジフェノール類及び炭
酸ジエステル類の両方に含まれるアルカリまたはアルカ
リ土類金属イオンは0.01ppm以下の値でなければ
ならない。
【0040】本発明の方法の目的に対して使用される触
媒には:1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、炭酸グアニ
ジン、2-グアニジノベンズイミダゾール、1,3,4,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1-メチル2-H-ピリミジノ-[1,2a]ピリミジ
ン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メ
チル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-
フェニル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エ
ン、7-ナフチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5
-エン、ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジ
ンがあり;好ましい触媒としては:1,5,7-トリアザビシク
ロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-フェニル-1,5,7-トリアザビ
シクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メチル-1,5,7-トリアザ
ビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-クミルフェニル-1,5,7
-トリアゼンビシクロ[4.4.0]デセン、7-ヘキシリデン-
1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デセン、7,7'-ヘキシリ
デン-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7,
7'-デシリデン-ジ-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ
-5-エンおよび7,7'-ドデシリデン-ジ-1,5,7-トリアザビ
シクロ[4.4.0]デカ-5-エンが挙げられる。
【0041】これら触媒類は、1モルのジフェノールに
対して、10-2〜10-8モル量使用される。また2種ま
たはそれ以上を互いに組み合わせて使用することもでき
る。該触媒類はまたアルカリ金属/アルカリ土類金属触
媒と組み合わせて(2種またはそれ以上)使用すること
ができる。これを行うにはアルカリ金属/アルカリ土類
金属を遅い時点(オリゴカーボネート合成後の第二段階
の重縮合中)で加えるのが有利である。
【0042】該アルカリ金属/アルカリ土類金属触媒類
は、例えば、固体のままで加えてもよく、水、フェノー
ル、オリゴカーボネートまたはポリカーボネートに溶解
して加えてもよい。
【0043】該アルカリ金属/アルカリ土類金属触媒類
はジフェノール1モルに対して10-8〜10-4モル量使
用することが好ましく、特に10-7〜10-5モル量使用
することが好ましい。それら触媒類にはナトリウム、カ
リウム、セシウム、カルシウム、バリウムおよびマグネ
シウムの水酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物、フエノラー
ト、ジフェノーラート、フッ化物、酢酸塩、りん酸塩、
りん酸水素塩及び硼酸塩がある。アルカリまたはアルカ
リ土類金属触媒類を併用することは、前述した反応成分
の純度に対する必要条件に矛盾するものではない。
【0044】該ポリカーボネートは文献に記載されてい
る通常の重縮合条件で芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸
ジエステルを反応させる一段階法で製造することができ
る。これら方法は、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物
と炭酸ジエステルを80〜250℃、好ましくは100
〜230℃、特に好ましくは120〜190℃の温度
で、かつ常圧下、0〜5時間、好ましくは0.25〜3
時間熔融することでなされる。
【0045】本発明の触媒または本発明のアルカリまた
はアルカリ土類金属触媒類と組み合わせた触媒は、熔融
前又は熔融物に加えることができる。
【0046】真空下、温度をかけてモノフェノールを留
去すると、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル
からオリゴカーボネートを作ることができ、引き続いて
さらに圧力を0.01ミリバールまで下げ、温度を24
0〜400℃に上げて重縮合を行ってやるとポリカーボ
ネートが生成する。
【0047】しかしながら、該重縮合を2段階(第一段
階では本発明の触媒を用いてオリゴカーボネートを生成
させ、第二段階ではアルカリ金属/アルカリ土類金属触
媒類を加えてポリカーボネートを生成させる)で行うこ
とも有利な方法である。
【0048】第一段階で生成するオリゴカーボネート
は、ジクロロメタンまたは等重量部のフェノールとo−
ジクロロベンゼンの混合液中で測定した相対溶液粘度で
決定される平均分子量Mw(光散乱法で較正されてい
る)が3000から24,000、好ましくは5,00
0から20,000、のものである。第一段階のオリゴ
カーボネートの分子量は該ポリカーボネート類の最終粘
度をどの程度にするかによって決められる。即ち低分子
量のオリゴカーボネート類の縮合により第二段階では低
分子量のポリカーボネート類が得られ、高分子量のオリ
ゴカーボネート類の縮合により高分子量のポリカーボネ
ート類が得られる。
【0049】これらオリゴカーボネート類を製造するた
めの温度は、100℃から290℃、好ましくは150
℃から280℃、の間にある。
【0050】オリゴカーボネートへのエステル交換反応
中に発生するモノフェノール類は真空圧を1バール〜
0.5ミリバール、好ましくは500ミリバール未満〜
1ミリバール、にして除去される。
【0051】該オリゴカーボネート類の重縮合が行われ
る第二段階では、アルカリ金属/アルカリ土類金属触媒
を該オリゴカーボネートに加え、100ミリバール以下
〜0.01ミリバールの圧力で、温度をさらに230〜
400℃、好ましくは250〜320℃、に上げること
でポリカーボネート類が製造される。
【0052】本発明の方法の目的を達成するために、例
えば撹拌槽型反応器、薄層蒸発器、撹拌槽を直列に並べ
た反応器、押し出し機、ニーダー、単純ディスク反応器
及び高粘度用ディスク反応器などを用いて、該芳香族ジ
ヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルの反応を連続的に行
ってもよく、また非連続的に行ってもよい。
【0053】オリゴカーボネートのポリカーボネートへ
の変換は、国際公開第90/7536号又はヨーロッパ
特許出願公開第338,085号明細書記載の内容に従
って、本発明で製造されるオリゴカーボネートを再結晶
し,それを固相で固相重縮合することでもなされる。
【0054】本発明の方法で製造される芳香族ポリカー
ボネート類は、ジクロロメタン、またはフェノールとo
−ジクロロベンゼンの等重量部混合液を用いて測定され
た相対溶液粘度で決定され、かつ光散乱法で較正された
平均分子量Mwで18,000〜60,000、好まし
くは19,000〜40,000の分子量を有していな
ければならない。
【0055】本発明で製造されるポリカーボネート類は
固有の淡い色相をしており、末端OH基の含有量が70
0ppm以下、好ましくは400ppm以下、特に好ま
しくは250ppm以下、になっており、加水分解や熱
に対して安定である。
【0056】該ポリマーの平均分子量を制限するため
に、既に公知(ヨーロッパ特許第360,578号)であ
るが、例えばアルキルフェノール(イソオクチルフェノ
ール、t−ブチルフェノール、クミルフェノール)のよ
うな分子量調節剤を必要量使用することができる。
【0057】本発明のポリカーボネートの特性を改良す
るため、該ポリカーボネートに補助的添加剤や強化材料
を混合することができる。他の材料の中で、このような
ものとして考えられるものに:安定剤類(紫外線、熱、ガ
ンマー線照射安定剤など)、帯電防止剤、流動性改良
剤、離型剤、難燃剤、顔料、微粉鉱物類、繊維状材料類
があり、アルキル及びアリールホスファイト類、ホスフ
ェート類、ホスファン類、低分子量カルボン酸エステル
類、ハロゲン化化合物類、塩類、白亜、水晶粉、ガラス
繊維及び炭素繊維が例示される。
【0058】さらに本発明のポリカーボネート類に、ポ
リオレフィン類、ポリウレタン類ポリスチレン類などの
他のポリマー類を混合することができる。
【0059】これら物質は製造されたポリカーボネート
に慣用的な単位で加えることが望ましいが、必要に応じ
て本発明の方法の別の段階で加えることができる。
【0060】特殊な用途に対してはさらにOH末端基を
持つシロキサンブロック、OH基及びカルボン酸末端基
を持つ芳香族および脂肪族ポリエステルブロック、OH
末端基を持つポリ(フェニレンスルフィド)ブロック、
及びOH末端基を持つポリ(フェニレンオキシド)ブロ
ックなどのブロック、セグメント、共重合モノマーを縮
合させてポリカーボネート類を改質することも可能であ
る。
【0061】本発明で製造されるポリカーボネート類
は、電気分野、建築分野及び自動車の製造分野などの通
常の用途に適しており、従ってデーター貯蔵媒体とし
て、ウエブ板として、また電子機器類のハウジング材料
として適している。
【0062】
【実施例】比較例 1 114.15g(0.500モル)のビスフェノールA
と113.54g(0.530モル)のジフェニルカー
ボネートを撹拌機、内部温度計を備え、ブリッジで連結
されたビグロー(Vigreux)カラム(30cm,金属メッキされ
た)を備えた500ml三つ口フラスコに計り込んだ。
装置内の大気酸素を真空に引くことで除去し窒素(3モ
ル)でパージし、しかる後該混合物を150℃まで加熱
した。0.00029gのナトリウムフェノラート(ビ
スフェノールAに対して5×10-4モル%)を1%の水
溶液として加え、発生するフェノールを100ミリバー
ルの圧力下、留去した。同時に温度を250℃に上げ、
1時間後に真空圧を10ミリバールに下げた。真空圧を
0.5ミリバールまで下げ、温度を280℃まで上げる
ことにより該重縮合を達成した。相対溶液粘度が1.3
88(ジクロロメタン、25℃、5g/l)の溶媒を含
まないポリカーボネートが得られ、その製造されたポリ
カーボネートには式(VI)
【0063】
【化16】
【0064】で表される350ppmの分枝剤が含まれ
ていた。
【0065】実施例 1 114.15g(0.500モル)のビスフェノールA
と113.54g(0.530モル)のジフェニルカー
ボネートを撹拌機、内部温度計を備えブリッジで連結さ
れたビグロー(Vigreux)カラム(30cm,金属メッキされ
た)を備えた500ml三つ口フラスコに量り込んだ。
装置内の大気酸素を真空に引くことで除去し窒素(3モ
ル)でパージし、しかる後該混合物を150℃まで加熱
した。
【0066】0.000349g(ビスフェノールAに
対して5×10-4モル%)の1,5,7−トリアザビシ
クロ[4.4.0]デカ−5−エンを1%水溶液として
加え、発生するフェノールを100ミリバールの圧力下
で留去し、同時に温度を250℃に上げた。次に真空を
1ミリバールとし、温度を260℃に上げた。引き続い
て温度を280℃に上げ、該混合物を0.1ミリバール
で1.5時間撹拌した。
【0067】相対溶液粘度が1.255(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。該ポリカーボネート中の
式(VI)で表される分枝剤の含有量は11ppmであ
り、また該ポリカーボネートのフェノール性OH値は2
10ppmであった。
【0068】実施例 2 0.000695g(1×10−3モル%)の1,5,
7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エンを
使用したほかは、実施例と同じ条件で実施した。
【0069】相対溶液粘度が1.283(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が15ppm含まれ
ており、また該ポリカーボネート中のフェノール性OH
値は300ppmであった。
【0070】実施例 3 重縮合の最終段階を300℃で1.5時間行ったほかは
実施例1と同じ条件で重合を行った。相対溶液粘度が
1.309(ジクロロメタン、25℃、5g/l)の淡
い色相をした溶媒フリーのポリカーボネートが得られ
た。製造されたポリカーボネートには式(VI)で表され
る分枝剤が25ppm含まれており、また該ポリカーボ
ネートのフェノール性OH値は283ppmであった。
【0071】実施例 4 114.15g(0.500モル)のビスフェノールA
と113.54g(0.530モル)のジフェニルカー
ボネートを撹拌機、内部温度計を備えブリッジで連結さ
れたビグロー(Vigreux)カラム(30cm,金属メッキされ
た)を備えた500ml三つ口フラスコに量り込んだ。
装置内の大気酸素を真空に引くことで除去し窒素(3モ
ル)でパージし、しかる後該混合物を150℃まで加熱
した。
【0072】0.000349g(ビスフェノールAに
対して5×10-4モル%)の1,5,7−トリアザビシ
クロ[4.4.0]デカ−5−エンを1%水溶液として
加え、発生するフェノールを100ミリバールの圧力下
で留去し、同時に温度を250℃に上げた。次に真空を
1ミリバールとし、温度を260℃に上げた。
【0073】相対溶液粘度が1.157(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
オリゴカーボネートが得られ、またそのオリゴカーボネ
ートに含まれる式(VI)で表される分枝剤は2ppm
以下であった。
【0074】次に該オリゴカーボネートに0.0001
gのNaOH(ビスフェノールAに対して5×10-4
ル%)を1%水溶液として加え、該オリゴカーボネート
を280℃及び0.1ミリバールで1.5時間撹拌し
た。
【0075】相対溶液粘度が1.333(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が43ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は241ppmであった。
【0076】実施例 5 114.15g(0.500モル)のビスフェノールA
と113.54g(0.530モル)のジフェニルカー
ボネートを撹拌機、内部温度計を備えブリッジで連結さ
れたビグロー(Vigreux)カラム(30cm,金属メッキされ
た)を備えた500ml三つ口フラスコに量り込んだ。
装置内の大気酸素を真空に引くことで除去し窒素(3モ
ル)でパージし、しかる後該混合物を150℃まで加熱
した。
【0077】0.000349g(ビスフェノールAに
対して5×10-4モル%)の1,5,7−トリアザビシ
クロ[4.4.0]デカ−5−エンを1%水溶液として
加え、発生するフェノールを100ミリバールの圧力下
で留去し、同時に温度を250℃に上げた。次に真空を
1ミリバールとし、温度を280℃に上げた。
【0078】相対溶液粘度が1.203(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
オリゴカーボネートが得られ、またそのオリゴカーボネ
ートに含まれる式(VI)で表される分枝剤は2ppm
以下であった。
【0079】次に該オリゴカーボネートに0.0001
gのNaOH(ビスフェノールAに対して5×10-4
ル%)を1%水溶液として加え、該オリゴカーボネート
を280℃及び0.1ミリバールで1.5時間撹拌し
た。
【0080】相対溶液粘度が1.314(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が32ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は290ppmであった。
【0081】実施例 6 0.0090g(1×10-3モル%)のグアニジンカー
ボネートを使用したほかは実施例1と同様にして実施し
た。相対溶液粘度が1.284(ジクロロメタン、25
℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーのポリカー
ボネートが得られた。製造されたポリカーボネートには
式(VI)で表される分枝剤が54ppm含まれてお
り、また該ポリカーボネートのフェノール性OH値は3
60ppmであった。
【0082】実施例 7 0.000765g(1×10−3モル%)の7−メチ
ル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ
−5−エンを使用したほかは実施例1と同様にして実施
した。
【0083】相対溶液粘度が1.230(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が10ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は180ppmであった。
【0084】実施例 8 0.00105g(1×10-3モル%)のN,N−ジフ
ェニルグアニジンを使用したほかは実施例1と同様にし
て実施した。
【0085】相対溶液粘度が1.271(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が10ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は320ppmであった。
【0086】実施例 9 0.00236g(5×10-4モル%)の7,7’−ド
デシリデン−ジ−1,5,7−トリアザビシクロ[4,
4,0]デカ−5−エンを使用したほかは実施例1と同
様にして実施した。
【0087】相対溶液粘度が1.254(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が8ppm含まれ
ており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH値
は230ppmであった。
【0088】実施例 10 5,130g(22.5モル)のビスフェノールA、
5,152g(24.07モル)のジフェニルカーボネ
ート及び31.26mgの1,5,7−トリアザビシク
ロ[4.4.0]デカ−5−エンを25リットルの撹拌
槽に量り込んだ。該槽内の大気は窒素で不活性とし、原
料類を15分以内で200℃まで加熱した。反応槽の温
度が100℃になった時、撹拌機のスイッチを入れ、真
空を300ミリバールにした。該温度を200℃に1時
間保ち、発生するフェノールをカラムを通して留去し
た。さらに1時間かけて該温度を250℃まで上げ、ま
た真空を100ミリバールまで改善し、ひきつづいて3
0分以内に250℃、10ミリバールとした。反応温度
を290℃に上げた後、この温度でかつ高真空で重縮合
を実施した。窒素で反応槽内を一掃した後、該ポリカー
ボネートを反応槽から排出し、粒化した。分離したポリ
カーボネートは相対溶液粘度が1.213(ジクロロメ
タン、25℃、5g/l)であり、また式(VI)で表
される分枝剤を30ppm含んでいた。
【0089】実施例 11 5,130g(22.5モル)のビスフェノールA、
5,104g(23.85モル)のジフェニルカーボネ
ート及び106.15mgの7,7’−ドデシリデン−
ジ−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ
−5−エン(1×10-3モル%)を25リットルの撹拌
槽に量り込んだ。 該槽内の大気は窒素で不活性とし、
原料類を15分以内で200℃まで加熱した。反応槽の
温度が100℃になった時、撹拌機のスイッチを入れ、
真空を300ミリバールにした。該温度を200℃に1
時間保ち、発生するフェノールをカラムを通して留去し
た。さらに1時間かけて該温度を250℃まで上げ、ま
た真空を100ミリバールまで改善し、ひきつづいて3
0分以内に250℃、10ミリバールとした。反応温度
を290℃に上げた後、この温度で重縮合を実施した。
窒素で反応槽内を一掃した後、該ポリカーボネートを反
応槽から排出し、粒化した。分離したポリカーボネート
は相対溶液粘度が1.243(ジクロロメタン、25
℃、5g/l)であり、また式(VI)で表される分枝
剤を50ppm含んでいた。
【0090】実施例 12 5,130g(22.5モル)のビスフェノールA、
5,104g(23.85モル)のジフェニルカーボネ
ート及び31.26mgの1,5,7−トリアザビシク
ロ[4.4.0]デカ−5−エンを25リットルの撹拌
槽に量り込んだ。該槽内の大気は窒素で不活性とし、原
料類を15分以内で200℃まで加熱した。反応槽の温
度が100℃になった時、撹拌機のスイッチを入れ、真
空を300ミリバールにした。該温度を200℃に1時
間保ち、発生するフェノールをカラムを通して留去し
た。さらに1時間かけて該温度を250℃まで上げ、ま
た真空を100ミリバールまで改善し、ひきつづいて3
0分以内に250℃、10ミリバールとした。反応温度
を290℃に上げ、窒素で反応槽内を一掃した後、13
mgのナトリウムフェノラート(5×10-4モル%)を
加えた。290℃で高真空にして重縮合を行った。窒素
で反応槽内を一掃した後、該ポリカーボネートを反応槽
から排出し、粒化した。分離したポリカーボネートは相
対溶液粘度が1.289(ジクロロメタン、25℃、5
g/l)であり、また式(VI)で表される分枝剤を9
0ppm含んでいた。
【0091】実施例 13 5,130g(22.5モル)のビスフェノールA、
5,104g(23.85モル)のジフェニルカーボネ
ート及び62.52mgの1,5,7−トリアザビシク
ロ[4.4.0]デカ−5−エン(2×10−3モル
%)を25リットルの撹拌槽に量り込んだ。該槽内の大
気は窒素で不活性とし、原料類を15分以内で200℃
まで加熱した。反応槽の温度が100℃になった時、撹
拌機のスイッチを入れ、真空を300ミリバールにし
た。該温度を200℃に1時間保ち、発生するフェノー
ルをカラムを通して留去した。さらに1時間かけて該温
度を250℃まで上げ、また真空を100ミリバールま
で改善し、ひきつづいて30分以内に250℃、5ミリ
バールとした。反応温度を290℃まで上げた後、系を
窒素で一掃し、生成したオリゴマーを反応槽から排出
し、粒化した。該オリゴマーはこの時点では相対溶液粘
度が1.153(ジクロロメタン、25℃、5g/l)
であった。このオリゴカーボネートをZSK 32(1
00rpm,300℃,0.8ミリバール,2.0kg
/時間)で重縮合させた。このようにして得られたポリ
カーボネートは相対溶液粘度溶液が1.273(ジクロ
ロメタン、25℃、5g/l)であり、また式(VI)
で表される分枝剤を20ppm含んでいた。
【0092】実施例 14 5,130g(22.5モル)のビスフェノールA、
5,104g(23.85モル)のジフェニルカーボネ
ート及び31.26mgの1,5,7−トリアザビシク
ロ[4.4.0]デカ−5−エンを25リットルの撹拌
槽に量り込んだ。該槽内の大気は窒素で不活性とし、原
料類を15分以内で200℃まで加熱した。反応槽の温
度が100℃になった時、撹拌機のスイッチを入れ、真
空を300ミリバールにした。該温度を200℃に1時
間保ち、発生するフェノールをカラムを通して留去し
た。さらに1時間かけて該温度を250℃まで上げ、ま
た真空を100ミリバールまで改善し、ひきつづいて3
0分以内に250℃、5ミリバールとした。反応温度を
290℃まで上げた後、系を窒素で一掃し、生成したオ
リゴマーを反応槽から排出し、粒化した。該オリゴマー
はこの時点では相対溶液粘度が1.147(ジクロロメ
タン、25℃、5g/l)であった。1×10−3モル
%のナトリウムフェノラートをこのオリゴカーボネート
上に撒布した後、ZSK 32(100rpm,300
℃,0.8ミリバール,4.0kg/時間)を用いて重
縮合させた。このようにして得られたポリカーボネート
は相対溶液粘度溶液が1.303(ジクロロメタン、2
5℃、5g/l)であり、また式(VI)で表される分
枝剤を35ppm含んでいた。
【0093】実施例 15 0.0017g(1×10-3モル%)の7−クミルフェ
ニル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デ
カ−5−エンを使用したほかは実施例1と同じ条件で実
施した。
【0094】相対溶液粘度が1.263(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が12ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は245ppmであった。
【0095】実施例 16 0.00112g(1×10-3モル%)の7−ヘキシル
−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−
5−エンを使用したほかは実施例1と同じ条件で実施し
た。
【0096】相対溶液粘度が1.278(ジクロロメタ
ン、25℃、5g/l)の淡い色相をした溶媒フリーの
ポリカーボネートが得られた。製造されたポリカーボネ
ートには式(VI)で表される分枝剤が12ppm含ま
れており、また該ポリカーボネートのフェノール性OH
値は285ppmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルフガング・アレベルト ドイツ47809クレーフエルト・シユトラト ウマーフエルト17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5は水素、アルキル、
    アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたは
    アリールであり、そしてR1,R2,R3,R4及びR5
    は同一であっても、異なっていてもよい)、あるいは式
    (II) 【化2】 [式中、R6 は水素、アルキル、アリール、シクロアル
    キル、ポリスチレン基、置換アリール類、または置換ア
    ルキル類であるか、あるいは基COR7(R7はアルキ
    ル、アリール、NH−アルキル、NH−アリール、アル
    コキシ、アリールオキシまたはヒドロキシアルキルであ
    るCOR7である)でよい]、あるいは式(III) 【化3】 (式中、R8はアルキリデン、シクロアルキリデンまた
    はアリールアルキリデンである)、あるいは式(IV) 【化4】 (式中、Xは炭酸イオン、酢酸イオン、硝酸イオン、水
    酸イオン、ハロゲンイオン、フェノールイオン、ジフェ
    ノールイオン、りん酸イオン、りん酸水素イオンまたは
    硼酸イオンであり、そしてR1,R2,R3,R4,R5
    水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロ
    アルケニルまたはアリールであり、そしてR1,R2,R
    3,R4及びR5の基は同一であってもよく、異なってい
    てもよい)のいづれかに相当するグアニジンから誘導さ
    れた触媒類を使用することを特徴とする、芳香族ジフェ
    ノール類、炭酸ジアリールエステル類、場合によって
    は、分枝剤類及び/またはモノフェノール類並びに触媒
    類を出発原料とし、80℃〜400℃の温度で、かつ1
    000ミリバール〜0.01ミリバールの圧力のもと、
    熱可塑性でかつ溶剤フリーのポリカーボネート類を製造
    するためのエステル交換方法。
  2. 【請求項2】 該触媒類をジフェノール1モル当たり1
    -2〜10-8モル使用することを特徴とする請求項1記
    載の芳香族ポリカーボネート類の製造方法。
  3. 【請求項3】 式(Va) 【化5】 (式中、 X = C1−C8 アルキリデンまたはシクロアルキリ
    デン、Sまたは単結合であり、そして R = CH3,ClまたはBrであり、そして n = 0,1または2である)で表される該ポリカー
    ボネート中の分枝構造物が、完全加水分解しそしてHP
    LCで測定して、300ppmの値を越えないことを特
    徴とする請求項1記載の芳香族ポリカーボネート類の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 該触媒類をアルカリ金属/アルカリ土類
    金属触媒類と組み合わせて使用することを特徴とする請
    求項1記載の芳香族ポリカーボネート類の製造方法。
JP6154306A 1993-06-18 1994-06-14 熱可塑性ポリカーボネート類の製造方法 Pending JPH0718069A (ja)

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