[go: up one dir, main page]

JPH07179782A - 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法 - Google Patents

反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法

Info

Publication number
JPH07179782A
JPH07179782A JP5329083A JP32908393A JPH07179782A JP H07179782 A JPH07179782 A JP H07179782A JP 5329083 A JP5329083 A JP 5329083A JP 32908393 A JP32908393 A JP 32908393A JP H07179782 A JPH07179782 A JP H07179782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
reactive dye
formula
dye
dyeing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5329083A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Shimoide
満夫 下出
Nobuaki Kawamura
伸晃 川村
Shinichi Yabushita
伸一 藪下
Shuhei Hashizume
修平 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP5329083A priority Critical patent/JPH07179782A/ja
Priority to US08/294,829 priority patent/US5556980A/en
Priority to EP94120280A priority patent/EP0664323A1/en
Priority to US08/361,498 priority patent/US5536277A/en
Priority to KR1019940036078A priority patent/KR950018312A/ko
Priority to TW083112101A priority patent/TW270138B/zh
Publication of JPH07179782A publication Critical patent/JPH07179782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0038Mixtures of anthraquinones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/002Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the linkage of the reactive group being alternatively specified
    • C09B62/004Anthracene dyes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P1/00General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed
    • D06P1/38General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed using reactive dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水および水性アルカリ溶液に対して優れた溶
解性および安定性を有し、セルロース系繊維材料または
それを含む繊維材料の染色または捺染に用いて均一で斑
のない染色または捺染物を得ることができる反応染料組
成物を提供する。 【構成】 遊離酸の形で式(I) 【化1】 [式中、Qは−SO2 CH2 CH2 Z(Zはアルカリの
作用で脱離する基を表す。)または−SO2 CH=CH
2 を表す。]で示される反応染料および、例えば、遊離
酸の形で式(II) 【化2】 [式中Xはシクロヘキシル基、または置換されていても
よいフェニル基を表す。]で示される、酸性染料として
使用することができる少なくとも1種のアントラキノン
系化合物からなる染料混合物を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水および水性アルカリ
液に対して優れた溶解性および安定性を有する反応染料
組成物およびそれを用いて繊維材料、特にセルロース系
繊維材料またはセルロース系繊維を含有する繊維材料を
均一に再現性良く染色または捺染する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、反応染料はセルロース系繊維
などの染色および捺染に多用されている。また、それら
の繊維材料を染色または捺染する方法としては、吸尽染
色、一浴パジング法、コールドバッチアップ法または一
相捺染など種々の方法が行われている。これらの方法に
よって斑のない均一な染色および捺染を達成するために
は、染料溶液、パジング液および捺染色糊の調製にあた
って、十分な溶解性を有し、また染料の析出あるいはゲ
ル化などがない安定性の良好な反応染料が必要とされて
いる。例えば、コールドバッチアップ染色では、パジン
グ液の調整にあたっては、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、第
三燐酸ソーダ、硅酸ソーダなどのアルカリを含む水溶液
が用いられているが、パジング中に染色浴の中で染料が
析出あるいはゲル化などの性状変化を起こさずに染色が
完了できることが好ましい。また、吸尽染色における染
料溶液の調製にあたっては、反応染料が芒硝や食塩など
の無機塩および上述のアルカリを多量に含む水溶液に対
して十分な溶解性を有していることが望ましい。このよ
うなことから、アントラキノン系青色反応染料として需
要が大きいC.I.リアクティブブルー19は特に溶解
性改良の要望が強く、従来から、種々の溶解性改良方法
が提案されている。例えば、特開昭55−107582
号公報においてはアルキルナフタレンスルホン酸とホル
ムアルデヒドとの縮合物を添加して溶解性を改良する方
法や、また特開昭60−108472号公報においては
遊離酸の形で下式
【0003】
【化3】
【0004】で示される化合物を添加して溶解性を改良
する方法などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では該青色反応染料の水または水性アルカリ液に対
する溶解性がまだ不十分であり、また溶液の安定性も十
分でないなどの問題があり、溶解性がより良好であり、
かつ溶液の安定性のより良好な染料を開発する技術が強
く要望されている。また、染料の取扱い作業環境、保
管、流通などの観点から染料分含有量のより高い高濃度
染料製品の開発も強く望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、該青色反
応染料について水および水性アルカリ液に対して優れた
溶解性を有し、また染色途中や、保管、流通の過程で染
料の析出などがない安定な染料溶液が得られ、染色また
は捺染において均一で濃い染色物または捺染物が再現性
良く得られ、且つ、高濃度染料製品が得られる方法につ
いて鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、遊離酸の形で式
(I)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、Qは−SO2 CH2 CH2 Z(Z
はアルカリの作用で脱離する基を表す。)または−SO
2 CH=CH2 を表す。]で示される少なくとも1種の
反応染料および酸性染料として使用することができるア
ントラキノン系化合物からなる染料混合物を含有するこ
とを特徴とする反応染料組成物、およびそれを用いるこ
とを特徴とする繊維材料の染色または捺染法を提供す
る。
【0010】式(I)で示される反応染料は、いずれも
公知の反応染料であり、Zで示されるアルカリの作用に
よって脱離する基としては、例えば、硫酸エステル基、
チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル
基、ハロゲン原子などが例示される。これらのうち、硫
酸エステル基が最も好ましく、式(I)においてQが−
SO2 CH2 CH2 Zであり、Zが硫酸エステル基であ
る反応染料はC.I.リアクティブブルー19としてよ
く知られている。本発明において用いる反応染料は、式
(I)で示される反応染料群から選ばれるいずれかの1
種でもよく、また、それらの混合物であってもよい。混
合物の場合は、式(I)におけるQが−SO2 CH2
2 Z(Zは前記のとおり。)である反応染料と、式
(I)におけるQが−SO2 CH=CH2 である反応染
料との混合物が好ましい。
【0011】本発明において用いるアントラキノン系化
合物は酸性染料として使用することができるものである
限り特に制限されないが、好ましくは、遊離酸の形で下
式(II)で示される。
【0012】
【化5】
【0013】[式中Xはシクロヘキシル基、またはハロ
ゲン原子、スルホ基、シアノ基、アルキル基、低級アル
コキシカルボニル基、置換されていてもよい低級アルキ
ルスルホニル基、−NR1 2 、−SO2 NR1 2
しくは−CH2 NR1 2 で置換されていてもよいフェ
ニル基を表し、ここでR1 は水素原子または低級アルキ
ル基を表し、R2 は水素原子、置換されていてもよい低
級アルキル基、置換されていてもよい低級アルキルカル
ボニル基、置換されていてもよいフェニルカルボニル
基、低級アルキルスルホニル基または置換されていても
よいフェニルスルホニル基を表す。]で示される。
【0014】上記式(II)においてXはシクロヘキシ
ル基または無置換もしくは置換フェニル基を表す。フェ
ニル基の置換基であるアルキル基としては炭素数1〜1
2のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基
が例示され、また、低級アルコキシカルボニル基および
置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基におけ
る低級アルコキシおよび低級アルキル残基としてはそれ
ぞれ炭素数1〜4のアルコキシおよびアルキル残基が挙
げられる。低級アルコキシカルボニル基としてはエトキ
シカルボニル基などが、置換されていてもよい低級アル
キルスルホニル基としてはヒドロキシエチルスルホニル
基などが例示される。
【0015】R1 およびR2 における低級アルキル基と
しては炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、アルキル
基に置換されていてもよい置換基としては塩素原子又は
ヒドロキシ基などが、フェニル基に置換されていてもよ
い置換基としては炭素数1〜4のアルキル基などが例示
される。置換されていてもよい低級アルキル基としては
ヒドロキシエチル基などが、置換されていてもよい低級
アルキルカルボニル基としてはメチルカルボニル基など
が、置換されていてもよいフェニルカルボニル基として
はベンゾイル基などが、低級アルキルスルホニル基とし
てはメチルスルホニル基などが、そして、置換されてい
もよいフェニルスルホニル基としてはトシル基などがそ
れぞれ例示される。
【0016】式(II)におけるXは、好ましくは、シ
クロヘキシル基、無置換フェニル基またはスルホ基、C
1 〜C4 アルキル基、アミノ基およびアセチルアミノ基
から選ばれる少なくとも1種の置換基の少なくとも1個
で置換されているフェニル基などである。
【0017】式(II)で示される具体的なアントラキ
ノン系化合物としては、例えば、C.I.アシッドブル
ー25、C.I.アシッドブルー40、C.I.アシッ
ドブルー41、C.I.アシッドブルー51、C.I.
アシッドブルー53、C.I.アシッドブルー62、
C.I.アシッドブルー129、C.I.アシッドブル
ー145、C.I.アシッドブルー182、C.I.ア
シッドブルー230、C.I.アシッドブルー260、
C.I.アシッドブルー264、C.I.アシッドブル
ー277:1など酸性染料として公知のものが挙げられ
るが、本発明においてはこれらに限定されるものではな
い。式(II)で示されるアントラキノン系化合物はそ
れぞれ公知の方法又はそれに準じて容易に製造すること
ができる。
【0018】酸性染料として使用することができるアン
トラキノン系化合物の使用量は特に制限されないが、式
(I)で示される反応染料100重量部に対して1重量
部以上が好ましい。上限量は式(I)で示される反応染
料の特性などを損わない限り特に制限されないが、所望
の効果、経済性などを考慮して式(I)で示される反応
染料100重量部に対してせいぜい30重量部である。
【0019】式(I)で示される反応染料および酸性染
料として使用することができるアントラキノン系化合物
は、遊離酸の形でまたは塩の形で存在し、特にアルカリ
金属塩およびアルカリ土類金属塩の形、とりわけ、ナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩が好ましい。本発明
の反応染料組成物は、染料混合物の他に通常用いられる
溶解助剤を含有することができる。溶解助剤としては、
アルキル化されていてもよいナフタレンスルホン酸のホ
ルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホン酸ナトリウム
などのリグニンスルホン酸系溶解助剤、ポリオキシアル
キレン置換フェニルエーテル又はそのエステルの塩、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル又はそのエステル
の塩などのアニオン系又はノニオン系界面活性剤、ε−
カプロラクタム、あるいはメチルピロリドン、ポリビニ
ルピロリドンなどのピロリドン系溶解助剤などが例示さ
れる。これらの溶解助剤中、アルキル化されていてもよ
いナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物が最
も好ましく用いられる。
【0020】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(その塩を含む)は
特開昭51−52435号、同56−143257号公
報などに記載されている公知のいずれでもよく、特に限
定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基を
0〜3個有するナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒ
ド縮合物が好ましく、特にはメチル基またはエチル基を
1または2個有するアルキルナフタレンスルホン酸のホ
ルムアルデヒド縮合物が好適に用いられる。アルキル化
されていてもよいナフタレンスルホン酸は単独でのホル
ムルデヒド縮合物でもよく、またアルキル基を有しない
もの、あるいはアルキル基の種類および個数の異なるも
のとの混合物のホルムアルデヒド縮合物でもよい。
【0021】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、その平均縮合度
が1.1〜3.0であることが好ましい。
【0022】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、ナフタレンスル
ホン酸のスルホン化度が50〜150%であることが好
ましい。
【0023】また、アルキル化されていてもよいナフタ
レンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物を用いる場
合、その含有量は、反応染料組成物の重量に対して1重
量%以上であり、上限量は特に制限されないが、所望の
効果、経済性などを考慮してせいぜい50重量%であ
る。
【0024】本発明の反応染料組成物は、必要に応じ、
芒硝などの無機塩、分散剤、粉塵飛散防止剤、pH安定
剤、ポリ燐酸塩などの硬水軟化剤、消泡剤、その他の染
色助剤などを含有することができる。
【0025】本発明の反応染料組成物は、式(I)で示
される反応染料および酸性染料として使用することがで
きるアントラキノン系化合物からなる染料混合物、およ
び必要によりアルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物などの溶解助剤や染
色助剤などを公知の方法で混合することによって得るこ
とができる。混合は特に限定されるものではなく、染色
に用いる前に予め行ってもよいし、また染色時に混合し
ても、さらには反応染料の製造時に行っても差し支えな
い。
【0026】本発明の反応染料組成物は、所望の色相を
得るために、必要に応じて、他の染料と併用することが
できる。併用する染料としては、特に制約はなく、公知
の反応染料を用いることができるが、好ましくは反応基
としてスルファトエチルスルホン基、ビニルスルホン
基、モノクロルトリアジン基、モノフルオロトリアジン
基、モノピリジニオトリアジン基、ジクロルトリアジン
基、ジフルオロモノクロロピリミジン基、または、トリ
クロロピリミジン基の少なくとも1種を少なくとも1つ
以上有する染料、あるいは、Sumifix、Sumi
fix Supra、Remazol、Levafi
x、Procion、Cibacron、Basile
n、Drimarene、Kayacion、Kaya
ceronReact などの冠称名で市販されている
染料、更には特開昭50−178号、特開昭56−94
83号、特開昭56−15481号、特開昭56−11
8976号、特開昭56−128380号、特開昭57
−2365号、特開昭57−89679号、特開昭57
−143360号、特開昭59−15451号、特開昭
58−191755号、特開昭59−96174号、特
開昭59−161463号、特開昭60−6754号、
特開昭60−123559号、特開昭60−22995
7号、特開昭60−260654号、特開昭60−15
5469号、特開昭63−77974号、特開昭63−
225665号、特開平1−185370号、特開平3
−770号各公報に記載されている染料などが、例示さ
れる。特に、反応基としてスルファトエチルスルホン
基、ビニルスルホン基、モノクロルトリアジン基、モノ
フルオロトリアジン基の少なくとも1種を少なくとも1
つ以上有する染料、あるいは、Sumifix、Sum
ifix Supra、Remazol などの冠称名
で市販されている染料が好ましい。
【0027】本発明の反応染料組成物は、その形状にお
いて特に限定されるものではなく、粉末状であっても、
公知の方法で製造された顆粒状であっても、また、公知
の方法で製造された水性の液体状であっても差し支えな
い。本発明の反応染料組成物が水性液体組成物のとき、
染料混合物の含有量は、水性液体組成物の重量に対して
5〜50重量%とすることが好ましい。
【0028】本発明におけるセルロース系繊維材料とし
ては、特に限定されるものではないが、綿、リネン、
麻、ジュート、ラミー繊維、レーヨン、キュプラ、ポリ
ノジックなどの天然あるいは再生セルロース繊維が例示
される。また、セルロース系繊維を含有する繊維材料と
しては、綿/ポリエステル混紡品、綿/アセテート、綿
/ナイロン混紡品、綿/羊毛混紡品、綿/絹混紡品など
が例示されるが、セルロース系繊維を含有する繊維材料
としては本発明においてはこれらに限定されない。
【0029】本発明における染色および捺染方法として
は、公知の方法でよいが、吸尽染色方法では、無水芒硝
や食塩などの公知の無機中性塩および、炭酸ソーダ、重
炭酸ソーダ、苛性ソーダ、第三燐酸ソーダなどの公知の
酸結合剤を単独に、あるいは併用して染色する方法が例
示されるが、染色助剤としてはこれらに限定されるもの
ではない。この際に用いる無機中性塩や酸結合剤の使用
量についても制約はないが、少なくとも1g/L以上が
好ましく、また、200g/L以上用いてもよいが、本
発明の場合、例えば40g/L以下の少量の使用量でも
十分染色が可能である。また、これらの無機中性塩や酸
結合剤の染浴への投入は一度に行ってもよいし、また、
常法により分割して投入してもよい。また、その他、均
染剤、緩染剤、浸透剤、浴中柔軟剤などの染色助剤を公
知の方法で併用してもよいが、染色助剤としては特にこ
れらのものに限定されない。また染色温度は通常30〜
95℃である。コールドバッチアップ染色法では、無水
芒硝や食塩などの公知の無機中性塩および、苛性ソーダ
や硅酸ソーダなどの公知の酸結合剤を用いてパジング
後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色する方法
が例示される。連続染色法では、炭酸ソーダや重炭酸ソ
ーダなどの公知の酸結合剤を染料パジング液に混合し、
公知の方法でパジング後、乾熱または蒸熱により染色す
る一浴パジング法、および染料パジング後、無水芒硝や
食塩などの公知の無機中性塩および、苛性ソーダや硅酸
ソーダなどの公知の酸結合剤をパジングし、公知の方法
で乾熱または蒸熱により染色する二浴パジング法などが
例示される。捺染法では、重炭酸ソーダなどの公知の酸
結合剤を含む捺染ペーストを印捺後、乾熱または蒸熱に
より捺染する一相捺染法および、捺染ペーストを印捺
後、食塩などの無機中性塩および苛性ソーダや硅酸ソー
ダなどの公知の酸結合剤を含む80℃以上の高温溶液中
に投入して発色を行う二相捺染法などが例示されるが、
染色方法としてはこれらに限定されない。
【0030】本発明によれば、水および水性アルカリ液
に対して優れた溶解性および安定性を有する反応染料組
成物が得られ、染色または捺染の際に、染料のアルカリ
に対する安定性が不十分であることに起因する染料凝集
物によって引き起こされるスペックがなく、均一で濃い
染色物または捺染物が再現性良く得られる。また、本発
明によれば、所望により、従来の溶解性改良方法に比べ
て染料分含有量のより高い高濃度染料製品を得ることも
できる。
【0031】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお例中、部および%はそれぞれ重量部および重
量%を意味する。
【0032】実施例1 遊離酸の形で式(1)
【0033】
【化6】
【0034】で示される反応染料100部と遊離酸の形
で式(2)
【0035】
【化7】
【0036】で示される化合物5部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のモノメチルナフタレン
スルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)
15部および無水芒硝4部を十分混合して反応染料組成
物を得た。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35%の苛性ソーダ水溶液15m
Lを添加し、さらに水を加えて全量を25℃で1Lに調
整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物を公
知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチ
レンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液中に
凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を28
℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。 また上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再
現性が良好であった。
【0037】実施例2 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料100部
および遊離酸の形で前記式(2)で示される化合物10
部および無水芒硝1部を十分混合して反応染料組成物を
得た。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液中
に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を2
8℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して
未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得ら
れた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。また上記の染色を繰り返し行った
が、いずれも染色の再現性が良好であった。
【0038】実施例3 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料5部と遊
離酸の形で式(3)
【0039】
【化8】
【0040】で示される反応染料95部と遊離酸の形で
前記式(2)で示される化合物10部、および平均縮合
度1.8、スルホン化度110%のモノエチルナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム
塩)20部、および無水芒硝8部を十分混合した。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、さらに水を加えて全量を25℃で1L
に調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物
を公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリ
エチレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液
中に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を
28℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄し
て未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得
られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であっ
た。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。 また上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再
現性が良好であった。
【0041】実施例4 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料100部
と遊離酸の形で式(4)
【0042】
【化9】
【0043】で示される化合物5部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液中
に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を2
8℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して
未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得ら
れた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。 また上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再
現性が良好であった。
【0044】実施例5 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料100部
および遊離酸の形で前記式(4)で示される化合物10
部および無水芒硝1部を十分混合した。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液中
に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を2
8℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して
未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得ら
れた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。また上記の染色を繰り返し行った
が、いずれも染色の再現性が良好であった。
【0045】実施例6 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料100部
と遊離酸の形で式(5)
【0046】
【化10】
【0047】で示される化合物30部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この染料溶液を用いて再生セル
ロース繊維であるキュプラを公知の方法によりパジング
し、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密封し
た。パジング時には染料溶液中に凝集物の発生は見られ
なかった。密封した綿織物を28℃の室温に10時間放
置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取り除き、
その後乾燥して仕上げた。得られた染色物は斑のない均
一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。 また上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再
現性が良好であった。
【0048】実施例7 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料50部と
遊離酸の形で前記式(3)で示される反応染料50部と
遊離酸の形で前記式(5)で示される化合物10部およ
び平均縮合度1.8、スルホン化度110%のジメチル
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナト
リウム塩)15部、および無水芒硝8部を十分混合し
た。得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、アルギン酸ソーダ1g、メタニトロベンゼンスル
ホン酸ソーダ10g、重曹20gを添加し水を加えて全
量を25℃で1Lに調整した。その直後に、この染料溶
液を用いて綿織物を公知の方法によりパジングした。パ
ジング時には染料溶液中に凝集物は見られなかった。パ
ジングされた綿織物を直ちに120℃で1分間乾燥し、
更に100℃で3分間スチーミングした。その後染色物
を常法により洗浄して未固着染料を取り除き、その後乾
燥して仕上げた。得られた反応染色物は斑のない均一で
鮮明な濃い青色であった。
【0049】実施例8 液流染色機にシルケット加工綿ニット100kgをセッ
トし、浴比1:10、水温を50℃に調節した。遊離酸
の形で前記式(1)で示される反応染料100部と遊離
酸の形で式(6)
【0050】
【化11】
【0051】で示される化合物10部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジエチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝0.3部を十分混合した。この反
応染料組成物5kgを公知の方法で溶解した後、浴中に
投入し、水温を50℃に保った。その後無水芒硝50k
gを公知の方法で浴中に投入した後、この温度で30分
間布を処理した。更に公知の方法で炭酸ナトリウム20
kgを浴中に投入し、この温度で60分間処理し、染色
を終了した。炭酸ナトリウム添加後、浴中には染料の凝
集物は見られなかった。その後常法で洗浄、乾燥して、
均一で斑のない濃い青色の染色物が得られた。また上記
の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再現性が良
好であった。
【0052】実施例9 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料65部と
遊離酸の形で式(7)
【0053】
【化12】
【0054】で示される化合物10部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝0.3部を十分混合した。得られ
た反応染料組成物100gを熱湯で溶解させた後、25
℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸ソーダ150g
および35重量%の苛性ソーダ水溶液15mLを添加
し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。そ
の直後に、この染料溶液を用いて綿織物を公知の方法に
よりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフィル
ムで密封した。パジング時には染料溶液中に凝集物の発
生は見られなかった。密封した綿織物を28℃の室温に
10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を
取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0055】実施例8 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料70部と
遊離酸の形で式(8)
【0056】
【化13】
【0057】で示される化合物20部およびスルホン化
度110%のモノメチルナフタレンスルホン酸とスルホ
ン化度110%のジメチルナフタレンスルホン酸のホル
ムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩、平均縮合度1.
8)15部、芒硝5部を十分混合した。得られた反応染
料組成物5kg、尿素5kg、4%のアルギン酸ナトリ
ウム水溶液58kg、水30kg、および炭酸水素ナト
リウム2kgからなる捺染糊を調製した。得られた捺染
糊を通常の方法で40番手シルケット加工綿ブロードに
印捺後、乾燥し更に100℃で3分間スチーミングを行
った。次いで水洗、湯洗、ソーピング、湯洗、水洗、乾
燥して仕上げた。均一で斑のない鮮明な濃い青色の捺染
物が得られた。また上記の捺染を繰り返し行ったが、い
ずれも再現性良く捺染物が得られた。
【0058】実施例11 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料65部お
よび遊離酸の形で式(3)で示される反応染料20部お
よび遊離酸の形で式(9)
【0059】
【化14】
【0060】で示される化合物30部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のモノエチルナフタレン
スルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)
5部、および無水芒硝10部を十分混合した。 (a)得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
し、アルギン酸ソーダ1gを加えて、25℃で全量を1
Lとした。この染料溶液を用いて綿織物を公知の方法に
よりパジングし、120℃で1分間乾燥した。 (b)別に50℃の温水800mLにメタニトロベンゼ
ンスルホン酸ソーダ10g,塩化ナトリウム250g、
40度ボーメの苛性ソーダ20mLを加えて液を調製す
る。 (c)(a)で得られた乾燥布に(b)で得られたアル
カリ性溶液を更にパディングし、100℃で30秒間ス
チーミングした。その後染色物を常法により洗浄して未
固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られ
た染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。ま
た上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再現
性が良好であった。
【0061】実施例12 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料75部と
遊離酸の形で式(10)
【0062】
【化15】
【0063】で示される化合物20部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。得られた反
応染料組成物100gを熱湯で溶解させた後、25℃に
冷却し、これに40度ボーメの苛性ソーダ28mLおよ
び芒硝30g/Lを添加し、更に水を加えて全量を1L
に調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物
を公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリ
エチレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液
中に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を
10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を
取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0064】実施例13 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料80部と
遊離酸の形で式(11)
【0065】
【化16】
【0066】で示される化合物20部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。得られた反
応染料組成物100gを熱湯で溶解させた後、25℃に
冷却し、これに40度ボーメの苛性ソーダ28mLおよ
び芒硝30g/Lを添加し、更に水を加えて全量を1L
に調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物
を公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリ
エチレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液
中に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を
10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を
取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0067】実施例14 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料80部と
遊離酸の形で式(12)
【0068】
【化17】
【0069】で示される化合物20部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。得られた反
応染料組成物100gを熱湯で溶解させた後、25℃に
冷却し、これに40度ボーメの苛性ソーダ28mLおよ
び芒硝30g/Lを添加し、更に水を加えて全量を1L
に調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物
を公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリ
エチレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液
中に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を
10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を
取り除き、その後乾燥して仕上げた。得られた染色物は
斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。
【0070】実施例15 遊離酸の形で前記式(1)で示される反応染料100部
と遊離酸の形で下式(13)
【0071】
【化18】
【0072】で示される化合物17部および平均縮合度
1.8、スルホン化度110%のジメチルナフタレンス
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩)1
5部、および無水芒硝1部を十分混合した。 (a) 得られた反応染料組成物100gを熱湯で溶解
させた後、25℃に冷却し、これに50度ボーメの硅酸
ソーダ150gおよび35重量%の苛性ソーダ水溶液1
5mLを添加し、更に水を加えて全量を25℃で1Lに
調整した。その直後に、この染料溶液を用いて綿織物を
公知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエ
チレンフィルムで密封した。パジング時には染料溶液中
に凝集物の発生は見られなかった。密封した綿織物を2
8℃の室温に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して
未固着染料を取り除き、その後乾燥して仕上げた。得ら
れた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であった。 (b) (a)項で得た染料溶液を25℃で放置したと
ころ、120分間後も染料溶液中に染料の析出は認めら
れず安定であった。また上記の染色を繰り返し行った
が、いずれも染色の再現性が良好であった。
【0073】実施例16 綿繊維35%、ポリエステル繊維65%からなる混交編
物200kgを高圧型液流染色装置にセットし、浴比
1:10、水温を80℃にして、酢酸を用いてpHを5
とした。あらかじめ水に十分分散させた式(14)
【0074】
【化19】
【0075】で示される分散染料1.3kg、および分
散剤スミポンTF(住友化学工業(株)製)0.2kg
を含む分散液を用いて40分間で130℃まで昇温し、
その温度で30分間ポリエステル側を染色した。ついで
染液を一旦排水し、その後再度給水し、浴比1:10、
水温を60℃にした。実施例4で得られた反応染料組成
物3kgをあらかじめ溶解し、その染料液および無水芒
硝60kgを公知の方法で浴中に投入した後、この温度
で20分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ナトリウム
30kgを浴中に投入した。ついでこの温度で45分間
編物を処理し、染色を終了した。公知の方法で洗浄後得
られた染色物は良好であり、染色斑のない均一で鮮明な
青色であった。また上記の染色を繰り返し行ったが、い
ずれも染色の再現性が良好であった。
【0076】実施例17 綿繊維からなる編物100kgをウインス式染色機にセ
ットし、浴比1:15、水温を60℃にした。あらかじ
め溶解させた実施例4で得られた反応染料組成物0.6
kg、あらかじめ溶解させた遊離酸の形で式(15)
【0077】
【化20】
【0078】で示される染料0.6kg、あらかじめ溶
解させた遊離酸の形で式(16)
【0079】
【化21】
【0080】で示される染料0.6kgを公知の方法で
浴中に投入した後、更に、この温度で無水芒硝45kgを
公知の方法で浴中に投入した。次いで、この温度で20
分間編物を処理し、公知の方法で炭酸ソーダ30kgを2
回に分けて浴中に投入した。次いで、この温度で60分
間編物を処理し、染色を終了した。常法により洗浄した
後、得られた染色物は染色斑のない均一な茶色であっ
た。又、上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色
の再現性が良好であった。
【0081】実施例18 レーヨン繊維からなる編物200kgを低浴比型液流装置
にセットし、浴比1:6、水温を60℃にした。あらか
じめ溶解させた実施例7で得られた反応染料組成物0.
5kg、あらかじめ溶解させた遊離酸の形で前記式(1
5)で示される染料0.5kg、およびあらかじめ溶解
させた遊離酸の形で前記式(16)で示される染料0.
5kg、および無水芒硝18kgを公知の方法で浴中に
投入した後、この温度で30分間編物を処理し、公知の
方法で炭酸ソーダ4.8kgを浴中に投入した。次い
で、この温度で40分間編物を処理し、染色を終了し
た。この時、浴中には染料の凝集物等の不溶解物はな
く、得られた染色物は染色斑のない茶色であった。ま
た、上記の染色を繰り返し行ったが、いずれも染色の再
現性が良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋爪 修平 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で式(I) 【化1】 [式中、Qは−SO2 CH2 CH2 Z(Zはアルカリの
    作用で脱離する基を表す。)または−SO2 CH=CH
    2 を表す。]で示される少なくとも1種の反応染料およ
    び酸性染料として使用することができる少なくとも1種
    のアントラキノン系化合物からなる染料混合物を含有す
    ることを特徴とする反応染料組成物。
  2. 【請求項2】反応染料が式(I)におけるQとして遊離
    酸の形で−SO2 CH2 CH2 OSO3 Hを有する請求
    項1に記載の反応染料組成物。
  3. 【請求項3】反応染料が式(I)におけるQとして遊離
    酸の形で−SO2 CH2 CH2 OSO3 Hを有する反応
    染料と式(I)におけるQとして−SO2 CH=CH2
    を有する反応染料との混合物である請求項1に記載の反
    応染料組成物。
  4. 【請求項4】酸性染料として使用することができるアン
    トラキノン系化合物が遊離酸の形で式(II) 【化2】 [式中Xはシクロヘキシル基、またはハロゲン原子、ス
    ルホ基、シアノ基、アルキル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基、置換されていてもよい低級アルキルスルホニル
    基、−NR1 2 、−SO2 NR1 2 もしくは−CH
    2 NR1 2 で置換されていてもよいフェニル基を表
    し、ここでR1 は水素原子または低級アルキル基を表
    し、R2 は水素原子、置換されていてもよい低級アルキ
    ル基、置換されていてもよい低級アルキルカルボニル
    基、置換されていてもよいフェニルカルボニル基、低級
    アルキルスルホニル基または置換されていてもよいフェ
    ニルスルホニル基を表す。]で示される請求項1〜3の
    いずれかに記載の反応染料組成物。
  5. 【請求項5】アントラキノン系化合物が式(II)にお
    けるXとしてシクロヘキシル基を有する請求項4に記載
    の反応染料組成物。
  6. 【請求項6】アントラキノン系化合物が式(II)にお
    けるXとして無置換のフェニル基を有する請求項4に記
    載の反応染料組成物。
  7. 【請求項7】アントラキノン系化合物が式(II)にお
    けるXとしてスルホ基、C1 〜C4アルキル基、アミノ
    基およびアセチルアミノ基から選ばれる少なくとも1種
    の置換基の少なくとも1個で置換されているフェニル基
    を有する請求項4に記載の反応染料組成物。
  8. 【請求項8】染料混合物が式(I)で示される少なくと
    も1種の反応染料100重量部および酸性染料として使
    用することができる少なくとも1種のアントラキノン系
    化合物1重量部以上からなる請求項1〜7のいずれかに
    記載の反応染料組成物。
  9. 【請求項9】反応染料組成物がアルキル化されていても
    よいナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物を
    含有する請求項1〜8のいずれかに記載の反応染料組成
    物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の反応染
    料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色また
    は捺染法。
JP5329083A 1993-09-03 1993-12-24 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法 Pending JPH07179782A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5329083A JPH07179782A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法
US08/294,829 US5556980A (en) 1993-09-03 1994-08-29 Piperidine compound, a process for producing the same and a stabilizer using the same
EP94120280A EP0664323A1 (en) 1993-12-24 1994-12-21 A reactive dye composition and a method for dyeing or printing of fiber materials using the same
US08/361,498 US5536277A (en) 1993-12-24 1994-12-22 Reactive dye composition and a method for dyeing or printing of fiber materials using the same
KR1019940036078A KR950018312A (ko) 1993-12-24 1994-12-22 반응성 염료 조성물 및 이를 사용하는 섬유물질의 염색 또는 날염방법
TW083112101A TW270138B (ja) 1993-12-24 1994-12-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5329083A JPH07179782A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07179782A true JPH07179782A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18217437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5329083A Pending JPH07179782A (ja) 1993-09-03 1993-12-24 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5536277A (ja)
EP (1) EP0664323A1 (ja)
JP (1) JPH07179782A (ja)
KR (1) KR950018312A (ja)
TW (1) TW270138B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015064787A1 (ko) * 2013-10-31 2015-05-07 주식회사 디케이씨코포레이션 생체분자 표지를 위한 소광 염료 및 그 제조방법
CN105385189A (zh) * 2015-11-30 2016-03-09 无锡新德印染制品有限公司 一种蓝色活性染料组合物

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08199084A (ja) * 1995-01-24 1996-08-06 Sumitomo Chem Co Ltd アントラキノン系反応染料混合物およびそれを用いる染色または捺染方法
DE19536222C2 (de) * 1995-09-28 1998-08-27 Dystar Textilfarben Gmbh & Co Färbepräparationen von faserreaktiven Farbstoffen
KR20020033123A (ko) * 2002-02-28 2002-05-04 (주)케이트론 키토산 올리고머 항균염료 및 항균방취성 섬유의 제조방법
US8673836B2 (en) * 2007-03-20 2014-03-18 The Procter & Gamble Company Laundry detergent composition with a reactive dye
CN102964869B (zh) * 2011-06-30 2014-06-04 上海安诺其纺织化工股份有限公司 一种活性黑染料的制备方法
USD696736S1 (en) 2013-06-28 2013-12-31 Renea Preston Double handle dumbbell
EP2993216B1 (de) 2014-09-02 2017-07-26 Merck Patent GmbH Verbindungen und flüssigkristallines medium
KR102547981B1 (ko) 2023-02-28 2023-06-26 주식회사 에스엘텍스타일 방적사의 염색 방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4088441A (en) * 1974-03-18 1978-05-09 Hoechst Aktiengesellschaft Dyestuff composition for the dyeing or printing of cellulose fiber materials
US4283195A (en) * 1979-02-13 1981-08-11 Sumitomo Chemical Company, Limited Dyestuff composition for dyeing or printing cellulose fiber materials
JPS6054438B2 (ja) * 1980-03-31 1985-11-29 住友化学工業株式会社 セルロ−ス系繊維材料の染色用反応染料液状組成物
US4514187A (en) * 1982-07-21 1985-04-30 Ciba-Geigy Corporation Process for dyeing differential-dyeing polyamide fibres
JPS60108472A (ja) * 1983-11-16 1985-06-13 Kasei Hoechst Kk 反応染料組成物
DE3852154T2 (de) * 1987-07-22 1995-05-11 Mitsubishi Chem Ind Wasserlösliche Farbstoffmischung und Färbeverfahren.
ES2062483T3 (es) * 1989-03-10 1994-12-16 Ciba Geigy Ag Mezcla de colorantes y sus usos.
AU662996B2 (en) * 1992-09-11 1995-09-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Reactive dye composition and method for dyeing or printing fiber materials using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015064787A1 (ko) * 2013-10-31 2015-05-07 주식회사 디케이씨코포레이션 생체분자 표지를 위한 소광 염료 및 그 제조방법
CN105385189A (zh) * 2015-11-30 2016-03-09 无锡新德印染制品有限公司 一种蓝色活性染料组合物

Also Published As

Publication number Publication date
TW270138B (ja) 1996-02-11
KR950018312A (ko) 1995-07-22
EP0664323A1 (en) 1995-07-26
US5536277A (en) 1996-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0539433A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JPH07179782A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法
JP4218101B2 (ja) 反応染料混合物及びそれを用いる染色又は捺染方法
JPH07179784A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
EP2000511A2 (en) Trisazo reactive dyestuff compound
JP4576924B2 (ja) 反応染料組成物、及び該組成物を用いる染色又は捺染方法
JP2006063202A (ja) 反応染料組成物及び該組成物を用いる染色又は捺染方法
JPH11335576A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JP3170924B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いて染色または捺染する方法
JP5194477B2 (ja) 反応染料組成物及び染色法
JPH0619046B2 (ja) ジスアゾ化合物およびそれを含有する染料組成物
JP2730200B2 (ja) 反応染料組成物およびセルロース系繊維材料の染色または捺染方法
JP3680754B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法
JP2006052249A (ja) 反応染料組成物及び染色法
JP4491961B2 (ja) 反応染料組成物及びその繊維材料への適用
JPH08199084A (ja) アントラキノン系反応染料混合物およびそれを用いる染色または捺染方法
JP3115187B2 (ja) 水溶性染料混合物及びセルロース繊維材料の染色又は捺染法
JP4639835B2 (ja) 反応染料組成物、及びその繊維材料への適用
JP3218756B2 (ja) 反応染料組成物及びそれを用いる染色又は捺染法
JPH06299474A (ja) 反応染料を用いる繊維材料の染色または捺染方法
JPH06107962A (ja) アントラキノン系反応染料組成物及びそれを用いる繊維材料の染色または捺染法
JPH06184453A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いて染色または捺染する方法
JP2001207076A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色方法
JP2006117821A (ja) 反応染料組成物及び該組成物を用いた染色法
JPH09169921A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法