JPH07177763A - 静電アクチュエータ、情報処理装置および走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents
静電アクチュエータ、情報処理装置および走査型トンネル顕微鏡Info
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- JPH07177763A JPH07177763A JP32496493A JP32496493A JPH07177763A JP H07177763 A JPH07177763 A JP H07177763A JP 32496493 A JP32496493 A JP 32496493A JP 32496493 A JP32496493 A JP 32496493A JP H07177763 A JPH07177763 A JP H07177763A
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- probe
- electrostatic actuator
- fixed electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】走査トンネル顕微鏡(STM)やSTMの原理
を利用した情報処理装置などにおいてプローブを位置制
御するために使用され、小さな駆動電圧で大きな変位量
を得られる静電アクチュエータを提供する。 【構成】固定電極103上に誘電体薄膜104を積層す
る。空隙106を介して可動片107を配置する。可動
片107は、梁121によって回転可能かつ両持ち梁構
造に支持されている。固定電極103に電圧を印加する
ことにより静電引力が発生し、可動片107の一端10
7aが誘電体薄膜104に接触する。この状態で固定電
極103への印加電極を上昇させると、可動片107と
誘電体薄膜104との接触面積が増加し、これに応じて
可動片107に回転力が作用して、可動片107の他端
107bが、基板101から離れる方向に変位する。
を利用した情報処理装置などにおいてプローブを位置制
御するために使用され、小さな駆動電圧で大きな変位量
を得られる静電アクチュエータを提供する。 【構成】固定電極103上に誘電体薄膜104を積層す
る。空隙106を介して可動片107を配置する。可動
片107は、梁121によって回転可能かつ両持ち梁構
造に支持されている。固定電極103に電圧を印加する
ことにより静電引力が発生し、可動片107の一端10
7aが誘電体薄膜104に接触する。この状態で固定電
極103への印加電極を上昇させると、可動片107と
誘電体薄膜104との接触面積が増加し、これに応じて
可動片107に回転力が作用して、可動片107の他端
107bが、基板101から離れる方向に変位する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
などに使用される微細な静電アクチュエータと、この静
電アクチュエータを使用した情報処理装置および走査型
トンネル顕微鏡とに関する。
などに使用される微細な静電アクチュエータと、この静
電アクチュエータを使用した情報処理装置および走査型
トンネル顕微鏡とに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、導体の表面原子の電子構造を直接
観察できる走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling
Microscope;以後、STMと略す)が開発され[G. Bin
nig, et al., Phys. Rev. Lett., 49, 57(1982)]、単
結晶、非晶質を問わず実空間像が高い分解能で測定でき
るようになった。STMは、媒体(試料)に対して電流
による損傷を与えることなく低電力で観測できる利点も
有し、さらに大気中や液体中でも動作し、種々の材料に
対して用いることができる。このためSTMは、広範囲
な応用が期待されている。
観察できる走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling
Microscope;以後、STMと略す)が開発され[G. Bin
nig, et al., Phys. Rev. Lett., 49, 57(1982)]、単
結晶、非晶質を問わず実空間像が高い分解能で測定でき
るようになった。STMは、媒体(試料)に対して電流
による損傷を与えることなく低電力で観測できる利点も
有し、さらに大気中や液体中でも動作し、種々の材料に
対して用いることができる。このためSTMは、広範囲
な応用が期待されている。
【0003】STMは、先端の尖った金属の探針(プロ
ーブ電極)と導電性物質との間に電圧を加えて両者を1
nm程度の距離まで近づけると両者間にトンネル電流が
流れることを利用している。この電流は両者の距離変化
に非常に敏感であり、トンネル電流値を一定に保つよう
にしてプローブ電極を面内方向に走査することにより、
実空間での全電子雲に関する種々の情報を読み取ること
ができる。この際、面内方向の分解能は0.lnm程度
である。したがって、STMの原理を応用すれば、十分
に原子オーダー(サブ・ナノメートル)での高密度記録
再生を行なうことが可能である。
ーブ電極)と導電性物質との間に電圧を加えて両者を1
nm程度の距離まで近づけると両者間にトンネル電流が
流れることを利用している。この電流は両者の距離変化
に非常に敏感であり、トンネル電流値を一定に保つよう
にしてプローブ電極を面内方向に走査することにより、
実空間での全電子雲に関する種々の情報を読み取ること
ができる。この際、面内方向の分解能は0.lnm程度
である。したがって、STMの原理を応用すれば、十分
に原子オーダー(サブ・ナノメートル)での高密度記録
再生を行なうことが可能である。
【0004】例えば、電圧−電流のスイッチング特性に
対してメモリ効果を持つ材料、例えば共役π電子系有機
化合物やカルコゲン化合物類の薄膜層を記録層として用
いて、記録・再生をSTMで行なう方法が提案されてい
る[特開昭63−161552号公報、特開昭63−1
61553号公報]。この方法によれば、記録のビット
サイズを10nmとすれば、1012bit/cm2もの
大容量記録再生が可能である。
対してメモリ効果を持つ材料、例えば共役π電子系有機
化合物やカルコゲン化合物類の薄膜層を記録層として用
いて、記録・再生をSTMで行なう方法が提案されてい
る[特開昭63−161552号公報、特開昭63−1
61553号公報]。この方法によれば、記録のビット
サイズを10nmとすれば、1012bit/cm2もの
大容量記録再生が可能である。
【0005】このようなSTMの原理を利用した記録再
生装置においては、記録媒体に用いる記録層として、記
録層に書込まれた情報をプローブ電極と記録層との間に
流れるトンネル電流により検出できるものであれば、ど
のような材料でも用いることができる。例えば、表面に
凹凸を形成して記録を行なう場合であれば、HOPG
(Highly Oriented Pyrolithic Graphite;高配向熱分解
グラファイト)の劈開基板、Siウエハ、真空蒸着ある
いはエピタキシャル成長によるAu,Ag,Pt,Mo,C
uなどの金属薄膜、Rh25Zr75,Co35Tb65などの
ガラス質金属などが挙げられる。表面の電子状態により
記録するものとしては、アモルファスSi、共役π電子
系有機化合物やカルコゲン化合物類の薄膜層などが挙げ
られる。
生装置においては、記録媒体に用いる記録層として、記
録層に書込まれた情報をプローブ電極と記録層との間に
流れるトンネル電流により検出できるものであれば、ど
のような材料でも用いることができる。例えば、表面に
凹凸を形成して記録を行なう場合であれば、HOPG
(Highly Oriented Pyrolithic Graphite;高配向熱分解
グラファイト)の劈開基板、Siウエハ、真空蒸着ある
いはエピタキシャル成長によるAu,Ag,Pt,Mo,C
uなどの金属薄膜、Rh25Zr75,Co35Tb65などの
ガラス質金属などが挙げられる。表面の電子状態により
記録するものとしては、アモルファスSi、共役π電子
系有機化合物やカルコゲン化合物類の薄膜層などが挙げ
られる。
【0006】さらに、装置の小型化を目的とし、半導体
リソグラフィプロセスによるマイクロメカニクス技術に
よって複数のプローブ電極と極めて小型の可動機構とを
半導体基板上に形成することが検討されている。このよ
うな可動機構に用いる典型的な微小機械として、静電カ
ンチレバー、圧電バイモルフカンチレバー(例えば米国
特許第4,906,840号明細書参照)などを用いたア
クチュエータが提案されている。静電カンチレバーを用
いた静電アクチュエータは、カンチレバーに対向して駆
動電極を設け、駆動電極に電圧を印加することによって
生ずる駆動電極とカンチレバーとの間の静電引力を用い
てカンチレバーを変位させようとするものである。一
方、圧電バイモルフカンチレバーを用いた圧電バイモル
フアクチュエータは、電極と圧電体とを積層してカンチ
レバーを構成し、電極に電圧を印加することによって生
じる圧電体の機械的変形に基づいて変位するものであ
る。これらの微小機械は、半導体フォトリソプロセスに
より作製され、アレイ化、低コスト化が容易であり、微
細化されているので高速応答性を期待できる。
リソグラフィプロセスによるマイクロメカニクス技術に
よって複数のプローブ電極と極めて小型の可動機構とを
半導体基板上に形成することが検討されている。このよ
うな可動機構に用いる典型的な微小機械として、静電カ
ンチレバー、圧電バイモルフカンチレバー(例えば米国
特許第4,906,840号明細書参照)などを用いたア
クチュエータが提案されている。静電カンチレバーを用
いた静電アクチュエータは、カンチレバーに対向して駆
動電極を設け、駆動電極に電圧を印加することによって
生ずる駆動電極とカンチレバーとの間の静電引力を用い
てカンチレバーを変位させようとするものである。一
方、圧電バイモルフカンチレバーを用いた圧電バイモル
フアクチュエータは、電極と圧電体とを積層してカンチ
レバーを構成し、電極に電圧を印加することによって生
じる圧電体の機械的変形に基づいて変位するものであ
る。これらの微小機械は、半導体フォトリソプロセスに
より作製され、アレイ化、低コスト化が容易であり、微
細化されているので高速応答性を期待できる。
【0007】特に、静電アクチュエータは、自己変位に
基づく圧電バイモルフアクチュエータに比ベ、外部から
の電圧印加による静電引力によってカンチレバーが変位
するので、サイズに比して大きな変位を行なわせること
が可能である。また、圧電バイモルフアクチュエータ作
製の際には基板を裏面より除去する工程が、静電アクチ
ュエータは、犠牲層を用いて形成することが可能である
ので、基板を裏面から除去する工程が不要となり、簡
便、高精度かつ小型に作製することができる。
基づく圧電バイモルフアクチュエータに比ベ、外部から
の電圧印加による静電引力によってカンチレバーが変位
するので、サイズに比して大きな変位を行なわせること
が可能である。また、圧電バイモルフアクチュエータ作
製の際には基板を裏面より除去する工程が、静電アクチ
ュエータは、犠牲層を用いて形成することが可能である
ので、基板を裏面から除去する工程が不要となり、簡
便、高精度かつ小型に作製することができる。
【0008】図8は、従来のカンチレバー型の静電アク
チュエータの構成を示す断面図である。基板908上に
絶縁層907が設けられ、絶縁層907を介して基板9
08のほぼ中央部分に駆動電極906が設けられてい
る。そしてこれら駆動電極906および絶縁層907の
表面を覆うように誘電体薄膜905が設けられている。
カンチレバー903は、駆動電極906の上に張り出す
ように配置されており、カンチレバー903の固定端
は、スペーサ904を介して基板908に対して固定さ
れている。この静電アクチュエータでは、カンチレバー
903と基板908上の駆動電極906との間に電圧を
印加して両者間に電界を発生させることにより、静電力
が発生してカンチレバー903がたわみ、カンチレバー
903と基板908との間隔が小さくなる。したがって
駆動電極906に加える電圧を制御することによってカ
ンチレバー903の動きを制御することが可能となり、
アクチュエータとして利用できる。
チュエータの構成を示す断面図である。基板908上に
絶縁層907が設けられ、絶縁層907を介して基板9
08のほぼ中央部分に駆動電極906が設けられてい
る。そしてこれら駆動電極906および絶縁層907の
表面を覆うように誘電体薄膜905が設けられている。
カンチレバー903は、駆動電極906の上に張り出す
ように配置されており、カンチレバー903の固定端
は、スペーサ904を介して基板908に対して固定さ
れている。この静電アクチュエータでは、カンチレバー
903と基板908上の駆動電極906との間に電圧を
印加して両者間に電界を発生させることにより、静電力
が発生してカンチレバー903がたわみ、カンチレバー
903と基板908との間隔が小さくなる。したがって
駆動電極906に加える電圧を制御することによってカ
ンチレバー903の動きを制御することが可能となり、
アクチュエータとして利用できる。
【0009】このような静電アクチュエータをSTMな
どに用いる場合には、図8に示すように、カンチレバー
903の自由端先端付近であって基板908とは反対側
の面に、円錐状の突起を設けてプローブ901とする。
STMの場合には、試料902をプローブ901に対向
して配置する。カンチレバー903と駆動電極906と
の間の静電力は引力だけであるので、カンチレバー90
3は駆動電極906に対して両者の距離を狭める方向に
しか変位しない。したがって、試料902とプローブ9
01先端との距離を制御し、またプローブ901の先端
以外の部分が試料902に接触しないようにするために
は、図8に示すように、基板908とは反対方向に、カ
ンチレバー903を予め精度よく反らせて作成しなけれ
ばならない。
どに用いる場合には、図8に示すように、カンチレバー
903の自由端先端付近であって基板908とは反対側
の面に、円錐状の突起を設けてプローブ901とする。
STMの場合には、試料902をプローブ901に対向
して配置する。カンチレバー903と駆動電極906と
の間の静電力は引力だけであるので、カンチレバー90
3は駆動電極906に対して両者の距離を狭める方向に
しか変位しない。したがって、試料902とプローブ9
01先端との距離を制御し、またプローブ901の先端
以外の部分が試料902に接触しないようにするために
は、図8に示すように、基板908とは反対方向に、カ
ンチレバー903を予め精度よく反らせて作成しなけれ
ばならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】STMやSTMを用い
た記録再生装置に上述した静電アクチュエータを使用す
る場合、基板(駆動電極)とは反対の方向にカンチレバ
ー部を反らす必要があり、駆動電極とカンチレバー部の
間隔が広がることになる。したがって、駆動電極とカン
チレバー部の間に生じる静電力が弱くなり、アクチュエ
ータとしての動作量(変位量)を確保するためには、駆
動電圧を高める必要が生じる。そのため、各部分の(電
気的な)耐圧を高めるなどの工夫が必要となり、アクチ
ュエータ自身の微細化の妨げとなるとともに、コストア
ップの原因となっていた。また、出力電圧の高い電源が
必要となることから、装置全体としての小型化の妨げに
もなっていた。
た記録再生装置に上述した静電アクチュエータを使用す
る場合、基板(駆動電極)とは反対の方向にカンチレバ
ー部を反らす必要があり、駆動電極とカンチレバー部の
間隔が広がることになる。したがって、駆動電極とカン
チレバー部の間に生じる静電力が弱くなり、アクチュエ
ータとしての動作量(変位量)を確保するためには、駆
動電圧を高める必要が生じる。そのため、各部分の(電
気的な)耐圧を高めるなどの工夫が必要となり、アクチ
ュエータ自身の微細化の妨げとなるとともに、コストア
ップの原因となっていた。また、出力電圧の高い電源が
必要となることから、装置全体としての小型化の妨げに
もなっていた。
【0011】本発明の目的は、低電圧による駆動でも変
位量が大きい静電アクチュエータと、この静電アクチュ
エータを使用した情報処理装置および走査型トンネル顕
微鏡とを提供することにある。
位量が大きい静電アクチュエータと、この静電アクチュ
エータを使用した情報処理装置および走査型トンネル顕
微鏡とを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の静電アクチュエ
ータは、固定電極と、前記固定電極に対して空隙を介し
て対向配置され導電体からなる可動片と、前記可動片を
支持する支持部と、前記固定電極および前記可動片の間
に設けられた誘電体薄膜とを有し、前記固定電極に印加
される電圧が所定値となった場合に前記可動片の一部が
前記誘電体薄膜を介して前記固定電極に接触し、前記固
定電極に印加される電圧の変化に応じて前記可動片と前
記固定電極との接触部分の面積が増減する。
ータは、固定電極と、前記固定電極に対して空隙を介し
て対向配置され導電体からなる可動片と、前記可動片を
支持する支持部と、前記固定電極および前記可動片の間
に設けられた誘電体薄膜とを有し、前記固定電極に印加
される電圧が所定値となった場合に前記可動片の一部が
前記誘電体薄膜を介して前記固定電極に接触し、前記固
定電極に印加される電圧の変化に応じて前記可動片と前
記固定電極との接触部分の面積が増減する。
【0013】本発明の第1の情報処理装置は、本発明の
静電アクチュエータを使用し、変位対象物としてのプロ
ーブを有し、前記静電アクチュエータによって前記プロ
ーブの位置制御を行ないながら前記プローブに作用する
物理相互作用に基づいた処理を行なう。
静電アクチュエータを使用し、変位対象物としてのプロ
ーブを有し、前記静電アクチュエータによって前記プロ
ーブの位置制御を行ないながら前記プローブに作用する
物理相互作用に基づいた処理を行なう。
【0014】本発明の第2の情報処理装置は、本発明の
静電アクチュエータと、変位対象物としてのプローブ
と、前記プローブに対向して配置された記録媒体と、前
記記録媒体と前記プローブとを前記記録媒体の面内方向
に移動させる移動手段と、前記固定電極に駆動電圧を印
加する電圧印加手段と、前記プローブと前記記録媒体と
の間の物理相互作用に基づいて前記記録媒体から少なく
とも情報の再生を行なう再生手段とを有する。
静電アクチュエータと、変位対象物としてのプローブ
と、前記プローブに対向して配置された記録媒体と、前
記記録媒体と前記プローブとを前記記録媒体の面内方向
に移動させる移動手段と、前記固定電極に駆動電圧を印
加する電圧印加手段と、前記プローブと前記記録媒体と
の間の物理相互作用に基づいて前記記録媒体から少なく
とも情報の再生を行なう再生手段とを有する。
【0015】本発明の走査型トンネル顕微鏡は、本発明
の静電アクチュエータと、変位対象物として設けられ試
料に対向するプローブと、前記試料と前記プローブとを
前記試料の面内方向に移動させる移動手段と、前記固定
電極に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、前記プロー
ブと前記試料との間に電圧を印加して前記プローブと前
記試料との間に流れるトンネル電流を検出する検出手段
とを有する。
の静電アクチュエータと、変位対象物として設けられ試
料に対向するプローブと、前記試料と前記プローブとを
前記試料の面内方向に移動させる移動手段と、前記固定
電極に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、前記プロー
ブと前記試料との間に電圧を印加して前記プローブと前
記試料との間に流れるトンネル電流を検出する検出手段
とを有する。
【0016】
【作用】本発明の静電アクチュエータでは、空隙を介し
て固定電極と可動片とを配置し、さらに固定電極と可動
片との間に誘電体薄膜が設けられているので、固定電極
に電圧を印加すれば、可動片に静電引力が作用すること
になる。ここで例えば、可動片を支持するための支持部
の位置を固定電極に対してずらすなどし、さらに固定電
極と可動片との距離を比較的小さくとることにより、固
定電極にある一定の電圧を印加した場合に、可動片の一
部の領域(通常は可動片の一端)が誘電体薄膜を介して
固定電極に接触するようになる。固定電極に印加される
電圧をこの状態から変化させたとき、可動片がしなって
誘電体薄膜を介しての固定電極と可動片との接触面積が
変化し、これによって支持部を軸として可動片に回転力
が生じる。本発明の静電アクチュエータは、この回転力
による変位を利用するものである。本発明の静電アクチ
ュエータをトーションレバー型静電アクチュエータと呼
ぶことにする。明らかに、可動片における変位量は、支
持部をはさんで接触部とは反対側の端部で最大となるか
ら、この部位に変位対象物を配置することが望ましい。
て固定電極と可動片とを配置し、さらに固定電極と可動
片との間に誘電体薄膜が設けられているので、固定電極
に電圧を印加すれば、可動片に静電引力が作用すること
になる。ここで例えば、可動片を支持するための支持部
の位置を固定電極に対してずらすなどし、さらに固定電
極と可動片との距離を比較的小さくとることにより、固
定電極にある一定の電圧を印加した場合に、可動片の一
部の領域(通常は可動片の一端)が誘電体薄膜を介して
固定電極に接触するようになる。固定電極に印加される
電圧をこの状態から変化させたとき、可動片がしなって
誘電体薄膜を介しての固定電極と可動片との接触面積が
変化し、これによって支持部を軸として可動片に回転力
が生じる。本発明の静電アクチュエータは、この回転力
による変位を利用するものである。本発明の静電アクチ
ュエータをトーションレバー型静電アクチュエータと呼
ぶことにする。明らかに、可動片における変位量は、支
持部をはさんで接触部とは反対側の端部で最大となるか
ら、この部位に変位対象物を配置することが望ましい。
【0017】本発明の静電アクチュエータでは、従来の
ものと比べ、固定電極(駆動電極)と可動片(カンチレ
バー部)との間隔を実効的に小さくすることができ、さ
らに支持部を支点とするてこが構成されるので、小さな
駆動電圧で大きな変位量を達成することができる。ま
た、本発明の静電アクチュエータには、上述の説明にお
ける一定の電圧が0Vであるもの、すなわち固定電極に
電圧を印加しない状態で可動片の一端が誘電体薄膜を介
して固定電極に接しているものも含まれる。
ものと比べ、固定電極(駆動電極)と可動片(カンチレ
バー部)との間隔を実効的に小さくすることができ、さ
らに支持部を支点とするてこが構成されるので、小さな
駆動電圧で大きな変位量を達成することができる。ま
た、本発明の静電アクチュエータには、上述の説明にお
ける一定の電圧が0Vであるもの、すなわち固定電極に
電圧を印加しない状態で可動片の一端が誘電体薄膜を介
して固定電極に接しているものも含まれる。
【0018】本発明において可動片としては、導電性を
有し、かつ適当にしなるものを用いることが望ましく、
例えば、アルミニウム薄膜を使用することができる。
有し、かつ適当にしなるものを用いることが望ましく、
例えば、アルミニウム薄膜を使用することができる。
【0019】誘電体薄膜としては、SiO2,SiN,Z
rO2,TiO2,MgO,Al2O3,SiC,SiON,Al
N,ZnOなどの無機材料、あるいはポリイミド、ポリ
アミド、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)などの有
機高分子材料を用いることができる。変位量制御のため
の駆動電圧を低減するためには、誘電体薄膜に強誘電体
材料を使用することが有効である。強誘電体材料として
は、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸
ジルコン酸鉛などのチタン酸系強誘電体や、ポリフッ化
ビニリデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン
共重合体などの有機高分子強誘電体を挙げることができ
る。
rO2,TiO2,MgO,Al2O3,SiC,SiON,Al
N,ZnOなどの無機材料、あるいはポリイミド、ポリ
アミド、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)などの有
機高分子材料を用いることができる。変位量制御のため
の駆動電圧を低減するためには、誘電体薄膜に強誘電体
材料を使用することが有効である。強誘電体材料として
は、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸
ジルコン酸鉛などのチタン酸系強誘電体や、ポリフッ化
ビニリデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン
共重合体などの有機高分子強誘電体を挙げることができ
る。
【0020】本発明の情報処理装置では、上述した静電
アクチュエータにプローブを取り付けるので、プローブ
の位置制御のための駆動電圧を小さくすることができ、
装置全体としての小型化、低コスト化を図ることができ
る。典型的には、プローブと記録媒体とを対向させ、両
者間の物理相互作用に基づいて情報の処理を行なう場合
に、プローブと記録媒体との距離の制御を低電圧で行な
えるようになり、かつこの制御を正確に行なえるように
なる。また、本発明の走査型トンネル顕微鏡では、トン
ネル電流検出用のプローブを上述した静電アクチュエー
タに取り付けるので、試料とプローブとの間の距離の制
御のための電圧を小さくすることができ、かつ制御も正
確に行なえるようになる。
アクチュエータにプローブを取り付けるので、プローブ
の位置制御のための駆動電圧を小さくすることができ、
装置全体としての小型化、低コスト化を図ることができ
る。典型的には、プローブと記録媒体とを対向させ、両
者間の物理相互作用に基づいて情報の処理を行なう場合
に、プローブと記録媒体との距離の制御を低電圧で行な
えるようになり、かつこの制御を正確に行なえるように
なる。また、本発明の走査型トンネル顕微鏡では、トン
ネル電流検出用のプローブを上述した静電アクチュエー
タに取り付けるので、試料とプローブとの間の距離の制
御のための電圧を小さくすることができ、かつ制御も正
確に行なえるようになる。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0022】《第1実施例》図1(A)は本発明の第1実
施例の静電アクチュエータ(トーションレバー型静電ア
クチュエータ)の上面図、図1(B)は図1(A)のA-A'線
での断面図、図1(C)はこの静電アクチュエータの動作
時でのA-A'線断面図である。
施例の静電アクチュエータ(トーションレバー型静電ア
クチュエータ)の上面図、図1(B)は図1(A)のA-A'線
での断面図、図1(C)はこの静電アクチュエータの動作
時でのA-A'線断面図である。
【0023】この静電アクチュエータ100は、STM
(走査型トンネル顕微鏡)の原理を利用した情報処理装
置に使用されるものであって、予め、円錐状のプローブ
150が形成されている。略長方形の基板101の上面
の全面には絶縁層102が設けられており、基板101
の表面のほぼ中心にあたる位置の絶縁層102の上に固
定電極103が設けられている。これら絶縁層102お
よび固定電極103を覆うように、誘電体薄膜104が
形成されている。また、基板101の各辺に沿うように
壁状のスペーサ105が上方に向かって形成されてい
る。スペーサ105の上面を覆うように、長方形状の中
心開口119のある平板状の支持体108が設けられて
いる。
(走査型トンネル顕微鏡)の原理を利用した情報処理装
置に使用されるものであって、予め、円錐状のプローブ
150が形成されている。略長方形の基板101の上面
の全面には絶縁層102が設けられており、基板101
の表面のほぼ中心にあたる位置の絶縁層102の上に固
定電極103が設けられている。これら絶縁層102お
よび固定電極103を覆うように、誘電体薄膜104が
形成されている。また、基板101の各辺に沿うように
壁状のスペーサ105が上方に向かって形成されてい
る。スペーサ105の上面を覆うように、長方形状の中
心開口119のある平板状の支持体108が設けられて
いる。
【0024】静電アクチュエータ100の機械可動部
は、可動片(レバー)107として構成されている。可
動片107は、可動片107の支持部である梁121と
ともに、支持体108と一体のものとして、導電性の部
材から構成されている。すなわち、可動片107は、中
心開口119よりも小さい長方形状であって、その長手
方向の一端107a側が固定電極103の上方に完全に
張り出すように配置されている。可動片107の短辺は
固定電極103の対応する辺の長さとほぼ等しく、長辺
は固定電極の対応する辺よりも長くなっており、固定電
極103の中心と可動片107の中心とは、可動片10
7の長手方向の他端107b側にずれている。梁121
は、可動片107の両方の長辺にそれぞれ対応して2本
設けられており、これら梁121はほぼ一直線上に配置
されている。また、梁121が可動片107を支持する
位置は、可動片107の長手方向の他端107b側に可
動片107の中心からかなり外れた位置である。梁12
1は、梁121を回転軸として可動片107が回転でき
るように、可動片を支持する。
は、可動片(レバー)107として構成されている。可
動片107は、可動片107の支持部である梁121と
ともに、支持体108と一体のものとして、導電性の部
材から構成されている。すなわち、可動片107は、中
心開口119よりも小さい長方形状であって、その長手
方向の一端107a側が固定電極103の上方に完全に
張り出すように配置されている。可動片107の短辺は
固定電極103の対応する辺の長さとほぼ等しく、長辺
は固定電極の対応する辺よりも長くなっており、固定電
極103の中心と可動片107の中心とは、可動片10
7の長手方向の他端107b側にずれている。梁121
は、可動片107の両方の長辺にそれぞれ対応して2本
設けられており、これら梁121はほぼ一直線上に配置
されている。また、梁121が可動片107を支持する
位置は、可動片107の長手方向の他端107b側に可
動片107の中心からかなり外れた位置である。梁12
1は、梁121を回転軸として可動片107が回転でき
るように、可動片を支持する。
【0025】可動片107の上面(基板108側でない
面)には、酸化シリコン膜151を介して配線層152
が設けられており、配線層152の上にプローブ150
が配置されている。プローブ150の配置位置は、可動
片107の長手方向の他端107bである。このように
構成されることにより、可動片107と誘電体薄膜10
4との間に空隙106が形成される。
面)には、酸化シリコン膜151を介して配線層152
が設けられており、配線層152の上にプローブ150
が配置されている。プローブ150の配置位置は、可動
片107の長手方向の他端107bである。このように
構成されることにより、可動片107と誘電体薄膜10
4との間に空隙106が形成される。
【0026】次に、この静電アクチュエータ100の動
作原理について説明する。ここでは可動片107と固定
電極103とは絶縁され、可動片107が接地されてい
るものとする。
作原理について説明する。ここでは可動片107と固定
電極103とは絶縁され、可動片107が接地されてい
るものとする。
【0027】固定電極103に電圧Vbを印加すること
により、固定電極103と可動片107の間に静電引力
が作用し、また梁121が可動片107の中心からずれ
て設けられていることにより、図1(C)に示されるよう
に、梁121がねじれ、可動片107はその長手方向の
一端107aが誘電体薄膜104の表面に接触するよう
になる。この可動片107の回転に伴い、可動片107
bは基板101から離れる方向(図示上方)に変位す
る。ここで基板101表面と可動片107のなす角をθ
とする。
により、固定電極103と可動片107の間に静電引力
が作用し、また梁121が可動片107の中心からずれ
て設けられていることにより、図1(C)に示されるよう
に、梁121がねじれ、可動片107はその長手方向の
一端107aが誘電体薄膜104の表面に接触するよう
になる。この可動片107の回転に伴い、可動片107
bは基板101から離れる方向(図示上方)に変位す
る。ここで基板101表面と可動片107のなす角をθ
とする。
【0028】この状態で固定電極103に印加する電圧
Vbを上昇させると、図2の模式図に示されるように、
可動片107がたわんで誘電体薄膜104に対する接触
面積が大きくなり、これに対応して可動片107が梁1
21を中心にさらに回転することになり、長手方向の他
端107bが基板101から離れる方向にさらに変位す
ることになる。電圧Vbを高めることにより可動片10
7の接触面積が増すにしたがい、梁121のれじれ角も
より大きくなって、可動片107の他端107bの変位
量が増す。
Vbを上昇させると、図2の模式図に示されるように、
可動片107がたわんで誘電体薄膜104に対する接触
面積が大きくなり、これに対応して可動片107が梁1
21を中心にさらに回転することになり、長手方向の他
端107bが基板101から離れる方向にさらに変位す
ることになる。電圧Vbを高めることにより可動片10
7の接触面積が増すにしたがい、梁121のれじれ角も
より大きくなって、可動片107の他端107bの変位
量が増す。
【0029】ここで可動片107の一端側からの接触距
離をLで表わすこととすると、接触距離Lと固定電極1
03への印加電圧Vbとの関係は、例えば図3に示すよ
うになる。この例では、固定電極103に電圧Vbを印
加しない状態では可動片107の一端107aと誘電体
薄膜104とは接触しておらず、印加電圧Vbが30V
となったときに、可動片107の一端107aと誘電体
薄膜104が初めて接触する。もちろん、電圧Vbが0
Vと30Vとの間にある場合も、電圧Vbに応じた静電
引力が可動片107に作用しており、この静電引力に応
じて梁121がねじれ、可動片107の他端107bが
変位している。印加電圧Vbを30Vから上げていく
と、接触距離Lが増加する。
離をLで表わすこととすると、接触距離Lと固定電極1
03への印加電圧Vbとの関係は、例えば図3に示すよ
うになる。この例では、固定電極103に電圧Vbを印
加しない状態では可動片107の一端107aと誘電体
薄膜104とは接触しておらず、印加電圧Vbが30V
となったときに、可動片107の一端107aと誘電体
薄膜104が初めて接触する。もちろん、電圧Vbが0
Vと30Vとの間にある場合も、電圧Vbに応じた静電
引力が可動片107に作用しており、この静電引力に応
じて梁121がねじれ、可動片107の他端107bが
変位している。印加電圧Vbを30Vから上げていく
と、接触距離Lが増加する。
【0030】この静電アクチュエータ100では、可動
片107の一部が誘電体薄膜104に接触している状態
の方が、機械的振動などに対して強く、かつ、大きな静
電引力を可動片107に与えることができる。したがっ
て、可動片107の長手方向の一端107aがちょうど
誘電体薄膜104に接するような電圧Vb(図3の例で
は30V)をバイアス電圧として定常的に印加し、変位
量調節のための駆動電圧をこのバイアス電圧に重畳させ
ることによって変位量制御を行なうようにすることが望
ましい。
片107の一部が誘電体薄膜104に接触している状態
の方が、機械的振動などに対して強く、かつ、大きな静
電引力を可動片107に与えることができる。したがっ
て、可動片107の長手方向の一端107aがちょうど
誘電体薄膜104に接するような電圧Vb(図3の例で
は30V)をバイアス電圧として定常的に印加し、変位
量調節のための駆動電圧をこのバイアス電圧に重畳させ
ることによって変位量制御を行なうようにすることが望
ましい。
【0031】次に、図4を用いてこの静電アクチュエー
タ100の製造工程の一例を説明する。
タ100の製造工程の一例を説明する。
【0032】まず、シリコン(Si)からなる基板10
1上に、シリコン窒化膜を減圧CVD(LPCVD)に
より300nm厚に成膜し、絶縁層102を形成した
(図4(A))。固定電極103となるべきポリシリコン
膜をLPCVDにより300nm厚に成膜し、その後、
イオン注入法によりリン(P)のイオンをポリシリコン
膜に1×1016個/cm2の密度で注入し、1100℃
の窒素雰囲気中で1時間拡散処理を施した。この結果、
ポリシリコン膜のシート抵抗は12Ω/cm2となっ
た。このポリシリコン膜にフォトレジストを塗布し、露
光・現像を行なうフォトリソグラフィプロセスを用いて
フォトレジストのパターニングを施し、フッ酸と硝酸の
混合水溶液によりポリシリコン膜をパターン形成し、そ
ののちフォトレジストを剥離し、固定電極103を形成
した(図4(B))。
1上に、シリコン窒化膜を減圧CVD(LPCVD)に
より300nm厚に成膜し、絶縁層102を形成した
(図4(A))。固定電極103となるべきポリシリコン
膜をLPCVDにより300nm厚に成膜し、その後、
イオン注入法によりリン(P)のイオンをポリシリコン
膜に1×1016個/cm2の密度で注入し、1100℃
の窒素雰囲気中で1時間拡散処理を施した。この結果、
ポリシリコン膜のシート抵抗は12Ω/cm2となっ
た。このポリシリコン膜にフォトレジストを塗布し、露
光・現像を行なうフォトリソグラフィプロセスを用いて
フォトレジストのパターニングを施し、フッ酸と硝酸の
混合水溶液によりポリシリコン膜をパターン形成し、そ
ののちフォトレジストを剥離し、固定電極103を形成
した(図4(B))。
【0033】次に、酸化シリコン層をスパッタリング法
により200nm厚で全面に堆積させ、誘電体薄膜10
4を形成した。そして、スペーサ105となるべき層と
して、フォトレジスト141をスピンコーターにより3
μm厚で全面に塗布した(図4(C))。フォトジスト1
41としては、ヘキスト(Hoechst)社製のポジ型フォ
トレジストAZ1350J(商品名)を使用した。フォ
トレジスト141上に真空蒸着法によって厚さ300n
mのアルミニウム(Al)層142を堆積させ(図4
(D))、スパッタリングによりアルミニウム層142上
に酸化シリコン膜151を200nm厚で堆積させた
(図4(E))。
により200nm厚で全面に堆積させ、誘電体薄膜10
4を形成した。そして、スペーサ105となるべき層と
して、フォトレジスト141をスピンコーターにより3
μm厚で全面に塗布した(図4(C))。フォトジスト1
41としては、ヘキスト(Hoechst)社製のポジ型フォ
トレジストAZ1350J(商品名)を使用した。フォ
トレジスト141上に真空蒸着法によって厚さ300n
mのアルミニウム(Al)層142を堆積させ(図4
(D))、スパッタリングによりアルミニウム層142上
に酸化シリコン膜151を200nm厚で堆積させた
(図4(E))。
【0034】そして、配線層152となるべきアルミニ
ウム層を真空蒸着法によって形成し、その上にフォトレ
ジスト143を塗布し、フォトリソグラフイプロセスに
よりフォトレジスト143をパターニングし、その後、
アルミニウム層のパターニングを行なって配線層152
を形成した(図4(F))。アルミニウム層のパターニン
グは、りん酸、硝酸および酢酸の混合水溶液からなるエ
ッチャントを用い、このエッチャントを50℃に加熱す
ることによって行なった。
ウム層を真空蒸着法によって形成し、その上にフォトレ
ジスト143を塗布し、フォトリソグラフイプロセスに
よりフォトレジスト143をパターニングし、その後、
アルミニウム層のパターニングを行なって配線層152
を形成した(図4(F))。アルミニウム層のパターニン
グは、りん酸、硝酸および酢酸の混合水溶液からなるエ
ッチャントを用い、このエッチャントを50℃に加熱す
ることによって行なった。
【0035】次に、フォトリソグラフィプロセスにより
パターニングを行ない、CF4ガスを使用する反応性イ
オンエッチング法により、酸化シリコン膜151をエッ
チングして所定の形状に形成した(図4(G))。続い
て、フォトリソグラフイプロセスによりパターニングを
行ない、りん酸、硝酸および酢酸の混合水溶液でアルミ
ニウム層142をエッチングし、可動片107、支持体
108および梁121を形成した(図4(H))。
パターニングを行ない、CF4ガスを使用する反応性イ
オンエッチング法により、酸化シリコン膜151をエッ
チングして所定の形状に形成した(図4(G))。続い
て、フォトリソグラフイプロセスによりパターニングを
行ない、りん酸、硝酸および酢酸の混合水溶液でアルミ
ニウム層142をエッチングし、可動片107、支持体
108および梁121を形成した(図4(H))。
【0036】そして、シャドウマスクを介いて金属を蒸
着する方法(米国特許第4,906,840号明細書参
照)によって配線層152上にプローブ150を作製
し、酸素プラズマを用いる反応性イオンエッチング法に
よって、フォトレジスト141,143をエッチングし
た。このとき、フォトレジスト143は完全に除去され
るようにし、またフォトレジスト141については、可
動片107と固定電極103にはさまれる部分とこの部
分の近傍の部分が除去されて、スペーサ105および空
隙106が形成されるようにした。このときのエッチン
グ条件は、酸素流量100ccm以上、エッチング時の
ガス圧力20Pa以上とし、サイドエッチングが進行し
やすいものとした。
着する方法(米国特許第4,906,840号明細書参
照)によって配線層152上にプローブ150を作製
し、酸素プラズマを用いる反応性イオンエッチング法に
よって、フォトレジスト141,143をエッチングし
た。このとき、フォトレジスト143は完全に除去され
るようにし、またフォトレジスト141については、可
動片107と固定電極103にはさまれる部分とこの部
分の近傍の部分が除去されて、スペーサ105および空
隙106が形成されるようにした。このときのエッチン
グ条件は、酸素流量100ccm以上、エッチング時の
ガス圧力20Pa以上とし、サイドエッチングが進行し
やすいものとした。
【0037】以上の作製工程により、図4(I)に示すト
ーションレバー型静電アクチュエータを得ることができ
た。作製した静電アクチュエータ100は、梁121の
幅3.5μm、長さ10μmであり、可動片107の長
手方向の長さ42μm、幅30μmであった。
ーションレバー型静電アクチュエータを得ることができ
た。作製した静電アクチュエータ100は、梁121の
幅3.5μm、長さ10μmであり、可動片107の長
手方向の長さ42μm、幅30μmであった。
【0038】次に、上述の静電アクチュエータ100を
利用した情報処理装置について、図5を用いて説明す
る。この情報処理装置は、記録媒体205に対して情報
の記録と再生を行なうものである。
利用した情報処理装置について、図5を用いて説明す
る。この情報処理装置は、記録媒体205に対して情報
の記録と再生を行なうものである。
【0039】記録媒体205は、表面に露出している記
録層203と、記録層203の下側に設けられた下部電
極層202と、記録媒体205の表面に設けられたトラ
ッキング溝204とによって構成されており、記録媒体
205をその面内方向(XY方向)に駆動させるための
ステージ201の上に取り付けられている。静電アクチ
ュエータ100は、記録層203とプローブ150との
間にトンネル電流が流れる程度にまで、その可動片10
7に形成されているプローブ150の先端が記録層20
3の表面に接近するように、記録層203に対向して配
置されている。ここでは、静電アクチュエータ100と
して、可動片107の寸法が、長さ340μm、幅50
μm、厚さ15μmであるものを用いた。ここでは簡単
のため、静電アクチュエータ100を支える構造体など
は図示していない。
録層203と、記録層203の下側に設けられた下部電
極層202と、記録媒体205の表面に設けられたトラ
ッキング溝204とによって構成されており、記録媒体
205をその面内方向(XY方向)に駆動させるための
ステージ201の上に取り付けられている。静電アクチ
ュエータ100は、記録層203とプローブ150との
間にトンネル電流が流れる程度にまで、その可動片10
7に形成されているプローブ150の先端が記録層20
3の表面に接近するように、記録層203に対向して配
置されている。ここでは、静電アクチュエータ100と
して、可動片107の寸法が、長さ340μm、幅50
μm、厚さ15μmであるものを用いた。ここでは簡単
のため、静電アクチュエータ100を支える構造体など
は図示していない。
【0040】プローブ150は、静電アクチュエータ1
00上の配線層を通じて、電流電圧変換アンプ207の
入力に接続されている。電流電圧変換アンプ207の出
力は、高域通過フィルタ(HPF)208、エッジ検出
用コンパレータ210、誤差増幅器213に入力してい
る。高域通過フィルタ208の出力は、コンパレータ2
09を介してデータ変復調器211に入力している。コ
ンパレータ209の基準電圧は、電圧閾値V2である。
誤差増幅器213は、基準電圧Vrefと入力電圧(電流
電圧変換アンプ207の出力)とを比較してその誤差成
分に応じた出力を発生するものであり、誤差増幅器21
3の出力は、ゲインアンプ214で増幅されて、静電ア
クチュエータ100の固定電極103に印加されるよう
になっている。このように構成することにより、静電ア
クチュエータ100がトンネル電流値に応じてフィード
バック制御され、トンネル電流値が一定となるように、
すなわちプローブ150の先端と記録層203の表面と
の距離が一定値を保つように、制御される。
00上の配線層を通じて、電流電圧変換アンプ207の
入力に接続されている。電流電圧変換アンプ207の出
力は、高域通過フィルタ(HPF)208、エッジ検出
用コンパレータ210、誤差増幅器213に入力してい
る。高域通過フィルタ208の出力は、コンパレータ2
09を介してデータ変復調器211に入力している。コ
ンパレータ209の基準電圧は、電圧閾値V2である。
誤差増幅器213は、基準電圧Vrefと入力電圧(電流
電圧変換アンプ207の出力)とを比較してその誤差成
分に応じた出力を発生するものであり、誤差増幅器21
3の出力は、ゲインアンプ214で増幅されて、静電ア
クチュエータ100の固定電極103に印加されるよう
になっている。このように構成することにより、静電ア
クチュエータ100がトンネル電流値に応じてフィード
バック制御され、トンネル電流値が一定となるように、
すなわちプローブ150の先端と記録層203の表面と
の距離が一定値を保つように、制御される。
【0041】データ変復調部211の内部には記録制御
部222が設けられており、記録制御部222からのデ
ータ変調出力は、記録パルスを発生するためのパルス発
生器212に接続されている。パルス発生器212の出
力は、容量C1を介して、記録媒体205の下部電極層
203に接続されている。下部電極層203には、抵抗
R1を介して、直流バイアス電圧VB1を生成する電源2
23も接続されている。
部222が設けられており、記録制御部222からのデ
ータ変調出力は、記録パルスを発生するためのパルス発
生器212に接続されている。パルス発生器212の出
力は、容量C1を介して、記録媒体205の下部電極層
203に接続されている。下部電極層203には、抵抗
R1を介して、直流バイアス電圧VB1を生成する電源2
23も接続されている。
【0042】ステージ201のX方向およびY方向への
移動を制御するためのトラッキング制御部215が設け
られており、トラッキング制御部215からは、トラッ
ク移動ステータス信号、アップ制御信号、ダウン制御信
号、ウォブリング電圧信号が出力するようになってい
る。エッジ検出用コンパレータ210は、基準電圧をス
レッショルド電圧V3とするものであり、その出力はト
ラック移動ステータス信号とともにアンド回路216に
入力するようになっている。アンド回路216の出力は
アップ制御信号とともにオア回路217に入力し、オア
回路217の出力はアップダウンカウンタ218のアッ
プ入力端子に入力する。また、ダウン制御信号は、アッ
プダウンカウンタ218のダウン入力端子に入力する。
アップダウンカウンタ218の出力側には、D/A変換
器219が設けられている。D/A変換器219の出力
は、アンプ221を介して、ステージ201のX方向の
制御に使用される。また、ウォブリング信号が抵抗R2
を介して入力するアンプ220が設けられ、アンプ22
0の出力は、ステージ201のY方向の制御に使用され
る。さらに、走査方位制御信号で制御される可変抵抗V
R1が、アンプ220,221の各入力端子の間に挿入さ
れている。
移動を制御するためのトラッキング制御部215が設け
られており、トラッキング制御部215からは、トラッ
ク移動ステータス信号、アップ制御信号、ダウン制御信
号、ウォブリング電圧信号が出力するようになってい
る。エッジ検出用コンパレータ210は、基準電圧をス
レッショルド電圧V3とするものであり、その出力はト
ラック移動ステータス信号とともにアンド回路216に
入力するようになっている。アンド回路216の出力は
アップ制御信号とともにオア回路217に入力し、オア
回路217の出力はアップダウンカウンタ218のアッ
プ入力端子に入力する。また、ダウン制御信号は、アッ
プダウンカウンタ218のダウン入力端子に入力する。
アップダウンカウンタ218の出力側には、D/A変換
器219が設けられている。D/A変換器219の出力
は、アンプ221を介して、ステージ201のX方向の
制御に使用される。また、ウォブリング信号が抵抗R2
を介して入力するアンプ220が設けられ、アンプ22
0の出力は、ステージ201のY方向の制御に使用され
る。さらに、走査方位制御信号で制御される可変抵抗V
R1が、アンプ220,221の各入力端子の間に挿入さ
れている。
【0043】次に、再生時における動作を説明する。記
録媒体205上をプローブ150で2次元走査した状態
でプローブ150により検出されたトンネル電流は、電
流電圧変換アンプ207により増幅された後、高城通過
フィルタ208により、高域周波数成分すなわちデータ
情報成分を抽出される。そしてコンパレータ209によ
り電圧閾値V2と比較され、2値化されたデータに変換
され、データ変復調部211に入力する。一方、記録媒
体205に対する情報の書込み(記録)は、記録媒体2
05上をプローブ150で2次元走査した状態で、記録
制御部222からの指令により、記録情報の正に対応し
た位置でパルス発生器212より書込みパルスを発生
し、記録情報の負に対応した位置ではそのまま通過させ
ることによって、行なわれる。
録媒体205上をプローブ150で2次元走査した状態
でプローブ150により検出されたトンネル電流は、電
流電圧変換アンプ207により増幅された後、高城通過
フィルタ208により、高域周波数成分すなわちデータ
情報成分を抽出される。そしてコンパレータ209によ
り電圧閾値V2と比較され、2値化されたデータに変換
され、データ変復調部211に入力する。一方、記録媒
体205に対する情報の書込み(記録)は、記録媒体2
05上をプローブ150で2次元走査した状態で、記録
制御部222からの指令により、記録情報の正に対応し
た位置でパルス発生器212より書込みパルスを発生
し、記録情報の負に対応した位置ではそのまま通過させ
ることによって、行なわれる。
【0044】ところで、トンネル電流(電圧)信号は、
エッジ検出用コンパレータ210によりスレッショルド
電圧V3と比較される。プローブ150が記録媒体20
5のエッジ部分にさしかかった時にはトンネル電流が急
激に変化するので、その変化の検出でエッジ位置の検出
が行える。その検出を知らせる信号をエッジ検出信号と
呼ぶこととする。記録・再生時には、エッジ検出信号は
アップダウンカウンタ218を強制的にアップカウント
動作に切換える。さらに一定のカウント値までアップカ
ウントした後、再びダウンカウントに切換える。
エッジ検出用コンパレータ210によりスレッショルド
電圧V3と比較される。プローブ150が記録媒体20
5のエッジ部分にさしかかった時にはトンネル電流が急
激に変化するので、その変化の検出でエッジ位置の検出
が行える。その検出を知らせる信号をエッジ検出信号と
呼ぶこととする。記録・再生時には、エッジ検出信号は
アップダウンカウンタ218を強制的にアップカウント
動作に切換える。さらに一定のカウント値までアップカ
ウントした後、再びダウンカウントに切換える。
【0045】この構成により、プローブ150をトラッ
クにまたがって移動させるトラック移動時には、トラッ
キング溝204の有無は無視されて走査方向が変わるこ
とはなく、また、トラッキング制御部215からもアッ
プダウンカウンタ218のアップ/ダウン動作を制御す
ることができる。アップダウンカウンタ218のカウン
ト出力は、D/A変換器219によりアナログ電圧に変
換され、ステージ201をΔX駆動する。さらに、D/
A変換器219の出力は、走査方位制御信号で制御され
る可変抵抗VR1を介して、ステージ201をΔY駆動
する。プローブ150のXY平面内での走査方位の調節
は、可変抵抗VR1を変化させステージ201のΔX/
ΔYの駆動比を変えることによって行なわれる。また、
記録媒体205上の記録ビット列上を適正になぞるよう
な走査方位の検出は、ウォブリング電圧によってΔY駆
動を行ない、そのときのトンネル電流(電圧)信号のエ
ンベロープ信号をモニタすることによって行なわれる。
クにまたがって移動させるトラック移動時には、トラッ
キング溝204の有無は無視されて走査方向が変わるこ
とはなく、また、トラッキング制御部215からもアッ
プダウンカウンタ218のアップ/ダウン動作を制御す
ることができる。アップダウンカウンタ218のカウン
ト出力は、D/A変換器219によりアナログ電圧に変
換され、ステージ201をΔX駆動する。さらに、D/
A変換器219の出力は、走査方位制御信号で制御され
る可変抵抗VR1を介して、ステージ201をΔY駆動
する。プローブ150のXY平面内での走査方位の調節
は、可変抵抗VR1を変化させステージ201のΔX/
ΔYの駆動比を変えることによって行なわれる。また、
記録媒体205上の記録ビット列上を適正になぞるよう
な走査方位の検出は、ウォブリング電圧によってΔY駆
動を行ない、そのときのトンネル電流(電圧)信号のエ
ンベロープ信号をモニタすることによって行なわれる。
【0046】以上説明した第1実施例では誘電体薄膜と
してシリコン酸化膜を用いたが、この他、誘電体薄膜の
材料として、SiN,ZrO2,TiO2,MgO,Al
2O3,SiC,SiON,AlN,ZnOなどの電気的絶縁
性を有する材料を使用することができる。静電アクチュ
エータにおける変位量制御のための駆動電圧の低減は、
誘電率の大きな材料を誘電体薄膜に用いることにより達
成できる。すなわち、可動片が誘電体薄膜と接触してい
る際の静電引力は誘電体薄膜の誘電率に比例することか
ら、誘電率の大きな絶縁性薄膜材料を用いることによ
り、駆動電圧を低減することが可能となる。このような
強誘電体材料としては、TiBaO,PbZrTiO,P
bTiOなど、薄膜作製が可能な材料が挙げられる。ま
た、固定電極上に有機高分子薄膜を薄膜形成し、さらに
この上に、可動片および梁の下部の空隙を作製する際の
有機高分子薄膜のエッチングを阻止するような薄膜、例
えばシリコン酸化膜を形成することにより、誘電体薄膜
として有機高分子薄膜を用いることも可能である。有機
高分子薄膜としてはポリイミド、ポリアミド、PMMA
などの絶縁性を有するものであればよく、強誘電性を示
すPVDF、P(VDF−TrFE)などの高分子材料
を用いることにより、駆動電圧を低減することが可能で
ある。また本実施例では誘電体薄膜を固定電極上に設け
たが、可動片の基板側の面に設けてもよいことは、当然
のことである。
してシリコン酸化膜を用いたが、この他、誘電体薄膜の
材料として、SiN,ZrO2,TiO2,MgO,Al
2O3,SiC,SiON,AlN,ZnOなどの電気的絶縁
性を有する材料を使用することができる。静電アクチュ
エータにおける変位量制御のための駆動電圧の低減は、
誘電率の大きな材料を誘電体薄膜に用いることにより達
成できる。すなわち、可動片が誘電体薄膜と接触してい
る際の静電引力は誘電体薄膜の誘電率に比例することか
ら、誘電率の大きな絶縁性薄膜材料を用いることによ
り、駆動電圧を低減することが可能となる。このような
強誘電体材料としては、TiBaO,PbZrTiO,P
bTiOなど、薄膜作製が可能な材料が挙げられる。ま
た、固定電極上に有機高分子薄膜を薄膜形成し、さらに
この上に、可動片および梁の下部の空隙を作製する際の
有機高分子薄膜のエッチングを阻止するような薄膜、例
えばシリコン酸化膜を形成することにより、誘電体薄膜
として有機高分子薄膜を用いることも可能である。有機
高分子薄膜としてはポリイミド、ポリアミド、PMMA
などの絶縁性を有するものであればよく、強誘電性を示
すPVDF、P(VDF−TrFE)などの高分子材料
を用いることにより、駆動電圧を低減することが可能で
ある。また本実施例では誘電体薄膜を固定電極上に設け
たが、可動片の基板側の面に設けてもよいことは、当然
のことである。
【0047】上述した静電アクチュエータを使用した情
報処理装置では、極めて小型かつ軽量に、プローブをア
レイ化することすなわちマルチプローブ構成とすること
が可能である。この場合、静電アクチュエータはプロー
ブごとに設けられ、かつ独立して変位量が制御される。
報処理装置では、極めて小型かつ軽量に、プローブをア
レイ化することすなわちマルチプローブ構成とすること
が可能である。この場合、静電アクチュエータはプロー
ブごとに設けられ、かつ独立して変位量が制御される。
【0048】《第2実施例》次に、本発明の第2実施例
の静電アクチュエータについて説明する。図6は、この
静電アクチュエータ180を示す要部破断斜視図であ
る。この静電アクチュエータ180は、トーションレバ
ー型のものであって、走査型トンネル顕微鏡に使用され
るものであり、第1実施例のものと同様の構成である
が、スペーサや支持体が設けられていない点で相違す
る。そのため、梁121の端部を支持する支持部材18
1が、誘電体薄膜104上に設けられている。支持部材
181は、L字型のものであって、可動片107が誘電
体薄膜104に対して空隙を介して配置されるようにす
るためのものである。また、可動片107には、第1実
施例と同様に、プローブ(プローブ電極)150が設け
られている。
の静電アクチュエータについて説明する。図6は、この
静電アクチュエータ180を示す要部破断斜視図であ
る。この静電アクチュエータ180は、トーションレバ
ー型のものであって、走査型トンネル顕微鏡に使用され
るものであり、第1実施例のものと同様の構成である
が、スペーサや支持体が設けられていない点で相違す
る。そのため、梁121の端部を支持する支持部材18
1が、誘電体薄膜104上に設けられている。支持部材
181は、L字型のものであって、可動片107が誘電
体薄膜104に対して空隙を介して配置されるようにす
るためのものである。また、可動片107には、第1実
施例と同様に、プローブ(プローブ電極)150が設け
られている。
【0049】次に、この静電アクチュエータ180を使
用した走査型トンネル顕微鏡について説明する。図7
は、この走査型トンネル顕微鏡の構成を示すブロック図
である。
用した走査型トンネル顕微鏡について説明する。図7
は、この走査型トンネル顕微鏡の構成を示すブロック図
である。
【0050】表面を観察する導電性の試料305は、こ
の試料305をXY方向(試料305の面内方向)に微
動させる微動機構306の上に配置されている。一方、
静電アクチュエータ180は、静電アクチュエータ18
0をZ方向(試料方向)に駆動するための粗動用圧電素
子303に、試料305と対向するようにして、取り付
けられている。粗動用圧電素子303は、粗動用圧電素
子303を試料表面に接近させるための接近機構304
に取り付けられている。接近機構304は、Z方向の移
動ステージであって、手動もあしくはモータによって駆
動されるようになっている。
の試料305をXY方向(試料305の面内方向)に微
動させる微動機構306の上に配置されている。一方、
静電アクチュエータ180は、静電アクチュエータ18
0をZ方向(試料方向)に駆動するための粗動用圧電素
子303に、試料305と対向するようにして、取り付
けられている。粗動用圧電素子303は、粗動用圧電素
子303を試料表面に接近させるための接近機構304
に取り付けられている。接近機構304は、Z方向の移
動ステージであって、手動もあしくはモータによって駆
動されるようになっている。
【0051】試料305とプローブ150との間にバイ
アス電圧を印加するバイアス回路308と、試料305
とプローブ150間に流れるトンネル電流を検出するト
ンネル電流検出回路309が設けられている。トンネル
電流検出回路309の出力は、制御回路312に入力す
るとともに、Z方向サーボ回路310に入力する。Z方
向サーボ回路310は、静電アクチュエータ180をフ
ィードバック制御するためのものであり、トンネル電流
値に応じて可動片107と固定電極103との間に電圧
を印加するように構成されている。さらに、粗動用圧電
素子303と微動機構306をそれぞれ駆動するZ方向
粗動駆動回路307とXY微動駆動回路311が設けら
れている。これらZ方向粗動駆動回路307とXY微動
駆動回路311は、制御回路312によって制御され
る。制御回路312にはディスプレイ313が接続され
ている。
アス電圧を印加するバイアス回路308と、試料305
とプローブ150間に流れるトンネル電流を検出するト
ンネル電流検出回路309が設けられている。トンネル
電流検出回路309の出力は、制御回路312に入力す
るとともに、Z方向サーボ回路310に入力する。Z方
向サーボ回路310は、静電アクチュエータ180をフ
ィードバック制御するためのものであり、トンネル電流
値に応じて可動片107と固定電極103との間に電圧
を印加するように構成されている。さらに、粗動用圧電
素子303と微動機構306をそれぞれ駆動するZ方向
粗動駆動回路307とXY微動駆動回路311が設けら
れている。これらZ方向粗動駆動回路307とXY微動
駆動回路311は、制御回路312によって制御され
る。制御回路312にはディスプレイ313が接続され
ている。
【0052】次に、この走査型トンネル顕微鏡の動作を
説明する。まず、プローブ150が試料305の表面に
対して粗動用圧電素子303のストローク内に入るよう
に、接近機構304を操作する。粗動用圧電素子303
をZ方向粗動駆動回路307を用いて駆動制御し、静電
アクチュエータ180に対するサーボ制御を行ない粗動
用圧電素子303を伸張させ、プローブ180と試料3
05との間にトンネル電流が流れるのを検出した時点で
伸張を停止させる。このように操作することによって、
観察準備が整ったことになる。
説明する。まず、プローブ150が試料305の表面に
対して粗動用圧電素子303のストローク内に入るよう
に、接近機構304を操作する。粗動用圧電素子303
をZ方向粗動駆動回路307を用いて駆動制御し、静電
アクチュエータ180に対するサーボ制御を行ない粗動
用圧電素子303を伸張させ、プローブ180と試料3
05との間にトンネル電流が流れるのを検出した時点で
伸張を停止させる。このように操作することによって、
観察準備が整ったことになる。
【0053】試料305の観察時には、バイアス回路3
08によりバイアス電圧を印加し、このときに試料30
5とプローブ180との間に流れるトンネル電流をトン
ネル電流検出回路309により検出する。Z方向サーボ
回路310により、トンネル電流が一定となるような電
圧が静電アクチュエータ180に印加されており、これ
によってプローブ180のZ方向の位置が制御されてい
る。この状態で微動機構306をXY微動駆動回路31
1によってXY方向に走査することにより、試料305
表面の微小な凹凸により変化したサーボ電圧が検出され
る。このサーボ電圧の変化を制御回路312に取り込
み、XY走査信号に同期して処理すれば、定電流モード
のSTM像(トポグラフィック像)が得られる。観察場
所を変えるときは、微動機構806をXY微動駆動回路
811によりXY方向に移動させ、所望の領域にプロー
ブ180がくるようにして観察を行なう。
08によりバイアス電圧を印加し、このときに試料30
5とプローブ180との間に流れるトンネル電流をトン
ネル電流検出回路309により検出する。Z方向サーボ
回路310により、トンネル電流が一定となるような電
圧が静電アクチュエータ180に印加されており、これ
によってプローブ180のZ方向の位置が制御されてい
る。この状態で微動機構306をXY微動駆動回路31
1によってXY方向に走査することにより、試料305
表面の微小な凹凸により変化したサーボ電圧が検出され
る。このサーボ電圧の変化を制御回路312に取り込
み、XY走査信号に同期して処理すれば、定電流モード
のSTM像(トポグラフィック像)が得られる。観察場
所を変えるときは、微動機構806をXY微動駆動回路
811によりXY方向に移動させ、所望の領域にプロー
ブ180がくるようにして観察を行なう。
【0054】試料305表面の微小な凹凸により変化し
たトンネル電流を検出するコンスタントハイトモードに
おいても、この走査型トンネル顕微鏡が対応できること
は言うまでもない。本実施例の走査型トンネル顕微鏡を
用いることにより、試料表面の観察を正確にかつ安定し
て行なうことが可能になった。
たトンネル電流を検出するコンスタントハイトモードに
おいても、この走査型トンネル顕微鏡が対応できること
は言うまでもない。本実施例の走査型トンネル顕微鏡を
用いることにより、試料表面の観察を正確にかつ安定し
て行なうことが可能になった。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の静電アクチ
ュエータは、空隙を介して固定電極と可動片とを配置
し、固定電極と可動片との間に誘電体薄膜を設け、固定
電極に印加される電圧が所定値となった場合に可動片の
一端側が誘電体薄膜を介して固定電極に接触するように
することにより、印加電圧に応じて接触面積が変化しこ
れに応じて可動片の他端側が変位することになるので、
小さな駆動電圧によって大きな変位量が得られるように
なるという効果がある。これによって、各部分の電気的
耐圧を高める必要がなくなって、装置の小型化を達成す
ることができる。
ュエータは、空隙を介して固定電極と可動片とを配置
し、固定電極と可動片との間に誘電体薄膜を設け、固定
電極に印加される電圧が所定値となった場合に可動片の
一端側が誘電体薄膜を介して固定電極に接触するように
することにより、印加電圧に応じて接触面積が変化しこ
れに応じて可動片の他端側が変位することになるので、
小さな駆動電圧によって大きな変位量が得られるように
なるという効果がある。これによって、各部分の電気的
耐圧を高める必要がなくなって、装置の小型化を達成す
ることができる。
【0056】本発明の情報処理装置は、本発明の静電ア
クチュエータを使用することにより、駆動電圧の低電圧
化が図れて装置が小型化し、これによってコストが低下
し、また容易にマルチプローブ化を達成できるという効
果がある。
クチュエータを使用することにより、駆動電圧の低電圧
化が図れて装置が小型化し、これによってコストが低下
し、また容易にマルチプローブ化を達成できるという効
果がある。
【0057】本発明の走査型トンネル顕微鏡は、本発明
の静電アクチュエータを使用することにより、駆動電圧
の低電圧化が図れて装置が小型化し、これによってコス
トが低下するという効果がある。
の静電アクチュエータを使用することにより、駆動電圧
の低電圧化が図れて装置が小型化し、これによってコス
トが低下するという効果がある。
【図1】(A)は本発明の第1実施例の静電アクチュエー
タの上面図、(B)は図1(A)のA-A'線での断面図、(C)
は動作時でのA-A'線断面図である。
タの上面図、(B)は図1(A)のA-A'線での断面図、(C)
は動作時でのA-A'線断面図である。
【図2】図1の静電アクチュエータの動作原理を説明す
る模式断面図である。
る模式断面図である。
【図3】図1の静電アクチュエータにおける印加電圧と
接触距離との関係を示す特性図である。
接触距離との関係を示す特性図である。
【図4】(A)〜(I)はそれぞれ図1の静電アクチュエータ
の製造工程を示す模式断面図である。
の製造工程を示す模式断面図である。
【図5】図1の静電アクチュエータを使用した情報処理
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の静電アクチュエータの構
成を示す要部破断斜視図である。
成を示す要部破断斜視図である。
【図7】図2の静電アクチュエータを使用した走査型ト
ンネル顕微鏡の構成を示すブロック図である。
ンネル顕微鏡の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のカンチレバー型の静電アクチュエータの
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
100,180 静電アクチュエータ 101 基板 102 絶縁層 103 固定電極 104 誘電体薄膜 105 スペーサ 106 空隙 107 可動片 108 支持体 119 中心開口 121 梁 150 プローブ 181 支持部材 201 ステージ 202 下部電極層 203 記録層 205 記録媒体 207 電流電圧変換アンプ 208 高域通過フィルタ 211 データ変復調器 212 パルス発生器 213 誤差増幅器 214 ゲインアンプ 215 トラッキング制御部 218 アップダウンカウンタ 222 記録制御部 223 電源 303 粗動用圧電素子 304 接近機構 305 試料 306 微動機構 307 Z方向粗動駆動回路 308 バイアス回路 309 トンネル電流検出回路 310 Z方向サーボ回路 311 XY微動駆動回路 312 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 21/30 Z
Claims (10)
- 【請求項1】 固定電極と、前記固定電極に対して空隙
を介して対向配置され導電体からなる可動片と、前記可
動片を支持する支持部と、前記固定電極および前記可動
片の間に設けられた誘電体薄膜とを有し、前記固定電極
に印加される電圧が所定値となった場合に前記可動片の
一部が前記誘電体薄膜を介して前記固定電極に接触し、
前記固定電極に印加される電圧の変化に応じて前記可動
片と前記固定電極との接触部分の面積が増減する静電ア
クチュエータ。 - 【請求項2】 前記支持部が、前記固定電極の表面に対
して平行な面内にある軸を中心として前記可動片が回転
し得るように、両持ち梁として前記可動片を支持する請
求項1に記載の静電アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記可動片上の部位であって、前記支持
部に対して前記接触部分とは反対側の部位に、変位対象
物が保持される請求項1または2に記載の静電アクチュ
エータ。 - 【請求項4】 前記誘電体薄膜が強誘電体材料からなる
請求項1ないし3いずれか1項に記載の静電アクチュエ
ータ。 - 【請求項5】 前記誘電体薄膜が有機高分子薄膜からな
る請求項1ないし3いずれか1項に記載の静電アクチュ
エータ。 - 【請求項6】 前記可動片がアルミニウム薄膜からなる
請求項1ないし3いずれか1項に記載の静電アクチュエ
ータ。 - 【請求項7】 請求項3に記載の静電アクチュエータを
使用し、前記変位対象物としてのプローブを有し、前記
静電アクチュエータによって前記プローブの位置制御を
行ないながら前記プローブに作用する物理相互作用に基
づいた処理を行なう情報処理装置。 - 【請求項8】 請求項3に記載の静電アクチュエータ
と、前記変位対象物としてのプローブと、前記プローブ
に対向して配置された記録媒体と、前記記録媒体と前記
プローブとを前記記録媒体の面内方向に移動させる移動
手段と、前記固定電極に駆動電圧を印加する電圧印加手
段と、前記プローブと前記記録媒体との間の物理相互作
用に基づいて前記記録媒体から少なくとも情報の再生を
行なう再生手段とを有する情報処理装置。 - 【請求項9】 複数の前記静電アクチュエータが設けら
れ、前記各静電アクチュエータが独立に制御される請求
項7または8に記載の情報処理装置。 - 【請求項10】 請求項3に記載の静電アクチュエータ
と、前記変位対象物として設けられ試料に対向するプロ
ーブと、前記試料と前記プローブとを前記試料の面内方
向に移動させる移動手段と、前記固定電極に駆動電圧を
印加する電圧印加手段と、前記プローブと前記試料との
間に電圧を印加して前記プローブと前記試料との間に流
れるトンネル電流を検出する検出手段とを有する走査型
トンネル顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32496493A JPH07177763A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 静電アクチュエータ、情報処理装置および走査型トンネル顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32496493A JPH07177763A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 静電アクチュエータ、情報処理装置および走査型トンネル顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07177763A true JPH07177763A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18171595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32496493A Pending JPH07177763A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 静電アクチュエータ、情報処理装置および走査型トンネル顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07177763A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011505000A (ja) * | 2007-11-26 | 2011-02-17 | ナノインク インコーポレーティッド | 枢動駆動を伴うカンチレバー |
CN114955974A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-08-30 | 西安电子科技大学杭州研究院 | 一种基于铁电辅助的微机电器件 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32496493A patent/JPH07177763A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011505000A (ja) * | 2007-11-26 | 2011-02-17 | ナノインク インコーポレーティッド | 枢動駆動を伴うカンチレバー |
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