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JPH07177446A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JPH07177446A
JPH07177446A JP31800193A JP31800193A JPH07177446A JP H07177446 A JPH07177446 A JP H07177446A JP 31800193 A JP31800193 A JP 31800193A JP 31800193 A JP31800193 A JP 31800193A JP H07177446 A JPH07177446 A JP H07177446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control signals
flow control
electron beam
pulse
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31800193A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Shintani
直樹 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31800193A priority Critical patent/JPH07177446A/ja
Publication of JPH07177446A publication Critical patent/JPH07177446A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏平型陰極線管による画像表示装置におい
て、駆動回路の消費電力の増加を小さく抑えた上で、ビ
ーム流制御電極に加えられるパルス幅変調された制御信
号の立ち上がり特性を改善し、低輝度時のスポット形状
の異常による画質の悪化を低減した画像表示装置を提供
することを目的とする。 【構成】 映像信号に応じて変調するPWM回路37か
らの出力制御信号の波高値を、その制御信号に同期して
低輝度時間領域に高く時間変化させ、低輝度時のビーム
流制御電極用導電板15への印加制御信号の立ち上がり
特性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン板面上に映
出された画面を垂直方向に複数区分に分割したときのそ
れぞれの区分ごとに電子ビームを発生させ、各区分ごと
にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏向して複数のラ
インを表示し全体として画像を表示する画像表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン画像を映出する装置
の偏平化が各種提案されている。
【0003】従来この種の偏平型カラー受像管としての
画像表示装置は、たとえば、特開昭57−135590
号公報に示すような構成となっている。以下、その構成
について図面を参照しながら説明する。
【0004】図4に示すようにこの画像表示装置は後方
からアノ−ド側に向かって順に背面電極1、電子ビ−ム
放出源としての線陰極2、ビ−ム引き出し電極3、ビー
ム流制御電極4、集束電極5、水平偏向電極6、垂直偏
向電極7、スクリ−ン板8、等々が配置されて構成さ
れ、これらが真空容器の内部に収納されている。
【0005】以上のように構成された偏平型画像表示装
置について、以下その動作を説明する。図4に示すよう
に、電子ビ−ム放出源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビ−ムを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に一定間隔をも
って複数本(図4では2イ〜2トの7本のみ示す)設け
られている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、本数
は19本設けられているものとして、前記線陰極を2イ
〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくとるこ
とはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ−ン板8
の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構成
として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸化
物陰極材料を塗布している。前記線陰極は後述するよう
に、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に一定時
間ずつ電子ビ−ムを放出するように制御される。
【0006】背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極
からの電子ビ−ムの発生を抑止するとともに、電子ビ−
ムをアノ−ド方向のみに押し出す作用もしている。図4
では真空容器は記してないが、背面電極1を利用して真
空容器と一体となす構造をとることも可能である。ビ−
ム引き出し電極3は線陰極2イ〜2ツのそれぞれと対向
する水平方向に一定間隔で多数個並べて設けられた貫通
孔10を有する導電板11であり、線陰極2から放出さ
れた電子ビ−ムをその貫通孔10を通して取り出す。
【0007】次にビーム流制御電極4は線陰極2イ〜2
ツのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直
方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。本構成では11
4本のビーム流制御電極用導電板15a〜15nが設け
られている(図4では8本のみ示す)。ビーム流制御電
極4は前記ビ−ム引き出し電極3により水平方向に区分
された電子ビ−ムのそれぞれの通過量を、映像信号の絵
素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに
同期させて制御している。
【0008】集束電極5は、ビーム流制御電極4に設け
られた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有す
る導電板17で、電子ビ−ムを集束している。
【0009】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18、18′で構成され、それぞれの導電
板には水平偏向用電圧が加えられている。各絵素ごとの
電子ビ−ムはそれぞれ水平方向に偏向され、スクリ−ン
板8上でR、G、Bの各蛍光体を順次照射して発光して
いる。本構成では、電子ビ−ムごとに2トリオ分偏向し
ている。
【0010】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19、19′で構成され、垂直偏向用電圧が加
えられ、電子ビ−ムを垂直方向に偏向している。本構成
では、一対の電極19、19′によって1本の線陰極か
ら生じた電子ビ−ムを垂直方向に12ライン分偏向して
いる。そして20個で構成された垂直偏向電極7によっ
て、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直
偏向導電体対が構成され、スクリ−ン板8の面上に垂直
方向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0011】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに水平、垂直の各偏向電極間の距離
に比べるとスクリ−ン板8までの距離を長く設定するこ
とにより、小さな偏向量で電子ビ−ムをスクリ−ン板8
の面上に照射させることが可能となる。これにより水
平、垂直とも偏向歪みを少なくすることが出来る。
【0012】スクリ−ン板8は図4に示すように、ガラ
ス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して
構成している。また図示していないがメタルバック、カ
−ボンも塗布されている。蛍光体20はビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14を通過する電子ビ−ムを水平方
向に偏向することによりR、G、Bの3色の蛍光体対を
2トリオ分照射するように設けられており、垂直方向に
ストライプ状に塗布している。図4において、スクリ−
ン板8に記入した破線は複数本の線陰極2のそれぞれに
対応して表示される垂直方向の区分を示し、2点鎖線は
複数本のビーム流制御電極4の各々に対応して表示され
る水平方向の区分を示す。破線、2点鎖線で仕切られた
1つの区画は図5の拡大図に示すように、水平方向では
2トリオ分のR、G、Bの蛍光体、垂直方向では12ラ
イン分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水
平方向1mm、垂直方向4.4mmである。
【0013】なお図5ではR、G、Bの各々3色の蛍光
体はストライプ状に図示しているが、デルタ状に配置し
ても良い。ただしデルタ状に配置したときはそれに適合
した水平偏向、垂直偏向波形の電圧を加える必要があ
る。なお図5では説明の都合で縦横の寸法比が実際のス
クリ−ンに表示したイメ−ジと異なっている。
【0014】また本構成では、ビーム流制御電極4の1
つの貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2トリオ
分設けられているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以
上で構成されていてもよい。ただしビーム流制御電極4
には1トリオ、あるいは3トリオ以上のR、G、B映像
信号が順次加えられ、それに同期して水平偏向をする必
要がある。
【0015】つぎにこの画像表示素子を駆動するための
駆動回路の動作を、図6を参照しながら説明する。
【0016】まず電子ビ−ムをスクリ−ン板8に照射し
て表示する駆動部分の説明を行う。電源回路22は画像
表示素子の各電極に所定のバイアス電圧を加えるための
回路で、背面電極1にはV1、ビ−ム引き出し電極3に
はV3、集束電極5にはV5、スクリ−ン板8にはV8
の直流電圧を加える。
【0017】パルス発生回路39は、垂直同期信号Vと
水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルスを作成する。
図7にそのタイミングの一例を示す。
【0018】線陰極駆動回路26は、線陰極駆動パルス
を受けて駆動パルスが高電位の間は、線陰極2を加熱す
る。このとき、加熱されている線陰極は、背面電極1と
ビ−ム引き出し電極3とに加えられているバイアス電圧
によって定められた線陰極2の周辺における電位よりも
線陰極2に加えられている電位のほうが高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。
【0019】また一方、駆動パルスが低電位の間、線陰
極2は電子を放出する。このときの線陰極2は、背面電
極1とビ−ム引き出し電極3とに加えられているバイア
ス電圧によって定められた線陰極2の周辺における電位
よりも線陰極2に加えられている電位のほうが低くなる
ため、線陰極2から電子が放出される。
【0020】以上の説明から明らかなように19本の線
陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ
〜ツ)が加えられた12水平走査期間のみ電子が放出さ
れる。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから下
方の線陰極2ツまで順次12走査期間ずつ電位を切り替
えて行けば良い。
【0021】つぎに偏向部分の説明を行う。図6に示す
ように、偏向電圧発生回路40は、ダイレクトメモリア
クセスコントロ−ラ(以下DMAコントロ−ラと称す)
41、偏向電圧波形記憶用メモリ(以下偏向メモリと称
す)42、水平偏向信号発生器43h、垂直偏向信号発
生器43vなどによって構成され、垂直偏向信号v、
v′および水平偏向信号h、h′を発生する。本構成に
おいては垂直偏向信号に関して、オ−バ−スキャンを考
慮して、1フィ−ルドで228水平走査期間表示してい
る。またそれぞれのラインに対応する垂直偏向位置情報
を記憶しているメモリアドレスエリアを第1フィ−ルド
および第2フィ−ルドに分けそれぞれ1組のメモリ容量
を有している。表示する際は該当の偏向メモリ42から
デ−タを読みだして垂直偏向信号発生器43vでアナロ
グ信号に変換して、垂直偏向電極7に加えている。
【0022】前記の偏向メモリ42に記憶された垂直偏
向位置情報は12水平走査期間ごとにほぼ規則性のある
デ−タで構成され、偏向信号に変換された波形もほぼ1
2段階の垂直偏向信号となっているが前記のように2フ
ィ−ルド分のメモリ容量を有して、各水平走査線ごとに
位置を微調整できるようにしている。
【0023】また水平偏向信号に対しては、1水平走査
期間に6段階に電子ビ−ムを水平偏向させる必要性と水
平走査ごとに偏向位置を微調整可能なようにメモリを有
している。したがって1フレ−ム間に456水平走査期
間表示するとして、456×6=2736バイトのメモ
リが必要であるが、第1フィ−ルドと第2フィ−ルドの
デ−タを共用しているために、実際には1368バイト
のメモリを使用している。表示の際は各水平走査ライン
に対応した偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出し
て、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換し
て、水平偏向電極6に加えている。
【0024】以上を要約すると、垂直周期のうちの垂直
帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうち
の低電位の駆動パルスが加えられている線陰極から放出
された電子ビ−ムは、ビ−ム引き出し電極3によって水
平方向に114区分に分割され、114本の電子ビ−ム
列を構成している。この電子ビ−ムは、後述するように
各区分ごとにビーム流制御電極4によってビ−ムの通過
量が制御され、集束電極5によって集束されたのち、図
7に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信
号h、h′を加えられた水平偏向電極18、18′など
により、各水平表示期間にスクリ−ン板8のR1、G
1、B1およびR2、G2、B2などの蛍光体に順次、
水平表示期間/6ずつ照射される。
【0025】かくして、各水平ラインのラスタ−は11
4個の各区分ごとに電子ビ−ムをR1、G1、B1およ
びR2、G2、B2に該当する映像信号によって変調す
ることにより、スクリ−ン板8の面上にカラ−画像を表
示することができる。
【0026】つぎに電子ビ−ムの変調制御部分について
説明する。まず図6において、信号入力端子23R、2
3G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、
114組のサンプルホ−ルド回路組31a〜31nに加
えられる。各サンプルホ−ルド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、
B2用の6個のサンプルホ−ルド回路で構成されてい
る。
【0027】サンプリングパルス発生回路34は、水平
周期(63.5μsec)のうちの水平表示期間(約50
μsec)に、前記114組のサンプルホ−ルド回路31
a〜31nの各々R1用、G1用、B1用、およびR2
用、G2用、B2用のサンプルホ−ルド回路に対応する
684個(114×6)のサンプリングパルスRa1〜
Rn2を順次発生する。前記684個のサンプリングパ
ルスがそれぞれ114組のサンプルホ−ルド回路組31
a〜31nに6個ずつ加えられ、これによって各サンプ
ルホ−ルド回路組には、1ラインを114個に区分した
ときのそれぞれの2絵素分のR1、G1、B1、R2、
G2、B2の各映像信号が個別にサンプリングされホ−
ルドされる。サンプルホ−ルドされた114組のR1、
G1、B1、R2、G2、B2の映像信号は1ライン分
のサンプルホ−ルド終了後に114組のメモリ32a〜
32nに転送パルスtによって一斉に転送され、ここで
次の1水平走査期間保持される。保持された信号は11
4個のスイッチング回路35a〜35nに加えられる。
【0028】スイッチング回路35a〜35nはそれぞ
れがR1、G1、B1、R2、G2、B2の個別入力端
子とそれらを順次切り替えて出力する共通出力端子とを
有する回路により構成されたもので、スイッチングパル
ス発生回路36から加えられるスイッチングパルスr
1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に切り
替え制御される。前記スイッチングパルスr1、g1、
b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜3
5nを切り替えR1、G1、B1、R2、G2、B2の
各映像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路
37a〜37nに供給している。各スイッチング回路3
5a〜35nの出力は、114組のパルス幅変調回路
(以下PWM回路と称す)37a〜37nに加えられ、
R1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号の大
きさに応じてパルス幅変調され出力される。このPWM
回路37a〜37nの出力は電子ビ−ムを変調するため
の制御信号として表示素子のビーム流制御電極4の11
4本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に加えられ
る。
【0029】また、ビーム流制御電極4の前後には、通
常直流電圧の加えられるビーム引き出し電極3、集束電
極5が近接しており、114本の導電板15a〜15n
にパルス制御信号を出力するPWM回路37a〜37n
の負荷としては、交流的には図8(a)に示すような等
価回路であらわすことができる。ここで、51a〜51
nは、真空容器の内部で発生する静電リークからPWM
回路を保護する目的でその出力段に挿入してある抵抗
器、53a〜53nは容量成分である。
【0030】PWM回路37a〜37nの出力部(図8
(a)のA点)の信号波形を図8(b)に、実際にビー
ム流制御電極用導電板15a〜15n(図8(a)のB
点)に加わる信号波形を図8(c)に示す。ここで、T
は最大パルス幅、dtはパルス幅の変化単位であり、映
像信号に応じて後縁固定で前縁方向に向かってdt単位
で最大Tまでそのパルス幅が変化する。実際にはこの出
力波形は抵抗器51a〜51n及び容量成分53a〜5
3nにより積分され、訛った波形となってビーム流制御
電極用導電板37a〜37nに印加される。
【0031】つぎに水平偏向と表示のタイミングについ
て説明する。スイッチング回路35a〜35nにおける
R1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り
替えと、水平偏向信号発生器43hによる電子ビ−ムR
1、G1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏
向の切り替えタイミングと順序が完全に一致するように
同期制御されている。これにより電子ビ−ムがR1蛍光
体に照射されているときには、その電子ビ−ムの照射量
がR1制御信号によって制御され、以下G1、B1、R
2、G2、B2についても同様に制御されて、各絵素の
R1、G1、B1、R2、G2、B2各蛍光体の発光が
その絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像
信号によってそれぞれ制御されることなり、各絵素が入
力の映像信号にしたがって発光表示されるのである。か
かる制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同
時に実行されて、1ライン228絵素の映像が表示さ
れ、さらに1フィ−ルド228本のラインについて上方
のラインから順次行われて、スクリ−ン板8の面上に画
像が表示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の
1フィ−ルドごとに繰り返されて、テレビジョン信号な
どがスクリ−ン板8に表示される。
【0032】なお、本構成に必要な基本クロックは図6
に示すパルス発生回路39から供給されており、水平同
期信号H、及び垂直同期信号Vでタイミングをコントロ
−ルしている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の画像表示装置では、表示素子のビーム流制御電極に
加えられるパルス幅変調された制御信号の立ち上がり立
ち下がりに波形訛りを生じてしまうために、電子ビーム
のスポット形状にとって好ましくない低い電圧を加えて
しまう時間領域ができ、特に輝度が低くなるにつれてパ
ルス幅が狭くなるために、スポット形状が異常な時間領
域の割合が大きくなってしまい、低輝度時の画質を悪化
させてしまうという問題点を有していた。
【0034】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、駆動回路の消費電力を考慮した上で、低輝度時の
スポット形状の異常による画質の悪化を低減し、良好な
画像を得ることのできる画像表示装置の駆動手段を提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の画像表示装置は、ビーム流制御電極に印加
するところの信号を出力するPWM回路において、その
出力するパルス幅変調された制御信号の波高値を、その
変調制御信号に同期して低輝度時間領域に高く時間変化
させる駆動手段を用いる。
【0036】
【作用】この駆動手段によって、ビーム流制御電極に加
えられるパルス幅変調された制御信号の立ち上がり特性
を改善し、電子ビームのスポット形状にとって好ましく
ない低い電圧を加えてしまう時間領域を短くすることに
より、駆動回路の消費電力の増加を小さく抑え、低輝度
時のスポット形状の異常による画質の悪化を低減した画
像表示装置を実現することができる。
【0037】
【実施例】(実施例1)以下本件第1の発明の一実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0038】図1(a)は本実施例に係る画像表示装置
のビーム流制御電極4の電圧とスクリーンに照射される
電子ビームの垂直スポット径の関係を示した特性例、及
び図1(b)はビーム流制御電極4の電圧とスクリーン
に照射されるビーム電流の関係を示した特性例である。
【0039】同図において、(イ)の領域は電子ビーム
のスポット形状が正常な領域で、ビーム流制御電極電圧
が低くなるにつれて垂直スポット径は小さくなり、更に
は最も絞られる。ただし、この領域では水平スポット径
も若干大小するなど、垂直スポット径が最も絞られた状
態が最適な状態ではない。(ロ)の領域は電子ビームの
スポット形状が異常な領域であり、画質の悪化を引き起
こす。(ハ)の領域は電子ビームがカットオフされる領
域で、スクリーンを照射しない。
【0040】図2(a)は本実施例によるPWM回路3
7a〜37n(図8(a)のA点)からの出力波形の
例、図2(b)は本実施例によるビーム流制御電極用導
電板15a〜15n(図8(b)のB点)への印加制御
信号の例、図2(c)は従来のPWM回路37a〜37
nからの出力波形の例、図2(d)は従来のビーム流制
御電極用導電板15a〜15nへの印加制御信号の例で
ある。
【0041】同図に示すように、本実施例においては、
PWM回路37a〜37nからの後縁固定の出力制御信
号の波高値を、その制御信号に同期して低輝度時間領域
に高く時間変化させている。
【0042】以上のような駆動手段を用いた本実施例に
よれば、前述の(ロ)の領域のスポット形状が異常な状
態の時間領域の割合は従来に比べてパルス幅が狭くなる
につれて減少し、したがって低輝度の画質を向上させる
ことができる。また、単純にPWM回路37a〜37n
からの出力制御信号の波高値を全時間領域に渡って高く
する場合に比べて、回路の消費電力は抑えることがで
き、低輝度において悪化する画質の改善度合いはほぼ等
しい。
【0043】なお、PWM回路からの出力制御信号が前
縁固定でパルス幅変調される場合においても、前縁側の
低輝度時間領域に制御信号の波高値を高く時間変化させ
ることにより、同様の効果が得られることは明らかであ
る。
【0044】(実施例2)ところで、第1の発明を実施
すると、低輝度においてビーム流制御電極用導電板15
a〜15nへの印加電圧が高くなり、電子ビームの垂直
スポット径が大きくなってしまう。このこと自体が問題
になる場合に、これを改善する第2の発明の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0045】図3(a)は、本実施例のビーム流制御電
極を駆動するPWM回路の出力部の回路構成図である。
PWM回路37a〜37nの出力部からビーム流制御電
極の114本の導電板15a〜15nへ、それぞれ直列
に抵抗器51a〜51n、並列に定電圧ダイオード52
a〜52nを配している。
【0046】図3(b)は本実施例によるPWM回路3
7a〜37n(図3(a)のA点)からの出力波形の
例、図3(c)は本実施例によるビーム流制御電極用導
電板15a〜15n(図3(a)のB点)への印加制御
信号の例である。
【0047】同図に示すように、本実施例においても第
1の発明の一実施例と同様に、PWM回路37a〜37
nからの後縁固定の出力制御信号の波高値を、その制御
信号に同期して低輝度時間領域に高く時間変化させる
が、ビーム流制御電極用導電板15a〜15nへの印加
電圧は、適切な値に設定された定電圧ダイオード52a
〜52nによってクリッピングされる。
【0048】以上のような駆動手段を用いた本実施例に
よれば、第1の発明の一実施例と同様に、低輝度の画質
を向上させることができ、低輝度においてビーム流制御
電極用導電板15a〜15nへの印加電圧も適切な値に
設定することができるため、電子ビームの垂直スポット
径の設定が可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本第1の発明によれば、ビ
ーム流制御電極に印加するところの信号を出力するPW
M回路において、その出力するパルス幅変調された制御
信号の波高値を、その変調制御信号に同期して低輝度時
間領域に高く時間変化させる駆動手段を用いることによ
り、駆動回路の消費電力の増加を小さく抑えた上で、ビ
ーム流制御電極に加えられるパルス幅変調された制御信
号の立ち上がり特性を改善し、低輝度時のスポット形状
の異常による画質の悪化を低減した画像表示装置を提供
することができる。
【0050】また本第2の発明によれば、PWM回路の
出力部からビーム流制御電極へ直列に抵抗器と並列に定
電圧ダイオードを配した回路構成により、第1の発明の
効果を保った上で、低輝度においてビーム流制御電極へ
の印加電圧も適切な値に設定することができ、電子ビー
ムの垂直スポット径の設定が可能となる画像表示装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 画像表示装置のビーム流制御電極電圧
と電子ビームの垂直スポット径の関係を示した図 (b) 画像表示装置のビーム流制御電極電圧とスクリ
ーンへのビーム電流の関係を示した図
【図2】(a) 第1の発明の実施例におけるPWM回
路からの出力波形の図 (b) 第1の発明の実施例におけるビーム流制御電極
用導電板への印加波形の図 (c) 従来のPWM回路からの出力波形の図 (d) 従来のビーム流制御電極用導電板への印加波形
の図
【図3】(a) 第2の発明の実施例におけるPWM回
路の出力部の回路構成図 (b) 第2の発明の実施例におけるPWM回路からの
出力波形の図 (c) 第2の発明の実施例におけるビーム流制御電極
用導電板への印加波形の図
【図4】本発明で用いられる画像表示装置の分解斜視図
【図5】本発明で用いられる画像表示装置の蛍光面の拡
大図
【図6】本発明で用いられる画像表示装置の駆動回路の
ブロック図
【図7】本発明で用いられる画像表示装置の動作説明の
ための波形図
【図8】(a) 本発明で用いられるPWM回路の出力
部の回路構成図および駆動する電極の等価回路図 (b) 従来のPWM回路からの出力波形の図 (c) 従来のビーム流制御電極用導電板への印加波形
の図
【符号の説明】
3 ビーム引き出し電極 5 集束電極 15a〜15n ビーム流制御電極用導電板 37a〜37n PWM回路 51a〜51n 抵抗器 52a〜52n 定電圧ダイオード 53a〜53n 容量成分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを発生する複数の線陰極と、
    上記線陰極から放射された電子ビームを制御する複数の
    ビーム流制御電極と、電子ビームを偏向するための電極
    と、電子ビームが照射されて発光する蛍光体が塗布され
    たスクリーン板と、映像信号に応じて変調した制御信号
    を上記ビーム流制御電極に印加する駆動回路とを備え、
    上記駆動回路において上記制御信号に同期してその波高
    値を低輝度時間領域に高く時間変化させたことを特徴と
    する画像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動回路の出力部から上記ビーム流
    制御電極へ直列に抵抗器と並列に定電圧ダイオードを配
    し、上記ビーム流制御電極に印加する波高値を制限した
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
JP31800193A 1993-12-17 1993-12-17 画像表示装置 Pending JPH07177446A (ja)

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