JPH07175280A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH07175280A JPH07175280A JP5319414A JP31941493A JPH07175280A JP H07175280 A JPH07175280 A JP H07175280A JP 5319414 A JP5319414 A JP 5319414A JP 31941493 A JP31941493 A JP 31941493A JP H07175280 A JPH07175280 A JP H07175280A
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- photoconductor
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- Developing For Electrophotography (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明の目的は、画像濃度を一定に維持でき
る複写装置を提供することにある。 【構成】この発明の画像形成装置は、画像形成部6の稼
動時間を計数する稼動時間カウンタ及び画像形成部6が
停止されていた停止時間を計数する休止時間カウンタ72
b、画像形成部6により画像形成動作が実行された累積
複写回数を計数する累積複写枚数カウンタ78、及び、画
像形成部6の感光体ドラム40の表面の温度を計測するサ
−ミスタ40aを有している。主制御部8は、稼動時間カ
ウンタ及び休止時間カウンタ72b、および、サ−ミスタ
40aの出力により、複写動作が繰り返えされることによ
る短周期的な感光体ドラムの電位変化を補正するととも
に、累積複写枚数カウンタ78の出力に基づいて、感光体
ドラムの長期的な電位変化を補正する。
る複写装置を提供することにある。 【構成】この発明の画像形成装置は、画像形成部6の稼
動時間を計数する稼動時間カウンタ及び画像形成部6が
停止されていた停止時間を計数する休止時間カウンタ72
b、画像形成部6により画像形成動作が実行された累積
複写回数を計数する累積複写枚数カウンタ78、及び、画
像形成部6の感光体ドラム40の表面の温度を計測するサ
−ミスタ40aを有している。主制御部8は、稼動時間カ
ウンタ及び休止時間カウンタ72b、および、サ−ミスタ
40aの出力により、複写動作が繰り返えされることによ
る短周期的な感光体ドラムの電位変化を補正するととも
に、累積複写枚数カウンタ78の出力に基づいて、感光体
ドラムの長期的な電位変化を補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電写真プロセスに
よって像担持体に画像を形成し、トナーによって画像を
現像して用紙に出力する画像形成装置に関する。
よって像担持体に画像を形成し、トナーによって画像を
現像して用紙に出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真プロセスが利用されている画像
形成装置、例えば、複写装置では、光導電性を有し、回
転可能な円筒状あるいは無端ベルト状に形成された感光
体を所定の電位に帯電させたのち、記録すべき情報によ
って感光体の電位を部分的に変化させ、電位が変化され
た部分にトナーを供給することで画像が複写される。
形成装置、例えば、複写装置では、光導電性を有し、回
転可能な円筒状あるいは無端ベルト状に形成された感光
体を所定の電位に帯電させたのち、記録すべき情報によ
って感光体の電位を部分的に変化させ、電位が変化され
た部分にトナーを供給することで画像が複写される。
【0003】感光体の帯電電位は、記録すべき情報すな
わち所定の光量の光が照射されることで残留電位まで減
衰される。帯電装置の出力が一定である場合、感光体の
帯電電位は、装置内部の温度上昇などにより次第に低下
される。この帯電電位の低下は、装置が停止されること
で停止時間に応じて次第に復帰される。これに対し、帯
電電位が一定であっても、連続した複写による感光体の
光疲労により、複写回数が増大されることで、残留電位
が上昇される。その一方で、複写回数の総計すなわち累
計複写枚数が増大することで感光体の感光体層が磨耗さ
れた場合には、帯電電位及び電荷保持能力が低下するこ
とが知られている。
わち所定の光量の光が照射されることで残留電位まで減
衰される。帯電装置の出力が一定である場合、感光体の
帯電電位は、装置内部の温度上昇などにより次第に低下
される。この帯電電位の低下は、装置が停止されること
で停止時間に応じて次第に復帰される。これに対し、帯
電電位が一定であっても、連続した複写による感光体の
光疲労により、複写回数が増大されることで、残留電位
が上昇される。その一方で、複写回数の総計すなわち累
計複写枚数が増大することで感光体の感光体層が磨耗さ
れた場合には、帯電電位及び電荷保持能力が低下するこ
とが知られている。
【0004】感光体の帯電電位及び残留電位が変化され
た場合には、かぶり及びトナー消費量を増大させること
が知られている。また、トナー消費量が増大されること
は、静電潜像に付着されるトナー量を増大させることか
ら、解像力の低下を招く問題がある。
た場合には、かぶり及びトナー消費量を増大させること
が知られている。また、トナー消費量が増大されること
は、静電潜像に付着されるトナー量を増大させることか
ら、解像力の低下を招く問題がある。
【0005】このことから、感光体の帯電特性の変化に
対応して概ね一定の実効電位を提供するために、たとえ
ば、 (1) 感光体の温度を直接または間接的に検知し、
その値に応じて帯電出力や露光出力を変化させる、
(2) 感光体が複写に利用された時間と非利用時間すな
わち休止時間とにより感光体の光疲労の程度を算出し、
帯電出力や露光出力を変化させる、及び、 (3) 帯電直
後及び露光直後の感光体の電位を測定し、基準値からの
ズレ分を、帯電出力や露光出力により補償する、などの
多くの電位安定化方法が提案されている。
対応して概ね一定の実効電位を提供するために、たとえ
ば、 (1) 感光体の温度を直接または間接的に検知し、
その値に応じて帯電出力や露光出力を変化させる、
(2) 感光体が複写に利用された時間と非利用時間すな
わち休止時間とにより感光体の光疲労の程度を算出し、
帯電出力や露光出力を変化させる、及び、 (3) 帯電直
後及び露光直後の感光体の電位を測定し、基準値からの
ズレ分を、帯電出力や露光出力により補償する、などの
多くの電位安定化方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 (1)
温度変化に基づいて帯電出力や露光出力を変化させる、
または、 (2) 光疲労の程度に応じて帯電出力や露光出
力を変化させる、などの方法では、累計複写枚数に依存
する帯電特性の変化を許容できない問題がある。
温度変化に基づいて帯電出力や露光出力を変化させる、
または、 (2) 光疲労の程度に応じて帯電出力や露光出
力を変化させる、などの方法では、累計複写枚数に依存
する帯電特性の変化を許容できない問題がある。
【0007】すなわち、未使用 (初期) の感光体の帯電
電位及び残留電位と所定枚数の複写に利用された (ライ
フ) 感光体の帯電電位及び残留電位とが変化されること
から帯電出力及び露光出力が同一条件で変化された場合
であっても、複写によって得られる複写物 (コピー) の
画質、たとえば、文字部及びソリッド部の濃度、また
は、白地や中間調の濃度 (コピーの明るさ) が初期感光
体とライフ感光体で異なる問題がある。
電位及び残留電位と所定枚数の複写に利用された (ライ
フ) 感光体の帯電電位及び残留電位とが変化されること
から帯電出力及び露光出力が同一条件で変化された場合
であっても、複写によって得られる複写物 (コピー) の
画質、たとえば、文字部及びソリッド部の濃度、また
は、白地や中間調の濃度 (コピーの明るさ) が初期感光
体とライフ感光体で異なる問題がある。
【0008】また、 (3) 帯電後や露光後の感光体の電
位を測定し、帯電出力や露光出力により補償する方法で
は、表面電位センサが高価であることから装置のコスト
が増大される一方で、電位測定のために複写に必要な時
間が増大されたり、複写枚数が1枚である場合にはデー
タが測定された時点で複写が実質的に終了されてしまう
問題がある。この発明の目的は、経時変化の大きな感光
体を一定の画像形成条件で作動可能に維持できる画像形
成装置を提供することにある。
位を測定し、帯電出力や露光出力により補償する方法で
は、表面電位センサが高価であることから装置のコスト
が増大される一方で、電位測定のために複写に必要な時
間が増大されたり、複写枚数が1枚である場合にはデー
タが測定された時点で複写が実質的に終了されてしまう
問題がある。この発明の目的は、経時変化の大きな感光
体を一定の画像形成条件で作動可能に維持できる画像形
成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づき成されたもので、像担持体に光の明暗情報とし
て画像情報を伝達する画像伝達手段と、この画像伝達手
段により伝達された画像情報に基づいて画像形成する画
像形成手段と、この画像形成手段が所定時間内に稼動さ
れた稼動時間を計数する第1の計数手段と、上記画像形
成手段が所定時間内で停止されていた停止時間を計数す
る第2の計数手段と、上記画像形成手段により画像形成
動作が実行された累積複写回数を計数する第3の計数手
段と、上記像担持体の表面の温度を計測する温度計測手
段と、上記第1の計数手段、第2の計数手段、第3の計
数手段、及び、温度計測手段のそれぞれから出力される
計数結果及び温度データに基づいて、上記画像形成手段
を動作させる画像形成条件を変化させる画像形成条件制
御手段とを具備する画像形成装置を提供するものであ
る。
に基づき成されたもので、像担持体に光の明暗情報とし
て画像情報を伝達する画像伝達手段と、この画像伝達手
段により伝達された画像情報に基づいて画像形成する画
像形成手段と、この画像形成手段が所定時間内に稼動さ
れた稼動時間を計数する第1の計数手段と、上記画像形
成手段が所定時間内で停止されていた停止時間を計数す
る第2の計数手段と、上記画像形成手段により画像形成
動作が実行された累積複写回数を計数する第3の計数手
段と、上記像担持体の表面の温度を計測する温度計測手
段と、上記第1の計数手段、第2の計数手段、第3の計
数手段、及び、温度計測手段のそれぞれから出力される
計数結果及び温度データに基づいて、上記画像形成手段
を動作させる画像形成条件を変化させる画像形成条件制
御手段とを具備する画像形成装置を提供するものであ
る。
【0010】また、この発明は、静電潜像が形成される
感光体と、この静電潜像が形成されるに先だって、上記
感光体に所定の電位を供給する供給手段と、照明ランプ
を含み、複写すべき画像を照明することによって得られ
る反射光をの明暗情報を画像情報として上記感光体に伝
達する手段と、上記感光体に形成された静電潜像を、現
像剤によって現像する手段と、この供給手段が上記所定
の電位を供給している間、上記感光体を移動させる駆動
手段と、上記供給手段の第1の動作状態を、上記駆動手
段が付勢されている時間を計数することで監視する第1
の監視手段と、上記供給手段の第2の動作状態を、上記
駆動手段が停止されている時間を計数することで監視す
る第2の監視手段と、上記感光体への通紙枚数を累計す
る計数手段と、上記感光体の表面の温度を計測する計測
手段と、上記第1の監視手段、第2の監視手段、計数手
段、及び、計測手段のそれぞれからそれぞれから出力さ
れるデータに基づいて、上記伝達手段の照明ランプの出
力、上記供給手段から出力される主帯電出力及びグリッ
ドバイアス出力、及び、上記現像手段から出力される現
像バイアスの出力の少なくとも1つを変化させて画像形
成条件を変更する制御手段とを具備する画像形成装置を
提供するものである。
感光体と、この静電潜像が形成されるに先だって、上記
感光体に所定の電位を供給する供給手段と、照明ランプ
を含み、複写すべき画像を照明することによって得られ
る反射光をの明暗情報を画像情報として上記感光体に伝
達する手段と、上記感光体に形成された静電潜像を、現
像剤によって現像する手段と、この供給手段が上記所定
の電位を供給している間、上記感光体を移動させる駆動
手段と、上記供給手段の第1の動作状態を、上記駆動手
段が付勢されている時間を計数することで監視する第1
の監視手段と、上記供給手段の第2の動作状態を、上記
駆動手段が停止されている時間を計数することで監視す
る第2の監視手段と、上記感光体への通紙枚数を累計す
る計数手段と、上記感光体の表面の温度を計測する計測
手段と、上記第1の監視手段、第2の監視手段、計数手
段、及び、計測手段のそれぞれからそれぞれから出力さ
れるデータに基づいて、上記伝達手段の照明ランプの出
力、上記供給手段から出力される主帯電出力及びグリッ
ドバイアス出力、及び、上記現像手段から出力される現
像バイアスの出力の少なくとも1つを変化させて画像形
成条件を変更する制御手段とを具備する画像形成装置を
提供するものである。
【0011】さらに、この発明によれば、静電潜像が形
成される感光体と、この静電潜像が形成されるに先だっ
て、上記感光体に所定の電位を供給する供給手段と、照
明ランプを含み、複写すべき画像を照明することによっ
て得られる反射光をの明暗情報を画像情報として上記感
光体に伝達する手段と、上記感光体に形成された静電潜
像を、現像剤によって現像する手段と、この供給手段が
上記所定の電位を供給している間、上記感光体を移動さ
せる駆動手段と、上記供給手段の第1の動作状態を、上
記駆動手段が付勢されている時間を計数する第1の計数
手段と、上記供給手段の第2の動作状態を、上記駆動手
段が停止されている時間を計数する第2の計数手段と、
上記感光体への通紙枚数を累計する累計計数手段と、上
記感光体の表面の温度を計測する計測手段と、上記第1
及び第2の計数手段、累計計数手段、及び、温度計測手
段のそれぞれから出力される計数結果及び温度データに
基づいて、上記画像形成手段を動作させる画像形成条件
を変化させる画像形成条件制御手段と、を有し、Tm
を、上記第1の計数手段からの出力値、Tsを、上記第
2の計数手段からの出力値、Dtを、上記温度計測手段
からの出力値、Nを、上記累計計数手段からの出力値、
f1 及びF1 を、画像形成時間と画像形成休止時間によ
って規定される補正関数、f2 及びF2 を、感光体表面
の温度の変化によって規定される補正関数、f3 及びF
3 を、累計通紙枚数によって規定される補正関数、AJ
eを、照明ランプの基準出力値、AJdを、現像手段の
現像バイアス出力の基準出力値、AJVoを、供給手段の
基準出力値、Deを、照明ランプの光量を制御するため
に照明ランプに出力されるべき出力値、Ddを、現像手
段の現像バイアス出力を制御するために現像手段に出力
されるべき出力値、及び、DVoを、供給手段の主出力及
びグリッドバイアス出力の少なくとも一方の出力を制御
するために供給手段に出力されるべき出力値、とすると
き、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、 Dd=AJd×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、及び、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ×F
3 (N) 、が満足されるよう上記画像形成条件を変化さ
せることを特徴とする画像形成装置が提供される。
成される感光体と、この静電潜像が形成されるに先だっ
て、上記感光体に所定の電位を供給する供給手段と、照
明ランプを含み、複写すべき画像を照明することによっ
て得られる反射光をの明暗情報を画像情報として上記感
光体に伝達する手段と、上記感光体に形成された静電潜
像を、現像剤によって現像する手段と、この供給手段が
上記所定の電位を供給している間、上記感光体を移動さ
せる駆動手段と、上記供給手段の第1の動作状態を、上
記駆動手段が付勢されている時間を計数する第1の計数
手段と、上記供給手段の第2の動作状態を、上記駆動手
段が停止されている時間を計数する第2の計数手段と、
上記感光体への通紙枚数を累計する累計計数手段と、上
記感光体の表面の温度を計測する計測手段と、上記第1
及び第2の計数手段、累計計数手段、及び、温度計測手
段のそれぞれから出力される計数結果及び温度データに
基づいて、上記画像形成手段を動作させる画像形成条件
を変化させる画像形成条件制御手段と、を有し、Tm
を、上記第1の計数手段からの出力値、Tsを、上記第
2の計数手段からの出力値、Dtを、上記温度計測手段
からの出力値、Nを、上記累計計数手段からの出力値、
f1 及びF1 を、画像形成時間と画像形成休止時間によ
って規定される補正関数、f2 及びF2 を、感光体表面
の温度の変化によって規定される補正関数、f3 及びF
3 を、累計通紙枚数によって規定される補正関数、AJ
eを、照明ランプの基準出力値、AJdを、現像手段の
現像バイアス出力の基準出力値、AJVoを、供給手段の
基準出力値、Deを、照明ランプの光量を制御するため
に照明ランプに出力されるべき出力値、Ddを、現像手
段の現像バイアス出力を制御するために現像手段に出力
されるべき出力値、及び、DVoを、供給手段の主出力及
びグリッドバイアス出力の少なくとも一方の出力を制御
するために供給手段に出力されるべき出力値、とすると
き、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、 Dd=AJd×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、及び、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ×F
3 (N) 、が満足されるよう上記画像形成条件を変化さ
せることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0012】
【作用】この発明の画像形成装置によれば、感光体に帯
電される帯電電位及び現像手段に印加される現像バイア
ス電圧は、感光体に露光される画像情報の光強度、感光
体の表面の温度、及び、累計複写枚数に応じて変化され
る。上記光強度及び感光体表面温度は、感光体の複写動
作にともなう短周期的な可逆変化を補正するために利用
される。累計複写枚数は、感光体の複写動作にともなう
長期的な非可逆変化を補正するために利用される。この
ようにして、感光体の電位を変化させる全ての要因を補
正できることから、一定の画像濃度が維持される。
電される帯電電位及び現像手段に印加される現像バイア
ス電圧は、感光体に露光される画像情報の光強度、感光
体の表面の温度、及び、累計複写枚数に応じて変化され
る。上記光強度及び感光体表面温度は、感光体の複写動
作にともなう短周期的な可逆変化を補正するために利用
される。累計複写枚数は、感光体の複写動作にともなう
長期的な非可逆変化を補正するために利用される。この
ようにして、感光体の電位を変化させる全ての要因を補
正できることから、一定の画像濃度が維持される。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図1によれば、画像形成装置すなわち複写装置2
は、原稿の画像を光の明暗情報として取出す画像読取部
4、画像読取部4により取り出された明暗情報に基づい
て画像を複製する画像形成部6、及び、画像読取部4並
びに画像形成部6を所定の規則に沿って動作させる制御
部8を有している。
する。図1によれば、画像形成装置すなわち複写装置2
は、原稿の画像を光の明暗情報として取出す画像読取部
4、画像読取部4により取り出された明暗情報に基づい
て画像を複製する画像形成部6、及び、画像読取部4並
びに画像形成部6を所定の規則に沿って動作させる制御
部8を有している。
【0014】画像読取部4は、読取対象物すなわち原稿
Dが載置される原稿台10、及び、原稿台10に対して開閉
可能に形成され、原稿台10に載置された原稿Dを原稿台
10に密着させる原稿押さえ12を有している。
Dが載置される原稿台10、及び、原稿台10に対して開閉
可能に形成され、原稿台10に載置された原稿Dを原稿台
10に密着させる原稿押さえ12を有している。
【0015】原稿台10の下方には、原稿台10に載置され
た原稿Dを照明する露光ランプ22、露光ランプ22から発
生される照明光を原稿Dに集光する反射板24、及び、原
稿Dからの反射光を折曲げる第1ミラー26などが一体に
形成され、原稿Dからの反射光を (後述する) 第二キャ
リッジ30に向かって反射させる第一キャリッジ20が配置
されている。第一キャリッジ20は、原稿台10と平行に移
動可能に配置され、図示しないパルスモータによって、
原稿台10に沿って平行に移動される。なお、露光ランプ
22は、後述するランプレギュレータに接続され、図示し
ない操作パネルから入力される露光量に対応するさまざ
なな光量を発生するよう点灯される。
た原稿Dを照明する露光ランプ22、露光ランプ22から発
生される照明光を原稿Dに集光する反射板24、及び、原
稿Dからの反射光を折曲げる第1ミラー26などが一体に
形成され、原稿Dからの反射光を (後述する) 第二キャ
リッジ30に向かって反射させる第一キャリッジ20が配置
されている。第一キャリッジ20は、原稿台10と平行に移
動可能に配置され、図示しないパルスモータによって、
原稿台10に沿って平行に移動される。なお、露光ランプ
22は、後述するランプレギュレータに接続され、図示し
ない操作パネルから入力される露光量に対応するさまざ
なな光量を発生するよう点灯される。
【0016】第二キャリッジ30には、第一キャリッジ20
の第1ミラー26を介して折曲げられた原稿Dからの反射
光を順に折曲げる第2ミラー32及び第3ミラー34が互い
に直角に配置されている。第二キャリッジ30は、第一キ
ャリッジ20を駆動する図示しない歯付きベルトなどによ
って第一キャリッジ20に対して従動されるとともに、第
一キャリッジ20に対し、1/2の速度で原稿台10と平行
に移動される。
の第1ミラー26を介して折曲げられた原稿Dからの反射
光を順に折曲げる第2ミラー32及び第3ミラー34が互い
に直角に配置されている。第二キャリッジ30は、第一キ
ャリッジ20を駆動する図示しない歯付きベルトなどによ
って第一キャリッジ20に対して従動されるとともに、第
一キャリッジ20に対し、1/2の速度で原稿台10と平行
に移動される。
【0017】第一キャリッジ20の下方であって、第二キ
ャリッジ30を介して折り返された光の光軸を含む面内に
は、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成され、
第二キャリッジ30からの反射光に集束性を与えるととも
に、自身が移動することで反射光を所定の倍率で結像さ
せる結像レンズ36、および、レンズ36により所定の倍率
に対応する集束性が与えられた上記反射光を後述する感
光体ドラム40の所定の位置に集束させるための折返しミ
ラー38などが配置されている。なお、折返しミラー38
は、結像レンズ36と同様に、図示しない駆動機構を介し
て移動可能であって、レンズ36により提供される倍率に
応じて変化される焦点距離の変動を補正する。
ャリッジ30を介して折り返された光の光軸を含む面内に
は、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成され、
第二キャリッジ30からの反射光に集束性を与えるととも
に、自身が移動することで反射光を所定の倍率で結像さ
せる結像レンズ36、および、レンズ36により所定の倍率
に対応する集束性が与えられた上記反射光を後述する感
光体ドラム40の所定の位置に集束させるための折返しミ
ラー38などが配置されている。なお、折返しミラー38
は、結像レンズ36と同様に、図示しない駆動機構を介し
て移動可能であって、レンズ36により提供される倍率に
応じて変化される焦点距離の変動を補正する。
【0018】画像形成部6の概ね中央には、折返しミラ
ー38を介して伝達された光により原稿の画像に対応する
画像が形成される記録媒体すなわち感光体ドラム40が配
置されている。
ー38を介して伝達された光により原稿の画像に対応する
画像が形成される記録媒体すなわち感光体ドラム40が配
置されている。
【0019】感光体ドラム40の周囲には、ドラム40に所
定の電荷を帯電させる帯電装置42、感光体ドラム40に形
成された静電潜像にトナーを供給することで現像する現
像装置44、感光体ドラム40に形成されたトナー像を用紙
Pに転写させる転写装置46、及び、感光体ドラム40の表
面に残ったトナーをかき落とすクリーニング装置48aお
よびドラム40の表面に残った電荷を除去する除電ランプ
48bとを含むクリーニング除電装置48などが順に配置さ
れている。なお、感光体ドラム40の周囲であって、帯電
装置42、現像装置44、転写装置46、クリーニング除電装
置48及び感光体ドラム40の回転とともに搬送される用紙
Pが通過される領域のいづれにも支障を与えない位置に
は、感光体ドラム40の表面の温度を検知する温度セン
サ、たとえば、サーミスタ40aが配置されている。
定の電荷を帯電させる帯電装置42、感光体ドラム40に形
成された静電潜像にトナーを供給することで現像する現
像装置44、感光体ドラム40に形成されたトナー像を用紙
Pに転写させる転写装置46、及び、感光体ドラム40の表
面に残ったトナーをかき落とすクリーニング装置48aお
よびドラム40の表面に残った電荷を除去する除電ランプ
48bとを含むクリーニング除電装置48などが順に配置さ
れている。なお、感光体ドラム40の周囲であって、帯電
装置42、現像装置44、転写装置46、クリーニング除電装
置48及び感光体ドラム40の回転とともに搬送される用紙
Pが通過される領域のいづれにも支障を与えない位置に
は、感光体ドラム40の表面の温度を検知する温度セン
サ、たとえば、サーミスタ40aが配置されている。
【0020】帯電装置42は、後述する帯電トランスに接
続され、感光体ドラム40に所定量の電荷すなわち帯電電
位Voを提供するコロナワイヤ42a、後述するグリッド
バイアス調整回路に接続され、コロナワイヤ42aを介し
て放射された電荷が感光体ドラム40に到達される量を制
御するためのグリッドバイアス電圧Vgを提供するグリ
ッドスクリーン42b、及び、コロナワイヤ42a及びグリ
ッドスクリーン42bを包囲するとともに、コロナワイヤ
42aから放射された電荷が感光体ドラム40以外の方向に
向かうことを阻止するシールドケース42cなどを含んで
いる。
続され、感光体ドラム40に所定量の電荷すなわち帯電電
位Voを提供するコロナワイヤ42a、後述するグリッド
バイアス調整回路に接続され、コロナワイヤ42aを介し
て放射された電荷が感光体ドラム40に到達される量を制
御するためのグリッドバイアス電圧Vgを提供するグリ
ッドスクリーン42b、及び、コロナワイヤ42a及びグリ
ッドスクリーン42bを包囲するとともに、コロナワイヤ
42aから放射された電荷が感光体ドラム40以外の方向に
向かうことを阻止するシールドケース42cなどを含んで
いる。
【0021】現像装置44は、図示しないトナーとキャリ
アからなる図示しない二成分現像剤を搬送するととも
に、現像剤を保持しつつトナーのみを感光体ドラム40に
形成された静電潜像に付着させる現像ローラ44a、現像
ローラ44a及び現像剤を一体的に収容する現像ハウジン
グ44bなどを含んでいる。現像ローラ44aは、後述する
現像バイアストランスに接続され、後述するD/Aコン
バータを介して後述する現像バイアス電圧Vdが印加さ
れる。
アからなる図示しない二成分現像剤を搬送するととも
に、現像剤を保持しつつトナーのみを感光体ドラム40に
形成された静電潜像に付着させる現像ローラ44a、現像
ローラ44a及び現像剤を一体的に収容する現像ハウジン
グ44bなどを含んでいる。現像ローラ44aは、後述する
現像バイアストランスに接続され、後述するD/Aコン
バータを介して後述する現像バイアス電圧Vdが印加さ
れる。
【0022】転写装置46は、図示しない転写トランスに
接続され、感光体ドラム40上のトナー像を用紙Pに転写
させるために利用される転写チャージャワイヤ46a、及
び、図示しない交流電圧供給回路に接続され、トナー像
が転写される際に感光体ドラム40に静電的に吸着された
用紙Pを感光体から分離させるための分離チャージャワ
イヤ46bを有し、それぞれ、シールドケース46cを介し
て感光体ドラム40に対向配置される。
接続され、感光体ドラム40上のトナー像を用紙Pに転写
させるために利用される転写チャージャワイヤ46a、及
び、図示しない交流電圧供給回路に接続され、トナー像
が転写される際に感光体ドラム40に静電的に吸着された
用紙Pを感光体から分離させるための分離チャージャワ
イヤ46bを有し、それぞれ、シールドケース46cを介し
て感光体ドラム40に対向配置される。
【0023】クリーニング除電装置48のクリーニング装
置48aは、感光体ドラム40に圧接され、感光体ドラム40
の表面のトナーを剥き落とすブレード48c及び剥き落と
されたトナーを収容するタンク48dなどから構成され
る。また、除電ランプ48bは、図示しない点灯回路によ
り、感光体ドラム40が回転されるあいだじゅう点灯され
る。
置48aは、感光体ドラム40に圧接され、感光体ドラム40
の表面のトナーを剥き落とすブレード48c及び剥き落と
されたトナーを収容するタンク48dなどから構成され
る。また、除電ランプ48bは、図示しない点灯回路によ
り、感光体ドラム40が回転されるあいだじゅう点灯され
る。
【0024】感光体ドラム40が回転される方向の上流に
対応する位置であって、この実施例では装置2の右方に
は、感光体ドラム40に形成された画像すなわちトナー像
が転写されるための用紙Pを保持する第1及び第2の用
紙カセット14a及び14bが着脱されるスロット50a及び
50bが配置されている。
対応する位置であって、この実施例では装置2の右方に
は、感光体ドラム40に形成された画像すなわちトナー像
が転写されるための用紙Pを保持する第1及び第2の用
紙カセット14a及び14bが着脱されるスロット50a及び
50bが配置されている。
【0025】感光体ドラム40とスロット50a (カセット
14a) との間には、用紙カセット14aから用紙Pを1枚
ずつ引出す給紙ローラ52a、及び、給紙ローラ52a及び
給紙ローラ52bを介して引出された用紙Pを感光体ドラ
ム40へ送出するための搬送ローラ54aが配置されてい
る。同様に、感光体ドラム40とスロット50b (カセット
14b) との間には、用紙カセット14bから用紙Pを1枚
ずつ引出す給紙ローラ52b、及び、給紙ローラ52b
を介して引出された用紙Pを感光体ドラム40へ送出する
ための搬送ローラ54bが配置されている。
14a) との間には、用紙カセット14aから用紙Pを1枚
ずつ引出す給紙ローラ52a、及び、給紙ローラ52a及び
給紙ローラ52bを介して引出された用紙Pを感光体ドラ
ム40へ送出するための搬送ローラ54aが配置されてい
る。同様に、感光体ドラム40とスロット50b (カセット
14b) との間には、用紙カセット14bから用紙Pを1枚
ずつ引出す給紙ローラ52b、及び、給紙ローラ52b
を介して引出された用紙Pを感光体ドラム40へ送出する
ための搬送ローラ54bが配置されている。
【0026】感光体ドラム40と搬送ローラ54a及び搬送
ローラ54bとの間には、それぞれのカセットから取出さ
れた用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム40
上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを整合させ、感光
体ドラム40における外周面の移動速度と同じ速度で用紙
Pを給送する一対のタイミングローラ56が配置されてい
る。
ローラ54bとの間には、それぞれのカセットから取出さ
れた用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム40
上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを整合させ、感光
体ドラム40における外周面の移動速度と同じ速度で用紙
Pを給送する一対のタイミングローラ56が配置されてい
る。
【0027】感光体ドラム40の回転方向下流に対応する
位置には、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転
写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙Pを
搬送する搬送装置58、用紙Pに転写されたトナーを加熱
することで溶融させ、用紙Pに定着させる定着装置60、
及び、トナー像が定着された用紙Pを装置2の外部へ排
出させる一対の排出ローラ62を有している。排出ローラ
62のさらに左方には、トナー像が定着された用紙Pがス
トックされる排出トレイ16が配置されている。
位置には、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転
写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙Pを
搬送する搬送装置58、用紙Pに転写されたトナーを加熱
することで溶融させ、用紙Pに定着させる定着装置60、
及び、トナー像が定着された用紙Pを装置2の外部へ排
出させる一対の排出ローラ62を有している。排出ローラ
62のさらに左方には、トナー像が定着された用紙Pがス
トックされる排出トレイ16が配置されている。
【0028】図2には、装置2における制御部8と画像
形成部6並びに画像読取部4との間の電気的接続が概略
的に示されている。図2によれば、制御部8は、主制御
装置としてのCPU70を有している。
形成部6並びに画像読取部4との間の電気的接続が概略
的に示されている。図2によれば、制御部8は、主制御
装置としてのCPU70を有している。
【0029】CPU70には、装置2を動作させるために
必要なデータ及び後述する表面電位制御ルーチンなどが
予め書き込まれているROM72a、及び、CPU70によ
りカウントされる稼動時間が記憶される稼動時間カウン
タ領域および休止時間が記憶される休止時間カウンタ領
域を含むとともに、図示しない操作パネルを介して入力
される複写枚数および複写倍率などの数値データが一時
的に記憶されるRAM72bなどを含むメモリ72が接続さ
れている。また、CPU70には、後述する多くの関数に
よって規定される制御量に基づいて、露光ランプ22、帯
電装置42、現像装置44及び転写装置46を付勢するために
CPU70から出力された数値データをディジタルデータ
からアナログ信号に変換するD/Aコンバータ74、温度
センサ40aからの出力信号を、CPU70に入力可能なデ
ィジタルデータに変換するA/Dコンバータ76、及び、
CPU70によりカウントされた累積複写枚数N及び後述
する表面電位制御関数などが記憶されている不揮発性メ
モリ78なども接続されている。
必要なデータ及び後述する表面電位制御ルーチンなどが
予め書き込まれているROM72a、及び、CPU70によ
りカウントされる稼動時間が記憶される稼動時間カウン
タ領域および休止時間が記憶される休止時間カウンタ領
域を含むとともに、図示しない操作パネルを介して入力
される複写枚数および複写倍率などの数値データが一時
的に記憶されるRAM72bなどを含むメモリ72が接続さ
れている。また、CPU70には、後述する多くの関数に
よって規定される制御量に基づいて、露光ランプ22、帯
電装置42、現像装置44及び転写装置46を付勢するために
CPU70から出力された数値データをディジタルデータ
からアナログ信号に変換するD/Aコンバータ74、温度
センサ40aからの出力信号を、CPU70に入力可能なデ
ィジタルデータに変換するA/Dコンバータ76、及び、
CPU70によりカウントされた累積複写枚数N及び後述
する表面電位制御関数などが記憶されている不揮発性メ
モリ78なども接続されている。
【0030】RAM72bの稼動時間カウンタは、CPU
70を介してカウントされる稼動時間Tmすなわち装置2
の電源がオンの状態で複写動作が継続されている時間
(感光体ドラム40が回転されている時間) を積算すると
ともに一時的に記憶する。
70を介してカウントされる稼動時間Tmすなわち装置2
の電源がオンの状態で複写動作が継続されている時間
(感光体ドラム40が回転されている時間) を積算すると
ともに一時的に記憶する。
【0031】RAM72bの休止時間カウンタは、CPU
70を介してカウントされる休止時間Tsすなわち装置2
の電源がオンの状態で複写動作が休止されている時間
(感光体ドラム40が休止されている時間) を積算すると
ともに一時的に記憶する。
70を介してカウントされる休止時間Tsすなわち装置2
の電源がオンの状態で複写動作が休止されている時間
(感光体ドラム40が休止されている時間) を積算すると
ともに一時的に記憶する。
【0032】D/Aコンバータ74には、帯電装置42のコ
ロナワイヤ42aと接続され、コロナワイヤ42aを介して
感光体ドラム40に帯電電位Voを提供するための帯電ト
ランス80a、及び、帯電装置42のグリッドスクリーン42
bと接続され、コロナワイヤ42aを介して放射された電
荷が感光体ドラム40に到達される量を制御するためのグ
リッドバイアス電圧Vgを提供するためのグリッドバイ
アス調整回路80bなどが接続されている。D/Aコンバ
ータ74には、また、現像装置44の現像ローラ44aと接続
され、感光体ドラム40に不所望なトナーが付着されるこ
とを阻止するための現像バイアス電圧Vdを提供するた
めの現像バイアストランス82、及び、原稿読取部4の露
光ランプ22に接続され、CPU70からの指示値に対応し
て入力電圧が変化されることで露光ランプ22を付勢する
電圧すなわち露光ランプ22の端子間電圧を変化させて、
露光ランプ22から発生される光量を最適化させるための
ランプレギュレータ84などが接続されている。
ロナワイヤ42aと接続され、コロナワイヤ42aを介して
感光体ドラム40に帯電電位Voを提供するための帯電ト
ランス80a、及び、帯電装置42のグリッドスクリーン42
bと接続され、コロナワイヤ42aを介して放射された電
荷が感光体ドラム40に到達される量を制御するためのグ
リッドバイアス電圧Vgを提供するためのグリッドバイ
アス調整回路80bなどが接続されている。D/Aコンバ
ータ74には、また、現像装置44の現像ローラ44aと接続
され、感光体ドラム40に不所望なトナーが付着されるこ
とを阻止するための現像バイアス電圧Vdを提供するた
めの現像バイアストランス82、及び、原稿読取部4の露
光ランプ22に接続され、CPU70からの指示値に対応し
て入力電圧が変化されることで露光ランプ22を付勢する
電圧すなわち露光ランプ22の端子間電圧を変化させて、
露光ランプ22から発生される光量を最適化させるための
ランプレギュレータ84などが接続されている。
【0033】不揮発性メモリ78の累計枚数カウンタは、
CPU70のカウント動作によりカウントされた累積複写
枚数Nを積算するとともに記憶する。なお、累積複写枚
数Nは、装置2の電源がオフされた場合であっても消去
されないことはいうまでもない。
CPU70のカウント動作によりカウントされた累積複写
枚数Nを積算するとともに記憶する。なお、累積複写枚
数Nは、装置2の電源がオフされた場合であっても消去
されないことはいうまでもない。
【0034】以下に、感光体ドラム40の特性について詳
細に説明する。電子写真方式の複写装置あるいはレーザ
ビームプリンタ装置の感光体ドラムに利用される光導電
性物質すなわち感光体は、セレン系 (以下、Seと呼
ぶ) 及びアルモファスシリコン (以下、a−Siと呼
ぶ) などに代表される無機質感光体と、有機感光体 (以
下、OPCと呼ぶ) とに大別される。なお、これらの感
光体の表面の硬さは、OPC < Se < a−Si
の順に硬くなることが知られている。
細に説明する。電子写真方式の複写装置あるいはレーザ
ビームプリンタ装置の感光体ドラムに利用される光導電
性物質すなわち感光体は、セレン系 (以下、Seと呼
ぶ) 及びアルモファスシリコン (以下、a−Siと呼
ぶ) などに代表される無機質感光体と、有機感光体 (以
下、OPCと呼ぶ) とに大別される。なお、これらの感
光体の表面の硬さは、OPC < Se < a−Si
の順に硬くなることが知られている。
【0035】また、感光体ドラムをその表面性 (表面の
状態) で分類すると、感光材料を基材に蒸着またはコー
ティングしたままの鏡面状態のもの (以下、鏡面ドラム
と呼ぶ) と、鏡面状態のドラムの表面を、研磨装置を用
いてあえて研磨することで非鏡面化したもの (以下、粗
面ドラムと呼ぶ) に大別される。なお、粗面ドラムの表
面の粗さ (山と谷の落差) は、通常、1μm程度ないし
はそれ以下である。
状態) で分類すると、感光材料を基材に蒸着またはコー
ティングしたままの鏡面状態のもの (以下、鏡面ドラム
と呼ぶ) と、鏡面状態のドラムの表面を、研磨装置を用
いてあえて研磨することで非鏡面化したもの (以下、粗
面ドラムと呼ぶ) に大別される。なお、粗面ドラムの表
面の粗さ (山と谷の落差) は、通常、1μm程度ないし
はそれ以下である。
【0036】ところで、既に従来技術の項でも説明した
ように、感光体ドラム40の帯電電位Voは、記録すべき
情報すなわち所定の光量の光が照射されることで残留電
位Vsまで減衰される。
ように、感光体ドラム40の帯電電位Voは、記録すべき
情報すなわち所定の光量の光が照射されることで残留電
位Vsまで減衰される。
【0037】帯電電位Voは、帯電装置の出力が一定で
ある場合、感光体ドラム40の温度上昇などにより次第に
低下される。この帯電電位Voの低下は、装置が停止さ
れる(複写動作が休止される) ことで停止時間に応じて
次第に復帰される。帯電電位Voは、文字部及びソリッ
ド部の画像 (複写) 濃度に寄与することから、帯電電位
Voが変動することは、画像濃度を不均一にするばかり
でなく、文字 (画像)のつぶれなどをひき起こす。
ある場合、感光体ドラム40の温度上昇などにより次第に
低下される。この帯電電位Voの低下は、装置が停止さ
れる(複写動作が休止される) ことで停止時間に応じて
次第に復帰される。帯電電位Voは、文字部及びソリッ
ド部の画像 (複写) 濃度に寄与することから、帯電電位
Voが変動することは、画像濃度を不均一にするばかり
でなく、文字 (画像)のつぶれなどをひき起こす。
【0038】その一方で、帯電電位Voが一定であって
も、連続した複写による感光体の光疲労により、複写回
数が増大されることで、残留電位Vsが上昇される。ま
た、残留電位Vsの上昇は、装置が停止される (複写動
作が休止される) ことで停止時間に応じて次第に復帰さ
れる。残留電位Vsは、たとえば、複写された画像の背
景濃度に寄与することから、残留電位Vsが変動するこ
とは、複写によって得られる画像にかぶりを生じさせる
ことになる。
も、連続した複写による感光体の光疲労により、複写回
数が増大されることで、残留電位Vsが上昇される。ま
た、残留電位Vsの上昇は、装置が停止される (複写動
作が休止される) ことで停止時間に応じて次第に復帰さ
れる。残留電位Vsは、たとえば、複写された画像の背
景濃度に寄与することから、残留電位Vsが変動するこ
とは、複写によって得られる画像にかぶりを生じさせる
ことになる。
【0039】第1に、感光体ドラムの残留電位Vsを一
定に維持する方法を説明する。図3 (a) には、所定時
間だけ複写動作が停止されていた感光体ドラムに、単位
面積当りの光量が一定の光 (以下、光束密度一定光と呼
ぶ) を照射して複写動作を繰返すことによる (光疲労に
伴う) 残留電位Vsの変化が示されている。すなわち、
図3 (a) によれば、休止時間Tsが、それぞれ、2時
間、0.5時間及び0.1時間の感光体ドラムを概ね1
0分稼動させることによる (稼動時間Tmが0〜10分
である) 残留電位Vsの変化が示されている。なお、休
止時間Tsは、CPU70を介してカウントされ、RAM
72b内に確保された休止時間カウンタ領域により記憶さ
れる。また、稼動時間Tmは、CPU70を介してカウン
トされ、RAM72b内に確保された稼動時間カウンタ領
域により記憶される。
定に維持する方法を説明する。図3 (a) には、所定時
間だけ複写動作が停止されていた感光体ドラムに、単位
面積当りの光量が一定の光 (以下、光束密度一定光と呼
ぶ) を照射して複写動作を繰返すことによる (光疲労に
伴う) 残留電位Vsの変化が示されている。すなわち、
図3 (a) によれば、休止時間Tsが、それぞれ、2時
間、0.5時間及び0.1時間の感光体ドラムを概ね1
0分稼動させることによる (稼動時間Tmが0〜10分
である) 残留電位Vsの変化が示されている。なお、休
止時間Tsは、CPU70を介してカウントされ、RAM
72b内に確保された休止時間カウンタ領域により記憶さ
れる。また、稼動時間Tmは、CPU70を介してカウン
トされ、RAM72b内に確保された稼動時間カウンタ領
域により記憶される。
【0040】図3 (b) には、図3 (a) に示されてい
る (感光体の短期間の繰返し光疲労Tm及びTsに伴
う) 残留電位Vsの変化を、Vs=300Vとして、V
sを一定に維持するための必要な補正関数f1 (Tm,
Ts) が示されている。
る (感光体の短期間の繰返し光疲労Tm及びTsに伴
う) 残留電位Vsの変化を、Vs=300Vとして、V
sを一定に維持するための必要な補正関数f1 (Tm,
Ts) が示されている。
【0041】図3 (b) に示されている補正関数f1
(Tm,Ts) は、CPU70からD/Aコンバータ74へ
指示される出力データであって、ランプレギュレータ84
に出力される出力データをDe、及び、初期設定値をA
Jeとするとき、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ‥‥‥ (1) で示される。
(Tm,Ts) は、CPU70からD/Aコンバータ74へ
指示される出力データであって、ランプレギュレータ84
に出力される出力データをDe、及び、初期設定値をA
Jeとするとき、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ‥‥‥ (1) で示される。
【0042】図4 (a) には、感光体ドラムの温度変化
Dtと残留電位Vsとの関係が、また、図4 (b) に
は、図4 (a) に示されている (感光体ドラムの温度変
化Dtに伴う) 残留電位Vsの変化を、Vs=300V
として、Vsを一定に維持するための必要な補正関数f
2 (Dt) が示されている。なお、温度変化Dtは、感
光体ドラム40の周囲に配置されたサーミスタ40aからの
出力がA/Dコンバータ76によりディジタルデータに変
換されてCPU70に入力される。図3 (b) に示されて
いる例と同様にして、図4 (b) に示されている補正関
数f2 (Dt) は、 De=AJe×f2 (Dt) ‥‥‥ (2) により求められる。
Dtと残留電位Vsとの関係が、また、図4 (b) に
は、図4 (a) に示されている (感光体ドラムの温度変
化Dtに伴う) 残留電位Vsの変化を、Vs=300V
として、Vsを一定に維持するための必要な補正関数f
2 (Dt) が示されている。なお、温度変化Dtは、感
光体ドラム40の周囲に配置されたサーミスタ40aからの
出力がA/Dコンバータ76によりディジタルデータに変
換されてCPU70に入力される。図3 (b) に示されて
いる例と同様にして、図4 (b) に示されている補正関
数f2 (Dt) は、 De=AJe×f2 (Dt) ‥‥‥ (2) により求められる。
【0043】ここで、 (1) 式及び (2) 式を合成する
と、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ‥‥‥ (3) が導かれる。
と、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ‥‥‥ (3) が導かれる。
【0044】しかしながら、感光体ドラム40は、感光体
40の周辺に設置されているクリーニング装置48aあるい
は現像装置44内の現像剤やトナーと常に接触されること
から、累計複写枚数Nが増大されるに従い、僅かずつで
はあるがその表面が削られていく。従って、累計複写枚
数Nに応じて、感光体の表面性あるいは感光体層の厚さ
が変化されることになる。なお、その変化の程度は、感
光体の表面硬度及び画像形成条件、たとえば、複写速度
などによって異なる (ことはいうまでもない)。 この
ことは、粗面ドラムが利用される場合には特に重要であ
って、累計複写枚数Nが増大されるにつれてドラム表面
の山の部分が僅かずつ削られることで、実質的には、図
5に示されているように、累計複写枚数Nの増大に伴っ
てドラム表面積が減少されることを示している。すなわ
ち、光束密度一定光が照射された場合であっても、累計
複写枚数Nだけの複写動作が繰返された感光体 (以下、
ライフ感光体と呼ぶ) の表面積は、未使用の感光体 (以
下、初期感光体と呼ぶ) よりも少ないことから、 (感光
体から見ることで) 見かけ上、単位面積当たりの受光量
が増大された状態と等価と考えることができ、残留電位
Vsの低下 (画像濃度の増大) を招く。換言すると、初
期感光体は、ライフ感光体よりも少ない露光量により露
光されることになる。
40の周辺に設置されているクリーニング装置48aあるい
は現像装置44内の現像剤やトナーと常に接触されること
から、累計複写枚数Nが増大されるに従い、僅かずつで
はあるがその表面が削られていく。従って、累計複写枚
数Nに応じて、感光体の表面性あるいは感光体層の厚さ
が変化されることになる。なお、その変化の程度は、感
光体の表面硬度及び画像形成条件、たとえば、複写速度
などによって異なる (ことはいうまでもない)。 この
ことは、粗面ドラムが利用される場合には特に重要であ
って、累計複写枚数Nが増大されるにつれてドラム表面
の山の部分が僅かずつ削られることで、実質的には、図
5に示されているように、累計複写枚数Nの増大に伴っ
てドラム表面積が減少されることを示している。すなわ
ち、光束密度一定光が照射された場合であっても、累計
複写枚数Nだけの複写動作が繰返された感光体 (以下、
ライフ感光体と呼ぶ) の表面積は、未使用の感光体 (以
下、初期感光体と呼ぶ) よりも少ないことから、 (感光
体から見ることで) 見かけ上、単位面積当たりの受光量
が増大された状態と等価と考えることができ、残留電位
Vsの低下 (画像濃度の増大) を招く。換言すると、初
期感光体は、ライフ感光体よりも少ない露光量により露
光されることになる。
【0045】このことから、粗面ドラムが利用される場
合には、 (3) 式により求められる補正値が出力される
にも拘らず、図6 (a) に示されるように、累計複写枚
数Nが増大されるとともに残留電位Vsが低下されてし
まう。
合には、 (3) 式により求められる補正値が出力される
にも拘らず、図6 (a) に示されるように、累計複写枚
数Nが増大されるとともに残留電位Vsが低下されてし
まう。
【0046】ここで、図3 (b) 並びに図4 (b) 、及
び、補正関数f1 (Tm,Ts) 及びf2 (Dt) にな
らって、累計複写枚数Nに対し、残留電位Vsを300
V、一定に維持するための必要な補正関数をf3 (N)
とすれば、図6 (b) に示されるような補正関数f3
(N) が求められる。
び、補正関数f1 (Tm,Ts) 及びf2 (Dt) にな
らって、累計複写枚数Nに対し、残留電位Vsを300
V、一定に維持するための必要な補正関数をf3 (N)
とすれば、図6 (b) に示されるような補正関数f3
(N) が求められる。
【0047】図6 (b) に示されている補正関数f3
(N) は、 (1) 式及び (2) 式と同様に、CPU70か
らD/Aコンバータ74へ指示されるランプレギュレータ
84に出力される出力データをDe、及び、初期設定値を
AJeとするとき、 De=AJe×f3 (N) ‥‥‥ (4) で示される。
(N) は、 (1) 式及び (2) 式と同様に、CPU70か
らD/Aコンバータ74へ指示されるランプレギュレータ
84に出力される出力データをDe、及び、初期設定値を
AJeとするとき、 De=AJe×f3 (N) ‥‥‥ (4) で示される。
【0048】なお、累計複写枚数Nは、既に説明したよ
うに、累積複写枚数カウンタ70cにより計数されたのち
不揮発性メモリ78に記憶され、装置2の電源がオンされ
るごとにCPU70により不揮発性メモリ78から読出され
る。
うに、累積複写枚数カウンタ70cにより計数されたのち
不揮発性メモリ78に記憶され、装置2の電源がオンされ
るごとにCPU70により不揮発性メモリ78から読出され
る。
【0049】ここで、累積複写枚数Nと短期間の繰返し
光疲労Tm及びTsに伴う残留電位Vsについて考察す
ると、 (1) 式及び (4) 式から De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f3 (N) ‥‥‥ (5) が導かれる。
光疲労Tm及びTsに伴う残留電位Vsについて考察す
ると、 (1) 式及び (4) 式から De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f3 (N) ‥‥‥ (5) が導かれる。
【0050】また、累積複写枚数Nと感光体の温度変化
Dtに伴う残留電位Vsについて考察すると、 (2) 式
及び (4) 式から De=AJe×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥‥ (6) となる。
Dtに伴う残留電位Vsについて考察すると、 (2) 式
及び (4) 式から De=AJe×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥‥ (6) となる。
【0051】この結果、粗面ドラムに対し、累積複写枚
数Nを考慮したうえで残留電位Vsの変化を、Vs=3
00V、一定に維持するための必要な式は、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (7) で示される。
数Nを考慮したうえで残留電位Vsの変化を、Vs=3
00V、一定に維持するための必要な式は、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (7) で示される。
【0052】このようにして、ランプレギュレータ84に
出力される出力データを、感光体ドラム40の繰返し光疲
労Tm及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及
び、累積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体
ドラム40の残留電位Vsを一定に維持可能な露光ランプ
22からの光の光量を容易に設定できる。
出力される出力データを、感光体ドラム40の繰返し光疲
労Tm及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及
び、累積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体
ドラム40の残留電位Vsを一定に維持可能な露光ランプ
22からの光の光量を容易に設定できる。
【0053】従って、感光体ドラムの状態にかかわら
ず、同一の原稿に対して一定の画像濃度を提供できる。
なお、図1及び図2に示されている露光ランプ22として
は、ハロゲンランプなどのように、端子間電圧に応じて
発生光量が変化されるものを例に説明したが、たとえ
ば、蛍光灯などのように、端子間電圧が変化されても発
生光量が変化されないランプが利用される場合には、通
電時間を切り換えることで発生光量を変化できることは
いうまでもない。
ず、同一の原稿に対して一定の画像濃度を提供できる。
なお、図1及び図2に示されている露光ランプ22として
は、ハロゲンランプなどのように、端子間電圧に応じて
発生光量が変化されるものを例に説明したが、たとえ
ば、蛍光灯などのように、端子間電圧が変化されても発
生光量が変化されないランプが利用される場合には、通
電時間を切り換えることで発生光量を変化できることは
いうまでもない。
【0054】ところで、残留電位Vsを一定に維持する
方法としては、露光ランプ22から発生される光の強度
(すなわち光量) を変化させる方法と、現像装置44の現
像ローラ44aに印加される現像バイアス電圧を変化させ
る方法とがある。従って、露光ランプ22からの光量を変
化させる方法に換えて、現像バイアス電圧が変化されて
もよいことはいうまでもない。この場合、現像ローラ44
aに印加される現像バイアス電圧は、現像バイアストラ
ンス82より提供される。
方法としては、露光ランプ22から発生される光の強度
(すなわち光量) を変化させる方法と、現像装置44の現
像ローラ44aに印加される現像バイアス電圧を変化させ
る方法とがある。従って、露光ランプ22からの光量を変
化させる方法に換えて、現像バイアス電圧が変化されて
もよいことはいうまでもない。この場合、現像ローラ44
aに印加される現像バイアス電圧は、現像バイアストラ
ンス82より提供される。
【0055】現像バイアストランス82は、CPU70から
の指示に対応してD/Aコンバータ74からの出力データ
に基づいて、対応する現像バイアス電圧を発生すること
から、CPU70からD/Aコンバータ74へ指示される出
力データであって、現像バイアストランス82に出力され
る出力データをDd、及び、初期調整値をAJdとして
既に説明した (7) 式を置き換えることで、 Dd=AJd×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (8) により容易に求められる。このようにして、現像バイア
ストランス82に出力される出力データを、感光体ドラム
の繰返し光疲労Tm及びTs、感光体ドラムの温度変化
Dt、及び、累積複写枚数Nに基づいて補正すること
で、感光体ドラム22の残留電位Vsを一定に維持できる
現像バイアス電圧Vdの大きさを容易に設定できる。
の指示に対応してD/Aコンバータ74からの出力データ
に基づいて、対応する現像バイアス電圧を発生すること
から、CPU70からD/Aコンバータ74へ指示される出
力データであって、現像バイアストランス82に出力され
る出力データをDd、及び、初期調整値をAJdとして
既に説明した (7) 式を置き換えることで、 Dd=AJd×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (8) により容易に求められる。このようにして、現像バイア
ストランス82に出力される出力データを、感光体ドラム
の繰返し光疲労Tm及びTs、感光体ドラムの温度変化
Dt、及び、累積複写枚数Nに基づいて補正すること
で、感光体ドラム22の残留電位Vsを一定に維持できる
現像バイアス電圧Vdの大きさを容易に設定できる。
【0056】なお、感光体ドラム22の残留電位Vsを一
定に維持するために、露光ランプ22から発生される光の
強度および現像バイアス電圧の双方を変化させてもよい
ことは、いうまでもない。
定に維持するために、露光ランプ22から発生される光の
強度および現像バイアス電圧の双方を変化させてもよい
ことは、いうまでもない。
【0057】次に、感光体ドラムの帯電電位Voを一定
に維持する方法を説明する。帯電電位Voと残留電位V
sとは、独立に変化することから、既に説明した、残留
電位Vsの補正に加えて帯電電位Voを、さらに補正す
ることで、より濃度変化の少ない複写画像が提供でき
る。
に維持する方法を説明する。帯電電位Voと残留電位V
sとは、独立に変化することから、既に説明した、残留
電位Vsの補正に加えて帯電電位Voを、さらに補正す
ることで、より濃度変化の少ない複写画像が提供でき
る。
【0058】帯電電位Voの変化は、コンデンサをモデ
ルに説明できる。帯電装置42により感光体ドラム40に与
えられる電荷量をQ、感光体層の誘電率をε、感光体層
の表面積及び層厚を、それぞれ、S及びdとすると、感
光体ドラム40の容量Cは、 C = ε×S/d ‥‥‥ (9) で示される。
ルに説明できる。帯電装置42により感光体ドラム40に与
えられる電荷量をQ、感光体層の誘電率をε、感光体層
の表面積及び層厚を、それぞれ、S及びdとすると、感
光体ドラム40の容量Cは、 C = ε×S/d ‥‥‥ (9) で示される。
【0059】従って、感光体ドラム40に提供される帯電
電位Voは、 Vo = Q/C = Q×d/ (ε×S) ‥‥‥ (10) と現される。
電位Voは、 Vo = Q/C = Q×d/ (ε×S) ‥‥‥ (10) と現される。
【0060】このことから、累積複写枚数Nの増大に伴
って、感光体層の層厚dが減少された場合には、同一の
帯電出力により感光体ドラム40に提供される帯電電位V
oは低下される。一方、粗面ドラムのように鏡面化が進
行することで表面積Sが減少する場合には、同一の帯電
出力により感光体ドラム40に提供される帯電電位Voは
上昇される (但し、層厚dが減少されることを考慮する
必要がある) 。
って、感光体層の層厚dが減少された場合には、同一の
帯電出力により感光体ドラム40に提供される帯電電位V
oは低下される。一方、粗面ドラムのように鏡面化が進
行することで表面積Sが減少する場合には、同一の帯電
出力により感光体ドラム40に提供される帯電電位Voは
上昇される (但し、層厚dが減少されることを考慮する
必要がある) 。
【0061】ここで、残留電位Vsを例に、帯電電位V
oを補正することを考える。図7 (a) には、所定時間
だけ複写動作が停止されていた感光体ドラムに、一定値
の電荷 (帯電装置の帯電出力、一定) を提供することで
得られる帯電電位を与えて複写動作を繰返すことによる
帯電電位Vsの変化が示されている。すなわち、図7
(a) によれば、休止時間Tsが、それぞれ、4時間、
0.5時間及び0.1時間の感光体ドラムを概ね4分稼
動させることによる (稼動時間Tmが0〜4分である)
帯電電位Voの変化が示されている。
oを補正することを考える。図7 (a) には、所定時間
だけ複写動作が停止されていた感光体ドラムに、一定値
の電荷 (帯電装置の帯電出力、一定) を提供することで
得られる帯電電位を与えて複写動作を繰返すことによる
帯電電位Vsの変化が示されている。すなわち、図7
(a) によれば、休止時間Tsが、それぞれ、4時間、
0.5時間及び0.1時間の感光体ドラムを概ね4分稼
動させることによる (稼動時間Tmが0〜4分である)
帯電電位Voの変化が示されている。
【0062】図7 (b) には、図7 (a) に示されてい
る帯電電位Voの変化を、Vo=800Vとして、Vo
を一定に維持するための必要な補正関数F1 (Tm,T
s)が示されている。
る帯電電位Voの変化を、Vo=800Vとして、Vo
を一定に維持するための必要な補正関数F1 (Tm,T
s)が示されている。
【0063】図7 (b) に示されている補正関数F (T
m,Ts) は、CPU70からD/Aコンバータ74へ指示
される出力データであって、帯電トランス80aに出力さ
れる出力データをDVo、及び、初期設定値をAJVoとす
るとき、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ‥‥‥ (10) で示される。
m,Ts) は、CPU70からD/Aコンバータ74へ指示
される出力データであって、帯電トランス80aに出力さ
れる出力データをDVo、及び、初期設定値をAJVoとす
るとき、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ‥‥‥ (10) で示される。
【0064】図8 (a) には、感光体ドラムの温度変化
Dtと帯電電位Voとの関係が、また、図8 (b) に
は、図8 (a) に示されている帯電電位Voの変化を、
Vo=800Vとして、Voを一定に維持するための必
要な補正関数F2 (Dt) が示されている。
Dtと帯電電位Voとの関係が、また、図8 (b) に
は、図8 (a) に示されている帯電電位Voの変化を、
Vo=800Vとして、Voを一定に維持するための必
要な補正関数F2 (Dt) が示されている。
【0065】図7 (b) に示されている例と同様にし
て、図8 (b) に示されている補正関数F2 (Dt)
は、 DVo=AJVo×F2 (Dt) ‥‥‥ (11) により求められる。
て、図8 (b) に示されている補正関数F2 (Dt)
は、 DVo=AJVo×F2 (Dt) ‥‥‥ (11) により求められる。
【0066】ここで、 (10) 式及び (11) 式を合成する
と、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ‥‥‥ (12) が導かれる。
と、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ‥‥‥ (12) が導かれる。
【0067】しかしながら、図3 (a) 及び図3 (b)
、図4 (a) 及び図4 (b) 、並びに、図5を参照し
て既に説明したように、感光体ドラム40の感光層の層厚
d及び表面積Sが累積複写枚数Nの増大に伴って変化さ
れることから、帯電トランス80aから (12) 式により求
められる補正値が出力されるにもかかわらず、帯電電位
Voは、図9 (a) に示されるように、累計複写枚数N
が増大されるとともに低下されてしまう。
、図4 (a) 及び図4 (b) 、並びに、図5を参照し
て既に説明したように、感光体ドラム40の感光層の層厚
d及び表面積Sが累積複写枚数Nの増大に伴って変化さ
れることから、帯電トランス80aから (12) 式により求
められる補正値が出力されるにもかかわらず、帯電電位
Voは、図9 (a) に示されるように、累計複写枚数N
が増大されるとともに低下されてしまう。
【0068】ここで、 (12) 式を累積複写枚数Nに対
し、帯電電位Voを800V、一定に維持するための必
要な補正関数をF3 (N) とすれば、図9 (b) に示さ
れるような補正関数F3 (N) が求められる。
し、帯電電位Voを800V、一定に維持するための必
要な補正関数をF3 (N) とすれば、図9 (b) に示さ
れるような補正関数F3 (N) が求められる。
【0069】図9 (b) に示されている補正関数F3
(N) は、 (10) 式及び (11) 式と同様に、CPU70か
らD/Aコンバータ74へ指示される出力データであっ
て、帯電トランス80aに出力される出力データをDVo、
及び、初期設定値をAJVoとすると、 DVo=AJVo×F3 (N) ‥‥‥ (13) となる。
(N) は、 (10) 式及び (11) 式と同様に、CPU70か
らD/Aコンバータ74へ指示される出力データであっ
て、帯電トランス80aに出力される出力データをDVo、
及び、初期設定値をAJVoとすると、 DVo=AJVo×F3 (N) ‥‥‥ (13) となる。
【0070】この (13) 式を、累積複写枚数Nを考慮し
て (7) 式と同様に変形すると、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ×F3 (N) ‥‥ (14) が導き出される。このようにして、帯電トランス80aに
出力される出力データを、感光体ドラム40の連続複写T
m及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及び、累
積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体ドラム
40の帯電電位Voを一定に維持可能な帯電装置42からの
電荷の量を容易に設定できる。
て (7) 式と同様に変形すると、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ×F3 (N) ‥‥ (14) が導き出される。このようにして、帯電トランス80aに
出力される出力データを、感光体ドラム40の連続複写T
m及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及び、累
積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体ドラム
40の帯電電位Voを一定に維持可能な帯電装置42からの
電荷の量を容易に設定できる。
【0071】従って、感光体ドラムの状態にかかわら
ず、同一の原稿に対して一定の画像濃度を提供できる。
なお、図1及び図2に示されている帯電装置42として
は、コロナワイヤ42aとグリッドスクリーン42bを有す
るスコロトロン方式を例に説明されている。このことか
ら、図7 (a) 及び図7 (b) 、図8 (a) 及び図8
(b) 、並びに、図9 (a) 及び図9 (b) 、及び、 (1
4) 式により説明した帯電電圧Voを補正する方法は、
パラメータを変更したうえで、グリッドスクリーン42b
に適用されてもよい。
ず、同一の原稿に対して一定の画像濃度を提供できる。
なお、図1及び図2に示されている帯電装置42として
は、コロナワイヤ42aとグリッドスクリーン42bを有す
るスコロトロン方式を例に説明されている。このことか
ら、図7 (a) 及び図7 (b) 、図8 (a) 及び図8
(b) 、並びに、図9 (a) 及び図9 (b) 、及び、 (1
4) 式により説明した帯電電圧Voを補正する方法は、
パラメータを変更したうえで、グリッドスクリーン42b
に適用されてもよい。
【0072】ここで、CPU70からD/Aコンバータ74
へ指示される出力データであって、グリッドバイアス電
圧調整回路80bに出力される出力データをDg、及び、
初期調整値をAJgとして、既に説明した (14) 式を置
き換えることで、 Dg=AJg×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (15) により容易に求められる。
へ指示される出力データであって、グリッドバイアス電
圧調整回路80bに出力される出力データをDg、及び、
初期調整値をAJgとして、既に説明した (14) 式を置
き換えることで、 Dg=AJg×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f3 (N) ‥‥ (15) により容易に求められる。
【0073】従って、グリッドバイアス電圧調整回路80
bに出力される出力データを、感光体ドラム40の連続複
写Tm及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及
び、累積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体
ドラム40の帯電電位Voを一定に維持可能な帯電装置42
からの電荷の量を容易に設定できる。
bに出力される出力データを、感光体ドラム40の連続複
写Tm及びTs、感光体ドラム40の温度変化Dt、及
び、累積複写枚数Nに基づいて補正することで、感光体
ドラム40の帯電電位Voを一定に維持可能な帯電装置42
からの電荷の量を容易に設定できる。
【0074】なお、感光体ドラマが、たとえば、OPC
である場合には、上記繰返し光疲労、ドラムの温度上
昇、及び、累積複写枚数などのパラメータに加えて、
(感光体表面が) オゾンに露呈されることによる表面の
電荷保持能力Qrの低下により、表面方向への電荷の移
動が促進されることに起因して、累計複写枚数Nの増大
とともに静電潜像の乱れが生じ、画像がぼけることが知
られている。
である場合には、上記繰返し光疲労、ドラムの温度上
昇、及び、累積複写枚数などのパラメータに加えて、
(感光体表面が) オゾンに露呈されることによる表面の
電荷保持能力Qrの低下により、表面方向への電荷の移
動が促進されることに起因して、累計複写枚数Nの増大
とともに静電潜像の乱れが生じ、画像がぼけることが知
られている。
【0075】この画像のぼけにを解消する方法として
は、トナー (または現像剤) 中に微量の研磨材を添加
し、 (複写動作中に) 感光体表面を僅かずつ削ることで
電荷保持能力Qrを一定のレベルに維持させる方法など
が提案されている。
は、トナー (または現像剤) 中に微量の研磨材を添加
し、 (複写動作中に) 感光体表面を僅かずつ削ることで
電荷保持能力Qrを一定のレベルに維持させる方法など
が提案されている。
【0076】次に、この発明の実施例である複写装置2
の動作について詳細に説明する。図示しない電源スイッ
チが投入されることで装置2がウォームアップされ、待
機 (複写可能) 状態が規定される。
の動作について詳細に説明する。図示しない電源スイッ
チが投入されることで装置2がウォームアップされ、待
機 (複写可能) 状態が規定される。
【0077】図示しない制御パネルを介して複写枚数、
複写倍率、拡大/縮小、用紙サイズ選択、あるいは、モ
ード選択などの複写条件データが入力され、複写が開始
される。すなわち、D/Aコンバータ74を介してCPU
70からの指示によりランプレギュレータ84が付勢される
ことで露光ランプ22が点灯され、 (図示しない) 走査モ
ータが付勢されて第一キャリッジ20及び第二キャリッジ
30が原稿台10に沿って移動されて、原稿台10に載置され
た原稿Dからの反射光 (画像情報) が、順次、感光体ド
ラム40に伝達される。
複写倍率、拡大/縮小、用紙サイズ選択、あるいは、モ
ード選択などの複写条件データが入力され、複写が開始
される。すなわち、D/Aコンバータ74を介してCPU
70からの指示によりランプレギュレータ84が付勢される
ことで露光ランプ22が点灯され、 (図示しない) 走査モ
ータが付勢されて第一キャリッジ20及び第二キャリッジ
30が原稿台10に沿って移動されて、原稿台10に載置され
た原稿Dからの反射光 (画像情報) が、順次、感光体ド
ラム40に伝達される。
【0078】一方、画像形成部6では、原稿Dの画像情
報の読取りが開始された時点で、図示しないモータが付
勢され、感光体ドラム40が所望の速度で回転される。同
時に、帯電装置42のコロナワイヤ42a及びグリッドスク
リーン42bのそれぞれが帯電トランス80a及びグリッド
バイアス電圧調整回路80bにより付勢され、感光体ドラ
ム40へ所望の電荷が供給される。
報の読取りが開始された時点で、図示しないモータが付
勢され、感光体ドラム40が所望の速度で回転される。同
時に、帯電装置42のコロナワイヤ42a及びグリッドスク
リーン42bのそれぞれが帯電トランス80a及びグリッド
バイアス電圧調整回路80bにより付勢され、感光体ドラ
ム40へ所望の電荷が供給される。
【0079】この状態で、感光体ドラム40の表面に、第
1キャリッジ20の第1ミラー26、第2キャリッジ30の第
2ミラー32及び第3ミラー34、結像レンズ36、及び、折
返しミラー38を介して伝達された原稿Dの反射光が結像
され、感光体ドラム40の表面に、原稿Dの画像に対応す
る静電潜像が形成される。
1キャリッジ20の第1ミラー26、第2キャリッジ30の第
2ミラー32及び第3ミラー34、結像レンズ36、及び、折
返しミラー38を介して伝達された原稿Dの反射光が結像
され、感光体ドラム40の表面に、原稿Dの画像に対応す
る静電潜像が形成される。
【0080】このようにして形成された静電潜像は、現
像バイアストランス82を介して所定の現像バイアス電圧
Vdが印加されている現像装置44の現像ローラ44aによ
り供給されるトナーによって現像され、転写装置46を介
して複写用紙Pにトナー像として転写される。
像バイアストランス82を介して所定の現像バイアス電圧
Vdが印加されている現像装置44の現像ローラ44aによ
り供給されるトナーによって現像され、転写装置46を介
して複写用紙Pにトナー像として転写される。
【0081】複写用紙Pに転写されたトナー像は、用紙
Pとともに感光体ドラム40の表面から分離されたのち、
搬送装置60によって定着装置62へ搬送され、定着装置62
を介して用紙Pに固着される。
Pとともに感光体ドラム40の表面から分離されたのち、
搬送装置60によって定着装置62へ搬送され、定着装置62
を介して用紙Pに固着される。
【0082】トナー像が固着された用紙Pは、排出ロー
ラ64を介して装置2の外部に配置されている排出トレイ
66に、順次、排出される。用紙Pにトナー像が転写され
た感光体ドラム40は、そのまま回転され、除電装置48を
介して残存トナーが取り除かれたのち除電されて、次の
画像形成に利用される。なお、複写枚数が2以上の場合
あるいは次の原稿が存在する場合には、上記一連の複写
動作が繰り返されることはいうまでもない。
ラ64を介して装置2の外部に配置されている排出トレイ
66に、順次、排出される。用紙Pにトナー像が転写され
た感光体ドラム40は、そのまま回転され、除電装置48を
介して残存トナーが取り除かれたのち除電されて、次の
画像形成に利用される。なお、複写枚数が2以上の場合
あるいは次の原稿が存在する場合には、上記一連の複写
動作が繰り返されることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、複写によって得られる画像の明るさを
決定する残留電位Vsを変動させる要因であって、
(1) 短期間における感光体の稼動時間と休止時間に対
する変動、 (2) 感光体の温度に対する変動、及び、
(3) 感光体の表面性の変化に対する変動、の全ての要
因に関し、それぞれの補正値を補正関数により算出した
のち残留電位Vsを補正することで、残留電位Vsを一
定に維持できることから、初期感光体あるいはライフ感
光体のいづれの感光体に対しても、画像の明るさを一定
に維持できる。
成装置によれば、複写によって得られる画像の明るさを
決定する残留電位Vsを変動させる要因であって、
(1) 短期間における感光体の稼動時間と休止時間に対
する変動、 (2) 感光体の温度に対する変動、及び、
(3) 感光体の表面性の変化に対する変動、の全ての要
因に関し、それぞれの補正値を補正関数により算出した
のち残留電位Vsを補正することで、残留電位Vsを一
定に維持できることから、初期感光体あるいはライフ感
光体のいづれの感光体に対しても、画像の明るさを一定
に維持できる。
【0084】また、複写された画像の文字部やベタ部の
濃さを支配する帯電電位Voを変動させる要因であっ
て、 (1) 短期間における感光体の稼動時間と休止時間
に対する変動、 (2) 感光体の温度に対する変動、及
び、 (3) 感光体の表面性の変化に対する変動、の全て
の要因に関し、それぞれの補正値を補正関数により算出
したのち帯電電位Voを補正することで、帯電電位Vo
を一定に維持できることから、初期感光体あるいはライ
フ感光体のいづれの感光体に対しても、文字部やベタ部
の濃さを均一に維持できる。この結果、一定かつ安定な
画像濃度を有する複写物が提供される。
濃さを支配する帯電電位Voを変動させる要因であっ
て、 (1) 短期間における感光体の稼動時間と休止時間
に対する変動、 (2) 感光体の温度に対する変動、及
び、 (3) 感光体の表面性の変化に対する変動、の全て
の要因に関し、それぞれの補正値を補正関数により算出
したのち帯電電位Voを補正することで、帯電電位Vo
を一定に維持できることから、初期感光体あるいはライ
フ感光体のいづれの感光体に対しても、文字部やベタ部
の濃さを均一に維持できる。この結果、一定かつ安定な
画像濃度を有する複写物が提供される。
【図1】この発明の実施例が組込まれる複写装置を示す
概略図。
概略図。
【図2】図1の複写装置の多くの要素の電気的接続を概
略的に示すブロック図。
略的に示すブロック図。
【図3】図1の複写装置に含まれる感光体層の残留電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、光量に対する
電位の低下を示すグラフ、及び、 (b) は、 (a) に示
されている変化量を補正するために好適な補正量を示す
グラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、光量に対する
電位の低下を示すグラフ、及び、 (b) は、 (a) に示
されている変化量を補正するために好適な補正量を示す
グラフ。
【図4】図1の複写装置に含まれる感光体層の残留電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、感光体層の温
度に対する電位の変化を示すグラフ、及び、 (b) は、
(a) に示されている変化量を補正するために好適な補
正量を示すグラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、感光体層の温
度に対する電位の変化を示すグラフ、及び、 (b) は、
(a) に示されている変化量を補正するために好適な補
正量を示すグラフ。
【図5】図1の複写装置に含まれる感光体層の表面積が
複写枚数の累計とともに、減少される例を示すグラフ。
複写枚数の累計とともに、減少される例を示すグラフ。
【図6】図1の複写装置に含まれる感光体層の残留電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、光量の変化及
び感光体層の温度に対する電位の変化を示すグラフ、及
び、 (b) は、 (a) に示されている変化量を補正する
ために好適な補正量を示すグラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、光量の変化及
び感光体層の温度に対する電位の変化を示すグラフ、及
び、 (b) は、 (a) に示されている変化量を補正する
ために好適な補正量を示すグラフ。
【図7】図1の複写装置に含まれる感光体層の帯電電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、複写時間に対
する電位の低下を示すグラフ、及び、 (b) は、 (a)
に示されている変化量を補正するために好適な補正量を
示すグラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、複写時間に対
する電位の低下を示すグラフ、及び、 (b) は、 (a)
に示されている変化量を補正するために好適な補正量を
示すグラフ。
【図8】図1の複写装置に含まれる感光体層の帯電電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、感光体層の温
度に対する電位の変化を示すグラフ、及び、 (b) は、
(a) に示されている変化量を補正するために好適な補
正量を示すグラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、感光体層の温
度に対する電位の変化を示すグラフ、及び、 (b) は、
(a) に示されている変化量を補正するために好適な補
正量を示すグラフ。
【図9】図1の複写装置に含まれる感光体層の帯電電位
の変化を示すグラフであって、(a) は、連続複写時間
及び感光体層の温度に対する電位の変化を示すグラフ、
及び、 (b) は、 (a) に示されている変化量を補正す
るために好適な補正量を示すグラフ。
の変化を示すグラフであって、(a) は、連続複写時間
及び感光体層の温度に対する電位の変化を示すグラフ、
及び、 (b) は、 (a) に示されている変化量を補正す
るために好適な補正量を示すグラフ。
2…複写装置 (画像形成装置) 、4…画像読取部、6…
画像形成部、8…制御部、10…原稿台、12…原稿押さ
え、14a,14b…用紙カセット、16…トレイ、20…第一
キャリッジ、22…露光ランプ、24…反射板、26…第1ミ
ラー、30…第二キャリッジ、32…第2ミラー、34…第3
ミラー、36…結像レンズ、38…折返しミラー、40…感光
体、42…帯電装置、42a…コロナワイヤ、42b…グリッ
ドスクリーン、42c…シールドケース、44…現像装置、
44a…現像ローラ、44b…現像ハウジング、46…転写装
置、46a…転写チャージャワイヤ、46b…分離チャージ
ャワイヤ、46c…シールドケース、48…クリーニング除
電装置、48a…クリーニング装置、48b…除電ランプ、
48c…ブレード、48d…タンク、50a及び50b…スロッ
ト、52a及び52b…給紙ローラ、54a及び54b…搬送ロ
ーラ、56…タイミングローラ、58…搬送装置、60…定着
装置、62…排出ローラ、70…CPU、72…メモリ、72a
…ROM、72b…RAM (稼動時間カウンタ及び休止時
間カウンタ) 、74…D/Aコンバータ、76…A/Dコン
バータ、78…不揮発性メモリ (累積複写枚数カウンタ)
、80a…帯電トランス、80b…グリッドバイアス調整
回路、82…現像バイアストランス、84…ランプレギュレ
ータ。
画像形成部、8…制御部、10…原稿台、12…原稿押さ
え、14a,14b…用紙カセット、16…トレイ、20…第一
キャリッジ、22…露光ランプ、24…反射板、26…第1ミ
ラー、30…第二キャリッジ、32…第2ミラー、34…第3
ミラー、36…結像レンズ、38…折返しミラー、40…感光
体、42…帯電装置、42a…コロナワイヤ、42b…グリッ
ドスクリーン、42c…シールドケース、44…現像装置、
44a…現像ローラ、44b…現像ハウジング、46…転写装
置、46a…転写チャージャワイヤ、46b…分離チャージ
ャワイヤ、46c…シールドケース、48…クリーニング除
電装置、48a…クリーニング装置、48b…除電ランプ、
48c…ブレード、48d…タンク、50a及び50b…スロッ
ト、52a及び52b…給紙ローラ、54a及び54b…搬送ロ
ーラ、56…タイミングローラ、58…搬送装置、60…定着
装置、62…排出ローラ、70…CPU、72…メモリ、72a
…ROM、72b…RAM (稼動時間カウンタ及び休止時
間カウンタ) 、74…D/Aコンバータ、76…A/Dコン
バータ、78…不揮発性メモリ (累積複写枚数カウンタ)
、80a…帯電トランス、80b…グリッドバイアス調整
回路、82…現像バイアストランス、84…ランプレギュレ
ータ。
Claims (5)
- 【請求項1】像担持体に光の明暗情報として画像情報を
伝達する画像伝達手段と、 この画像伝達手段により伝達された画像情報に基づいて
画像形成する画像形成手段と、 この画像形成手段が所定時間内に稼動された稼動時間を
計数する第1の計数手段と、 上記画像形成手段が所定時間内で停止されていた停止時
間を計数する第2の計数手段と、 上記画像形成手段により画像形成動作が実行された累積
複写回数を計数する第3の計数手段と、 上記像担持体の表面の温度を計測する温度計測手段と、 上記第1の計数手段、第2の計数手段、第3の計数手
段、及び、温度計測手段のそれぞれから出力される計数
結果及び温度データに基づいて、上記画像形成手段を動
作させる画像形成条件を変化させる画像形成条件制御手
段と、を具備する画像形成装置。 - 【請求項2】前記第1、第2、及び、第3の計測手段
は、前記画像形成条件制御手段内に配置されることを特
徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】静電潜像が形成される感光体と、 この静電潜像が形成されるに先だって、上記感光体に所
定の電位を供給する供給手段と、 照明ランプを含み、複写すべき画像を照明することによ
って得られる反射光をの明暗情報を画像情報として上記
感光体に伝達する手段と、 上記感光体に形成された静電潜像を、現像剤によって現
像する手段と、 この供給手段が上記所定の電位を供給している間、上記
感光体を移動させる駆動手段と、 上記供給手段の第1の動作状態を、上記駆動手段が付勢
されている時間を計数することで監視する第1の監視手
段と、 上記供給手段の第2の動作状態を、上記駆動手段が停止
されている時間を計数することで監視する第2の監視手
段と、 上記感光体への通紙枚数を累計する計数手段と、 上記感光体の表面の温度を計測する計測手段と、 上記第1の監視手段、第2の監視手段、計数手段、及
び、計測手段のそれぞれからそれぞれから出力されるデ
ータに基づいて、上記伝達手段の照明ランプの出力、上
記供給手段から出力される主帯電出力及びグリッドバイ
アス出力、及び、上記現像手段から出力される現像バイ
アスの出力の少なくとも1つを変化させて画像形成条件
を変更する制御手段と、を具備する画像形成装置。 - 【請求項4】前記第1及び第2の監視手段、及び、計数
手段は、前記制御手段内に配置されることを特徴とする
請求項3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】静電潜像が形成される感光体と、この静電
潜像が形成されるに先だって、上記感光体に所定の電位
を供給する供給手段と、照明ランプを含み、複写すべき
画像を照明することによって得られる反射光をの明暗情
報を画像情報として上記感光体に伝達する手段と、上記
感光体に形成された静電潜像を、現像剤によって現像す
る手段と、この供給手段が上記所定の電位を供給してい
る間、上記感光体を移動させる駆動手段と、上記供給手
段の第1の動作状態を、上記駆動手段が付勢されている
時間を計数する第1の計数手段と、上記供給手段の第2
の動作状態を、上記駆動手段が停止されている時間を計
数する第2の計数手段と、上記感光体への通紙枚数を累
計する累計計数手段と、上記感光体の表面の温度を計測
する計測手段と、上記第1及び第2の計数手段、累計計
数手段、及び、温度計測手段のそれぞれから出力される
計数結果及び温度データに基づいて、上記画像形成手段
を動作させる画像形成条件を変化させる画像形成条件制
御手段と、を有し、 Tmを、上記第1の計数手段からの出力値、 Tsを、上記第2の計数手段からの出力値、 Dtを、上記温度計測手段からの出力値、 Nを、上記累計計数手段からの出力値、 f1 及びF1 を、画像形成時間と画像形成休止時間によ
って規定される補正関数、 f2 及びF2 を、感光体表面の温度の変化によって規定
される補正関数、 f3 及びF3 を、累計通紙枚数によって規定される補正
関数、 AJeを、照明ランプの基準出力値、 AJdを、現像手段の現像バイアス出力の基準出力値、 AJVoを、供給手段の基準出力値、 Deを、照明ランプの光量を制御するために照明ランプ
に出力されるべき出力値、 Ddを、現像手段の現像バイアス出力を制御するために
現像手段に出力されるべき出力値、及び、 DVoを、供給手段の主出力及びグリッドバイアス出力の
少なくとも一方の出力を制御するために供給手段に出力
されるべき出力値、とするとき、 De=AJe×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、 Dd=AJd×f1 (Tm,Ts) ×f2 (Dt) ×f
3 (N) 、及び、 DVo=AJVo×F1 (Tm,Ts) ×F2 (Dt) ×F
3 (N) 、が満足されるよう上記画像形成条件を変化さ
せることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319414A JPH07175280A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319414A JPH07175280A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07175280A true JPH07175280A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18109933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5319414A Pending JPH07175280A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07175280A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002006569A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2004205555A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-22 | Konica Minolta Holdings Inc | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
EP1770448A1 (en) * | 2005-09-30 | 2007-04-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Correction of developing bias using the total number of printed pages and the duration of a suspension time in an image forming apparatus |
JP2009288308A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP5319414A patent/JPH07175280A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002006569A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP4566346B2 (ja) * | 2000-06-27 | 2010-10-20 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2004205555A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-22 | Konica Minolta Holdings Inc | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
EP1770448A1 (en) * | 2005-09-30 | 2007-04-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Correction of developing bias using the total number of printed pages and the duration of a suspension time in an image forming apparatus |
JP2007094281A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
US7613408B2 (en) | 2005-09-30 | 2009-11-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus for correcting image formation condition |
JP2009288308A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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