[go: up one dir, main page]

JPH07174061A - 畜力式リコイルスタータ - Google Patents

畜力式リコイルスタータ

Info

Publication number
JPH07174061A
JPH07174061A JP6052883A JP5288394A JPH07174061A JP H07174061 A JPH07174061 A JP H07174061A JP 6052883 A JP6052883 A JP 6052883A JP 5288394 A JP5288394 A JP 5288394A JP H07174061 A JPH07174061 A JP H07174061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
starting direction
recoil
rotation
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6052883A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Onishi
久雄 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUKARI KK
Nikkari Co Ltd
Original Assignee
NITSUKARI KK
Nikkari Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUKARI KK, Nikkari Co Ltd filed Critical NITSUKARI KK
Priority to JP6052883A priority Critical patent/JPH07174061A/ja
Priority to US08/237,827 priority patent/US5537966A/en
Priority to DE0623743T priority patent/DE623743T1/de
Priority to EP94303283A priority patent/EP0623743B1/en
Priority to DE69400598T priority patent/DE69400598T2/de
Publication of JPH07174061A publication Critical patent/JPH07174061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N5/00Starting apparatus having mechanical power storage
    • F02N5/02Starting apparatus having mechanical power storage of spring type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N3/00Other muscle-operated starting apparatus
    • F02N3/02Other muscle-operated starting apparatus having pull-cords

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Springs (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 リコイル式のエンジンスタータをゼンマイバ
ネで畜力し、軽い力でスタートできるようにする。 〔構成〕 エンジン10の回転軸12に取り付けられる
スタートホイル14と、スタートホイル14を始動方向
に駆動するリコイルプーリ16とを切り離し、この間
に、リコイルプーリ16の駆動によって反始動方向に回
転させられる第一ドラム26と、第一ドラム26に連結
されて回転させられる第二ドラム36と、リコイルプー
リ16と第一ドラム26との間に介設される減速機40
と、第一ドラム26と第二ドラム36との連結を断続す
るクラッチ機構28と、第二ドラム36と外部部材30
との間に張り掛けられ、第二ドラム36の反始動方向回
転によって巻き出され、その巻戻力が第二ドラム36に
始動方向回転力として畜力されるゼンマイバネ32と、
第二ドラム36の始動方向回転を規制するロック機構3
4と、ロック機構34の解除とクラッチ機構28の切断
を連動して行う解放機構55とを、設けたことを特徴と
する畜力式リコイルスタータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの始動を
容易にする畜力式リコイルスタータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型の内燃エンジンでは、その始動はリ
コイルされるロープを引っ張るリコイルスタータが装備
されているものが多い。この種のリコイルスタータでエ
ンジンを上手に始動させるにはある種の熟練が必要であ
る。即ち、シリンダ内の空気が圧縮されてプラグが点火
直前になったときに強く引っ張るのがコツである。しか
し、このようなことに不慣れの者や、力の弱い老人、女
子ではこれがなかなか上手に行えない。こういった人達
は一様な強さで、しかも、比較的遅い速度で引っ張るか
ら、火花が小さく、なかなか点火しないのである。特
に、最近のように電子式の点火装置を装備するもので
は、火花が小さく、始動は容易ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するにはセ
ルモータを装備することであるが、セルモータは価格が
高く、且つ、重量が重くなる。特に、草刈機のようにエ
ンジンごと携帯するものにあっては、重量増大は歓迎で
きない。更に、電源の消耗の問題もある。本発明は、こ
のような課題を解決するものであって、リコイルスター
タをゼンマイバネで畜力し、始動回転のときにはこれを
一気に解放して早い速度で回転させ、確実に始動できる
ようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
の第一は、エンジンの回転軸に取り付けられるスタート
ホイルと、スタートホイルを始動方向に駆動するリコイ
ルプーリとを切り離し、この間に、リコイルプーリの駆
動によって反始動方向に回転させられる第一ドラムと、
第一ドラムに連結されて回転させられる第二ドラムと、
リコイルプーリと第一ドラムとの間に介設される減速機
と、第一ドラムと第二ドラムとの連結を断続するクラッ
チ機構と、第二ドラムと外部部材との間に張り掛けら
れ、第二ドラムの反始動方向回転によって巻き出され、
その巻戻力が第二ドラムに始動方向回転力として畜力さ
れるゼンマイバネと、第二ドラムの始動方向回転を規制
するロック機構と、ロック機構の解除とクラッチ機構の
切断を連動して行う解放機構とを、設けたことを特徴と
する畜力式リコイルスタータを提供する。
【0005】又、本発明の第二は、エンジンの回転軸に
取り付けられるスタートホイルと、スタートホイルを始
動方向に駆動するリコイルプーリとを切り離し、この間
に、リコイルプーリの駆動によって反始動方向に回転さ
せられる第一ドラムと、回転可能な第二ドラムと、リコ
イルプーリと第一ドラムとの間に介設される減速機と、
第一ドラムの始動方向回転を許容し、反始動方向回転を
規制するワンウェイクラッチ機構と、第一ドラムと第二
ドラムとの間に張り掛けられ、第一ドラムの始動方向回
転によって巻かれ、その巻戻力が第二ドラムに始動方向
回転力として畜力されるゼンマイバネと、第二ドラムの
始動方向回転を規制するロック機構と、ロック機構を解
除する解放機構とを、設けたことを特徴とする畜力式リ
コイルスタータを提供する。
【0006】更に、本発明の第三は、エンジンの回転軸
に取り付けられるスタートホイルと、スタートホイルを
始動方向に駆動するリコイルプーリとを切り離し、この
間に、リコイルプーリの駆動によって反始動方向に回転
させられる第一ドラムと、回転可能な第二ドラムと、リ
コイルプーリと第一ドラムとの間に介設される減速機
と、第一ドラムの始動方向回転を許容し、反始動方向回
転を規制するワンウェイクラッチ機構と、第一ドラムと
第二ドラムとの間に張り掛けられ、第一ドラムの始動方
向回転によって巻かれ、その巻戻力が第二ドラムに始動
方向回転力として畜力されるゼンマイバネとを、設けた
ことを特徴とする畜力式リコイルスタータを提供する。
【0007】
【作用】以上、いずれの手段をとった場合も、遅い速度
で、しかも、小さな振幅でリコイルプーリを駆動して
も、それを何回か繰り返すことによってその駆動力はゼ
ンマイバネに畜力されるから、スタートホイルには増力
された高速の回転力が付与され、エンジンのスタートが
確実になるとともに、省力的でもある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は第一の発明を示す畜力式リコイルスタータ
の縦断面図、図2は斜視図であるが、本発明における畜
力式リコイルスタータは、エンジン10の回転(出力)
軸12に取り付けられるスタートホイル14と、これを
駆動するリコイルプーリ16とを切り離し、この間に挿
入する形態で設けられる。
【0009】図3はリコイルプーリ16の右側面図であ
るが、リコイルプーリ16は、外周にロープ18が巻き
掛けられて側面にブロック20が突設された公知のリコ
イル機構を有する回転体であり、その傍には、リコイル
プーリ16の一方向の回転でドグ22を介して回転させ
られるスタートホイル14と同じ構造のドライブホイル
24が設けられる。即ち、リコイルプーリ16がリコイ
ルされる図1の右側方から見ての反時計方向回転はフリ
ーであるが、ロープ18を引っ張る時計方向回転のとき
はドライブホイル24に係合してこれを駆動させるので
ある。
【0010】リコイルプーリ16とスタートホイル14
との間には、リコイルプーリ16によってスタートホイ
ル14の始動方向(以下、始動方向という)とは逆の方
向(以下、反始動方向という)に回転させられる第一ド
ラム26と、クラッチ機構28を介して第一ドラム26
で回転させられ、外部部材30との間に張り掛けられた
ゼンマイバネ32を巻き出し、その巻戻力が始動方向回
転力として畜力されるが、ロック機構34によって始動
方向回転を規制される第二ドラム36とが設けられる。
【0011】即ち、ドライブホイル24に駆動軸38を
結合するとともに、駆動軸38を、外周が出力部に形成
され、且つ、出力部の回転方向は入力部とは逆になる遊
星機構型の減速機40に入力軸として突入させ、減速機
40の出力部に第一ドラム26をスライド可能に固嵌す
るのである。これにより、リコイルプーリ16の回転力
は減速機40によって約1/5程度減速され、しかも、
入力軸の回転方向が反転されて第一ドラム26に伝えら
れる。第一ドラム26の外周には第二ドラム36が遊嵌
されており、その対向端面に係合爪28a、28b同士
を係合させたクラッチ機構28が設けられている。
【0012】第一ドラム26がスライドすることでクラ
ッチ機構28が断続する。即ち、第一ドラム26が第二
ドラム36から抜ける方向にスライドすると係合爪28
a、28bは離脱し、入る方向にスライドすると係合爪
28a、28bは係合する。この場合、第一ドラム26
の首部にはワイヤスプリング42が二本起立状態で作用
しており、このワイヤスプリング42を動かすことで第
一ドラム26がスライドするようにしておく。又、ワイ
ヤスプリング42は後述のロック機構34を解除する解
放機構55によって動かされるようになっており、ロッ
ク機構34の解除操作と連動している。更に、第一ドラ
ム26は減速機40との間に張り掛けられるスプリング
44によって常にクラッチ機構28を接続する側に付勢
されている。
【0013】第二ドラム36の外周にはゼンマイバネ3
2の内周側端部が固定されており、ゼンマイバネ32の
外周側端部はドラム形をしている外部部材30に固定さ
れている。図4はゼンマイバネ32の取付け状態を示す
右側面断面図であるが、本例におけるゼンマイバネ32
は形状記憶型のものが使用されており、外部部材30か
ら巻き出るとその変形分だけの巻戻力が働き、これが第
二ドラム36に始動方向回転力として畜力される。尚、
本例の外部部材30は左右に二個設けられているが、こ
れは大きな巻戻力を発生させるためであって、一個であ
ってもよい。
【0014】第二ドラム36にはこれが始動方向に回転
しようとするのを規制するロック機構34が設けられ
る。図5はこのロック機構34を示す右側面断面図であ
るが、第二ドラム36にはラチェットホイル48がリコ
イルプーリ16のブロック20と同じ働きをするブロッ
ク46と一緒に固定されており、ラチェットホイル48
にはピン50の回りを回動可能なロックアーム52が係
合してラチェットホイル48が始動方向に回転しようと
するのを規制している。
【0015】ロックアーム52の傍にはロック機構34
を解除する解放機構55が設けられている。即ち、ピン
54を中心に回動するレバー56が設けられており、レ
バー56を押し下げると、ロックアーム52に作用して
これをラチェットホイル48から離す。尚、レバー56
の傍には前記したワイヤスプリング42が設けられてお
り、レバー56を押し下げるとワイヤスプリング42も
動かして第一ドラム26をスライドさせ、クラッチ機構
28を同時に切断するのは前述したとおりである。
【0016】次に、以上の構成の畜力式リコイルスター
タでエンジン10を始動させる場合について説明する
(この場合、時計方向回転を始動方向回転とする)。先
ず、ロープ18を繰り返し引っ張ってリコイルプーリ1
6を時計方向に回転させ(反時計方向にはフリーにリコ
イルされる)、ドライブホイル24をこの方向に回転さ
せるとともに、この回転力を減速機40で減速し、且
つ、反時計方向に反転して第一ドラム26に伝える。こ
れに伴って第二ドラム36もクラッチ機構28によって
同方向に同じ回転量だけ回転させられ、このとき、ゼン
マイバネ32は外部部材30から巻き出されて第二ドラ
ム36に巻かれる。
【0017】ゼンマイバネ32が第二ドラム36に所定
量巻かれて畜力されると、その巻戻力で第二ドラム36
は時計方向に回転しようとするが、それはロック機構3
4で規制される。第二ドラム36が所定量回転させら
れ、ゼンマイバネ32の巻戻力も充分強くなったときに
解放機構55を働かせてロック機構34を解除するとと
もに、クラッチ機構28を切断する。すると、第二ドラ
ム36だけがゼンマイバネ32の力で時計方向に回り、
これに設けられたブロック46がスタートホイル14の
ドグ22に作用して回転軸12を始動方向に回転させ、
エンジン10をスタートさせる。
【0018】図6は第二の発明を示す畜力式リコイルス
タータの縦断面図であるが、本発明では、第一ドラム2
6と第二ドラム36とを内外周に重合させてその間にゼ
ンマイバネ32を巻き掛け、その巻戻力で第二ドラム3
6を駆動するようにしたものである。具体的には、減速
機40の出力軸58をスタートホイル14側に延ばすと
ともに、これに第一ドラム26を固嵌し、嵌合部を小径
にして第二ドラム36の中まで延ばし、大径にした第二
ドラム36との間にゼンマイバネ32を巻き掛けたもの
である。
【0019】このような構成にすると、リコイルプーリ
16によってゼンマイバネ32を畜力して第二ドラム3
6に時計方向回転力を付与するには、第一ドラム26を
時計方向に回転させるとともに、リコイルプーリ16を
リコイルするときに第一ドラム26が反時計方向に回転
するのを規制する必要がある。このため、本発明では、
第一ドラム26に反時計方向の回転を規制するワンウェ
イクラッチ機構60を組み込んでいる。
【0020】図7はワンウェイクラッチ機構60の右側
面断面図であるが、本例では、第一ドラム26に取り付
けたラチェットホイル62と、フレームに取り付けたロ
ックレバー64とからなるラチェット式のものを示し
た。図8は第二ドラム36の時計方向回転を規制するロ
ック機構34を示す右側面断面図であるが、本例のもの
は、第二ドラム36の時計方向回転を規制するためのロ
ックアーム52を解除する解放機構57がノブ66を有
するもので構成されるものを示した。
【0021】以上により、本発明では、リコイルプーリ
16を始動方向と同じ時計方向に何回か回転させ、ゼン
マイバネ32に所定の力を畜力したなら、解放機構57
を解除して第二ドラム36をゼンマイ32の力で時計方
向に回転させ、これに設けられたブロック46でスター
トホイル14を駆動する。本発明のものは、ゼンマイバ
ネ32を畜力する場合に、第一ドラム26と第二ドラム
36を同じ方向に回転させるものであり、これに伴って
クラッチ機構28のような切断操作を必要としない前記
したワンウェイクラッチ機構60で足りる点に特徴があ
る。又、ゼンマイバネ32は第一ドラム26と第二ドラ
ム36との間に同心に巻かれるから、全体がコンパクト
になる長所もある。
【0022】ところで、このようなゼンマイ32の掛け
方をすると、ロック機構34を解除したときの回転力で
ゼンマイバネ32と第一ドラム26とを止めた箇所に大
きな衝撃が加わってここが折損することがある。図9は
これを防止する構造を示す右側面断面図であるが、第一
ドラム26の外周に係止突起68を、ゼンマイバネ32
の内周端に孔70をそれぞれ形成し、係止突起68を孔
70に嵌入してゼンマイバネ32を第一ドラム26に取
り付ける構造にするのである。そして、この係止突起6
8を、第一ドラム26がゼンマイバネ32を巻く方向に
回転すると入り、弛む方向に回転すると外れる山形の形
状にするのである。具体的には、山形の前面(図9では
右側)の勾配は急に、背面(同じく左側)の勾配は緩や
かにするのである。これにより、第二ドラム36が勢い
良く時計方向に回転し、その回転力がゼンマイ32の内
周端に到達するとその慣性で孔70が係止突起68から
外れて折損を免れる。しかし、第一ドラム26を時計方
向に回転させるときには、係止突起68は自然に孔70
に入り、ゼンマイバネ32を巻くことができる。
【0023】同様なことはエンジン10のスタートホイ
ル14を駆動するブロック46にも言える。畜力された
ゼンマイバネ32の巻戻力でブロック46を駆動すると
き、ブロック46とドグ22の位置があまり離れている
と、その衝撃でスタートホイル14が割れたり、激しい
場合にはエンジン10のクランク軸が曲がったりするこ
とがある。図10はこれを防止するブロック46の左側
面断面図であるが、ブロック46を第二ドラム36に対
してある程度相対的に回転できるように取り付け、ブロ
ック46と第二ドラム36との荷重接触部(本例のよう
に荷重側と反荷重側の両方であってもよい)にゴム等の
緩衝材72を取り付けて衝撃の緩和を図ったものであ
る。
【0024】図11は第三の発明を示す畜力式リコイル
スタータの縦断面図であるが、本発明は、前記した第二
の発明のものからロック機構34と解放機構57を取り
除いたものである。即ち、ゼンマイバネ32の畜力によ
る第二ドラム36の時計方向回転力を別に規制すること
なく、常にスタートホイル14に荷重としてかけておく
のである。
【0025】エンジン10の回転軸12が圧縮行程に入
る前にはスタートホイル14に相当の抵抗が発生するか
ら、この抵抗にゼンマイバネ32の畜力が打ち勝つとス
タートホイル14は始動方向に回転させられるのであ
る。このような構成にしても、スタートホイル14が回
転し出すのはリコイルプーリ16を何回か駆動した後で
あるから、直接リコイルプーリ16を引っ張るよりもは
るかに増力されたものになり、確実な始動が可能であ
る。本発明のものは、構造が簡単になるとともに、第二
ドラム36のブロック46は常にスタートホイル14の
ドグ20に当たった状態から始動するから、衝撃が小さ
くてすむ利点がある。
【0026】この他、以上のリコイルプーリ16とドラ
イブホイル24とはケース74に収容され、エンジン1
0に植立されたボルト76でスペーサ78を用いてスタ
ートホイル14から一定間隔離して支持されている。
又、第一ドラム26や第二ドラム36等の回転体も同じ
くボルト76やスペーサ78で所定の位置に保持される
プレート80等で回転可能に支持されている。
【0027】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、遅い速度で、しかも、小さな振幅で始動操作をした
としても、その力はゼンマイによって強い力となって畜
力されるから、操作力が弱くてもエンジンを確実に始動
させることができる。そして、そのための構成は、スタ
ートホイルとリコイルプーリとを切り離し、しかも切り
離されたスタートホイルとリコイルプーリはそのままの
構造のものでよく、間にできた空間に本発明に係るリコ
イルスタータを単に挿設すればよいのであるから、組付
けが容易である上、既存のリコイルスタータでも簡単に
変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の畜力式リコイルスタータの縦断面
図である。
【図2】第一の発明の畜力式リコイルスタータの斜視図
である。
【図3】リコイルスタータのスタートホイルを示す右側
面図である。
【図4】第一の発明のゼンマイの巻き方を示す右側面断
面図である。
【図5】第一の発明のラチェットを示す右側面断面図で
ある。
【図6】第二の発明の畜力式リコイルスタータの縦断面
図である。
【図7】第二の発明のワンウェイクラッチを示す右側面
断面図である。
【図8】第二の発明のラチェットを示す右側面断面図で
ある。
【図9】第二の発明のゼンマイの巻き方を示す右側面断
面図である。
【図10】第二の発明の第二ドラムのブロックを示す左
側面断面図である。
【図11】第三の発明の畜力式リコイルスタータの縦断
面図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 エンジンの回転軸 14 スタートホイル 16 リコイルプーリ 26 第一ドラム 28 クラッチ機構 30 外部部材 32 ゼンマイバネ 34 ロック機構 36 第二ドラム 40 減速機 46 ブロック 55 解放機構 57 解放機構 60 ワンウェイクラッチ機構 68 係止突起 70 孔 72 緩衝材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転軸に取り付けられるスタ
    ートホイルと、スタートホイルを始動方向に駆動するリ
    コイルプーリとを切り離し、この間に、リコイルプーリ
    の駆動によって反始動方向に回転させられる第一ドラム
    と、第一ドラムに連結されて回転させられる第二ドラム
    と、リコイルプーリと第一ドラムとの間に介設される減
    速機と、第一ドラムと第二ドラムとの連結を断続するク
    ラッチ機構と、第二ドラムと外部部材との間に張り掛け
    られ、第二ドラムの反始動方向回転によって巻き出さ
    れ、その巻戻力が第二ドラムに始動方向回転力として畜
    力されるゼンマイバネと、第二ドラムの始動方向回転を
    規制するロック機構と、ロック機構の解除とクラッチ機
    構の切断を連動して行う解放機構とを、設けたことを特
    徴とする畜力式リコイルスタータ。
  2. 【請求項2】 エンジンの回転軸に取り付けられるスタ
    ートホイルと、スタートホイルを始動方向に駆動するリ
    コイルプーリとを切り離し、この間に、リコイルプーリ
    の駆動によって反始動方向に回転させられる第一ドラム
    と、回転可能な第二ドラムと、リコイルプーリと第一ド
    ラムとの間に介設される減速機と、第一ドラムの始動方
    向回転を許容し、反始動方向回転を規制するワンウェイ
    クラッチ機構と、第一ドラムと第二ドラムとの間に張り
    掛けられ、第一ドラムの始動方向回転によって巻かれ、
    その巻戻力が第二ドラムに始動方向回転力として畜力さ
    れるゼンマイバネと、第二ドラムの始動方向回転を規制
    するロック機構と、ロック機構を解除する解放機構と
    を、設けたことを特徴とする畜力式リコイルスタータ。
  3. 【請求項3】 エンジンの回転軸に取り付けられるスタ
    ートホイルと、スタートホイルを始動方向に駆動するリ
    コイルプーリとを切り離し、この間に、リコイルプーリ
    の駆動によって反始動方向に回転させられる第一ドラム
    と、回転可能な第二ドラムと、リコイルプーリと第一ド
    ラムとの間に介設される減速機と、第一ドラムの始動方
    向回転を許容し、反始動方向回転を規制するワンウェイ
    クラッチ機構と、第一ドラムと第二ドラムとの間に張り
    掛けられ、第一ドラムの始動方向回転によって巻かれ、
    その巻戻力が第二ドラムに始動方向回転力として畜力さ
    れるゼンマイバネとを、設けたことを特徴とする畜力式
    リコイルスタータ。
  4. 【請求項4】 スタートホイルを回転させるために第二
    ドラムに取り付けられるブロックを、第二ドラムに対し
    て所定角度相対回転可能に取り付けるとともに、第二ド
    ラムとブロックとの荷重接触部に緩衝材を介設したこと
    を特徴とする請求項1乃至3の畜力式リコイルスター
    タ。
  5. 【請求項5】 第一ドラムの外周に係止突起を、ゼンマ
    イバネの内周端に孔をそれぞれ形成し、係止突起を孔に
    嵌入してゼンマイバネを第一ドラムに取り付ける構造に
    するとともに、係止突起を、第一ドラムがゼンマイバネ
    を巻く方向に回転すると入り、弛む方向に回転すると外
    れる山形の形状にしたことを特徴とする請求項2乃至4
    の畜力式リコイルスタータ。
JP6052883A 1993-05-07 1994-02-24 畜力式リコイルスタータ Pending JPH07174061A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052883A JPH07174061A (ja) 1993-05-07 1994-02-24 畜力式リコイルスタータ
US08/237,827 US5537966A (en) 1993-05-07 1994-05-04 Power storage type recoil starter
DE0623743T DE623743T1 (de) 1993-05-07 1994-05-06 Teilstartvorrichtung mit Energiespeicherung.
EP94303283A EP0623743B1 (en) 1993-05-07 1994-05-06 Power storage type recoil starter
DE69400598T DE69400598T2 (de) 1993-05-07 1994-05-06 Seilstartvorrichtung mit Energiespeicherung

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13142193 1993-05-07
JP5-131421 1993-10-29
JP5-294542 1993-10-29
JP29454293 1993-10-29
JP6052883A JPH07174061A (ja) 1993-05-07 1994-02-24 畜力式リコイルスタータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07174061A true JPH07174061A (ja) 1995-07-11

Family

ID=27294780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6052883A Pending JPH07174061A (ja) 1993-05-07 1994-02-24 畜力式リコイルスタータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5537966A (ja)
EP (1) EP0623743B1 (ja)
JP (1) JPH07174061A (ja)
DE (2) DE69400598T2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827055B2 (en) 2003-02-28 2004-12-07 Starting Industrial Co., Ltd. Recoil starter of force accumulation type
US6959681B2 (en) 2003-02-19 2005-11-01 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Engine starter
US7004139B2 (en) 2004-03-09 2006-02-28 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Engine starter
US7128040B2 (en) 2004-03-09 2006-10-31 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Apparatus for preventing cutting of spiral spring for engine starter
JP2006307836A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Electrolux Home Products Inc 動力学的に骨の折れない引っ張り始動
WO2006132061A1 (ja) * 2005-06-08 2006-12-14 Starting Industrial Co., Ltd. 小型エンジンの始動装置
JP2011157839A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Starting Industrial Co Ltd 小型エンジンの始動装置
CN103498746A (zh) * 2013-09-25 2014-01-08 白文广 风冷柴油机免拉起动器起动保护装置

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9503488D0 (en) * 1995-02-22 1995-04-12 Pentham Ltd Pentham starter
US6622683B2 (en) 1998-10-30 2003-09-23 Briggs & Stratton Corporation Engine starting and stopping device
US6230678B1 (en) 1998-10-30 2001-05-15 Briggs & Stratton Corporation Starting and stopping device for internal combustion engine
US6615787B2 (en) 1998-10-30 2003-09-09 Briggs & Stratton Corporation Engine starting and stopping device
US6647942B2 (en) 1998-10-30 2003-11-18 Briggs & Stratton Corporation Engine starting and stopping device
US6595176B2 (en) 1998-10-30 2003-07-22 Briggs & Stratton Corporation Engine starting and stopping device
US6508220B1 (en) * 1999-08-25 2003-01-21 Kioritz Corporation Starter
JP3905689B2 (ja) * 2000-05-24 2007-04-18 株式会社共立 リコイルスタータ装置
JP2002285940A (ja) * 2001-01-16 2002-10-03 Kioritz Corp スタータ装置
JP2002327666A (ja) 2001-03-01 2002-11-15 Starting Ind Co Ltd スタータ装置
DE60218923T2 (de) * 2001-04-27 2007-12-06 Maruyama Mfg. Co., Inc. Startvorrichtungen für Brennkraftmaschinen
JP2003148305A (ja) 2001-11-16 2003-05-21 Starting Ind Co Ltd リコイルスタータ
JP2003222064A (ja) 2002-01-31 2003-08-08 Kioritz Corp 背負式動力作業機用リコイルスタータ装置
KR100962156B1 (ko) * 2002-05-20 2010-06-10 스타팅 고교 가부시키가이샤 리코일 시동기
US6782863B2 (en) 2002-10-08 2004-08-31 Mtd Products Inc. Spring release starter
US7191752B2 (en) * 2004-05-14 2007-03-20 Husqvarna Outdoor Products Inc. Energy storing starter assembly
JP4376193B2 (ja) * 2005-02-08 2009-12-02 ハスクバーナ・ゼノア株式会社 エンジン始動装置とエンジンとの間の動力伝達機構
US7600505B2 (en) * 2005-03-29 2009-10-13 Walbro Engine Management, L.L.C. Fuel system purge and starter system
CN101252966B (zh) 2005-05-26 2012-07-18 菲舍尔和佩克尔保健有限公司 呼吸辅助设备
US7506697B2 (en) 2005-11-15 2009-03-24 David C Pflieger Recoil auger with clutch bearing
EP1973577B1 (en) 2005-12-15 2012-08-01 Fisher & Paykel Healthcare Limited Breathing assistance apparatus with thermal disinfection conduit
CN101189427B (zh) * 2005-12-20 2011-08-17 富世华智诺株式会社 发动机起动装置
US7252065B1 (en) 2006-05-11 2007-08-07 Husqvarna Outdoor Products Inc. Energy storing starting device
US7574988B1 (en) 2008-03-17 2009-08-18 Briggs And Stratton Corporation Engine starter assembly
CN101307743B (zh) * 2008-06-03 2010-10-13 陆明 柴油机免摇启动机
US8132553B2 (en) * 2008-12-03 2012-03-13 Techtronic Outdoor Products Technology Limited Recoil starter system
US8291879B2 (en) * 2008-12-03 2012-10-23 Techtronic Outdoor Products Technology Limited Recoil starter system
DE102009058971A1 (de) * 2009-12-18 2011-06-22 Andreas Stihl AG & Co. KG, 71336 Verfahren und Vorrichtung zur Bereitstellung elektrischer Energie für ein Motorsteuergerät
DE102013012138B3 (de) 2013-07-19 2014-10-23 Veit Müller Vorrichtung zur mechanischen Energiespeicherung von elektrischer Energie/ Axialbewegungsspeicher-sammler
CN103742327B (zh) * 2014-01-24 2016-08-17 台州市伊牧精密机械有限公司 一种内燃机启动盘
DE202016002454U1 (de) 2016-04-19 2016-10-20 Ina Müller Vorrichtung zur mechanischen Energiespeicherung von elektrischer Energie/ Axialbewegungsspeicher-sammler mit Drehantriebersatz- bzw. Notrückstellsystem bei Motordefekt oder Netzausfall
DE102018216173A1 (de) * 2018-09-21 2020-03-26 Robert Bosch Gmbh Baugruppe für ein automatisiertes Parkbremssystem eines Fahrzeuges, Verfahren zur Absicherung eines automatisierten Parkvorgangs eines Fahrzeuges und Fahrzeug

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3010443A (en) * 1959-03-19 1961-11-28 Garland E Lyvers Engine starting device
US3140703A (en) * 1960-10-18 1964-07-14 William H Barr Cam energized engine starter
US3216528A (en) * 1963-12-23 1965-11-09 John H Hartman Jr Spring motor drive
US3306277A (en) * 1964-10-23 1967-02-28 Mcculloch Corp Spring starter for internal combustion engines
US3861374A (en) * 1971-05-05 1975-01-21 Mccullock Corp Lightweight chain saw with engine restarting system and method and apparatus for restarting a warm internal combustion engine

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6959681B2 (en) 2003-02-19 2005-11-01 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Engine starter
US6827055B2 (en) 2003-02-28 2004-12-07 Starting Industrial Co., Ltd. Recoil starter of force accumulation type
US7004139B2 (en) 2004-03-09 2006-02-28 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Engine starter
US7128040B2 (en) 2004-03-09 2006-10-31 Kyodo Rubber Industries Co., Ltd. Apparatus for preventing cutting of spiral spring for engine starter
JP2006307836A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Electrolux Home Products Inc 動力学的に骨の折れない引っ張り始動
WO2006132061A1 (ja) * 2005-06-08 2006-12-14 Starting Industrial Co., Ltd. 小型エンジンの始動装置
JP2006342717A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Starting Ind Co Ltd 小型エンジンの始動装置
US7721698B2 (en) 2005-06-08 2010-05-25 Starting Industrial Co., Ltd. Starter of small engine
JP4667125B2 (ja) * 2005-06-08 2011-04-06 スターテング工業株式会社 小型エンジンの始動装置
JP2011157839A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Starting Industrial Co Ltd 小型エンジンの始動装置
CN103498746A (zh) * 2013-09-25 2014-01-08 白文广 风冷柴油机免拉起动器起动保护装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0623743A1 (en) 1994-11-09
US5537966A (en) 1996-07-23
DE623743T1 (de) 1995-07-06
EP0623743B1 (en) 1996-09-25
DE69400598D1 (de) 1996-10-31
DE69400598T2 (de) 1997-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07174061A (ja) 畜力式リコイルスタータ
JP3712615B2 (ja) 内燃エンジン用始動停止装置
EP1312798B1 (en) Recoil starter
US6758181B2 (en) Starter
JP2002138929A (ja) リコイルスタータ
US7721698B2 (en) Starter of small engine
JP3274671B2 (ja) スタータ装置
US3140703A (en) Cam energized engine starter
JPH0717810Y2 (ja) 蓄力式始動装置
JPH0616964Y2 (ja) リコイルスタータ
JPS5867965A (ja) 内燃機関の始動装置
JP2532927B2 (ja) 小型エンジンの始動装置
US3149621A (en) Turning device for rotatable shafts
US3783851A (en) Rewind starter
JP3080656U (ja) 草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータ
JPS581659Y2 (ja) エンジン始動装置
JPH0724614Y2 (ja) 内燃機関用始動装置
JPS581656Y2 (ja) 小型内燃機関の始動装置におけるロック機構
JP2003013827A (ja) エンジンのリコイルスタータ
JPS581660Y2 (ja) エンジン始動装置
JP3701598B2 (ja) スタータ装置
JPS5823004Y2 (ja) 小型内燃機関の始動装置におけるロック機構
JPH03258969A (ja) 小型エンジンの始動装置
JP2001050145A (ja) エンジン始動装置
MXPA97006340A (en) Start motor mecan