JPH07172365A - 自転車および自転車用サドル、フレーム、ハンドル、フォーク - Google Patents
自転車および自転車用サドル、フレーム、ハンドル、フォークInfo
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- JPH07172365A JPH07172365A JP34545393A JP34545393A JPH07172365A JP H07172365 A JPH07172365 A JP H07172365A JP 34545393 A JP34545393 A JP 34545393A JP 34545393 A JP34545393 A JP 34545393A JP H07172365 A JPH07172365 A JP H07172365A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 重量の軽減化に寄与すると製造工程の簡略化
が可能な自転車およびその部品を提供する。 【構成】 フレーム2は、フォーク支持パイプ10、立
ちパイプ11、斜パイプ12、補助パイプ13、ペダル
支持部15、車輪支持パイプ16、補強パイプ17によ
って構成されており、パイプ同志の接合は、一方のパイ
プの側面に他方のパイプの端面が直接当接されてスポッ
ト溶接されている。
が可能な自転車およびその部品を提供する。 【構成】 フレーム2は、フォーク支持パイプ10、立
ちパイプ11、斜パイプ12、補助パイプ13、ペダル
支持部15、車輪支持パイプ16、補強パイプ17によ
って構成されており、パイプ同志の接合は、一方のパイ
プの側面に他方のパイプの端面が直接当接されてスポッ
ト溶接されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車およびその構成
部品に関するものである。より具体的には、本発明は、
自転車、サドル、フレーム、ハンドル、フォークに関す
るものである。
部品に関するものである。より具体的には、本発明は、
自転車、サドル、フレーム、ハンドル、フォークに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自転車は、最も手軽な乗物として、一般
に広く普及している。自転車の構成は周知の通り、骨格
を成すフレームおよびフロントフォークに、サドル、ハ
ンドル、タイヤ等の部品が取り付けられたものである。
に広く普及している。自転車の構成は周知の通り、骨格
を成すフレームおよびフロントフォークに、サドル、ハ
ンドル、タイヤ等の部品が取り付けられたものである。
【0003】ここで上記した自転車の構成部品の内、骨
格を成すフレームおよびフロントフォークは、所定の寸
法に切断された鋼パイプを接合することによって構成さ
れている。そしてフレーム等での各パイプの接合構造
は、従来技術においては真鍮蝋付けによるものが一般に
採用されていた。以下従来技術におけるフレーム等での
各パイプの接合構造について説明する。図17は、従来
技術における自転車用フレームのペダル取り付け部の分
解斜視図である。
格を成すフレームおよびフロントフォークは、所定の寸
法に切断された鋼パイプを接合することによって構成さ
れている。そしてフレーム等での各パイプの接合構造
は、従来技術においては真鍮蝋付けによるものが一般に
採用されていた。以下従来技術におけるフレーム等での
各パイプの接合構造について説明する。図17は、従来
技術における自転車用フレームのペダル取り付け部の分
解斜視図である。
【0004】従来技術のフレームでは、図17の様にペ
ダル取り付け部101に予め接続短管102,103,
104,105が一体的に取り付けられている。そして
接続短管102,103,104,105に、それぞれ
立ちパイプ107、斜パイプ108、車輪支持パイプ1
09,110が挿入され、真鍮蝋によって接続されてい
た。またフレームとその他の付属品との取り付け構造、
および付属品同志の取り付け構造は、ネジによる構成が
多用されていた。
ダル取り付け部101に予め接続短管102,103,
104,105が一体的に取り付けられている。そして
接続短管102,103,104,105に、それぞれ
立ちパイプ107、斜パイプ108、車輪支持パイプ1
09,110が挿入され、真鍮蝋によって接続されてい
た。またフレームとその他の付属品との取り付け構造、
および付属品同志の取り付け構造は、ネジによる構成が
多用されていた。
【0005】即ちネジによる場合は、一部に切り欠き部
を有する環状の締めつけ具を取り付け、他方の部材を締
めつけ部の環状部内に挿入し、ネジによって締めつける
ものであった。例えばハンドルでは、ハンドルポストに
締めつけ具が設けられており、該締めつけ具にハンドル
本体が挿通されていた。またサドルでは、サドル本体側
に締めつけ具が設けられており、サドルポストの先端部
分が締めつけ具に装着されていた。
を有する環状の締めつけ具を取り付け、他方の部材を締
めつけ部の環状部内に挿入し、ネジによって締めつける
ものであった。例えばハンドルでは、ハンドルポストに
締めつけ具が設けられており、該締めつけ具にハンドル
本体が挿通されていた。またサドルでは、サドル本体側
に締めつけ具が設けられており、サドルポストの先端部
分が締めつけ具に装着されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで自転車は、原
動機を有せず、もっぱら人力によって移動するものであ
るから、重量の軽量化の要請は極めて強い。そこで各種
の改良が試みられてはいるものの、またまだ改良の余地
を残すものであった。即ち従来技術の自転車は、フレー
ム等が真鍮蝋によって接合されていたので、接続部分に
接続短管を設け、当該接続短管に他のパイプを挿入する
ことが必要であった。しかし従来技術の構造によると、
接続部分においては、立ちパイプ等と接続短管の二重構
造となるため、どうしても重量が重くなってしまう問題
があった。
動機を有せず、もっぱら人力によって移動するものであ
るから、重量の軽量化の要請は極めて強い。そこで各種
の改良が試みられてはいるものの、またまだ改良の余地
を残すものであった。即ち従来技術の自転車は、フレー
ム等が真鍮蝋によって接合されていたので、接続部分に
接続短管を設け、当該接続短管に他のパイプを挿入する
ことが必要であった。しかし従来技術の構造によると、
接続部分においては、立ちパイプ等と接続短管の二重構
造となるため、どうしても重量が重くなってしまう問題
があった。
【0007】また従来技術の自転車では、付属部品の取
り付けに環状の締めつけ具が用いられていたため、付属
部品の取り付け部でもパイプと締めつけ具が二重構造と
なっており、重量軽減の妨げとなっていた。さらに従来
技術の自転車は、フレーム等においては、パイプに接続
短管を取り付ける工程と、接続短管に他のパイプを取り
付ける工程が必要であり、製造工程が複雑であると言う
問題があった。これは付属部品の取り付け部分について
も同様であり、例えばハンドルポストに締めつけ具を溶
接する工程と、締めつけ具にハンドル本体を挿通する工
程が必要であり、改善が望まれていた。加えて従来技術
では、フレーム等は真鍮蝋によって接合されていたの
で、パイプの接合作業に熟練を要する問題があった。そ
のため従来技術の自転車は製造の機械化が困難であっ
た。
り付けに環状の締めつけ具が用いられていたため、付属
部品の取り付け部でもパイプと締めつけ具が二重構造と
なっており、重量軽減の妨げとなっていた。さらに従来
技術の自転車は、フレーム等においては、パイプに接続
短管を取り付ける工程と、接続短管に他のパイプを取り
付ける工程が必要であり、製造工程が複雑であると言う
問題があった。これは付属部品の取り付け部分について
も同様であり、例えばハンドルポストに締めつけ具を溶
接する工程と、締めつけ具にハンドル本体を挿通する工
程が必要であり、改善が望まれていた。加えて従来技術
では、フレーム等は真鍮蝋によって接合されていたの
で、パイプの接合作業に熟練を要する問題があった。そ
のため従来技術の自転車は製造の機械化が困難であっ
た。
【0008】さらに従来技術の自転車では、サドル本体
は、サドルポストに締めつけ具を介して取り付けられて
おり、サドルポストの先端は開放されていた。そのため
サドルポストの先端から雨水が侵入し、フレームの立ち
パイプ内に水が溜まってしまう問題があった。その結果
従来技術の自転車は、長期の内に立ちパイプ内が腐食す
る問題があった。フレームの立ちパイプ内に溜まった水
を排出するために、立ちパイプの下端に孔を設ける方策
が考えられるが、従来技術の自転車では、立ちパイプの
下端は、接続短管内に挿入されていて二重構造になって
おり、孔を設けることは容易ではなかった。
は、サドルポストに締めつけ具を介して取り付けられて
おり、サドルポストの先端は開放されていた。そのため
サドルポストの先端から雨水が侵入し、フレームの立ち
パイプ内に水が溜まってしまう問題があった。その結果
従来技術の自転車は、長期の内に立ちパイプ内が腐食す
る問題があった。フレームの立ちパイプ内に溜まった水
を排出するために、立ちパイプの下端に孔を設ける方策
が考えられるが、従来技術の自転車では、立ちパイプの
下端は、接続短管内に挿入されていて二重構造になって
おり、孔を設けることは容易ではなかった。
【0009】また同じくハンドルポストについても、フ
レームに接続する為のネジがハンドルポストの上端に設
けられており、ネジの隙間からハンドルポスト内に水が
侵入する問題があった。本発明は、従来技術の上記した
問題点に着目し、重量の軽減化に寄与することができる
自転車およびその部品を提供することを目的とする。ま
た併せて本発明は、製造工程の簡略化に寄与することが
できる自転車およびその部品を提供することを目的とす
る。
レームに接続する為のネジがハンドルポストの上端に設
けられており、ネジの隙間からハンドルポスト内に水が
侵入する問題があった。本発明は、従来技術の上記した
問題点に着目し、重量の軽減化に寄与することができる
自転車およびその部品を提供することを目的とする。ま
た併せて本発明は、製造工程の簡略化に寄与することが
できる自転車およびその部品を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するための本発明は、パイプ同志、あるいはパイプと
他部材との接合部が、スポット溶接による溶接接合によ
って構成されていることを特徴とする自転車である。
成するための本発明は、パイプ同志、あるいはパイプと
他部材との接合部が、スポット溶接による溶接接合によ
って構成されていることを特徴とする自転車である。
【0011】また同様の目的を達成するための自転車用
サドルの発明は、尻置き部と該尻置き部を支える支持棒
から成るサドル本体と、サドルポストによって構成され
る自転車用サドルにおいて、サドルポストの上部には板
体が一体的に設けられ、該板体には押さえ板が締結要素
によって取り付けられており、サドル本体の支持棒は、
前記板体と押さえ板の間に挟持されてサドル本体がサド
ルポストに固定されていることを特徴とするものであ
る。
サドルの発明は、尻置き部と該尻置き部を支える支持棒
から成るサドル本体と、サドルポストによって構成され
る自転車用サドルにおいて、サドルポストの上部には板
体が一体的に設けられ、該板体には押さえ板が締結要素
によって取り付けられており、サドル本体の支持棒は、
前記板体と押さえ板の間に挟持されてサドル本体がサド
ルポストに固定されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】また同様の目的のためのフレームの発明
は、所定の寸法の複数のパイプが互いに接合されて成る
自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接合は、一方
のパイプの側面に他方のパイプの端面が直接当接されて
スポット溶接されていることを特徴とする自転車用フレ
ームである。尚本明細書中で、「パイプ」とは、引き抜
きや、押出によって成形された管を所定の寸法に切断し
たものだけでなく、棒材をなかぐり加工して管状に成形
したものも含む概念である。従って、ペダル支持部の様
な、なかぐり加工によって製造される場合がある部材
も、「パイプ」の概念に含まれる。
は、所定の寸法の複数のパイプが互いに接合されて成る
自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接合は、一方
のパイプの側面に他方のパイプの端面が直接当接されて
スポット溶接されていることを特徴とする自転車用フレ
ームである。尚本明細書中で、「パイプ」とは、引き抜
きや、押出によって成形された管を所定の寸法に切断し
たものだけでなく、棒材をなかぐり加工して管状に成形
したものも含む概念である。従って、ペダル支持部の様
な、なかぐり加工によって製造される場合がある部材
も、「パイプ」の概念に含まれる。
【0013】さらにもう一つのフレームの発明は、所定
の寸法に切断された複数のパイプが互いに接合されて成
る自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接合部で
は、一方のパイプは曲部を有して他方のパイプと平行に
配され、両者の側面同志が溶接されていることを特徴と
する自転車用フレームである。
の寸法に切断された複数のパイプが互いに接合されて成
る自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接合部で
は、一方のパイプは曲部を有して他方のパイプと平行に
配され、両者の側面同志が溶接されていることを特徴と
する自転車用フレームである。
【0014】さらにハンドルに注目して同様の目的を達
成するものとして、ハンドル本体とハンドルポストより
成る自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポストは断面
が楕円形であり、ハンドル本体に直接溶接されているこ
とを特徴とする自転車用ハンドルがある。
成するものとして、ハンドル本体とハンドルポストより
成る自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポストは断面
が楕円形であり、ハンドル本体に直接溶接されているこ
とを特徴とする自転車用ハンドルがある。
【0015】また同様の目的を達成するためのフォーク
の発明は、接続パイプ、水平部および車輪支持パイプか
らなる自転車用フォークにおいて、水平部と車輪支持パ
イプはスポット溶接による突き合わせ構造であることを
特徴とする自転車用フォークである。
の発明は、接続パイプ、水平部および車輪支持パイプか
らなる自転車用フォークにおいて、水平部と車輪支持パ
イプはスポット溶接による突き合わせ構造であることを
特徴とする自転車用フォークである。
【0016】さらにもう一つのフォークの発明は、接続
パイプ、水平部および車輪支持パイプからなる自転車用
フォークにおいて、水平部と車輪支持パイプは継ぎ目の
無い一本のパイプを曲げて構成されており、接続パイプ
は、前記一本のパイプの水平部に直接溶接されているこ
とを特徴とする自転車用フォークである。
パイプ、水平部および車輪支持パイプからなる自転車用
フォークにおいて、水平部と車輪支持パイプは継ぎ目の
無い一本のパイプを曲げて構成されており、接続パイプ
は、前記一本のパイプの水平部に直接溶接されているこ
とを特徴とする自転車用フォークである。
【0017】
【作用】以上の発明の自転車および自転車用部品は、パ
イプと他部材との接合がスポット溶接による溶接接合に
よって構成されているので、接続部分に接続短管は不要
である。そのため本発明の自転車等では、接続部分が単
にパイプだけであって一重である。
イプと他部材との接合がスポット溶接による溶接接合に
よって構成されているので、接続部分に接続短管は不要
である。そのため本発明の自転車等では、接続部分が単
にパイプだけであって一重である。
【0018】請求項2記載のサドルでは、サドル本体の
サドルポストへの固定は、板体と押さえ板との間に支持
棒を挟むことによって行われる。また板体はサドルポス
トの頂面にあるため、サドルポストの先端は板体によっ
て封鎖されている。
サドルポストへの固定は、板体と押さえ板との間に支持
棒を挟むことによって行われる。また板体はサドルポス
トの頂面にあるため、サドルポストの先端は板体によっ
て封鎖されている。
【0019】請求項4記載のフレームの、パイプ同志の
接合部では、一方のパイプは曲部を有して他方のパイプ
と平行に配され、両者の側面同志が溶接されている。そ
のため請求項4記載のフレームでは、パイプ同志の接着
面積が広い。
接合部では、一方のパイプは曲部を有して他方のパイプ
と平行に配され、両者の側面同志が溶接されている。そ
のため請求項4記載のフレームでは、パイプ同志の接着
面積が広い。
【0020】請求項5記載の発明では、ハンドルポスト
がハンドル本体に直接溶接されているため、ハンドルポ
ストとハンドル本体の接合部分に二重構造の部分ができ
ない。また請求項5記載の発明では、ハンドルポストの
断面が楕円形であるため、ハンドル本体との接合面積が
広い。
がハンドル本体に直接溶接されているため、ハンドルポ
ストとハンドル本体の接合部分に二重構造の部分ができ
ない。また請求項5記載の発明では、ハンドルポストの
断面が楕円形であるため、ハンドル本体との接合面積が
広い。
【0021】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例における自転車
の正面図である。図2は、本発明の変形実施例における
自転車の正面図である。図3は、図1の自転車のフレー
ムのフロントフォーク接続部分の詳細図である。図4
は、図3のフレームのフロントフォーク接続部分の製造
工程を示す説明図である。図5は、本発明の変形実施例
における自転車用フレームのフロントフォーク接続部分
の詳細図である。図6は、図1の自転車のフレームにお
ける立ちパイプと補助パイプの接合部の詳細図である。
図7は、図1のA−A断面図である。図8は、本発明の
変形実施例の自転車用フレームのペダル取り付け部の詳
細図である。図9は、本発明の変形実施例の自転車用フ
レームのリアフォーク部分の詳細図である。
明する。図1は、本発明の具体的実施例における自転車
の正面図である。図2は、本発明の変形実施例における
自転車の正面図である。図3は、図1の自転車のフレー
ムのフロントフォーク接続部分の詳細図である。図4
は、図3のフレームのフロントフォーク接続部分の製造
工程を示す説明図である。図5は、本発明の変形実施例
における自転車用フレームのフロントフォーク接続部分
の詳細図である。図6は、図1の自転車のフレームにお
ける立ちパイプと補助パイプの接合部の詳細図である。
図7は、図1のA−A断面図である。図8は、本発明の
変形実施例の自転車用フレームのペダル取り付け部の詳
細図である。図9は、本発明の変形実施例の自転車用フ
レームのリアフォーク部分の詳細図である。
【0022】図10は、図1の自転車用フロントフォー
クの正面図(a),側面図(b)および平面図(c)で
ある。図11および図12は、本発明の変形実施例の自
転車用フロントフォークの要部正面図である。図13
は、図1のB−B断面図である。図14は、本発明の具
体的実施例のサドルの分解斜視図である。図15は、本
発明の具体的実施例におけるサドルの要部正面断面図で
ある。図16は、本発明の変形実施例におけるサドルの
要部正面断面図である。
クの正面図(a),側面図(b)および平面図(c)で
ある。図11および図12は、本発明の変形実施例の自
転車用フロントフォークの要部正面図である。図13
は、図1のB−B断面図である。図14は、本発明の具
体的実施例のサドルの分解斜視図である。図15は、本
発明の具体的実施例におけるサドルの要部正面断面図で
ある。図16は、本発明の変形実施例におけるサドルの
要部正面断面図である。
【0023】図1において、1は本発明の具体的実施例
の自転車を示す。本実施例の自転車の構成部品の種類
は、公知のものと同様であり、フレーム2,フロントフ
ォーク3、ハンドル5、サドル6、車輪7,8および図
示しないペダルから構成される。そして本実施例の自転
車で特記するべき点は、フレーム2およびフロントフォ
ーク3がスポット溶接による溶接構造によって構成され
ている点である。またハンドル5およびサドル6にスポ
ット溶接構造が多用されている点でも本実施例の自転車
は特異である。
の自転車を示す。本実施例の自転車の構成部品の種類
は、公知のものと同様であり、フレーム2,フロントフ
ォーク3、ハンドル5、サドル6、車輪7,8および図
示しないペダルから構成される。そして本実施例の自転
車で特記するべき点は、フレーム2およびフロントフォ
ーク3がスポット溶接による溶接構造によって構成され
ている点である。またハンドル5およびサドル6にスポ
ット溶接構造が多用されている点でも本実施例の自転車
は特異である。
【0024】順次説明すると、本実施例の自転車1で採
用するフレーム2は、フォーク支持パイプ10、立ちパ
イプ11、斜パイプ12、補助パイプ13、ペダル支持
部15、車輪支持パイプ16、補強パイプ17が互いに
接合されたものである。そして各パイプの組み合わせ
は、立ちパイプ11の下端にペダル支持部15が接合さ
れ、立ちパイプ11およびペダル支持部15とフォーク
支持パイプ10の間に、斜パイプ12と補助パイプ13
が掛け渡されている。また立ちパイプ11およびペダル
支持部15には車輪支持パイプ16と補強パイプ17が
接続され、両者によってリアフォークが構成されてい
る。
用するフレーム2は、フォーク支持パイプ10、立ちパ
イプ11、斜パイプ12、補助パイプ13、ペダル支持
部15、車輪支持パイプ16、補強パイプ17が互いに
接合されたものである。そして各パイプの組み合わせ
は、立ちパイプ11の下端にペダル支持部15が接合さ
れ、立ちパイプ11およびペダル支持部15とフォーク
支持パイプ10の間に、斜パイプ12と補助パイプ13
が掛け渡されている。また立ちパイプ11およびペダル
支持部15には車輪支持パイプ16と補強パイプ17が
接続され、両者によってリアフォークが構成されてい
る。
【0025】本実施例の自転車1では、補助パイプ13
は、円弧状に湾曲したものが利用されている。そして補
助パイプ13の中間部と、斜パイプ12の中間部は、ス
ポット溶接によって接合されている。本実施例の自転車
は、このように補助パイプ13と斜パイプ12を直接的
に接合することにより、全体の剛性の向上が図られてい
る。
は、円弧状に湾曲したものが利用されている。そして補
助パイプ13の中間部と、斜パイプ12の中間部は、ス
ポット溶接によって接合されている。本実施例の自転車
は、このように補助パイプ13と斜パイプ12を直接的
に接合することにより、全体の剛性の向上が図られてい
る。
【0026】図1の実施例においては、補助パイプ13
を円弧状に加工して、その中間部を斜パイプ12と溶接
したが、この他に図2の様な構成も推奨される。図2の
自転車20は、補助パイプ21に折り曲げ状のものを採
用したものである。自転車20は、補助パイプ21が折
り曲げ状であることを除いて、前記した自転車1のそれ
となんら異なる所は無いので、その他の構成については
同一の番号を付することによって詳細な説明を省略す
る。
を円弧状に加工して、その中間部を斜パイプ12と溶接
したが、この他に図2の様な構成も推奨される。図2の
自転車20は、補助パイプ21に折り曲げ状のものを採
用したものである。自転車20は、補助パイプ21が折
り曲げ状であることを除いて、前記した自転車1のそれ
となんら異なる所は無いので、その他の構成については
同一の番号を付することによって詳細な説明を省略す
る。
【0027】次に本実施例のフレームの各接続部の構成
について説明する。尚、フレームにおける各パイプの接
続部の構成は、自転車1および自転車20について同一
であるため、以下自転車1を中心に説明することとす
る。本実施例で採用するフレーム2のフォーク支持パイ
プ10と斜パイプ12および補助パイプ13との接合部
は、図3の様に構成されている。即ちフレーム2のフォ
ーク支持パイプ10の側面に、斜パイプ12の端面がス
ポット溶接によって直接的に接合されている。またフォ
ーク支持パイプ10と補助パイプ13との接合について
も同様である。
について説明する。尚、フレームにおける各パイプの接
続部の構成は、自転車1および自転車20について同一
であるため、以下自転車1を中心に説明することとす
る。本実施例で採用するフレーム2のフォーク支持パイ
プ10と斜パイプ12および補助パイプ13との接合部
は、図3の様に構成されている。即ちフレーム2のフォ
ーク支持パイプ10の側面に、斜パイプ12の端面がス
ポット溶接によって直接的に接合されている。またフォ
ーク支持パイプ10と補助パイプ13との接合について
も同様である。
【0028】当該部分のスポット溶接の手順を説明する
と、次の通りである。当該部分をスポット溶接する際に
は、図3,図4の様に、外当て電極25、中入れ電極2
6、およびクランプ電極27を使用して行う。ここで外
当て電極25は、半割り形状をしており、その電極面2
8は円弧状である。そして電極面28の曲率は、フォー
ク支持パイプ10の外周面の曲率にほぼ一致する。
と、次の通りである。当該部分をスポット溶接する際に
は、図3,図4の様に、外当て電極25、中入れ電極2
6、およびクランプ電極27を使用して行う。ここで外
当て電極25は、半割り形状をしており、その電極面2
8は円弧状である。そして電極面28の曲率は、フォー
ク支持パイプ10の外周面の曲率にほぼ一致する。
【0029】中入れ電極26は、円柱状をしており、そ
の外径はフォーク支持パイプ10の内周径よりも幾分小
さい。クランプ電極27は、半割り状の二つの電極によ
って構成され、電極面29の曲率は補助パイプ13のそ
れにほぼ等しい。フォーク支持パイプ10と補助パイプ
13を接合する場合は、所定の治具にフォーク支持パイ
プ10を保持し、更にフォーク支持パイプ10の側面に
補助パイプ13の端面を当接する。この時、補助パイプ
13の端面は、フォーク支持パイプ10の側面の形状に
併せて曲面加工を施しておくことが望ましいが、垂直面
の状態(所謂切りっぱなし)の状態であっても差し支え
ない。
の外径はフォーク支持パイプ10の内周径よりも幾分小
さい。クランプ電極27は、半割り状の二つの電極によ
って構成され、電極面29の曲率は補助パイプ13のそ
れにほぼ等しい。フォーク支持パイプ10と補助パイプ
13を接合する場合は、所定の治具にフォーク支持パイ
プ10を保持し、更にフォーク支持パイプ10の側面に
補助パイプ13の端面を当接する。この時、補助パイプ
13の端面は、フォーク支持パイプ10の側面の形状に
併せて曲面加工を施しておくことが望ましいが、垂直面
の状態(所謂切りっぱなし)の状態であっても差し支え
ない。
【0030】そしてフォーク支持パイプ10の側面に外
当て電極25を当接し、またフォーク支持パイプ10の
内面には中入れ電極26を挿入する。一方補助パイプ1
3の外周面は、クランプ電極27でしっかりと掴む。そ
してこの状態で、フォーク支持パイプ10側の電極、即
ち外当て電極25および中入れ電極26と、補助パイプ
13側の電極、即ちクランプ電極27の間に所定の電流
を通電する。そして同時に、図示しない押圧機で、補助
パイプ13をフォーク支持パイプ10側に強く押圧す
る。するとフォーク支持パイプ10と補助パイプ13の
当接面がジュール熱によって赤熱し、融合する。
当て電極25を当接し、またフォーク支持パイプ10の
内面には中入れ電極26を挿入する。一方補助パイプ1
3の外周面は、クランプ電極27でしっかりと掴む。そ
してこの状態で、フォーク支持パイプ10側の電極、即
ち外当て電極25および中入れ電極26と、補助パイプ
13側の電極、即ちクランプ電極27の間に所定の電流
を通電する。そして同時に、図示しない押圧機で、補助
パイプ13をフォーク支持パイプ10側に強く押圧す
る。するとフォーク支持パイプ10と補助パイプ13の
当接面がジュール熱によって赤熱し、融合する。
【0031】所定時間の間フォーク支持パイプ10と補
助パイプ13を押しつけた後、電流を遮断し、常温下で
冷却する。その結果フォーク支持パイプ10と補助パイ
プ13は強固に接合される。上記したスポット溶接の手
順では、フォーク支持パイプ10に対して外当て電極2
5と中入れ電極26を当接し、両者から通電する構成を
例示した。本実施例のように2つの電極をフォーク支持
パイプ10に当接する方法は、フォーク支持パイプ10
の変形を防止する上で好ましいものであるが、もちろん
外当て電極25あるいは中入れ電極26のいずれかだけ
を利用する方法も可能である。フォーク支持パイプ10
と斜パイプ12の接合についても上記と同様の工程によ
って行う。
助パイプ13を押しつけた後、電流を遮断し、常温下で
冷却する。その結果フォーク支持パイプ10と補助パイ
プ13は強固に接合される。上記したスポット溶接の手
順では、フォーク支持パイプ10に対して外当て電極2
5と中入れ電極26を当接し、両者から通電する構成を
例示した。本実施例のように2つの電極をフォーク支持
パイプ10に当接する方法は、フォーク支持パイプ10
の変形を防止する上で好ましいものであるが、もちろん
外当て電極25あるいは中入れ電極26のいずれかだけ
を利用する方法も可能である。フォーク支持パイプ10
と斜パイプ12の接合についても上記と同様の工程によ
って行う。
【0032】図1、図3に示した自転車1では、斜パイ
プ12と補助パイプ13の端面を直接フォーク支持パイ
プ10に当接してスポット溶接したものを開示したが、
当該部分の変形例として、図5の様な構成が考えられ
る。図5のフレームは、斜パイプ30と補助パイプ31
の端面をそれぞれ折り曲げてそれぞれフォーク支持パイ
プ10と平行に配し、両パイプ30,31の折り曲げ部
32,33の側面をフォーク支持パイプ10の側面にス
ポット溶接したものである。
プ12と補助パイプ13の端面を直接フォーク支持パイ
プ10に当接してスポット溶接したものを開示したが、
当該部分の変形例として、図5の様な構成が考えられ
る。図5のフレームは、斜パイプ30と補助パイプ31
の端面をそれぞれ折り曲げてそれぞれフォーク支持パイ
プ10と平行に配し、両パイプ30,31の折り曲げ部
32,33の側面をフォーク支持パイプ10の側面にス
ポット溶接したものである。
【0033】フォーク支持パイプ10と斜パイプ30お
よび補助パイプ31の接合を図5に示すような構成とす
ることにより、パイプ同志の接合面積が大幅に増大し、
接合強度の向上を図ることができる。また図5の様にパ
イプ30,31の端部を曲げてフォーク支持パイプ10
に接合すると、ただ一つの電極35を斜パイプ30の折
り曲げ部32と、補助パイプ31の折り曲げ部33に同
時に当接し、両者を同時にフォーク支持パイプ10に接
合することもできる。
よび補助パイプ31の接合を図5に示すような構成とす
ることにより、パイプ同志の接合面積が大幅に増大し、
接合強度の向上を図ることができる。また図5の様にパ
イプ30,31の端部を曲げてフォーク支持パイプ10
に接合すると、ただ一つの電極35を斜パイプ30の折
り曲げ部32と、補助パイプ31の折り曲げ部33に同
時に当接し、両者を同時にフォーク支持パイプ10に接
合することもできる。
【0034】またさらに、斜パイプと補助パイプを、継
ぎ目のない単独のパイプを利用して曲げ加工することに
よって作り、斜パイプおよび補助パイプを構成するパイ
プの側面と、フォーク支持パイプ10の側面を溶接する
構成も可能である。
ぎ目のない単独のパイプを利用して曲げ加工することに
よって作り、斜パイプおよび補助パイプを構成するパイ
プの側面と、フォーク支持パイプ10の側面を溶接する
構成も可能である。
【0035】次に、立ちパイプ11と補強パイプ17の
接合部分の構成を図6を参照しつつ説明する。本実施例
の自転車1では、立ちパイプ11の側面に補強パイプ1
7の端面が直接的にスポット溶接されている。スポット
溶接の要領は、フォーク支持パイプ10の接合の場合と
略同様であり、外当て電極38、中入れ電極39、およ
びクランプ電極40を使用して行う。
接合部分の構成を図6を参照しつつ説明する。本実施例
の自転車1では、立ちパイプ11の側面に補強パイプ1
7の端面が直接的にスポット溶接されている。スポット
溶接の要領は、フォーク支持パイプ10の接合の場合と
略同様であり、外当て電極38、中入れ電極39、およ
びクランプ電極40を使用して行う。
【0036】次に、ペダル支持部15と車輪支持パイプ
16の接続部分の構成を図7を参照しつつ説明する。本
実施例の自転車1では、ペダル支持部15の側面に車輪
支持パイプ16の端面が直接的にスポット溶接されてい
る。スポット溶接の要領は、前述の場合と略同様であ
り、外当て電極43、中入れ電極44、およびクランプ
電極45を使用して行う。
16の接続部分の構成を図7を参照しつつ説明する。本
実施例の自転車1では、ペダル支持部15の側面に車輪
支持パイプ16の端面が直接的にスポット溶接されてい
る。スポット溶接の要領は、前述の場合と略同様であ
り、外当て電極43、中入れ電極44、およびクランプ
電極45を使用して行う。
【0037】ペダル支持部15と車輪支持パイプ16の
接続構造の変形例としては、図8の様な構成も可能であ
る。図8に示すフレーム48では、車輪支持パイプ49
を継ぎ目のない単独のパイプを曲げ加工することによっ
て作り、折り曲げ部50を車輪支持パイプ16と平行に
配し、当該折り曲げ部50の側面を車輪支持パイプ49
の側面にスポット溶接している。フレーム48の様な構
成を採用する場合は、ただ一つの外当て電極47を折り
曲げ部50に押し当てることにより、ペダル支持部15
から2本の車輪支持パイプ49を延出することができ
る。
接続構造の変形例としては、図8の様な構成も可能であ
る。図8に示すフレーム48では、車輪支持パイプ49
を継ぎ目のない単独のパイプを曲げ加工することによっ
て作り、折り曲げ部50を車輪支持パイプ16と平行に
配し、当該折り曲げ部50の側面を車輪支持パイプ49
の側面にスポット溶接している。フレーム48の様な構
成を採用する場合は、ただ一つの外当て電極47を折り
曲げ部50に押し当てることにより、ペダル支持部15
から2本の車輪支持パイプ49を延出することができ
る。
【0038】またさらに製造工程の簡略化を図るための
例として、図9の構成が考えられる。図9に示すフレー
ム51は、車輪支持パイプ49と補助パイプ52をただ
一本の継ぎ目の無いパイプ53を曲げ加工して製造した
ものである。即ち、フレーム51のリアフォークは、一
本のパイプ53を曲げ加工して、2つの「L」字形が折
り曲げ部55によって対称に結合されたものである。そ
してこのパイプ53の両端面が、ペダル支持部15にス
ポット溶接されている。またパイプ53は、立ちパイプ
11に対しては、折り曲げ部55がスポット溶接されて
いる。
例として、図9の構成が考えられる。図9に示すフレー
ム51は、車輪支持パイプ49と補助パイプ52をただ
一本の継ぎ目の無いパイプ53を曲げ加工して製造した
ものである。即ち、フレーム51のリアフォークは、一
本のパイプ53を曲げ加工して、2つの「L」字形が折
り曲げ部55によって対称に結合されたものである。そ
してこのパイプ53の両端面が、ペダル支持部15にス
ポット溶接されている。またパイプ53は、立ちパイプ
11に対しては、折り曲げ部55がスポット溶接されて
いる。
【0039】次に、本実施例の自転車1のフロントフォ
ーク3について説明する。本実施例で採用するフロント
フォーク3は、図10の様に、水平部58と2本の車輪
支持パイプ59が継ぎ目の無い一本のパイプを曲げ加工
することによって作られている。そして車輪支持パイプ
59の端部は、叩いて偏平化され、ハブ軸を支持する切
り欠き60が設けられている。
ーク3について説明する。本実施例で採用するフロント
フォーク3は、図10の様に、水平部58と2本の車輪
支持パイプ59が継ぎ目の無い一本のパイプを曲げ加工
することによって作られている。そして車輪支持パイプ
59の端部は、叩いて偏平化され、ハブ軸を支持する切
り欠き60が設けられている。
【0040】また垂直の接続パイプ62は、断面形状が
楕円形をしており、楕円の長径を水平部58の長手方向
と平行にして、その端面が水平部58に直接スポット溶
接されている。接続パイプ62をスポット溶接する際の
要領は、接続パイプ62にクランプ電極63を接続し、
水平部58に外当て電極65を当接することによって行
う。
楕円形をしており、楕円の長径を水平部58の長手方向
と平行にして、その端面が水平部58に直接スポット溶
接されている。接続パイプ62をスポット溶接する際の
要領は、接続パイプ62にクランプ電極63を接続し、
水平部58に外当て電極65を当接することによって行
う。
【0041】フロントフォークの変形実施例には、図1
1のフロントフォーク67の様に、水平部68と車輪支
持パイプ70を突き合わせてスポット溶接によって接合
し、更に水平部68に接続パイプ71をスポット溶接す
る構成も考えられる。
1のフロントフォーク67の様に、水平部68と車輪支
持パイプ70を突き合わせてスポット溶接によって接合
し、更に水平部68に接続パイプ71をスポット溶接す
る構成も考えられる。
【0042】また図12のフロントフォーク72の様
に、水平部73をやや湾曲させる構成も推奨される。フ
ロントフォーク72の様に水平部73をやや湾曲させる
と、水平部73と車輪支持パイプ70の接合部の角度が
やや鈍角になり、接合部の強度を向上させることができ
る。
に、水平部73をやや湾曲させる構成も推奨される。フ
ロントフォーク72の様に水平部73をやや湾曲させる
と、水平部73と車輪支持パイプ70の接合部の角度が
やや鈍角になり、接合部の強度を向上させることができ
る。
【0043】次に本実施例の自転車のハンドル5につい
て説明する。本実施例のハンドル5は、図1の様に、ハ
ンドル本体75とハンドルポスト76によって構成され
る。そして本実施例で採用するハンドル5は、ハンドル
ポスト76の端面がハンドル本体75の中央部の側面に
直接スポット溶接されている。従って本実施例で採用す
るハンドル5は、ハンドルポスト76の頂き部はハンド
ル本体75によって完全に封鎖されている。そしてもう
一つ特徴的な構成は、本実施例で採用するハンドルポス
ト76は図13の様に断面が楕円形であり、長径をハン
ドル本体75の長手方向と平行に向けて接合されてい
る。この様にハンドルポスト76に断面が楕円形のもの
を採用したのは、ハンドルポスト76とハンドル75と
のスポット溶接を容易にする事を意図したものである。
て説明する。本実施例のハンドル5は、図1の様に、ハ
ンドル本体75とハンドルポスト76によって構成され
る。そして本実施例で採用するハンドル5は、ハンドル
ポスト76の端面がハンドル本体75の中央部の側面に
直接スポット溶接されている。従って本実施例で採用す
るハンドル5は、ハンドルポスト76の頂き部はハンド
ル本体75によって完全に封鎖されている。そしてもう
一つ特徴的な構成は、本実施例で採用するハンドルポス
ト76は図13の様に断面が楕円形であり、長径をハン
ドル本体75の長手方向と平行に向けて接合されてい
る。この様にハンドルポスト76に断面が楕円形のもの
を採用したのは、ハンドルポスト76とハンドル75と
のスポット溶接を容易にする事を意図したものである。
【0044】次に本実施例のサドル6の構成について図
1と共に図14,図15を参照しつつ説明する。本実施
例のサドル6は、サドル本体80とサドルポスト81お
よび2つの押さえ板83によって構成されたものであ
る。サドル本体80は、公知のそれと大差ないものであ
り、革製の尻置き部85(図1にのみ図示)とこれを支
える2本のサドルスプリング86および支持棒87によ
って構成される。即ち支持棒87は、丸棒を曲げ加工し
て作られたものであり、平行部89と、平行部89から
連続する段部84、および先端の鋭角部92を有するも
のである。支持棒87は、尻置き部85の裏面にあっ
て、鋭角部92が尻置き部裏面の先端側に固定され、平
行部89の後端にはサドルスプリング86の下端が支持
されている。
1と共に図14,図15を参照しつつ説明する。本実施
例のサドル6は、サドル本体80とサドルポスト81お
よび2つの押さえ板83によって構成されたものであ
る。サドル本体80は、公知のそれと大差ないものであ
り、革製の尻置き部85(図1にのみ図示)とこれを支
える2本のサドルスプリング86および支持棒87によ
って構成される。即ち支持棒87は、丸棒を曲げ加工し
て作られたものであり、平行部89と、平行部89から
連続する段部84、および先端の鋭角部92を有するも
のである。支持棒87は、尻置き部85の裏面にあっ
て、鋭角部92が尻置き部裏面の先端側に固定され、平
行部89の後端にはサドルスプリング86の下端が支持
されている。
【0045】サドルポスト81は、本実施例に特有の形
状をしており、詳細に説明する。本実施例の自転車1で
は、サドルポスト81は、パイプ82の端面に板体90
がスポット溶接されて成る。板体90の形状は、平面か
ら見て四角形であり、2条の溝91が平行に設けられて
いる。溝91の断面形状は、半円形であり、本実施例で
は、下向きに凹面が形成されている。また板体90に
は、2つのネジ孔93が設けられている。
状をしており、詳細に説明する。本実施例の自転車1で
は、サドルポスト81は、パイプ82の端面に板体90
がスポット溶接されて成る。板体90の形状は、平面か
ら見て四角形であり、2条の溝91が平行に設けられて
いる。溝91の断面形状は、半円形であり、本実施例で
は、下向きに凹面が形成されている。また板体90に
は、2つのネジ孔93が設けられている。
【0046】押さえ板83には、前記した板体90の溝
91と同一形状の溝95が一条だけ設けられたものであ
る。また押さえ板83には貫通孔(図示せず)が設けら
れている。そして押さえ板83は、図示しない貫通孔か
らネジ96を挿通し、該ネジ96をネジ孔93に嵌合す
ることによって板体90の下面に固定されている。そし
て本実施例では、サドル本体80は、支持棒87の平行
部89が、板体90の溝91と押さえ板83の溝95に
よって挟持されることによりサドルポスト81に取り付
けられている。
91と同一形状の溝95が一条だけ設けられたものであ
る。また押さえ板83には貫通孔(図示せず)が設けら
れている。そして押さえ板83は、図示しない貫通孔か
らネジ96を挿通し、該ネジ96をネジ孔93に嵌合す
ることによって板体90の下面に固定されている。そし
て本実施例では、サドル本体80は、支持棒87の平行
部89が、板体90の溝91と押さえ板83の溝95に
よって挟持されることによりサドルポスト81に取り付
けられている。
【0047】本実施例で採用するサドル6では、サドル
ポスト81は板体90をプレス成形によって成形し、さ
らに板体90をスポット溶接によって接合することによ
って製造することができるので、その製造工程は単純で
あり、量産が容易である。また本実施例のサドルポスト
81は、パイプ82の端面に板体90が溶接されている
ので、パイプ82の端面に開口部が無い。そのためパイ
プ82から雨水が入ることはなく、立ちパイプ11内に
水がたまることはない。
ポスト81は板体90をプレス成形によって成形し、さ
らに板体90をスポット溶接によって接合することによ
って製造することができるので、その製造工程は単純で
あり、量産が容易である。また本実施例のサドルポスト
81は、パイプ82の端面に板体90が溶接されている
ので、パイプ82の端面に開口部が無い。そのためパイ
プ82から雨水が入ることはなく、立ちパイプ11内に
水がたまることはない。
【0048】本実施例の自転車1では、押さえ板83
は、板体90の下面に当接させたが、本発明は、この構
成にこだわるものではなく、図16のサドル97の様
に、板体98の上面に押さえ板99を設ける構成も可能
である。また先の実施例では、板体90に直接ネジ孔9
3を設けたが、板体の肉厚が薄い場合は、図16のよう
に、ナット94をスポット溶接することも推奨される。
は、板体90の下面に当接させたが、本発明は、この構
成にこだわるものではなく、図16のサドル97の様
に、板体98の上面に押さえ板99を設ける構成も可能
である。また先の実施例では、板体90に直接ネジ孔9
3を設けたが、板体の肉厚が薄い場合は、図16のよう
に、ナット94をスポット溶接することも推奨される。
【0049】
【発明の効果】本発明の自転車および自転車の部品は、
パイプと他部材との接合がスポット溶接による溶接接合
によって構成されているので、接続部分に接続短管は特
に必要がない。そのため本発明の自転車等では、接続部
分にパイプと接続短管の二重構造は存在しない。その結
果、本発明の自転車および、部品を利用した自転車は、
重量が軽い効果がある。
パイプと他部材との接合がスポット溶接による溶接接合
によって構成されているので、接続部分に接続短管は特
に必要がない。そのため本発明の自転車等では、接続部
分にパイプと接続短管の二重構造は存在しない。その結
果、本発明の自転車および、部品を利用した自転車は、
重量が軽い効果がある。
【0050】また本発明の自転車および自転車の部品
は、いずれもスポット溶接を多用したものであるため、
接合に熟練を要せず、また瞬時に接合を終えることがで
きるので、生産性が高い効果がある。本発明の自転車お
よび自転車の部品は、製造の機械化が容易であり、専用
の製造装置を利用することにより、生産性の一層の向上
を図ることができる。また本発明の自転車および自転車
の部品は、いずれもスポット溶接を多用したものである
ため、ガス加熱による酸化が無い効果がある。
は、いずれもスポット溶接を多用したものであるため、
接合に熟練を要せず、また瞬時に接合を終えることがで
きるので、生産性が高い効果がある。本発明の自転車お
よび自転車の部品は、製造の機械化が容易であり、専用
の製造装置を利用することにより、生産性の一層の向上
を図ることができる。また本発明の自転車および自転車
の部品は、いずれもスポット溶接を多用したものである
ため、ガス加熱による酸化が無い効果がある。
【0051】請求項2記載のサドルでは、サドルポスト
の先端は板体によって封鎖されているので、サドルポス
トからの雨水の侵入はなく、立ちパイプ内に水が溜まる
心配がないので、腐食のおそれがなく、自転車の耐久年
数を延ばす効果がある。
の先端は板体によって封鎖されているので、サドルポス
トからの雨水の侵入はなく、立ちパイプ内に水が溜まる
心配がないので、腐食のおそれがなく、自転車の耐久年
数を延ばす効果がある。
【0052】請求項4記載のフレームでは、一方のパイ
プは曲部を有して他方のパイプと平行に配され、両者の
側面同志が溶接されているので、パイプ同志の接着面積
が広い。そのため請求項4記載のフレームは、頑丈であ
る効果がある。
プは曲部を有して他方のパイプと平行に配され、両者の
側面同志が溶接されているので、パイプ同志の接着面積
が広い。そのため請求項4記載のフレームは、頑丈であ
る効果がある。
【0053】請求項5記載の発明では、ハンドルポスト
がハンドル本体に直接溶接されているため、ハンドルポ
ストとハンドル本体の接合部分に二重構造の部分ができ
ない。また請求項5記載の発明では、ハンドルポストの
断面が楕円形であるため、ハンドル本体との接合面積が
広く丈夫であると言う効果がある。
がハンドル本体に直接溶接されているため、ハンドルポ
ストとハンドル本体の接合部分に二重構造の部分ができ
ない。また請求項5記載の発明では、ハンドルポストの
断面が楕円形であるため、ハンドル本体との接合面積が
広く丈夫であると言う効果がある。
【図1】本発明の具体的実施例における自転車の正面図
である。
である。
【図2】本発明の変形実施例における自転車の正面図で
ある。
ある。
【図3】図1の自転車のフレームのフロントフォーク接
続部分の詳細図である。
続部分の詳細図である。
【図4】図3のフレームのフロントフォーク接続部分の
製造工程を示す説明図である。
製造工程を示す説明図である。
【図5】本発明の変形実施例における自転車用フレーム
のフロントフォーク接続部分の詳細図である。
のフロントフォーク接続部分の詳細図である。
【図6】図1の自転車のフレームにおける立ちパイプと
補助パイプの接合部の詳細図である。
補助パイプの接合部の詳細図である。
【図7】図1のA−A断面図である。
【図8】本発明の変形実施例の自転車用フレームのペダ
ル取り付け部分の詳細図である。
ル取り付け部分の詳細図である。
【図9】本発明の変形実施例の自転車用フレームのリア
フォーク部分の詳細図である。
フォーク部分の詳細図である。
【図10】図1の自転車用フロントフォークの正面図
(a),側面図(b)および平面図(c)である。
(a),側面図(b)および平面図(c)である。
【図11】本発明の変形実施例の自転車用フロントフォ
ークの要部正面図である。
ークの要部正面図である。
【図12】本発明の他の変形実施例の自転車用フロント
フォークの要部正面図である。
フォークの要部正面図である。
【図13】図1のB−B断面図である。
【図14】本発明の具体的実施例のサドルの分解斜視図
である。
である。
【図15】本発明の具体的実施例におけるサドルの要部
正面断面図である。
正面断面図である。
【図16】本発明の変形実施例におけるサドルの要部正
面断面図である。
面断面図である。
【図17】従来技術における自転車用フレームのペダル
取り付け部の分解斜視図である。
取り付け部の分解斜視図である。
1,20 自転車 2,48,51 フレーム 3,67,72 フロントフォーク 5 ハンドル 6,97 サドル 10 フォーク支持パイプ 11 立ちパイプ 12,30 斜パイプ 13,21,31 補助パイプ 15 ペダル支持部 16,49,59,70 車輪支持パイプ 17 補強パイプ 32,33 折り曲げ部 58,68,73 水平部 62,71 接続パイプ 75 ハンドル本体 76 ハンドルポスト 80 サドル本体 81 サドルポスト 83,99 押さえ板 85 尻置き部 87 支持棒 90,98 板体 91, 溝 95 溝
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62K 21/12 21/18
Claims (7)
- 【請求項1】 パイプ同志、あるいはパイプと他部材と
の接合部が、スポット溶接による溶接接合によって構成
されていることを特徴とする自転車。 - 【請求項2】 尻置き部と該尻置き部を支える支持棒か
ら成るサドル本体と、サドルポストによって構成される
自転車用サドルにおいて、サドルポストの上部には板体
が一体的に設けられ、該板体には押さえ板が締結要素に
よって取り付けられており、サドル本体の支持棒は、前
記板体と押さえ板の間に挟持されてサドル本体がサドル
ポストに固定されていることを特徴とする自転車用サド
ル。 - 【請求項3】 所定の寸法の複数のパイプが互いに接合
されて成る自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接
合は、一方のパイプの側面に他方のパイプの端面が直接
当接されてスポット溶接されていることを特徴とする自
転車用フレーム。 - 【請求項4】 所定の寸法の複数のパイプが互いに接合
されて成る自転車用フレームにおいて、パイプ同志の接
合部では、一方のパイプは曲部を有して他方のパイプと
平行に配され、両者の側面同志が溶接されていることを
特徴とする自転車用フレーム。 - 【請求項5】 ハンドル本体とハンドルポストより成る
自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポストは断面が楕
円形であり、ハンドル本体に直接溶接されていることを
特徴とする自転車用ハンドル。 - 【請求項6】 接続パイプ、水平部および車輪支持パイ
プからなる自転車用フォークにおいて、水平部と車輪支
持パイプはスポット溶接による突き合わせ構造であるこ
とを特徴とする自転車用フォーク。 - 【請求項7】 接続パイプ、水平部および車輪支持パイ
プからなる自転車用フォークにおいて、水平部と車輪支
持パイプは継ぎ目の無い一本のパイプを曲げて構成され
ており、接続パイプは、前記一本のパイプの水平部に直
接溶接されていることを特徴とする自転車用フォーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34545393A JPH07172365A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自転車および自転車用サドル、フレーム、ハンドル、フォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34545393A JPH07172365A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自転車および自転車用サドル、フレーム、ハンドル、フォーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172365A true JPH07172365A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18376700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34545393A Pending JPH07172365A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自転車および自転車用サドル、フレーム、ハンドル、フォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07172365A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009530499A (ja) * | 2006-03-23 | 2009-08-27 | ジルコトゥビ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 高強度を有する溶接可能でステンレスの管状構造体の製造システム及びそれから得られた製品 |
CN105151214A (zh) * | 2015-08-31 | 2015-12-16 | 宁夏共享精密加工有限公司 | 一种双轮平衡车壳体结构 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP34545393A patent/JPH07172365A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009530499A (ja) * | 2006-03-23 | 2009-08-27 | ジルコトゥビ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 高強度を有する溶接可能でステンレスの管状構造体の製造システム及びそれから得られた製品 |
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