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JPH07170290A - 通信システム - Google Patents

通信システム

Info

Publication number
JPH07170290A
JPH07170290A JP5315581A JP31558193A JPH07170290A JP H07170290 A JPH07170290 A JP H07170290A JP 5315581 A JP5315581 A JP 5315581A JP 31558193 A JP31558193 A JP 31558193A JP H07170290 A JPH07170290 A JP H07170290A
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JP
Japan
Prior art keywords
time
data
signal
moving image
receiving side
Prior art date
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Granted
Application number
JP5315581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715332B2 (ja
Inventor
Koichi Tanaka
浩一 田中
Tatsu Kawakami
達 河上
Tatsuo Nagamatsu
竜夫 永松
Mitsuru Tanabe
充 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31558193A priority Critical patent/JP3715332B2/ja
Publication of JPH07170290A publication Critical patent/JPH07170290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715332B2 publication Critical patent/JP3715332B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 受信側91は、映像データバッファメモリ1
4の内容量を測定しており、この内容量の測定値Vが上
限値Vmaxを越えたこと又は下限値Vminを下回っ
たことを検出すると、その旨の制御信号を送信側90に
送る。送信側90は、受信側91からの制御信号を受け
るとその内容に応じて動画の画質選択又はコマ落とし数
を可変する。すなわち、送信側90が受信側91からの
制御信号を受信すると、フレームバッファ68において
動画の画質選択又はコマ落とし数を可変することで、受
信側91に送る動画データの量を制御する。 【効果】 入力から出力までの時間遅れが少なく、ま
た、映像の途切れも防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、コンピュータ
ネットワークのような通信の技術分野で用いられる通信
システムに関し、特に、オーディオやビデオデータのよ
うなマルチメディアデータに対応できる通信システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワーク
ステーションなどの性能は格段に向上し、また、身近に
普及しつつある。また、最近は、それらをテレビジョン
や電話と同じように日常的なコミュニケーションに利用
したいという要求や、これら情報処理システムをより広
範囲の用途に活用したいという要求が出てきている。し
たがって、上記パーソナルコンピュータやワークステー
ションなどにおいては、これらの要求を実現するため
に、音声や動画などのマルチメディアデータを分散環境
上でインタラクティブに扱えるようにする事が必要とな
っている。
【0003】ここで、従来のマルチメディアの通信で用
いられる情報処理通信システムとしては、図13に示す
構成のものが知られている。
【0004】この図13において、入力装置100や1
01からは例えば音声データ、動画データ等が供給され
る。この入力装置100,101としては、例えばマイ
クロホンからのアナログの音声信号やビデオカメラから
のアナログの映像信号をディジタル信号に変換するA/
Dコンバータを挙げることができる。この入力装置10
0,101からのデータは、それぞれ入力データ処理装
置102,103に送られ、それぞれ所定のデータ処理
が施される。この入力データ処理装置102,103で
のデータ処理としては、例えばデータ圧縮処理を挙げる
ことができる。上記入力データ処理装置102,103
からの圧縮データは、マルチプレクサ104によってマ
ルチプレクス処理され、送信バッファメモリ105に蓄
えられた後に読み出されて、ネットワーク送信部106
から例えばイーサーネットなどのネットワークを介して
受信側のネットワーク受信部111に送られる。
【0005】上記ネットワーク受信部111で受信され
たデータは、受信バッファメモリ112に一旦蓄えられ
た後に読み出され、さらに分離装置113によって上記
送信側のマルチプレクス処理に対応する分離処理がなさ
れて、出力データ処理装置114,115に送られる。
当該出力データ処理装置114,115は上記入力デー
タ処理装置102,103に対応するデータ伸張処理を
施し、その後再生装置116,117に送る。なお、当
該再生装置116,117としては、D/Aコンバータ
を例に挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の情報処理通信システムにおいては、以下のような問
題点がある。
【0007】先ず、上記従来の情報処理通信システムに
おいては、例えば受信側の上記出力データ処理装置11
4,115などの負荷の変動によって処理が遅れ、受信
バッファメモリ112において内容が増えすぎるように
なる場合がある。このように、受信バッファメモリ11
2の内容が増えすぎるようになると、当該受信バッファ
メモリ112におけるデータの入力から出力までの時間
遅れが大きくなる。
【0008】また、図13の例では、受信バッファメモ
リは単数となっているが、受信バッファメモリが複数あ
る様な場合において、例えばこの複数の受信バッファメ
モリの間で内容量の差が大きくなりすぎるようになる
と、これら複数の受信バッファメモリは本来同期してい
なければならないものであるにもかかわらず、出力の際
のバッファメモリ間の時間のずれ(すなわちメディア間
の時間のずれ)が大きくなる。
【0009】この従来の欠点についてより具体的に説明
する。例えば、動画や音声などのマルチメディアデータ
は、コンピュータがこれまで処理してきた数値データや
テキストデータとは本質的に異なる性質を持っている。
すなわち、マルチメディアデータは、第一に、マルチメ
ディアデータは単なるバイト列ではなく、明示的あるい
は暗示的に時間の属性を持っていること、第二に、本質
的にデータ量が莫大かつ冗長で、ハードウェアの処理能
力が向上したとしても、効率良く扱うためにはデータ圧
縮をする必要があること、第三に、インタラクティブな
処理を必要とされ、スループットだけでなくレスポンス
や遅れなどの性能が重視されること、などの性質を持っ
ている。
【0010】このため、これらを分散環境で扱うために
は、メディア間同期、通信、処理、リーソス管理などに
新たな手法を導入する必要がある。
【0011】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みてなされたものであり、入力から出力までの時間遅れ
が少なく、出力でのメディア間の時間のずれも小さい通
信システムを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成するために提案されたものであり、動画信号を、送
信側で取り込む時間と受信側で再生する時間との差が所
定時間以内である実時間の通信システムであり、送信側
は、動画信号を取り込む取り込み手段と、動画の画質を
選択又はコマ落とし数を可変する可変手段と、上記可変
手段を制御する制御手段と、上記制御手段への受信側か
らの制御信号が入力される制御信号入力手段とを備え、
受信側は、送信された動画信号を取り込む取り込み手段
と、動画信号を再生する再生手段と、動画信号の取り込
み時間と再生する時間との差が、上限としての第1の時
間内であることを検出する第1の検出手段と、動画信号
の取り込み時間と再生する時間との差が、下限としての
第2の時間内であることを検出する第2の検出手段と、
信号をバッファリングするバッファ手段と、信号の取り
込み時間と再生する時間との差が上記第1の時間内を越
えたこと及び/又は上記第2の時間内を下回ったことを
検出したときに、上記信号の取り込み時間と再生する時
間との差を上記第1の時間と第2の時間との間となすた
めに上記送信側に対して画質又は単位時間内の送信コマ
数を制御するための制御信号を送る制御信号送信手段と
を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の通信システムの受信側に
は、受信信号が動画信号を除く信号であることを検出す
る第3の検出手段を設け、受信側では動画信号を除く信
号をも受信すると共に、上記第3の検出手段によって受
信信号が動画信号を除く信号であることを検出したとき
には、当該動画信号を除く信号をそのまま処理するよう
にしている。
【0014】さらに、受信側には動画信号の所定の部分
であることを検出する第4の検出手段を設け、当該受信
側では、上記第4の検出手段によって上記動画信号の所
定の部分を検出したときには当該所定の部分のみをその
まま処理し、他の部分を廃棄するようにする。
【0015】
【作用】本発明の通信システムによれば、受信側におい
て、信号の取り込み時間と再生する時間との差が第1の
時間内を越えたこと及び/又は第2の時間内を下回った
ことを検出すると、信号の取り込み時間と再生する時間
との差を第1の時間と第2の時間との間となすために送
信側に対して画質又は単位時間内の送信コマ数を制御す
るための制御信号を送るようにする。これを受けた送信
側は、送信する動画信号に対して動画の画質を選択又は
コマ落とし数を可変する制御を行う。
【0016】すなわち、本発明の通信システムによれ
ば、受信側において信号の取り込み時間と再生する時間
との差が上限である第1の時間内を越えると、バッファ
手段での入力から出力までの時間遅れが大きくなるの
で、受信側で信号の取り込み時間と再生する時間との差
が第1の時間内を越えるようになったときには、送信側
において送る動画の画質を落とすか又はコマ落としを行
うことで、受信側のバッファ手段の入力から出力までの
時間遅れを適正値に回復させるようにしている。
【0017】さらに、本発明の通信システムによれば、
受信側において信号の信号の取り込み時間と再生する時
間との差が第2の時間内を下回ると、映像が途切れるお
それが出てくるので、受信側で信号の取り込み時間と再
生する時間との差が第2の時間内を下回るようになった
ときには、送信側において送る動画の画質を上げるか又
はコマ落とし数を無くす(若しくは少なくする)こと
で、受信側で映像が途切れるのを防ぐようにしている。
【0018】また、本発明の通信システムによれば、受
信側に第3の検出手段を設け、この第3の検出手段によ
って受信信号が動画信号を除く信号であることを検出し
たときには、そのまま処理することで、受信信号が例え
ばテキストデータやプログラムデータ,数値データ,他
のバイナリデータなどである場合に、これらデータの内
容が変化することを防いでいる。
【0019】さらに、本発明の通信システムによれば、
受信側にさらに第4の検出手段を設け、この第4の検出
手段によって受信信号の動画信号の所定の部分を検出し
たときには、その所定の部分を除く他の部分を廃棄する
ことで、バッファ手段の入力から出力までの時間遅れを
適正値に回復させるようにし、その所定の部分について
はそのまま処理することで、この所定の部分の信号につ
いては破棄しないようにする。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て詳述する。
【0021】図1には、本発明実施例の通信システムの
構成を示す。本実施例の通信システムは、図1に示すよ
うに、動画信号を、送信側90で取り込む時間と受信側
91で再生する時間との差が所定時間以内となるような
実時間の通信システムであり、送信側90は、動画信号
を取り込む取り込み手段としてのA/D変換回路66及
びフレームバッファ68と、フレームバッファ68にお
いて動画の画質を選択又はコマ落とし数を可変する可変
手段してのフレーム取り込みクロック発生回路70と、
上記フレーム取り込みクロック発生回路70を制御する
制御手段としての取り込み周期指定回路71と、上記取
り込み周期指定回路71への受信側91からの制御信号
が入力される制御信号入力手段としてのネットワーク受
信部72とを備えてなるものである。
【0022】また、本実施例の通信システムの受信側9
1は、送信側90から送信された動画信号を取り込む取
り込み手段としてのネットワーク受信部11と、動画信
号を再生する再生手段としての分離回路12及び伸張D
/A変換回路19と、動画信号の取り込み時間と再生す
る時間との差(後述する測定値V)が上限(後述するV
max)の第1の時間内であることを検出する第1の検
出手段、及び動画信号の取り込み時間と再生する時間と
の差(測定値V)が下限(後述するVmin)の第2の
時間内であることを検出する第2の検出手段としてのバ
ッファメモリ内容量測定回路20と、分離された映像デ
ータ(動画データ)をバッファリングするバッファ手段
である映像データバッファメモリ14と、信号の取り込
み時間と再生する時間との差が上記第1の時間内を越え
たこと(V>Vmax)又は第2の時間内を下回ったこ
と(V<Vmin)を検出すると、上記信号の取り込み
時間と再生する時間との差を上記第1の時間と第2の時
間との間となすために、上記送信側90に対して画質の
選択又は単位時間内の送信コマ数を制御するための制御
信号を送る制御信号送信手段としての演算判断回路81
及びネットワーク送信部73とを備えている。
【0023】すなわち、本実施例の通信システムは、送
信側90が上記受信側91からの制御信号を受信する
と、フレームバッファ68において動画の画質選択又は
コマ落とし数を可変することで、受信側91に送る動画
データの量を制御するようにしている。
【0024】なお、本実施例の通信システムでは、動画
データと共に、音声データをも扱うようにしている。
【0025】また、本発明実施例の通信システムは、音
声及び動画の信号を除く信号をも受信可能であり、した
がって、送信側90には音声及び動画の信号を除く信号
を処理するデータ処理回路94を設けると共に、受信側
91には受信信号が音声及び動画の信号を除く信号であ
ることを検出する第3の検出手段としての検出回路25
をさらに設けている。なお、上記音声及び動画の信号を
除く信号としては、例えばテキストデータやプログラム
データや数値データ,他のバイナリデータ等を挙げるこ
とができる。受信側91は、上記検出回路25において
上記受信信号が動画の信号を除く信号であることを検出
したときには、当該検出回路25からの検出出力に応じ
て分離回路12でこのテキストデータなどの部分のみを
分離させ、当該分離したテキストデータなどの部分につ
いてはデータ処理回路26によってそのまま処理するよ
うにしている。
【0026】さらに、本発明実施例の通信システムの受
信側91の上記検出回路25は、受信信号から所定の部
分として例えば映像や音声の重要な部分を検出する第4
の検出手段としても動作し、当該第4の検出手段として
の検出回路25からの検出出力を、上記演算判断回路8
1に送る。当該演算判断回路81においては、音声デー
タバッファメモリ13及び映像データバッファメモリ1
4に対して上記所定の部分のみはそのまま処理し、他の
部分を廃棄するような読み出し制御を行う。
【0027】ここで、先ず、図1と図9〜図12に示す
本発明実施例の通信システムの具体的に説明に先立ち、
本発明の通信システムが適用される情報処理通信システ
ムのマルチメディアデータ対応の情報処理装置の基本機
能と、該情報処理装置のモデルといわゆるアプリケーシ
ョン・プログラミング・インタフェース(API:appli
cation programming interface) と、情報処理通信シス
テムにおける当該マルチメディア対応の情報処理装置の
位置付け、当該情報処理の評価について、以下に項目に
分けて説明する。
【0028】1.情報処理通信システムにおけるマルチ
メディア対応の情報処理装置の機能 この情報処理装置が実現する目標は、(1) いろいろな制
約はあるが、標準のパーソナルコンピュータやワークス
テーションにおいて構築し、既存のシステムとの親和性
を保つこと、(2) 音声や動画の通信や特有の処理は、当
該情報処理装置にまかせ、クライアントプログラムはそ
のコントロールだけを行うこと、(3) メディアデータの
属性と、クライアントプログラムの目的に応じて柔軟に
対処できること、(4) プロセッサやネットワークなどの
リソースの負荷の変動に対して、対応できること、(5)
モデルが単純なこと、などである。
【0029】これらの要求から、情報処理装置は以下に
述べるような機能を持つことが必要となる。
【0030】1.1 メディアタイプ 情報処理装置で扱うメディアデータとして、基本的には
音声と動画がある。これらには、単位時間あたりのデー
タ量や生成時刻などの時間的な属性をつけ、これを情報
処理装置での処理に利用する。例えば、データ幅8ビッ
ト、サンプリング周波数8kHzの音声データの場合に
は、単位時間は1/8000(sec)、単位時間あた
りのデータ量は1バイトという属性がつけられる。
【0031】1.2 情報処理装置とメディアデバイス 情報処理装置は、複数の入力デバイスからのデータを、
時間的な同期を取りながら、出力デバイスに出力する。
【0032】入力デバイスとしては、(1) オーディオイ
ンタフェースやビデオ入力インタフェースなどのハード
ウェアデバイス、(2) サウンドファイルや動画ファイル
やムービーファイルのようなマルチメディアデータファ
イル、(3) マルチキャストアドレス、(4) クライアント
プロセスなどをサポートする。
【0033】出力デバイスとしては、(1) オーディオイ
ンタフェースやウィンドウなどのデバイス、(2) マルチ
メディアファイル、(3) マルチキャストアドレス、(4)
クライアントプロセス、などをサポートする。
【0034】あるホストには情報処理装置はただ一つだ
け存在し、それが直接に取り扱うデバイスは、そのホス
ト上にあることが必要である。入力デバイスと出力デバ
イスが別々のホストにあることを必要とする場合には、
クライアントがそれぞれのホスト上のそれぞれの情報処
理装置にアクセスして情報処理装置同志を接続させる。
【0035】1.3 メディアデータの転送と同期 マルチメディアシステムとしてユーザに提供する物の品
質の評価規準として以下のものが考えられる。例えば、
(1) 転送の遅れの許容限度、(2) メディア間同期の許容
限度、(3) スループット、(4) データの欠損が許される
場合と許されない場合である。
【0036】与えられた転送路で満足できる品質を得る
ために、データ量、圧縮方式、プロトコルやパケットサ
イズなどの転送の際の種々のパラメータをコントロール
する。情報処理装置は、品質の評価基準に従って、メデ
ィア間同期を行う。
【0037】1.4 ネットワークプロトコール 上記情報処理装置が利用するマルチメディアデータのネ
ットワークプロトコールは、品質の評価基準を考慮しな
がらフローなどを動的にコントロールできる必要があ
る。現状のネットワーク環境のIEEE 802.3規
格に準拠したいわゆるイーサ・ネット(Ethernet)や、国
際標準化機構(ISO)のSC13において提案されて
いる光ファイバを用いた100Mビット/秒トークンパ
ッシング方式のファイバ・ディストリィビューテッド・
データ・インタフェース(FDDI:fiber-distributed
data interface)などネットワークデバイスは、分散環
境上で個々に資源を取り合って共有しているため、あら
かじめネットワーク資源を確保するようなサービスが難
しい。しかし、現状のネットワーク環境との親和性を考
えるとインターネット・プロトコール(IP:internet
protocol) を利用する必要があり、今回はネットワーク
プロトコールとしていわゆるトランスミッション・コン
トロール・プロトコール(TCP:transmission contro
l protocol) と、コネクションレス形式のプロトコール
であるいわゆるユーザ・データグラム・プロトコール
(UDP:user datdgram protocol)を利用した。
【0038】1.5 データの圧縮伸張 情報処理装置は、ソフトウェアまたはハードウェアによ
る、音声データや動画データの圧縮伸張機能を持つ。音
声の圧縮方式としては、国際電信電話通信諮問委員会
(CCITT)の音声符号化標準の勧告G.711,
G.721,G.722,G.728などの規格をサポ
ートする。また、画像の圧縮方式としては、国際電信電
話通信諮問委員会(CCITT)のカラー静止画像符号
化方式の国際標準化作業グループのいわゆるJPEG(J
oint Picture Expert Group)や、テレビ会議システム用
映像符号化勧告H.261、カラー動画像符号化方式の
国際標準化作業グループのMPEG(Moving Picture E
xpert Group)などの方式がある。圧縮方式ごとに特徴が
あるので、用途によって使い分ける必要がある。
【0039】1.6 リソースのコントロール 情報処理装置は、複数のクライアントプログラムからの
入出力要求を処理する機能をもつ。例えば、音声入力デ
バイスは一つしかないのに複数のクライアントから音声
入力要求があった場合には、以下のような処理方法が考
えられる。 (1) すべての要求元にコピーして配る。 (2) 先着の要求を優先し、後着の要求を拒絶する。 (3) クライアントを順次切り替える。この機能は、ウィ
ンドウシステムでのウィンドウマネージャに相当するマ
ルチメディアマネージャなどのプログラムが利用する。
【0040】1.7 物理デバイスのコントロール 音声や動画などのマルチメディアデータを扱う場合に
は、ビデオカメラやビデオデッキのようないわゆるオー
ディオ・ビジュアル機器(AV機器)を接続することが
必要になる。情報処理装置は、これらのコントロールの
ために、AV機器制御用の所定のプロトコールをサポー
トする。
【0041】2. 情報処理装置のモデルとAPI 2.1 AV機器が接続される情報処理装置のモデル 情報処理装置は、図2に示すように、クライアントそれ
ぞれに対し1つの実行制御単位(AVobj)を生成する。ク
ライアントがマルチメディアデータの入出力を行いたい
場合には、次のような手順で情報処理装置に要求をだ
す。まず、実行制御単位(AVobj)において仮想的なメデ
ィアデバイス(AVdev) をオープンする。当該仮想的なメ
ディアデバイス(AVdev) は物理的なデバイスではないた
め、排他制御や複数からのオープンなどが実現出来る。
【0042】また、図3に示すように、入力用に上記仮
想的なメディアデバイス(AVdev) をオープンした実行制
御単位(AVobj) と出力用にメディアデバイス(AVdev) を
オープンした実行制御単位(AVobj) とを接続することに
よりマルチメディアデータの転送路が確保される。同一
の実行制御単位(AVobj) でオープンされているデバイス
間のメディアの同期は保証される。
【0043】さらに、図4のようにネットワークでつな
がれた異なるホスト上の情報処理装置において実行制御
単位(AVobj) を生成し、接続することにより分散環境上
のワークステーションにおいてマルチメディアデータの
転送が行われる。
【0044】送信、受信側の実行制御単位(AVobj) がオ
ープンするデバイス(AVdev) としてサウンドデバイスを
用いると電話が実現できる。さらに、ビデオデバイスを
オープンするとテレビ電話が実現できる。また、入力デ
バイスとして映画(Movie) ファイルを指定し、出力デバ
イスにサウンドデバイスとビデオデバイスをオープンす
ると映画(Movie) プレーヤとなる。このように入出力の
デバイスを組み替えることにより各種マルチメディアア
プリケーションを容易に作成することが可能となる。
【0045】2.2 情報処理装置のAPI 情報処理装置のライブラリには、例えば次のものが用意
されている。
【0046】int avs _new(char *hostname);これは、
ホスト名(hostname)上で起動されている情報処理装置に
おいて実行制御単位(AVobj) を生成する。エラーが発生
した場合にはヌル(null)が返される。正常終了した場合
には実行制御単位(AVobj) のID(識別情報)が返され
る。実行制御単位(AVobj) に対する命令はすべてこの実
行制御単位(AVobj) のIDを用いて行なわれる。
【0047】int avs _open(int net, char *devname,
int mode);これは、デバイス(AVdev) をオープンす
る。引数は実行制御単位(AVobj) のID、デバイス名、
モードである。
【0048】int avs _connect(int net1, int net2);
これは、2つの実行制御単位(AVobj) をポイント・ツウ
・ポイント(point-to-point)接続する。これによって接
続した実行制御単位(AVobj) の一方が以下に述べる関数
(avs _transfer) によって転送状態になると、もう一
方の実行制御単位(AVobj) がそのデータを受けとれるよ
うになり自動的に受けとったデータを処理する。ひとつ
の送信実行制御単位(AVobj) に対して複数の受信実行制
御単位(AVobj) を接続することが可能なため、1対多の
データ転送を処理できる。
【0049】int avs _transfer(int net, int dev, i
nt length);これは、実行制御単位(AVobj) の送信を制
御する。デバイスIDとして0を指定すると、実行制御
単位(AVobj) がオープンしたすべてのデバイスに対して
有効となる。長さ(length)に正の数を指定するとその長
さだけデータ転送が行なわれる(単位はmsec)。こ
こでゼロを指定すると、次の関数(av _transfer) が与
えられるまで転送します。負の数を指定すると即座に停
止する。
【0050】int avs _destroy(int net);これは、関
数(av _new)によって生成した実行制御単位(AVobj) を
解放する。
【0051】int avs _interval(int net, int dev, i
nt interval);これは、転送インターバルの設定を行な
う。単位はmsecである。デバイスIDとしてゼロを
設定すると、その実行制御単位(AVobj) でオープンされ
たすべてのデバイスに対して適応される。
【0052】int avs _resize(int net, int dev, int
width, int height);これは、ビデオデバイスに対して
サイズ変更を要求する。サイズの単位はピクセルであ
る。デバイスIDとしてゼロを設定すると、その実行制
御単位(AVobj)でオープンされたすべてのビデオデバイ
スに対して適応される。
【0053】int avs _nettype(int net, char *typ
e);これは、実行制御単位(AVobj) 同志を接続するネッ
トワークのタイプを設定する。現在のところ前記TCP
とUDPがサポートされている。これは関数(avs_conn
ect)を実行する以前に行なわなければならない。
【0054】int avs _fd(int net);これは、クライア
ントと実行制御単位(AVobj) とのコントロール接続コネ
クションのファイル記述子を返す。
【0055】int avs _codec(int net, char *type, i
nt quality);これは、メディアデータの圧縮方式を指定
する。ここでは、画像データに対して前記JPEGの圧
縮伸張のみがサポートされている。
【0056】その他、デバイス(AVdev) に対し直接メデ
ィアデータにアクセスするためのライブラリとして次の
ものがある。例えば、 int avs _read(int net, int dev, int shmid, int si
ze); int avs _write(int net, int dev, int shmid, int s
ize); int avs _ioctl(int net, int dev, int request, int
shmi); である。
【0057】3.情報処理装置の実装 システム全体における情報処理装置の位置付けは次の図
5のようになる。 3.1 スレッド(Thread)の利用 スレッドを用いると、複数プロセスを用いて実現するよ
りもコンテキスト・スイッチの時間が短く、各スレッド
間でメモリなどの環境を共有でき、プログラミングが容
易になる。情報処理装置を実現するにあたってスレッド
のモデルへの割り当て方法として次の2通りが考えられ
る。
【0058】例えば、機能毎にスレッドに割り当てる、
データストリーム毎にスレッドを割り当てる、がある。
前者では画面入出力・音声入出力・ネットワークなどの
機能毎にスレッドを割り当て、パイプラインを形成する
方法であり、後者はメディアデータ毎の入力から出力ま
でを行う処理にスレッドに割り当てる方法である。
【0059】機能毎にパイプラインを形成してもマルチ
プロセッサ環境下でないと利点はなく、複数のストリー
ムにおいてストリーム単位のスケジュール・プライオリ
ティ制御を行うには、後者が適しているため、今回の実
装ではデータストリーム毎にスレッドを割り当てる方法
も用いた。
【0060】3.2 TCP/IPの送信受信バッファ
と遅延 前記TCP/IPでは高信頼性を実現するため、パケッ
トの順序付け、チェックサム、タイムアウトそして再転
送を行い、オーバヘッドが大きくデータの転送遅延が問
題となる。
【0061】したがって、ここでは送信および受信のた
めにバッファが用意されている。例えばワークステーシ
ョンでは、デフォルトで8K(バイト)となっている。
このバッファにデータがたまることによって遅延が生じ
る。例えば、解像度が160×120、深さ16ビット
の画面ならば、一画面でおよそ38Kバイトとなり、送
信側と受信側両方のバッファを合わせても1フレームも
バッファリングされない。この場合にはバッファサイズ
を大きくすると転送効率は向上する。ところが、画像圧
縮をかけて1/10程の4Kバイト程度の大きさにする
と両方のバッファ合わせておよそ4フレームが溜まるこ
ととなる。1秒間に5フレームのスピードで転送を行う
ならばこれだけで約1秒間の遅延となる。
【0062】しかし、逆にあまりバッファを小さくする
と、転送効率が悪くなるため、ここにトレードオフがあ
る。この送信、受信バッファのサイズは関数(setsockop
t)で変更可能である。
【0063】4. 情報処理装置の評価 情報処理装置をワークステーション上に実装した場合の
評価は以下のようになる。
【0064】4.1 送受信バッファと転送遅延、効率 実際に送受信バッファのサイズと転送遅延、効率の測定
をした例として、同一ネットワークに接続された2台の
ワークステーションの間で動画像データの転送を行なっ
た。ここで、ワークステーションをイーサネットで接続
し、解像度は160×120、16ビットの深さの無圧
縮とJPEG圧縮画像で転送して測定し、1フレームの
サイズは無圧縮でおよそ38Kバイト、JPEG圧縮で
およそ5Kバイトとしている。
【0065】また、転送遅延は関数(timed(8))を用いて
時計を合わせ、画像取り込みから転送を行いリモート側
で表示を行うまでの時間を測定した。さらに、転送効率
としては最大転送フレームレートを測定している。図6
には無圧縮、図7にはJPEG圧縮の画像の送受信バッ
ファサイズと転送遅延、効率の関係を示す。
【0066】図6に示すように、無圧縮で1フレームの
大きさが大きい場合には、送受信バッファに1フレーム
が入り切らないためバッファのサイズに対する転送遅延
の差はほとんど変わらない。バッファサイズが8Kバイ
トの時には、転送遅延、効率ともに良い結果が現れる。
この図6によれば、デフォルトの送受信バッファサイズ
が8KバイトということからもTCP/IPでの転送が
その場合に一番効率が良くなるようになっていることが
わかる。
【0067】それに比べ、図7に示すJPEG圧縮を行
なった画像を転送する場合には、ソフトウェアでJPE
Gの圧縮伸張を行うため最大フレームレートは少ない。
また、送受信バッファに数フレームが溜まってしまうた
め、バッファのサイズが大きいほど遅延は増大する。そ
こでJPEGなどの圧縮を行い画像データがネットワー
クのバンド幅より充分小さい場合には、送受信のバッフ
ァサイズを転送効率が下がらない程度に小さくすること
により、メディアデータの転送遅延を短縮できる。
【0068】4.2 画面転送スピード 同様の環境で、画面サイズとフレームレートおよび転送
遅延を測定している。まず、ネットワークとしてイーサ
ネットを用いた場合は、次の表の結果が得られた。表1
には16ビットの深さの無圧縮画像、表2にはJPEG
圧縮した画像の転送最大フレームレートと遅延の性能を
示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】次に、ネットワークとしてサービス総合デ
ィジタル網(ISDN:integratedservice digitial ne
twork) の1B(64K)を用いた場合の性能は表3の
ようになる。なお、ISDMを用いた場合には、画像デ
ータを圧縮しないと最小の画面サイズ(80×60)に
おいてもフレームレートが0.2(fps)となり、実用的
でないため、深さ16ビットの無圧縮画像の転送性能の
評価は省いた。
【0072】
【表3】
【0073】このような情報処理装置を用いることによ
り、画像と音声の取り込みや圧縮伸張、またネットワー
クプログラミングを意識することなく容易にマルチメデ
ィアアプリケーションが作成可能となった。
【0074】4.4 メディア間同期の実現 この情報処理装置では同期をとりメディアデータは、単
一のストリームにインターリーブして転送している。ま
た、ネットワークプロトコルとしてTCP/IPを用い
ているため、パケットの順序は保証される。さらに、複
数のメディアデータの取り込みを同時に行い、インター
リーブしてデータ送信時に同期を保証できれば、データ
受取側でも複数のメディアデータの同期はとれているも
のと仮定できる。実際この方法で単一ネットワーク上に
て転送した音声と動画のメディアデータの同期は満足の
いく結果となった。
【0075】4.5 遅延との関係 上述の実装では、ネットワークプロトコルとしてオペレ
ーティングシステムのUNIXで標準的なTCP/IP
を用いている。ここで、図8に示すように、メディアデ
ータを直接送ることの出来る環境では、送信側と受信側
のバッファの制御を情報処理装置が行うことができ、細
かな流量制御が行える。
【0076】以下、図1に戻って、上述したようなこと
を具体的に実現する本発明実施例の通信システムについ
て説明する。
【0077】図1において、マイクロホン1やビデオカ
メラ2からの音声信号や映像信号(動画信号)は、それ
ぞれ対応するA/D変換回路65,66に送られて、A
/D変換される。A/D変換回路65からの音声データ
は、音声データ圧縮回路67に送られ、ここで前述した
ように音声の圧縮方式として例えばG.711,G.7
21,G.722,G.728などのうちのいずれかを
用いた圧縮が施される。また、上記A/D変換回路66
からの映像データは、後述のフレームバッファ68を介
して映像データ圧縮回路69に送られ、ここで前述した
ように動画の圧縮方式として例えばJPEG,H.26
1,MPEGなどのうちのいずれかを用いた圧縮が施さ
れる。
【0078】これら圧縮回路67,69からの圧縮され
た音声データと映像データは、マルチプレクサ5によっ
てマルチプレクスされ、その後データバッファメモリ
(例えばFIFOメモリ)6を介してネットワーク送信
部7に送られ、当該ネットワーク送信部7から例えばイ
ーサネットなどのネットワーク8を経て、受信側91の
ネットワーク受信部11に送られる。
【0079】また、この図1の通信システムにおいて
は、入力端子89には上記音声や動画を除く信号として
例えばテキストデータやプログラムデータ,数値デー
タ,他のバイナリデータ等が供給される。これらデータ
は、データ処理回路94において例えば誤り訂正符号が
付加される等の処理が施された後、マルチプレクサ5を
介し、さらにネットワーク送信部7から出力されるよう
にもなっている。
【0080】当該受信側91のネットワーク受信部11
で受信したデータは、分離回路12によって上記圧縮さ
れた音声データと映像データとに分離され、それぞれ対
応する音声データバッファメモリ(FIFOメモリ)1
3と映像データバッファメモリ(FIFOメモリ)14
に送られる。
【0081】また、バッファメモリ内容量測定回路20
は、映像データバッファメモリ14の書き込みアドレス
及び読み出しアドレスから当該メモリ14の内容量の測
定を行い、その測定結果(後述する測定値V)を演算判
断回路81に送る。当該演算判断回路81は、上記測定
回路20からのメモリ14の内容量測定結果から上記映
像データバッファメモリ14の内容量が上記上限(後述
するVmax)を越えたことが検出されると、その旨の
信号を制御信号としてネットワーク送信部73を介して
送信側91に送る。
【0082】さらに、上記演算判断回路81では、上記
測定回路20からのメモリ14の内容量測定結果(後述
する測定値V)から映像データバッファメモリ14の内
容量が上記下限(後述するVmin)を下回ることが検
出されると、映像が途切れるおそれがあるので、その旨
(下限を下回った旨)の信号を制御信号としてネットワ
ーク送信部73を介して送信側90に送る。
【0083】ここで、上記バッファメモリ内容量測定回
路20及び演算判断回路81においては、図9に示すよ
うなフローチャートによって、映像データバッファメモ
リ14の内容量を測定し、上記制御信号を生成するよう
にしている。
【0084】この図9において、ステップS11では、
映像データのバッファメモリ14の内容量の測定値V
(単位は再生時間)を求める。なお、上記測定値Vは以
下の式で求める。 V=(バッファ読み出しアドレス)−(バッファ書き込
みアドレス)
【0085】次のステップS2では、当該測定値Vと映
像データのバッファメモリ14の内容量の適正範囲の上
限値VmaxとからV>Vmaxを判定し、ノーと判定
した場合にはステップS32に進み、逆にイエスと判定
した場合にはステップS35に進む。
【0086】上記ステップS35では、送信側90に対
して、V>Vmaxである旨を表す信号を制御信号とし
て送り、その後ステップS11に戻る。
【0087】また、上記ステップS12でノーと判断さ
れてステップS32に進むと、このステップS32で
は、上記測定値Vと映像データのバッファメモリ14の
内容量の適正範囲の下限値VminとからV<Vmin
を判定する。当該ステップS32で、ノーと判定した場
合にはステップS11に戻り、イエスと判断した場合に
はステップS36に進む。
【0088】ステップS36では、送信側90に対して
V<Vminである旨を表す信号を制御信号として送
り、その後ステップS11に戻る。
【0089】なお、映像データのバッファメモリ14の
内容量の適正範囲の適正値をVstaとすると、上記上
限値Vmaxと上記適正値Vstaと下限値Vminと
の関係はVmin<Vsta<Vmaxとなる。
【0090】上記受信側91からの制御信号は、送信側
90のネットワーク受信部72にて受信され、取り込み
周期指定回路71に送られる。当該取り込み周期指定回
路71は、上記制御信号に基づいて、フレーム取り込み
クロック発生回路70を制御する。当該フレーム取り込
みクロック発生回路70は、上記取り込み周期指定回路
71からの信号を受けると、フレームバッファ68にお
いてコマ落とし数を可変させるようなフレーム取り込み
クロックを発生する。ここで例えば、コマ落としを行う
(若しくはコマ落とし数を増やす)ことで、送信する映
像データの量を減らすことができき、コマ落としを行わ
ないか若しくはコマ落とし数を減らすことで送信する映
像データの量を増やすことができる。
【0091】すなわち、上記送信側90では、上記受信
側91からの制御信号によって図10に示すようなフロ
ーチャートの処理を行う。
【0092】この図10において、ステップS41では
受信側91からの制御信号を受ける。
【0093】次のステップS42では、受信した制御信
号がV>Vmaxを表す信号か否かを判断し、当該V>
Vmaxを表す信号であると判断した場合には、ステッ
プS43に進み、否と判断した場合にはステップS44
に進む。
【0094】ステップS43では、上記取り込み周期指
定回路71が、フレーム取り込みクロック発生回路70
に対して、フレームバッファ68におけるフレームの取
り込みクロックの周期をPだけ長くさせるように制御す
る。このステップS43の後はステップS41に戻る。
なお、このPの値は、例えば1%とする。
【0095】一方、上記ステップS42においてノーと
判断された場合のステップS44では、上記受信した制
御信号がV<Vminを表す信号か否かを判断し、当該
V<Vminを表す信号であると判断した場合には、ス
テップS45に進み、否と判断した場合にはステップS
41に戻る。
【0096】ステップS44では、上記取り込み周期指
定回路71が、フレーム取り込みクロック発生回路70
に対して、フレームバッファ68におけるフレームの取
り込みクロックの周期をPだけ短くさせるように制御す
る。このステップS44の後はステップS41に戻る。
なお、このPの値は、例えば1%とする。
【0097】これにより、本実施例の通信システムにお
いては、受信側91の映像データバッファメモリ14の
内容量が多くなって当該映像データバッファメモリ14
における入力から出力までの時間遅れ及び時間のずれが
適正な値を越えるようになっても、当該時間送り及び時
間のずれを適正な値に回復することができ、また、映像
データバッファメモリ14の内容量が少なくなって映像
が途切れるおそれがでてきても、当該映像の途切れを防
ぐことができるようになる。
【0098】また、受信側91において、音声データバ
ッファメモリ13や映像データバッファメモリ14から
読み出された音声データと映像データは、それぞれ対応
する伸張処理及びD/A変換を施す伸張D/A変換回路
18,19に送られる。これら伸張D/A変換回路1
8,19では、前記A/D変換圧縮回路3,4での各圧
縮処理に対応する伸張処理がそれぞれ施され、その後D
/A変換して出力する。
【0099】上記伸張D/A変換回路18からの音声信
号はスピーカ27に送られ、上記伸張D/A変換回路1
9からの映像信号はモニタディスプレイ24に送られ
る。
【0100】また、上記図1の構成では、送信側90に
おいて映像のコマ落とし数を可変することで、上記映像
データバッファメモリ14における入力から出力までの
時間遅れ及び時間のずれを適正な値に回復したり、映像
の途切れを防ぐようにしているが、例えば、送信側90
から受信側91に送る画像の画質を選択することでも同
様のことを行うことができる。
【0101】すなわち、この画質を選択する場合には、
例えば、フレームバッファ68において取り込む各画素
データを間引くことで送信するデータ量を減らしたり、
逆に間引きを行わないようにすることで画質を確保す
る。この場合、受信側91では、画素データを間引いた
ときには、例えば補間等の処理を行って画像を復元す
る。
【0102】また、この図1の通信システムにおいて、
受信側91の上記分離回路12に供給された受信信号
は、当該分離回路12を介して前記検出回路25にも送
られる。当該検出回路25では、上記受信信号から音声
及び動画の信号を除く信号として例えばテキストデータ
やプログラムデータ,数値データ,他のバイナリデータ
のような信号を検出する。
【0103】この検出回路25において上記音声や動画
の信号を除くデータを検出すると、当該検出回路25か
らは、上記分離回路12に対して検出信号が出力され
る。上記分離回路12は、上記検出回路25からの検出
信号が供給されると、上記受信信号から当該検出信号に
応じたデータのみを分離して、データ処理回路26に送
る。
【0104】当該データ処理回路26では、供給された
データに対して所定の処理を施した後、出力端子から出
力する。なお、上記所定の処理としては、例えば誤り訂
正処理等を挙げることができる。
【0105】このように、本実施例の受信側91におい
ては、上記検出回路25を有し、上記分離回路12が当
該検出回路25からの検出信号に応じて、受信信号から
音声や動画を除くデータを分離することによって、これ
ら音声や動画を除くデータに応じた処理を行うことが可
能となっている。
【0106】また、本実施例の受信側91の分離回路1
2において分離された音声と映像のデータも、上記検出
回路25に送られる。
【0107】このときの上記検出回路25では、音声デ
ータに対しては例えば人間の聴覚特性を考慮して当該音
声データから低域の部分を検出したり、人間の声の部分
のように特に重要な音声部分を検出したりする。また、
映像データに対しては例えば人間の視覚特性を考慮して
当該映像データから特に視覚的に重要な映像部分を検出
したり、映像内容で特に重要な部分を検出したりする。
この検出回路25からは、上記演算判断回路81に対し
て上記映像データと音声データの各々に対応する検出信
号が送られる。
【0108】上記演算判断回路81では、上記検出回路
25からの音声データに対応する検出信号を受けると、
音声データバッファメモリ13に対して上記検出信号に
対応した音声部分が破棄されないような制御を行う。す
なわち、上記検出信号に対応する音声の重要な部分につ
いては、上記音声データバッファメモリ13からそのま
ま後段の音声データの伸張D/A変換回路18に送られ
るような制御を行う。一方、これら重要な部分以外の音
声のデータに対しては、バッファメモリ13の内容量が
例えば適正値を越えた場合に破棄することで当該バッフ
ァメモリ13の内容量の適正化を図っている。
【0109】これによっても、本実施例の通信システム
の受信側91では、上記バッファメモリ13の入力から
出力までの時間遅れを適正値に回復させることができ、
また、上記音声の重要部分については破棄されないため
に、後のスピーカ27から出力される音声は、高品質を
保つことができるようになる。
【0110】一方、演算判断回路81では、上記検出回
路25からの映像データに対応する検出信号を受ける
と、映像データバッファメモリ14に対して上記検出信
号に対応した映像部分が破棄されないような制御を行
う。すなわち、上記検出信号に対応する映像の重要な部
分については、上記映像データバッファメモリ14から
そのまま後段の映像データの伸張D/A変換回路19に
送られるような制御を行う。また、これら重要な部分以
外の映像のデータに対しては、バッファメモリ14の内
容量が適正値を越えた場合に破棄することで当該バッフ
ァメモリ14の内容量の適正化を図っている。
【0111】これによっても、本実施例の通信システム
の受信側91では、上記バッファメモリ14の入力から
出力までの時間遅れを適正値に回復させることができ、
また、上記映像の重要部分については破棄されないため
に、後のモニタディスプレイ24に表示される映像は、
高品質を保つことができるようになる。
【0112】さらに、本発明の通信システムにおいて、
送信側90から受信側91に送る画像の画質を選択する
具体例としては、例えば図11に示すように、映像デー
タ圧縮回路69における圧縮率を可変する構成とするこ
ともできる。なお、この図11において、前述した図1
と同様の構成要素には同一の指示符号を付してその詳細
な説明については省略する。
【0113】すなわちこの図11において、送信部90
では、上記受信部91からの制御信号を、圧縮のパラメ
ータを指定する圧縮パラメータ指定回路85で受ける。
この圧縮パラメータ指定回路85は、上記制御信号に応
じて映像データ圧縮回路69における圧縮率を可変す
る。例えば、圧縮率を高くすることで受信側91に送る
映像データの量を減らすことができ、また、圧縮率を低
くすることで受信側91に送る映像データの量を増やす
ことができる。言い換えれば、圧縮率を高くすることは
画質を落とすことであり、圧縮率を低くすることは画質
を高めることである。なお、この図11のように映像デ
ータの圧縮率を可変した場合には、その圧縮パラメータ
を受信側91に送る必要があり、受信側91の伸張D/
A変換回路19ではこの圧縮パラメータに基づいて圧縮
された映像データの伸張を行うことになる。
【0114】また、図11の構成では、音声データを圧
縮する音声データ圧縮回路67に対しても同様に可変し
た圧縮パラメータを送るようにすれば、受信側91の音
声データバッファメモリ13の内容量の制御が可能とな
る。
【0115】次に、本発明の他の実施例の構成を図12
に示す。
【0116】この図12において、送信側ホストコンピ
ュータには、モニタディスプレイ40とマイクロホン4
1とビデオカメラ42が接続され、またネットワーク4
3を介して受信側ホストコンピュータと接続される。
【0117】当該送信側ホストコンピュータにおいて、
CPU30は、メインメモリ31に保持されているプロ
グラムデータを用いて各部を制御すると共に、動画の画
質選択又はコマ落とし数を可変する可変手段及び上記可
変手段を制御する制御手段としての機能を備えている。
すなわち、このCPU30は、前記図1の取り込み周期
指定回路71及びフレーム取り込みクロック発生回路7
0やデータ処理回路94と同様の機能をも有する。
【0118】ビデオカメラ42からの映像信号は、A/
D変換圧縮処理部38によってA/D変換されると共に
前述したような映像データ用の圧縮処理が施され、バッ
ファメモリ34に一時蓄えられる。さらに、このバッフ
ァメモリ34は、前記動画信号を取り込む取り込み手段
としても動作するものである。なお、図1の実施例で
は、前記取り込み手段としてのフレームバッファ68に
は圧縮前の映像データが取り込まれる例を挙げている
が、この図12に示すバッファメモリ34の例では圧縮
後の映像データを取り込むようにしている。
【0119】一方、マイクロホン41からの音声信号
は、A/D変換圧縮処理部37によってA/D変換され
ると共に前述したような音声データ用の圧縮処理が施さ
れ、バッファメモリ33に一時蓄えられる。
【0120】また、フレームメモリ32には、例えばC
PU30によって形成された映像フレームデータや、ビ
デオカメラ42によって撮影された映像に基づく映像フ
レームデータが記憶される。当該フレームメモリ32か
らの映像フレームデータは、ディスプレイインタフェー
ス36を介してモニタディスプレイ40に送られて表示
される。
【0121】さらに、上記バッファメモリ33,34に
蓄えられた圧縮された音声データと映像データは、例え
ばCPU30によってマルチプレクスされた後にバッフ
ァメモリ35に一旦蓄えられてから読み出される。当該
バッファメモリ35から読み出されたデータは、ネット
ワークインタフェース39に接続されたネットワーク4
3を介して、受信側ホストコンピュータに送られる。こ
のネットワークインタフェース39が、前記図1のネッ
トワーク送信部7及びネットワーク受信部72と同様の
機能を有している。
【0122】次に、受信側ホストコンピュータには、モ
ニタディスプレイ61とスピーカ62が接続され、さら
にネットワーク43を介して送信側ホストコンピュータ
と接続される。
【0123】当該受信側ホストコンピュータにおいて、
CPU52は、メインメモリ53に保持されているプロ
グラムデータを用いて各部を制御したり、また、各種の
演算を行う。また、このCPU52は、前記図1のバッ
ファメモリ内容量の測定回路20及び演算判断回路81
や検出回路25,データ処理回路26としての機能をも
有している。
【0124】上記ネットワーク43を介して上記送信側
ホストコンピュータから送られてきたデータは、ネット
ワークインタフェース50を介してバッファメモリ51
に一旦蓄えられた後、読み出される。なお、このネット
ワークインタフェース50は、前記図1のネットワーク
受信部11及びネットワーク送信部73と同様の機能を
有するものである。
【0125】当該バッファメモリ51から読み出された
受信データからは、例えばCPU52によって上記圧縮
された音声データと映像データとが分離され、それぞれ
対応するバッファメモリ54,55に送られる。
【0126】バッファメモリ54に送られた圧縮された
映像データは、当該バッファメモリ54から読み出され
てデータ伸張処理部56に送られて上記送信側ホストコ
ンピュータでの圧縮に対応する伸張処理がなされる。当
該伸張された映像データは、フレームメモリに蓄えられ
てフレームとなされ、ディスプレイインタフェース58
を介してモニタディスプレイ61に送られて表示され
る。
【0127】また、バッファメモリ55に送られた圧縮
された音声データは、当該メモリ55から読み出されて
データ伸張処理部59に送られて上記送信側ホストコン
ピュータでの圧縮に対応する伸張処理がなされる。当該
伸張された音声データは、D/A変換処理部60によっ
てアナログの音声信号に変換された後、スピーカ62に
送られる。
【0128】上述したように、本発明の各実施例によれ
ば、受信側は、送信側から送られてくる動画信号の取り
込み時間と再生する時間との差である測定値Vが、上限
(Vmax)内を越えたこと又は下限(Vmiv)内を
下回ったことを検出すると、これら上限と下限との間に
あるように画質又は単位時間内の送信コマ数を制御する
ための制御信号を送信側に送るようにし、受信側ではこ
の制御信号を受けて画質又は送信コマ数制御を行うこと
で、入力から出力までの時間遅れ及び時間のずれを適正
な値に回復し、また映像の途切れを防ぐことを可能とし
ている。
【0129】また、本実施例の通信システムにおいて
は、受信側91にデータ検出回路25を設け、このデー
タ検出回路25によって受信信号が音声又は動画のうち
いずれかの信号を除くデータであることを検出したとき
には、データ処理回路26においてそのまま処理するよ
うにしたことで、受信信号が例えばテキストデータなど
である場合に、データの内容が変化することを防いでい
る。
【0130】さらに、本実施例の通信システムにおいて
は、検出回路25によって受信信号から音声,映像にお
いて特に重要な部分を検出したときには、演算判断回路
81においてこれら重要な部分を除く他の部分を音声デ
ータバッファメモリ13及び映像データバッファメモリ
14に対して廃棄させることで、これらバッファメモリ
13及び14の入力から出力までの時間遅れを適正値に
回復させるようにし、上記特に重要な部分についてはそ
のまま処理することで、この部分の信号については破棄
されることを防いでいる。
【0131】
【発明の効果】上述のように本発明の通信システムにお
いては、受信側において、動画信号の取り込み時間と再
生する時間との差が第1の時間内を越えたこと及び/又
は第2の時間内を下回ったことを検出すると、第1の時
間と第2の時間との間に画質又は単位時間内の送信コマ
数を制御するための制御信号を送信側に送るようにし、
これを受けた送信側は、送信する動画信号から動画の画
質選択又はコマ落とし数を可変する制御を行うようにし
ているため、受信側におけるバッファ手段の入力から出
力までの時間遅れを適正値に回復させることができ、ま
た、映像の途切れを防ぐことが可能となる。
【0132】また、本発明の通信システムにおいては、
受信側に第3の検出手段を設け、この第3の検出手段に
よって受信信号が動画信号を除く信号であることを検出
したときにはそのまま処理することで、受信信号が例え
ばテキストデータやプログラムデータなどである場合
に、データの内容が変化することを防止できる。
【0133】さらに、本発明の通信システムにおいて
は、受信側にさらに第4の検出手段を設け、この第4の
検出手段によって受信信号の動画信号の所定の部分を検
出したときには、その所定の部分を除く他の部分を廃棄
することで、バッファ手段の入力から出力までの時間遅
れを適正値に回復させるようにし、その所定の部分につ
いてはそのまま処理することで、この所定の部分の信号
については破棄されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の通信システムの送信側及び受信
側の概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明通信システムが適用される情報処理通信
システムの情報処理装置のモデルを示す図である。
【図3】マルチメディアデータの転送について説明する
ための図である。
【図4】ネットワークでつながれたホスト間のマルチメ
ディアデータの転送について説明するための図である。
【図5】システム全体における情報処理装置の位置付け
について説明するための図である。
【図6】無圧縮の場合の送受信バッファサイズと転送遅
延、効率の関係を示す特性図である。
【図7】JPEG圧縮の画像の送受信バッファサイズと
転送遅延、効率の関係を示す特性図である。
【図8】情報処理装置と遅延との関係を説明するための
図である。
【図9】本実施例通信システムの受信側における映像デ
ータバッファメモリの内容量測定とこの測定値が上限を
越えた旨又は下限を下回った旨を示す制御信号の出力の
処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本実施例通信システムの送信側における画質
選択又はコマ落とし制御の処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】本実施例の通信システムの送信側における画
質選択を行う具体的構成を示すブロック回路図である。
【図12】本発明の他の実施例の送信側ホストコンピュ
ータと受信側ホストコンピュータの概略構成を示すブロ
ック回路図である。
【図13】従来の送信側と受信側からなる通信システム
の概略構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1,41・・・マイクロホン 2,42・・・ビデオカメラ 5・・・マルチプレクサ 6・・・データバッファメモリ 7,73・・・ネットワーク送信部 8・・・ネットワーク 9,72・・・ネットワーク受信部 12・・・分離回路 13・・・音声データバッファメモリ 14・・・映像データバッファメモリ 20・・・バッファメモリ内容量測定回路 18・・・音声データの伸張D/A変換回路 19・・・ビデオデータの伸張D/A変換回路 24,40,61・・・モニタディスプレイ 25・・・検出回路 26・・・受信側のデータ処理回路 27,62・・・スピーカ 30・・・CPU 31,53・・・メインメモリ 32,57・・・フレームメモリ 33,34,35,51,54,55・・・バッファメ
モリ 36,58・・・ディスプレイインタフェース 37・・・音声データA/D変換圧縮部 38・・・動画データA/D変換圧縮部 56・・・音声データ用データ伸張部 59・・・映像データ用データ伸張部 60・・・音声データD/A変換部 65,66・・・A/D変換回路 67・・・音声データ圧縮回路 68・・・フレームバッファ 69・・・映像データ圧縮回路 70・・・フレーム取り込みクロック発生回路 71・・・取り込み周期指定回路 81・・・演算判断回路 90・・・送信側 91・・・受信側 94・・・送信側のデータ処理回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 11/06 8324−5K H04N 1/41 Z (72)発明者 田辺 充 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画信号を、送信側で取り込む時間と受
    信側で再生する時間との差が所定時間以内である実時間
    の通信システムにおいて、 送信側は、動画信号を取り込む取り込み手段と、動画の
    画質を選択又はコマ落とし数を可変する可変手段と、上
    記可変手段を制御する制御手段と、上記制御手段への受
    信側からの制御信号が入力される制御信号入力手段とを
    備え、 受信側は、送信された動画信号を取り込む取り込み手段
    と、動画信号を再生する再生手段と、動画信号の取り込
    み時間と再生する時間との差が上限としての第1の時間
    内であることを検出する第1の検出手段と、動画信号の
    取り込み時間と再生する時間との差が下限としての第2
    の時間内であることを検出する第2の検出手段と、信号
    をバッファリングするバッファ手段と、信号の取り込み
    時間と再生する時間との差が上記第1の時間内を越えた
    こと及び/又は上記第2の時間内を下回ったことを検出
    したときに、上記信号の取り込み時間と再生する時間と
    の差を上記第1の時間と第2の時間との間となすために
    上記送信側に対して画質又は単位時間内の送信コマ数を
    制御するための制御信号を送る制御信号送信手段とを備
    えてなることを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 受信側には受信信号が動画信号を除く信
    号であることを検出する第3の検出手段を設け、受信側
    では動画信号を除く信号をも受信すると共に、上記第3
    の検出手段によって受信信号が動画信号を除く信号であ
    ることを検出したときには、当該動画信号を除く信号を
    そのまま処理することを特徴とする請求項1記載の通信
    システム。
  3. 【請求項3】 受信側には動画信号の所定の部分である
    ことを検出する第4の検出手段を設け、 受信側では、上記第4の検出手段によって上記動画信号
    の所定の部分を検出したときには、当該所定の部分のみ
    をそのまま処理し、他の部分を廃棄することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の通信システム。
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