JPH07169859A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH07169859A JPH07169859A JP5341901A JP34190193A JPH07169859A JP H07169859 A JPH07169859 A JP H07169859A JP 5341901 A JP5341901 A JP 5341901A JP 34190193 A JP34190193 A JP 34190193A JP H07169859 A JPH07169859 A JP H07169859A
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Landscapes
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォトレジストの合わせずれがあってもしき
い値電圧が影響されること無く、チャネル幅などを変え
てチャネルコンダクタンスを変化させることによって大
容量で高集積化された多値ROMを有する半導体装置及
びその製造方法を提供する。 【構成】 セルアレイを構成するセルトランジスタは、
半導体基板1に形成された1対のトレンチ15間に形成
されている。半導体基板1上は、ゲート絶縁膜6で被覆
されており、ソース/ドレイン領域40の間に形成され
るチャネル領域14は、トレンチ側面部16、18及び
トレンチ15間の平面部17から構成されている。チャ
ネル領域14は、ポリシリコンゲート電極7によって被
覆されている。チャネル領域14は3つの部分に分かれ
ているので、ROMインプラで行なわれるチャネルコン
ダクタンスの調整は正確に行なわれる。
い値電圧が影響されること無く、チャネル幅などを変え
てチャネルコンダクタンスを変化させることによって大
容量で高集積化された多値ROMを有する半導体装置及
びその製造方法を提供する。 【構成】 セルアレイを構成するセルトランジスタは、
半導体基板1に形成された1対のトレンチ15間に形成
されている。半導体基板1上は、ゲート絶縁膜6で被覆
されており、ソース/ドレイン領域40の間に形成され
るチャネル領域14は、トレンチ側面部16、18及び
トレンチ15間の平面部17から構成されている。チャ
ネル領域14は、ポリシリコンゲート電極7によって被
覆されている。チャネル領域14は3つの部分に分かれ
ているので、ROMインプラで行なわれるチャネルコン
ダクタンスの調整は正確に行なわれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値レベルデータを記
憶する多値ROM(Read Only Memory)を備えた半導体装
置に関するものである。
憶する多値ROM(Read Only Memory)を備えた半導体装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、読み出し専用の半導体記憶装置で
あるマスクROMのメモリセルアレイは、MOSトラン
ジスタからなるメモリセルをマトリクス状に配置し、各
メモリセルのゲートを行方向に延びる複数のワード線に
接続すると共にソース/ドレインを列方向に延びる複数
のビット線に接続して構成されている。図12は、その
回路構成図である。メモリセルは、マトリクス状に配置
されていてその各ゲートは複数のワード線W1、W2、
・・・に接続されている。また、各ソース/ドレイン
は、複数のビット線B1、B2、・・・に接続されてい
る。そして、メモリメモリセルには、デプレッション型
トランジスタ(A、B、C、D)及びエンハンスメント
型トランジスタを用いている。いま、メモリセルAのデ
ータを読み出すとする。メモリセルAの繋がっているワ
ード線W2を除いたすべてのワード線W1、W3、W4
を、例えば、5Vの高電圧にし、ワード線W2は0Vに
して、メモリセルAの繋がっているビット線B1を、例
えば、2Vに昇圧する。この時電流が流れればメモリセ
ルAはデプレッション型トランジスタであると分かり、
電流が流れなければエンハンスメント型トランジスタで
あると分かる。この従来のマスクROMでは、メモリセ
ルトランジスタがデプレッション型かエンハンスメント
型かによってデータの“0”と“1”とを区別してい
る。
あるマスクROMのメモリセルアレイは、MOSトラン
ジスタからなるメモリセルをマトリクス状に配置し、各
メモリセルのゲートを行方向に延びる複数のワード線に
接続すると共にソース/ドレインを列方向に延びる複数
のビット線に接続して構成されている。図12は、その
回路構成図である。メモリセルは、マトリクス状に配置
されていてその各ゲートは複数のワード線W1、W2、
・・・に接続されている。また、各ソース/ドレイン
は、複数のビット線B1、B2、・・・に接続されてい
る。そして、メモリメモリセルには、デプレッション型
トランジスタ(A、B、C、D)及びエンハンスメント
型トランジスタを用いている。いま、メモリセルAのデ
ータを読み出すとする。メモリセルAの繋がっているワ
ード線W2を除いたすべてのワード線W1、W3、W4
を、例えば、5Vの高電圧にし、ワード線W2は0Vに
して、メモリセルAの繋がっているビット線B1を、例
えば、2Vに昇圧する。この時電流が流れればメモリセ
ルAはデプレッション型トランジスタであると分かり、
電流が流れなければエンハンスメント型トランジスタで
あると分かる。この従来のマスクROMでは、メモリセ
ルトランジスタがデプレッション型かエンハンスメント
型かによってデータの“0”と“1”とを区別してい
る。
【0003】トランジスタをデプレッション型にするた
めにソース/ドレイン領域間のゲート電極下のチャネル
領域には適宜イオン注入をする。このイオン注入を以
下、ROMインプラという。この構造のマスクROMで
は、その大容量化が進んで、ビット線に接続されるメモ
リセル数が増加するに伴ってビット線の寄生容量が増し
て読み出し速度が遅くなってくる。そこでビット線の寄
生容量を減少させて読み出し速度速度を改善させたバン
ク式ROMが提案されている。これはビット線を配線長
の長い主ビット線と配線長の短い副ビット線とを分けて
メモリセルを複数のバンクに収納し、前記副ビット線に
はバンクのメモリセルを接続している。いずれにしても
この様なROMでは、1メモリセルは“0”や“1”の
1ビット分のデータしか記憶することができないので大
容量のメモリを実現しようとするとチップサイズが大き
くなるという欠点があった。このような欠点を解決する
ために1つのメモリセルに2ビット分以上のデータを記
憶させることによってチップサイズの縮小を図る方式が
ある。この方式を多値ROMという。多値ROMではメ
モリセルトランジスタのゲート長やゲート幅を変えるこ
とによってチャネルコンダクタンスを複数の所定の値に
設定したり、あるいはROMインプラ量を変えることに
よってしきい値電圧を複数の値に設定する方法がある。
ROMインプラ量を変えるには複数回のイオン注入を行
う必要がある。
めにソース/ドレイン領域間のゲート電極下のチャネル
領域には適宜イオン注入をする。このイオン注入を以
下、ROMインプラという。この構造のマスクROMで
は、その大容量化が進んで、ビット線に接続されるメモ
リセル数が増加するに伴ってビット線の寄生容量が増し
て読み出し速度が遅くなってくる。そこでビット線の寄
生容量を減少させて読み出し速度速度を改善させたバン
ク式ROMが提案されている。これはビット線を配線長
の長い主ビット線と配線長の短い副ビット線とを分けて
メモリセルを複数のバンクに収納し、前記副ビット線に
はバンクのメモリセルを接続している。いずれにしても
この様なROMでは、1メモリセルは“0”や“1”の
1ビット分のデータしか記憶することができないので大
容量のメモリを実現しようとするとチップサイズが大き
くなるという欠点があった。このような欠点を解決する
ために1つのメモリセルに2ビット分以上のデータを記
憶させることによってチップサイズの縮小を図る方式が
ある。この方式を多値ROMという。多値ROMではメ
モリセルトランジスタのゲート長やゲート幅を変えるこ
とによってチャネルコンダクタンスを複数の所定の値に
設定したり、あるいはROMインプラ量を変えることに
よってしきい値電圧を複数の値に設定する方法がある。
ROMインプラ量を変えるには複数回のイオン注入を行
う必要がある。
【0004】図13乃至図15を参照してトランジスタ
のしきい値電圧を変える公知(特開平3−185758
号公報参照)の方法を説明する。図13は、半導体基板
に形成されたトランジスタの平面図、図14は、図13
のA−A′線に沿う部分の断面図、図15は、トランジ
スタのゲート部分とフォトレジストのイオン注入用開口
部との重なり度合いのしきい値電圧依存性を示す特性図
である。例えば、p型シリコン半導体基板1主面にソー
ス領域41及びドレイン領域42を間隔を開けて配置す
る。このソース/ドレイン領域間の上にゲート酸化膜2
0を介してゲート電極30が形成されている。素子分離
領域にはフィールド酸化膜90が形成されている。この
様なトランジスタに所定のしきい値電圧を持たせるため
に、トランジスタのゲート電極30上に開口するマスク
パターン50を持ったフォトマスク80を半導体基板1
上に配置する。ただし、ゲート電極30の長手方向(図
13の左右の方向)におけるマスクパターン5の端部
は、ソース/ドレイン領域41、42の端部から距離X
だけ離れている。半導体基板1上にはフォトレジスト7
0を形成し、このフォトレジスト70にマスクパターン
50に対応した形状のROMインプラ用開口60を形成
する。そして、この開口60に所定のROMインプラを
行うことによって、トランジスタのソース/ドレイン領
域41、42間のチャネル領域のイオン濃度を制御し、
しきい値電圧を所定の値に設定する。その大きさは、前
記距離Xによって選定される。この方法では、開口60
はすべてのトランジスタに対して1回のフォトリソグラ
フィによって形成され、そして、これらのトランジスタ
に対して同時にイオン注入を行うことができる。
のしきい値電圧を変える公知(特開平3−185758
号公報参照)の方法を説明する。図13は、半導体基板
に形成されたトランジスタの平面図、図14は、図13
のA−A′線に沿う部分の断面図、図15は、トランジ
スタのゲート部分とフォトレジストのイオン注入用開口
部との重なり度合いのしきい値電圧依存性を示す特性図
である。例えば、p型シリコン半導体基板1主面にソー
ス領域41及びドレイン領域42を間隔を開けて配置す
る。このソース/ドレイン領域間の上にゲート酸化膜2
0を介してゲート電極30が形成されている。素子分離
領域にはフィールド酸化膜90が形成されている。この
様なトランジスタに所定のしきい値電圧を持たせるため
に、トランジスタのゲート電極30上に開口するマスク
パターン50を持ったフォトマスク80を半導体基板1
上に配置する。ただし、ゲート電極30の長手方向(図
13の左右の方向)におけるマスクパターン5の端部
は、ソース/ドレイン領域41、42の端部から距離X
だけ離れている。半導体基板1上にはフォトレジスト7
0を形成し、このフォトレジスト70にマスクパターン
50に対応した形状のROMインプラ用開口60を形成
する。そして、この開口60に所定のROMインプラを
行うことによって、トランジスタのソース/ドレイン領
域41、42間のチャネル領域のイオン濃度を制御し、
しきい値電圧を所定の値に設定する。その大きさは、前
記距離Xによって選定される。この方法では、開口60
はすべてのトランジスタに対して1回のフォトリソグラ
フィによって形成され、そして、これらのトランジスタ
に対して同時にイオン注入を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すように、
例えば、しきい値電圧を0.5V、2.3V、4.1
V、5.9Vとして4状態を設定すると電圧マージンは
1.8Vになる。しかし、現状では、フォトレジストの
合わせずれが約0.2μmあるので、これに応じて距離
Xが0.2μmずれると、しきい値電圧は最悪で約2.
5Vもずれてしまう。したがって、この4状態を実現す
るのは非常に難しい。また、この方式で実効的チャネル
幅を変えて4状態を作る場合、やはり、マスクの合わせ
ずれでチャネル幅が変わるために安定した読み出しが可
能な4状態を作り出すことは難しい。このように従来の
多値ROMは、フォトレジストの合わせずれによりチャ
ネル幅がばらつき、しきい値電圧やチャネルコンダクタ
ンスが変化してしまうとゆう問題があった。したがっ
て、多値ROMによって高集積化、大容量化を目指すこ
とは困難であった。本発明は、この様な事情により成さ
れたものであり、フォトレジストの合わせずれがあって
もしきい値電圧が影響されることなく、チャネル幅を変
えてチャネルコンダクタンスを変化させる事によって大
容量で高集積化された多値ROMを備えた半導体装置及
びその製造方法を提供することを目的にしている。
例えば、しきい値電圧を0.5V、2.3V、4.1
V、5.9Vとして4状態を設定すると電圧マージンは
1.8Vになる。しかし、現状では、フォトレジストの
合わせずれが約0.2μmあるので、これに応じて距離
Xが0.2μmずれると、しきい値電圧は最悪で約2.
5Vもずれてしまう。したがって、この4状態を実現す
るのは非常に難しい。また、この方式で実効的チャネル
幅を変えて4状態を作る場合、やはり、マスクの合わせ
ずれでチャネル幅が変わるために安定した読み出しが可
能な4状態を作り出すことは難しい。このように従来の
多値ROMは、フォトレジストの合わせずれによりチャ
ネル幅がばらつき、しきい値電圧やチャネルコンダクタ
ンスが変化してしまうとゆう問題があった。したがっ
て、多値ROMによって高集積化、大容量化を目指すこ
とは困難であった。本発明は、この様な事情により成さ
れたものであり、フォトレジストの合わせずれがあって
もしきい値電圧が影響されることなく、チャネル幅を変
えてチャネルコンダクタンスを変化させる事によって大
容量で高集積化された多値ROMを備えた半導体装置及
びその製造方法を提供することを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコン半導
体基板に形成したトレンチ間の平面部及びその両端のト
レンチの側面部を1メモリセルのチャネル領域とし、チ
ャネル領域の各部のしきい値電圧を独立して制御するこ
とにより1メモリセルに4状態以上の状態を記憶させる
ことを特徴としている。本発明の半導体装置は、主面に
第1及び第2のトレンチが形成された半導体基板と、前
記半導体基板主面に形成され、前記第1及び第2のトレ
ンチを横切るようにその内部及び前記トレンチ間に形成
されたソース/ドレイン領域と、前記半導体基板主面に
形成されたゲート絶縁膜と、前記トレンチ間の平面部及
びこの平面部の両端に連続する前記第1及び第2のトレ
ンチの側面部の上であり、かつ、前記ソース/ドレイン
領域上及びこのソース/ドレイン領域の間に前記ゲート
絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備え、前記ソ
ース/ドレイン領域間の前記ゲート電極下には、チャネ
ル領域が形成されることを第1の特徴としている。さら
に、半導体基板と、前記半導体基板主面に同一方向に形
成された複数の直線状のトレンチと、前記半導体基板主
面に、前記トレンチと直交するように形成された複数の
直線状の不純物拡散領域と、前記半導体基板主面に形成
されたゲート絶縁膜と、隣接する前記トレンチ間の平面
部とこの平面部の両端に連続する前記トレンチの側面部
の上に形成されたゲート電極とを備え、前記複数のトレ
ンチの中の隣接する任意のトレンチ間の上に形成された
前記ゲート電極下の隣接する1対の前記不純物拡散領域
をソース/ドレイン領域とし、そのソース/ドレイン領
域間をチャネル領域として1メモリセルを構成すること
によって複数のメモリセルをマトリクス状に配置したこ
とを第2の特徴としている。
体基板に形成したトレンチ間の平面部及びその両端のト
レンチの側面部を1メモリセルのチャネル領域とし、チ
ャネル領域の各部のしきい値電圧を独立して制御するこ
とにより1メモリセルに4状態以上の状態を記憶させる
ことを特徴としている。本発明の半導体装置は、主面に
第1及び第2のトレンチが形成された半導体基板と、前
記半導体基板主面に形成され、前記第1及び第2のトレ
ンチを横切るようにその内部及び前記トレンチ間に形成
されたソース/ドレイン領域と、前記半導体基板主面に
形成されたゲート絶縁膜と、前記トレンチ間の平面部及
びこの平面部の両端に連続する前記第1及び第2のトレ
ンチの側面部の上であり、かつ、前記ソース/ドレイン
領域上及びこのソース/ドレイン領域の間に前記ゲート
絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備え、前記ソ
ース/ドレイン領域間の前記ゲート電極下には、チャネ
ル領域が形成されることを第1の特徴としている。さら
に、半導体基板と、前記半導体基板主面に同一方向に形
成された複数の直線状のトレンチと、前記半導体基板主
面に、前記トレンチと直交するように形成された複数の
直線状の不純物拡散領域と、前記半導体基板主面に形成
されたゲート絶縁膜と、隣接する前記トレンチ間の平面
部とこの平面部の両端に連続する前記トレンチの側面部
の上に形成されたゲート電極とを備え、前記複数のトレ
ンチの中の隣接する任意のトレンチ間の上に形成された
前記ゲート電極下の隣接する1対の前記不純物拡散領域
をソース/ドレイン領域とし、そのソース/ドレイン領
域間をチャネル領域として1メモリセルを構成すること
によって複数のメモリセルをマトリクス状に配置したこ
とを第2の特徴としている。
【0007】又、本発明の半導体装置の製造方法は、半
導体基板主面に複数の直線状のトレンチを同一方向に形
成する工程と、前記半導体基板主面に複数の直線状の不
純物拡散領域を前記トレンチと直交するように形成する
工程と、前記半導体基板主面にゲート絶縁膜を形成する
工程と、隣接する前記トレンチ間の平面部とこの平面部
の両端に連続する前記トレンチの側面部の上にゲート電
極を形成する工程と、前記複数のトレンチの中の隣接す
る任意のトレンチ間の上に形成された前記ゲート電極下
の隣接する1対の前記不純物拡散領域をソース/ドレイ
ン領域とし、そのソース/ドレイン領域間に形成される
チャネル領域に所定の量のイオンを注入してそのしきい
値電圧を所定の値にする工程とを備えていることを特徴
としている。前記チャネル領域は、前記トレンチ間の平
面部にある第1の部分及びこの平面部両端の前記トレン
チ側面部にある第2及び第3の部分に分かれており、そ
のチャネル領域のしきい値電圧は、この第1乃至第3の
部分にそれぞれ前記イオンを注入するか或いは注入しな
いかによって決められるようにしても良い。
導体基板主面に複数の直線状のトレンチを同一方向に形
成する工程と、前記半導体基板主面に複数の直線状の不
純物拡散領域を前記トレンチと直交するように形成する
工程と、前記半導体基板主面にゲート絶縁膜を形成する
工程と、隣接する前記トレンチ間の平面部とこの平面部
の両端に連続する前記トレンチの側面部の上にゲート電
極を形成する工程と、前記複数のトレンチの中の隣接す
る任意のトレンチ間の上に形成された前記ゲート電極下
の隣接する1対の前記不純物拡散領域をソース/ドレイ
ン領域とし、そのソース/ドレイン領域間に形成される
チャネル領域に所定の量のイオンを注入してそのしきい
値電圧を所定の値にする工程とを備えていることを特徴
としている。前記チャネル領域は、前記トレンチ間の平
面部にある第1の部分及びこの平面部両端の前記トレン
チ側面部にある第2及び第3の部分に分かれており、そ
のチャネル領域のしきい値電圧は、この第1乃至第3の
部分にそれぞれ前記イオンを注入するか或いは注入しな
いかによって決められるようにしても良い。
【0008】
【作用】本発明は、シリコン半導体基板に形成されたト
レンチの側面部をメモリセルのチャネル領域としている
ので高集積化が可能になる。また、チャネル領域は、半
導体基板の表面領域に形成されるので、トレンチの側面
部をチャネル領域とし、この部分にイオン注入を垂直方
向から実施した場合、これに多少のずれが生じて表面領
域から奥にイオン注入がなされてもしきい値電圧にはさ
ほどの影響を与えないため、セルの多値の各状態が安定
に形成でき、読み出しマージンを大きくとることができ
る。
レンチの側面部をメモリセルのチャネル領域としている
ので高集積化が可能になる。また、チャネル領域は、半
導体基板の表面領域に形成されるので、トレンチの側面
部をチャネル領域とし、この部分にイオン注入を垂直方
向から実施した場合、これに多少のずれが生じて表面領
域から奥にイオン注入がなされてもしきい値電圧にはさ
ほどの影響を与えないため、セルの多値の各状態が安定
に形成でき、読み出しマージンを大きくとることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1乃至図3を参照してNOR型ROMを
有する半導体装置のトランジスタを説明する。図1は、
半導体基板に形成されたトランジスタの平面図、図2
は、図1のA−A′線及びB−B′線に沿う部分の断面
図、図3は、C−C′線及びD−D′線に沿う部分の断
面図である。この発明のトランジスタは、半導体基板に
1対のトレンチを形成し、このトレンチ間にトランジス
タのチャネル領域を形成したことに特徴がある。前述し
た公知の技術と同様にp型シリコン半導体基板1を用
い、その主面には第1及び第2のトレンチ15が互いに
対向して形成されている。また、半導体基板1主面には
これらトレンチ15を横切るようにその内部及び前記ト
レンチ間に1対のn+型不純物拡散領域が形成されてい
る。この拡散領域は、トレンチ15の内部及びトレンチ
15間の平面部に連続して形成されており、トランジス
タのソース/ドレイン領域40として用いられる(図2
(b))。前記半導体基板1主面には、シリコン酸化膜
からなるゲート絶縁膜6が形成されている。そして、ト
レンチ15間の平面部及びこの平面部の両端に連続する
トレンチ15の側面部上にはゲート絶縁膜6を介して、
例えば、ポリシリコンからなるゲート電極7が形成され
ている。
する。まず、図1乃至図3を参照してNOR型ROMを
有する半導体装置のトランジスタを説明する。図1は、
半導体基板に形成されたトランジスタの平面図、図2
は、図1のA−A′線及びB−B′線に沿う部分の断面
図、図3は、C−C′線及びD−D′線に沿う部分の断
面図である。この発明のトランジスタは、半導体基板に
1対のトレンチを形成し、このトレンチ間にトランジス
タのチャネル領域を形成したことに特徴がある。前述し
た公知の技術と同様にp型シリコン半導体基板1を用
い、その主面には第1及び第2のトレンチ15が互いに
対向して形成されている。また、半導体基板1主面には
これらトレンチ15を横切るようにその内部及び前記ト
レンチ間に1対のn+型不純物拡散領域が形成されてい
る。この拡散領域は、トレンチ15の内部及びトレンチ
15間の平面部に連続して形成されており、トランジス
タのソース/ドレイン領域40として用いられる(図2
(b))。前記半導体基板1主面には、シリコン酸化膜
からなるゲート絶縁膜6が形成されている。そして、ト
レンチ15間の平面部及びこの平面部の両端に連続する
トレンチ15の側面部上にはゲート絶縁膜6を介して、
例えば、ポリシリコンからなるゲート電極7が形成され
ている。
【0010】ソース/ドレイン領域40間の前記ゲート
電極7下には、チャネル領域14が形成されている。チ
ャネル領域14には、トランジスタのしきい値電圧を所
定の値に設定するために不純物をイオン注入(ROMイ
ンプラ)を行う。図2(a)に示すようにチャネル領域
14は、2つのトレンチ15の向い合う2つの側面部1
6、18及びこのトレンチ15間の平面部17から構成
されており、ROMインプラは、これらの部分にそれぞ
れ独立に行う。チャネル領域は、半導体基板1の表面領
域に形成されるので、特に側面部16、18へ注入され
るイオンが予定より深くトレンチ側面から奥に入り込ん
でもトランジスタのしきい値電圧に格別大きな影響を与
えることはない。次に、図4及び図5を参照して前記半
導体基板に形成されたNOR型ROMのメモリセルアレ
イを説明する。前記トランジスタは、このメモリセルア
レイのメモリセルを構成している。図4は、メモリセル
アレイが形成された半導体基板の平面図、図5は、A−
A′線及びB−B′線に沿う部分の断面図である。p型
シリコン半導体基板1は、その主面に図の上下方向に複
数の直線状のトレンチ15が形成されている。この主面
には、複数のトレンチ15と直交するように複数の直線
状のn+不純物拡散領域40が形成されている。
電極7下には、チャネル領域14が形成されている。チ
ャネル領域14には、トランジスタのしきい値電圧を所
定の値に設定するために不純物をイオン注入(ROMイ
ンプラ)を行う。図2(a)に示すようにチャネル領域
14は、2つのトレンチ15の向い合う2つの側面部1
6、18及びこのトレンチ15間の平面部17から構成
されており、ROMインプラは、これらの部分にそれぞ
れ独立に行う。チャネル領域は、半導体基板1の表面領
域に形成されるので、特に側面部16、18へ注入され
るイオンが予定より深くトレンチ側面から奥に入り込ん
でもトランジスタのしきい値電圧に格別大きな影響を与
えることはない。次に、図4及び図5を参照して前記半
導体基板に形成されたNOR型ROMのメモリセルアレ
イを説明する。前記トランジスタは、このメモリセルア
レイのメモリセルを構成している。図4は、メモリセル
アレイが形成された半導体基板の平面図、図5は、A−
A′線及びB−B′線に沿う部分の断面図である。p型
シリコン半導体基板1は、その主面に図の上下方向に複
数の直線状のトレンチ15が形成されている。この主面
には、複数のトレンチ15と直交するように複数の直線
状のn+不純物拡散領域40が形成されている。
【0011】トレンチ15部分も含めて主面上には、例
えば、シリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜6が形
成されている。隣接するトレンチ15間の平面部とこの
平面部の両端に連続するこのトレンチ15の側面部の上
には前記ゲート絶縁膜6を介してポリシリコンなどのゲ
ート電極7が形成されている。隣接する任意のトレンチ
15間の上に形成された前記ゲート電極7下の隣接する
1対の不純物拡散領域をソース/ドレイン領域40と
し、そのソース/ドレイン領域40間をチャネル領域と
して1メモリセルを構成する。半導体基板1にはこのよ
うなメモリセルが複数マトリクス状に形成されている。
このメモリセルアレイの配線構造は図12に示す従来の
ROMの配線と同じ構造を有している。この実施例の多
値ROMはメモリセルのチャネル幅を変えてチャネルコ
ンダクタンスを4状態に変化させて1つのセルに2ビッ
トの情報を記録できるようになっている。この4状態を
維持するためにメモリセルにROMインプラを行ってし
きい値電圧を変えている。図4及び図5には、ROMイ
ンプラを行うためのフォトレジスト19を配置してお
り、フォトレジスト19は、イオンが注入されるROM
インプラ用開口13が形成されている。この開口13
は、トレンチ15間の平面部をイオン注入する開口及び
トレンチ15の側面部にイオン注入する開口が使われ
る。
えば、シリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜6が形
成されている。隣接するトレンチ15間の平面部とこの
平面部の両端に連続するこのトレンチ15の側面部の上
には前記ゲート絶縁膜6を介してポリシリコンなどのゲ
ート電極7が形成されている。隣接する任意のトレンチ
15間の上に形成された前記ゲート電極7下の隣接する
1対の不純物拡散領域をソース/ドレイン領域40と
し、そのソース/ドレイン領域40間をチャネル領域と
して1メモリセルを構成する。半導体基板1にはこのよ
うなメモリセルが複数マトリクス状に形成されている。
このメモリセルアレイの配線構造は図12に示す従来の
ROMの配線と同じ構造を有している。この実施例の多
値ROMはメモリセルのチャネル幅を変えてチャネルコ
ンダクタンスを4状態に変化させて1つのセルに2ビッ
トの情報を記録できるようになっている。この4状態を
維持するためにメモリセルにROMインプラを行ってし
きい値電圧を変えている。図4及び図5には、ROMイ
ンプラを行うためのフォトレジスト19を配置してお
り、フォトレジスト19は、イオンが注入されるROM
インプラ用開口13が形成されている。この開口13
は、トレンチ15間の平面部をイオン注入する開口及び
トレンチ15の側面部にイオン注入する開口が使われ
る。
【0012】トレンチ側面部にイオン注入をする際には
前述の様に多少合わせずれがあっても正確な4状態を維
持することができる。また、トレンチの側面部もチャネ
ル領域に用いるので高集積化されたマスクROMを半導
体基板(チップ)に形成することができる。次に、図6
乃至図11を参照してメモリセルアレイにROMインプ
ラを行う工程を説明する。図6乃至図10は、半導体基
板にイオンを注入する工程を示す製造工程断面図、図1
1は、ROMインプラによって得られた各メモリセルの
特性を示す電流−電圧特性図である。半導体基板1上に
厚さ約20nmのシリコン酸化膜2を形成し、その上
に、例えば、CVD(Chemical Vapour Deposition)によ
り厚さ400nmのシリコン酸化膜3を形成する。そし
て、その上に所定のパターンを有するフォトレジスト4
を形成する(図6(a))。ついで、フォトレジスト4
をマスクとしてシリコン酸化膜2、3とともに半導体基
板1を、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)により
エッチングして深さ約0.5μmのトレンチ15を形成
する。トレンチ15間の距離は約0.5μmである。ト
レンチ15を形成してからフォトレジスト4を除去し、
さらに、トレンチ15の底部にボロンを30keV、
1.0×1014/cm2 の条件でイオン注入して反転防
止層5を形成する(図6(b))。
前述の様に多少合わせずれがあっても正確な4状態を維
持することができる。また、トレンチの側面部もチャネ
ル領域に用いるので高集積化されたマスクROMを半導
体基板(チップ)に形成することができる。次に、図6
乃至図11を参照してメモリセルアレイにROMインプ
ラを行う工程を説明する。図6乃至図10は、半導体基
板にイオンを注入する工程を示す製造工程断面図、図1
1は、ROMインプラによって得られた各メモリセルの
特性を示す電流−電圧特性図である。半導体基板1上に
厚さ約20nmのシリコン酸化膜2を形成し、その上
に、例えば、CVD(Chemical Vapour Deposition)によ
り厚さ400nmのシリコン酸化膜3を形成する。そし
て、その上に所定のパターンを有するフォトレジスト4
を形成する(図6(a))。ついで、フォトレジスト4
をマスクとしてシリコン酸化膜2、3とともに半導体基
板1を、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)により
エッチングして深さ約0.5μmのトレンチ15を形成
する。トレンチ15間の距離は約0.5μmである。ト
レンチ15を形成してからフォトレジスト4を除去し、
さらに、トレンチ15の底部にボロンを30keV、
1.0×1014/cm2 の条件でイオン注入して反転防
止層5を形成する(図6(b))。
【0013】ついで、シリコン酸化膜2、3を弗化アン
モンにより剥離してから、半導体基板1上にゲート絶縁
膜となる厚さ約20nmのシリコン酸化膜6を形成す
る。そして、その上にゲート電極となるリンなどの不純
物をドーピングした厚さ約300nmのポリシリコン膜
7を形成する。その後トレンチ15間を被覆し、トレン
チ15の底部を露出した所定のパターンを有するフォト
レジスト8を半導体基板1に形成する(図7(a))。
ついで、このフォトレジスト8をマスクとしてポリシリ
コン膜7をRIEで選択的にエッチングしてポリシリコ
ン膜からトレンチ15間を被覆するゲート電極7を形成
する。ゲート電極7の形成によって左からメモリセル
a、メモリセルb、メモリセルc及びメモリセルdを形
成する(図7(b))。これらのメモリセルa〜dにR
OMインプラを行ってそれぞれチャネルコンダクタンス
の異なる4状態のトランジスタを形成する。図8は第1
回目のROMインプラの説明である。イオン注入用のマ
スクであるフォトレジスト8はメモリセルaのみ被覆
し、他のメモリセルb〜dは露出させる。そして、この
半導体基板1にROMインプラを施す。即ち、ボロン1
0を120keV、1.5×1014/cm2 の条件でイ
オン注入する。イオン注入後は、注入されたイオンを熱
処理して不純物を拡散する。イオンは、フォトレジスト
9で被覆されているので、このメモリセルaには、イオ
ンが注入されない。
モンにより剥離してから、半導体基板1上にゲート絶縁
膜となる厚さ約20nmのシリコン酸化膜6を形成す
る。そして、その上にゲート電極となるリンなどの不純
物をドーピングした厚さ約300nmのポリシリコン膜
7を形成する。その後トレンチ15間を被覆し、トレン
チ15の底部を露出した所定のパターンを有するフォト
レジスト8を半導体基板1に形成する(図7(a))。
ついで、このフォトレジスト8をマスクとしてポリシリ
コン膜7をRIEで選択的にエッチングしてポリシリコ
ン膜からトレンチ15間を被覆するゲート電極7を形成
する。ゲート電極7の形成によって左からメモリセル
a、メモリセルb、メモリセルc及びメモリセルdを形
成する(図7(b))。これらのメモリセルa〜dにR
OMインプラを行ってそれぞれチャネルコンダクタンス
の異なる4状態のトランジスタを形成する。図8は第1
回目のROMインプラの説明である。イオン注入用のマ
スクであるフォトレジスト8はメモリセルaのみ被覆
し、他のメモリセルb〜dは露出させる。そして、この
半導体基板1にROMインプラを施す。即ち、ボロン1
0を120keV、1.5×1014/cm2 の条件でイ
オン注入する。イオン注入後は、注入されたイオンを熱
処理して不純物を拡散する。イオンは、フォトレジスト
9で被覆されているので、このメモリセルaには、イオ
ンが注入されない。
【0014】他のメモリセルにはそれらの平面部にのみ
イオン注入が行われている。トレンチ15の底部にも多
少イオン注入がなされることがある(図8)。ついで、
第1回目のROMインプラが終わってからフォトレジス
ト9を取り除く。そして、第2回目のROMインプラを
行うためのフォトレジスト11をパターニングする。フ
ォトレジスト11は、メモリセルa及びメモリセルb
は、完全に被覆し、メモリセルcは、1側面のみを露出
させて他を被覆する。メモリセルdは、露出しておく。
このフォトレジスト11を用いて半導体基板1に第2回
目のROMインプラを行う。その条件は、ボロン12を
210keV、1.5×1014/cm2 でイオン注入す
る。この様にイオン注入すると、イオンは、飛程のピー
ク(Rp)が平面部のチャネル領域より中へ0.25μ
mの所に注入される。そして、注入されたイオンの熱拡
散を行うと、メモリセルcのボロンは、側面部全体にほ
ぼ均一に注入される。メモリセルdでは、第2回目のイ
オン注入の結果、ボロンは、チャネル領域の両側面部に
ほぼ均一に注入されるだけでなく、側面部の内部にも拡
散している(図9)。ついで、フォトレジスト11を除
去して、所定のチャネルコンダクタンスを有するメモリ
セルa〜dが形成される(図10)。以上のROMイン
プラによって、メモリセルaは、チャネル領域の平面部
及び側面部のいずれにもイオン注入が行われない。
イオン注入が行われている。トレンチ15の底部にも多
少イオン注入がなされることがある(図8)。ついで、
第1回目のROMインプラが終わってからフォトレジス
ト9を取り除く。そして、第2回目のROMインプラを
行うためのフォトレジスト11をパターニングする。フ
ォトレジスト11は、メモリセルa及びメモリセルb
は、完全に被覆し、メモリセルcは、1側面のみを露出
させて他を被覆する。メモリセルdは、露出しておく。
このフォトレジスト11を用いて半導体基板1に第2回
目のROMインプラを行う。その条件は、ボロン12を
210keV、1.5×1014/cm2 でイオン注入す
る。この様にイオン注入すると、イオンは、飛程のピー
ク(Rp)が平面部のチャネル領域より中へ0.25μ
mの所に注入される。そして、注入されたイオンの熱拡
散を行うと、メモリセルcのボロンは、側面部全体にほ
ぼ均一に注入される。メモリセルdでは、第2回目のイ
オン注入の結果、ボロンは、チャネル領域の両側面部に
ほぼ均一に注入されるだけでなく、側面部の内部にも拡
散している(図9)。ついで、フォトレジスト11を除
去して、所定のチャネルコンダクタンスを有するメモリ
セルa〜dが形成される(図10)。以上のROMイン
プラによって、メモリセルaは、チャネル領域の平面部
及び側面部のいずれにもイオン注入が行われない。
【0015】メモリセルbは、平面部のみにイオンが注
入される。メモリセルcは、平面部及び片方の側面部に
イオンが注入される。メモリセルdは、平面部及び両側
面部にイオンが注入される。メモリセルそれぞれのチャ
ネルコンダクタンスが設定され、その電圧−電流特性
は、図11に示すように等間隔の勾配で変化するので、
それぞれのしきい値電圧を等間隔に変化させることがで
きる。実施例では、NOR型トランジスタを例に取り上
げたが、NAND型トランジスタにも適用することがで
きる。また、チャネル幅を変えて4状態を作ることがで
き、イオン注入量を変えて4状態を作ることができる。
そこで、2つの方法を組合わせれば、8状態を作ること
ができ、1メモリセルが3ビットの情報を記憶すること
ができる。さらに、n型半導体基板を用いても良い。
入される。メモリセルcは、平面部及び片方の側面部に
イオンが注入される。メモリセルdは、平面部及び両側
面部にイオンが注入される。メモリセルそれぞれのチャ
ネルコンダクタンスが設定され、その電圧−電流特性
は、図11に示すように等間隔の勾配で変化するので、
それぞれのしきい値電圧を等間隔に変化させることがで
きる。実施例では、NOR型トランジスタを例に取り上
げたが、NAND型トランジスタにも適用することがで
きる。また、チャネル幅を変えて4状態を作ることがで
き、イオン注入量を変えて4状態を作ることができる。
そこで、2つの方法を組合わせれば、8状態を作ること
ができ、1メモリセルが3ビットの情報を記憶すること
ができる。さらに、n型半導体基板を用いても良い。
【0016】
【発明の効果】以上の様に、本発明では、半導体基板に
形成されたメモリセルトランジスタのチャネル形成領域
の平面部と側面部に加速電圧を変えたROMインプラに
よってチャネルを形成し、平面部と側面部のしきい値電
圧を独立して制御することによりフォトレジストの合せ
ずれの影響無くメモリセルに情報を記憶させる多値RO
Mを備えた半導体装置が得られる。又半導体装置の高集
積化が可能になる。
形成されたメモリセルトランジスタのチャネル形成領域
の平面部と側面部に加速電圧を変えたROMインプラに
よってチャネルを形成し、平面部と側面部のしきい値電
圧を独立して制御することによりフォトレジストの合せ
ずれの影響無くメモリセルに情報を記憶させる多値RO
Mを備えた半導体装置が得られる。又半導体装置の高集
積化が可能になる。
【図1】本発明の実施例に係る半導体基板の平面図。
【図2】図1のA−A′線及びB−B′線に沿う部分の
断面図。
断面図。
【図3】図1のC−C′線及びD−D′線に沿う部分の
断面図。
断面図。
【図4】本発明の実施例に係る半導体基板の平面図。
【図5】図4のA−A′線及びB−B′線に沿う部分の
断面図。
断面図。
【図6】本発明の実施例の半導体装置の製造工程断面
図。
図。
【図7】本発明の実施例の半導体装置の製造工程断面
図。
図。
【図8】本発明の実施例の半導体装置の製造工程断面
図。
図。
【図9】本発明の実施例の半導体装置の製造工程断面
図。
図。
【図10】本発明の実施例の半導体装置の製造工程断面
図。
図。
【図11】本発明の電流−電圧特性図。
【図12】従来のマスクROMの回路図。
【図13】従来の半導体装置の平面図。
【図14】図13のA−A′線に沿う部分の断面図。
【図15】図13の半導体装置のゲートとフォトレジス
トのイオン注入用開口との重なり度合いと、しきい値電
圧との関係を示す特性図。
トのイオン注入用開口との重なり度合いと、しきい値電
圧との関係を示す特性図。
1 半導体基板 2、3 シリコン酸化膜 4、8、9、11、19 フォトレジスト 5 反転防止層 6 ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜) 7 ゲート電極(ポリシリコン膜) 10、12 ボロン 13 ROMインプラ用開口 14、16、17、18 チャネル領域 15 トレンチ 40 ソース/ドレイン領域(不純物拡散領
域)
域)
Claims (4)
- 【請求項1】 主面に第1及び第2のトレンチが形成さ
れた半導体基板と、 前記半導体基板主面に形成され、前記第1及び第2のト
レンチを横切るようにその内部及び前記トレンチ間に形
成されたソース/ドレイン領域と、 前記半導体基板主面に形成されたゲート絶縁膜と、 前記トレンチ間の平面部及びこの平面部の両端に連続す
る前記第1及び第2のトレンチの側面部の上であり、か
つ、前記ソース/ドレイン領域上及びこのソース/ドレ
イン領域の間に前記ゲート絶縁膜を介して形成されたゲ
ート電極とを備え、 前記ソース/ドレイン領域間の前記ゲート電極下には、
チャネル領域が形成されることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板主面に同一方向に形成された複数の直線
状のトレンチと、 前記半導体基板主面に、前記トレンチと直交するように
形成された複数の直線状の不純物拡散領域と、 前記半導体基板主面に形成されたゲート絶縁膜と、 隣接する前記トレンチ間の平面部とこの平面部の両端に
連続する前記トレンチの側面部の上に形成されたゲート
電極とを備え、 前記複数のトレンチの中の隣接する任意のトレンチ間の
上に形成された前記ゲート電極下の隣接する1対の前記
不純物拡散領域をソース/ドレイン領域とし、そのソー
ス/ドレイン領域間をチャネル領域として1メモリセル
を構成することによって複数のメモリセルをマトリクス
状に配置したことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板主面に複数の直線状のトレン
チを同一方向に形成する工程と、 前記半導体基板主面に複数の直線状の不純物拡散領域を
前記トレンチと直交するように形成する工程と、 前記半導体基板主面にゲート絶縁膜を形成する工程と、 隣接する前記トレンチ間の平面部とこの平面部の両端に
連続する前記トレンチの側面部の上にゲート電極を形成
する工程と、 前記複数のトレンチの中の隣接する任意のトレンチ間の
上に形成された前記ゲート電極下の隣接する1対の前記
不純物拡散領域をソース/ドレイン領域とし、そのソー
ス/ドレイン領域間に形成されるチャネル領域に所定の
量のイオンを注入してそのしきい値電圧を所定の値にす
る工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 前記チャネル領域は、前記トレンチ間の
平面部にある第1の部分及びこの平面部両端の前記トレ
ンチ側面部にある第2及び第3の部分に分かれており、
そのチャネル領域のしきい値電圧は、この第1乃至第3
の部分にそれぞれ前記イオンを注入するか或いは注入し
ないかによって決められることを特徴とする請求項3に
記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5341901A JPH07169859A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5341901A JPH07169859A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07169859A true JPH07169859A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18349626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5341901A Pending JPH07169859A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07169859A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19617646A1 (de) * | 1996-05-02 | 1997-11-13 | Siemens Ag | Speicherzellenanordnung und Verfahren zu deren Herstellung |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5341901A patent/JPH07169859A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19617646A1 (de) * | 1996-05-02 | 1997-11-13 | Siemens Ag | Speicherzellenanordnung und Verfahren zu deren Herstellung |
DE19617646C2 (de) * | 1996-05-02 | 1998-07-09 | Siemens Ag | Speicherzellenanordnung und ein Verfahren zu deren Herstellung |
US6265748B1 (en) | 1996-05-02 | 2001-07-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Storage cell arrangement in which vertical MOS transistors have at least three different threshold voltages depending on stored data, and method of producing said arrangement |
US6475866B2 (en) | 1996-05-02 | 2002-11-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for production of a memory cell arrangement |
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