JPH0716852B2 - 数値制御工作機械 - Google Patents
数値制御工作機械Info
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- JPH0716852B2 JPH0716852B2 JP3148688A JP3148688A JPH0716852B2 JP H0716852 B2 JPH0716852 B2 JP H0716852B2 JP 3148688 A JP3148688 A JP 3148688A JP 3148688 A JP3148688 A JP 3148688A JP H0716852 B2 JPH0716852 B2 JP H0716852B2
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- interference
- spindle head
- tool
- machine tool
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- 238000003754 machining Methods 0.000 claims description 17
- 239000013598 vector Substances 0.000 description 22
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、外部から入力される加工プログラムに基づい
て加工動作の制御が行われる数値制御工作機械に関する
ものである。
て加工動作の制御が行われる数値制御工作機械に関する
ものである。
一般に、従来の数値制御工作機械においては、外部から
入力される加工プログラムが1ブロック(指令情報単
位)毎に読取られ、これに基づいて、工具が取付けられ
ている主軸ヘッド等の加工装置の駆動制御が行われ、こ
の加工装置が被加工物の外形に沿って相対移動するよう
になっている。
入力される加工プログラムが1ブロック(指令情報単
位)毎に読取られ、これに基づいて、工具が取付けられ
ている主軸ヘッド等の加工装置の駆動制御が行われ、こ
の加工装置が被加工物の外形に沿って相対移動するよう
になっている。
ところで、このような工作機械を制御するためのプログ
ラムには、3軸制御プログラムのように上記加工装置の
並進移動のみの指令を含んだものと、4軸あるいは5軸
制御プログラムのように並進移動に加えて旋回移動の指
令も含んだものがある。並進移動のみのプログラムによ
る制御では、加工装置の駆動中、この装置に取付けられ
た工具は常に一定方向を向くことにより、旋回移動も含
めたプログラムによる制御では、加工装置の駆動中、被
加工物に対する工具の傾きも変化することとなる。
ラムには、3軸制御プログラムのように上記加工装置の
並進移動のみの指令を含んだものと、4軸あるいは5軸
制御プログラムのように並進移動に加えて旋回移動の指
令も含んだものがある。並進移動のみのプログラムによ
る制御では、加工装置の駆動中、この装置に取付けられ
た工具は常に一定方向を向くことにより、旋回移動も含
めたプログラムによる制御では、加工装置の駆動中、被
加工物に対する工具の傾きも変化することとなる。
例えば3軸制御プログラムに基づく制御が行われる場
合、上述のように工具は基本姿勢として常に一定方向を
向く姿勢をとる。従って、第8図に示されるような被加
工物101を加工する場合、図示のコーナー部において被
加工物101と加工装置102とが干渉し(同図二点鎖線)、
加工が困難となる問題点があった。
合、上述のように工具は基本姿勢として常に一定方向を
向く姿勢をとる。従って、第8図に示されるような被加
工物101を加工する場合、図示のコーナー部において被
加工物101と加工装置102とが干渉し(同図二点鎖線)、
加工が困難となる問題点があった。
これに対し、4軸あるいは5軸制御プログラムを用いる
場合には、被加工物101と干渉しないような加工装置102
の向きを設定し、この向きに合致するように加工装置10
2の旋回を制御すれば上記問題点は解決される。ところ
が、このように加工装置102の旋回も含めた制御を行お
うとする場合にはプログラムの繁雑化が避けられず、高
価なプログラム作成装置が必要となるとともに、プログ
ラム作成工数も増大し、コストの上昇につながる問題点
がある。特に5軸制御の場合にはプログラムがさらに繁
雑となって実用化は困難である。
場合には、被加工物101と干渉しないような加工装置102
の向きを設定し、この向きに合致するように加工装置10
2の旋回を制御すれば上記問題点は解決される。ところ
が、このように加工装置102の旋回も含めた制御を行お
うとする場合にはプログラムの繁雑化が避けられず、高
価なプログラム作成装置が必要となるとともに、プログ
ラム作成工数も増大し、コストの上昇につながる問題点
がある。特に5軸制御の場合にはプログラムがさらに繁
雑となって実用化は困難である。
本発明はこのような事情に鑑み、簡単なプログラムに基
づいて、加工装置と被加工物との干渉を回避しながら加
工装置の駆動を適正に制御することができる数値制御工
作機械を提供することを目的とする。
づいて、加工装置と被加工物との干渉を回避しながら加
工装置の駆動を適正に制御することができる数値制御工
作機械を提供することを目的とする。
本発明は、被加工物を加工するための工具を有し、この
工具と被加工物の面との角度が可変となるように構成さ
れた加工装置と、この加工装置を被加工物に対して相対
的に移動させ、かつ上記角度を変化させる駆動手段とを
備えるとともに、外部入力機器を介して入力される加工
プログラムを読取る読取り手段と、この読取った加工プ
ログラム中における上記加工装置の移動指令ブロックに
基づいて、上記加工装置が被加工物に対して基本姿勢を
保ちながら移動するように上記駆動手段の制御を行う制
御手段とを備えた数値制御工作機械において、上記基本
姿勢にある加工装置が被加工物に干渉するか否かを判定
する干渉判定手段と、この干渉判定手段により干渉する
と判定された区域において干渉回避可能となるような加
工装置の向きを演算する演算手段とを備え、この演算結
果に基づいて上記干渉判定区域における加工装置の駆動
制御を行うように上記制御手段を構成したものである。
工具と被加工物の面との角度が可変となるように構成さ
れた加工装置と、この加工装置を被加工物に対して相対
的に移動させ、かつ上記角度を変化させる駆動手段とを
備えるとともに、外部入力機器を介して入力される加工
プログラムを読取る読取り手段と、この読取った加工プ
ログラム中における上記加工装置の移動指令ブロックに
基づいて、上記加工装置が被加工物に対して基本姿勢を
保ちながら移動するように上記駆動手段の制御を行う制
御手段とを備えた数値制御工作機械において、上記基本
姿勢にある加工装置が被加工物に干渉するか否かを判定
する干渉判定手段と、この干渉判定手段により干渉する
と判定された区域において干渉回避可能となるような加
工装置の向きを演算する演算手段とを備え、この演算結
果に基づいて上記干渉判定区域における加工装置の駆動
制御を行うように上記制御手段を構成したものである。
上記構成によれば、読取られた加工プログラムに基づ
き、基本姿勢にある加工装置が被加工物に干渉するか否
かの判定が行われるとともに、干渉する区域では、干渉
回避可能となる加工装置の向きが演算され、この演算結
果に基づいて適正な加工装置の駆動制御が行われる。
き、基本姿勢にある加工装置が被加工物に干渉するか否
かの判定が行われるとともに、干渉する区域では、干渉
回避可能となる加工装置の向きが演算され、この演算結
果に基づいて適正な加工装置の駆動制御が行われる。
(実施例) 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は、当実施例における数値制御工作機械の概略を
示した図である。同図において、1は被加工物6を加工
するための主軸ヘッド(加工装置)であり、この主軸ヘ
ッド1は、エンドミル等の工具2が着脱自在に取付けら
れるチャック1aを有するとともに、この工具2を回転駆
動するモータを内蔵している。
示した図である。同図において、1は被加工物6を加工
するための主軸ヘッド(加工装置)であり、この主軸ヘ
ッド1は、エンドミル等の工具2が着脱自在に取付けら
れるチャック1aを有するとともに、この工具2を回転駆
動するモータを内蔵している。
この主軸ヘッド1および被加工物6は、加工送り装置
(駆動手段)3,4,5の駆動によって相対的に3方向に移
動するようになっている。すなわち、各加工送り装置3
〜5はサーボモータ19(後記第1図)を備え、加工送り
装置3は、上記主軸ヘッド1に対して被加工物6をX軸
方向(紙面に垂直な方向)に移動させ、加工送り装置4,
5は、被加工物6に対して上記主軸ヘッド1をY軸方向
(図の左右方向)およびZ軸方向(図の上下方向)に移
動させるように構成されている。これによって、主軸ヘ
ッド1は被加工物6に対して並進移動する。
(駆動手段)3,4,5の駆動によって相対的に3方向に移
動するようになっている。すなわち、各加工送り装置3
〜5はサーボモータ19(後記第1図)を備え、加工送り
装置3は、上記主軸ヘッド1に対して被加工物6をX軸
方向(紙面に垂直な方向)に移動させ、加工送り装置4,
5は、被加工物6に対して上記主軸ヘッド1をY軸方向
(図の左右方向)およびZ軸方向(図の上下方向)に移
動させるように構成されている。これによって、主軸ヘ
ッド1は被加工物6に対して並進移動する。
また、上記主軸ヘッド1は、第3図に示されるようにA
軸(X軸に平行な軸)およびC軸(Z軸に平行な軸)回
りに回動自在とされており、工作機械本体側に駆動手段
として内蔵されたサーボモータ19(後記第1図)によ
り、これらの軸回りに回動駆動されるようになってい
る。これによって、主軸ヘッド1は被加工物6に対して
旋回移動し、被加工物6に対する工具の向きが変化す
る。
軸(X軸に平行な軸)およびC軸(Z軸に平行な軸)回
りに回動自在とされており、工作機械本体側に駆動手段
として内蔵されたサーボモータ19(後記第1図)によ
り、これらの軸回りに回動駆動されるようになってい
る。これによって、主軸ヘッド1は被加工物6に対して
旋回移動し、被加工物6に対する工具の向きが変化す
る。
第1図は、この数値制御工作機械の機能構成を示したブ
ロック図である。同図における外部入力機器11は、例え
ば穿孔テープやフロッピディスク等からなるもので、加
工に必要な情報が含まれた加工プログラムが記録されて
いる。読取り部12は、この外部入力機器11に記録された
プログラムの内容を読取るとともに、その指令コマンド
の解析およびチェックを行う。
ロック図である。同図における外部入力機器11は、例え
ば穿孔テープやフロッピディスク等からなるもので、加
工に必要な情報が含まれた加工プログラムが記録されて
いる。読取り部12は、この外部入力機器11に記録された
プログラムの内容を読取るとともに、その指令コマンド
の解析およびチェックを行う。
基本演算部13aは、読取られたプログラム中の移動指令
ブロックに基づき、これらの移動指令ブロックの始点お
よび終点において被加工物6に対し垂直となる向きのベ
クトル(すなわち法線ベクトル)を演算するとともに、
このベクトルに工具2の向きが合致するように主軸ヘッ
ド1の旋回角度の算出を行う。この演算により、加工装
置が通常の加工時にとる姿勢、すなわち基本姿勢が決定
される。
ブロックに基づき、これらの移動指令ブロックの始点お
よび終点において被加工物6に対し垂直となる向きのベ
クトル(すなわち法線ベクトル)を演算するとともに、
このベクトルに工具2の向きが合致するように主軸ヘッ
ド1の旋回角度の算出を行う。この演算により、加工装
置が通常の加工時にとる姿勢、すなわち基本姿勢が決定
される。
干渉判定部14は、このようにして算出された基本姿勢を
とる主軸ヘッド1が、上記移動指令ブロックによる移動
によって被加工物6と干渉するか否かの判定を行う。干
渉回避演算部13bは、この干渉判定部14により干渉する
と判定された区域において、上記法線ベクトルの代わり
に干渉回避可能となるような主軸ヘッド1の向きに対応
するベクトル(すなわち干渉回避用ベクトル)を演算す
るとともに、これに対応する主軸ヘッド1の旋回角度の
算出を行う。
とる主軸ヘッド1が、上記移動指令ブロックによる移動
によって被加工物6と干渉するか否かの判定を行う。干
渉回避演算部13bは、この干渉判定部14により干渉する
と判定された区域において、上記法線ベクトルの代わり
に干渉回避可能となるような主軸ヘッド1の向きに対応
するベクトル(すなわち干渉回避用ベクトル)を演算す
るとともに、これに対応する主軸ヘッド1の旋回角度の
算出を行う。
制御部15は、指令部16、位置決めパルス分配回路17、お
よびサーボアンプ18を備え、上記基本演算部13aあるい
は干渉回避演算部13bの演算結果に基づき、各サーボモ
ータ19の駆動を制御する。各サーボモータ19の駆動によ
る移動体(主軸ヘッド1または被加工物6)の位置およ
び速度情報は上記制御部15にフィードバックされ、これ
によって上記移動指令ブロックに基づく適切な移動制御
が行われる。
よびサーボアンプ18を備え、上記基本演算部13aあるい
は干渉回避演算部13bの演算結果に基づき、各サーボモ
ータ19の駆動を制御する。各サーボモータ19の駆動によ
る移動体(主軸ヘッド1または被加工物6)の位置およ
び速度情報は上記制御部15にフィードバックされ、これ
によって上記移動指令ブロックに基づく適切な移動制御
が行われる。
次に、この数値制御工作機械の作用を第4図のフローチ
ャートを参照しながら説明する。まず、読取り部12によ
り、外部入力機器11に記憶されている加工プログラムが
1ブロック毎に順次読取られ、コマンド解析が行われる
(ステップS1)。読取られたブロックが、主軸ヘッド1
を移動させるための移動指令ブロックである場合には
(ステップS2でYES)、先読みされた2つの移動指令ブ
ロックから、その始点および終点における指定平面上の
法線ベクトル(被加工物6の面に対して垂直なベクト
ル)が算出される(ステップS3)。この指定平面とは、
主軸ヘッド1が並進移動する面のことであり、原則とし
てこの平面に垂直な軸回りに主軸ヘッド1の旋回駆動が
行われる。例えば、指定平面がXY平面である場合には主
軸ヘッド1がC軸回りに旋回し、指定平面がYZ平面であ
る場合には主軸ヘッド1がA軸回りに旋回する。
ャートを参照しながら説明する。まず、読取り部12によ
り、外部入力機器11に記憶されている加工プログラムが
1ブロック毎に順次読取られ、コマンド解析が行われる
(ステップS1)。読取られたブロックが、主軸ヘッド1
を移動させるための移動指令ブロックである場合には
(ステップS2でYES)、先読みされた2つの移動指令ブ
ロックから、その始点および終点における指定平面上の
法線ベクトル(被加工物6の面に対して垂直なベクト
ル)が算出される(ステップS3)。この指定平面とは、
主軸ヘッド1が並進移動する面のことであり、原則とし
てこの平面に垂直な軸回りに主軸ヘッド1の旋回駆動が
行われる。例えば、指定平面がXY平面である場合には主
軸ヘッド1がC軸回りに旋回し、指定平面がYZ平面であ
る場合には主軸ヘッド1がA軸回りに旋回する。
次に、主軸ヘッド1が上記法線ベクトルに合致した姿
勢、すなわち基本姿勢で移動した場合に、この主軸ヘッ
ド1と被加工物6との間に干渉が生じるか否かの判断が
行われる(ステップS4)。この判断は、複数ブロックを
先読みすることにより求められる被加工物の形状と上記
法線ベクトルの向きとの関係から行うことができる。例
えば、第5図(a)に示されるように、移動指令ブロッ
ク(A→B)の終点としての点Bにおける法線ベクトル あるいは移動指令ブロック(B→C)の始点としての点
Bにおける法線ベクトル が、被加工物6の外形線よりも内側に向く場合には、干
渉有りと判定することができる。逆に、両法線ベクトル が被加工物6の外形線よりも外側の所定範囲の方向に向
いている場合には、干渉無しと判断することができる。
勢、すなわち基本姿勢で移動した場合に、この主軸ヘッ
ド1と被加工物6との間に干渉が生じるか否かの判断が
行われる(ステップS4)。この判断は、複数ブロックを
先読みすることにより求められる被加工物の形状と上記
法線ベクトルの向きとの関係から行うことができる。例
えば、第5図(a)に示されるように、移動指令ブロッ
ク(A→B)の終点としての点Bにおける法線ベクトル あるいは移動指令ブロック(B→C)の始点としての点
Bにおける法線ベクトル が、被加工物6の外形線よりも内側に向く場合には、干
渉有りと判定することができる。逆に、両法線ベクトル が被加工物6の外形線よりも外側の所定範囲の方向に向
いている場合には、干渉無しと判断することができる。
上記のように干渉有りと判定された場合には、上記法線
ベクトルの代わりに設定されるベクトルとして、干渉回
避用のベクトルが算出される(ステップS5)。当実施例
においては、主軸ヘッド1の基本姿勢として被加工物6
に対してほぼ垂直となるような姿勢が設定されているの
で、上記第5図(a)に示されるような谷型のコーナー
部Bにおいて干渉が生ずる可能性がある。そこで、この
ような場合には同図(b)のように被加工物6の外側の
適切な場所に中心点Pが設定されるとともに、干渉判定
区域である点Aから点C間の各点において上記中心点P
に向くベクトルが算出され、これが干渉回避用ベクトル
とされる。すなわち、このベクトルに主軸ヘッド1の向
きが合致していれば、主軸ヘッド1と被加工物6とが干
渉することはない。
ベクトルの代わりに設定されるベクトルとして、干渉回
避用のベクトルが算出される(ステップS5)。当実施例
においては、主軸ヘッド1の基本姿勢として被加工物6
に対してほぼ垂直となるような姿勢が設定されているの
で、上記第5図(a)に示されるような谷型のコーナー
部Bにおいて干渉が生ずる可能性がある。そこで、この
ような場合には同図(b)のように被加工物6の外側の
適切な場所に中心点Pが設定されるとともに、干渉判定
区域である点Aから点C間の各点において上記中心点P
に向くベクトルが算出され、これが干渉回避用ベクトル
とされる。すなわち、このベクトルに主軸ヘッド1の向
きが合致していれば、主軸ヘッド1と被加工物6とが干
渉することはない。
そして、このような干渉回避用ベクトルまたは上記法線
ベクトルに基づいて、主軸ヘッド1の旋回角度の算出が
行われる(ステップS6)。すなわち、干渉無しの判定が
行われた場合は、各ブロックの始点および終点において
工具2が被加工物6の面に対して垂直となるような主軸
ヘッド1の旋回角度の割付が行われ、干渉有りの判定が
行われた場合は、工具2の向きが上記干渉回避用ベクト
ルに合致するような主軸ヘッド1の旋回角度の割付が行
われる。
ベクトルに基づいて、主軸ヘッド1の旋回角度の算出が
行われる(ステップS6)。すなわち、干渉無しの判定が
行われた場合は、各ブロックの始点および終点において
工具2が被加工物6の面に対して垂直となるような主軸
ヘッド1の旋回角度の割付が行われ、干渉有りの判定が
行われた場合は、工具2の向きが上記干渉回避用ベクト
ルに合致するような主軸ヘッド1の旋回角度の割付が行
われる。
これに伴って、この主軸ヘッド1の旋回による工具2の
位置補正量の演算が行われる(ステップS7)。例えば、
工具2の刃先を第6図のように点Aから点Bに移動させ
たい場合、そのまま主軸ヘッド1を移動させると、上記
旋回により工具2の刃先が点Bから逸脱して点B′に位
置することになるので、このような誤差を補正するため
の補正量を算出するのである。例えば点Aを原点とし、
点Bの座標を(x1,y1)とすると、工具2の刃先が点A
から点Bまで移動するために主軸ヘッド1がX軸方向お
よびY軸方向に移動しなければならない量X1,Y1は、旋
回角度をθc、旋回半径をLとして次の式で表される。
位置補正量の演算が行われる(ステップS7)。例えば、
工具2の刃先を第6図のように点Aから点Bに移動させ
たい場合、そのまま主軸ヘッド1を移動させると、上記
旋回により工具2の刃先が点Bから逸脱して点B′に位
置することになるので、このような誤差を補正するため
の補正量を算出するのである。例えば点Aを原点とし、
点Bの座標を(x1,y1)とすると、工具2の刃先が点A
から点Bまで移動するために主軸ヘッド1がX軸方向お
よびY軸方向に移動しなければならない量X1,Y1は、旋
回角度をθc、旋回半径をLとして次の式で表される。
X1=x1−Δx Y1=y1−Δy ただし、Δx=L sinθc Δy=L(1−cosθc) これらの式におけるΔx,Δyが上記補正量に該当する。
次に、以上のようにして求められた主軸ヘッド1の並進
移動量および旋回角度の指令が各ブロックに割付けられ
るとともに(ステップS8)、これらの情報を含む形にプ
ログラム情報の編集が行われる(ステップS9)。その
後、各ブロックは実行指令の行える形に指令化され(ス
テップS10)、位置決めパルス分配回路17によってパル
ス信号の分配が行われるとともに(ステップS11)、こ
の信号がサーボアンプ18によって主軸ヘッド1の送り速
度に対応する値まで増幅される(ステップS12)。この
信号が各サーボモータ19に入力され、サーボモータ19が
駆動される(ステップS13)ことにより、主軸ヘッド1
は被加工物6に対して所定の位置まで移動することとな
る(ステップS14でYES)。
移動量および旋回角度の指令が各ブロックに割付けられ
るとともに(ステップS8)、これらの情報を含む形にプ
ログラム情報の編集が行われる(ステップS9)。その
後、各ブロックは実行指令の行える形に指令化され(ス
テップS10)、位置決めパルス分配回路17によってパル
ス信号の分配が行われるとともに(ステップS11)、こ
の信号がサーボアンプ18によって主軸ヘッド1の送り速
度に対応する値まで増幅される(ステップS12)。この
信号が各サーボモータ19に入力され、サーボモータ19が
駆動される(ステップS13)ことにより、主軸ヘッド1
は被加工物6に対して所定の位置まで移動することとな
る(ステップS14でYES)。
このような駆動制御を受けることにより、主軸ヘッド1
は、干渉が生じない区域では被加工物6に対してほぼ垂
直な基本姿勢を保ちながら被加工物6に対して並進移動
し、干渉判定区域においては、第5図(b)のように常
に中心点Pを向いた状態で並進移動することにより、干
渉を回避しながら被加工物6の加工を行う。
は、干渉が生じない区域では被加工物6に対してほぼ垂
直な基本姿勢を保ちながら被加工物6に対して並進移動
し、干渉判定区域においては、第5図(b)のように常
に中心点Pを向いた状態で並進移動することにより、干
渉を回避しながら被加工物6の加工を行う。
従ってこの工作機械によれば、3軸制御用の比較的簡単
なプログラムを用いて、主軸ヘッド1と被加工物6との
干渉を自動的に回避しながら主軸ヘッド1の適正な駆動
制御を行うことができる。
なプログラムを用いて、主軸ヘッド1と被加工物6との
干渉を自動的に回避しながら主軸ヘッド1の適正な駆動
制御を行うことができる。
しかも、この実施例のように主軸ヘッド1の基本姿勢と
して被加工物6に対して垂直となる姿勢を設定すれば、
被加工物6に対して押付けられることにより生ずる工具
2のたわみは小さくなり、このようなたわみに起因する
加工誤差を低減させることができる利点がある。
して被加工物6に対して垂直となる姿勢を設定すれば、
被加工物6に対して押付けられることにより生ずる工具
2のたわみは小さくなり、このようなたわみに起因する
加工誤差を低減させることができる利点がある。
なお本発明では、この実施例に示されるような、基本姿
勢を演算するための基本演算部13aを必ずしも必要とせ
ず、少なくとも干渉回避演算部13bを備えておれば上記
効果を得ることができる。このように基本演算部13aを
備えていない場合、通常時には主軸ヘッド1および工具
2の向きが制御されず、これらは常に一方向を向くこと
になるため、例えば第7図(a)に示されるような山型
のコーナー部B′においても、主軸ヘッド1と被加工物
6との間に干渉が生ずる場合がある(同図C′点におけ
るベクトル 参照)。この場合には、被加工物6の内側に中心点P′
を設定し、常にこの中心点P′に向くように主軸ヘッド
1の角度を制御すれば、上記と同様に干渉を回避しなが
らコーナー回りを行うことができる。
勢を演算するための基本演算部13aを必ずしも必要とせ
ず、少なくとも干渉回避演算部13bを備えておれば上記
効果を得ることができる。このように基本演算部13aを
備えていない場合、通常時には主軸ヘッド1および工具
2の向きが制御されず、これらは常に一方向を向くこと
になるため、例えば第7図(a)に示されるような山型
のコーナー部B′においても、主軸ヘッド1と被加工物
6との間に干渉が生ずる場合がある(同図C′点におけ
るベクトル 参照)。この場合には、被加工物6の内側に中心点P′
を設定し、常にこの中心点P′に向くように主軸ヘッド
1の角度を制御すれば、上記と同様に干渉を回避しなが
らコーナー回りを行うことができる。
また同実施例では、主軸ヘッド1が5軸に関して移動可
能な工作機械を3軸制御プログラムを用いて制御する場
合を示したが、本発明は、加工装置が少なくとも指定平
面上の2方向に並進移動可能で、その平面に垂直な軸回
りに旋回可能な工作機械であれば適用が可能である。
能な工作機械を3軸制御プログラムを用いて制御する場
合を示したが、本発明は、加工装置が少なくとも指定平
面上の2方向に並進移動可能で、その平面に垂直な軸回
りに旋回可能な工作機械であれば適用が可能である。
以上のように本発明は、読取った加工プログラム中にお
ける加工装置の移動指令ブロックに基づいて、基本姿勢
にある加工装置が被加工物と干渉するか否かを判定する
干渉判定手段と、干渉すると判定された区域において干
渉回避可能となるような加工装置の向きを演算する演算
手段とを備え、この演算結果に基づき、上記干渉判定区
域における工具と被加工物との角度を制御するようにし
たものであるので、加工装置の並進移動に関するのみの
比較的簡単な低コストのプログラムに基づいて、上記加
工装置と被加工物との干渉を自動的に回避しながら、加
工装置の適正な駆動制御を行うことができる効果があ
る。
ける加工装置の移動指令ブロックに基づいて、基本姿勢
にある加工装置が被加工物と干渉するか否かを判定する
干渉判定手段と、干渉すると判定された区域において干
渉回避可能となるような加工装置の向きを演算する演算
手段とを備え、この演算結果に基づき、上記干渉判定区
域における工具と被加工物との角度を制御するようにし
たものであるので、加工装置の並進移動に関するのみの
比較的簡単な低コストのプログラムに基づいて、上記加
工装置と被加工物との干渉を自動的に回避しながら、加
工装置の適正な駆動制御を行うことができる効果があ
る。
第1図は本発明の一実施例における数値制御工作機械の
機能構成を示すブロック図、第2図は同工作機械の概略
正面図、第3図は同工作機械における主軸ヘッド付近の
斜視図、第4図は同工作機械の作用を示すフローチャー
ト、第5図(a)は同工作機械に与えられる移動指令ブ
ロックの始点および終点における法線ベクトルを示す説
明図、同図(b)は同移動指令ブロックにおける実際の
工具の傾きを示す説明図、第6図は上記工作機械により
行われる演算の位置補正要領を示す説明図、第7図
(a)(b)は他の実施例における工具の向きの制御を
説明するための説明図、第8図は従来の数値制御工作機
械における工具と被加工物との関係を示す説明図であ
る。 1……主軸ヘッド(加工装置)、3,4,5……加工送り装
置(駆動手段)、6,……被加工物、11……外部入力機
器、12……読取り部、13b……干渉回避演算部(演算手
段)、14……干渉判定部、15……制御部、19……サーボ
モータ。
機能構成を示すブロック図、第2図は同工作機械の概略
正面図、第3図は同工作機械における主軸ヘッド付近の
斜視図、第4図は同工作機械の作用を示すフローチャー
ト、第5図(a)は同工作機械に与えられる移動指令ブ
ロックの始点および終点における法線ベクトルを示す説
明図、同図(b)は同移動指令ブロックにおける実際の
工具の傾きを示す説明図、第6図は上記工作機械により
行われる演算の位置補正要領を示す説明図、第7図
(a)(b)は他の実施例における工具の向きの制御を
説明するための説明図、第8図は従来の数値制御工作機
械における工具と被加工物との関係を示す説明図であ
る。 1……主軸ヘッド(加工装置)、3,4,5……加工送り装
置(駆動手段)、6,……被加工物、11……外部入力機
器、12……読取り部、13b……干渉回避演算部(演算手
段)、14……干渉判定部、15……制御部、19……サーボ
モータ。
Claims (1)
- 【請求項1】被加工物を加工するための工具を有し、こ
の工具と被加工物の面との角度が可変となるように構成
された加工装置と、この加工装置を被加工物に対して相
対的に移動させ、かつ上記角度を変化させる駆動手段と
を備えるとともに、外部入力機器を介して入力される加
工プログラムを読取る読取り手段と、この読取った加工
プログラム中における上記加工装置の移動指令ブロック
に基づいて、上記加工装置が被加工物に対して基本姿勢
を保ちながら移動するように上記駆動手段の制御を行う
制御手段とを備えた数値制御工作機械において、上記基
本姿勢にある加工装置が被加工物に干渉するか否かを判
定する干渉判定手段と、この干渉判定手段により干渉す
ると判定された区域において干渉回避可能となるような
加工装置の向きを演算する演算手段とを備え、この演算
結果に基づいて上記干渉判定区域における加工装置の駆
動制御を行うように上記制御手段を構成したことを特徴
とする数値制御工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3148688A JPH0716852B2 (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 数値制御工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3148688A JPH0716852B2 (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 数値制御工作機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01205956A JPH01205956A (ja) | 1989-08-18 |
JPH0716852B2 true JPH0716852B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=12332599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3148688A Expired - Lifetime JPH0716852B2 (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 数値制御工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716852B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5619640B2 (ja) * | 2011-01-28 | 2014-11-05 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械、加工方法、プログラム及びncデータ生成装置 |
-
1988
- 1988-02-13 JP JP3148688A patent/JPH0716852B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01205956A (ja) | 1989-08-18 |
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Legal Events
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