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JPH07165557A - 米からのにきび予防治療剤 - Google Patents

米からのにきび予防治療剤

Info

Publication number
JPH07165557A
JPH07165557A JP5340909A JP34090993A JPH07165557A JP H07165557 A JPH07165557 A JP H07165557A JP 5340909 A JP5340909 A JP 5340909A JP 34090993 A JP34090993 A JP 34090993A JP H07165557 A JPH07165557 A JP H07165557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
product
present
acne
germinated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5340909A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tokuyama
孝 徳山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Co Ltd
Original Assignee
Soken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Co Ltd filed Critical Soken Co Ltd
Priority to JP5340909A priority Critical patent/JPH07165557A/ja
Publication of JPH07165557A publication Critical patent/JPH07165557A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 にきび菌の殺菌効果に優れ、安全で安価であ
り、原料供給が安定していて、容易に加工ができ、しか
も、長時間常用しても全く安全な米からのにきび予防治
療剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽さ
せた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を酵
素分解または麹を作用させたもの、米または発芽させ
た米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時また
は抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米ま
たは発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹を
作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵
を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいはこ
れを含有してなる米からのにきび予防治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または発芽させた米
を原料として得られるにきびの予防と治療を併せもつに
きび予防治療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】にきびは思春期以降の人の顔面、胸、背
中の中心部にある毛嚢と一致した部分に、面皰、丘疹、
膿疱、ときに結節などのいろいろな種類の皮疹ができる
ものをいう。俗に脂性の人にできやすいが、皮脂の過剰
な分泌だけが原因でなく、皮膚に常在している細菌類
や、外から感染した細菌類の作用が皮脂に加わるのも一
因である。軽症の場合、薬局でニキビ治療剤などを購入
し、各自で適当に使用して治療することが多く、ニキビ
予防剤およびニキビ治療剤と称される外用剤あるいは医
薬部外品は、数知れないほど販売されている。しかし、
国際的に評価の確立している種々の製剤は、わが国では
未だ許可されておらず、また、光感作性ないし、光毒性
を有する物質を使用したものもあり、にきび菌の殺菌に
有効で、しかも、副作用がなく、安全なにきび治療剤は
未だ開発されていないのが現状である。
【0003】一方、米は主食以外に、清酒、焼酎、みり
ん、酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に欠
かせないものとなっている。このほかには、美容的用途
として糠袋が知られている。これらは、米を単なる主食
であると見るか、またはせいぜい澱粉源としてしか見て
いなかったということによるものであると思われる。ま
た、糠袋にしても、皮膚によいとされ、慣例的にそのま
ま使用されてきたのみであり、有効成分という概念もな
ければ、その有効成分を利用するという考え方も全くな
かったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、薬剤の人体に対
する副作用が問題となっており、全く副作用がなく、し
かも、長期に亘って常用しても十分に安全なにきび治療
剤が要求されている。本発明は、にきび菌の殺菌効果に
優れ、安全で安価であり、原料供給が安定しており、容
易に加工ができ、しかも、長時間常用しても全く安全な
米からのにきび予防治療剤を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からのにきび予防治療剤について鋭意研究
を重ねてきたのであるが、その過程で、米および発芽さ
せた米にはにきび菌に対する殺菌効果を有する成分が含
有されていることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】本発明において、米および発芽させた米に
含有されているにきび菌に対する殺菌効果を有する成分
は、未だ解明するに至っていないが、米および発芽させ
た米を下記のように処理したものは、にきび菌に対する
殺菌効果を示すことが判明した。 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるいはこれを
含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは麹を作用さ
せたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵を行な
ったものをそのまま、あるいはこれを含有してなるも
の。
【0007】本発明で使用される米とは、ジャポニカ,
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。米および発
芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上
の面から粉砕して用いるのが好ましい。米および発芽さ
せた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または精米機
を用い一般的な方法で行なえばよい。
【0008】米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水
に浸漬あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時
の温度は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、
温度および時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗す
る危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替え
るか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽
とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。
この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥
して用いてもよい。米または発芽させた米を抽出、ある
いは酵素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉
砕して顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなる
ため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合
には、米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0009】米または発芽させた米を水抽出する場合、
抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽
出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場
合は、pHを酸性あるいはアルカリ性にするか、防腐剤
あるいはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処
理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出
できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定め
ればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行って
も、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、最も問題に
なるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が悪
くなるばかりでなく、実作業においては困難を極める。
これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させる
か、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、こ
の方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上も
全く問題はない。
【0010】抽出物中の有効成分は、酸,アルカリに安
定であるためか、酸分解抽出、あるいはアルカリ分解抽
出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、
脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール,アセトン,n−ヘキサン,メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素
分解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分
解とは、澱粉分解酵素,蛋白分解酵素,脂肪分解酵素,
繊維分解酵素,リグニン分解酵素,ペクチン分解酵素等
米に働く酵素を1種または2種以上作用させることをい
う。また、麹として麹菌の種類および米の品種,種類は
問わない。
【0011】さらに、前記の抽出を行うに当り、抽出の
前、抽出と同時または抽出の後に、上記の酵素分解およ
び麹を作用させてもよい。本発明においては、さらに上
記の処理を行なうと同時または処理後、アルコール発酵
あるいは乳酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行うと、
次のような点でも有効である。アルコール発酵を行なえ
ば、塗布時にベタツキがないばかりか、濃縮がしやす
く、有効成分の濃縮が容易になる。なお、酵母による通
気発酵、アルコール沈澱等を行なって除糖してもよい。
また、92%以上の赤糠部分を調べてみたところ、効果
はあるが、弱いことが判明した。
【0012】以上のようにして得られた本発明品は、残
渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過し
て用いる。そのまま用いるときは、殺菌あるいは除菌を
して製品にする。なお、本発明品を配合する場合は、実
際の用途に応じ、常法にしたがってクリーム、洗顔料、
乳液、化粧水、クレンジング、パック、石鹸などの化粧
料、軟膏剤、パスタ剤、ローション剤、チンキ剤、リエ
メント剤、ゼリー剤、エアゾール剤などの外用医薬品の
ような剤型にする。他の配合成分は、通常用いられるも
のいずれでもよく、さらに、他の薬効剤を併用してもよ
い。
【0013】次に、本発明品のにきび治療剤の効果を調
べた結果について、具体的に記載する。まず、本発明品
のにきび菌の殺菌効果をみるために抗菌試験を行った。
試験方法はpropionibacterium ac
nes ATCC6919株をGAMブイヨン培地で培
養し、その時得られた培養液を液体培地とし、本発明品
と等量混合した。その後、37℃で静置培養し、48時
間後に増殖の有無を培養液の濁度(660nmにおける
吸光度)で判定した。その結果を表1に示した。
【0014】
【表1】
【0015】表1から分るように、本発明品全てにおい
てニキビ菌の増殖を抑制することが判明した。そこで、
本発明者らは、実使用におけるニキビの治癒効果をみる
ために、試験前のパネラーのニキビの症状を客観的に判
定した後、本発明品8週間塗布後の状態を判定した。な
お、ニキビ肌のパネラーは、各10名を使い、1日2回
朝、晩の洗顔後に本発明品を毎日塗布させ、その平均値
を表2に示した。
【0016】
【表2】
【0017】
【数1】 表2から分かるように、本発明品全てにおいてはっきり
としたニキビの治療効果が確認できた。一般的に、丘疹
と膿疱は治療しなくても14日以内に自然治癒し、面皰
は通常4週間で自然治癒すると言われているが、本発明
品を塗布すると、8週間にわたりニキビの数を減少させ
ることから、既存のニキビの治療に有効なだけでなく、
新しく発生するニキビの予防にも有効であると言える。
【0018】そこで、ニキビの予防効果を実験的に例証
するために、顔面の皮脂排泄に及ぼす影響を調べた。実
施方法は次のとおりである。 (1) 対 象 19才〜56才(男13人 女
11人) (2) 塗布試験 塗布と測定の態様を図1に示
す。 図1のとおり、塗布は7日間、1日朝晩2回、洗顔後
(計14回)行った。測定は、塗布前の2日間 計2
回、塗布後の1,3,5,7日目の計4回および塗布を
中止した後の2,4,6,8日目の計4回いずれも起床
時、洗顔前に行った。 (3) 塗布液 実施例24で得られた本発明品 (4) 顔面塗布 額、鼻およびその周辺、頬(右側)の3ケ所に指
先に液を落としてよくすり込むようにして塗布した(一
ケ所につき約0.2ml)。測定日の朝起床後直ちに、
キスミーあぶらとり紙(株式会社 伊勢半8.3×6.
4cm)を5秒間押し当てて採取した。手の油がつかな
いように化粧紙をアルミホイルの上にのせて採取し、採
取後もアルミホイルで包んで皮脂抽出試料に供した。
【0019】(5) 皮脂量の測定 方法1 皮脂採取紙をアセトン溶液に30分間浸けて皮脂を抽出
した後、鐘形減圧用デシケーターでアセトンを飛散さ
せ、重量をマイクロ天秤(SHMAZU L−IBRO
R)で測定した。 方法2 1) 皮脂採取化粧紙の重量を測定した。 2) 1)の後、化粧紙をアセトン溶液に30分間浸け
皮脂を抽出した。 3) 抽出後、化粧紙を30分間風乾し、重量を上記同
様法で測定した。 4) 1)−3)の重量を皮脂量とした。 結果を図2に示す。
【0020】図2から分かるように、本発明品を塗布す
ることにより、明らかに皮脂分泌が抑制されており、ま
た、中止すると皮脂分泌が回復してくるのが分かる。す
なわち、皮脂量が徐々に減少、あるいは増加するのは、
本発明品が皮脂腺をふさぐことにより皮脂の分泌を抑制
しているのではなく、皮脂腺を縮少することにより皮脂
分泌を抑制していることが判明した。また、他の本発明
品においても同様の試験を行なったところ、程度の差は
あったが同様の結果が得られた。なお、データーの結果
は玄米の場合について記載したが、白米および92%以
下の白糠の場合も同様の効果が認められた。
【0021】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
pHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。 (実施例3)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例3と同様の操作を行い、別の本発明品11
90mlを得た。
【0022】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0023】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清
澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液に
水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーターで
濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0024】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0025】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0026】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0027】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0028】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0029】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0030】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣520gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0031】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0032】(実施例34)実施例24で得られた本発
明品1000mlに、95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。以上の実施例で得た本発明品は、
用途に応じて適宜に使用されるが、本発明品を配合して
化粧水および乳液とする場合の実施例について、次に記
載する。なお、配合例は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0033】(実施例36) 化粧水 実施例22で得られた本発明品 10.0重量% ソルビトール 3.0重量% グリセリン 5.0重量% 精製水 76.4重量% アラントイン 0.1重量% ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体 0.5重量% エタノール 5.0重量% 以上の配合材料を常法により混合溶解し、化粧水を得
た。
【0034】(実施例37) 乳液 実施例30で得られた本発明品 20.0重量% ステアリン酸 1.3重量% セタノール 0.7重量% ミツロウ 2.0重量% ポリオキシエチレン(11) モノオレイン酸エステル 1.2重量% グリセリンモノステアリン酸エステル 0.8重量% クインスシード抽出液(5%水溶液) 15.0重量% ジプロピレングリコール 5.0重量% エタノール 3.0重量% メチルパラベン 0.3重量% 香料 0.3重量% 精製水 50.4重量% 精製水にジプロピレングリコールを加え、加熱攪拌し、
温度を70℃に保持し、これに本発明品、クインスシー
ド抽出液、香料、エタノール以外の原料を加えて攪拌
し、次に、ホモジナイザーで均一に乳化させる。得られ
た乳化液を冷却しながら攪拌下に、残りのものを徐々に
加え、室温に冷却して乳液を得た。
【0035】
【発明の効果】前記の結果からも分かるように、米また
は米の発芽物を用いることにより、簡単に、しかも、全
く安全にニキビ治療効果を持つ非常に優れたニキビ予防
治療剤が得られたのである。米は今まで主食であったた
め、新規な製法、利用用途はほとんど開発されていなか
った。さらに、米は今まで主食とされてきたものであ
り、安全性も実証されているものである。すなわち、本
発明は、ニキビ予防治療剤として非常に優れた効果を持
っているばかりでなく、安全性も十分に実証されている
ものを見出したものであり、さまざまな医薬品、医薬部
外品、化粧品に利用できる非常に有意義な発明といえ
る。また、米の過剰生産といわれている現在、新たな米
の利用用途を見出したこと、および米のイメージアップ
による消費拡大を図り得ることは、極めて有意義なこと
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のニキビの予防効果を調べる実験におけ
る塗布と測定の態様を示す図表である。
【図2】本発明の皮脂分泌の抑制効果について試験した
結果を示すグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなるにきび予防治療剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなるにきび予防治療剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなるにきび予防治療剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなるにきび予防治療剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなるにきび予防治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004532269A (ja) * 2001-06-01 2004-10-21 コグニス・フランス・ソシエテ・アノニム 発芽植物抽出物を含有する化粧品製剤

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