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JPH07163641A - 消臭剤、消臭材および消臭方法 - Google Patents

消臭剤、消臭材および消臭方法

Info

Publication number
JPH07163641A
JPH07163641A JP6279668A JP27966894A JPH07163641A JP H07163641 A JPH07163641 A JP H07163641A JP 6279668 A JP6279668 A JP 6279668A JP 27966894 A JP27966894 A JP 27966894A JP H07163641 A JPH07163641 A JP H07163641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
agent
alum
deodorizing
odor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6279668A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Nakano
佳彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP6279668A priority Critical patent/JPH07163641A/ja
Publication of JPH07163641A publication Critical patent/JPH07163641A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家畜、ペット類の糞尿による悪臭及び悪臭源
物質に対し消臭効果を有し、更に、除菌効果があり、人
畜に対する安全性が高い消臭剤を提供する。 【構成】 アルカリ金属の炭酸水素塩と明ばんを有効成
分として含有することを特徴とする消臭剤、該消臭剤を
基材に保持させた消臭材、消臭剤及び消臭材を処理する
消臭方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消臭剤、さらに詳しくは
人畜に対する安全性が高く、しかも除菌効果を有し、家
畜、ペット類の糞尿による悪臭及び悪臭源物質の除去に
優れた効果を有する消臭剤、消臭材およびこれらを用い
た消臭方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より人、家畜そしてペット等が発する
悪臭の成分として考えられているものとしてアンモニ
ア、アミン等の窒素系化合物と硫化水素、メルカプタ
ン、チオカルボニル化合物等の硫黄系化合物が挙げられ
る。一般に、これら悪臭の除去に用いられている方法と
しては、香料を利用したマスキング法;活性炭、ゼオラ
イト、サイクロデキストリン等の吸着作用を利用した物
理的消臭法、あるいは酸性やアルカリ性の化合物を用い
る中和反応や、悪臭自体を加熱することで分解する熱分
解反応等を利用した化学的消臭法、そして曝気、スクラ
バーを利用した生物的消臭法等が知られている。中でも
化学的消臭法は、形態、使用条件を選ばず取り扱いやす
いことから多くが検討されてきた。
【0003】そのうち、炭酸水素ナトリウムは臭源との
中和反応、吸着による消臭作用を持つことが知られてい
る。しかし、酸性の悪臭成分には効果があるが、アルカ
リ性のものについては効果が十分ではない。そのため、
炭酸水素ナトリウム単独での使用は適さず、他の消臭物
質との組合せについて検討されてきた。例えば、炭酸水
素ナトリウム、含水ケイ酸マグネシウム、メタケイ酸マ
グネシウムおよび界面活性剤を配合した動物糞尿脱臭剤
(特公昭57−16817号)、硫酸第1鉄と重炭酸ナ
トリウムの粉末を混合した臭滅剤及びその製造方法(特
公昭57−50503号)、アルカリ金属の炭酸塩、硫
酸アルミニウムおよび/またはカルボン酸、界面活性剤
からなる汚物処理剤(特開平1−288267号)、重
曹またはアルカリ金属炭酸塩の水溶液に酸を添加しPH
を調製した脱臭液組成物およびその製造方法(特開平3
−126461号)等が挙げられるが、本発明の消臭剤
については何ら示唆されていない。
【0004】また明ばんは、化粧品や医薬品等の配合物
として使われている。その一方で、特定の臭いの除去に
有効であることが知られており、消臭剤及び脱臭剤とし
て使用されることもある。例えば、ポリビニルアルコー
ルと明ばんを含有した脱臭剤(特開昭60−68860
号)、粉末焼明ばんからなる防臭剤(特開昭61−27
6560号)等が挙げられる。しかし、明ばんだけでは
効果の対象が限られ、汎用性に欠ける。そこで、他の消
臭、脱臭物質との組合せについて検討され、特開昭63
−200763号では明ばんと酸性の硫酸塩を主成分と
する水溶性脱臭剤、特公平4−52148号では明ば
ん、銅化合物、有機酸及びアスコルビン酸化合物を有効
成分とする脱臭剤が示されている。しかし、本発明の消
臭剤については何ら示唆されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら脱臭剤または消
臭剤は、窒素系化合物およびイオウ系化合物の悪臭に等
しく消臭効果が得られない、薬剤の構成成分が多い、そ
して当該薬剤の製造工程がささいな差により品質に差が
生じたりする。
【0006】そこで、本発明は、家畜、ペット類による
悪臭および悪臭源物質の除去にまんべんなく効果が得ら
れ、簡単に製造でき、人畜に対し安全性が高い消臭剤を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多数の消
臭、脱臭作用を有する物質についてその消臭効果を検討
した結果、アルカリ金属の炭酸水素塩と明ばんを配合す
ることで目的を満足し得ることを見出し、本発明を完成
した。すなわち本発明は次の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)および(7)よりなる。
【0008】(1)アルカリ金属の炭酸水素塩と明ばん
を有効成分として含有することを特徴とする消臭剤。 (2)炭酸水素ナトリウムと明ばんを有効成分として含
有することを特徴とする消臭剤。 (3)前記(1)または(2)記載の消臭剤に香料を配
合したことを特徴とする消臭剤。 (4)前記(1)乃至(3)記載の消臭剤に高吸水性樹
脂を配合したことを特徴とする消臭剤。 (5)前記(1)乃至(4)記載の消臭剤を水または低
級アルコールに溶解または懸濁させたことを特徴とする
液体消臭剤。 (6)前記(1)乃至(5)記載の消臭剤を基材に保持
したことを特徴とする消臭材。 (7)前記(1)乃至(5)記載の消臭剤および(6)
記載の消臭材のいずれか1項の消臭剤および/または消
臭材を、予め若しくは使用に際し必要場所に処理するこ
とを特徴とする消臭方法。
【0009】本発明の消臭剤はアルカリ金属の炭酸水素
塩(以下、「炭酸水素塩」という)に明ばんを配合して
なる。ここで用いるアルカリ金属の炭酸水素塩として
は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素マグネシウム等が挙げられ、好ましくは炭酸水
素ナトリウムである。さらに詳しくは、本発明において
好ましい炭酸水素ナトリウムとは、ベーキングパウダ
ー、医薬品、洗濯用粉セッケン等として用いられている
もので特に制限はされない。そして本発明に用いること
ができる炭酸水素塩は、消臭作用が臭源の吸着と中和反
応であることから、粒径の細かい方が臭源との接触面が
多く有効である。この平均粒径は150μm以下が適し
ている。しかし、あまり粒径が細かくなると使用時の舞
い上がりが多く、不快感を与えることもありその抑制の
ために平均粒径を80〜140μmの範囲とすることが
好ましい。もちろん他の手段を用いることで舞い上がり
を防止しても良い。この場合は平均粒子に制約をうけな
いことはいうまでもない。
【0010】一方、明ばんは、食品安定剤、医薬品、顔
料等に用いられているもので、粉末としては焼明ばん、
カリ明ばん、アンモニア明ばん、ナトリウム明ばん等を
用いることができ、液体としてはミョウバン水などを用
いることができる。これらのうち焼明ばんが好適であ
る。これらは、国内において食品添加物として許可され
ており、安全性が高いものである。
【0011】本発明の消臭剤における有効成分の配合量
およびその適応量は、その剤型や適用方法、適用場所に
応じて決定することができ、1.0〜100重量%の範
囲で使用される。好ましくは全重量において、他の成分
の何れよりも多い量で使用することが好ましい。但し、
ミョウバン水を用いた場合は有効成分の量としては硫酸
アルミニウムカリウムで換算するものとする。また、そ
の際の炭酸水素塩と明ばんの配合量は、重量比で1:9
から9:1の範囲で、好ましくは炭酸水素塩の配合量が
明ばんの配合量より多い方が良い。
【0012】本発明の香料としては、アップル、ストロ
ベリー等のフルーツ系;レモン、ライム等の柑橘系;ロ
ーズ、ジャスミン等のフローラル系;ハーブ系等の天然
香料または芳香性化学物質および精油成分、植物の抽出
物から選ばれ、消臭特性を付与するのに有効な量で使用
されるが、香りの強さに応じ変動する。好ましくは製剤
中に0.01〜10.0重量%の範囲である。
【0013】本発明の高吸水性樹脂としては、架橋ポリ
アクリル酸ソーダ、イソ・ブチレン−無水マレイン酸共
重合体架橋物、澱粉−アクリルニトリルグラフト共重合
体鹸化物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、多糖類−
アクリル酸グラフト重合体、ポリエチレンオキサイド系
および酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体鹸化
物、ポバール架橋物等が挙げられる。その配合量は、製
剤中に0.01〜10重量%の範囲が好ましいが、後記
するとおり液体担体を用いた製剤とした場合は、該製剤
がゲル化を生じることがあり、高吸水性樹脂の配合量は
適宜に製剤の状況に応じて調製することが好ましい。
【0014】本発明の消臭剤は炭酸水素塩に適量の明ば
んを加えて混合するだけでも調製できるが、さらに消臭
効果を高めるために香料および/または高吸水性樹脂を
添加することもできる。例えば、炭酸水素ナトリウムと
粉末の明ばんを混合して白色の粉剤が調製できる。さら
に、香料を添加する場合は、当該白色粉体自体がある程
度の香料保持能を持つため特別に添加物を加える必要は
ない。あるいは、高吸水性樹脂も粉末である場合はその
まま、また繊維状である場合は粉砕等にて細かくした上
当該白色粉剤に高吸水性樹脂を添加することで調製でき
る。
【0015】本発明の消臭剤は、使用しやすい製剤とす
るため有効成分に補助剤を添加し、撹拌、混合して調製
することができ、その製剤はなんら制限はない。液剤の
場合、本発明の消臭剤の炭酸水素塩および明ばんを液体
担体に保持させることで広範囲に利用することができ
る。この場合、液体担体に加えて安定剤、噴射剤などを
適宜添加することもできる。ここで製剤に用いられる液
体担体としては、水あるいは低級アルコール、例えばエ
チルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、アリ
ルアルコール等が用いられ、さらにプロピレングリコー
ル、グリセリン等の製剤が液状となるものであれば特に
制限されるものではない。そして、炭酸水素塩の水に対
する溶解度(溶媒100gに溶解する量)は、例えば炭
酸水素ナトリウムでは15℃で11.02g、炭酸水素
カリウムでは25℃で36.24g、そして明ばん、例
えばカリミョウバンでは15℃で9.25gであり、こ
の範囲であれば液体担体が水だけでも保持することがで
きる。しかし、これ以上配合する場合は、液体担体に加
えた有効成分が過飽和の状態で存在するため、沈殿した
状態となることから、使用に際しては撹拌、振とうによ
り担体中に懸濁状態とすることが好ましい。また、水以
外の液体担体をそのまま用いるか、水と併用して担体と
すればよい。
【0016】さらに香料を添加する場合は、親水性香料
の場合はそのまま添加できるが、親油性香料の場合は乳
化剤、分散剤または可溶化剤を同時に添加することで液
体担体中に保持することができる。そしてこの乳化剤、
分散剤または可溶化剤としては、石鹸類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、高級アルコールの硫酸エステル、アルキルアリ
ルスルホン酸等の界面活性剤が挙げられる。但し、前記
液剤に高吸水性樹脂を用いた場合は、該液剤がゲル化す
ることもあり、このため液剤として使用する場合は、高
吸水性樹脂の製剤中の配合量を2.5重量%以下、好ま
しくは1.0重量%以下として、ゲル化を防ぐことが好
ましい。しかし、使用する高吸水性樹脂がゲル化を生じ
させない、若しくは使用に際して粘度が問題とならない
場合はこの限りではない。また、ゲル化が顕著に引き起
こされる場合には、下記の固体剤と同じ製剤にすること
もできる。
【0017】固体剤の場合、本発明の消臭剤は、前記の
とおりに白色粉体となる。前記の液剤は噴霧剤、エアゾ
ール剤または塗布剤に、そして固体剤は粉剤、粒剤又は
エアゾール剤等の製剤に調製できる。さらに、固体剤を
水や低級アルコールに溶解、懸濁させ液剤もしくは懸濁
剤に調製することもできる。噴霧剤では、前記の液剤を
そのままガラス瓶、ポンプ等の容器に充填することで調
製でき、塗布剤では、液剤を適切な塗布部材を有する容
器に充填することで調製できる。粉剤あるいは粒剤では
前記の固体剤に、増量剤としてケイ酸、カオリン、活性
炭、ベントナイト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウ
ム等の鉱物性粉末;小麦粉、澱粉等の植物性粉末;ポリ
塩化ビニル粉末等の合成ポリマーの粉末等を添加でき、
粒剤ではカルボキシメチルセルロースなどのバインダー
を添加することもできる。さらに、香料の保持時間を長
くするために、花弁状シリカなどの香料保持剤に香料を
保持させた上で、本発明の消臭剤に添加することもでき
る。エアゾール剤のうち、本発明の消臭剤が固体剤の場
合は、耐圧容器内に消臭剤と噴射剤を配合することで調
製できる。この噴射剤としては、液化石油ガス(LP
G)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、液化炭
酸ガス、ペンタン(iso−,n−等の異性体を含む)
等が挙げられる。また消臭剤が液剤では、消臭剤に前記
の噴射剤を添加し、さらに、当該噴射剤を消臭剤に混和
するために非極性溶媒を添加することが好ましい。この
非極性溶媒としては、ヘキサン、ケロシン、灯油等の脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素類;エチレングリコール等のアルコール
類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジエチルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル等の
エステル類;アセトニトリル等のニトリル類;ジメチル
ホルムアミド等の酸アミド類;大豆油、綿実油等の植物
油等が挙げられ、また液体担体と非極性溶媒とを混和す
るためには乳化剤、分散剤および可溶化剤を加え、容器
が金属性の場合、容器が錆ないように防錆剤を添加する
必要がある。
【0018】かくして、調製された本発明の消臭剤は、
悪臭、悪臭源物質に直接散布、噴霧、塗布することがで
き、また家畜、ペット類の小屋およびその周囲に処理し
悪臭の除去を行なうことができる。さらに、猫砂やトイ
レシーツに処理することで悪臭発生の予防になり、併せ
て、除菌効果を付与させることができ、使用例としては
猫砂5リットルに対して約30gの消臭剤を混合するこ
とで約2週間にわたり消臭効果を得ることができる。特
に、糞尿の塊のような臭いの強いものに対しては、その
臭源の量により変動するが、塊の表面全体を覆うことが
できる量であれば良い。例えば、猫の糞1gに対しては
本発明の消臭剤を約1g処理すれば効果は十分に得られ
る。使用に際しては適用にあった形態の収容容器を用い
ることが好ましく、例えば粉剤の場合、適用場所に散布
しやすいように振り出し口を有する形状のものや均一に
散けるように自動弁を具備したものが良い。
【0019】さらに、本発明の消臭剤は上述の剤型の他
にも適当な基材に保持させることで、消臭作用を有する
フィルム、シート、家具部材または建材等の消臭材とす
ることができる。ここで用いられる基材としてはポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル等の合成樹脂シート;動植物繊維また
は無機質繊維(紙、布、不織布、皮革等);上記合成樹
脂と動植物繊維体または無機質繊維との混合シート、混
紡布、不織布;アルミニウム、ステンレス銅、亜鉛等の
金属の箔またはフィルム;これらシートの積層物;建築
材料等に用いる各種天然木材やプラスチックの成型物等
が挙げられる。これらの基材に、本発明の消臭剤が液剤
の場合は、塗布、含浸、滴下、混練により、そして、固
体剤の場合はポリビニルアルコールなどのバインダーに
練合して塗布する等して保持させることにより消臭材が
得られる。基材中の消臭剤の含有量に特には制限はな
く、用途に応じ適宜決定することができ、通常、基材に
対し1〜80重量%部の範囲である。
【0020】かくして得られた本発明の消臭材を家畜、
ペット類の小屋の内部、床、その周辺に設置する方法ま
たは猫砂、トイレシーツの底に敷く方法等が挙げられ
る。これにより、家畜、ペット類による悪臭および悪臭
源物質からの不快臭を効率良く除去することができ、加
えて除菌効果により雑菌等の増殖、蔓延を抑制すること
ができる。
【0021】この他に、本発明の消臭剤には、各種の害
虫忌避剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、防黴剤、消臭物
質を配合することができる。害虫忌避剤としては、N,
N−ジエチル−m−トルアミド、ジ−n−プロピルイソ
シンコメロネート、ジ−n−ブチル酢酸、ナフタリン、
トリニトロベンゼン−アニリン複合体、シクロヘキシミ
ド、2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール等が挙げられ、
殺虫剤または殺ダニ剤としては、フェノトリン(3−フ
ェノキシベンジル(1R)−シス/トランス−クリサン
テマート)、ペルメトリン(3−フェノキシベンジル
dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシレ
ート)、d−T80−レスメトリン((5−ベンジル−
3−フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテ
マート)、アレスリン(dl−3−アリル−2−メチル
−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/ト
ランス−クリサンテマート)、フタルスリン((N−
3,4,5,6,7−テトラヒドロ−フタルイミド)メ
チル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、エ
ムペントリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテ
ニル(1R)−シス/トランス−クリサンテマート)、
サイパーメスリン(a−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシ
レート)、サイフェノトリン(a−シアノ−3−フェノ
キシベンジル(1R)−シス/トランス−クリサンテマ
ート)、フェンプロパスリン(a−シアノ−3−フェノ
キシベンジル−2,2,3,3−テトラメチル−シクロ
プロパンカルボキシレート)、サイフルスリン(α−シ
アノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−3−
(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチル−シ
クロプロパンカルボキシレート)、エトフェンプロック
ス(2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピ
ニル−m−フェニキシベンジルエーテル)、d・d−T
80−プラレトリン(2−メチル−4−オキソ−3−
(2−プロピニル)−2−2−シクロペンテニル−シス
/トランス−クリサンテマート)等およびこれらの幾何
異性体および光学異性体等のピレスロイド類;ダイアジ
ノン(O,O−ジエチル O−(2−イソプロピル−6
−エチル−4−ピリミジニル)フオスフオロチオエー
ト)、ジクロルボス(O−(2,2−ジクロロビニル)
O,O−ジメチル フォスフェート)、フェニトロチオ
ン(O,O−ジメチル O−(8−メチル−4−ニトロ
フェニル)フォスフォロチオエート)等の有機リン類;
NAC(1−ナフチル N−メチルカーバメイト)、プ
ロポクサー(2−(1−メチルエトキシ)フェニル N
−メチルカーバメイト)等のカーバメイト類;メトキサ
ジアゾン(3−(2−メトキシフェニル)−5−メトキ
シ−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オ
ン)等のオキサジアゾール類が挙げられる。
【0022】そして、殺ダニ剤として、パラオキシ安息
香酸エステル、ヨウ素化ホルマール、フェノール類、フ
タル酸エステル、サリチル酸フェニル、モノテルペン系
ケトン類、モノテルペン系アルデヒド類、モノテルペン
系エポキサイド類、安息香酸ベンジル、芳香族スルフォ
ンアミド類、アニスアルデヒド類、植物精油、ピス
(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル、
3−ブロモ−2,3−ヨード−2−プロペニル−エチル
カルボナート、IBTA(イソボルニルチオシアノアセ
テート)等が挙げられる。
【0023】また、殺菌剤、防黴剤としては、p−クロ
ロ−m−キシレノール、o−フェニルフェノール、イソ
プロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロロ−
2−ハイドロキシジフェニルエーテル、2,3,5,6
−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、
ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等
が、消臭物質としては、ゼオライト、アルデヒド類、ビ
ニル重合性化合物、グリコール類、葉緑素、無機金属酸
塩、酸化金属類、フラボノイド類、ツバキ科等の植物抽
出物等が挙げられる。
【0024】そして、その他の成分のうち極性溶媒に混
和しにくいものを、本発明の消臭剤の液剤に添加する場
合は、前記の乳化剤、分散剤または可溶化剤等と共に添
加することで混和することが出来、固体剤に添加する場
合は、適切な量の増量剤により保持できる。
【0025】
【作用】本発明は、炭酸水素塩と明ばんを配合すること
で、アンモニア、硫黄化水素およびメルカプタン類等の
広範囲の悪臭物質を効率良く除去し、かつ明ばんの防腐
作用により微生物の関与する悪臭の発生を抑えうる。さ
らに、香料を添加することで、マスキングによる消臭効
果の付与、そして、高吸水性樹脂を添加することで水と
共に一部の悪臭を吸着することでさらに高い消臭効果が
得られる。
【0026】
【実施例】以下に実施例および試験例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例などに限定さ
れるものではない。
【0027】実施例1 粉末剤 本発明の消臭剤として表1記載の2種を調製した。調製
は香料を香料担体に保持させたうえ、各原材料を充分に
混合、撹拌して粉末消臭剤を得た。尚、表中の数値は重
量%で示し、原材料は炭酸水素ナトリウム(平均粒径1
20μm)、焼明ばん(粉末)、軽質無水ケイ酸(アド
ソリダー101;YKF(株)製)、香料担体(フロー
ライト;徳山曹達(株)製)、香料、高吸水性樹脂(ア
クアキープ;住友精化(株)製)を用いた。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 エアゾール剤 炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素マグネシウムから選ばれた一種)0.9gと明
ばん(焼明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばん、ナト
リウム明ばんから選ばれた一種)0.1gを粉砕、混合
し、325メッシュの篩いに通し平均粒径を43μ以下
に揃え粉末を得た。この粉末をソルビタンモノオレエー
ト0.125gと共にエタノールに混合、撹拌して25
mlとし、原液を調製した。この原液をエアゾール容器
に充填し、バルブ部分を取付けた後、該バルブ部分を通
じて、液化石油ガス25mlを加圧充填してエアゾール
剤を調製した。
【0030】実施例3 シート材 炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素マグネシウムから選ばれた一種)と明ばん(焼
明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばん、ナトリウム明
ばんから選ばれた一種)を9:1で配合した混合粉末
を,ポリビニルアルコールに練合して、ウレタンマット
に混合粉末の濃度が200g/mとなるように均一に
塗布してシート材を調製した。
【0031】実施例4 粒剤 炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素マグネシウムから選ばれた一種)90gと明ば
ん(焼明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばん、ナトリ
ウム明ばんから選ばれた一種)10gを適量の水に溶解
し、粒状の紙パルプに均一に含浸させた後、風乾し粒剤
を調製した。
【0032】実施例5 粒剤 特殊ケイ酸カルシウム5重量%にIBTA5重量%を加
え、炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素マグネシウムから選ばれた一種)60重量
%と明ばん(焼明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ば
ん、ナトリウム明ばんから選ばれた一種)20重量%と
共にバインダーとしてデンプン5重量%とカルボキシメ
チルセルロース(CMC)5重量%を配合して混練し、
粒剤を調製した。
【0033】実施例6 粉剤 炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素マグネシウムから選ばれた一種)90gと明ば
ん(焼明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばん、ナトリ
ウム明ばんから選ばれた一種)10gを混合し、スプレ
ーを用いて該混合物にラウリルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド50%水溶液を吹き付け、さらに花弁
状シリカ3gに紅茶芳香油3gを添加した後に、該混合
物に加え混合して粉剤を調製した。
【0034】本発明の液体消臭剤として表2記載の6種
を調製した。調製は各原材料を充分に混合、撹拌し混合
粉とし、該混合粉を精製水に溶解または懸濁させ液体消
臭剤を得た。原材料としては、消臭剤3、4及び5は炭
酸水素ナトリウム(平均粒径120μm)と焼明ばん
(粉末)を用い、消臭剤6、7及び8は炭酸水素ナトリ
ウム(平均粒径120μm)と焼明ばん(粉末)そして
高吸水性樹脂(アクアキープ)を用いた。尚、表中の数
値は重量%で示した。
【0035】
【表2】
【0036】試験例 1 炭酸水素ナトリウムと焼明ばんの配合比と消臭効果の関
係について室温でのガス検知管法にて測定した。直径1
00mmのポリカップに表3記載の悪臭液を入れ、さら
に表3記載の混合比率の消臭剤1gを加えて混合した
後、該ポリカップを2lデシケーター内に入れゴム栓付
きの蓋で密閉した。そして密閉30分後に検知管(ガス
テック社製)を用いて悪臭濃度を測定し、その結果を表
3に記載する。
【0037】
【表3】
【0038】試験例2 実施例1に記載の消臭剤1及び2、実施例7に記載の消
臭剤3、4、5、6、7及び8について悪臭に対する消
臭効果を室温でのガス検知管法で測定した。直径70m
mのポリカップに表4記載の悪臭液を入れ、さらに本発
明の消臭剤を1gもしくは1mlを加えて混合した後、
該ポリカップを2lデシケーター内に入れゴム栓付きの
蓋で密閉した。そして密閉30分後に検知管(ガステッ
ク社製)を用いて悪臭濃度を測定した。そして、消臭剤
を加えないものと比較して悪臭の除去率(%)を求め、
その結果を表4に記載する。
【0039】
【表4】
【0040】試験例3 抗菌試験 表5記載の被検菌を10cell/mlの濃度となる
ように一般細菌用普通寒天培地(日水製薬社製)に混入
して、直径90mmシャーレに20ml入れて該培地が
固まった後、実施例1に記載の消臭剤1を0.5gまた
は滅菌済み生理食塩水を直接散布した。これを40℃に
一晩保存し、その後、培地のペーパーディスク周囲に生
ずる阻止円の直径(mm)を測定し、その結果を表5に
示した。
【0041】
【表5】
【0042】試験例4 実施例1に記載の消臭剤1を精製水に懸濁させ、表6の
濃度となるように調製し、液体消臭剤を得た。そして各
液体消臭剤の悪臭に対する消臭効果を試験例2と同様の
方法により測定した。結果は液体消臭剤を加えないもの
と比較して悪臭の消臭率(%)を求め、対照として市販
の粉末消臭剤を精製水に懸濁させたものを用いた。その
結果を表6に記載する。
【0043】
【表6】
【0044】
【発明の効果】本発明の消臭剤は、家畜、ペット類の糞
尿による悪臭、悪臭源物質をまんべんなく消臭でき、人
畜に対する安全性が高く、また、除菌効果を有すること
から環境衛生の向上に適し、手軽に安心して使うことが
できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属の炭酸水素塩と明ばんを有
    効成分として含有することを特徴とする消臭剤。
  2. 【請求項2】 炭酸水素ナトリウムと明ばんを有効成分
    として含有することを特徴とする消臭剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の消臭剤に香料を
    配合したことを特徴とする消臭剤。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の消臭剤に高吸水性
    樹脂を配合したことを特徴とする消臭剤。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の消臭剤を水または
    低級アルコールに溶解または懸濁させたことを特徴とす
    る液体消臭剤。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の消臭剤を基材に保
    持したことを特徴とする消臭材。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5記載の消臭剤および請求
    項6記載の消臭材のいずれか1項の消臭剤および/また
    は消臭材を、予め若しくは使用に際し必要場所に処理す
    ることを特徴とする消臭方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5961968A (en) * 1995-05-10 1999-10-05 Trustees Of University Of Arkansas Use of alum to inhibit ammonia volatilization and to decrease phosphorous solubility in poultry litter
JP2007135860A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Kuraray Living Kk 消臭剤
JP2007135657A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Kuraray Living Kk 消臭性能を有する強酸水含浸体
JP2016002384A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 n−tech株式会社 抗菌・消臭組成物

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