JPH07162227A - 偏波共用アンテナシステム - Google Patents
偏波共用アンテナシステムInfo
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- JPH07162227A JPH07162227A JP30566993A JP30566993A JPH07162227A JP H07162227 A JPH07162227 A JP H07162227A JP 30566993 A JP30566993 A JP 30566993A JP 30566993 A JP30566993 A JP 30566993A JP H07162227 A JPH07162227 A JP H07162227A
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- 230000005855 radiation Effects 0.000 abstract description 17
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 60
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 16
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 10
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 5
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 5
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000007306 turnover Effects 0.000 description 1
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の偏波を自在に切り替えられ装置が小型
化できる偏波共用アンテナシステムを提供することを目
的とする。 【構成】 位相切り替え器26に入力された送信信号
は、端子34に印加された制御信号により、位相の異な
る4種類の信号となり位相切り替え器26から出力さ
れ、放射マイクロストリップパッチ素子25の4点の給
電点21,22,23,24にそれぞれ給電される。こ
の給電に際し、位相切り替え器26において制御信号に
より、それぞれの給電点21,22,23,24間の位
相差の切り換えを行うことにより、放射マイクロストリ
ップパッチ素子25から放射される電波の偏波を、直線
偏波、円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換える。
化できる偏波共用アンテナシステムを提供することを目
的とする。 【構成】 位相切り替え器26に入力された送信信号
は、端子34に印加された制御信号により、位相の異な
る4種類の信号となり位相切り替え器26から出力さ
れ、放射マイクロストリップパッチ素子25の4点の給
電点21,22,23,24にそれぞれ給電される。こ
の給電に際し、位相切り替え器26において制御信号に
より、それぞれの給電点21,22,23,24間の位
相差の切り換えを行うことにより、放射マイクロストリ
ップパッチ素子25から放射される電波の偏波を、直線
偏波、円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星通信システムなど
において、異なる偏波が共用される偏波共用アンテナシ
ステムに関するものである。
において、異なる偏波が共用される偏波共用アンテナシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、偏波切り替えが可能で送受が
共用できる偏波共用アンテナシステムとして、図4の構
成図に示すものが用いられていた。この図において、1
は送信機、2は受信機、3は送受分波器、4は切り替え
スイッチ、5は直交偏波分離用分波器、6は90度偏波
変換器、7はホーンアンテナ、8は反射鏡である。
共用できる偏波共用アンテナシステムとして、図4の構
成図に示すものが用いられていた。この図において、1
は送信機、2は受信機、3は送受分波器、4は切り替え
スイッチ、5は直交偏波分離用分波器、6は90度偏波
変換器、7はホーンアンテナ、8は反射鏡である。
【0003】以上の構成要素からなる偏波共用アンテナ
システムの動作を以下に説明する。送信機1からの送信
信号は、送受分波器3を通って切り替えスイッチ4に供
給され、端子13または端子14のいずれか1つに出力
される。仮に切り替えスイッチ4が、端子13側に切り
換えられているとした場合、端子13の出力は直交偏波
分離用分波器5の端子15に入力され水平な偏波成分と
して、直交偏波分離用分波器5の端子17に出力され
る。さらに、90度偏波変換器6の端子18に入力さ
れ、90度偏波変換器6の端子19に右旋円偏波として
出力され、ホーン7を介して反射鏡8に電波を照射す
る。反射鏡8にて反射した電波は、旋回方向が逆とな
り、左旋円偏波の電波として空間に放射される。
システムの動作を以下に説明する。送信機1からの送信
信号は、送受分波器3を通って切り替えスイッチ4に供
給され、端子13または端子14のいずれか1つに出力
される。仮に切り替えスイッチ4が、端子13側に切り
換えられているとした場合、端子13の出力は直交偏波
分離用分波器5の端子15に入力され水平な偏波成分と
して、直交偏波分離用分波器5の端子17に出力され
る。さらに、90度偏波変換器6の端子18に入力さ
れ、90度偏波変換器6の端子19に右旋円偏波として
出力され、ホーン7を介して反射鏡8に電波を照射す
る。反射鏡8にて反射した電波は、旋回方向が逆とな
り、左旋円偏波の電波として空間に放射される。
【0004】また、逆に切り替えスイッチ4が、端子1
4側に切り換えられているとした場合、端子14の出力
は直交偏波分離用分波器5の端子16に入力され前記偏
波成分に対し垂直な偏波成分として、直交偏波分離用分
波器5の端子17に出力される。さらに、90度偏波変
換器6の端子18に入力され、90度偏波変換器6の端
子19に左旋円偏波として出力され、ホーン7を介して
反射鏡8に電波を照射する。反射鏡8にて反射した電波
は、旋回方向が逆となり、右旋円偏波の電波として空間
に放射される。
4側に切り換えられているとした場合、端子14の出力
は直交偏波分離用分波器5の端子16に入力され前記偏
波成分に対し垂直な偏波成分として、直交偏波分離用分
波器5の端子17に出力される。さらに、90度偏波変
換器6の端子18に入力され、90度偏波変換器6の端
子19に左旋円偏波として出力され、ホーン7を介して
反射鏡8に電波を照射する。反射鏡8にて反射した電波
は、旋回方向が逆となり、右旋円偏波の電波として空間
に放射される。
【0005】また、受信の場合には、受信円偏波は、送
受可逆の原理により、反射鏡8、ホーン7、90度偏波
変換器6、直交偏波分離用分波器5を介し、左旋円偏波
の電波は端子13、右旋円偏波の電波は端子14に対し
て出力され、切り替えスイッチ4、送受分波器3を通り
端子10に接続された受信機2で受信される。
受可逆の原理により、反射鏡8、ホーン7、90度偏波
変換器6、直交偏波分離用分波器5を介し、左旋円偏波
の電波は端子13、右旋円偏波の電波は端子14に対し
て出力され、切り替えスイッチ4、送受分波器3を通り
端子10に接続された受信機2で受信される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の偏波共用アンテナシステムでは、右旋円偏波
及び左旋円偏波の送受信を行う場合、切り替えスイッチ
4、送受分波器3のほかに、直交偏波分離用分波器5な
どが必要となり、回路規模が大きく小型化が非常に困難
であるという問題点を有していた。
うな従来の偏波共用アンテナシステムでは、右旋円偏波
及び左旋円偏波の送受信を行う場合、切り替えスイッチ
4、送受分波器3のほかに、直交偏波分離用分波器5な
どが必要となり、回路規模が大きく小型化が非常に困難
であるという問題点を有していた。
【0007】本発明はこれらの問題点を解決し、従来の
ような90度偏波変換器6および直交偏波分離用分波器
5などを用いずに、複数の偏波を自在に切り替えること
ができ、回路規模を小さくして装置の小型化が実現でき
る偏波共用アンテナシステムを提供することを目的とす
る。
ような90度偏波変換器6および直交偏波分離用分波器
5などを用いずに、複数の偏波を自在に切り替えること
ができ、回路規模を小さくして装置の小型化が実現でき
る偏波共用アンテナシステムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の偏波共用アンテナシステムは、誘
電体板と、この誘電体板を挟み互いに対向して設けられ
た放射マイクロストリップパッチ素子と接地導体板とを
有し、前記放射マイクロストリップパッチ素子に、この
中心より点対象に直交した4点に給電点を設け、前記給
電点に接続された位相切り替え器により、この位相切り
替え器に印加された制御信号に基づいて前記給電点間の
位相差を切り替える構成とする。
め、請求項1に記載の偏波共用アンテナシステムは、誘
電体板と、この誘電体板を挟み互いに対向して設けられ
た放射マイクロストリップパッチ素子と接地導体板とを
有し、前記放射マイクロストリップパッチ素子に、この
中心より点対象に直交した4点に給電点を設け、前記給
電点に接続された位相切り替え器により、この位相切り
替え器に印加された制御信号に基づいて前記給電点間の
位相差を切り替える構成とする。
【0009】請求項2に記載の偏波共用アンテナシステ
ムは、誘電体板と、この誘電体板を挟み互いに対向して
設けられた放射マイクロストリップパッチ素子と接地導
体板とを有し、前記放射マイクロストリップパッチ素子
を、前記誘電体板の中心に対して非対象な形状とし、前
記放射マイクロストリップパッチ素子に、前記誘電体板
の中心より点対象に直交した4点に給電点を設け、前記
給電点の2点を対として各対にそれぞれ接続された位相
切り替え器により、各位相切り替え器に印加された各制
御信号に基づいて前記給電点間の位相差を切り替える構
成とする。
ムは、誘電体板と、この誘電体板を挟み互いに対向して
設けられた放射マイクロストリップパッチ素子と接地導
体板とを有し、前記放射マイクロストリップパッチ素子
を、前記誘電体板の中心に対して非対象な形状とし、前
記放射マイクロストリップパッチ素子に、前記誘電体板
の中心より点対象に直交した4点に給電点を設け、前記
給電点の2点を対として各対にそれぞれ接続された位相
切り替え器により、各位相切り替え器に印加された各制
御信号に基づいて前記給電点間の位相差を切り替える構
成とする。
【0010】
【作用】請求項1の構成によると、位相切り替え器に入
力された送信信号は、位相切り替え器に印加された制御
信号により、位相の異なる4種類の信号となり位相切り
替え器から出力され、放射マイクロストリップパッチ素
子の4点の給電点にそれぞれ給電される。この給電に際
し、位相切り替え器において制御信号により、それぞれ
の給電点間の位相差の切り換えを行うことにより、放射
マイクロストリップパッチ素子から放射される電波の偏
波を、直線偏波、円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換
える。
力された送信信号は、位相切り替え器に印加された制御
信号により、位相の異なる4種類の信号となり位相切り
替え器から出力され、放射マイクロストリップパッチ素
子の4点の給電点にそれぞれ給電される。この給電に際
し、位相切り替え器において制御信号により、それぞれ
の給電点間の位相差の切り換えを行うことにより、放射
マイクロストリップパッチ素子から放射される電波の偏
波を、直線偏波、円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換
える。
【0011】請求項2の構成によると、送信側と受信側
の信号を互いに異なる周波数に設定し、送信側と受信側
の各信号に対応して位相切り替え器を設けて、放射マイ
クロストリップパッチ素子の2対の給電点の送信側と受
信側の各対の給電点間の位相差の切り換えを別々に行う
ことにより、同時に送受信する。
の信号を互いに異なる周波数に設定し、送信側と受信側
の各信号に対応して位相切り替え器を設けて、放射マイ
クロストリップパッチ素子の2対の給電点の送信側と受
信側の各対の給電点間の位相差の切り換えを別々に行う
ことにより、同時に送受信する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図3に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例の偏波共用
アンテナシステムの構成図であり、図1(a)はパッチ
アンテナAの平面図を示し、図1(b)はパッチアンテ
ナAの側面図を示す。図1(c)はパッチアンテナAを
使用した本実施例の偏波共用アンテナシステムの構成図
を示す。
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例の偏波共用
アンテナシステムの構成図であり、図1(a)はパッチ
アンテナAの平面図を示し、図1(b)はパッチアンテ
ナAの側面図を示す。図1(c)はパッチアンテナAを
使用した本実施例の偏波共用アンテナシステムの構成図
を示す。
【0013】図1(a)、図1(b)において、25は
円形または正方形の放射マイクロストリップパッチ素
子、40は接地導体板、39は誘電体板、21、22、
23、24は放射マイクロストリップパッチ素子25の
中心より点対象に直交した4点に設けられた給電点、2
1a、22a、23a、24aは給電用同軸線路、21
b、22b、23b、24bはそれぞれの出力端であ
る。図1(c)において、26は位相切り替え器、27
は送受切り替えスイッチ、28は送信機、29は受信機
を示す。
円形または正方形の放射マイクロストリップパッチ素
子、40は接地導体板、39は誘電体板、21、22、
23、24は放射マイクロストリップパッチ素子25の
中心より点対象に直交した4点に設けられた給電点、2
1a、22a、23a、24aは給電用同軸線路、21
b、22b、23b、24bはそれぞれの出力端であ
る。図1(c)において、26は位相切り替え器、27
は送受切り替えスイッチ、28は送信機、29は受信機
を示す。
【0014】以上の構成要素からなる偏波共用アンテナ
システムの動作を以下に説明する。送信機28から出力
された信号は、送受切り替えスイッチ27の端子30に
入力され端子32に出力される。この出力信号は、位相
切り替え器26の端子33に入り、端子34からの制御
信号により、例えば図2に示す直線偏波(図2において
は、たとえば水平偏波は、→のように表す)を送信した
い場合は、位相切り替え器26の端子35および端子3
7には出力せず、端子36と、端子36を位相の基準0
度とした場合、端子38に端子36より180度位相の
遅れた信号を出力する。この出力信号をパッチアンテナ
Aの給電点21、22、23、24に供給することによ
り、放射マイクロストリップパッチ素子25において
は、給電点21、23には信号は供給されず偏波の垂直
成分の放射は生じない。給電点22及び給電点24には
180度位相差の付いた信号が各々供給され、給電点2
2から励振される偏波の向きと、給電点24から励振さ
れる偏波の向きは180度方向が逆なため、それ故18
0度の位相差の信号がそれぞれ給電されるため、この2
つの偏波は同相となり、パッチアンテナAからは図2に
示すような水平偏波(直線偏波)として放射される。
システムの動作を以下に説明する。送信機28から出力
された信号は、送受切り替えスイッチ27の端子30に
入力され端子32に出力される。この出力信号は、位相
切り替え器26の端子33に入り、端子34からの制御
信号により、例えば図2に示す直線偏波(図2において
は、たとえば水平偏波は、→のように表す)を送信した
い場合は、位相切り替え器26の端子35および端子3
7には出力せず、端子36と、端子36を位相の基準0
度とした場合、端子38に端子36より180度位相の
遅れた信号を出力する。この出力信号をパッチアンテナ
Aの給電点21、22、23、24に供給することによ
り、放射マイクロストリップパッチ素子25において
は、給電点21、23には信号は供給されず偏波の垂直
成分の放射は生じない。給電点22及び給電点24には
180度位相差の付いた信号が各々供給され、給電点2
2から励振される偏波の向きと、給電点24から励振さ
れる偏波の向きは180度方向が逆なため、それ故18
0度の位相差の信号がそれぞれ給電されるため、この2
つの偏波は同相となり、パッチアンテナAからは図2に
示すような水平偏波(直線偏波)として放射される。
【0015】同様に、位相切り替え器26の端子36お
よび端子38には出力せず、端子35と、端子35を位
相の基準0度とした場合、端子37に端子35より18
0度位相の遅れた信号を出力すると、パッチアンテナA
からは図2に示すような垂直偏波(直線偏波)が放射さ
れる。
よび端子38には出力せず、端子35と、端子35を位
相の基準0度とした場合、端子37に端子35より18
0度位相の遅れた信号を出力すると、パッチアンテナA
からは図2に示すような垂直偏波(直線偏波)が放射さ
れる。
【0016】また、位相切り替え器26の端子35、3
6を基準0度として、これに対して、端子37、38に
180度位相の遅れた信号を出力すると、放射マイクロ
ストリップパッチ素子25においては、給電点21、2
2には信号は同位相で供給され、給電点21により励振
される垂直方向の偏波成分と給電点22により励振され
る水平方向の偏波成分が同相で励振され、この2つの偏
波は図の右下がり45度の方向に合成される。さらに、
給電点23、24には、信号が同位相でなおかつ給電点
21、22より位相が180度遅れて供給されるため、
給電点23により励振される垂直方向の偏波成分と給電
点24により励振される水平方向の偏波成分が同相で励
振され、この2つの偏波は図の右下がり45度の方向に
合成される。よって、これら4つの給電点の合成偏波
は、図2に示すような右下がり45度の方向に合成され
た偏波(直線偏波)として放射される。
6を基準0度として、これに対して、端子37、38に
180度位相の遅れた信号を出力すると、放射マイクロ
ストリップパッチ素子25においては、給電点21、2
2には信号は同位相で供給され、給電点21により励振
される垂直方向の偏波成分と給電点22により励振され
る水平方向の偏波成分が同相で励振され、この2つの偏
波は図の右下がり45度の方向に合成される。さらに、
給電点23、24には、信号が同位相でなおかつ給電点
21、22より位相が180度遅れて供給されるため、
給電点23により励振される垂直方向の偏波成分と給電
点24により励振される水平方向の偏波成分が同相で励
振され、この2つの偏波は図の右下がり45度の方向に
合成される。よって、これら4つの給電点の合成偏波
は、図2に示すような右下がり45度の方向に合成され
た偏波(直線偏波)として放射される。
【0017】同様に、位相切り替え器26の端子35、
38を基準0度として、これに対して、端子36、37
に180度位相の遅れた信号を出力すると、放射マイク
ロストリップパッチ素子25においては、同様に4つの
給電点の合成偏波は、図2に示すような左下がり45度
の方向に合成された偏波(直線偏波)として放射され
る。
38を基準0度として、これに対して、端子36、37
に180度位相の遅れた信号を出力すると、放射マイク
ロストリップパッチ素子25においては、同様に4つの
給電点の合成偏波は、図2に示すような左下がり45度
の方向に合成された偏波(直線偏波)として放射され
る。
【0018】さらに、位相切り替え器26の端子35を
基準0度として、これに対して、端子36、37、38
にそれぞれ90度、180度、270度位相の遅れた信
号を出力すると、放射マイクロストリップパッチ素子2
5においては、4つの給電点21、22、23、24の
合成偏波は、図2に示すような時間の経過と共に右旋回
に合成された右旋円偏波偏波として放射される。
基準0度として、これに対して、端子36、37、38
にそれぞれ90度、180度、270度位相の遅れた信
号を出力すると、放射マイクロストリップパッチ素子2
5においては、4つの給電点21、22、23、24の
合成偏波は、図2に示すような時間の経過と共に右旋回
に合成された右旋円偏波偏波として放射される。
【0019】同様に、位相切り替え器26の端子35を
基準0度として、これに対して、端子36、37、38
にそれぞれ−90度、−180度、−270度の位相差
を持つ、位相の進んだ信号を出力すると、放射マイクロ
ストリップパッチ素子25においては、4つの給電点2
1、22、23、24の合成偏波は、図2に示すような
時間の経過と共に左旋回に合成された左旋円偏波偏波と
して放射される。
基準0度として、これに対して、端子36、37、38
にそれぞれ−90度、−180度、−270度の位相差
を持つ、位相の進んだ信号を出力すると、放射マイクロ
ストリップパッチ素子25においては、4つの給電点2
1、22、23、24の合成偏波は、図2に示すような
時間の経過と共に左旋回に合成された左旋円偏波偏波と
して放射される。
【0020】また、図2に示すように、位相切り替え器
26の端子35および端子36には出力せず、端子37
を位相の基準0度とした場合、端子38に端子37より
0度<θ<90度位相の遅れた信号を出力すると右上が
りの楕円偏波が、また、位相切り替え器26の端子37
および端子38には出力せず、端子35を位相の基準0
度とした場合、端子36に端子35より0度<θ<90
度位相の遅れた信号を出力すると左上がりの楕円偏波が
放射される。
26の端子35および端子36には出力せず、端子37
を位相の基準0度とした場合、端子38に端子37より
0度<θ<90度位相の遅れた信号を出力すると右上が
りの楕円偏波が、また、位相切り替え器26の端子37
および端子38には出力せず、端子35を位相の基準0
度とした場合、端子36に端子35より0度<θ<90
度位相の遅れた信号を出力すると左上がりの楕円偏波が
放射される。
【0021】以上の動作により、放射マイクロストリッ
プパッチ素子から放射される電波の偏波を、直線偏波、
円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換えることができ、
従来のような90度偏波変換器および直交偏波分離用分
波器などを用いずに、右旋円偏波、左旋円偏波、0゜、
45゜、90゜、135゜の各直線偏波及び楕円偏波な
どの偏波を自在に切り替えることができ、回路規模を小
さくして装置の小型化が実現できる。
プパッチ素子から放射される電波の偏波を、直線偏波、
円偏波、楕円偏波のいずれかに切り換えることができ、
従来のような90度偏波変換器および直交偏波分離用分
波器などを用いずに、右旋円偏波、左旋円偏波、0゜、
45゜、90゜、135゜の各直線偏波及び楕円偏波な
どの偏波を自在に切り替えることができ、回路規模を小
さくして装置の小型化が実現できる。
【0022】図3は本発明の第2の実施例の偏波共用ア
ンテナシステムの構成図であり、図3(a)はパッチア
ンテナBの平面図を示し、図3(b)はパッチアンテナ
Bの側面図を示す。図3(c)は本実施例のパッチアン
テナBを使用した偏波共用アンテナシステムの構成図を
示す。
ンテナシステムの構成図であり、図3(a)はパッチア
ンテナBの平面図を示し、図3(b)はパッチアンテナ
Bの側面図を示す。図3(c)は本実施例のパッチアン
テナBを使用した偏波共用アンテナシステムの構成図を
示す。
【0023】図3(a)、図3(b)において、45は
円形または正方形の放射マイクロストリップパッチ素
子、46および47は共振周波数をずらすために設けた
素子である。40は接地導体板、39は誘電体板、2
1、22、23、24は放射マイクロストリップパッチ
素子45の中心より点対象に直交した4点に設けられた
給電点、21a、22a、23a、24aは給電用同軸
線路であり、21b、22b、23b、24bはそれぞ
れの出力端である。図3(c)において、26aおよび
26bは位相切り替え器、28は送信機、29は受信機
を示す。
円形または正方形の放射マイクロストリップパッチ素
子、46および47は共振周波数をずらすために設けた
素子である。40は接地導体板、39は誘電体板、2
1、22、23、24は放射マイクロストリップパッチ
素子45の中心より点対象に直交した4点に設けられた
給電点、21a、22a、23a、24aは給電用同軸
線路であり、21b、22b、23b、24bはそれぞ
れの出力端である。図3(c)において、26aおよび
26bは位相切り替え器、28は送信機、29は受信機
を示す。
【0024】以上の構成要素からなる偏波共用アンテナ
システムの動作を以下に説明する。送信機28から出力
された信号は、位相切り替え器26aの端子48に入力
され端子49、50に出力される。この場合、端子51
からの制御信号により、例えば右旋円偏波の電波を送信
したい場合は、位相切り替え器26aの端子49を位相
の基準0度とした場合、これに対して、端子50に端子
49より90度位相の遅れた信号を出力する。この出力
信号をパッチアンテナBの端子21、24に供給するこ
とにより、放射マイクロストリップパッチ素子45にお
いては、給電点21及び給電点24には90度位相差の
付いた信号が給電され、2つの給電点21、24の合成
偏波は、パッチアンテナBから図2に示すような時間の
経過と共に右旋回に合成された右旋円偏波偏波として放
射される。
システムの動作を以下に説明する。送信機28から出力
された信号は、位相切り替え器26aの端子48に入力
され端子49、50に出力される。この場合、端子51
からの制御信号により、例えば右旋円偏波の電波を送信
したい場合は、位相切り替え器26aの端子49を位相
の基準0度とした場合、これに対して、端子50に端子
49より90度位相の遅れた信号を出力する。この出力
信号をパッチアンテナBの端子21、24に供給するこ
とにより、放射マイクロストリップパッチ素子45にお
いては、給電点21及び給電点24には90度位相差の
付いた信号が給電され、2つの給電点21、24の合成
偏波は、パッチアンテナBから図2に示すような時間の
経過と共に右旋回に合成された右旋円偏波偏波として放
射される。
【0025】同様に、左旋円偏波の電波を送信したい場
合は、位相切り替え器26aの端子49を位相の基準0
度とした場合、端子50に端子49より90度位相の進
んだ信号を出力する。この出力信号をパッチアンテナB
の端子21、24に供給することにより、放射マイクロ
ストリップパッチ素子45においては、給電点21及び
給電点24には90度位相差の付いた信号が給電され、
2つの給電点21、24の合成偏波は、パッチアンテナ
Bから図2に示すような時間の経過と共に左旋回に合成
された左旋円偏波偏波として放射される。
合は、位相切り替え器26aの端子49を位相の基準0
度とした場合、端子50に端子49より90度位相の進
んだ信号を出力する。この出力信号をパッチアンテナB
の端子21、24に供給することにより、放射マイクロ
ストリップパッチ素子45においては、給電点21及び
給電点24には90度位相差の付いた信号が給電され、
2つの給電点21、24の合成偏波は、パッチアンテナ
Bから図2に示すような時間の経過と共に左旋回に合成
された左旋円偏波偏波として放射される。
【0026】また、受信の周波数frは素子46および
素子47の作用により、共振周波数が送信周波数ftよ
りfr<ftで低くなり同時送受信が可能である。受信
の場合、受信円偏波は送受可逆の原理により、給電点2
2、23に90度位相差の信号を出力し、位相切り替え
器26bを介し端子52に接続された受信機29で受信
される。
素子47の作用により、共振周波数が送信周波数ftよ
りfr<ftで低くなり同時送受信が可能である。受信
の場合、受信円偏波は送受可逆の原理により、給電点2
2、23に90度位相差の信号を出力し、位相切り替え
器26bを介し端子52に接続された受信機29で受信
される。
【0027】他の偏波においても、位相切り替え器26
a,26bの制御信号51、55により位相差を切り換
えることにより、図2に示す個々の偏波の組合せのうち
の2つの偏波の組合せで送信と受信が同時に行える。
a,26bの制御信号51、55により位相差を切り換
えることにより、図2に示す個々の偏波の組合せのうち
の2つの偏波の組合せで送信と受信が同時に行える。
【0028】以上の動作により、放射マイクロストリッ
プパッチ素子の2対の給電点の送信側と受信側の各対の
給電点間の位相差の切り換えを別々に行うことができ、
同時送受信が可能になる。
プパッチ素子の2対の給電点の送信側と受信側の各対の
給電点間の位相差の切り換えを別々に行うことができ、
同時送受信が可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、位相切り
替え器に入力された送信信号は、位相切り替え器に印加
された制御信号により、位相の異なる4種類の信号とな
り位相切り替え器から出力され、放射マイクロストリッ
プパッチ素子の4点の給電点にそれぞれ給電される。こ
の給電に際し、位相切り替え器において制御信号によ
り、それぞれの給電点間の位相差の切り換えを行うこと
により、放射マイクロストリップパッチ素子から放射さ
れる電波の偏波を、直線偏波、円偏波、楕円偏波のいず
れかに切り換えることができる。
替え器に入力された送信信号は、位相切り替え器に印加
された制御信号により、位相の異なる4種類の信号とな
り位相切り替え器から出力され、放射マイクロストリッ
プパッチ素子の4点の給電点にそれぞれ給電される。こ
の給電に際し、位相切り替え器において制御信号によ
り、それぞれの給電点間の位相差の切り換えを行うこと
により、放射マイクロストリップパッチ素子から放射さ
れる電波の偏波を、直線偏波、円偏波、楕円偏波のいず
れかに切り換えることができる。
【0030】そのため、従来のような90度偏波変換器
6および直交偏波分離用分波器5などを用いずに、複数
の偏波を自在に切り替えることができ、回路規模を小さ
くして装置の小型化が実現できる。
6および直交偏波分離用分波器5などを用いずに、複数
の偏波を自在に切り替えることができ、回路規模を小さ
くして装置の小型化が実現できる。
【0031】また、送信側と受信側の信号を互いに異な
る周波数に設定し、送信側と受信側の各信号に対応して
位相切り替え器を設けて、放射マイクロストリップパッ
チ素子の2対の給電点の送信側と受信側の各対の給電点
間の位相差の切り換えを別々に行うことができ、同時送
受信が可能になる。
る周波数に設定し、送信側と受信側の各信号に対応して
位相切り替え器を設けて、放射マイクロストリップパッ
チ素子の2対の給電点の送信側と受信側の各対の給電点
間の位相差の切り換えを別々に行うことができ、同時送
受信が可能になる。
【図1】本発明の第1の実施例の偏波共用アンテナシス
テムの構成図
テムの構成図
【図2】同実施例の給電位相差と偏波との関係図
【図3】本発明の第2の実施例の偏波共用アンテナシス
テムの構成図
テムの構成図
【図4】従来の偏波共用アンテナシステムの構成図
21,22,23,24 給電点 25,45 放射マイクロストリップパッチ素子 39 誘電体板 40 接地導体板
Claims (2)
- 【請求項1】 誘電体板と、この誘電体板を挟み互いに
対向して設けられた放射マイクロストリップパッチ素子
と接地導体板とを有し、前記放射マイクロストリップパ
ッチ素子に、この中心より点対象に直交した4点に給電
点を設け、前記給電点に接続された位相切り替え器によ
り、この位相切り替え器に印加された制御信号に基づい
て前記給電点間の位相差を切り替える偏波共用アンテナ
システム。 - 【請求項2】 誘電体板と、この誘電体板を挟み互いに
対向して設けられた放射マイクロストリップパッチ素子
と接地導体板とを有し、前記放射マイクロストリップパ
ッチ素子を、前記誘電体板の中心に対して非対象な形状
とし、前記放射マイクロストリップパッチ素子に、前記
誘電体板の中心より点対象に直交した4点に給電点を設
け、前記給電点の2点を対として各対にそれぞれ接続さ
れた位相切り替え器により、各位相切り替え器に印加さ
れた各制御信号に基づいて前記給電点間の位相差を切り
替える偏波共用アンテナシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30566993A JPH07162227A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 偏波共用アンテナシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30566993A JPH07162227A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 偏波共用アンテナシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07162227A true JPH07162227A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17947927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30566993A Pending JPH07162227A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 偏波共用アンテナシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07162227A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100892235B1 (ko) * | 2007-08-28 | 2009-04-09 | 주식회사 이엠따블유안테나 | 4중 편파 안테나 및 그를 위한 급전회로부 |
KR100902496B1 (ko) * | 2007-08-31 | 2009-06-15 | 주식회사 이엠따블유안테나 | 편파변환 안테나 및 통신 장치 |
US7679516B2 (en) | 2005-03-11 | 2010-03-16 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Wireless tag system having a plurality of antenna feeding points |
KR101007158B1 (ko) * | 2007-10-05 | 2011-01-12 | 주식회사 에이스테크놀로지 | 스퀸트 개선 안테나 |
WO2011048905A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 株式会社村田製作所 | 送受信装置及び無線タグ読み取り装置 |
KR20140118388A (ko) * | 2013-03-29 | 2014-10-08 | 삼성전자주식회사 | 안테나 장치 및 그를 구비하는 전자 기기 |
CN116053762A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-05-02 | 深圳市思讯通信技术有限公司 | 一种可穿戴双频全向辐射天线 |
US11986662B2 (en) | 2017-01-30 | 2024-05-21 | NeuSpera Medical Inc. | Midfield transmitter systems |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP30566993A patent/JPH07162227A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7679516B2 (en) | 2005-03-11 | 2010-03-16 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Wireless tag system having a plurality of antenna feeding points |
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WO2011048905A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 株式会社村田製作所 | 送受信装置及び無線タグ読み取り装置 |
KR20140118388A (ko) * | 2013-03-29 | 2014-10-08 | 삼성전자주식회사 | 안테나 장치 및 그를 구비하는 전자 기기 |
US11986662B2 (en) | 2017-01-30 | 2024-05-21 | NeuSpera Medical Inc. | Midfield transmitter systems |
CN116053762A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-05-02 | 深圳市思讯通信技术有限公司 | 一种可穿戴双频全向辐射天线 |
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