JPH07160864A - 解像度変換方法および細線化方法 - Google Patents
解像度変換方法および細線化方法Info
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- JPH07160864A JPH07160864A JP5302326A JP30232693A JPH07160864A JP H07160864 A JPH07160864 A JP H07160864A JP 5302326 A JP5302326 A JP 5302326A JP 30232693 A JP30232693 A JP 30232693A JP H07160864 A JPH07160864 A JP H07160864A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低い解像度の画像を高い解像度の画像に変換す
る場合に、特に文字,記号,符号等の太線化を防ぐこと
ができる解像度変換方法および細線化方法を提供する。 【構成】(1)低解像度の画像を高解像度の画像にマッ
ピングするステップ、(2)上記マッピングにより得ら
れた画像から一辺がK個(たとえば3個)の正方形の画
素群を順次選び、これらの画素群内において、x方向お
よびy方向の画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの
各変化量の絶対値の総和を求めるステップ、(3)上記
画素値の変化量を求めるに際して、画素群の中心部にお
ける変化量に重み付けを必要に応じて行うステップ、
(4)前記総和に基づき該画素群の中心部におけるエッ
ジの存否を判断するステップ、(5)前記中心部にエッ
ジが存在する画素群については該エッジを除去するステ
ップからなる。
る場合に、特に文字,記号,符号等の太線化を防ぐこと
ができる解像度変換方法および細線化方法を提供する。 【構成】(1)低解像度の画像を高解像度の画像にマッ
ピングするステップ、(2)上記マッピングにより得ら
れた画像から一辺がK個(たとえば3個)の正方形の画
素群を順次選び、これらの画素群内において、x方向お
よびy方向の画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの
各変化量の絶対値の総和を求めるステップ、(3)上記
画素値の変化量を求めるに際して、画素群の中心部にお
ける変化量に重み付けを必要に応じて行うステップ、
(4)前記総和に基づき該画素群の中心部におけるエッ
ジの存否を判断するステップ、(5)前記中心部にエッ
ジが存在する画素群については該エッジを除去するステ
ップからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低い解像度の画像を高
い解像度の画像に変換する場合に、特に文字,記号等の
太線化を防ぐことができる解像度変換方法および細線化
方法に関する。
い解像度の画像に変換する場合に、特に文字,記号等の
太線化を防ぐことができる解像度変換方法および細線化
方法に関する。
【0002】
【技術背景】ビットマップデータからなる画像を、プリ
ンタやファクシミリ等から出力する場合、出力画像の品
質はプリンタ等(以下、「画像出力装置」と言う」)の
印刷方式(レーザ方式,インク噴射方式等)によること
はもちろん、元の画像の解像度とプリンタ等の解像度と
の比に大きく依存する。すなわち、画像出力装置の解像
度R2と元の画像の解像度R1との比(R2/R1)が
整数であれば、再現性の高い出力画像を得ることができ
る。しかし、上記の比(R2/R1)が整数とならない
場合には出力画像の再現性は低くなる。このような不都
合は、画像出力装置の解像度が元の画像の解像度よりも
低い場合はもちろん、高い場合であっても生じる。
ンタやファクシミリ等から出力する場合、出力画像の品
質はプリンタ等(以下、「画像出力装置」と言う」)の
印刷方式(レーザ方式,インク噴射方式等)によること
はもちろん、元の画像の解像度とプリンタ等の解像度と
の比に大きく依存する。すなわち、画像出力装置の解像
度R2と元の画像の解像度R1との比(R2/R1)が
整数であれば、再現性の高い出力画像を得ることができ
る。しかし、上記の比(R2/R1)が整数とならない
場合には出力画像の再現性は低くなる。このような不都
合は、画像出力装置の解像度が元の画像の解像度よりも
低い場合はもちろん、高い場合であっても生じる。
【0003】従来、たとえば、200dpiの画像を、
300dpiのプリンタで出力する場合や、200dp
iのファクシミリが送信した画像を、300dpiのフ
ァクシミリで受信して出力する場合、(1)300dp
iの画像の画素をx,y方向それぞれ3画素あたり1画
素間引く、(2)(1)の間引き処理により生じた
“0”の値を持つ画素に周囲の画素の値を割り振る、
(3)300dpiの画像の大きさを200dpiの画
像の大きさの2/3とし、200dpiの画像の画素を
300dpiの画素に1対1に対応させる、などの手法
が採られている。
300dpiのプリンタで出力する場合や、200dp
iのファクシミリが送信した画像を、300dpiのフ
ァクシミリで受信して出力する場合、(1)300dp
iの画像の画素をx,y方向それぞれ3画素あたり1画
素間引く、(2)(1)の間引き処理により生じた
“0”の値を持つ画素に周囲の画素の値を割り振る、
(3)300dpiの画像の大きさを200dpiの画
像の大きさの2/3とし、200dpiの画像の画素を
300dpiの画素に1対1に対応させる、などの手法
が採られている。
【0004】図10(A)は200dpiの画像O1を
一辺が2画素の正方形(以下、単に「2×2」の如く記
載する)の画素群で分割した様子を示し、同図(B)は
300dpiの画像O2を3×3の画素群で分割した様
子を示している。これらの図において、各画素の値をA
ij(i,j=1,2),Bij(i,j=1,2,
3)としてある。ここで、上記(1)の方法により、O
1をO2に変換する場合には、以下のマッピングを行
う。
一辺が2画素の正方形(以下、単に「2×2」の如く記
載する)の画素群で分割した様子を示し、同図(B)は
300dpiの画像O2を3×3の画素群で分割した様
子を示している。これらの図において、各画素の値をA
ij(i,j=1,2),Bij(i,j=1,2,
3)としてある。ここで、上記(1)の方法により、O
1をO2に変換する場合には、以下のマッピングを行
う。
【0005】
【数1】
【0006】ところで、図11(A)に示すように、あ
る画素群についての変換前(200dpi)の画素の値
が全て“1”である場合には、該当画素群についての変
換後(300dpi)の画素の値も全て“1”であるべ
きである。
る画素群についての変換前(200dpi)の画素の値
が全て“1”である場合には、該当画素群についての変
換後(300dpi)の画素の値も全て“1”であるべ
きである。
【0007】しかし、上記(1)の方法によると、図1
1(B)に示すように、変換後の画素群に値が“0”の
画素が格子状に作られるため、たとえば黒の塗り潰しを
行う場合においても塗り潰し領域がグレーとなるといっ
た不都合がある。
1(B)に示すように、変換後の画素群に値が“0”の
画素が格子状に作られるため、たとえば黒の塗り潰しを
行う場合においても塗り潰し領域がグレーとなるといっ
た不都合がある。
【0008】また、この手法によるマッピングを行う場
合には、O2上に値が“0”の画素列が格子状に作られ
る(すなわち、値が“0”の画素が(2/3)2の面積
比で表れる)ため、微細な文字や記号が鮮明に再現でき
ないという不都合も生じる。この手法により、図5
(A)に示す200dpiの画像中の漢字を、300d
piの画像に変換した様子を図12に示す。
合には、O2上に値が“0”の画素列が格子状に作られ
る(すなわち、値が“0”の画素が(2/3)2の面積
比で表れる)ため、微細な文字や記号が鮮明に再現でき
ないという不都合も生じる。この手法により、図5
(A)に示す200dpiの画像中の漢字を、300d
piの画像に変換した様子を図12に示す。
【0009】このような不都合を解消するため、上記し
た(2)の手法も広く採用されている。この手法では、
上記の値が“0”の格子状の画素列を構成する画素
(〔数1〕式におけるB21,B12,B22,
B32,B23)についても、隣接するドットの塗描結
果に一致させる処理を行っている。図13は、図5
(A)に示した漢字を上記の手法により処理したもの
で、上記の格子状の画素列のうちy方向画素列を構成す
る画素については左の画素に、x方向画素列を構成する
画素については上の画素に一致させた状態を示してい
る。しかし、このような処理による場合には、O1にお
ける1ドット幅(または1ドット高さ)が、O2におけ
る2ドット幅(または2ドット高さ)に近似される場合
もあり、線分の太さが元の画像の3/2倍に増加してし
まう場合が生じる。
た(2)の手法も広く採用されている。この手法では、
上記の値が“0”の格子状の画素列を構成する画素
(〔数1〕式におけるB21,B12,B22,
B32,B23)についても、隣接するドットの塗描結
果に一致させる処理を行っている。図13は、図5
(A)に示した漢字を上記の手法により処理したもの
で、上記の格子状の画素列のうちy方向画素列を構成す
る画素については左の画素に、x方向画素列を構成する
画素については上の画素に一致させた状態を示してい
る。しかし、このような処理による場合には、O1にお
ける1ドット幅(または1ドット高さ)が、O2におけ
る2ドット幅(または2ドット高さ)に近似される場合
もあり、線分の太さが元の画像の3/2倍に増加してし
まう場合が生じる。
【0010】このような現象は、上記したようなファク
シミリ通信における画像の受信再生の際に生じる他、ペ
イント系のグラフィックアプリケーションソフトウェア
により作成した画像中に漢字フォント等の縦線,横線が
多い文字や記号が多く存在している場合において、これ
を該グラフィックツールの持つ解像度よりも高解像度の
プリンタにより出力する際にも生じる。また、たとえば
グラフィックアプリケーションにより、低解像度の画像
を高解像度の画像に変換する際にも生じる。さらに、前
記の(3)の手法が採用される場合もあるが、この場合
には細かい画像が表現できず、実用性に乏しい。
シミリ通信における画像の受信再生の際に生じる他、ペ
イント系のグラフィックアプリケーションソフトウェア
により作成した画像中に漢字フォント等の縦線,横線が
多い文字や記号が多く存在している場合において、これ
を該グラフィックツールの持つ解像度よりも高解像度の
プリンタにより出力する際にも生じる。また、たとえば
グラフィックアプリケーションにより、低解像度の画像
を高解像度の画像に変換する際にも生じる。さらに、前
記の(3)の手法が採用される場合もあるが、この場合
には細かい画像が表現できず、実用性に乏しい。
【0011】なお、ファクシミリ通信等において、送信
側と受信側の解像度が同一であったとしても、用紙やイ
ンクの品質等によっては、画素の値を“1”とするべき
領域がインクの滲み等で潰れたり、あるいは、また送信
側における画像取込み時に画像の劣化が生じたりする結
果、漢字等のx方向,y方向の画素列が多用される文字
や微細模様が正確に認識できない場合も生じうる。特
に、ファクシミリ通信では、送受信されるデータの殆ど
が文字情報である場合が多いため、上記のような問題の
解決が希求されている。
側と受信側の解像度が同一であったとしても、用紙やイ
ンクの品質等によっては、画素の値を“1”とするべき
領域がインクの滲み等で潰れたり、あるいは、また送信
側における画像取込み時に画像の劣化が生じたりする結
果、漢字等のx方向,y方向の画素列が多用される文字
や微細模様が正確に認識できない場合も生じうる。特
に、ファクシミリ通信では、送受信されるデータの殆ど
が文字情報である場合が多いため、上記のような問題の
解決が希求されている。
【0012】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題を解決する
ために提案されたものであって、低い解像度の画像を高
い解像度の画像に変換する場合に、特に文字,記号,符
号等の太線化を防ぐことができる解像度変換方法および
細線化方法を提供することを目的とする。
ために提案されたものであって、低い解像度の画像を高
い解像度の画像に変換する場合に、特に文字,記号,符
号等の太線化を防ぐことができる解像度変換方法および
細線化方法を提供することを目的とする。
【0013】
【発明の概要】本発明の解像度変換方法は、(1)低解
像度の画像を高解像度の画像にマッピングするステッ
プ、(2)上記マッピングにより得られた画像から一辺
がK個の正方形の画素群(通常、3×3の画素群)を順
次選び、これらの画素群内において、x方向およびy方
向の画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの各変化量
の絶対値の総和を求めるステップ、(3)上記画素値の
変化量を求めるに際して、画素群の中心部における変化
量に重み付けを必要に応じて行うステップ、(4)前記
総和に基づき該画素群の中心部におけるエッジの存否を
判断するステップ、(5)該中心部にエッジが存在する
画素群については該エッジを除去するステップ、からな
ることを特徴とする。
像度の画像を高解像度の画像にマッピングするステッ
プ、(2)上記マッピングにより得られた画像から一辺
がK個の正方形の画素群(通常、3×3の画素群)を順
次選び、これらの画素群内において、x方向およびy方
向の画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの各変化量
の絶対値の総和を求めるステップ、(3)上記画素値の
変化量を求めるに際して、画素群の中心部における変化
量に重み付けを必要に応じて行うステップ、(4)前記
総和に基づき該画素群の中心部におけるエッジの存否を
判断するステップ、(5)該中心部にエッジが存在する
画素群については該エッジを除去するステップ、からな
ることを特徴とする。
【0014】また、通常、プリンタでは、その解像度は
伝統的に60の整数倍を基調としており、300dpi
のものが数多く製造されている。一方、ファクシミリで
は、解像度が200dpiのものが市場に多く出回って
いる。本発明は、このような場合においても好適に使用
されるものであり、低解像度の画像が200dpiの画
像であり、高解像度の画像が300dpiの画像である
場合にも好ましく適用される。
伝統的に60の整数倍を基調としており、300dpi
のものが数多く製造されている。一方、ファクシミリで
は、解像度が200dpiのものが市場に多く出回って
いる。本発明は、このような場合においても好適に使用
されるものであり、低解像度の画像が200dpiの画
像であり、高解像度の画像が300dpiの画像である
場合にも好ましく適用される。
【0015】さらに、本発明は、上記(1)のステップ
を含まない細線化方法をも特徴とするが、解像度変換方
法について説明すれば、細線化方法についての理解は極
めて容易であるので、以下解像度変換方法について説明
する。
を含まない細線化方法をも特徴とするが、解像度変換方
法について説明すれば、細線化方法についての理解は極
めて容易であるので、以下解像度変換方法について説明
する。
【0016】〔低解像度の画像を高解像度の画像にマッ
ピングするステップ〕低解像度の画像を、高解像度の画
像にマッピングするするために、以下のような方法を採
用する。Nx×Nyの画素により構成される低解像度
(これをR1dpiとする)の画像O1を、Mx×My
の画素により構成される高解像度(これをR2dpi
(R2>R1)とする)の画像O2にマッピングする場
合を考える。
ピングするステップ〕低解像度の画像を、高解像度の画
像にマッピングするするために、以下のような方法を採
用する。Nx×Nyの画素により構成される低解像度
(これをR1dpiとする)の画像O1を、Mx×My
の画素により構成される高解像度(これをR2dpi
(R2>R1)とする)の画像O2にマッピングする場
合を考える。
【0017】マッピングに際しては、まず、O1のx方
向画素列をO2のx方向画素列に平均的に分散するよう
に対応させる。このとき、R1<R2なので、O2には
O1の対応しないx方向画素列が残る。また、O1のy
方向画素列もO2のy方向画素列に平均して分散するよ
うに対応させる。このときにも対応しないy方向画素列
が残る。このO2の対応しないx方向画素列およびy方
向画素列(以下、これらを「非対応画素列」と言う)は
格子状に残ることになる。
向画素列をO2のx方向画素列に平均的に分散するよう
に対応させる。このとき、R1<R2なので、O2には
O1の対応しないx方向画素列が残る。また、O1のy
方向画素列もO2のy方向画素列に平均して分散するよ
うに対応させる。このときにも対応しないy方向画素列
が残る。このO2の対応しないx方向画素列およびy方
向画素列(以下、これらを「非対応画素列」と言う)は
格子状に残ることになる。
【0018】次に、このようにして作られた非対応画素
列を構成する画素の上下,左右、あるいは対角両端の2
つの画素にそれぞれ着目する。全てのx方向の非対応画
素列(以下、「非対応x方向画素列」と言う)のうち、
y方向の非対応画素列(以下、「非対応y方向画素列」
と言う)に交差していない各画素については、上下の画
素の値が共に“1”であるときに“1”を与え、何れか
一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与え
る。
列を構成する画素の上下,左右、あるいは対角両端の2
つの画素にそれぞれ着目する。全てのx方向の非対応画
素列(以下、「非対応x方向画素列」と言う)のうち、
y方向の非対応画素列(以下、「非対応y方向画素列」
と言う)に交差していない各画素については、上下の画
素の値が共に“1”であるときに“1”を与え、何れか
一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与え
る。
【0019】非対応y方向画素列のうち、非対応x方向
画素列に交差していない各画素についても、上記と同様
に、左右の画素の値が共に“1”であるときに“1”を
与え、何れか一方の画素の値が“0”であるときには
“0”を与える。また、非対応x方向画素列と非対応y
方向画素列とが交差した画素については、2組の対角両
端の画素に着目し、何れかの組の対角両端の画素が共に
“1”であるときには“1”とし、そうでないときには
“0”とする。
画素列に交差していない各画素についても、上記と同様
に、左右の画素の値が共に“1”であるときに“1”を
与え、何れか一方の画素の値が“0”であるときには
“0”を与える。また、非対応x方向画素列と非対応y
方向画素列とが交差した画素については、2組の対角両
端の画素に着目し、何れかの組の対角両端の画素が共に
“1”であるときには“1”とし、そうでないときには
“0”とする。
【0020】上記のマッピング方法では、非対応画素列
を構成する画素の値を決定するに際して、上下,左右ま
たは対角両端の各画素の値を参照している。このため、
前述したO1のxおよびy方向画素列を、O2のxおよ
びy方向画素列に対応させる場合には、非対応画素列が
O2の画像の縁端に位置しないようにすることが好まし
い。なお、非対応画素列が画像の縁端に位置する場合に
は、該非対応画素列を処理対象としないようにすること
もできる。
を構成する画素の値を決定するに際して、上下,左右ま
たは対角両端の各画素の値を参照している。このため、
前述したO1のxおよびy方向画素列を、O2のxおよ
びy方向画素列に対応させる場合には、非対応画素列が
O2の画像の縁端に位置しないようにすることが好まし
い。なお、非対応画素列が画像の縁端に位置する場合に
は、該非対応画素列を処理対象としないようにすること
もできる。
【0021】ところで、前述したように、通常ファクシ
ミリの画像取込み部やスキャナー等の画像取込み装置に
より生成される画像や、ビットマップ系のグラフィック
アプリケーションソフトウェアにより生成される画像の
解像度と、ファクシミリの画像出力部やプリンタ等の画
像出力装置の解像度は、簡単な整数比で表される。一般
には、上記R2とR1との比(約分したときの比)は、
3/2,4/3,5/3,7/5等、分子と分母とが一
桁程度整数で表され、かつ分母と分子との差も比較的小
さな整数で表される。もちろん、上記R1とR2との比
が、2,3などのように表される場合もある。この場合
には、O1を構成する各画素を、O2を構成する2×
2,3×3等の正方形画素群に対応させることで簡単に
解像度のマッピングを行うことができる。
ミリの画像取込み部やスキャナー等の画像取込み装置に
より生成される画像や、ビットマップ系のグラフィック
アプリケーションソフトウェアにより生成される画像の
解像度と、ファクシミリの画像出力部やプリンタ等の画
像出力装置の解像度は、簡単な整数比で表される。一般
には、上記R2とR1との比(約分したときの比)は、
3/2,4/3,5/3,7/5等、分子と分母とが一
桁程度整数で表され、かつ分母と分子との差も比較的小
さな整数で表される。もちろん、上記R1とR2との比
が、2,3などのように表される場合もある。この場合
には、O1を構成する各画素を、O2を構成する2×
2,3×3等の正方形画素群に対応させることで簡単に
解像度のマッピングを行うことができる。
【0022】ここで、原画像と変換後の画像の大きさは
必ずしも完全に同一である必要はなく、変換前の画像と
変換後の画像の大きさが支障のない範囲で拡大しまたは
縮小してもよい。
必ずしも完全に同一である必要はなく、変換前の画像と
変換後の画像の大きさが支障のない範囲で拡大しまたは
縮小してもよい。
【0023】R2とR1との約分された比が、r2/r
1であるものとすると、図1に示すように、O1上に表
された一辺がそれぞれR1個からなる画素群G1と、O
2上に表された一辺がそれぞれr2個からなる画素群G
2(大きさは画素群G1と同じ)とがそれぞれ対応する
ことになる。
1であるものとすると、図1に示すように、O1上に表
された一辺がそれぞれR1個からなる画素群G1と、O
2上に表された一辺がそれぞれr2個からなる画素群G
2(大きさは画素群G1と同じ)とがそれぞれ対応する
ことになる。
【0024】この場合、図1の実線矢印で示すようにG
1のxおよびy方向画素列をG2のxおよびy方向画素
列に平均的に分散するように対応させる。ここでは、r
1<r2なので、G2にはG1に対応しないx方向画素
列およびy方向画素列(すなわち、非対応x方向画素列
および非対応y方向画素列)が残る。この場合には、後
述するように、非対応画素列を構成する画素の値を決定
するに際して、上下,左右または対角両端の各画素の値
を参照しているので、非対応画素列がG2の縁端に位置
しないように配置する必要がある。
1のxおよびy方向画素列をG2のxおよびy方向画素
列に平均的に分散するように対応させる。ここでは、r
1<r2なので、G2にはG1に対応しないx方向画素
列およびy方向画素列(すなわち、非対応x方向画素列
および非対応y方向画素列)が残る。この場合には、後
述するように、非対応画素列を構成する画素の値を決定
するに際して、上下,左右または対角両端の各画素の値
を参照しているので、非対応画素列がG2の縁端に位置
しないように配置する必要がある。
【0025】次に、非対応画素列を構成する画素の上
下,左右、あるいは対角両端の2つの画素にそれぞれ着
目する。x方向の非対応画素列(以下、「非対応x方向
画素列」)を構成する画素のうち、y方向の非対応画素
列(以下「非対応y方向画素列」)と交差していない画
素については、上下の画素の値が共に“1”であるとき
には“1”を与え、少なくとも一方の画素の値が“0”
であるときには“0”を与える。また、非対応y方向画
素列のうち、非対応x方向画素列と交差していない画素
についても、上記と同様に、左右の画素の値が共に
“1”であるときには“1”を与え、少なくとも一方の
画素の値が“0”であるときには“0”を与える。
下,左右、あるいは対角両端の2つの画素にそれぞれ着
目する。x方向の非対応画素列(以下、「非対応x方向
画素列」)を構成する画素のうち、y方向の非対応画素
列(以下「非対応y方向画素列」)と交差していない画
素については、上下の画素の値が共に“1”であるとき
には“1”を与え、少なくとも一方の画素の値が“0”
であるときには“0”を与える。また、非対応y方向画
素列のうち、非対応x方向画素列と交差していない画素
についても、上記と同様に、左右の画素の値が共に
“1”であるときには“1”を与え、少なくとも一方の
画素の値が“0”であるときには“0”を与える。
【0026】また、非対応x方向画素列と非対応y方向
画素列との交差点の画素については、2組の対角両端の
画素に着目し、何れかの組の対角両端の画素の値が共に
“1”であるときには“1”とし、そうでないときには
“0”とする。
画素列との交差点の画素については、2組の対角両端の
画素に着目し、何れかの組の対角両端の画素の値が共に
“1”であるときには“1”とし、そうでないときには
“0”とする。
【0027】〔マッピングにより得られた画像から一辺
がK個の正方形の複数の画素群を選び、これらの画素群
内において、x方向およびy方向の画素値の変化量をそ
れぞれ求め、これらの各変化量の絶対値の総和を求める
ステップ〕まず、対象とする画像から一辺がK個の画素
からなる正方形の画素群G2′を順次選ぶ。上記画像上
の正方形の画素群を1画素づつ横,縦にずらして順次画
素群G2′を選ぶことができる。もちろん、複数画素ご
とずらして順次画素群G2′を選ぶこともできるが、よ
り良好な細線化結果を得ようとする場合には、正方形の
画素群を1画素づつ横,縦にずらした処理を行うことが
好ましい。
がK個の正方形の複数の画素群を選び、これらの画素群
内において、x方向およびy方向の画素値の変化量をそ
れぞれ求め、これらの各変化量の絶対値の総和を求める
ステップ〕まず、対象とする画像から一辺がK個の画素
からなる正方形の画素群G2′を順次選ぶ。上記画像上
の正方形の画素群を1画素づつ横,縦にずらして順次画
素群G2′を選ぶことができる。もちろん、複数画素ご
とずらして順次画素群G2′を選ぶこともできるが、よ
り良好な細線化結果を得ようとする場合には、正方形の
画素群を1画素づつ横,縦にずらした処理を行うことが
好ましい。
【0028】そして、この画素群G2′内において、x
方向およびy方向の画素値の変化量の総和(具体的に
は、G2′内の画素と画素との境界における画素値の、
x方向の変化量の総和dfxおよびy方向の変化量の総
和dfy)を求める。なお、ここでは、上記のマッピン
グ方法により作成された画像を処理対象としているが、
他の方法により作成された画像をも対象とすることもで
きる。上記の画素値の変化分は、〔数2〕式に示すよう
な関数f(x,y)の全微分、のdfxおよびdfyに
応じたものと考えることもできる。
方向およびy方向の画素値の変化量の総和(具体的に
は、G2′内の画素と画素との境界における画素値の、
x方向の変化量の総和dfxおよびy方向の変化量の総
和dfy)を求める。なお、ここでは、上記のマッピン
グ方法により作成された画像を処理対象としているが、
他の方法により作成された画像をも対象とすることもで
きる。上記の画素値の変化分は、〔数2〕式に示すよう
な関数f(x,y)の全微分、のdfxおよびdfyに
応じたものと考えることもできる。
【0029】
【数2】 Df=(∂f/∂x)dx+(∂f/∂y)dy =dfx+dfy
【0030】すなわち、x方向の画素値の変化量がdf
xに相当し、y方向の画素値の変化量がdfyに相当す
ると考えることもできる。
xに相当し、y方向の画素値の変化量がdfyに相当す
ると考えることもできる。
【0031】図2は、G2′を構成する各画素の境界に
おける画素値の変化を具体的に例示すもので、xあるい
はyの正方向に向けて、画素値が“0”から“1”に変
化するときは変化量を「+1」、画素値が“1”から
“0”に変化するときは変化量を「−1」とし、また画
素値が変化しないときには変化量を「0」とする。
おける画素値の変化を具体的に例示すもので、xあるい
はyの正方向に向けて、画素値が“0”から“1”に変
化するときは変化量を「+1」、画素値が“1”から
“0”に変化するときは変化量を「−1」とし、また画
素値が変化しないときには変化量を「0」とする。
【0032】〔上記画素値の変化量を求めるに際して、
画素群の中心部における変化量に重み付けを必要に応じ
て行うステップ〕上記画素値の変化量の総和を求めるに
際して、画素群の中心部での変化量に重み付けを行って
もよい。具体的には、中心部の画素における変化量の大
きさを「p」または「−p」(たとえば、p>1)とす
ることができる。
画素群の中心部における変化量に重み付けを必要に応じ
て行うステップ〕上記画素値の変化量の総和を求めるに
際して、画素群の中心部での変化量に重み付けを行って
もよい。具体的には、中心部の画素における変化量の大
きさを「p」または「−p」(たとえば、p>1)とす
ることができる。
【0033】〔画素値の変化量の総和に基づき該画素群
の中心部におけるエッジの存否を判断するステップ〕
〔数3〕式に示すように、上記のようにして求めた画素
値の変化分dfx,dfyについての絶対値|df
x|,|dfy|の和Dfを求め、この値に基づいて画
素群G2′の中心部にエッジが存在するか否かを判断す
る。
の中心部におけるエッジの存否を判断するステップ〕
〔数3〕式に示すように、上記のようにして求めた画素
値の変化分dfx,dfyについての絶対値|df
x|,|dfy|の和Dfを求め、この値に基づいて画
素群G2′の中心部にエッジが存在するか否かを判断す
る。
【0034】
【数3】Df=|dfx|+|dfy|
【0035】たとえば、Df≦Mのときには該画素群の
中心部にはエッジが存在せず、また、Df>Mのときに
は該画素群の中心部にはエッジが存在するものと定義す
る。上記のような判断規則に従う場合において、良好な
結果を得ることができない場合には、まず、Df≦M1
のときにはG2′の中心部にはエッジは存在せず、また
Df>M2のときにはG2′の中心部にはエッジが存在
すると判断する。そして、M1<Df≦M2のときに
は、予め中心部にエッジが存在するパターンと存在しな
いパターンとを分別しておいて、G2′が何れのパター
ンに属するかで、中心部におけるエッジの存否を判断す
ることができる。
中心部にはエッジが存在せず、また、Df>Mのときに
は該画素群の中心部にはエッジが存在するものと定義す
る。上記のような判断規則に従う場合において、良好な
結果を得ることができない場合には、まず、Df≦M1
のときにはG2′の中心部にはエッジは存在せず、また
Df>M2のときにはG2′の中心部にはエッジが存在
すると判断する。そして、M1<Df≦M2のときに
は、予め中心部にエッジが存在するパターンと存在しな
いパターンとを分別しておいて、G2′が何れのパター
ンに属するかで、中心部におけるエッジの存否を判断す
ることができる。
【0036】一般には、エッジの存否を検出する場合、
処理対象となる画像G2′から一辺が3個(すなわち、
3×3)の画素からなる正方形の画素群を順次選んで調
べれば十分であるが、4×4以上の画素群とすることも
できる。
処理対象となる画像G2′から一辺が3個(すなわち、
3×3)の画素からなる正方形の画素群を順次選んで調
べれば十分であるが、4×4以上の画素群とすることも
できる。
【0037】〔エッジが中心部に存在する画素群につい
ては該エッジを除去するステップ〕エッジを除去する
(すなわち、エッジの画素の値を“0”にする)ときに
は、原則的には、画素群G2′のうち中心部にエッジが
存在するもの(以下、「GE」)の該中心部の画素また
は画素群を削除する。たとえば、画素群G2′が4×4
の画素から構成されるときには、原則的には中央部の4
つの画素(2×2)からなる画素群に含まれる画素を全
て“0”とする。また、画素群G2′は3×3の画素か
ら構成されるとき(上述したように、これが一般であ
る)には、GEの中央部の画素の値が“1”であるとき
には、該画素を中心の画素のみを“0”とする。
ては該エッジを除去するステップ〕エッジを除去する
(すなわち、エッジの画素の値を“0”にする)ときに
は、原則的には、画素群G2′のうち中心部にエッジが
存在するもの(以下、「GE」)の該中心部の画素また
は画素群を削除する。たとえば、画素群G2′が4×4
の画素から構成されるときには、原則的には中央部の4
つの画素(2×2)からなる画素群に含まれる画素を全
て“0”とする。また、画素群G2′は3×3の画素か
ら構成されるとき(上述したように、これが一般であ
る)には、GEの中央部の画素の値が“1”であるとき
には、該画素を中心の画素のみを“0”とする。
【0038】この原則に従う場合に良好な結果を得るこ
とができない場合には、以下に例示するような処理によ
る。
とができない場合には、以下に例示するような処理によ
る。
【0039】(a)予め上記の原則に従うべきでないパ
ターンを定めておき、このパターンに該当するときには
予め定めた方法に則り削除を行うか、または削除を行わ
ない。たとえば、画素群G2′が3×3の画素から構成
される場合において、|dfx|=0,|dfy|=0
の場合(図3に|dfx|=0の場合を例示する)を上
記の原則に従うべきでないパターンとして定めておき、
|dfx|=0のときはg21,g22,g23を、ま
た|dfy|=0のときはg12,g22,g32をそ
れぞれ削除するように定めておくこともできる。
ターンを定めておき、このパターンに該当するときには
予め定めた方法に則り削除を行うか、または削除を行わ
ない。たとえば、画素群G2′が3×3の画素から構成
される場合において、|dfx|=0,|dfy|=0
の場合(図3に|dfx|=0の場合を例示する)を上
記の原則に従うべきでないパターンとして定めておき、
|dfx|=0のときはg21,g22,g23を、ま
た|dfy|=0のときはg12,g22,g32をそ
れぞれ削除するように定めておくこともできる。
【0040】(b)原則に従い全てGEの中心部の画素
または画素群を削除し、前述のエッジの存否の検出を再
度行い、(i)再び原則に従ってエッジが存在する画素
群G2′(上記GEとは必ずしも一致しない)につい
て、中央部の画素または画素群を削除した後、(ii)
上記(a)の処理を行う。
または画素群を削除し、前述のエッジの存否の検出を再
度行い、(i)再び原則に従ってエッジが存在する画素
群G2′(上記GEとは必ずしも一致しない)につい
て、中央部の画素または画素群を削除した後、(ii)
上記(a)の処理を行う。
【0041】なお、本発明では、上記に述べた処理に、
スムージング等の他の画像処理を併用することもでき
る。
スムージング等の他の画像処理を併用することもでき
る。
【0042】
【実施例】本発明の特徴を明確にするために、200d
piの画像O1中に表示された16ドットの漢字を、3
00dpiの画像O2中にマッピングして表示する場合
を説明する。この場合、O2の解像度とO1の解像度と
の約分比は、3/2であるので、図4に示すように、G
1として2×2の画素群が、G2として3×3の画素群
が採択される。G1のx方向画素列αx1,αx2はG
2のx方向画素列βx1,β x3に、G1のy方向画素
列αy1,αy2は、G2のy方向画素列βy1,β
y3にそれぞれ対応する。また、G2のx方向画素列β
x2が非対応x方向画素列となり、y方向画素列βy2
が非対応y方向画素列となる。上記のように、αx1,
αx2をβx1,βx3に、αy1,αy2をβy1,
βy3に対応させることにより、G1中の四隅の画素
と、G2中の四隅の画素とが対応することになる。
piの画像O1中に表示された16ドットの漢字を、3
00dpiの画像O2中にマッピングして表示する場合
を説明する。この場合、O2の解像度とO1の解像度と
の約分比は、3/2であるので、図4に示すように、G
1として2×2の画素群が、G2として3×3の画素群
が採択される。G1のx方向画素列αx1,αx2はG
2のx方向画素列βx1,β x3に、G1のy方向画素
列αy1,αy2は、G2のy方向画素列βy1,β
y3にそれぞれ対応する。また、G2のx方向画素列β
x2が非対応x方向画素列となり、y方向画素列βy2
が非対応y方向画素列となる。上記のように、αx1,
αx2をβx1,βx3に、αy1,αy2をβy1,
βy3に対応させることにより、G1中の四隅の画素
と、G2中の四隅の画素とが対応することになる。
【0043】図4のβx2を構成する画素のうち、β
y2と交差していない画素については、上下の画素の値
が共に“1”であるときには“1”を与え、少なくとも
一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与え
る。また、βy2を構成する画素のうち、βx2と交差
していない画素についても、上記と同様に、左右の画素
の値が共に“1”であるときには“1”を与え、少なく
とも一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与
える。また、βx2とβy2との交差点の画素について
は、2組の対角両端の画素に着目し、何れかの組の対角
両端の画素の値が共に“1”であるときには“1”と
し、そうでないときには“0”とする。
y2と交差していない画素については、上下の画素の値
が共に“1”であるときには“1”を与え、少なくとも
一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与え
る。また、βy2を構成する画素のうち、βx2と交差
していない画素についても、上記と同様に、左右の画素
の値が共に“1”であるときには“1”を与え、少なく
とも一方の画素の値が“0”であるときには“0”を与
える。また、βx2とβy2との交差点の画素について
は、2組の対角両端の画素に着目し、何れかの組の対角
両端の画素の値が共に“1”であるときには“1”と
し、そうでないときには“0”とする。
【0044】図5(A)は、O1中に漢字が表示された
様子を示す図であり、同図(B)は上記の規則に従って
値を“1”とするべき画素にマークを記した様子を示し
ている。同図(B)において、「×」は、G1中の四隅
の画素に対応するG2中の四隅の画素とを対応させた結
果“1”とされる画素を示し、「○」は、βx2を構成
する画素のうち上下の画素の値が共に“1”である結果
“1”が与えられた画素を示し、また「△」はβx2と
βy2との交差点の画素のうち、対角両端の画素の値が
共に“1”である結果“1”とされた画素を示してい
る。
様子を示す図であり、同図(B)は上記の規則に従って
値を“1”とするべき画素にマークを記した様子を示し
ている。同図(B)において、「×」は、G1中の四隅
の画素に対応するG2中の四隅の画素とを対応させた結
果“1”とされる画素を示し、「○」は、βx2を構成
する画素のうち上下の画素の値が共に“1”である結果
“1”が与えられた画素を示し、また「△」はβx2と
βy2との交差点の画素のうち、対角両端の画素の値が
共に“1”である結果“1”とされた画素を示してい
る。
【0045】図6(A)は図5(B)のマークを塗り潰
した状態を示している。従来の変換方法と比較すれば明
らかなように、再現性は高い。しかも、図6(A)の文
字では横および縦の線が細くなっているので、インクジ
ェット方式やレーザ方式によるファクシミリやプリンタ
による出力に際して滲み等が生じても、文字の空白部分
がインクやトナーにより侵食されることはない。
した状態を示している。従来の変換方法と比較すれば明
らかなように、再現性は高い。しかも、図6(A)の文
字では横および縦の線が細くなっているので、インクジ
ェット方式やレーザ方式によるファクシミリやプリンタ
による出力に際して滲み等が生じても、文字の空白部分
がインクやトナーにより侵食されることはない。
【0046】ところで、上記のマッピングを行うのみ
で、好適な文字出力を得ることができない場合もある。
このような場合には本発明のエッジ除去方法による処理
が行われる。すなわち、対象とする画素群G2′の中心
部にエッジが存在するか否かを順次調べ、存在するとき
にはこのエッジの除去が行われる。本実施例では、エッ
ジ検出に際しては、前述した画素群G2と同様3×3個
の正方形の画素群G2′を用いる。図6(B)に示すよ
うに、1画素単位で横,縦にずらした3×3個の画素群
が画素群G2′として採用される。ここでは、一通りの
エッジ検出を行った後に、エッジの除去が行われる。
で、好適な文字出力を得ることができない場合もある。
このような場合には本発明のエッジ除去方法による処理
が行われる。すなわち、対象とする画素群G2′の中心
部にエッジが存在するか否かを順次調べ、存在するとき
にはこのエッジの除去が行われる。本実施例では、エッ
ジ検出に際しては、前述した画素群G2と同様3×3個
の正方形の画素群G2′を用いる。図6(B)に示すよ
うに、1画素単位で横,縦にずらした3×3個の画素群
が画素群G2′として採用される。ここでは、一通りの
エッジ検出を行った後に、エッジの除去が行われる。
【0047】既に説明したように、本発明のエッジ検出
方法によれば、画素群G2内における画素値のx方向の
変化量の総和dfxおよびy方向の変化量の総和dfy
を求め、これらの絶対値の和を取ることで、G2の中心
部にエッジが存在するか否かを知ることができ、また画
素群の中央部付近での画素値の変化量に重み付けを行う
ことで、より適正なエッジ検出を行うことができる。
方法によれば、画素群G2内における画素値のx方向の
変化量の総和dfxおよびy方向の変化量の総和dfy
を求め、これらの絶対値の和を取ることで、G2の中心
部にエッジが存在するか否かを知ることができ、また画
素群の中央部付近での画素値の変化量に重み付けを行う
ことで、より適正なエッジ検出を行うことができる。
【0048】本実施例において、中心の画素とその周囲
の画素との境界における画素値の変化量に、中心の画素
以外との境界における画素値の変化量の二倍の重みをつ
けるものとする。画素群G2における各画素の値をg
ij(i,jは各画素の配置を示し、i,j=1,2,
3)とすると、以下のように表される。
の画素との境界における画素値の変化量に、中心の画素
以外との境界における画素値の変化量の二倍の重みをつ
けるものとする。画素群G2における各画素の値をg
ij(i,jは各画素の配置を示し、i,j=1,2,
3)とすると、以下のように表される。
【0049】
【数4】 dfx=(g11+2g12+g13)−(g31+2g32+g33) dfy=(g11+2g21+g31)−(g13+2g23+g33)
【0050】全画素群G2についての、画素の値の変化
量の絶対値の総和Dfとすると、Dfは0,2,4,6
の何れかの値を取る。ここで、Dfが0または2である
ときにはG2の中心部にはエッジが存在せず、Dfが6
であるときにはG2の中心部にはエッジが存在するとす
ることができる。図7(A),(B)に、Dfが2,6
であるときのG2のパターンを幾つかを例示しておく。
量の絶対値の総和Dfとすると、Dfは0,2,4,6
の何れかの値を取る。ここで、Dfが0または2である
ときにはG2の中心部にはエッジが存在せず、Dfが6
であるときにはG2の中心部にはエッジが存在するとす
ることができる。図7(A),(B)に、Dfが2,6
であるときのG2のパターンを幾つかを例示しておく。
【0051】Dfが4である場合、G2が図8(A)に
示すパターンに含まれる場合にはG2の中心部にはエッ
ジが存在すると判断され、図8(B)に示すパターンに
含まれる場合にはG2の中心部にはエッジが存在しない
と判断される。このような処理により検出した、エッジ
が存在する画素群(GE)のいくつかを図6(A)に併
記しておく。図9は図6(A)のGEの中心部のエッジ
を除去した結果を示す図であり、図6(A)よりも更に
見やすい漢字が表現されている。
示すパターンに含まれる場合にはG2の中心部にはエッ
ジが存在すると判断され、図8(B)に示すパターンに
含まれる場合にはG2の中心部にはエッジが存在しない
と判断される。このような処理により検出した、エッジ
が存在する画素群(GE)のいくつかを図6(A)に併
記しておく。図9は図6(A)のGEの中心部のエッジ
を除去した結果を示す図であり、図6(A)よりも更に
見やすい漢字が表現されている。
【0052】上記実施例では、本発明の特徴を明確にす
るために、200dpiの画像の16×16の領域に表
示した漢字を、300dpiの画像の24×24の領域
に変換する場合を説明したが、たとえばこれらの数倍あ
るいは更に大きな漢字であっても同様の処理により細線
化を行うことができる。
るために、200dpiの画像の16×16の領域に表
示した漢字を、300dpiの画像の24×24の領域
に変換する場合を説明したが、たとえばこれらの数倍あ
るいは更に大きな漢字であっても同様の処理により細線
化を行うことができる。
【0053】また、上記実施例では、1画素単位で横,
縦にずらした3×3個の画素群を画素群G2′として採
用したが、2画素単位または3画素単位で横,縦にずら
した3×3個の画素群を画素群G2′として採用するこ
ともできる。また、本発明による細線化処理を行う前や
後において、スムージング等の各種の処理を、処理対象
となる画像に施すことがきる。
縦にずらした3×3個の画素群を画素群G2′として採
用したが、2画素単位または3画素単位で横,縦にずら
した3×3個の画素群を画素群G2′として採用するこ
ともできる。また、本発明による細線化処理を行う前や
後において、スムージング等の各種の処理を、処理対象
となる画像に施すことがきる。
【0054】1回のエッジの除去では細線化が不十分で
ある場合には、再度、エッジの検出,エッジの除去を行
うこともできる。なお、漢字に限らず、ハングル文字、
アルファベット等の他の文字あるいは符号についても細
線化を行うことができることは言うまでもない。
ある場合には、再度、エッジの検出,エッジの除去を行
うこともできる。なお、漢字に限らず、ハングル文字、
アルファベット等の他の文字あるいは符号についても細
線化を行うことができることは言うまでもない。
【0055】特に、小さい文字や写真などを含む微細画
像をファクシミリにより送信する場合に、送信側で予め
細線化処理を行っておけば、受信側においてこのような
処理を行わなくても再現性の高い画像を得ることができ
る。また、上記微細画像をプリンタにより出力する場
合、予め細線化処理を行った画像をプリンタに与えても
よいし、細線化処理を行うプログラムをプリンタに搭載
しておき、ユーザの選択により細線化を行うようにして
もよい。
像をファクシミリにより送信する場合に、送信側で予め
細線化処理を行っておけば、受信側においてこのような
処理を行わなくても再現性の高い画像を得ることができ
る。また、上記微細画像をプリンタにより出力する場
合、予め細線化処理を行った画像をプリンタに与えても
よいし、細線化処理を行うプログラムをプリンタに搭載
しておき、ユーザの選択により細線化を行うようにして
もよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏することができ
る。 (1)低い解像度の画像を、高い解像度の画像に変換し
た場合に、変換後の画像を元の画像の濃度に保つことが
でき、また記号や文字を構成する縦線や横線の太線化を
防ぐことができ、鮮明な再現画像を得ることができる。 (2)ファクシミリ通信等において、インクの滲み等で
文字や記号等が潰れるような場合であっても、本発明に
よる処理を行うことにより、文字や記号等の細線化を図
ることができるので、再現した画像に劣化が生じること
はない。 (3)フォントの低ドットから高ドットへの変換に適用
した場合、従来に比して極めて洗練されたフォントを得
ることができる。
る。 (1)低い解像度の画像を、高い解像度の画像に変換し
た場合に、変換後の画像を元の画像の濃度に保つことが
でき、また記号や文字を構成する縦線や横線の太線化を
防ぐことができ、鮮明な再現画像を得ることができる。 (2)ファクシミリ通信等において、インクの滲み等で
文字や記号等が潰れるような場合であっても、本発明に
よる処理を行うことにより、文字や記号等の細線化を図
ることができるので、再現した画像に劣化が生じること
はない。 (3)フォントの低ドットから高ドットへの変換に適用
した場合、従来に比して極めて洗練されたフォントを得
ることができる。
【図1】O1上に表された画素群G1とO2上に表され
た画素群G2との対応を示す図である。
た画素群G2との対応を示す図である。
【図2】G2を構成する各画素の境界における画素値の
変化を具体的に例示す図である。
変化を具体的に例示す図である。
【図3】画素値の変化量|dfx|=0の場合に、おけ
るエッジ処理の一例を示す図である。
るエッジ処理の一例を示す図である。
【図4】本発明におけるマッピングの具体例を示す図で
あり、G1として2×2の画素群が、G2として3×3
の画素群が採択された様子を示す図である。
あり、G1として2×2の画素群が、G2として3×3
の画素群が採択された様子を示す図である。
【図5】(A)はO1中に漢字が表示された様子を示す
図であり、(B)はマッピングによる処理結果を示す図
である。
図であり、(B)はマッピングによる処理結果を示す図
である。
【図6】(A)は図5(B)の処理結果について所定画
素を塗り潰した図、(B)はG2′の一例を示す図であ
る。
素を塗り潰した図、(B)はG2′の一例を示す図であ
る。
【図7】(A),(B)は画素値の変化量の総和Dfが
2,6であるときのG2のパターンを例示する図であ
る。
2,6であるときのG2のパターンを例示する図であ
る。
【図8】(A),(B)は画素値の変化量の総和Dfが
4であるときにG2にエッジが存在するか否かを判断す
るためのパターンを示す図である。
4であるときにG2にエッジが存在するか否かを判断す
るためのパターンを示す図である。
【図9】本発明におけるエッジ処理により図6に示す漢
字のエッジを除去した結果を示す図である。
字のエッジを除去した結果を示す図である。
【図10】(A)は200dpiの画像を2×2の画素
群で分割した様子を示し、(B)は300dpiの画像
を3×3の画素群で分割した様子を示す図である。
群で分割した様子を示し、(B)は300dpiの画像
を3×3の画素群で分割した様子を示す図である。
【図11】(A)は200dpiの画像における塗潰し
の様子を示す図、(B)は300dpiの画像における
塗潰しの様子を示す図である。
の様子を示す図、(B)は300dpiの画像における
塗潰しの様子を示す図である。
【図12】図5(A)に示す200dpiの画像中の漢
字を、従来手法により300dpiの画像に変換した様
子を示す図である。
字を、従来手法により300dpiの画像に変換した様
子を示す図である。
【図13】図12の漢字に更に従来手法による処理を加
えた結果を示す図である。
えた結果を示す図である。
O1 マッピング前の低解像度(200dpi)の画像 O2 マッピング後の高解像度(300dpi)の画像 G1 O1の画素群 G2 解像度変換に際して選ばれるO2の画素群 G2′細線化において選ばれるO2の画素群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387 101 8420−5L G06F 15/66 405
Claims (5)
- 【請求項1】(1)低解像度の画像を高解像度の画像に
マッピングするステップ、(2)上記マッピングにより
得られた画像から一辺がK個の正方形の画素群を順次選
び、これらの画素群内において、x方向およびy方向の
画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの各変化量の絶
対値の総和を求めるステップ、(3)上記画素値の変化
量を求めるに際して、画素群の中心部における変化量に
重み付けを必要に応じて行うステップ、(4)前記総和
に基づき該画素群の中心部におけるエッジの存否を判断
するステップ、(5)前記中心部にエッジが存在する画
素群については該エッジを除去するステップ、からなる
ことを特徴とする解像度変換方法。 - 【請求項2】 Kが3であることを特徴とする請求項1
に記載の解像度変換方法。 - 【請求項3】 低解像度の画像が200dpiの画像で
あり、高解像度の画像が300dpiの画像であること
を特徴とする請求項1または2に記載の解像度変換方
法。 - 【請求項4】(1)画像の一辺がK個の正方形の画素群
を順次選び、これらの画素群内において、x方向および
y方向の画素値の変化量をそれぞれ求め、これらの各変
化量の絶対値の総和を求めるステップ、(2)上記画素
値の変化量を求めるに際して、画素群の中心部における
変化量に重み付けを必要に応じて行うステップ、(3)
前記総和に基づき該画素群の中心部におけるエッジの存
否を判断するステップ、(4)前記中心部にエッジが存
在する画素群については該エッジを除去するステップ、
からなることを特徴とする細線化方法。 - 【請求項5】 Kが3であることを特徴とする請求項4
に記載の細線化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302326A JPH07160864A (ja) | 1993-11-07 | 1993-11-07 | 解像度変換方法および細線化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302326A JPH07160864A (ja) | 1993-11-07 | 1993-11-07 | 解像度変換方法および細線化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07160864A true JPH07160864A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17907595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5302326A Pending JPH07160864A (ja) | 1993-11-07 | 1993-11-07 | 解像度変換方法および細線化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07160864A (ja) |
-
1993
- 1993-11-07 JP JP5302326A patent/JPH07160864A/ja active Pending
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