JPH07159112A - 舵角検出装置 - Google Patents
舵角検出装置Info
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- JPH07159112A JPH07159112A JP34045293A JP34045293A JPH07159112A JP H07159112 A JPH07159112 A JP H07159112A JP 34045293 A JP34045293 A JP 34045293A JP 34045293 A JP34045293 A JP 34045293A JP H07159112 A JPH07159112 A JP H07159112A
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- steering angle
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims abstract description 16
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 41
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Steering Controls (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コクパクト化と構成の簡単化とが可能で、一
旦原点設定すればその後は原点設定する必要のない舵角
検出装置を提供する。 【構成】 舵角検出装置30により舵角を検出する為
に、ピニオン軸部材6の回転が係合部材34を介してリ
ング部材32に伝達される。リング部材32の着磁体3
1には、回転角検出用の第1着磁部と中立位置及び回転
回数検出用の第2着磁部が形成され、これら第1及び第
2着磁部を1対の磁気抵抗素子からなる舵角センサ56
で検出する。ナット部材37の締結前、係合部材34を
ピニオン軸部材6に対して回転自由にして舵角センサ5
6の原点設定を行い、その原点設定後にナット部材37
を締結する。尚、ピニオン軸部材6の少なくとも回転回
数と回転方向とを検出する為に、ウォームギヤ機構を含
む補助舵角検出装置も設けられている。
旦原点設定すればその後は原点設定する必要のない舵角
検出装置を提供する。 【構成】 舵角検出装置30により舵角を検出する為
に、ピニオン軸部材6の回転が係合部材34を介してリ
ング部材32に伝達される。リング部材32の着磁体3
1には、回転角検出用の第1着磁部と中立位置及び回転
回数検出用の第2着磁部が形成され、これら第1及び第
2着磁部を1対の磁気抵抗素子からなる舵角センサ56
で検出する。ナット部材37の締結前、係合部材34を
ピニオン軸部材6に対して回転自由にして舵角センサ5
6の原点設定を行い、その原点設定後にナット部材37
を締結する。尚、ピニオン軸部材6の少なくとも回転回
数と回転方向とを検出する為に、ウォームギヤ機構を含
む補助舵角検出装置も設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリング系
の舵角を検出する舵角検出装置に関する。
の舵角を検出する舵角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリング系の舵角を検出する
舵角検出装置として、従来、例えば、実開平4−607
73号公報に記載された車両用舵角検出装置、特開平4
−325374号公報に記載された自動車用舵角センサ
等が実用化されている。前者の車両用舵角検出装置にお
いては、ステアリングシャフトの回転を取り出す第1ギ
ヤ機構と、この第1ギヤ機構に連動連結された第2ギヤ
機構と、第1ギヤ機構の軸部材と第2ギヤ機構の軸部材
間を断続可能なクラッチ機構と、第2ギヤ機構の軸部材
の回転を検出する舵角センサ等で構成され、第1ギヤ機
構の従動ギヤ及び軸部材と、第2ギヤ機構とは、ステア
リングシャフトの外側にはみ出した状態に設けられてい
る。
舵角検出装置として、従来、例えば、実開平4−607
73号公報に記載された車両用舵角検出装置、特開平4
−325374号公報に記載された自動車用舵角センサ
等が実用化されている。前者の車両用舵角検出装置にお
いては、ステアリングシャフトの回転を取り出す第1ギ
ヤ機構と、この第1ギヤ機構に連動連結された第2ギヤ
機構と、第1ギヤ機構の軸部材と第2ギヤ機構の軸部材
間を断続可能なクラッチ機構と、第2ギヤ機構の軸部材
の回転を検出する舵角センサ等で構成され、第1ギヤ機
構の従動ギヤ及び軸部材と、第2ギヤ機構とは、ステア
リングシャフトの外側にはみ出した状態に設けられてい
る。
【0003】この車両用舵角検出装置においては、ステ
アリング系の組付け時の、ステアリングシャフトの中立
位置と、舵角センサの中立位置(舵角零の位置)とを一
致させる原点設定の際、前記クラッチ機構を分断した状
態において、原点設定を行い、その後クラッチ機構を締
結状態に設定することで、その後の車両の使用時には、
ステアリングシャフトの回転が第2ギヤ機構の軸部材に
伝達され、舵角センサにより舵角を検出することができ
る。
アリング系の組付け時の、ステアリングシャフトの中立
位置と、舵角センサの中立位置(舵角零の位置)とを一
致させる原点設定の際、前記クラッチ機構を分断した状
態において、原点設定を行い、その後クラッチ機構を締
結状態に設定することで、その後の車両の使用時には、
ステアリングシャフトの回転が第2ギヤ機構の軸部材に
伝達され、舵角センサにより舵角を検出することができ
る。
【0004】後者の自動車用舵角センサにおいては、コ
ラム軸(ステアリングシャフト)にマグネットロータを
回転自在に装着し、このマグネットロータの外周面に舵
角検出用の第1着磁部と中立位置及び回転方向検出用の
第2着磁部を設け、マグネットロータにロックカラーを
回転自在に外嵌し、マグネットロータとロックカラー間
に皿状のスプリングと係合突部と係合穴等を含む係合機
構を設けてある。尚、前記第1及び第2着磁部を検出す
る1対の磁気抵抗素子センサも設けられている。ステア
リング系の組付けの際に、係合機構を解除した状態で原
点設定してから、操舵ハンドルのボス部で、ロックカラ
ーをマグネットロータ側へ押動させて係合機構を係合状
態に設定する。
ラム軸(ステアリングシャフト)にマグネットロータを
回転自在に装着し、このマグネットロータの外周面に舵
角検出用の第1着磁部と中立位置及び回転方向検出用の
第2着磁部を設け、マグネットロータにロックカラーを
回転自在に外嵌し、マグネットロータとロックカラー間
に皿状のスプリングと係合突部と係合穴等を含む係合機
構を設けてある。尚、前記第1及び第2着磁部を検出す
る1対の磁気抵抗素子センサも設けられている。ステア
リング系の組付けの際に、係合機構を解除した状態で原
点設定してから、操舵ハンドルのボス部で、ロックカラ
ーをマグネットロータ側へ押動させて係合機構を係合状
態に設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記車両用舵角検出装
置では、第1ギヤ機構及び第2ギヤ機構がステアリング
シャフトの外側へ大きくはみ出すので、全体的に大型化
し、コンパクトな構造に構成することが難しく、レイア
ウト性の面で好ましくない。前記自動車用舵角検出装置
では、比較的コンパクトな構造とすることが可能である
が、自動車の修理等の際に、操舵ハンドルを取り外した
場合に、再度舵角検出装置の原点設定を行なわなければ
ならないという問題がある。本発明の目的は、コンパク
ト化と構成の簡単化とが可能で、一旦原点設定すればそ
の後は原点設定する必要のない舵角検出装置を提供する
ことである。
置では、第1ギヤ機構及び第2ギヤ機構がステアリング
シャフトの外側へ大きくはみ出すので、全体的に大型化
し、コンパクトな構造に構成することが難しく、レイア
ウト性の面で好ましくない。前記自動車用舵角検出装置
では、比較的コンパクトな構造とすることが可能である
が、自動車の修理等の際に、操舵ハンドルを取り外した
場合に、再度舵角検出装置の原点設定を行なわなければ
ならないという問題がある。本発明の目的は、コンパク
ト化と構成の簡単化とが可能で、一旦原点設定すればそ
の後は原点設定する必要のない舵角検出装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の舵角検出装置
は、車両のステアリング系のステアリング用軸部材の回
転角を検出する舵角検出装置において、前記軸部材に外
嵌され外周面に着磁部を有するリング部材と、前記リン
グ部材の外側においてステアリング系のケース部材に固
定的に付設され、着磁部を介して軸部材の中立位置と回
転角とを検知する舵角検出手段と、前記軸部材に相対回
転自在に外嵌されるとともにリング部材に固着された係
合部材と、前記軸部材の回転が係合部材に伝達されない
第1状態と、軸部材の回転が係合部材に伝達される第2
状態とに切換え可能な係合機構とを備えたものである。
は、車両のステアリング系のステアリング用軸部材の回
転角を検出する舵角検出装置において、前記軸部材に外
嵌され外周面に着磁部を有するリング部材と、前記リン
グ部材の外側においてステアリング系のケース部材に固
定的に付設され、着磁部を介して軸部材の中立位置と回
転角とを検知する舵角検出手段と、前記軸部材に相対回
転自在に外嵌されるとともにリング部材に固着された係
合部材と、前記軸部材の回転が係合部材に伝達されない
第1状態と、軸部材の回転が係合部材に伝達される第2
状態とに切換え可能な係合機構とを備えたものである。
【0007】ここで、前記係合機構が、軸部材に形成さ
れた段部と、係合部材に形成され前記段部に下方から係
合可能な係合部と、係合部材又はリング部材を前記ケー
ス部材に下方から回転自在に支持する支持部材と、前記
段部に係合部を相対回転不能に係合させる為に、軸部材
をケース部材に対して下方へ締結するネジ機構とを有す
る構成(請求項1に従属の請求項2)、前記係合部材に
形成されたウォームギヤ部と、このウォームギア部に噛
合され且つ前記ケース部材に支承されたウォームホイー
ルと、このウォームホイールに連係された回転式ポテン
ショメータとを含む補助舵角検出機構を設けた構成(請
求項1に従属の請求項3)、等の態様に構成することが
できる。
れた段部と、係合部材に形成され前記段部に下方から係
合可能な係合部と、係合部材又はリング部材を前記ケー
ス部材に下方から回転自在に支持する支持部材と、前記
段部に係合部を相対回転不能に係合させる為に、軸部材
をケース部材に対して下方へ締結するネジ機構とを有す
る構成(請求項1に従属の請求項2)、前記係合部材に
形成されたウォームギヤ部と、このウォームギア部に噛
合され且つ前記ケース部材に支承されたウォームホイー
ルと、このウォームホイールに連係された回転式ポテン
ショメータとを含む補助舵角検出機構を設けた構成(請
求項1に従属の請求項3)、等の態様に構成することが
できる。
【0008】
【作用】請求項1の舵角検出装置においては、ステアリ
ング系の組付け時に、舵角センサの原点設定の際、係合
機構を、軸部材の回転が係合部材に伝達されない第1状
態に保持し、軸部材を舵角零の回転中立位置に設定し、
係合部材と固着されたリング部材を回転中立位置になる
まで微小回転させて、舵角検出手段によるリング部材の
着磁部の検出を介して又は介さずに、リング部材を回転
中立位置にする原点設定を行い、その後、係合機構を、
軸部材の回転が係合部材に伝達される第2状態に切換え
る。
ング系の組付け時に、舵角センサの原点設定の際、係合
機構を、軸部材の回転が係合部材に伝達されない第1状
態に保持し、軸部材を舵角零の回転中立位置に設定し、
係合部材と固着されたリング部材を回転中立位置になる
まで微小回転させて、舵角検出手段によるリング部材の
着磁部の検出を介して又は介さずに、リング部材を回転
中立位置にする原点設定を行い、その後、係合機構を、
軸部材の回転が係合部材に伝達される第2状態に切換え
る。
【0009】車両の使用状態においては、係合機構が第
2状態に保持されるため、操舵ハンドルの回転操作によ
りステアリング用軸部材が回転されると、この軸部材と
一体回転するリング部材の着磁部が舵角検出手段で検出
されるため、車両の操舵ハンドルの舵角を検出すること
ができる。係合部材、リング部材、係合機構は、何れも
軸部材の外方へ大きくはみ出すことがないため、舵角検
出装置を全体としてコンパクト化でき、舵角検出装置が
小数の部品からなるので簡単な構成になり、係合機構を
第1状態に切換えない限り、軸部材と係合部材及びリン
グ部材の係合が解除されないので、車両の修理等の際に
操舵ハンドルを外しても、原点設定を行う必要がない。
2状態に保持されるため、操舵ハンドルの回転操作によ
りステアリング用軸部材が回転されると、この軸部材と
一体回転するリング部材の着磁部が舵角検出手段で検出
されるため、車両の操舵ハンドルの舵角を検出すること
ができる。係合部材、リング部材、係合機構は、何れも
軸部材の外方へ大きくはみ出すことがないため、舵角検
出装置を全体としてコンパクト化でき、舵角検出装置が
小数の部品からなるので簡単な構成になり、係合機構を
第1状態に切換えない限り、軸部材と係合部材及びリン
グ部材の係合が解除されないので、車両の修理等の際に
操舵ハンドルを外しても、原点設定を行う必要がない。
【0010】ここで、請求項2の舵角検出装置において
は、その係合機構において、ネジ機構を締結方向へ締め
ると、係合部材の係合部が、支持部材を介して軸部材の
段部に相対回転不能に係合される。従って、軸部材が回
転すると、係合部材及びリング部材は軸部材と一体的に
回転する。このように、簡単な構成の係合機構を介し
て、係合部材及びリング部材と軸部材とを一体回転可能
に係合させることができる。
は、その係合機構において、ネジ機構を締結方向へ締め
ると、係合部材の係合部が、支持部材を介して軸部材の
段部に相対回転不能に係合される。従って、軸部材が回
転すると、係合部材及びリング部材は軸部材と一体的に
回転する。このように、簡単な構成の係合機構を介し
て、係合部材及びリング部材と軸部材とを一体回転可能
に係合させることができる。
【0011】請求項3の舵角検出装置においては、係合
部材に形成されたウォームギヤ部と、このウォームギア
部に噛合され且つケース部材に支承されたウォームホイ
ールと、このウォームホイールに連係された回転式ポテ
ンショメータとを含む補助舵角検出機構を設けたので、
この補助舵角検出機構により、軸部材の回転回数と回転
方向と回転角とを検出することができる。特に、前記第
1状態において舵角検出手段の原点設定時に、ウォーム
ギア部とウォームホイールを介して回転式ポテンショメ
ータの原点設定もでき、その後前記第2状態に切換える
ことができる。
部材に形成されたウォームギヤ部と、このウォームギア
部に噛合され且つケース部材に支承されたウォームホイ
ールと、このウォームホイールに連係された回転式ポテ
ンショメータとを含む補助舵角検出機構を設けたので、
この補助舵角検出機構により、軸部材の回転回数と回転
方向と回転角とを検出することができる。特に、前記第
1状態において舵角検出手段の原点設定時に、ウォーム
ギア部とウォームホイールを介して回転式ポテンショメ
ータの原点設定もでき、その後前記第2状態に切換える
ことができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の舵角検出装置によれば、前記
作用の欄で説明したように、係合部材、リング部材、係
合機構は、何れも軸部材の外方へ大きくはみ出すことが
ないため、舵角検出装置を全体としてコンパクト化で
き、舵角検出装置が小数の部品からなるので簡単な構成
になり、係合機構を第1状態に切換えない限り、軸部材
と係合部材及びリング部材の係合が解除されないので、
車両の修理等の際に操舵ハンドルを外しても、原点設定
を行う必要がない。
作用の欄で説明したように、係合部材、リング部材、係
合機構は、何れも軸部材の外方へ大きくはみ出すことが
ないため、舵角検出装置を全体としてコンパクト化で
き、舵角検出装置が小数の部品からなるので簡単な構成
になり、係合機構を第1状態に切換えない限り、軸部材
と係合部材及びリング部材の係合が解除されないので、
車両の修理等の際に操舵ハンドルを外しても、原点設定
を行う必要がない。
【0013】請求項2の舵角検出装置によれば、前記作
用の欄で説明したように、簡単な構成の係合機構を介し
て、係合部材及びリング部材と軸部材とを一体回転可能
に係合させることができる。請求項3の舵角検出装置に
よれば、前記作用の欄で説明したように、補助舵角検出
機構により、軸部材の回転回数と回転方向と回転角とを
検出することができるから、前記舵角検出手段の故障時
のフェイルセーフ対策になる。特に、前記第1状態にお
いて舵角検出手段の原点設定時に、ウォームギア部とウ
ォームホイールを介して回転式ポテンショメータの原点
設定もでき、その後前記第2状態に切換えることができ
るので、補助舵角検出機構の原点設定の為の構成を著し
く簡単化することができる。
用の欄で説明したように、簡単な構成の係合機構を介し
て、係合部材及びリング部材と軸部材とを一体回転可能
に係合させることができる。請求項3の舵角検出装置に
よれば、前記作用の欄で説明したように、補助舵角検出
機構により、軸部材の回転回数と回転方向と回転角とを
検出することができるから、前記舵角検出手段の故障時
のフェイルセーフ対策になる。特に、前記第1状態にお
いて舵角検出手段の原点設定時に、ウォームギア部とウ
ォームホイールを介して回転式ポテンショメータの原点
設定もでき、その後前記第2状態に切換えることができ
るので、補助舵角検出機構の原点設定の為の構成を著し
く簡単化することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。本実施例は、自動車の舵角検出装置に本
発明を適用した場合の一例である。図1,図2に示すよ
うに、車両のステアリング機構は、ドライバーにより回
転操作されるステアリングホイール1と、このステアリ
ングホイール1に連結されて回転されるステアリングシ
ャフト2であって、ステアリングコラム3内に回転可能
に支承されたステアリングシャフト2と、このステアリ
ングシャフト2の先端部にに連結された中間シャフト4
と、この中間シャフト4に連結されたステアリングロア
シャフト5と、このステアリングロアシャフト5に連結
されたピニオン軸部材6と、このピニオン軸部材6のピ
ニオンギア7で車幅方向に進退移動されるラック部材8
と、このラック部材8に連結され車幅方向左右に延びる
タイロッド9等を備えている。但し、このステアリング
機構は、油圧アクチュエータでアシストされるパワース
テアリングユニットをも備えているが、このパワーステ
アリングユニットは一般的なものなので、その説明は省
略する。
して説明する。本実施例は、自動車の舵角検出装置に本
発明を適用した場合の一例である。図1,図2に示すよ
うに、車両のステアリング機構は、ドライバーにより回
転操作されるステアリングホイール1と、このステアリ
ングホイール1に連結されて回転されるステアリングシ
ャフト2であって、ステアリングコラム3内に回転可能
に支承されたステアリングシャフト2と、このステアリ
ングシャフト2の先端部にに連結された中間シャフト4
と、この中間シャフト4に連結されたステアリングロア
シャフト5と、このステアリングロアシャフト5に連結
されたピニオン軸部材6と、このピニオン軸部材6のピ
ニオンギア7で車幅方向に進退移動されるラック部材8
と、このラック部材8に連結され車幅方向左右に延びる
タイロッド9等を備えている。但し、このステアリング
機構は、油圧アクチュエータでアシストされるパワース
テアリングユニットをも備えているが、このパワーステ
アリングユニットは一般的なものなので、その説明は省
略する。
【0015】図2に示すように、ステアリングロアシャ
フト5の軸心部には、トーションバー10が挿嵌され、
このトーションバー10とステアリングロアシャフト4
はピン部材11で相対回転不能に連結され、トーション
バー10とピニオン軸部材6は、ピン部材12で相対回
転不能に連結されている。ステアリングロアシャフト5
には、パワーステアリングユニットの油圧系のバルブイ
ンナー部13が外嵌状に設けられ、このバルブインナー
部13の外周部に同上の油圧系のバルブアウター14が
外嵌状に設けられている。前記ステアリングロアシャフ
ト5の上端部以外の部分とバルブインナー部13とバル
ブアウター14は、上部ケース部材15内に収容され、
ピニオン軸部材6は上部ケース部材15の下部と下部ケ
ース部材16内に収容されている。バルブアウター14
の下端の凹部内には、ピニオン軸部材6の上端部が挿嵌
され、両者は連結ピン17で連結されている。尚、下部
ケース部材16におけるピニオン軸部材6の下側には、
開閉可能な蓋部材18が螺着されている。
フト5の軸心部には、トーションバー10が挿嵌され、
このトーションバー10とステアリングロアシャフト4
はピン部材11で相対回転不能に連結され、トーション
バー10とピニオン軸部材6は、ピン部材12で相対回
転不能に連結されている。ステアリングロアシャフト5
には、パワーステアリングユニットの油圧系のバルブイ
ンナー部13が外嵌状に設けられ、このバルブインナー
部13の外周部に同上の油圧系のバルブアウター14が
外嵌状に設けられている。前記ステアリングロアシャフ
ト5の上端部以外の部分とバルブインナー部13とバル
ブアウター14は、上部ケース部材15内に収容され、
ピニオン軸部材6は上部ケース部材15の下部と下部ケ
ース部材16内に収容されている。バルブアウター14
の下端の凹部内には、ピニオン軸部材6の上端部が挿嵌
され、両者は連結ピン17で連結されている。尚、下部
ケース部材16におけるピニオン軸部材6の下側には、
開閉可能な蓋部材18が螺着されている。
【0016】前記ラック部材8は、下部ケース部材16
に形成された左右方向向きのラック収容部内に左右方向
に移動自在に配設されている。このラック部材8とピニ
オンギア7との係合を確保する為に、下部ケース部材1
6の筒状部19内には、押圧部材21が装着され、筒状
部19の開口部には蓋部材20が螺着され、押圧部材2
1の凹部22内に装着されたスプリング23は、凹部2
2の底面と蓋部材20間に縮設され、このスプリング2
3と押圧部材21により、ラック部材8がピニオンギア
7の方へ付勢されている。尚、前記上部ケース部材15
と下部ケース部材16とは、連結ボルト25で連結され
ている。下部ケース部材16の上端内部と下端内部とに
は、係合部材34とピニオン軸部材6を回転自在に支承
するベアリング26,27が配されている。尚、下部ケ
ース部材16の上端内部のベアリング26は、係合部材
34を介してピニオン軸部材6を回転自在に支承してい
る。
に形成された左右方向向きのラック収容部内に左右方向
に移動自在に配設されている。このラック部材8とピニ
オンギア7との係合を確保する為に、下部ケース部材1
6の筒状部19内には、押圧部材21が装着され、筒状
部19の開口部には蓋部材20が螺着され、押圧部材2
1の凹部22内に装着されたスプリング23は、凹部2
2の底面と蓋部材20間に縮設され、このスプリング2
3と押圧部材21により、ラック部材8がピニオンギア
7の方へ付勢されている。尚、前記上部ケース部材15
と下部ケース部材16とは、連結ボルト25で連結され
ている。下部ケース部材16の上端内部と下端内部とに
は、係合部材34とピニオン軸部材6を回転自在に支承
するベアリング26,27が配されている。尚、下部ケ
ース部材16の上端内部のベアリング26は、係合部材
34を介してピニオン軸部材6を回転自在に支承してい
る。
【0017】次に、舵角検出装置30について、図2〜
図6を参照しつつ説明する。前記舵角検出装置30は、
ピニオン軸部材6に外嵌され外周面に着磁体31を有す
るリング部材32と、リング部材32の外側において下
部ケース部材16に固定的に付設された舵角検出センサ
56と、この舵角検出センサ56を制御する制御ボック
ス57と、ピニオン軸部材6に相対回転自在に外嵌され
るとともにリング部材32に固着された筒状の係合部材
34と、ピニオン軸部材6の回転が係合部材34に伝達
されない第1状態と、ピニオン軸部材6の回転が係合部
材34に伝達される第2状態に切換え可能な係合機構と
を備えている。尚、ピニオン軸部材6がステアリング用
軸部材に相当し、ベアリング26が支持部材に相当する
ものである。
図6を参照しつつ説明する。前記舵角検出装置30は、
ピニオン軸部材6に外嵌され外周面に着磁体31を有す
るリング部材32と、リング部材32の外側において下
部ケース部材16に固定的に付設された舵角検出センサ
56と、この舵角検出センサ56を制御する制御ボック
ス57と、ピニオン軸部材6に相対回転自在に外嵌され
るとともにリング部材32に固着された筒状の係合部材
34と、ピニオン軸部材6の回転が係合部材34に伝達
されない第1状態と、ピニオン軸部材6の回転が係合部
材34に伝達される第2状態に切換え可能な係合機構と
を備えている。尚、ピニオン軸部材6がステアリング用
軸部材に相当し、ベアリング26が支持部材に相当する
ものである。
【0018】前記係合機構は、ピニオン軸部材6に形成
された段部35と、係合部材34に形成され段部35に
下方から係合可能な係合部36と、係合部材34及びリ
ング部材32を下部ケース部材16に下方から回転自在
に支持するベアリング26(支持部材)と、段部35に
係合部36を相対回転不能に係合させる為に、ピニオン
軸部材6を下部ケース部材16に対して下方へ引き付け
得るように、ピニオン軸部材6の下端部におけるベアリ
ング27より下側部分に形成されたネジ軸部6aとこの
ネジ軸部6a螺合されたナット37とからなるネジ機構
とを有するものである。
された段部35と、係合部材34に形成され段部35に
下方から係合可能な係合部36と、係合部材34及びリ
ング部材32を下部ケース部材16に下方から回転自在
に支持するベアリング26(支持部材)と、段部35に
係合部36を相対回転不能に係合させる為に、ピニオン
軸部材6を下部ケース部材16に対して下方へ引き付け
得るように、ピニオン軸部材6の下端部におけるベアリ
ング27より下側部分に形成されたネジ軸部6aとこの
ネジ軸部6a螺合されたナット37とからなるネジ機構
とを有するものである。
【0019】前記舵角検出センサ56は、図5に示すよ
うに、上下1対の磁気抵抗素子56a,56bからな
り、その検出信号は制御ボックス57に供給されてい
る。この制御ボックス57の下面が、上部ケース部材1
5の下端部に突設された鍔形状部58の端面と、下部ケ
ース部材16の上端に穿設された凹部59内に埋設され
た支持板60の端面とに固定され、上下1対の磁気抵抗
素子56a,56bがリング部材32の着磁体31の第
1着磁部64と第2着磁部65とに臨むように装着され
ている。
うに、上下1対の磁気抵抗素子56a,56bからな
り、その検出信号は制御ボックス57に供給されてい
る。この制御ボックス57の下面が、上部ケース部材1
5の下端部に突設された鍔形状部58の端面と、下部ケ
ース部材16の上端に穿設された凹部59内に埋設され
た支持板60の端面とに固定され、上下1対の磁気抵抗
素子56a,56bがリング部材32の着磁体31の第
1着磁部64と第2着磁部65とに臨むように装着され
ている。
【0020】図6に示すように、リング部材32の着磁
体31は円筒状に形成され、この着磁体31の外周面の
上半部には、周方向長さの短いN極とS極とが周方向に
交互に配列され且つ回転角を検出するための第1着磁部
64が設けられ、また、着磁体31の外周面の下半部に
は、N極がほぼ全周にわたって設けられ、S極がN極の
間に1ヵ所設けられ且つ回転回数と回転方向を検出する
ための第2着磁部65が設けられている。
体31は円筒状に形成され、この着磁体31の外周面の
上半部には、周方向長さの短いN極とS極とが周方向に
交互に配列され且つ回転角を検出するための第1着磁部
64が設けられ、また、着磁体31の外周面の下半部に
は、N極がほぼ全周にわたって設けられ、S極がN極の
間に1ヵ所設けられ且つ回転回数と回転方向を検出する
ための第2着磁部65が設けられている。
【0021】図2に示すように、上部ケース部材15の
鍔形状部58には、リング部材32に臨む位置に外部か
ら内部に貫通する雌ネジ孔66が形成され、この雌ネジ
孔66にプラグ67の雄ネジ部68が螺合されている。
尚、図2において、符号69はステアリングロアシャフ
ト5を回転自在に支承するベアリング、符号70,71
はオイルシールである。
鍔形状部58には、リング部材32に臨む位置に外部か
ら内部に貫通する雌ネジ孔66が形成され、この雌ネジ
孔66にプラグ67の雄ネジ部68が螺合されている。
尚、図2において、符号69はステアリングロアシャフ
ト5を回転自在に支承するベアリング、符号70,71
はオイルシールである。
【0022】次に、補助舵角検出機構について説明す
る。図2〜図4に示すように、補助舵角検出機構は、ピ
ニオン軸部材6の回転回数と回転方向と回転角とを検出
可能なもので、この補助舵角検出機構により、主として
ピニオン軸部材6の回転回数が検出されるが、舵角セン
サ56のフェール時には、回転回数と回転方向と回転角
とが検出される。この補助舵角検出機構は、係合部材3
4の下部外周部に形成されたウォームギア部38と、こ
のウォームギア部38に噛合され且つ下部ケース部材1
6に支承されたウォームホイール39と、このウォーム
ホイール39に連係され、下部ケース部材16の筒状突
出部40(図3参照)に2本のボルト41,41で固定
された回転式ポテンションメータ42とで構成されてい
る。尚、制御ボックス57は、補助舵角検出機構にも共
用される。
る。図2〜図4に示すように、補助舵角検出機構は、ピ
ニオン軸部材6の回転回数と回転方向と回転角とを検出
可能なもので、この補助舵角検出機構により、主として
ピニオン軸部材6の回転回数が検出されるが、舵角セン
サ56のフェール時には、回転回数と回転方向と回転角
とが検出される。この補助舵角検出機構は、係合部材3
4の下部外周部に形成されたウォームギア部38と、こ
のウォームギア部38に噛合され且つ下部ケース部材1
6に支承されたウォームホイール39と、このウォーム
ホイール39に連係され、下部ケース部材16の筒状突
出部40(図3参照)に2本のボルト41,41で固定
された回転式ポテンションメータ42とで構成されてい
る。尚、制御ボックス57は、補助舵角検出機構にも共
用される。
【0023】前記ウォームホイール39は、図3に示す
ように、下部ケース部材16の筒状突出部40内に配設
され、その両端の軸部43,44はベアリング45,4
6で回転自在に支承され、一方側の軸部43がカップリ
ング47によって、回転式ポテンションメータ42の軸
部に一体回転するように連結されている。他方側のベア
リング45は、筒状突出部40の後部内に内嵌された有
底筒状の支承部材48の凹部49の先端部に装嵌され、
この凹部49内には、ウォームホイール39の軸部43
を回転式ポテンショメータ42側へ付勢する円錐状のス
プリング50が内装されている。
ように、下部ケース部材16の筒状突出部40内に配設
され、その両端の軸部43,44はベアリング45,4
6で回転自在に支承され、一方側の軸部43がカップリ
ング47によって、回転式ポテンションメータ42の軸
部に一体回転するように連結されている。他方側のベア
リング45は、筒状突出部40の後部内に内嵌された有
底筒状の支承部材48の凹部49の先端部に装嵌され、
この凹部49内には、ウォームホイール39の軸部43
を回転式ポテンショメータ42側へ付勢する円錐状のス
プリング50が内装されている。
【0024】下部ケース部材16の筒状突出部40の前
端部には、鍔部51が形成され、回転式ポテンショメー
タ42の直径方向両側に突設された取付用突出部52,
53に円弧状の長孔54,55が設けられ、この円弧状
の長孔54,55に夫々挿入され鍔部51に螺合された
1対のボルト41により、回転式ポテンショメータ42
が鍔部51に固定されている。
端部には、鍔部51が形成され、回転式ポテンショメー
タ42の直径方向両側に突設された取付用突出部52,
53に円弧状の長孔54,55が設けられ、この円弧状
の長孔54,55に夫々挿入され鍔部51に螺合された
1対のボルト41により、回転式ポテンショメータ42
が鍔部51に固定されている。
【0025】次に、上記構成の舵角検出装置30の作用
について説明する。最初に、ステアリング系の組付けの
際に、ピニオン軸部材6の中立位置(舵角零の位置)
と、着磁体31を有するリング部材32の中立位置(検
出舵角零の位置)とを一致させる原点設定について説明
する。まず、ステアリングホイール1を中立位置に保持
することで、ステアリングシャフト2と中間シャフト4
を介してピニオン軸部材6を中立位置に保持する。この
状態で、舵角検出装置30の係合機構のナット37は、
非締結状態であり、リング部材32及び係合部材34と
ピニオン軸部材6との係合状態を解除した第1状態に保
持する。
について説明する。最初に、ステアリング系の組付けの
際に、ピニオン軸部材6の中立位置(舵角零の位置)
と、着磁体31を有するリング部材32の中立位置(検
出舵角零の位置)とを一致させる原点設定について説明
する。まず、ステアリングホイール1を中立位置に保持
することで、ステアリングシャフト2と中間シャフト4
を介してピニオン軸部材6を中立位置に保持する。この
状態で、舵角検出装置30の係合機構のナット37は、
非締結状態であり、リング部材32及び係合部材34と
ピニオン軸部材6との係合状態を解除した第1状態に保
持する。
【0026】次に、プラグ67を外し、下部ケース部材
15の鍔形状部58の雌ネジ孔66に工具を挿入し、こ
の工具でリング部材32を微小回転させて、舵角検出セ
ンサ56が中立位置を検出するまで位置調整し、ピニオ
ン軸部材6の中立位置とリング部材32の中立位置とを
一致させて原点設定する。その後、プラグ67を雌ネジ
孔66に螺合するとともに、係合機構のナット37を締
結して係合機構を第2状態に設定する。前記補助舵角検
出機構の回転式ポテンショメータ42の原点設定に関し
て説明すると、第1状態において舵角センサ56の原点
設定の前に、ポテンショメータ42を固定している1対
のボルト41を緩めておけば、舵角センサ56の原点設
定の際にリング部材32と係合部材34が微小角度回転
すると、ウォームギヤ部38とウォームホイール39を
介して回転ポテンショメータ42が微小角度回転して、
中立位置(検出回転回数が零で且つ検出舵角が零の位
置)になり、回転ポテンショメータ42が自動的に原点
設定される。その後、前記ナット37を締結して第2状
態に切換えるのと並行的に、ボルト41を締め付けて回
転ポテンショメータ42を下部ケース部材16の筒状突
出部40に固定する。このようにして、舵角検出センサ
56と、回転式ポテンショメータ42とを同時に原点設
定する。
15の鍔形状部58の雌ネジ孔66に工具を挿入し、こ
の工具でリング部材32を微小回転させて、舵角検出セ
ンサ56が中立位置を検出するまで位置調整し、ピニオ
ン軸部材6の中立位置とリング部材32の中立位置とを
一致させて原点設定する。その後、プラグ67を雌ネジ
孔66に螺合するとともに、係合機構のナット37を締
結して係合機構を第2状態に設定する。前記補助舵角検
出機構の回転式ポテンショメータ42の原点設定に関し
て説明すると、第1状態において舵角センサ56の原点
設定の前に、ポテンショメータ42を固定している1対
のボルト41を緩めておけば、舵角センサ56の原点設
定の際にリング部材32と係合部材34が微小角度回転
すると、ウォームギヤ部38とウォームホイール39を
介して回転ポテンショメータ42が微小角度回転して、
中立位置(検出回転回数が零で且つ検出舵角が零の位
置)になり、回転ポテンショメータ42が自動的に原点
設定される。その後、前記ナット37を締結して第2状
態に切換えるのと並行的に、ボルト41を締め付けて回
転ポテンショメータ42を下部ケース部材16の筒状突
出部40に固定する。このようにして、舵角検出センサ
56と、回転式ポテンショメータ42とを同時に原点設
定する。
【0027】次に、自動車の使用状態において、舵角、
つまりピニオン軸部材6の回転角と回転方向と回転回数
とを検出するときの作用について説明する。ステアリン
グホイール1の回転操作によってピニオン軸部材6が回
転されると、リング部材32がこのピニオン軸部材6と
一体的に回転する。そして、リング部材32と一体的に
着磁体31が回転すると、上側の磁気抵抗素子56aに
より第1着磁部64が検出され、制御ボックス57にお
いてその検出信号から舵角が検出され、また、下側の磁
気抵抗素子56bにより第1着磁部65が検出され、制
御ボックス57によりその検出信号からピニオン軸部材
6の回転回数と回転方向とが検出される。
つまりピニオン軸部材6の回転角と回転方向と回転回数
とを検出するときの作用について説明する。ステアリン
グホイール1の回転操作によってピニオン軸部材6が回
転されると、リング部材32がこのピニオン軸部材6と
一体的に回転する。そして、リング部材32と一体的に
着磁体31が回転すると、上側の磁気抵抗素子56aに
より第1着磁部64が検出され、制御ボックス57にお
いてその検出信号から舵角が検出され、また、下側の磁
気抵抗素子56bにより第1着磁部65が検出され、制
御ボックス57によりその検出信号からピニオン軸部材
6の回転回数と回転方向とが検出される。
【0028】更に、補助舵角検出機構の回転式ポテンシ
ョメータ42によっても、ピニオン軸部材6の回転回数
と回転方向とが検出されるが、精度は多少低いものの回
転角も検出できる。この場合、ピニオン軸部材6と一体
回転される係合部材34の回転が、ウォームギア部38
とウォームホイール39とを介して回転ポテンショメー
タ42に伝達されるので、回転ポテンショメータ42に
より少なくとも回転回数と回転方向とを検出することが
できる。
ョメータ42によっても、ピニオン軸部材6の回転回数
と回転方向とが検出されるが、精度は多少低いものの回
転角も検出できる。この場合、ピニオン軸部材6と一体
回転される係合部材34の回転が、ウォームギア部38
とウォームホイール39とを介して回転ポテンショメー
タ42に伝達されるので、回転ポテンショメータ42に
より少なくとも回転回数と回転方向とを検出することが
できる。
【0029】以上説明したように、係合機構のナット3
7を締結しない第1状態において、舵角センサ56と補
助舵角検出機構の原点設定を行い、その後、係合機構の
ナット37を締結するという簡単な操作で、係合機構を
第2状態に切換えることができ、以後修理等でステアリ
ングホイールを取り外した場合でも、ナット37を締結
解除しない限り、原点設定状態が狂うことがない。特
に、舵角センサ56を原点設定する際に、補助舵角検出
機構も自動的に原点設定され、また、ナット37と1対
のボルト41を締結するだけで、舵角センサ56と補助
舵角検出機構とを原点設定状態に保持できるため、補助
舵角検出機構の原点設定の為の構造を著しく簡単化し、
その原点設定作業を著しく簡単化できる。
7を締結しない第1状態において、舵角センサ56と補
助舵角検出機構の原点設定を行い、その後、係合機構の
ナット37を締結するという簡単な操作で、係合機構を
第2状態に切換えることができ、以後修理等でステアリ
ングホイールを取り外した場合でも、ナット37を締結
解除しない限り、原点設定状態が狂うことがない。特
に、舵角センサ56を原点設定する際に、補助舵角検出
機構も自動的に原点設定され、また、ナット37と1対
のボルト41を締結するだけで、舵角センサ56と補助
舵角検出機構とを原点設定状態に保持できるため、補助
舵角検出機構の原点設定の為の構造を著しく簡単化し、
その原点設定作業を著しく簡単化できる。
【0030】しかも、この舵角検出装置30では、係合
部材34及びリング部材32が、ピニオン軸部材6に外
嵌状に装着されているため、これらの部材がピニオン軸
部材6の外側に大きくはみ出すことがないから、舵角検
出装置30を全体としてコンパクトな構成とすることが
でき、レイアウト性に優れる。しかも、回転ポテンショ
メータ42を含む補助舵角検出機構を設けたことによっ
て、ピニオン軸部材6の少なくとも回転回数と回転方向
を正確に検出できるし、係合部材34にウォームギア部
38を形成したので、補助舵角検出機構のギヤ機構部分
を下部ケース部材16内に収容でき、その構造を簡単且
つ小型化することができる。
部材34及びリング部材32が、ピニオン軸部材6に外
嵌状に装着されているため、これらの部材がピニオン軸
部材6の外側に大きくはみ出すことがないから、舵角検
出装置30を全体としてコンパクトな構成とすることが
でき、レイアウト性に優れる。しかも、回転ポテンショ
メータ42を含む補助舵角検出機構を設けたことによっ
て、ピニオン軸部材6の少なくとも回転回数と回転方向
を正確に検出できるし、係合部材34にウォームギア部
38を形成したので、補助舵角検出機構のギヤ機構部分
を下部ケース部材16内に収容でき、その構造を簡単且
つ小型化することができる。
【図1】実施例に係る車両のステアリング機構の概略斜
視図である。
視図である。
【図2】前記ステアリング機構の一部とそれに付設した
舵角検出装置の要部の縦断面図である。
舵角検出装置の要部の縦断面図である。
【図3】前記ステアリング機構に付設した補助舵角検出
機構の横断面図である。
機構の横断面図である。
【図4】図3の補助舵角検出機構の概略正面図である。
【図5】前記舵角検出装置の要部の拡大縦断面図であ
る。
る。
【図6】前記舵角検出装置の着磁体の着磁部の部分拡大
斜視図である。
斜視図である。
1 ステアリングホイール 6 ピニオン軸部材 15 上部ケース部材 16 下部ケース部材 26 ベアリング(支持部材) 30 舵角検出装置 31 着磁体 32 リング部材 34 係合部材 35 段部 36 係合部 37 ナット 38 ウォームギア部 39 ウォームホイール 42 回転式ポテンショメータ 56 舵角センサ 56a,56b 磁気抵抗素子 57 制御ボックス 64 第1着磁部 65 第2着磁部
Claims (3)
- 【請求項1】 車両のステアリング系のステアリング用
軸部材の回転角を検出する舵角検出装置において、 前記軸部材に外嵌され外周面に着磁部を有するリング部
材と、 前記リング部材の外側においてステアリング系のケース
部材に固定的に付設され、着磁部を介して軸部材の中立
位置と回転角とを検知する舵角検出手段と、 前記軸部材に相対回転自在に外嵌されるとともにリング
部材に固着された係合部材と、 前記軸部材の回転が係合部材に伝達されない第1状態
と、軸部材の回転が係合部材に伝達される第2状態とに
切換え可能な係合機構と、 を備えたことを特徴とする舵角検出装置。 - 【請求項2】 前記係合機構が、軸部材に形成された段
部と、係合部材に形成され前記段部に下方から係合可能
な係合部と、係合部材又はリング部材を前記ケース部材
に下方から回転自在に支持する支持部材と、前記段部に
係合部を相対回転不能に係合させる為に、軸部材をケー
ス部材に対して下方へ締結するネジ機構とを有すること
を特徴とする請求項1に記載の舵角検出装置。 - 【請求項3】 前記係合部材に形成されたウォームギヤ
部と、このウォームギア部に噛合され且つ前記ケース部
材に支承されたウォームホイールと、このウォームホイ
ールに連係された回転式ポテンショメータとを含む補助
舵角検出機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載
の舵角検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34045293A JPH07159112A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 舵角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34045293A JPH07159112A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 舵角検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159112A true JPH07159112A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18337102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34045293A Pending JPH07159112A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 舵角検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07159112A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007526987A (ja) * | 2003-06-11 | 2007-09-20 | エス.エヌ.エール.ルールマン | 増分測定および車輪の差速の測定によるステアリングホイールの絶対角位置の決定 |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP34045293A patent/JPH07159112A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007526987A (ja) * | 2003-06-11 | 2007-09-20 | エス.エヌ.エール.ルールマン | 増分測定および車輪の差速の測定によるステアリングホイールの絶対角位置の決定 |
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