JPH07158706A - Vベルト式無段変速機における変速制御方法 - Google Patents
Vベルト式無段変速機における変速制御方法Info
- Publication number
- JPH07158706A JPH07158706A JP34042293A JP34042293A JPH07158706A JP H07158706 A JPH07158706 A JP H07158706A JP 34042293 A JP34042293 A JP 34042293A JP 34042293 A JP34042293 A JP 34042293A JP H07158706 A JPH07158706 A JP H07158706A
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- Japan
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- pulley
- ratio
- calculated
- position sensor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポジションセンサーの出力特性のばらつき,
特性の経時変化,その他Vベルトの伸び,摩耗によるプ
ーリー位置とプーリーレシオの相関変化が生じた時に
も、良好にプーリー位置とプーリーレシオの相関データ
を修正し対応できる変速制御方法の提供を目的とする。 【構成】 駆動プーリー2の可動プーリー5の位置を変
化させるモーター6を制御する制御回路15では、目標
レシオを車速とスロットル開度に応じて算出し、ポジシ
ョンセンサー12からの信号により実際のプーリーレシ
オを算出して、この算出したプーリーレシオが前記目標
レシオと一致するように制御するが、駆動プーリー2と
従動プーリー3との回転数の比から算出される回転レシ
オにより、前記プーリーレシオを算出するための相関デ
ータを自己補正する。
特性の経時変化,その他Vベルトの伸び,摩耗によるプ
ーリー位置とプーリーレシオの相関変化が生じた時に
も、良好にプーリー位置とプーリーレシオの相関データ
を修正し対応できる変速制御方法の提供を目的とする。 【構成】 駆動プーリー2の可動プーリー5の位置を変
化させるモーター6を制御する制御回路15では、目標
レシオを車速とスロットル開度に応じて算出し、ポジシ
ョンセンサー12からの信号により実際のプーリーレシ
オを算出して、この算出したプーリーレシオが前記目標
レシオと一致するように制御するが、駆動プーリー2と
従動プーリー3との回転数の比から算出される回転レシ
オにより、前記プーリーレシオを算出するための相関デ
ータを自己補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Vベルト式無段変速
機における変速制御方法に関するものである。
機における変速制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、図1に示す車両の無
段変速機においては、無段変速機の駆動プーリー2と従
動プーリー3の間にはベルト4が掛けられている。上記
駆動プーリー2の入力軸2Aは図示していないエンジン
の出力機構と接続されており、従動プーリー3の出力軸
3Aは走行駆動系に接続されている。駆動プーリー2に
は可動プーリー5が摺動可能に装着されており、可動プ
ーリー5の摺動位置によりベルト4の回転直径が可変さ
れるため、無段変速機は可動プーリー5の摺動位置の制
御により変速制御される。
段変速機においては、無段変速機の駆動プーリー2と従
動プーリー3の間にはベルト4が掛けられている。上記
駆動プーリー2の入力軸2Aは図示していないエンジン
の出力機構と接続されており、従動プーリー3の出力軸
3Aは走行駆動系に接続されている。駆動プーリー2に
は可動プーリー5が摺動可能に装着されており、可動プ
ーリー5の摺動位置によりベルト4の回転直径が可変さ
れるため、無段変速機は可動プーリー5の摺動位置の制
御により変速制御される。
【0003】前記駆動プーリー2の可動プーリー5はモ
ーター6により摺動される。即ち、モーター6の出力軸
に取り付けられた出力歯車7が中間歯車8を回転させ、
更に軸9Aの端部に取り付けられた歯車10を回転させ
るため、歯車9が回転駆動される。その結果、歯車9と
噛み合う歯車を有するスライダー11が回転駆動され
る。スライダー11の軸部にはネジが構成されており、
そのネジによりスライダー11が駆動プーリー軸方向に
移動する。これによりスライダー11とベアリング11
Aを介して、連結された前記可動プーリー5を前記入力
軸2Aに沿って摺動させる。
ーター6により摺動される。即ち、モーター6の出力軸
に取り付けられた出力歯車7が中間歯車8を回転させ、
更に軸9Aの端部に取り付けられた歯車10を回転させ
るため、歯車9が回転駆動される。その結果、歯車9と
噛み合う歯車を有するスライダー11が回転駆動され
る。スライダー11の軸部にはネジが構成されており、
そのネジによりスライダー11が駆動プーリー軸方向に
移動する。これによりスライダー11とベアリング11
Aを介して、連結された前記可動プーリー5を前記入力
軸2Aに沿って摺動させる。
【0004】歯車9と噛み合うスライダー11には、可
動プーリー5の摺動位置を検出するポジションセンサー
12が連結されている。このポジションセンサー12
は、スライダー11の移動に伴って内部抵抗が変化する
ように構成されており、結果的に、スライダー11とベ
アリング11Aを介して連結された可動プーリー5の摺
動位置に対応した電圧信号を出力する。
動プーリー5の摺動位置を検出するポジションセンサー
12が連結されている。このポジションセンサー12
は、スライダー11の移動に伴って内部抵抗が変化する
ように構成されており、結果的に、スライダー11とベ
アリング11Aを介して連結された可動プーリー5の摺
動位置に対応した電圧信号を出力する。
【0005】前記入力軸2Aの外周部には回転センサー
13が配設されており、入力軸2Aの回転数に対応した
信号が出力される。又、出力軸3Aの外周部には回転セ
ンサー14が配設されており、出力軸3Aの回転数に対
応した信号が出力される。
13が配設されており、入力軸2Aの回転数に対応した
信号が出力される。又、出力軸3Aの外周部には回転セ
ンサー14が配設されており、出力軸3Aの回転数に対
応した信号が出力される。
【0006】上記ポジションセンサー12、回転センサ
ー13,14は制御回路15に接続されており、制御回
路15に内蔵されたマイクロコンピュータは、ポジショ
ンセンサー12からの信号を入力することにより、可動
プーリー5の摺動位置を認識することができ、回転セン
サー13,14からの信号を入力することにより、実際
の変速比(回転レシオ)を演算することができる。制御
回路15は、前記モーター6に対して駆動電流を通電す
るモーター駆動回路16と接続されており、モーター駆
動回路16に対して、前記可動プーリー5を目標位置に
摺動させるための制御信号を出力する。モーター駆動回
路16は、その制御信号を入力するとモーター6を駆動
し、可動プーリー5を目標位置に摺動させる。
ー13,14は制御回路15に接続されており、制御回
路15に内蔵されたマイクロコンピュータは、ポジショ
ンセンサー12からの信号を入力することにより、可動
プーリー5の摺動位置を認識することができ、回転セン
サー13,14からの信号を入力することにより、実際
の変速比(回転レシオ)を演算することができる。制御
回路15は、前記モーター6に対して駆動電流を通電す
るモーター駆動回路16と接続されており、モーター駆
動回路16に対して、前記可動プーリー5を目標位置に
摺動させるための制御信号を出力する。モーター駆動回
路16は、その制御信号を入力するとモーター6を駆動
し、可動プーリー5を目標位置に摺動させる。
【0007】制御回路15に内蔵されたマイクロコンピ
ュータのメモリーには、図2に示したようなスロットル
開度と車速と目標レシオとの関係を段階的に示した3次
元マップが格納されている。従って制御回路15には、
ポジションセンサー12、回転センサー13,14から
の信号の他に、スロットル開度センサーからのスロット
ル開度信号と、車速センサーからの車速信号とが入力さ
れる。
ュータのメモリーには、図2に示したようなスロットル
開度と車速と目標レシオとの関係を段階的に示した3次
元マップが格納されている。従って制御回路15には、
ポジションセンサー12、回転センサー13,14から
の信号の他に、スロットル開度センサーからのスロット
ル開度信号と、車速センサーからの車速信号とが入力さ
れる。
【0008】また、マイクロコンピュータのメモリーに
は図3に示すような、前記ポジションセンサー12から
の出力信号と実際のプーリーレシオとの相関データが格
納されており、図3の相関データによりポジションセン
サー12からの信号に基づき実際のプーリーレシオを算
出できるように構成されており、この図3から算出され
たプーリーレシオが、前記図2からスロットル開度と車
速に応じて算出された目標レシオに一致するように、前
記制御回路15がモーター6を駆動して制御するように
構成されており、このような従来の制御方法において
は、ポジションセンサー12の出力特性のばらつき,特
性の経時変化、その他、Vベルト4の伸び、摩耗による
プーリー位置とレシオの相関関係の変化および取付けの
ばらつき等により、ばらつきが生じた場合には前記図3
に示す相関データに狂いが生じ、これを修正する手段が
なく、したがって、図2から算出した目標レシオとなる
ように制御することができないという問題点があった。
は図3に示すような、前記ポジションセンサー12から
の出力信号と実際のプーリーレシオとの相関データが格
納されており、図3の相関データによりポジションセン
サー12からの信号に基づき実際のプーリーレシオを算
出できるように構成されており、この図3から算出され
たプーリーレシオが、前記図2からスロットル開度と車
速に応じて算出された目標レシオに一致するように、前
記制御回路15がモーター6を駆動して制御するように
構成されており、このような従来の制御方法において
は、ポジションセンサー12の出力特性のばらつき,特
性の経時変化、その他、Vベルト4の伸び、摩耗による
プーリー位置とレシオの相関関係の変化および取付けの
ばらつき等により、ばらつきが生じた場合には前記図3
に示す相関データに狂いが生じ、これを修正する手段が
なく、したがって、図2から算出した目標レシオとなる
ように制御することができないという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、ポジションセンサーの
出力特性の変化、その他Vベルトの伸び,摩耗等が生じ
た場合にも、良好に目標レシオに制御できるVベルト式
無段変速機における変速制御方法を提供せんことを目的
とし、その要旨は、固定プーリーと離接可能な可動プー
リーからなる駆動側プーリーと、同じく固定プーリーと
可動プーリーとからなる従動側プーリーと、前記駆動側
プーリーと前記従動側プーリー間に巻き掛けられたVベ
ルトとを有し、前記駆動側プーリー若しくは前記従動側
プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を制御回路に
よりモーターを介して可変に構成し、該制御回路は、車
速とアクセル開度(スロットル開度)に応じて目標レシ
オを算出するとともに、前記可動プーリーの位置を検出
するポジションセンサーからの信号により実際のプーリ
ーレシオを相関データより算出し、前記目標レシオに実
際のプーリーレシオが一致するように前記モーターを介
して変速制御する制御方法において、前記実際のプーリ
ーレシオを算出するための前記ポジションセンサー信号
とプーリーレシオの相関データを、前記駆動側プーリー
と前記従動側プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにて自己補正することである。
点に鑑み案出したものであって、ポジションセンサーの
出力特性の変化、その他Vベルトの伸び,摩耗等が生じ
た場合にも、良好に目標レシオに制御できるVベルト式
無段変速機における変速制御方法を提供せんことを目的
とし、その要旨は、固定プーリーと離接可能な可動プー
リーからなる駆動側プーリーと、同じく固定プーリーと
可動プーリーとからなる従動側プーリーと、前記駆動側
プーリーと前記従動側プーリー間に巻き掛けられたVベ
ルトとを有し、前記駆動側プーリー若しくは前記従動側
プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を制御回路に
よりモーターを介して可変に構成し、該制御回路は、車
速とアクセル開度(スロットル開度)に応じて目標レシ
オを算出するとともに、前記可動プーリーの位置を検出
するポジションセンサーからの信号により実際のプーリ
ーレシオを相関データより算出し、前記目標レシオに実
際のプーリーレシオが一致するように前記モーターを介
して変速制御する制御方法において、前記実際のプーリ
ーレシオを算出するための前記ポジションセンサー信号
とプーリーレシオの相関データを、前記駆動側プーリー
と前記従動側プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにて自己補正することである。
【0010】
【作用】ポジションセンサーの出力特性のばらつき,特
性の経時変化、Vベルトの伸び,摩耗によるプーリー位
置とレシオの相関変化、その他取付けのばらつき等によ
り、ポジションセンサーからの信号によりプーリーレシ
オを算出する相関データに狂いが生じても、駆動側プー
リーと従動側プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにより相関データの狂いを自己補正することがで
き、プーリー位置とプーリーレシオの相関変化等を良好
に修正して、狙い通りの目標レシオに制御することがで
きる。
性の経時変化、Vベルトの伸び,摩耗によるプーリー位
置とレシオの相関変化、その他取付けのばらつき等によ
り、ポジションセンサーからの信号によりプーリーレシ
オを算出する相関データに狂いが生じても、駆動側プー
リーと従動側プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにより相関データの狂いを自己補正することがで
き、プーリー位置とプーリーレシオの相関変化等を良好
に修正して、狙い通りの目標レシオに制御することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4は、前記図1に示す制御回路15内で行なわ
れる制御のフローチャート図であり、このフローチャー
ト図に基づきVベルト式無段変速機における変速制御方
法を説明すると、まずステップS1において、車速が所
定値以上あるか否かを判定する。これは車速センサーか
らの信号に基づき判定することができ、車速が一定値以
上ある時には次のステップS2において、アクセルが踏
まれているか否かを判定する。これはアクセルスイッチ
からの信号に基づき判定することができ、アクセルを踏
んでいる時、すなわち運転者がアクセルを踏んで走行中
である時には、次のステップS3において、ポジション
センサー12からの信号により、前記図3の相関データ
ーに基づき、ポジションセンサー12から検出されるプ
ーリー位置に応じた実際のプーリーレシオを算出する。
次にステップS4において、駆動プーリー2と従動プー
リー3との回転数の比を回転センサー13,14からの
信号により計算し、回転レシオを演算する。
する。図4は、前記図1に示す制御回路15内で行なわ
れる制御のフローチャート図であり、このフローチャー
ト図に基づきVベルト式無段変速機における変速制御方
法を説明すると、まずステップS1において、車速が所
定値以上あるか否かを判定する。これは車速センサーか
らの信号に基づき判定することができ、車速が一定値以
上ある時には次のステップS2において、アクセルが踏
まれているか否かを判定する。これはアクセルスイッチ
からの信号に基づき判定することができ、アクセルを踏
んでいる時、すなわち運転者がアクセルを踏んで走行中
である時には、次のステップS3において、ポジション
センサー12からの信号により、前記図3の相関データ
ーに基づき、ポジションセンサー12から検出されるプ
ーリー位置に応じた実際のプーリーレシオを算出する。
次にステップS4において、駆動プーリー2と従動プー
リー3との回転数の比を回転センサー13,14からの
信号により計算し、回転レシオを演算する。
【0012】次にステップS5では、ベルト4がスリッ
プしているか否かを判定する。すなわち、このスリップ
の判定方法は、前記ステップS3で算出されたプーリー
レシオに対し、前記ステップS4で算出された回転レシ
オがLOW側にあり、その差が著しく大きく、回転レシ
オがLOW側に急激に変化している状態を検出し、これ
によりベルト4にスリップが生じているか否かを判定す
る。すなわち、ベルトにスリップが生じている時には従
動プーリー3側に十分な回転力が伝わっていないため、
前記プーリーレシオと回転レシオとに著しい差が生ずる
のである。スリップしていない時はステップS6におい
て、エンジンからの入力トルクを算出する。すなわち、
エンジンの回転数と、スロットル開度センサーからのス
ロットル開度信号に基づくスロットル開度に応じた図6
に示すエンジン入力トルクマップより入力トルクを算出
する。次に、ステップS7において、前記算出された入
力トルクに応じた前記回転レシオのずれ幅を求める。こ
のずれ幅は図5に示す入力トルクとプーリーレシオのず
れ幅の相関マップより算出されるものである。尚、この
図5の相関マップおよび前記図6のエンジン入力トルク
マップは制御回路のメモリー内にあらかじめ格納されて
いるものである。
プしているか否かを判定する。すなわち、このスリップ
の判定方法は、前記ステップS3で算出されたプーリー
レシオに対し、前記ステップS4で算出された回転レシ
オがLOW側にあり、その差が著しく大きく、回転レシ
オがLOW側に急激に変化している状態を検出し、これ
によりベルト4にスリップが生じているか否かを判定す
る。すなわち、ベルトにスリップが生じている時には従
動プーリー3側に十分な回転力が伝わっていないため、
前記プーリーレシオと回転レシオとに著しい差が生ずる
のである。スリップしていない時はステップS6におい
て、エンジンからの入力トルクを算出する。すなわち、
エンジンの回転数と、スロットル開度センサーからのス
ロットル開度信号に基づくスロットル開度に応じた図6
に示すエンジン入力トルクマップより入力トルクを算出
する。次に、ステップS7において、前記算出された入
力トルクに応じた前記回転レシオのずれ幅を求める。こ
のずれ幅は図5に示す入力トルクとプーリーレシオのず
れ幅の相関マップより算出されるものである。尚、この
図5の相関マップおよび前記図6のエンジン入力トルク
マップは制御回路のメモリー内にあらかじめ格納されて
いるものである。
【0013】次に、ステップS8において修正回転レシ
オを求める。すなわち、この修正回転レシオは前記ステ
ップS4で算出された回転レシオから、前記ステップS
7で得られた回転レシオのずれ幅を差し引くことにより
算出されるものである。次に、ステップS9において、
前記ステップS3で算出されたプーリーレシオと前記ス
テップS8で求められた修正回転レシオとを比較し、そ
の差が所定値以内であるか否かを判定する。所定値以内
にない時には、次のステップS10においては、前記修
正回転レシオをプーリーレシオに置き換えた修正プーリ
ーレシオを、前記図3に示したプーリー位置とプーリー
レシオの相関データマップ内に格納し、相関データマッ
プを修正する。これにより修正された図3の相関データ
マップに基づき、ポジションセンサー12の信号から補
正されたプーリーレシオが算出されて、この算出された
プーリーレシオを図2のマップで求められる目標レシオ
に一致させるべく、前記モーター6を制御して変速制御
が行なわれる。
オを求める。すなわち、この修正回転レシオは前記ステ
ップS4で算出された回転レシオから、前記ステップS
7で得られた回転レシオのずれ幅を差し引くことにより
算出されるものである。次に、ステップS9において、
前記ステップS3で算出されたプーリーレシオと前記ス
テップS8で求められた修正回転レシオとを比較し、そ
の差が所定値以内であるか否かを判定する。所定値以内
にない時には、次のステップS10においては、前記修
正回転レシオをプーリーレシオに置き換えた修正プーリ
ーレシオを、前記図3に示したプーリー位置とプーリー
レシオの相関データマップ内に格納し、相関データマッ
プを修正する。これにより修正された図3の相関データ
マップに基づき、ポジションセンサー12の信号から補
正されたプーリーレシオが算出されて、この算出された
プーリーレシオを図2のマップで求められる目標レシオ
に一致させるべく、前記モーター6を制御して変速制御
が行なわれる。
【0014】このように本例では、図3に示すプーリー
位置とプーリーレシオの相関データの修正を、アクセル
を踏んで走行中にプーリーレシオと入力トルクに応じ補
正した回転レシオと前記ステップS9で比較し、その差
が所定値以内でない時に図3の相関データマップが変化
していると判定し、補正した回転レシオをプーリー位置
に対するプーリーレシオとして置き換え、図3の相関デ
ータマップを修正することで、ポジションセンサー12
の特性のばらつき,経時変化,ポジションセンサーの取
付けのばらつき、その他、Vベルトのばらつき,伸び,
摩耗によりプーリー位置とプーリーレシオの相関変化の
修正を適正に行い得るのである。したがって、ポジショ
ンセンサーの特性変化、ベルトの伸び等が生じた場合に
も狙い通りの目標レシオとなるように無段変速機を変速
制御することができる。
位置とプーリーレシオの相関データの修正を、アクセル
を踏んで走行中にプーリーレシオと入力トルクに応じ補
正した回転レシオと前記ステップS9で比較し、その差
が所定値以内でない時に図3の相関データマップが変化
していると判定し、補正した回転レシオをプーリー位置
に対するプーリーレシオとして置き換え、図3の相関デ
ータマップを修正することで、ポジションセンサー12
の特性のばらつき,経時変化,ポジションセンサーの取
付けのばらつき、その他、Vベルトのばらつき,伸び,
摩耗によりプーリー位置とプーリーレシオの相関変化の
修正を適正に行い得るのである。したがって、ポジショ
ンセンサーの特性変化、ベルトの伸び等が生じた場合に
も狙い通りの目標レシオとなるように無段変速機を変速
制御することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、固定プーリーと離接可能な可
動プーリーからなる駆動側プーリーと、同じく固定プー
リーと可動プーリーとからなる従動側プーリーと、前記
駆動側プーリーと前記従動側プーリー間に巻き掛けられ
たVベルトとを有し、前記駆動側プーリー若しくは前記
従動側プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を制御
回路によりモーターを介して可変に構成し、該制御回路
は、車速とアクセル開度(スロットル開度)に応じて目
標レシオを算出するとともに、前記可動プーリーの位置
を検出するポジションセンサーからの信号により実際の
プーリーレシオを相関データより算出し、前記目標レシ
オに実際のプーリーレシオが一致するように前記モータ
ーを介して変速制御する制御方法において、前記実際の
プーリーレシオを算出するための相関データを、前記駆
動側プーリーと前記従動側プーリーの回転数の比から算
出される回転レシオにて自己補正することとしたため、
ポジションセンサーの出力特性のばらつき,特性の経時
変化、その他、Vベルトの伸び,摩耗によるプーリー位
置とプーリーレシオの相関変化が生じた場合に、駆動プ
ーリーと従動プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにより、この相関データを自己補正して適正な狙
い通りの目標レシオに変速制御することが可能となる効
果を有する。
動プーリーからなる駆動側プーリーと、同じく固定プー
リーと可動プーリーとからなる従動側プーリーと、前記
駆動側プーリーと前記従動側プーリー間に巻き掛けられ
たVベルトとを有し、前記駆動側プーリー若しくは前記
従動側プーリーの少なくとも一方のプーリー間隔を制御
回路によりモーターを介して可変に構成し、該制御回路
は、車速とアクセル開度(スロットル開度)に応じて目
標レシオを算出するとともに、前記可動プーリーの位置
を検出するポジションセンサーからの信号により実際の
プーリーレシオを相関データより算出し、前記目標レシ
オに実際のプーリーレシオが一致するように前記モータ
ーを介して変速制御する制御方法において、前記実際の
プーリーレシオを算出するための相関データを、前記駆
動側プーリーと前記従動側プーリーの回転数の比から算
出される回転レシオにて自己補正することとしたため、
ポジションセンサーの出力特性のばらつき,特性の経時
変化、その他、Vベルトの伸び,摩耗によるプーリー位
置とプーリーレシオの相関変化が生じた場合に、駆動プ
ーリーと従動プーリーの回転数の比から算出される回転
レシオにより、この相関データを自己補正して適正な狙
い通りの目標レシオに変速制御することが可能となる効
果を有する。
【図1】Vベルト式無段変速機の概略構成図である。
【図2】制御回路のメモリー内に格納されている車速と
スロットル開度と目標レシオのマップ図である。
スロットル開度と目標レシオのマップ図である。
【図3】制御回路のメモリー内に格納されているポジシ
ョンセンサーの信号とプーリーレシオとの相関データマ
ップ図である。
ョンセンサーの信号とプーリーレシオとの相関データマ
ップ図である。
【図4】制御の一例を示すフローチャート図である。
【図5】入力トルクと回転レシオのずれ幅との相関図で
ある。
ある。
【図6】エンジン回転と入力トルクとの相関図である。
1 無段変速機 2 駆動プーリー 3 従動プーリー 4 ベルト 5 可動プーリー 6 モーター 9 歯車 11 スライダー 12 ポジションセンサー 13 回転センサー 14 回転センサー 15 制御回路 16 モーター駆動回路
Claims (1)
- 【請求項1】 固定プーリーと離接可能な可動プーリー
からなる駆動側プーリーと、同じく固定プーリーと可動
プーリーとからなる従動側プーリーと、前記駆動側プー
リーと前記従動側プーリー間に巻き掛けられたVベルト
とを有し、前記駆動側プーリー若しくは前記従動側プー
リーの少なくとも一方のプーリー間隔を制御回路により
モーターを介して可変に構成し、該制御回路は、車速と
アクセル開度(スロットル開度)に応じて目標レシオを
算出するとともに、前記可動プーリーの位置を検出する
ポジションセンサーからの信号により実際のプーリーレ
シオを相関データより算出し、前記目標レシオに実際の
プーリーレシオが一致するように前記モーターを介して
変速制御する制御方法において、前記実際のプーリーレ
シオを算出するための相関データを、前記駆動側プーリ
ーと前記従動側プーリーの回転数の比から算出される回
転レシオにて自己補正することを特徴とするVベルト式
無段変速機における変速制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34042293A JPH07158706A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | Vベルト式無段変速機における変速制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34042293A JPH07158706A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | Vベルト式無段変速機における変速制御方法 |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006189079A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の変速制御装置 |
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JP2008248935A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Equos Research Co Ltd | 無段変速機制御装置及び無段変速機制御方法 |
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1993
- 1993-12-07 JP JP34042293A patent/JPH07158706A/ja active Pending
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