JPH07154110A - 伝送路共振器、及びこれを用いた無線周波数フィルタ - Google Patents
伝送路共振器、及びこれを用いた無線周波数フィルタInfo
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- JPH07154110A JPH07154110A JP6217403A JP21740394A JPH07154110A JP H07154110 A JPH07154110 A JP H07154110A JP 6217403 A JP6217403 A JP 6217403A JP 21740394 A JP21740394 A JP 21740394A JP H07154110 A JPH07154110 A JP H07154110A
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- transmission line
- reactance
- resonator
- voltage
- line resonator
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P7/00—Resonators of the waveguide type
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 無線周波数フィルターのための伝送路共振器
に関し、製造が簡単で且つ電気的特性を損なうことなく
フィルターのサイズを低減可能にすることを目的とす
る。 【構成】 本伝送路共振器の共振周波数は、コントロー
ル電圧V+により電気的に制御可能である。伝送路には
2つの結合点1,2を設け、これらの間に伝送路の一部
分TLIN2を構成する。これら結合点から上記一部分
と並列にリアクタンス回路を結合し、そのリアクタンス
値をコントロール電圧V+で変更させる。リアクタンス
回路は誘導性でも容量性でもよく、コントロール電圧
は、スイッチをいずれかに制御してリアクタンス回路を
上記伝送路の一部と並列結合させる。また、静電容量ダ
イオードの静電容量値を制御するようにしてもよい。
に関し、製造が簡単で且つ電気的特性を損なうことなく
フィルターのサイズを低減可能にすることを目的とす
る。 【構成】 本伝送路共振器の共振周波数は、コントロー
ル電圧V+により電気的に制御可能である。伝送路には
2つの結合点1,2を設け、これらの間に伝送路の一部
分TLIN2を構成する。これら結合点から上記一部分
と並列にリアクタンス回路を結合し、そのリアクタンス
値をコントロール電圧V+で変更させる。リアクタンス
回路は誘導性でも容量性でもよく、コントロール電圧
は、スイッチをいずれかに制御してリアクタンス回路を
上記伝送路の一部と並列結合させる。また、静電容量ダ
イオードの静電容量値を制御するようにしてもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変同調可能な共振周
波数をもつ無線周波数フィルターのための伝送路共振器
( transmission line resonator )に関する。
波数をもつ無線周波数フィルターのための伝送路共振器
( transmission line resonator )に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルターを構成する要素としてコイル
及びコンデンサーを使用することは、当技術において広
く一般的である。フィルターの周波数が高くなると、コ
イル及びコンデンサー内での損失の影響が、その特性に
かなりの影響を及ぼし始める。特に、コンデンサーの内
部抵抗や直列インダクタンスに起因する損失は、コイル
の漂遊容量や損失抵抗と同様に重要な意味を持つように
なる。集中された各素子を用いて通常に使用される以上
の高い周波数で高いフィルター性能を維持するために
は、伝送路共振器を使用することが必要となる。
及びコンデンサーを使用することは、当技術において広
く一般的である。フィルターの周波数が高くなると、コ
イル及びコンデンサー内での損失の影響が、その特性に
かなりの影響を及ぼし始める。特に、コンデンサーの内
部抵抗や直列インダクタンスに起因する損失は、コイル
の漂遊容量や損失抵抗と同様に重要な意味を持つように
なる。集中された各素子を用いて通常に使用される以上
の高い周波数で高いフィルター性能を維持するために
は、伝送路共振器を使用することが必要となる。
【0003】当分野においては、約50から2000M
Hzまでの周波数範囲でフィルター内に、螺旋状や同軸
状、又はストリップ線路状の共振器で構成された伝送路
共振器を使用することが良く知られている。同軸状の各
共振器を用いた場合、これらは典型的に、例えばセラミ
ック共振器や螺旋状共振器であり、良好な高周波数特性
が小さい容積で達成される。幾つかの共振器を連続的に
連結することにより、高周波技術で一般に使用されるフ
ィルターが実現され、このようなフィルターは、広く多
様化した無線装置の分野で必要とされる。ストリップ線
路共振器やマイクロストリップ線路共振器は、約1GH
z以上の広い範囲で使用される。典型的に、50MHz
から1.5GHzまでの周波数範囲では、螺旋共振器が
使用される。螺旋共振器は、典型的には、その中にコイ
ルが配置される金属被膜ハウジングから空気によって絶
縁された銀被膜導線の巻線で組立られている。
Hzまでの周波数範囲でフィルター内に、螺旋状や同軸
状、又はストリップ線路状の共振器で構成された伝送路
共振器を使用することが良く知られている。同軸状の各
共振器を用いた場合、これらは典型的に、例えばセラミ
ック共振器や螺旋状共振器であり、良好な高周波数特性
が小さい容積で達成される。幾つかの共振器を連続的に
連結することにより、高周波技術で一般に使用されるフ
ィルターが実現され、このようなフィルターは、広く多
様化した無線装置の分野で必要とされる。ストリップ線
路共振器やマイクロストリップ線路共振器は、約1GH
z以上の広い範囲で使用される。典型的に、50MHz
から1.5GHzまでの周波数範囲では、螺旋共振器が
使用される。螺旋共振器は、典型的には、その中にコイ
ルが配置される金属被膜ハウジングから空気によって絶
縁された銀被膜導線の巻線で組立られている。
【0004】無線装置の製造者は、フィルターの高さが
もっと低くならないものかとか、もう少し体積が小さく
ならないものかと希望している。フィルターの体積を小
さくするにはフィルター内の共振器の数を減らすか、あ
るいは小型の共振器を使用したフィルターを構成するこ
とで得ることができる。しかし、共振器の数を減らすこ
とは実際上ほとんど不可能であり、また、体積を減らす
ことは実際上、共振器が電気的に低い特性をもった共振
器に置き変わることを意味する。
もっと低くならないものかとか、もう少し体積が小さく
ならないものかと希望している。フィルターの体積を小
さくするにはフィルター内の共振器の数を減らすか、あ
るいは小型の共振器を使用したフィルターを構成するこ
とで得ることができる。しかし、共振器の数を減らすこ
とは実際上ほとんど不可能であり、また、体積を減らす
ことは実際上、共振器が電気的に低い特性をもった共振
器に置き変わることを意味する。
【0005】セルラー電話システムで使用される移動体
携帯電話において、種々の異なるフィルターが使用され
る。スカンジナビアで使用されるNMT電話において
は、25MHzの帯域が使用される一方、英国本土で使
用されるEーTACSシステムでは帯域が33MHzで
ある。帯域とそのシステムで要求される一定の技術的理
由のため、EーTACSシステムのために製造されるフ
ィルターのサイズは、例えばNMTやAMPS(米国シ
ステム)用のフィルターよりも大きい。典型的に、NM
T携帯電話のRxフィルターは4個の共振器から構成さ
れるが、EーTACS携帯電話の同等Rxフィルターは
5個の共振器で実施可能である。電話器の他のフィルタ
ーのために要求される極数もまた、他のシステムよりも
EーTACSシステムにおける方が遥かに多い。
携帯電話において、種々の異なるフィルターが使用され
る。スカンジナビアで使用されるNMT電話において
は、25MHzの帯域が使用される一方、英国本土で使
用されるEーTACSシステムでは帯域が33MHzで
ある。帯域とそのシステムで要求される一定の技術的理
由のため、EーTACSシステムのために製造されるフ
ィルターのサイズは、例えばNMTやAMPS(米国シ
ステム)用のフィルターよりも大きい。典型的に、NM
T携帯電話のRxフィルターは4個の共振器から構成さ
れるが、EーTACS携帯電話の同等Rxフィルターは
5個の共振器で実施可能である。電話器の他のフィルタ
ーのために要求される極数もまた、他のシステムよりも
EーTACSシステムにおける方が遥かに多い。
【0006】また、共振器のサイズの低減と供に、質的
要因の対応する低下が存在することも当技術分野におい
て知られている。同様にこれは、フィルター内における
望ましくない帯域パスの減衰が増大することにつなが
る。共振器のサイズが低減されると、フィルターの特性
も共振器の質的低下と供に低下するので、それらを代用
する他の方法が適応されなければならない。従って、多
数の異なる手法が共振器の周波数の同調化のために紹介
されている。
要因の対応する低下が存在することも当技術分野におい
て知られている。同様にこれは、フィルター内における
望ましくない帯域パスの減衰が増大することにつなが
る。共振器のサイズが低減されると、フィルターの特性
も共振器の質的低下と供に低下するので、それらを代用
する他の方法が適応されなければならない。従って、多
数の異なる手法が共振器の周波数の同調化のために紹介
されている。
【0007】フィンランド特許出願第913088号で
は、セラミック共振器の特性曲線を周波数水準内で移動
するための方法が開示される。ここには、主共振器と呼
ばれる共振器の電磁フィールド内に、側共振器と呼ばれ
る第2の共振器が配置される。側共振器の一端が制御可
能スイッチにより回路の接地、または接地から離して連
結される。そのスイッチが開かれると、側共振器は、そ
の共振周波数が主共振器の共振周波数から一定の距離に
在る共振器として働き、また、その端部が接地されてい
ると、側共振器の共振は、共振周波数を主共振器に接近
させて、周波数移動を引き起こす。
は、セラミック共振器の特性曲線を周波数水準内で移動
するための方法が開示される。ここには、主共振器と呼
ばれる共振器の電磁フィールド内に、側共振器と呼ばれ
る第2の共振器が配置される。側共振器の一端が制御可
能スイッチにより回路の接地、または接地から離して連
結される。そのスイッチが開かれると、側共振器は、そ
の共振周波数が主共振器の共振周波数から一定の距離に
在る共振器として働き、また、その端部が接地されてい
ると、側共振器の共振は、共振周波数を主共振器に接近
させて、周波数移動を引き起こす。
【0008】共振器フィールドの範囲内に直列接続した
インダクタンスと静電容量ダイオードとを配置すること
によって共振周波数を同調させる方法が、英国特許出願
第2141880号内に開示されている。そこでは、ギ
ガヘルツの範囲内で動作する誘電体共振器の端面上に、
2つのインダクタンスと、このインダクタンスに接続す
る静電容量ダイオードとを含む閉ループが配置される。
外部のコントロール電圧でダイオードの静電容量を変更
することにより、ループのインダクタンスが変化するこ
とで、この変化が共振器の共振周波数の変化につなが
る。その変化は多くとも50MHzまでである。
インダクタンスと静電容量ダイオードとを配置すること
によって共振周波数を同調させる方法が、英国特許出願
第2141880号内に開示されている。そこでは、ギ
ガヘルツの範囲内で動作する誘電体共振器の端面上に、
2つのインダクタンスと、このインダクタンスに接続す
る静電容量ダイオードとを含む閉ループが配置される。
外部のコントロール電圧でダイオードの静電容量を変更
することにより、ループのインダクタンスが変化するこ
とで、この変化が共振器の共振周波数の変化につなが
る。その変化は多くとも50MHzまでである。
【0009】共振回路が共振器のフィールド内に配置さ
れ、その共振周波数が静電容量ダイオードの容量を変化
させることにより変更される他の方法は、英国特許出願
第2153598号に開示される。
れ、その共振周波数が静電容量ダイオードの容量を変化
させることにより変更される他の方法は、英国特許出願
第2153598号に開示される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】係る従来の装置におい
て、側共振器または第2の共振器への主共振器のカップ
リングは、典型的に電磁的なカップリングによるもので
ある。しかし、事前に周波数同調回路を計算であるサイ
ズとすることは困難であり、且つ、主共振器に対するそ
の物理的位置において重要でない分岐でさえもカップリ
ングの特性に影響を及ぼす。故に、このようなカップリ
ング及び正確な反復性をもつ同調作用は、各々の共振器
の各位置が正確に反復されることを必要とする。しかし
これは実際上難しく、共振器の同調性能やこれら共振周
波数の変動につながる。故に、様々な変動が製造中のあ
る時点、又はその後に補償されなければならないので、
そのような共振器から作られるフィルターの製造をより
困難なものにしている。
て、側共振器または第2の共振器への主共振器のカップ
リングは、典型的に電磁的なカップリングによるもので
ある。しかし、事前に周波数同調回路を計算であるサイ
ズとすることは困難であり、且つ、主共振器に対するそ
の物理的位置において重要でない分岐でさえもカップリ
ングの特性に影響を及ぼす。故に、このようなカップリ
ング及び正確な反復性をもつ同調作用は、各々の共振器
の各位置が正確に反復されることを必要とする。しかし
これは実際上難しく、共振器の同調性能やこれら共振周
波数の変動につながる。故に、様々な変動が製造中のあ
る時点、又はその後に補償されなければならないので、
そのような共振器から作られるフィルターの製造をより
困難なものにしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、選択的
に並列に接続可能なリアクタンスを有する伝送路共振器
が提供され、このリアクタンスが上記伝送路共振器に伝
導的に結合される。
に並列に接続可能なリアクタンスを有する伝送路共振器
が提供され、このリアクタンスが上記伝送路共振器に伝
導的に結合される。
【0012】本発明は、伝送路共振器が電気的な周波数
コントロールのカップリングもつという点に利点があ
り、これにより実際上、製造が容易で且つ電気的特性を
損なうことなくフィルターのサイズを低減することがで
きる。
コントロールのカップリングもつという点に利点があ
り、これにより実際上、製造が容易で且つ電気的特性を
損なうことなくフィルターのサイズを低減することがで
きる。
【0013】更にそのリアクタンスは、低い無線周波数
電圧をもつ伝送路共振器の領域内で結合されてもよい。
これは、低いバイアス電流、つまり無線周波数電圧の非
励振整流 ( parasitic rectification )に起因するバイ
アス電流のみが要求されるので、バラクターの使用を可
能にし且つ有効にする。
電圧をもつ伝送路共振器の領域内で結合されてもよい。
これは、低いバイアス電流、つまり無線周波数電圧の非
励振整流 ( parasitic rectification )に起因するバイ
アス電流のみが要求されるので、バラクターの使用を可
能にし且つ有効にする。
【0014】無線電話の製造業者の観点から、異なるシ
ステムのフィルターが物理的に同サイズであったなら
ば、これにより電話の製造業者は、電話の構成要素が取
り付けられ得る同一の回路基盤を使用することができる
こという有利がある。従って、全ての電話に適切な1種
類の回路基盤だけしか設計する必要がないので、かなり
の節約が得られる。同様に、構成要素の数も低減できる
ので、かなりの節約が達成され得る。
ステムのフィルターが物理的に同サイズであったなら
ば、これにより電話の製造業者は、電話の構成要素が取
り付けられ得る同一の回路基盤を使用することができる
こという有利がある。従って、全ての電話に適切な1種
類の回路基盤だけしか設計する必要がないので、かなり
の節約が得られる。同様に、構成要素の数も低減できる
ので、かなりの節約が達成され得る。
【0015】第1の形態によれば、リアクタンス回路
が、リアクタンス素子と制御されるスイッチとを備えて
なる直列接続を備える。このスイッチの状態は、外部制
御の直流電圧によって制御される。スイッチがオープン
のとき、リアクタンス素子は、共振器の共振周波数に何
の影響も及ぼさない。スイッチがオフに切り換えられる
ように制御されると、共振器の部分長が、リアクタンス
素子とこの部分長のインダクタンスとの並列接続によっ
て置き換えられる。リアクタンス素子がインダクタンス
であるか静電容量であるか否かにより、上記並列結合の
全インダクタンスが増減する。もしも、上記リアクタン
ス素子が静電容量であるならば、この並列結合のインダ
クタンスは、単なる共振器の部分長のインダクタンスよ
りも高くなる。この場合、伝送路共振器の共振周波数は
上昇する。もしも、上記リアクタンス素子がインダクタ
ンスであるならば、2つのインダクタンスの並列結合
は、以下のようになる。この場合、伝送路共振器のイン
ダクタンスは減少し、そして共振周波数も低下する。従
ってこの接続は、共振器の電気的長さ、即ちそのインダ
クタンスに直接的な影響を与えるが、技術的な設計形態
においては共振器の電磁フィールドが影響されない。
が、リアクタンス素子と制御されるスイッチとを備えて
なる直列接続を備える。このスイッチの状態は、外部制
御の直流電圧によって制御される。スイッチがオープン
のとき、リアクタンス素子は、共振器の共振周波数に何
の影響も及ぼさない。スイッチがオフに切り換えられる
ように制御されると、共振器の部分長が、リアクタンス
素子とこの部分長のインダクタンスとの並列接続によっ
て置き換えられる。リアクタンス素子がインダクタンス
であるか静電容量であるか否かにより、上記並列結合の
全インダクタンスが増減する。もしも、上記リアクタン
ス素子が静電容量であるならば、この並列結合のインダ
クタンスは、単なる共振器の部分長のインダクタンスよ
りも高くなる。この場合、伝送路共振器の共振周波数は
上昇する。もしも、上記リアクタンス素子がインダクタ
ンスであるならば、2つのインダクタンスの並列結合
は、以下のようになる。この場合、伝送路共振器のイン
ダクタンスは減少し、そして共振周波数も低下する。従
ってこの接続は、共振器の電気的長さ、即ちそのインダ
クタンスに直接的な影響を与えるが、技術的な設計形態
においては共振器の電磁フィールドが影響されない。
【0016】特に、大きな電力が処理される用途におい
ては、スイッチとしてPINダイオードが使用され得
る。PINダイオードは、直流電流をその間に供給する
ことによって導通状態に制御できる。電流がダイオード
を通じて流れると、ダイオードを通過する電流の大きさ
に応じて、ダイオード境界の高抵抗Rjが数キロオーム
から数オームに変化する。そしてこれが小さければ小さ
いほどより高いバイアス電流となる。要約すると、PI
Nダイオードは制御可能抵抗器と見なされ、その抵抗値
はほぼゼロ近傍から数キロオームまで変更され得る。
ては、スイッチとしてPINダイオードが使用され得
る。PINダイオードは、直流電流をその間に供給する
ことによって導通状態に制御できる。電流がダイオード
を通じて流れると、ダイオードを通過する電流の大きさ
に応じて、ダイオード境界の高抵抗Rjが数キロオーム
から数オームに変化する。そしてこれが小さければ小さ
いほどより高いバイアス電流となる。要約すると、PI
Nダイオードは制御可能抵抗器と見なされ、その抵抗値
はほぼゼロ近傍から数キロオームまで変更され得る。
【0017】第2の形態によれば、リアクタンス回路が
静電容量ダイオードを備えており、その静電容量値はそ
の陰極に印加される外部のコントロール直流電圧によっ
て制御される。静電容量ダイオードもまた、適切な制御
範囲のコンデンサーと直列に接続されてもよい。バラク
タの静電容量が大きくなると、リアクタンス回路が並列
に接続されている伝送路共振器の端部から見た場合、誘
導リアクタンスが増加する。その結果として、共振器の
共振周波数は減少し、また反対に、静電容量ダイオード
の静電容量が減少されると誘導的リアクタンスが減少す
るので、共振器の共振周波数が増加する。もしも、共振
器のより大きな周波数コントロールが要求されるなら
ば、静電容量ダイオードと直列のコンデンサーの値、ま
たは静電容量ダイオードの静電容量範囲が大きくされて
もよい。静電容量の範囲は、バイアス電圧の大きな変化
を用いるか、あるいは新しい静電容量ダイオードを選択
することにより大きくされてもよい。
静電容量ダイオードを備えており、その静電容量値はそ
の陰極に印加される外部のコントロール直流電圧によっ
て制御される。静電容量ダイオードもまた、適切な制御
範囲のコンデンサーと直列に接続されてもよい。バラク
タの静電容量が大きくなると、リアクタンス回路が並列
に接続されている伝送路共振器の端部から見た場合、誘
導リアクタンスが増加する。その結果として、共振器の
共振周波数は減少し、また反対に、静電容量ダイオード
の静電容量が減少されると誘導的リアクタンスが減少す
るので、共振器の共振周波数が増加する。もしも、共振
器のより大きな周波数コントロールが要求されるなら
ば、静電容量ダイオードと直列のコンデンサーの値、ま
たは静電容量ダイオードの静電容量範囲が大きくされて
もよい。静電容量の範囲は、バイアス電圧の大きな変化
を用いるか、あるいは新しい静電容量ダイオードを選択
することにより大きくされてもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の各実施形態を例示として添付
図面を基に説明する。図1は、本発明の基本的な技術思
想を概略的に示している。図1では、伝送路共振器の長
さaーbの部分、この場合1/4波長の部分と平行にリ
アクタンス回路が接続されている。外部のコントロール
電圧がこのリアクタンス回路に入力され、その変化が回
路のリアクタンス値の変化を引き起こす。その結果、ポ
イントa,bから測定されるリアクタンス値は、リアク
タンス回路のリアクタンスの変化と比較して変化し、更
に、伝送路共振器のインダクタンス値に変化が起こる。
それは共振周波数の変化となる。
図面を基に説明する。図1は、本発明の基本的な技術思
想を概略的に示している。図1では、伝送路共振器の長
さaーbの部分、この場合1/4波長の部分と平行にリ
アクタンス回路が接続されている。外部のコントロール
電圧がこのリアクタンス回路に入力され、その変化が回
路のリアクタンス値の変化を引き起こす。その結果、ポ
イントa,bから測定されるリアクタンス値は、リアク
タンス回路のリアクタンスの変化と比較して変化し、更
に、伝送路共振器のインダクタンス値に変化が起こる。
それは共振周波数の変化となる。
【0019】図2は、本発明に係る第1の実施例の伝送
路共振器を示しており、本実施例の場合、螺旋状共振器
であり、螺旋共振器は当該技術分野では良く知られてお
り、円筒状コイルの形に巻かれ、他端で接地された伝導
体を備えている。その伝導体は、接地レベルとして働く
金属性ハウジング内に設けられ、そしてコイルの他端が
接地される。他端3は解放されており、そして所定の静
電容量がその間とボックスに行きわたっており、いわゆ
る装荷静電容量 ( loading capacitance )である。所定
のポイントにおいて、共振器伝導体と平行、且つ、図2
のポイント1,2間の共振器部分TLIN2と並列に、
本発明に係るリアクタンス素子、つまり図2のコンデン
サーC及びスイッチDから構成された直列接続が接続さ
れる。共振器長の主要部分はTLIN3部分を形成し、
そして、ポイント1と接地間とののTLIN1部分はか
なり短い。
路共振器を示しており、本実施例の場合、螺旋状共振器
であり、螺旋共振器は当該技術分野では良く知られてお
り、円筒状コイルの形に巻かれ、他端で接地された伝導
体を備えている。その伝導体は、接地レベルとして働く
金属性ハウジング内に設けられ、そしてコイルの他端が
接地される。他端3は解放されており、そして所定の静
電容量がその間とボックスに行きわたっており、いわゆ
る装荷静電容量 ( loading capacitance )である。所定
のポイントにおいて、共振器伝導体と平行、且つ、図2
のポイント1,2間の共振器部分TLIN2と並列に、
本発明に係るリアクタンス素子、つまり図2のコンデン
サーC及びスイッチDから構成された直列接続が接続さ
れる。共振器長の主要部分はTLIN3部分を形成し、
そして、ポイント1と接地間とののTLIN1部分はか
なり短い。
【0020】スイッチDはPINダイオードであり、そ
の陽極つまりポイント4に、外部コントロール直流電圧
Vが、端子5からコイルLを通じて印加される。コイル
Lのインダクタンスの値は、コイルの並列共振が各瞬間
で使用される周波数上で起きるように選択される。例え
ば共振器の共振周波数が約900MHzとすると、例え
ば220nHのコイルに接続された表面の並列共振は、
約900MHzの範囲で変化する、それによりそのイン
ピーダンスは非常に高くなり、その結果、共振器からV
+電圧供給線路への900MHzの信号の入力が抑制さ
れる。
の陽極つまりポイント4に、外部コントロール直流電圧
Vが、端子5からコイルLを通じて印加される。コイル
Lのインダクタンスの値は、コイルの並列共振が各瞬間
で使用される周波数上で起きるように選択される。例え
ば共振器の共振周波数が約900MHzとすると、例え
ば220nHのコイルに接続された表面の並列共振は、
約900MHzの範囲で変化する、それによりそのイン
ピーダンスは非常に高くなり、その結果、共振器からV
+電圧供給線路への900MHzの信号の入力が抑制さ
れる。
【0021】コントロール電圧Vが適正値まで昇圧され
ると、PINダイオードDは、非導通状態(休止状態)
から導通状態に変化し、その抵抗が非常に小さくなる。
故に、伝送路共振器は、伝送路のTLIN1,TLIN
2,TLIN3の各部分とから構成される。
ると、PINダイオードDは、非導通状態(休止状態)
から導通状態に変化し、その抵抗が非常に小さくなる。
故に、伝送路共振器は、伝送路のTLIN1,TLIN
2,TLIN3の各部分とから構成される。
【0022】ここで、伝送路共振器TLIN1,TLI
N2のインダクタンスが5nH、そしてTLIN3が7
0.17nHであるとする。接地面に対するTLIN3
の端部3における現静電容量は0.39pFである。こ
れにより伝送路共振器の並列共振周波数は900MHz
となる。PINダイオードがバイアスされていないとき
には、ダイオードの境界における抵抗は非常に高く(例
えば10キロオーム)、それにより共振器の共振周波数
上でのその影響は重要ではない。低い直流電流がダイオ
ードを通じて流されると、ダイオードの境界の抵抗Rj
が非常に小さくなる。これにより、低い抵抗がコンデン
サーCを介してTLIN2と並列に接続される。尚、こ
れを3オームとする。そのように形成された並列回路C
−Rh−TLIN2のインダクタンスは、この場合、
6.58ナノヘンリーとなる。従ってTLIN2とこれ
との並列接続のインダクタンスは、5nHから6.58
nHまで大きくなり、伝送路のインダクタンスも同様に
大きくなる。これにより、回路の新しい共振周波数は8
92.3MHzとなる。即ちその周波数が、約7.7M
Hzだけ下方に移動する。周波数変化の大きさは、TL
IN2の位置、即ちポイント1及び2の接続位置を変化
し、Cの値を変更することによって作用される。もし
も、伝送路共振器の共振周波数において周波数の大きな
変化が望まれるならば、コンデンサーCの値が大きくさ
れるか、あるいは伝送路共振器TLIN2の電気的長さ
が追加され得る。
N2のインダクタンスが5nH、そしてTLIN3が7
0.17nHであるとする。接地面に対するTLIN3
の端部3における現静電容量は0.39pFである。こ
れにより伝送路共振器の並列共振周波数は900MHz
となる。PINダイオードがバイアスされていないとき
には、ダイオードの境界における抵抗は非常に高く(例
えば10キロオーム)、それにより共振器の共振周波数
上でのその影響は重要ではない。低い直流電流がダイオ
ードを通じて流されると、ダイオードの境界の抵抗Rj
が非常に小さくなる。これにより、低い抵抗がコンデン
サーCを介してTLIN2と並列に接続される。尚、こ
れを3オームとする。そのように形成された並列回路C
−Rh−TLIN2のインダクタンスは、この場合、
6.58ナノヘンリーとなる。従ってTLIN2とこれ
との並列接続のインダクタンスは、5nHから6.58
nHまで大きくなり、伝送路のインダクタンスも同様に
大きくなる。これにより、回路の新しい共振周波数は8
92.3MHzとなる。即ちその周波数が、約7.7M
Hzだけ下方に移動する。周波数変化の大きさは、TL
IN2の位置、即ちポイント1及び2の接続位置を変化
し、Cの値を変更することによって作用される。もし
も、伝送路共振器の共振周波数において周波数の大きな
変化が望まれるならば、コンデンサーCの値が大きくさ
れるか、あるいは伝送路共振器TLIN2の電気的長さ
が追加され得る。
【0023】図3は、上記第1の実施例の変形例を示し
ている。上記伝送路のTLIN2部分と並列に接続され
たリアクタンス素子が、所定のインダクタンスをもつマ
イクロストリップMLINとされており、この並列接続
が、上記部分と、コンデンサーCと、そしてPINダイ
オードとの直列接続で構成されている。コンデンサーC
の目的は、供給電圧Vが共振器を介して接地に直接的に
入力されるのを単に抑制することにある。PINダイオ
ードDが導通状態にないとき、即ち印加電圧がゼロのと
き、この並列接続は伝送路の共振周波数に何の作用も及
ぼさず、これは図1の構成要素の値では約900MHz
である。ここで、そのダイオードが、正の電圧Vの接続
により導通状態にされると、PINダイオードとマイク
ロストリップ伝導体とで表される低いレベルの抵抗Rj
の直列接続が、TLIN2と並列に結合される。例えば
構成要素の値が次の通りであるとき、そのように形成さ
れる並列回路Rj−MLIN−C−TLIN2のインダ
クタンスは3.33nHとなる(Rj=3オーム,L4
M6IN=100nH,C=100pF,そしてTLI
N2のインダクタンスが5nH。)従って、ポイント
1,2間の伝送路部分の誘導リアクタンスは3.3nH
に減少される。同様な減少は、共振器全体で見られるの
で、共振器の共振周波数は、周波数909.5MHzま
で上方に移動する。即ち周波数は、約9.5MHzだけ
上方に移動する。
ている。上記伝送路のTLIN2部分と並列に接続され
たリアクタンス素子が、所定のインダクタンスをもつマ
イクロストリップMLINとされており、この並列接続
が、上記部分と、コンデンサーCと、そしてPINダイ
オードとの直列接続で構成されている。コンデンサーC
の目的は、供給電圧Vが共振器を介して接地に直接的に
入力されるのを単に抑制することにある。PINダイオ
ードDが導通状態にないとき、即ち印加電圧がゼロのと
き、この並列接続は伝送路の共振周波数に何の作用も及
ぼさず、これは図1の構成要素の値では約900MHz
である。ここで、そのダイオードが、正の電圧Vの接続
により導通状態にされると、PINダイオードとマイク
ロストリップ伝導体とで表される低いレベルの抵抗Rj
の直列接続が、TLIN2と並列に結合される。例えば
構成要素の値が次の通りであるとき、そのように形成さ
れる並列回路Rj−MLIN−C−TLIN2のインダ
クタンスは3.33nHとなる(Rj=3オーム,L4
M6IN=100nH,C=100pF,そしてTLI
N2のインダクタンスが5nH。)従って、ポイント
1,2間の伝送路部分の誘導リアクタンスは3.3nH
に減少される。同様な減少は、共振器全体で見られるの
で、共振器の共振周波数は、周波数909.5MHzま
で上方に移動する。即ち周波数は、約9.5MHzだけ
上方に移動する。
【0024】係るフィルタの構造において、図2のよう
に共振器が構成されると、フィルターの振幅応答は、P
INダイオードが非導通であるときには、図4に示され
るものと同様となり、そして動きは曲線2で示される。
ここで分かることは、共振器の周波数が、PINダイオ
ードが導通状態にある状態よりも休止状態で低く、それ
により、曲線1のような曲線がフィルターの応答として
生成される、つまり周波数が上方に変化していることで
ある。
に共振器が構成されると、フィルターの振幅応答は、P
INダイオードが非導通であるときには、図4に示され
るものと同様となり、そして動きは曲線2で示される。
ここで分かることは、共振器の周波数が、PINダイオ
ードが導通状態にある状態よりも休止状態で低く、それ
により、曲線1のような曲線がフィルターの応答として
生成される、つまり周波数が上方に変化していることで
ある。
【0025】前記形態の構成を用いると、4つの回路の
送信フィルターが実現され、その特性は、上記同等のフ
ィルターの場合には1.7dBのパス減衰 ( pass atte
nuation ) と、65dBの逆の減衰 ( reverse attenua
tion )となり、一方、固定されているときには、パス減
衰が2.1dB、そして逆の減衰が6dBとなる。パス
減衰の減少に加えてフィルターの体積も6.4平方セン
チメートルから4.5平方センチメートルに縮小する。
従って、フィルターが小さなサイズで実現でき、且つ、
良好な特性をもつことができる。これは、フィルターの
逆エリアの幅が有効な全ての逆の帯域幅の半分以上必要
としないということにより可能とされる。図4に示され
るフィルターの振幅応答は、非導通ダイオード(曲線
2)の場合、逆の帯域幅がBw/2であることを示して
いる。この共振器を他の共振周波数に移動することによ
り、その振幅応答が曲線1のようになり、逆の帯域の幅
が、この場合、同様にBw/2となる。これにより、本
発明に係る電気的なコントロールにより、幅Bwの逆の
帯域がカバーされ得る。もしも何もコントロールしない
場合には、フィルターの共振器はサイズがより大きくな
ったり、多数の共振器が使用される必要があり、パス減
衰もより貧弱となったであろう。
送信フィルターが実現され、その特性は、上記同等のフ
ィルターの場合には1.7dBのパス減衰 ( pass atte
nuation ) と、65dBの逆の減衰 ( reverse attenua
tion )となり、一方、固定されているときには、パス減
衰が2.1dB、そして逆の減衰が6dBとなる。パス
減衰の減少に加えてフィルターの体積も6.4平方セン
チメートルから4.5平方センチメートルに縮小する。
従って、フィルターが小さなサイズで実現でき、且つ、
良好な特性をもつことができる。これは、フィルターの
逆エリアの幅が有効な全ての逆の帯域幅の半分以上必要
としないということにより可能とされる。図4に示され
るフィルターの振幅応答は、非導通ダイオード(曲線
2)の場合、逆の帯域幅がBw/2であることを示して
いる。この共振器を他の共振周波数に移動することによ
り、その振幅応答が曲線1のようになり、逆の帯域の幅
が、この場合、同様にBw/2となる。これにより、本
発明に係る電気的なコントロールにより、幅Bwの逆の
帯域がカバーされ得る。もしも何もコントロールしない
場合には、フィルターの共振器はサイズがより大きくな
ったり、多数の共振器が使用される必要があり、パス減
衰もより貧弱となったであろう。
【0026】図5には、本発明に係る第2の実施例が示
されている。尚、その参照番号は、対応する部分に対し
ては図2及び図3と同じに付されている。上述のよう
に、螺旋状の共振器が3つの部分に分割されており、つ
まり、ポイント1と接地との間がTLIN1、ポイント
1,2間がTLIN2、そして、ポイント2,3間がT
LIN3である。この場合、ポイント1,2間に結合さ
れたリアクタンス回路は、静電容量ダイオードDと、コ
ンデンサーC3との直列結合からなる静電容量で構成さ
れる。コンデンサーC3は、ポイント1からポイント4
まで共振器に結合されており、それを通してリアクタン
ス回路のコントロール範囲のサイズに作用を与える。抵
抗器Rは、ポイント4,5間に結合されており、静電容
量ダイオードを制御するのに必要とされる直流電圧がそ
れを通じて供給される。一方、これは、供給回路からの
rf信号のコントロール電圧を分離する。回路のポイン
ト5と接地との間に結合されたコンデンサーC5の機能
は、抵抗器Rを通過した弱いrf信号を接地に短絡させ
ることにある。
されている。尚、その参照番号は、対応する部分に対し
ては図2及び図3と同じに付されている。上述のよう
に、螺旋状の共振器が3つの部分に分割されており、つ
まり、ポイント1と接地との間がTLIN1、ポイント
1,2間がTLIN2、そして、ポイント2,3間がT
LIN3である。この場合、ポイント1,2間に結合さ
れたリアクタンス回路は、静電容量ダイオードDと、コ
ンデンサーC3との直列結合からなる静電容量で構成さ
れる。コンデンサーC3は、ポイント1からポイント4
まで共振器に結合されており、それを通してリアクタン
ス回路のコントロール範囲のサイズに作用を与える。抵
抗器Rは、ポイント4,5間に結合されており、静電容
量ダイオードを制御するのに必要とされる直流電圧がそ
れを通じて供給される。一方、これは、供給回路からの
rf信号のコントロール電圧を分離する。回路のポイン
ト5と接地との間に結合されたコンデンサーC5の機能
は、抵抗器Rを通過した弱いrf信号を接地に短絡させ
ることにある。
【0027】図5に示した第2の実施例の動作を説明す
ると、この回路の動作が調査されるが、この共振回路
は、共振周波数の近傍において、コイル及びコンデンサ
ーにより形成された並列共振回路と見なすことができる
LC回路として考慮される。ここで、TLIN1のイン
ダクタンスを10nH、TLIN2のインダクタンスを
10nH、そしてTLIN3を60.19nHとし、接
地に対してトップから測定したときの共振器の静電容量
値を0.39pFとする。静電容量ダイオードDと直列
のコンデンサーC3の値は、3.3pFである。バラク
タが有効であり、その静電容量は18pF,11pF間
の範囲で変化するように制御されることが好ましい。
ると、この回路の動作が調査されるが、この共振回路
は、共振周波数の近傍において、コイル及びコンデンサ
ーにより形成された並列共振回路と見なすことができる
LC回路として考慮される。ここで、TLIN1のイン
ダクタンスを10nH、TLIN2のインダクタンスを
10nH、そしてTLIN3を60.19nHとし、接
地に対してトップから測定したときの共振器の静電容量
値を0.39pFとする。静電容量ダイオードDと直列
のコンデンサーC3の値は、3.3pFである。バラク
タが有効であり、その静電容量は18pF,11pF間
の範囲で変化するように制御されることが好ましい。
【0028】構成要素が上記各値のとき、そして静電容
量ダイオードが18pFの静電容量値となるように制御
されるとき、この回路の共振周波数のために791.0
18MHz及び1146.288MHzの周波数が得ら
れる。尚、上記の2つの共振周波数について一つだけが
使用されるべく選択されることは無論のことである。静
電容量ダイオードの値11pFに対して外部直流電圧V
+で制御されると、804.482MHz及び118
0.162MHzとが共振回路の周波数のために提供さ
れる。従って共振器の共振周波数は、上記構成要素の各
値により、約13.4MHz、及び他の共振周波数約3
3.8MHzに制御され得る。
量ダイオードが18pFの静電容量値となるように制御
されるとき、この回路の共振周波数のために791.0
18MHz及び1146.288MHzの周波数が得ら
れる。尚、上記の2つの共振周波数について一つだけが
使用されるべく選択されることは無論のことである。静
電容量ダイオードの値11pFに対して外部直流電圧V
+で制御されると、804.482MHz及び118
0.162MHzとが共振回路の周波数のために提供さ
れる。従って共振器の共振周波数は、上記構成要素の各
値により、約13.4MHz、及び他の共振周波数約3
3.8MHzに制御され得る。
【0029】この回路において、共振器の一部のリアク
タンス、ここではポイント1,2間部分の誘導性リアク
タンスが変更され、これにより、バラクタの静電容量を
変化することにより、ポイント1,2間で共振器部分の
誘導リアクタンスが、実際上変えられる。バラクタの静
電容量を増加すると、上記誘導リアクタンスが増加し、
これにより共振器の共振周波数が減少する。また、静電
容量ダイオードの静電容量を減少させると、上記誘導リ
アクタンスが減少するので、共振周波数が増加する。
タンス、ここではポイント1,2間部分の誘導性リアク
タンスが変更され、これにより、バラクタの静電容量を
変化することにより、ポイント1,2間で共振器部分の
誘導リアクタンスが、実際上変えられる。バラクタの静
電容量を増加すると、上記誘導リアクタンスが増加し、
これにより共振器の共振周波数が減少する。また、静電
容量ダイオードの静電容量を減少させると、上記誘導リ
アクタンスが減少するので、共振周波数が増加する。
【0030】また、共振器に対して大きな周波数コント
ロールが望まれる場合には、静電容量ダイオードと直列
のコンデンサーの値、または静電容量ダイオードの静電
容量範囲が大きくされてもよい。この静電容量の範囲
は、バイアス電圧を大きく変化させたり、あるいは他の
静電容量ダイオードを選択することによって大きくされ
てもよい。上記動作は、また、静電容量ダイオードと、
これに直列なコンデンサーと並列の共振器の部分との誘
導リアクタンスを大きくすることによって実現されても
よい。
ロールが望まれる場合には、静電容量ダイオードと直列
のコンデンサーの値、または静電容量ダイオードの静電
容量範囲が大きくされてもよい。この静電容量の範囲
は、バイアス電圧を大きく変化させたり、あるいは他の
静電容量ダイオードを選択することによって大きくされ
てもよい。上記動作は、また、静電容量ダイオードと、
これに直列なコンデンサーと並列の共振器の部分との誘
導リアクタンスを大きくすることによって実現されても
よい。
【0031】このような本発明の構成を用いると、帯域
消去フィルターや帯域パスフィルター、またはこれらの
組み合わせが構成され得る。このようなフィルターにお
いては、本発明に係る1つ又はこれ以上の共振器の構成
が利用され得る。それにより第1の形態では、1つ又は
これ以上の共振器が、休止位置とコントロール位置との
間で調整されたり、また第2の形態では、周波数コント
ロールが連続的に変化され得る。特に、フィルターが2
つの分岐、つまり送信ブランチ(RX)と受信ブランチ
(TX)とからなる二重フィルター ( duplex filter )
において、本発明に係るフィルター構成が、両方のフィ
ルターに利用され得る。更に好ましいことは、高い電力
レベルで処理されるTXフィルター内で制御可能な共振
器を使用することにより、パス減衰をできる限り少なく
維持することが経済的になることである。
消去フィルターや帯域パスフィルター、またはこれらの
組み合わせが構成され得る。このようなフィルターにお
いては、本発明に係る1つ又はこれ以上の共振器の構成
が利用され得る。それにより第1の形態では、1つ又は
これ以上の共振器が、休止位置とコントロール位置との
間で調整されたり、また第2の形態では、周波数コント
ロールが連続的に変化され得る。特に、フィルターが2
つの分岐、つまり送信ブランチ(RX)と受信ブランチ
(TX)とからなる二重フィルター ( duplex filter )
において、本発明に係るフィルター構成が、両方のフィ
ルターに利用され得る。更に好ましいことは、高い電力
レベルで処理されるTXフィルター内で制御可能な共振
器を使用することにより、パス減衰をできる限り少なく
維持することが経済的になることである。
【0032】特に、上記第2の実施例に係るフィルター
においては、フィルターの共振器の質的要因が、固定式
フィルターほど高いことを必要とせず、なぜならば、こ
のようなパス帯域に関連してフィルターが使用され得る
ので、フィルターの透過曲線のピーク、即ちパス減衰が
最小となるポイントが設定され、所望の信号の周波数に
位置あわせされるからである。これと共に考えられる利
点は、係る装置の動作に関して制御可能な構成を以て得
られる。なぜなら固定フィルターは、特に、フィルター
のパス帯域の中間よりも帯域のエッジ部で大きな減衰を
もつからである。
においては、フィルターの共振器の質的要因が、固定式
フィルターほど高いことを必要とせず、なぜならば、こ
のようなパス帯域に関連してフィルターが使用され得る
ので、フィルターの透過曲線のピーク、即ちパス減衰が
最小となるポイントが設定され、所望の信号の周波数に
位置あわせされるからである。これと共に考えられる利
点は、係る装置の動作に関して制御可能な構成を以て得
られる。なぜなら固定フィルターは、特に、フィルター
のパス帯域の中間よりも帯域のエッジ部で大きな減衰を
もつからである。
【0033】
【発明の効果】本発明の利点の一つは、それが消費する
電力が少ないことである。当分野で知られているように
静電容量ダイオードが逆方向にバイアスされるので、こ
れを通過する電流が最小であり、装置全体の電力消費を
考慮すると、フィルターの電力消費を気にする必要がな
い。
電力が少ないことである。当分野で知られているように
静電容量ダイオードが逆方向にバイアスされるので、こ
れを通過する電流が最小であり、装置全体の電力消費を
考慮すると、フィルターの電力消費を気にする必要がな
い。
【0034】上記説明に鑑み、当業者においては、本発
明の範囲内で幾つかの変形例又は変更例が想起されるで
あろう。例えば、伝送路共振器は、螺旋共振器である必
要はなく、その他、目的に応じてLC共振器、同軸状共
振器、又はストリップ線路共振器であっても良い。
明の範囲内で幾つかの変形例又は変更例が想起されるで
あろう。例えば、伝送路共振器は、螺旋共振器である必
要はなく、その他、目的に応じてLC共振器、同軸状共
振器、又はストリップ線路共振器であっても良い。
【0035】本開示の範囲は、特許請求の範囲に記載さ
れた発明に関連されるか否か、または本発明により解決
される課題の一部又は全てを緩和するか否かに関わりな
く、ここに明確に又は暗示的に示した新規な特徴又はそ
の組み合わせを含むものである。
れた発明に関連されるか否か、または本発明により解決
される課題の一部又は全てを緩和するか否かに関わりな
く、ここに明確に又は暗示的に示した新規な特徴又はそ
の組み合わせを含むものである。
【図1】本発明の基本的な技術思想を示したブロック図
である。
である。
【図2】本発明に係るリアクタンス回路の第1の実施例
を示した回路図であり、結合されるリアクタンス回路が
容量性の場合を示すものである。
を示した回路図であり、結合されるリアクタンス回路が
容量性の場合を示すものである。
【図3】本発明に係るリアクタンス回路の第1の実施例
を示した回路図であり、結合されるリアクタンス回路が
誘導性の場合を示すものである。
を示した回路図であり、結合されるリアクタンス回路が
誘導性の場合を示すものである。
【図4】第1の実施例のリアクタンス回路が用いられた
フィルタの振幅応答を示したグラフである。
フィルタの振幅応答を示したグラフである。
【図5】本発明に係るリアクタンス回路の第2の実施例
を示した回路図である。
を示した回路図である。
1,2…ポイント(結合点) TLIN1,TLIN2,TLIN3…伝送路の各部分
Claims (14)
- 【請求項1】 並列状態に選択的に接続可能なリアクタ
ンスをもつ伝送路共振器であって、前記リアクタンスが
前記伝送路共振器に伝導的に結合された伝送路共振器。 - 【請求項2】 その伝送路が2つの接続点(1,2)で
並列なリアクタンスと接続可能に構成されており、前記
接続点間に前記伝送路の長さの一部(TLIN2)が含
まれている請求項1に記載の伝送路共振器。 - 【請求項3】 前記リアクタンスの値が外部のコントロ
ール直流電圧(V+)に応じて変化し、これによるリア
クタンス値の変化が当該伝送路共振器の共振周波数の変
化に導く請求項1又は2に記載の伝送路共振器。 - 【請求項4】 前記リアクタンスが、誘導性構成要素
と、制御可能なスイッチとを備えて構成された直列回路
であり、前記スイッチが閉状態の場合、前記直列回路
が、前記伝送路共振器の前記部分(TLIN2)と電気
的並列状態に接続される請求項3に記載の伝送路共振
器。 - 【請求項5】 前記誘導性構成要素が、ストリップ線路
(MLIN)である請求項4に記載の伝送路共振器。 - 【請求項6】 前記リアクタンスが、コンデンサー
(C)と、制御可能なスイッチとを備えて構成された直
列回路であり、前記スイッチが閉状態の場合、前記直列
回路が、前記部分(TLIN2)と電気的並列状態に接
続される請求項4に記載の伝送路共振器。 - 【請求項7】 前記制御可能スイッチがPINダイオー
ドであり、該PINダイオードの陰極が当該伝送路共振
器の第一の結合ポイント(1)に接続され、前記PIN
ダイオードの陽極には外部のコントロール電圧(V)が
接続される請求項4乃至6のいずれか1項に記載の伝送
路共振器。 - 【請求項8】 前記リアクタンスが、前記部分(TLI
N2)と並列に結合され、且つ外部のコントロール直流
電圧(V+)と結合される陰極もった静電容量ダイオー
ド(D)を備えており、前記コントロール直流電圧の変
化により前記静電容量ダイオードの静電容量値が変化し
て当該共振器の共振周波数が変化する請求項1に記載の
伝送路共振器。 - 【請求項9】 前記リアクタンスが、静電容量ダイオー
ド(D)と、コンデンサー(C)との直列接続で構成さ
れており、これらの間の共通ポイントにコントロール用
直流電圧(V+)が印加される請求項8に記載の伝送路
共振器。 - 【請求項10】 無線周波数フィルターであって、無線
周波数信号を前記フィルター内に入出力するための端子
を備えた少なくとも2つ伝送路共振器回路と、コントロ
ール電圧(V+)を前記制御可能な共振器回路に印加し
て該共振器回路の共振周波数を変更するコントロールタ
ーミナルとを具備し、 前記制御可能な伝送路共振回路の伝送路に2つの結合点
(1,2)が設けられており、該結合点間に前記伝送路
長の一部分(TLIN2)が設けられ、前記各結合点か
ら前記一部分(TLIN2)と並列にリアクタンスが結
合されており、 前記コントロールターミナルが前記リアクタンス回路と
選択的に結合され、該リアクタンスの値が、前記コント
ロール直流電圧(V+)の変化に応答して変化する、無
線周波数フィルター。 - 【請求項11】 前記リアクタンスが、誘導性素子と、
制御可能なスイッチとを備えて構成された直列回路であ
り、前記コントロール直流電圧(V+)が前記スイッチ
のコントロール電圧とされており、前記コントロールタ
ーミナルに作用する電圧が第1の値のときに前記スイッ
チが閉状態となり、前記リアクタンス回路が前記一部分
(TLIN2)と電気的並列状態に結合される、請求項
10に記載の無線周波数フィルター。 - 【請求項12】 前記リアクタンスが、容量性素子
(C)と、制御可能なスイッチとを備えて構成された直
列回路であり、前記コントロール直流電圧(V+)が前
記スイッチのコントロール電圧とされており、前記コン
トロールターミナルに作用する電圧が第1の値のときに
前記スイッチが閉状態となり、前記リアクタンス回路が
前記一部分(TLIN2)と電気的並列状態に結合され
る、請求項10に記載の無線周波数フィルター。 - 【請求項13】 前記制御可能なスイッチが、前記伝送
路共振器の結合点(1)に結合される陰極をもるPIN
ダイオードであり、該PINダイオードの陽極に前記コ
ントロール電圧(V+)が接続される、請求項11又は
12に記載の無線周波数フィルター。 - 【請求項14】 前記リアクタンスが、前記伝送路の一
部分と直列に構成され、且つ外部のコントロール直流電
圧(V+)に結合される陰極をもった静電容量ダイオー
ド(D)を備えており、前記コントロール直流電圧の変
化が前記静電容量ダイオードの静電容量値の変化に作用
する、請求項10に記載の無線周波数フィルター。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FI933987 | 1993-09-10 | ||
FI933987A FI95851C (fi) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | Siirtojohtoresonaattorin sähköinen taajuudensäätökytkentä sekä säädettävä suodatin |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07154110A true JPH07154110A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=8538570
Family Applications (1)
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