[go: up one dir, main page]

JPH07152271A - 熱定着装置 - Google Patents

熱定着装置

Info

Publication number
JPH07152271A
JPH07152271A JP29978693A JP29978693A JPH07152271A JP H07152271 A JPH07152271 A JP H07152271A JP 29978693 A JP29978693 A JP 29978693A JP 29978693 A JP29978693 A JP 29978693A JP H07152271 A JPH07152271 A JP H07152271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heating
fixing
roller
heating roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29978693A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Yasui
甲 安井
Kazuo Nishiyama
和男 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP29978693A priority Critical patent/JPH07152271A/ja
Publication of JPH07152271A publication Critical patent/JPH07152271A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真方式の複写機等で使用されるトナー
の熱定着装置において、暖機時間が短く、消費電力が小
さく、また定着性が良く、安全で、信頼性の高いものに
する。 【構成】 楕円筒形状で内面が反射率の高い楕円内面鏡
筒11を設け、その内部の一方の楕円焦点位置に熱源と
してハロゲンランプ5を配置する。またハロゲンランプ
5からの輻射エネルギーを吸収する熱吸収層12aを外
側に有した加熱用ローラ12と加圧用ローラ3とを設
け、上記楕円内面鏡筒11の他方の焦点位置にその熱吸
収層12aの一部がくるようにする。そして、加熱用ロ
ーラ12の熱吸収層12aの表面発熱により記録紙1上
のトナーを加熱定着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた装置におい
て、記録紙上に熱溶融性のトナー画像を熱定着させる熱
定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は電子写真方式の複写機等でトナー
の熱定着を行う従来の熱定着装置の要部を示す断面図で
ある。同図において、1は記録紙、2a,2bは記録紙
1上の定着前のトナー及び定着後のトナー、3は加圧用
ローラ、4は内部に加熱源であるハロゲンランプ5を有
した加熱用ローラ(熱ロール)、5aはハロゲンランプ
5内のフィラメントである。
【0003】上記の熱定着装置は、熱ロール定着法の定
着装置であり、トナーに対する熱伝達は熱伝導の原理を
応用している。すなわち、上下のローラ3,4が図の矢
印方向に回転すると、記録紙1が図の矢印方向に搬送さ
れ、記録紙1上のトナー2aがローラ3,4により加熱
溶融し、記録紙1上にトナー2bによる定着画像が形成
される。
【0004】ここで、上記加熱用ローラ4内の加熱源で
あるハロゲンランプ5は記録動作前に点灯し、加熱用ロ
ーラ4を150°〜180℃程度にしておく必要があ
る。この暖機時間は5〜10分程度であり、加熱用ロー
ラ4が定温度になったらその温度を保持するためにハロ
ゲンランプ5のオン(ON)−オフ(OFF)を制御す
るかあるいは電流制御を行う。
【0005】図6はラジアント定着法を用いた従来の熱
定着装置の要部を示す図である。同図中、6はベースヒ
ーター、7はハロゲンランプ5からの輻射エネルギーの
反射及び保護用のフードである。この装置は、トナーへ
の熱伝達に輻射一吸収の原理を用いたものであり、記録
紙1及びトナーに対してハロゲンランプ5からの輻射エ
ネルギーを照射し、トナーがその輻射エネルギーを吸収
して発熱することで、トナーを記録紙1上に溶融定着さ
せるようになっている。
【0006】なおこの例では、上記ハロゲンランプ5に
代えてキセノンランプを使用することもできる。この場
合、図の矢印で示す輻射エネルギーはフィラメントでは
なく放電電極から出ることになる。また、ハロゲンラン
プ5では主として赤外域の熱線吸収による加熱を利用
し、キセノンランプでは主として可視、紫外線域の光吸
収による加熱を利用するが、これらの発光のためには不
図示の高圧回路、コンデンサの充電回路などが必要にな
る。そして、何れの場合でも発光と同時に加熱できるの
で、暖機時間が不要であり、通紙時のみの通電で良い。
またこの場合は、加圧用ローラを設定することができな
い。
【0007】図7はベルト定着法による従来の熱定着装
置の要部を示したものである。同図中、8は熱伝導性の
良いフィルム材で形成されたベルト、9はこのベルト8
を駆動するテンションローラ、10はベルト8に熱を伝
えるヒーターユニットである。
【0008】上記の定着装置も熱伝導の原理を応用した
ものであるが、加熱源としてヒーターユニット10を使
用しており、その発生熱をベルト8を介して記録紙1上
のトナーに伝達し、該トナーを溶融定着させている。こ
の場合、熱容量が小さくてもよく、また暖機時間も短く
て良い。
【0009】また、上記装置の他に、加熱用ローラその
ものを発熱体としたり、ベルト自身を発熱体とし、暖機
時間を短くするようにした定着装置も提案されている。
更に、誘導加熱やレーザー加熱を利用してトナーを溶融
定着することも提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の熱定着装置にあっては、例えば熱ロール定
着法では加熱用ローラが一定温度に達するまでの時間が
長く、暖機時間が長いという問題点があり、また常に加
熱保持のために未使用時においても電力を供給する必要
があり、その割合が装置全体の50〜90%を占めるの
で、消費電力が大きいという問題点があった。
【0011】また、ラジアント定着法では、暖機時間も
短く、未使用時の加熱も必要ないので省エネルギーの点
から有利であるが、定着性に劣るという問題点があっ
た。すなわち、記録紙は熱吸収がないので、トナーの融
着性のむらがあり、またトナーの濃度による融着性のむ
らもあり、更に加圧用ローラがないことによる融着性の
問題がある。そして、殊にハロゲンランプヒーターの場
合は、紙づまり時に発火する危険性があり、安全上の問
題点があり、キセノンランプヒーターの場合は、ノイズ
の発生があり、電源も複雑で、大型で高価なものとな
り、特殊な使用に限られるという問題点があった。
【0012】また、ベルト定着法では、ベルトの耐久性
や定着むらなどから信頼性に欠けるという問題点があ
り、その他、加熱用ローラを発熱体にしたり、電極分割
により記録紙との接触面のみ発熱させたり、ベルトを発
熱体として記録紙との接触面のみ発熱させる方法では、
熱量的に問題があるとともに、回転あるいは移動体への
電力供給手段が複雑になり、同様に信頼性に欠け、実用
化が困難となっている。
【0013】この発明は、上記のような問題点に着目し
てなされたものであり、暖機時間が短く、消費電力が小
さく、また現像剤の定着性が良好で、安全かつ信頼性の
高い熱定着装置を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の熱定着装置
は、内面が反射率の高い物質で形成された筒型の加熱本
体と、この加熱本体の内部に配設された熱源と、この熱
源からの輻射エネルギーを吸収する熱吸収体を外側に有
した加熱用ローラと、この加熱用ローラとともに記録紙
を挟持する加圧用ローラとを備え、前記加熱用ローラの
外側の熱吸収体の表面発熱により記録紙上の現像剤を加
熱定着させるように構成したものである。
【0015】また、上記加熱本体を断面楕円形状に形成
し、その一方の焦点位置に熱源を配設し、他方の焦点位
置に加熱用ローラの外側の熱吸収体の一部が位置するよ
うに構成したものである。
【0016】また、上記熱吸収体をベルト状に形成し、
このベルト状の熱吸収体をテンションローラを用いて回
転させるように構成したものである。
【0017】
【作用】この発明の熱定着装置においては、筒型の加熱
本体の内部に熱源が配置され、この熱源からの輻射エネ
ルギーを加熱用ローラの外側の熱吸収体で受け、その熱
吸収体の表面発熱と加圧用ローラの作用により記録紙上
の現像剤が熱定着される。
【0018】
【実施例】複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子
写真方式を用いた装置のトナーによる形成画像の定着方
式に関しては、熱エネルギーを利用する熱定着の他、機
械的エネルギーを用いる圧力定着、また科学的作用を利
用する溶剤定着などがあるが、一般的には熱エネルギー
による熱定着が広く普及されている。
【0019】通常の熱定着では、定着に必要な温度は1
50°〜180℃程度であるが、電源を投入してからこ
の定着温度に達するまでに5〜10分以上の暖機待ち時
間を必要とする。このため、前述のように必要な時にす
ぐ使用することができず、また暖気後も一定温度を保持
するために常に定着部の通電、加熱を必要とし、電力を
無駄に使用することにもなりかねない。特に、このよう
な装置の使用電力のうち50〜90%はこの定着部で消
費されており、省エネルギーの観点から、また非常な普
及を示すこれらの装置の消費エネルギーによる地球的環
境の観点からも、上記問題解決を図る必要があり、そこ
で各方面において様々な技術開発が進められているが、
まだ有効的な解決策は確立されていない。
【0020】上記問題解決の目的は、使用した時に5秒
以内位の短時間で定着部が立上がり、未使用時には定着
部の加熱による電力消費を必要としないようにすること
であるが、これを実現するために定着性能、コスト、安
全性等が損なわれることは許されない。現在広く使用さ
れている前述の熱ロール定着は、性能面、コスト、安全
性の上では問題は少ないが、上記の課題に対する実現上
の技術的な要因は次のようなことが考えられる。
【0021】すなわち、まず熱ロール(加熱用ローラ)
の熱容量が大きいので、立上がりに時間がかかり、また
熱ロール全体を加熱する方式となっているので、全体の
温度維持のために常時加熱せざるを得ない。加熱の原理
も熱伝導であるので、必要な部分に熱を伝える時間が長
い。また、通常の熱源としてハロゲンランプを使用して
おり、この熱源は3000°Kにも達するが、実質的に
はロール内面から外面に熱伝導するので、熱勾配が遥か
に小さいものとなっており、このことも立上がりを遅く
する要因となっている。
【0022】本発明は、上述の問題点を原理的に解決す
るものであり、実用上の諸問題も含めて工夫したものと
なっている。以下、図面に基づいて本発明の詳細を実施
例により説明する。
【0023】図1は本発明の第1実施例の構成を示す断
面図である。図において、1はトナー画像を定着すべき
記録紙、2aは転写後の定着前のトナー、2bは定着後
のトナー、3は加圧用ローラで、ニップ形成のためにシ
リコンゴム等で被覆されている。5は熱源として設けら
れたハロゲンランプ、11は筒型の加熱本体となる楕円
内面鏡筒で、内面が反射率の高い物質で形成され、かつ
断面楕円形状に形成されており、その一方の焦点位置に
ハロゲンランプ5が配設されている。
【0024】12は上記ハロゲンランプ5からの図の矢
印で示す輻射エネルギーを吸収する熱吸収層(熱吸収
体)12a及び断熱基板12bからなる加熱用ローラ
(熱ロール)で、外側の熱吸収層12aの一部が上記楕
円内面鏡筒11の他方の焦点位置に位置するように設け
られており、加圧用ローラ3とともに記録紙1を挟持
し、熱吸収層12aの表面発熱により記録紙1上の現像
剤であるトナーを加熱定着させるようになっている。1
3は加熱用ローラ12に対して適正に制御された風量の
空気を側面から送り込むエアーパイプである。
【0025】図2は図1の装置を上方から見た斜視図で
ある。図中、14は加圧用ローラ3の回転ギア、15は
加熱用ローラ12の回転ギア、16はエアーパイプ13
に定量の空気を供給するエアーポンプである。
【0026】上記楕円内面鏡筒11とハロゲンランプ5
は、それぞれ別個に作製したものを組み合わせた構成と
なっているが、これらを一つのランプ(電球)として作
製したものを使用することもできる。但し、この一体の
ランプにする場合は、当然内部は封止された状態である
が、加熱用ローラ12に対するところは、窓として輻射
エネルギーの透過性の良い石英等の材料で、そのロール
形状に合わせた形状に作製する必要がある。
【0027】また楕円内面鏡筒11は、アルミニウム,
ステンレス,銅等の材料で楕円筒に形成され、その内面
は光学的反射が効率良く鏡面反射できるように加工され
ている。この楕円筒の形成は、押し出し、引き抜き、し
ぼり、曲げなどどのような加工法でも良く、また内面反
射効率が目的を達すればそのままでも良いが、必要に応
じて内面を機械研磨や化学、電解研磨しても良く、ある
いは蒸着等による鏡面仕上げを行っても良い。
【0028】ハロゲンランプ5は、輻射エネルギーを生
じるものであって所望の輻射熱量が得られるものであれ
ばこれに限定されるものではないが、この熱源は上記楕
円筒の焦点位置に加熱用ローラの熱吸収層12aと対峙
する大きさであって、棒状発熱体として形成されるもの
であり、例えば金属ヒーター、セラミックヒーター、棒
状ランプなどがあるが、容易に作製するには本実施例の
ように長管型のハロゲンランプ5が望ましい。
【0029】加熱用ローラ12は、上記熱源からの輻射
エネルギーを効率良く吸収する熱吸収層12aで被覆さ
れた断熱基板12bから構成されるが、熱吸収層12a
は吸収した輻射エネルギーを相当量の熱量に変換するの
で、吸収能の良い黒色体材料を用いたり、構造を選定す
る必要がある。また、定着時にロール表面に対するトナ
ーの付着(オフセット)がないような表面性、紙送りに
対してしわなどが生じないような適度な摩擦性、加圧用
ローラ3との圧力に対する変形性や、当然のことながら
耐熱性など、使用に際して信頼性の高いものでなければ
ならない。
【0030】このような観点から、加熱用ローラ12の
熱吸収層12aの使用材料として黒色ドライルーブがあ
り、これは弗素樹脂やエポキシ系樹脂に黒色顔料を混練
して焼付塗布したものであるが、上記目的に適合するも
のであれば、これに限定されるものではない。また、こ
の熱吸収層12aの厚みは、輻射エネルギー量、吸収能
及び外部へ飛散してロスとなる熱量など全体的な面を考
慮した熱容量から決定されるべきものであるが、0.2
〜5mmの範囲が適当である。
【0031】また、加熱用ローラ12の断熱基板12b
は、上記熱吸収層12aの支持体であるとともに、加圧
用ローラ3による繰り返しニップ圧力に耐えられる材質
が必要であり、同時に熱吸収層12aの吸収熱を逃さな
いような断熱材質が必要である。このような材質として
は、酸化物、硼化物、炭化物、窒化物等のセラミックや
合金が適材であるが、物質設計の範囲内でのプラスチッ
クスやゴムなども有効である。また図示しないが、この
断熱基板12bが所期の目的機能を果たすように設計
し、その中心芯金として金属、合金を組み合わせること
も可能である。
【0032】エアーパイプ13は、冷却用として設けら
れたものであり、エアーポンプ16より送られた空気を
加熱用ローラ12に吹き付けるようになっている。これ
は、定着温度を一定に制御し、過熱を防止するためであ
り、適宜設けられた温度検知器からの検知信号に基づい
て風量の調整ができるように構成されている。但し、あ
らかじめ加熱量、デュエルスピードが設定されていれ
ば、必ずしも必要となるものではない。
【0033】また、上記加圧用ローラ3及び加熱用ロー
ラ12は、駆動モータ等の駆動源と連動し、所定の紙送
り速度で回転可能に構成されている。そして、図では各
機能軸、つまりハロゲンランプ5のランプ軸、楕円内面
鏡筒11の楕円筒軸、加熱用ローラ12のロール中心軸
及び加圧用ローラ3のロール中心軸が直線になるように
示されているが、これは必ずしも一致させる必要はな
く、加圧定着部の位置を加熱部に近づけたり、あるいは
遠ざけるように配置し、熱的な特性を考慮して機械的な
配置位置を自由に選択できることは当然である。また楕
円内面鏡筒11やハロゲンランプ5の配置等も、完全な
幾何学的な厳密さを要求されるものではなく、それらの
一般的な特質が性能の面で充分作用するように変えるこ
とも自由である。
【0034】上記のように構成された熱定着装置におい
ては、不図示の感光ドラム等によりトナーの転写された
記録紙1が搬送され始めると同時に、ハロゲンランプ5
が点灯し、加圧用ローラ3及び加熱用ローラ12が回転
する。そして、ハロゲンランプ5からの輻射エネルギー
が、該ハロゲンランプ5と対峙する加熱用ローラ12の
外側の部分的な熱吸収層12aに焦熱吸収され、熱吸収
層12aが直ちに熱容量に応じて温度上昇する。この
時、断熱基板12bへの熱の逃げや表面よりの再輻射、
あるいは対流による損失を考慮しても熱定着に必要な温
度(160°〜200℃)が容易に保持され、装置のス
タート直後であって5秒以内の短時間で所望の定着を行
うことができる。
【0035】上記のスタート直後短時間で定着温度が得
られる最大の理由は、熱源であるハロゲンランプ5の輻
射エネルギーの指向性空間伝達装置として上述の楕円内
面鏡筒11を使用しているためであり、熱伝導によら
ず、輻射→吸収→発熱という光速度での応答性を利用す
ることにより、すばやい立上がりを可能にしている。ま
た、これらの発熱作用は表面からの現象であり、従来の
背面加熱→熱伝導→表面温度上昇という遅いプロセスの
加熱とは本質的な差がある。
【0036】上記背面加熱では、機械的強度の上から所
定のロール厚みを必要とすることと、熱伝導の面ではロ
ール厚みを薄くしなければならないこととの矛盾を生じ
るが、本実施例の場合は上記のように表面加熱であるの
で、そのような矛盾はなく、むしろ熱吸収層12aの背
面に充分な厚さの断熱基板12bを設けることができ
る。したがって、実質的な熱容量を必要に応じて極めて
小さくすることができる。
【0037】また、本実施例においては加熱用ローラ1
2全体の加熱が必要でなく、例えば同一時点で全体の1
/2以下の部分発熱でも良く、このため、温度上昇速度
を速くし、電気エネルギーの消費量を小さくすることも
できる。更に、ハロゲンランプ5の温度そのものを加熱
温度として利用しており、通常のフィラメント温度30
00℃をそのまま楕円焦点の関係で空間利用して表面加
熱を実現しているので、ハロゲンランプ5の立上がりと
同時進行で熱吸収層12aの温度が上昇する。このこと
は、背面加熱と比べて同様の熱源(ランプ)を使用して
も、数十倍の効率が得られことである。つまり、数十倍
の熱勾配がとれることと同一であり、立上がり速度を迅
速にすることが可能となる。
【0038】また、本実施例の加熱用ローラ12は、断
熱基板12bを有しているとはいえ、連続使用あるいは
間欠使用や中断等でロールのベース温度が変化してくる
が、これらに対しては適宜ベース温度検知器を設け、そ
の検知温度に応じてランプ電圧等を制御することによ
り、設定温度を安定化させることができる。
【0039】このように、楕円内面鏡筒11を使用し、
ハロゲンランプ5からの輻射エネルギーを加熱用ローラ
12の外側の熱吸収層12aに効率良く吸収させるよう
にしているので、温度上昇の立上がりが早く、暖機時間
が短くてすみ、消費電力も小さくなる。また、トナーの
定着性も良好で、安全かつ信頼性が高いものとなる。
【0040】ここで、前述したように動作立上がり速度
の早い方法としてラジアント定着法があるが、この方法
では加圧用ローラ3を使用できないので、定着性など種
々の問題がある。本実施例における加熱方法もラジアン
ト法の応用であるが、本実施例では加熱用ローラ12の
加熱手段がそうであって、定着は加圧用ローラ3を用い
た加圧熱定着を採用しており、上記の問題はない。つま
り、ラジアント法における定着性、安全性や、電源回路
の構成及びノイズの発生などに対する問題発生は全くな
く、加圧熱定着の特性をそのまま生かすことができる。
【0041】また、従来技術の問題解決策として、熱ロ
ールそのものを発熱体にしたり、あるいはその表面を発
熱体として、電気的エネルギーの供給により全体の発熱
あるいは部分発熱を実現することが提案されてるが、こ
れらの方式には現実的な面で障害がある。
【0042】すなわち、回転体、移動体に対する電気接
続が必要となり、部分発熱の場合はこれが更に複雑とな
り、コストが上昇するばかりでなく、定着に対する物性
的な要求と電気的特性の両方を発熱体が満足する必要が
あり、信頼性の上かも充分なものが得られないのが現実
である。また、仮にそのようなものが存在したとして
も、上述のランプ温度と等しい発熱を空気中で瞬時に得
られるようにすることはできない。
【0043】本実施例では、加熱そのものが空間を通じ
て行われるので、固定されたハロゲンランプ5に対する
電気接続でよく、この点は従来と変わりがない。また、
加熱性、信頼性についても、電気的特性について考慮す
る必要がなく、従来と同様な定着物性の中からの選択の
自由度が極めて広く、コスト的な問題もない。
【0044】図3はこの発明の第2実施例の構成を示す
断面図であり、図1と同一符号は同一構成部分を示して
いる。同図中、17は加熱用ローラで、断熱基板17a
の外側に熱吸収体であるシームレスベルト18を有した
構成となっており、そのシームレスベルト18の一部が
楕円内面鏡筒11のハロゲンランプ5と反対側の焦点位
置に位置するようになっている。19はシームレスベル
ト18を回転させるテンションローラである。
【0045】上記の装置は、図1の熱吸収層12aをシ
ームレスベルト18に置き換えたものであり、このよう
なベルト状の熱吸収体を使用しても前述の実施例と同等
の作用効果が得られるとともに、この場合は熱吸収体の
破損に対してシームレスベルト18の交換だけで済むと
いう利点がある。
【0046】図4はこの発明の第3実施例を示したもの
である。この実施例も上記の実施例と同様熱吸収体とし
てシームレスベルト18を用いたものであるが、このシ
ームレスベルト18を外側に持つことになる加熱用ロー
ラ20は、単に輻射に対して透過性を有するものであっ
て、例えば石英ガラス棒や他の管材で形成されている。
また、この加熱用ローラ20は回転可能に構成され、シ
ームレスベルト18、加圧用ローラ3及び記録紙1と同
一の速度で回転するようになっている。
【0047】上記のように構成された装置は、上述の各
実施例と同様、楕円内面鏡筒11の一方の焦点位置にハ
ロゲンランプ5、他方の焦点位置にシームレスベルト1
8の一部がそれぞれ位置するようにしてあり、そのシー
ムレスベルト18の焦点位置が定着部になっている。そ
して、輻射→発熱→定着のプロセスが同時に行われ、前
述の各実施例より更に効率の良い熱定着が行われる。
【0048】なお、上記の加熱用ローラ20は回転可能
としているが、シームレスベルト18との接触性に問題
がないように固定し、単なる透過窓にして加圧用ローラ
3の受けとしても良い。この場合は、円筒状である必要
はなく、例えば加圧受け面を凸状にしたレンズ形状のも
のでも良い。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、内面
が反射率の高い筒型の加熱本体を設け、この加熱本体の
内部に熱源を配置するとともに、その熱源からの輻射エ
ネルギーを加熱用ローラ外側の熱吸収体で受けるように
し、この熱吸収体の表面発熱と加圧用ローラの作用によ
り記録紙上の現像剤を熱定着させるようにしたため、暖
機時間が短くなり、消費電力が小さく、また現像剤の定
着性が良好で、安全かつ信頼性が高いという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の構成を示す断面図
【図2】 図1の装置を上方から見た斜視図
【図3】 この発明の第2実施例の構成を示す断面図
【図4】 この発明の第3実施例の構成を示す断面図
【図5】 熱ロール定着法の従来装置の構成を示す断面
【図6】 ラジアント定着法の従来装置の構成を示す断
面図
【図7】 ベルト定着法の従来装置の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 記録紙 2a トナー(現像剤) 2b トナー(現像剤) 3 加圧用ローラ 5 ハロゲンランプ(熱源) 11 楕円内面鏡筒(加熱本体) 12 加熱用ローラ 12a 熱吸収層(熱吸収体) 12b 断熱基板 13 エアーパイプ 17 加熱用ローラ 18 シームレスベルト 19 テンションローラ 20 加熱用ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熱定着装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた装置におい
て、記録紙上に熱溶融性のトナー画像を熱定着させる熱
定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は電子写真方式の複写機等でトナー
の熱定着を行う従来の熱定着装置の要部を示す断面図で
ある。同図において、1は記録紙、2a,2bは記録紙
1上の定着前のトナー及び定着後のトナー、3は加圧用
ローラ、4は内部に加熱源であるハロゲンランプ5を有
した加熱用ローラ(熱ロール)、5aはハロゲンランプ
5内のフィラメントである。
【0003】上記の熱定着装置は、熱ロール定着法の定
着装置であり、トナーに対する熱伝達は熱伝導の原理を
応用している。すなわち、上下のローラ3,4が図の矢
印方向に回転すると、記録紙1が図の矢印方向に搬送さ
れ、記録紙1上のトナー2aがローラ3,4により加熱
溶融し、記録紙1上にトナー2bによる定着画像が形成
される。
【0004】ここで、上記加熱用ローラ4内の加熱源で
あるハロゲンランプ5は記録動作前に点灯し、加熱用ロ
ーラ4を150°〜180℃程度にしておく必要があ
る。この暖機時間は5〜10分程度であり、加熱用ロー
ラ4が定温度になったらその温度を保持するためにハロ
ゲンランプ5のオン(ON)−オフ(OFF)を制御す
るかあるいは電流制御を行う。
【0005】図6はラジアント定着法を用いた従来の熱
定着装置の要部を示す図である。同図中、6はベースヒ
ーター、7はハロゲンランプ5からの輻射エネルギーの
反射及び保護用のフードである。この装置は、トナーへ
の熱伝達に輻射一吸収の原理を用いたものであり、記録
紙1及びトナーに対してハロゲンランプ5からの輻射エ
ネルギーを照射し、トナーがその輻射エネルギーを吸収
して発熱することで、トナーを記録紙1上に溶融定着さ
せるようになっている。
【0006】なおこの例では、上記ハロゲンランプ5に
代えてキセノンランプを使用することもできる。この場
合、図の矢印で示す輻射エネルギーはフィラメントでは
なく放電電極から出ることになる。また、ハロゲンラン
プ5では主として赤外域の熱線吸収による加熱を利用
し、キセノンランプでは主として可視、紫外線域の光吸
収による加熱を利用するが、これらの発光のためには不
図示の高圧回路、コンデンサの充電回路などが必要にな
る。そして、何れの場合でも発光と同時に加熱できるの
で、暖機時間が不要であり、通紙時のみの通電で良い。
またこの場合は、加圧用ローラを設定することができな
い。
【0007】図7はベルト定着法による従来の熱定着装
置の要部を示したものである。同図中、8は熱伝導性の
良いフィルム材で形成されたベルト、9はこのベルト8
を駆動するテンションローラ、10はベルト8に熱を伝
えるヒーターユニットである。
【0008】上記の定着装置も熱伝導の原理を応用した
ものであるが、加熱源としてヒーターユニット10を使
用しており、その発生熱をベルト8を介して記録紙1上
のトナーに伝達し、該トナーを溶融定着させている。こ
の場合、熱容量が小さくてもよく、また暖機時間も短く
て良い。
【0009】また、上記装置の他に、加熱用ローラその
ものを発熱体としたり、ベルト自身を発熱体とし、暖機
時間を短くするようにした定着装置も提案されている。
更に、誘導加熱やレーザー加熱を利用してトナーを溶融
定着することも提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の熱定着装置にあっては、例えば熱ロール定
着法では加熱用ローラが一定温度に達するまでの時間が
長く、暖機時間が長いという問題点があり、また常に加
熱保持のために未使用時においても電力を供給する必要
があり、その割合が装置全体の50〜90%を占めるの
で、消費電力が大きいという問題点があった。
【0011】また、ラジアント定着法では、暖機時間も
短く、未使用時の加熱も必要ないので省エネルギーの点
から有利であるが、定着性に劣るという問題点があっ
た。すなわち、記録紙は熱吸収がないので、トナーの融
着性のむらがあり、またトナーの濃度による融着性のむ
らもあり、更に加圧用ローラがないことによる融着性の
問題がある。そして、殊にハロゲンランプヒーターの場
合は、紙づまり時に発火する危険性があり、安全上の問
題点があり、キセノンランプヒーターの場合は、ノイズ
の発生があり、電源も複雑で、大型で高価なものとな
り、特殊な使用に限られるという問題点があった。
【0012】また、ベルト定着法では、ベルトの耐久性
や定着むらなどから信頼性に欠けるという問題点があ
り、その他、加熱用ローラを発熱体にしたり、電極分割
により記録紙との接触面のみ発熱させたり、ベルトを発
熱体として記録紙との接触面のみ発熱させる方法では、
熱量的に問題があるとともに、回転あるいは移動体への
電力供給手段が複雑になり、同様に信頼性に欠け、実用
化が困難となっている。
【0013】この発明は、上記のような問題点に着目し
てなされたものであり、暖機時間が短く、消費電力が小
さく、また現像剤の定着性が良好で、安全かつ信頼性の
高い熱定着装置を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の熱定着装置
は、内面が反射率の高い物質で形成された筒型の加熱本
体と、この加熱本体の内部に配設された熱源と、この熱
源からの輻射エネルギーを吸収する熱吸収体を外側に有
した加熱用ローラと、この加熱用ローラとともに記録紙
を挟持する加圧用ローラとを備え、前記加熱用ローラの
外側の熱吸収体の表面発熱により記録紙上の現像剤を加
熱定着させるように構成したものである。
【0015】また、上記加熱本体を断面楕円形状に形成
し、その一方の焦点位置に熱源を配設し、他方の焦点位
置に加熱用ローラの外側の熱吸収体の一部が位置するよ
うに構成したものである。
【0016】また、上記熱吸収体をベルト状に形成し、
このベルト状の熱吸収体をテンションローラを用いて回
転させるように構成したものである。
【0017】
【作用】この発明の熱定着装置においては、筒型の加熱
本体の内部に熱源が配置され、この熱源からの輻射エネ
ルギーを加熱用ローラの外側の熱吸収体で受け、その熱
吸収体の表面発熱と加圧用ローラの作用により記録紙上
の現像剤が熱定着される。
【0018】
【実施例】複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子
写真方式を用いた装置のトナーによる形成画像の定着方
式に関しては、熱エネルギーを利用する熱定着の他、機
械的エネルギーを用いる圧力定着、また科学的作用を利
用する溶剤定着などがあるが、一般的には熱エネルギー
による熱定着が広く普及されている。
【0019】通常の熱定着では、定着に必要な温度は1
50°〜180℃程度であるが、電源を投入してからこ
の定着温度に達するまでに5〜10分以上の暖機待ち時
間を必要とする。このため、前述のように必要な時にす
ぐ使用することができず、また暖気後も一定温度を保持
するために常に定着部の通電、加熱を必要とし、電力を
無駄に使用することにもなりかねない。特に、このよう
な装置の使用電力のうち50〜90%はこの定着部で消
費されており、省エネルギーの観点から、また非常な普
及を示すこれらの装置の消費エネルギーによる地球的環
境の観点からも、上記問題解決を図る必要があり、そこ
で各方面において様々な技術開発が進められているが、
まだ有効的な解決策は確立されていない。
【0020】上記問題解決の目的は、使用した時に5秒
以内位の短時間で定着部が立上がり、未使用時には定着
部の加熱による電力消費を必要としないようにすること
であるが、これを実現するために定着性能、コスト、安
全性等が損なわれることは許されない。現在広く使用さ
れている前述の熱ロール定着は、性能面、コスト、安全
性の上では問題は少ないが、上記の課題に対する実現上
の技術的な要因は次のようなことが考えられる。
【0021】すなわち、まず熱ロール(加熱用ローラ)
の熱容量が大きいので、立上がりに時間がかかり、また
熱ロール全体を加熱する方式となっているので、全体の
温度維持のために常時加熱せざるを得ない。加熱の原理
も熱伝導であるので、必要な部分に熱を伝える時間が長
い。また、通常の熱源としてハロゲンランプを使用して
おり、この熱源は3000°Kにも達するが、実質的に
はロール内面から外面に熱伝導するので、熱勾配が遥か
に小さいものとなっており、このことも立上がりを遅く
する要因となっている。
【0022】本発明は、上述の問題点を原理的に解決す
るものであり、実用上の諸問題も含めて工夫したものと
なっている。以下、図面に基づいて本発明の詳細を実施
例により説明する。
【0023】図1は本発明の第1実施例の構成を示す断
面図である。図において、1はトナー画像を定着すべき
記録紙、2aは転写後の定着前のトナー、2bは定着後
のトナー、3は加圧用ローラで、ニップ形成のためにシ
リコンゴム等で被覆されている。5は熱源として設けら
れたハロゲンランプ、11は筒型の加熱本体となる楕円
内面鏡筒で、内面が反射率の高い物質で形成され、かつ
断面楕円形状に形成されており、その一方の焦点位置に
ハロゲンランプ5が配設されている。
【0024】12は上記ハロゲンランプ5からの図の矢
印で示す輻射エネルギーを吸収する熱吸収層(熱吸収
体)12a及び断熱基板12bからなる加熱用ローラ
(熱ロール)で、外側の熱吸収層12aの一部が上記楕
円内面鏡筒11の他方の焦点位置に位置するように設け
られており、加圧用ローラ3とともに記録紙1を挟持
し、熱吸収層12aの表面発熱により記録紙1上の現像
剤であるトナーを加熱定着させるようになっている。1
3は加熱用ローラ12に対して適正に制御された風量の
空気を側面から送り込むエアーパイプである。
【0025】図2は図1の装置を上方から見た斜視図で
ある。図中、14は加圧用ローラ3の回転ギア、15は
加熱用ローラ12の回転ギア、16はエアーパイプ13
に定量の空気を供給するエアーポンプである。
【0026】上記楕円内面鏡筒11とハロゲンランプ5
は、それぞれ別個に作製したものを組み合わせた構成と
なっているが、これらを一つのランプ(電球)として作
製したものを使用することもできる。但し、この一体の
ランプにする場合は、当然内部は封止された状態である
が、加熱用ローラ12に対するところは、窓として輻射
エネルギーの透過性の良い石英等の材料で、そのロール
形状に合わせた形状に作製する必要がある。
【0027】また楕円内面鏡筒11は、アルミニウム,
ステンレス,銅等の材料で楕円筒に形成され、その内面
は光学的反射が効率良く鏡面反射できるように加工され
ている。この楕円筒の形成は、押し出し、引き抜き、し
ぼり、曲げなどどのような加工法でも良く、また内面反
射効率が目的を達すればそのままでも良いが、必要に応
じて内面を機械研磨や化学、電解研磨しても良く、ある
いは蒸着等による鏡面仕上げを行っても良い。
【0028】ハロゲンランプ5は、輻射エネルギーを生
じるものであって所望の輻射熱量が得られるものであれ
ばこれに限定されるものではないが、この熱源は上記楕
円筒の焦点位置に加熱用ローラの熱吸収層12aと対峙
する大きさであって、棒状発熱体として形成されるもの
であり、例えば金属ヒーター、セラミックヒーター、棒
状ランプなどがあるが、容易に作製するには本実施例の
ように長管型のハロゲンランプ5が望ましい。
【0029】加熱用ローラ12は、上記熱源からの輻射
エネルギーを効率良く吸収する熱吸収層12aで被覆さ
れた断熱基板12bから構成されるが、熱吸収層12a
は吸収した輻射エネルギーを相当量の熱量に変換するの
で、吸収能の良い黒色体材料を用いたり、構造を選定す
る必要がある。また、定着時にロール表面に対するトナ
ーの付着(オフセット)がないような表面性、紙送りに
対してしわなどが生じないような適度な摩擦性、加圧用
ローラ3との圧力に対する変形性や、当然のことながら
耐熱性など、使用に際して信頼性の高いものでなければ
ならない。
【0030】このような観点から、加熱用ローラ12の
熱吸収層12aの使用材料として黒色ドライルーブがあ
り、これは弗素樹脂やエポキシ系樹脂に黒色顔料を混練
して焼付塗布したものであるが、上記目的に適合するも
のであれば、これに限定されるものではない。また、こ
の熱吸収層12aの厚みは、輻射エネルギー量、吸収能
及び外部へ飛散してロスとなる熱量など全体的な面を考
慮した熱容量から決定されるべきものであるが、0.2
〜5mmの範囲が適当である。
【0031】また、加熱用ローラ12の断熱基板12b
は、上記熱吸収層12aの支持体であるとともに、加圧
用ローラ3による繰り返しニップ圧力に耐えられる材質
が必要であり、同時に熱吸収層12aの吸収熱を逃さな
いような断熱材質が必要である。このような材質として
は、酸化物、硼化物、炭化物、窒化物等のセラミックや
合金が適材であるが、物質設計の範囲内でのプラスチッ
クスやゴムなども有効である。また図示しないが、この
断熱基板12bが所期の目的機能を果たすように設計
し、その中心芯金として金属、合金を組み合わせること
も可能である。
【0032】エアーパイプ13は、冷却用として設けら
れたものであり、エアーポンプ16より送られた空気を
加熱用ローラ12に吹き付けるようになっている。これ
は、定着温度を一定に制御し、過熱を防止するためであ
り、適宜設けられた温度検知器からの検知信号に基づい
て風量の調整ができるように構成されている。但し、あ
らかじめ加熱量、デュエルスピードが設定されていれ
ば、必ずしも必要となるものではない。
【0033】また、上記加圧用ローラ3及び加熱用ロー
ラ12は、駆動モータ等の駆動源と連動し、所定の紙送
り速度で回転可能に構成されている。そして、図では各
機能軸、つまりハロゲンランプ5のランプ軸、楕円内面
鏡筒11の楕円筒軸、加熱用ローラ12のロール中心軸
及び加圧用ローラ3のロール中心軸が直線になるように
示されているが、これは必ずしも一致させる必要はな
く、加圧定着部の位置を加熱部に近づけたり、あるいは
遠ざけるように配置し、熱的な特性を考慮して機械的な
配置位置を自由に選択できることは当然である。また楕
円内面鏡筒11やハロゲンランプ5の配置等も、完全な
幾何学的な厳密さを要求されるものではなく、それらの
一般的な特質が性能の面で充分作用するように変えるこ
とも自由である。
【0034】上記のように構成された熱定着装置におい
ては、不図示の感光ドラム等によりトナーの転写された
記録紙1が搬送され始めると同時に、ハロゲンランプ5
が点灯し、加圧用ローラ3及び加熱用ローラ12が回転
する。そして、ハロゲンランプ5からの輻射エネルギー
が、該ハロゲンランプ5と対峙する加熱用ローラ12の
外側の部分的な熱吸収層12aに焦熱吸収され、熱吸収
層12aが直ちに熱容量に応じて温度上昇する。この
時、断熱基板12bへの熱の逃げや表面よりの再輻射、
あるいは対流による損失を考慮しても熱定着に必要な温
度(160°〜200℃)が容易に保持され、装置のス
タート直後であって5秒以内の短時間で所望の定着を行
うことができる。
【0035】上記のスタート直後短時間で定着温度が得
られる最大の理由は、熱源であるハロゲンランプ5の輻
射エネルギーの指向性空間伝達装置として上述の楕円内
面鏡筒11を使用しているためであり、熱伝導によら
ず、輻射→吸収→発熱という光速度での応答性を利用す
ることにより、すばやい立上がりを可能にしている。ま
た、これらの発熱作用は表面からの現象であり、従来の
背面加熱→熱伝導→表面温度上昇という遅いプロセスの
加熱とは本質的な差がある。
【0036】上記背面加熱では、機械的強度の上から所
定のロール厚みを必要とすることと、熱伝導の面ではロ
ール厚みを薄くしなければならないこととの矛盾を生じ
るが、本実施例の場合は上記のように表面加熱であるの
で、そのような矛盾はなく、むしろ熱吸収層12aの背
面に充分な厚さの断熱基板12bを設けることができ
る。したがって、実質的な熱容量を必要に応じて極めて
小さくすることができる。
【0037】また、本実施例においては加熱用ローラ1
2全体の加熱が必要でなく、例えば同一時点で全体の1
/2以下の部分発熱でも良く、このため、温度上昇速度
を速くし、電気エネルギーの消費量を小さくすることも
できる。更に、ハロゲンランプ5の温度そのものを加熱
温度として利用しており、通常のフィラメント温度30
00℃をそのまま楕円焦点の関係で空間利用して表面加
熱を実現しているので、ハロゲンランプ5の立上がりと
同時進行で熱吸収層12aの温度が上昇する。このこと
は、背面加熱と比べて同様の熱源(ランプ)を使用して
も、数十倍の効率が得られことである。つまり、数十倍
の熱勾配がとれることと同一であり、立上がり速度を迅
速にすることが可能となる。
【0038】また、本実施例の加熱用ローラ12は、断
熱基板12bを有しているとはいえ、連続使用あるいは
間欠使用や中断等でロールのベース温度が変化してくる
が、これらに対しては適宜ベース温度検知器を設け、そ
の検知温度に応じてランプ電圧等を制御することによ
り、設定温度を安定化させることができる。
【0039】このように、楕円内面鏡筒11を使用し、
ハロゲンランプ5からの輻射エネルギーを加熱用ローラ
12の外側の熱吸収層12aに効率良く吸収させるよう
にしているので、温度上昇の立上がりが早く、暖機時間
が短くてすみ、消費電力も小さくなる。また、トナーの
定着性も良好で、安全かつ信頼性が高いものとなる。
【0040】ここで、前述したように動作立上がり速度
の早い方法としてラジアント定着法があるが、この方法
では加圧用ローラ3を使用できないので、定着性など種
々の問題がある。本実施例における加熱方法もラジアン
ト法の応用であるが、本実施例では加熱用ローラ12の
加熱手段がそうであって、定着は加圧用ローラ3を用い
た加圧熱定着を採用しており、上記の問題はない。つま
り、ラジアント法における定着性、安全性や、電源回路
の構成及びノイズの発生などに対する問題発生は全くな
く、加圧熱定着の特性をそのまま生かすことができる。
【0041】また、従来技術の問題解決策として、熱ロ
ールそのものを発熱体にしたり、あるいはその表面を発
熱体として、電気的エネルギーの供給により全体の発熱
あるいは部分発熱を実現することが提案されてるが、こ
れらの方式には現実的な面で障害がある。
【0042】すなわち、回転体、移動体に対する電気接
続が必要となり、部分発熱の場合はこれが更に複雑とな
り、コストが上昇するばかりでなく、定着に対する物性
的な要求と電気的特性の両方を発熱体が満足する必要が
あり、信頼性の上かも充分なものが得られないのが現
実である。また、仮にそのようなものが存在したとして
も、上述のランプ温度と等しい発熱を空気中で瞬時に得
られるようにすることはできない。
【0043】本実施例では、加熱そのものが空間を通じ
て行われるので、固定されたハロゲンランプ5に対する
電気接続でよく、この点は従来と変わりがない。また、
加熱性、信頼性についても、電気的特性について考慮す
る必要がなく、従来と同様な定着物性の中からの選択の
自由度が極めて広く、コスト的な問題もない。
【0044】図3はこの発明の第2実施例の構成を示す
断面図であり、図1と同一符号は同一構成部分を示して
いる。同図中、17は加熱用ローラで、断熱基板17a
の外側に熱吸収体であるシームレスベルト18を有した
構成となっており、そのシームレスベルト18の一部が
楕円内面鏡筒11のハロゲンランプ5と反対側の焦点位
置に位置するようになっている。19はシームレスベル
ト18を回転させるテンションローラである。
【0045】上記の装置は、図1の熱吸収層12aをシ
ームレスベルト18に置き換えたものであり、このよう
なベルト状の熱吸収体を使用しても前述の実施例と同等
の作用効果が得られるとともに、この場合は熱吸収体の
破損に対してシームレスベルト18の交換だけで済むと
いう利点がある。
【0046】図4はこの発明の第3実施例を示したもの
である。この実施例も上記の実施例と同様熱吸収体とし
てシームレスベルト18を用いたものであるが、このシ
ームレスベルト18を外側に持つことになる加熱用ロー
ラ20は、単に輻射に対して透過性を有するものであっ
て、例えば石英ガラス棒や他の管材で形成されている。
また、この加熱用ローラ20は回転可能に構成され、シ
ームレスベルト18、加圧用ローラ3及び記録紙1と同
一の速度で回転するようになっている。
【0047】上記のように構成された装置は、上述の各
実施例と同様、楕円内面鏡筒11の一方の焦点位置にハ
ロゲンランプ5、他方の焦点位置にシームレスベルト1
8の一部がそれぞれ位置するようにしてあり、そのシー
ムレスベルト18の焦点位置が定着部になっている。そ
して、輻射→発熱→定着のプロセスが同時に行われ、前
述の各実施例より更に効率の良い熱定着が行われる。
【0048】なお、上記の加熱用ローラ20は回転可能
としているが、シームレスベルト18との接触性に問題
がないように固定し、単なる透過窓にして加圧用ローラ
3の受けとしても良い。この場合は、円筒状である必要
はなく、例えば加圧受け面を凸状にしたレンズ形状のも
のでも良い。
【0049】図8はこの発明の第4実施例の構成を示す
断面図であり、図1と同一符号は同一構成部分を示して
いる。同図中、21は外側に熱吸収層(熱吸収体)21
aを有した加熱用ローラで、熱吸収層21aの内側は透
光性断熱基板21bとなっており、その内部にハロゲン
ランプ5を内蔵した楕円内面鏡筒11が配置されてい
る。
【0050】上記の装置は、加熱用ローラ21の外側の
熱吸収層21aが該加熱用ローラ21の内部に配置され
た楕円内面鏡筒11内のハロゲンランプ5によって部分
加熱されるようにしたものであり、このような構成とし
ても上述の各実施例と同様の作用効果が得られる。
【0051】なお、熱吸収層21aの内側の断熱基板2
1bは、断熱性があり、かつハロゲンランプ5からの輻
射エネルギーの透過性能が高いことが必要であり、ガラ
スや耐熱性を有した透過性プラスチックなどが使用され
る。また図では、熱吸収層21aの加熱部分は加圧用ロ
ーラ3との接触部となっているが、所望の加熱温度が加
圧部でとれるようにして、他の位置を加熱するようにし
てもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、内面
が反射率の高い筒型の加熱本体を設け、この加熱本体の
内部に熱源を配置するとともに、その熱源からの輻射エ
ネルギーを加熱用ローラ外側の熱吸収体で受けるように
し、この熱吸収体の表面発熱と加圧用ローラの作用によ
り記録紙上の現像剤を熱定着させるようにしたため、暖
機時間が短くなり、消費電力が小さく、また現像剤の定
着性が良好で、安全かつ信頼性が高いという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の構成を示す断面図
【図2】 図1の装置を上方から見た斜視図
【図3】 この発明の第2実施例の構成を示す断面図
【図4】 この発明の第3実施例の構成を示す断面図
【図5】 熱ロール定着法の従来装置の構成を示す断面
【図6】 ラジアント定着法の従来装置の構成を示す断
面図
【図7】 ベルト定着法の従来装置の構成を示す断面図
【図8】 この発明の第4実施例の構成を示す断面図
【符号の説明】 1 記録紙2a トナー(現像剤) 2b トナー(現像剤) 3 加圧用ローラ 5 ハロゲンランプ(熱源) 11 楕円内面鏡筒(加熱本体) 12 加熱用ローラ 12a 熱吸収層(熱吸収体) 12b 断熱基板 13 エアーパイプ 17 加熱用ローラ 18 シームレスベルト 19 テンションローラ 20 加熱用ローラ21 加熱用ローラ 21a 熱吸収層(熱吸収体) 21b 透光性断熱基板
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面が反射率の高い物質で形成された筒
    型の加熱本体と、この加熱本体の内部に配設された熱源
    と、この熱源からの輻射エネルギーを吸収する熱吸収体
    を外側に有した加熱用ローラと、この加熱用ローラとと
    もに記録紙を挟持する加圧用ローラとを備え、前記加熱
    用ローラの外側の熱吸収体の表面発熱により記録紙上の
    現像剤を加熱定着させることを特徴とする熱定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱本体を断面楕円形状に形成し、その
    一方の焦点位置に熱源を配設し、他方の焦点位置に加熱
    用ローラの外側の熱吸収体の一部が位置するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の熱定着装置。
  3. 【請求項3】 熱吸収体をベルト状に形成し、このベル
    ト状の熱吸収体をテンションローラを用いて回転させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の熱
    定着装置。
JP29978693A 1993-11-30 1993-11-30 熱定着装置 Withdrawn JPH07152271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29978693A JPH07152271A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 熱定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29978693A JPH07152271A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 熱定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07152271A true JPH07152271A (ja) 1995-06-16

Family

ID=17876930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29978693A Withdrawn JPH07152271A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 熱定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07152271A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370197B1 (ko) * 1999-06-16 2003-01-29 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 인쇄기
US6649874B2 (en) * 2002-02-22 2003-11-18 Hewlett-Packard Development Company L.P. System and method for utilizing a user non-perceivable light source in a machine
JP2005349654A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Noritsu Koki Co Ltd ラミネート装置及びラミネート方法
KR100818325B1 (ko) * 2008-02-04 2008-04-01 (주)청우엔지니어링 건축물의 프레임타입 조가선 연결구조
US7412196B2 (en) * 2005-08-16 2008-08-12 Lite-On Technology Corporation Fuser with a substantially u-shaped reflective hood for a laser printer
JP2011137931A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Brother Industries Ltd 定着装置
CN102317872A (zh) * 2009-02-10 2012-01-11 奥西-技术有限公司 用于将记录材料定影在介质上的方法和装置
US9008561B2 (en) 2012-03-27 2015-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370197B1 (ko) * 1999-06-16 2003-01-29 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 인쇄기
US6649874B2 (en) * 2002-02-22 2003-11-18 Hewlett-Packard Development Company L.P. System and method for utilizing a user non-perceivable light source in a machine
JP2005349654A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Noritsu Koki Co Ltd ラミネート装置及びラミネート方法
JP4636308B2 (ja) * 2004-06-09 2011-02-23 ノーリツ鋼機株式会社 ラミネート装置及びラミネート方法
US7412196B2 (en) * 2005-08-16 2008-08-12 Lite-On Technology Corporation Fuser with a substantially u-shaped reflective hood for a laser printer
KR100818325B1 (ko) * 2008-02-04 2008-04-01 (주)청우엔지니어링 건축물의 프레임타입 조가선 연결구조
CN102317872A (zh) * 2009-02-10 2012-01-11 奥西-技术有限公司 用于将记录材料定影在介质上的方法和装置
CN102317872B (zh) * 2009-02-10 2015-05-06 奥西-技术有限公司 用于将记录材料定影在介质上的方法和装置
EP2396706B1 (en) * 2009-02-10 2019-04-17 OCE-Technologies B.V. Method and apparatus for fusing a recording material on a medium
JP2011137931A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Brother Industries Ltd 定着装置
US8452218B2 (en) 2009-12-28 2013-05-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device
US9008561B2 (en) 2012-03-27 2015-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9046832B2 (en) Fixing device having heat shielding device and image forming apparatus incorporating same
US4435069A (en) Fixing apparatus for electrophotography
US7076198B2 (en) Fixing device of an image forming apparatus having a heat transfer unit
US5602635A (en) Rapid wake up fuser
US20160246228A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2008033240A (ja) 画像定着装置と画像形成装置
US6841758B2 (en) System and method for utilizing a user non-perceivable light source in a machine
US5974294A (en) Fixing device having infrared transparent member
JP2003186329A (ja) 定着器アセンブリおよび加熱定着器
JP2001075416A (ja) 画像形成装置
JPH07152271A (ja) 熱定着装置
JPH09114307A (ja) 定着装置
JP3153732B2 (ja) 外部・内部併用加熱型定着装置
JPH10319761A (ja) 定着装置
JP2002031974A (ja) 画像形成装置
JPH06258975A (ja) 熱定着ローラ
JPS63281181A (ja) 定着装置
JPH07121041A (ja) 画像形成装置
JP3993985B2 (ja) ヒータ、加熱ローラ、定着装置及び画像形成装置
JPH0954510A (ja) 熱定着ローラ装置
JPH08272251A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP3111799B2 (ja) 加熱定着装置
JPH0635354A (ja) 定着装置
JP2004170692A (ja) 画像形成装置及び熱源
JP2009276418A (ja) 像加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130