JPH07150034A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07150034A JPH07150034A JP30259093A JP30259093A JPH07150034A JP H07150034 A JPH07150034 A JP H07150034A JP 30259093 A JP30259093 A JP 30259093A JP 30259093 A JP30259093 A JP 30259093A JP H07150034 A JPH07150034 A JP H07150034A
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- JP
- Japan
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- weight
- polyamide
- resin
- ethylene
- polypropylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光沢に優れ、フローマークなどの外観が良好
なポリアミド樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)ポリアミド 39〜80重量%、
(B)ポリプロピレン 19〜60重量%および(C)
変性ポリオレフィン樹脂 1〜40重量%からなる混合
物[ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%]
100重量部に対して、(D)フェノール系樹脂 0.
1〜35重量部を配合する。また、(E)充填剤 1〜
200重量部をさらに配合する。
なポリアミド樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)ポリアミド 39〜80重量%、
(B)ポリプロピレン 19〜60重量%および(C)
変性ポリオレフィン樹脂 1〜40重量%からなる混合
物[ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%]
100重量部に対して、(D)フェノール系樹脂 0.
1〜35重量部を配合する。また、(E)充填剤 1〜
200重量部をさらに配合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光沢に優れ、フローマ
ークなどの外観が良好なポリアミド樹脂組成物に関す
る。
ークなどの外観が良好なポリアミド樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリアミド樹脂の欠点である高吸
水性、あるいはこれに伴う寸法変化や機械的強度の低下
を改良する方法として、ポリアミド樹脂にオレフィン重
合体および不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフ
トした変性オレフィン重合体を溶融混練する方法が数多
く提案されている(例えば、特公昭42-12546号公報、特
公昭45-30945号公報、特公昭50- 7636号公報など)。か
かる樹脂組成物の一部は、自動車部品、電機器具、機械
部品などの分野で実用化されている。
水性、あるいはこれに伴う寸法変化や機械的強度の低下
を改良する方法として、ポリアミド樹脂にオレフィン重
合体および不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフ
トした変性オレフィン重合体を溶融混練する方法が数多
く提案されている(例えば、特公昭42-12546号公報、特
公昭45-30945号公報、特公昭50- 7636号公報など)。か
かる樹脂組成物の一部は、自動車部品、電機器具、機械
部品などの分野で実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記組
成物は、成形加工時、ゲート付近にフローマークが発生
したり、特にガラス繊維などを充填した繊維強化品では
成形品表面に肌荒れが発生するなどの外観不良となるこ
とがしばしばあった。本発明はかかる状況に鑑みてなさ
れたものであり、光沢に優れ、フローマークなどの外観
が良好なポリアミド樹脂組成物を提供することを目的と
する。
成物は、成形加工時、ゲート付近にフローマークが発生
したり、特にガラス繊維などを充填した繊維強化品では
成形品表面に肌荒れが発生するなどの外観不良となるこ
とがしばしばあった。本発明はかかる状況に鑑みてなさ
れたものであり、光沢に優れ、フローマークなどの外観
が良好なポリアミド樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、フェノール系樹脂を配合することにより
上記目的を達成しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
を重ねた結果、フェノール系樹脂を配合することにより
上記目的を達成しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は(A)ポリアミド 3
9〜80重量%、(B)ポリプロピレン 19〜60重
量%および(C)変性ポリオレフィン樹脂 1〜40重
量%からなる混合物[ただし、(A)+(B)+(C)
=100重量%]100重量部に対して、(D)フェノ
ール系樹脂 0.1〜35重量部を配合したポリアミド
樹脂組成物を提供するものである。以下、本発明を具体
的に説明する。
9〜80重量%、(B)ポリプロピレン 19〜60重
量%および(C)変性ポリオレフィン樹脂 1〜40重
量%からなる混合物[ただし、(A)+(B)+(C)
=100重量%]100重量部に対して、(D)フェノ
ール系樹脂 0.1〜35重量部を配合したポリアミド
樹脂組成物を提供するものである。以下、本発明を具体
的に説明する。
【0006】本発明に用いる(A)ポリアミドは、酸ア
ミド結合(−CONH−)を繰り返し単位にもつ高分子化合
物であり、通称ナイロンといわれるものである。具体的
には、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12などの
ポリラクタム類;ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン612、ナイロン46などのジカルボン酸とジアミ
ンとから得られるポリアミド類;ナイロン6・66、ナ
イロン6・10、ナイロン6・66・610などの共重
合ポリアミド類;ナイロン6・6Tなどの芳香族ジカル
ボン酸とメタキシレンジアミンあるいは脂環族ジアミン
から得られる半芳香族ポリアミド類;ポリエステルアミ
ド、ポリエーテルアミドおよびポリエステルエーテルア
ミドなどが挙げられる。これらのポリアミド樹脂を単独
で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。これ
らのうち、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6・6
6およびこれらの混合物が好ましい。
ミド結合(−CONH−)を繰り返し単位にもつ高分子化合
物であり、通称ナイロンといわれるものである。具体的
には、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12などの
ポリラクタム類;ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン612、ナイロン46などのジカルボン酸とジアミ
ンとから得られるポリアミド類;ナイロン6・66、ナ
イロン6・10、ナイロン6・66・610などの共重
合ポリアミド類;ナイロン6・6Tなどの芳香族ジカル
ボン酸とメタキシレンジアミンあるいは脂環族ジアミン
から得られる半芳香族ポリアミド類;ポリエステルアミ
ド、ポリエーテルアミドおよびポリエステルエーテルア
ミドなどが挙げられる。これらのポリアミド樹脂を単独
で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。これ
らのうち、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6・6
6およびこれらの混合物が好ましい。
【0007】また、本発明に用いる(B)ポリプロピレ
ンとしては、プロピレン単独重合体およびプロピレンと
α−オレフィンとの共重合体が挙げられる。α−オレフ
ィンとしてはエチレン、ブテン−1などが挙げられ、該
α−オレフィンとプロピレンとをブロックまたはランダ
ム重合して得られる。α−オレフィンの共重合割合は、
多くとも10重量%であり、好ましくは5重量%以下で
ある。これらのポリプロピレン樹脂は単独でも2種以上
を併用してもよい。ポリプロピレン樹脂のMFR(JI
S K6758に準拠して測定)は、通常0.1〜10
0g/10分であり、特に1〜50g/10分が好適で
ある。
ンとしては、プロピレン単独重合体およびプロピレンと
α−オレフィンとの共重合体が挙げられる。α−オレフ
ィンとしてはエチレン、ブテン−1などが挙げられ、該
α−オレフィンとプロピレンとをブロックまたはランダ
ム重合して得られる。α−オレフィンの共重合割合は、
多くとも10重量%であり、好ましくは5重量%以下で
ある。これらのポリプロピレン樹脂は単独でも2種以上
を併用してもよい。ポリプロピレン樹脂のMFR(JI
S K6758に準拠して測定)は、通常0.1〜10
0g/10分であり、特に1〜50g/10分が好適で
ある。
【0008】また、本発明に用いる(C)変性ポリフィ
ン樹脂としては、カルボン酸基(酢酸基、アクリル酸
基、メタクリル酸基、フマル酸基、イタコン酸基な
ど)、カルボン酸金属塩基(ナトリウム塩、カルシウム
塩基、マグネシウム塩基、亜鉛塩など)、カルボン酸エ
ステル基(メチルエステル基、エチルエステル基、プロ
ピルエステル基、ブチルエステル基、ビニルエステル基
など)、酸無水物基(無水マレイン酸基など)およびエ
ポキシ基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する
ポリオレフィンである。ポリオレフィンとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレ
ン−ヘキセン共重合体、さらにはこれらに少量のジエン
を含む共重合体などを挙げることができる。
ン樹脂としては、カルボン酸基(酢酸基、アクリル酸
基、メタクリル酸基、フマル酸基、イタコン酸基な
ど)、カルボン酸金属塩基(ナトリウム塩、カルシウム
塩基、マグネシウム塩基、亜鉛塩など)、カルボン酸エ
ステル基(メチルエステル基、エチルエステル基、プロ
ピルエステル基、ブチルエステル基、ビニルエステル基
など)、酸無水物基(無水マレイン酸基など)およびエ
ポキシ基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する
ポリオレフィンである。ポリオレフィンとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレ
ン−ヘキセン共重合体、さらにはこれらに少量のジエン
を含む共重合体などを挙げることができる。
【0009】該変性ポリオレフィン樹脂の具体例として
は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−フマル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸−メタクリル酸亜鉛共重合体、エチレ
ン−アクリル酸−メタクリル酸ナトリウム共重合体、エ
チレン−アクリル酸イソブチル−メタクリル酸−メタク
リル酸亜鉛共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル−
メタクリル酸−メタクリル酸マグネシウム共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸グリシジル
共重合体、無水マレイン酸グラフトポリエチレン、アク
リル酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフト
ポリプロピレン、無水マレイン酸グラフトエチレン−プ
ロピレン共重合体、アクリル酸グラフトエチレン−1−
ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン−イタコン酸
共重合体、エチレン−プロピレン−エンドビシクロ
[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−無水ジカルボ
ン酸共重合体、エチレン−プロピレン−メタクリル酸グ
ラフトグリシジル共重合体、無水マレイン酸グラフトエ
チレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエン共重合体、
フマル酸グラフトエチレン−プロピレン−ジシクロペン
タジエン共重合体、マレイン酸グラフト−エチレン−プ
ロピレン−ノルボルナジエン共重合体およびアクリル酸
グラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体などであり、こ
れらの1種でもよく、また2種以上を併用することもで
きる。
は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−フマル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸−メタクリル酸亜鉛共重合体、エチレ
ン−アクリル酸−メタクリル酸ナトリウム共重合体、エ
チレン−アクリル酸イソブチル−メタクリル酸−メタク
リル酸亜鉛共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル−
メタクリル酸−メタクリル酸マグネシウム共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸グリシジル
共重合体、無水マレイン酸グラフトポリエチレン、アク
リル酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフト
ポリプロピレン、無水マレイン酸グラフトエチレン−プ
ロピレン共重合体、アクリル酸グラフトエチレン−1−
ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン−イタコン酸
共重合体、エチレン−プロピレン−エンドビシクロ
[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−無水ジカルボ
ン酸共重合体、エチレン−プロピレン−メタクリル酸グ
ラフトグリシジル共重合体、無水マレイン酸グラフトエ
チレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエン共重合体、
フマル酸グラフトエチレン−プロピレン−ジシクロペン
タジエン共重合体、マレイン酸グラフト−エチレン−プ
ロピレン−ノルボルナジエン共重合体およびアクリル酸
グラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体などであり、こ
れらの1種でもよく、また2種以上を併用することもで
きる。
【0010】上記ポリオレフィン樹脂は公知の方法、例
えば特公昭39-6810 号公報、特公昭46-27527号公報、特
公昭50-2630 号公報、特公昭52-43677号公報、特公昭53
-5716 号公報、特公昭53-19037号公報、特公昭53-41173
号公報、特公昭56-9925 号公報などに示された方法で製
造することができる。
えば特公昭39-6810 号公報、特公昭46-27527号公報、特
公昭50-2630 号公報、特公昭52-43677号公報、特公昭53
-5716 号公報、特公昭53-19037号公報、特公昭53-41173
号公報、特公昭56-9925 号公報などに示された方法で製
造することができる。
【0011】なお、エチレン系アイオノマーについて
は、一般に”サーリン”、”ハイミラン”、”コーポレ
ン”なる商品名で市販されている各種グレードを用いる
ことができる。また、変性ポリオレフィン樹脂の重合度
は特に制限はないが、通常メルトフローレートが0.0
1〜100g/10分のものが用いられる。
は、一般に”サーリン”、”ハイミラン”、”コーポレ
ン”なる商品名で市販されている各種グレードを用いる
ことができる。また、変性ポリオレフィン樹脂の重合度
は特に制限はないが、通常メルトフローレートが0.0
1〜100g/10分のものが用いられる。
【0012】さらに、本発明に用いる(D)フェノール
系樹脂は、フェノール類を主成分とする熱硬化性樹脂で
あり、具体的にはフェノール樹脂、フェノール・フルフ
ラール樹脂などが挙げられる。これらの樹脂のうちフェ
ノール樹脂が好ましく、特にノボラック樹脂が好適であ
る。フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒド類と
の反応によって得られる熱硬化性樹脂である。フェノー
ル類としてはフェノール、クレゾール、アルキルフェノ
ールなどが挙げられる。該樹脂の数平均分子量は、通常
300〜4000であり、好ましくは400〜3000
である。該フェノール系樹脂のなかでは酸を触媒として
得られるノボラック型が好ましい。
系樹脂は、フェノール類を主成分とする熱硬化性樹脂で
あり、具体的にはフェノール樹脂、フェノール・フルフ
ラール樹脂などが挙げられる。これらの樹脂のうちフェ
ノール樹脂が好ましく、特にノボラック樹脂が好適であ
る。フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒド類と
の反応によって得られる熱硬化性樹脂である。フェノー
ル類としてはフェノール、クレゾール、アルキルフェノ
ールなどが挙げられる。該樹脂の数平均分子量は、通常
300〜4000であり、好ましくは400〜3000
である。該フェノール系樹脂のなかでは酸を触媒として
得られるノボラック型が好ましい。
【0013】また、本発明に用いる(E)充填剤として
は、例えば酸化鉄、アルミナ、酸化マグネシウム、亜鉛
華などの金属酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、酸化錫水和物、酸化ジルコニウム水和物などの水和
金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの
金属炭酸塩;タルク、クレー、ベントナイト、アタパル
ジャイトなどの金属珪酸塩;ほう酸バリウム、ほう酸亜
鉛などの金属ほう酸塩;りん酸アルミニウム、トリポリ
リン酸ナトリウムなどの金属りん酸塩など挙げることが
できる。
は、例えば酸化鉄、アルミナ、酸化マグネシウム、亜鉛
華などの金属酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、酸化錫水和物、酸化ジルコニウム水和物などの水和
金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの
金属炭酸塩;タルク、クレー、ベントナイト、アタパル
ジャイトなどの金属珪酸塩;ほう酸バリウム、ほう酸亜
鉛などの金属ほう酸塩;りん酸アルミニウム、トリポリ
リン酸ナトリウムなどの金属りん酸塩など挙げることが
できる。
【0014】また、繊維状のものとしては、ガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維、セラミックス繊維、ウォラ
スドナイト、炭化けい素繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、超高弾性ポリエチレン繊維などを挙げることができ
る。その他ガラスビーズ、ガラスバルーン、シラスバル
ーンなどの球状物、ガラス粉末、ガラスフレーク、マイ
カなどが挙げられる。これらの充填剤は単独でもよく、
2種以上を混合して用いてもよい。
維、チタン酸カリウム繊維、セラミックス繊維、ウォラ
スドナイト、炭化けい素繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、超高弾性ポリエチレン繊維などを挙げることができ
る。その他ガラスビーズ、ガラスバルーン、シラスバル
ーンなどの球状物、ガラス粉末、ガラスフレーク、マイ
カなどが挙げられる。これらの充填剤は単独でもよく、
2種以上を混合して用いてもよい。
【0015】以上の各成分のうち、(A)、(B)およ
び(C)成分の合計量に占める(A)成分の割合は39
〜80重量%、好ましくは45〜80重量%である。
(A)成分の割合が39重量%未満では耐熱性が低下す
る。一方、80重量%を超えると耐ハロゲン化金属性が
低下する。また、(B)成分の割合は19〜60重量
%、好ましくは20〜50重量%である。(B)成分の
割合が19重量%未満では耐ハロゲン化金属性が低下す
る。一方、60重量%を超えると耐熱性が低下する。ま
た、(C)成分の割合は1〜40重量%、好ましくは3
〜30重量%である。(C)成分の割合が1重量%未満
では相溶性が低下して均一な組成物が得られない。一
方、40重量%を超えると耐熱性が低下する。
び(C)成分の合計量に占める(A)成分の割合は39
〜80重量%、好ましくは45〜80重量%である。
(A)成分の割合が39重量%未満では耐熱性が低下す
る。一方、80重量%を超えると耐ハロゲン化金属性が
低下する。また、(B)成分の割合は19〜60重量
%、好ましくは20〜50重量%である。(B)成分の
割合が19重量%未満では耐ハロゲン化金属性が低下す
る。一方、60重量%を超えると耐熱性が低下する。ま
た、(C)成分の割合は1〜40重量%、好ましくは3
〜30重量%である。(C)成分の割合が1重量%未満
では相溶性が低下して均一な組成物が得られない。一
方、40重量%を超えると耐熱性が低下する。
【0016】また、(A)、(B)および(C)成分の
合計量100重量部に対する(D)成分の配合量は0.
1〜35重量部であり、1〜20重量部が好ましく、特
に5〜10重量部が好適である。(D)成分が0.1重
量部未満では外観が悪化する。一方、35重量部を超え
ると衝撃強度が低下し好ましくない。
合計量100重量部に対する(D)成分の配合量は0.
1〜35重量部であり、1〜20重量部が好ましく、特
に5〜10重量部が好適である。(D)成分が0.1重
量部未満では外観が悪化する。一方、35重量部を超え
ると衝撃強度が低下し好ましくない。
【0017】さらに、(A)、(B)および(C)成分
の合計量100重量部に対する(E)成分の配合量は1
〜200重量部であり、好ましくは5〜100重量部で
ある。(E)成分が1重量部未満では機械的強度の改良
効果が発現しない。一方、200重量部を超えても改良
効果は飽和状態となるばかりでなく、むしろ諸物性を低
下させるおそれがあり好ましくない。
の合計量100重量部に対する(E)成分の配合量は1
〜200重量部であり、好ましくは5〜100重量部で
ある。(E)成分が1重量部未満では機械的強度の改良
効果が発現しない。一方、200重量部を超えても改良
効果は飽和状態となるばかりでなく、むしろ諸物性を低
下させるおそれがあり好ましくない。
【0018】本発明の組成物を得るには、上記各成分を
公知の方法、例えばオープンロール、バンバリーミキサ
ー、ニーダー、押出機などを使用して混練する方法を適
宜利用すればよい。溶融混練時の温度は、成分、配合量
に応じて適宜選定すればよく、通常180〜350℃で
あり、好ましくは200〜300℃である。
公知の方法、例えばオープンロール、バンバリーミキサ
ー、ニーダー、押出機などを使用して混練する方法を適
宜利用すればよい。溶融混練時の温度は、成分、配合量
に応じて適宜選定すればよく、通常180〜350℃で
あり、好ましくは200〜300℃である。
【0019】また、本発明の樹脂組成物には、必要に応
じて各種の添加剤、例えば染料、顔料、核剤、可塑剤、
滑剤、離型剤、カップリング剤、発泡剤、耐熱剤、耐候
剤、難燃剤、帯電防止剤、摺動剤などを適量配合しても
よい。本発明の樹脂組成物は、射出成形、押出成形、圧
縮成形、トランスファー成形などの公知の方法により成
形することができる。
じて各種の添加剤、例えば染料、顔料、核剤、可塑剤、
滑剤、離型剤、カップリング剤、発泡剤、耐熱剤、耐候
剤、難燃剤、帯電防止剤、摺動剤などを適量配合しても
よい。本発明の樹脂組成物は、射出成形、押出成形、圧
縮成形、トランスファー成形などの公知の方法により成
形することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、アイゾット衝撃強度はASTM D25
6Aに準拠し、ノッチ付き、23℃で測定した。光沢は
ASTM D256Aに準拠し、入射角60°で測定し
た。フローマークはゲート付近のフローマークの有無を
目視で観察し、フローマークが認められないものを○、
発生するものを×で示した。
明する。なお、アイゾット衝撃強度はASTM D25
6Aに準拠し、ノッチ付き、23℃で測定した。光沢は
ASTM D256Aに準拠し、入射角60°で測定し
た。フローマークはゲート付近のフローマークの有無を
目視で観察し、フローマークが認められないものを○、
発生するものを×で示した。
【0021】また、ポリアミドとして、ポリアミド66
(昭和電工社製、テクニールA216)(以下「PA6
6」という)およびポリアミド6(昭和電工社製、テク
ニールC216)(以下「PA6」という)およびポリ
アミド66−6(昭和電工社製、テクニールB216)
(以下「PA66−6」という)を用いた。
(昭和電工社製、テクニールA216)(以下「PA6
6」という)およびポリアミド6(昭和電工社製、テク
ニールC216)(以下「PA6」という)およびポリ
アミド66−6(昭和電工社製、テクニールB216)
(以下「PA66−6」という)を用いた。
【0022】ポリプロピレンとして、MFR(JIS
K6758に準拠)が15g/10分であるプロピレン
単独重合体(以下「PP1」という)およびMFRが3
0g/10分であるプロピレンブロック共重合体(以下
「PP2」という)を用いた。変性ポリオレフィン樹脂
として、MFRが18g/10分であるポリプロピレン
に無水マレイン酸を0.4重量%グラフトした変性物を
用いた。
K6758に準拠)が15g/10分であるプロピレン
単独重合体(以下「PP1」という)およびMFRが3
0g/10分であるプロピレンブロック共重合体(以下
「PP2」という)を用いた。変性ポリオレフィン樹脂
として、MFRが18g/10分であるポリプロピレン
に無水マレイン酸を0.4重量%グラフトした変性物を
用いた。
【0023】フェノール系樹脂として、ノボラック型フ
ェノール樹脂(昭和高分子社製、BRG−559)(以
下「PF1」という)および特殊フェノール樹脂(日本
石油化学社製、PP−300−700)(以下「PF
2」という)を用いた。充填剤として直径13μm、長
さ3mmのEガラス繊維(以下「GF」という)および
マイカ(東京美建社製、A−31S)を用いた。
ェノール樹脂(昭和高分子社製、BRG−559)(以
下「PF1」という)および特殊フェノール樹脂(日本
石油化学社製、PP−300−700)(以下「PF
2」という)を用いた。充填剤として直径13μm、長
さ3mmのEガラス繊維(以下「GF」という)および
マイカ(東京美建社製、A−31S)を用いた。
【0024】実施例1〜4および比較例1〜3 表1に示す種類および配合量で(A)〜(E)成分をヘ
ンシェルミキサーで5分間混合し、続いてベント付同方
向2軸押出機を用いて溶融混練し、ペレットにした。な
お、充填剤はサイドフィーダーを用いて配合した。得ら
れた各ペレットを射出成形機を用いて試験片および平板
(100×100mm、厚さ2mm)を作成した。各試
験片についてアイゾット衝撃試験を、また、平板につい
て光沢およびフローマークの評価を実施した。これらの
結果を表2に示す。
ンシェルミキサーで5分間混合し、続いてベント付同方
向2軸押出機を用いて溶融混練し、ペレットにした。な
お、充填剤はサイドフィーダーを用いて配合した。得ら
れた各ペレットを射出成形機を用いて試験片および平板
(100×100mm、厚さ2mm)を作成した。各試
験片についてアイゾット衝撃試験を、また、平板につい
て光沢およびフローマークの評価を実施した。これらの
結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、光沢に優れ、フ
ローマークなどの外観が良好であり、自動車部品、電機
器具、機械部品などの分野で特に有用である。
ローマークなどの外観が良好であり、自動車部品、電機
器具、機械部品などの分野で特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/26 LDA 61/06 LNB
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリアミド 39〜80重量%、
(B)ポリプロピレン 19〜60重量%および(C)
変性ポリオレフィン樹脂 1〜40重量%からなる混合
物[ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%]
100重量部に対して、(D)フェノール系樹脂 0.
1〜35重量部を配合したポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 (E)充填剤 1〜200重量部をさら
に配合した請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30259093A JPH07150034A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30259093A JPH07150034A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07150034A true JPH07150034A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17910810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30259093A Pending JPH07150034A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07150034A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1121448A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-26 | Kishimoto Sangyo Kk | 低吸湿超高衝撃性ポリアミド組成物 |
US20100151173A1 (en) * | 2007-04-27 | 2010-06-17 | Nicolangelo Peduto | Polyamide materials having high fluid barrier properties |
CN109423037A (zh) * | 2017-08-31 | 2019-03-05 | Ems专利股份公司 | 具有高光泽度和高缺口抗冲击性的聚酰胺模塑料 |
CN109422957A (zh) * | 2017-09-05 | 2019-03-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种聚丙烯/尼龙6组合物及其制备方法 |
CN112574559A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-03-30 | 天津金发新材料有限公司 | 一种高耐热无卤阻燃聚酰胺复合物及其制备方法 |
CN112745673A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-05-04 | 金发科技股份有限公司 | 一种高强度、良外观聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
CN114773834A (zh) * | 2022-03-04 | 2022-07-22 | 上海金发科技发展有限公司 | 一种良外观玻纤增强聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP30259093A patent/JPH07150034A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1121448A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-26 | Kishimoto Sangyo Kk | 低吸湿超高衝撃性ポリアミド組成物 |
US20100151173A1 (en) * | 2007-04-27 | 2010-06-17 | Nicolangelo Peduto | Polyamide materials having high fluid barrier properties |
CN109423037A (zh) * | 2017-08-31 | 2019-03-05 | Ems专利股份公司 | 具有高光泽度和高缺口抗冲击性的聚酰胺模塑料 |
EP3450481A1 (de) * | 2017-08-31 | 2019-03-06 | EMS-Patent AG | Polyamid-formmasse mit hohem glanz und hoher kerbschlagzähigkeit |
US10836905B2 (en) | 2017-08-31 | 2020-11-17 | Ems-Patent Ag | Polyamide molding compound having high gloss and high notch impact resistance |
CN109423037B (zh) * | 2017-08-31 | 2022-06-17 | Ems专利股份公司 | 具有高光泽度和高缺口抗冲击性的聚酰胺模塑料 |
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CN114773834A (zh) * | 2022-03-04 | 2022-07-22 | 上海金发科技发展有限公司 | 一种良外观玻纤增强聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
CN114773834B (zh) * | 2022-03-04 | 2023-12-22 | 上海金发科技发展有限公司 | 一种良外观玻纤增强聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
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