JPH0714967B2 - メタクリル系樹脂の製造方法 - Google Patents
メタクリル系樹脂の製造方法Info
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- JPH0714967B2 JPH0714967B2 JP60227739A JP22773985A JPH0714967B2 JP H0714967 B2 JPH0714967 B2 JP H0714967B2 JP 60227739 A JP60227739 A JP 60227739A JP 22773985 A JP22773985 A JP 22773985A JP H0714967 B2 JPH0714967 B2 JP H0714967B2
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- methacrylic resin
- methacrylic
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶液重合もしくは塊状重合によつてメタクリル
系樹脂の成形材料あるいは押出板等を製造するプロセス
に関する。さらに詳しくは溶液重合もしくは塊状重合に
よつて製造されたメタクリル系樹脂組成物からそれに含
まれる25〜70重量%の未反応モノマー、溶剤および重合
副生成物を除去する方法に関する。
系樹脂の成形材料あるいは押出板等を製造するプロセス
に関する。さらに詳しくは溶液重合もしくは塊状重合に
よつて製造されたメタクリル系樹脂組成物からそれに含
まれる25〜70重量%の未反応モノマー、溶剤および重合
副生成物を除去する方法に関する。
メタクリル系樹脂はその卓越した透明性、良好な機械的
性質、加工性並びに成形品における外観の美麗さなどに
よつて照明器具、看板、各種装飾品及び銘板などに広く
用いられている。また自動車部品、テーブルウエアー等
に用いられている。
性質、加工性並びに成形品における外観の美麗さなどに
よつて照明器具、看板、各種装飾品及び銘板などに広く
用いられている。また自動車部品、テーブルウエアー等
に用いられている。
特に最近レンズ、光デイスク、光繊維等の光学用途に用
途が拡大されており上記特性に加えて、光学純度に優れ
た材料すなわち微小異物の低減、残存モノマー等の揮発
成分の低減、高分子量ゲルの極少化が要求されている。
途が拡大されており上記特性に加えて、光学純度に優れ
た材料すなわち微小異物の低減、残存モノマー等の揮発
成分の低減、高分子量ゲルの極少化が要求されている。
光学純度に優れたメタクリル系樹脂を製造する方法とし
ては溶液重合、塊状重合が優れた方法として知られてい
る。
ては溶液重合、塊状重合が優れた方法として知られてい
る。
溶液重合、塊状重合においては、25〜70重量%の多量の
未反応モノマー、および/または溶剤、重合反応副生成
物を含むメタクリル系樹脂組成物から、それらの揮発性
成分を除去することは非常に重要な技術である。
未反応モノマー、および/または溶剤、重合反応副生成
物を含むメタクリル系樹脂組成物から、それらの揮発性
成分を除去することは非常に重要な技術である。
(従来の技術及び問題点) 未反応モノマー、溶剤及び重合反応副生成物等の揮発性
成分を除去する基本的な方法は、重合体組成物を高温に
加熱した状態で真空雰囲気中に導き揮発分離する方法で
ある。揮発成分が10重量%未満程度の場合には、多段ベ
ント付き二軸押出機等によつて効率的に分離可能であ
り、最終的に得られたメタクリル系樹脂中に残存する揮
発成分は1.0重量%以下であり、物性の良好なメタクリ
ル系樹脂成形材料、あるいは押出板を得ることが出来
る。
成分を除去する基本的な方法は、重合体組成物を高温に
加熱した状態で真空雰囲気中に導き揮発分離する方法で
ある。揮発成分が10重量%未満程度の場合には、多段ベ
ント付き二軸押出機等によつて効率的に分離可能であ
り、最終的に得られたメタクリル系樹脂中に残存する揮
発成分は1.0重量%以下であり、物性の良好なメタクリ
ル系樹脂成形材料、あるいは押出板を得ることが出来
る。
揮発成分が10重量%をこえる多量の場合には、多段ベン
ト付き押出機を用いた場合、揮発成分のガス化に伴う樹
脂の発泡が激しく、ベント孔が発泡したポリマーにより
閉塞するというトラブルが度々起こり、長時間安定運転
をすることは困難であつた。
ト付き押出機を用いた場合、揮発成分のガス化に伴う樹
脂の発泡が激しく、ベント孔が発泡したポリマーにより
閉塞するというトラブルが度々起こり、長時間安定運転
をすることは困難であつた。
また多段ベント付き押出機を用いない場合においては重
合体組成物を昇温することが困難であること、揮発成分
を除去した後の高粘度流体の搬送方法、さらに高温、長
時間滞留によるポリマーの劣化、副反応生成物等の問題
を生じる。
合体組成物を昇温することが困難であること、揮発成分
を除去した後の高粘度流体の搬送方法、さらに高温、長
時間滞留によるポリマーの劣化、副反応生成物等の問題
を生じる。
高温長時間滞留によるポリマーと劣化、着色および副反
応生成物は本発明の目的である光学純度に優れたメタク
リル系樹脂に対して致命的な欠点になり、工業的使用の
場合に問題を生ずる。
応生成物は本発明の目的である光学純度に優れたメタク
リル系樹脂に対して致命的な欠点になり、工業的使用の
場合に問題を生ずる。
従来より塊状重合、溶液重合によつて製造した重合体組
成物から未反応単量体、および/または溶剤、副生成物
等の揮発成分を除去して成形材料を製造する方法はスチ
レン系樹脂を中心に検討が進んでおり、例えば特公昭35
−8557号公報、特公昭38−120号公報、特公昭44−20097
号公報、特公昭45−31678号公報、特開昭47−2787号公
報などに開示されている。メタクリル系樹脂に関しても
特公昭52−17555号公報、特開昭50−88197号公報などに
開示されている。
成物から未反応単量体、および/または溶剤、副生成物
等の揮発成分を除去して成形材料を製造する方法はスチ
レン系樹脂を中心に検討が進んでおり、例えば特公昭35
−8557号公報、特公昭38−120号公報、特公昭44−20097
号公報、特公昭45−31678号公報、特開昭47−2787号公
報などに開示されている。メタクリル系樹脂に関しても
特公昭52−17555号公報、特開昭50−88197号公報などに
開示されている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、高温長時間滞留によるポリマーの劣化、着色
および副反応生成物の少ない脱揮プロセス方法を提供す
るものである。
および副反応生成物の少ない脱揮プロセス方法を提供す
るものである。
すなわち、本発明はメタクリル系重合体組成物から揮発
成分を除去するにあたり、該重合体組成物を温度200〜3
00℃に加熱し、大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージの状態に
維持された上部に充分なる空間を有する脱揮タンクに流
延落下し、大部分の揮発成分を除去した後、タンク下部
に接続したベント付き押出機に供給することによつて重
合体組成物の残存揮発分を1.0重量%以下にする事を特
徴とするメタクリル系樹脂の製造方法に関するものであ
る。
成分を除去するにあたり、該重合体組成物を温度200〜3
00℃に加熱し、大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージの状態に
維持された上部に充分なる空間を有する脱揮タンクに流
延落下し、大部分の揮発成分を除去した後、タンク下部
に接続したベント付き押出機に供給することによつて重
合体組成物の残存揮発分を1.0重量%以下にする事を特
徴とするメタクリル系樹脂の製造方法に関するものであ
る。
本発明のメタクリル系重合体組成物としてはメタクリル
系重合体と未反応モノマー、溶剤及び重合副生成物を主
成分としそのほかに、重合時に添加した開始剤分解物、
連鎖移動剤、添加剤等である。メタクリル系重合体とし
ては、単量体としてメタクリル酸メチル単独またはメタ
クリル酸メチルを主体とする単量体混合物を重合して得
られる。メタクリル酸メチル以外の単量体としてはメタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘ
キシル、メタクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、スチレン等が好まし
い。特に好ましくはメタクリル酸メチルとアクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチルとスチレンの組み合わせを用
いる。
系重合体と未反応モノマー、溶剤及び重合副生成物を主
成分としそのほかに、重合時に添加した開始剤分解物、
連鎖移動剤、添加剤等である。メタクリル系重合体とし
ては、単量体としてメタクリル酸メチル単独またはメタ
クリル酸メチルを主体とする単量体混合物を重合して得
られる。メタクリル酸メチル以外の単量体としてはメタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘ
キシル、メタクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、スチレン等が好まし
い。特に好ましくはメタクリル酸メチルとアクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチルとスチレンの組み合わせを用
いる。
メタクリル酸メチルは40重量%以上用いる事が好まし
く、メタクリル酸メチルが40重量%未満の場合には本発
明の特徴である、無色透明な樹脂を得ることは困難にな
る。
く、メタクリル酸メチルが40重量%未満の場合には本発
明の特徴である、無色透明な樹脂を得ることは困難にな
る。
すなわち本発明の特徴はメタクリル樹脂の熱劣化を軽減
しかつ残存揮発成分の脱揮効率を高くするために脱揮タ
ンクを用いる第一脱揮ゾーンとベントつき押出機による
第二脱揮ゾーンを併用する事にある。
しかつ残存揮発成分の脱揮効率を高くするために脱揮タ
ンクを用いる第一脱揮ゾーンとベントつき押出機による
第二脱揮ゾーンを併用する事にある。
第一脱揮ゾーンにおいては重合体組成物の加熱は予熱器
を用いて行い、予熱器の温度条件を200〜300℃にする。
を用いて行い、予熱器の温度条件を200〜300℃にする。
昇温された重合体組成物は予熱器の狭い出口を通して脱
揮タンクに流延落下せしめる。
揮タンクに流延落下せしめる。
脱揮タンクの圧力は大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージに維
持し、瞬間的に急激な揮発とそれによる発泡を生じせし
めその結果非常に大きな蒸発面積を形成し、揮発分を除
去する。
持し、瞬間的に急激な揮発とそれによる発泡を生じせし
めその結果非常に大きな蒸発面積を形成し、揮発分を除
去する。
発泡した重合体組成物の体積は急激に膨張するので脱揮
タンクの上部空間は発泡前の重合体組成物の3〜5倍の
容積が必要である。
タンクの上部空間は発泡前の重合体組成物の3〜5倍の
容積が必要である。
流延落下時には、ポリマーは蒸発潜熱により冷却され、
180〜280℃になる。
180〜280℃になる。
脱揮タンクの圧力は揮発成分の除去および重合体組成物
をベント付き押出機に供給する駆動力としてコントロー
ルされる。通常大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージに維持し
運転する。大気圧より圧力が低い場合には脱揮効率が高
すぎて重合体組成物中の揮発成分が少なくなり結果とし
て粘度が上昇し排出が困難になる。2.0kg/cm2ゲージを
越えた場合には脱揮効率不足となりベント付き押出機で
ベント閉塞等のトラブルを生ずる。
をベント付き押出機に供給する駆動力としてコントロー
ルされる。通常大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージに維持し
運転する。大気圧より圧力が低い場合には脱揮効率が高
すぎて重合体組成物中の揮発成分が少なくなり結果とし
て粘度が上昇し排出が困難になる。2.0kg/cm2ゲージを
越えた場合には脱揮効率不足となりベント付き押出機で
ベント閉塞等のトラブルを生ずる。
脱揮タンクから排出される重合体組成物中の残存揮発成
分は好ましくは3〜10重量%であり、特に10重量%以上
にならないようにコントロールする。残存揮発分が10重
量%以上になつた場合には脱揮タンクの工程であるベン
ト付き押出機の運転が、多量の揮発成分の発泡体による
ベント部閉塞等のトラブルによ実質的に不可能になる。
また3重量%以下の場合には樹脂の分子量にもよるが粘
度が数千ポイズから数万ポイズに変化し、非常に粘稠に
なり排出が非常に困難になる場合がある。その結果、滞
留時間が長くなり樹脂の着色劣化が生じ易く問題とな
る。
分は好ましくは3〜10重量%であり、特に10重量%以上
にならないようにコントロールする。残存揮発分が10重
量%以上になつた場合には脱揮タンクの工程であるベン
ト付き押出機の運転が、多量の揮発成分の発泡体による
ベント部閉塞等のトラブルによ実質的に不可能になる。
また3重量%以下の場合には樹脂の分子量にもよるが粘
度が数千ポイズから数万ポイズに変化し、非常に粘稠に
なり排出が非常に困難になる場合がある。その結果、滞
留時間が長くなり樹脂の着色劣化が生じ易く問題とな
る。
本発明の特徴は脱揮ゾーンを二段に設けることにより第
一段の高温脱揮における重合体組成物の滞留時間をでき
うる限り短縮の樹脂の着色および重合副成物の生成を防
ぐことにある。滞留時間は好ましくは10〜30分が良い。
一段の高温脱揮における重合体組成物の滞留時間をでき
うる限り短縮の樹脂の着色および重合副成物の生成を防
ぐことにある。滞留時間は好ましくは10〜30分が良い。
本発明の第二脱揮ゾーンとして用いるベント付き押出機
としては二軸多段ベント付き押出機が好ましい。特に好
ましくは三段ベントつき二軸押出機を用いる。
としては二軸多段ベント付き押出機が好ましい。特に好
ましくは三段ベントつき二軸押出機を用いる。
押出機のL/Dは通常20〜40である 第二脱揮ゾーンの押出機の加熱は第一段ベント部の温度
において200〜220℃、圧力は大気圧ないし1.0kg/cm2ゲ
ージで運転する。特に圧力は、スクリユウ軸封部のグラ
ンドからの空気の漏れ込みを防ぐために必要であり負圧
で運転した場合には、空気の漏れ込みのためポリマーの
酸化劣化がおこり得られたポリマーが着色し好ましくな
い。
において200〜220℃、圧力は大気圧ないし1.0kg/cm2ゲ
ージで運転する。特に圧力は、スクリユウ軸封部のグラ
ンドからの空気の漏れ込みを防ぐために必要であり負圧
で運転した場合には、空気の漏れ込みのためポリマーの
酸化劣化がおこり得られたポリマーが着色し好ましくな
い。
第二ベント部、第三ベント部以降は温度230〜280℃、好
ましくは240〜270℃、圧力は100mmHg以下が好ましい。
温度が230℃未満の場合には粘度が非常に高くなり揮発
分の除去が困難になる。圧力が100mmHgを越えると揮発
分の除去効率が極端に低下し好ましくない。
ましくは240〜270℃、圧力は100mmHg以下が好ましい。
温度が230℃未満の場合には粘度が非常に高くなり揮発
分の除去が困難になる。圧力が100mmHgを越えると揮発
分の除去効率が極端に低下し好ましくない。
(効果) 本発明は、高温長時間によるポリマーの劣化、着色おび
副反応生成物の少ない脱揮プロセス方法である。
副反応生成物の少ない脱揮プロセス方法である。
実施例1 通常の溶液重合を第1図に示すように完全撹拌槽1を用
いて行いメタクリル酸メチル99重量%、アクリル酸メチ
ル1重量%からなりGPCで測定した平均分子量11万のメ
タクリル樹脂50%と未反応モノマー、開始剤、連鎖移動
剤の残留物、分解物、溶剤50%を含む重合体組成物を得
た。
いて行いメタクリル酸メチル99重量%、アクリル酸メチ
ル1重量%からなりGPCで測定した平均分子量11万のメ
タクリル樹脂50%と未反応モノマー、開始剤、連鎖移動
剤の残留物、分解物、溶剤50%を含む重合体組成物を得
た。
これを定量ポンプ2により定常的に取り出して、予熱器
3で260℃に加熱し脱揮タンク4に流延落下せしめる。
脱揮タンクは圧力0.8kg/cm2ゲージ、温度200℃に維持し
残存揮発成分を除去する。残存揮発成分が7.5重量%の
重合体を脱揮タンク下部より排出し二軸押出機5の供給
部に落下せしめる。二軸押出機5の第一段脱揮部6は圧
力約0.5kg/cm2ゲージ、温度220℃に維持され、第二脱揮
部7は50mmHg、250℃の条件、第三脱揮部8は30mmHg、2
50℃の条件で残存揮発成分を除去した。押出ダイス9か
ら押し出された樹脂の最終残存揮発成分は0.34重量%で
あつた。
3で260℃に加熱し脱揮タンク4に流延落下せしめる。
脱揮タンクは圧力0.8kg/cm2ゲージ、温度200℃に維持し
残存揮発成分を除去する。残存揮発成分が7.5重量%の
重合体を脱揮タンク下部より排出し二軸押出機5の供給
部に落下せしめる。二軸押出機5の第一段脱揮部6は圧
力約0.5kg/cm2ゲージ、温度220℃に維持され、第二脱揮
部7は50mmHg、250℃の条件、第三脱揮部8は30mmHg、2
50℃の条件で残存揮発成分を除去した。押出ダイス9か
ら押し出された樹脂の最終残存揮発成分は0.34重量%で
あつた。
3オンス射出成形機で3mm厚の試験片を成形した所、外
観は無色透明で非常に良好であつた。
観は無色透明で非常に良好であつた。
実施例2 通常の溶液重合を第1図に示す完全撹拌槽1を用いて行
いメタクリル酸メチル70重量%、スチレン30重量%から
なり、GPCで測定した重量平均分子量が15万のメタクリ
ル系樹脂45%と開始剤、連鎖移動剤の残留物、分解物、
溶剤55%を含む重合体組成物を得た。これを定量ポンプ
2により定常的に取り出して、予熱器3で240℃に加熱
し脱揮タンク4に流延落下せしめる。脱揮タンクは1.1k
g/cm2ゲージ、200℃に維持し残存揮発成分を除去する。
残存揮発成分が9.0重量%の重合体を脱揮タンク下部よ
り排出し二軸押出機5の供給部に落下せしめる。
いメタクリル酸メチル70重量%、スチレン30重量%から
なり、GPCで測定した重量平均分子量が15万のメタクリ
ル系樹脂45%と開始剤、連鎖移動剤の残留物、分解物、
溶剤55%を含む重合体組成物を得た。これを定量ポンプ
2により定常的に取り出して、予熱器3で240℃に加熱
し脱揮タンク4に流延落下せしめる。脱揮タンクは1.1k
g/cm2ゲージ、200℃に維持し残存揮発成分を除去する。
残存揮発成分が9.0重量%の重合体を脱揮タンク下部よ
り排出し二軸押出機5の供給部に落下せしめる。
脱揮押出機5の第一段脱揮部6は圧力約0.5kg/cm2、温
度220℃に維持され、第二脱揮部7は50mmHg、250℃の条
件、第三脱揮部8は30mmHg、250℃の条件で残存揮発成
分を除去した。押出ダイス9から押し出された樹脂の最
終残存揮発成分は0.24重量%であつた。
度220℃に維持され、第二脱揮部7は50mmHg、250℃の条
件、第三脱揮部8は30mmHg、250℃の条件で残存揮発成
分を除去した。押出ダイス9から押し出された樹脂の最
終残存揮発成分は0.24重量%であつた。
3オンス射出成形機で3mm厚の試験片を形成した所、外
観は無色透明で非常に良好であつた。
観は無色透明で非常に良好であつた。
第1図は、本発明の一実施態様のフロシートである。 第1図において、1は完全混合重合反応機、2は定量ポ
ンプ、3は予熱器、4は脱揮タンク、5は二軸押出機、
6,7,8は押出機ベント口(第一,第二,第三)、9はス
トランドダイスを示す。
ンプ、3は予熱器、4は脱揮タンク、5は二軸押出機、
6,7,8は押出機ベント口(第一,第二,第三)、9はス
トランドダイスを示す。
Claims (3)
- 【請求項1】メタクリル系重合体組成物から揮発成分を
除去するにあたり、該重合体組成物を温度200〜300℃に
加熱し、大気圧ないし2.0kg/cm2ゲージの状態に維持さ
れた上部に充分なる空間を有する脱揮タンクに流延落下
し、大部分の揮発成分を除去した後、タンク下部に接続
したベント付き押出機に供給することによつて重合体組
成物の残存揮発分を1.0重量%以下にする事を特徴とす
るメタクリ系樹脂の製造方法 - 【請求項2】メタクリル系重合体組成物がメタクリル酸
メチル単位80重量%以上含みGPCで測定した分子量が7
〜15万の重合体と、25〜70重量%の未反応モノマー、溶
剤および重合副生成物からなる揮発性成分である特許請
求の範囲第(1)項記載のメタクリル系樹脂の製造方法 - 【請求項3】メタクリル系重合体組成物がメタクリル酸
メチル単位40〜70重量%およびスチレン単位30〜60重量
%からなりGPCで測定した分子量が7〜15万の共重合体
と、25〜70重量%の未反応モノマー、溶剤および重合副
生成物からなる揮発性成分である特許請求の範囲第
(1)項記載のメタクリル系樹脂の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60227739A JPH0714967B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | メタクリル系樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60227739A JPH0714967B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | メタクリル系樹脂の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6289710A JPS6289710A (ja) | 1987-04-24 |
JPH0714967B2 true JPH0714967B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=16865605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60227739A Expired - Fee Related JPH0714967B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | メタクリル系樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714967B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3508780B2 (ja) * | 1993-11-09 | 2004-03-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | メタクリレート系重合体の製造方法 |
JP4323406B2 (ja) | 2004-10-04 | 2009-09-02 | 住友化学株式会社 | 連続重合装置およびそれを用いた連続重合方法 |
JP5150708B2 (ja) | 2010-11-08 | 2013-02-27 | 住友化学株式会社 | 連続重合装置および重合体組成物の製造方法 |
JP5431376B2 (ja) | 2011-01-26 | 2014-03-05 | 住友化学株式会社 | 連続重合装置および重合体組成物の製造方法 |
JP5249366B2 (ja) | 2011-01-26 | 2013-07-31 | 住友化学株式会社 | 連続重合装置および重合体組成物の製造方法 |
JP2012207203A (ja) | 2011-03-17 | 2012-10-25 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 重合体組成物の製造方法 |
JP5901361B2 (ja) | 2011-11-18 | 2016-04-06 | 住友化学株式会社 | 連続重合装置および重合体組成物の製造方法 |
JP2014012781A (ja) | 2012-07-05 | 2014-01-23 | Sumitomo Chemical Co Ltd | メタクリル系重合体組成物の製造方法 |
JP6002017B2 (ja) | 2012-12-03 | 2016-10-05 | 住友化学株式会社 | メタクリル系重合体組成物の製造方法 |
WO2015064576A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 株式会社クラレ | メタクリル樹脂組成物の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4935640B2 (ja) * | 1971-08-19 | 1974-09-25 | ||
JPS5550483B2 (ja) * | 1973-08-08 | 1980-12-18 | ||
JPS5217555A (en) * | 1975-08-01 | 1977-02-09 | Asahi Glass Co Ltd | Fluorine-containing copolymer compositions containing carbonaceous mat erials |
JPS5430428A (en) * | 1977-08-10 | 1979-03-06 | Fuji Electric Co Ltd | Pulse width modulation control system for three-phase inverter |
JPS5850644B2 (ja) * | 1980-08-27 | 1983-11-11 | 住友化学工業株式会社 | メチルメタクリレ−ト系樹脂成型材料の連続製造方法 |
JPS5938216A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-02 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリメチルメタクリレ−トの精製方法 |
-
1985
- 1985-10-15 JP JP60227739A patent/JPH0714967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6289710A (ja) | 1987-04-24 |
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