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JPH07142819A - 一体型プリント配線板成形体 - Google Patents

一体型プリント配線板成形体

Info

Publication number
JPH07142819A
JPH07142819A JP30611593A JP30611593A JPH07142819A JP H07142819 A JPH07142819 A JP H07142819A JP 30611593 A JP30611593 A JP 30611593A JP 30611593 A JP30611593 A JP 30611593A JP H07142819 A JPH07142819 A JP H07142819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
molded body
circuit pattern
integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30611593A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP30611593A priority Critical patent/JPH07142819A/ja
Publication of JPH07142819A publication Critical patent/JPH07142819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0201Thermal arrangements, e.g. for cooling, heating or preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0284Details of three-dimensional rigid printed circuit boards
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0393Flexible materials

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】一体型プリント配線板成形体において、プリン
ト配線板面にシワやエア残りがなく、電子部品の実装時
にハンダ付けの熱により膨れや層間剥離を生じない加工
適性に優れた一体型プリント配線板成形体を提供する。 【構成】プリント配線板1をプラスチック成形体8と一
体化してなるプリント配線板成形体7において、プリン
ト配線板1に、可撓性を有する基材2を使用し、且つ、
該基材2の少なくとも一方の面に所定の回路パターン3
を形成すると共に非回路部分に金属層4を形成した構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形等による一体
型プリント配線板成形体に関し、特に、プリント配線板
が立体的な面にピッタリと追従しており、ハンダ付け等
による電子部品の実装時に、プラスチック成形体とプリ
ント配線板との間に膨れや層間剥離等を生じない、密着
性に優れた一体型プリント配線板成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ、コンピューター、8
ミリビデオ、携帯用電話等の電気製品は高性能化が進ん
でおり、それと共に小型化、軽量化、薄型化に対するニ
ーズが高まっている。このような電気製品のプリント配
線板は、従来、ガラス布基材エポキシ樹脂、紙基材フェ
ノール樹脂等のリジッドな電気絶縁性基材や、ポリイミ
ドフィルム、ポリエステルフィルム等のフレキシブル基
材の表面に銅箔等を貼り付けた後、エッチングにより回
路を形成する方法(サブトラクティブ法)や、無電解メ
ッキ或いは電解メッキにより基材上に回路を形成する方
法(アディティブ法)等により製造されてきた。
【0003】また、近年ではプリント配線板の製造方法
として、射出成形した樹脂成形体に無電解メッキを施
し、これをエッチングして電気回路を形成し、その上に
ソルダーレジストを設ける方法が行われている。上記の
方法によれば、プリント配線板を平面に限らず立体形状
とすることができ、そのために配線板そのものをハウジ
ングの一部や部品の一部として利用することができる。
その上、配線板取り付けや、電気部品取り付け用穴の形
成を射出成形により同時に行うことができるという利点
を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法では、所望の立体形状としたプリント配線板用成形体
に対して、金属メッキやエッチング、更にはソルダーレ
ジスト加工をそれぞれ行う必要があり、工程が煩雑であ
るという問題がある。
【0005】このような問題点を解決することを目的と
して、例えば特開平2−7592号公報では、導電性回
路を形成した所謂プリント配線板シートを射出成形金型
内に挿入して射出成形し、立体形状のプリント配線板成
形体を製造する方法が提案されている。しかし、この方
法で作成した一体型プリント配線板成形体では、プリン
ト配線板シートが薄いために、射出成形時にシワやエア
残りが発生し易く、ハンダ付けにより電子部品を実装し
ようとすると、実装時にプリント配線板の表面温度が2
20〜280℃の高温となるために、射出成形品とプリ
ント配線板との間に膨れや層間剥離を起こし易いという
問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、プリント配線板
と成形体がピッタリと接着していて、一体型プリント配
線板成形体上のプリント配線板にシワやエア残りが無
く、電子部品の実装時に、膨れや層間剥離が生じない一
体型プリント配線板成形体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明の一体型プリント
配線板成形体は、プリント配線板とプラスチック成形体
とを一体化してなるプリント配線板成形体において、前
記プリント配線板が、可撓性を有する基材からなり、且
つ、該基材の少なくとも一方の面に所定の回路パターン
を形成すると共に非回路部分に金属層を形成したことを
特徴とする一体型プリント配線板成形体からなる。
【0008】
【作用】上記の構成からなる本発明の一体型プリント配
線板成形体では、非回路部分に形成された金属層がプリ
ント配線板に保形性を付与するので、薄いプリント配線
板でも保形性を有するようになる。
【0009】
【実施例】以下に図面を用いて本発明を更に詳細に説明
する。図1、図2は、それぞれ本発明の一体型プリント
配線板成形体のプリント配線板部を説明する模式平面図
と模式断面図である。また、図3、図4は、それぞれ本
発明の一体型プリント配線板成形体の一実施例を示す模
式断面図と模式斜視図である。そして、図5は、本発明
の一体型プリント配線板成形体の主要な製造方法である
射出成形用金型内にプリント配線板を挿入した状態を示
す模式断面図である。
【0010】即ち、本発明の一体型プリント配線板成形
体7は、プリント配線板1をプラスチック成形体8と一
体化してなる一体型プリント配線板成形体7において、
プリント配線板1が、厚さ100μm以下のプラスチッ
クフィルムを基材2とし、基材2の少なくとも一方の面
(図2、図3では基材の上面)に所定の回路パターン3
を設け、且つ、回路パターン3の外周部の中、少なくと
も対向する二つの端縁部(図1では左右の端縁部)およ
び回路パターン内の余白部に、これを埋めるように、回
路パターン3とは関係のない金属層4を設け、更に、回
路パターン3の反対側の面(図2、図3では基材の下
面、以下裏面)には接着剤層5を設け、この面と所定形
状のプラスチック成形体8とが密着するように一体的に
成形して得るものである。
【0011】また、プリント配線板1自体は、従来公知
のものとしてフレキシブルまたはリジッドな配線板があ
り、それぞれフレキシブルなプラスチックフィルムまた
はリジッドなガラス布基材エポキシ樹脂基板や紙基材フ
ェノール樹脂基板等が基材2として使用されている。こ
れらの基材2の中、特に、リジッドな基材については、
本発明の一体型プリント配線板成形体7にも使用できな
いことはないが、例えば、射出成形を利用してプラスチ
ック成形体と一体化するような場合、成形後、プラスチ
ック成形体8側に引けと呼ばれる収縮が生じるのに対し
て、基材2は安定しているため、結果として成形体に反
りを生じやすく、成形条件や成形体の形状に制約がでる
ことがあるためフレキシブルな基材が好ましい。そし
て、基材2の一方の面には回路パターン3を設け、その
裏面には接着剤層5を塗布により設け、更に、その上に
リリースフィルム6を剥離自在に積層してプリント配線
板1を構成する。
【0012】(基材)本発明において、プリント配線板
1の基材2に使用できるプラスチックフィルムとして
は、特別な制限はないが、電子部品をハンダ等で溶着し
たり、プラスチック成形体と一体化することから耐熱性
を有し、柔軟性、可撓性に優れたものが好ましく、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル、ポリエーテルスル
フォン、ポリエーテルエーテルケトン、芳香族ポリアミ
ド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)、および、これらのハロゲン或いはメチル基置換
体等のフィルムを使用することができる。これらの中で
も、ポリイミドフィルムが、特に好ましい。また、フィ
ルムの厚さは、通常、12μm〜100μm程度であ
り、25μm〜80μmの範囲がより好ましい。
【0013】(回路パターンおよび金属層)上記の基材
2上に設ける回路パターン3は、例えば、銅、アルミニ
ウム等の導電性金属の箔を基材2に積層して導電性金属
層を形成し、これをフォトレジスト法等でエッチングし
て回路を形成するサブトラクティブ法や、無電解メッキ
或いは電解メッキにより基材2上に回路を形成するアデ
ィティブ法等の常法により形成することができる。
【0014】また、前記導電性金属層は、銅、アルミニ
ウム等の導電性金属を真空蒸着法、スパッタ法、イオン
プレーティング法等によって基材上に薄膜層として形成
してもよいし、銅、アルミニウム等の導電性金属の箔を
接着剤を用いて基材2に貼り合わせて形成してもよい。
いずれの場合も、形成された導電性金属層をフォトレジ
スト法等でエッチングすることにより回路パターン3を
設けることができる。
【0015】更に、電子部品を実装しない面(裏面)に
も、回路パターンを一部分設けるとか、或いは、回路パ
ターンでなく全面に金属層を設けて、電磁波シールド層
としたり、またアース電極として用いることもできる。
この場合には、基材にスルーホールを設け、このスルー
ホールを通じて両面の金属層が導通するようにしておく
ことにより、アースと接続できる。
【0016】また、本発明のプリント配線板1におい
て、保形性を付与するための金属層4は、回路パターン
3を形成するために設けた導電性金属層を共用して形成
するのが、工程的にも簡略化できて好都合である。即
ち、前述のように、基材2に導電性金属層を設け、これ
を回路パターン化する際に、回路パターン3として必要
な部分と、基材に保形性を付与する金属層4となる部分
に、エッチングレジストをシルクスクリーン印刷法等で
塗布し、その後、エッチングレジストの塗布されていな
い導電性金属層に塩化第2鉄等のエッチング液を吹き付
けて、回路パターン3および金属層4以外の露出金属層
を溶解除去する。その後、エッチングレジストを強アル
カリで剥離し、除去することにより、回路パターン3と
金属層4が同時に形成される。また、基材2の回路パタ
ーン3の反対側の面等に、電磁波シールド層を設ける場
合には、先に金属蒸着層を設け、その上に金属メッキ層
を設ける構成が好ましい。
【0017】なお、本発明においてはプリント配線板1
には、回路パターン3形成用マーク、金型セット用マー
クおよびマウント用マーク等をそれぞれ回路パターン3
の形成前、或いは、回路パターン3を形成後、或いは、
回路パターン3の必要部分をカバーする絶縁性樹脂層
(図示せず)を形成した後、適宜印刷等により設けるこ
とができる。このようなマークを設けておけば、画像識
別装置を用いることにより、回路パターン3の印刷や、
射出成形機金型内へのプリント配線板1のセット、或い
は、電子部品の実装等を誤りなく行うことができる。こ
れはハウジング成形体の内面に接着したプリント配線板
1の表面が平坦ではないので、部品実装の位置決めを正
確に行うために有効である。特に、金型セット用マーク
は、使用する樹脂や射出圧等に応じて、樹脂の射出によ
るプリント配線板1のズレ等を補正するようにプリント
配線板1を金型にセットすることができるので好まし
い。
【0018】プリント配線板1の回路パターン3の面に
は、回路パターン3と関係のない金属層4を、端縁部お
よび回路パターン内の余白部に設けている。この金属層
4を設けることにより、薄いプリント配線板1が保形性
を有するようになり、射出成形時にシワや、エア残りの
生じない一体化成形が可能となる。
【0019】(接着剤層およびリリースフィルム)プリ
ント配線板1の裏面に設ける接着剤層5は、一体化成形
におけるプリント配線板1とプラスチック成形体8とを
追従性よくぴったりと接着させるためのものであり、両
者の接着面の材質により適宜選定できる。例えば、プラ
スチック成形体8用の樹脂にポリアミドを使用し、プリ
ント配線板1の裏面、即ち接着面がポリイミドフィルム
である場合には、エポキシ系接着剤を用いればよく、ま
た、プラスチック成形体8用の樹脂がアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)で、プ
リント配線板1の裏面(接着面)がポリエステルフィル
ムである場合には、ポリエステル系接着剤を用いればよ
い。
【0020】これらの接着剤は、通常、溶剤で粘度調整
を行い、ロールコート或いはスクリーン印刷等の方法で
プリント配線板1の裏面に塗布する。接着剤の塗布量
は、接着剤層5の厚さで、5μm〜15μm程度が好ま
しい。厚さが5μm以下では、接着強度が弱く、配線板
と射出樹脂とが充分に接着せず、配線板が浮くことがあ
る。一方、厚さが15μmを超えると、樹脂の射出時に
射出圧により、接着剤が流動し、塗布面からはみ出して
回路面に付着し、回路の導電不良の原因になったりす
る。
【0021】接着剤塗布面は、通常タックがあるため射
出成形等による一体化成形前まではリリースフィルム6
を剥離自在に貼り合わせてカバーしておく。リリースフ
ィルムには、通常シリコーンなどの離型剤が塗布され、
また、接着剤の吸湿による変質を避けるため防湿性のあ
る基材を用いている。通常は、2軸延伸ポリエステルフ
ィルム等が用いられる。リリースフィルムの厚さは、3
0μm〜100μm程度が適当で、30μm以下では、
成形前の剥離作業が難しく、100μm以上は機能的に
も不必要で、コスト面で不利である。
【0022】(プリント配線板の一体化成形)次に、本
発明の一体型プリント配線板成形体7の一体化成形方法
について説明する。プリント配線板の一体化成形は、大
抵の場合、射出成形方式を利用しており、図2〜図5に
示すように、基材2の片面(もしくは両面)に所定の回
路パターン3、および、金属層4を形成し、その裏面に
接着剤層5を形成し、更にその上にリリースフィルム6
を貼り合わせたプリント配線板1を用い、先ず、そのリ
リースフィルム6を剥離し、回路パターン3面を射出成
形の一方の金型(雄型10)に向けて固定し、射出ゲー
ト9を有する他の金型(雌型11)とを組合せ、射出ゲ
ート9から溶融樹脂を射出して、前記プリント配線板1
を接着剤層5を介して所定形状のプラスチック成形体と
一体的に成形する。
【0023】上記の射出成形用樹脂としては、射出成形
が可能なものであれば特に制限はないが、回路面に電子
部品をハンダ付けすることから、ある程度、耐熱性を有
するものが好ましく、例えば、各種のポリアミド、ポリ
アリレート(PAR)、ポリスルフォン(PSF)、ポ
リエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PA
I)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリフェニ
レンサルファイド(PPS)、ポリイミド(PI)、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー
(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネ
ート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体(ABS樹脂)、フッ素系樹脂等、また、こ
れらの中の2種以上のポリマーアロイ等を使用すること
ができる。これらの中で特に、46ナイロン、変性ポリ
アミド6T等の高耐熱ポリアミド、ポリフェニレンサル
ファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)等が好ま
しい。成形条件自体は、使用する樹脂によりそれぞれ多
少は異なるが従来公知の条件に準じて実施できる。
【0024】図5において、射出成形用金型は、雄型1
0及び雌型11からなり、雄型と雌型を閉鎖するとキャ
ビティ12が形成されるようになっている。雄型10
は、表面にマット処理が施されており、一体型プリント
配線板成形体の内壁面に対応する種々の立体的な面が形
成されている。また、雄型10にはプリント配線板1を
吸引固定する1個または複数個の吸引口13が設けられ
ており、また、雄型10の平坦部には、図示していない
が、プリント配線板1に設けられた貫通孔に挿入する留
めピンを設けることができる。この留めピンは貫通孔中
で進退可能であり、雄型10と雌型11の閉鎖、また
は、樹脂の射出に応じて留めピンを退行させる。樹脂の
射出時には留めピンを完全には退行させず、プリント配
線板1の厚さ以上に残して成形することが好ましい。こ
のように留めピンが残るようにしておけば、樹脂の射出
時の樹脂圧により、貫通孔からプリント配線板1の表面
に射出樹脂が裏廻りすることを防止できる。
【0025】一方、雌型11には、射出ゲート9が設け
られているが、射出ゲート9は図5では1個であるが1
個に限定されるものではなく、成形品の大きさ、形状等
により複数個設けてもよい。この場合には、貫通孔の数
と位置は、ゲートの数と位置に対応させることが好まし
い。尚、雌型11は雄型10に対して図5における左右
方向に可動となっている。
【0026】このような装置において、先ず雌型11を
後退限(図5の位置から左側へと移動)の位置とし、雄
型10と雌型11とを開いた状態として、プリント配線
板1を、接着剤層5が雌型側に向くように設置する。雄
型10上に設置されたプリント配線板1は、吸引口13
よりエアを吸引することにより、雄型10の表面にピッ
タリと位置決めされた状態で保持される。尚、プリント
配線板1は、必要に応じて雄型10の形状に合わせて沿
うように、予め真空成形、圧空成形等により予備成形を
行ってもよい。
【0027】次に、雌型11が雄型10まで前進し、金
型が閉鎖されてキャビティ12が形成される。そして、
溶融した樹脂が射出ゲート9を通って射出され、キャビ
ティ12全体に充填される。こうして射出成形が終わ
り、冷却された後、雌型11が後退し、エジェクターピ
ン或いはストッパープレート(図示せず)等の作用によ
り離型が行われ、一体型プリント配線板成形体7を得る
ことができる。接着剤層5にエポキシ系接着剤等の熱硬
化性のものを使用した場合、プリント配線板1と射出樹
脂によるプラスチック成形体との接着を強固なものとす
るため、接着剤の種類に応じて適当な加熱処理を施すこ
とが好ましい。このようにして得られた一体型プリント
配線板成形体7は、プリント配線板1がピッタリとエア
残りなく、プラスチック成形体と強固に接着して一体化
されるために、ハンダ付けにより電子部品を実装する時
に膨れや層間剥離等を生じない優れた性能を有するもの
である。
【0028】次に、実施例および比較例を挙げて本発明
を更に具体的に説明する。 (実施例1)厚さ25μmのポリイミドフィルムを基材
とし、その両面にプラズマ処理を施した後、スパッター
装置により銅の薄膜層を厚さ約500Åで設け、その上
に銅メッキ層を厚さ8μmで形成し、両面に銅メッキ層
を有する基材シートを作成した。次いで、基材シートの
所定の位置にスルーホールを設け、更に、その一方の面
に回路パターンの銅層と、回路パターンの外周部の中、
対向する二つの端縁部に長方形の帯状の銅層、および回
路パターン内の余白部には、これを埋める形状の、回路
パターンと関係のない銅層を回路パターンと導通させる
ことなく、海・島状にサブトラクティブ法により設け
た。回路パターンの銅層と回路パターンに関係のない銅
層との間の距離は200μmの間隔とした。尚、回路パ
ターンの反対側の面の銅層はアースとし、回路パターン
と導通するようスルーホールに銅メッキを施した。
【0029】続いて、回路パターンの反対側の面(アー
ス側の面)に、溶剤で粘度調整したエポキシ系接着剤を
シルクスクリーン印刷方式で全面に塗布し、乾燥装置を
120℃、2分間で通して溶剤を蒸発させ、厚さ10μ
mの接着剤層を形成し、その上にリリースフィルムとし
て厚さ50μmの離型コートPETフィルムを貼り合わ
せてプリント配線板シートを作成した。その後、このプ
リント配線板シートを所定のサイズにカットし、リリー
スフィルムを剥離して、射出成形機の雄型10上に位置
決め、設置し、型締めをした後、射出圧(油圧)90Kg
/cm2、樹脂温度330℃で変性ポリアミド6T(三井石
油化学工業製 アーレンA315)を二箇所の射出ゲー
トから射出、成形、冷却して、一体化成形体を得た。更
に、この一体化成形体をオーブンに入れ、120℃で1
時間、熱処理を施して実施例1の一体型プリント配線板
成形体を得た。
【0030】このようにして得られた一体型プリント配
線板成形体にマウンターを用いて電子部品を実装し、2
60℃、30秒の条件でリフロー炉に通してハンダ付け
したが、プリント配線板1は、プラスチック成形体8に
ピッタリと密着し、エア残りもなく一体化された状態で
あり、ハンダ付けの熱による膨れや層間剥離の現象は認
められなかった。
【0031】(比較例1)実施例1の構成において、先
ず、プリント配線板1に設ける金属層を回路パターン3
のみとし、回路パターン3の外側端縁部および回路パタ
ーン内の余白部或いは裏面等の金属層4は設けないで、
その他は実施例1と同様にしてプリント配線板1を作成
した。次に、このプリント配線板1を用いて実施例1と
同様にして一体化成形した。この時、プリント配線板1
の保形性が悪く、雄型10への設置が難しく、得られた
比較例1の一体型プリント配線板成形体7は、プリント
配線板部にエア残りとシワが見られた。更に、この一体
型プリント配線板成形体7にマウンターで電子部品を実
装し、260℃、30秒の条件でリフロー炉に通してハ
ンダ付けをしたところ、電子部品の接触ピンが外れてい
るものもあり、また、プリント配線板1に膨れが見ら
れ、性能および外観とも不良であった。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
一体型プリント配線板成形体は、プリント配線板とプラ
スチック成形体とを一体化してなるプリント配線板成形
体において、前記プリント配線板が、可撓性を有する基
材からなり、且つ、該基材の少なくとも一方の面に所定
の回路パターンを形成すると共に非回路部分に金属層を
形成したことを特徴とするものである。このような構成
を採ることにより、プリント配線板の保形性が良くな
り、射出成形時にプリント配線板にシワやエア残りがな
く、一体型プリント配線板成形体にハンダ付けにより電
子部品を実装しても、プリント配線板に膨れや層間剥離
を生じないという加工適性に優れた一体型プリント配線
板成形体を容易に、効率良く提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一体型プリント配線板成形体
のプリント配線板部の一実施例を示す模式平面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の一体型プリント配線板成形体
のプリント配線板部の一実施例を示す模式断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明の一体型プリント配線板成形体
の一実施例を示す模式断面図である。
【図4】図4は、本発明の一体型プリント配線板成形体
の一実施例を説明する模式斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一体型プリント配線板成形体
の主要な製造方法である射出成形金型内にプリント配線
板を挿入した状態を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 基材 3 回路パターン 4 金属層 5 接着剤層 6 リリースフィルム 7 一体型プリント配線板成形体 8 プラスチック成形体 9 射出ゲート 10 金型雄型 11 金型雌型 12 キャビティ 13 吸引口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板とプラスチック成形体と
    を一体化してなるプリント配線板成形体において、前記
    プリント配線板が、可撓性を有する基材からなり、且
    つ、該基材の少なくとも一方の面に所定の回路パターン
    を形成すると共に、非回路部分に金属層を形成したこと
    を特徴とする一体型プリント配線板成形体。
JP30611593A 1993-11-12 1993-11-12 一体型プリント配線板成形体 Withdrawn JPH07142819A (ja)

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