JPH0713773Y2 - ベルトプレス型脱水機用濾過布 - Google Patents
ベルトプレス型脱水機用濾過布Info
- Publication number
- JPH0713773Y2 JPH0713773Y2 JP1989148407U JP14840789U JPH0713773Y2 JP H0713773 Y2 JPH0713773 Y2 JP H0713773Y2 JP 1989148407 U JP1989148407 U JP 1989148407U JP 14840789 U JP14840789 U JP 14840789U JP H0713773 Y2 JPH0713773 Y2 JP H0713773Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- filter cloth
- weft
- warp
- belt press
- press type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はベルトプレス型脱水機用濾過布に関するもので
ある。
ある。
(従来の技術) ベルトプレス型脱水機には通常上下二枚の濾過布が用い
られ、まず重力脱水した後、この上下二枚の濾過布間に
汚泥を挟んで圧搾し、機械的な力でさらに絞って脱水作
業が行なわれ残滓は脱水処理物いわゆるケーキとして取
り出される。このため濾過布には脱水機だけでなく、大
きな圧搾力や剪断力が働くため高い引っ張り強度が要求
され、さらに表面の平滑性や適度な緻密性を必要とする
ところから合成樹脂モノフィラメントを経糸および緯糸
に使用した平織や綾織組織のものが広く使われている。
られ、まず重力脱水した後、この上下二枚の濾過布間に
汚泥を挟んで圧搾し、機械的な力でさらに絞って脱水作
業が行なわれ残滓は脱水処理物いわゆるケーキとして取
り出される。このため濾過布には脱水機だけでなく、大
きな圧搾力や剪断力が働くため高い引っ張り強度が要求
され、さらに表面の平滑性や適度な緻密性を必要とする
ところから合成樹脂モノフィラメントを経糸および緯糸
に使用した平織や綾織組織のものが広く使われている。
(考案が解決しようとする課題) ところがポリエステル等のモノフィラメントのみで構成
された濾過布は形状保持性・耐久性が優れているが素材
の線径が太いため密度も粗く、微粒子または粘着性のあ
る汚泥を処理する場合は汚泥が濾過布の交絡点に入り込
んでケーキの剥離性が悪く、SS(浮遊固形物)回収率も
低下する。その対策として実開昭52−166173号公報記載
にみられるように網目状の基布に短繊維を傾斜して植毛
したり、実開平1−61912号公報記載にみられるように
芯線の周囲にマルチフィラメントを配置した複合糸を織
り込んだり、二重織物においては実開昭59−44693号公
報記載にみられるように下層部の緯糸密度を上層部の経
糸密度1/2またはそれ以下にしたりしている。しかしな
がら実開昭52−166173号公報に記載された濾過布は特殊
なもので高価であり、また実開昭59−44693号公報記載
の濾過布はまだ水分の吸収率が低いため濾過布に汚泥が
付着しやすく洗浄性もよくないという不都合があり、実
開平1−61912号公報記載の濾過布の場合は織り目を塞
ぐ糸に複合糸を用いているため複合糸製作のための工数
が追加される分コスト高になってしまうという問題点が
ある。本考案はかかる不都合や問題点を解消することを
目的として提供するものである。
された濾過布は形状保持性・耐久性が優れているが素材
の線径が太いため密度も粗く、微粒子または粘着性のあ
る汚泥を処理する場合は汚泥が濾過布の交絡点に入り込
んでケーキの剥離性が悪く、SS(浮遊固形物)回収率も
低下する。その対策として実開昭52−166173号公報記載
にみられるように網目状の基布に短繊維を傾斜して植毛
したり、実開平1−61912号公報記載にみられるように
芯線の周囲にマルチフィラメントを配置した複合糸を織
り込んだり、二重織物においては実開昭59−44693号公
報記載にみられるように下層部の緯糸密度を上層部の経
糸密度1/2またはそれ以下にしたりしている。しかしな
がら実開昭52−166173号公報に記載された濾過布は特殊
なもので高価であり、また実開昭59−44693号公報記載
の濾過布はまだ水分の吸収率が低いため濾過布に汚泥が
付着しやすく洗浄性もよくないという不都合があり、実
開平1−61912号公報記載の濾過布の場合は織り目を塞
ぐ糸に複合糸を用いているため複合糸製作のための工数
が追加される分コスト高になってしまうという問題点が
ある。本考案はかかる不都合や問題点を解消することを
目的として提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は二重織り以上の多重織りの織物において表面層
を覆う糸にマルチフィラメントとスパン糸を使用して交
絡点を閉塞する構成をなし、マルチフィラメントとスパ
ン糸で微粒子を捕捉し、交絡点を閉塞して汚泥が組織内
に入り込みにくくしてケーキの剥離性をよくしたもので
ある。本考案の濾過布は経糸の組織構成本数の1/3以上
に合成樹脂のモノフィラメントを使用し、該織物の表面
層の経糸にはマルチフィラメントを用い、表面層の緯糸
にはスパン糸を使用し、表面層以外の緯糸のうち少なく
とも一層は合成樹脂のモノフィラメントを使用した構成
をなすベルトプレス型脱水機用の濾過布である。
を覆う糸にマルチフィラメントとスパン糸を使用して交
絡点を閉塞する構成をなし、マルチフィラメントとスパ
ン糸で微粒子を捕捉し、交絡点を閉塞して汚泥が組織内
に入り込みにくくしてケーキの剥離性をよくしたもので
ある。本考案の濾過布は経糸の組織構成本数の1/3以上
に合成樹脂のモノフィラメントを使用し、該織物の表面
層の経糸にはマルチフィラメントを用い、表面層の緯糸
にはスパン糸を使用し、表面層以外の緯糸のうち少なく
とも一層は合成樹脂のモノフィラメントを使用した構成
をなすベルトプレス型脱水機用の濾過布である。
(作用) 二重織り以上の多重織りの織物において表面層を覆うマ
ルチフィラメントとスパン糸は経糸と緯糸の交絡点を閉
塞して微粒子の捕捉作用をなし汚泥が裏面側へ通過する
のを阻止するとともに、ケーキに緯方向のひび割れを生
じせしめ剥離を良好にする。また経糸に配される合成樹
脂モノフィラメントは強力と濾過布の形状保持力を高
め、表面層以外の緯糸のうちの合成樹脂モノフィラメン
トは濾過布の緯方向に対する剛性を高めて形状を安定さ
せる。
ルチフィラメントとスパン糸は経糸と緯糸の交絡点を閉
塞して微粒子の捕捉作用をなし汚泥が裏面側へ通過する
のを阻止するとともに、ケーキに緯方向のひび割れを生
じせしめ剥離を良好にする。また経糸に配される合成樹
脂モノフィラメントは強力と濾過布の形状保持力を高
め、表面層以外の緯糸のうちの合成樹脂モノフィラメン
トは濾過布の緯方向に対する剛性を高めて形状を安定さ
せる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面について説明すると第1図は
実施例1の三重織物構造濾過布、第2図は実施例2の二
重織物構造濾過布であり図中番号との仕様対応は下表に
記載する通りである。
実施例1の三重織物構造濾過布、第2図は実施例2の二
重織物構造濾過布であり図中番号との仕様対応は下表に
記載する通りである。
また、同一のベルトプレス型脱水機を用いて実施例1と
比較例について脱水テストを実施した結果を下の表に示
す。尚、比較例の仕様は7/1の杉綾の一重織組織で経糸
素材はポリエステルモノフィラメントで線径0.5mmφ、
経糸密度は60本/インチであり、緯糸素材はポリエステ
ルモノフィラメントで線径0.8mmφ、緯糸密度は22本/
インチである。
比較例について脱水テストを実施した結果を下の表に示
す。尚、比較例の仕様は7/1の杉綾の一重織組織で経糸
素材はポリエステルモノフィラメントで線径0.5mmφ、
経糸密度は60本/インチであり、緯糸素材はポリエステ
ルモノフィラメントで線径0.8mmφ、緯糸密度は22本/
インチである。
ここで、濾布洗浄液SS濃度とは濾布洗浄液1中に含ま
れる浮遊固形物量のことである。上記のテスト結果から
わかるように濾布洗浄液SS濃度が著しく良好であり、言
い換えれば濾過布に残留する汚泥が少なくて剥離性が良
好といえる。
れる浮遊固形物量のことである。上記のテスト結果から
わかるように濾布洗浄液SS濃度が著しく良好であり、言
い換えれば濾過布に残留する汚泥が少なくて剥離性が良
好といえる。
(考案の効果) それぞれの素材についても織物構成についても一般的な
ものであるためコストは安価であり、表面層を覆う糸
に、経糸にマルチフィラメントを、緯糸にスパン糸を使
用して交絡点を塞ぐ構成をなしているため、スパン糸に
より微粒子は補足され汚泥が組織内に入りこまずアンカ
ー効果は阻止され、マルチフィラメントの平滑性と合わ
せてケーキの剥離性を良好にしている。さらにこのよう
な表面層の経糸、緯糸の構成により、汚泥がケーキにな
り搬送されるときに緯方向にひび割れを生じやすく、ひ
びとひびの間が一つの塊りになりこの塊りごとに剥離す
るので一層剥離性が良好になるのである。また経糸に配
されるモノフィラメントにより濾過布の形状保持力を高
め、ベルト張力に耐え得るし、二重織り以上の多重織り
の織物であり、表面層以外の緯糸のうち少なくとも一層
はポリエステル等のモノフィラメントを使用しているの
で濾過布の横方向に対する剛性も高くて変形しにくく、
耐久性も高い。
ものであるためコストは安価であり、表面層を覆う糸
に、経糸にマルチフィラメントを、緯糸にスパン糸を使
用して交絡点を塞ぐ構成をなしているため、スパン糸に
より微粒子は補足され汚泥が組織内に入りこまずアンカ
ー効果は阻止され、マルチフィラメントの平滑性と合わ
せてケーキの剥離性を良好にしている。さらにこのよう
な表面層の経糸、緯糸の構成により、汚泥がケーキにな
り搬送されるときに緯方向にひび割れを生じやすく、ひ
びとひびの間が一つの塊りになりこの塊りごとに剥離す
るので一層剥離性が良好になるのである。また経糸に配
されるモノフィラメントにより濾過布の形状保持力を高
め、ベルト張力に耐え得るし、二重織り以上の多重織り
の織物であり、表面層以外の緯糸のうち少なくとも一層
はポリエステル等のモノフィラメントを使用しているの
で濾過布の横方向に対する剛性も高くて変形しにくく、
耐久性も高い。
第1図は実施例における三重織物構造濾過布、第2図は
実施例2における二重織物構造濾過布である。 (1)……表層緯糸、(2)……中間及び裏層緯糸 (3)……表層経糸、(4)……裏層経糸 (5)……表層緯糸、(6)……裏層緯糸 (7)……本体経糸、(8)……補強裏経糸
実施例2における二重織物構造濾過布である。 (1)……表層緯糸、(2)……中間及び裏層緯糸 (3)……表層経糸、(4)……裏層経糸 (5)……表層緯糸、(6)……裏層緯糸 (7)……本体経糸、(8)……補強裏経糸
Claims (1)
- 【請求項1】二重織り以上のベルトプレス型脱水機用の
濾過布において、経糸の組織構成本数の1/3以上に合成
樹脂のモノフィラメントを使用し、該織物の表面層の経
糸にはマルチフィラメントを用い、表面層の緯糸にはス
パン糸を使用し、表面層以外の緯糸のうち少なくとも一
層は合成樹脂のモノフィラメントを使用したベルトプレ
ス型脱水機用濾過布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148407U JPH0713773Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | ベルトプレス型脱水機用濾過布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148407U JPH0713773Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | ベルトプレス型脱水機用濾過布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0386012U JPH0386012U (ja) | 1991-08-30 |
JPH0713773Y2 true JPH0713773Y2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=31694856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989148407U Expired - Lifetime JPH0713773Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | ベルトプレス型脱水機用濾過布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713773Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5055066B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2012-10-24 | あまの葉株式会社 | マッサージ指圧具 |
EP2440695B1 (en) * | 2009-06-11 | 2019-10-02 | Federal-Mogul Powertrain LLC | Flexible, abrasion resistant textile sleeve and method of construction thereof |
JP7082797B2 (ja) * | 2018-03-02 | 2022-06-09 | 中尾フイルター工業株式会社 | モノフィラメント糸を骨材とする濾布 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814972U (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-29 | 株式会社 三和プラント | 高粘度接着剤塗布ロ−ラ |
JPH031047Y2 (ja) * | 1985-07-19 | 1991-01-14 | ||
JPH01304020A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-07 | Daiwabo Co Ltd | ベルトプレス型脱水機用濾過布 |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1989148407U patent/JPH0713773Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0386012U (ja) | 1991-08-30 |
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