JPH07134198A - 放射能汚染物の収納処分方法及び放射能汚染物収納複合体 - Google Patents
放射能汚染物の収納処分方法及び放射能汚染物収納複合体Info
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- JPH07134198A JPH07134198A JP28152093A JP28152093A JPH07134198A JP H07134198 A JPH07134198 A JP H07134198A JP 28152093 A JP28152093 A JP 28152093A JP 28152093 A JP28152093 A JP 28152093A JP H07134198 A JPH07134198 A JP H07134198A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放射能汚染物の収納方法及び放射能汚染物収
納複合体に係るもので、中低レベルの放射能汚染物の自
己遮蔽効果を利用して、高レベルの放射能汚染物から照
射される放射線を減衰させて、中低レベルの放射能汚染
物と同様の取り扱い性を得るとともに、運搬、保管、処
分作業性と安全性を向上させる。 【構成】 外部容器の中に、空隙を空けた状態で高レベ
ルの放射能汚染物収納体を装填し、放射能汚染物収納体
と容器壁との空隙に低レベルの放射能汚染物を充填して
複数層構造を有する放射能汚染物収納複合体とし、高レ
ベルの放射能汚染物の放出放射線を低レベルの放射能汚
染物の層で減衰させ、外部容器表面の放射線レベルを低
レベルの放射能汚染物の収容時と同様またはそれ以下に
する。
納複合体に係るもので、中低レベルの放射能汚染物の自
己遮蔽効果を利用して、高レベルの放射能汚染物から照
射される放射線を減衰させて、中低レベルの放射能汚染
物と同様の取り扱い性を得るとともに、運搬、保管、処
分作業性と安全性を向上させる。 【構成】 外部容器の中に、空隙を空けた状態で高レベ
ルの放射能汚染物収納体を装填し、放射能汚染物収納体
と容器壁との空隙に低レベルの放射能汚染物を充填して
複数層構造を有する放射能汚染物収納複合体とし、高レ
ベルの放射能汚染物の放出放射線を低レベルの放射能汚
染物の層で減衰させ、外部容器表面の放射線レベルを低
レベルの放射能汚染物の収容時と同様またはそれ以下に
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射能汚染物の収納方
法及び放射能汚染物収納複合体に係り、特に、複数種類
の放射能汚染物を共通の容器に収納する技術と、これら
を地層処分する技術とに関するものである。
法及び放射能汚染物収納複合体に係り、特に、複数種類
の放射能汚染物を共通の容器に収納する技術と、これら
を地層処分する技術とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高・中・低放射能レベルの放射能汚染物
(放射性廃液、放射性廃棄物、使用済燃料等)は、放射
能レベル(高・中・低)毎に分類して、それらに該当す
る専用の密封容器に収納して、保管・貯蔵するようにし
ている。
(放射性廃液、放射性廃棄物、使用済燃料等)は、放射
能レベル(高・中・低)毎に分類して、それらに該当す
る専用の密封容器に収納して、保管・貯蔵するようにし
ている。
【0003】これらの技術に関連して、高レベル廃液
をガラス固化状態としたものを貯蔵する技術(例えば実
開平02−085400号公報)、使用済燃料を容器
に収納したものを貯蔵する技術(例えば特開平03−2
73198号公報)、低レベル放射性廃棄物をセメン
ト固化する技術(特開平03−181999号公報)等
が提案されている。
をガラス固化状態としたものを貯蔵する技術(例えば実
開平02−085400号公報)、使用済燃料を容器
に収納したものを貯蔵する技術(例えば特開平03−2
73198号公報)、低レベル放射性廃棄物をセメン
ト固化する技術(特開平03−181999号公報)等
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
では、前述したように、放射性物質が専用の密封容器に
収納されるため、放射能汚染物収納体の表面の放射線レ
ベルが種類毎に異なり、放射能レベルの異なるものを個
々に管理・保管・収納・処分する必要があって、管理が
煩雑なものとなり易い。高レベルの放射能汚染物収納体
の場合は、放射線量を下げるために希釈媒体が必要にな
る場合があり、管理すべき放射能汚染物の増量を招くと
ともに、膨大な保管・収納スペースを必要として、原子
力発電所や放射性廃棄物貯蔵庫の施設の有効利用が困難
になるという課題を抱えている。
では、前述したように、放射性物質が専用の密封容器に
収納されるため、放射能汚染物収納体の表面の放射線レ
ベルが種類毎に異なり、放射能レベルの異なるものを個
々に管理・保管・収納・処分する必要があって、管理が
煩雑なものとなり易い。高レベルの放射能汚染物収納体
の場合は、放射線量を下げるために希釈媒体が必要にな
る場合があり、管理すべき放射能汚染物の増量を招くと
ともに、膨大な保管・収納スペースを必要として、原子
力発電所や放射性廃棄物貯蔵庫の施設の有効利用が困難
になるという課題を抱えている。
【0005】本発明は、上記課題を有効に解決するもの
で、中低レベルの放射能汚染物の自己遮蔽効果を利用し
て、高レベルの放射能汚染物から照射される放射線を減
衰させて、中低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱い
性を得るとともに、地層処分時にあっては、運搬、移
送、地層処分作業性と安全性とを向上させることを目的
としている。
で、中低レベルの放射能汚染物の自己遮蔽効果を利用し
て、高レベルの放射能汚染物から照射される放射線を減
衰させて、中低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱い
性を得るとともに、地層処分時にあっては、運搬、移
送、地層処分作業性と安全性とを向上させることを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する第
1の手段として、外部容器の中に、容器壁との間に空隙
を空けた状態で高レベルの放射能汚染物収納体を装填
し、該放射能汚染物収納体と容器壁との空隙に低レベル
の放射能汚染物を充填した後、外部容器を密封する放射
能汚染物の収納方法を採用している。第2の手段とし
て、第1の手段の技術に、放射能汚染物収納体を囲む低
レベルの放射能汚染物の層の厚さをほぼ均等とする技術
が付加される。第3の手段として、外部容器と、該外部
容器の中に容器壁との間に空隙を空けて装填される高レ
ベルの放射能汚染物収納体と、該放射能汚染物収納体と
容器壁との間に介在状態に充填される低レベルの放射能
汚染物とからなる複数層構造を有する放射能汚染物収納
複合体を採用している。第4の手段として、第3の手段
の技術に、放射能汚染物収納体と外部容器との空隙に充
填される放射能汚染物の層の厚さが、放射能汚染物収納
体の回りにおいてほぼ均等に設定される技術が付加され
る。第5の手段として、オーバーパック容器内に第3の
手段または第4の手段における放射能汚染物収納複合体
をその回りに空間部を形成した状態に装填する工程と、
空間部に非流動性廃棄物を充填して処分用複合体を形成
する工程と、該処分用複合体を地層処分する工程とを有
する放射能汚染物の地層処分方法を採用している。第6
の手段として、第3の手段または第4の手段における放
射能汚染物収納複合体をその回りに空間部を形成した状
態に収納するオーバーパック容器と、該オーバーパック
容器内に充填され空間部を埋める非流動性廃棄物とから
なる地層処分用複合体としている。
1の手段として、外部容器の中に、容器壁との間に空隙
を空けた状態で高レベルの放射能汚染物収納体を装填
し、該放射能汚染物収納体と容器壁との空隙に低レベル
の放射能汚染物を充填した後、外部容器を密封する放射
能汚染物の収納方法を採用している。第2の手段とし
て、第1の手段の技術に、放射能汚染物収納体を囲む低
レベルの放射能汚染物の層の厚さをほぼ均等とする技術
が付加される。第3の手段として、外部容器と、該外部
容器の中に容器壁との間に空隙を空けて装填される高レ
ベルの放射能汚染物収納体と、該放射能汚染物収納体と
容器壁との間に介在状態に充填される低レベルの放射能
汚染物とからなる複数層構造を有する放射能汚染物収納
複合体を採用している。第4の手段として、第3の手段
の技術に、放射能汚染物収納体と外部容器との空隙に充
填される放射能汚染物の層の厚さが、放射能汚染物収納
体の回りにおいてほぼ均等に設定される技術が付加され
る。第5の手段として、オーバーパック容器内に第3の
手段または第4の手段における放射能汚染物収納複合体
をその回りに空間部を形成した状態に装填する工程と、
空間部に非流動性廃棄物を充填して処分用複合体を形成
する工程と、該処分用複合体を地層処分する工程とを有
する放射能汚染物の地層処分方法を採用している。第6
の手段として、第3の手段または第4の手段における放
射能汚染物収納複合体をその回りに空間部を形成した状
態に収納するオーバーパック容器と、該オーバーパック
容器内に充填され空間部を埋める非流動性廃棄物とから
なる地層処分用複合体としている。
【0007】
【作用】第1の手段及び第3の手段にあっては、放射能
汚染物収納複合体の状態において、放射能汚染物収納体
からの放射線が、その回りを取り囲む低レベルの放射能
汚染物の層を通過することによって減衰させられ、外部
容器から放出される放射線レベルが、外部容器の内部に
高レベルの放射能汚染物を全量充填した場合よりも著し
く低下し、外部容器の内部に低レベルの放射能汚染物を
全量充填した場合を若干上回る程度に抑制される。した
がって、複数層構造を有する放射能汚染物収納複合体の
管理は、低レベルの放射能汚染物の管理に準じるものと
なるとともに、高レベルの放射能汚染物と、低レベルの
放射能汚染物とを別々に密封容器に閉じ込めて管理する
場合よりも、管理工数及び全体容積が減少する。第2の
手段及び第4の手段にあっては、低レベルの放射能汚染
物の層をほぼ均等に設定することにより、外部容器から
放出される放射線レベルが、全方向に均一化される。第
5の手段及び第6の手段にあっては、放射能汚染物収納
複合体をオーバーパック容器に装填して、空間部に非流
動性廃棄物を充填した処分用複合体とすることにより、
内部の放射能汚染物からの放射線を多段階に減衰させ、
中低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱いにより地層
処分を行なう。地層処分後におけるオーバーパックの密
封機能が損われた場合には、非流動性廃棄物と地下水と
の接触を想定しておく一方で、放射性物質が地下水に混
入する現象の発生を多重に抑制する。
汚染物収納複合体の状態において、放射能汚染物収納体
からの放射線が、その回りを取り囲む低レベルの放射能
汚染物の層を通過することによって減衰させられ、外部
容器から放出される放射線レベルが、外部容器の内部に
高レベルの放射能汚染物を全量充填した場合よりも著し
く低下し、外部容器の内部に低レベルの放射能汚染物を
全量充填した場合を若干上回る程度に抑制される。した
がって、複数層構造を有する放射能汚染物収納複合体の
管理は、低レベルの放射能汚染物の管理に準じるものと
なるとともに、高レベルの放射能汚染物と、低レベルの
放射能汚染物とを別々に密封容器に閉じ込めて管理する
場合よりも、管理工数及び全体容積が減少する。第2の
手段及び第4の手段にあっては、低レベルの放射能汚染
物の層をほぼ均等に設定することにより、外部容器から
放出される放射線レベルが、全方向に均一化される。第
5の手段及び第6の手段にあっては、放射能汚染物収納
複合体をオーバーパック容器に装填して、空間部に非流
動性廃棄物を充填した処分用複合体とすることにより、
内部の放射能汚染物からの放射線を多段階に減衰させ、
中低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱いにより地層
処分を行なう。地層処分後におけるオーバーパックの密
封機能が損われた場合には、非流動性廃棄物と地下水と
の接触を想定しておく一方で、放射性物質が地下水に混
入する現象の発生を多重に抑制する。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る放射能汚染物収納複合体
の第1実施例について、図1ないし図4に基づいて説明
する。各図において、符号1は外部容器、1aは容器
壁、2は支持スペーサ、10は放射能汚染物収納複合
体、Gは空隙、Hは放射能汚染物収納体、Lは放射能汚
染物である。
の第1実施例について、図1ないし図4に基づいて説明
する。各図において、符号1は外部容器、1aは容器
壁、2は支持スペーサ、10は放射能汚染物収納複合
体、Gは空隙、Hは放射能汚染物収納体、Lは放射能汚
染物である。
【0009】詳細について説明すると、次の通りであ
る。放射能汚染物収納複合体10にあっては、高低レベ
ル2種類の放射能汚染物を同一の外部容器1に収納密封
するものとされる。放射能汚染物収納体Hにあっては、
予め高レベルの放射能汚染物を小型の密封容器内に収納
状態としておく。該高レベルの放射能汚染物収納体Hの
大きさは、例えば、上下方向寸法及び半径方向寸法の双
方が、高レベルの外部容器1の半分程度となるように設
定される。相対的に低レベルの放射能汚染物Lにあって
は、破砕片、粒状体、固化剤を含有する流動体等が適用
される。外部容器1にあっては、例えばドラム缶が適用
される。支持スペーサ2にあっては、上下方向及び水平
方向に鋼材を組み合わせて架台状としたものが適用され
る。
る。放射能汚染物収納複合体10にあっては、高低レベ
ル2種類の放射能汚染物を同一の外部容器1に収納密封
するものとされる。放射能汚染物収納体Hにあっては、
予め高レベルの放射能汚染物を小型の密封容器内に収納
状態としておく。該高レベルの放射能汚染物収納体Hの
大きさは、例えば、上下方向寸法及び半径方向寸法の双
方が、高レベルの外部容器1の半分程度となるように設
定される。相対的に低レベルの放射能汚染物Lにあって
は、破砕片、粒状体、固化剤を含有する流動体等が適用
される。外部容器1にあっては、例えばドラム缶が適用
される。支持スペーサ2にあっては、上下方向及び水平
方向に鋼材を組み合わせて架台状としたものが適用され
る。
【0010】放射能汚染物収納複合体10を形成する工
程について説明すると、外部容器1の内底部に、支持ス
ペーサ2を介在させておいて、放射能汚染物収納体Hを
支持スペーサ2の上に載置状態に装填し、その際に、放
射能汚染物収納体Hの回りに形成される空隙Gの厚さ寸
法を、各部においてほぼ均等となるように設定する。空
隙Gには、放射能汚染物収納体Hの放射能レベルよりも
低レベルの放射能汚染物Lを、必要に応じて適宜の固化
剤とともに充填し、低レベルの放射能汚染物Lの充填後
に外部容器1を密封状態として、放射能汚染物収納複合
体10を形成する。
程について説明すると、外部容器1の内底部に、支持ス
ペーサ2を介在させておいて、放射能汚染物収納体Hを
支持スペーサ2の上に載置状態に装填し、その際に、放
射能汚染物収納体Hの回りに形成される空隙Gの厚さ寸
法を、各部においてほぼ均等となるように設定する。空
隙Gには、放射能汚染物収納体Hの放射能レベルよりも
低レベルの放射能汚染物Lを、必要に応じて適宜の固化
剤とともに充填し、低レベルの放射能汚染物Lの充填後
に外部容器1を密封状態として、放射能汚染物収納複合
体10を形成する。
【0011】このような放射能汚染物収納複合体10で
は、高レベルの放射能汚染物収納体H及び低レベルの放
射能汚染物Lを線源とする放射線が各方向に照射される
が、中心部の放射能汚染物収納体Hに着目すると、放射
能汚染物収納体Hからの放射線は、外部容器1における
容器壁1aを透過して大気中に照射されるまでの間に、
空隙Gに介在状態に充填された低レベルの放射能汚染物
Lの層を通過する。したがって、低レベルの放射能汚染
物Lの層を通過する際に、放射線が減衰させられること
になり、外部容器1における容器壁1aの内面近傍まで
高レベルの放射能汚染物が充填されている場合と比較し
て、放射能レベルが著しく低下する。
は、高レベルの放射能汚染物収納体H及び低レベルの放
射能汚染物Lを線源とする放射線が各方向に照射される
が、中心部の放射能汚染物収納体Hに着目すると、放射
能汚染物収納体Hからの放射線は、外部容器1における
容器壁1aを透過して大気中に照射されるまでの間に、
空隙Gに介在状態に充填された低レベルの放射能汚染物
Lの層を通過する。したがって、低レベルの放射能汚染
物Lの層を通過する際に、放射線が減衰させられること
になり、外部容器1における容器壁1aの内面近傍まで
高レベルの放射能汚染物が充填されている場合と比較し
て、放射能レベルが著しく低下する。
【0012】一方、外部容器1の容器壁1aの内面近傍
には、低レベルの放射能汚染物Lが充填されているた
め、放射能汚染物収納体Hの減衰状態の放射線に、低レ
ベルの放射能汚染物Lからの照射放射線が重畳した状態
となるものの、外部容器1から照射される放射線レベル
は、外部容器1の内部に低レベルの放射能汚染物Lを全
量充填した場合と比較して、若干上回る程度に抑制され
る。この場合にあって、容器壁1aと放射能汚染物収納
体Hとの空隙Gが、放射能汚染物収納複合体10の回り
において均等、つまり、低レベルの放射能汚染物Lの層
の厚さが均等であると、容器壁1aから大気中に照射さ
れる放射線レベルが、各方向について均一化される。
には、低レベルの放射能汚染物Lが充填されているた
め、放射能汚染物収納体Hの減衰状態の放射線に、低レ
ベルの放射能汚染物Lからの照射放射線が重畳した状態
となるものの、外部容器1から照射される放射線レベル
は、外部容器1の内部に低レベルの放射能汚染物Lを全
量充填した場合と比較して、若干上回る程度に抑制され
る。この場合にあって、容器壁1aと放射能汚染物収納
体Hとの空隙Gが、放射能汚染物収納複合体10の回り
において均等、つまり、低レベルの放射能汚染物Lの層
の厚さが均等であると、容器壁1aから大気中に照射さ
れる放射線レベルが、各方向について均一化される。
【0013】放射能汚染物収納複合体10の管理は、外
部容器1の表面位置における放射能レベルが、低レベル
の放射能汚染物Lを外部容器1に全量充填した場合と近
似するために、実質的に低レベルの放射能汚染物Lとし
ての取り扱いをすればよい。
部容器1の表面位置における放射能レベルが、低レベル
の放射能汚染物Lを外部容器1に全量充填した場合と近
似するために、実質的に低レベルの放射能汚染物Lとし
ての取り扱いをすればよい。
【0014】図3及び図4は、低レベルの放射能汚染物
Lの厚さを150mm、外部容器1の表面線量を200
ミリレム/時、表面から1mの距離で10ミリレム/時
とした場合の放射能汚染物収納体Hと低レベルの放射能
汚染物Lとの放射能レベルの相対値に対する放射能汚染
物収納体Hの放射能レベル(相対値)と総放射線量(相
対値)とを示している。補足説明すると、放射能汚染物
収納体Hと低レベルの放射能汚染物Lとの放射能レベル
が、1:1、つまり、同一放射能レベルのものを収納し
た場合の表面レベルを1として比較すると、例えば放射
能汚染物収納体Hと低レベルの放射能汚染物Lとの放射
能レベルを1:0.1に設定した場合には、放射能レベ
ルが約25倍である放射能汚染物収納体Hを収納できる
ことになる。この際に、放射能汚染物収納複合体10と
しての総放射線量は、同一レベルのものを収納した場合
と比較して約3.5倍となり、それだけ多くの放射能汚
染物を収納できることを意味している。
Lの厚さを150mm、外部容器1の表面線量を200
ミリレム/時、表面から1mの距離で10ミリレム/時
とした場合の放射能汚染物収納体Hと低レベルの放射能
汚染物Lとの放射能レベルの相対値に対する放射能汚染
物収納体Hの放射能レベル(相対値)と総放射線量(相
対値)とを示している。補足説明すると、放射能汚染物
収納体Hと低レベルの放射能汚染物Lとの放射能レベル
が、1:1、つまり、同一放射能レベルのものを収納し
た場合の表面レベルを1として比較すると、例えば放射
能汚染物収納体Hと低レベルの放射能汚染物Lとの放射
能レベルを1:0.1に設定した場合には、放射能レベ
ルが約25倍である放射能汚染物収納体Hを収納できる
ことになる。この際に、放射能汚染物収納複合体10と
しての総放射線量は、同一レベルのものを収納した場合
と比較して約3.5倍となり、それだけ多くの放射能汚
染物を収納できることを意味している。
【0015】図5は、放射能汚染物収納複合体10の第
2実施例を示すもので、放射能汚染物収納体Hが、高レ
ベル廃液をガラス固化状態としたもの(いわゆるキャニ
スタ)とされるとともに、外部容器1の内部上方に、放
射能汚染物収納体Hの振れ止めをするための振れ止め板
11が配され、該振れ止め板11には流動性を一次的に
付与し、かつ、中低レベルの放射能汚染物を混入させた
状態のコンクリートモルタルやガラス溶融物を注入充填
して、中低レベルの放射能汚染物Lの層を形成するため
の注入口11aが複数明けられる。
2実施例を示すもので、放射能汚染物収納体Hが、高レ
ベル廃液をガラス固化状態としたもの(いわゆるキャニ
スタ)とされるとともに、外部容器1の内部上方に、放
射能汚染物収納体Hの振れ止めをするための振れ止め板
11が配され、該振れ止め板11には流動性を一次的に
付与し、かつ、中低レベルの放射能汚染物を混入させた
状態のコンクリートモルタルやガラス溶融物を注入充填
して、中低レベルの放射能汚染物Lの層を形成するため
の注入口11aが複数明けられる。
【0016】次いで、図6及び図7に基づいて放射能汚
染物の地層処分方法及びこれに使用される処分用複合体
について説明する。
染物の地層処分方法及びこれに使用される処分用複合体
について説明する。
【0017】図6及び図7は、複数の放射能汚染物収納
複合体10を密封した処分用複合体20の状態にしてか
ら、地層処分する場合の実施例を示している。各図にお
いて、符号20は処分用複合体、21はオーバーパック
容器(コンテナ状容器)、22は非流動性廃棄物、31
は地上、32は岩盤(地層)、33は縦坑、34は坑
道、35は処分孔、36は地層処分建屋、37は昇降
機、38はレール、39はトロリー、40は台車、41
はロボットクレーン、42は搬送トラック、Bは緩衝材
(ベントナイト)である。
複合体10を密封した処分用複合体20の状態にしてか
ら、地層処分する場合の実施例を示している。各図にお
いて、符号20は処分用複合体、21はオーバーパック
容器(コンテナ状容器)、22は非流動性廃棄物、31
は地上、32は岩盤(地層)、33は縦坑、34は坑
道、35は処分孔、36は地層処分建屋、37は昇降
機、38はレール、39はトロリー、40は台車、41
はロボットクレーン、42は搬送トラック、Bは緩衝材
(ベントナイト)である。
【0018】前記処分用複合体20にあっては、ステン
レス鋼板等によって密閉構造に形成された角型のオーバ
ーパック容器21の中に、例えば複数の放射能汚染物収
納複合体10をその回りに空間部を形成した状態に収納
するとともに、空間部に非流動性廃棄物22を充填する
ことによって形成される。この場合におけるオーバーパ
ック容器21は、搬送性を考慮してコンテナ状とされ、
また、非流動性廃棄物22としては、低レベルの放射性
廃棄物、非放射性物を有する一般の産業廃棄物、ベント
ナイト等が利用され、定常状態(処分状態)において流
動性を持たないものが適用される。
レス鋼板等によって密閉構造に形成された角型のオーバ
ーパック容器21の中に、例えば複数の放射能汚染物収
納複合体10をその回りに空間部を形成した状態に収納
するとともに、空間部に非流動性廃棄物22を充填する
ことによって形成される。この場合におけるオーバーパ
ック容器21は、搬送性を考慮してコンテナ状とされ、
また、非流動性廃棄物22としては、低レベルの放射性
廃棄物、非放射性物を有する一般の産業廃棄物、ベント
ナイト等が利用され、定常状態(処分状態)において流
動性を持たないものが適用される。
【0019】以下、処分用複合体20の地層処分作業に
ついて説明する。図1及び図2あるいは図5に示す状態
とした放射能汚染物収納複合体10は、通常の場合、こ
れらを複数個まとめた処分用複合体20に加工される。
ついて説明する。図1及び図2あるいは図5に示す状態
とした放射能汚染物収納複合体10は、通常の場合、こ
れらを複数個まとめた処分用複合体20に加工される。
【0020】該処分用複合体20の状態とすると、放射
能汚染物収納複合体10の中心部の高レベルの放射能汚
染物収納体Hから放射される放射線が、低レベルの放射
能汚染物L及び非流動性廃棄物22を経由してから外部
に放射するため、その減衰が一層促進されることにな
る。
能汚染物収納複合体10の中心部の高レベルの放射能汚
染物収納体Hから放射される放射線が、低レベルの放射
能汚染物L及び非流動性廃棄物22を経由してから外部
に放射するため、その減衰が一層促進されることにな
る。
【0021】したがって、前述したように、非流動性廃
棄物22を低レベルの放射能汚染物の層とすることやベ
ントナイト層で構成して、放射能汚染物収納複合体10
の放射能レベルをさらに低減し、保管時や搬送時の作業
性を向上させる。
棄物22を低レベルの放射能汚染物の層とすることやベ
ントナイト層で構成して、放射能汚染物収納複合体10
の放射能レベルをさらに低減し、保管時や搬送時の作業
性を向上させる。
【0022】また、高レベルの放射能汚染物収納体Hに
あっては、低レベルの放射能汚染物L、外部容器1、非
流動性廃棄物22、オーバーパック容器21で多重に囲
まれるため、搬送途中等において外荷重が加わった場合
の衝撃力を緩和し、かつ、一部が破損した場合における
内容物の流出を抑制して、破損状態が大きい場合にあっ
ても、非流動性廃棄物22が露出する程度とする。オー
バーパック容器21が損傷した場合には、破損箇所の補
修が実施されるが、その場合にあっても、低レベル以下
の作業雰囲気中で実施可能となる。
あっては、低レベルの放射能汚染物L、外部容器1、非
流動性廃棄物22、オーバーパック容器21で多重に囲
まれるため、搬送途中等において外荷重が加わった場合
の衝撃力を緩和し、かつ、一部が破損した場合における
内容物の流出を抑制して、破損状態が大きい場合にあっ
ても、非流動性廃棄物22が露出する程度とする。オー
バーパック容器21が損傷した場合には、破損箇所の補
修が実施されるが、その場合にあっても、低レベル以下
の作業雰囲気中で実施可能となる。
【0023】このような処分用複合体20は、図6に示
すように、例えば搬送トラック42に搭載して地層処分
建屋36まで搬送され、昇降機37によって縦坑33を
経由して坑道34まで降ろされて、坑道34に配設され
たレール38またはトロリー39及び台車40により、
図7に示すように、処分孔35まで水平各方向に移送さ
れる。
すように、例えば搬送トラック42に搭載して地層処分
建屋36まで搬送され、昇降機37によって縦坑33を
経由して坑道34まで降ろされて、坑道34に配設され
たレール38またはトロリー39及び台車40により、
図7に示すように、処分孔35まで水平各方向に移送さ
れる。
【0024】処分孔35にあっては、図7例では坑道3
4がそのまま利用され、ロボットクレーン41等によっ
て処分用複合体20を誘導しながら、処分用複合体20
の回りの処分孔35との空間に緩衝材Bを充填した状態
に密封する。
4がそのまま利用され、ロボットクレーン41等によっ
て処分用複合体20を誘導しながら、処分用複合体20
の回りの処分孔35との空間に緩衝材Bを充填した状態
に密封する。
【0025】地層処分後において、地下水が処分孔35
の中に侵入した際には、緩衝材Bが吸水して膨潤状態と
なることにより、緩衝材Bの部分の圧力が上昇して地下
水の侵入を妨げ、処分孔35と処分用複合体20との間
を密封する。
の中に侵入した際には、緩衝材Bが吸水して膨潤状態と
なることにより、緩衝材Bの部分の圧力が上昇して地下
水の侵入を妨げ、処分孔35と処分用複合体20との間
を密封する。
【0026】地下水の侵入にともなう腐食等によって、
万一、オーバーパック容器21の密封性が損われるよう
な事態が発生しても、地下水と非流動性廃棄物22とが
接触するものの、非流動性廃棄物22の移動及び流出が
妨げられ、加えて、地下水が、非流動性廃棄物22、外
部容器1、低レベルの放射能汚染物L、高レベルの放射
能汚染物収納体Hの容器壁を経由しなければ、高レベル
の放射能汚染物に到達しないので、高レベルの放射能汚
染物収納体Hは幾重にも地下水から守られ、好適環境を
維持する。
万一、オーバーパック容器21の密封性が損われるよう
な事態が発生しても、地下水と非流動性廃棄物22とが
接触するものの、非流動性廃棄物22の移動及び流出が
妨げられ、加えて、地下水が、非流動性廃棄物22、外
部容器1、低レベルの放射能汚染物L、高レベルの放射
能汚染物収納体Hの容器壁を経由しなければ、高レベル
の放射能汚染物に到達しないので、高レベルの放射能汚
染物収納体Hは幾重にも地下水から守られ、好適環境を
維持する。
【0027】〔他の実施態様〕本発明にあっては、実施
例に代えて、次の技術を採用することができる。 a)低レベルの放射能汚染物Lが、放射性物質を吸着す
ることにより放射化したフィルタ等の固体状態の廃棄物
の破砕片であること。 b)低レベルの放射能汚染物Lが、ガラス・セメント固
化処理された粒状体であること。 c)放射能汚染物収納複合体10が、一つの外部容器内
に複数の高レベルの放射性物質収納体を収納し、放射能
レベルの相違する3層以上の放射能汚染物を複合するも
のであること。 d)放射性物質収納体が再利用目的の使用済燃料等であ
ること。 e)地層処分を行なう際の処分孔が縦穴状であること。 f)処分用複合体20が角型以外の円筒状、球形等のオ
ーバーパック容器に放射能汚染物を密封したものである
こと。 g)処分用複合体20の内部に任意数の放射能汚染物収
納複合体10を収納すること。 h)処分用複合体20を形成する場合に、放射能汚染物
収納複合体10の内部から外部に順に、高レベル、中レ
ベル、低レベルの放射能汚染物を収納する設定を行なう
こと。
例に代えて、次の技術を採用することができる。 a)低レベルの放射能汚染物Lが、放射性物質を吸着す
ることにより放射化したフィルタ等の固体状態の廃棄物
の破砕片であること。 b)低レベルの放射能汚染物Lが、ガラス・セメント固
化処理された粒状体であること。 c)放射能汚染物収納複合体10が、一つの外部容器内
に複数の高レベルの放射性物質収納体を収納し、放射能
レベルの相違する3層以上の放射能汚染物を複合するも
のであること。 d)放射性物質収納体が再利用目的の使用済燃料等であ
ること。 e)地層処分を行なう際の処分孔が縦穴状であること。 f)処分用複合体20が角型以外の円筒状、球形等のオ
ーバーパック容器に放射能汚染物を密封したものである
こと。 g)処分用複合体20の内部に任意数の放射能汚染物収
納複合体10を収納すること。 h)処分用複合体20を形成する場合に、放射能汚染物
収納複合体10の内部から外部に順に、高レベル、中レ
ベル、低レベルの放射能汚染物を収納する設定を行なう
こと。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る放射能汚染物の収納方法及
び放射能汚染物収納複合体によれば、以下の効果を奏す
る。 (1) 高レベルの放射性物質収納体を低レベルの放射
能汚染物で囲んだ状態にして外部容器に密封するもので
あるから、放射性物質収納体から放射される放射線を低
レベルの放射能汚染物で減衰させて外部容器の表面線量
を低減し、低レベルの放射能汚染物のみを収納した場合
と同様の放射能レベルとして、取り扱い性及び安全性を
向上させることができる。 (2) 低レベルの放射能汚染物を利用する放射線減衰
であるために、高レベルの放射能汚染物の保管や隔離に
際して、容器回りに放射線遮蔽材を配することや、容器
内に希釈材を充填することを省略して、収納する総放射
線量を大きくすることができる。 (3) 放射能レベルの相違する放射能汚染物を同一容
器内に収納することにより、放射能汚染物の保管容積及
び保管個数を少なくし、原子力発電所や放射性廃棄物貯
蔵庫等の施設における保管容積を減少させ、施設の有効
利用を図ることができる。 (4) 外部容器内の低レベルの放射能汚染物の層をほ
ぼ均等な厚さに設定することにより、方向による放射線
レベルのばらつきを少なくし、放射線管理性を向上させ
ることができる。 また、本発明に係る地層処分方法及び地層処分用複合体
によれば、以下の効果を奏する。 (1) オーバーパック容器内に非流動性廃棄物を介在
させた状態で放射能汚染物収納複合体を密封することに
より、処分用複合体の表面の放射線レベルを著しく低減
して、低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱い性を得
て、処分孔までの搬送、移送作業を容易にし、従事作業
員の被曝低減を図ることができる。 (2) 放射能汚染物収納複合体の回りに非流動性廃棄
物を介在させた処分用複合体とすることにより、外部ま
たは落下事故等による衝撃力が高レベルの放射能汚染物
収納体に及ぶことを低減し、搬送、移送時の安全性を高
めることができる。 (3) オーバーパック容器の中に放射能汚染物収納複
合体を複数収納して処分用複合体を形成することによ
り、放射能汚染物収納複合体の地層処分時の搬送効率、
処分効率を向上させることができる。
び放射能汚染物収納複合体によれば、以下の効果を奏す
る。 (1) 高レベルの放射性物質収納体を低レベルの放射
能汚染物で囲んだ状態にして外部容器に密封するもので
あるから、放射性物質収納体から放射される放射線を低
レベルの放射能汚染物で減衰させて外部容器の表面線量
を低減し、低レベルの放射能汚染物のみを収納した場合
と同様の放射能レベルとして、取り扱い性及び安全性を
向上させることができる。 (2) 低レベルの放射能汚染物を利用する放射線減衰
であるために、高レベルの放射能汚染物の保管や隔離に
際して、容器回りに放射線遮蔽材を配することや、容器
内に希釈材を充填することを省略して、収納する総放射
線量を大きくすることができる。 (3) 放射能レベルの相違する放射能汚染物を同一容
器内に収納することにより、放射能汚染物の保管容積及
び保管個数を少なくし、原子力発電所や放射性廃棄物貯
蔵庫等の施設における保管容積を減少させ、施設の有効
利用を図ることができる。 (4) 外部容器内の低レベルの放射能汚染物の層をほ
ぼ均等な厚さに設定することにより、方向による放射線
レベルのばらつきを少なくし、放射線管理性を向上させ
ることができる。 また、本発明に係る地層処分方法及び地層処分用複合体
によれば、以下の効果を奏する。 (1) オーバーパック容器内に非流動性廃棄物を介在
させた状態で放射能汚染物収納複合体を密封することに
より、処分用複合体の表面の放射線レベルを著しく低減
して、低レベルの放射能汚染物と同様の取り扱い性を得
て、処分孔までの搬送、移送作業を容易にし、従事作業
員の被曝低減を図ることができる。 (2) 放射能汚染物収納複合体の回りに非流動性廃棄
物を介在させた処分用複合体とすることにより、外部ま
たは落下事故等による衝撃力が高レベルの放射能汚染物
収納体に及ぶことを低減し、搬送、移送時の安全性を高
めることができる。 (3) オーバーパック容器の中に放射能汚染物収納複
合体を複数収納して処分用複合体を形成することによ
り、放射能汚染物収納複合体の地層処分時の搬送効率、
処分効率を向上させることができる。
【図1】本発明に係る放射能汚染物収納複合体の第1実
施例を示す一部を切欠した状態の斜視図である。
施例を示す一部を切欠した状態の斜視図である。
【図2】本発明に係る放射能汚染物収納複合体の第1実
施例を示す正断面図である。
施例を示す正断面図である。
【図3】図1に示す放射能汚染物収納複合体における放
射能レベルの差と放射能汚染物収納体の許容放射能レベ
ルとの関係曲線図である。
射能レベルの差と放射能汚染物収納体の許容放射能レベ
ルとの関係曲線図である。
【図4】図1に示す放射能汚染物収納複合体における放
射能レベルの差と収納される放射能容量との関係曲線図
である。
射能レベルの差と収納される放射能容量との関係曲線図
である。
【図5】本発明に係る放射能汚染物収納複合体の第2実
施例を示す正断面図である。
施例を示す正断面図である。
【図6】本発明に係る地層処分方法の実施状況を示す一
部の記載を省略した斜視図である。
部の記載を省略した斜視図である。
【図7】図6の要部を拡大した一部切欠状態の斜視図で
ある。
ある。
1 外部容器 1a 容器壁 2 支持スペーサ 10 放射能汚染物収納複合体 11 振れ止め板 11a 注入口 20 処分用複合体 21 オーバーパック容器(コンテナ状容器) 22 非流動性廃棄物 31 地上 32 岩盤(地層) 33 縦坑 34 坑道 35 処分孔 36 地層処分建屋 37 昇降機 38 レール 39 トロリー 40 台車 41 ロボットクレーン 42 搬送トラック G 空隙 H 高レベルの放射能汚染物収納体(放射能汚染物収納
体) L 低レベルの放射能汚染物(放射能汚染物) B 緩衝材(ベントナイト)
体) L 低レベルの放射能汚染物(放射能汚染物) B 緩衝材(ベントナイト)
Claims (6)
- 【請求項1】 外部容器の中に、容器壁との間に空隙を
空けた状態で高レベルの放射能汚染物収納体を装填し、
該放射能汚染物収納体と容器壁との空隙に低レベルの放
射能汚染物を充填した後、外部容器を密封することを特
徴とする放射能汚染物の収納方法。 - 【請求項2】 放射能汚染物収納体を囲む低レベルの放
射能汚染物の層の厚さをほぼ均等とすることを特徴とす
る請求項1記載の放射能汚染物の収納方法。 - 【請求項3】 外部容器と、該外部容器の中に容器壁と
の間に空隙を空けて装填される高レベルの放射能汚染物
収納体と、該放射能汚染物収納体と容器壁との間に介在
状態に充填される低レベルの放射能汚染物とからなる複
数層構造を有する放射能汚染物収納複合体。 - 【請求項4】 放射能汚染物収納体と外部容器との空隙
に充填される放射能汚染物の層の厚さが、放射能汚染物
収納体の回りにおいてほぼ均等に設定されることを特徴
とする請求項3記載の放射能汚染物収納複合体。 - 【請求項5】 オーバーパック容器内に請求項3または
請求項4における放射能汚染物収納複合体をその回りに
空間部を形成した状態に装填する工程と、空間部に非流
動性廃棄物を充填して処分用複合体を形成する工程と、
該処分用複合体を地層処分する工程とを有する放射能汚
染物の地層処分方法。 - 【請求項6】 請求項3または請求項4における放射能
汚染物収納複合体をその回りに空間部を形成した状態に
収納するオーバーパック容器と、該オーバーパック容器
内に充填され空間部を埋める非流動性廃棄物とからなる
地層処分用複合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28152093A JPH07134198A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 放射能汚染物の収納処分方法及び放射能汚染物収納複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28152093A JPH07134198A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 放射能汚染物の収納処分方法及び放射能汚染物収納複合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07134198A true JPH07134198A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17640328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28152093A Withdrawn JPH07134198A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 放射能汚染物の収納処分方法及び放射能汚染物収納複合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07134198A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0365957A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-20 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 静電記録体 |
JP2006509195A (ja) * | 2002-11-29 | 2006-03-16 | オイスター・インターナショナル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 危険物の貯蔵、特に核燃料の最終廃棄のためのコンテナ装置、その製造のための方法および設備 |
JP2007517215A (ja) * | 2003-12-30 | 2007-06-28 | オイスター・インターナショナル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 危険物質の貯蔵用のコンテナ装置、およびそれを製造するための方法 |
JP2007232482A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Shimizu Corp | 廃棄体パッケージの製造方法および廃棄体パッケージの埋設施設 |
JP2014025922A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-02-06 | Jfe Steel Corp | 放射性物質格納容器、放射性物質貯蔵施設およびその築造方法ならびに放射性物質貯蔵構造 |
JP2014025790A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Kajima Corp | 輸送・保管容器 |
JP2015007535A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-15 | 日本原子力発電株式会社 | 放射性廃棄物収納用遮蔽容器 |
CN113921160A (zh) * | 2021-09-28 | 2022-01-11 | 中国核电工程有限公司 | 用于临时存放退役中放废物的处置单元结构 |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP28152093A patent/JPH07134198A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0365957A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-20 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 静電記録体 |
JP2006509195A (ja) * | 2002-11-29 | 2006-03-16 | オイスター・インターナショナル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 危険物の貯蔵、特に核燃料の最終廃棄のためのコンテナ装置、その製造のための方法および設備 |
JP2007517215A (ja) * | 2003-12-30 | 2007-06-28 | オイスター・インターナショナル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 危険物質の貯蔵用のコンテナ装置、およびそれを製造するための方法 |
JP2007232482A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Shimizu Corp | 廃棄体パッケージの製造方法および廃棄体パッケージの埋設施設 |
JP2014025922A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-02-06 | Jfe Steel Corp | 放射性物質格納容器、放射性物質貯蔵施設およびその築造方法ならびに放射性物質貯蔵構造 |
JP2014025790A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Kajima Corp | 輸送・保管容器 |
JP2015007535A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-15 | 日本原子力発電株式会社 | 放射性廃棄物収納用遮蔽容器 |
CN113921160A (zh) * | 2021-09-28 | 2022-01-11 | 中国核电工程有限公司 | 用于临时存放退役中放废物的处置单元结构 |
CN113921160B (zh) * | 2021-09-28 | 2023-09-12 | 中国核电工程有限公司 | 用于临时存放退役中放废物的处置单元结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |