[go: up one dir, main page]

JPH07134101A - Dna塩基配列決定装置 - Google Patents

Dna塩基配列決定装置

Info

Publication number
JPH07134101A
JPH07134101A JP5305815A JP30581593A JPH07134101A JP H07134101 A JPH07134101 A JP H07134101A JP 5305815 A JP5305815 A JP 5305815A JP 30581593 A JP30581593 A JP 30581593A JP H07134101 A JPH07134101 A JP H07134101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
fluorescence
laser light
dna
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5305815A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Nemoto
亮二 根本
Yoshinori Mishina
喜典 三品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP5305815A priority Critical patent/JPH07134101A/ja
Publication of JPH07134101A publication Critical patent/JPH07134101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 波長の接近した励起光と蛍光から、蛍光波長
成分だけを効果的に、かつ、確実に取り出すことができ
るDNA塩基配列決定装置を提供する。 【構成】 DNA断片用の多数の泳動路を有する、垂直
に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気泳動装置
の泳動路に、該電気泳動装置の横方向から該泳動路と直
交するように、レーザ光を照射する光励起用のレーザ光
照射手段、レーザ光によって照射されたDNA断片から
発生された蛍光を検出し電気信号に変換する蛍光検出手
段とからなるDNA塩基配列決定装置において、前記蛍
光検出手段は偏光板(特に、S偏光成分を遮断する偏光
板)を有することを特徴とするDNA塩基配列決定装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNA塩基配列決定装置
に関する。更に詳細には、本発明は蛍光標識を用いてD
NAの塩基配列を効率的に迅速に決定することのできる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DNA等の塩基配列を決定する方法とし
て、ゲル電気泳動法が広く実施されている。
【0003】電気泳動する際に、従来は試料をラジオア
イソトープでラベルし、分析していたが、この方法では
手間と時間がかかる難点があった。更に、放射能管理の
点から常に最大限の安全性と管理が求められ、特別な施
設内でなければ分析を行うことができない。このため、
最近では、試料を蛍光体でラベルする方式が検討されて
いる。
【0004】光を用いる方法では、蛍光ラベルしたDN
A断片をゲル中を泳動させるが、泳動開始部から、15
〜20cm下方に各泳動路毎に光励起部と光検出器を設け
ておき、ここを通過するDNA断片を順に計測する。例
えば、配列を決定しようとするDNA鎖を鋳型として酵
素反応(ダイデオキシ法)による操作で末端塩基種が0
かった種々の長さのDNAを複製し、これらに蛍光体を
標識する。つまり、蛍光体で標識されたアデニン(A)
断片群,シトシン(C)断片群,グアニン(G)断片群
およびチミン(T)断片群を得る。これらの断片群を混
合して電気泳動用ゲルの別々の泳動レーン溝に注入し、
電圧を印加する。DNAは負の電荷を持つ鎖状の重合体
高分子のため、ゲル中を分子量に反比例した速度で移動
する。短い(分子量の小さい)DNA鎖ほど早く、長い
(分子量の大きい)DNA鎖ほどゆっくりと移動するの
で、分子量によりDNAを分画できる。
【0005】特開昭63−21556号公報には、レー
ザで照射される電気泳動装置のゲル上のラインと光ダイ
オードアレイの配列方向が電気泳動装置内のDNA断片
の泳動方向と直角となるように構成されたDNA塩基配
列決定装置が開示されている。
【0006】図4は該装置の構成を説明する模式図であ
る。泳動板74は2枚のガラス板の間に電気泳動用ゲル
(例えば、ポリアクリルアミド)を挟み込んでいる。泳
動板全体の厚さは約10mm程度であるが、ゲル電解質
層自体の厚さは約1mm未満である。泳動板74の上端
より若干下の位置に櫛歯状のゲル電解質層上端が存在す
る。この櫛歯状の溝75内に蛍光物質で標識されたDN
A断片を注入する。
【0007】図4の装置では、光源70から出たレーザ
光はミラー72で反射され、泳動板74のゲル中の一定
ポイントに横から水平にレーザ光を照射する。ゲル中を
泳動してきた蛍光ラベルされたDNA断片76がこの照
射領域を通過する際、このDNA断片から蛍光が順次放
出される。このとき、蛍光放出の水平位置から末端塩基
の種類が、また、泳動スタートからの泳動時間の差から
断片の長さを、更に、発光波長で検体の識別ができる。
各泳動路からの蛍光はレンズ78によりイメージインテ
ンシファイヤ80の受光部82で結像する。この信号は
増幅されて光ダイオードアレイ84で電気信号に変換さ
れて計測される。計測結果をコンピュータ処理すること
によって各DNA断片の配列を計算し、目的とするDN
Aの塩基配列を決定する。
【0008】図4に示された装置は受光系としてイメー
ジインテンシファイヤカメラを使用しているが、イメー
ジインテンシファイヤカメラは非常に高価な光学装置で
あるばかりか、比較的大型の装置である。このため、図
5に示されるように、各泳動路88の検出位置に蛍光検
出手段を個別的に配置した装置が開発された。各蛍光検
出手段はフィルタ100と集光レンズ110と受光素子
120とから構成されている。フィルタ100は励起光
やバックグランド光を除去し、蛍光だけを選択的に通過
させるためのものであり、集光レンズ110はフィルタ
で濾波された蛍光を受光素子120の受光面に合焦させ
るために使用されている。受光素子120はpn接合さ
れたシリコンからなるホトダイオードなどである。符号
86はゲル電解質層を示す。
【0009】例えば、このようなDNA塩基配列決定装
置において、レーザ光源としてアルゴンイオンレーザを
使用する場合、レーザ光の波長は約488nmである。
また、DNA断片を標識するための蛍光体として、FI
TCを使用する場合、この蛍光体に前記のレーザ光が照
射されると、ここから波長約520nmの蛍光が発生さ
れる。従って、前記フィルタ100はこの波長520n
mの蛍光だけを通過させ、それ以外の波長の迷光あるい
はバックグランド光などを除去できるものが好ましい。
このようなフィルタは例えば、誘電体多層膜コーティン
グフィルタなどである。
【0010】しかし、図6に示すように、励起光の波長
と蛍光体の波長が接近しているので、励起光の波長だけ
を確実に、しかも効果的にカットできるフィルタの製作
は実際には非常に困難である。誘電体多層膜コーティン
グフィルタの場合、低屈折率と高屈折率の薄膜を層状と
し、これを等価的に一枚の膜と見做したとき、入射角斜
面と射出面との間で、いわゆるファブリペロ干渉計と同
様に所望の透過は貯に対し光路長がm・λ/2(mは整
数)となるように膜厚と屈折率を設定することにより、
所望の波長の光だけを透過できるようにする。しかし、
この多層膜の製作上、所望の透過波長に対し、狭帯域
で、かつ、カット性を良くするためには、膜の層数を多
くする必要があることから、各膜厚と屈折率の精度を十
分に上げなければならず、更に、膜の境界面における散
乱による特性低下を防止する為、膜の面粗さ及び整合性
を向上させなければならない等の技術的難点の存在が知
られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、フィルタ以外の手段により励起光をカットすること
ができるDNA塩基配列決定装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、DNA断片用の多数の泳動路を有す
る、垂直に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気
泳動装置の泳動路に、該電気泳動装置の横方向から該泳
動路と直交するように、レーザ光を照射する光励起用の
レーザ光照射手段、レーザ光によって照射されたDNA
断片から発生された蛍光を検出し電気信号に変換する蛍
光検出手段とからなるDNA塩基配列決定装置におい
て、前記蛍光検出手段と泳動板との間に偏光板が設けら
れていることを特徴とするDNA塩基配列決定装置を提
供する。前記偏光板はS偏光成分を遮断する偏光板であ
る。
【0013】
【作用】散乱体であるゲルからの散乱光は励起光の偏光
特性を保存し(直線偏光)、蛍光体による蛍光は偏光特
性が解消する。本発明では、この特性に着目し、蛍光検
出手段の前にP偏光板を配置することにより、励起光を
カットし、蛍光だけを透過させることに成功した。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。
【0015】図1は本発明のDNA塩基配列決定装置の
模式的構成を示す部分概要斜視図である。蛍光検出手段
自体は特に限定されない。従来から光学式のDNA塩基
配列決定装置において蛍光検出に使用されてきた蛍光検
出手段あるいは、それ以外の新規な構成を有する蛍光検
出手段でも全て使用できる。
【0016】図1に示された蛍光検出手段は、図5に示
された蛍光検出手段と類似して、集光レンズ10と受光
素子12とから構成されている。この集光レンズ10と
泳動板74との間に偏光板14が配置されている。言う
までもなく、蛍光検出手段はこの偏光板14を構成部品
の一つとして包含することができる。従って、偏光板1
4の配設位置は図示されたものに限定されない。レンズ
10と受光素子12との間であってもよい。更に、従来
の波長カットフィルタと併用することもできる。
【0017】前記のように、本発明のDNA塩基配列決
定装置で使用するレーザ光は波長488nmの直線偏光
レーザである。このレーザ光がゲル電解質層を通過する
際、ゲルからの散乱光は励起光の偏光特性を保存してい
る。すなわち、散乱光は直線偏光である。これに対し
て、蛍光体からの蛍光は偏光方向が変化し、P偏光成分
を多く含んでいる。すなわち、蛍光体からの蛍光は偏光
特性が解消している。
【0018】従って、図2に示されるように、S偏光成
分を遮断し、P偏光成分だけを透過させる偏光板を使用
すると、波長488nmの励起用直線偏光レーザによる
波長488nmのゲル散乱光は偏光板により遮断され、
波長520nmの蛍光だけを透過させる。
【0019】これに対し、図3に示されるように、S偏
光成分を透過させる偏光板を使用すると、ゲル散乱光お
よび蛍光の両方とも透過してしまい所期の目的を達する
ことができない。従って、本発明では必ずS偏光成分を
遮断する偏光板を使用しなければならない。
【0020】偏光板自体は当業者に公知であり、特に説
明を要しないであろう。従って、本発明の装置では従来
から使用されている全ての偏光板を使用することができ
る。例えば、プラスチック偏光板などを好適に使用する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏光板を使用することにより、励起光と蛍光の波長が接
近していても、蛍光だけを効果的に、しかも、確実に蛍
光検出手段へ透過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDNA塩基配列決定装置の模式的構成
を示す部分概要斜視図である。
【図2】P偏光成分を検出する偏光板の模式図である。
【図3】S偏光成分を検出する偏光板の模式図である。
【図4】特開昭63−21556号公報に開示されたD
NA塩基配列決定装置の模式的構成図である。
【図5】各泳動路毎に、フィルタ,集光レンズおよび受
光素子からなる蛍光検出手段を配列したDNA塩基配列
決定装置の一例の模式的構成図である。
【図6】波長488nmの励起光と波長520nmの蛍
光の強度と波長の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10 集光レンズ 12 受光素子 14 偏光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNA断片用の多数の泳動路を有する、
    垂直に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気泳動
    装置の泳動路に、該電気泳動装置の横方向から該泳動路
    と直交するように、レーザ光を照射する光励起用のレー
    ザ光照射手段、レーザ光によって照射されたDNA断片
    から発生された蛍光を検出し電気信号に変換する蛍光検
    出手段とからなるDNA塩基配列決定装置において、 前記蛍光検出手段は偏光板を有することを特徴とするD
    NA塩基配列決定装置。
  2. 【請求項2】 偏光板はS偏光成分を遮断する偏光板で
    ある請求項1のDNA塩基配列決定装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光源は、波長488nmの直線偏
    光レーザ光を発生するアルゴンイオンレーザであり、D
    NA断片を標識するための蛍光体としてFITCを使用
    し、この蛍光体に前記のレーザ光が照射されると、ここ
    から波長約520nmの蛍光が発生される請求項1のD
    NA塩基配列決定装置。
JP5305815A 1993-11-11 1993-11-11 Dna塩基配列決定装置 Pending JPH07134101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305815A JPH07134101A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 Dna塩基配列決定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305815A JPH07134101A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 Dna塩基配列決定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07134101A true JPH07134101A (ja) 1995-05-23

Family

ID=17949709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5305815A Pending JPH07134101A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 Dna塩基配列決定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07134101A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997021259A1 (fr) * 1995-12-06 1997-06-12 Hitachi Metals, Ltd. Resonateur laser, dispositif laser, dispositif appliquant un laser, et procede pour faire osciller un faisceau laser
WO2005001450A1 (ja) * 2003-06-25 2005-01-06 Olympus Corporation 蛍光観察用装置
US7439522B2 (en) 2005-03-04 2008-10-21 Hitachi High-Technologies Corporation Counting system for fluorescent molecules
JP2020064894A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社島津製作所 半導体レーザモジュール

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997021259A1 (fr) * 1995-12-06 1997-06-12 Hitachi Metals, Ltd. Resonateur laser, dispositif laser, dispositif appliquant un laser, et procede pour faire osciller un faisceau laser
WO2005001450A1 (ja) * 2003-06-25 2005-01-06 Olympus Corporation 蛍光観察用装置
US7453568B2 (en) 2003-06-25 2008-11-18 Olympus Corporation Fluorescence observation equipment
US7705326B2 (en) 2003-06-25 2010-04-27 Olympus Corporation Apparatus for fluorescence observation
US7439522B2 (en) 2005-03-04 2008-10-21 Hitachi High-Technologies Corporation Counting system for fluorescent molecules
JP2020064894A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社島津製作所 半導体レーザモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0284660B1 (en) Apparatus for determining base sequence
JP2550106B2 (ja) 光分散検出型電気泳動装置
CN1050196C (zh) 毛细管阵列电泳系统
JP3111064B2 (ja) ポリヌクレオチド断片の分析用改良の実時間走査型蛍光電気泳動装置発明の技術分野
JPH02269935A (ja) 光検出電気泳動装置
JPH09288088A (ja) キャピラリーアレー電気泳動装置
EP0626578B1 (en) Apparatus for gel electrophoresis
JPH0798276A (ja) Dna塩基配列決定装置
JPH0829326A (ja) Dna塩基配列決定装置
JP3613032B2 (ja) キャピラリーアレイ電気泳動装置
JPH1151900A (ja) 蛍光検出装置
JPH09243598A (ja) マルチキャピラリーdna塩基配列決定装置
JPH07134101A (ja) Dna塩基配列決定装置
JPH10132784A (ja) Dna塩基配列決定装置
JPWO2001084134A1 (ja) キャピラリーアレイユニット及びそれを用いた電気泳動装置
JP2910319B2 (ja) 細溝型電気泳動装置
JP2610870B2 (ja) 塩基配列決定装置
EP0275440B1 (en) Photo detection system for dna base analysis
JPH02218941A (ja) 蛍光検出型ゲル電気泳動パターン解析装置
JPH0572179A (ja) 核酸、蛋白の2次元蛍光像検出装置
JPH09243597A (ja) マルチキャピラリーdnaシーケンサ
JPH07244046A (ja) Dna塩基配列決定装置
JPH0210266A (ja) 塩基配列決定装置
JPH09243562A (ja) Dnaシーケンサ
JPH0943236A (ja) 走査型蛍光検出装置