[go: up one dir, main page]

JPH0713316Y2 - 画像情報入力装置 - Google Patents

画像情報入力装置

Info

Publication number
JPH0713316Y2
JPH0713316Y2 JP3984793U JP3984793U JPH0713316Y2 JP H0713316 Y2 JPH0713316 Y2 JP H0713316Y2 JP 3984793 U JP3984793 U JP 3984793U JP 3984793 U JP3984793 U JP 3984793U JP H0713316 Y2 JPH0713316 Y2 JP H0713316Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
image information
rotating member
case
input device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3984793U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0629261U (ja
Inventor
豊 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP3984793U priority Critical patent/JPH0713316Y2/ja
Publication of JPH0629261U publication Critical patent/JPH0629261U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0713316Y2 publication Critical patent/JPH0713316Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は画像情報入力装置に係
り、特に入力しようとする情報媒体上を手動走査するこ
とにより画像情報を入力する画像情報入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に画像情報を光学的手段により入力
し、これをパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ
等に供給する画像情報入力装置として、いわゆるイメー
ジスキャナ,バーコードリーダ等が知られている。
【0003】しかるに上記画像情報入力装置では、イメ
ージスキャナの場合は据置型であり、その構造上、入力
しようとする画像情報を一枚の紙面に表わしてこれをイ
メージスキャナに挿入する必要があるため、本等の厚み
のある物に対しては直接入力処理を行なうことができな
い等の問題点があった。
【0004】そこで本出願人は前記問題点を解決すべ
く、先に特願昭61−176299号「画像情報入力装
置」を提案した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記「画像情報入力装
置」によれば、画像情報入力装置自体をハンディタイプ
とし、これを情報入力したい部分に載置して移動させる
ことにより順次画像情報を入力することができる。
【0006】また、上記「画像情報入力装置」では、情
報媒体上における画像情報入力装置の走査スピードに拘
らず適正な画像入力を行なうため、画像読み取り手段の
生成する画像データ信号を走査スピードに同期させてい
る。また、走査スピードを検出するためには、走査に伴
い回転する回転部材を装置本体に取付け、この回転部材
の回転速度を回転検出手段により検出することにより行
なっている。
【0007】しかるに、従来においてはこの回転部材を
装置本体に取付けるため、また装置本体からの離脱を防
止するためにEリングを用いていた。周知のようにEリ
ングを装着するにはEリング取付用治具を用いねばなら
ず、回転部材の装置本体への取付け作業が面倒となると
いう問題点があった。
【0008】本考案は上記の点に鑑みて創作されたもの
であり、回転部材の装置本体への取付性を向上させた画
像情報入力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本考案では、入力しようとする画像情報が記載さ
れた情報媒体に圧接され、この情報媒体との相対的変位
速度に対応して回転する回転部材と、この回転部材に設
けられている支軸をケースに回転自在に軸承する軸承機
構と、上記情報媒体からの画像情報を含む反射光が入射
され画像データ信号を生成する画像読み取り手段と、上
記回転部材の回転を検出し画像データ信号を回転部材に
同期させる同期信号を生成する回転検出手段とを設けて
なる画像情報入力装置において、上記軸承機構を、上記
回転部材の支軸が回転自在に挿通される軸受部と、可撓
性の係合爪部とが一体に形成された軸受部材と、上記軸
受部材が嵌入されると共にこの軸受部材の係合爪部の係
合面が形成される嵌入孔と、上記回転部材が装着された
状態においてこの回転部材の支軸両端と対向し回転部材
の軸方向への変位を規制する側壁部とをケースに一体的
に形成してなる軸受支持部と、により構成したことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】画像情報入力装置を上記構成とすることによ
り、ローラの下部ケースへの取付けは、ローラの支軸の
両端部に軸受部材を取付け、このローラが取付けられた
軸受部材をケースの外側より嵌入孔に嵌入するだけで行
うことができ、ケースを分離することなく回転部材の装
着脱ができるため回転部材の装着脱作業を容易に行うこ
とができる。
【0011】
【実施例】次に本考案になる画像情報入力装置の一実施
例について図面と共に説明する。図1は本考案になる画
像情報入力装置1(以下単に入力装置という)の分解斜
視図である。同図に示す入力装置1は大略してケース
2,基板3、回転検出手段4、発光部5、ローラ6、レ
ンズ7、一次元イメージセンサ8等より構成されてい
る。
【0012】ケース2は上部ケース2aと下部ケース2
bとよりなり、下部ケース2bの前方底部には開口9が
形成されている。この開口9の長手方向の両側縁には軸
受支持部10a,10bが下部ケース2bと一体的に形
成されており、この軸受支持部10a,10bに形成さ
れた嵌入孔11a,11bにはローラ6を軸承する軸受
部12a,12bが嵌入される。この開口9はローラ6
が取付けられた状態にあって、更に細長の開口部9a
(図2に詳しい)を形成する。
【0013】開口部9aは、発光部5で発光された光及
び、情報媒体からの反射光が通過する所である。この開
口部9aには透明のアクリル樹脂よりなる防塵カバー1
3が取付けられる。防塵カバー13は鍔部13aと取付
け爪13bを有しており、鍔部13aが開口部13aの
長辺の周縁と係合し、取付け爪13bが軸受支持部10
a,10bと係合することにより下部ケース2bに取付
けられる。
【0014】取付け状態にあって、防塵カバー13は下
部ケースの下面2b-1より若干凹んだ位置にあるよう構
成されている。よってケース2が情報媒体上を変位する
時、防塵カバー13と情報媒体が係合するようなことは
なく円滑な入力走査を行うことができる。
【0015】上記防塵カバー13を設けることにより、
ケース2において外部に対し開口した部分は小となり、
塵埃のケース2内への進入を確実に防止することができ
る。特に開口部9aは塵埃の侵入しやすい下ケース2a
の下面2b-1に形成されているため、防塵カバー13の
効果は大である。これにより、開口部9a近傍に配設さ
れた発光部5や後述するミラー30に塵埃が付着するこ
とはなくなり、良好な画像入力をいつまでも維持するこ
とができると共に各部品の耐久性の向上を図り得、加え
て電子回路の誤動作を防止することができる。
【0016】また、ローラ6は後述するように下ケース
2bに取付けられるが、このローラ6と開口9の間に生
ずる間隙から塵埃がケース2内に侵入することが考えら
れる。そこで下ケース2bには、ローラ6をケース2の
内部空間から画成するためのローラ収納凹部2b-3が形
成されている。このローラ収納凹部2b-3を設けること
により、ケース2において外部に開口した部分を完全に
なくすことができ、更に確実な塵埃の侵入防止を図るこ
とができる。
【0017】特にローラ6はゴム製であるため塵埃が付
着し易く、よって入力装置1を走査させローラ6が回転
すると、このローラ6の回転力により塵埃はケース2内
に侵入しようとする。しかるに、上記のようにローラ6
はローラ収納凹部2b-3によりケース2の内部空間と画
成されているため、塵埃がケース2内に侵入するような
ことはない。よって、このローラ収納凹部2b-3によっ
ても、発光部5や後述するレンズ7,ミラー30に塵埃
が付着することはなくなり、良好な画像入力,耐久性の
向上等を図ることができる。
【0018】更に下部ケース2bの後方中央位置にはレ
ンズ7が載置取付けされるV字溝14aを形成してなる
取付け台14が一体的に形成されている。
【0019】基板3は、その上部に電子部品15が取付
けられており、またレンズ7の取付け位置に対応する部
分は切欠かれて略コ字状の形状とされている。この基板
3の前方一隅位置には、ローラ6の回転検出を行う回転
検出手段4が設けられている。
【0020】回転検出手段4はホルダ部16、歯車1
7、ロータリエンコーダ18等より構成されている。ホ
ルダ部16は合成樹脂を一体成形してなり、歯車17は
その支軸19を保持されることにより、またロータリエ
ンコーダ18はその支軸20を軸承部21a,21bに
軸承されることによりホルダ部16に取付けられてい
る。尚、ロータリエンコーダ18にはギヤ部18bが設
けられている。
【0021】ここでロータリエンコーダ18がホルダ部
16に軸承されている様子を図3に示す。ロータリエン
コーダ18はホルダ部16の壁部に形成された軸支溝1
6a,16bとホルダ部16に一体的に形成された軸承
部21a,21bにより軸承されている。ロータリエン
コーダ18の取付けに際しては、軸承部21a,21b
を図中矢印方向へ可撓させた上でロータリエンコーダ1
8の支軸20を軸支溝16a,16b内に挿入し、続い
て上記可撓を解除する。軸承部21a,21bの上部に
は爪部21a-1,21b-1が形成されており、この爪部
21a-1,21b-1は軸承部21a,21bが元の位置
に戻った状態で支軸20の上面と係合する。また支軸2
0の図3における左右方向の変位は軸承部21a,21
bの側面部により規制されている。よって、ロータリエ
ンコーダ18はホルダ部16に確実に軸承される。
【0022】ロータリエンコーダ18の軸承構造を上記
の構成とすることにより、従来行なわれていた支軸20
をホルダ部の壁部16’に圧入する構造(図4に示す)
に比べ、取付け作業性を向上させることができる。尚、
図5に示されるように、ホルダ16の壁部16a自体が
可撓し得る構成としてもよい(図5は壁部16aが矢印
方向へ可撓した状態を示す)。これにより、ホルダぶ1
6の構造をより簡単にすることができる。
【0023】ロータリエンコーダ18のエンコーダ板1
8aには半径方向に延びるスリット18a-1が等角度間
隔で複数穿設されている。また取付け状態にあるロータ
リエンコーダ18のスリット18aと対向する位置に
は、ホトインタラプタ22が設けらている。基板3にホ
トインタラプタ22が取付けられた状態を図6に示す。
同図に示されるように、ホトインタラプタ22は所謂縦
型構造を呈しており、側方にエンコーダ板18aが介入
される検出部22aが設けられている。
【0024】従来におけるホトインタラプタは図7
(A),(B)に示される形状を有しており、この構造
では、ホトインタラプタ23にあってはエンコーダ板1
8aの下部に配設せねばならず、またホトインタラプタ
24ではエンコーダ板18aを水平姿勢とせねばなら
ず、ロータリエンコーダ18の配置位置に制限を受け、
よって装置1の小型化が行なえなかった。
【0025】しかるに、ホトインタラプタ22を縦型と
することにより、基板3に対してエンコーダ板18aを
垂直姿勢で配設することができ、また検出部22aにお
いてスリット18a-1を通過するための光軸合せを容易
に行なうことができる。また、縦型とすることにより、
エンコーダ板18aをホトインタラプタ22の高さ位置
に関係なく配設できると共に、端子(図に表われず)が
下方に向け突出する構成となるため、この端子を基板3
のリードに直接半田付けして取付けることが可能とな
る。
【0026】ここで図8を用いて、組立てられた回転検
出手段4について説明する。図2は組立てられた入力装
置1の部分切截平面図である。同図に示されるようにロ
ーラ6にはギヤ部6aが形成されており、またロータリ
エンコーダ18は軸承部21a,21bに軸承されてお
り、歯車17は上部よりローラ6のキヤ部6a及びロー
タリエンコーダ18のギヤ部18bに噛合するよう構成
されている。
【0027】よってローラ6の回転は確実に歯車17を
介してロータリエンコーダ18に伝達され、ロータリエ
ンコーダ18の回転は高精度にローラ6の回転に対応
し、これによりホトインタラプタ22により生成される
検出信号はローラ6の回転に高精度に対応した信号とな
る。また、これに加えて回転伝達手段として歯車伝達を
用い、更に縦型のホトインタラプタを使用したため、回
転検出手段4の小型化を図ることができた。
【0028】ここで、本考案の要部となるローラ6の下
部ケース2bへの取付け構造に注目して、図1及び図9
を用いて説明する。
【0029】ローラ6は前記した軸受部材12a,12
bを用いて、下部ケース2bに形成された軸受支持部1
0a,10bに取付けられる。軸受部材12a,12b
には、ローラ6の支軸25が回転自在に挿通される軸受
部12a-1,12b-1と、下部ケース2bの底面2b-2
と係合する係合爪部12a-1,12b-2とが形成されて
いる。この係合爪部12a-2,12b-2は可撓し得る構
造となっており、よってローラ6を下部ケース2bに取
付けるには、まず支軸25の両端部に軸受部材12a,
12bを取付け、続いて軸受部12a-1,12b-1を嵌
入孔11a,11bに位置決めした状態で押圧すること
により取付けることができる。
【0030】取付け状態にあって、係合爪部12a-2
12b-2は図9(A)に示されるように下部ケース2b
の底面2b-2に係合しており、かつ図9(B)に示され
るように支軸25の両端部は下部ケース2bに形成され
た側壁部26a,26bに左右方向の変位を規制されて
いる。よってローラ6は確実に下部ケース2bに取付け
られ、かつその取付け作業は極めて容易で組立作業性を
向上させることができる。
【0031】尚、図10に示されるように軸受部材27
a,27bを円筒状とすると共に、軸受支持部28a,
28bを上部の一部が開口したボス状形状としてもよ
い。この構造における取付けは、まず各軸受部材27
a,27bを支軸25に挿通すると共にこれを内側に寄
せた状態で支軸25を上記開口より軸受部材27a,2
7b内に嵌入させ、続いて軸受部材27a,27bを図
中矢印方向へ変位させて各軸受支持部28a,28b内
に圧入する。上記構造としてもロータ6を容易に下部ケ
ース2bに取付けることができる。
【0032】次に入力装置1に設けられる光学系につい
て図1,図8及び図11を用いて説明する。光学系は発
光部5、ミラー30、レンズ7及びイメージセンサ8に
より構成されており、発光部5より発した光を情報媒体
が反射し、この反射光がイメージセンサ8にて結像する
よう、所定の光路を形成するよう構成されたものであ
る。図11は入力装置1の縦断面を示す概略構成図であ
る。発光部5は杆状に列設された複数の発光ダイオード
よりなり、これが取付けられるホルダ29にはミラー3
0が設けられている。このミラー30は下部ハーフ2b
の下面2b-1に対し45°傾けて配設されている。
【0033】ホルダ29は金属板材をプレス加工により
一体成形してなり、取付面部29a、位置決め鍔部29
b及び固定部29c-1,29c-2を形成してなる細長板
状部材である(図1に詳しい)。取付面部29aには上
記発光部5及びミラー30が同一面上に取付けられる。
杆状をなす発光部5及びミラー30はその背面部の全体
を取付面部29aに接着等により固定されるため、その
取付強度は大である。特にミラー30は後述するように
光学系が所定の光路を形成するよう取付ける必要がある
が、取付強度が大であるため外部衝撃等によっても位置
ずれが生ずるようなことはない。更にミラー30は取付
面部29aの側縁に形成された位置決め鍔部29bに側
縁を当接させることにより一義的に位置決めが行なわれ
るよう構成されている。
【0034】上記ホルダ29は、その固定部29c-1
29c-2を下部ケース2bに形成されているボス31
a,31b(図1に示す)にねじ32a,32bにより
螺着固定されるが、この固定状態にあって発光部5及び
ミラー30は光学系の所定光路を形成する位置に位置決
めされるよう構成されている。従って、ミラー30のホ
ルダ29に対する位置決めは位置決め鍔部29bにより
容易に行なえ、かつ発光部5及びミラー30の下部ケー
ス2bに対する位置決めと取付けはホルダ29により容
易に行なうことができる。これにより、発光部5及びミ
ラー30の光軸合せを容易に行なえると共に組立作業性
をも向上させることができる。
【0035】レンズ7は筒状のレンズケース33内に収
納されており、ブラケット34をねじ35a,35bで
螺着することにより取付け台14のV字溝14a上に固
定される。35は樹脂性のセンサホルダで、後部にセン
サ基板36に固定されたイメージセンサ8が取付けられ
ると共に、前方部分はレンズ7と対応した半筒状の形状
となっており、一部がレンズ7の筒状のレンズケース3
3と重畳するよう構成されている。このセンサホルダ3
5にはU字状のねじ孔36a,36b(図8に示す)が
形成されている。また、ねじ35a,35bを若干緩め
ることによりレンズケース33はイメージセンサ8に対
して摺動変位することができ、これによりイメージセン
サ8に対しレンズ7の焦点調整を行なうことができる。
【0036】ここで、イメージセンサ8に対するレンズ
7の焦点調整機構について図8,図11乃至図14を用
いて説明する。焦点調整機構は、レンズケース33、ブ
ラケット34及びセンサホルダ35より構成されてお
り、画像情報を含む反射光をイメージセンサ8に結像さ
せる調整を行なうものである。
【0037】図12(B)に示されるようにレンズケー
ス33は取付け台14に形成されたV字溝14a上に載
置された構造とされている。このV字溝14aによりレ
ンズケース33はその高さ位置を一義的に規定されてお
り、かつレンズケース33は外周部がV字溝14aを形
成する2斜辺に当接した状態で保持される。よって、レ
ンズケース33はガタツキなく、かつ光軸方向に対して
変位可能に取付け台14上に載置される。
【0038】このレンズケース33の長手方向に対する
略中央位置には、図11,図12(に示されるように環
状の調整溝33aが形成されると共に、ブラケット34
の頂上位置には調整孔34aが形成されている。周知の
ように、イメージセンサ8とレンズ7の焦点調整は装置
1の設計段階である程度までは規定することができる
が、最終的な微調整は作業者により現場合わせで行なわ
れている。上記、設計時における合焦点位置(焦点が合
った位置)にあって、調整溝33aは調整孔34aと対
向するよう構成されている。従って、調整孔34aより
焦点調整用治具を調整用溝33aに係合させ、この焦点
調整用治具を用いてレンズケース33をへんいさせるこ
とにより焦点調整を行なうことができる。
【0039】焦点調整用治具たる偏心棒37を図13に
示す。偏心棒37は調整孔34aに回転可能に挿入し得
る外径寸法を有すると共に、その先端部の中心位置より
偏心した位置に突起37aを設けている。焦点調整時に
は、この偏心棒37をブラケット34に形成された調整
孔34aに挿入し、突起37aを調整溝33aに係合さ
せる。この状態で偏心棒37を回動させることにより、
突起37aの偏心量の対応した範囲内でレンズケース3
3は変位し、焦点調整を行なうことができる。
【0040】上記調整作業は、作業者が例えばイメージ
センサ8に接続されたオシロスコープを見ながら調整を
行い、規定の出力となった箇所でねじ35a,35bを
締め付けることにより行なわれる。また、各ねじ35
a,35bを仮止めした状態で調整が行なわれるため、
偏心棒37により焦点が合った場合、偏心棒37の合焦
点位置を維持しつつ各ねじ35a,35bを締め付ける
ことができ、ねじ締めにおいて調整された焦点がずれて
しまうようなことはない。よって、イメージセンサ8に
対するレンズ7の焦点調整作業は極めて容易に作業性良
く行なうことができる。
【0041】尚、上記の調整作業では調整作業時に特殊
形状を有した偏心棒37を用意する必要があるが、調整
孔34aに図14に示されるような調整部材37bを回
転自在に装着することにより、ドライバー等の繁用され
ている工具で焦点調整が行なわれる構成としても良い。
調整部材37bの下面には偏心棒37と同様に突起37
-1が形成されており、また上面にはドライバーが係合
される溝部37b-2が形成されている。この調整部材3
7bがブラケット34に装着された状態を図14(A)
に示す。同図に示す構成とすることにより、製品出荷後
におけるメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0042】一方、イメージセンサ8が設けられたセン
サ基板36をセンサホルダ35に取付ける際にも、光学
系の光軸を所定光路と一致させるため、高精度の位置決
めを行なう必要がある。
【0043】従来において、センサ基板36のセンサホ
ルダ35への取付けはねじを用いており、単にセンサ基
板36とねじの間にワッシャを介在させて固定するだけ
の取付け構造であった。このため、ねじの回転締め付け
に応じてワッシャを介してセンサ基板36が変位してし
まい高精度の位置決めを行なうことができなかった。
【0044】そこで本実施例では、取付け位置にあるセ
ンサ基板36の背面位置に位置するよう下部ケース2b
にリブ38a,38bを一体的に立設形成し、その上部
にねじ39a,39bが係合するV字溝38a-1,39
-1(図1及び図15参照、尚V字溝38a-1は図に現
われず)を形成した。
【0045】これにより、図15(A),(B)に示さ
れるようにセンサ基板36とねじ39a(39b)の間
に固定されたリブ38a(38b)が介在するため、ね
じ39a(39b)の締め付けによってもセンサ基板3
6がずれるようなことはなく、光軸合せを容易に、かつ
高精度に行なうことができる。また、図16に示される
ように、ねじ39a(39b)とセンサ基板36との間
に板ばね部材41を介装し、この板ばね部材41の弾性
力によりセンサ基板36を押圧してその変位を規制しつ
つねじ39a(39b)を締め付けることにより、セン
サ基板36のずれを防止する構成としてもよい。上記の
如く所定位置に取付けられたイメージセンサ8は入来す
る光に対応して光電変換を行なう画像データ信号を生成
する。
【0046】上記構成の入力装置1は図17に示す如
く、入力しようとする文字,図形等の画像情報が記載さ
れた情報媒体40(例えば本)上に載置され、図中矢印
方向へ手動により変位させることにより画像情報が入力
される。この際、ローラ6は情報媒体40に圧接してお
り、上記変位に対応して回転される。この画像入力時に
あっては発光部5の発光ダイオードは発光しており、そ
の光は開口部9aを介して情報媒体40に照射されてい
る。この照射光の情報媒体40による反射光(図中、一
点鎖線の矢印で示す)は、ミラー30により90°方向
を変換され、レンズ7により集光されてイメージセンサ
8へ入射される。イメージセンサ8は入射される光に対
応して画像データ信号を生成する。この時、前述したよ
うに開口部9aには防塵カバー13が設けられているた
め、ケース2内に塵埃が侵入するようなことはなく良好
な画像情報の入力処理を行なうことができる。
【0047】
【考案の効果】上述の如く、本考案によれば、ローラの
下部ケースへの取付けは、ローラの支軸の両端部に軸受
部材を取付け、ローラが取付けられた軸受部材をケース
の外側より嵌入孔に嵌入するだけで行え、ケースを分離
することなく回転部材の装着脱ができるため、回転部材
の装着脱作業を容易に行うことができる等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる画像情報入力装置の一実施例の分
解斜視図である。
【図2】(A)は装置の下面を示す斜視図、(B)はロ
ーラ収納凹部を説明するための要部断面図である。
【図3】ロータリエンコーダのホルダ部への取付構造を
説明するための図である。
【図4】ロータリエンコーダのホルダ部への取付構造を
説明するための図である。
【図5】ロータリエンコーダのホルダ部への取付構造を
説明するための図である。
【図6】ホトインタラプタを拡大して示す斜視図であ
る。
【図7】従来のホトインタラプタの一例を示す斜視図で
ある。
【図8】装置の部分切截平面図である。
【図9】ローラの下部ケースへの取付構造を説明するた
めの図である。
【図10】ローラの下部ケースへの取付構造を説明する
ための図である。
【図11】装置の縦断面図である。
【図12】焦点調整機構を説明するための図である。
【図13】偏心棒の斜視図である。
【図14】偏心棒に代えて調整部材を用いた態様を説明
するための図である。
【図15】下部ケースに形成されたリブを説明するため
の図である。
【図16】センサ基板のずれを防止するため板ばね部材
を用いた態様を示す図である。
【図17】装置の仕様態様を説明するための図である。
【符号の説明】
1 装置 2 ケース 2b-3 ローラ収納凹部 3 基板 4 回転検出手段 5 発光部 6 ローラ 6a ギヤ部 7 レンズ 8 イメージセンサ 9 開口 10a,10b 軸受支持部 12a,12b 軸受部材 13 防塵カバー 14a V字溝 16 ホルダ部 17 歯車 18 ロータリエンコーダ 18a エンコーダ板 18b ギヤ部 21a,21b 軸承部 22 ホトインタラプタ 27a,27b 軸受部材 28a,28b 軸受支持部 29 ホルダ 29a 取付面部 29b 位置決め鍔部 29c-1,29c-2 固定部 30 ミラー 33 レンズケース 33a 調整溝 34 ブラケット 34a 調整孔 35 センサホルダ 35a,35b,39a,39b ねじ 36 センサ基板 37 偏心棒 37b 調整部材 38a,38b リブ 38a-1,38b-1 V字溝 40 情報媒体 41 板ばね部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力しようとする画像情報が記載された
    情報媒体に圧接され、該情報媒体との相対的変位速度に
    対応して回転する回転部材と、該回転部材に設けられて
    いる支軸をケースに回転自在に軸承する軸承機構と、該
    情報媒体からの画像情報を含む反射光が入射され画像デ
    ータ信号を生成する画像読み取り手段と、該回転部材の
    回転を検出し該画像データ信号を該回転部材に同期させ
    る同期信号を生成する回転検出手段とを設けてなる画像
    情報入力装置において、 該軸承機構を、 該回転部材の支軸が回転自在に挿通される軸受部と、可
    撓性の係合爪部とが一体に形成された軸受部材と、 該軸受部材が嵌入されると共に該軸受部材の係合爪部の
    係合面が形成される嵌入孔と、該回転部材が装着された
    状態において該回転部材の支軸両端と対向し該回転部材
    の軸方向への変位を規制する側壁部とをケースに一体的
    に形成してなる軸受支持部と、 により構成してなる画像情報入力装置。
JP3984793U 1993-07-21 1993-07-21 画像情報入力装置 Expired - Lifetime JPH0713316Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3984793U JPH0713316Y2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 画像情報入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3984793U JPH0713316Y2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 画像情報入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0629261U JPH0629261U (ja) 1994-04-15
JPH0713316Y2 true JPH0713316Y2 (ja) 1995-03-29

Family

ID=12564361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3984793U Expired - Lifetime JPH0713316Y2 (ja) 1993-07-21 1993-07-21 画像情報入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0713316Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4537588B2 (ja) * 2001-01-30 2010-09-01 日本トムソン株式会社 直動案内ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0629261U (ja) 1994-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4610500A (en) Hologon laser scanner apparatus
JP2007194820A (ja) イメージセンサ、保持部材、イメージセンサユニットおよび画像読取装置
JP2712029B2 (ja) 走査光学装置
US11627229B2 (en) Original reading apparatus
US7362477B2 (en) Image reader
JPH0713316Y2 (ja) 画像情報入力装置
JPH0619250Y2 (ja) 画像情報入力装置
JPH0424686Y2 (ja)
JP2501496Y2 (ja) 画像情報入力装置
JPH0737405Y2 (ja) 画像情報入力装置
JPH0533098Y2 (ja)
JPH052474U (ja) 画像情報入力装置
US20050111056A1 (en) Image reader
JP4390477B2 (ja) レーザ走査装置
JP2004240275A (ja) レーザ走査装置
JPH0610333Y2 (ja) ミラー位置調整構造
JP3946878B2 (ja) 光走査装置
JP3141183B2 (ja) 原稿読取装置におけるイメージセンサ位置調整機構
JP2001100137A (ja) 走査光学装置
JP3363997B2 (ja) スキャナ用ポリゴンミラー取り付け構造、および取り付け部材、並びにその取り付け方法、およびその取り外し方法
JPS6225313B2 (ja)
JPH09126813A (ja) ロータリーエンコーダー
JP2555096Y2 (ja) 撮像装置
JPH0597169U (ja) 画像情報入力装置
JPH08106039A (ja) 光偏向走査装置