[go: up one dir, main page]

JPH07132003A - 田植機 - Google Patents

田植機

Info

Publication number
JPH07132003A
JPH07132003A JP28107693A JP28107693A JPH07132003A JP H07132003 A JPH07132003 A JP H07132003A JP 28107693 A JP28107693 A JP 28107693A JP 28107693 A JP28107693 A JP 28107693A JP H07132003 A JPH07132003 A JP H07132003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planting
marker
wire drawing
wire
seedling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28107693A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
Toshio Tamai
玉井  利男
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Hiroyuki Niiyama
裕之 新山
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
Michinori Seike
清家  理伯
Takeyuki Ouchi
建之 大内
Masaru Nomura
野村  勝
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Hideyuki Kusamoto
英之 草本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki & Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki & Co Ltd
Priority to JP28107693A priority Critical patent/JPH07132003A/ja
Publication of JPH07132003A publication Critical patent/JPH07132003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一行程分あけて植付走行するときに、線引き
作用体を左右両側とも線引き作用状態に切替えて、一方
の線引き作用体が前行程で線引きされたライン上に位置
するよう操向して植付走行するが、前行程で線引きされ
たライン上に線引き作用体が位置しているかどうかを確
認するときに、操縦者が前側に顔を向けたまま素早く確
認でき、その確認動作のために操縦の乱れが生じること
がないようにして、効率のよい田植え作業を容易に行な
えるようにする。 【構成】 圃場内を往復植付走行する際に次行程の走行
路のセンタ−ラインを地面に線引きする線引きマ−カ−
装置を備え、該線引きマ−カ−装置の線引き作用体を機
体の左右両側に設けた田植機において、前記線引き作用
体が左右両側とも線引き作用する状態と左右片側のみ線
引き作用する状態と左右両側とも線引き作用しない状態
に切替え可能に設けるとともに、前記線引き作用体の線
引き作用位置を田植機の操縦位置より前側に位置するよ
うに設けたことを特徴とする田植機

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線引きマ−カ−装置
を備えた田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−75510号公報に、圃場内
を往復植付走行する際に次行程の走行路のセンタ−ライ
ンを地面に線引きする線引きマ−カ−装置を備え、該線
引きマ−カ−装置の線引き作用体を機体の左右両側に設
けた田植機において、線引き作用体が左右両側とも線引
き作用する状態と左右片側のみ線引き作用する状態と左
右両側とも線引き作用しない状態に切替え可能に設けた
田植機が開示されている。尚、その田植機は、線引き作
用体の線引き作用位置が田植機の操縦位置より後側に位
置するように設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、線引きマ−
カ−を左右両側の線引き作用体が線引き作用する状態に
切替るのは、以下のようにして田植えする場合において
切替られる。まず、四角形の圃場において四隅に未植付
エリアが生じないよう田植えする場合である。即ち、ま
ず、図7のように、畦A1際に設けられた圃場出入り口
ENTから入った田植機は、反対側の畦A2際まで移動
する。そして、その畦際ライン上に条合せマ−カ−51
が位置するように操向しながら、その畦A2に沿って植
付走行する。このとき、畦A2とは左右反対側の線引き
作用体を線引き作用状態に切替えて線引きしていく。農
道RDに沿う畦A3側からそれに対向する畦A4に突き
当たるまで植付走行したら、次の行程へ旋回する。次の
行程は一行程分あけて植付走行する。この行程で、線引
き作用体が左右両側とも線引き作用する状態に切替え、
一方の線引き作用体が前行程で線引きされたラインL1
上に位置するよう操向し、他方の線引き作用体が次行程
のセンタ−ラインL2を線引きし、畦A4側から畦A3
側に向かって植付走行する。そして、畦A3に突き当た
るまで植付走行したら、図8のように、畦A1側の行程
へ旋回し、前行程で線引きされたセンタ−ラインに機体
の左右中央に設けられたセンタ−ポ−ル53が位置する
ように操向して、畦A3側から畦A4側に向かって植付
走行する。このとき、畦A1側の線引き作用体を線引き
作用状態に切替えて線引きしていく。このようにして、
畦A1側に向けて往復植付走行し、畦A1との間に残り
一行程分までになったら、図9のように、出入り口EN
T側から畦A2に向かって畦A3沿いに枕地植付走行
し、次に、はじめに一行程分あけられていた行程を畦A
3から畦A4に向かって植付走行し、更に、畦A2から
畦A1に向かって枕地植付走行し、最後に、畦A1との
間に一行程分残されていた行程を出入り口ENTに向か
って畦A1沿いに植付走行して、出入り口ENTから農
道RD上に抜け出る。この周回植付走行のときは、左右
の線引き作用体を非線引き作用状態に切替え、畦際ライ
ン上或は隣接植付苗上に条合せマ−カ−51が位置する
ように操向する。以上のようにすれば、圃場の四隅に未
植付エリアが生じないよう効率良く田植えできる。
【0004】ところで、上記のように一行程分あけて植
付走行するときに、線引き作用体を左右両側とも線引き
作用状態に切替えて、一方の線引き作用体が前行程で線
引きされたライン上に位置するよう操向するが、前記従
来の田植機では、線引き作用体の線引き作用位置が田植
機の操縦位置より後側に位置するように設けられている
ので、前行程で線引きされたライン上に線引き作用体が
位置しているかどうかを確認するときに操縦者はそのた
び後側へ振り返って見なければならず、そのたびに操縦
が乱れる虞があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明は、圃場内を往復植付走行する際に次行
程の走行路のセンタ−ラインを地面に線引きする線引き
マ−カ−装置を備え、該線引きマ−カ−装置の線引き作
用体を機体の左右両側に設けた田植機において、前記線
引き作用体が左右両側とも線引き作用する状態と左右片
側のみ線引き作用する状態と左右両側とも線引き作用し
ない状態に切替え可能に設けるとともに、前記線引き作
用体の線引き作用位置を田植機の操縦位置より前側に位
置するように設けたことを特徴とする田植機とした。
【0006】
【発明の作用及び効果】よって、一行程分あけて植付走
行するときに、線引き作用体を左右両側とも線引き作用
状態に切替えて、一方の線引き作用体が前行程で線引き
されたライン上に位置するよう操向するが、この発明の
田植機では、線引き作用体の線引き作用位置が田植機の
操縦位置より前側に位置するように設けられているの
で、前行程で線引きされたライン上に線引き作用体が位
置しているかどうかを確認するときに操縦者は前側に顔
を向けたまま素早く確認でき、その確認動作のために操
縦の乱れが生じることがない。よって、効率のよい田植
え作業を容易に行なうことができる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。乗用田植機1は、走行車体2の後側に昇降作動する
昇降リンク装置3を介して苗移植機4が装着されて構成
されている。5は側条施肥装置で、肥料を収容する横長
で一体のホッパ−部5aとその下側に苗植付条数と同数
個横一列で一体的に設けられる肥料繰り出し部5b…が
座席20の後側で苗載台42の前側、且つリヤステップ
部21c上に配置され、各肥料繰り出し部5b…と各条
植付個所近傍に設けられた施肥ガイド部5d…がホ−ス
5c…で連結され、そのホ−ス5c…内を流れる圧風に
より肥料繰り出し部5b…で繰り出された肥料が施肥ガ
イド部5d…に搬送されて側条施肥されるように構成さ
れている。ホ−ス5c…内に吹き込む圧風は、電動のブ
ロア−5eで起風されて、そのブロア−5eからの圧風
が横長パイプ状のエア−チャンバ−5f内に吹き込ま
れ、そのエア−チャンバ−5f内から各ホ−ス5c…内
に圧風が吹き込まれるようになっている。エア−チャン
バ−5fは、リンクベ−ス31・31の上端部に左右に
横たわるように固設されていて、各肥料繰り出し部5b
…の取付けフレ−ムとサイドステップ22・22の支持
フレ−ムを兼ねる。
【0008】走行車体2は、左右一対の操向用の駆動回
転する前輪6・6と左右一対の駆動回転する後輪7・7
を備えている。また、前側にミッション8が配され、そ
のミッション8の左右側部から前輪アクスルフレ−ム9
・9が固着され、そのフレ−ム9・9の両端部に前輪フ
ァイナルケ−ス10・10が連結されて、そのケ−ス1
0・10下側から外側に突出する前輪車軸10a・10
aに前輪6・6が取り付けられている。ミッション8内
の動力が、前輪アクスルフレ−ム9・9、前輪ファイナ
ルケ−ス10・10内の伝動機構により伝達され、前輪
6・6が駆動回転する。また、ミッション8の後側部に
車体フレ−ム11・11の前端部が固着している。車体
フレ−ム11・11の後端部は横フレ−ム12に固着
し、その横フレ−ム12の中央部の軸受部に後輪フレ−
ム13の左右中央部に前後水平に軸心を向けて固着した
後輪ロ−リング軸13aが嵌合している。後輪フレ−ム
13の左右に端部に後輪ギヤケ−ス14・14が固着
し、その後輪ギヤケ−ス14・14の外側部から横に突
出する後輪車軸14a・14aに後輪7・7が取り付け
られている。よって、ミッション8とフレ−ム11・1
1、横フレ−ム12で構成される車体フレ−ムに対し、
後輪7・7が取り付けられている後輪フレ−ム13が後
輪ロ−リング軸13a回りにロ−リングできるようにな
っている。ミッション8内の動力がその後側部から左右
の後輪ギヤケ−ス14・14に後輪伝動軸14a・14
aで伝動され、後輪7・7が駆動回転される。尚、後輪
車軸14a・14aには後輪7・7とともにその左右外
側に後輪7・7の車輪径より若干小径の補助車輪7’・
7’が取り付けられる。また、ミッション8への動力入
力は、フレ−ム11・11上に支持したエンジンEから
第1ベルト伝動装置15(15a:エンジン側プ−リ
−、15a’:エンジン出力軸、15b:油圧ポンプ側
プ−リ−、15b’:油圧ポンプ駆動軸、15c:伝動
ベルト)でミッション8上に固設した油圧ポンプPに一
旦伝動され、そこからミッション8の入力軸に無段変速
式の第2ベルト伝動装置16(16a:油圧ポンプ側割
プ−リ−、16b:ミッション側割プ−リ−、16
b’:ミッション入力軸、16c:伝動ベルト。両割プ
−リ−16a・16bは副変速レバ−27にて背反的に
プ−リ−幅が調節されるようになっている。)で高低速
無段階で変速可能に伝動される。尚、エンジンEに取り
付けられたオルタネ−タGにはエンジンEの第2出力軸
から第3ベルト伝動装置17により伝動されている。
【0009】また、車体前側にはハンドル18が設けら
れ、エンジンEの上側を覆うエンジンカバ−19上に操
縦座席20が取り付けられている。ハンドル18の下側
はポストカバ−27で覆われ、そのポストカバ−27の
上部には各種作動状態を表示する表示パネル部が設けら
れている。また、その表示パネル部およびその周辺に
は、左側に主変速レバ−と後輪デフロックレバ−、右側
に副変速レバ−とアクセルレバ−が配設され、更に始動
スイッチ等のスイッチ類も設けられている。尚、ポスト
カバ−27の下側後方左側にはクラッチペダル、右側に
は後輪クラッチ兼ブレ−キペダルが設けられている。操
縦者は、通常、操縦座席20に座ってハンドル18を回
動操作して機体の操向し、また、各種レバ−、ペダル等
を操作して機体を操縦する。
【0010】前輪6・6は、ハンドル18を回動操作す
ることによりその前後方向に対する向きが回動操作され
るようになっている。即ち、ハンドル18の回動は、ミ
ッション8の前側底部に設けられたステアリングア−ム
18aに伝動し、更に、ロッド18b・18bを介して
左右の前輪ファイナルケ−ス10・10に伝動する。前
輪ファイナルケ−ス10・10は、その上部ケ−スが前
輪アクスルフレ−ム9・9に固着して車体に対し固定で
あり、下部ケ−スが上部ケ−スに対して上下動不能且つ
上下軸芯周りに左右回動可能に設けられている。その下
部ケ−スに一体に設けたア−ムに前記ロッド18b・1
8bが連結している。よって、ハンドル18を右回動す
ればステアリングア−ム18aが右回動し、更に左右の
前輪ファイナルケ−ス10・10の下部ケ−スが右回動
して前輪6・6は右回動する。反対に、ハンドル18を
左回動すれば、前輪6・6は左回動する。
【0011】後輪7・7は、前述のように、車体フレ−
ム11・11に対して後輪フレ−ム13が後輪ロ−リン
グ軸13a回りにロ−リング可能に構成されている。こ
れにより、後輪7・7の左右の車輪が局所的に高さの異
なる箇所を通過する場合にあっても、左右の接地荷重の
変化に応じて後輪フレ−ム13が後輪ロ−リング軸13
a回りにロ−リング動するから、後輪7・7の左右の車
輪は常に接地状態を維持して走行できるようになってい
る。
【0012】前輪6・6と後輪7・7、及び補助車輪
7’・7’の車輪跡の整地は、前輪跡がセンタ−フロ−
ト48・48により整地され、後輪跡が車輪跡消しレ−
キ60・60により整地され、補助車輪跡がサイドフロ
−ト49・49により整地されるようになっている。と
ころで、前輪6・6は、そのトレッドが後輪7・7のト
レッドとほぼ同幅に設けられている。また、苗移植機4
の植付装置41…による苗植付条PL1〜PL8の左右
位置に対する車輪通過位置が、前輪6・6及び後輪7・
7が苗植付条PL2とPL3の間の条間位置と苗植付条
PL6とPL7の間の条間位置とを通過する。尚、補助
車輪7’・7’は、苗植付条PL2とPL3の間の条間
位置と苗植付条PL6とPL7の間の条間位置とを通過
するよう取り付けられている。
【0013】また、走行車体2には、メインステップ2
1が座席20より低位で前輪6・6の上側を覆うように
して設けられている。このステップ21は、座席20及
びハンドル18の左右両側の左右ステップ部21a・2
1aと、座席20の前側で左右ステップ部を連繋する中
央ステップ部21bとで構成される。また、座席20の
後側には、メインステップ21よりステップ面が高く後
輪7・7の上側を覆うようにしたリヤステップ部21c
が、左右ステップ部の後端部を連繋するように左右にわ
たって設けられている。
【0014】更に、サイドステップ22・22が、メイ
ンステップの左右ステップ部21a・21aの左右両外
側で、前輪車軸上方位置近傍からリヤステップ部21c
左右外側位置に渡って設けられている。サイドステップ
22・22のステップ面の高さは、左右ステップ部21
a・21aの側部においては、左右ステップ部21a・
21aのステップ面と略同高さに設け、後部は一段高く
なってリヤステップ部21cのステップ面と略同高さに
設けられている。このサイドステップ22・22の支持
構成は、そのステップ前端部側が、前輪ファイナルケ−
ス10・10の上部に固着し前輪の上方を左右外方へ水
平に延出させた支持フレ−ム22a・22aに横軸回り
に回動可能に枢着し、ステップ後端部が、エア−チャン
バ−5fに固着のステップ支持部に係合して支持されて
いる。尚、このサイドステップ22・22の左右外側部
には乗車ステップ23・23が固着されていて、機体左
右側からステップ上に乗り降りするときに使用される。
【0015】昇降リンク装置3は、フレ−ム11・11
の後側に固着されたリンクベース31に回動自在に取り
付けられた上リンク32および下リンク33・33を備
え、これら上下リンクの後端部に縦リンク34が連結さ
れている。そして、縦リンク34の下端部から後方に突
出する軸受部に苗植付作業機4の伝動ケース40に固着
の連結軸40aが回動自在に連結して、苗植付作業機4
が進行方向に対して左右に回動自在に装着される。フレ
ーム11・11に固着の支持部材に油圧シリンダ35の
基部側を枢支し、ピストンロッド側を上リンク31の基
部に一体で下向きに延びるスイングアーム31aの先端
部にスプリングを介して連結している。油圧シリンダ3
5を伸縮作動させると昇降リンク装置3が昇降作動し、
苗植付作業機4が昇降するようになっている。この油圧
シリンダ35は油圧バルブ36によって切り換え作動す
る。
【0016】苗移植機4は、8条植えの構成になってい
る。まず、伝動ケ−ス40は、昇降リンク装置3に左右
ロ−リング自在に連結し、また、走行車体2のミッショ
ンケ−ス8から第1植付伝動軸8a、中間ギヤケ−ス8
b、第1植付伝動軸8cを介して伝動される。この伝動
ケ−ス40の左右側部に後方に延びる植付伝動フレ−ム
40a・40aの前部が連結し、更にその植付伝動フレ
−ム40a・40aの前部の左右外側部に連結パイプを
介して左右に植付伝動フレ−ム40c・40cの前部が
連結している。4つの植付伝動フレ−ム40a・40a
・40c・40cは所定の間隔で前後方向に並設され、
その各伝動フレ−ムの後端両側部から植付駆動軸が突出
して、その回転軸に植付装置41…の回転ケ−ス41a
…が駆動回転するよう装着される。
【0017】植付装置41は、植付駆動軸に連結される
回転ケ−ス41aと、その回転ケ−ス41aの両端側部
に装着される2つの植付具41b・41bとからなる。
植付具41b・41bは、回転ケ−ス41a内の伝動機
構により回転ケ−ス41aの回転と逆方向に回転して植
付具41b・41bに固定されたフォ−ク状の苗分離具
の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描くように作動す
る。これにより、苗載台42が左右に往復動して苗載面
42a…上の苗を支持レ−ル43の苗分割口43c…に
順次供給しつつ、植付具41b…の苗分離具が前記苗取
出口に供給された苗を分離して保持し、圃場に達したと
き植付具41b…にそれぞれ装備された苗押出し機構に
より苗分離具が保持した苗を押し出して圃場に植え付け
る。
【0018】苗載台42は、前側が上位となるよう傾斜
して設けられ、また、苗載面42a…の裏側で左右動自
在に支持されている。そして、この苗載台42に、伝動
ケ−ス40内の左右往復移動機構によって左右往復動す
る横移動棒の両端が連結ア−ムを介して連結し、苗載台
42が左右往復動するようになっている。また、苗載台
42の各条苗載面下位側にはベルト式の苗縦送り装置4
5…が設けられていて、苗載台42が左右方向に移動し
て植付装置41…が苗分割口43c…から苗の下端部一
列分を分割し移植し終えると、次に分割し移植される下
端部一列分が苗分割口43c…上に位置するよう苗を移
送する。
【0019】センターフロート48・48は、苗移植機
4の底部中央側に2個設けられ、サイドフロ−ト49・
49はその左右外側に設けられている。これらフロート
の取付け構成は、植付伝動フレ−ム40a・40a・4
0c・40cの下側に左右に長いフロ−ト支持パイプが
取り付けられ、そのパイプに後方へ向かって延びるフロ
−ト支持ア−ムが固着し、そのフロ−ト支持ア−ム後端
部にフロ−ト上面に固着の取付けブラケットが左右横軸
にて回動可能に取り付けられた構成となっている。ま
た、これらフロ−ト48・48・49・49は、接地状
態で機体を前方に進行させると泥面を整地しながら滑走
し、中央2つのセンターフロート48・48で中央4条
の植付位置を整地し、左右2つのサイドフロート49・
49で左右4条の植付位置を整地するように設けられて
いる。尚、センターフロート48・48は、苗移植機4
を表土面に対して所定の高さに高さ制御するための表土
面位置を検出するセンサでもある。これら2つのセンタ
ーフロート48・48の前部上面側は互いに連結部材で
連結され、その連結部材に油圧バルブ28が取り付けら
れて、フロ−ト前部の上下動によりバルブスプ−ルが苗
移植機の機枠に固定されたバルブケ−スに対して出入す
るようになっている。苗移植機4が表土に対して所定の
高さより低くなったときは、センターフロート48の前
端部が上動してバルブスプ−ルがバルブケ−ス内に押し
込まれ、油圧シリンダ35を伸ばす方向に油圧バルブ3
6が切り替わって、植付作業機4を上昇させる。そし
て、植付作業機4の上昇とともにバルブスプ−ルがバル
ブケ−ス外に引き出され、植付作業機4が所定の高さに
戻ったら、油圧シリンダ35の作動が止まって植付作業
機4の上昇がとまる。逆に、苗移植機4が表土に対して
所定の高さより高くなったときは、センターフロート4
8の前端部が下動してバルブスプ−ルがバルブケ−ス外
に引き出され、油圧シリンダ35が縮む方向に油圧バル
ブ36が切り替わって、植付作業機4を下降させる。そ
して、植付作業機4の下降とともにバルブスプ−ルがバ
ルブケ−ス内に押し込まれ、植付作業機4が所定の高さ
に戻ったら、油圧シリンダ35の作動が止まって植付作
業機4の下降がとまる。よって、走行車体2が上下動し
ても、苗移植機4は圃場の表土に対して所定の高さを維
持するように制御されるので、苗移植機4に装着された
移植装置41…によって植付られる苗は圃場の表土に対
して所定の深さに植付られる。
【0020】予備苗載台50・50は、苗移植機4の苗
載台42上に補給する予備の苗を載せておくもので、左
右各16枚づつ、合計32枚の予備苗が載置できるよう
に設けられている。この予備苗載台50・50の具体構
成は、前輪ファイナルケ−ス10・10の上部に固着さ
れた支持フレ−ム22a・22aに予備苗載台支持フレ
−ム50a・50aが前側へ斜上した状態に固着し、そ
のフレ−ム上端部に上下方向に軸心が向く回動軸50b
・50bが固着し、その回動軸50b・50bに回動自
在に取り付けられた回動筒50c・50cに側面視四角
ル−プ状の苗枠フレ−ム50d・50dが固着し、その
苗枠フレ−ムに上下4段で1段あたり4枚の予備苗C…
を載置できる予備苗枠50e…が固着している。予備苗
枠50e…の回動は、回動操作レバ−50f・50f…
により回動規制状態と回動可能状態とに切替られる。前
記回動軸50b・50bの上端部の左右両側は連結フレ
−ム50gでア−チ状に連結されている。
【0021】ところで、前記のように予備苗載せ台50
・50は、多数の予備苗を前輪軸上に支持して、予備苗
の重量が前輪6・6側にかかるように設けられている。
そして、前輪6・6は苗移植機4による苗植付条の4条
分を跨いで広いトレッドに構成され、更に、その前輪6
・6が機体に上下動不能に設けられているのに対して後
輪7・7はその左右後輪が取り付けられている後輪フレ
−ム13が前後方向の後輪ロ−リング軸13a回りにロ
−リング動可能に設けられている。よって、この田植機
は、多数の予備苗を搭載できて作業能率が良い。また、
その多数の予備苗が搭載された予備苗載台の重量を前輪
6・6前で受ける構成により機体重心位置を前側に寄せ
られ、且つ後輪7・7を上下動可能とする構成により圃
場の凹凸による機体の傾きが小さくできて、機体の走行
安定性が良い。
【0022】51・51は条合わせマ−カ−で、機体前
部の左右両側に設けられて、このマ−カ−を隣接条の既
植付苗の上方に位置させることで、植付中の苗と隣接既
植付苗との条間を所定の間隔に設定するものである。5
2・52は線引きマ−カ−で、圃場内で往復走行して植
付作業するときに、作業走行中に未植付側の泥土面に線
引きマ−カ−体52aを滑走させて、次行程作業走行路
のセンタ−ラインを線引き作用するものである。
【0023】センタ−ポ−ル53は、走行車体2の前端
部左右中央位置に設けられている。このセンタ−ポ−ル
53を前記線引きマ−カ−52・52で線引きされたセ
ンタ−ラインに合わせて植付作業走行すれば、前行程作
業走行時に植え付けられた苗の隣接条に対して所定の条
間隔で植付作業走行することができる。ところで、線引
きマ−カ−52・52の具体構成は以下のようになって
いる。(図4〜6参照)。まず、線引きマ−カ−52・
52は、走行車体2の座席20より前側左右に設けられ
ている。具体的には、サイドステップ22・22の前端
部を枢着する支持フレ−ム22a・22aの左右両端部
にマ−カ−収納回動軸52b・52bが固着し、そのマ
−カ−収納回動軸に第1マ−カ−ア−ム52c・52c
の基部52c’・52c’が略水平面内で回動自在に取
り付けられている。更に、第1マ−カ−ア−ム52c・
52cの外端部に、第2マ−カ−ア−ム52d・52d
の一端に固着されたコ字状部材のア−ム取付け部52
d’・52d’が横軸のマ−カ−回動軸52e・52e
回りに略垂直面内で回動自在に取り付けられている。そ
して、第2マ−カ−ア−ム52d・52dの先端部に線
引きマ−カ−体(線引き作用体)52a・52aが固着
するマ−カ−体取付け軸52f・52fが第2マ−カ−
ア−ムへの取付け位置調節可能に取り付けられている。
【0024】次に、第2マ−カ−ア−ム52d・52d
が回動して横倒し姿勢と起立姿勢とに切替わる構成につ
いて説明する。まず、第2マ−カ−ア−ム52d・52
dのア−ム取付け部52d’・52d’は、コ字状の凹
部内に第1マ−カ−ア−ム52c・52cの端部が入り
込んだ状態にしてマ−カ−回動軸52e・52eで第1
マ−カ−ア−ム52c・52cに回動自在に連結されて
いる。そして、第2マ−カ−ア−ム52d・52dのア
−ム部52d”・52d”にピン52g・52gが固着
し、そのピン52g・52gにア−ム引上げワイヤ−5
2h・52hのインナ−ワイヤ−の一端が連結されてい
る。ア−ム引上げワイヤ−52h・52hのアウタ−
は、に第1マ−カ−ア−ム52c・52cに固着のアウ
タ−取付け片に固定されている。ア−ム引上げワイヤ−
52h・52hの他端側は、そのインナ−ワイヤ−がリ
ンク装置3を昇降駆動する油圧シリンダ35のピストン
部35aに連結され、アウタ−が油圧シリンダ35のシ
リンダ部35bに連結されている。よって、田植作業中
に枕地で旋回走行するときに植付作業機4を水田面から
高く上昇させるが、このとき油圧シリンダ35のピスト
ン部35aがシリンダ部35bから突出作動して、ア−
ム引上げワイヤ−52h・52hのインナ−ワイヤ−が
引かれる。これにより、横倒しになって線引き作用姿勢
にある第2マ−カ−ア−ム52dは引き上げられて起立
し非線引き作用姿勢に切り替わる。52i・52iはス
プリングで、このスプリングは第2マ−カ−ア−ム52
d・52dのア−ム取付け部52d’・52d’端部の
スプリング取付け孔52i’・52i’と第1マ−カ−
ア−ム52c・52cに固着のスプリング取付けピン5
2i”・52i”に掛けられて取り付けられ、第2マ−
カ−ア−ム52d・52dを横倒しの線引き作用姿勢へ
回動する方向に付勢するよう作用する。また、52j・
52jはストッパ−で、このストッパ−は第1マ−カ−
ア−ム52c・52cの端部に固着されていて、これに
より第2マ−カ−ア−ム52d・52dを横倒しの線引
き作用姿勢から更に下方へ回動しないように止める。5
2k…は、ア−ム引上げワイヤ−52h・52hを第1
マ−カ−ア−ム52c・52cに沿って縛り付けるバン
ドである。尚、第1マ−カ−ア−ム52c・52cは、
マ−カ−収納回動軸52b・52bまわりに回動して、
左右横方向に張出した線引き作業姿勢と走行車体2の左
右側部に沿わせた収納姿勢とに切り替わるように設けら
れている。
【0025】尚、左右一対のア−ム引上げワイヤ−52
h・52hには、油圧シリンダ35のピストン部35a
がシリンダ部35b内に引っ込み作動しても前記ワイヤ
−52h・52hのインナ−ワイヤ−が第2マ−カ−ア
−ム側に引き戻されないようにロックするロック機構L
が設けられている。枕地での旋回が終了して苗移植機4
を下降させたとき、ロック機構Lにより、ア−ム引上げ
ワイヤ−52h・52hがロックされていれば、第2マ
−カ−ア−ム52d・52dは横倒しの線引き作用姿勢
に移動しない。また、ロック機構Lにより、ア−ム引上
げワイヤ−52h・52hが非ロック状態であれば、第
2マ−カ−ア−ム52d・52dはスプリング52i・
52iの付勢により横倒しの線引き作用姿勢に移動す
る。但し、ロック機構Lは、油圧シリンダ35のピスト
ン部35aが突出作動してインナ−ワイヤ−を油圧シリ
ンダ側に引っ張る動作に対してはロック作用しない。こ
のロック機構Lは、左右両方のインナ−ワイヤ−をロ
ックするよう操作できる。また、左右一方のみを切替
可能にロックするよう操作できる。更に、左右両方の
インナ−ワイヤ−ともロックしないよう操作できる。よ
って、前記操作により、左右両方の第2マ−カ−ア−
ム52d・52dを引き上げて左右の線引きマ−カ−を
非線引き作用姿勢にすることができる。また、前記操作
により、左右一方の第2マ−カ−ア−ム52dを切替
可能に横倒しにして左右一方の線引きマ−カ−を線引き
作用姿勢にすることができる。更に、前記操作によ
り、左右両方の第2マ−カ−ア−ム52d・52dを横
倒しにして左右両方の線引きマ−カ−を線引き作用姿勢
にすることができる。
【0026】ロック機構Lは、そのケ−スL’にア−ム
引上げワイヤ−52h・52hのインナ−ワイヤ−52
h’・52h’の油圧シリンダ側を挿通する2つのワイ
ヤ挿通孔52l・52lを一側に設けた2つのソレノイ
ド52m・52m(図面では一方のみを示す)から、そ
のプランジャ52n・52nが突・没する孔52o・5
2oが設けられている。また、ソレノイド52m・52
mのプランジャ52n・52nは、ソレノイドコイルに
通電されないときはバネ52p・52pによって孔52
o・52oから突出して、プランジャの先端部が油圧シ
リンダ側のインナ−ワイヤ−末端部に連結したスライダ
−ピン52q・52qの段差部52q’・52q’に係
合してインナ−ワイヤ52h’・52h’の線引きマ−
カ−側への移動を阻止する。ソレノイドコイルに通電さ
れたときはバネ52p・52pに抗して孔52o・52
oに没して、インナ−ワイヤ−52h’・52h’の線
引きマ−カ−側への移動を許容する。
【0027】前記ソレノイド52m・52mの切換操作
は、図5に示されるマ−カスイッチSW1によって行な
われる。このスイッチSW1は、苗移植機4への伝動を
断続操作するクラッチレバ−の切り操作一回ごとに交互
に切り替わるように設けられている。また、マ−カスイ
ッチSW1と電源(バッテリ)BT間には、メインスイ
ッチSW0が設けられている。更に、ソレノイド52m
・52mのオン・オフと同期して点滅するマ−カランプ
LMP(R)・LMP(L)が設けられている。また、
マ−カスイッチSW1とそこからソレノイド52m・5
2mにつながる2つの回路の間に両回路を連通する回路
を設け、その回路上にマ−カ−作動切替スイッチSW2
が設けられている。このマ−カ−作動切替スイッチSW
2がオフ状態にあるときは、旋回時の前記クラッチレバ
−の入り切り操作によってマ−カ−スイッチSW1が切
り替わり、2つのソレノイド52m・52mが交互に励
磁して、左右の線引きマ−カ−52・52が左右一方側
のみ交互に倒伏して線引き作用位置に移動する作動状態
となる。マ−カ−作動切替スイッチSW2がオン状態に
あるときは、旋回時の前記クラッチレバ−の入り切り操
作によってマ−カ−スイッチSW1が切り替わるのに関
わらず、2つのソレノイド52m・52mが両方とも励
磁して、左右の線引きマ−カ−52・52が左右両方側
が共に倒伏して線引き作用位置に移動する作動状態とな
る。尚、この切換えスイッチSW2は、跳ね返り式のス
イッチ構成となっている。よって、圃場内で往復走行し
て苗移植作業を進める場合、枕地に至ると苗移植機4を
上昇させて旋回し次行程へ移動する。
【0028】以上のように構成された線引きマ−カ−5
2・52は、以下のように使用される。即ち、圃場内で
往復走行して植付作業するときは、まず、左右の第1マ
−カ−ア−ム52c・52cを左右横方向に張出させた
線引き作業姿勢に位置させて、更に、次に復行程で走行
する走路側の第2マ−カ−ア−ム52dを横倒しの線引
き作用姿勢に切替え(他方側の第2マ−カ−ア−ム52
dは起立した非線引き姿勢をとる)、泥土面に線引きマ
−カ−体52aを滑走させて、次行程走行路のセンタ−
ラインを線引きする。このようにして、線引きしながら
植付作業走行して枕地まで達したら、機体1を復行程の
走路側に旋回する。このとき、植付作業機4は、泥面か
ら高く上昇させるから、線引き作用姿勢にあった第2マ
−カ−ア−ム52dは引き上げられて起立する。機体1
の旋回が終わって植付作業機4を泥面まで下降させる
と、往行程で線引き作用姿勢にあった側とは反対側の第
2マ−カ−ア−ム52dを線引き作用姿勢に自動的に切
替わる。これは、次行程に移るときに必ず一旦苗移植機
4へのクラッチレバ−を切りに操作するので、その切り
操作に連動してマ−カ−スイッチSW1が切り替わるか
らである。次行程の作業走行においては、座席20に着
座した操縦者から見て機体左右中央に設けられたセンタ
−マ−カ−53が前行程で線引きされたセンタ−ライン
上に位置するように操縦する。これにより、往行程で植
付された苗の隣接条から所定の条間隔で苗を植付してい
くことができる。
【0029】尚、左右両方の第2マ−カ−ア−ム52d
・52dを横倒しにして左右両方の線引きマ−カ−52
・52を線引き作用姿勢にして使用する場合を説明す
る。まず、図7のように、畦A1際に設けられた圃場出
入り口ENTから入った田植機は、反対側の畦A2際ま
で移動する。そして、その畦際ライン上に右側の条合せ
マ−カ−体51aが位置するように操向しながら、その
畦A2に沿って植付走行する。このとき、畦A2とは左
右反対側(左側)の線引きマ−カ−体52aを線引き作
用状態にしてラインL1を線引きしていく。農道RDに
沿う畦A3側からそれに対向する畦A4に突き当たるま
で植付走行したら、植付作業を停止して苗移植機4を上
昇させて次の行程へ旋回する。次の行程は一行程分あけ
た行程となる。その行程の開始位置にきたら、作動切替
スイッチSW2を押してオン状態にしながら苗移植機4
を下降させる。すると、左右両側の線引きマ−カ−体5
2a・52aが線引き作用可能な状態となる。この状態
で畦A4側から畦A3側に向かって植付走行するが、左
側の線引きマ−カ−体52aが前行程で線引きされたラ
インL1上に位置するように操向する。このとき、線引
きマ−カ−体52aによる線引き作用位置が操縦座席1
8より前側に設けられているので、操縦者は前を向いた
まま素早くその確認をすることができる。一方、右側の
線引きマ−カ−体52aは次行程のセンタ−ラインL2
を線引きしていく。畦A3に突き当たるまで植付走行し
たら、図8のように、畦A1側の行程へ旋回し、前行程
で線引きされたセンタ−ラインL2に機体の左右中央に
設けられたセンタ−ポ−ル53が位置するように操向し
て、畦A3側から畦A4側に向かって植付走行する。こ
のとき、畦A1側(左側)の線引きマ−カ−体52aを
線引き作用状態に切替えて線引きしていく。このように
して、畦A1側に向けて往復植付走行し、畦A1との間
に残り一行程分までになったら、図9のように、出入り
口ENT側から畦A2に向かって畦A3沿いに枕地植付
走行し、次に、はじめに一行程分あけられていた行程を
畦A3から畦A4に向かって植付走行し、更に、畦A2
から畦A1に向かって枕地植付走行し、最後に、畦A1
との間に一行程分残されていた行程を出入り口ENTに
向かって畦A1沿いに植付走行して、出入り口ENTか
ら農道RD上に抜け出る。この周回植付走行のときは、
左右の線引きマ−カ−体52a・52aを非線引き作用
状態に切替え、畦際ライン上或は隣接植付苗上に条合せ
マ−カ−体51aが位置するように操向する。以上のよ
うにすれば、圃場の四隅に未植付エリアが生じず効率の
良い田植えできる。
【0030】以上のように、この田植機は、圃場内を往
復植付走行する際に次行程の走行路のセンタ−ラインを
地面に線引きする線引きマ−カ−装置を備え、該線引き
マ−カ−装置の線引き作用体を機体の左右両側に設けた
田植機であって、前記線引き作用体が左右両側とも線引
き作用する状態と左右片側のみ線引き作用する状態と左
右両側とも線引き作用しない状態に切替え可能に設ける
とともに、前記線引き作用体の線引き作用位置を田植機
の操縦位置より前側に位置するように設けた構成とし
た。
【0031】よって、一行程分あけて植付走行するとき
に、線引き作用体を左右両側とも線引き作用状態に切替
えて、一方の線引き作用体が前行程で線引きされたライ
ン上に位置するよう操向するが、この発明の田植機で
は、線引き作用体の線引き作用位置が田植機の操縦位置
より前側に位置するように設けられているので、前行程
で線引きされたライン上に線引き作用体が位置している
かどうかを確認するときに操縦者は前側に顔を向けたま
ま素早く確認でき、その確認動作のために操縦の乱れが
生じることがない。よって、効率のよい田植え作業を容
易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図。
【図2】乗用田植機の平面図。
【図3】走行車体の伝動部構成及び苗移植機の整地部構
成を示す平面図。
【図4】線引きマ−カ−の構成を示す斜視図。
【図5】線引きマ−カ−のロック機構の電気回路図。
【図6】線引きマ−カ−のロック機構の要部を示す側方
断面図。
【図7】線引きマ−カ−を左右両方とも線引き作用させ
て使用する場合の植付作業を説明する平面図。
【図8】線引きマ−カ−を左右両方とも線引き作用させ
て使用する場合の植付作業を説明する平面図。
【図9】線引きマ−カ−を左右両方とも線引き作用させ
て使用する場合の植付作業を説明する平面図。
【符号の説明】
1:乗用田植機 2:走行車体 3:昇降リンク装置 4:苗移植機 5:施肥装置 6・6:前輪 7・7:後輪 13:後輪フレ−ム 13a:後輪ロ−リング軸 18:操縦座席 50・50:予備苗載台 52・52:線引きマ−カ− 52a・52a:線引きマ−カ−体(線引き作用体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大内 建之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場内を往復植付走行する際に次行程
    の走行路のセンタ−ラインを地面に線引きする線引きマ
    −カ−装置を備え、該線引きマ−カ−装置の線引き作用
    体を機体の左右両側に設けた田植機において、前記線引
    き作用体が左右両側とも線引き作用する状態と左右片側
    のみ線引き作用する状態と左右両側とも線引き作用しな
    い状態に切替え可能に設けるとともに、前記線引き作用
    体の線引き作用位置を田植機の操縦位置より前側に位置
    するように設けたことを特徴とする田植機。
JP28107693A 1993-11-10 1993-11-10 田植機 Pending JPH07132003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28107693A JPH07132003A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28107693A JPH07132003A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 田植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07132003A true JPH07132003A (ja) 1995-05-23

Family

ID=17633992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28107693A Pending JPH07132003A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07132003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001089287A1 (fr) * 2000-05-24 2001-11-29 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Structure de fixation de repere de plantation concentrique pour une machine de plantation de riz
JP2004089129A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Iseki & Co Ltd 移動農機の線引マーカー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001089287A1 (fr) * 2000-05-24 2001-11-29 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Structure de fixation de repere de plantation concentrique pour une machine de plantation de riz
JP2004089129A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Iseki & Co Ltd 移動農機の線引マーカー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07132003A (ja) 田植機
JP3582325B2 (ja) 水田作業機
JP2000041417A (ja) 苗移植機
JPH06253623A (ja) 乗用田植機
JP3509146B2 (ja) 乗用田植機
JP3304565B2 (ja) 田植機
JP2546391B2 (ja) 農作業機の線引きマーカー装置
JP3753142B2 (ja) 田植機
JP3812591B2 (ja) 乗用田植機
JP3289383B2 (ja) 乗用田植機
JP3284556B2 (ja) 乗用型田植機
JP2013153686A (ja) 苗移植機
JP3304516B2 (ja) 乗用田植機
JP2004033150A (ja) 農作業機
JP3753106B2 (ja) 乗用田植機
JP3620281B2 (ja) 農業機械
JP2002345309A (ja) 苗植機の苗供給装置
JP2005253470A (ja) 田植機
JP3520536B2 (ja) 乗用田植機
JPH07289019A (ja) 田植機の線引マ−カ装置
JP3250114B2 (ja) 乗用田植機
JPH0480641B2 (ja)
JP3433488B2 (ja) 苗移植機の昇降制御装置
JPH07123822A (ja) 乗用田植機
JP2861204B2 (ja) 施肥装置付き乗用型移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309