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JPH07130185A - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置

Info

Publication number
JPH07130185A
JPH07130185A JP6106882A JP10688294A JPH07130185A JP H07130185 A JPH07130185 A JP H07130185A JP 6106882 A JP6106882 A JP 6106882A JP 10688294 A JP10688294 A JP 10688294A JP H07130185 A JPH07130185 A JP H07130185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
potential
data
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6106882A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Yamauchi
忠昭 山内
Hiroshi Miyamoto
博司 宮本
Kiichi Morooka
毅一 諸岡
Kiyohiro Furuya
清広 古谷
Makiko Aoki
牧子 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6106882A priority Critical patent/JPH07130185A/ja
Priority to KR1019940022356A priority patent/KR0136890B1/ko
Priority to US08/304,749 priority patent/US5481497A/en
Publication of JPH07130185A publication Critical patent/JPH07130185A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1048Data bus control circuits, e.g. precharging, presetting, equalising
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/06Arrangements for interconnecting storage elements electrically, e.g. by wiring
    • G11C5/063Voltage and signal distribution in integrated semi-conductor memory access lines, e.g. word-line, bit-line, cross-over resistance, propagation delay
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1051Data output circuits, e.g. read-out amplifiers, data output buffers, data output registers, data output level conversion circuits

Landscapes

  • Dram (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバリッドデータを出力させることなくア
ドレスアクセス動作を高速化させることを可能とする。 【構成】 差動増幅回路27a〜27dのうちの1つか
ら出力される読出データが、CMOSトランスファーゲ
ート31〜34の1つおよびデータラッチ回路28を介
してリードデータバスドライバ回路42に伝達される。
その読出データがリードデータバスドライバ回路42に
伝達されるまでは、信号φ3に応答して、リードデータ
バスRBUS,ZRBUSの電位を強制的に“L”とす
る。その後、リードデータバスドライバ回路42は、伝
達される読出データに応じてリードデータバスRBU
S,ZRBUSをドライブする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体メモリ装置に
関し、特に、メモリセルから読出された信号を増幅して
出力バッファから出力する半導体メモリ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図29は、従来の半導体メモリ装置にお
けるデータ読出回路の回路図である。このデータ読出回
路は、制御信号発生回路930,935、メモリセルア
レイ部200、行デコーダ901、列デコーダ900、
入出力線対IO,ZIO、差動増幅器910、セレクタ
回路915、データラッチ回路920、リードデータバ
スドライバ回路925、リードデータバスZRBUS、
インバータ1001,1002,出力バッファ47およ
び外部出力端子DOUTを含む。
【0003】制御信号発生回路935は、アドレスバッ
ファ936、アドレス変化検知回路937、S−Rフリ
ップフロップ938、遅延回路939、インバータ70
2,704、NANDゲート703、遅延回路940お
よびS−Rフリップフロップ941を含む。
【0004】制御信号発生回路930は、遅延回路94
5、NANDゲート701,705,706およびイン
バータ705,706,707,708,709,71
0を含む。
【0005】メモリセルアレイ部200は、ワード線W
L、ビット線対BL,ZBL、メモリセル711、セン
スアンプ902、NMOSトランジスタ720,721
を含む。メモリセル711は、メモリセルキャパシタ9
03およびメモリセルトランジスタ710を含む。
【0006】セレクタ回路915は、PMOSトランジ
スタ712、NMOSトランジスタ713およびインバ
ータ714を含む。このセレクタ回路915は、CMO
Sトランスファーゲートを構成する。データラッチ回路
920は、インバータ715,717およびクロックド
インバータ716を含む。リードデータバスドライバ回
路925は、インバータ718,719を含む。リード
データバスZRBUSは、メモリセルアレイ部200か
ら出力バッファ47まで延設される。
【0007】制御信号発生回路935は、外部アドレス
信号Addをアドレスバッファ936に受ける。制御信
号発生回路935では、この外部アドレス信号Addに
基づいて次のような信号を発生させる。アドレス変化検
知回路937が信号φ0を発生させる。S−Rフリップ
フロップ938が信号φ1を発生させる。NANDゲー
ト703が信号φ2を発生させる。S−Rフリップフロ
ップ941が信号φ3を発生させる。
【0008】制御信号発生回路930は、次のような信
号を受ける。遅延回路945が外部コラムアドレス信号
Ext.ZCASを受ける。インバータ708が外部ア
ウトプットイネーブル信号Ext.ZOEを受ける。イ
ンバータ707が信号φ3を受ける。制御信号発生回路
930では、それらの信号に基づいてインバータ710
が信号φ5を発生させる。
【0009】行デコーダ901は、ワード線WLを選択
する。列デコーダ900は、信号φ1を受け、コラム選
択線CSLを選択する。差動増幅器910は、入出力線
対IO,ZIOの電位差を増幅し、その結果としての出
力信号RDを発生させる。
【0010】セレクタ回路915では、トランジスタ7
12が信号φ2を受け、トランジスタ713がインバー
タ714により反転された信号φ2を受ける。セレクタ
回路915は、信号φ2に応答して信号RDをデータラ
ッチ回路920に与える。
【0011】データラッチ回路920は、インバータ7
15が、セレクタ回路915の出力信号およびクロック
ドインバータ716の出力信号を受け、信号ZRDAを
発生させる。このデータラッチ回路920では、クロッ
クドインバータ716が信号φ2およびその反転信号を
受け、それらの信号に応答して信号ZRDAをラッチす
る。
【0012】リードデータバスドライバ回路925は、
信号ZRDAに応答してリードデータバスZRBUSを
ドライブする。インバータ1001および1002は、
リードデータバスZRBUSのデータに応じて信号OD
および信号ZODを発生させる。出力バッファ47は、
信号φ5,OD,ZODを受け、それらの信号に応答し
て外部出力データ信号DOUTを外部出力端子DOUT
から出力する。
【0013】次に、図29の読出回路の動作について説
明する。図30は、図29の読出回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0014】外部信号Ext.ZCAS,Ext.ZO
Eが“H”から“L”になって、外部アドレス信号Ad
dのデータY1をアクセスする場合について説明する。
【0015】外部アドレス信号AddのデータがY0か
らY1に変化することによって、アドレス変化検知回路
937から出力される信号φ0に、時刻t0においてパ
ルスが発生する。このとき、S−Rフリップフロップ9
38がセットされ、信号φ1が“H”になる。
【0016】その結果、列デコーダ900がコラム選択
線CSLを選択する。これにより、メモリセル711か
らの読出データが、ビット線対BL,ZBLを介して入
出力線対IO,ZIOに伝達される。その結果、入出力
線対IO,ZIOの間に電位差が生じる。
【0017】次に、信号φ0を受けて、信号φ2が時刻
t1において“L”になる。これにより差動増幅器91
0が動作するとともにセレクタ回路915が導通する。
セレクタ回路915が導通することにより、データラッ
チ回路920が、差動増幅器910から出力される信号
RDに応答して信号ZRDAを出力する。
【0018】そして、信号ZRDAに応答してリードデ
ータバスドライバ回路925がリードデータバスZRB
USをドライブする。ドライブされたリードデータバス
ZRBUSのデータに応答してインバータ1001,1
002が、時刻t2において信号OD,ZODを発生さ
せる。これらの信号OD,ZODが出力バッファ47に
伝達される。出力バッファ47においては、信号OD,
ZODが伝達された後、時刻t3において信号φ5が
“H”になり、その時点から出力バッファ47が動作を
開始し、外部出力データ信号DOUTが出力される。
【0019】ここで、出力バッファ47を活性化する信
号φ5が、時刻t2よりも前の時刻である時刻t30に
おいて“H”になった場合を考える。この場合、メモリ
セル711からの読出データが出力バッファ47に伝達
される時刻t2よりも前に出力バッファ47が動作を開
始してしまう。このため、出力バッファ47は、一旦、
差動増幅器910の待機時に出力される信号RDの
“H”を、メモリセル711からの読出データとして出
力してしまう。
【0020】このような場合、外部出力データ信号DO
UTは、その真のデータである“L”とは逆のデータ
(インバリッドデータ)である“H”が一旦出力され
る。このため、外部出力信号DOUTが真のデータ
“L”となる時間が、正常な動作時よりもΔtだけ遅延
するという不都合が生じる。このような不都合を解消す
るためには、差動増幅器910から出力される信号が出
力バッファ47に伝達されるまで出力バッファ47の動
作を開始させるタイミングを遅らせる必要がある。
【0021】ところが、大容量メモリでは、チップの大
型化に従ってリードデータバスZRBUSの信号伝搬時
間が長くなっているため、差動増幅器910の出力信号
が出力バッファ47まで伝達される時間が長くなってい
る。したがって、出力バッファ47を活性化させるタイ
ミングを定める際に、差動増幅器910から出力バッフ
ァ47までの間に設けられるトランジスタの性能のばら
つきを見込んで信号φ5が“H”になるタイミングをさ
らに遅延させる必要がある。
【0022】しかし、信号φ5が“H”にならなければ
差動増幅器910の出力信号が出力バッファ47に到達
していても、外部出力データ信号DOUTが出力されな
い。このため、信号φ5を“H”にするタイミングを遅
延させすぎると、前記インバリッドデータは出力されな
いが、かえってアクセスが遅れるという問題が生じる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体メモリ装置における読出回路では、データの読出時
においてインバリッドデータが出力されないようにする
のには、出力バッファを動作させるタイミングに十分な
余裕をとる必要があった。その結果、アドレスアクセス
動作の高速化が阻害される。
【0024】さらに、出力バッファの動作タイミングが
制御信号発生回路に含まれる遅延回路によって決まるた
め、アドレスアクセス時においてデータバスにデータが
読出されるタイミングと同じタイミングで外部出力信号
を出力させることができず、データの読出が遅くなると
いう問題があった。
【0025】この発明は、このような問題を解消するた
めになされたものであり、インバリッドデータを出力さ
せることなくアドレスアクセス動作を高速化させること
を可能とする半導体メモリ装置を提供することを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、メモリセルアレイ、複数の入出力線対、複数の差動
増幅手段、第1のデータ線、第2のデータ線、第1のド
ライブ手段、第2のドライブ手段、出力バッファ手段お
よび制御手段を備える。
【0027】メモリセルアレイは、複数のワード線、前
記複数のワード線に交差する複数のビット線対およびそ
れらのワード線とビット線対とに接続された複数のメモ
リセルを含む。入出力線対は、前記ビット線対のそれぞ
れにスイッチング手段を介して接続される。
【0028】複数の差動増幅手段は、前記複数の入出力
線対のそれぞれに対応して設けられて選択的に動作し、
各々が入出力線対の電位差を増幅して出力する。第1お
よび第2のデータ線は、前記差動増幅手段の出力信号を
相補的に伝達する。
【0029】第1のドライブ手段は、前記複数の差動増
幅手段の出力信号を選択的に受け、その出力信号に応答
して前記出力信号と同相の信号を前記第1のデータ線に
伝達する。
【0030】第2のドライブ手段は、前記複数の差動増
幅手段の出力信号の逆相の信号を選択的に受け、その信
号に応答して前記出力信号と逆相の信号を前記第2のデ
ータ線に伝達する。
【0031】出力バッファ手段は、前記第1および第2
のデータ線から信号を受け、それらの信号の電位に応答
して高インピーダンス状態および信号出力状態のいずれ
かの状態に制御される。
【0032】制御手段は、前記複数の差動増幅手段が動
作する前において前記第1および第2のデータ線の電位
が、前記出力バッファ手段を高インピーダンス状態にさ
せる電位になるように前記第1および第2のドライブ手
段を制御する。
【0033】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の第1および第2のデータ線の各々が、伝送する信号
に応じて、レベルが異なる第1および第2の電位の状態
を有し、出力バッファ手段が、第1および第2のデータ
線から受ける信号に応答して駆動され、第1、第2およ
び第3の動作状態を有する。
【0034】第1の動作状態は、第1および第2のデー
タ線のそれぞれの電位が同じ電位である場合に、高イン
ピーダンス状態になる。
【0035】第2の動作状態は、第1のデータ線の電位
が第1の電位であり、かつ、第2のデータ線の電位が第
2の電位である場合に、第1の極性のデータを出力す
る。
【0036】第3の動作状態は、第1のデータ線の電位
が第2の電位であり、かつ、第2のデータ線の電位が第
1の電位である場合に、第1の極性と異なる第2の極性
のデータを出力する。
【0037】請求項3に記載の本発明は、メモリセルア
レイ、複数の入出力線対、複数の差動増幅手段、第1の
データ線、第2のデータ線、第1のドライブ手段、第2
のドライブ手段、および出力バッファ手段を備える。
【0038】メモリセルアレイは、複数のワード線、前
記複数のワード線に交差する複数のビット線対およびそ
れらのワード線とビット線とに接続された複数のメモリ
セルを含む。複数の入出力線対は、前記ビット線対のそ
れぞれにスイッチング手段を介して接続される。
【0039】複数の差動増幅手段は、前記複数の入出力
線対のそれぞれに対応して設けられて選択的に動作し、
各々が動作時に入出力線対の電位差を増幅してその増幅
結果を相補信号である第1の出力信号および第2の出力
信号として出力する。
【0040】第1のデータ線は、前記差動増幅手段の第
1の出力信号を伝送する。第2のデータ線は、前記差動
増幅手段の第2の出力信号を伝送する。
【0041】第1のドライブ手段は、前記差動増幅手段
の第1の出力信号を前記第1のデータ線に伝達する。第
2のドライブ手段は、前記差動増幅手段の第2の出力信
号を前記第2のデータ線に伝達する。
【0042】出力バッファ手段は、前記第1および第2
のデータ線から信号を受け、それらの信号の電位に応答
して高インピーダンス状態および信号出力状態のいずれ
かの手段に制御される。
【0043】さらに、第1および第2のドライブ手段
は、前記複数の差動増幅手段が動作する前において前記
出力バッファ手段を高インピーダンス状態にさせる電位
の信号を前記第1および第2のデータ線に伝達する。
【0044】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明において、第1のドライブ手段が、第1のデー
タ線から受ける第1の出力信号のみに応答して駆動さ
れ、第2のドライブ手段が、第2のデータ線から受ける
第2の出力信号のみに応答して駆動される。
【0045】請求項5に記載の本発明は、請求項3また
は4に記載の発明において、第1および第2のデータ線
の各々が、転送する信号に応じて、レベルが異なる第1
および第2の電位の状態を有し、出力バッファ手段が、
第1および第2のデータ線から受ける信号に応答して駆
動され、第1、第2および第3の動作状態を有する。
【0046】第1の動作状態は、第1および第2のデー
タ線の電位が同じ電位である場合に、高インピーダンス
状態になる。
【0047】第2の動作状態は、第1のデータ線の電位
が第1の電位であり、かつ、第2のデータ線の電位が第
2の電位である場合に、第1の極性のデータを出力す
る。
【0048】第3の動作状態は、第1のデータ線の電位
が第2の電位であり、かつ、第2のデータ線の電位が第
1の電位である場合に、第1の極性と異なる第2の極性
のデータを出力する。
【0049】請求項6に記載の本発明は、請求項3、4
または5に記載の発明において、差動増幅手段から出力
される第1および第2の出力信号の各々が、第1の電位
におけるハイレベルまたは第2の電位におけるロウレベ
ルを有しており、第1および第2のデータ線の各々の電
位を変換し、変換した各々の電位を出力バッファ手段に
供給するレベル変換手段をさらに備える。
【0050】レベル変換手段は、第1および第2のデー
タ線の各々の電位について、第1の電位をその電位より
も高い第3の電位に変換し、または第2の電位をその電
位よりも低い第4の電位に変換する。
【0051】さらに、出力バッファ手段は、レベル変換
手段から供給されるそれぞれの電位に応答して、状態が
制御される。
【0052】請求項7に記載の本発明は、請求項6記載
の発明において、出力バッファ手段が、レベル変換手段
から受ける信号に応答して駆動され、第1、第2および
第3の動作状態を有する。
【0053】第1の動作状態は、レベル変換手段で変換
された第1および第2のデータ線の電位が同じ電位であ
る場合に、高インピーダンス状態になる。
【0054】第2の動作状態は、レベル変換手段で変換
された第1のデータ線の電位が第3の電位であり、か
つ、レベル変換手段で変換された第2のデータ線の電位
が第4の電位である場合に、第1の極性のデータを出力
する。
【0055】第3の動作状態は、レベル変換手段で変換
された第1のデータ線の電位が第4の電位であり、か
つ、レベル変換手段で変換された第2のデータ線の電位
が第3の電位である場合に、第1の極性と異なる第2の
極性のデータを出力する。
【0056】請求項8に記載の本発明は、請求項3、
4、5、6または7に記載の発明において、複数の差動
増幅手段の各々が、CMOS差動増幅手段を含み、その
CMOS差動増幅手段が、第1導電型の第1、第2、第
3および第4の駆動用MOSトランジスタと、第2導電
型の第1、第2、第3、第4、第5および第6の負荷用
MOSトランジスタとを含む。
【0057】第1の駆動用MOSトランジスタは、対応
する入出力線対の一方から与えられる第1の入力信号を
ゲートに受ける。第2の駆動用MOSトランジスタは、
対応する入出力線対の他方から与えられる第2の入力信
号をゲートに受ける。
【0058】第1および第2の負荷用MOSトランジス
タは、第1の駆動用MOSトランジスタのドレインに、
各々のドレインが接続される。第3および第4の負荷用
MOSトランジスタは、第2の駆動用MOSトランジス
タのドレインに、各々のドレインが接続される。
【0059】第3の駆動用MOSトランジスタは、第2
の入力信号をゲートに受ける。第5の負荷用MOSトラ
ンジスタは、ドレインが、第3の駆動用MOSトランジ
スタのドレインに接続される。
【0060】第4の駆動用MOSトランジスタは、第1
の入力信号をゲートに受ける。第6の負荷用MOSトラ
ンジスタは、ドレインが、第4の駆動用MOSトランジ
スタのドレインに接続される。
【0061】さらに、第1、第3および第5の負荷用M
OSトランジスタの各々のゲートと、第1の駆動用MO
Sトランジスタのドレインとが接続され、第2、第4お
よび第6の負荷用MOSトランジスタの各々のゲート
と、第2の駆動用MOSトランジスタのドレインとが接
続される。
【0062】さらに、第3の駆動用MOSトランジスタ
および第5の負荷用MOSトランジスタのドレインの接
続ノードから第1の出力信号が出力される。第4の負荷
用MOSトランジスタおよび第6の負荷用MOSトラン
ジスタのドレインの接続ノードから第2の出力信号が出
力される。
【0063】請求項9に記載の本発明は、請求項3、
4、5、6、7または8に記載の発明において、複数の
差動増幅手段の各々が、複数の入出力線対に複数存在す
る2対の入出力線対ごとに対応して設けられ、かつ、1
対の入力端子および1つの出力端子を有する差動増幅素
子を2つ含む。さらに、複数のスイッチ手段と論理手段
とをさらに備える。
【0064】複数のスイッチ手段は、2対の入出力線対
ごとに対応して設けられ、動作モードに応じて2対の入
出力線対と、対応する差動増幅手段における2つの差動
増幅素子との間の接続状態を切換える。その切換えにお
いて、スイッチ手段の各々は、通常動作モードの場合
に、対応する2対の入出力線対の一方と、2つの差動増
幅素子のそれぞれとを接続し、テストモードの場合に、
対応する2対の入出力線対と、2つの差動増幅素子とを
1対1の対応で接続する。
【0065】論理手段は、テストモードの場合に、複数
の差動増幅手段のそれぞれの出力信号に基づいて、テス
ト結果を示す信号を出力する。
【0066】請求項10に記載の本発明は、請求項6に
記載の発明において、レベル変換手段が、電源ノード、
接地ノード、第1および第2のノード、プリチャージ手
段、第1導電型の第1のトランジスタ、第1導電型の第
2のトランジスタ、第2導電型の第3のトランジスタ、
第2導電型の第4のトランジスタ、第1のインバータ手
段および第2のインバータ手段を含む。
【0067】電源ノードは、電源電位を受ける。接地ノ
ードは、接地電位を受ける。第1および第2のノード
は、レベル変換した信号を出力する。プリチャージ手段
は、第1および第2のノードのそれぞれを同じ電位にプ
リチャージする。
【0068】第1のトランジスタは、第1のデータ線の
電位を受けるゲートを有し、その電位に応答して、接地
電位を第1のノードに供給する。第2のトランジスタ
は、第2のデータ線の電位を受けるゲートを有し、その
電位に応答して、接地電位を第2のノードに供給する。
【0069】第3のトランジスタは、第1のノードの電
位を受けるゲートを有し、その電位に応答して、電源電
位を第2のノードに供給する。第4のトランジスタは、
第2のノードの電位を受けるゲートを有し、その電位に
応答して、電源電位を第1のノードに供給する。
【0070】第1のインバータ手段は、第1のノードの
電位を反転させて出力する。第2のインバータ手段は、
第2のノードの電位を反転させて出力する。
【0071】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、メモリセルア
レイにおいては、メモリセルからビット線対にデータが
読出される。その読出されたデータは、ビット線対から
入出力線対に伝達される。その入出力線対の電位差は、
その入出力線対に対応する差動増幅手段により増幅され
る。その差動増幅手段の出力信号は、第1および第2の
ドライブ手段により第1および第2のデータ線に伝達さ
れる。この場合に第1および第2のデータ線に伝達され
る信号は、相補信号である。
【0072】このように差動増幅手段が動作し、第1お
よび第2のデータ線に伝達される信号が相補信号である
場合においては、出力バッファ手段は、信号出力状態と
なる。
【0073】差動増幅手段が動作する前においては、制
御手段により第1および第2のデータ線の電位が、出力
バッファ手段を高インピーダンス状態にさせる電位にな
る。すなわち、第1および第2のデータ線に伝達される
信号が相補信号にならない。
【0074】請求項2に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、第1および第2のデータ線のそれぞれか
ら受ける信号に応答して駆動され、第1および第2のデ
ータ線のそれぞれの電位に応じて、第1〜第3の動作状
態にされる。
【0075】第1および第2のデータ線のそれぞれの電
位が同じである場合には、高インピーダンス状態である
第1の動作状態となる。このため、この場合には、デー
タが出力されない。
【0076】第1および第2のデータ線のそれぞれの電
位が異なる場合には、それぞれの電位のレベルの高低の
組合わせに応じて、第2の動作状態および第3の動作状
態のいずれかの状態になる。したがって、これらの場合
には、第1および第2のデータ線のそれぞれの電位の組
合わせに応じて、異なる極性のデータが出力される。
【0077】したがって、出力バッファ手段は、第1お
よび第2のデータ線のそれぞれから受ける信号に応答し
て高インピーダンス状態およびデータ出力状態のいずれ
かの状態となる。
【0078】請求項3に記載の本発明によれば、メモリ
セルアレイにおいては、メモリセルからビット線対にデ
ータが読出される。その読出されたデータは、ビット線
対から入出力線対に伝達される。その入出力線対の電位
差は、その入出力線対に対応する差動増幅手段により増
幅される。その差動増幅手段の出力信号は、相補信号で
ある第1および第2の出力信号である。その第1および
第2の出力信号は、第1および第2のドライブ手段によ
り第1および第2のデータ線に伝達される。
【0079】このように差動増幅手段が動作し、第1お
よび第2のデータ線に伝達される信号が相補信号である
場合においては、出力バッファ手段は、信号出力状態と
なる。
【0080】差動増幅手段が動作する前においては、差
動増幅手段からの出力信号が第1および第2のドライブ
手段によって、出力バッファ手段を高インピーダンス状
態にさせる電位として第1および第2のデータ線に伝達
される。すなわち、第1および第2のデータ線に伝達さ
れる信号は相補信号にならない。
【0081】請求項4に記載の本発明によれば、第1お
よび第2のドライブ手段の各々は、対応するデータ線か
ら受ける信号のみに応答して駆動される。したがって、
第1および第2のドライブ手段のそれぞれは、差動増幅
手段から第1および第2のドライブ手段に第1および第
2の出力信号が与えられた場合にのみ、それらの第1お
よび第2の出力信号を第1および第2のデータバスに伝
達する。
【0082】したがって、第1および第2のドライブ手
段による信号の伝達は、差動増幅手段からの第1および
第2の出力信号の到着タイミングに同期して行なわれ
る。
【0083】請求項5に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、第1および第2のデータ線のそれぞれか
ら受ける信号に応答して駆動され、第1および第2のデ
ータ線のそれぞれの電位に応じて、第1〜第3の動作状
態にされる。
【0084】第1および第2のデータ線のそれぞれの電
位が同じである場合には、高インピーダンス状態である
第1の動作状態となる。このため、この場合では、デー
タが出力されない。
【0085】第1および第2のデータ線のそれぞれの電
位が異なる場合には、それぞれの電位のレベルの高低の
組合わせに応じて、第2の動作状態および第3の動作状
態のいずれかの状態になる。したがって、これらの場合
には、第1および第2のデータ線のそれぞれの電位の組
合わせに応じて、異なる極性のデータが出力される。
【0086】請求項6に記載の本発明によれば、差動増
幅手段から第1および第2のデータ線を通って出力バッ
ファ手段に与えられる信号は、レベル変換手段によって
レベル変換される。
【0087】レベル変換手段は、第1および第2のデー
タ線の各々の電位について、ハイレベルの電位をそれよ
りも高い第3の電位に変換し、ロウレベルの第2の電位
をそれよりも低い第4の電位に変換する。
【0088】出力バッファ手段は、レベル変換手段から
供給される第3および第4の電位に応答して状態が制御
される。このため、差動増幅手段からレベル変換手段ま
での経路においては、第1および第2の出力信号の電位
の振幅を適当に小さくすることが可能である。
【0089】このように振幅を小さくすると、信号伝達
時の第1および第2のデータ線の各々の充放電量を小さ
くすることが可能である。その結果として、信号伝達速
度が速くなり、第1および第2のデータバスにおける消
費電流を少なくすることも可能となる。
【0090】請求項7に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、レベル変換手段から受ける信号に応答し
て駆動され、レベル変換手段で変換された第1および第
2のデータ線のそれぞれの電位に応じて、第1〜第3の
動作状態にされる。
【0091】レベル変換手段で変換された第1および第
2のデータ線の電位が同じである場合には、高インピー
ダンス状態である第1の動作状態となる。このため、こ
の場合には、データが出力されない。
【0092】レベル変換手段で変換された第1および第
2のデータ線のそれぞれの電位が異なる場合には、それ
ぞれの電位のレベルの高低の組合わせに応じて、第2の
動作状態および第3の動作状態のいずれかの状態にな
る。これらの場合には、レベル変換手段から供給される
電位の組合わせに応じて、異なる極性のデータが出力さ
れる。
【0093】したがって、出力バッファ手段は、レベル
変換手段から受ける信号に応答して高インピーダンス状
態およびデータ出力状態のいずれかの状態となる。
【0094】請求項8に記載の本発明によれば、第1お
よび第4の駆動用MOSトランジスタの各々のゲートに
第1の入力信号が与えられ、第2および第3の駆動用M
OSトランジスタの各々のゲートに第2の入力信号が与
えられる。したがって、第1および第4の駆動用MOS
トランジスタは、同様にオンオフ動作し、第2および第
3の駆動用MOSトランジスタは、同様にオンオフ動作
をする。
【0095】第3および第5の負荷用MOSトランジス
タのそれぞれは、第1の駆動用MOSトランジスタのド
レインの電位に応答して同様にオンオフ動作する。第2
および第6の負荷用MOSトランジスタのそれぞれは、
第2の駆動用MOSトランジスタのドレインの電位に応
答して同様にオンオフ動作する。
【0096】第2および第3の負荷用MOSトランジス
タは、クロスカップルされている。このため、第1また
は第2の駆動用MOSトランジスタがオンした場合、そ
のオンしたトランジスタのドレインの電位に応答して、
第2および第3の負荷用MOSトランジスタは、一方が
オンし、他方がオフする。
【0097】したがって、第1の入力信号に応答して第
4の駆動用MOSトランジスタがオンする場合には、第
5の負荷用MOSトランジスタがオンする。また、第2
の入力信号に応答して第3の駆動用MOSトランジスタ
がオンする場合には、第6の負荷用MOSトランジスタ
がオンする。これにより、第1の出力信号と第2の出力
信号とが相補信号となり得る。
【0098】また、第1および第2の入力信号のレベル
が変動した場合には、次のようになる。たとえば、第1
の入力信号のレベルが変動して第1および第4の駆動用
MOSトランジスタが強くオンした場合、これらのトラ
ンジスタのドレインの電位が、通常時の電位に対して変
動する。
【0099】これにより、第2の出力信号の電位が変動
するおそれがある。また、第2および第3の負荷用MO
Sトランジスタがクロスカップルされているため、第1
の駆動用MOSトランジスタのドレインの電位が変動す
ると、それとは逆に第2の駆動用MOSトランジスタの
ドレインの電位が変動する。これにより、第6の負荷用
MOSトランジスタが弱くオフする。
【0100】このため、第4の駆動用MOSトランジス
タが強くオンしても、第6の負荷用MOSトランジスタ
が弱くオフするのでこれらのトランジスタの間の接続ノ
ードの電位の変動が相殺される。したがって、第1の入
力信号のレベルが変動しても、第2の出力信号のレベル
は変動しない。それは、各入力信号と各出力信号との関
係についても同様である。
【0101】請求項9に記載の本発明によれば、通常動
作モードにおいては、スイッチ手段により、2対の入出
力線対の一方と、2つの差動増幅素子のそれぞれとが接
続される。したがって、差動増幅手段から相補信号が出
力される。
【0102】テストモードにおいては、2対の入出力線
が、2つの差動増幅素子に1対1の態様で接続される。
したがって、各差動増幅素子からは、1対1で対応する
入出力線対の差動増幅結果の信号が出力される。
【0103】テストモードにおいて、各入出力線対から
差動増幅素子を経て出力される信号の正常なレベルを予
め定めておけば、そのような信号を受ける論理手段によ
って、テスト結果を示す信号を出力することができる。
【0104】請求項10に記載の本発明によれば、第1
および第2のノードは、プリチャージ手段によってプリ
チャージされる。第1および第2のトランジスタは、相
補的に動作する。これにより、第1および第2のノード
は、一方がロウレベルになる。その一方がロウレベルに
なると、第3および第4のトランジスタの動作によっ
て、他方のノードがハイレベルになる。
【0105】この場合には、第1および第2のノードが
異なるレベルになるため、第1および第2のインバータ
から出力される信号は、異なる極性の信号になる。その
出力信号は、ハイレベルが電源電位となり、ロウレベル
が接地電位となる。したがって、第1および第2のトラ
ンジスタが受ける第1および第2のデータ線の電位が、
レベル変換されて出力される。
【0106】さらに、第1のトランジスタが第1のデー
タ線の電位をゲートに直接受け、第2のトランジスタが
第2のデータ線の電位をゲートに直接受けるため、第1
および第2のトランジスタは、同じタイミングで動作す
る。これにより、それらのトランジスタの動作に起因す
る貫通電流を減少させ得る。
【0107】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0108】第1実施例 図1は、第1実施例による半導体メモリ装置の全体の構
成を示すブロック図である。この半導体メモリ装置は、
半導体チップCH上に形成される。
【0109】メモリセルアレイ100は、複数のワード
線、複数のワード線に交差する複数のビット線、および
これらの交点に接続される複数のメモリセルを含む。ク
ロック発生回路50は、外部ロウアドレスストローブ信
号Ext.ZRASおよび外部コラムアドレスストロー
ブ信号Ext.ZCASを受け、内部クロック信号を発
生する。ANDゲート56は、前記内部クロック信号お
よび外部ライトイネーブル信号Ext.ZWEの反転信
号を受け、出力信号を発生させる。
【0110】この半導体メモリ装置は、メモリセルアレ
イ100、クロック発生回路50、ANDゲート56、
アドレスバッファ51、行デコーダ1、列デコーダ2、
入出力制御回路54、リードデータバスドライバ回路4
2、リードバスRBUS,ZRBUS、入力バッファ5
8および出力バッファ47を含む。
【0111】アドレスバッファ51は、外部アドレス信
号Add(アドレス信号A0,A1,…Aiを含む)を
受け、前記内部クロック信号に応答して内部アドレス信
号A0,A1,…Aiを発生させる。
【0112】行デコーダ1は、内部アドレス信号A0〜
Aiを受け、前記内部クロック信号に応答して、メモリ
セルアレイ100内の複数のワード線のいずれか1つを
選択する。列デコーダ2は、内部アドレス信号A0〜A
iを受け、前記内部クロック信号に応答して、メモリセ
ルアレイ100内の複数のコラム選択線のいずれか1つ
を選択する。
【0113】選択されたワード線に接続された複数のメ
モリセルから、それぞれ対応するビット線対にデータが
読出される。各ビット線対に読出されたデータはセンス
アンプにより増幅される。そして、列デコーダ2により
選択されたコラム選択線に対応するビット線対から、そ
れに対応する入出力線対を介して入出力制御回路54に
データが伝達される。
【0114】書込動作時には、データ入出力端子DQ1
〜DQnから与えられる入力データが入力バッファ58
を介して入出力制御回路54に与えられる。入力バッフ
ァ58の動作タイミングは、外部ライトイネーブル信号
Ext.ZWEにより制御される。読出動作時には、入
出力制御回路54に伝達されたデータがリードデータバ
スドライバ回路42およびリードデータバスRBUS,
ZRBUSを介して出力バッファ47に与えられる。
【0115】出力バッファ47は、そのほかにもAND
ゲート56の出力信号、内部クロック信号および外部ア
ウトプットイネーブル信号Ext.ZOEを受ける。そ
して、これらの信号に応答して外部出力信号をデータ入
出力端子DQ1〜DQnのうちの出力端子から出力す
る。
【0116】次に、メモリセルアレイ100の端部から
出力バッファ47までの信号経路の詳細な回路について
説明する。図2は、第1実施例による半導体メモリ装置
におけるメモリセルアレイ100から出力バッファ47
までの信号経路の回路(以下、データ読出回路と呼ぶ)
の回路図である。
【0117】図2を参照して、メモリセルアレイ部20
0a〜200dのそれぞれは、1本のワード線WLに接
続されたメモリセルMCa〜MCdのそれぞれに対応し
て設けられたビット線対、列デコーダ、コラム選択線お
よびNMOSトランジスタを含む。
【0118】メモリセルアレイ部200aは、メモリセ
ルMCa、ビット線対BL0,ZBL0、センスアンプ
3、列デコーダ2、コラム選択線CSL0およびNMO
Sトランジスタ4,5を含む。メモリセルMCaは、メ
モリセルトランジスタ6およびメモリセルキャパシタ9
を含む。
【0119】メモリセルアレイ部200bは、メモリセ
ルMCb、ビット線対BL1,ZBL1、センスアンプ
9、列デコーダ8、コラム選択線CSL1およびNMO
Sトランジスタ10,11を含む。メモリセルMCb
は、メモリセルトランジスタ12およびメモリセルキャ
パシタ13を含む。
【0120】メモリセルアレイ部200cは、メモリセ
ルMCc、ビット線対BL2,ZBL2、センスアンプ
15、列デコーダ14、コラム選択線CSL2およびN
MOSトランジスタ16,17を含む。メモリセルMC
cは、メモリセルトランジスタ18およびメモリセルキ
ャパシタ19を含む。
【0121】メモリセルアレイ部200dは、メモリセ
ルMCd、ビット線対BL3,ZBL3、センスアンプ
21、列デコーダ20、コラム選択線CSL3およびN
MOSトランジスタ22,23を含む。メモリセルMC
dは、メモリセルトランジスタ24およびメモリセルキ
ャパシタ25を含む。
【0122】ワード線WLは、行デコーダ1により選択
される。このワード線WLは、メモリセルアレイ部20
0a〜200dのそれぞれに含まれる。
【0123】入出力線対IO0,ZIO0は、トランジ
スタ4,5を介してビット線対BL0,ZBL0に接続
される。入出力線対IO1,ZIO1は、トランジスタ
10,11を介してビット線対BL1,ZBL1に接続
される。入出力線対IO2,ZIO2は、トランジスタ
16,17を介してビット線対BL2,ZBL2に接続
される。入出力線対IO3,ZIO3は、トランジスタ
22,23を介してビット線対BL3,ZBL3に接続
される。
【0124】差動増幅回路27aは、差動増幅器26
と、トランスファーゲートとしてのPMOSトランジス
タ24およびNMOSトランジスタ25とを含む。トラ
ンジスタ24および25は、入出力線対IO0,ZIO
0をイコライズするために設けられる。差動増幅器26
の入力は、入出力線対IO0,ZIO0の電位差を差動
増幅する。トランジスタ24,25は、入出力線対IO
0,ZIO0の間に接続され、トランジスタ24のゲー
トが信号P0を受け、トランジスタ25のゲートが信号
ZP0を受ける。
【0125】差動増幅回路27b,27c,27dのそ
れぞれは、差動増幅回路27aと同じ構成であり、各々
が、差動増幅器と、トランスファーゲートとしてのPM
OSトランジスタおよびNMOSトランジスタとを含
む。差動増幅器27bは、信号P1,ZP1を受け、入
出力線対IO1,ZIO1の電位差を差動増幅する。差
動増幅回路27cは、信号P2,ZP2を受け、入出力
線対IO2,ZIO2の電位差を差動増幅する。差動増
幅回路27dは、信号P3,ZP3を受け、入出力線対
IO3,ZIO3の電位差を差動増幅する。
【0126】差動増幅回路27aから出力される信号R
D0はCMOSトランスファーゲート31に与えられ
る。差動増幅回路27bから出力される信号RD1はC
MOSトランスファーゲート32に与えられる。差動増
幅回路27cから出力される信号RD2はCMOSトラ
ンスファーゲート33に与えられる。差動増幅回路27
dから出力される信号RD3はCMOSトランスファー
ゲート34に与えられる。
【0127】CMOSトランスファーゲート31は、信
号DL0,ZDL0を受け、それらの信号に応答して信
号RD0を出力する。CMOSトランスファーゲート3
2は、信号DL1,ZDL1を受け、それらの信号に応
答して信号RD1を出力する。CMOSトランスファー
ゲート33は、信号DL2,ZDL2を受け、それらの
信号に応答して信号RD2を出力する。CMOSトラン
スファーゲート34は、信号DL3,ZDL3を受け、
それらの信号に応答して信号RD3を出力する。
【0128】これらのCMOSトランスファーゲート3
1,32,33,34は、いずれか1つが導通状態にな
る。これにより、差動増幅回路27a,27b,27
c,27dから出力される信号RD0,RD1,RD
2,RD3のうちいずれかが選択的に出力される。
【0129】CMOSトランスファーゲート31,3
2,33,34から選択的に出力される信号は、信号R
DAとしてリードデータバスドライバ回路42に与えら
れる。また、CMOSトランスファーゲート31,3
2,33,34から選択的に出力される信号は、データ
ラッチ回路28を介し、信号ZRDAとしてリードデー
タバスドライバ回路42に与えられる。
【0130】データラッチ回路28は、インバータ3
5,37およびクロックドインバータ36を含む。この
データラッチ回路28では、入力される信号をインバー
タ35により反転し、信号ZRDAを出力する。クロッ
クドインバータ36は、信号φ1およびその反転信号を
受け、それらの信号に応答してデータのラッチを行な
う。
【0131】リードデータバスドライバ回路42は、N
ANDゲート38,40とインバータ39,41とを含
む。NANDゲート38およびインバータ39が直列に
接続される。NANDゲート40およびインバータ41
が直列に接続される。NANDゲート38は、信号RD
Aおよび信号φ3を受ける。NANDゲート38の出力
信号はインバータ39を介してリードデータバスRBU
Sに伝達される。NANDゲート40は、信号ZRDA
および信号φ3を受ける。NANDゲート40の出力信
号はインバータ41を介してリードデータバスZRBU
Sに伝達される。
【0132】リードデータバスRBUSは、配線容量・
抵抗43を有する。リードデータバスZRBUSは、配
線容量・抵抗44を有する。リードデータバスドライバ
回路42からリードデータバスRBUS,ZRBUSに
伝達された信号は、出力バッファ47まで伝送される。
出力バッファ47は、リードデータバスRBUS,ZR
BUSから入力される信号の他に信号OEMを受ける。
出力バッファ47は、これらの信号に応答して外部出力
データ信号DOUTを出力する。
【0133】制御信号発生回路48は、信号φ1,φ
2,φ3,AY0〜AYi,OEMを発生させる。制御
信号発生回路49は、信号φ1,φ2,AY0〜AYi
を受け、信号P0〜P3,ZP0〜ZP3,DL0〜D
L3,ZDL0〜ZDL3を発生させる。
【0134】差動増幅回路27a〜27d、CMOSト
ランスファーゲート31〜34および制御信号発生回路
49は、図1の入出力制御回路54に含まれる。データ
ラッチ回路28および制御信号発生回路48は、入出力
制御回路54およびメモリセルアレイ100の付近に設
けられる。
【0135】このような図2の読出回路においては、行
デコーダ1がワード線WLを選択し、列デコーダ2,
8,14,10のそれぞれがコラム選択線CSL0,C
SL1,CSL2,CSL3を選択する。メモリセルM
Ca,MCb,MCc,MCdのそれぞれからの読出デ
ータがセンスアンプ8,9,15,21で増幅される。
【0136】それらの増幅された読出データは、入出力
線対IO0,ZIO0、IO1,ZIO1、IO2,Z
IO2、IO3,ZIO3に伝達される。これらの4組
のデータのうち、1つの組のデータだけが差動増幅回路
27a〜27dのいずれかで増幅される。
【0137】そして、CMOSトランスファーゲート3
1〜34のうち、データの増幅が行なわれる差動増幅回
路に対応するものが導通し、その差動増幅回路の出力信
号がデータラッチ回路28、リードデータバスドライバ
回路42およびリードデータバスRBUS,ZRBUS
を介して出力バッファ47に伝送される。そして、出力
バッファ47が外部出力データ信号DOUTを出力す
る。
【0138】次に、制御信号発生回路48について詳細
に説明する。図3は、制御信号発生回路48の回路図で
ある。
【0139】制御信号発生回路48は、列アドレスバッ
ファ61、アドレス変化検知回路62、R−Sフリップ
フロップ63,72,74、遅延回路71,73,7
5、インバータ64,66,77,78,80,83、
NANDゲート65,81,82およびNORゲート7
6を含む。
【0140】遅延回路71は、インバータ67,70、
PMOSキャパシタ68およびNMOSキャパシタ69
を含む。その他の遅延回路73,75のそれぞれも遅延
回路71と同様の構成である。
【0141】列アドレスバッファ61は、外部アドレス
信号Addを受け、内部YアドレスAY0〜AYiを発
生する。アドレス変化検知回路62は、内部Yアドレス
信号AY0〜AYiを受け、内部Yアドレス信号が変化
したことを表わす信号φ0を発生させる。R−Sフリッ
プフロップ63の出力端子Qと入力端子Rとの間に遅延
回路71が接続される。S−Rフリップフロップ63
は、信号φ0を入力端子Sに受け、出力端子Qから信号
φ1を発生させる。
【0142】NANDゲート65は、入力端子に信号φ
1と信号φ0がインバータ64により反転された信号と
を受ける。NANDゲート65は、出力端子から信号φ
2を発生させる。R−Sフリップフロップ72は、信号
φ0を入力端子Rに受け、信号φ2がインバータ66に
より反転された信号を入力端子Sに受ける。このR−S
フリップフロップ72は、出力端子Qから信号φ4を発
生させる。
【0143】R−Sフリップフロップ74は、信号φ0
を入力端子Rに受け、インバータ66により反転された
信号φ2を遅延回路73を介して入力端子Sに受ける。
このR−Sフリップフロップ74は出力端子Qから信号
φ3を発生させる。
【0144】遅延回路75は、外部コラムアドレススト
ローブ信号Ext.ZCASを受け、それを遅延させた
信号ZCASDを発生させる。NORゲート76は、信
号ZCASDとインバータ77,78を介した外部アウ
トプットイネーブル信号Ext.ZOEを受け、それら
の信号に応答した信号を出力する。
【0145】NANDゲート82は、入力端子にインバ
ータ80により反転された信号φ4とNANDゲート8
1の出力信号とを受け、それらの信号に応答した信号を
出力する。NANDゲート81は、入力端子にNORゲ
ート76の出力信号とNANDゲート82の出力信号と
を受け、それらの信号に応答した信号を出力する。NA
NDゲート81から出力される信号はインバータ83に
より反転され、信号OEMとなる。
【0146】次に、制御信号発生回路49について詳細
に説明する。図4は、制御信号発生回路49の模式的回
路図である。
【0147】図4を参照して、制御信号発生回路49
は、インバータ84,85,94,95,96,97,
98,99,100,101、3NANDゲート86,
87,88,89および3入力のNORゲート90,9
1,92,93を含む。インバータ84は、内部Yアド
レス信号AY0を反転させ、インバータ85は、内部Y
アドレス信号AY1を反転させる。
【0148】NANDゲート86は、内部Yアドレス信
号AY0の反転信号、内部Yアドレス信号AY1の反転
信号および信号φ1を受け、信号DL0を発生させる。
NANDゲート87は、内部Yアドレス信号AY0、内
部Yアドレス信号AY1の反転信号および信号φ1を受
け、信号DL1を発生させる。NANDゲート88は、
内部Yアドレス信号AY0の反転信号、内部Yアドレス
信号AY1および信号φ1を受け、信号DL2を発生さ
せる。NANDゲート89は、内部Yアドレス信号AY
0、AY1および信号φ1を受け、信号DL3を発生さ
せる。
【0149】インバータ94は、信号DL0を受け、そ
の反転信号ZDL0を発生させる。インバータ95は、
信号DL1を受け、その反転信号ZDL1を発生させ
る。インバータ96は、信号DL2を受け、その反転信
号ZDL2を発生させる。インバータ97は、信号DL
3を受け、その反転信号ZDL3を発生させる。
【0150】NORゲート90は、内部Yアドレス信号
AY0、AY1および信号φ2を受け、信号P0を発生
させる。NORゲート91は、内部Yアドレス信号AY
0の反転信号、内部Yアドレス信号AY1および信号φ
2を受け、信号P1を発生させる。NORゲート92
は、内部Yアドレス信号AY0、内部Yアドレス信号A
Y1の反転信号および信号φ2を受け、信号P2を発生
させる。NORゲート93は、内部Yアドレス信号AY
0の反転信号、内部Yアドレス信号AY1の反転信号お
よび信号φ2を受け、信号P3を発生させる。
【0151】インバータ98は、信号P0を受け、その
反転信号ZP0を発生させる。インバータ99は、信号
P1を受け、その反転信号ZP1を発生させる。インバ
ータ100は、信号P2を受け、その反転信号ZP2を
発生させる。インバータ101は、信号P3を受け、そ
の反転信号ZP3を発生させる。
【0152】次に、出力バッファ47について詳細に説
明する。図5は、出力バッファ47の回路図である。
【0153】出力バッファ47は、NANDゲート10
2,103、インバータ104,105およびNMOS
トランジスタ106,107を含む。第1の電位を受け
る第1の電源ノードN1と、前記第1の電位よりも低い
第2の電位を受ける第2の電源ノードN2との間にトラ
ンジスタ106および107が直列に接続される。
【0154】トランジスタ106および107の間のノ
ードが外部出力端子DOUTと接続される。NANDゲ
ート102は、入力端子に信号OEMとリードデータバ
スRBUSからの信号RBUSとを受ける。NANDゲ
ート102の出力端子とトランジスタ106のゲートと
の間にインバータ104が接続される。
【0155】NANDゲート103は、信号OEMとリ
ードデータバスZRBUSからの信号ZRBUSとを受
ける。NANDゲート103の出力端子とトランジスタ
107のゲートとの間にインバータ105が接続され
る。
【0156】次に、図2に示される読出回路においてメ
モリセルから読出されたデータが出力端子DOUTから
出力されるまでの動作について説明する。
【0157】図2を参照して、差動増幅回路27a〜2
7dのうち1つの差動増幅回路がそれに対応する入出力
線対の電位差を差動増幅する。また、CMOSトランス
ファーゲート31〜34のうち、差動増幅が行なわれる
差動増幅回路に対応する1つのCMOSトランスファー
ゲートが導通する。
【0158】これにより、差動増幅回路の出力信号がデ
ータラッチ回路28に入力されるようになる。すなわ
ち、CMOSトランスファーゲート31〜34は、差動
増幅回路27a〜27dの出力信号RD0〜RD3のう
ちの1つを選択的にデータラッチ回路28に入力させる
ためのセレクタの役割を果たす。
【0159】そして、データラッチ回路28から信号R
DAおよびその反転信号である信号ZRDAが出力され
る。リードデータバスドライバ回路42は、信号RD
A,ZRDAをリードデータバスRBUS,ZRBUS
に伝達する。出力バッファ47は、リードデータバスR
BUS,ZRBUSから与えられる信号RBUS,ZR
BUSに応答して外部出力端子DOUTに外部出力デー
タ信号DOUTを出力する。
【0160】差動増幅回路27a〜27dのそれぞれか
らCMOSトランスファーゲート31〜34のそれぞれ
までの間はデータバスが単線であるが、リードデータバ
スドライバ回路42から出力バッファ47までの間は、
データバスが相補的に構成されている。
【0161】出力バッファ47から出力される外部出力
データ信号DOUTは、信号RBUSおよびZRBUS
がともに“L”の場合に高インピーダンスになり、信号
RBUSが“H”、信号ZRBUSが“L”の場合に
“H”になり、信号RBUSが“L”、信号ZRBUS
が“H”の場合に“L”となる。
【0162】したがって、リードデータバスドライバ回
路42を活性化させるための信号φ3が“L”である期
間においては、信号RDA,ZRDAの値にかかわら
ず、外部出力データ信号DOUTが高インピーダンスに
なる。このため、差動増幅回路27a〜27dのいずれ
かの出力信号が、リードデータバスドライバ回路42に
伝搬した時点で、活性化信号φ3を“H”とすることに
より、差動増幅回路27a〜27dの遷移状態が外部出
力データ信号DOUTに現われず、正しいデータのみが
外部出力データ信号DOUTに現われる。
【0163】前述したように、差動増幅回路27a〜2
7dのそれぞれからリードデータバスドライバ回路42
までの回路は、メモリセルアレイ100の近傍に配置さ
れている。このため、リードデータバスRBUS,ZR
BUSがメモリセルアレイ100の近傍から出力パッド
付近にある出力バッファ47まで半導体チップCH中を
通っている。また、リードデータバスドライバ回路42
は、出力バッファ47よりもメモリセルアレイ100に
近い場所に配置されている。
【0164】したがって、差動増幅回路27a〜27d
の出力信号RD0〜RD3に対する信号RDA〜ZRD
Aの遅延時間が短い。このため、差動増幅回路27a〜
27dのうちのいずれかを活性化させてから信号φ3を
“H”にするまでの時間が短時間である。したがって、
差動増幅回路27a〜27dの動作のばらつきを考慮し
て、信号φ3を“H”にするタイミングに余裕を持たせ
ておくべき時間も短い。
【0165】次に、図2に示される読出回路のデータ読
出時における動作を、タイミングチャートを用いてさら
に詳細に説明する。図6は、図2のデータ読出回路の動
作を説明するためのタイミングチャートである。ここで
は、外部アドレス信号AddがアドレスY0からY1に
変化し、アドレスY1をアクセスする場合について説明
する。
【0166】図6を参照して、アドレスY1をアクセス
するため、時刻t0において外部アドレス信号Addの
アドレスがY0からY1に変化する。これにより、アド
レス変化検知回路62から出力される信号φ0が“H”
になる。その結果、S−Rフリップフロップ63がセッ
トされ、時刻t1において信号φ1が“H”になる。
【0167】そして、S−Rフリップフロップ63は、
遅延回路71の遅延時間の経過後にリセットされ、時刻
t6において信号φ1が“L”になる。それに従って、
信号φ2が“H”になり、信号ZDL0,P0が“L”
になり、信号DL0が“H”になる。その結果、メモリ
セルから読出された読出データがデータラッチ回路28
に蓄積される。
【0168】ここで、外部アドレス信号AddがY1で
ある場合に、内部Yアドレス信号AY0〜AYiのうち
の2ビットの信号AY0,AY1がともに“L”にな
り、4組の入出力線対のうちの1組の入出力線対IO
0,ZIO0に伝達される読出データが増幅されて外部
に出力される場合を考える。
【0169】行デコーダ1によりワード線WLが選択さ
れ、時刻t1において信号φ1が“H”になると、列デ
コーダ2,8,14,20のそれぞれによりコラム選択
線CSL0,CSL1,CSL2,CSL3が選択さ
れ、4組の入出力線対IO0,ZIO0〜IO3,ZI
O3のそれぞれに読出データによる電位差が生じる。
【0170】一方、信号φ0が“H”になったのを受け
て、S−Rフリップフロップ74がリセットされて信号
φ3が“L”になる。その結果、リードデータバスドラ
イバ回路42によってリードデータバスRBUS,ZR
BUSの信号RBUS,ZRBUSがともに“L”にさ
れる。そして、信号φ0が“H”から“L”になると、
時刻t2において信号φ2が“L”になる。
【0171】ここで、図4を参照して、制御信号発生回
路49において、内部Yアドレス信号AY0,AY1の
それぞれがデコードされた結果、時刻t1において信号
DL0〜DL3のうちの信号ZDL0のみが“H”とな
り、信号DL0〜DL3のうちの信号DL0のみが
“L”になる。そして、時刻t2において、信号P0〜
P3のうちの信号P0のみが“H”になり、信号ZP0
〜ZP3のうちの信号ZP0のみが“L”になる。
【0172】これにより、4組の入出力線対うちの1つ
の入出力線対IO0,ZIO0の電位差が差動増幅回路
27aによって増幅される。そして、信号DL0,ZD
L0によって、4つのCMOSトランスファーゲートの
うちの1つのCMOSトランスファーゲート31が導通
するので、差動増幅回路27aから出力される信号RD
0がCMOSトランスファーゲート31を通り、データ
ラッチ回路28に与えられる。
【0173】これにより、時刻t3においてデータラッ
チ回路28からリードデータバスドライバ回路42に信
号RDA,ZRDAが与えられる。この図6において
は、読出データが“L”である場合を示しており、信号
RD0が“L”になっている。
【0174】リードデータバスドライバ回路42に読出
データが伝達された後、時刻t5において信号φ3が
“H”になる。これにより、リードデータバスRBUS
が“L”になり、ZRBUSが“H”になって、読出デ
ータがドライブされる。出力バッファ47を動作させる
ための信号OEMは、リードデータバスドライバ回路4
2が動作を開始する時点までに“H”になっている。
【0175】そして、出力バッファ47に、読出データ
に対応する信号RBUS,ZRBUSが入力され、これ
により、外部出力端子DOUTに“L”の外部出力デー
タ信号が出力される。
【0176】ここで、読出データが出力バッファ47に
伝達されるまで、信号RBUS,ZRBUSがともに
“L”であるので、読出データが伝達されると、出力バ
ッファ47は、次のような状態になる。すなわち、読出
データが出力バッファ47に伝達されるまでは、トラン
ジスタ106,107がともにオフ状態であって、外部
出力端子DOUTが高インピーダンス状態であるが、読
出データが伝達されると、トランジスタ106,107
の一方のみが導通し、これによって、外部出力端子DO
UTにデータ信号が出力される。
【0177】以上に説明したように、差動増幅回路27
a〜27dのうちの1つによって正しく増幅された読出
データが、リードデータバスドライバ回路42に入力さ
れる信号RDA,ZRDAとして伝わる時点で、リード
データバスドライバ回路42を活性化させる信号φ3を
“H”とする。これにより、外部出力端子DOUTに、
差動増幅回路27a〜27dの遷移状態を出力させず、
正しい読出データのみを出力させることができる。
【0178】この場合の動作を詳細に説明すると次のよ
うになる。信号φ4は、信号φ0を受けて一旦“L”に
なった後、時刻t4において“H”になる。信号φ4が
“H”になった時点で、信号ZCASDが“L”である
と、信号OEMが“H”になる。
【0179】ところが、このときに、リードデータバス
ドライバ回路42を活性化させるための信号φ3は
“L”であるので、リードデータバスRBUS,ZRB
USがともに“L”である。したがって、外部出力端子
DOUTは、高インピーダンス状態のままである。
【0180】次に、時刻t5において、信号φ3が
“H”になると、差動増幅回路27a〜27dの1つか
らの出力信号が、データラッチ回路28およびリードデ
ータバスドライバ回路42を介してリードデータバスR
BUS,ZRBUSに伝達される。これにより、リード
データバスRBUS,ZRBUSの状態に応じて外部出
力端子DOUTに正しい外部出力データ信号が出力され
る。
【0181】第2実施例 次に、第2実施例について説明する。この第2実施例に
おいては、リードデータバスドライバ回路の動作を遅延
させる必要がない例について説明する。図7は、第2実
施例による半導体メモリ装置におけるメモリセルアレイ
から出力バッファまでのデータ読出回路の回路図であ
る。
【0182】図7を参照して、図7のデータ読出回路が
図2のデータ読出回路と異なるのは、制御信号発生回路
205、差動増幅回路220a〜220d、セレクタ回
路230a〜230dおよびリードデータバスドライバ
回路250のそれぞれの構成と、データラッチ回路24
0a,240bの数と、差動増幅回路220a〜220
dからデータラッチ回路240a,240bまでの配線
の経路である。
【0183】220a〜220dの各々は、入出力線対
の差動増幅結果を相補信号として出力する差動増幅器2
20を含む。セレクタ回路230a〜230dの各々
は、2つのCMOSトランスファーゲートを含む。たと
えば、セレクタ回路230aにおいては、CMOSトラ
ンスファーゲート216,217を含む。
【0184】これらのCMOSトランスファーゲート2
16,217のそれぞれは、信号DL0,ZDL0を受
ける。CMOSトランスファーゲート216は、差動増
幅回路220aから出力される一方の信号RD0をデー
タラッチ回路240bまで伝達する。CMOSトランス
ファーゲート217は、差動増幅回路220aから出力
される他方の信号ZRD0をデータラッチ回路240a
まで伝達する。
【0185】その他、差動増幅回路220b,セレクタ
230b、差動増幅回路220c,セレクタ回路230
cおよび差動増幅回路220d,セレクタ回路230d
のそれぞれの関係は、差動増幅回路220a,セレクタ
回路230aの関係と同様になっている。
【0186】データラッチ回路240aは、インバータ
241,243およびクロックドインバータ242を含
む。このデータラッチ回路240aの構成は、図2にお
けるデータラッチ回路28の構成と同じである。データ
ラッチ回路240bの構成は、データラッチ回路240
aと同じである。
【0187】データラッチ回路240aには、セレクタ
回路230a〜230dから信号ZRD0〜ZRD3の
うちの1つが入力される。データラッチ回路240a
は、入力された信号を反転させた信号RDAをリードデ
ータバスドライバ回路250に与える。データラッチ回
路240bには、セレクタ回路230a〜230dから
信号RD0〜RD3のうちの1つが入力される。データ
ラッチ回路240bは、その入力された信号を反転させ
た信号ZRDAをリードデータバスドライバ回路250
に与える。
【0188】リードデータバスドライバ回路250は、
直列に接続されたインバータ253,254と、それと
は別に直列に接続されたれインバータ251,252と
を含む。リードデータバスドライバ回路250において
は、入力された信号RDAをインバータ251,252
を介してリードデータバスRBUSに伝達する。また、
リードデータバスドライバ回路においては、入力された
信号ZRDAをインバータ253,254を介してリー
ドデータバスZRBUSに伝達する。
【0189】次に、制御信号発生回路205について詳
細に説明する。図8は、制御信号発生回路205の回路
図である。
【0190】図8を参照して、図8に示される制御信号
発生回路205が、図3に示される制御信号発生回路4
8と異なるのは、S−Rフリップフロップ74の入力端
子Sに入力される信号が、インバータ66から遅延回路
73を介して与えられる信号ではなく、S−Rフリップ
フロップ63から出力される信号φ1である部分であ
る。制御信号発生回路205のその他の構成は、制御信
号発生回路48と同じである。
【0191】次に、差動増幅回路220a〜220dの
それぞれに含まれる差動増幅器220について詳細に説
明する。図9は、差動増幅器220の回路図である。こ
の差動増幅器増幅器220は、PMOSトランジスタ2
60,264,265、NMOSトランジスタ261お
よび差動増幅器262,263を含む。
【0192】トランジスタ260および261は、それ
ぞれのソースおよびドレインを共通接続させた形で入出
力線対IOi,ZIOiとの間に接続される。トランジ
スタ260は、ゲートに信号Piを受ける。トランジス
タ261は、ゲートに信号ZPiを受ける。これらにト
ランジスタ260,261は、入出力線対IOi,ZI
Oiをイコライズするために設けられる。
【0193】入出力線IOiは、差動増幅器262の正
側入力端子および差動増幅器263の負側入力端子に接
続される。入出力線ZIOiは、差動増幅器262の負
側入力端子および差動増幅器263の正側入力端子に接
続される。
【0194】電源電位を受ける電源ノードN1と、差動
増幅器262の出力端子との間にトランジスタ264が
接続される。電源ノードN1と差動増幅器263の出力
端子との間にトランジスタ265が接続される。トラン
ジスタ264,265は、それぞれのゲートに信号Pi
を受ける。これらのトランジスタ264,265は、差
動増幅器262,263から出力される信号RDi,Z
RDiを、差動増幅器262,263の待機時に電源電
位のレベルにするために設けられる。
【0195】次に、差動増幅器262,263について
詳細に説明する。これらの差動増幅器262,263の
構成は同じ構成である。図10は、差動増幅器262,
263の構成を示す回路図である。
【0196】図10を参照して、この差動増幅器は、N
MOSトランジスタ270,271およびPMOSトラ
ンジスタ272,273を含む。第1の電源ノードN1
と第2の電源ノードN2との間にトランジスタ272,
270が直列に接続される。第1の電源ノードN1と第
2の電源ノードN2との間にはトランジスタ273およ
び271も直列に接続される。トランジスタ272およ
び273のそれぞれのゲートがトランジスタ273およ
び271の間のノードに接続される。
【0197】トランジスタ270は、ゲートに入出力線
ZIOiが接続される。トランジスタ271は、ゲート
に入出力線対IOiが接続される。トランジスタ272
および270の間のノードから差動増幅の結果としての
信号RDiが出力される。図10に示される差動増幅器
は、カレントミラー型の差動増幅器であり、差動増幅器
263も、これと同様のカレントミラー型の差動増幅器
により構成される。
【0198】以上のような読出回路においては、入出力
線対IO0,ZIO0〜IO3,ZIO3のそれぞれか
ら出力バッファ47までの読出データの経路が完全に相
補的に構成されている。この図7のデータ読出回路にお
いては、メモリセルMCa〜MCdから読出された読出
データが、メモリセルアレイ部200a〜200dから
入出力線対IO0,ZIO0〜IO3,ZIO3に伝達
される。
【0199】そして、差動増幅回路220a〜220d
のうちの1つが動作させられ、それから出力される相補
的な信号が、その差動増幅回路に対応するセレクタ回路
を通ってデータラッチ回路240a,240bに伝達さ
れる。
【0200】そして、データラッチ回路240a,24
0bのそれぞれから出力される信号RDA,ZRDA
は、リードデータバスドライバ回路250を経てリード
データバスRBUS,ZRBUSに伝達される。そして
それらの信号は、出力バッファ47に与えられる。
【0201】次に、図7に示される読出回路の動作につ
いて説明する。図11は、図7の読出回路動作を説明す
るためのタイミングチャートである。ここでは、外部ア
ドレス信号AddのYアドレスがY0からY1に変化し
た場合を考える。
【0202】図11を参照して、時刻t0において、外
部アドレス信号のYアドレスがY0からY1に変化する
と、内部Yアドレス信号AY0,AY1がともに“H”
から“L”に変化する。このとき、図8におけるアドレ
ス変化検知回路62から出力される信号φ0にパルス信
号が発生する。
【0203】信号φ0が“H”になることにより、S−
Rフリップフロップ63がセットされ、時刻t1におい
て、信号φ1が“H”になる。それに従って、列デコー
ダ2,8,14,20が動作し、コラム選択線CSL0
〜CSL3のそれぞれが“H”になる。
【0204】また、内部Yアドレス信号AY0,AY1
がともに“L”になることにより、“H”であった信号
DL0〜DL3のうち、信号DL0のみが“L”にな
る。これにより、“L”であった信号ZDL0〜ZDL
3のうち、信号ZDL0のみが“L”になる。その結
果、4つのセレクタ回路230a〜230dのうちセレ
クタ230aのみが導通し、4組の信号RD0,ZRD
0〜RD3,ZRD3のうち、信号RD0,ZRD0が
データラッチ回路240a,240bに入力される。
【0205】時刻t1においては、差動増幅回路を活性
化するための信号P0〜P3のそれぞれが“L”であ
り、同様に信号ZP0〜ZP3それぞれが“H”であ
る。このため、この時点での差動増幅回路220a〜2
20dから出力される信号RD0,ZRD0〜RD3,
ZRD3のそれぞれが“H,H”である。
【0206】したがって、データラッチ回路240a,
240bから出力される信号RDA,ZRDAは、
“L,L”となり、これにより、リードデータバスドラ
イバ回路250から出力される信号RBUS,ZRBU
Sは、“L,L”となる。このように、信号RDA,Z
RDAまたは信号RBUS,ZRBUSが“L,L”と
なった状態を以下の説明においてリセット状態と呼ぶ。
【0207】このようなリセット状態になった場合、外
部コラムアドレスストローブ信号Ext.ZCASが
“L”となって信号OEMが“H”となっても、外部出
力端子DOUTは高インピーダンス状態を維持する。
【0208】そして、信号φ0,φ1がともに“H”に
なったことを受けて、時刻t2において信号φ2が
“L”になると、内部Yアドレス信号のうちの2ビット
の信号AY0,AY1がデコードされる。これにより、
信号P0〜P3のうちの信号P0のみが“H”になり、
同様に、信号ZP0〜ZP3のうちの信号ZP0のみが
“L”になる。
【0209】これにより、4つの差動増幅回路220a
〜220dのうち、差動増幅回路220aのみが動作す
る。このため、入出力線対IO0,ZIO0の電位差が
増幅される。その結果、信号RD0,ZRD0がともに
“H”であった状態から、時刻t3において、信号RD
0が“H”となり、信号ZRD0が“L”となる。ただ
し、この場合は、“H”データ読出時である。
【0210】時刻t3において信号RD0が“H”にな
り、信号ZRD0が“L”になると、信号RDA,ZR
DAがともに“L”であるリセット状態から、信号RD
Aが“H”であり信号ZRDAが“L”である状態にな
る。これにより、信号RBUS,ZRBUSがともに
“L”であるリセット状態から、信号RBUSが“H”
であり信号ZRBUSが“L”である状態になる。
【0211】このような状態になると、出力バッファ4
7においてトランジスタ106が導通し、その結果、外
部出力端子DOUTに与えられる外部出力データ信号D
OUTが“H”になる。
【0212】時刻t1において信号φ1が“H”になっ
てから、遅延回路71において決まる時刻t6において
信号φ1が“L”になると、信号RD0,ZRD0がデ
ータラッチ回路240a,240bに蓄えられる。
【0213】次に、出力バッファ47およびそれを活性
化させる信号OEMを発生させる回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0214】図12を参照して、時刻t0において外部
アドレス信号AddのYアドレスがY0からY1に変化
すると、信号φ0が“H”となり、R−Sフリップフロ
ップ72がリセットされる。これにより、時刻t5にお
いて信号φ4が“L”になる。信号φ4が“L”である
期間中は、時刻t7において、外部コラムアドレススト
ローブ信号Ext.ZCASが遅延した信号である信号
ZCASDが“L”になっても、YアドレスY1のデー
タがリセットされるまでは、信号OEMが“L”の状態
を保持する。
【0215】時刻t6において信号φ2が“L”になっ
て差動増幅回路220aが動作し始めるのと同時に信号
φ4が“H”になり、これにより、信号OEMが“H”
になる。
【0216】この時点においては、出力バッファ47に
は読出データが伝達されておらず、信号RBUS,ZR
BUSがともに“L”のリセット状態である。このた
め、出力バッファ47のトランジスタ106,107は
ともに非導通の状態であり、外部出力端子DOUTが高
インピーダンス状態である。
【0217】時刻t7において、信号OEMが“H”か
つ信号RBUS,ZRBUSがともに“L”であるリセ
ット状態から、RBUSが“H”に変化することにより
“H”読出データが読出されると、これを受けて外部出
力端子DOUTに与えられる外部出力データ信号DOU
Tが“H”となる。
【0218】このように、図7の読出回路においては、
入出力線対IO0,ZIO0〜IO3,ZIO3のそれ
ぞれから出力バッファ47までの信号の伝達経路を相補
的に構成したことにより次のような効果が得られる。す
なわち、出力バッファ47およびリードデータバスドラ
イバ回路250を動作させるタイミングを、差動増幅回
路220a〜220dからの正しい読出データがリード
データバスドライバ回路250または出力バッファ47
に到達するまで遅延させる必要がなくなるため、メモリ
セルMCa〜MCdからデータを読出するアクセス時間
が高速化される。
【0219】また、図7に示されるデータ読出回路は、
図2に示されるデータ読出回路と異なり、リードデータ
バスドライバ回路250を入出力線対IO0,ZIO0
〜IO3,ZIO3の周辺に配置しなくてもよくなると
いう利点がある。
【0220】なお、図7に示されるセレクタ回路230
a〜230dのそれぞれは、次に示すようなCMOSク
ロックドインバータにて構成してもよい。図13は、図
7のセレクタ回路230a〜230dの他の実施例を示
す回路図である。
【0221】図13を参照して、このセレクタ回路は、
クロックドインバータ275および276を含む。クロ
ックドインバータ275,276のそれぞれは、これら
を活性化させるための信号として信号DLi,ZDLi
を受ける。これらの信号に応答して、クロックドインバ
ータ275は、信号RDiを反転させて出力し、クロッ
クドインバータ276は信号ZRDiを反転させて出力
する。
【0222】また、図7に示されるリードデータバスド
ライバ回路250は、次のような回路で構成してもよ
い。図14は、図7に示されるリードデータバスドライ
バ回路250の他の実施例を示す回路図である。
【0223】このリードデータバスドライバ回路は、N
ANDゲート277,278およびインバータ279,
280を含む。この回路は、図2に示されるリードデー
タバスドライバ回路42と同じ構成の回路である。
【0224】次に、図14のリードデータバスドライバ
回路を図7のデータ読出回路に適用した場合の動作につ
いて説明する。図15は、図14のリードデータバスド
ライバ回路を適用したデータ読出回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0225】この図15において示す時刻t1〜t4
は、図11のタイミングチャートに示される時刻t1〜
t4と同一の時刻である。
【0226】図15を参照して、信号φ0が“H”にな
ると、図8に示されるS−Rフリップフロップ74がリ
セットされる。これにより、時刻t10において信号φ
3が“L”になる。このとき、データラッチ回路240
a,240bから出力される信号RDA,ZRDAに
は、前データが残っている。
【0227】しかし、この場合、図14のリードデータ
バスドライバ回路から出力される信号RBUS,ZRB
USは、ともに“L”である。このため、リードデータ
バスRBUS,ZRBUSが、前記前データがなくなる
よりも早くリセット状態になる。
【0228】このように、図14のリードデータバスド
ライバ回路は、図7に示されるリードデータバスドライ
バ回路250よりも早いタイミングでリードデータバス
RBUS,ZRBUSをリセット状態にすることができ
る。
【0229】また、信号ZDL0が“H”になったと
き、信号RD0,ZRD0の“H”をけ、信号RDA,
ZRDAがともに“L”になり、これによって、データ
ラッチ回路240a,240bがリセット状態となる。
【0230】一方、時刻t1において、信号φ1が
“H”になると、S−Rフリップフロップ74がセット
される。これにより時刻t20において信号φ3が
“H”になる。そして、時刻t3において差動増幅器2
20aが動作してその出力信号がセレクタ回路230
a、データラッチ回路240a,240bおよびリード
データバスドライバ回路を介してリードデータバスRB
US,ZRBUSに伝達される。これにより、出力バッ
ファ47から外部出力データ信号DOUTが出力され
る。
【0231】この場合においても、図14のリードデー
タバスドライバ回路に読出データが伝達されるまでに信
号φ3が“H”になっている。このため、差動増幅回路
220aから信号RD0,ZRD0が出力されてから
は、その信号が出力バッファ47に伝達されるまでは、
その伝達経路における各回路において読出データ自体の
タイミングで決まるタイミングにより各回路から読出デ
ータが出力される。したがって、それらの回路が受ける
各種の制御のための信号によるアクセス時間の遅延は全
く生じない。
【0232】次に、図7のデータ読出回路における差動
増幅回路220a〜220dのその他の実施例について
説明する。図16は、図7に示される差動増幅回路22
0a〜220dのその他の実施例を示す回路図である。
【0233】図16を参照して、この差動増幅回路は、
差動増幅器a、インバータbおよびNMOSトランジス
タ2006を含む。差動増幅器aは、PMOSトランジ
スタ2007,2009,2010,2011,201
2と、NMOSトランジスタ2001,2003,20
05とを含む。インバータbは、PMOSトランジスタ
2008,2013およびNMOSトランジスタ200
2,2004を含む。
【0234】トランジスタ2006は、差動増幅器aお
よびインバータbのそれぞれと、第2の電源ノードN2
との間に接続される。トランジスタ2009および20
10は、それぞれのソース同士およびドレイン同士が共
通に接続される。第1の電源ノードN1とトランジスタ
2006との間に共通接続されたトランジスタ200
9,2010と、トランジスタ2001とが直列に接続
される。トランジスタ2009,2010とトランジス
タ2001とはドレイン同士が接続される。
【0235】トランジスタ2011および2012は、
それぞれのソース同士およびドレイン同士が共通に接続
される。第1の電源ノードN1とトランジスタ2006
との間に共通接続されたトランジスタ2001,201
2と、トランジスタ2003とが直列に接続される。2
011,2012とトランジスタ2003とはドレイン
同士が接続される。
【0236】トランジスタ2009,2011のそれぞ
れのゲートは、トランジスタ2009,2010の共通
のドレインに接続される。2010,2012のそれぞ
れのゲートは、トランジスタ2011,2012の共通
のドレインに接続される。トランジスタ2001のゲー
トは入出力線対の一方からの信号INを受ける。トラン
ジスタ2003のゲートは、入出力線対の他方からの信
号ZINを受ける。
【0237】トランジスタ2009,2010およびト
ランジスタ2001の間のノードと、トランジスタ20
11,2012およびトランジスタ2003ののノード
との間には、トランジスタ2005および2007が並
列に接続される。トランジスタ2005のゲートは信号
ZPiを受ける。トランジスタ2007のゲートは信号
Piを受ける。
【0238】第1の電源ノードN1とトランジスタ20
06との間にはトランジスタ2008および2002も
直列に接続される。トランジスタ2008のゲートは、
トランジスタ2001,2012とトランジスタ200
3との間のノードに接続される。トランジスタ2002
のゲートは信号INを受ける。トランジスタ2008お
よび2002の間のノードから差動増幅結果としての信
号ZRDiが出力される。
【0239】第1の電源ノードN1とトランジスタ20
06との間には、トランジスタ2013および2004
も直列に接続される。トランジスタ2013のゲート
は、トランジスタ2009,2010とトランジスタ2
001との間のノードに接続される。トランジスタ20
04のゲートは信号ZINを受ける。トランジスタ20
13および2004の間のノードから差動増幅結果とし
ての信号RDiが出力される。
【0240】この差動増幅回路においては、入力される
信号INおよびZINのレベルが基準レベルに対して変
動した場合でも、出力される信号RDiおよびZRDi
を変動させないような機能を有する。すなわち、この差
動増幅器は、電圧変動を補償する機能を有する。
【0241】次に、そのような電圧変動を補償する機能
について説明する。トランジスタ2001および200
2が同様にオンオフ動作する。トランジスタ2003お
よび2004が同様にオンオフ動作する。
【0242】トランジスタ2011およびトランジスタ
2013のそれぞれは、トランジスタ2001のドレイ
ンの電位に応答して同様にオンオフ動作する。トランジ
スタ2010および2008のそれぞれは、トランジス
タ2003のドレインの電位に応答して同様にオンオフ
動作する。
【0243】トランジスタ2010および2011は、
クロスカップルされている。このため、トランジスタ2
001または2002がオンした場合、そのオンしたト
ランジスタのドレインの電位に応答して、トランジスタ
2010および2011は、一方がオンし、他方がオフ
する。
【0244】したがって、入力される信号INに応答し
てトランジスタ2002がオンする場合には、トランジ
スタ2013がオンする。また、入力される信号ZIN
に応答してトランジスタ2004がオンする場合には、
トランジスタ2008がオンする。これにより、出力さ
れる信号RDiおよびZRDiは相補信号となる。
【0245】また、信号INおよびZINのそれぞれの
レベルが変動した場合には、次のようになる。たとえ
ば、信号INのレベル変動によりトランジスタ2001
および2002がともに強くオンした場合、これらのト
ランジスタのドレインの電位は通常時のレベルに対して
変動する。
【0246】これにより、出力される信号ZRDiのレ
ベルが変動するおそれがある。一方、トランジスタ20
10および2011がクロスカップルされているため、
トランジスタ2001のドレインの電位が変動すると、
それとは逆にトランジスタ2011および2012の共
通のドレインの電位が変動する。これにより、トランジ
スタ2008が弱くオフする。
【0247】したがって、トランジスタ2002が強く
オンしても、トランジスタ2008が弱くオフするた
め、トランジスタ2002のオン状態の変化による信号
ZRDiの変動が、トランジスタ2008のオフ状態の
変化によって相殺される。
【0248】このため、信号INのレベルが変動しても
信号ZRDiの変動が抑制される。このような機能は、
信号RDiについても同様に働く。さらに、このような
機能は、信号ZINが変動した場合にも同様に働く。
【0249】したがって、この差動増幅回路は、入力さ
れる信号INおよびZINのそれぞれのレベルの変動を
補償することが可能である。したがって、入力される信
号INおよびZINがそれぞれ変動しても高い電圧利得
を保つことが可能である。
【0250】このように構成された差動増幅回路におい
ては、差動増幅器aが、入力される信号IN,ZINを
増幅して相補出力である信号D,ZDを発生させる。そ
して、インバータbは、信号D,ZD,IN,ZINを
受け、信号RDi,ZRDiを発生させる。このインバ
ータbは、信号IN,ZINが直接的にトランジスタ2
002,2004のゲートに入力されるため、信号I
N,ZINのレベルの変動に対して広い電圧利得を有す
る。
【0251】したがって、この図16の差動増幅回路
は、図9に示される差動増幅回路よりも電圧利得が大き
い。電圧利得が大きいほど入力電圧を高速に増幅できる
ために、この図16の差動増幅回路は、図9の差動増幅
回路よりも動作時の貫通電流が小さくなり消費電流も小
さくなる。
【0252】第3実施例 次に、第3実施例について説明する。図17は、第3実
施例による半導体メモリ装置におけるデータ読出回路の
回路図である。この図17においては、入出力線対から
セレクタ回路までの信号の経路を1経路だけ示してあ
り、その他の経路は省略してある。この図17に示され
るデータ読出回路は、図7に示されるデータ読出回路と
同様に入出力線対から出力バッファまでの信号配線を相
補的に構成している。
【0253】この図17のデータ読出回路の特徴的な部
分は、差動増幅回路からリードデータバスまでを伝搬す
る信号の電圧の振幅を図7に示されるデータ読出回路よ
りも小さくしており、その小さい振幅の信号をレベル変
換して出力バッファに与えるようにしていることであ
る。
【0254】図17のデータ読出回路は、PMOSトラ
ンジスタ404,407,408、NMOSトランジス
タ405、インバータ406、差動増幅回路220a、
セレクタ回路400、データラッチ回路401a,40
1b、リードデータバスドライバ回路402a,402
b、リードデータバスRBUS,ZRBUS、レベル変
換回路403a,403bおよび出力バッファ47を含
む。
【0255】差動増幅回路220は、図7に示される差
動増幅回路220aと同様のものである。入出力線対I
O0,ZIO0の間にトランジスタ404,405が並
列に接続される。トランジスタ404は、ゲートに信号
P0を受ける。トランジスタ405は、ゲートに、信号
P0がインバータ406で反転された信号ZP0を受け
る。
【0256】差動増幅回路220aとセレクタ回路40
0との間に設けられた相補的な信号線の一方と、電源電
位よりも低い電位VHを受ける電源ノードN3との間に
トランジスタ407が接続される。前記相補的な信号線
の他方と、電源ノードN3との間にトランジスタ408
が接続される。トランジスタ407,408は、それぞ
れのゲートに信号P0を受ける。
【0257】セレクタ回路400は、CMOSトランス
ファーゲート409,410およびインバータ411を
含む。CMOSトランスファーゲート409,410の
それぞれは、信号φ1およびインバータ411から出力
される信号φ1の反転信号を受ける。それらの信号に応
答してCMOSトランスファーゲート409は、差動増
幅回路220から出力される信号RD0をデータラッチ
回路401bに伝達する。CMOSトランスファーゲー
ト410は、差動増幅回路220aから出力される信号
ZRD0をデータラッチ回路401aに伝達する。
【0258】データラッチ回路401aはデータラッチ
回路401bと同じ構成である。データラッチ回路40
1aは、PMOSトランジスタ412,414,41
5、NMOSトランジスタ413,416,417およ
びインバータ418を含む。電源ノードN4は、接地電
位よりも高い電位VLを受ける。この電位VLは、電位
VHよりも低い電位である。
【0259】電源ノードN3と電源ノードN4との間に
トランジスタ412および413が直列に接続される。
トランジスタ412,413のそれぞれのゲートはCM
OSトランスファーゲート410から出力される信号を
受ける。トランジスタ412および413の間のノード
から信号RDAが出力される。これらのトランジスタ4
12および413はインバータを構成する。
【0260】電源ノードN3と電源ノードN4との間に
はトランジスタ414,415,416,417が直列
に接続される。トランジスタ414はゲートに信号φ1
を受ける。トランジスタ417はゲートに信号φ1の反
転信号を受ける。その反転信号は、インバータ418か
ら出力されるものである。
【0261】トランジスタ415および416のそれぞ
れのゲートはトランジスタ412および413の間のノ
ードに接続される。トランジスタ415および416の
間のノードはトランジスタ412および413のそれぞ
れのゲートに接続される。これらのトランジスタ41
4,415,416,417は、クロックドインバータ
を構成するものである。データラッチ回路401bから
は信号ZRDAが出力される。
【0262】リードデータバスドライバ回路402a
は、PMOSトランジスタ419,4190およびNM
OSトランジスタ420,4200を含む。電源ノード
N3と電源ノードN4との間にトランジスタ419およ
び420が直列に接続される。電源ノードN3と電源ノ
ードN4との間にはトランジスタ4190および420
0も直列に接続される。
【0263】トランジスタ419および420の間のノ
ードとトランジスタ4190および4200のそれぞれ
のゲートとが接続される。トランジスタ419および4
20のそれぞれのゲートは、信号RDAを受ける。この
リードデータバスドライバ回路402aにおいてトラン
ジスタ419および420の組とトランジスタ4190
および4200の組とのそれぞれがインバータを構成す
る。トランジスタ4190および4200の間のノード
はリードデータバスRBUSに接続される。
【0264】リードデータバスドライバ回路402bは
リードデータバス402aと同じ構成である。リードデ
ータバスドライバ回路402bは、リードデータバスZ
RBUSに接続される。
【0265】レベル変換回路403aは、リードデータ
バスRBUSにおける出力バッファ47側の端部に設け
られ、リードデータバスRBUSに伝達された信号を出
力バッファ47に伝達する。レベル変換回路403b
は、リードデータバスZRBUSにおける出力バッファ
47側の端部に設けられ、リードデータバスZRBUS
のデータを出力バッファ47に伝達する。
【0266】次に、図7に示されたレベル変換回路40
3a,403bについて詳細に説明する。これらのレベ
ル変換回路403aおよび403bは同様の構成である
ため、レベル変換回路403aを代表例として説明す
る。図18は、図17に示されるレベル変換回路403
aの回路図である。
【0267】図18を参照して、このレベル変換回路4
03aは、PMOSトランジスタ421,422,42
5と、NMOSトランジスタ423,424,426と
を含む。電源ノードN3と電源ノードN4との間にトラ
ンジスタ425および426が直列に接続される。トラ
ンジスタ425,426のそれぞれのゲートが、リード
データバスRBUSからの信号RBUSを受ける。
【0268】電源ノードN1と電源ノードN2との間に
トランジスタ421,423が直列に接続される。電源
ノードN1と電源ノードN2との間にはトランジスタ4
22および424も直列に接続される。
【0269】トランジスタ421のゲートはトランジス
タ422および424の間のノードに接続される。トラ
ンジスタ422のゲートは、トランジスタ421および
423の間のノードに接続される。トランジスタ423
のゲートは信号RBUSを受ける。トランジスタ424
のゲートは、トランジスタ425および426の間のノ
ードに接続される。
【0270】このレベル変換回路403aにおいては、
入力される信号RBUSの電位は、“L”が電位VLで
あり、“H”が電位VHである。信号RBUSが“L”
から“H”に変化すると、トランジスタ423がオン
し、トランジスタ424がオフする。そして、トランジ
スタ422のゲートが“L”になり、トランジスタ42
2がオンし、トランジスタ421がオフして、信号OD
の電位が0VからVCCに変化する。
【0271】このような図17に示されたデータ読出回
路においては、差動増幅回路220aから出力される信
号RD0,ZRD0の“H”のレベルが、電源電位VC
Cよりも降圧した電位VHとなり、“L”のレベルが接
地電位よりも昇圧した電位VLとなる。
【0272】これにより、信号RD0,ZRD0の各々
の振幅が、“H”=VH、“L”=VLとなる。すなわ
ち、信号の振幅がVCCよりも小さくなる。このような
小さい振幅の信号RD0,ZRD0が、セレクタ回路4
01a,401bのそれぞれを通って、リードデータバ
スドライバ回路402a,402bに伝達される。
【0273】そして、そのような小さい振幅の信号によ
り、リードデータバスRBUS,ZRBUSがドライブ
される。そして、そのような小さい振幅の信号は、出力
バッファ47に入力される前に、レベル変換回路403
a,403bにおいて振幅がVCCの振幅に変換され
る。
【0274】次に、図17のデータ読出回路の詳細な動
作について説明する。図19は、図17のデータ読出回
路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この図19における信号φ1およびP0は、図7に示さ
れたものと同じものである。
【0275】図19を参照して、時刻t1において、信
号φ1が“H”になると、CMOSトランスファーゲー
ト409,410のそれぞれが導通する。これにより差
動増幅回路220aから出力される信号RD0,ZRD
0がデータラッチ回路401a,401bに入力され
る。ここで、時刻t1においては、信号P0が“L”で
あるので、信号RD0,ZRD0は、待機状態のレベル
である“H,H”である。
【0276】したがって、データラッチ回路401a,
401bから出力される信号RDA,ZRDAが“L,
L”となり、リードデータバスドライバ回路402a,
402bから出力される信号RBUS,ZRBUSが
“L,L”となる。その結果、出力バッファに入力され
る信号D0,ZD0が“L,L”にリセットされる。
【0277】このため、外部コラムアドレスストローブ
信号Ext.ZCASが“L”になって、時刻t2にお
いて信号OEMが“H”になっても、読出データが出力
バッファ47に伝達されていない場合には、信号D0,
ZD0が“L,L”となる。その結果、外部出力端子D
OUTは、高インピーダンス状態に保持される。
【0278】次に、時刻t3において信号P0が“H”
になると、入出力線対IO0,ZIO0に伝達された読
出データによる電位差が差動増幅回路220aによって
増幅される。そして、その増幅された読出データが出力
バッファ47まで伝達され、外部出力端子DOUTから
読出データが出力される。ここで、信号RD0,ZRD
0から信号RBUS,ZRBUSまでの各信号の振幅
は、“H”が電位VHであり、“L”が電位VLであ
り、その電圧の振幅は、通常の回路の振幅よりも小さい
振幅である。
【0279】そして、レベル変換回路403a,403
bにおいて、入力される信号の“H”のレベルが電位V
Hから電位VCCに変換されるとともに信号の“L”の
レベルが電位VLから0Vに変換され、信号D0,ZD
0の振幅がVCCになる。このようなVCCの振幅の信
号D0,ZD0が出力バッファ47入力されると、外部
出力端子DOUTに読出データが出力される。
【0280】そして、時刻t4において、信号P0が
“L”になり、信号φ0が“L”になると、読出データ
がデータラッチ回路401a,402bのそれぞれに蓄
えられる。
【0281】このように、メモリセルアレイに設けられ
た入出力線対IO0,ZIO0から出力バッファ47ま
で読出データを転送する際に、転送される信号の振幅が
小さくされていることにより、読出データの転送時のデ
ータバスの充放電量を小さくすることができる。その結
果、読出データの転送速度が速くなり、データバスにお
ける消費電流が少なくなる。
【0282】第4実施例 次に、第4実施例について説明する。図20は、第4実
施例による半導体メモリ装置におけるデータ読出回路の
回路図である。
【0283】図20のデータ読出回路が図7のデータ読
出回路と異なるのは、データラッチ回路540a,54
0bから出力バッファ47までの回路以外の部分であ
る。図7のデータ読出回路では、1組の入出力線対に対
して差動増幅器を2つ設け、これらの増幅器から差動増
幅結果を相補的な信号として出力する。
【0284】これに対し、図20のデータ読出回路は、
2組の入出力線対に対して差動増幅器を2つ設け、これ
らの増幅器から差動増幅結果を相補的な信号として出力
するものである。その場合、2組の入出力線対のうち一
方の入出力線対の差動増幅が選択的に行なわれる。
【0285】図20を参照して、このデータ読出回路
は、NMOSトランジスタ502,503,504,5
05,506,507,508,509,510,51
1,512,513,514,515,516,51
7、差動増幅回路520,521,522,523、イ
ンバータ528,529,531、NANDゲート53
0、CMOSトランスファーゲート524,525,5
26,527,532,533、データラッチ回路54
0a,540b、リードデータバスドライバ回路54
5、リードデータバスRBUS,ZRBUS、出力バッ
ファ47、制御信号発生回路205,500を含む。
【0286】データラッチ回路540a,540bは、
図7のデータラッチ回路240a,240bと同じ構成
である。その代表例として、データラッチ回路540a
は、インバータ534,536およびクロックドインバ
ータ535を含む。リードデータバスドライバ回路54
5は、図7のリードデータバスドライバ回路250と同
じ構成である。リードデータバスドライバ回路545
は、インバータ541,542,543,544を含
む。
【0287】入出力線IO0にはトランジスタ503が
設けられ、入出力線ZIO0にはトランジスタ502が
設けられる。トランジスタ502,503のそれぞれ
は、ゲートに信号P01を受ける。入出力線IO1には
トランジスタ509が設けられ、入出力線対ZIO1に
はトランジスタ508が設けられる。トランジスタ50
8,509のそれぞれは、ゲートに信号P11を受け
る。
【0288】トランジスタ502のビット線側の入出力
線ZIO0と、トランジスタ508の差動増幅回路52
1側の入出力線ZIO1との間にトランジスタ504が
接続される。トランジスタ503のビット線側の入出力
線IO0とトランジスタ509の差動増幅回路521側
の入出力線IO1との間にトランジスタ505が接続さ
れる。トランジスタ502の差動増幅回路520側の入
出力線ZIO0と、トランジスタ508のビット線側の
入出力線ZIO1との間にトランジスタ506が接続さ
れる。
【0289】トランジスタ503の差動増幅回路520
側の入出力線IO0とトランジスタ509のビット線側
の入出力線IO1との間にトランジスタ507が接続さ
れる。トランジスタ504および505のそれぞれは、
ゲートに信号P02を受ける。トランジスタ506およ
び507のそれぞれは、ゲートに信号P12を受ける。
【0290】入出力線ZIO2にはトランジスタ510
が設けられ、入出力線IO2にはトランジスタ51が設
けられる。トランジスタ510および511のそれぞれ
は、ゲートに信号P21を受ける。入出力線ZIO3に
はトランジスタ516が設けられ、入出力線IO3には
トランジスタ517が設けられる。トランジスタ516
および517のそれぞれは、ゲートに信号P31を受け
る。
【0291】トランジスタ510のビット線側の入出力
線ZIO2と、トランジスタ516の差動増幅回路52
3側の入出力線ZIO3との間にトランジスタ512が
接続される。トランジスタ511のビット線側の入出力
線IO2と、トランジスタ517の差動増幅回路523
側の入出力線IO3との間にトランジスタ513が接続
される。
【0292】トランジスタ510の差動増幅回路522
側の入出力線ZIO2と、トランジスタ516のビット
線側の入出力線ZIO3との間にトランジスタ514が
接続される。トランジスタ511の差動増幅回路522
側の入出力線IO2と、トランジスタ517のビット線
側の入出力線IO3との間にトランジスタ515が接続
される。
【0293】差動増幅回路520は、正側入力端子に入
出力線ZIO0が接続され、負側入力端子に入出力線I
O0が接続される。差動増幅回路521においては、正
側入力端子に入出力線IO1が接続され、負側入力端子
に入出力線ZIO1が接続される。
【0294】差動増幅回路522においては、正側入力
端子に入出力線ZIO2が接続され、負側入力端子に入
出力線IO2が接続される。差動増幅回路523におい
ては、正側入力端子に入出力線IO3が接続され、負側
入力端子に入出力線ZIO3が接続される。
【0295】差動増幅回路520から出力される信号Z
RD0は、CMOSトランスファーゲート524を介し
てデータラッチ回路540aに与えられる。差動増幅回
路522から出力される信号ZRD1は、CMOSトラ
ンスファーゲート526を介してデータラッチ回路54
0aに与えられる。
【0296】差動増幅回路521から出力される信号R
D0は、CMOSトランスファーゲート525を介して
データラッチ回路540bに与えられる。差動増幅回路
523から出力される信号RD1は、CMOSトランス
ファーゲート527を介してデータラッチ回路540b
に与えられる。
【0297】CMOSトランスファーゲート524およ
び525のそれぞれは、信号DL0,ZDL0を受けて
動作する。CMOSトランスファーゲート526および
527のそれぞれは、信号DL1,ZDL1を受けて動
作する。
【0298】NANDゲート530は、テスト信号T
E、インバータ528を介した信号ZRD0の反転信
号、信号RD0、インバータ529を介した信号ZRD
1の反転信号および信号RD1を受ける。NANDゲー
ト530の出力信号は、CMOSトランスファーゲート
532に与えられるとともにインバータ531を介して
CMOSトランスファーゲート533に与えられる。
【0299】CMOSトランスファーゲート532は、
信号DL1,ZDL1を受けて動作し、NANDゲート
から出力される信号をデータラッチ回路540aに与え
る。CMOSトランスファーゲート533は、信号DL
T,ZDLTを受けて動作し、インバータ531から与
えられる信号をデータラッチ回路540bに与える。
【0300】制御信号発生回路500は、テスト信号T
E、信号φ2、内部Yアドレス信号AY0〜AYiを受
け、信号P01〜P32を発生させる。制御信号発生回
路501は、テスト信号TE、信号φ1および内部Yア
ドレス信号AY0〜AYiを受け、信号DL0〜DL
3、信号ZDL0〜ZDL3、信号DLTおよび信号Z
DLTを発生させる。
【0301】次に、制御信号発生回路500について詳
細に説明する。図21は、制御信号発生回路500の回
路図である。この制御信号発生回路500は、3入力の
NORゲート560,561,562,563、2入力
のNORゲート566,567,568,569,58
0,571,572,573、インバータ564,56
5,574,575,576,578,579,58
1,582,583を含む。
【0302】NORゲート560は、内部Yアドレス信
号AY0,AY1および信号φ2を受ける。NORゲー
ト561は、インバータ564を介して内部Yアドレス
信号AY0の反転信号、内部Yアドレス信号AY1およ
び信号φ2を受ける。NORゲート502は、内部Yア
ドレス信号AY0、インバータ565を介した内部Yア
ドレス信号AY1の反転信号および信号φ2を受ける。
【0303】NORゲート563は、インバータ564
を介して内部Yアドレス信号AY0の反転信号、インバ
ータ565を介して内部Yアドレス信号AY1の反転信
号および信号φ2を受ける。NORゲート566は、N
ORゲート560の出力信号とテスト信号TEとを受け
る。NORゲート566は、インバータ579を介して
信号P01を出力させる。
【0304】NORゲート580は、インバータ574
を介したNORゲート560の出力信号の反転信号とテ
スト信号TEとを受け、信号P02を発生させる。NO
Rゲート576は、NORゲート561の出力信号とテ
スト信号TEとを受ける。NORゲート567は、イン
バータ581を介して信号P11を発生させる。NOR
ゲート571は、インバータ575を介したNORゲー
ト561の出力信号の反転信号とテスト信号TEとを受
け、信号P12を発生させる。
【0305】NORゲート568は、NORゲート56
2の出力信号とテスト信号TEとを受ける。NORゲー
ト568は、インバータ582を介して信号P21を発
生させる。NORゲート572は、インバータ576を
介したNORゲート562の出力信号の反転信号とテス
ト信号TEを受け、信号P22を発生させる。
【0306】NORゲート569は、NORゲート56
3の出力信号とテスト信号TEとを受ける。NORゲー
ト569は、インバータ583を介して信号P31を発
生させる。NORゲート573は、インバータ578を
介したNORゲート563の出力信号の反転信号とテス
ト信号TEとを受け、信号P32を発生させる。
【0307】次に、制御信号発生回路501について詳
細に説明する。図22は、制御信号発生回路501の回
路図である。この制御信号発生回路501は、3入力の
NANDゲート586,587,588,589、2入
力のNORゲート590,591,592,593、2
入力のNANDゲート594およびインバータ584,
585,595,596,597,598,599を含
む。
【0308】NANDゲート586は、インバータ58
4を介した内部Yアドレス信号AY0の反転信号、イン
バータ585を介した内部Yアドレス信号AY1の反転
信号および信号φ1を受ける。NANDゲート587
は、内部Yアドレス信号AY0、インバータ585を介
した内部Yアドレス信号AY1の反転信号、信号φ1を
受ける。
【0309】NANDゲート588は、インバータ58
4を介した内部Yアドレス信号AY0の反転信号、内部
Yアドレス信号AY1および信号φ1を受ける。NAN
Dゲート589は、内部Yアドレス信号AY0,AY1
および信号φ1を受ける。
【0310】NORゲート590は、NANDゲート5
86の出力信号およびテスト信号TEを受け、信号ZD
L0を発生させる。インバータ595は、信号ZDL0
を反転させた信号DL0を発生させる。NORゲート5
91は、NANDゲート587の出力信号およびテスト
信号TEを受け、信号ZDL1を発生させる。インバー
タ596は信号ZDL1を反転させた信号DL1を発生
させる。
【0311】NORゲート592は、NANDゲート5
88の出力信号およびテスト信号TEを受け、信号ZD
L2を発生させる。インバータ597は信号ZDL2を
反転させた信号DL2を発生させる。NORゲート59
3は、NANDゲート589の出力信号およびテスト信
号TEを受け、信号ZDL3を発生させる。インバータ
598は信号ZDL3を反転させた信号DL3を発生さ
せる。
【0312】NANDゲート594は、テスト信号TE
および信号φ1を受け、信号DLTを発生させる。イン
バータ599は、信号DLTを反転させた信号ZDLT
を発生させる。
【0313】次に、図20のデータ読出回路の動作につ
いて説明する。このデータ読出回路は、通常の読出動作
であるノーマルリードモードと動作テストであるテスト
モードとの2つのモードでの動作を行なう。まず、ノー
マルリードモード時の動作について説明する。図23
は、ノーマルリードモード時のデータ読出回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【0314】図23を参照して、ノーマルリードモード
時においては、テスト信号TEが“L”である。時刻t
0において、外部アドレス信号AddがY0からY1に
変化すると、信号φ0が発生する。この信号φ0の発生
を受けて、時刻t1において信号φ1が“H”となり、
これにより、信号DL0が“L”、信号ZDL0が
“H”になる。
【0315】このため、CMOSトランスファーゲート
524が導通し、データラッチ回路540a,540b
から出力される信号ZRDA,RDAのそれぞれが
“L”にリセットされる。それを受けて、リードデータ
バスの信号RBUS,ZRBUSのそれぞれが“L”に
リセットされる。
【0316】そして、信号φ0の立下がりを受けて時刻
t2において信号φ2が“L”になる。ここで、外部ア
ドレス信号のY1に対して内部Yアドレス信号の2ビッ
トAY0,AY1がともに“L”である場合、図21の
制御信号発生回路500において信号φ2がデコードさ
れた結果、信号P01〜P32のうちの信号P01,P
02のみが“H”になる。
【0317】これにより、図20におけるトランジスタ
502,503,504,505のそれぞれが導通して
入出力線対IO0,ZIO0が差動増幅回路520およ
び521に接続される。その結果、入出力線対IO0,
ZIO0の電位差が差動増幅回路520,521によっ
て増幅され、信号RD0,ZRD0として出力される。
【0318】そして、その信号RD0,ZRD0がCM
OSトランスファーゲート524,525を通って、デ
ータラッチ回路540a,540bに入力される。そし
て、リードデータバスドライバ回路545により読出デ
ータがリードデータバスRBUS,ZRBUSにドライ
ブされ、出力バッファ47に伝達される。これにより外
部出力端子DOUTに外部出力信号が出力される。
【0319】一方、入出力線対IO1,ZIO1から読
出データを読出す場合は、信号P11およびP12のそ
れぞれが“H”になり、入出力線対IO1,ZIO1が
差動増幅回路520,521に接続される。
【0320】そして、差動増幅回路520,521によ
り増幅された読出データが、CMOSトランスファーゲ
ート524,525、データラッチ回路540a,54
0b、リードデータバスドライバ回路545およびリー
ドデータバスZRBUS,RBUSを介して出力バッフ
ァ47に伝達され、出力バッファ47から外部出力デー
タ信号が出力端子DOUTに出力される。
【0321】図20のデータ読出回路においては、この
ように、2組の入出力線対が2つの差動増幅回路を共有
するため、データ読出回路における差動増幅回路の個数
を減少させることができる。
【0322】次に、図20のデータ読出回路におけるテ
ストモード時の動作について説明する。図24は、デー
タ読出回路のテストモード時の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【0323】以下の説明においては、“H”のデータが
正常に書込めるか否かおよび読出せるか否かを、4組の
入出力線対IO0,ZIO0〜IO3,ZIO3の読出
データの論理積をとって、4ビットを一括にテストする
場合について説明する。
【0324】図24を参照して、時刻t2において、信
号φ2が“L”になると、テスト信号TEが“H”であ
るので、信号P02,P12,P22,P32のそれぞ
れが“L”になり、信号P01,P11,P21,P3
1のそれぞれが“H”になる。
【0325】これにより、4組の入出力線対IO0,Z
IO0〜IO3,ZIO3のそれぞれが、差動増幅回路
520〜523のそれぞれに1組ずつ接続される。すな
わち、テストモードにおける読出時は、1つの読出デー
タを1つの差動増幅回路によって増幅し、4つの増幅結
果の論理積をとる構成になっている。
【0326】時刻t1において、信号φ1が“H”にな
ると、図22に示される制御信号発生回路501におい
て、信号DLTが“L”になり、信号ZDLTが“H”
になる。これにより、CMOSトランスファーゲート5
32,533がそれぞれ導通し、論理積をとるNAND
ゲート530の出力信号がデータラッチ回路540a,
540bのそれぞれに与えられる。
【0327】各メモリセルに書込まれた“H”のデータ
のすべてが、4組の入出力線対IO0,ZIO0〜IO
3,ZIO3のそれぞれから読出され、4つの読出デー
タが“H”に一致するか否かのテストが行なわれる。
【0328】“H”のデータが正常に各メモリセルに書
込まれている場合には、差動増幅回路520〜523の
出力信号は、信号ZRD0およびZRD1のそれぞれが
“L”となり、信号RD0およびRD1のそれぞれが
“H”となる。これにより、NANDゲート530の出
力信号が“L”になる。その結果、データラッチ回路5
40aから出力される信号RDAが“H”になり、デー
タラッチ回路540bから出力される信号ZRDAが
“L”になる。
【0329】これを受けて、外部出力端子DOUTに
は、“H”のデータが出力され、読出正常のフラグが立
つ。一方、読出エラーが存在する場合は、“L”のデー
タが1つでも読出されると、NANDゲート530の出
力信号が“H”になり、信号RDAが“L”になり、信
号ZRDAが“H”になる。これを受けて、外部出力端
子DOUTには、“L”のデータが出力され、読出エラ
ーのフラグが立つ。
【0330】このような図20のデータ読出回路におい
ては、差動増幅回路520〜523を相補の差動増幅回
路として動作させることにより、リードデータバスドラ
イバ回路545の動作タイミングを遅延させる必要がな
い。このため、アドレスアクセスの高速化が実現でき
る。さらに、テストモード時においては、縮退ビット数
を通常読出しの場合の2倍にすることができる。
【0331】なお、以上の各実施例においては、半導体
メモリ装置においてメモリセルのデータバス構造を示し
たが、マイクロプロセッサのように、データを保持でき
る一種のレジスタ回路が存在し、その保持されたデータ
を読出して他の論理回路に転送するデータバスを備える
回路であればよい。
【0332】第5実施例 次に、第5実施例について説明する。この第5実施例に
おいては、第3実施例で説明したようなリードデータバ
スにおいて小振幅の信号を転送するその他の例について
説明する。さらに詳しくは、信号のレベル変換時に流れ
る貫通電流を減少させ得るレベル変換回路について説明
する。
【0333】図25は、第5実施例による半導体メモリ
装置におけるデータ読出回路の回路図である。この図2
5のデータ読出回路において図17と共通するものには
同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0334】図25のデータ読出回路が図17のものと
異なるのは、差動増幅回路220aからレベル変換回路
3403までを伝送される信号の“L”レベルが、図1
7の電位VLと異なり、接地電位であることである。以
下に、その相違点について詳細に説明する。
【0335】差動増幅回路220aとセレクタ回路40
0との間に設けられる相補的な信号線において、Hレベ
ルが電位VHであり、“L”レベルが接地電位(0V)
である信号が伝送される。したがって、このような小さ
い振幅の信号が、セレクタ回路400を経てデータラッ
チ回路3401a,3401bに与えられる。
【0336】このような小さい振幅の信号は、データラ
ッチ回路3401a,3401bおよびリードデータバ
スドライバ回路3402a,3402bを経て、リード
データバスRBUS,ZRBUSにそれぞれ伝達され
る。したがって、データラッチ回路3401a,340
1bおよびリードデータバスドライバ回路3402a,
3402bの各々が、ロウレベル側の電位として接地電
位(0V)を受ける。
【0337】具体的に説明すると次のようになる。デー
タラッチ回路3401aにおいては、トランジスタ41
3および417のそれぞれが接地ノードN2と接続され
る。それについては、データラッチ回路3402bにつ
いてもデータラッチ回路3401aと同様である。
【0338】リードデータバスドライバ回路3402
a,3402bは、図17のリードデータバスドライバ
回路402a,402bと異なり、図14に示されるも
のと同様の構成のものが用いられる。
【0339】このリードデータバスドライバ回路340
2aおよび3402bの各々は、PMOSトランジスタ
3411,3412、NMOSトランジスタ3413,
3414およびインバータ3415を含む。トランジス
タ3411〜3415は、NANDゲートを構成する。
【0340】このリードデータバスドライバ回路340
2aおよび3402bで特徴的なことは、Hレベルの電
位として電位VHを受け、“L”レベルの電位として接
地電位(0V)を受けることである。したがって、リー
ドデータバスドライバ回路3402aおよび3402b
は、リードデータバスRBUSおよびZRBUSに0V
〜VHの振幅の信号を伝達する。
【0341】この図25の回路で最も特徴的な部分は、
レベル変換回路3403である。たとえば、図18に示
されるレベル変換回路は、一般的によく用いられている
回路である。しかし、そのレベル変換回路においては、
レベル変換時に貫通電流が多く流れるという問題があ
る。その問題について以下に説明する。
【0342】図18を参照して、信号RBUSのレベル
が、電位VLから電位VHとなることにより“L”レベ
ルから“H”レベルになると、トランジスタ423がオ
ンする。そして、トランジスタ424は、トランジスタ
425および426で構成されるインバータの出力信号
をゲートに受けてオフする。
【0343】このため、トランジスタ424は、トラン
ジスタ423よりも1段階遅れてオフする。したがっ
て、トランジスタ423および424がともにオンする
期間が、インバータのゲート1段分生じる。このよう
に、トランジスタ423および424がともにオンする
と、回路内に貫通電流が流れる。
【0344】次に、レベル変換回路3403について説
明する。このレベル変換回路3403は、前述のような
貫通電流を抑制することができる回路である。図26
は、図25のレベル変換回路の構成を示す回路図であ
る。
【0345】図26を参照して、このレベル変換回路
は、NMOSトランジスタ3001〜3006、PMO
Sトランジスタ3007〜3010およびインバータ3
011,3012を含む。
【0346】インバータ3011および3012は、電
源電圧VCCを受けて動作するものである。インバータ
3011は、ノードN5の電位のレベルを変転して出力
する。インバータ3012は、ノードN6の電位のレベ
ルを反転して出力する。
【0347】電源ノードN1とノードN5との間には、
トランジスタ3007および3008が並列に接続され
る。ノードN5と接地ノードN2との間には、トランジ
スタ3003および3001が直列に接続される。トラ
ンジスタ3002は、トランジスタ3001と並列に接
続される。
【0348】電源ノードN1とノードN6との間には、
トランジスタ3009および3010が並列に接続され
る。ノードN6と接地ノードN2との間には、トランジ
スタ3004および3005が直列に接続される。トラ
ンジスタ3006は、トランジスタ3005と並列に接
続される。
【0349】トランジスタ3001および3003の各
々は、ゲートに信号RBUSを受ける。トランジスタ3
005および3006の各々は、ゲートに信号ZRBU
Sを受ける。トランジスタ3007および3010の各
々は、ゲートに信号φ3を受ける。この信号φ3は、図
8の制御信号発生回路から出力されるものである。トラ
ンジスタ3002および3008の各々は、ゲートがノ
ードN6と接続される。トランジスタ3005および3
009の各々は、ゲートがノードN5と接続される。
【0350】次に、図26のレベル変換回路の動作につ
いて説明する。図27は、図25および図26に示され
たデータ読出回路の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。この図27の説明において、図19と同
じ動作の部分の説明は省略する。
【0351】データバスRBUS,ZRBUSにドライ
ブされている前の読出データをリセットするために、時
刻T10で信号φ3が“H”から“L”に立下る。この
ように信号φ3が“L”になると、リードデータバスド
ライバ回路3402a,3402bから出力される信号
RBUS,ZRBUSがともに“L”になる。
【0352】それとともに、トランジスタ3003およ
び3004がともにオフし、信号φ3がゲートに入力さ
れているトランジスタ3007および3010がともに
オンする。これにより、レベル変換回路の出力信号OD
およびZODがともに“L”(=0V)のレベルになる
ようにリセットされる。
【0353】そして、差動増幅回路220aが読出デー
タを出力する以前の時刻t11において、信号φ3が
“H”のレベルになる。その後、リードデータバスRB
US,ZRBUSに、読出データが小さい電圧振幅0〜
VHで伝達される。そして、そのような小さい振幅が、
レベル変換回路3403において、0〜VCCの大きい
電圧振幅に変換される。
【0354】ここで、信号φ3の発生タイミングおよび
リードデータバスRBUS,ZRBUSにデータが伝わ
るタイミングは、図15のタイミングチャートに示され
たタイミングと全く同じである。また、図27における
信号RD0,ZRD0および信号RDA,ZRDAが図
17に示されるものと異なるのは、“L”のレベルがV
Lから“0”になっていることである。
【0355】そして、信号RBUS=ZRBSU=0V
であるリセット状態から、前述したような読出データが
リードデータバスRBUS,ZRBUSにドライブされ
ることにより、リードデータバスの一方の電位が電位V
Hになる。ここでは、信号RBUSが電位VHになると
ともに信号ZRBUSが0Vになり、“H”のレベルの
データがリードデータバスRBUS,ZRBUSに伝達
された場合について考える。
【0356】リセット状態においては、トランジスタ3
003および3004のゲートはともに0Vの電位であ
るため、これらのトランジスタはともにオフしている。
このため、信号φ3が“L”のレベルである期間におい
ては、トランジスタ3007および3010がともにオ
ンするため、ノードN5およびN6がともに“H”のレ
ベルにプリチャージされる。
【0357】そして、信号φ3が“H”のレベルになっ
て、トランジスタ3007および3010がともにオン
した後に、信号RBUSが電位VHになる。これによ
り、トランジスタ3001および3003がともにオン
する。この場合、信号ZRBUSは0Vの電位であるた
め、トランジスタ3004および3006はともにオフ
している。
【0358】ここで、図26を参照して、トランジスタ
3008,3003,3001および3002によって
構成されるインバータと、トランジスタ3009、30
04,3005および3006により構成されるインバ
ータとは、互いの入力端子と出力端子とが接続されてい
るため、一種のラッチ回路を構成しているように見え
る。しかしながら、この場合、トランジスタ3004お
よび3006がオフしているため、そのようなラッチ回
路は構成されない。
【0359】したがって、この場合、“H”のレベルに
プリチャージされたノードN5の電位が、トランジスタ
3003および3001を通じて“L”のレベルに素早
く減少される。ノードN5の電位が、“H”のレベルに
減少されていくと、トランジスタ3009がオンし始め
る。これにより、ノードN6の電位が“H”のレベルに
固定される。
【0360】したがって、ノードN6の電位をゲートに
受けるトランジスタ3002が強くオンする。これによ
り、ノードN5の電位を“L”のレベルにさらに減少さ
せるという一種の正帰還の現象が生じることになる。
【0361】図26に示されるレベル変換回路3403
を備えたデータ読出回路は、以上のように動作するが、
そのレベル変換回路3403においては、“L”のレベ
ルを供給するトランジスタの動作が同期するようになっ
ているため、レベル変換回路の動作時の貫通電流を小さ
くすることができるとともに、そのレベル変換の動作を
高速化することができる。
【0362】次に、図26に示されたレベル変換回路の
変形例について説明する。図28は、図26のレベル変
換回路の変形例を示す回路図である。
【0363】図28を参照して、このレベル変換回路
は、NMOSトランジスタ3020,3021、PMO
Sトランジスタ3024,3025およびインバータ3
026,3027を含む。この図28のレベル変換回路
は、図26に示された回路において、トランジスタ30
01,3002,3005および3006を削除したも
のと同じ構成を有する。
【0364】したがって、この図28のレベル変換回路
は、図26のものと同様に動作する。このため、ここで
の動作の説明は省略する。このように動作が図26のレ
ベル変換回路と同じであるため、この図28のレベル変
換回路は、図27に示されたタイミングチャートと同様
の動作を行なう。
【0365】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、複数
の差動増幅手段が動作する前において第1および第2の
ドライブ手段が制御されることにより出力バッファ手段
が高インピーダンス状態にされ、インバリッドデータの
出力が防がれる。
【0366】さらに、出力バッファ手段の動作の制御
が、出力バッファ手段よりも手前の第1および第2のド
ライブ手段において行なえるので、差動増幅手段の出力
信号の遅延を見込んで第1および第2のドライブ手段の
動作を遅らせる時間が短い。これにより、アドレスアク
セス動作を高速化させることができる。
【0367】請求項2に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、第1および第2のデータ線のそれぞれか
ら受ける信号に応答して駆動され、第1および第2のデ
ータ線のそれぞれの電位に応じて、第1〜第3の動作状
態にされる。
【0368】第1の動作状態においては、高インピーダ
ンス状態となる。第2の動作状態においては、第1の極
性のデータ出力状態となる。第3の動作状態において
は、第2の極性のデータ出力状態となる。
【0369】したがって、出力バッファ手段は、第1お
よび第2のデータ線のそれぞれから受ける信号に応答し
て高インピーダンス状態およびデータ出力状態のいずれ
かの状態にすることができる。
【0370】請求項3に記載の本発明によれば、入出力
線対から出力バッファ手段までの信号の経路が、完全に
相補型で構成されるため、第1および第2のドライブ手
段と出力バッファ手段とを動作させるタイミングを、差
動増幅手段からの正しい読出データが第1および第2の
ドライブ手段と出力バッファ手段とに到着するまで待つ
必要がなくなるので、メモリセルからデータを読出すア
クセス時間が高速化でき、インバリッドデータの出力も
防ぐことができる。
【0371】請求項4に記載の本発明によれば、第1お
よび第2のドライブ手段のそれぞれは、差動増幅手段か
ら第1および第2の出力信号が与えられた場合にのみ、
それらの信号を第1および第2のデータバスに伝達す
る。
【0372】したがって、第1および第2のドライブ手
段による信号の伝達は、差動増幅手段からの第1および
第2の出力信号の到着のタイミングに同期して行なうこ
とができる。
【0373】請求項5に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、第1および第2のデータ線のそれぞれか
ら受ける信号に応答して駆動され、第1および第2のデ
ータ線のそれぞれの電位に応答して、第1〜第3の動作
状態にされる。
【0374】第1の状態においては、高インピーダンス
状態となる。第2の動作状態においては、第1の極性の
データ出力状態となる。第3の動作状態においては、第
2の極性のデータ出力状態となる。
【0375】したがって、出力バッファ手段は、第1お
よび第2のデータ線のそれぞれから受ける信号に応答し
て高インピーダンスおよびデータ出力状態のいずれかの
状態にすることができる。
【0376】請求項6に記載の本発明によれば、差動増
幅手段から第1および第2のデータ線を通って出力バッ
ファ手段に与えられる信号は、レベル変換手段によって
レベル変換される。そして、出力バッファ手段は、レベ
ル変換手段から供給される電位に応答して状態が制御さ
れる。
【0377】このため、差動増幅手段からレベル変換手
段までの経路においては、第1および第2の出力信号の
電位の振幅を適当に小さくすることが可能である。した
がって、このように振幅を小さくすると、信号の伝達時
における第1および第2のデータ線の各々の充放電量を
小さくすることができる。
【0378】その結果、信号伝達速度を速くすることが
でき、さらに、第1および第2のデータ線における消費
電流を少なくすることができる。
【0379】請求項7に記載の本発明によれば、出力バ
ッファ手段は、レベル変換手段から受ける信号に応答し
て駆動され、それらの信号の電位に応じて、第1〜第3
の動作状態にされる。
【0380】第1の状態においては、高インピーダンス
状態となる。第2の動作状態においては、第1の極性の
データ出力状態となる。第3の動作状態においては、第
2の極性のデータ出力状態となる。
【0381】したがって、出力バッファ手段は、レベル
変換手段から受ける信号に応答して、高インピーダンス
およびデータ出力状態のいずれかの状態にすることがで
きる。
【0382】請求項8に記載の本発明によれば、第1〜
第4の駆動用MOSトランジスタおよび第1〜第6の負
荷用MOSトランジスタのそれぞれの働きにより、入出
力線対から入力される信号のレベルが、基準レベルに対
して変動した場合において、出力する信号のレベルを安
定に保持することが可能である。
【0383】このため、入力信号のレベルの変動に対し
て広い電圧利得を有する。電圧利得が大きいほど入力信
号を高速で増幅できるために、この発明においては、差
動増幅動作時の貫通電流を減少させることができ、これ
により、消費電流を減少させることができる。
【0384】請求項9に記載の本発明によれば、スイッ
チ手段の動作により、通常動作モードにおいては、2対
の入出力線対の一方と2つの差動増幅素子のそれぞれと
が接続される。また、テストモードにおいては、2対の
入出力線対が、2つの差動増幅素子と1対1の対応で接
続される。
【0385】したがって、通常動作モードにおいては、
差動増幅手段から相補信号を出力することができ、テス
トモードにおいては、各差動増幅素子から入出力線対の
各々に対応する信号が出力される。そして、テストモー
ドにおいては、論理手段により、各差動増幅素子から出
力される信号に基づいてテスト結果を示す信号を出力す
ることができる。
【0386】このように2対の入出力線対で差動増幅手
段を共有できるようにしたため、差動増幅手段について
の素子数を減少させることができる。さらに、このよう
に差動増幅手段を減少させたにもかかわらず、回路のテ
ストを行なうこともできる。
【0387】請求項10に記載の本発明によれば、第1
〜第4のトランジスタのそれぞれの動作により第1およ
び第2のノードが異なるレベルになるため、第1および
第2のインバータから出力される信号は、異なる極性の
信号になる。その場合にそれらの出力信号は、ハイレベ
ルが電源電位であり、ロウレベルが接地電位になる。
【0388】したがって、第1および第2のトランジス
タが受ける第1および第2のデータ線の電位をレベル変
換して出力することができる。さらに、第1および第2
のトランジスタは、同期して相補的に動作することがで
きるため、レベル変換の動作時における貫通電流を減少
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例による半導体メモリ装置の全体の
構成を示すブロック図である。
【図2】 第1実施例による半導体メモリ装置における
メモリセルアレイから出力バッファまでのデータ読出回
路の回路図である。
【図3】 図2に示される制御信号発生回路の回路図で
ある。
【図4】 図2に示される制御信号発生回路の回路図で
ある。
【図5】 図2に示される出力バッファの回路図であ
る。
【図6】 図2のデータ読出回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図7】 第2実施例による半導体メモリ装置における
データ読出回路の回路図である。
【図8】 図7に示される制御信号発生回路の回路図で
ある。
【図9】 図7に示される差動増幅器の回路図である。
【図10】 図7に示される差動増幅器の回路図であ
る。
【図11】 図7のデータ読出回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図12】 図7に示される出力バッファおよびそれを
活性化させる信号を発生させる回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図13】 図7に示されるセレクタ回路の他の実施例
を示す回路図である。
【図14】 図7に示されるリードデータバスドライバ
回路の他の実施例を示す回路図である。
【図15】 図14のリードデータバスドライバ回路を
適用したデータ読出回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図16】 図7に示される差動増幅回路の他の実施例
を示す回路図である。
【図17】 第3実施例による半導体メモリ装置におけ
るデータ読出回路の回路図である。
【図18】 図17に示されるレベル変換回路の回路図
である。
【図19】 図17のデータ読出回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図20】 第4実施例による半導体メモリ装置におけ
るデータ読出回路の回路図である。
【図21】 図20に示される制御信号発生回路の回路
図である。
【図22】 図20に示される制御信号発生回路の回路
図である。
【図23】 図20のデータ読出回路のノーマルリード
モード時の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図24】 図20のデータ読出回路のテストモード時
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図25】 第5実施例による半導体メモリ装置におけ
るデータ読出回路の回路図である。
【図26】 図25に示されるレベル変換回路の構成を
示す回路図である。
【図27】 図25のデータ読出回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図28】 図26のレベル変換回路の変形例を示す回
路図である。
【図29】 従来の半導体メモリ装置におけるデータ読
出回路の回路図である。
【図30】 図29のデータ読出回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
27a〜27d,220a〜220d,520〜523
差動増幅回路、42,250,402a,402b,
545 リードデータバスドライバ回路、47出力バッ
ファ、48,49,205,500,501 制御信号
発生回路、100 メモリセルアレイ、200a〜20
0d メモリセルアレイ部、BL0,ZBL0〜BL
3,ZBL3 ビット線対、IO0,ZIO0〜IO
3,ZIO3 入出力線対、MCa〜MCd メモリセ
ル、RBUS,ZRBUS リードデータバス。
フロントページの続き (72)発明者 諸岡 毅一 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 古谷 清広 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 青木 牧子 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線、前記複数のワード線に
    交差する複数のビット線対およびそれらのワード線とビ
    ット線対とに接続された複数のメモリセルを含むメモリ
    セルアレイと、 前記ビット線対のそれぞれにスイッチング手段を介して
    接続された複数の入出力線対と、 前記複数の入出力線対のそれぞれに対応して設けられて
    選択的に動作し、各々が入出力線対の電位差を増幅して
    出力する複数の差動増幅手段と、 前記差動増幅手段の出力信号を相補的に伝送するための
    第1および第2のデータ線と、 前記複数の差動増幅手段の出力信号を選択的に受け、そ
    の出力信号に応答して前記出力信号と同相の信号を前記
    第1のデータ線に伝達する第1のドライブ手段と、 前記複数の差動増幅手段の出力信号の逆相の信号を選択
    的に受け、その信号に応答して前記出力信号と逆相の信
    号を前記第2のデータ線に伝達する第2のドライブ手段
    と、 前記第1および第2のデータ線から信号を受け、それら
    の信号の電位に応答して高インピーダンス状態および信
    号出力状態のいずれかの状態に制御される出力バッファ
    手段と、 前記複数の差動増幅手段が動作する前において前記第1
    および第2のデータ線の電位が、前記出力バッファ手段
    を高インピーダンス状態にさせる電位になるように前記
    第1および第2のドライブ手段を制御する制御手段とを
    備えた、半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のデータ線の各々
    は、伝送する信号に応じて、レベルが異なる第1および
    第2の電位の状態を有し、 前記出力バッファ手段は、前記第1および第2のデータ
    線から受ける信号に応答して駆動され、 前記第1および第2のデータ線のそれぞれの電位が同じ
    電位である場合に、高インピーダンス状態になる第1の
    動作状態と、 前記第1のデータ線の電位が前記第1の電位であり、か
    つ、前記第2のデータ線の電位が前記第2の電位である
    場合に、第1の極性のデータを出力する第2の動作状態
    と、 前記第1のデータ線の電位が前記第2の電位であり、か
    つ、前記第2のデータ線の電位が前記第1の電位である
    場合に、前記第1の極性と異なる第2の極性のデータを
    出力する第3の動作状態とを有する、請求項1記載の半
    導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 複数のワード線、前記複数のワード線に
    交差する複数のビット線対およびそれらのワード線とビ
    ット線対とに接続された複数のメモリセルを含むメモリ
    セルアレイと、 前記ビット線対のそれぞれにスイッチング手段を介して
    接続された複数の入出力線対と、 前記複数の入出力線対のそれぞれに対応して設けられて
    選択的に動作し、各々が動作時に入出力線対の電位差を
    増幅してその増幅結果を相補信号である第1の出力信号
    および第2の出力信号として出力する複数の差動増幅手
    段と、 前記差動増幅手段の第1の出力信号を伝送するための第
    1のデータ線と、 前記差動増幅手段の第2の出力信号を伝送するための第
    2のデータ線と、 前記差動増幅手段の第1の出力信号を前記第1のデータ
    線に伝達する第1のドライブ手段と、 前記差動増幅手段の第2の出力信号を前記第2のデータ
    線に伝達する第2のドライブ手段と、 前記第1および第2のデータ線から信号を受け、それら
    の信号の電位に応答して高インピーダンス状態および信
    号出力状態のいずれかの状態に制御される出力バッファ
    手段とを備え、 前記第1および第2のドライブ手段は、前記複数の差動
    増幅手段が動作する前において前記出力バッファ手段を
    高インピーダンス状態にさせる電位の信号を前記第1お
    よび第2のデータ線に伝達する、半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のドライブ手段は、前記第1の
    データ線から受ける前記第1の出力信号のみに応答して
    駆動され、前記第2のドライブ手段は、前記第2のデー
    タ線から受ける前記第2の出力信号のみに応答して駆動
    される、請求項3記載の半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のデータ線の各々
    は、伝送する信号に応じて、レベルが異なる第1および
    第2の電位の状態を有し、 前記出力バッファ手段は、前記第1および第2のデータ
    線から受ける信号に応答して駆動され、 前記第1および第2のデータ線の電位が同じ電位である
    場合に、高インピーダンス状態になる第1の動作状態
    と、 前記第1のデータ線の電位が前記第1の電位であり、か
    つ、前記第2のデータ線の電位が前記第2の電位である
    場合に、第1の極性のデータを出力する第2の動作状態
    と、 前記第1のデータ線の電位が前記第2の電位であり、か
    つ、前記第2のデータ線の電位が前記第1の電位である
    場合に、前記第1の極性と異なる第2の極性のデータを
    出力する第3の動作状態とを有する、請求項3または4
    記載の半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記差動増幅手段から出力される前記第
    1および第2の出力信号の各々は、第1の電位における
    ハイレベルまたは第2の電位におけるロウレベルを有
    し、 前記第1および第2のデータ線の各々の電位を変換し、
    変換した各々の電位を前記出力バッファ手段に供給する
    レベル変換手段をさらに備え、 前記レベル変換手段は、前記第1および第2のデータ線
    の各々の電位について、前記第1の電位をその電位より
    も高い第3の電位に変換し、または前記第2の電位をそ
    の電位よりも低い第4の電位に変換し、 前記出力バッファ手段は、前記レベル変換手段から供給
    されるそれぞれの電位に応答して、状態が制御される、
    請求項3、4または5記載の半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 前記出力バッファ手段は、前記レベル変
    換手段から受ける信号に応答して駆動され、 前記レベル変換手段で変換された第1および第2のデー
    タ線の電位が同じ電位である場合に、高インピーダンス
    状態になる第1の動作状態と、 前記レベル変換手段で変換された第1のデータ線の電位
    が前記第3の電位でああり、かつ、前記レベル変換手段
    で変換された第2のデータ線の電位が前記第4の電位で
    ある場合に、第1の極性のデータを出力する第2の動作
    状態と、 前記レベル変換手段で変換された第1のデータ線の電位
    が前記第4の電位であり、かつ、前記レベル変換手段で
    変換された第2のデータ線の電位が前記第3の電位であ
    る場合に、前記第1の極性と異なる第2の極性のデータ
    を出力する第3の動作状態とを有する、請求項6記載の
    半導体メモリ装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の差動増幅手段の各々は、CM
    OS差動増幅手段を含み、 前記CMOS差動増幅手段は、 対応する前記入出力線対の一方から与えられる第1の入
    力信号をゲートに受ける第1導電型の第1の駆動用MO
    Sトランジスタと、 対応する前記入出力線対の他方から与えられる第2の入
    力信号をゲートに受ける第1導電型の第2の駆動用MO
    Sトランジスタと、 前記第1の駆動用MOSトランジスタのドレインに、各
    々のドレインが接続された第2導電型の第1および第2
    の負荷用MOSトランジスタと、 前記第2の負荷用MOSトランジスタのドレインに、各
    々のドレインが接続された第2導電型の第3および第4
    負荷用MOSトランジスタと、 前記第2の入力信号をゲートに受ける第1導電型の第3
    の駆動用MOSトランジスタと、 ドレインが、前記第3の駆動用MOSトランジスタのド
    レインに接続された第2導電型の第5の負荷用MOSト
    ランジスタと、 前記第1の入力信号をゲートに受ける第1導電型の第4
    の駆動用MOSトランジスタと、 ドレインが、前記第4の駆動用MOSトランジスタのド
    レインに接続された第2導電型の第6の負荷用MOSト
    ランジスタとを含み、 前記第1、第3および第5の負荷用MOSトランジスタ
    の各々のゲートと、前記第1の駆動用MOSトランジス
    タのドレインとが接続され、前記第2、第4および第6
    の負荷用MOSトランジスタの各々のゲートと、前記第
    2の駆動用MOSトランジスタのドレインとが接続され
    ており、 前記第3の駆動用MOSトランジスタおよび前記第5の
    負荷用MOSトランジスタのドレインの接続ノードから
    前記第1の出力信号が出力され、前記第4の負荷用MO
    Sトランジスタおよび前記第6の負荷用MOSトランジ
    スタのドレインの接続ノードから前記第2の出力信号が
    出力される、請求項3、4、5、6または7記載の半導
    体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の差動増幅手段の各々は、前記
    複数の入出力線対に複数存在する2対の入出力線対ごと
    に対応して設けられ、かつ、1対の入力端子および1つ
    の出力端子を有する差動増幅素子を2つ含み、 前記2対の入出力線対ごとに対応して設けられ、動作モ
    ードに応じて前記2対の入出力線対と、対応する差動増
    幅手段における2つの差動増幅素子との間の接続状態を
    切換える複数のスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の各々は、通常動作モードの場合に、
    対応する2対の入出力線対の一方と、前記2つの差動増
    幅素子のそれぞれとを接続し、テストモードの場合に、
    対応する2対の入出力線対と、前記2つの差動増幅素子
    とを1対1の対応で接続し、 前記テストモードの場合に、前記複数の差動増幅手段の
    それぞれの出力信号に基づいて、テスト結果を示す信号
    を出力する論理手段とをさらに備えた、請求項3、4、
    5、6、7または8記載の半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 前記レベル変換手段は、 電源電位を受ける電源ノードと、 接地電位を受ける接地ノードと、 レベル変換した信号を出力するための第1および第2の
    ノードと、 前記第1および第2のノードのそれぞれを同じ電位にプ
    リチャージするためのプリチャージ手段と、 前記第1のデータ線の電位を受けるゲートを有し、その
    電位に応答して、前記接地電位を前記第1のノードに供
    給するための第1導電型の第1のトランジスタと、 前記第2のデータ線の電位を受けるゲートを有し、その
    電位に応答して、前記接地電位を前記第2のノードに供
    給するための第1導電型の第2のトランジスタと、前記
    第1のノードの電位を受けるゲートを有し、その電位に
    応答して、前記電 源電位を前記第2のノードに供給するための第2導電型
    の第3のトランジスタと、 前記第2のノードの電位を受けるゲートを有し、その電
    位に応答して、前記電源電位を前記第1のノードに供給
    するための第2導電型の第4のトランジスタと、 前記第1のノードの電位を反転させて出力するための第
    1のインバータ手段と、 前記第2のノードの電位を反転させて出力するための第
    2のインバータ手段とを含む、請求項6記載の半導体メ
    モリ装置。
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