JPH0712822B2 - ショッピングカートの幼児用椅子 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スーパーマーケット等の商品販売店で買物
客が買物籠を乗せて移動させるようにしたショッピング
カートの幼児用の椅子に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のショッピングカートの幼児用の椅子は、金属線材
を曲げたり溶接したりして組み合わせた簡単な構造のも
のであり、表面に金属線材が露出していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

そのため、この幼児用の椅子は座りごこちが悪く、座ら
せた幼児がむずかってじっとせず、ショッピングカート
と動かした拍子にショッピングカートの露出している金
属部分に当たって怪我したり、椅子の上に立ち上がって
ショッピングカートより転落することがあった。

そのため、ショッピングカートに乗せた幼児が椅子の上
に立ったりしないように安全ベルトをしておくことが必
要であった。

そこで、この発明は、座りごこちがよく、しかも安全な
ショッピングカートの幼児用の椅子を提供しようとする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのため、この発明のショッピングカートの幼児用の椅
子は、左右の側壁部（17）（18）と、この側壁部（17）
（18）間の後端側をつなく枠部（19）と、この側壁部
（17）（18）間の前端側に設けられ且つ上方が後方側に
回動して倒れる背もたれ部（15）と、側壁部（17）（1
8）間の下部に設けた座部（20）と、座部（20）の後方
側端部中央より延設されて枠部（19）に至る桟部（21）
とを備え、且つこれらが合成樹脂で形成されているもの
とした。

さらに、側壁部（17）（18）、枠部（19）、座部（20）
及び桟部（21）は一体成形したものとすることができ
る。

また、ショッピングカートの幼児用の椅子は合成樹脂成
形してなる椅子本体（14）に適宜孔を形成し、前記孔に
ショッピングカートの骨組み部材を挿入してショッピン
グカートに取付けるようにしたものとすることもでき
る。

〔作用〕

この発明のショッピングカートの幼児用の椅子は、上記
の構成として合成樹脂で形成しているため、座りごこち
が良いだけでなく、誤ってこの幼児用椅子に当たっても
怪我することがない。

また、背もたれ部（15）の上方が後方側に回動して倒れ
るので重複収納時には嵩低くなる。

さらに、請求項２のように側壁部（17）（18）、枠部
（19）、座部（20）及び桟部（21）を一体成形とすれ
ば、部品点数が減り組立工数を減少させることができ
る。

〔実施例〕

以下、この出願の発明のショッピングカートの幼児用の
椅子の構成を一実施例として示した第１図乃至第４図の
図面に従って説明する。

第１図及び第２図に示すショッピングカートにおいて、
（１）（２）は左右のフレームであり、（３）（４）
（５）は左右のフレーム（１）（２）間の幅方向の間隔
を保つ間隔保持部材であり、左右のフレーム（１）
（２）と間隔保持部材（３）（４）（５）と車輪（６）
とで台車部（７）を構成している。

ハンドル（８）は丸パイプを曲げて成形したものであ
り、両端部は偏平に漬して左右のフレーム（１）（２）
の上端に嵌め込み着脱自在に接続されている。

籠保持枠（９）は丸パイプを曲げて枠を形成し、その枠
内に買物籠（10）を保持するようにしたものであり、両
端部は上側の間隔保持部材（３）に溶接された保持パイ
プ（11）（12）に嵌め込み着脱自在に接続し、ネジによ
り締め付けられて固定されている。

この発明の幼児用椅子（13）は、以上のようにして組み
立てられたショッピングカートの骨組みの上側の間隔保
持部材（３）に載置されており、椅子本体（14）と、背
もたれ部（15）と、背もたれ部（15）を回動自在に椅子
本体（14）に固定する金属製の軸棒（16）とにより構成
されている。

椅子本体（14）は、ショッピングカートのフレーム
（１）（２）の上端及び間隔保持部材（３）に溶接され
た保持パイプ（11）（12）を覆う左右の側壁部（17）
（18）と、この側壁部（17）（18）間の後端側をつなぐ
枠部（19）と、この側壁部間の下部に設けた座部（20）
と、座部（20）の後方側端部中央より延設されて枠部
（19）とを結ぶ桟部（21）と、左右の側壁部（17）（1
8）の前部内側に設けられた背もたれ用ストッパー部（2
2）とよりなり、これらは合成樹脂で一体に成形されて
いる。勿論、椅子本体（14）をこの実施例のように一体
成形とはせず任意のパーツに分けることも可能である。

なお、（23）は側壁部（17）（18）上面に穿設した籠保
持枠（９）を挿通する孔であり、（24）は同様にしたハ
ンドル（８）を挿通する孔である。そして、椅子本体
（14）は上下方向が間隔保持部材（３）で、前後方向が
孔（23）（24）を挿通するハンドル（８）と籠保持枠
（９）とで固定されるようになっている。

複数のショッピングカートを嵩低く保管するために重複
収納（ネオティング）するときには、背もたれ部（15）
が後側に倒れて他のショッピングカートの枠部（19）が
このショッピングカートの背もたれ部（15）の位置に入
り込むようになっている。

以上のように構成したショッピングカートの幼児用椅子
に幼児を後側に向けて座らせ使用するものである。

また、別の実施例として椅子本体（14）を合成樹脂で一
体に成形し、その椅子本体（14）に適宜孔を穿設し、こ
の孔にショッピングカートの骨組部材、例えばフレーム
や間隔保持部材等、に取付けるようにしたものとするこ
ともできる。

〔発明の効果〕

この発明のショッピングカートの幼児用椅子は、以上に
述べたような構成を有するものであり、座りごこちがよ
いだけでなく、幼児を座らせても背もたれ部（15）、側
壁部（17）（18）、枠部（19）、座部（20）、桟部（2
1）でしっかり保持しているので安全ベルトがなくても
安全に使用できる。また、椅子の表面にあらわれる部分
が合成樹脂でできているので仮にこの椅子に当たったと
しても怪我をすることがなく安全であり、幼児の保護に
優れている。

また、重複収納をする場合には背もたれが後側に倒れて
他のショッピングカートの枠部が背もたれの位置に入り
込むようになっているので嵩低く収納できる。

このように、この発明のショッピングカートの幼児用椅
子は優れた効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る幼児用椅子を使用したショッピ
ングカートの斜視図。第２図はショッピングカートの主
要部品を組み立てた状態を示す斜視図。第３図は幼児用
椅子の斜視図。第４図は第３図の背もたれ部を倒した状
態を示す斜視図。 （１）（２）…フレーム、（17）（18）…側壁部 （19）…枠部、（20）…座部、（21）…桟部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】左右の側壁部と、この側壁部間の後端側を
   つなぐ枠部と、前記側壁部間の下部に設けた座部と、座
   部の後方側端部中央より延設されて枠部に至る桟部と、
   前記側壁部間の前端側に前記座部に対して回動可能に設
   けられ且つその上方が座部との回動中心に対して後方側
   に回動して倒れる背もたれ部とを備え、且つこれらが合
   成樹脂で形成されるとともに、合成樹脂成形してなる椅
   子本体に適宜孔が形成され、前記孔にショッピングカー
   トの骨組み部材を挿入してショッピングカートに取付け
   るようにしたことを特徴とするショッピングカートの幼
   児用椅子。
2. 【請求項２】側壁部、枠部、座部及び桟部が一体成形さ
   れたものである請求項１記載のショッピングカート。