JPH07126417A - ゴム物品の表面処理方法ならびに同方法により処理されたゴム物品 - Google Patents
ゴム物品の表面処理方法ならびに同方法により処理されたゴム物品Info
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- JPH07126417A JPH07126417A JP5255652A JP25565293A JPH07126417A JP H07126417 A JPH07126417 A JP H07126417A JP 5255652 A JP5255652 A JP 5255652A JP 25565293 A JP25565293 A JP 25565293A JP H07126417 A JPH07126417 A JP H07126417A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 水性のシリコーン系処理剤を用いてゴム物品
に密着性及び耐摩耗性に優れたシリコーン樹脂皮膜を形
成する方法を提供する。 【構成】 下記第1成分〜第3成分から成る水性乳濁液
をゴム物品の表面に塗布し、硬化させることを特徴とす
る。 第1成分:特定のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、両末端水酸基の特定のジオルガノポリシロキサン、
非イオン性界面活性剤、及び水の各特定量 第2成分:アミノアルキル基を有する特定のジアルコキ
シシランの加水分解縮合物、前記加水分解縮合物中の窒
素に対して特定量の水可溶性有機酸及び/又は無機酸、
及び水の各特定量 第3成分:有機金属塩化合物、非イオン性界面活性剤、
及び水の各特定量
に密着性及び耐摩耗性に優れたシリコーン樹脂皮膜を形
成する方法を提供する。 【構成】 下記第1成分〜第3成分から成る水性乳濁液
をゴム物品の表面に塗布し、硬化させることを特徴とす
る。 第1成分:特定のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、両末端水酸基の特定のジオルガノポリシロキサン、
非イオン性界面活性剤、及び水の各特定量 第2成分:アミノアルキル基を有する特定のジアルコキ
シシランの加水分解縮合物、前記加水分解縮合物中の窒
素に対して特定量の水可溶性有機酸及び/又は無機酸、
及び水の各特定量 第3成分:有機金属塩化合物、非イオン性界面活性剤、
及び水の各特定量
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム物品の表面に耐摩耗
性を付与するための表面処理方法に関するものである。
特には、本発明の表面処理方法で処理することにより自
動車用ウエザーストリップに好適なゴム物品が得られ
る。
性を付与するための表面処理方法に関するものである。
特には、本発明の表面処理方法で処理することにより自
動車用ウエザーストリップに好適なゴム物品が得られ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のゴム材料がウエザーストリ
ップ用に使用されている。このウエザーストリップは自
動車のドアやフロントガラス、リアウインドガラスある
いはトランクなどに使用されるが、ドア、ガラスあるい
はトランク蓋によりその表面が摩擦されるために表面に
耐摩耗性が要求される。従って、これまでに各種の表面
処理方法が提案されてきた。例えば、ウレタン樹脂組成
物で表面処理する方法(特開平3-20376 号、同3-21675
号、同3-21676号、同3-86774 号、同3-252477号、同4-8
778号、同4-8779号、同4-25580 号、同4-25581 号、同4
-31474 号各公報参照)、あるいはシリコーン樹脂組成
物で表面処理する方法(特公昭56-47864号、特開昭54-9
0369号、特公平4-80072 号各公報参照)がある。
ップ用に使用されている。このウエザーストリップは自
動車のドアやフロントガラス、リアウインドガラスある
いはトランクなどに使用されるが、ドア、ガラスあるい
はトランク蓋によりその表面が摩擦されるために表面に
耐摩耗性が要求される。従って、これまでに各種の表面
処理方法が提案されてきた。例えば、ウレタン樹脂組成
物で表面処理する方法(特開平3-20376 号、同3-21675
号、同3-21676号、同3-86774 号、同3-252477号、同4-8
778号、同4-8779号、同4-25580 号、同4-25581 号、同4
-31474 号各公報参照)、あるいはシリコーン樹脂組成
物で表面処理する方法(特公昭56-47864号、特開昭54-9
0369号、特公平4-80072 号各公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらウレタン
樹脂皮膜は耐候性に難点があるために皮膜の耐久性が劣
り、シリコーン樹脂組成物による方法はある程度の特性
を付与し得るが、耐摩耗性等において更なる品質向上が
望まれている。また、溶剤希釈型の処理剤であるため、
環境及び安全性の点で問題がある。本発明は上記のよう
な問題点を改良したオルガノポリシロキサン組成物によ
るゴム物品の表面処理方法及びこの方法により処理され
たゴム物品を提供しようとしてなされたものである。
樹脂皮膜は耐候性に難点があるために皮膜の耐久性が劣
り、シリコーン樹脂組成物による方法はある程度の特性
を付与し得るが、耐摩耗性等において更なる品質向上が
望まれている。また、溶剤希釈型の処理剤であるため、
環境及び安全性の点で問題がある。本発明は上記のよう
な問題点を改良したオルガノポリシロキサン組成物によ
るゴム物品の表面処理方法及びこの方法により処理され
たゴム物品を提供しようとしてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、けい素原子に直接結合
した水素原子を有する特定のオルガノポリシロキサン、
末端水酸基を有するジオルガノポリシロキサン、非イオ
ン性界面活性剤及び水を含有する第1成分、アミノアル
キル基を有する特定のジアルコキシシランの加水分解縮
合物、水可溶性有機酸及び/又は無機酸及び水を含有す
る第2成分、及び有機金属塩化合物、非イオン性界面活
性剤及び水を含有する第3成分の3種の成分を混合して
成るオルガノポリシロキサン水性乳濁液をゴム物品の表
面に塗布し、硬化させることにより、特性の優れた皮膜
が形成されることを見出して本発明に至った。
を解決するため鋭意検討の結果、けい素原子に直接結合
した水素原子を有する特定のオルガノポリシロキサン、
末端水酸基を有するジオルガノポリシロキサン、非イオ
ン性界面活性剤及び水を含有する第1成分、アミノアル
キル基を有する特定のジアルコキシシランの加水分解縮
合物、水可溶性有機酸及び/又は無機酸及び水を含有す
る第2成分、及び有機金属塩化合物、非イオン性界面活
性剤及び水を含有する第3成分の3種の成分を混合して
成るオルガノポリシロキサン水性乳濁液をゴム物品の表
面に塗布し、硬化させることにより、特性の優れた皮膜
が形成されることを見出して本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、下記の第1成
分〜第3成分を混合して成るオルガノポリシロキサン水
性乳濁液をゴム物品の表面に塗布し、硬化させることを
特徴とするゴム物品の表面処理方法、ならびに処理され
たゴム物品にある。 第1成分 (A)下記一般式(1) R1 aHbSiO(4-a-b)/2 ・・・(1) (ここで、R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、1<a<2.2 、0.1 <b<1である。 ) で表される、けい素原子に直接結合した水素原子を有するオルガノポリシロキサ ン 1〜90重量% (B)下記一般式(2) HO-(R2 2SiO)m-H・・・(2) (ここで、R2は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、10≦m≦3000である。) で表されるジオルガノポリシロキサン 1〜90重量% (C)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (D)水 残部 第2成分 (a)下記一般式(3) R3R4N(CH2)p[NR5(CH2)q]rSiR6(OR7)2 ・・・(3) (ここで、R3、R4、R5は各々水素または炭素数1〜6の1価炭化水素基及びハロ ゲン化炭化水素基より選択される基、R6、R7は各々炭素数1〜6の1価炭化水素 基及びハロゲン化炭化水素基より選択される基であり、1≦p≦6、1≦q≦6 、0≦r≦3である。) で表される、アミノアルキル基を有するジアルコキシシランの加水分解縮合物 1〜90重量% (b)前記一般式(3)で表される(a)成分の窒素1原子当量に対して、0.1 〜2当量の水可溶性有機酸及び/又は無機酸 (c)水 残部 第3成分 (I)有機金属塩化合物 1〜90重量% (II)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (III)水 残部
分〜第3成分を混合して成るオルガノポリシロキサン水
性乳濁液をゴム物品の表面に塗布し、硬化させることを
特徴とするゴム物品の表面処理方法、ならびに処理され
たゴム物品にある。 第1成分 (A)下記一般式(1) R1 aHbSiO(4-a-b)/2 ・・・(1) (ここで、R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、1<a<2.2 、0.1 <b<1である。 ) で表される、けい素原子に直接結合した水素原子を有するオルガノポリシロキサ ン 1〜90重量% (B)下記一般式(2) HO-(R2 2SiO)m-H・・・(2) (ここで、R2は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、10≦m≦3000である。) で表されるジオルガノポリシロキサン 1〜90重量% (C)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (D)水 残部 第2成分 (a)下記一般式(3) R3R4N(CH2)p[NR5(CH2)q]rSiR6(OR7)2 ・・・(3) (ここで、R3、R4、R5は各々水素または炭素数1〜6の1価炭化水素基及びハロ ゲン化炭化水素基より選択される基、R6、R7は各々炭素数1〜6の1価炭化水素 基及びハロゲン化炭化水素基より選択される基であり、1≦p≦6、1≦q≦6 、0≦r≦3である。) で表される、アミノアルキル基を有するジアルコキシシランの加水分解縮合物 1〜90重量% (b)前記一般式(3)で表される(a)成分の窒素1原子当量に対して、0.1 〜2当量の水可溶性有機酸及び/又は無機酸 (c)水 残部 第3成分 (I)有機金属塩化合物 1〜90重量% (II)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (III)水 残部
【0006】以下に、本発明について詳しく説明する。
本発明の方法で用いる表面処理剤である水性乳濁液の第
1成分は、前記のとおり(A)〜(D)より成るが、こ
の第1成分は水性乳濁液である。第1成分中の(A)は
前記一般式(1)で表されるけい素原子に直接結合した
水素原子を有するオルガノポリシロキサンである。式中
のR1は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭
化水素基より選択される1種または2種以上の基であ
る。R1としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基等のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、トリフロロプロピル基、
クロロプロピル基、クロロフェニル基、ノナフロロヘキ
シル基、ヘプタデカフロロデシル基等のハロゲノアルキ
ル基あるいはハロゲノフェニル基などが挙げられるが、
特にR1中の90モル%以上がメチル基であることが望まし
い。
本発明の方法で用いる表面処理剤である水性乳濁液の第
1成分は、前記のとおり(A)〜(D)より成るが、こ
の第1成分は水性乳濁液である。第1成分中の(A)は
前記一般式(1)で表されるけい素原子に直接結合した
水素原子を有するオルガノポリシロキサンである。式中
のR1は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭
化水素基より選択される1種または2種以上の基であ
る。R1としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基等のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、トリフロロプロピル基、
クロロプロピル基、クロロフェニル基、ノナフロロヘキ
シル基、ヘプタデカフロロデシル基等のハロゲノアルキ
ル基あるいはハロゲノフェニル基などが挙げられるが、
特にR1中の90モル%以上がメチル基であることが望まし
い。
【0007】また、式中のa、bの値は1<a<2.2 、
0.1 <b<1であるが、aが1より小さいと最終的に形
成される硬化皮膜が硬くなりすぎ、ゴム基材の変形に対
して追随性の乏しいものとなるし、2.2 より大きいと逆
に軟かくなりすぎ、耐摩耗性の乏しいものとなるため、
1<a<2.2 とされる。より好ましくは 1.1≦a≦1.8
である。また、bは 0.1より小さいと硬化皮膜が軟かく
なりすぎるし、1より大きいと硬くなりすぎ、上記と同
様の理由で 0.1<b<1が好適とされる。より好ましく
は0.30≦b≦0.95である。
0.1 <b<1であるが、aが1より小さいと最終的に形
成される硬化皮膜が硬くなりすぎ、ゴム基材の変形に対
して追随性の乏しいものとなるし、2.2 より大きいと逆
に軟かくなりすぎ、耐摩耗性の乏しいものとなるため、
1<a<2.2 とされる。より好ましくは 1.1≦a≦1.8
である。また、bは 0.1より小さいと硬化皮膜が軟かく
なりすぎるし、1より大きいと硬くなりすぎ、上記と同
様の理由で 0.1<b<1が好適とされる。より好ましく
は0.30≦b≦0.95である。
【0008】(A)の25℃における粘度は1〜1万セン
チストークスであることが望ましい。粘度が1センチス
トークスより低いと硬化皮膜が硬くなりすぎてゴム物品
の変形に追随し難くなり剥離しやすくなる。逆に1万セ
ンチストークスより高いと硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩
耗性の乏しいものとなる。より好ましくは10〜1000セン
チストークスである。
チストークスであることが望ましい。粘度が1センチス
トークスより低いと硬化皮膜が硬くなりすぎてゴム物品
の変形に追随し難くなり剥離しやすくなる。逆に1万セ
ンチストークスより高いと硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩
耗性の乏しいものとなる。より好ましくは10〜1000セン
チストークスである。
【0009】第1成分中の(A)の量は1重量%より少
ないと最終的に得られるゴム物品表面上の皮膜が軟らか
すぎて耐摩耗性に乏しいものになるし、90重量%より多
いとゴム物品表面上の皮膜が硬すぎてゴム物品の変形に
対して追随し難いものとなりクラックを生じやすく、や
はり耐久性の乏しいものとなるし、これとは別に、第1
成分の粘度が高くなり他の第2成分及び第3成分と混合
し難いものとなる。このことから(A)は第1成分中1
〜90重量%とされるが、より好ましくは10〜50重量%で
ある。
ないと最終的に得られるゴム物品表面上の皮膜が軟らか
すぎて耐摩耗性に乏しいものになるし、90重量%より多
いとゴム物品表面上の皮膜が硬すぎてゴム物品の変形に
対して追随し難いものとなりクラックを生じやすく、や
はり耐久性の乏しいものとなるし、これとは別に、第1
成分の粘度が高くなり他の第2成分及び第3成分と混合
し難いものとなる。このことから(A)は第1成分中1
〜90重量%とされるが、より好ましくは10〜50重量%で
ある。
【0010】第1成分中の(B)は前記一般式(2)で
表される末端水酸基を有するジオルガノポリシロキサン
である。式中のR2は炭素数1〜20の1価炭化水素基及び
ハロゲン化炭化水素基より選択される1種または2種以
上の基である。R2としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基、トリフロロ
プロピル基、クロロプロピル基、クロロフェニル基、ノ
ナフロロヘキシル基、ヘプタデカフロロデシル基等のハ
ロゲノアルキル基あるいはハロゲノフェニル基などが挙
げられるが、特にR2中の90モル%以上がメチル基である
ことが望ましい。
表される末端水酸基を有するジオルガノポリシロキサン
である。式中のR2は炭素数1〜20の1価炭化水素基及び
ハロゲン化炭化水素基より選択される1種または2種以
上の基である。R2としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基、トリフロロ
プロピル基、クロロプロピル基、クロロフェニル基、ノ
ナフロロヘキシル基、ヘプタデカフロロデシル基等のハ
ロゲノアルキル基あるいはハロゲノフェニル基などが挙
げられるが、特にR2中の90モル%以上がメチル基である
ことが望ましい。
【0011】式中のmの値は10≦m≦3000である。mが
10より小さいと、得られる硬化皮膜が硬すぎてゴム物品
の変形に追随し難くなり剥離しやすくなる。逆に3000よ
り大きいと硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩耗性の乏しいも
のとなる。より好ましくは100 以上かつ1000以下であ
る。
10より小さいと、得られる硬化皮膜が硬すぎてゴム物品
の変形に追随し難くなり剥離しやすくなる。逆に3000よ
り大きいと硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩耗性の乏しいも
のとなる。より好ましくは100 以上かつ1000以下であ
る。
【0012】第1成分中の(B)の配合量が1重量%よ
り少ないと最終的に得られるゴム物品表面上の硬化皮膜
が硬すぎてゴム物品の変形に追随し難いためにクラック
を生じやすく耐久性の乏しいものとなるし、90重量%よ
り多いと得られる硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩耗性の乏
しい剥れやすいものとなると同時に、得られる第1成分
の粘度が高く、第2成分、第3成分と混合し難いものと
なる。このため(B)の配合量は第1成分中1〜90重量
%とされるが、より好ましくは10〜50重量%である。
り少ないと最終的に得られるゴム物品表面上の硬化皮膜
が硬すぎてゴム物品の変形に追随し難いためにクラック
を生じやすく耐久性の乏しいものとなるし、90重量%よ
り多いと得られる硬化皮膜が軟らかすぎて耐摩耗性の乏
しい剥れやすいものとなると同時に、得られる第1成分
の粘度が高く、第2成分、第3成分と混合し難いものと
なる。このため(B)の配合量は第1成分中1〜90重量
%とされるが、より好ましくは10〜50重量%である。
【0013】第1成分中の(C)は(A)及び(B)を
(D)の水に乳化分散させるための非イオン性界面活性
剤であり、これには例えば、ポリオキシエチレン高級ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ソルビタンモノアルキレート、ソルビタン
トリアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
アルキレート、ポリオキシエチレンソルビタントリアル
キレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラアルキ
レート、グリセロールモノアルキレートなどが例示さ
れ、これらは単独で、又は2種以上の併用で用いること
ができ、さらに、これらの一般的な非イオン性界面活性
剤のほかに、フッ素系非イオン性界面活性剤あるいはシ
リコーン系非イオン性界面活性剤も使用することができ
るが、この非イオン性界面活性剤はHLBが 1.5〜20の
範囲のもの、特には 7.0〜19.0の範囲のものとすること
が好ましい。
(D)の水に乳化分散させるための非イオン性界面活性
剤であり、これには例えば、ポリオキシエチレン高級ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ソルビタンモノアルキレート、ソルビタン
トリアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
アルキレート、ポリオキシエチレンソルビタントリアル
キレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラアルキ
レート、グリセロールモノアルキレートなどが例示さ
れ、これらは単独で、又は2種以上の併用で用いること
ができ、さらに、これらの一般的な非イオン性界面活性
剤のほかに、フッ素系非イオン性界面活性剤あるいはシ
リコーン系非イオン性界面活性剤も使用することができ
るが、この非イオン性界面活性剤はHLBが 1.5〜20の
範囲のもの、特には 7.0〜19.0の範囲のものとすること
が好ましい。
【0014】この(C)の第1成分中の配合量は、
(A)及び(B)を安定に乳化分散させるのに必要な最
小限の量であることが望ましいが、0.1 重量%より少な
いと第1成分が安定性に乏しいものとなるし、50重量%
より多いと最終的に得られる硬化皮膜の柔軟性が低下
し、従って耐摩耗性の乏しいものとなる。このことから
第1成分中の(C)の配合量は 0.1〜50重量%とされる
が、より好ましくは1〜10重量%である。
(A)及び(B)を安定に乳化分散させるのに必要な最
小限の量であることが望ましいが、0.1 重量%より少な
いと第1成分が安定性に乏しいものとなるし、50重量%
より多いと最終的に得られる硬化皮膜の柔軟性が低下
し、従って耐摩耗性の乏しいものとなる。このことから
第1成分中の(C)の配合量は 0.1〜50重量%とされる
が、より好ましくは1〜10重量%である。
【0015】これら(A)〜(D)より成る第1成分の
調製には、従来公知の方法に従って乳化分散を行えばよ
い。例えば、(C)を(D)に溶解あるいは分散した水
溶液あるいは水分散液中に、機械的攪拌を加えながら
(A)及び(B)をあらかじめ混合して一緒にあるいは
混合しないで別々に添加すればよい。また別法として、
(A)、(B)及び(C)成分を攪拌して均一分散液と
し、ここへ(D)の水の一部を機械的攪拌を加えながら
投入することにより転相乳化分散を行い、さらに残りの
(D)を添加することも有効な方法である。これらの方
法における攪拌用機器としては、ホモミキサー、パドル
型攪拌機、錨型攪拌機など一般公知のものが使用でき
る。
調製には、従来公知の方法に従って乳化分散を行えばよ
い。例えば、(C)を(D)に溶解あるいは分散した水
溶液あるいは水分散液中に、機械的攪拌を加えながら
(A)及び(B)をあらかじめ混合して一緒にあるいは
混合しないで別々に添加すればよい。また別法として、
(A)、(B)及び(C)成分を攪拌して均一分散液と
し、ここへ(D)の水の一部を機械的攪拌を加えながら
投入することにより転相乳化分散を行い、さらに残りの
(D)を添加することも有効な方法である。これらの方
法における攪拌用機器としては、ホモミキサー、パドル
型攪拌機、錨型攪拌機など一般公知のものが使用でき
る。
【0016】第2成分は前記のとおり(a)〜(c)よ
り成るもので、(a)〜(c)を混合することにより得
られる水溶液あるいは水分散液である。第2成分中の
(a)は前記一般式(3)で表されるアミノアルキル基
を有するジアルコキシシランの加水分解縮合物である。
式中のR3、R4、R5は各々水素または炭素数1〜6の1価
炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選択される基
であり、R6、R7は各々炭素数1〜6の1価炭化水素基及
びハロゲン化炭化水素基より選択される基である。ま
た、1≦p≦6、1≦q≦6、0≦r≦3であるが、
p、qが0のものはSi-N結合が加水分解を受けるため目
的とする加水分解縮合物が得られないし、6より大きい
ものは(a)成分としての特性付与効果、すなわち硬化
皮膜のゴム基材への密着性向上効果が低下することか
ら、1≦p,q≦6とされる。より好ましくはp,q=
2あるいは3である。rは3より大きいものは工業的に
合成が困難であるため3以下とされるが、より好ましく
はr=0あるいは1である。
り成るもので、(a)〜(c)を混合することにより得
られる水溶液あるいは水分散液である。第2成分中の
(a)は前記一般式(3)で表されるアミノアルキル基
を有するジアルコキシシランの加水分解縮合物である。
式中のR3、R4、R5は各々水素または炭素数1〜6の1価
炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選択される基
であり、R6、R7は各々炭素数1〜6の1価炭化水素基及
びハロゲン化炭化水素基より選択される基である。ま
た、1≦p≦6、1≦q≦6、0≦r≦3であるが、
p、qが0のものはSi-N結合が加水分解を受けるため目
的とする加水分解縮合物が得られないし、6より大きい
ものは(a)成分としての特性付与効果、すなわち硬化
皮膜のゴム基材への密着性向上効果が低下することか
ら、1≦p,q≦6とされる。より好ましくはp,q=
2あるいは3である。rは3より大きいものは工業的に
合成が困難であるため3以下とされるが、より好ましく
はr=0あるいは1である。
【0017】R3、R4、R5が炭化水素基である場合は、こ
れらの基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェ
ニル基、トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基
などが挙げられるが、(a)成分中好ましくは炭化水素
基が10モル%以下であり、水素が90モル%以上である。
R6、R7としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェ
ニル基、トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基
などが挙げられるが、特にはメチル基、エチル基である
ことが好ましい。
れらの基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェ
ニル基、トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基
などが挙げられるが、(a)成分中好ましくは炭化水素
基が10モル%以下であり、水素が90モル%以上である。
R6、R7としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェ
ニル基、トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基
などが挙げられるが、特にはメチル基、エチル基である
ことが好ましい。
【0018】このようなシランの例としては、γ−(N
−β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−(N−β−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シランなどが代表的なものとして挙げられる。これらの
シランの加水分解は公知の方法に従えばよい。すなわ
ち、これらのシランに水を添加することにより、脱アル
コール縮合反応は容易に進行する。その後、生成したア
ルコールを留去すればよい。
−β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−(N−β−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シランなどが代表的なものとして挙げられる。これらの
シランの加水分解は公知の方法に従えばよい。すなわ
ち、これらのシランに水を添加することにより、脱アル
コール縮合反応は容易に進行する。その後、生成したア
ルコールを留去すればよい。
【0019】この(a)の第2成分中の配合量として
は、1重量%より少ないと硬化皮膜のゴム物品表面への
密着力が低く耐摩耗性の乏しいものとなるし、90重量%
より多いと硬化皮膜が軟らかくなりすぎ同様に耐摩耗性
の乏しいものとなるため1〜90重量%とされる。より好
ましくは10〜50重量%である。
は、1重量%より少ないと硬化皮膜のゴム物品表面への
密着力が低く耐摩耗性の乏しいものとなるし、90重量%
より多いと硬化皮膜が軟らかくなりすぎ同様に耐摩耗性
の乏しいものとなるため1〜90重量%とされる。より好
ましくは10〜50重量%である。
【0020】第2成分中の(b)は前記の(a)を
(c)の水に溶解あるいは安定分散させるため、及び第
1成分中の(A)がこの第2成分と混合した時に分解反
応を起こさないようにする混合時の安定性向上のために
第2成分中に添加配合されるものである。(b)として
用いられる有機酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、マ
ロン酸、マレイン酸、サリチル酸などが例示される。ま
た、無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸などが例示さ
れる。
(c)の水に溶解あるいは安定分散させるため、及び第
1成分中の(A)がこの第2成分と混合した時に分解反
応を起こさないようにする混合時の安定性向上のために
第2成分中に添加配合されるものである。(b)として
用いられる有機酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、マ
ロン酸、マレイン酸、サリチル酸などが例示される。ま
た、無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸などが例示さ
れる。
【0021】この(b)の第2成分中の配合量として
は、前記の(a)が含有する窒素原子の1原子当量に対
し 0.1当量より少ないと(a)を水中に可溶化ないし安
定分散させる効果、及び第1成分、第3成分との混合時
の安定性向上効果に乏しいし、2当量より多いとやはり
混合時の安定性が低下することから 0.1〜2当量とされ
る。より好ましくは 0.5〜1.5 当量、さらに好ましくは
0.8〜1.2 当量の範囲である。
は、前記の(a)が含有する窒素原子の1原子当量に対
し 0.1当量より少ないと(a)を水中に可溶化ないし安
定分散させる効果、及び第1成分、第3成分との混合時
の安定性向上効果に乏しいし、2当量より多いとやはり
混合時の安定性が低下することから 0.1〜2当量とされ
る。より好ましくは 0.5〜1.5 当量、さらに好ましくは
0.8〜1.2 当量の範囲である。
【0022】この(a)〜(c)を含有する第2成分の
調製法としては、(a)を(c)の水中に溶解あるいは
分散しておき、さらに(b)を添加する方法、(b)を
(c)の水中に溶解あるいは分散しておき、(a)を添
加する方法、のいずれでもよく、容易に調製することが
できる。
調製法としては、(a)を(c)の水中に溶解あるいは
分散しておき、さらに(b)を添加する方法、(b)を
(c)の水中に溶解あるいは分散しておき、(a)を添
加する方法、のいずれでもよく、容易に調製することが
できる。
【0023】第3成分は前記のとおり(I)〜(III) よ
り成るもので、(I)の有機金属塩化合物が(II)の非
イオン性界面活性剤により (III)の水中へ分散させられ
たものである。(I)の有機金属塩化合物は本発明の方
法で使用する処理剤組成物を硬化させるための触媒とし
て作用し得る有機金属塩であり、これには例えばオクチ
ル酸亜鉛、オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチ
ル酸錫などの有機金属塩や、ジブチル錫ジアセテート、
ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、
ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジオクトエー
ト、ジオクチル錫ジラウレートなどのアルキル基含有錫
塩が挙げられる。
り成るもので、(I)の有機金属塩化合物が(II)の非
イオン性界面活性剤により (III)の水中へ分散させられ
たものである。(I)の有機金属塩化合物は本発明の方
法で使用する処理剤組成物を硬化させるための触媒とし
て作用し得る有機金属塩であり、これには例えばオクチ
ル酸亜鉛、オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチ
ル酸錫などの有機金属塩や、ジブチル錫ジアセテート、
ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、
ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジオクトエー
ト、ジオクチル錫ジラウレートなどのアルキル基含有錫
塩が挙げられる。
【0024】この(I)の第3成分中の配合量として
は、1重量%より少ないと、充分な触媒作用を発揮させ
るために、第1成分及び第2成分に対する第3成分の配
合量を多くせねばならず非効率的であるし、90重量%よ
り多いと第3成分の粘度が高くなりすぎ第1成分及び第
2成分との混合性が低下するので1〜90重量%とされ
る。より好ましくは10〜50重量%である。
は、1重量%より少ないと、充分な触媒作用を発揮させ
るために、第1成分及び第2成分に対する第3成分の配
合量を多くせねばならず非効率的であるし、90重量%よ
り多いと第3成分の粘度が高くなりすぎ第1成分及び第
2成分との混合性が低下するので1〜90重量%とされ
る。より好ましくは10〜50重量%である。
【0025】(II)の非イオン性界面活性剤は、前記の
とおり(I)の有機金属塩化合物を(III) の水に乳化分
散させるためのものであり、これには例えば、ポリオキ
シエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ソルビタンモノアルキレ
ート、ソルビタントリアルキレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノアルキレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタントリアルキレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンテトラアルキレート、グリセロールモノアルキレー
トなどが例示され、これらは単独で、又は2種以上の併
用で用いることができ、さらに、これらの一般的な非イ
オン性界面活性剤のほかに、フッ素系非イオン性界面活
性剤あるいはシリコーン系非イオン性界面活性剤も使用
することができるが、この非イオン性界面活性剤はHL
Bが 1.5〜20の範囲のもの、特には 7.0〜19.0の範囲の
ものとすることが好ましい。
とおり(I)の有機金属塩化合物を(III) の水に乳化分
散させるためのものであり、これには例えば、ポリオキ
シエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ソルビタンモノアルキレ
ート、ソルビタントリアルキレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノアルキレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタントリアルキレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンテトラアルキレート、グリセロールモノアルキレー
トなどが例示され、これらは単独で、又は2種以上の併
用で用いることができ、さらに、これらの一般的な非イ
オン性界面活性剤のほかに、フッ素系非イオン性界面活
性剤あるいはシリコーン系非イオン性界面活性剤も使用
することができるが、この非イオン性界面活性剤はHL
Bが 1.5〜20の範囲のもの、特には 7.0〜19.0の範囲の
ものとすることが好ましい。
【0026】(II)の第3成分中への配合量としては、
0.1 重量%より少ないと安定性に乏しいものとなるし、
50重量%より多いと最終的に得られる硬化皮膜の柔軟性
を低下させることとなるため 0.1〜50重量%とされる。
より好ましくは1〜10重量%である。
0.1 重量%より少ないと安定性に乏しいものとなるし、
50重量%より多いと最終的に得られる硬化皮膜の柔軟性
を低下させることとなるため 0.1〜50重量%とされる。
より好ましくは1〜10重量%である。
【0027】これら(I)〜(III) より成る第3成分の
調製は、従来公知の乳化分散法によって行えばよい。例
えば(II)を(III) に溶解あるいは分散した水溶液ある
いは水分散液中に機械的攪拌を加えながら(I)を混合
する方法、また、別法として(I)及び(II)を均一攪
拌したものに(III) の一部を機械的攪拌を加えながら投
入することにより転相乳化分散を行い、さらに残部の(I
II) を添加する方法がある。また、(I)が固形物であ
る場合には溶剤に溶解したり、流動パラフィン、ペトロ
ラタムなどに分散させたものとして配合することも任意
である。
調製は、従来公知の乳化分散法によって行えばよい。例
えば(II)を(III) に溶解あるいは分散した水溶液ある
いは水分散液中に機械的攪拌を加えながら(I)を混合
する方法、また、別法として(I)及び(II)を均一攪
拌したものに(III) の一部を機械的攪拌を加えながら投
入することにより転相乳化分散を行い、さらに残部の(I
II) を添加する方法がある。また、(I)が固形物であ
る場合には溶剤に溶解したり、流動パラフィン、ペトロ
ラタムなどに分散させたものとして配合することも任意
である。
【0028】以上のようにして得られた第1成分〜第3
成分は使用に際して混合されるが、この際の第1成分〜
第3成分の配合は混合液中に各成分が下記の配合量とな
るように調合することが好ましい。すなわち、第1成分
の(A)が1〜50重量%、第1成分の(B)が1〜90重
量%、第2成分の(a)が1〜90重量%及び第3成分の
(I)が0.01〜20重量%である。
成分は使用に際して混合されるが、この際の第1成分〜
第3成分の配合は混合液中に各成分が下記の配合量とな
るように調合することが好ましい。すなわち、第1成分
の(A)が1〜50重量%、第1成分の(B)が1〜90重
量%、第2成分の(a)が1〜90重量%及び第3成分の
(I)が0.01〜20重量%である。
【0029】第1成分の(A)の配合量が1重量%より
少ないと得られる硬化皮膜が軟らかくなり耐摩耗性が乏
しくなってくるし、50重量%より多いと逆に硬くなりゴ
ム物品の変形に対して追随性が乏しくなり、ゴム物品か
ら剥離しやすくなる。したがって、第1成分〜第3成分
の混合液中の(A)の量は1〜50重量%とすることが好
ましいが、より好ましくは2〜20重量%の範囲である。
また、第1成分の(B)は硬化皮膜に適度な柔軟性を付
与するために配合されるものであるが、これが90重量%
より多いと硬化皮膜の柔軟性が適度な範囲を超えるよう
になり耐摩耗性が乏しくなってくるし、また、第1成分
〜第3成分混合液の粘度が高くなり塗布が難しくなって
くる。(B)の量が1重量%より少ないと逆に硬化皮膜
が硬くなりゴム物品の変形に対して追随性が乏しくな
り、ゴム物品から剥離しやすくなる。したがって、第1
成分〜第3成分の混合液中の(B)の量は1〜90重量%
とすることが好ましいが、より好ましくは5〜50重量%
の範囲である。
少ないと得られる硬化皮膜が軟らかくなり耐摩耗性が乏
しくなってくるし、50重量%より多いと逆に硬くなりゴ
ム物品の変形に対して追随性が乏しくなり、ゴム物品か
ら剥離しやすくなる。したがって、第1成分〜第3成分
の混合液中の(A)の量は1〜50重量%とすることが好
ましいが、より好ましくは2〜20重量%の範囲である。
また、第1成分の(B)は硬化皮膜に適度な柔軟性を付
与するために配合されるものであるが、これが90重量%
より多いと硬化皮膜の柔軟性が適度な範囲を超えるよう
になり耐摩耗性が乏しくなってくるし、また、第1成分
〜第3成分混合液の粘度が高くなり塗布が難しくなって
くる。(B)の量が1重量%より少ないと逆に硬化皮膜
が硬くなりゴム物品の変形に対して追随性が乏しくな
り、ゴム物品から剥離しやすくなる。したがって、第1
成分〜第3成分の混合液中の(B)の量は1〜90重量%
とすることが好ましいが、より好ましくは5〜50重量%
の範囲である。
【0030】第2成分の(a)の配合量が1重量%より
少ないと得られる硬化皮膜のゴム基材への密着性が不十
分となり耐摩耗性が乏しくなってくる。90重量%より多
いと硬化皮膜が軟らかくなりやはり耐摩耗性が乏しくな
ってくるし、第1成分〜第3成分混合液の粘度が高くな
り塗布が難しくなってくる。したがって、第1成分〜第
3成分の混合液中の(a)の量は1〜90重量%とするこ
とが好ましいが、より好ましくは2〜50重量%の範囲で
ある。
少ないと得られる硬化皮膜のゴム基材への密着性が不十
分となり耐摩耗性が乏しくなってくる。90重量%より多
いと硬化皮膜が軟らかくなりやはり耐摩耗性が乏しくな
ってくるし、第1成分〜第3成分混合液の粘度が高くな
り塗布が難しくなってくる。したがって、第1成分〜第
3成分の混合液中の(a)の量は1〜90重量%とするこ
とが好ましいが、より好ましくは2〜50重量%の範囲で
ある。
【0031】第3成分の(I)は本発明の方法で使用す
る処理剤組成物の硬化反応触媒となるものであるが、0.
01重量%より少ないと触媒作用が乏しく、十分な硬化反
応が起こらず皮膜が軟らかくなり、20重量%より多くし
ても硬化反応を大幅に促進することがないばかりか、可
塑化効果のため皮膜が逆に軟らかくなる場合もある。こ
のことから、第1成分〜第3成分の混合液中の(I)の
量は0.01〜10重量%とすることが好ましいが、より好ま
しくは 0.1〜5重量%の範囲である。
る処理剤組成物の硬化反応触媒となるものであるが、0.
01重量%より少ないと触媒作用が乏しく、十分な硬化反
応が起こらず皮膜が軟らかくなり、20重量%より多くし
ても硬化反応を大幅に促進することがないばかりか、可
塑化効果のため皮膜が逆に軟らかくなる場合もある。こ
のことから、第1成分〜第3成分の混合液中の(I)の
量は0.01〜10重量%とすることが好ましいが、より好ま
しくは 0.1〜5重量%の範囲である。
【0032】本発明の表面処理方法を適用し得るゴム材
料としては、天然ゴム、EPDM、SBR、クロロプレ
ンゴム、イソプレン−イソブチレンゴム、ニトリルゴム
などが挙げられる。これらゴム材料からなるゴム物品の
形態はスポンジ状、ソリッド状などいずれでもよい。
料としては、天然ゴム、EPDM、SBR、クロロプレ
ンゴム、イソプレン−イソブチレンゴム、ニトリルゴム
などが挙げられる。これらゴム材料からなるゴム物品の
形態はスポンジ状、ソリッド状などいずれでもよい。
【0033】ゴム物品への表面処理方法としては、前記
第1成分〜第3成分の混合液をハケ塗り、スプレーコー
ト、ロールコート、ディップコート、ナイフコートなど
の方法により塗布した後、室温あるいは加温乾燥により
皮膜の硬化を行えばよい。これにより目的とする表面処
理ゴム物品が得られる。なお、このようにして得られる
表面処理ゴム物品としては、特には自動車用ウエザース
トリップ用があげられるが、耐摩耗性に優れているた
め、O−リング、ガスケット、各種パッキンなどのシー
ル材料や、ホース材料として広く応用が可能である。
第1成分〜第3成分の混合液をハケ塗り、スプレーコー
ト、ロールコート、ディップコート、ナイフコートなど
の方法により塗布した後、室温あるいは加温乾燥により
皮膜の硬化を行えばよい。これにより目的とする表面処
理ゴム物品が得られる。なお、このようにして得られる
表面処理ゴム物品としては、特には自動車用ウエザース
トリップ用があげられるが、耐摩耗性に優れているた
め、O−リング、ガスケット、各種パッキンなどのシー
ル材料や、ホース材料として広く応用が可能である。
【0034】なお、本発明の効果を損なわない範囲内に
おいて、必要に応じてカーボンブラック、フッ素樹脂粉
末、メラミン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、ポリカーボ
ネート樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ナイロン樹脂粉
末、グラファイト粉末、各種有機あるいは無機顔料、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーン
オイルなどを前記組成物に配合することは任意である。
おいて、必要に応じてカーボンブラック、フッ素樹脂粉
末、メラミン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、ポリカーボ
ネート樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ナイロン樹脂粉
末、グラファイト粉末、各種有機あるいは無機顔料、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーン
オイルなどを前記組成物に配合することは任意である。
【0035】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げてさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもの
ではない。 [合成例1]γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン 500gを1Lガラスフラスコに仕込み、室温にて攪拌
下に脱イオン水 170gを30分間に渉って滴下した。滴下
終了後、昇温しながら反応系を減圧し、生成したメタノ
ールを留去した。55〜60℃において30分間減圧操作を続
けたのち、冷却するとともに常圧へもどして反応を終了
した。得られた加水分解縮合物330gを酢酸250gと水1620
g を仕込んだ3Lガラスフラスコに室温にて投入し、30
分攪拌して第2成分に使用する水溶液を得た。(第2成
分−1と呼称)
的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもの
ではない。 [合成例1]γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン 500gを1Lガラスフラスコに仕込み、室温にて攪拌
下に脱イオン水 170gを30分間に渉って滴下した。滴下
終了後、昇温しながら反応系を減圧し、生成したメタノ
ールを留去した。55〜60℃において30分間減圧操作を続
けたのち、冷却するとともに常圧へもどして反応を終了
した。得られた加水分解縮合物330gを酢酸250gと水1620
g を仕込んだ3Lガラスフラスコに室温にて投入し、30
分攪拌して第2成分に使用する水溶液を得た。(第2成
分−1と呼称)
【0036】[合成例2]γ−(N−β−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン 500gを1
Lガラスフラスコに仕込み、室温にて攪拌下に脱イオン
水 135gを30分間に渉って滴下した。滴下終了後、昇温
しながら反応系を減圧し、生成したメタノールを留去し
た。55〜60℃において30分間減圧操作を続けたのち、冷
却するとともに常圧へもどして反応を終了した。得られ
た加水分解縮合物380gを酢酸203gと水1950g を仕込んだ
3Lガラスフラスコに室温にて投入し、30分攪拌して第
2成分に使用する水溶液を得た。(第2成分−2と呼
称)
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン 500gを1
Lガラスフラスコに仕込み、室温にて攪拌下に脱イオン
水 135gを30分間に渉って滴下した。滴下終了後、昇温
しながら反応系を減圧し、生成したメタノールを留去し
た。55〜60℃において30分間減圧操作を続けたのち、冷
却するとともに常圧へもどして反応を終了した。得られ
た加水分解縮合物380gを酢酸203gと水1950g を仕込んだ
3Lガラスフラスコに室温にて投入し、30分攪拌して第
2成分に使用する水溶液を得た。(第2成分−2と呼
称)
【0037】[合成例3]合成例1において酢酸250gと
水1620g を塩酸(36%)422gと水1448g に変更した以外
は合成例1と同様にして第2成分に使用する水溶液を得
た。(第2成分−3と呼称)
水1620g を塩酸(36%)422gと水1448g に変更した以外
は合成例1と同様にして第2成分に使用する水溶液を得
た。(第2成分−3と呼称)
【0038】[調製例1]500ml ガラスビーカーに平均
構造式が下記で示されるオルガノポリシロキサン(A−
1)66.7g 、ジオルガノポリシロキサン(B−1)133.
3g及び酸化エチレン付加モル数が10のポリオキシエチレ
ントリデシルエーテル(C−1)20.0g をホモミキサー
を用い6000rpm で攪拌混合し、さらに脱イオン水40.0g
を加えて6000rpm で攪拌を継続したところ、転相が起り
増粘が認められた。さらにそのまま2000rpm で攪拌を行
いながら脱イオン水140.0gを加えて第1成分に使用する
乳濁液を調製した。(第1成分−1と呼称)
構造式が下記で示されるオルガノポリシロキサン(A−
1)66.7g 、ジオルガノポリシロキサン(B−1)133.
3g及び酸化エチレン付加モル数が10のポリオキシエチレ
ントリデシルエーテル(C−1)20.0g をホモミキサー
を用い6000rpm で攪拌混合し、さらに脱イオン水40.0g
を加えて6000rpm で攪拌を継続したところ、転相が起り
増粘が認められた。さらにそのまま2000rpm で攪拌を行
いながら脱イオン水140.0gを加えて第1成分に使用する
乳濁液を調製した。(第1成分−1と呼称)
【0039】[調製例2]調製例1において(A−1)
を40.0g 、(B−1)を160.0gに代えた以外は全く同様
にして乳濁液を調製した。(第1成分−2と呼称) [調製例3]調製例1において(A−1)を20.0g 、
(B−1)を180.0gに代えた以外は全く同様にして乳濁
液を調製した。(第1成分−3と呼称) [調製例4]調製例1において(A−1)を61.3g 、
(B−1)を122.7gとし、(A−1)、(B−1)及び
(C−1)混合時にシリコーン樹脂粉末(平均粒径7μ
m)16.0g を配合した以外は全く同様にして乳濁液を得
た。(第1成分−4と呼称)
を40.0g 、(B−1)を160.0gに代えた以外は全く同様
にして乳濁液を調製した。(第1成分−2と呼称) [調製例3]調製例1において(A−1)を20.0g 、
(B−1)を180.0gに代えた以外は全く同様にして乳濁
液を調製した。(第1成分−3と呼称) [調製例4]調製例1において(A−1)を61.3g 、
(B−1)を122.7gとし、(A−1)、(B−1)及び
(C−1)混合時にシリコーン樹脂粉末(平均粒径7μ
m)16.0g を配合した以外は全く同様にして乳濁液を得
た。(第1成分−4と呼称)
【0040】[調製例5]500ml ガラスビーカーにジブ
チル錫ジラウレート124.0g、流動パラフィン24.0g 及び
酸化エチレン付加モル数が10のポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル12.0g を入れ、室温下にホモミキサ
ーで6000rpm にて攪拌し、さらに脱イオン水40.0g を加
えて6000rpm で攪拌を継続したところ、転相による増粘
が認められた。さらにそのまま2000rpm で攪拌を行いな
がら脱イオン水200.0gを加えて第3成分に使用する乳濁
液を調製した。(第3成分−1と呼称)
チル錫ジラウレート124.0g、流動パラフィン24.0g 及び
酸化エチレン付加モル数が10のポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル12.0g を入れ、室温下にホモミキサ
ーで6000rpm にて攪拌し、さらに脱イオン水40.0g を加
えて6000rpm で攪拌を継続したところ、転相による増粘
が認められた。さらにそのまま2000rpm で攪拌を行いな
がら脱イオン水200.0gを加えて第3成分に使用する乳濁
液を調製した。(第3成分−1と呼称)
【0041】
【化1】
【0042】[実施例1〜9]表1に示した配合組成に
て第1成分〜第3成分を混合し表面処理剤組成物を調製
した。この組成物をEPDM製スポンジゴム(15mm×15
0mm ×厚み2mm )表面に刷毛にて塗布し、 150℃に調節
した熱風循環式恒温槽内に10分間放置することにより表
面処理を行った。得られた表面処理済みスポンジゴムに
ついて下記の摩擦試験を行い、スポンジゴム基材が露出
するまでの摩擦回数を測定した。結果を表1に示した。
摩擦方式は往復摩擦で、摩擦セルとして摺りガラスセル
(線接触、線幅5mm)を用い、スラスト荷重350gをか
け、摩擦速度:60往復/min 、摩擦ストローク:70mmの
条件で、スポンジゴムの処理面について試験した(図1
参照)。
て第1成分〜第3成分を混合し表面処理剤組成物を調製
した。この組成物をEPDM製スポンジゴム(15mm×15
0mm ×厚み2mm )表面に刷毛にて塗布し、 150℃に調節
した熱風循環式恒温槽内に10分間放置することにより表
面処理を行った。得られた表面処理済みスポンジゴムに
ついて下記の摩擦試験を行い、スポンジゴム基材が露出
するまでの摩擦回数を測定した。結果を表1に示した。
摩擦方式は往復摩擦で、摩擦セルとして摺りガラスセル
(線接触、線幅5mm)を用い、スラスト荷重350gをか
け、摩擦速度:60往復/min 、摩擦ストローク:70mmの
条件で、スポンジゴムの処理面について試験した(図1
参照)。
【0043】
【表1】
【0044】[調製例6]調製例1において(A−1)
を200.0g、(B−1)を0gとした以外は全く同様にして
乳濁液を調製した。(第1成分−5と呼称) [調製例7]調製例1において(A−1)を0g、(B−
1)を200.0gとした以外は全く同様にして乳濁液を調製
した。(第1成分−6と呼称)
を200.0g、(B−1)を0gとした以外は全く同様にして
乳濁液を調製した。(第1成分−5と呼称) [調製例7]調製例1において(A−1)を0g、(B−
1)を200.0gとした以外は全く同様にして乳濁液を調製
した。(第1成分−6と呼称)
【0045】[比較例1〜5]表2に示した配合組成に
て第1成分〜第3成分を混合し表面処理剤組成物を調製
した。実施例と同様にしてスポンジゴムに表面処理を行
い、摩擦試験を行った。結果を表2に示した。
て第1成分〜第3成分を混合し表面処理剤組成物を調製
した。実施例と同様にしてスポンジゴムに表面処理を行
い、摩擦試験を行った。結果を表2に示した。
【0046】
【表2】
【0047】上記のように、実施例では皮膜の密着性、
耐摩耗性が良いのに対し、比較例で第2成分の加水分解
縮合物を添加しない場合、また第1成分(B)を添加し
ない場合、皮膜が密着性、耐摩耗性の乏しいものとなる
し、第1成分(A)を添加しない場合、また第3成分が
過剰又は少量の場合、皮膜はべたつきがあり実用には適
さないものとなる。
耐摩耗性が良いのに対し、比較例で第2成分の加水分解
縮合物を添加しない場合、また第1成分(B)を添加し
ない場合、皮膜が密着性、耐摩耗性の乏しいものとなる
し、第1成分(A)を添加しない場合、また第3成分が
過剰又は少量の場合、皮膜はべたつきがあり実用には適
さないものとなる。
【0048】
【発明の効果】本発明の表面処理方法により、水系処理
剤を用いてゴム物品に密着性及び耐摩耗性に優れたシリ
コーン樹脂皮膜を形成することが可能となった。本発明
の表面処理方法により処理されたウエザーストリップゴ
ムは自動車用に好適である。
剤を用いてゴム物品に密着性及び耐摩耗性に優れたシリ
コーン樹脂皮膜を形成することが可能となった。本発明
の表面処理方法により処理されたウエザーストリップゴ
ムは自動車用に好適である。
【図1】摩擦試験の方法を説明するための図である。
1 スポンジゴム 2 摺りガラスセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/06 (72)発明者 井口 良範 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の第1成分〜第3成分を混合して成
るオルガノポリシロキサン水性乳濁液をゴム物品の表面
に塗布し、硬化させることを特徴とするゴム物品の表面
処理方法。 第1成分 (A)下記一般式(1) R1 aHbSiO(4-a-b)/2 ・・・(1) (ここで、R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、1<a<2.2 、0.1 <b<1である。 ) で表される、けい素原子に直接結合した水素原子を有するオルガノポリシロキサ ン 1〜90重量% (B)下記一般式(2) HO-(R2 2SiO)m-H・・・(2) (ここで、R2は炭素数1〜20の1価炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基より選 択される1種または2種以上の基であり、10≦m≦3000である。) で表されるジオルガノポリシロキサン 1〜90重量% (C)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (D)水 残部 第2成分 (a)下記一般式(3) R3R4N(CH2)p[NR5(CH2)q]rSiR6(OR7)2 ・・・(3) (ここで、R3、R4、R5は各々水素または炭素数1〜6の1価炭化水素基及びハロ ゲン化炭化水素基より選択される基、R6、R7は各々炭素数1〜6の1価炭化水素 基及びハロゲン化炭化水素基より選択される基であり、1≦p≦6、1≦q≦6 、0≦r≦3である。) で表される、アミノアルキル基を有するジアルコキシシランの加水分解縮合物 1〜90重量% (b)前記一般式(3)で表される(a)成分の窒素1原子当量に対して、0.1 〜2当量の水可溶性有機酸及び/又は無機酸 (c)水 残部 第3成分 (I)有機金属塩化合物 1〜90重量% (II)非イオン性界面活性剤 0.1〜50重量% (III)水 残部 - 【請求項2】前記第1成分、第2成分および第3成分を
混合して成るオルガノポリシロキサン水性乳濁液が、第
1成分の(A)の含有量が1〜50重量%、第1成分の
(B)の含有量が1〜90重量%、第2成分の(a)の含
有量が1〜90重量%、第3成分の(I)の含有量が0.01
〜10重量%となるように第1成分、第2成分および第3
成分を配合したものである請求項1に記載のゴム物品の
表面処理方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の表面処理方法により処理
されたゴム物品。 - 【請求項4】請求項1に記載の表面処理方法により処理
された自動車用ウエザーストリップ用ゴム物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255652A JPH07126417A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | ゴム物品の表面処理方法ならびに同方法により処理されたゴム物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255652A JPH07126417A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | ゴム物品の表面処理方法ならびに同方法により処理されたゴム物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126417A true JPH07126417A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17281734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5255652A Pending JPH07126417A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | ゴム物品の表面処理方法ならびに同方法により処理されたゴム物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07126417A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002188057A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-05 | Ge Toshiba Silicones Co Ltd | 水系コーティング剤組成物 |
JP2005512796A (ja) * | 2001-12-21 | 2005-05-12 | ロディア・シミ | 鎖末端及び鎖中にSi−H単位を含む水素化シリコーンオイルをベースとし、白金含有率が低い架橋性シリコーン組成物のための架橋剤 |
EP1762603A2 (en) | 2005-09-09 | 2007-03-14 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Coating agent |
JP2017101204A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 日立アプライアンス株式会社 | 塗料組成物、塗装部品、塗装部品の製造方法及び洗濯機 |
WO2023195389A1 (ja) * | 2022-04-08 | 2023-10-12 | 興国インテック株式会社 | 表面被覆層形成方法及びガスケットの製造方法 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP5255652A patent/JPH07126417A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002188057A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-05 | Ge Toshiba Silicones Co Ltd | 水系コーティング剤組成物 |
JP2005512796A (ja) * | 2001-12-21 | 2005-05-12 | ロディア・シミ | 鎖末端及び鎖中にSi−H単位を含む水素化シリコーンオイルをベースとし、白金含有率が低い架橋性シリコーン組成物のための架橋剤 |
EP1762603A2 (en) | 2005-09-09 | 2007-03-14 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Coating agent |
JP2017101204A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 日立アプライアンス株式会社 | 塗料組成物、塗装部品、塗装部品の製造方法及び洗濯機 |
WO2023195389A1 (ja) * | 2022-04-08 | 2023-10-12 | 興国インテック株式会社 | 表面被覆層形成方法及びガスケットの製造方法 |
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