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JPH07126288A - 環状ヘキサペプチド、その製造法および用途 - Google Patents

環状ヘキサペプチド、その製造法および用途

Info

Publication number
JPH07126288A
JPH07126288A JP5278721A JP27872193A JPH07126288A JP H07126288 A JPH07126288 A JP H07126288A JP 5278721 A JP5278721 A JP 5278721A JP 27872193 A JP27872193 A JP 27872193A JP H07126288 A JPH07126288 A JP H07126288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
alkyl group
aspartic acid
ornithine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5278721A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Wakimasu
光廣 脇舛
Takashi Kikuchi
崇 菊池
Akira Kawada
彰 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP5278721A priority Critical patent/JPH07126288A/ja
Publication of JPH07126288A publication Critical patent/JPH07126288A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れたエンドセリン受容体拮抗剤の提供 【構成】式 cyclo[−A−X−Y−B−C−D−] (I) 〔AはD-中性-α-アミノ酸残基、Xはα-アミノ酸残
基、Yはα-アミノ酸残基(ただし、式−NR10−CH
11−CO−(R10は水素原子、C1-8アルキル基、R
11はC1-8アルキル基)で表されるα-アミノ酸残基を除
く)、Bは中性-α-アミノ酸残基、CはL-α-アミノ酸
残基、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基を示
す。〕で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩。 【効果】エンドセリン受容体、特にエンドセリンB受容
体に対して優れた拮抗作用を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な構造を有する環
状ヘキサペプチドまたはその塩、その製造法および該環
状ヘキサペプチドまたはその薬理学的に許容される塩を
含有するエンドセリン受容体拮抗剤を提供する。
【0002】
【従来の技術】エンドセリン(ET)は1988年、柳
沢らによりブタ大動脈内皮細胞の培養上清から単離され
構造決定された21個のアミノ酸からなる血管収縮性ペ
プチドである。(柳沢ら、ネイチヤー(Nature)、33
2巻、411−412頁)。その後、エンドセリンをコ
ードする遺伝子の研究から、エンドセリンには構造の類
似した3種のペプチドが存在することが明かにされ、そ
れぞれエンドセリン−1(ET−1)、エンドセリン−
2(ET−2)、エンドセリン−3(ET−3)と命名
されている。
【0003】一方、エンドセリン受容体に関して、ET
−3よりもET−1、ET−2に対して高い親和性を示
すエンドセリンA受容体およびET−1、ET−2、E
T−3のいずれに対しても同等の親和性を示すエンドセ
リンB受容体の2種類が知られている。従来、エンドセ
リンA受容体は血管平滑筋に存在し平滑筋の収縮をおこ
し、エンドセリンB受容体は血管内皮細胞に存在し平滑
筋の弛緩をおこすと考えられてきたが、近年エンドセリ
ンB受容体は血管平滑筋の収縮にも関与していることが
明らかにされてきている(バイオケミカル アンド バ
イオフィジカルリサーチ コミュニケーションズ(Bioc
hem. Biophys. Res. Commun.), Vol.175(2), 556-561
(1991)、ジャーナル オブ カルジオバスキュラー フ
ァーマコロジー(J. Cardiovasc. Pharmacol.), Vol.2
0 (Suppl.12), S11-S14(1992))。その結果、エンドセ
リン受容体拮抗剤として、ETA受容体拮抗剤のみなら
ずETB受容体拮抗剤の開発も望まれている。
【0004】エンドセリンの発見以来、エンドセリンが
原因で引き起こされる疾病の治療剤の開発を目的とし
て、エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物の探索
が精力的に行われてきている。例えば、エンドセリン受
容体拮抗作用を有する環状ペプチドとして、特開平4−
261198公報、EP0528312A2公報(特願
平4−216019)などが報告されている。このう
ち、特開平4−261198に開示されている化合物
は、エンドセリンA受容体に対する親和性を有するが、
エンドセリンB受容体に対する親和性は極めて弱いこと
が知られている。したがって、特開平4−261198
に開示されている化合物は、エンドセリンA受容体を介
する血管平滑筋の収縮を抑えることはできるが、エンド
セリンB受容体を介する血管平滑筋の収縮を充分に抑え
ることができないという欠点を有している。これに対し
て、EP0528312A2公報(特願平4−2160
19)に開示されている化合物は、エンドセリンA受容
体のみならずエンドセリンB受容体にも親和性を有する
優れたエンドセリン受容体拮抗剤であることが知られて
いる。しかし、エンドセリンB受容体を介する血管平滑
筋の収縮を効率よく抑制するために、エンドセリンB受
容体に対してより優れた親和性を有するエンドセリンB
受容体拮抗剤の開発が望まれている。
【0005】また、特開平3−2197公報にはタキキ
ニン作動的(アゴニスト)および/またはタキキニン拮
抗的効果を有する環状ペプチドまたはその塩が開示され
ているが、これらのペプチドがエンドセリン受容体拮抗
作用を有するという記載は全くなく、示唆もされていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンドセリ
ン受容体、特にエンドセリンB受容体に対してより強い
拮抗作用を有する新規化合物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題に鑑み、エンドセリン受容体(特に、エンドセリン
B受容体)に対してより強い拮抗作用を有する新規化合
物を見いだすために鋭意研究を重ねた結果、式 cyclo[−A−X−Y−B−C−D-] (I) 〔式中、AはD-中性-α-アミノ酸残基を示し、Xはα-
アミノ酸残基を示し、Yはα-アミノ酸残基を示し(た
だし、式−NR10−CHR11−CO−(R10は水素原子
またはC1-8アルキル基を示し、R11はC1-8アルキル基
を示す)で表されるα-アミノ酸残基を除く)、Bは中
性-α-アミノ酸残基を示し、CはL-α-アミノ酸残基を
示し、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基を示
す。〕で表される新規な環状ヘキサペプチドまたはその
塩を新たに合成することに成功し、さらに式 cyclo[−A−X−Ya−B−C−D-] (Ia) 〔式中、AはD-中性-α-アミノ酸残基を示し、Xはα-
アミノ酸残基を示し、Yaはα-アミノ酸残基を示し、
Bは中性-α-アミノ酸残基を示し、CはL-α-アミノ酸
残基を示し、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基
を示す。〕で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩
が予想外にもエンドセリン受容体、特にエンドセリンB
受容体に対して強い拮抗作用を有することを見いだし、
さらに研究を行った結果、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、具体的には本発明は、式 cyclo[−A−X−Y−B−C−D-] (I) 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される環
状ヘキサペプチドまたはその塩、その製造法および式 cyclo[−A−X−Ya−B−C−D-] (Ia) 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される環
状ヘキサペプチドまたはその薬理学的に許容される塩を
含有するエンドセリン受容体拮抗剤、好ましくはエンド
セリンB受容体拮抗剤に関するものである。
【0009】本発明の環状ヘキサペプチド(I)は、E
P0528312A2公報(特願平4−216019)
に開示されている化合物とは部分構造Aが異なってお
り、また特開平3−2197公報に既に開示されている
環状ペプチドの一部である式−NR10−CHR11−CO
−(R10は水素原子またはC1-8アルキル基を示し、R
11はC1-8アルキル基を示す)で表されるα-アミノ酸残
基は除かれている。
【0010】上記の式において、AはD-中性-α-アミ
ノ酸残基を示す。該D-中性-α-アミノ酸残基として
は、たとえば式 −NR1−CHR2−CO− (R1は水素原子またはC1-6アルキル基を示し、R2
1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シク
ロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C
1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アル
キル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7
クロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換されていても
よいC6-14アリール基、置換されていてもよいC6-14
リール−C1-3アルキル基、置換されていてもよいN,
O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む4ないし7員の複素環基または置換されていて
もよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アル
キル基を示し、R1とR2は共に結合して−(CH2)L−
(Lは2〜4の整数を示す)を形成してもよい。)で表
されるD-中性-α-アミノ酸残基などが用いられる。
【0011】R1で表されるC1-6アルキル基としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1
−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチ
ル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、(2,2−ジ
メチル)ブチル基、(3,3−ジメチル)ブチル基など
が用いられ、特にメチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基などのC1-3アルキル基が好ま
しい。R1としては、特に水素原子が好ましい。
【0012】R2で表されるC1-6アルキル基としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1
−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチ
ル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、(2,2−ジ
メチル)ブチル基、(3,3−ジメチル)ブチル基など
が用いられ、特にn−ブチル基、iso−ブチル基、
(1−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−
ペンチル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)
ブチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基などのC
4-6アルキル基が好ましい。
【0013】R2で表されC3-7シクロアルキル基として
は、たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基が
用いられ、特にシクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基などのC5-7シクロアルキル基が好ま
しい。
【0014】R2で表されるC3-7シクロアルキル−C
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロピルメチ
ル基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、
シクロブチルプロピル基、シクロペンチルメチル基、シ
クロペンチルエチル基、シクロペンチルプロピル基、シ
クロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シク
ロヘキシルプロピル基、シクロヘプチルメチル基、シク
ロヘプチルエチル基などが用いられ、特にシクロプロピ
ルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメ
チル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチ
ル基などのC3-7シクロアルキル−メチル基などが好ま
しい。
【0015】R2で表されるC1-6アルキルチオ−C1-3
アルキル基としては、たとえばメチルチオメチル基、メ
チルチオエチル基、メチルチオプロピル基、エチルチオ
メチル基、エチルチオエチル基、n−プロピルチオプロ
ピル基、iso−プロピルチオメチル基、n−ブチルチ
オメチル基、tert−ブチルチオメチル基、n−ブチ
ルチオエチル基、tert−ブチルチオプロピル基、
(1,1−ジメチル)プロピルチオメチル基などが用い
られ、特に、iso−プロピルチオメチル基、n−ブチ
ルチオメチル基、tert−ブチルチオメチル基、
(1,1−ジメチル)プロピルチオメチル基などのC
4-7アルキルチオ−メチル基などが好ましい。
【0016】R2で表されるC3-7シクロアルキルチオ−
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロピルチ
オメチル基、シクロプロピルチオエチル基、シクロプロ
ピルチオプロピル基、シクロブチルチオメチル基、シク
ロブチルチオエチル基、シクロブチルチオプロピル基、
シクロペンチルチオメチル基、シクロペンチルチオエチ
ル基、シクロヘキシルチオメチル基、シクロヘプチルチ
オメチル基などが用いられ、特にシクロブチルチオメチ
ル基、シクロペンチルチオメチル基、シクロヘキシルチ
オメチル基、シクロヘプチルチオメチル基などのC4-7
シクロアルキルチオ−メチル基などが好ましい。
【0017】R2で表されるC1-5アルコシキ−C1-3
ルキル基としては、たとえばメトキシメチル基、メトキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、
エトキシエチル基、n−プロポキシメチル基、n−プロ
ポキシエチル基、iso−プロポキシメチル基、iso
−プロポキシエチル基、n−ブトキシメチル基、n−ブ
トキシエチル基、tert−ブトキシメチル基、ter
t−ブトキシエチル基、n−ペンチルオキシメチル基、
n−ペンチルオキシエチル基、(1,1−ジメチル)プ
ロポキシメチル基、(1,1−ジメチル)プロポキシエ
チル基などが用いられ、特にメトキシメチル基、エトキ
シメチル基、、n−プロポキシメチル基、iso−プロ
ポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、tert−ブ
トキシメチル基、n−ペンチルオキシメチル基、(1,
1−ジメチル)プロポキシメチル基などのC1-5アルコ
シキ−メチル基が好ましく、なかでもiso−プロポキ
シメチル基、tert−ブトキシメチル基、(1,1−
ジメチル)プロポキシメチル基などが好ましい。
【0018】R2で表されるC3-7シクロアルコキシ−C
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロポキシメ
チル基、シクロプロポキシエチル基、シクロブトキシメ
チル基、シクロブトキシエチル基、シクロペンチルオキ
シメチル基、シクロペンチルオキシエチル基、シクロヘ
キシルオキシメチル基、シクロヘプチルオキシメチル基
などが用いられ、特にシクロプロポキシメチル基、シク
ロブトキシメチル基、シクロペンチルオキシメチル基、
シクロヘキシルオキシメチル基、シクロヘプチルオキシ
メチル基などのC3-7シクロアルコキシ−メチル基が好
ましい。
【0019】R2で表されるC6-14アリール基として
は、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基など
が用いられ、なかでもフェニル基が好ましい。これらの
基は、ハロゲン原子(たとえば、フルオロ、クロロ、ブ
ロム、ヨードなど)、ヒドロキシ基、C1-3アルキル基
(たとえば、メチル基、エチル基など)、ニトロ基、カ
ルボキシル基、C1-5アシル基(たとえば、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基)、C1-5アルコキシ
基(たとえば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
など)などから選ばれる1ないし3個程度の置換基を有
していてもよい。
【0020】R2で表されるC6-14アリール−C1-3アル
キル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、α−
ナフチルメチル基、α−ナフチルエチル基、β−ナフチ
ルメチル基、β−ナフチルエチル基などが用いられ、な
かでもベンジル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチ
ルメチル基などのC6-14アリール−メチル基が好まし
い。これらの基のC6-14アリール基は、ハロゲン原子
(たとえば、フルオロ、クロロ、ブロム、ヨードな
ど)、ヒドロキシ基、C1-3アルキル基(たとえば、メ
チル基、エチル基など)、ニトロ基、カルボキシル基、
1-5アシル基(たとえば、ホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基など)などから選
ばれる1ないし3個程度の置換基を有していてもよい。
【0021】R2で表されるN,O,Sから成る群から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員
の複素環基としては、たとえば2−チエニル基、3−チ
エニル基、フリル基、4−イミダゾリル基、2−ピリジ
ル基、3−インドリル基、3−ベンゾフリル基などが用
いられる。これらの基は、ハロゲン原子(たとえば、フ
ルオロ、クロロ、ブロム、ヨードなど)、ヒドロキシ
基、C1-3アルキル基(たとえば、メチル基、エチル基
など)、ニトロ基、カルボキシル基、C1-5アシル基
(たとえば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基など)などから選ばれる1ない
し3個程度の置換基を有していてもよい。
【0022】R2で表されるN,O,Sから成る群から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員
の複素環−C1-3アルキル基としては、2−チエニルメ
チル基、3−チエニルメチル基、フリルメチル基、4−
イミダゾリルメチル基、2−ピリジルメチル基、3−イ
ンドリルメチル基、3−ベンゾフリルメチル基などが用
いられる。これらの基の複素環基は、ハロゲン原子(た
とえば、フルオロ、クロロ、ブロム、ヨードなど)、ヒ
ドロキシ基、C1-3アルキル基(たとえば、メチル基、
エチル基など)、ニトロ基、カルボキシル基、C1-5
シル基(たとえば、ホルミル基、アセチル基、プロピオ
ニル基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基など)などから選ばれる
1ないし3個程度の置換基を有していてもよい。
【0023】R2としてはC1-6アルキル基などが好まし
く、なかでもC4-6アルキル基(たとえば、n−ブチル
基、iso−ブチル基、(1−メチル)プロピル基、t
ert−ブチル基、n−ペンチル基、(2−メチル)ブ
チル基、(3−メチル)ブチル基、ネオペンチル基、n
−ヘキシル基など)などが好ましい。特に、R2として
は、iso−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペン
チル基などが好ましい。 R1とR2は共に結合して−
(CH2)L−(Lは2〜4の整数を示す)を形成しても
よい。すなわち、R1とR2は共に結合して隣接するN原
子およびC原子と共に、4ないし6員環を形成してもよ
い。この4ないし6員環は、ヒドロキシ基などで置換さ
れていてもよい。Lとしては、特に3が好ましい。この
ようにR1とR2が共に結合して隣接するN原子およびC
原子と共に4ないし6員環を形成した場合、−NR1
CHR2−CO−はプロリン、4−ヒドロキシプロリ
ン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリ
ジン-2-カルボン酸)残基などを示す。
【0024】上記したもののなかでも、R1が水素原子
で、R2がC1-6アルキル基(特に、C4-6アルキル基な
ど)である組み合わせが好ましい。
【0025】具体的には、Aとしては、たとえば、D-
アラニン、D-バリン、D-ノルバリン、 D-ロイシン、
D-イソロイシン、D-アロイソロイシン、D-ノルロイ
シン、D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチルロイ
シン、D-フェニルグリシン、D-フェニルアラニン、D
-3−(1-ナフチル)アラニン、D-3−(2-ナフチ
ル)アラニン、D-プロリン、D-4-ヒドロキシプロリ
ン、D-アゼチジン-2-カルボン酸、D-ピペコリン酸
(ピペリジン-2-カルボン酸)、D-3−(2-チエニル)
アラニン、D-2−(2-チエニル)グリシン、D-2−
(3-チエニル)グリシン、D-1-アミノシクロプロパ
ン-1-カルボン酸、D-1-アミノシクロブタン-1-カル
ボン酸、D-1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、
D-1-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸、D-1-ア
ミノシクロヘプタン-1-カルボン酸、D-2-シクロペン
チルグリシン、D-2-シクロヘキシルグリシン残基など
が用いられる。とりわけ、D-ロイシン、D-アロイソロ
イシン、D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチルロ
イシン、D-フェニルグリシン、D-3-(2-チエニル)
アラニン、D-2-(2-チエニル)グリシン、D-2-
(3-チエニル)グリシン、D-2-(2-シクロペンチ
ル)グリシン残基などがより好ましい。これらの中性-
α-アミノ酸のα-イミノ基は、たとえばC1-6アルキル
基(たとえば、メチル、エチル、n-プロピル、ターシ
ャリーブチルなど)などで置換されていてもよい。この
ようなα-アミノ酸としては、たとえば、D-N-メチル
ロイシン、D-N-メチルアロイソロイシン、D-N-メチ
ルターシャリーロイシン、D-N-メチルガンマメチルロ
イシン、D-N-メチルフェニルグリシン残基などが用い
られる。R1としては、特にD-ロイシン残基などが好ま
しい。
【0026】上記の式において、Xはα-アミノ酸残基
を示す。該α-アミノ酸残基としては、たとえばアラニ
ン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、シス
テイン、グルタミン、グルタミン酸、2-アミノマロン
酸、2-アミノアジピン酸、グリシン、ヒスチジン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、2,4-ジ
アミノ酪酸、メチオニン、フェニルアラニン、プロリ
ン、4-ヒドロキシプロリン、チオプロリン、アゼチジ
ン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2-カル
ボン酸)、インドリン-2-カルボン酸、テトラヒドロイ
ソキノリン-3-カルボン酸、セリン、スレオニン、トリ
プトファン、5-メチルトリプトファン、チロシン、バ
リン、アロイソロイシン、ノルバリン、ノルロイシン、
ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フェニ
ルグリシン、2-アミノ酪酸、システイン酸、ホモシス
テイン酸、3−(1-ナフチル)アラニン、3−(2-ナ
フチル)アラニン、2−(2-チエニル)グリシン、2
−(3-チエニル)グリシン、3−(3-ベンゾチエニ
ル)アラニン、3−(4-ビフェニル)アラニン、ペン
タメチルフェニルアラニン、1-アミノシクロプロパン-
1-カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボン
酸、1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-アミ
ノシクロヘキサン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘ
プタン-1-カルボン酸などが用いられる。これらのα-
アミノ酸に官能基(たとえば、水酸基、チオール基、ア
ミノ基、イミノ基、カルボキシル基など)がある場合、
これらの官能基は置換されていてもよい。
【0027】置換された水酸基としてはC1-6脂肪酸エ
ステル(たとえば、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロ
ピオン酸エステルなど)、C4-9脂環状カルボン酸エス
テル(たとえば、シクロペンタンカルボン酸エステル、
シクロヘキサンカルボン酸エステルなど)、C7-15アリ
ールカルボン酸エステル(たとえば、安息香酸エステ
ル、4-メチル安息香酸エステルなど)、C8-16アラル
キルカルボン酸エステル(たとえば、フェニル酢酸エス
テル、2-フェニルプロピオン酸エステル、3-フェニル
プロピオン酸エステル、ジフェニル酢酸エステルな
ど)、芳香族複素環-アルキルカルボン酸エステル(た
とえば、インドール-2-イル酢酸エステル、インドール
-3-イル酢酸エステルなど)などのエステル体、C1-6
アルキルエーテル(たとえば、メチルエーテル、エチル
エーテル、n-プロピルエーテル、ターシャリーブチル
エーテルなど)、C3-8シクロアルキルエーテル(たと
えば、シクロペンチルエーテル、シクロヘキシルエーテ
ルなど)、C6-12アリールエーテル(たとえば、フェニ
ルエーテル、4-メチルフェニルエーテルなど)、C
7-15アラルキルエーテル(たとえば、ベンジルエーテ
ル、フェネチルエーテル、ジフェニルメチルエーテルな
ど)などのエーテル体などが用いられる。
【0028】水酸基が置換されたα-アミノ酸として
は、たとえば、O-アセチルセリン、O-アセチルスレオ
ニン、4-アセトキシプロリン、O-ベンゾイルセリン、
O-ベンゾイルスレオニン、4-ベンゾイルオキシプロリ
ン、O-フェニルアセチルセリン、O-フェニルアセチル
スレオニン、4-フェニルアセトキシプロリン、O-エチ
ルセリン、O-エチルスレオニン、4-エトキシプロリ
ン、O-シクロヘキシルセリン、O-シクロヘキシルスレ
オニン、4-シクロヘキシルオキシプロリン、O-フェニ
ルセリン、O-フェニルスレオニン、4-フェノキシプロ
リン、O-ベンジルセリン、O-ベンジルスレオニン、4
-ベンジルオキシプロリン、O-ジフェニルメチルセリ
ン、O-ジフェニルメチルスレオニン、4-ジフェニルメ
トキシプロリンなどが用いられる。
【0029】置換されたチオール基としてはC1-6脂肪
酸チオールエステル(たとえば、ギ酸チオールエステ
ル、酢酸チオールエステル、プロピオン酸チオールエス
テルなど)、C4-9脂環状カルボン酸チオールエステル
(たとえば、シクロペンタンカルボン酸チオールエステ
ル、シクロヘキサンカルボン酸チオールエステルな
ど)、C7-15アリールカルボン酸チオールエステル(た
とえば、安息香酸チオールエステル、4-メチル安息香
酸チオールエステルなど)、C8-16アラルキルカルボン
酸チオールエステル(たとえば、フェニル酢酸チオール
エステル、2-フェニルプロピオン酸チオールエステ
ル、3-フェニルプロピオン酸チオールエステル、ジフ
ェニル酢酸チオールエステルなど)などのチオールエス
テル体、C1-6アルキルチオエーテル(たとえば、メチ
ルチオエーテル、エチルチオエーテル、n-プロピルチ
オエーテル、ターシャリーブチルチオエーテルなど)、
3-8シクロアルキルチオエーテル(たとえば、シクロ
ペンチルチオエーテル、シクロヘキシルチオエーテルな
ど)、C6-12アリールチオエーテル(たとえば、フェニ
ルチオエーテル、4-メチルフェニルチオエーテルな
ど)、C7-15アラルキルチオエーテル(たとえば、ベン
ジルチオエーテル、フェネチルチオエーテル、ジフェニ
ルメチルチオエーテルなど)などのチオエーテル体など
が用いられる。
【0030】チオール基が置換されたα-アミノ酸とし
ては、たとえば、S-アセチルシステイン、S-ベンゾイ
ルシステイン、S-フェニルアセチルシステイン、S-エ
チルシステイン、S-シクロヘキシルシステイン、S-フ
ェニルシステイン、S-ベンジルシステインなどが用い
られる。
【0031】置換されたアミノ基(またはイミノ基)とし
てはC1-6アルキルアミノ(またはイミノ)(たとえば、
N-メチルアミノ(またはイミノ)、N-エチルアミノ(ま
たはイミノ)、N-ターシャリーブチルアミノ(またはイ
ミノ)など)、C3-8シクロアルキルアミノ(またはイミ
ノ)(たとえば、N-シクロペンチルアミノ(またはイミ
ノ)、N-シクロヘキシルアミノ(またはイミノ)など)、
6-12アリールアミノ(またはイミノ)(たとえば、N-
フェニルアミノ(またはイミノ)、N-{4-メチルフェニ
ル}アミノ(またはイミノ)など)、C7-15アラルキルア
ミノ(またはイミノ)(たとえば、N-ベンジルアミノ(ま
たはイミノ)、N-フェネチルアミノ(またはイミノ)、N
-{2-クロロベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{3-
クロロベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{4-クロロ
ベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{2-メチルベンジ
ル}アミノ(またはイミノ)、N-{3-メチルベンジル}ア
ミノ(またはイミノ)、N-{4-メチルベンジル}アミノ
(またはイミノ)、N-{2-メトキシベンジル}アミノ(ま
たはイミノ)、N-{3-メトキシベンジル}アミノ(または
イミノ)、N-{4-メトキシベンジル}アミノ(またはイミ
ノ)など)、芳香族複素環-C1-6アルキルアミノ(または
イミノ)(たとえば、2-フリルメチルアミノ(またはイ
ミノ)、3-フリルメチルアミノ(またはイミノ)、2-チ
エニルメチルアミノ(またはイミノ)、3-チエニルメチ
ルアミノ(またはイミノ)、インドール-2-イルメチルア
ミノ(またはイミノ)、インドール-3-イルメチルアミノ
(またはイミノ))などの置換アミノ体(またはイミノ
体)、C1-6脂肪族アシルアミド(またはイミド)(たとえ
ば、ホルムアミド(またはイミド)、アセトアミド(また
はイミド)、プロピオンアミド(またはイミド)など)、
4-9脂環状アシルアミド(またはイミド)(たとえば、
シクロペンタンカルボニルアミド(またはイミド)、シク
ロヘキサンカルボニルアミドまたはイミド)など)、C
7-15アリールアシルアミド(たとえば、ベンズアミド
(またはイミド)、4-メチルベンズアミド(またはイミ
ド)など)、C8-16アラルキルアシルアミド(たとえ
ば、フェニルアセトアミド(またはイミド)、2-フェニ
ルプロピオンアミド(またはイミド)、3-フェニルプロ
ピオンアミド(またはイミド)、ジフェニルアセトアミド
(またはイミド)、1-ナフチルアセトアミド(またはイミ
ド)、2-ナフチルアセトアミド(またはイミド)など)、
芳香族複素環-カルボニルアミド(またはイミド)(たと
えば、インドール-2-イルカルボニルアミド(またはイ
ミド)、インドール-3-イルカルボニルアミド(またはイ
ミド)など)、芳香族複素環-アルキルカルボニルアミド
(またはイミド)(たとえば、インドール-2-イルアセト
アミド(またはイミド)、インドール-3-イルアセトアミ
ド(またはイミド)など)、スルホニルアミド(またはイ
ミド)(たとえば、ベンゼンスルホニルアミド(またはイ
ミド)、パラトルエンスルホニルアミド(またはイミ
ド)、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホ
ニルアミド(またはイミド)など)などの置換アミド体
(またはイミド体)などが用いられる。
【0032】アミノ(またはイミノ)基が置換されたα-
アミノ酸としては、たとえば、N-メチルグリシン(サル
コシン)、N-エチルグリシン、N-メチルロイシン、N-
エチルロイシン、N-メチルフェニルアラニン、N-エチ
ルフェニルアラニン、N(α)-メチルトリプトファン、
N(α)-エチルトリプトファン、N-シクロペンチルグリ
シン、N-シクロヘキシルグリシン、N-フェニルグリシ
ン、N-フェニルロイシン、N-ベンジルグリシン、N-
ベンジルロイシン、N(π)-ベンジルヒスチジン、N
(τ)-ベンジルヒスチジン、N(π)-フェナシルヒスチジ
ン、N(π)-ベンジルオキシメチルヒスチジン、Ng-ベ
ンゼンスルホニルアルギニン、Ng-パラトルエンスルホ
ニルアルギニン、Ng-(4-メトキシ-2,3,6-トリメチ
ルベンゼンスルホニル)アルギニン、N(ε)-ベンゼンス
ルホニルリジン、N(ε)-パラトルエンスルホニルリジ
ン、N(ε)-(4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼ
ンスルホニル)リジン、Nin-メチルトリプトファン、N
in-エチルトリプトファン、Nin-ホルミルトリプトファ
ン、Nin-アセチルトリプトファン、N(ε)-ベンジルリ
ジン、N(ε)-(2-フリルメチル)リジン、N(ε)-(2-
チエニルメチル)リジン、N(ε)-(インドール-3-イル
メチル)リジン、N(ε)-フェニルアセチルリジン、N
(ε)-({2-フリル}アセチル)リジン、N(ε)-({2-チエ
ニル}アセチル)リジン、N(ε)-({インドール-3-イル}
アセチル)リジン、N(ε)-ベンゾイルリジン、N(ε)-
(3-フェニルプロピオニル)リジン、N(δ)-ベンジルオ
ルニチン、N(δ)-(2-フリルメチル)オルニチン、N
(δ)-(2-チエニルメチル)オルニチン、N(δ)-(インド
ール-3-イルメチル)オルニチン、N(δ)-ベンゾイルオ
ルニチン、N(δ)-フェニルアセチルオルニチン、N
(δ)-(3-フェニルプロピオニル)オルニチン、N(δ)-
({2-メチルフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({3-メチルフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({4-メチルフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({2-クロロフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({3-クロロフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({4-クロロフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({2-メトキシフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({3-メトキシフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
({4-メトキシフェニル}アセチル)オルニチン、N(δ)-
(4-ビフェニルアセチル)オルニチン、N(γ)-ベンジル
-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリルメチル)-2,
4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニルメチル)-2,4-
ジアミノ酪酸、N(γ)-(インドール-3-イルメチル)-
2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-ベンゾイル-2,4-ジアミ
ノ酪酸、N(γ)-フェニルアセチル-2,4-ジアミノ酪
酸、N(γ)-(3-フェニルプロピオニル)-2,4-ジアミ
ノ酪酸、N(γ)-(2-フリルアセチル)-2,4-ジアミノ
酪酸、N(γ)-(2-チエニルアセチル)-2,4-ジアミノ
酪酸、N(γ)-({インドール-3-イル}アセチル)-2,4-
ジアミノ酪酸などが用いられる。
【0033】置換されたカルボキシル基としては、アミ
ド(-CONH2)、N-C1-6アルキルアミド(たとえば、N-
メチルアミド、N-エチルアミド、N-{n-プロピル}ア
ミド、N-ターシャリーブチルアミドなど)、N-C3-8
シクロアルキルアミド(たとえば、N-シクロペンチル
アミド、N-シクロヘキシルアミドなど)、N-C6-12
リールアミド(たとえば、N-フェニルアミド、N-{4-
メチルフェニル}アミドなど)、N-C7-15アラルキルア
ミド(たとえば、N-ベンジルアミド、N-フェネチルア
ミド、N-{1,2-ジフェニルエチル}アミド、N-{芳香
族複素環-C1-6アルキル}アミド(たとえば、N-[2-
{インドール-2-イル}エチル]アミド、N-[2-{インド
ール-3-イル}エチル]アミドなど)、ピペリジンアミ
ド、ピペラジンアミド、N4-C1-6アルキルピペラジン
アミド(たとえば、N4-メチルピペラジンアミド、N4-
エチルピペラジンアミドなど)、N4-C3-8シクロアル
キルピペラジンアミド(たとえば、N4-シクロペンチル
ピペラジンアミド、N4-シクロヘキシルピペラジンアミ
ドなど)、N4-C6-12アリールピペラジンアミド(たと
えば、N4-フェニルピペラジンアミド、N4-{4-メチル
フェニル}ピペラジンアミドなど)、N4-C7-15アラル
キルピペラジンアミド(たとえば、N4-ベンジルピペラ
ジンアミド、N4-フェネチルピペラジンアミド、N4-
{1,2-ジフェニルエチル}ピペラジンアミド、N4-{芳
香族複素環-C1-6アルキル}ピペラジンアミド(たとえ
ば、N4-[2-{インドール-2-イル}エチル]ピペラジン
アミド、N4-[2-{インドール-3-イル}エチル]ピペラ
ジンアミドなど)、N4-C1-6脂肪族アシルピペラジン
アミド(たとえば、N4-アセチルピペラジンアミド、N
4-プロピオニルピペラジンアミドなど)、N4-C4-9
環状アシルピペラジンアミド(たとえば、N4-シクロペ
ンタンカルボニルピペラジンアミド、N4-シクロヘキサ
ンカルボニルピペラジンアミドなど)、N4-C7-15アリ
ールアシルピペラジンアミド(たとえば、N4-ベンゾイ
ルピペラジンアミド、N4-{4-メチルベンゾイル}ピペ
ラジンアミドなど)、N4-C8-16アラルキルアシルピペ
ラジンアミド(たとえば、N4-フェニルアセチルピペラ
ジンアミド、N4-{2-フェニルプロピオン}ピペラジン
アミド、N4-{3-フェニルプロピオニル}ピペラジンア
ミド、N4-ジフェニルアセチルピペラジンアミド、N4-
{1-ナフチルアセチル}ピペラジンアミド、N4-{2-ナ
フチルアセチル}ピペラジンアミドなど)、N4-{芳香族
複素環-カルボニル}ピペラジンアミド(たとえば、N4-
{インドール-2-イルカルボニル}ピペラジンアミド、N
4-{インドール-3-イルカルボニル}ピペラジンアミドな
ど)、N4-{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペラ
ジンアミド(たとえば、N4-{インドール-2-イルアセ
チル}ピペラジンアミド、N4-{インドール-3-イルアセ
チル}ピペラジンアミドなど)などのアミド体、C1-6
ルキルエステル(たとえば、メチルエステル、エステル
エステル、n-プロピルエステルなど)、C3-8シクロア
ルキルエステル(たとえば、シクロペンチルエステル、
シクロヘキシルエステルなど)、C7-15アラルキルエス
テル(たとえば、ベンジルエステル、フェネチルエステ
ル、1-フェニルエチルエステル、ジフェニルメチルエ
ステルなど)などのエステル体などが用いられる。上記
したアミド体のなかには、α-アミノ酸とのアミドやオ
リゴペプチド(たとえば、ジペプチド、トリペプチド、
テトラペプチドなど)とのアミドも含まれる。
【0034】カルボキシル基が置換されたα-アミノ酸
としては、たとえば、N4-メチルアスパラギン、N4-フ
ェニルアスパラギン、N4-ベンジルアスパラギン、N4-
フェネチルアスパラギン、N4-(2-{インドール-3-イ
ル}エチル)アスパラギン、N5-メチルグルタミン、N5-
フェニルグルタミン、N5-ベンジルグルタミン、N5-フ
ェネチルグルタミン、N5-(2-{インドール-3-イル}エ
チル)グルタミン、アスパラギン酸 β-メチルエステ
ル、アスパラギン酸 β-シクロプロピルエステル、アス
パラギン酸 β-ベンジルエステル、アスパラギン酸 β-
フェネチルエステル、アスパラギン酸 β-N4-フェニル
ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-メチル
フェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-
(3-メチルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン
酸 β-N4-(4-メチルフェニル)ピペラジンアミド、ア
スパラギン酸 β-N4-(2-メトキシフェニル)ピペラジ
ンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-メトキシフェニ
ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-メ
トキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β
-N4-(2-クロロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラ
ギン酸 β-N4-(3-クロロフェニル)ピペラジンアミ
ド、アスパラギン酸 β-N4-(4-クロロフェニル)ピペ
ラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-ニトロフェ
ニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-
フルオロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸
β-N4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピペラジンア
ミド、アスパラギン酸 β-N4-(2,3-ジメチルフェニ
ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸β-N4-(2-ピリ
ジル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-
ピリミジル)ピペラジンアミド、グルタミン酸 γ-メチ
ルエステル、グルタミン酸 γ-シクロプロピルエステ
ル、グルタミン酸 γ-ベンジルエステル、グルタミン酸
γ-フェネチルエステルなどが用いられる。
【0035】また、Xとしては、たとえばAsp
(R3)(R3は式
【0036】
【化12】
【0037】(X1およびX2はそれぞれ水素原子、C
1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子また
はニトロ基を示し、X1とX2は共に結合して隣接するC
原子と共に環を形成してもよい。)で表される基を示
す。)で表されるα−アミノ酸残基なども好ましい。こ
こで、R1はアスパラギン酸残基のβ−カルボキシル基
のカルボニル基に結合している。
【0038】X1およびX2で表されるC1-6アルキル基
としては、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基などが用いられ、特にメチル基、エチル基、n−
プロピル基、iso−プロピル基などのC1-3アルキル
基などが好ましく、なかでもメチルが好ましい。X1
よびX2で表されるC1-6アルコキシ基としては、たとえ
ばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ
基などが用いられ、特にメトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基などのC1-3アルコキシ基などが好まし
く、なかでもメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0039】X1およびX2で表されるハロゲン原子とし
ては、たとえばフルオロ、クロル、ブロム、ヨードなど
が用いられ、特にクロルが好ましい。X1およびX2の組
み合わせとしては、X2が水素原子である時が好まし
い。
【0040】X1とX2が共に結合して隣接するC原子と
共に環を形成する場合のR1としては、式
【0041】
【化13】
【0042】で表される基などが用いられる。環Qとし
ては、たとえばO、N、Sなどのヘテロ原子を1ないし
3個程度含んでいてもよい4ないし7員の環(飽和炭素
環、芳香炭素環、飽和複素環、芳香複素環など)などが
用いられる。
【0043】すなわちR1としては、具体的には、式
【0044】
【化14】
【0045】(X11およびX21はそれぞれ水素原子、C
1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子また
はニトロ基を示す。)で表される基、式
【0046】
【化15】
【0047】(mおよびnは1〜3の整数を示し、Xは
O、SまたはNHを示し、pは0または1を示す)で表
される基、式
【0048】
【化16】
【0049】(qは1〜3の整数を示す)で表される
基、式
【0050】
【化17】
【0051】(X3およびX4それぞれ水素原子、C1-6
アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子または
ニトロ基を示す。)で表される基などが用いられる。
【0052】上記X11、X21、X3およびX4で表される
1-6アルキル基としては、たとえばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、n−ヘキシル基などが用いられ、特にメチル
基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基な
どのC1-3アルキル基などが好ましく、なかでもメチル
が好ましい。上記X11、X21、X3およびX4で表される
1-6アルコキシ基としては、たとえばメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ペ
ンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基などが用いら
れ、特にメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基な
どのC1-3アルコキシ基などが好ましく、なかでもメト
キシ基、エトキシ基が好ましい。上記X11、X21、X3
およびX4で表されるハロゲン原子としては、たとえば
フルオロ、クロル、ブロム、ヨードなどが用いられ、特
にクロルが好ましい。X11およびX21の組み合わせとし
ては、X21が水素原子である時が好ましく、またX3
よびX4の組み合わせとしては、X4が水素原子である時
が好ましい。
【0053】mとしては1または2が、nとしては1ま
たは2が好ましく、なかでもmとnの和が2また3であ
る場合が好ましい。
【0054】上記したR3の具体例としては、たとえば
【0055】
【化18】
【0056】などが用いられる。
【0057】上記したもののなかでも、R3としては式
【0058】
【化19】
【0059】(X11は水素原子、C1-6アルキル基、C
1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基を示
す。)で表される基、たとえば
【0060】
【化20】
【0061】などが好ましい。
【0062】Xで表されるα-アミノ酸残基としては、
D体、L体、DL体のいずれでもよいが、L体がより好
ましい。
【0063】上記の式において、Yはα-アミノ酸残基
を示すが、式 −NR10−CHR11−CO− (R10は水素原子またはC1-8アルキル基を示し、R11
はC1-8アルキル基を示す)で表されるα-アミノ酸残基
は含まれない。すなわち、Yとしては、上記Xで示され
るα-アミノ酸残基から、式−NR10−CHR11−CO
−(R10およびR11は前記と同意義を示す。)で表され
るα-アミノ酸残基を除いたものなどが用いられる。具
体的には、たとえばアルギニン、アスパラギン、アスパ
ラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、シ
ステイン酸、ホモシステイン酸、β−(5−テトラゾニ
ル)アラニン、2−アミノ−4−(5−テトラゾリル)
酪酸2-アミノマロン酸、2-アミノアジピン酸、ヒスチ
ジン、リジン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、メチ
オニン、フェニルアラニン、プロリン、4-ヒドロキシ
プロリン、チオプロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、
ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン酸)、インドリン
-2-カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン-3-カルボ
ン酸、セリン、スレオニン、トリプトファン、5-メチ
ルトリプトファン、チロシン、フェニルグリシン、シス
テイン酸、ホモシステイン酸、3−(1-ナフチル)ア
ラニン、3−(2-ナフチル)アラニン、2−(2-チエ
ニル)グリシン、2−(3-チエニル)グリシン、3−
(3-ベンゾチエニル)アラニン、3−(4-ビフェニ
ル)アラニン、ペンタメチルフェニルアラニン、1-ア
ミノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-アミノシクロ
ブタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロペンタン-1-
カルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1-カルボン
酸、1-アミノシクロヘプタン-1-カルボン酸、O-アセ
チルセリン、O-アセチルスレオニン、4-アセトキシプ
ロリン、O-ベンゾイルセリン、O-ベンゾイルスレオニ
ン、4-ベンゾイルオキシプロリン、O-フェニルアセチ
ルセリン、O-フェニルアセチルスレオニン、4-フェニ
ルアセトキシプロリン、O-エチルセリン、O-エチルス
レオニン、4-エトキシプロリン、O-シクロヘキシルセ
リン、O-シクロヘキシルスレオニン、4-シクロヘキシ
ルオキシプロリン、O-フェニルセリン、O-フェニルス
レオニン、4-フェノキシプロリン、O-ベンジルセリ
ン、O-ベンジルスレオニン、4-ベンジルオキシプロリ
ン、O-ジフェニルメチルセリン、O-ジフェニルメチル
スレオニン、4-ジフェニルメトキシプロリン、N-メチ
ルフェニルアラニン、N-エチルフェニルアラニン、N
(α)-メチルトリプトファン、N(α)-エチルトリプトフ
ァン、N-シクロペンチルグリシン、N-シクロヘキシル
グリシン、N-フェニルグリシン、N-フェニルロイシ
ン、N-ベンジルグリシン、N-ベンジルロイシン、N
(π)-ベンジルヒスチジン、N(τ)-ベンジルヒスチジ
ン、N(π)-フェナシルヒスチジン、N(π)-ベンジルオ
キシメチルヒスチジン、Ng-ベンゼンスルホニルアルギ
ニン、Ng-パラトルエンスルホニルアルギニン、Ng-
(4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニ
ル)アルギニン、N(ε)-ベンゼンスルホニルリジン、N
(ε)-パラトルエンスルホニルリジン、N(ε)-(4-メト
キシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル)リジ
ン、Nin-メチルトリプトファン、Nin-エチルトリプト
ファン、Nin-ホルミルトリプトファン、Nin-アセチル
トリプトファン、N(ε)-ベンジルリジン、N(ε)-(2-
フリルメチル)リジン、N(ε)-(2-チエニルメチル)リ
ジン、N(ε)-(インドール-3-イルメチル)リジン、N
(ε)-フェニルアセチルリジン、N(ε)-({2-フリル}ア
セチル)リジン、N(ε)-({2-チエニル}アセチル)リジ
ン、N(ε)-({インドール-3-イル}アセチル)リジン、
N(ε)-ベンゾイルリジン、N(ε)-(3-フェニルプロピ
オニル)リジン、N(δ)-ベンジルオルニチン、N(δ)-
(2-フリルメチル)オルニチン、N(δ)-(2-チエニルメ
チル)オルニチン、N(δ)-(インドール-3-イルメチル)
オルニチン、N(δ)-ベンゾイルオルニチン、N(δ)-フ
ェニルアセチルオルニチン、N(δ)-(3-フェニルプロ
ピオニル)オルニチン、N(δ)-({2-メチルフェニル}ア
セチル)オルニチン、N(δ)-({3-メチルフェニル}アセ
チル)オルニチン、N(δ)-({4-メチルフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({2-クロロフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({3-クロロフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({4-クロロフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({2-メトキシフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({3-メトキシフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-({4-メトキシフェニル}アセチ
ル)オルニチン、N(δ)-(4-ビフェニルアセチル)オル
ニチン、N(γ)-ベンジル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)
-(2-フリルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-
チエニルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(インド
ール-3-イルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-ベ
ンゾイル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-フェニルアセチ
ル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(3-フェニルプロピオ
ニル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリルアセチ
ル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニルアセチ
ル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-({インドール-3-イ
ル}アセチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N4-メチルアスパ
ラギン、N4-フェニルアスパラギン、N4-ベンジルアス
パラギン、N4-フェネチルアスパラギン、N4-(2-{イ
ンドール-3-イル}エチル)アスパラギン、N5-メチルグ
ルタミン、N5-フェニルグルタミン、N5-ベンジルグル
タミン、N5-フェネチルグルタミン、N5-(2-{インド
ール-3-イル}エチル)グルタミン、アスパラギン酸 β-
メチルエステル、アスパラギン酸 β-シクロプロピルエ
ステル、アスパラギン酸 β-ベンジルエステル、アスパ
ラギン酸β-フェネチルエステル、アスパラギン酸 β-
4-フェニルピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N
4-(2-メチルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギ
ン酸 β-N4-(3-メチルフェニル)ピペラジンアミド、
アスパラギン酸 β-N4-(4-メチルフェニル)ピペラジ
ンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-メトキシフェニ
ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-メ
トキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β
-N4-(4-メトキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパ
ラギン酸 β-N4-(2-クロロフェニル)ピペラジンアミ
ド、アスパラギン酸 β-N4-(3-クロロフェニル)ピペ
ラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-クロロフェ
ニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-
ニトロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β
-N4-(4-フルオロフェニル)ピペラジンアミド、アスパ
ラギン酸 β-N4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピ
ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2,3-ジメ
チルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
4-(2-ピリジル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸
β-N4-(2-ピリミジル)ピペラジンアミド、グルタミン
酸 γ-メチルエステル、グルタミン酸 γ-シクロプロピ
ルエステル、グルタミン酸 γ-ベンジルエステルおよび
グルタミン酸 γ-フェネチルエステル残基などが用いら
れる。
【0064】なかでも、Yとしては酸性−α−アミノ酸
残基が好ましく、たとえばグルタミン酸、アスパラギン
酸、システイン酸、ホモシステイン酸、β−(5−テト
ラゾリル)アラニンおよび2−アミノ−4−(5−テト
ラゾリル)酪酸残基などが用いられ、特にアスパラギン
酸残基が好ましい。
【0065】Yで表されるα-アミノ酸残基としては、
D体、L体、DL体のいずれでもよいが、L体がより好
ましい。
【0066】上記の式において、Yaで表されるα-ア
ミノ酸残基としては、Xで表されるα-アミノ酸残基と
同様のものが用いられるが、なかでもYで表されるα-
アミノ酸残基と同様のものが好ましい。
【0067】上記の式において、Bは中性-α-アミノ酸
残基を示す。該中性-α-アミノ酸残基としては、たとえ
ば式 −NR4−CHR5−CO− (R4は水素原子またはC1-6アルキル基を示し、R5
1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シク
ロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C
1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アル
キル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7
クロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換されていても
よいC6-14アリール基、置換されていてもよいC6-14
リール−C1-3アルキル基、置換されていてもよいN,
O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む4ないし7員の複素環基または置換されていて
もよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アル
キル基を示し、R4とR5は共に結合して−(CH2)r
−(rは2〜4の整数を示す)を形成してもよい。)で
表される中性-α-アミノ酸残基などが用いられる。
【0068】R4で表されるC1-6アルキル基としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1
−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチ
ル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、(2,2−ジ
メチル)ブチル基、(3,3−ジメチル)ブチル基など
が用いられ、特にメチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基などのC1-3アルキル基が好ま
しい。R4としては、特に水素原子が好ましい。
【0069】R5で表されるC1-6アルキル基としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1
−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチ
ル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、(2,2−ジ
メチル)ブチル基、(3,3−ジメチル)ブチル基など
が用いられ、特にn−ブチル基、iso−ブチル基、
(1−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−
ペンチル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)
ブチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基などのC
4-6アルキル基が好ましい。
【0070】R5で表されC3-7シクロアルキル基として
は、たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基が
用いられ、特にシクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基などのC5-7シクロアルキル基が好ま
しい。
【0071】R5で表されるC3-7シクロアルキル−C
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロピルメチ
ル基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、
シクロブチルプロピル基、シクロペンチルメチル基、シ
クロペンチルエチル基、シクロペンチルプロピル基、シ
クロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シク
ロヘキシルプロピル基、シクロヘプチルメチル基、シク
ロヘプチルエチル基などが用いられ、特にシクロプロピ
ルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメ
チル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチ
ル基などのC3-7シクロアルキル−メチル基などが好ま
しい。
【0072】R5で表されるC1-6アルキルチオ−C1-3
アルキル基としては、たとえばメチルチオメチル基、メ
チルチオエチル基、メチルチオプロピル基、エチルチオ
メチル基、エチルチオエチル基、n−プロピルチオプロ
ピル基、iso−プロピルチオメチル基、n−ブチルチ
オメチル基、tert−ブチルチオメチル基、n−ブチ
ルチオエチル基、tert−ブチルチオプロピル基、
(1,1−ジメチル)プロピルチオメチル基などが用い
られ、特に、iso−プロピルチオメチル基、n−ブチ
ルチオメチル基、tert−ブチルチオメチル基、
(1,1−ジメチル)プロピルチオメチル基などのC
4-7アルキルチオ−メチル基などが好ましい。
【0073】R5で表されるC3-7シクロアルキルチオ−
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロピルチ
オメチル基、シクロプロピルチオエチル基、シクロプロ
ピルチオプロピル基、シクロブチルチオメチル基、シク
ロブチルチオエチル基、シクロブチルチオプロピル基、
シクロペンチルチオメチル基、シクロペンチルチオエチ
ル基、シクロヘキシルチオメチル基、シクロヘプチルチ
オメチル基などが用いられ、特にシクロブチルチオメチ
ル基、シクロペンチルチオメチル基、シクロヘキシルチ
オメチル基、シクロヘプチルチオメチル基などのC4-7
シクロアルキルチオ−メチル基などが好ましい。
【0074】R5で表されるC1-5アルコシキ−C1-3
ルキル基としては、たとえばメトキシメチル基、メトキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、
エトキシエチル基、n−プロポキシメチル基、n−プロ
ポキシエチル基、iso−プロポキシメチル基、iso
−プロポキシエチル基、n−ブトキシメチル基、n−ブ
トキシエチル基、tert−ブトキシメチル基、ter
t−ブトキシエチル基、n−ペンチルオキシメチル基、
n−ペンチルオキシエチル基、(1,1−ジメチル)プ
ロポキシメチル基、(1,1−ジメチル)プロポキシエ
チル基などが用いられ、特にメトキシメチル基、エトキ
シメチル基、、n−プロポキシメチル基、iso−プロ
ポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、tert−ブ
トキシメチル基、n−ペンチルオキシメチル基、(1,
1−ジメチル)プロポキシメチル基などのC1-5アルコ
シキ−メチル基が好ましく、なかでもiso−プロポキ
シメチル基、tert−ブトキシメチル基、(1,1−
ジメチル)プロポキシメチル基などが好ましい。
【0075】R5で表されるC3-7シクロアルコキシ−C
1-3アルキル基としては、たとえばシクロプロポキシメ
チル基、シクロプロポキシエチル基、シクロブトキシメ
チル基、シクロブトキシエチル基、シクロペンチルオキ
シメチル基、シクロペンチルオキシエチル基、シクロヘ
キシルオキシメチル基、シクロヘプチルオキシメチル基
などが用いられ、特にシクロプロポキシメチル基、シク
ロブトキシメチル基、シクロペンチルオキシメチル基、
シクロヘキシルオキシメチル基、シクロヘプチルオキシ
メチル基などのC3-7シクロアルコキシ−メチル基が好
ましい。
【0076】R5で表されるC6-14アリール基として
は、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基など
が用いられ、なかでもフェニル基が好ましい。これらの
基は、ハロゲン原子(たとえば、フルオロ、クロロ、ブ
ロム、ヨードなど)、ヒドロキシ基、C1-3アルキル基
(たとえば、メチル基、エチル基など)、ニトロ基、カ
ルボキシル基、C1-5アシル基(たとえば、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基)、C1-5アルコキシ
基(たとえば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
など)などから選ばれる1ないし3個程度の置換基を有
していてもよい。
【0077】R5で表されるC6-14アリール−C1-3アル
キル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、α−
ナフチルメチル基、α−ナフチルエチル基、β−ナフチ
ルメチル基、β−ナフチルエチル基などが用いられ、な
かでもベンジル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチ
ルメチル基などのC6-14アリール−メチル基が好まし
い。これらの基のC6-14アリール基は、ハロゲン原子
(たとえば、フルオロ、クロロ、ブロム、ヨードな
ど)、ヒドロキシ基、C1-3アルキル基(たとえば、メ
チル基、エチル基など)、ニトロ基、カルボキシル基、
1-5アシル基(たとえば、ホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基など)などから選
ばれる1ないし3個程度の置換基を有していてもよい。
【0078】R5で表されるN,O,Sから成る群から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員
の複素環基としては、たとえば2−チエニル基、3−チ
エニル基、フリル基、4−イミダゾリル基、2−ピリジ
ル基、3−インドリル基、3−ベンゾフリル基などが用
いられる。これらの基は、ハロゲン原子(たとえば、フ
ルオロ、クロロ、ブロム、ヨードなど)、ヒドロキシ
基、C1-3アルキル基(たとえば、メチル基、エチル基
など)、ニトロ基、カルボキシル基、C1-5アシル基
(たとえば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基など)などから選ばれる1ない
し3個程度の置換基を有していてもよい。
【0079】R5で表されるN,O,Sから成る群から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員
の複素環−C1-3アルキル基(特に、N,O,Sから成
る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4な
いし7員の複素環−メチル基)としては、2−チエニル
メチル基、3−チエニルメチル基、フリルメチル基、4
−イミダゾリルメチル基、2−ピリジルメチル基、3−
インドリルメチル基、3−ベンゾフリルメチル基などが
用いられる。これらの基の複素環基は、ハロゲン原子
(たとえば、フルオロ、クロロ、ブロム、ヨードな
ど)、ヒドロキシ基、C1-3アルキル基(たとえば、メ
チル基、エチル基など)、ニトロ基、カルボキシル基、
1-5アシル基(たとえば、ホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基)、C1-5アルコキシ基(たとえば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基など)などから選
ばれる1ないし3個程度の置換基を有していてもよい。
【0080】R5としては、たとえばC1-6アルキル基、
N,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテ
ロ原子を含む4ないし7員の複素環基、置換されていて
もよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アル
キル基などが好ましく、なかでもC4-6アルキル基(た
とえば、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1−メチ
ル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペンチル
基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチル
基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基など)、N,O,
Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む4ないし7員の複素環基(たとえば、2−チエニル
基、3−チエニル基、フリル基、4−イミダゾリル基、
2−ピリジル基、3−インドリル基、3−ベンゾフリル
基など)などが好ましい。特に、R5としては、2−チ
エニル基、ネオペンチル基などが好ましい。
【0081】R4とR5は共に結合して−(CH2)r−
(rは2〜4の整数を示す)を形成してもよい。すなわ
ち、R4とR5は共に結合して隣接するN原子およびC原
子と共に4ないし6員環を形成してもよい。該4ないし
6員環は1ないし2個のヒドロキシ基などで置換されて
いてもよい。rとしては、特に3が好ましい。このよう
にR4とR5が共に結合して隣接するN原子およびC原子
と共に4ないし6員環を形成する場合の−NR4−CH
5−CO−としては、プロリン、4-ヒドロキシプロリ
ン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリ
ジン-2-カルボン酸)残基などが好ましい。
【0082】上記したもののなかでも、特にR4が水素
原子で、R5がC1-6アルキル基(特に、C4-6アルキル
基など)またはN,O,Sから成る群から選ばれる1な
いし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基
(たとえば、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル
基、4−イミダゾリル基、2−ピリジル基、3−インド
リル基、3−ベンゾフリル基など、好ましくは2−チエ
ニル基など)である組み合わせが好ましい。
【0083】Bとしては、具体的にはたとえば、アラニ
ン、バリン、ノルバリン、 ロイシン、イソロイシン、ア
ロイソロイシン、ノルロイシン、ターシャリーロイシ
ン、ガンマメチルロイシン、フェニルグリシン、フェニ
ルアラニン、3−(1-ナフチル)アラニン、3−(2
−ナフチル)アラニン、システイン、セリン、スレオニ
ン、プロリン、4-ヒドロキシプロリン、アゼチジン−
2−カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボ
ン酸)、2−(2−チエニル)アラニン、2−(2−チ
エニル)グリシン、2−(3−チエニル)グリシン、2
−シクロペンチルグリシン、2−シクロヘキシルグリシ
ン残基などが用いられる。とりわけ、ロイシン、アロイ
ソロイシン、ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイ
シン、フェニルグリシン、2−(2−チエニル)アラニ
ン、2−(2−チエニル)グリシン、2−(3−チエニ
ル)グリシン、2−シクロペンチルグリシン残基などが
より好ましい。これらの中性-α-アミノ酸のα-イミノ
基は、たとえばC1-6アルキル基(たとえば、メチル、
エチル、n-プロピル、ターシャリーブチルなど)など
で置換されていてもよい。このようなα-アミノ酸とし
ては、たとえば、N−メチルロイシン、N-メチルアロ
イソロイシン、N-メチルターシャリーロイシン、N-メ
チルガンマメチルロイシン、N-メチルフェニルグリシ
ン残基などが用いられる。Bとしては、特にガンマメチ
ルロイシン、2−(2−チエニル)グリシン残基などが
好ましい。
【0084】上記したBで表される中性−α−アミノ酸
残基としては、D体、L体、DL体のいずれでもよい
が、なかでもD体が好ましい。
【0085】上記の式において、CはL-α−アミノ酸
残基を示す。該L-α−アミノ酸残基としては、たとえ
ばグリシン、L-アラニン、L-バリン、L-ノルバリ
ン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-ターシャリー
ロイシン、L-ノルロイシン、L-メチオニン、L-2-ア
ミノ酪酸、L-セリン、L-スレオニン、L-フェニルア
ラニン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、L-ア
スパラギン、L-グルタミン、L-リジン、L-トリプト
ファン、L-アルギニン、L-チロシン、L-プロリン残
基など、通常一般に知られているL-α-アミノ酸残基が
用いられ、なかでもグリシン、L-アラニン、L-バリ
ン、L-ノルバリン、L-ロイシン、L-イソロイシン、
L-ターシャリーロイシン、L-ノルロイシン、L-メチ
オニン、L-2-アミノ酪酸、L-セリン、L-スレオニ
ン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、L-アスパ
ラギン、L-グルタミン、L-リジン、L-アルギニン残
基などが好ましい。特に、L-バリン、L-ノルバリン、
L-ロイシン、L-イソロイシン、L-ターシャリーロイ
シン、L-ノルロイシン、L-2-アミノ酪酸残基などが
好ましい。これらのL-α-アミノ酸のα-イミノ基は、
たとえばC1-6アルキル基(たとえば、メチル基、エチ
ル基、n-プロピル基、ターシャリーブチル基など)な
どで置換されていてもよい。このようなL-α-アミノ酸
としては、たとえば、L-N-メチルロイシン、L-N-メ
チルノルロイシン、L-N(α)-メチルトリプトファン残
基などが用いられる。Cとしては、特にL-ロイシン残
基などが好ましい。
【0086】上記の式において、Dは芳香環基を有する
D-α-アミノ酸残基を示す。該芳香環基を有するD-α-
アミノ酸残基としては、たとえば、側鎖に芳香環基を有
するD-α-アミノ酸などが用いられる。その具体例とし
ては、たとえばD-トリプトファン、D-5-メチルトリ
プトファン、D-フェニルアラニン、D-チロシン、D-
3-(1-ナフチル)アラニン、D-3-(2-ナフチル)
アラニン、D-3-(3-ベンゾチエニル)アラニン、D-3-(4-ビフェ
ニル)アラニン、D-ペンタメチルフェニルアラニンな
どが用いられ、なかでもD-トリプトファン、D-5-メ
チルトリプトファンなどが好ましい。特に、D-トリプ
トファンがより好ましい。これらの芳香環を有するD-
α-アミノ酸のα-イミノ基は、たとえばC1-6アルキル
基(たとえば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
ターシャリーブチル基など)などで置換されていてもよ
く、また、D-トリプトファンのインドール環のイミノ
基は、たとえばC1-6アルキル(たとえば、メチル、エ
チル、n-プロピル、ターシャリーブチル)、C3-8シク
ロアルキル(たとえば、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなど)、C6-12アリール(たとえば、フェニル、4-
メチルフェニルなど)、C7-15アラルキル(たとえば、
ベンジル、フェネチルなど)などの炭化水素基やC1-6
脂肪族アシル(たとえば、ホルミル、アセチル、プロピ
オニルなど)、C4-9脂環状アシル(たとえば、シクロ
ペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニルな
ど)、C7-15アリールアシル(たとえば、ベンゾイル、
4-メチルベンゾイルなど)、C8-16アラルキルアシル
(たとえば、フェニルアセチル、2-フェニルプロピオ
ニル、3-フェニルプロピオニル、ジフェニルアセチル
など)、C1-6アルコキシカルボニル(たとえば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニルなど)などのアシ
ル基で置換されていてもよい。このようなα-アミノ酸
としては、たとえば、D-N(α)-メチルトリプトファ
ン、D-N-メチルフェニルアラニン、D-N-メチルチロ
シン、D-Nin-メチルトリプトファン、D-Nin-エチル
トリプトファン、D-Nin-ホルミルトリプトファン、D
-Nin-アセチルトリプトファン、D-Nin-メトキシカル
ボニルトリプトファンなどが用いられる。なかでもD-
in-メチルトリプトファン、D-Nin-ホルミルトリプ
トファン、D-Nin-アセチルトリプトファン、D-Nin-
メトキシカルボニルトリプトファンなどがより好まし
い。
【0087】さらに、Dとしては、−D−Trp(Nin
−R6 )−(R6は、水素原子、C1-6アルキル基、C
3-7シクロアルキル基、−COR7(R7は水素原子また
はC1-6アルキル基を示す)、−COOR8(R8は水素
原子またはC1-6アルキル基を示す)または−CONH
9(R9は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)を
示す。)で表されるD-α-アミノ酸残基などが好まし
い。ここで、R6はトリプトファン残基のインドール基
のN原子に結合している。
【0088】R6で表されるC1-6アルキル基としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、(1
−メチル)プロピル基、tert−ブチル基、n−ペン
チル基、(2−メチル)ブチル基、(3−メチル)ブチ
ル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、(2,2−ジ
メチル)ブチル基、(3,3−ジメチル)ブチル基など
が用いられ、特にメチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基などのC1-3アルキル基が好ま
しい。
【0089】R6で表されるC3-7シクロアルキル基とし
ては、たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基
が用いられ、特にシクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基などのC5-7シクロアルキル基が
好ましい。
【0090】R7、R8およびR9で表されるC1-6アルキ
ル基としては、たとえばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−
ブチル基、(1−メチル)プロピル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、(2−メチル)ブチル基、(3
−メチル)ブチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル
基、(2,2−ジメチル)ブチル基、(3,3−ジメチ
ル)ブチル基などが用いられ、特にメチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基などのC1-3
アルキル基が好ましい。
【0091】R7、R8およびR9で表されるC6-15アリ
ール基としては、たとえばフェニル基、α−ナフチル
基、β−ナフチル基などが用いられ、特にフェニル基が
好ましい。
【0092】R7、R8およびR9で表されるC6-15アリ
ール−C1-3アルキル基としては、たとえばベンジル
基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、α−ナフ
チルメチル基、α−ナフチルエチル基、α−ナフチルプ
ロピル基、β−ナフチルメチル基、β−ナフチルエチル
基、β−ナフチルプロピル基などが用いられ、特にベン
ジル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチルメチル基
などのC6-15アリールメチル基が好ましい。
【0093】具体的に、−COR7としては、たとえば
ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、
n−ペンチルカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルア
セチル基などが用いられ、−COOR8としては、たと
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フ
ェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基な
どが用いられ、−CONHR9としては、たとえばカル
バモイル基、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノ
カルボニル基、n−プロピルアミノカルボニル基、is
o−プロピルアミノカルボニル基、n−ブチルアミノカ
ルボニル基、iso−ブチルアミノカルボニル基、フェ
ニルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基
などが用いられる。
【0094】R6としては、特に水素原子、−COR71
(R71は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)など
が好ましい。具体的には、水素原子、ホルミル基、アセ
チル基などが好ましい。
【0095】本発明の式(I)で表され環状ヘキサペプ
チドまたはその塩の中でも、特に好ましいものとして
は、たとえば式 cyclo[-NH-CHR2-CO-L-Asp(R3)-Y1-NH-CHR5-CO-C1-D-Trp(Nin-R6)] (II) (式中、R2はC1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル
基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6
ルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチ
オ−C1-3アルキル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキ
ル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換
されていてもよいC6-14アリール基、置換されていても
よいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されてい
てもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または置
換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる
1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環
−C1-3アルキル基を示し、R3は式
【0096】
【化21】
【0097】(X11およびX21はそれぞれ水素原子、C
1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子また
はニトロ基を示す。)で表される基、式
【0098】
【化22】
【0099】(mおよびnは1〜3の整数を示し、Xは
O、SまたはNHを示し、pは0または1を示す)で表
される基、式
【0100】
【化23】
【0101】(qは1〜3の整数を示す)で表される基
または式
【0102】
【化24】
【0103】(X3およびX4はそれぞれ水素原子、C
1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子また
はニトロ基を示す。)で表される基を示し、Y1はL-グ
ルタミン酸、L-アスパラギン酸、L-システイン酸、L
-ホモシステイン酸、L-β−(5−テトラゾニル)アラ
ニンまたはL-2−アミノ−4−(5−テトラゾリル)
酪酸残基を示し、R5はC1-6アルキル基、C3-7シクロ
アルキル基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、
1-6アルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロア
ルキルチオ−C1-3アルキル基、C1-5アルコキシ−C
1-3アルキル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキ
ル基、C1-6アルキルチオ基、C3-7シクロアルキルチオ
基、C1-5アルコキシ基、C3-7シクロアルコキシ基、置
換されていてもよいC6-14アリール基、置換されていて
もよいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されて
いてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし
3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または
置換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれ
る1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素
環−C1-3アルキル基を示し、C1はグリシン、L-アラ
ニン、L-バリン、L-ノルバリン、L-ロイシン、L-イ
ソロイシン、L-ターシャリーイソロイシン、L-ノルロ
イシン、L-メチオニン、L-2−アミノ酪酸、L-セリ
ン、L-スレオニン、L-フェニルアラニン、L-アスパ
ラギン酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン、L-グ
ルタミン、L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギ
ニン、L-チロシン、L-プロリン、L-N−メチルロイ
シン、L-N−メチルノルロイシンまたはL-N(α)−
メチルトリプトファン残基を示し、R6は水素原子、C
1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、−COR
7(R7は水素原子、C1-6アルキル基、C6-15アリール
基、C6-15アリール−1-3アルキル基を示す)、−CO
OR8(R8はC1-6アルキル基、C6-15アリール基、C
6-15アリール−1-3アルキル基を示す)または−CON
HR9(R9は水素原子、C1-6アルキル基、C6-15アリ
ール基、C6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)を
示す。〕で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩な
どである。なかでも、式 cyclo[-NH-CHR2-CO-L-Asp(R31)-L-Asp-NH-CHR5-CO-L-Leu-D-Trp(Nin-R61)] (III) (式中、R2はC1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル
基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6
ルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチ
オ−C1-3アルキル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキ
ル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換
されていてもよいC6-14アリール基、置換されていても
よいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されてい
てもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または置
換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる
1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環
−C1-3アルキル基を示し、R31は式
【0104】
【化25】
【0105】(X11およびX21はそれぞれ水素原子、C
1-6 アルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子ま
たはニトロ基を示す。)で表される基を示し、R5はC
1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロ
アルキル−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C
1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アル
キル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7
クロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換されていても
よいC6-14アリール基、置換されていてもよいC6-14
リール−C1-3アルキル基、置換されていてもよいN,
O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む4ないし7員の複素環基または置換されていて
もよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アル
キル基を示し、R61は水素原子または−COR71(R71
は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)を示す。〕
で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩が好まし
い。特に、上記環状ヘキサペプチド(III)になかで
も、R2がC1-6アルキル基で、R5がC1-6アルキル基ま
たはN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個の
ヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基である環状ヘ
キサペプチドが特に好ましい。
【0106】本発明の環状ヘキサペプチド(I)の具体
例としては、たとえば cyclo[-D-Leu-L-Asp(Php)-L-Asp-D-Thg(2)-L-Leu-D-Trp
-] などが挙げられる。
【0107】本発明の環状ヘキサペプチド(I)の塩
(または、薬理学的に許容される塩)としては、たとえ
ば金属塩(たとえば、ナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩など)、塩基または塩基性化
合物との塩(たとえば、アンモニウム塩、アルギニン塩
など)、無機酸付加塩(たとえば、塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩など)、有機酸塩(たとえば、酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、蓚酸塩な
ど)などが用いられる。
【0108】上記においてアミノ酸およびペプチドなど
を略号で表示する場合、IUPAC−IUB Commissi
on on Biochemical Nomenclature による略号あるいは
当該分野における慣用略号に基づくものであり、その例
を下記する。
【0109】Gly :グリシン Sar :サルコシン(N−メチルグリシ
ン) Ala :アラニン Val :バリン Nva :ノルバリン Ile :イソロイシン aIle :アロイソロイシン Nle :ノルロイシン Leu :ロイシン N-MeLeu :N−メチルロイシン tLeu :ターシャリーロイシン γMeLeu :ガンマメチルロイシン Met :メチオニン Arg :アルギニン Arg(Tos) :Ng−パラトルエンスルホニルア
ルギニン(gは上付) Lys :リジン Lys(Mtr) :N(ε)−(4−メトキシ−2,3,
6−トリメチルベンゼンスルホニル)リジン Orn :オルニチン Orn(COPh) :N(δ)−ベンゾイルオルニチン Orn(COCH2Ph) :N(δ)−フェニルアセチルオルニ
チン Orn(COCH2CH2Ph) :N(δ)−(3−フェニルプロピオ
ニル)オルニチン Orn(COCH2-Ind) :N(δ)−({インドール−3−イ
ル}アセチル)オルニチン His :ヒスチジン His(Bom) :N(π)−ベンジルオキシメチルヒ
スチジン His(Bzl) :N(τ)−ベンジルヒスチジン Asp :アスパラギン酸 Asn(CH2Ph) :N4−ベンジルアスパラギン Asn(CH2CH2Ph) :N4−フェネチルアスパラギン Asn(CH2CH2-Ind) :N4−(2−{インドール−3−イ
ル}エチル)アスパラギン Asn(Me・CH2CH2Ph) :N4−メチル−N4−フェネチルア
スパラギン Asn(CH2CHMePh) :N4−({2−フェニル}プロピル)
アスパラギン Asp(B1) :アスパラギン酸 β−4−フェニ
ルピペラジン アミド Asp(B2) :アスパラギン酸 β−4−フェニ
ルピペリジン アミド Asp(B3) :アスパラギン酸 β−インドリン
アミド Asp(B4) :アスパラギン酸 β−1−アミノ
インダン アミド Asp(B5) :アスパラギン酸 β−1−アミノ
テトラヒドロナフタレ ンアミド Asp(B6) :アスパラギン酸 β−4−アセチ
ルピペラジン アミド Asp(B7) :アスパラギン酸 β−4−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン アミド Glu :グルタミン酸 Gln(CH2Ph) :N5−ベンジルグルタミン Gln(CH2CH2Ph) :N5−フェネチルグルタミン Gln(CH2CH2-Ind) :N5−(2−{インドール−3−イ
ル}エチル)グルタミン Glu(B3) :グルタミン酸 γ−インドリン
アミド Glu(B4) :グルタミン酸 γ−1−アミノイ
ンダン アミド Glu(B5) :グルタミン酸 γ−1−アミノテ
トラヒドロナフタレンアミド Cys :システイン Cta :システイン酸 Ser :セリン Ser(Bzl) :O−ベンジルセリン Thr :スレオニン Thr(Bzl) :O−ベンジルスレオニン Pro :プロリン Tpr :チオプロリン Hyp :4−ヒドロキシプロリン Hyp(Bzl) :4−ベンジルオキシプロリン Azc :アゼチジン−2−カルボン酸 Pip :ピペコリン酸(ピペリジン−2−
カルボン酸) Phe :フェニルアラニン N-MePhe :N−メチルフェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン mTrp :5−メチルトリプトファン N-MeTrp :N(α)−メチルトリプトファン Trp(Me) :Nin−メチルトリプトファン Trp(For) :Nin−ホルミルトリプトファン Trp(Ac) :Nin−アセチルトリプトファン Phg :フェニルグリシン Nal(1) :3−(1−ナフチル)アラニン Nal(2) :3−(2−ナフチル)アラニン Thi :3−(2−チエニル)アラニン Thg(2) :2−(2−チエニル)グリシン Thg(3) :2−(3−チエニル)グリシン Acpr :1−アミノシクロプロパン−1−
カルボン酸 Acbu :1−アミノシクロブタン−1−カ
ルボン酸 Acpe :1−アミノシクロペンタン−1−
カルボン酸 Achx :1−アミノシクロヘキサン−1−
カルボン酸 Achp :1−アミノシクロヘプタン−1−
カルボン酸 Tic :テトラヒドロイソキノリン−2−
カルボン酸 Cpg :シクロペンチルグリシン また本明細書中で常用される保護基および試薬を下記の
略号で標記する。
【0110】AcOEt :酢酸エチル Boc :ターシャリーブトキシカルボニル Bzl :ベンジル BrZ :2−ブロモベンジルオキシカルボ
ニル ClZ :2−クロロベンジルオキシカルボ
ニル Tos :パラトルエンスルホニル For :ホルミル OBzl :ベンジルエステル OPac :フェナシルエステル ONB :HONBエステル TFA :トリフルオロ酢酸 TEA :トリエチルアミン DIEA :ジイソプロピルエチルアミン IBCF :イソブチルクロロホルメート DMF :N,N−ジメチルホルムアミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド DCU :N,N’−ジシクロヘキシルウレ
ア HONB :N−ヒドロキシ−5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボキシイミド HOBt :1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル DCM :ジクロロメタン THF :テトラヒドロフラン
【0111】
【化26】
【0112】本発明の式(I)で表される環状ヘキサペ
プチドまたはその塩は、ペプチド合成の常套手段で製造
しうる。すなわち、液相合成法、固相合成法のいずれに
よってもよいが、液相合成法が好ましい場合もある。そ
のようなペプチド合成の手段は、任意の公知の方法に従
えばよく、たとえば、M. Bodansky および M. A. Ondet
ti 著、ペプチド シンセシス(Peptide Synthesis)、イ
ンターサイエンス、ニューヨーク、1966年;F. M. Finn
および K. Hofmann 著、ザ プロテインズ(TheProtein
s)、第2巻、H. Nenrath、R. L. Hill 編集、アカデミ
ック プレス インク、ニューヨーク、1976年;泉屋信夫
他著「ペプチド合成の基礎と実験」丸善(株) 1985年;
矢島治明、榊原俊平他著、生化学実験講座1、日本生化
学会編、東京化学同人 1977年;木村俊他著、続生化学
実験講座2、日本生化学会編、東京化学同人 1987年;
J. M. Stewart および J. D. Young 著、ソリッド フェ
イズ ペプチド シンセシス(Solid Phase Peptide Synth
esis)、ピアス ケミカルカンパニー、イリノイ、1984年
などに記載された方法、たとえばアジド法、クロリド
法、酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、活性エステル
法、ウッドワード試薬Kを用いる方法、カルボニルジイ
ミダゾール法、酸化還元法、DCC/HONB法、BOP試薬を用
いる方法などがあげられる。たとえば、式 cyclo[A−X−Ya−B−C−D−] (Ia) 〔式中、A、X、Ya、B、CおよびDはそれぞれ前記
と同意義を示す。〕で表される環状ヘキサペプチドの任
意の位置で2分される2種のフラグメントの一方に相当
する反応性カルボキシル基を有する原料と、他方のフラ
グメントに相当する反応性アミノ基を有する原料をペプ
チド合成の常套手段でを縮合させて直鎖状ペンタペプチ
ドを生成し、生成物をついで公知の縮合方法により閉環
縮合することによって、式(I)で表される環状ヘキサ
ペプチドまたはその塩を製造することができる。さら
に、生成する縮合物が保護基を有する場合はその保護基
を常套手段で脱離させることにより製造できる。特に固
相合成法においては、反応に関与すべきでない官能基を
保護したアミノ酸とパム(Pam)樹脂などの不溶性担体を
アミノ酸のカルボキシル基を通して結合させ、このアミ
ノ保護基を脱離したのち、これに関与すべきでない官能
基を保護したアミノ酸を縮合し、目的とする保護ペプチ
ドとなるまでこの操作をくり返し、次いでフッ化水素処
理、トリフルオロメタンスルホン酸処理、トリフルオロ
酢酸処理などの常套手段により保護基を脱離すると同時
に不溶性担体との結合を切断することにより製造でき
る。
【0113】上記第一の原料および他の第二の原料は、
通常アミノ酸および/またはペプチドフラグメントであ
り、これらは両者を結合させることによって目的とする
式(I)で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩を
形成する。これらは通常直鎖もしくは分枝状である。
「反応性カルボキシル基」とは、すなわちカルボキシル
基そのもの若しくは活性化されたカルボキシル基を示
す。また、「反応性アミノ基」とは、すなわちアミノ基
そのもの若しくは活性化されたアミノ基を示す。通常
は、上記縮合に作用する2つの官能基のうちの一方が活
性化されている。該縮合反応に関与しないカルボキシル
基およびアミノ基は該縮合反応に入る前に保護されてい
る。
【0114】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護および保護基,ならびにその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などもまた公知のものあるいは手
段から適宜選択しうる。
【0115】原料のアミノ基の保護基としては、たとえ
ばベンジルオキシカルボニル、ターシャリーブチルオキ
シカルボニル、ターシャリーアミルオキシカルボニル、
イソボルニルオキシカルボニル、4-メトキシベンジル
オキシカルボニル、2-クロルベンジルオキシカルボニ
ル、アダマンチルオキシカルボニル、トリフルオロアセ
チル、フタロイル、ホルミル、2-ニトロフェニルスル
フェニル、ジフェニルホスフィノチオイル、9-フルオ
レニルメチルオキシカルボニルなどがあげられる。カル
ボキシル基の保護基としては、たとえばアルキルエステ
ル(たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、タ
ーシャリーブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル、シクロオクチル、2-アダマンチルな
どのエステル基)、ベンジルエステル、4-ニトロベンジ
ルエステル、4-メトキシベンジルエステル、4-クロル
ベンジルエステル、ベンズヒドリルエステル、フェナシ
ルエステル、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド、タ
ーシャリーブチルオキシカルボニルヒドラジド、トリチ
ルヒドラジドなどがあげられる。
【0116】システインのチオール保護基としては、た
とえば4-メトキシベンジル、 4-メチルベンジル、 ベン
ジル、ターシャリーブチル、アダマンチル、トリチル、
アセトアミドメチル、カルボメトキシスルフェニル、3
-ニトロ-2-ピリジンスルフェニル、トリメチルアセト
アミドメチルなどがあげられる。
【0117】セリンの水酸基は、たとえばエステル化ま
たはエーテル化によって保護することができる。このエ
ステル化に適する基としてはたとえばアセチル基などの
低級アルカノイル基、ベンゾイル基などのアロイル基、
ベンジルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル
基などの炭酸から誘導される基などがあげられる。また
エーテル化に適する基としては、たとえばベンジル基、
テトラヒドロピラニル基、ターシャリーブチル基などで
ある。しかしながら、セリンの水酸基は必ずしも保護す
る必要はない。
【0118】チロシンのフェノール性水酸基の保護基と
しては、たとえば、ベンジル、2,6-ジクロルベンジ
ル、2-ニトロベンジル、2-ブロムベンジルオキシカル
ボニル、ターシャリーブチルなどがあげられるが、必ず
しも保護する必要はない。メチオニンはスルホキシドの
形で保護しておいてもよい。
【0119】ヒスチジンのイミダゾールの保護基として
は、パラトルエンスルホニル、4-メトキシ-2,3,6-
トリメチルベンゼンスルホニル、2,4-ジニトロフェニ
ル、ベンジルオキシメチル、ターシャリーブトキシメチ
ル、ターシャリーブトキシカルボニル、トリチル、9-
フルオレニルメチルオキシカルボニルなどがあげられる
が、必ずしも保護する必要はない。
【0120】トリプトファンのインドールの保護基とし
ては、ホルミル、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホ
ニル,2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホニル,4-
メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル,
2,2,2-トリクロルエチルオキシカルボニル,ジフェ
ニルホスフィノチオイルなどがあげられるが、必ずしも
保護する必要はない。
【0121】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、たとえば対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル[アルコール(たとえば、ペンタクロルフェノー
ル、2,4,5-トリクロルフェノール、 2,4-ジニトロ
フェノール、 シアノメチルアルコール、パラニトロフェ
ノール、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカル
ボキシイミド、 N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキ
シフタルイミド、N-ヒドロキシベンズトリアゾール)と
のエステル]などがあげられる。原料のアミノ基の活性
化されたものとしては、たとえば対応するリン酸アミド
があげられる。
【0122】縮合反応は溶媒の存在下に行うことができ
る。溶媒としては、ペプチド縮合反応に使用しうること
が知られているものから適宜選択されうる。たとえば無
水または含水のジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ピリジン、クロロホルム、ジオキサン、ジクロ
ルメタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸
エチル、N-メチルピロリドンあるいはこれらの適宜の
混合物などがあげられる。反応温度は、ペプチド結合形
成反応に使用されうることが知られている範囲から適宜
選択され、通常約−20℃〜30℃の範囲から適宜選択
される。
【0123】分子内環化反応は、ペプチドの任意の位置
で公知の方法で行うことができる。たとえば、まず保護
されたペプチドのC末端アミノ酸の末端α−カルボキシ
ル保護基を公知の方法で脱離し、次いでこれを公知の方
法で活性化したのち、N末端アミノ酸の末端α−アミノ
酸残基を公知の方法で脱離するとともに分子内で環化す
ることもできる。あるいは、保護されたペプチドのC末
端アミノ酸の末端α−カルボキシル保護基およびN末端
アミノ酸の末端α−アミノ保護基を同時に脱離した後、
公知の縮合反応により分子内で環化してもよい。また、
分子内環化反応は高度希釈下で行ったほうが好ましい場
合もある。
【0124】保護基の脱離方法としては、たとえばPd
黒あるいはPd-炭素などの触媒の存在下での水素気流
中での接触還元や、また、無水フッ化水素、メタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸あるいはこれらの混合液などによる酸処理や、また
液体アンモニア中ナトリウムによる還元などもあげられ
る。上記酸処理による脱離反応は、一般に−20℃〜40℃
の温度でおこなわれるが、酸処理においては、アニソー
ル、フェノール、チオアニソール、メタクレゾール、パ
ラクレゾール、ジメチルスルフィド、1,4-ブタンジチ
オール、1,2-エタンジチオールのようなカチオン補足
剤の添加が有効である。また、ヒスチジンのイミダゾー
ル保護基として用いられる2,4-ジニトロフェニル基は
チオフェノール処理により除去され、トリプトファンの
インドール保護基として用いられるホルミル基は上記の
1,2-エタンジチオール、1,4-ブタンジチオールなど
の存在下の酸処理による脱保護以外に、希水酸化ナトリ
ウム、希アンモニアなどによるアルカリ処理によっても
除去される。
【0125】このようにして製造された環状ヘキサペプ
チド(I)は反応終了後、ペプチドの分離精製手段、た
とえば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムクロマト
グラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどによって
採取される。
【0126】本発明の環状ヘキサペプチド(I)は自体
公知の方法により金属塩(たとえばナトリウム塩、カリ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、 塩基ま
たは塩基性化合物との塩(たとえばアンモニウム塩、ア
ルギニン塩など)、酸付加塩、とりわけ薬理学的に許容
される酸付加塩としても得ることができ、たとえば、無
機酸(たとえば、塩酸、硫酸、リン酸)あるいは有機酸
(たとえば、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、
リンゴ酸、蓚酸、メタンスルホン酸)などの塩があげら
れる。
【0127】このようにして得られた本発明の環状ヘキ
サペプチド(I)またはその塩は、エンドセリン受容体
(すなわち、エンドセリンA受容体およびエンドセリン
B受容体の両方)、なかでも特にエンドセリンB受容体
に対して優れた拮抗作用を示す。すなわち、本発明の環
状ヘキサペプチド(I)またはその塩は、エンドセリン
A受容体およびエンドセリンB受容体の両方に対して拮
抗作用を示すが、特に従来のエンドセリン受容体拮抗剤
に比べてエンドセリンB受容体に対してより強い拮抗作
用を示すものである。さらに、エンドセリンA受容体に
対してほとんど拮抗作用を示さず、エンドセリンB受容
体に対してのみ拮抗作用を示すものも含まれる。具体的
には、本発明の環状ヘキサペプチド(I)またはその塩
は、EP0528312A2公報(特願平4−216
019)に開示されているペプチドと比較して、エンド
セリンB受容体に対する拮抗作用が強い(たとえば、I
50値が低い)か、あるいはEP0528312A2
公報(特願平4−216019)に開示されているペプ
チドと比較して、エンドセリンA受容体拮抗作用に対す
るエンドセリンB受容体拮抗作用が強い(たとえば、エ
ンドセリンB受容体IC50値/エンドセリンA受容体I
50値が低いもの)ものである。たとえば、エンドセリ
ンB受容体に対するIC50値は同程度であるが、エンド
セリンA受容体に対するIC50値が高いものである。し
たがって、本発明の環状ヘキサペプチド(I)またはそ
の塩は、従来のエンドセリン受容体拮抗剤に比べてエン
ドセリンB受容体を介する血管平滑筋の収縮をより効率
良く抑制することができる。さらには、本発明の環状ヘ
キサペプチド(I)またはその塩は、エンドセリンB受
容体拮抗作用より劣るが、エンドセリンA受容体拮抗作
用も示すので、単独でもエンドセリンA受容体およびエ
ンドセリンB受容体を介するそれぞれの血管平滑筋の収
縮を抑制することができるが、エンドセリンA受容体に
対して優れた拮抗作用を有するEP0528312A2
公報(特願平4−216019)に開示されているペプ
チドと併用することによって、エンドセリンA受容体お
よびエンドセリンB受容体を介するそれぞれの血管平滑
筋の収縮をより効果的に抑制することができる。したが
って、本発明の環状ヘキサペプチド(I)またはその塩
は、温血動物(たとえば、ラット、マウス、ウサギ、ニ
ワトリ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サル、ヒトなど)に対す
るエンドセリン受容体拮抗剤として有用である。本発明
の環状ヘキサペプチド(I)またはその塩は、安全で低
毒性なペプチドである。
【0128】さらに、本発明の環状ヘキサペプチド
(I)またはその塩は、上記したような優れたエンドセ
リン拮抗作用を有しているので、エンドセリンが原因で
引き起こされる高血圧、肺性高血圧、狭心症、心筋症、
心筋梗塞、レイノー病、バージャー病、脳梗塞、脳血管
れん縮、喘息、急性腎不全、シクロスポリン、シスプラ
チンによる腎機能低下、動脈硬化、糖尿病性神経症、糖
尿病性網膜症、出血性ショック、エンドトキシンショッ
ク、臓器の手術または移植時におこる臓器(たとえば、
肝臓など)の機能低下、高脂血漿などの疾患の治療剤と
して使用することができる。
【0129】本発明の環状ヘキサペプチド(I)または
その塩をエンドセリン受容体拮抗剤として使用する際、
非経口的に投与する場合は、通常、液剤(たとえば注射
剤)の形で投与する。注射剤としては静脈注射剤のほ
か、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤
などが含まれる。かかる注射剤は自体公知の方法、すな
わちエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物を無菌
の水性液もしくは油性液に溶解、懸濁または乳化するこ
とによって調整される。注射用の水性液としては生理食
塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例え
ば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリ
ウムなど)などがあげられ、適当な溶解補助剤、たとえ
ばアルコール(たとえばエタノール)、ポリアルコール
(たとえばプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール)、非イオン性界面活性剤(たとえばポリソルベー
ト80、HCO−50)などと併用してもよい。油性液
としてはゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補助剤と
して安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどと併用
してもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液、
酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベン
ザルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例え
ば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコールな
ど)、保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノー
ルなど)などと配合してもよい。調整された注射液は通
常、適当なアンプルに充填される。その1回投与量は投
与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異な
るが、たとえば注射剤の形にして通常体重1kgあたり
0.01mg〜100mg程度、好ましくは0.01〜50
mg程度、より好ましくは0.01〜20mg程度を静
脈注射により投与するのが好都合である。
【0130】経口的に投与する場合は、粉末剤、錠剤、
顆粒剤、カプセル剤などの経口用製剤の形で投与する。
該経口用製剤を製造する場合は、薬学的に許容される担
体を配合することができる。該担体としては、賦形剤
(例えば、乳糖、デンプンなど)、滑沢剤(例えば、ス
テアリン酸マグネシウム、タルクなど)、結合剤(ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、マクロゴールドなど)、崩壊剤(例えば、
デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウムな
ど)などが用いられる。また、必要に応じて、防腐剤
(例えば、ベンジルアルコール、クロロブタノール、パ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル
など)、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を用い
ることができる。その1回投与量は通常体重1kgあた
り5mg〜1g程度、好ましくは10〜100mg程度を
投与する。
【0131】また、特願平5−153393に開示され
ている徐放性製剤として投与することもできる。すなわ
ち、本発明の環状ヘキサペプチド(I)またはその塩お
よび生体内分解性ポリマー(脂肪酸ポリエステルやグリ
コール酸と乳糖との共重合体など)を含有してなる徐放
性製剤として投与することもできる。
【0132】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明をより詳細に
説明するが、これら実施例は本発明の範囲を限定するも
のではない。
【0133】〔実施例1〕cyclo[-D-Leu-Asp(B1)-Asp-D
-Thg(2)-Leu-D-Trp-]の製造 (1)Boc-D-Thg(2)-Leu-OBzlの製造 Boc-Thg(2)-OH・CHA17.8g(50m mole)を
酢酸エチル(250mL)と水(250mL)の混合溶
媒に懸濁させて激しく撹拌し、これに1NH2SO4水溶液
50mLを加えて、完全に溶解した。酢酸エチル層を分
離し、Na2SO4で乾燥した後、溶媒を減圧下溜去した。残
渣にDMF90mLを加えて溶液とした〔1〕。
【0134】一方、Tos・H-Leu-OBzl39.4g(100
m mole)を酢酸エチル(250mL)−4%NaHCO
3水溶液(250mL)の混合溶媒に加えて激しく撹拌
し、完全に溶解した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4
乾燥した後、溶媒を減圧下溜去した。残渣にDMF90
mLを加えて溶液とした〔2〕。
【0135】溶液〔1〕、〔2〕を合わせ、HOBt1
3.5g(100m mole)を加えて溶解した。こ
れに、氷冷下DCC20.6g(100m mole)
のDMF溶液30mLを10分間かけて滴下し、そのま
ま1時間撹拌した後、4℃で一晩撹拌した。不溶物をろ
別し、溶媒を溜去した。残渣に、酢酸エチルと水を加
え、これに1NH2SO4水溶液50mLを加えた後、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層を分離し、飽和食塩
水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4
乾燥した後、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィ−(6cmφ,30cm、ヘ
キサン:酢酸エチル=10:1・・・3:1で精製した。
残渣を石油エ−テルから結晶化して無色結晶を得た。
【0136】収量14.9g(収率87.2%) m.p. 71.0−72.5℃ Rf1 0.80 Rf2
0.88 [α]D 25−46.3゜ (c=1.02,DMF) 元素分析C243225Sとして 計算値:C,62.59;H,7.00;N,6.08 実験値:C,62.35;H,7.00;N,6.10 (2)Boc-D-Thg(2)-Leu-OPacの製造 (1)で合成したBoc-D-Thg(2)-Leu-OBzl16.1g
(32.6m mole)をメタノ−ル500mLに溶
解し、活性炭5gを加えて撹拌した。活性炭をろ別し、
ろ液にパラジウム黒1gを加えて、常温、常圧の水素気
流下、5時間撹拌した。触媒をろ別し、減圧下溶媒を約
100mLまで濃縮した。これに、Cs2CO35.70g
(17.5m mole)の水溶液50mLを10分間
かけて滴下し、さらに30分間撹拌した後、溶媒を溜去
した。残渣にDMF100mLを加え、減圧下溶媒を溜
去した。本操作を2回繰り返した。残渣にDMF100
mLを加えて溶解し、これに氷冷下、臭化フェナシル
7.18g(35.0m mole)のDMF溶液50
mLを10分間かけて滴下し、室温に戻して一晩撹拌し
た。溶媒を溜去し、残渣に酢酸エチルと水を加え、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層を分離し、10%クエ
ン酸水溶液、飽和食塩水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩
水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した後、溶媒を溜去した。エ
−テル−石油エ−テルから結晶化して、無色結晶を得
た。
【0137】収量14.9g(収率87.2%) m.p. 119.0−120.0℃ Rf1 0.79 Rf
2 0.91 [α]D 25−50.2゜ (c=1.05,DMF) 元素分析C253226Sとして 計算値:C,61.46;H,6.60;N,5.73 実験値:C,61.43;H,6.63;N,5.85 (3)Boc-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-Leu-OPacの製造 (2)で合成したBoc-D-Thg(2)-Leu-OPac14.7g
(30.0m mole)をジオキサン30mLに溶解
し、氷冷下、10N−HCl/ジオキサン50mLを加
え、15分間撹拌した。減圧下溶媒を溜去し、エ−テル
を加えて析出した沈殿物をろ取し、乾燥した。これをD
MF160mLに溶かして氷冷し、ジイソプロピルエチ
ルアミン5.30mL(30.36m mole)を加
えた。これにBoc-Asp(OBzl)-ONB(Boc-Asp(OBzl)-OH
9.68g(30.0m mole)、HONB5.9
1g(33.0m mole)、DCC6.81g(3
3.0m mole)より調製)を加え一晩撹拌した。
生成する不溶物をろ別した後濃縮し、残渣を酢酸エチル
に溶解し、これを10%クエン酸水溶液、飽和食塩水、
4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥
した後、溶媒を溜去した。残渣にエ−テル−石油エ−テ
ルを加え、沈殿物を得た。
【0138】収量20.31g(収率97.6%) m.p. 67.0−68.5℃ Rf1 0.61 Rf2
0.83 [α]D 25−52.0゜ (c=1.03,DMF) 元素分析C364339Sとして 計算値:C,62.32;H,6.25;N,6.06 実験値:C,62.34;H,6.36;N,6.20 (4)Boc-Asp(B1)-OBzlの製造 1-phenylpiperazine(アルドリッチ社製)24.3g
(150m mole)をDMF150mLに溶解し、
氷冷下Boc-Asp(ONB)-OBzl(Boc-Asp-OBzl50.9g
(158m mole)、HONB29.6g(165
m mole)、DCC34.0g(165m mol
e)より調製)のDMF溶液100mLを滴下し、室温
に戻して一晩撹拌した。減圧下溶媒を溜去し、残渣を酢
酸エチル200mLに溶解し、N,N-ジメチル-1,3-プロ
パンジアミン11.3mLを加えて5分間撹拌した。こ
れを10%クエン酸水溶液、飽和食塩水、4%NaHCO3
溶液、飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した後、溶媒
を溜去した。エ−テル−石油エ−テルから結晶化して、
無色結晶を得た。
【0139】収量65.0g(収率92.6%) m.p. 75−76℃ Rf1 0.63 Rf2 0.81 [α]D 25-2.1゜ (c=1.24,DMF) 元素分析C263335として 計算値:C,66.79;H,7.11;N,8.99 実験値:C,66.85;H,7.39;N,8.98 (5)Boc-Asp(B1)-OHの製造 (4)で合成したBoc-Asp(B1)-OBzl65.0g(139
m mole)をメタノ−ル1Lに溶解し、パラジウム
黒1gを加えて、常温、常圧の水素気流下、2時間撹拌
した。触媒をろ別し、減圧下溶媒を溜去し、残渣を酢酸
エチル−石油エ−テルより結晶化し、無色結晶を得た。
【0140】収量49.2g(収率93.8%) m.p. 147−148℃ Rf1 0.15 Rf2 0.6
3 [α]D 25+21.4゜ (c=1.88,DMF) 元素分析C192735として 計算値:C,60.46;H,7.21;N,11.13 実験値:C,60.40;H,7.08;N,10.98 (6)Boc-Asp(B1)-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-Leu-OPacの製
造 (3)で合成したBoc-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-Leu-OPac1
8.0g(25.9mmole)をジオキサン10mL
に溶解し、氷冷下10N HCl/ジオキサン50mL
を加え、15分間撹拌した。減圧下溶媒を溜去し、エ−
テルを加えて析出した沈殿物をろ取し、乾燥した。これ
をDMF80mLに溶かして氷冷し、ジイソプロピルエ
チルアミン4.74mL(27.2m mole)を加
えた。これに(5)で合成したBoc-Asp(B1)-OH10.8
g(28.5m mole)とHONB5.37g(3
0.0m mole)、DCC6.18g(30.0m
mole)を用いて調製したBoc-Asp(B1)-ONBを加え一
晩撹拌した。生成する不溶物をろ別した後濃縮し、残渣
を酢酸エチルに溶解し、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジ
アミン2.15mL(17.1m mole)を加えて
5分間撹拌した後、これを10%クエン酸水溶液、飽和
食塩水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、Na2S
O4で乾燥した後、溶媒を溜去した。エ−テル−石油エ−
テルから結晶化して、無色結晶を得た。
【0141】収量22.4g(収率90.6%) m.p. 85−87℃ Rf1 0.36 Rf2 0.65 [α]D 25−39.6゜ (c=0.97,DMF) 元素分析C5060611Sとして 計算値:C,63.01;H,6.35;N,8.82;S,3.36 実験値:C,63.00;H,6.36;N,8.76;S,3.10 (7)Boc-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-Leu-OPa
cの製造 (6)で合成したBoc-Asp(Php)-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-Le
u-OPac1.00g(1.05m mole)に氷冷下1
0N HCl/ジオキサン20mLを加え、15分間撹
拌した。減圧下溶媒を溜去し、エ−テルを加えて析出し
た沈殿物をろ取し、乾燥した。これをDMF10mLに
溶かして氷冷し、ジイソプロピルエチルアミン0.30
mL(1.72m mole)を加えた。これにBoc-D-L
eu-ONB(Boc-D-Leu-OH・H2O288mg(1.16m m
ole)、とHONB228mg(1.27m mol
e)、DCC262mg(1.27m mole)より
調製)を加え一晩撹拌した。生成する不溶物をろ別した
後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解して10%クエン酸
水溶液、飽和食塩水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水で
洗浄し、Na2SO4で乾燥した後、溶媒を溜去した。残渣を
エ−テルで沈殿として、白色粉末を得た。。
【0142】収量0.89g(収率79.5%) m.p. 100−101℃ Rf1 0.38 Rf2 0.6
8 [α]D 25−33.5゜ (c=0.96,DMF) 元素分析C5671712Sとして 計算値:C,63.08;H,6.71;N,9.20;S,3.01 実験値:C,62.19;H,6.98;N,9.31;S,2.84 (8)Boc-D-Trp-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-L
eu-OPacの製造 (7)で合成したBoc-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-D-Thg
(2)-Leu-OPac750mg(0.704m mole)に
氷冷下10N HCl/ジオキサン5mLを加え、15
分間撹拌した。減圧下溶媒を溜去し、エ−テルを加えて
析出した沈殿物をろ取し、乾燥した。これをDMF10
mLに溶かして氷冷し、ジイソプロピルエチルアミン
0.20mL(1.15m mole)を加えた。これ
にBoc-D-Trp-ONB(Boc-D-Trp-OH236mg(0.77
m mole)、HONB153mg(0.85m mo
le)、DCC176mg(0.85m mole)よ
り調製)を加え一晩撹拌した。生成する不溶物をろ別し
た後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、N,N-ジメチル
-1,3-プロパンジアミン0.04mL(0.319m m
ole)を加え5分間撹拌した後、これを10%クエン
酸水溶液、飽和食塩水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水
で洗浄し、Na2SO4で乾燥した後、溶媒を溜去し、エ−テ
ルから沈殿としてろ取した。
【0143】収量0.80g(収率90.6%) m.p. 180−181℃ Rf1 0.31 Rf2 0.6
4 [α]D 25−29.1゜ (c=1.01,DMF) 元素分析C6781814Sとして 計算値:C,64.15;H,6.51;N,8.93;S,2.56 実験値:C,64.20;H,6.55;N,8.95;S,2.60 (9)Boc-D-Trp-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-D-Thg(2)-L
eu-OHの製造 (8)で合成したBoc-D-Trp-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-
D-Thg(2)-Leu-OPac627mg(0.50m mole)
を90%酢酸水溶液20mLに溶解し、Zn粉末1.6
4g(25m mole)を加えて1時間撹拌した。Z
n粉末をろ別し、ろ液を濃縮し、残渣をジクロロメタン
に溶解し、希硫酸、飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥
した後、溶媒を溜去した。残渣にエ−テルを加えて沈殿
物を得た。
【0144】収量0.52g(収率91.5%) m.p. 170−171℃ Rf1 0.10 Rf2 0.6
2 [α]D 25−24.8゜ (c=0.93,DMF) 元素分析C5975813S として 計算値:C,62.36;H,6.65;N,9.86;S,2.82 実験値:C,62.52;H,6.55;N,9.99;S,2.74 (10)cyclo[-D-Leu-Asp(B1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Tr
p-]の製造 (9)で合成したBoc-D-Trp-D-Leu-Asp(B1)-Asp(OBzl)-
D-Thg(2)-Leu-OH440mg(0.40m mole)を
DMF5mLに溶解し、氷冷下HONB144mg
(0.80m mole)、DCC165mg(0.8
0m mole)を加えて4℃で一晩撹拌した。生成し
た不溶物をろ別した後、減圧下溶媒を溜去し、残渣に氷
冷下10N HCl/ジオキサン5mlを加え15分間
撹拌した。反応液を濃縮し、残渣にエ−テルを加えて沈
殿としてろ取し、乾燥した。これをDMF10mLに溶
解し、ジイソプロピルエチルアミン0.70mL(4m
mole)を含むDMF70ml中に滴下した後、室
温で3時間撹拌した。減圧下溶媒を留溜去し、残渣を酢
酸エチルに溶解し、これを10%クエン酸水溶液、飽和
食塩水、4%NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、Na2S
O4で乾燥した後、溶媒を溜去し、エ−テル−石油エ−テ
ルから沈殿としてろ取した。得られた沈殿物のうち20
0mgをDMF20mLに溶解しパラジウム黒0.1g
を加えて、常温常圧の水素気流下、6時間撹拌した。触
媒をろ別し、減圧下溶媒を溜去し、残渣に水を加えて凍
結乾燥し、白色粉末170mg(97.0%)を得た。
これのうち42.5mgを逆相液体クロマトグラフィ−
(カラム:YMC社製 D−ODS−5(2cm×25
cm)、溶出液:0.1%TFA含有アセトニトリル水
溶液(45%−55%アセトニトリル直線濃度勾配/3
0分))で精製した。
【0145】収量13.8mg LSIMS(M+H)+=926 理論値=926 〔参考例1〕 特願平4−216019の実施例96に準じて、下記の
ペプチドを製造した。
【0146】cyclo(-D-Asp-L-Asp(B1)-L-Asp-D-Thg(2)-
L-Leu-D-Trp-) 〔試験例1〕エンドセリン受容体結合活性の測定 (1)ETA 受容体結合活性の測定方法 豚心室筋より調製した膜画分をアッセイ用緩衝液を用い
て12μg/mLに希釈し、これを100μLずつアッ
セイチュ−ブに分注しアッセイに用いた。この膜画分懸
濁液に、100pmoleの放射性ヨ−ドで標識したエ
ンドセリン−1([125I]ET−1)(アマシャム社製)
2μL、さらにさまざまな濃度の被検化合物溶液3μL
を加えて、25℃で1時間保温した。これに氷冷したア
ッセイ用緩衝液を加えて希釈し、グラスフィルタ−GF
/F(ワットマン社製)でろ過した。フィルタ−上に
は、エンドセリンA(ETA )受容体を含む膜画分とこ
の受容体に結合した[125I]ET−1が回収される。した
がって、このフィルタ−上に保持された放射活性を測定
することによって、ETA 受容体に結合した[125I]ET
−1量を定量した。被検化合物として大過剰のET−1
を用いたときの[125I]ET−1結合量を非特異的結合量
と定義する。このとき、[125I]ET−1の特異的結合量
(SPB)は、測定された結合量より非特異的結合量を
差し引いた値であり、試験化合物の濃度が0のときの特
異的結合量を100として、試験化合物の濃度C(体積
モル濃度)のときの特異的結合量を百分率換算した値を
濃度Cにおける%SPBとする。このようにして得られ
た値を、下記に示す「プシュ−ドのヒルの式」に入力し
て、[125I]ET−1の特異的結合量を50%にするのに
必要な被検化合物の濃度(IC50値)を算出した。
【0147】log[%SPB/(100−%SP
B)]=n[logC−log(IC50)] n : プシュ−ドのヒル係数 (2)ETB 受容体結合活性の測定方法 牛脳より調製した膜画分をアッセイ用緩衝液を用いて1
50μg/mLに希釈し、これを100μLずつアッセ
イチュ−ブに分注しアッセイに用いた。この膜画分懸濁
液に、100pMの放射性ヨ−ドで標識したエンドセリ
ン−1([125I]ET−1)(アマシャム社製)2μL、
さらにさまざまな濃度の被検化合物溶液3μLを加え
て、25℃で1時間保温した。これに氷冷したアッセイ
用緩衝液を加えて希釈し、グラスフィルタ−GF/F
(ワットマン社製)でろ過した。フィルタ−上には、エ
ンドセリンB(ETB )受容体を含む膜画分とこの受容
体に結合した[125I]ET−1が回収される。したがっ
て、このフィルタ−上に保持された放射活性を測定する
ことによって、ETB 受容体に結合した[125I]ET−1
量を定量した。被検化合物として大過剰のET−1を用
いたときの[125I]ET−1結合量を非特異的結合量と定
義する。このとき、[125I]ET−1の特異的結合量(S
PB)は、測定された結合量より非特異的結合量を差し
引いた値であり、試験化合物の濃度が0のときの特異的
結合量を100として、試験化合物の濃度C(体積モル
濃度)のときの特異的結合量を百分率換算した値を濃度
Cにおける%SPBとする。このようにして得られた値
を、下記に示す「プシュ−ドのヒルの式」に入力して、
[125I]ET−1の特異的結合量を50%にするのに必要
な被検化合物の濃度(IC50値)を算出した。
【0148】log[%SPB/(100−%SP
B)]=n[logC−log(IC50)] n : プシュ−ドのヒル係数 (3)実施例1および参考例1のペプチドを用いて、E
A受容体およびETB受容体に対するIC50値を算出し
た結果を以下に示す。
【0149】
【表1】
【0150】ETB/ETAは、ETA−IC50値(M)
に対するETB−IC50値(M)の比を示す。
【0151】上記の結果から、本発明のペプチドがET
A受容体およびETB受容体に対して、優れた拮抗作用を
有しており、かつ特願平4−216019に開示されて
いるペプチドよりもETA受容体拮抗作用に対するETB
受容体拮抗作用が強いことが分かる。
【0152】
【発明の効果】本発明の環状ヘキサペプチド(I)また
はその塩は、エンドセリン受容体、特にエンドセリンB
受容体に対して優れた拮抗作用を示すので、高血圧、肺
性高血圧、狭心症、心筋症、心筋梗塞、レイノー病、バ
ージャー病、脳梗塞、脳血管れん縮、喘息、急性腎不
全、シクロスポリン、シスプラチンによる腎機能低下、
動脈硬化、糖尿病性神経症、糖尿病性網膜症、出血性シ
ョック、エンドトキシンショック、臓器の手術または移
植時におこる臓器の機能低下、高脂血漿などの疾患の治
療剤等として有用である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 cyclo[−A−X−Y−B−C−D−] (I) 〔式中、AはD-中性-α-アミノ酸残基を示し、Xはα-
    アミノ酸残基を示し、Yはα-アミノ酸残基を示し(た
    だし、式−NR10−CHR11−CO−(R10は水素原子
    またはC1-8アルキル基を示し、R11はC1-8アルキル基
    を示す)で表されるα-アミノ酸残基を除く)、Bは中
    性-α-アミノ酸残基を示し、CはL-α-アミノ酸残基を
    示し、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基を示
    す。〕で表される環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  2. 【請求項2】Aが −NR1−CHR2−CO− (R1は水素原子またはC1-6アルキル基を示し、R2
    1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シク
    ロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C
    1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アル
    キル基、C1-6アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7
    クロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換されていても
    よいC6-14アリール基、置換されていてもよいC6-14
    リール−C1-3アルキル基、置換されていてもよいN,
    O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含む4ないし7員の複素環基または置換されていて
    もよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アル
    キル基を示し、R1とR2は共に結合して−(CH2)L−
    (Lは2〜4の整数を示す)を形成してもよい。)で表
    されるD-中性-α-アミノ酸残基である請求項1記載の
    環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  3. 【請求項3】R1が水素原子で、R2がC1-6アルキル基
    である請求項2記載の環状ヘキサペプチドまたはその
    塩。
  4. 【請求項4】AがD-アラニン、D-バリン、D-ノルバ
    リン、D-ロイシン、D-イソロイシン、D-アロイソロ
    イシン、D-ノルロイシン、D-ターシャリーロイシン、
    D-ガンマメチルロイシン、D-フェニルグリシン、D-
    フェニルアラニン、D-3−(1−ナフチル)アラニ
    ン、D-3−(2−ナフチル)アラニン、D-システイ
    ン、D-セリン、D-スレオニン、D-プロリン、D-4−
    ヒドロキシプロリン、D-アゼチジン−2−カルボン
    酸、D-ピペコリン酸(ピペリジン−2−カルボン
    酸)、D-2−(2−チエニル)アラニン、D-2−(2
    −チエニル)グリシン、D-2−(3−チエニル)グリ
    シン、D-2−シクロペンチルグリシン、D-2−シクロ
    ヘキシルグリシン、D-N−メチルロイシン、D-N−メ
    チルアロイソロイシン、D-N−メチルターシャリーロ
    イシン、D-N−メチルガンマメチルロイシンおよびD-
    N−メチルフェニルグリシン残基から成る群から選ばれ
    るものである請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたは
    その塩。
  5. 【請求項5】Xがアラニン、アルギニン、アスパラギ
    ン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタ
    ミン酸、システイン酸、ホモシステイン酸、β−(5−
    テトラゾリル)アラニン、2−アミノ−4−(5−テト
    ラゾリル)酪酸2-アミノマロン酸、2-アミノアジピン
    酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、
    リジン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、メチオニ
    ン、フェニルアラニン、プロリン、4-ヒドロキシプロ
    リン、チオプロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペ
    コリン酸(ピペリジン-2-カルボン酸)、インドリン-2-
    カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン
    酸、セリン、スレオニン、トリプトファン、5-メチル
    トリプトファン、チロシン、バリン、アロイソロイシ
    ン、ノルバリン、ノルロイシン、ターシャリーロイシ
    ン、ガンマメチルロイシン、フェニルグリシン、2-ア
    ミノ酪酸、システイン酸、ホモシステイン酸、3−(1
    -ナフチル)アラニン、3−(2-ナフチル)アラニン、
    2−(2-チエニル)グリシン、2−(3-チエニル)グ
    リシン、3−(3-ベンゾチエニル)アラニン、3−
    (4-ビフェニル)アラニン、ペンタメチルフェニルア
    ラニン、1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-
    アミノシクロブタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロ
    ペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1
    -カルボン酸、1-アミノシクロヘプタン-1-カルボン
    酸、O-アセチルセリン、O-アセチルスレオニン、4-
    アセトキシプロリン、O-ベンゾイルセリン、O-ベンゾ
    イルスレオニン、4-ベンゾイルオキシプロリン、O-フ
    ェニルアセチルセリン、O-フェニルアセチルスレオニ
    ン、4-フェニルアセトキシプロリン、O-エチルセリ
    ン、O-エチルスレオニン、4-エトキシプロリン、O-シクロヘキ
    シルセリン、O-シクロヘキシルスレオニン、4-シクロ
    ヘキシルオキシプロリン、O-フェニルセリン、O-フェ
    ニルスレオニン、4-フェノキシプロリン、O-ベンジル
    セリン、O-ベンジルスレオニン、4-ベンジルオキシプ
    ロリン、O-ジフェニルメチルセリン、O-ジフェニルメ
    チルスレオニン、4-ジフェニルメトキシプロリン、N-
    メチルグリシン(サルコシン)、N-エチルグリシン、N-
    メチルロイシン、N-エチルロイシン、N-メチルフェニ
    ルアラニン、N-エチルフェニルアラニン、N(α)-メチ
    ルトリプトファン、N(α)-エチルトリプトファン、N-
    シクロペンチルグリシン、N-シクロヘキシルグリシ
    ン、N-フェニルグリシン、N-フェニルロイシン、N-
    ベンジルグリシン、N-ベンジルロイシン、N(π)-ベン
    ジルヒスチジン、N(τ)-ベンジルヒスチジン、N(π)-
    フェナシルヒスチジン、N(π)-ベンジルオキシメチル
    ヒスチジン、Ng-ベンゼンスルホニルアルギニン、Ng-
    パラトルエンスルホニルアルギニン、Ng-(4-メトキシ
    -2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル)アルギニ
    ン、N(ε)-ベンゼンスルホニルリジン、N(ε)-パラト
    ルエンスルホニルリジン、N(ε)-(4-メトキシ-2,3,
    6-トリメチルベンゼンスルホニル)リジン、Nin-メチ
    ルトリプトファン、Nin-エチルトリプトファン、Nin-
    ホルミルトリプトファン、Nin-アセチルトリプトファ
    ン、N(ε)-ベンジルリジン、N(ε)-(2-フリルメチ
    ル)リジン、N(ε)-(2-チエニルメチル)リジン、N
    (ε)-(インドール-3-イルメチル)リジン、N(ε)-フェ
    ニルアセチルリジン、N(ε)-({2-フリル}アセチル)リ
    ジン、N(ε)-({2-チエニル}アセチル)リジン、N(ε)
    -({インドール-3-イル}アセチル)リジン、N(ε)-ベン
    ゾイルリジン、N(ε)-(3-フェニルプロピオニル)リジ
    ン、N(δ)-ベンジルオルニチン、N(δ)-(2-フリルメ
    チル)オルニチン、N(δ)-(2-チエニルメチル)オルニ
    チン、N(δ)-(インドール-3-イルメチル)オルニチ
    ン、N(δ)-ベンゾイルオルニチン、N(δ)-フェニルア
    セチルオルニチン、N(δ)-(3-フェニルプロピオニル)
    オルニチン、N(δ)-({2-メチルフェニル}アセチル)オ
    ルニチン、N(δ)-({3-メチルフェニル}アセチル)オル
    ニチン、N(δ)-({4-メチルフェニル}アセチル)オルニ
    チン、N(δ)-({2-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-({3-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-({4-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-({2-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-({3-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-({4-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
    ン、N(δ)-(4-ビフェニルアセチル)オルニチン、N
    (γ)-ベンジル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリ
    ルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニル
    メチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(インドール-3-
    イルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-ベンゾイル-
    2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-フェニルアセチル-2,4-
    ジアミノ酪酸、N(γ)-(3-フェニルプロピオニル)-2,
    4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリルアセチル)-2,4-
    ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニルアセチル)-2,4-
    ジアミノ酪酸、N(γ)-({インドール-3-イル}アセチ
    ル)-2,4-ジアミノ酪酸、N4-メチルアスパラギン、N
    4-フェニルアスパラギン、N4-ベンジルアスパラギン、
    4-フェネチルアスパラギン、N4-(2-{インドール-3
    -イル}エチル)アスパラギン、N5-メチルグルタミン、
    5-フェニルグルタミン、N5-ベンジルグルタミン、N
    5-フェネチルグルタミン、N5-(2-{インドール-3-イ
    ル}エチル)グルタミン、アスパラギン酸 β-メチルエス
    テル、アスパラギン酸 β-シクロプロピルエステル、ア
    スパラギン酸 β-ベンジルエステル、アスパラギン酸
    β-フェネチルエステル、アスパラギン酸 β-N4-フェ
    ニルピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-メ
    チルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
    4-(3-メチルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラ
    ギン酸 β-N4-(4-メチルフェニル)ピペラジンアミ
    ド、アスパラギン酸 β-N4-(2-メトキシフェニル)ピ
    ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-メトキシ
    フェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-
    (4-メトキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギ
    ン酸 β-N4-(2-クロロフェニル)ピペラジンアミド、
    アスパラギン酸 β-N4-(3-クロロフェニル)ピペラジ
    ンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-クロロフェニ
    ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-ニ
    トロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
    4-(4-フルオロフェニル)ピペラジンアミド、アスパ
    ラギン酸 β-N4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピ
    ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2,3-ジメ
    チルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
    4-(2-ピリジル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸
    β-N4-(2-ピリミジル)ピペラジンアミド、グルタミン
    酸 γ−メチルエステル、グルタミン酸 γ-シクロプロ
    ピルエステル、グルタミン酸 γ-ベンジルエステルおよ
    びグルタミン酸 γ-フェネチルエステル残基から成る群
    から選ばれるものである請求項1記載の環状ヘキサペプ
    チドまたはその塩。
  6. 【請求項6】XがAsp(R3)(R3は式 【化1】 (X1およびX2はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示し、X1とX2は共に結合して隣接するC原子と共に
    環を形成してもよい。)で表される基を示す。)で表さ
    れるα−アミノ酸残基である請求項1記載の環状ヘキサ
    ペプチドまたはその塩。
  7. 【請求項7】R3が式 【化2】 (X11およびX21はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示す。)で表される基、式 【化3】 (mおよびnは1〜3の整数を示し、XはO、Sまたは
    NHを示し、pは0または1を示す)で表される基、式 【化4】 (qは1〜3の整数を示す)で表される基または式 【化5】 (X3およびX4はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示す。)で表される基である請求項3記載の環状ヘキ
    サペプチドまたはその塩。
  8. 【請求項8】R3が式 【化6】 (X11は水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ
    基、ハロゲン原子またはニトロ基を示す)で表される基
    である請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたはその
    塩。
  9. 【請求項9】Yがアルギニン、アスパラギン、アスパラ
    ギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、シス
    テイン酸、ホモシステイン酸、β−(5−テトラゾリ
    ル)アラニン、2−アミノ−4−(5−テトラゾリル)
    酪酸2-アミノマロン酸、2-アミノアジピン酸、ヒスチ
    ジン、リジン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、メチ
    オニン、フェニルアラニン、プロリン、4-ヒドロキシ
    プロリン、チオプロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、
    ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン酸)、インドリン
    -2-カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン-3-カルボ
    ン酸、セリン、スレオニン、トリプトファン、5-メチ
    ルトリプトファン、チロシン、フェニルグリシン、シス
    テイン酸、ホモシステイン酸、3−(1-ナフチル)ア
    ラニン、3−(2-ナフチル)アラニン、2−(2-チエ
    ニル)グリシン、2−(3-チエニル)グリシン、3−
    (3-ベンゾチエニル)アラニン、3−(4-ビフェニ
    ル)アラニン、ペンタメチルフェニルアラニン、1-ア
    ミノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-アミノシクロ
    ブタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロペンタン-1-
    カルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1-カルボン
    酸、1-アミノシクロヘプタン-1-カルボン酸、O-アセ
    チルセリン、O-アセチルスレオニン、4-アセトキシプ
    ロリン、O-ベンゾイルセリン、O-ベンゾイルスレオニ
    ン、4-ベンゾイルオキシプロリン、O-フェニルアセチ
    ルセリン、O-フェニルアセチルスレオニン、4-フェニ
    ルアセトキシプロリン、O-エチルセリン、O-エチルス
    レオニン、4-エトキシプロリン、O-シクロヘキシルセ
    リン、O-シクロヘキシルスレオニン、4-シクロヘキシ
    ルオキシプロリン、O-フェニルセリン、O-フェニルス
    レオニン、4-フェノキシプロリン、O-ベンジルセリ
    ン、O-ベンジルスレオニン、4-ベンジルオキシプロリ
    ン、O-ジフェニルメチルセリン、O-ジフェニルメチル
    スレオニン、4-ジフェニルメトキシプロリン、N-メチ
    ルフェニルアラニン、N-エチルフェニルアラニン、N
    (α)-メチルトリプトファン、N(α)-エチルトリプトフ
    ァン、N-シクロペンチルグリシン、N-シクロヘキシル
    グリシン、N-フェニルグリシン、N-フェニルロイシ
    ン、N-ベンジルグリシン、N-ベンジルロイシン、N
    (π)-ベンジルヒスチジン、N(τ)-ベンジルヒスチジ
    ン、N(π)-フェナシルヒスチジン、N(π)-ベンジルオ
    キシメチルヒスチジン、Ng-ベンゼンスルホニルアルギ
    ニン、Ng-パラトルエンスルホニルアルギニン、Ng-
    (4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニ
    ル)アルギニン、N(ε)-ベンゼンスルホニルリジン、N
    (ε)-パラトルエンスルホニルリジン、N(ε)-(4-メト
    キシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル)リジ
    ン、Nin-メチルトリプトファン、Nin-エチルトリプト
    ファン、Nin-ホルミルトリプトファン、Nin-アセチル
    トリプトファン、N(ε)-ベンジルリジン、N(ε)-(2-
    フリルメチル)リジン、N(ε)-(2-チエニルメチル)リ
    ジン、N(ε)-(インドール-3-イルメチル)リジン、N
    (ε)-フェニルアセチルリジン、N(ε)-({2-フリル}ア
    セチル)リジン、N(ε)-({2-チエニル}アセチル)リジ
    ン、N(ε)-({インドール-3-イル}アセチル)リジン、
    N(ε)-ベンゾイルリジン、N(ε)-(3-フェニルプロピ
    オニル)リジン、N(δ)-ベンジルオルニチン、N(δ)-
    (2-フリルメチル)オルニチン、N(δ)-(2-チエニルメ
    チル)オルニチン、N(δ)-(インドール-3-イルメチル)
    オルニチン、N(δ)-ベンゾイルオルニチン、N(δ)-フ
    ェニルアセチルオルニチン、N(δ)-(3-フェニルプロ
    ピオニル)オルニチン、N(δ)-({2-メチルフェニル}ア
    セチル)オルニチン、N(δ)-({3-メチルフェニル}アセ
    チル)オルニチン、N(δ)-({4-メチルフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({2-クロロフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({3-クロロフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({4-クロロフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({2-メトキシフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({3-メトキシフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-({4-メトキシフェニル}アセチ
    ル)オルニチン、N(δ)-(4-ビフェニルアセチル)オル
    ニチン、N(γ)-ベンジル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)
    -(2-フリルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-
    チエニルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(インド
    ール-3-イルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-ベ
    ンゾイル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-フェニルアセチ
    ル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(3-フェニルプロピオ
    ニル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリルアセチ
    ル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニルアセチ
    ル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-({インドール-3-イ
    ル}アセチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N4-メチルアスパ
    ラギン、N4-フェニルアスパラギン、N4-ベンジルアス
    パラギン、N4-フェネチルアスパラギン、N4-(2-{イ
    ンドール-3-イル}エチル)アスパラギン、N5-メチルグ
    ルタミン、N5-フェニルグルタミン、N5-ベンジルグル
    タミン、N5-フェネチルグルタミン、N5-(2-{インド
    ール-3-イル}エチル)グルタミン、アスパラギン酸 β-
    メチルエステル、アスパラギン酸 β-シクロプロピルエ
    ステル、アスパラギン酸 β-ベンジルエステル、アスパ
    ラギン酸 β-フェネチルエステル、アスパラギン酸 β-
    4-フェニルピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N
    4-(2-メチルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギ
    ン酸 β-N4-(3-メチルフェニル)ピペラジンアミド、
    アスパラギン酸 β-N4-(4-メチルフェニル)ピペラジ
    ンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-メトキシフェニ
    ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-メ
    トキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β
    -N4-(4-メトキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパ
    ラギン酸 β-N4-(2-クロロフェニル)ピペラジンアミ
    ド、アスパラギン酸 β-N4-(3-クロロフェニル)ピペ
    ラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-クロロフェ
    ニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-
    ニトロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β
    -N4-(4-フルオロフェニル)ピペラジンアミド、アスパ
    ラギン酸 β-N4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピ
    ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2,3-ジメ
    チルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
    4-(2-ピリジル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸
    β-N4-(2-ピリミジル)ピペラジンアミド、グルタミン
    酸 γ-メチルエステル、グルタミン酸 γ-シクロプロピ
    ルエステル、グルタミン酸 γ-ベンジルエステルおよび
    グルタミン酸 γ-フェネチルエステルから成る群から選
    ばれるものである請求項1記載の環状ヘキサペプチドま
    たはその塩。
  10. 【請求項10】Yが酸性−α−アミノ酸残基である請求
    項1記載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  11. 【請求項11】酸性−α−アミノ酸残基がグルタミン
    酸、アスパラギン酸、システイン酸、ホモシステイン
    酸、β−(5−テトラゾリル)アラニンおよび2−アミ
    ノ−4−(5−テトラゾリル)酪酸残基から成る群から
    選ばれるものである請求項10記載の環状ヘキサペプチ
    ドまたはその塩。
  12. 【請求項12】Yがアスパラギン酸残基である請求項1
    記載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  13. 【請求項13】Bが−NR4−CHR5−CO−(R4
    水素原子またはC1-6アルキル基を示し、R5はC1-6
    ルキル基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキ
    ル−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C1-3アル
    キル基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アルキル基、
    1-6アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアル
    コキシ−C1-3アルキル基、置換されていてもよいC
    6-14アリール基、置換されていてもよいC6-14アリール
    −C1-3アルキル基、置換されていてもよいN,O,S
    から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
    む4ないし7員の複素環基または置換されていてもよい
    N,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3個のヘテ
    ロ原子を含む4ないし7員の複素環−C1-3アルキル基
    を示し、R4とR5は共に結合して−(CH2)r−(r
    は2〜4の整数を示す)を形成してもよい。)で表され
    る中性-α-アミノ酸残る基である請求項1記載の環状ヘ
    キサペプチドまたはその塩。
  14. 【請求項14】R4が水素原子で、R5がC1-6アルキル
    基、置換されていてもよいC6-14アリール基、置換され
    ていてもよいC6-14アリール基−C1-3アルキル基、置
    換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる
    1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環
    基および置換されていてもよいN,O,Sから成る群か
    ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7
    員の複素環−C1-3アルキル基から成る群から選ばれる
    ものである請求項13記載の環状ヘキサペプチドまたは
    その塩。
  15. 【請求項15】Bがアラニン、バリン、ノルバリン、ロ
    イシン、イソロイシン、アロイソロイシン、ノルロイシ
    ン、ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フ
    ェニルグリシン、フェニルアラニン、3−(1−ナフチ
    ル)アラニン、3−(2−ナフチル)アラニン、システ
    イン、セリン、スレオニン、プロリン、4−ヒドロキシ
    プロリン、アゼチジン−2−カルボン酸、ピペコリン酸
    (ピペリジン−2−カルボン酸)、2−(2−チエニ
    ル)アラニン、2−(2−チエニル)グリシン、2−
    (3−チエニル)グリシン、2−シクロペンチルグリシ
    ン、2−シクロヘキシルグリシン、N−メチルロイシ
    ン、N−メチルアロイソロイシン、N−メチルターシャ
    リーロイシン、N−メチルガンマメチルロイシンおよび
    N−メチルフェニルグリシン残基から成る群から選ばれ
    るものである請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたは
    その塩。
  16. 【請求項16】BがD-ガンマメチルロイシンまたはD-
    2−チエニルグリシン残基である請求項1記載の環状ヘ
    キサペプチドまたはその塩。
  17. 【請求項17】CがL-グリシン、L-アラニン、L−バ
    リン、L-ノルバリン、L-ロイシン、L-イソロイシ
    ン、L-ターシャリーイソロイシン、L-ノルロイシン、
    L-メチオニン、L-2−アミノ酪酸、L-セリン、L-ス
    レオニン、L-フェニルアラニン、L-アスパラギン酸、
    L-グルタミン酸、L-アスパラギン、L-グルタミン、
    L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギニン、L-チ
    ロシン、L-プロリン、L-N−メチルロイシン、L-N
    −メチルノルロイシンおよびL-N(α)−メチルトリ
    プトファン残基から成る群から選ばれるものである請求
    項1記載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  18. 【請求項18】CがL-ロイシン残基である請求項1記
    載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  19. 【請求項19】DがD-トリプトファン、D-5-メチル
    トリプトファン、D-フェニルアラニン、D-チロシン、
    D-3-(1-ナフチル)アラニン、D-3-(2-ナフチ
    ル)アラニン、D-3-(3-ベンゾチエニル)アラニ
    ン、D-3-(4-ビフェニル)アラニン、D-ペンタメチ
    ルフェニルアラニン、D-N(α)-メチルトリプトファ
    ン、D-N-メチルフェニルアラニン、D-N-メチルチロ
    シン、D-Nin-メチルトリプトファン、D-Nin-エチル
    トリプトファン、D-Nin-ホルミルトリプトファン、D
    -Nin-アセチルトリプトファンおよびD-Nin−メトキ
    シカルボニルトリプトファン残基から成る群から選ばれ
    るものである請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたは
    その塩。
  20. 【請求項20】DがD-Trp(Nin−R6)(R6は水
    素原子、C1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、−
    COR7(R7は水素原子、C1-6アルキル基、C6-15
    リール基、C6-15アリール−C1-3アルキル基を示
    す)、−COOR8(R8はC1-6アルキル基、C6-15
    リール基、C6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)
    または−CONHR9(R9は水素原子、C1-6アルキル
    基、C6-15アリール基、C6-15アリール−C1-3アルキ
    ル基を示す)で表されるD-α−アミノ酸残基である請
    求項1記載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  21. 【請求項21】R6が水素原子または−COR7(R7
    水素原子、C1-6アルキル基、C6-15アリール基、C
    6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)である請求項
    20記載の環状ヘキサペプチドまたはその塩。
  22. 【請求項22】式 cyclo[-NH-CHR2-CO-L-Asp(R3)-Y1-NH-CHR5-CO-C1-D-Trp(Nin-R6)] (II) (式中、R2はC1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル
    基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6
    ルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチ
    オ−C1-3アルキル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキ
    ル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換
    されていてもよいC6-14アリール基、置換されていても
    よいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されてい
    てもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3
    個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または置
    換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる
    1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環
    −C1-3アルキル基を示し、R3は式 【化7】 (X11およびX21はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示す。)で表される基、式 【化8】 (mおよびnは1〜3の整数を示し、XはO、Sまたは
    NHを示し、pは0または1を示す)で表される基、式 【化9】 (qは1〜3の整数を示す)で表される基または式 【化10】 (X3およびX4はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示す。)で表される基を示し、Y1はL-グルタミン
    酸、L-アスパラギン酸、L-システイン酸、L-ホモシ
    ステイン酸、L-β−(5−テトラゾリル)アラニンま
    たはL-2−アミノ−4−(5−テトラゾリル)酪酸残
    基を示し、R5はC1-6アルキル基、C3-7シクロアルキ
    ル基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6
    アルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルキル
    チオ−C1-3アルキル基、C1-6アルコキシ−C1-3アル
    キル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキル基、置
    換されていてもよいC6-14アリール基、置換されていて
    もよいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されて
    いてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし
    3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または
    置換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれ
    る1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素
    環−C1-3アルキル基を示し、C1はL-グリシン、L-ア
    ラニン、L-バリン、L-ノルバリン、L-ロイシン、L-
    イソロイシン、L-ターシャリーイソロイシン、L-ノル
    ロイシン、L-メチオニン、L-2−アミノ酪酸、L-セ
    リン、L-スレオニン、L-フェニルアラニン、L-アス
    パラギン酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン、L-
    グルタミン、L-リジン、L-トリプトファン、L-アル
    ギニン、L-チロシン、L-プロリン、L-N−メチルロ
    イシン、L-N−メチルノルロイシンまたはL-N(α)
    −メチルトリプトファン残基を示し、R6は水素原子、
    1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル基、−COR7
    (R7は水素原子、C1-6アルキル基、C6-15アリール
    基、C6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)、−C
    OOR8(R8はC1-6アルキル基、C6-15アリール基、
    6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)または−C
    ONHR9(R9は水素原子、C1-6アルキル基、C6-15
    アリール基、C6-15アリール−C1-3アルキル基を示
    す)を示す。〕で表される請求項1記載の環状ヘキサペ
    プチドまたはその塩。
  23. 【請求項23】式 cyclo[-NH-CHR2-CO-L-Asp(R31)-L-Asp-NH-CHR5-CO-L-Leu-D-Trp(Nin-R61)] (III) (式中、R2はC1-6アルキル基、C3-7シクロアルキル
    基、C3-7シクロアルキル−C1-3アルキル基、C1-6
    ルキルチオ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルキルチ
    オ−C1-3アルキル基、C1-5アルコキシ−C1-3アルキ
    ル基、C3-7シクロアルコキシ−C1-3アルキル基、置換
    されていてもよいC6-14アリール基、置換されていても
    よいC6-14アリール−C1-3アルキル基、置換されてい
    てもよいN,O,Sから成る群から選ばれる1ないし3
    個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基または置
    換されていてもよいN,O,Sから成る群から選ばれる
    1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環
    −C1-3アルキル基を示し、R31は式 【化11】 (X11およびX21はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基
    を示す。)で表される基を示し、R5はC1-6アルキル
    基、C3-7シクロアルキル基、C3-7シクロアルキル−C
    1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ−C1-3アルキル
    基、C3-7シクロアルキルチオ−C1-3アルキル基、C
    1-5アルコキシ−C1-3アルキル基、C3-7シクロアルコ
    キシ−C1-3アルキル基、C1-6アルキルチオ基、C3-7
    シクロアルキルチオ基、C1-5アルコキシ基、C3-7シク
    ロアルコキシ基、置換されていてもよいC6-14アリール
    基、置換されていてもよいC6-14アリール−C1-3アル
    キル基、置換されていてもよいN,O,Sから成る群か
    ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む4ないし7
    員の複素環基または置換されていてもよいN,O,Sか
    ら成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    4ないし7員の複素環−C1-3アルキル基を示し、R61
    は水素原子または−COR7(R7は水素原子、C1-6
    ルキル基、C1-6アルキル基、C6-15アリール基、C
    6-15アリール−C1-3アルキル基を示す)を示す。〕で
    表される請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたはその
    塩。
  24. 【請求項24】R2がC1-6アルキル基で、R5がC1-6
    ルキル基またはN,O,Sから成る群から選ばれる1な
    いし3個のヘテロ原子を含む4ないし7員の複素環基で
    ある請求項23記載の環状ヘキサペプチドまたはその
    塩。
  25. 【請求項25】式(I)で表される環状ヘキサペプチド
    がcyclo[-D-Leu-L-Asp(Php)-L-Asp-D-Thg(2)-L-Leu-D-T
    rp-]である請求項1記載の環状ヘキサペプチドまたはそ
    の塩。
  26. 【請求項26】式 cyclo[−A−X−Y−B−C−D-] (I) 〔式中、A、X、Y、B、CおよびDはそれぞれ請求項
    1記載と同意義を示す。〕で表される環状ヘキサペプチ
    ドの任意の位置で2分される2種のフラグメントを縮合
    させて直鎖状ペンタペプチドを生成し、これをついで閉
    環縮合することを特徴とする請求項1記載の環状ヘキサ
    ペプチドまたはその塩の製造法。
  27. 【請求項27】有効成分として式 cyclo[−A−X−Ya−B−C−D-] (Ia) 〔式中、AはD-中性-α-アミノ酸残基を示し、Xはα-
    アミノ酸残基を示し、Yaはα-アミノ酸残基を示し、
    Bは中性-α-アミノ酸残基を示し、CはL-α-アミノ酸
    残基を示し、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基
    を示す。〕で表される環状ヘキサペプチドまたはその薬
    理学的に許容される塩を含有することを特徴とするエン
    ドセリン受容体拮抗剤。
  28. 【請求項28】エンドセリンB受容体拮抗剤である請求
    項27記載の拮抗剤。
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