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JPH07125221A - プリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

プリントヘッドおよびその製造方法

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Publication number
JPH07125221A
JPH07125221A JP5271436A JP27143693A JPH07125221A JP H07125221 A JPH07125221 A JP H07125221A JP 5271436 A JP5271436 A JP 5271436A JP 27143693 A JP27143693 A JP 27143693A JP H07125221 A JPH07125221 A JP H07125221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base member
groove
lid member
eutectic
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5271436A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Murakami
隆昭 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5271436A priority Critical patent/JPH07125221A/ja
Priority to US08/326,515 priority patent/US5585827A/en
Publication of JPH07125221A publication Critical patent/JPH07125221A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1601Production of bubble jet print heads
    • B41J2/1604Production of bubble jet print heads of the edge shooter type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2/164Manufacturing processes thin film formation
    • B41J2/1642Manufacturing processes thin film formation thin film formation by CVD [chemical vapor deposition]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク流路となる溝2を塞ぐことなく、ベー
ス部材1と蓋部材5とを容易に接合することができるよ
うにする。 【構成】 シリコンでなる、溝2が形成されたベース部
材1と、金の薄膜層4が形成された蓋部材5とが、その
接合面に、シリコンと金の共晶反応によって共晶合金層
3を形成することにより接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばインクジェット
プリンタなどに用いて好適なプリントヘッド、並びにそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のインクジェットプリント
ヘッドの一例の構成を示す正面図である。ベース部材1
は、例えばガラスや金属、シリコン(以下、Siとい
う)などからなり、その上面には、マイクロカッタなど
での切削加工や、エッチング加工などの手法によって、
微細な溝(凹部)22が形成されている。ベース部材1
の溝22が形成された面には、そのうちの凸部の部分に
塗布された、例えばエポキシ樹脂系などの流動性の接着
剤21によって、ガラスなどでなる蓋部材5が接合され
ており、これにより溝22は、インク流路を形成してい
る。
【0003】以上のように構成されるヘッドでは、イン
クが溝(インク流路)22を介して吐出され、この吐出
されたインクが、プリント紙などに付着することによっ
て印刷が行われる。
【0004】ところで、インクの吐出方法としては、大
きく分けて電気機械変換方式と加熱気化型方式と呼ばれ
る2つの方式がある。
【0005】インクの吐出方法を、電気機械変換方式と
する場合には、蓋部材5の上面に圧電素子(電歪素子)
(図示せず)が接着固定される。そして、この場合にお
いては、蓋部材5を振動板とし、これを圧電素子によっ
て溝(インク流路)22側に変形させ、その容積を減少
させる。これにより、溝(インク流路)22内に圧力が
発生し、この圧力によりインクが吐出される。なお、電
気機械変換方式のヘッドとしては、上述したような圧電
素子により蓋部材5を介して溝22内に圧力を発生させ
る構成ではなく、圧電素子とインクとが直接接触する構
成としたものもある。
【0006】また、インクの吐出方法を、加熱気化型方
式とする場合には、蓋部材5をベース部材1に接着する
前に、ベース部材1に形成された溝22内の所定の位置
に、発熱素子(図示せず)が形成される。そして、この
場合においては、発熱素子を加熱することにより、溝
(インク流路)22内のインク内に気泡を発生させ、こ
の気泡の圧力によりインクが吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なインクジェットプリントヘッドにおいて、印刷結果の
高解像度化、高品質化を図るためには、ベース部材1に
形成する溝22の大きさを小さくする必要がある。
【0008】また、最近では、印刷の高速化のため、い
わゆるマルチノズルのヘッド、即ち図7に示したような
インクを吐出する溝22を複数設けたヘッドが主流にな
りつつあり、このようなマルチノズルのヘッドにより、
印刷結果の高解像度化、高品質化を図るためには、溝2
2の大きさを小さくするだけでなく、そのピッチ(溝2
2どうしの距離)を小さくする必要がある。
【0009】しかしながら、溝22の大きさや、そのピ
ッチを小さくした場合、流動性の接着剤21によりベー
ス部材1と蓋部材5とを接着することが困難になる課題
があった。
【0010】即ち、この場合、ベース部材1と蓋部材5
とを接着するための、接着剤21の塗布量や接合圧など
の接着条件が微妙になり、高度の技術が要求されるよう
になる。そして、接着条件があわない場合には、ベース
部材1と蓋部材5との接着時に、未硬化の接着剤21
が、溝22に流れ込み、そこで硬化して溝22を塞いで
しまう課題があった。
【0011】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、微細な溝が形成されたベース部材と、蓋
部材とを、溝を塞ぐことなく、容易に接合することがで
きるようにするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のプリントヘッド
は、例えば溝2が形成されたベース部材1に、蓋部材5
を接合して構成されたプリントヘッドであって、ベース
部材1と蓋部材5の接合面には、共晶反応によって生成
された共晶合金層3が形成されていることを特徴とす
る。
【0013】このプリントヘッドは、共晶合金層3が、
金とシリコンの共晶反応によって生成されたものである
ようにすることができる。
【0014】本発明のプリントヘッドの製造方法は、請
求項1または2に記載のプリントヘッドの製造方法であ
って、ベース部材1に溝2を形成し、蓋部材5と、ベー
ス部材1の溝2が形成された面との間に、共晶反応によ
って共晶合金層3を形成し、ベース部材1および蓋部材
5を接合することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明のプリントヘッドおよびその製造方法に
おいては、溝2が形成されたベース部材1と蓋部材5と
が、その接合面に、共晶反応によって共晶合金層3を形
成することにより接合される。従って、溝2を塞ぐこと
なく、ベース部材1と蓋部材5とを容易に接合すること
ができる。
【0016】また、共晶合金層3が、金とシリコンの共
晶反応によって生成されたものである場合においては、
耐食性を向上させることができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明のプリントヘッドを適用した
インクジェットプリントヘッドの一実施例の構成を示す
斜視図であり、図2は、その正面図である。なお、図1
および図2において、図7における場合と対応する部分
については、同一の符号を付してある。
【0018】ベース部材1は、例えばSiの(110)
単結晶からなり、その上面には、例えば約20乃至30
ミクロン×20乃至30ミクロン程度の凹形状の溝2が
形成されている。溝2の表面には、SiO2でなるシリ
コン酸化層2aが形成されている。ベース部材1の上面
には、次に述べる共晶合金層3を介して金の薄膜層(金
薄膜層)4がベース部材1と対抗する面に形成された蓋
部材5が設けられており、これによりベース部材1に形
成された溝2が、インク流路を形成するようになされて
いる。
【0019】そして、ベース部材1の上面のうちのSi
が露出している部分(溝2およびその表面に形成された
シリコン酸化層2aを除く部分)と、蓋部材5に形成さ
れた金薄膜層4とが接する面には、それら(金とSi)
の共晶反応によって生成された共晶合金(金とSiの共
晶合金)層3が形成されている。
【0020】以上のように構成されるインクジェットプ
リントヘッドでは、例えば前述したように電気機械変換
方式や加熱気化型方式によって、図示せぬインクが溝
(インク流路)2を介して吐出され、この吐出されたイ
ンクが、プリント紙などに付着することによって印刷が
行われる。
【0021】このインクジェットプリントヘッドによれ
ば、インクと接触する部分が、シリコン酸化層2aと蓋
部材5に形成された金薄膜層4であるため、耐薬品性に
優れており、例えばアルカリ性などのインクを使用する
ことができる。
【0022】次に、このインクジェットプリントヘッド
の製造方法について、図3を参照して説明する。まず図
3(a)に示すように、例えばSiの(110)などの
単結晶でなるベース部材1の上面に、例えばCVDなど
によってシリコン窒化膜(Si34膜)11が形成され
る。なお、このシリコン窒化膜11は、後述するように
エッチングマスクとして用いられる。
【0023】そして、ベース部材1の上面に形成したシ
リコン窒化膜11のうち、ベース部材1に形成する溝2
(図1、図2)に対応する部分が、例えば熱リン酸によ
るフォトエッチングなどにより除去され、これによりベ
ース部材(Si)1が露出される(図2(b))。さら
に、ベース部材1の露出した部分に対し、例えば水酸化
カリウム溶液によるウェットエッチングなどが施され、
溝2が形成される(図3(c))。このとき、図3
(a)で説明したシリコン窒化膜11は、エッチングマ
スクとして機能する。
【0024】次に、以上のようにして形成した溝2が熱
酸化され、その表面にシリコン酸化層2aが形成される
(図3(d))。これにより、インクは、ベース部材1
を構成するシリコンそのものに直接接触することなく、
溝2を流れるようになるので、シリコンのはっ水性に起
因するインクの流動性の低下や、インクによるシリコン
の腐食などを防止することができる。従って、このシリ
コン酸化層2aは、いわば保護膜として機能する。
【0025】その後、図3(e)に示すように、シリコ
ン酸化層2aを残したまま、ベース部材1の上面に形成
されたシリコン窒化膜11のみが、例えば熱リン酸など
を用いて除去される。
【0026】そして、図3(f)に示すように、例えば
一面に金薄膜4が形成された蓋部材5とベース部材1と
を、金薄膜4と溝2が形成された面とが対抗するように
接触させる。なお、蓋部材5は、例えばパイレックスガ
ラスなどでなり、その1面が研磨され、例えば蒸着など
により金薄膜4が形成されている。
【0027】蓋部材5とベース部材1とを接触させた
後、即ち蓋部材5に形成された金薄膜4とベース部材1
の上面に露出しているSiそのものとを接触させた後、
さらに加圧し、これをスクラブしながら(こすりなが
ら)、例えば窒素雰囲気やアルゴン雰囲気などの不活性
ガス雰囲気中で、約400℃程度の温度で加熱する。
【0028】すると、接している金薄膜4とベース部材
1の上面との間、即ち金とSiとの間で共晶反応が進
み、共晶合金層3が形成され、融解状態になる。そし
て、これを冷却すると、共晶合金層3が固まり、即ち蓋
部材5に形成された金薄膜4と、ベース部材1の溝2以
外の部分との接触部分だけが、いわば選択的に共晶合金
化され、これにより溝2を塞ぐことなく、ベース部材1
と蓋部材5とが強固に接合される(図3(g))。
【0029】ここで、金(Au)−Si系の平衡状態図
を、図4に示す。図から判るように、AuまたはSiそ
れぞれ単体では、その融点が1063℃または1404
℃であるため、400℃程度の温度では融解しない。し
かしながら、Au−31at.%Siの共晶点での融点
は370℃であるため、Au/Siの界面では、400
℃程度の温度による加熱で共晶反応が起こる。これによ
り、金薄膜4とベース部材1の接触部分では、AuとS
iの共晶合金が形成されて融解状態となる。
【0030】以上のように、AuとSiの共晶合金層3
によって、ベース部材1と蓋部材5とを接合する場合の
条件例を以下に示す。 加熱温度 ・・・約400℃ 加圧力 ・・・約50乃至150g スクラブ 時間 ・・・約1乃至3秒 回数 ・・・約5乃至30回 振幅 ・・・数乃至数十ミクロン 不活性ガス雰囲気・・・約2乃至10リットル/分
【0031】以上、本発明を単ノズルのインクジェット
プリントヘッドに適用した場合について説明したが、本
発明は、複数のノズルを有するヘッド、即ちマルチノズ
ルのヘッドにも適用することができる。図5に、例えば
3つの溝(ノズル)2−1乃至2−3を有するマルチノ
ズルヘッドを製造する場合において、ベース部材1と蓋
部材5とが接合される様子を示す。なお、図5において
は、ベース部材1の溝2以外の部分とが接触している金
薄膜4の部分すべてが共晶合金層3となされている。
【0032】なお、本実施例において説明した共晶反応
により接合する方法は、ベース部材1と蓋部材5とを接
合するときだけでなく、他の場合にも適用することがで
きる。即ち、例えば図1(図2)や図7に示すヘッドに
おいては、通常、インクが吐出される面にオリフィスプ
レートが設けられるが、このオリフィスプレートとヘッ
ドとを接合する場合などに適用することができる。この
場合、オリフィスプレートが、例えばニッケルなどでで
きているときには、そこにAuの薄膜を形成してから、
ヘッドと接合するようにすれば良い。
【0033】また、本実施例では、ベース部材1または
蓋部材5として、シリコン単結晶またはパイレックスガ
ラスをそれぞれ用いるようにしたがこれに限られるもの
ではない。
【0034】即ち、ベース部材1としては、例えばステ
ンレスなど、何らかの方法(例えばプラズマCVDな
ど)でシリコンの薄膜層を形成することができ、且つシ
リコンと金の共晶点での融点に対する耐熱性を有するも
のを用いることができる。また、蓋部材5としても、例
えばシリコンや金属など、何らかの方法で金の薄膜層を
形成することができ、且つシリコンと金の共晶点での融
点に対する耐熱性を有するものを用いることができる。
【0035】さらに、本実施例においては、蒸着によっ
て、蓋部材5に金薄膜層4を形成するようにしたが、こ
れに限られるものではなく、例えばメッキなどによって
蓋部材5に金薄膜層4を形成するようにすることができ
る。メッキによる場合には、パイレックスガラスでなる
蓋部材5に、ニッケルメッキを施した後、さらに金の電
解メッキを施すようにすれば良い。
【0036】また、本実施例では、AuとSiとにより
共晶合金層3を形成するようにしたが、これに限られる
ものではない。即ち、例えば共晶点での融点が、それぞ
れ183℃,356℃,280℃、または577℃のS
n(錫)およびPb(鉛)、AuおよびGe(ゲルマニ
ウム)、AuおよびSn、またはAl(アルミニウム)
およびSiなどにより共晶合金層3を形成するようにす
ることができる。
【0037】但し、この場合、それぞれの薄膜層を、蒸
着やメッキなどでベース部材1、蓋部材5に形成するこ
とができ、且つベース部材1および蓋部材5が、共晶点
での融点に対する耐熱性を有する必要がある。
【0038】さらに、共晶合金層3を形成するための2
つの物質は、上述したように様々なものを用いることが
できるが、2つの物質それぞれ単体での融点と、共晶点
における融点との差が小さいと、加熱時の温度制御を精
度良く行わなければならなくなるため、その差は、より
大きい方が好ましい。
【0039】即ち、例えば上述したAl−Si系の状態
遷移図は、図6に示すようになり、同図から、Alまた
はSiそれぞれ単体の融点は、660℃または1404
℃であり、また共晶点での融点が577℃であることが
判る。この場合、Al単体の融点と共晶点での融点との
差が、ほぼ83℃と小さいため、加熱時の温度が、57
7℃を超え、且つ660℃を超えないように制御しなけ
ればならず、温度制御に許容される誤差の範囲が狭い。
従って、温度制御の精度が低いと、共晶反応が起きなか
ったり、あるいは溶かしたくないAl単体まで溶けてし
まう場合がある。
【0040】一方、実施例中で述べたAuとSiの組み
合わせの場合には、小さい方の差である、Au単体の融
点と共晶点での融点との差であっても、ほぼ693℃と
充分大きいので、AlとSiの組み合わせに比較して、
簡単な温度制御で済むことになる。
【0041】さらに、本実施例では、ベース部材1と蓋
部材5を接合するときに、スクラブしながら加熱するよ
うにしたが、スクラブは必ずしも行わなくて良い。しか
しながら、スクラブしながら加熱する方が、より共晶反
応を促進することができる。
【0042】また、本発明は、例えばエッジシュータ型
やサイドシュータ型のバブルジェット方式などのあらゆ
る型式のインクジェットプリントヘッドに適用すること
ができる。さらに、本発明は、インクジェット方式のプ
リントヘッドの他、蓋部材とベース部材を接合して構成
する他の方式のプリントヘッドにも適用することができ
る。
【0043】なお、図4および図6におけるSi単体の
融点が同一になっていないが、これは、融点を調査する
ときの、例えば気圧などの条件が異なっていたためであ
る。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明のプリントヘッドお
よびその製造方法によれば、溝が形成されたベース部材
と蓋部材とが、その接合面に、共晶反応によって共晶合
金層を形成することにより接合される。従って、溝を塞
ぐことなく、ベース部材と蓋部材とを容易に接合するこ
とができる。
【0045】また、本発明によれば、共晶合金層を、金
とシリコンの共晶反応によって生成したものとすること
ができるので、耐食性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリントヘッ
ドの一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の正面図である。
【図3】図1の実施例のインクジェットプリントヘッド
の製造方法を説明する図である。
【図4】Au−Si系の平衡状態図である。
【図5】マルチノズルヘッドを製造する場合の、ベース
部材1と蓋部材5とが接合される様子を示す図である。
【図6】Al−Si系の平衡状態図である。
【図7】従来のインクジェットプリントヘッドの一例の
構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 溝(インク流路) 2a シリコン酸化膜 3 共晶合金層 4 金薄膜層 5 蓋部材 11 シリコン窒化膜 21 接着剤 22 溝(インク流路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】 即ち、ベース部材1としては、例えばス
テンレスなど、何らかの方法(例えば、プラズマCVD
などに代表されるCVDなど)でシリコンの薄膜層を形
成することができ、且つシリコンと金の共晶点での融点
に対する耐熱性を有するものを用いることができる。ま
た、蓋部材5としても、例えばシリコンや金属など、何
らかの方法で金の薄膜層を形成することができ、且つシ
リコンと金の共晶点での融点に対する耐熱性を有するも
のを用いることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 即ち、例えば上述したAl−Si系の
衡状態図は、図6に示すようになり、同図から、Alま
たはSiそれぞれ単体の融点は、660℃または140
4℃であり、また共晶点での融点が577℃であること
が判る。この場合、Al単体の融点と共晶点での融点と
の差が、ほぼ83℃と小さいため、加熱時の温度が、5
77℃を超え、且つ660℃を超えないように制御しな
ければならず、温度制御に許容される誤差の範囲が狭
い。従って、温度制御の精度が低いと、共晶反応が起き
なかったり、あるいは溶かしたくないAl単体まで溶け
てしまう場合がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝が形成されたベース部材に、蓋部材を
    接合して構成されたプリントヘッドであって、 前記ベース部材と蓋部材の接合面には、共晶反応によっ
    て生成された共晶合金層が形成されていることを特徴と
    するプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記共晶合金層は、金とシリコンの共晶
    反応によって生成されたものであることを特徴とする請
    求項1に記載のプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプリントヘッ
    ドの製造方法であって、 ベース部材に溝を形成し、 蓋部材と、前記ベース部材の溝が形成された面との間
    に、共晶反応によって共晶合金層を形成し、前記ベース
    部材および蓋部材を接合することを特徴とするプリント
    ヘッドの製造方法。
JP5271436A 1993-10-29 1993-10-29 プリントヘッドおよびその製造方法 Withdrawn JPH07125221A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5271436A JPH07125221A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 プリントヘッドおよびその製造方法
US08/326,515 US5585827A (en) 1993-10-29 1994-10-20 Printer head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5271436A JPH07125221A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 プリントヘッドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07125221A true JPH07125221A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17500004

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