JPH0712214U - 発泡樹脂ビーズの分級防止装置 - Google Patents
発泡樹脂ビーズの分級防止装置Info
- Publication number
- JPH0712214U JPH0712214U JP4640793U JP4640793U JPH0712214U JP H0712214 U JPH0712214 U JP H0712214U JP 4640793 U JP4640793 U JP 4640793U JP 4640793 U JP4640793 U JP 4640793U JP H0712214 U JPH0712214 U JP H0712214U
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- Japan
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- curing tank
- resin beads
- foamed resin
- conical
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 養生槽への発泡樹脂ビーズの送粒過程で養生
槽入口で分級されるのを防止すると共に、発泡樹脂ビー
ズの取り出しをマスフロー化し、均一な混合割合で取り
出せるようにする。 【構成】 発泡樹脂ビーズを貯蔵する養生槽1内部の上
方に円錐状あるいは角錐状の分散板4と、下方に好まし
くはその曲面或いは側面の底面に対する角度が発泡樹脂
ビーズの安息角より大きく底面の径或いは一辺の長さが
養生槽内より発泡ビーズを取り出す時の流出角により形
成される流出径より大となるような円錐状或いは角錐状
の埋没板5を配設する。
槽入口で分級されるのを防止すると共に、発泡樹脂ビー
ズの取り出しをマスフロー化し、均一な混合割合で取り
出せるようにする。 【構成】 発泡樹脂ビーズを貯蔵する養生槽1内部の上
方に円錐状あるいは角錐状の分散板4と、下方に好まし
くはその曲面或いは側面の底面に対する角度が発泡樹脂
ビーズの安息角より大きく底面の径或いは一辺の長さが
養生槽内より発泡ビーズを取り出す時の流出角により形
成される流出径より大となるような円錐状或いは角錐状
の埋没板5を配設する。
Description
【0001】
本考案は、予め発泡された発泡樹脂ビーズを養生槽に送粒し貯蔵するに当たり 、送粒過程の養生槽入口で分級されるのを防止する発泡樹脂ビーズの分級防止装 置に関するものである。
【0002】
発泡樹脂製品の成形に際し、予め発泡された発泡樹脂ビーズを送風機を利用し て空気と共に養生槽に送り貯蔵することは極めて重要な工程であり、ここで分級 された発泡樹脂ビーズはその後、取り出し成形加工されるため、養生槽内部より 発泡樹脂ビーズが均一な混合割合で取り出せるかどうかは製品品質の大きな変動 要因となっている。
【0003】 ところで、従来の養生槽においては図3に図示する如く槽1の内部は全て空間 となっており、送粒配管2を通じてここに送粒されてくる発泡樹脂ビーズは必ず しも均一な粒子径及び密度をもっていないため、図の点線で図示するように中心 部に比較的粒子径の小さいもの或いは密度の高いものが集中し、周辺部に粒子径 の大きいもの或いは密度の低いものが集まって堆積する。そのためこの状態で養 生槽下部の取り出し用配管3より取り出しを行なうと、ファネルフローにより中 心部に集中した粒子径の小さいもの或いは密度の高いものが先に取り出されて比 重として重くなり、次第に軽くなる状況になっていて、製品目付け変動が生じる 。
【0004】 このことは、例えば200kg入り養生槽において製品目付け目標を312g とする場合、実際には図3のような比重分布から数グループに分かれ、取り出し 初期の製品の重さが350〜355gであるのに反し、終わり頃には290〜2 95gとなり、上限と下限において約21%のばらつきを生じ、品質クレーム発 生の原因となっている。
【0005】 このため、さきに実開昭55−125426号公報に記載されている如く養生 槽内に間切板を設置することにより分級を防止する構造や、実開昭55−125 427号公報に記載されているように養生槽入口配管に連続して養生槽入口部に 気粒分離筒を連設すると共に上下方向に適宜間隔をおいて流通孔を穿設したダク トを前記分離筒下部より養生槽内底部に亘り配設して分級を防止する手段等が提 案されている。
【0006】
ところが、前記の実開昭55−125426号記載のものでは間切板上に発泡 樹脂ビーズが残留することになり養生槽の専用化或いは同一品質での連続的使用 には適するが、多品種化等で異なる品質を共用する場合には異品種混入による品 質の低下を招き、品種切替え作業も煩雑になる難があり、一方、実開昭55−1 25427号公報記載のものでは発泡樹脂ビーズの真倍率が30倍を越えるもの では有効であるが、30倍以下では分級防止効果は小さく充分でない。又一般に 粉体貯蔵の際に貯槽上部に分散板を設置することや、下部取り出し口上部付近に 埋没板を設置することが行われているが、これらを発泡樹脂ビーズの貯蔵に適用 する場合、貯槽上部への分散板の設置による手段では分散板の形状及び大きさ或 いは送粒物質の特性により貯槽内部での充分な均一混合状態が得られない場合が あり、更に貯槽下部の取り出し口上部付近への埋没板の設置によるものでは貯蔵 物質の流出特性により逆に取り出し時に分級を発生させる場合がある。
【0007】 本考案は上述の如き実状に対処し、分散板,埋没板の構成に着目し、更に改良 を施すことにより前記従来の養生槽及び分級防止装置の欠陥を解消し、養生槽へ の発泡樹脂ビーズの送粒過程で養生槽入口で分級されるのを防止すると共に、発 泡樹脂ビーズの取り出しをマスフロー化し、均一な混合割合で取り出せるように することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 しかして上記目的を達成するため、本考案は発泡樹脂ビーズを貯蔵する養生槽 内部の上方に円錐状あるいは角錐状の分散板と、下方に円錐状或いは角錐状の埋 没板を夫々配設した。 ここで円錐状或いは角錐状の埋没板はその曲面或いは側面の底面に対する角度 が発泡樹脂ビーズの安息角より大きく底面の径或いは一辺の長さが養生槽内より 発泡ビーズを取り出す時の流出角により形成される流出径より大となるよう配設 することが効果的である。
【0009】
上記構成を有する本考案装置によれば上部の発泡樹脂ビーズ入口より発泡樹脂 ビーズが養生槽内に送り込まれるとき、粒子径あるいは密度の異なる混合体を四 方に平均化して投入でき、又四方に分散して自重落下させることから分散板と養 生槽の内壁との間を通って槽内下部側より順次堆積される。
【0010】 そして、次に槽内部の発泡樹脂ビーズを成形工程へ取り出すべく、下部の出口 より取り出すにあたっては更に下部の埋没板によって比重によるばらつきが解消 され、マスフロー化によって中心部から先に流出することなく発泡樹脂ビーズの 分級が防止されて均一な発泡樹脂ビーズの取り出しが可能となる。
【0011】
以下、更に添付図面を参照し、本考案の実施例を説明する。
【0012】 図1及び図2は本考案分級防止装置を備えた養生槽の一例を示す概略図であり 、特に図2は既設養生槽に本考案分級防止装置を備えた場合のものである。
【0013】 これら図において1は養生槽、2は送風機によって発泡樹脂ビーズを送粒する ための送粒用配管、3は前記養生槽1より次の成形工程へ発泡樹脂ビーズを取り 出すための取り出し用配管、4,5,6,7,8,9,10は養生槽1内におい て配設された本考案の要部をなす分級防止装置の各部分で、4は前記送粒配管2 より送粒される発泡樹脂ビーズを養生槽1内壁面付近より落下させる円錐状或い は角錐状の分散板、5は養生槽1内に貯蔵された発泡樹脂ビーズを養生槽1内壁 面付近より流下させる円錐状或いは角錐状埋没板、6は前記埋没板を固定する支 持具、7は前記分散板4を養生槽1内上部に設置するための釣り具、8は前記分 散板4と連結し養生槽1内下部に埋設板5を設置するための釣り具、9は分散板 4を折り畳んで状態で養生槽1内に挿入させた後広げることができる機構を有す る支柱、10は埋没板5を折り畳んだ状態で養生槽1内に挿入させた後広げるこ とができる機構を有する支柱である。
【0014】 ここで、送粒配管2と取り出し用配管3を備えた養生槽1は、適宜公知の形式 の養生槽が使用可能であり、例えば金属又は合成樹脂製のネット状構成の養生槽 が用いられる。又、送粒配管2の養生槽1への入口配管の屈曲部に空気抜き部が 形成されていてもよい。円錐状或いは角錐状の分散板4は底面の径或いは一辺の 長さが少なくとも送粒配管2径より大きく、金属或いは静電気防止を施された布 或いは合成樹脂製のネット状構成のもの等、静電気を発生しない材料で作られて いる。また円錐状或いは角錐状の埋没板5は底面の径或いは一辺の長さが養生槽 1内より取り出される発泡樹脂ビーズの流出角により形成される流出径より大で あり、且つ底面に対する曲面或いは側面の角度が発泡樹脂ビーズの安息角より大 きく、金属或いは静電気防止を施された布或いは合成樹脂製ネット状構成のもの 等静電気を発生しない材料で作られる。
【0015】 上記流出角は粉体の重力流動における理論的な検討が不充分な領域であり、写 真撮影等によって実験的に調べる方法がとられている。本考案者らは使用する養 生槽の相似形縮小養生槽を用いて、使用する発泡樹脂ビーズの一部を着色して縮 小養生槽に色別層状に数層堆積させ、取り出し開始から次色流出開始までの取り 出し量と貯蔵時の次色までの高さから、取り出し時の流動は円錐状になると仮定 して次色層での流動円錐底面の径を算出し、取り出し口径との差より垂直に対す る曲面の角度を求め、これを流出角とした。安息角は、一般に測定される注入法 或いは排出法或いは傾斜法により求めることができる。
【0016】 支持具6は埋没板5を養生槽1に適宜間隔で連結し、公知のワイヤー或いは番 線等除電可能な金属或いは合成樹脂で作られ、径は細い方が好ましい。釣り具7 及び8は公知のワイヤー或いは番線等除電可能な金属或いは合成樹脂で作られる 。支柱9及び10は、公知のワンタッチで広げることができる傘の構造が使用可 能であり、除電可能な金属或いは合成樹脂で作られる。
【0017】 分散板4の設置は、送粒配管2出口の径の中心と、分散板4の中心が同軸で、 送粒される発泡樹脂ビーズが養生槽1内壁面に沿って落下し、且つ分散板4が養 生槽1内に堆積した発泡樹脂ビーズに埋らない位置が好ましい。
【0018】 埋没板5の設置は、分散板4の中心と埋没板5の中心が同軸で、且つ養生槽1 内に堆積した発泡樹脂ビーズに埋まる位置とするが、養生槽1取り出し口より上 部の距離が長くなると埋没板が大きくなり貯蔵量の大幅な減少となるため、次工 程への取り出し量を考慮し、なるべく下方に設置するのが好ましく、特に限定す るものではない。
【0019】 次に既設の養生槽へ本考案装置を設置するにあたっては、分散板4及び埋没板 5を折り畳んだ状態で、支柱9及び10及び釣り具7及び8並びに支持具6と共 に養生槽1上部の発泡樹脂ビーズ入口或いは取り出し口より挿入し養生槽内1で 例えばワンタッチの傘を広げる如く広げて分散板4及び埋没板5を円錐状に形成 させ、釣り具7及び8によって適正な位置に設置し、支持具6例えばワイヤーを 張り具合が均等になるよう調整することによって埋没板5を固定することができ る。又、分散板4及び埋没板5は曲面或いは側面を扇形或いは三角形に分割して 養生槽1内に挿入し、ブラインド方式等で組立てることも可能である。更にこの 設置手段による本考案装置は、新たに養生槽を設置する場合にも利用することが できる。
【0020】 本考案装置を設置した養生槽では、製品目付け目標を312gとする場合、養 生槽より取り出される発泡樹脂ビーズの比重は取り出し初期から終わりに至るま で均一化し、製品の重さは上限で320〜325g及び下限で305〜310g となり、分級防止に顕著な効果を有している。
【0021】
以上の如く本考案装置によれば、既設養生槽に設置する場合においても養生槽 を大幅に改造することなく平易に分散板及び埋没板を設置することができ、しか も分散板,埋没板は円錐状又は角錐状形状を呈しているため発泡樹脂ビーズ製品 の成形に際し、養生槽への発泡樹脂ビーズの投入を四方に平均化し、また払い出 しをマスフロー化して送粒過程で発生する分級を防止するに止まらず、貯蔵され た発泡樹脂ビーズを取り出す過程で発生する分級をも防止することができ、分級 による製品目付け変動を減少させ、製品品質の安定化をもたらし、発泡樹脂ビー ズ成形の従来の課題であった品質クレームの原因を除去することができる。
【図1】本考案分級防止装置を備えた養生槽の1例を示
す略示断面概要図である。
す略示断面概要図である。
【図2】本考案分級防止装置を備えた養生槽の他の実施
例を示す略示断面概要図である。
例を示す略示断面概要図である。
【図3】従来の養生槽内における比重分布の状態を示す
説明図である。
説明図である。
1 養生槽 2 送粒配管 3 取り出し用配管 4 分散板 5 埋没板 6 支持具 7 釣り具 8 釣り具 9 支柱 10 支柱
Claims (2)
- 【請求項1】 発泡樹脂ビーズを貯蔵する養生槽内部の
上方に円錐状あるいは角錐状の分散板を、一方、下方に
円錐状或いは角錐状の埋没板を夫々配設してなることを
特徴とする発泡樹脂ビーズの分級防止装置。 - 【請求項2】 円錐状或いは角錐状の埋没板の曲面或い
は側面の底面に対する角度が発泡樹脂ビーズの安息角よ
り大であり、且つ底面の径或いは一辺の長さが養生槽内
より発泡樹脂ビーズを取り出す時の流出角により形成さ
れる流出径より大となるよう配設されてなる請求項1記
載の発泡樹脂ビーズの分級防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4640793U JPH0712214U (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 発泡樹脂ビーズの分級防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4640793U JPH0712214U (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 発泡樹脂ビーズの分級防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712214U true JPH0712214U (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=12746303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4640793U Pending JPH0712214U (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 発泡樹脂ビーズの分級防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712214U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5674468A (en) * | 1979-11-15 | 1981-06-19 | Matsushita Electric Works Ltd | Storage hopper for granular molding material |
-
1993
- 1993-08-02 JP JP4640793U patent/JPH0712214U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5674468A (en) * | 1979-11-15 | 1981-06-19 | Matsushita Electric Works Ltd | Storage hopper for granular molding material |
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