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JPH07119453A - 二次空気加熱装置 - Google Patents

二次空気加熱装置

Info

Publication number
JPH07119453A
JPH07119453A JP27049693A JP27049693A JPH07119453A JP H07119453 A JPH07119453 A JP H07119453A JP 27049693 A JP27049693 A JP 27049693A JP 27049693 A JP27049693 A JP 27049693A JP H07119453 A JPH07119453 A JP H07119453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
secondary air
heating element
heating
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27049693A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Asada
智 浅田
Mutsuo Sekiya
睦生 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP27049693A priority Critical patent/JPH07119453A/ja
Publication of JPH07119453A publication Critical patent/JPH07119453A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の排気ガス浄化用2次空気供給装置
に用いる為の、昇温効果の高い気体加熱装置を提供する
ものである。 【構成】 1.うず巻形状の薄板金属発熱体に折り曲げ
フィンを設けた気体加熱装置 2.うず巻形状の発熱体重心位置をケーシング軸中心に
くる様、偏心させた気体加熱装置 3.発熱体中間位置に中間電極を設けた気体加熱装置 4.ケーシング内壁面にリング状突立てを設けた気体加
熱装置 5.互いに円周回転方向拘束形状をもつ絶縁支持棒と薄
板金属発熱体を設けた気体加熱装置 6.軸方向位置規制用絶縁体を薄板金属発熱体の問い介
在させた気体加熱装置 7.絶縁部を有する支持用プレートをもつ気体加熱装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の排気ガス浄
化、特にHC,CO低減を目的とした排気ガス浄化触媒
へ高温の空気を導入する2次空気加熱装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気ガスを浄化するための手
法の一つとして、排気ガスを適当な触媒装置へ導入する
方法があり、一般に広く使用されている。この手法の場
合、ある種の条件、例えば機関の始動直後等では、排気
ガス温度や濃度の関係から十分な浄化ができない場合が
ある。そこで、従来から、排気ガス中に温められた空気
を注入し、触媒反応を促進する方法が広く知られ、用い
られている。
【0003】上記の目的で設けられている空気加熱器の
代表的なものには排気ガスを熱源とするものと、専用の
バーナを持つものと、電気ヒータを用いるものとがあ
る。この発明は、この電気ヒータを用いる空気加熱器の
改良に関するものである。
【0004】図35〜図40は特願平4−170705
号に示されたものと類似の二次空気加熱器及びその動作
を説明するための図である。まず二次空気加熱装置の役
割について説明する。
【0005】図35は、従来の二次空気供給装置のシス
テム概略図であり、1は内燃機関本体であり、この内燃
機関本体1は空気流通管2に連通している。空気流通管
2には吸気側から排気側へ向かってエアークリーナー
3、エアーフローセンサー4、空気の流れを徐々に解放
するスロットルボディ5、空気の流れを整えるサージタ
ンク6、吸気マニホルド7、内燃機関本体1からの排気
が流通する排気マニホルド8、排気ガスを浄化する触媒
が備えられた触媒コンバータ9、排気マフラー10が設
けられている。空気流通管2の前記エアークリーナー3
と排気マニホルド8との間には触媒コンバータ9へ二次
空気を供給する二次空気供給管11が連設されている。
図示例では二次空気供給管11の途中に空気ポンプ1
2、流量制御弁13および逆止弁14及び二次空気加熱
装置18が配設されている。
【0006】前記空気ポンプ12、流量制御弁13は制
御ユニット15に接続され、この制御ユニット15は種
々の状態を検出する検出装置16に接続されている。な
お100は二次空気加熱装置18内の発熱体25(後
述)の温度を検出する温度センサである。二次空気加熱
装置18は電源である車載バッテリー18から給電され
ることによって発熱する構成とされており、一端は制御
リレー67に接続されている。この制御リレー67は制
御ユニット15によって制御される。制御ユニット15
は二次空気加熱装置18の発熱時間や温度センサー10
0によって検知された発熱体温度等に応じて二次空気加
熱装置18に対する通電制御を行う。
【0007】以上のようなシステムにおける動作を説明
すれば、エアークリーナー3等を経て空気流入管2内を
流通してきた空気は内燃機関本体1に吸入され、この
後、排気されて排気マニホルド8を通過して外部へ排出
されるのであるが、排気マニホルド8内の排気ガスには
HC、CO、NOxが多く含まれており、これらを除去
すべく触媒コンバータ9でこれらを軽減してから外部へ
排出することとしている。
【0008】ところが内燃機関の始動時には排ガス温度
が低いので排気マニホルド8からは触媒と反応しやすい
温度の空気が触媒コンバータ9に供給されないので、二
次空気供給管11からの外気の供給が必要になる。図示
例では二次空気供給管11の途中に配された前記空気ポ
ンプ12、によって二次空気の供給が促進されている。
図示例の空気ポンプ12では検出装置16によって検出
された水温、回転数、ブースト圧、ポンプ圧力等の検出
データから条件判断し、制御ユニット15からの指示よ
り、空気ポンプ12の回転数などが制御され、適正な量
の空気が触媒コンバータ9に供給される。図示例ではさ
らに流量制御弁13の、制御ユニット15からの指示に
よる開度調節によっても二次空気の供給量が適正化され
る。
【0009】更に二次空気加熱装置18では内燃機関の
低温始動時などには低温の外気が適正に温められてから
触媒コンバータ9に送られるように、供給される空気を
電気ヒータによって加熱している。
【0010】次に従来の二次空気加熱装置18の構造に
ついて説明する。図36は特願平4−170705号に
開示されている二次空気加熱装置の側面断面図、図37
は正面図である。図に於て、19は円筒形のケーシン
グ、40はケーシング19の両端に設けられたフラン
ジ、41はフランジ40に設けられた取付穴である。7
0は両端のフランジ40を互にしめ付けるボルト、30
はボルト70の上にかぶせられたパイプ状の絶縁棒であ
る。
【0011】20は陽極側ターミナル、21は陰極側タ
ーミナル、22はケーシング19とターミナル20,2
1とを絶縁する絶縁体からなるスペーサ、23はターミ
ナル固定用ナット、24は支持用ワッシャ、25はうず
巻形状をなす発熱体である。陽極側ターミナル20、陰
極側ターミナル21は発熱体25に接続されている。発
熱体25はケーシング19に内蔵されており、所定の抵
抗値を有する電気抵抗体(例えばステンレス板)をうず
巻状に巻回して構成されている。29は説明のために示
す空間である。
【0012】図38は従来の電気ヒータ式の二次空気加
熱装置における空気の流れ方を説明するための図で、9
9は空気の流れる方向を説明するための記号、102は
温められていない冷い空気の流れ、101はヒータ25
で温められた熱い空気の流れを示している。図に示すよ
うにケーシング19の内側では、空気は乱れのない整っ
た流れとなっているが、これは流れの空気抵抗を減らす
ために必要なことである。しかしながら、その結果発熱
体25で熱せられた熱い空気101は発熱体25の表面
を包み、冷い空気102が発熱体25に直接触れる機会
が減少する。そして発熱体25から冷い空気102への
熱の伝達は、熱い空気101を介して間接的に行われる
こととなり、結果的に熱伝達率を低くするように作用す
る。
【0013】従来のうず巻状ヒータ25は例えばインボ
リュート曲線でうずを巻いている。インボリュート曲線
形状をなすうず巻状の発熱体では、発熱体図形中心が発
熱体重心と一致しない。発熱体うず巻図形中心がケーシ
ング軸中心にある場合、加熱される空気の温度分布に偏
りが生じ、そのずれによって発熱体とケーシング壁面と
の距離が大きくなる箇所が出来るため、その箇所では十
分空気が加熱されないことになる。
【0014】図39は、従来の電気ヒータ式空気加熱器
における電気ヒータの円周方向での発熱の偏りを説明す
るための図で、説明の都合上うず巻を単純化して(1巻
のみとして)示している。線X,Yは説明のための補助
線である。図中I ,II,III,IVは線X,Yで区分され
た象限を示す。50はケーシング1の中心、49はヒー
タ25の重心位置を示す。
【0015】図から明らかな通り、うず巻のうずの中心
を軸として分割した4つの象限の各部分におけるヒータ
25の長さは異なっている。ヒータ各部の単位長さ当り
の発熱量は同一であるから、当然、各象限における発熱
量は異なっていて、象限I が最も少く、象限IVが最も多
い。
【0016】ところで、この種円形ダクト内の気流は一
般に外周付近で遅く、中心付近で速く流れる傾向がある
ため、ダクト内を流れる間に各象限内では気体の外側部
と内側部とが混合され、温度が平均化されるものの、異
る象限間での気体の混合は生じがたく、温度が平均化さ
れることは少ない。その結果ダクト下流では、ダクトの
円周方向に沿って温度に偏りが生じる。
【0017】このように発熱量に偏りのあるヒータを用
いた場合を、説明のため単巻のうず巻状の発熱体25を
ケーシング19内に、その図形中心を合わせて設置した
場合の加熱状況により図40に示す。図中48は空気が
十分には加熱されない部分を示す。もちろん前述のよう
に実際の発熱体は単巻ではないので温度差は大きくない
が、傾向としては変らない。周知の通り、加熱ヒータか
ら被加熱気体への熱の伝達効率は、その間の温度差が高
い程効率が良いので、上記のように温度ムラがあると言
う事は、なお効率向上の余地がある事を意味する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の気体加熱装置は
以上のように構成され、従来例の説明で示したような動
作を行うので次のような課題がある。 (1)従来装置の加熱効率は低くはないが、前述したご
とく、ケーシング内の空気の流れは整っているためヒー
タ表面が熱せられた空気の層で包まれ、これによって冷
い空気に熱が伝わりにくくなり、加熱効率が高くならな
い。
【0019】(2)又、ケーシング壁面にはケーシング
出口に至るまで、ヒータによって加熱されることがない
冷い空気の層が生じているので、やはり全体としての熱
伝達効率を下げることになる。
【0020】(3)又、ケーシング内の円周方向におけ
る、ヒータの配置密度が均一でないため、加熱状態にム
ラが生じ全体としての熱伝達率が高くならない。
【0021】(4)うず巻状のヒータは、ヒータ長が長
いので振動に弱くなり、ケーシング内でヒータの位置が
安定せず振動によりヒータ間で接触短絡が生じやすい。
【0022】(5)又、ヒータに中間電極を設ける場
合、電極を挿入する作業を容易にするため、ヒータ間の
スペースを大きくとらなければならず、装置の小形化の
上で不利であると言う問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は前記の課題
を(1)を解決するためになされたものであり、発熱体
表面上にフィンを設けたものである。
【0024】第2の発明及び第3の発明は前記課題の
(3)を解決するためになされたものであり、ヒータの
重心を、ケーシング軸中心に一致させて、配置するもの
である。
【0025】第4の発明は前記の課題の(1)を解決す
るためになされた他の手段であって発熱体のうず巻の巻
方向が互に逆になっている複数の発熱体を用いたもので
ある。
【0026】第5の発明は前記課題の(5)を解決する
ためになされたもので、中間電極のボルトに頭部の巾の
狭いボルトを用いたものである。
【0027】第6の発明は前記課題の(2)を解決する
手段であって、ケーシング壁内側に空気流偏向板を設け
たものである。
【0028】第7の発明は前記課題の(2)と(4)と
を解決する手段であって、ケーシング壁内側にヒータ保
持具を兼ねる空気流偏向板を設けたものである。
【0029】第8の発明は前記課題の(4)を解決する
ためのもので、ケーシングの軸心に設けた絶縁棒に凹部
又は凸部を設けこれに発熱体を係合させたものである。
【0030】第9の発明は前記課題の(4)を解決する
他の手段であって、ケーシングの軸心の棒に耐熱絶縁物
性のパイプを挿入し、このパイプに羽根を設けたもので
ある。
【0031】
【作用】第1の発明におけるヒータ表面上に設けたフィ
ンは、ヒータ表面を流れる熱せられた空気の流れを、ヒ
ータ表面から剥離させ、冷い空気がヒータに接しやすく
し、もって、熱伝達効率を向上させる。
【0032】第2の発明によるヒータは、ヒータの重心
がケーシングの軸に一致するように配置されているた
め、円周方向でのヒータ発熱分布がより均一化され、加
熱ムラが減少し、もってヒータ全体での熱伝達効率を向
上させる。
【0033】第3の発明のヒータは、各1個づつのヒー
タは円周方向に発熱ムラを有するが、複数のヒータが組
合さって、この発熱ムラを互に打消ように作用する。
【0034】第4の発明のヒータは、各ヒータがケーシ
ングの中で互いに異なる角度となるため、前方のヒータ
のすき間を通過した冷い空気が、後のヒータに触れやす
くなり、全体として加熱効率が向上する。
【0035】第5の発明は中間電極のボルトの頭部の巾
を小さくしたので、各ヒータ間の間隔を小さくしても、
中間電極を取付けることが可能となり、装置全体の小形
化ができる。
【0036】第6の発明によるダクト壁内面に設けられ
た空気流偏向板はケーシング内の空気の流れをかきまぜ
て、内壁面を流れる冷い空気がヒータに触れやすくし、
もって、熱伝達率を向上させる。
【0037】第7の発明によるヒータ支持プレートはケ
ーシング壁面の流れをかきまぜて、冷い空気がヒータに
触れやすくする作用をも兼ねる。
【0038】第8及び第9の発明による絶縁体支持棒あ
るいは絶縁パイプはケーシング内のヒータの位置を固定
し、ヒータの動きを止め、もって気体加熱供給装置全体
の耐振性を向上させる。
【0039】
【実施例】
実施例1.この発明の第1の発明による二次空気加熱装
置の構造及び動作を図1〜図6により説明する。なお、
この発明全てに係る二次空気加熱装置が内燃機関の排ガ
ス浄化システムに於て用いられる様子は従来と同様であ
るので説明は省略する。
【0040】図1は第1の発明による二次空気加熱装置
18の構造図であり、図1a)は側面断面図、図1b)
は正面図である。以下の図に於て従来と同一の番号は、
同一又は相当部分を示すので、その説明を省略するが、
念のため主要なもののみ、再度説明する。19はケーシ
ング、20は陽極側ターミナル、21は陰極側ターミナ
ル、22はケーシング19と陽極側ターミナル20とを
絶縁する絶縁体からなるスペーサ、23はターミナル固
定用ナット、24は支持用ワッシャ、25はうず巻形状
をなす発熱体である。30は絶縁棒であるが、従来のよ
うにボルト70が通っていても通ってなくてもフランジ
40が固定される手段が講じられておればどちらでもよ
い。
【0041】陽極側ターミナル20、陰極側ターミナル
21は発熱体25に接続されている。発熱体25はケー
シング19に内蔵されており、所定の抵抗値を有する電
気抵抗体(例えばステンレス板)をうず巻状に巻回して
構成されている。説明のためその展開形状の一例(但し
うず巻は4コの場合)を図2に示す。そして図2の発熱
体を巻回したもの(図示説明の都合上1巻した場合)を
図3に示す。
【0042】図2と図3の25a〜25dは、説明の都
合上展開した発熱体25の部分を区別するため設けた説
明記号である。図3の発熱体25の中心部は円形形状に
巻かれているが、パイプ材(図示しない)に図3の発熱
体25を溶接して成形してもよい。25eは巻回したと
き中心になる側の発熱体接続部、25fは同じく外周部
になる側の発熱体接続部である。26はターミナル接続
用穴である。
【0043】図4は発熱体25を巻回した部分(図示の
都合上、端の部分25aのみ)を示す図で、発熱体25
の一部を折り曲げてフィン27aを設けたものである。
前述したとおり発熱体25の表面は高温の空気でおおわ
れるため、後流側になるにつれて、反比例的に局所熱伝
達率が小さくなる。ところがフィン27aを設けること
により、フィン27a直後付近の高温の空気層は抵抗体
表面から剥離され、局所熱伝達率は発熱体上流側付近の
局所熱伝達率に近い値まで改善される。その結果、フィ
ン27aを設けたことで平均熱伝達率も改善される。
【0044】図ではフィン27aは外側へ曲げられてい
るが軸中心側に折り曲げてもよく、又、外曲げと内曲げ
を混用してもよい。又、図には示さないが、うず巻の内
層にも設けてもよい。又、フィン27aの軸方向の位置
は、図では抵抗体25aのほぼ中央に示しているが、前
後に移動したり、不規則な配置にしてもよい。フィン2
7aの折曲げ角度や折曲げ線のケーシング軸となす角度
は種々変えてもよい。
【0045】実施例2.第1の発明の他の実施例を図5
a)b)に示す。実施例1において、発熱体25の一部
に切欠きを設け、折り曲げフィン27aを構成した場
合、発熱体25の強度が低下し、エンジン1あるいは車
体(図示しない)からの振動が加わった場合等に発熱体
25の変形あるいは破壊等が生じやすい。
【0046】この強度低下を大幅に改善した例を図5に
示す。図5には略だ円型の凸凹形状をなす突起27bを
設けた発熱体25が示されている、中央部にスリットを
切り、上下方向に絞り加工されたもので熱伝達率の改善
効果及び発熱体25の上での設置位置、突出させる方向
等についての変形は実施例1と同様に可能である。なお
図5b)に突起27bの構造の理解を助けるため断面図
を示す。突起27bもフィンである。フィン総称してフ
ィン27と言う。
【0047】図6は実施例1又は2のフィン27を用い
た場合のケーシング19内での空気の流れを説明する図
で、熱い空気の層101が定常的に生じることはなくな
り、よく混合される事を示している。
【0048】実施例3.第2の発明の実施例を図7の二
次空気加熱装置正面図に示す。図中50はケーシング1
9の寸法上の中心、51は発熱体25のうず巻中心であ
る。図7では発熱体25の重心位置49をケーシング軸
中心50と一致させた場合を示す。このようにすること
で、ケーシング円周方向での気体の加熱効率のムラが改
善されている。
【0049】又、説明のため図7の各要素の位置関係
を、更に極端化して示したものが図8である。発熱体の
重心49がケーシング19の中心50に合せて配置され
ている結果、ケーシング19内でのヒータ25の発熱分
布の偏りが減少し、加熱ムラ(円周方向の)が少くなっ
ている。
【0050】実施例4.第3の発明の一実施例を図9に
示す。図は、ケーシング19内に設けられた2つのヒー
タ25a,25cを示している。それぞれの重心の位置
48と49はケーシング19の寸法上の中心50を中心
として、対象の位置に配置されている。したがって2つ
のヒータ25a,25cを合せた場合には、円周方向で
の加熱ムラをほとんどなくすることができる。
【0051】この図は図示説明の都合上極端に重心位置
をずらせて示しているものであり、多重巻うずで構成さ
れているヒータの場合、重心位置のズレは本図程大きく
はなく、うず巻の位置は図9に示す程、ずらせる必要は
実際にはない。
【0052】実施例5.第4の発明の実施例による発熱
体の展開図を図10に示す。そして図10の発熱体を巻
回した立体図を図11に示す。説明の都合上25A〜2
5Dはヒータ25の4分割部分を示す。図12は図11
のヒータ25の配置正面図である。
【0053】図11に於て、ヒータ25Aとヒータ25
Bとの接続部分25eは、その巾が絶縁棒30を半周す
る巾となっている。そして各ヒータ25A,25B,2
5C,25Dはそれぞれ巻回したとき、ちょうどケーシ
ング内を1周する長さとなっている。
【0054】したがって、巻回したヒータ25をケーシ
ング19内に収納すると、ヒータ25Aと接続部25e
とで180°、ヒータ25Aと接続部25fとで0°
(接続部25fは外周に近いので円周上で角度をとらな
い)、ヒータ25Cと接続部25eとで180°、ヒー
タ25Dが0°の回転を行い、かつヒータ25Bと25
Dとは、それぞれヒータ25A,25Cとはその巻回方
向が逆になるので、図12から明らかなように4つのヒ
ータ25A〜25Dはケーシング19の軸中心の回りに
その重心位置が点対象になるように配置される。
【0055】4つのヒータの重心は、ケーシングの軸中
心に一致する。図13はこのことを更に詳しく説明する
ための重心位置説明図である。図中60A〜60Dはそ
れぞれ発熱体25A,25B,25C,25Dの重心位
置であり、これらはケーシング19の軸中心50に対
し、点対象に配置されているので、全てを合わせた重心
は中心軸50に一致する。
【0056】実施例6.第5の発明を説明する前に、そ
の発明の必要性について説明する。内燃機関の低温始動
時には、2次空気の昇温速度を早めることで、触媒装置
9の反応を効果的に反応ならしめる。その方法として、
図14の様に、陽極側ターミナル20と陰極側ターミナ
ル21との間に中間ターミナル28を1つ以上設け、低
温始動直後には、中間ターミナル28と陰極側ターミナ
ル21間のより抵抗値の低い電気抵抗体25が発熱する
ことで、電圧一定のもとでより高い発熱量が得られ、昇
温速度を促進できる。
【0057】理解を助けるため図14の発熱体25の展
開図を図17に示す。又図14の29は中間ターミナル
のボルト28の頭部を示す。頭部29はワッシャ24と
の間にスぺーサ22をしめ付け得るだけの十分な大きさ
が必要である。このようなボルトを挿入するためには図
14中の寸法Xが十分大きくなければならない。
【0058】一方、発熱体自体の温度もより高められる
ため、発熱体を保護するためにもある温度以上になると
陽極側ターミナル20陰極側ターミナル21間の発熱に
切り替える必要がある。そのシステムの回路例を図15
に、動作フローチャートの一例を図16に示す。
【0059】図15において、43Aはバッテリ49の
電圧を中間ターミナル28に供給するリレーの接点、4
3Bは同じく、陽極側ターミナル20に供給するリレー
の接点である。ここで各リレーのコイルは図示を省略し
ているが制御ユニット15に接続され、制御されてい
る。
【0060】フローチャート図16に於て、空気温度が
Amaxに到達するまでは中間ターミナル28と陰極側タ
ーミナル21間で発熱させ、TAmaxを越えると、陰極側
ターミナル20と陰極側ターミナル21間での発熱に切
り替える。さらに空気温度がTBmaxを越えると、回路を
OFFして発熱体25を保護する。
【0061】この様に動作する二次空気加熱装置に於て
は、温度の素速い上昇を得る上では、ケーシング19の
長さを短くしておく事が効果があり、そのためには図1
4,図17の寸法Xが発熱体が短絡しない範囲で小さい
方がよい。
【0062】しかしながら、この寸法Xを小さくする
と、中間ターミナル用のボルト28が挿入出来なくな
る。と言うのはボルト28の頭部29は絶縁スペーサ2
2を押えるに十分なだけの大きさが必要だからである。
【0063】そこで第5の発明によるボルト28を図1
8に示す。ボルト28の頭部29の巾Xは、図17の発
熱体25のすき間Xより小さく、巾Y、は絶縁スペーサ
22の直径よりも十分大きい。従って挿入に際しては、
まず頭部29の長手方向をケーシングの軸方向に直角に
して挿入し、挿入後90°回せばよい。
【0064】実施例7.第6の発明による二次空気加熱
装置の実施例を図19〜図21に示す。ケーシング内壁
面にはリング状をなす衝立て32が1つ以上設けられて
いる。図19のように衝立て32を設けたことでケーシ
ング内壁面を通過している気体は発熱体の方向に向けて
流れることになり、全体として、気体が混流化され、熱
伝達率が促進されることになる。
【0065】この様子を説明図20により示す。壁面の
冷い空気の流れ102は衝立て32により、ヒータ25
の中へと送り込まれる。図では衝立て32はヒータとヒ
ータの間の、ちょうど中間位置に示しているが、この位
置にかぎるものではない。又ケーシング19の軸に対し
て直角をなすように示しているが、斜めに設けてあって
もよい。又、ケーシング19の内面全周にそって設けら
れている必要はかならずしもなく、壁の内面に沿って流
れる空気流102を、乱し内面から剥離するに必要な程
度のものでよいことは言うまでもない。
【0066】図21は衝立32をケーシング19の一部
を変形させることで形成しており、このようにすればケ
ーシング19の補強を兼ねることもできる。衝立て32
は空気流偏向板である。
【0067】実施例8.第7の発明による二次空気加熱
装置の実施例を図22〜図23に示す。32は第7の発
明による保持具兼用の空気流偏向板であり、33は絶縁
物である。図23は保持具兼用の空気流偏向板32の詳
細構造を示す斜視図である。空気流偏向板32はケーシ
ング19の内壁面に接着、溶接、ネジ止などにより取り
付けられ、又絶縁物33の外側に発熱体25の端部が巻
付けられていて、この発熱体25を保持している。(中
間電極28がない場合にかぎる。)
【0068】この空気流偏向板32は図23に示す形状
のものにかぎらず、その材質も金属、セラミック等で構
成することができる。又、発熱体25の保持方法は図2
3に示す巻き付け方法にかぎらず、例えば空気流偏向板
32を二重にして、間に発熱体25をはさみ込むとか、
ピン止めするとか種々の一般的方法が使用可能である。
【0069】実施例9.第8の発明による、二次空気加
熱装置の断面図を図24に示す。絶縁棒30の付近を詳
細に示すため図25に部分斜視図を示す。図において、
31は絶縁棒30に挿着された耐熱絶縁物性の絶縁体リ
ング、36は絶縁棒30の一部を棒の長手方向に端から
端まで、削り落して、棒30の断面形状をD形とした凹
部である。37は発熱体25の中心に溶接された金属性
パイプであり、その内径は絶縁棒30が挿入出来る寸法
となっている。
【0070】39はパイプ37の一部を陥没させて造っ
たくぼみであり、その深さは絶縁棒30の凹部36に合
せてある。発熱体25の中心には、発熱体25の回転を
防止するため、その断面形状が図25に示すようにDカ
ット形状をした絶縁体からなる芯棒30が設けられてい
るとしたが、その断面形状は4角形や6角形等一面以上
で、発熱体25の回転自由度を拘束できるものであれば
よい。
【0071】図26は、くぼみ39の構造を示すための
図である。又発熱体25の中心部の軸方向の動きを拘束
するため、上記芯棒30には発熱体25の間の位置に絶
縁体リング31が設けられている。これらの構造を盛り
込むことでエレメント自体の耐振性が大幅に向上され
る。
【0072】なお、ここで特に明確には図示しないが、
絶縁棒30は両端で、固定されたD形の受け金44によ
って回転しないように保持されている。ここでは金属性
パイプ37は、発熱体25とは別体で作り溶接するとし
たが、発熱体25の一部を整形してもよい。
【0073】絶縁体リング31は金属性パイプ37、ひ
いては、発熱体25が軸方向に移動することを防止する
ものである。ここで凹部36は、逆に突出している凸部
をなしていてもよい。その場合この凸部に係合する発熱
体25又は金属性パイプ37の側も、これに合せて、外
側へ突出していることが当然必要である。
【0074】実施例10.第8の発明の他の実施例を図
27〜図31に示す。図27は二次空気加熱装置断面
図、図28は絶縁棒30斜視図、図29は発熱体25の
中心付近の構造を一部切欠きして示す展開図、図30と
図31は、この実施例における絶縁棒30を、発熱体2
5の中心へ挿入する手順を説明するための図である。
【0075】図に於て35は、絶縁棒30の一部を図2
8に示すように切欠いた凹部である。凹部35は図25
に示した凹部36のように、端から端まで設けられてい
るのではなく、一部にのみ(数ケ所)設けられている。
【0076】34は発熱体25の中心部の一部を内側に
折曲げた折曲げ部であって、発熱体25の金属のバネ性
によって、適当な弾性変形が可能である。図28の絶縁
棒30を図29の発熱体25に挿入すると凹部35に折
曲げ部34が係合して、軸回転方向にも又軸の長手方向
のいずれにも、動かなくなる。
【0077】凹部35は、絶縁棒30の上に複数ケ所設
けられているので挿入の際、最初の折曲げ部34が、1
つ目の凹部35に、係合すると、それ以上挿入出来なく
なってしまう。そこで、図30に示すように、挿入の際
には、初め、凹部35を折曲げ部34との角度位置が異
る角度で挿入し、完全に挿入後、絶縁棒30を図示Hの
方向に回転させて、凹部35と折曲げ部34とを係合さ
せる。
【0078】この実施例による方法では、凹部が軸方向
及び軸曲りの回転方向の2つの方向を規制しているので
図25に示す絶縁リング31は使用しても、しなくても
よい。
【0079】この実施例に於ても凹部35は、突出した
凸部であってもよい。その場合これと係合する折曲げ部
は穴にするとか、複数の折曲げ部を設けるとかの相応の
配慮は必要であるが、その対応は当業者であれば容易な
範囲である。
【0080】実施例11.第9の発明による、二次空気
加熱装置に用いられる、絶縁リング31の一実施例を図
32に示す。45は、この絶縁リング31の周囲に、リ
ングの直径方向に伸びた羽根部である。絶縁リングは例
えばセラミックで製作される。46は羽根部45の前後
に設けられた切り込みであって、この切込は、発熱体2
5のうず巻状の形状にぴったり一致する位置に、その板
厚がちょうど入る巾で作られている。
【0081】羽根部45の厚みは、二次空気の流を乱す
ことのないよう、かつ、発熱体25の振動を抑制できる
強度が得られるような適度な厚みに製作されている。図
33は、図32の絶縁リング31を使って、絶縁棒30
に発熱体25を装着した状態を示している。
【0082】図34は羽根部45が発熱体25の位置を
規制する状況を示すための図で、二次空気加熱装置の一
部分の断面を示している。羽根部45の切込部46に発
熱体25がはまり込んで固定されるので、うず巻状の発
熱体25はほとんど振動しなくなる。
【0083】図32では羽根部45は3枚図示されてい
るが、もっと多くても少くても、それなりの効果が得ら
れる。図34に於て、羽根部45の先端部は、例えば図
19に示したケーシング19の内側に設けた空気流偏向
板29に接触あるいは互に係合するようにすれば、更に
強度を高めることができる。羽根部45は、発熱体25
のうず巻の中程を押えることができるのでその制振効果
は特に大きい。
【0084】
【発明の効果】第1の発明は、発熱体表面にフィンを設
け、空気をかきまぜるので、加熱装置全体としての加熱
効率が向上する。
【0085】第2及び第3の発明は、発熱体個々の重
心、あるいは、発熱体全体の平均の重心をケーシングの
中心に合せるようにしたので、うず巻発熱体のケーシン
グ円周方向での発熱の偏りがなくなり、全体として加熱
効率が向上する。
【0086】第4の発明はうず巻状の発熱体の個々のう
ず巻方向を互に逆にしたので、発熱体にふれることなく
冷いまま通過する空気は少くなり、全体として加熱効率
が向上する。
【0087】第5の発明は、中間電極用のボルトに頭部
の巾の狭いものを用いているので二次空気加熱装置の全
長を短くする効果がある。
【0088】第6の発明による空気流偏向板を用いた二
次空気加熱装置では、ケーシング壁面を流れる空気流が
壁から離されて発熱体の内側へ送り込まれるので加熱装
置全体としての加熱効率が向上する。
【0089】第7の発明による、空気流偏向板は第6の
発明の効果に加えて、発熱体を外周で保持するので装置
の耐振性を向上できる。
【0090】第8の発明による二次空気加熱装置の絶縁
棒は凹部又は凸部を有し、ここに発熱体の中心部を係合
させ、発熱体が回転しないようにしているので装置の耐
振性を向上できる。
【0091】第9の発明による二次空気加熱装置の絶縁
リングは発熱体のうず巻の中程の位置を固定することが
できるので装置の耐振性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る二次空気加熱装置の
断面図及び正面図である。
【図2】図1の加熱装置に用いられる発熱体の展開図で
ある。
【図3】図2の発熱体の説明用斜視図である。
【図4】この発明の実施例1に係る発熱体に設けられた
フィンの詳細図である。
【図5】この発明の実施例2に係る発熱体に設けられた
フィンの詳細図である。
【図6】図4、図5のフィンによる空気の流れを説明す
る図である。
【図7】この発明の実施例3に係る二次空気加熱装置の
正面図である。
【図8】図7の構造説明図である。
【図9】この発明の実施例4に係る二次空気加熱装置の
構造説明図である。
【図10】この発明の実施例5に係る二次空気加熱装置
に用いられる発熱体の展開図である。
【図11】図10の発熱体の巻回斜視図である。
【図12】図11の発熱体をケーシング内に設置したと
きの発熱体分布図である。
【図13】図12の発熱体の重心位置説明図である。
【図14】この発明の実施例6による二次空気加熱装置
の断面図である。
【図15】図14の二次空気加熱装置の制御説明用回路
図である。
【図16】図14の二次空気加熱装置の制御説明用フロ
ーチャートである。
【図17】図14の二次空気加熱装置の発熱体の寸法説
明図である。
【図18】図14の二次空気加熱装置の中間電極のボル
ト斜視図である。
【図19】この発明の実施例7による二次空気加熱装置
の断面図である。
【図20】図19の加熱装置の空気の流れの説明図であ
る。
【図21】図19の加熱装置の空気流偏向板の変形例を
示す図である。
【図22】この発明の実施例8による二次空気加熱装置
の断面図である。
【図23】図22の加熱装置の空気流偏向板の組立斜視
図である。
【図24】この発明の実施例9による二次空気加熱装置
の断面図である。
【図25】図24の加熱装置の発熱体中心部の構造を示
す分解斜視図である。
【図26】図24の加熱装置の発熱体中心部の構造説明
図である。
【図27】この発明の実施例10による二次空気加熱装
置の断面図である。
【図28】図27の加熱装置の絶縁棒の斜視図である。
【図29】図27の加熱装置の発熱体中心部分解図であ
る。
【図30】図29の発熱体へ絶縁棒を挿入する手順説明
図である。
【図31】図29の発熱体へ絶縁棒を挿入する手順説明
図である。
【図32】この発明の実施例11による絶縁リングの斜
視図である。
【図33】図32の絶縁リングを用いた発熱体中心部の
組立図である。
【図34】図32の絶縁リングの効果説明図である。
【図35】従来の二次空気加熱装置の使用システム説明
図である。
【図36】従来の二次空気加熱装置の断面図である。
【図37】従来の二次空気加熱装置の正面図である。
【図38】従来の二次空気加熱装置内部の空気流説明図
である。
【図39】従来のうず巻形発熱体の図形中心と重心との
位置関係説明図である。
【図40】従来のうず巻形発熱体の加熱ムラを説明する
図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 18 二次空気加熱装置 19 ケーシング 25 うず巻状の金属板抵抗体 25f うず巻外周の発熱体接続部 27 フィン 28 ボルト 29 ボルト頭部 30 絶縁棒 31 絶縁リング 32 空気流偏向板 35 凹部又は凸部 36 凹部又は凸部 45 羽根部 49 発熱体の重心 50 ケーシングの軸中心 71 頭部の一辺の巾 72 2つの発熱体の間隙距離

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置された電気発熱体を有し、該
    発熱体の一部を、このケーシングの軸に平行しない線に
    そって、折曲げてフィンを構成したことを特徴とする二
    次空気加熱装置。
  2. 【請求項2】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    く円筒状ケーシングと、このケーシング内に設けられ、
    うず巻状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこ
    のケーシングの壁面に平行に設置された電気発熱体を有
    し、この電気発熱体は、そのうず巻の重心が、このケー
    シングの軸中心と一致するように配置されていることを
    特徴とする二次空気加熱装置。
  3. 【請求項3】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    く円筒状ケーシングと、このケーシング内に設けられ、
    うず巻状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこ
    のケーシングの壁面に平行に設置された複数個の電気発
    熱体を有し、この複数個の発熱体全部を合わせたものの
    重心位置が前記ケーシングの軸中心に一致し、かつ個々
    の発熱体の重心位置は、この軸中心とは異る位置になる
    よう配置されていることを特徴とする二次空気加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置された複数個の電気発熱体を
    有し、この複数個の電気発熱体の内の少くとも1個のう
    ず巻の巻回方向が、他の発熱体のうず巻の巻回方向と逆
    になっている事を特徴とする二次空気加熱装置。
  5. 【請求項5】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置され互に直列に接続された複
    数個の電気発熱体を有し、この発熱体の内の隣接する2
    個を、このうず巻の外周部に於て接続し、更にこの接続
    部に頭部の1辺の巾が前記隣接する2つの発熱体の間隙
    距離より狭い頭部を有するボルトを用いて中間電極を設
    けたことを特徴とする二次空気加熱装置。
  6. 【請求項6】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置された複数の電気発熱体と、
    このケーシングの内壁面で前記発熱体同士の接続部に設
    けられ、内壁面を流れる空気の流れを壁面から剥離す
    る、空気流偏向板を有することを特徴とする二次空気加
    熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に示す空気流偏向板の一部分が
    耐熱性絶縁物で構成され、かつ、この絶縁物は、前記発
    熱体の内、隣接する発熱体を、このうず巻の外周で接続
    する接続部を保持して、この発熱体の、ケーシング軸方
    向、ケーシング直径方向あるいはケーシング円周方向へ
    の移動を制限する保持具を兼ねることを特徴とする二次
    空気加熱装置。
  8. 【請求項8】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置された電気発熱体と、このケ
    ーシングの軸心に沿って固定され、前記発熱体のうず巻
    の中心を保持する絶縁棒とを有し、 この絶縁棒の表面に設けられた凹部又は凸部に前記発熱
    体の一部が係合して、この発熱体の軸方向の移動あるい
    は、軸回りの回転移動を抑制するように構成されたこと
    を特徴とする二次空気加熱装置。
  9. 【請求項9】 内熱機関の排気側に導入する空気を加熱
    するための、二次空気加熱装置であって、二次空気を導
    くケーシングと、このケーシング内に設けられ、うず巻
    状の金属板抵抗体から成り、この金属板表面がこのケー
    シングの壁面に平行に設置された電気発熱体とこのケー
    シングの軸心に沿って固定され、前記発熱体のうず巻の
    中心を保持する絶縁棒とを有し、 この絶縁棒に挿入した絶縁リングがこの発熱体の軸方向
    への動きを規制するとともに、この絶縁リングから直径
    方向に突出した羽根部が、この発熱体のうず巻部分の振
    動を抑制するように、構成したことを特徴とする二次空
    気加熱装置。
JP27049693A 1993-10-28 1993-10-28 二次空気加熱装置 Pending JPH07119453A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079823A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Paloma Ind Ltd こんろバーナ
CN116104669A (zh) * 2023-03-03 2023-05-12 广西玉柴船电动力有限公司 一种嵌入式柴油机进气加热器

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JP2009079823A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Paloma Ind Ltd こんろバーナ
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