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JPH07110947A - 光学ピックアッピ及びフォーカスサーボ装置 - Google Patents

光学ピックアッピ及びフォーカスサーボ装置

Info

Publication number
JPH07110947A
JPH07110947A JP27730493A JP27730493A JPH07110947A JP H07110947 A JPH07110947 A JP H07110947A JP 27730493 A JP27730493 A JP 27730493A JP 27730493 A JP27730493 A JP 27730493A JP H07110947 A JPH07110947 A JP H07110947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
focus
objective lens
disc
focus servo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27730493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Fujiie
和彦 藤家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP27730493A priority Critical patent/JPH07110947A/ja
Publication of JPH07110947A publication Critical patent/JPH07110947A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 RF信号よりも広範囲で極大値を有するフォ
トインタラプタ40を対物レンズ3aと同一の移動可能
なように設けると共に、このフォトインタラプタ40の
出力である光量信号LS に基づき、FOK信号で示され
る対物レンズの位置範囲を含み、より広い対物レンズの
位置範囲を示すゲート信号GATEを得ることのできる
比較器39を設ける。そして、システムコントローラ1
1においてFOK信号とゲート信号GATEの論理和が
得られた区間においてフォーカス引き込み制御が行われ
るように、光学ピックアップおよびフォーカスサーボ装
置を構成する。 【効果】 アクセスまでに要する時間が短縮されると共
に、装置の小型化、薄型化を容易に実現可能とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク、光磁気ディ
スク等のディスク状記録媒体に対応した記録装置、再生
装置における光学ピックアップ及びこの光学ピックアッ
プの対物レンズから出力される光ビームのフォーカスを
制御するフォーカスサーボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等のディス
ク状記録媒体に対応した記録装置、再生装置において
は、光学ヘッドから出力される光ビームをディスク記録
面上において適正な焦点状態となるように制御されなけ
ればならず、このため光学ヘッドにおける対物レンズを
ディスク記録面に対して接離する方向に駆動してフォー
カス制御を行なうフォーカスサーボ装置が設けられてい
る。
【0003】そして、フォーカスサーボが可能な範囲
(フォーカス引込可能範囲)は比較的狭いため、記録/
再生動作の開始時やトラックアクセス後においては、ま
ずフォーカスサーチ動作を実行してフォーカス引込可能
範囲にまで対物レンズ位置を制御し、その後フォーカス
サーボループをオンとしてフォーカスサーボが実行され
るようにしている。なお、記録又は再生動作のための立
ち上げ処理としては、フォーカスサーチ及びフォーカス
サーボが実行されたうえで、スピンドルサーボ、トラッ
キングサーボが実行される。そしてこの立ち上げ処理が
完了すると、記録又は再生のための光ビームによる記録
又は再生のための走査が可能となる。
【0004】フォーカスサーチ動作としては、例えば対
物レンズをディスク盤面から最も離れた位置と最も近接
した位置の間において強制的に移動させる。この際に、
光学ヘッドにおいて反射光を検出する4分割ディテクタ
の出力の演算処理によって得られるフォーカスエラー信
号EF としては、ある地点で図7(b)のようにS字カ
ーブが得られる。また、RF信号(4分割ディテクタの
和信号)としては図7(a)のようになる。ここで、R
F信号を所定のスレッショルド値Thと比較することに
よって図7(c)のようにFOK信号が得られるが、こ
のFOK信号はフォーカス引込可能範囲を示すものとな
る。そして、図7(a)に示すRF信号の極大値は、例
えば約1μm〜200μm程度の範囲内において得られ
るものとされているため、これに基づいて示されるフォ
ーカス引込可能範囲(FOK信号)もこれに対応した範
囲を示すこととなる。
【0005】フォーカスサーチ動作により、対物レンズ
位置をこのFOK信号のH期間であるフォーカス引込可
能範囲に制御した段階で、フォーカスサーボをオンとす
ると適正なフォーカス制御が実行される。つまり、フォ
ーカス引込可能範囲において図7(d)のフォーカスゼ
ロクロス検出信号(FZC信号,即ちフォーカスオン検
出信号)の立下り地点に対して対物レンズを制御するフ
ォーカスサーボ制御が実行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8は光ディスクや光
磁気ディスクを断面により概念的に示しており、1aは
音声データ等が記録される信号面であり、1bは例えば
透明な樹脂等により形成される基板の表面を示してい
る。このようなディスク状記録媒体においては、信号面
1aは反射面であり図の実線の矢印に示すように光が反
射するものであるが、破線の矢印に示すように基板表面
1bもある程度光を反射することが知られており、その
反射率は約8%程度とされている。なお、信号面1aの
反射率は光ディスクと光磁気ディスクでは異なり、光デ
ィスクにおいては70〜80%程度、光磁気ディスクに
おいては15〜25%とされている。
【0007】また図9(a)〜(e)は、対物レンズの
ディスク盤面に対する距離と、これに対応して得られる
FOK信号、RF信号、フォーカスエラー信号(E
F )、FZC信号を示している。例えば、ここで対物レ
ンズをディスク盤面より遠い位置から近付いていく方向
に移動させながらフォーカスサーチ動作を行ったとし
て、先ず対物レンズ3a1で示されるように基板表面1
bに対して焦点が合う距離となると、前述のように基板
表面1bも反射率を有することから、この地点で図9
(c)(d)に示すようなRF信号RF およびフォーカ
スエラー信号EF が得られる場合があることになる。そ
して、この際RF信号RF がスレッショルド値Thをこ
えた場合には図9(b)に示すようにここでFOK信号
が得られ、これにともないここでFZC信号も立ち下が
ることになる。そして、さらにディスク盤面に近づいて
対物レンズ3a2 で示すように信号面1aに対して焦点
が合った場合には、再び図(b)〜(e)に示すように
RF信号RF およびフォーカスエラー信号EF に基づき
FOK信号、FZC信号が得られることとなる。
【0008】つまり、ディスクの基板表面がある程度の
反射率を有するために、本来反射面においてのみ得られ
るべきフォーカス引込可能範囲及びフォーカスオン等を
示す上記各種信号が、基板表面に焦点が合った場合にお
いても得られてしまう場合があることになる。このた
め、フォーカスサーチ動作において、例えば上記のよう
に対物レンズをディスク盤面から離れた位置から近接し
た方向に移動させて行ったとすると、反射面において得
られるよりも先に基板表面に焦点が合った時点でフォー
カス引込可能範囲及びフォーカスオン等を示す、いわゆ
る偽のFOK信号、FZC信号等が得られてしまう可能
性が大きくなる。そして、このような場合には基板表面
に焦点を合わせるようにサーボループが閉じてしまうこ
とから、最悪、信号の読み取りが不可能になるという不
都合な状態に陥ることになる。特に、前述のように光磁
気ディスクは信号面の反射率が15〜25%で、基板表
面部の反射率8%と比較的近いため、信号面における反
射に基づいて適正にフォーカスサーボ制御を行うことが
可能なように各種ゲインを設定すると、それだけ基板表
面部にて得られる反射も検出しやすい状態となるため、
上記した誤動作の可能性は顕著となる。
【0009】そこでこれを避けるために、上記のように
対物レンズをディスク盤面から離れた位置から近接した
方向に移動させてフォーカスサーチを行う場合には、最
初に得られたFOK信号、FZC信号は無視して、2回
目に得られたFOK信号、FZC信号に基づいてフォー
カスサーボをオンとする制御を行うようにしたものが知
られている。これにより、例えば図9の対物レンズ3a
2 で示される適性位置にてフォーカスサーボがオンとさ
れることになる。
【0010】ところが、上記のような方法ではディスク
の基板表面の状態等の条件によって、基板表面において
FOK信号、FZC信号が生成されるに足るレーザー光
の反射が得られなかったような場合には、次に信号面で
FOK信号、FZC信号が得られてもフォーカスサーボ
がここでオンとならないような状態となり、適正なフォ
ーカスサーボの制御が得られないような状態になる可能
性もある。また、ディスクの高さズレや面ぶれが著しい
ような場合には、2回目に得られたFOK信号、FZC
信号も基板表面において得られたものとなる可能性が高
くなるなど、信頼性に欠けるという問題がある。
【0011】そこで、他のフォーカスサーチ動作として
は、先ず対物レンズをディスク盤面に接触しないとされ
る距離まで強制的にディスクに対して近付け、この状態
から対物レンズをディスクから離れる方向に移動させて
いき、この移動の際において最初に得られたFOK信
号、FZC信号に基づいてフォーカスサーボをオンとす
るという方法が知られている。この場合には、反射率の
高いディスクの信号面に基づくFOK信号、FZC信号
が初めに得られるので、ほぼ確実に適正なフォーカスサ
ーボ制御に移行することができる。
【0012】ところが、上記方法においては実際にフォ
ーカスサーチ動作が行われる前段階において、一旦対物
レンズをディスク盤面に近付ける動作が必要となる。フ
ォーカスサーチに要する時間はできるだけ短いことが好
ましいが、上記動作に要する時間がフォーカス引き込み
までの時間に含まれることになるため、結果としてフォ
ーカスサーチ完了までの時間を短縮することは困難であ
るという問題を有している。
【0013】また、対物レンズをディスク盤面に近付け
る際に両者が衝突することを防ぐために、通常対物レン
ズの移動を規制するメカニカルなストッパ機構が設けら
れている。ところが、このようなストッパ機構は機械的
な構造であるために装置内においてある程度のスペース
を要することや、ストッパ機構による構成ではディスク
の接離方向における対物レンズの作動距離がディスクの
面ぶれ(例えば光磁気ディスクでは約±0.5mmとさ
れる)よりも大きい必要があり、この作動距離を確保す
る分対物レンズの駆動機構部が大型化するため、装置の
薄型化、小型化が困難であるという問題を有している。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
問題点を解決するため、ディスクからの反射光量に基づ
いてフォーカスサーボ引き込み範囲を検出することので
きる第1の光量信号検出部と、対物レンズと同一の移動
が可能なように設けられ、ディスクからの反射光量に基
づいて、ディスク状記録媒体の信号面に対する相対距離
状態として、所定範囲を検出することができる第2の光
量信号検出部とを備えて光学ピックアップを構成するこ
ととした。
【0015】また、ディスクからの反射光量に基づいて
フォーカスサーボ引き込み範囲を検出することのできる
第1の光量信号検出部と、対物レンズと同一の移動が可
能なように設けられ、ディスクからの反射光量に基づい
て、ディスク状記録媒体の信号面に対する相対距離状態
として、所定範囲を検出することができる第2の光量信
号検出部と、第1の光量信号検出部及び第2の光量信号
検出部の検出情報に基づいてフォーカス引き込み処理を
行うことのできる制御手段とを設けてフォーカスサーボ
装置を構成することとした。
【0016】更に上記制御手段は、第2の光量信号検出
部の検出情報により上記所定範囲外とされた場合には、
対物レンズをディスクから離れる方向に移動させる制御
を行うように構成することとした。
【0017】
【作用】上記構成によれば、第1と第2の光量信号検出
手段の検出情報に基づき、ディスクの信号面からの相対
距離状態が所定範囲内にある時にFOK信号が得られた
と判別された場合にフォーカスサーボをオンとすること
で、ディスクの信号面に対して適正にフォーカスサーボ
制御が行われることとなる。また、第2の光量信号検出
手段の検出情報により示される所定範囲外とされた場合
には対物レンズをディスクから離れる方向に移動させる
ように構成することで、メカニカルな対物レンズのスト
ッパ機構によらず、対物レンズとディスクの衝突を回避
することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図6により本発明の一実施例に
ついて説明する。図6は実施例のフォーカスサーボ装置
を備えた光磁気ディスク記録再生装置(ミニディスク記
録再生装置)のブロック図である。
【0019】図6において、1は光磁気ディスク又は光
ディスクであり、ディスク1はスピンドルモータ2によ
り回転駆動される。3はディスク1に対して記録/再生
時にレーザ光を照射する光学ヘッドであり、光磁気ディ
スクに対して記録時には記録トラックをキュリー温度ま
で加熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再
生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出す
るための比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0020】なお、ディスク1がデータをCDと同様に
ピット形態で記録している光ディスクの場合は、光学ヘ
ッド3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同
様にピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再
生RF信号を取り出すものである。もちろん光ディスク
に対しては後述する磁界記録動作は実行されない。
【0021】このようにディスク1からのデータ読出動
作を行なうため、光学ヘッド3はレーザ出力手段として
のレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタや対物レ
ンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのデ
ィテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構
4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方
向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッド3全
体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能
とされている。
【0022】更に本実施例の光学ヘッド3においては、
少なくともフォーカス方向(ディスクと接離する方向)
において対物レンズ3aと同一の変位が可能なように設
けられたフォトインタラプタ40が配される。そして、
このフォトインタラプタ40から得られる光量信号LS
はフォーカスサーボ装置(サーボ回路9)に供給され
て、ここで広範囲のフォーカス引き込み範囲を示すゲー
ト信号GATEを生成することとなるが、これについて
は後述する。
【0023】また、6は供給されたデータによって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に
配置されている。
【0024】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプリグル
ーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶
対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォー
カス情報(FOK信号)等を抽出する。そして、抽出さ
れた再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給さ
れる。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラ
ー信号はサーボ回路9に供給される。さらにFOK信号
はシステムコントローラ11に供給される。
【0025】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、回
転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ
2を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CLV)に
制御する。
【0026】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリ
コントローラ12によって一旦バッファRAM13に書
き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディスク
1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッフ
ァRAM13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで
(間欠的に)行なわれる。
【0027】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナロ
グ信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供給さ
れて再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号とし
て出力される。
【0028】このようにディスク1から読み出されたデ
ータを一旦バッファRAM13に高速レートで間欠的に
書き込み、さらに低速レートで読み出して音声出力する
ことで、例えば一時的にトラッキングサーボが外れてデ
ィスク1からのデータ読出が不能になっても音声出力は
そのままとぎれることなく継続されるという、いわゆる
ショックプルーフ機能が実現される。
【0029】アドレスデコーダ10から出力される、プ
リグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置情報、
又はデータとして記録されたアドレス情報はエンコーダ
/デコーダ部8を介してシステムコントローラ11に供
給され、各種の制御動作に用いられる。
【0030】ディスク(光磁気ディスク)1に対して記
録動作が実行される際には、端子17に供給された記録
信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18
によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコ
ーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施さ
れる。エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された
記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッ
ファRAM13に書き込まれ、また所定タイミングで読
み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そし
てエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、E
FM変調等のエンコード処理された後磁気ヘッド駆動回
路15に供給される。
【0031】磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0032】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部、20は例えば液晶ディスプレイによ
って構成される表示部を示す。
【0033】なお、光磁気ディスク1においては、楽曲
等のデータが記録されているエリアや未記録エリアを管
理するデータ等がTOC情報として記録されている。そ
して、ディスク1が装填された時点或は記録又は再生動
作の直前等において、システムコントローラ11はスピ
ンドルモータ2及び光学ヘッド3を駆動させ、ディスク
1の例えば最内周側に設定されているTOC領域のデー
タを抽出させる。そして、RFアンプ7、エンコーダ/
デコーダ部8を介してメモリコントローラ12に供給さ
れたTOC情報はバッファRAM13の所定の領域に蓄
えられ、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の
制御に用いられる。
【0034】このような記録再生装置に搭載される本実
施例のフォーカスサーボ装置について図3〜図5を参照
して説明する。図3は図6における光学ヘッド3、RF
アンプ7、サーボ回路9、及びシステムコントローラ1
1を抽出して詳しく示している。なお、図3においては
フォーカスサーボ装置としての構成部分のみを示し、ト
ラッキング、スレッド、スピンドルの各サーボ回路構成
は図示及び説明を省略する。
【0035】先ず、図3に示すように、本実施例の光学
ヘッド3の2軸機構4においては、対物レンズ3aと同
様の移動が可能なようにフォトインタラプタ40が設け
られる。なお、このフォトインタラプタ40において4
0aはLED等の発光素子を、40bはフォトダイオー
ド等の受光素子を示している。
【0036】ここで、図4及び図5を参照してフォトイ
ンタラプタ40について説明する。図4は本実施例の光
学ヘッド3においてフォーカスアクチュエータを概念的
に示す図である。フォトインタラプタ40は、例えばこ
の図に示すようにして取り付けられる。4aは2軸機構
4においてディスクと接離する方向に対物レンズ3aを
駆動するためのフォーカスアクチュエータであり、断面
により示している。このフォーカスアクチュエータ4a
においてYはヨークを示し、このヨークYの内壁側に設
けられているMはマグネットを示す。またBはボビンを
示し、このボビンBに対して対物レンズ3a及びフォト
インタラプタ40が固定して取り付けられている。な
お、この際の対物レンズ3aとフォトインタラプタ40
の固定位置は近接していることが好ましい。またボビン
Bの外壁側に巻回するようにして設けられているLはコ
イルである。なお、この図において41はビームスプリ
ッタ、42、45はコリメータレンズ、43は解析格
子、44はウォラストンプリズム、46はマルチレンズ
を示し、RDはレーザー光を出力するレーザーダイオー
ド、PDはディスク1の反射光をビームスプリッタ4
1、ウォラストンプリズム44、コリメータレンズ4
5、マルチレンズ46を介して受けるフォトダイオード
である。
【0037】つまり上記構成のフォーカスアクチュエー
タ4aでは、コイルLに供給される電流量や極性に応じ
てボビンBが図に示す上下方法に駆動されることにな
る。これによりボビンBに固定されている対物レンズ3
aがボビンBの動きに対応してディスク盤面と接離する
方向に移動するが、この際、フォトインタラプタ40も
共にボビンBに対して固定されていることから、このフ
ォトインタラプタ40も対物レンズ3aと同一の動きを
することとなる。そして、この際フォトインタラプタ4
0の発光素子40aから出力されたLED光が、図の矢
印に示すようにディスク1の信号面1aに反射し、この
反射光が受光素子40bにて得られることになるが、こ
のとき受光素子40bで得られた光量のレベル変化がフ
ォトインタラプタ40の出力信号とされる。
【0038】このフォトインタラプタ40の出力は、例
えば図5(a)の曲線に示すような特性を有しており、
この図において縦軸には出力を、横軸にはフォトインタ
ラプタ40と反射対象との距離を示している。なお、こ
こでいう出力は相対的なもので、発光素子側の発光量の
レベルを100%としているのではなく、与えられた条
件において受光素子側の受光レベルが最大となる時の出
力を100%としいている。フォトインタラプタ40の
受光特性はこの図に示すように、ある所定の距離DL
おいてピーク(100%)を示す曲線として得られるも
のである。
【0039】そこで本実施例では、このような受光特性
に基づき、距離DL が対物レンズ3aとディスク盤面間
のジャストフォーカスとされる距離に相当するように設
定するものである。従って、図4に示すように取り付け
られたフォトインタラプタ40の反射対象を光磁気ディ
スクの信号面とすると、図5(b)の曲線に示すよう
に、フォトインタラプタ40と信号面1aとの距離がD
L (対物レンズ3aがディスク信号面に対しジャストフ
ォーカスとされる距離)となった際に、ピーク(100
%)出力が得られることとなる。そして、このような本
実施例におけるフォトインタラプタ40の特性は、例え
ば約200μm〜5mm程度の範囲内において極大値を
有するものであり、したがって、前述の約1μm〜20
0μmの範囲において極大値が得られるRF信号よりも
広い範囲で、対物レンズ3aがディスク信号面に対しジ
ャストフォーカスとされる位置を含む所定の位置範囲を
示すことが可能となる。なお、図5(b)の曲線におい
て距離DL よりも近距離の地点で得られている小さな起
伏はディスクの基板表面にて反射した光に反応したもの
であるが、上記のようにフォトインタラプタ40の特性
は広範囲においてピークを有するから、このような反応
は微小なものとなるため無視することができる。
【0040】そして、上記のようにして得られるフォト
インタラプタ40の出力は図3に示すように、光量レベ
ル信号LS として比較器39に供給され、ここで所定の
基準電圧Vref2と比較される。これにより、比較器39
からはFOK信号よりも広範囲で、対物レンズ3aがデ
ィスク信号面に対しジャストフォーカスとされる位置を
含む位置範囲を示すゲート信号GATEを生成してシス
テムコントローラ11に出力することが可能となる。
【0041】また、図3に示す光学ヘッド3において
は、反射光を検出する4分割ディテクタ3b(A,B,
C,D)及びサイドスポット用ディテクタ3c(E,
F)、光磁気データ及びピットデータ検出用のディテク
タ3d(I,J)が備えられ、それぞれ検出信号がRF
ンプ7に供給される。RFアンプ7においてはサイドス
ポット用ディテクタ3cからの検出信号(E,F)が用
いられてトラッキングエラー信号が生成される。フォー
カスエラー信号EF は、RFアンプ7において、4分割
ディテクタ3bの出力(A,B,C,D)の演算処理
(A+D)−(B+C)が実行されて生成される。
【0042】なお、RFアンプ7においてRF信号はデ
ィテクタ3dの出力(I,J)が用いられて生成され
る。即ち、光磁気データの場合はI−J、ピットデータ
の場合はI+Jの処理によるデータが抽出される。さら
に、4分割ディテクタ3bの出力の演算処理(A+B+
C+D)により和信号が得られるが、前記図9で説明し
たFOK信号はこの和信号と所定のスレッショルド値の
比較処理によって生成されて、システムコントローラ1
1に供給される。
【0043】フォーカスエラー信号EF はサーボ回路9
において抵抗R1 ,R2 を介して位相補償回路30に供
給され、位相補償処理がなされる。そして、位相補償回
路30の出力は抵抗R3 を介して差動増幅回路31を介
してフォーカスドライバ32に供給される。そしてフォ
ーカスドライバ32の出力がフォーカスドライブ信号と
して2軸機構4におけるフォーカスコイルに印加され
る。R4 は差動増幅回路31の帰還抵抗である。
【0044】以上の信号ループがフォーカスサーボルー
プとされ、このループはスイッチSW1 がオフであると
きに機能して、フォーカスサーボ制御が実行されること
になる。スイッチSW1 がオンとなると、このフォーカ
スサーボのためのフィードバックループが開かれ、フォ
ーカスサーボ動作はオフとされる。
【0045】また、フォーカスエラー信号EF は比較器
33に供給され、基準電圧Vref1と比較されることによ
りFZC信号が生成され、システムコントローラ11に
供給される。
【0046】34,35は電流源回路であり、34はフ
ォーカスサーチ動作において、対物レンズ3aをディス
ク1の盤面に接近する方向に駆動(サーチアップ)する
ためのドライブ電流を出力する電流源回路、35はフォ
ーカスサーチ動作において、対物レンズ3aをディスク
1の盤面から離れる方向に駆動(サーチダウン)するた
めのドライブ電流を出力する電流源回路である。
【0047】これらの電流源回路はそれぞれスイッチS
3 ,SW4 を介して時定数コンデンサC1 及び時定数
抵抗R7 からなる時定数回路に接続されている。またこ
の時定数回路の出力は差動増幅回路38、抵抗R6 ,R
5 を介して差動増幅回路31に供給されるようになされ
ており、スイッチSW2 がオフである期間は、電流源回
路34,35からのサーチドライブ電流がフォーカスド
ライバ32を介して2軸機構4のフォーカスコイルに印
加されるようになされている。
【0048】スイッチSW1 〜SW4 は、それぞれシス
テムコントローラ11から供給されるスイッチ制御信号
SW1 〜SSW4 によってオン/オフ制御される。
【0049】本実施例のフォーカスサーボ装置として
は、図3に示したサーボ回路(フォーカスサーボ回路)
9とシステムコントローラ11のフォーカスサーボ回路
に対する制御機能によって構成されるものである。
【0050】そこで、上述してきた構成による本実施例
のフォーカスサーボ装置のフォーカスサーチ動作を、以
下、図1により説明する。図1(a)は対物レンズ3a
とディスク盤面との距離(即ちフォトインタラプタ40
とディスク盤面との距離)を示している。即ち、本実施
例のフォーカスサーチ動作においては対物レンズ3aを
ディスク盤面から離れた位置から近付く方向に移動させ
ていくものであり、対物レンズ3aをいったんディスク
に接近するように引き上げる動作は行わない。そして、
以下の図1(b)〜(h)の波形図は、図1(a)の対
物レンズ3aとディスク盤面との距離に対応して示され
ているものである。
【0051】例えば、フォーカスサーチ動作は対物レン
ズ3aがディスク盤面からある距離を隔てた地点P0
ら開始されたとすると、この際、対物レンズ3aからは
レーザー光が、また、フォトインタラプタ40の発光素
子40aからは例えばLED光が出力される状態とされ
る。そして、対物レンズ3a(及びフォトインタラプタ
40)が徐々にディスク盤面に対して近付く過程におい
て、前述したようにディスク1の基板表面1bによるレ
ーザー光の反射が得られることとなる。そして、この対
物レンズ3aの焦点が基板表面1bと一致する地点が図
に示す地点P2 とすると、この地点P2 の前後において
フォーカスエラー信号EF は図1(d)に示すように地
点P2 でゼロクロスするS字が得られることとなる。こ
のとき、例えば図1(b)に示すようにRF信号が得ら
れ、これがスレッショルドレベルTh1 を越えたような
場合には、図1(c)の区間P1 〜P3 に示すように、
いわゆる偽のFOK信号が得られる。また、これに基づ
き図1(e)に示すように地点P2 において偽のFZC
信号が得られることとなる。
【0052】そして、さらに対物レンズ3a(及びフォ
トインタラプタ40)がディスク1の盤面に対して近付
くように駆動されていくと、次には対物レンズ3aの焦
点がディスク1の信号面1aに対して合う地点が得られ
ることとなり、この地点が例えば図に示す地点P6 とさ
れる。この際、フォーカスエラー信号EF は図1(d)
に示すように地点P6 でゼロクロスするS字が得られる
が、このとき図1(a)に示すように地点P6 をピーク
とするRF信号が得られ、このRF信号が図のP5 〜P
7 の区間においてスレッショルドレベルTh1 を越えた
とすると、図1(b)に示すように、この区間P5 〜P
7 においてFOK信号が得られることとなる。また、フ
ォーカスエラー信号EF に基づき、図1(e)に示すよ
うに地点P6 においてFZC信号も得られる。
【0053】また、この際フォトインタラプタ40の出
力(光量信号LS )は、図5(b)に示したように対物
レンズ3aの焦点がディスク1の信号面1aに対して合
う距離と一致した場合に最大の出力が得られるようにさ
れているため、図1(f)に示すように地点P6 におい
てピークとなる比較的ブロードな曲線として得られるこ
ととなる。そして、この光量信号LS は比較器39に入
力され、ここでスレッショルドレベルTh2 (=基準電
圧Vref2)を越えれば、その区間においてHレベルのゲ
ート信号GATEが得られることになる。例えばこの図
においては、地点P6 の前後である区間P4 〜P8 にお
いてスレッショルドレベルTh2 を越えていることか
ら、この区間において、図1(g)に示すようにゲート
信号GATEがHレベルとなる。そして、前述のように
光量信号LS は例えばRF信号よりも広範囲において極
大値を有する特性であることに基づき、このようにFO
K信号がHレベルとされる区間P5 〜P7 よりも広範囲
な区間P4 〜P8 においてHレベルのゲート信号GAT
Eが得られることとなる。
【0054】そして、システムコントローラ11におい
ては、入力されているFOK信号と上記ゲート信号GA
TEの論理積を求める処理を行っている。したがってこ
の場合には、このFOK信号とゲート信号GATEがH
レベルとされる区間、すなわち、対物レンズ3aの焦点
がディスク1の信号面1aに対して得られている際のF
OK信号がHレベルとされている区間P5 〜P7 におい
て、システムコントローラ11内では図1(h)に示す
ように、この論理積の演算結果としてHレベルが得られ
ることとなる。
【0055】システムコントローラ11では、例えば上
記論理積としてHレベルとされている期間中に、FZC
信号が得られた時点においてスイッチ制御信号SSW1
出力してスイッチSW1 をオフとし、フォーカスサーボ
ループを閉じるための制御を行うように構成されるもの
である。したがって、この図においては、図1(e)の
地点P6 においてフォーカスサーボがオンとされ、以降
は適正なフォーカスサーボ制御が実行されることとな
る。
【0056】上述のようにフォーカスサーチ時の動作が
行われるように構成することで、対物レンズをディスク
1から離れた位置から近付ける方向に駆動させていって
も、対物レンズ3aの焦点がディスク1の基板表面1b
に対して得られる地点はパスされ、対物レンズ3aの焦
点がディスク1の信号面1aで得られた地点で確実にフ
ォーカスサーボループを閉じることが可能となり、ディ
スク1の基板表面1bに対して焦点があった状態でフォ
ーカスサーボループが閉じてしまうような誤動作を防ぐ
ことが可能となる。また、図1では最初に偽のFOK信
号が得られた場合について示しているが、基板表面1b
に対して焦点があった際に偽のFOK信号が得られず、
最初に本来のFOK信号が得られたような場合も、フォ
ーカスサーボループをオンとするか否かは、FOK信号
とゲート信号GATEの論理積に依っているため、常に
適性なフォーカス位置をサーチすることが可能である。
これにより、従来行われていたような対物レンズをいっ
たんディスクの盤面に近付ける動作を省略することが可
能となる。また、このような動作が省略されることから
従来設けられていたメカニカルな機構のストッパも省略
することが可能となる。
【0057】そして、更に本実施例ではメカニカルなス
トッパ機構を用いることなく、フォトインタラプタ40
の出力に基づいて得られるゲート信号GATEに基づい
て、不用意にディスク盤面と対物レンズが衝突するよう
なことを防ぐことができる。前述のように、例えばRF
信号は約1μm〜200μmの比較的狭い範囲で極大値
を有するのに対して、フォトインタラプタ40の出力は
200μm〜5mmに範囲で極大値を有する信号とされ
ることから、RF信号に基づいて得られるFOK信号に
より示されるフォーカス引き込み範囲と、フォトインタ
ラプタ40の出力に基づいて得られるゲート信号GAT
Eにより示される範囲を比較した場合、ゲート信号GA
TEのほうがより広い範囲を示している。つまり、ゲー
ト信号GATEがLレベルとされている場合にはFOK
信号により示されるフォーカス引き込み可能範囲を完全
に逸脱していると見なすことができる。
【0058】これに基づき、例えばフォーカスサーボル
ープがオンとされフォーカスサーボが実行されている際
においては、何らか原因により対物レンズ3aが大きく
移動して図1の区間P4 〜P8 よりも外の範囲に位置
し、ゲート信号GATEがHからLレベルに変化したよ
うな場合には、フォーカス引き込み可能範囲から大きく
はずれディスク盤面と対物レンズ3aが衝突する可能性
が大きくなるため、システムコントローラ11は強制的
に対物レンズ3aをディスク1の盤面から離す、例えば
図1の地点P0 まで移動させるという処理を行うように
することが可能となる。なお、対物レンズ3aが図1に
示す地点P4 よりもディスク1から離れた状態でゲート
信号GATEがHからLレベルに変化した場合も、対物
レンズ3aは例えば強制的にディスクから離れる方向に
移動させられることになるが、ゲート信号GATEがL
レベルとなった状態では、すでにフォーカス引き込み可
能範囲から大きくはずれているために、例えばこのよう
に対物レンズ3aをディスク1から離した後、再度図1
にて説明したようにフォーカスサーチを行って復帰をは
かればよいので、特に問題にはならない。
【0059】また、フォーカスサーチ時においては次の
ようにして対物レンズ3aがディスク1に衝突しないよ
うに制御することが可能とされる。この場合、対物レン
ズ3aはディスク1から離れた位置から近付いていく方
向に移動するので、ゲート信号GATEは図1(g)に
示すように先ずLレベルが示される。そして、この間は
システムコントローラ11は対物レンズ3aをディスク
1に対して近付く方向に駆動するための制御を継続す
る。そして、対物レンズ3aとディスク1の信号面の距
離がほぼ適正となると、図1(g)の区間P4 〜P8
示すようにゲート信号GATEがHレベルに変化するこ
ととなるが、この区間P4 〜P8 において何らかの原因
によりフォーカスサーボループがオンとされずに、更に
対物レンズ3aがディスク1に近付くように駆動されて
地点P8 を越えた場合には、ここで再びゲート信号GA
TEがLレベルに変化する。そして、システムコントロ
ーラ11ではこのLレベルが再び得られた場合に、対物
レンズ3aを強制的にディスク1から離れる方向に移動
させるよう制御を行う。すなわち、フォーカスサーチ時
においては、ゲート信号GATEがL→H→Lの変化を
示した場合に対物レンズ3aをディスクから遠ざける動
作が実行されるように構成するものである。このように
して、フォーカスサーボ時およびフォーカスサーチ時に
おいて対物レンズ3aがディスク盤面に衝突する事故を
防ぐことができる。
【0060】そこで、上記動作時におけるシステムコン
トローラ11の処理動作について図2のフローチャート
を参照して説明する。このルーチンにおいてはシステム
コントローラ11は、先ずフォーカス制御モードが現在
フォーカスサーボとされているか、あるいはフォーカス
サーチとされているかどうかを判別する(F101) 。そこ
で、ステップF101でフォーカスサーボが行われていると
判別された場合には、ステップF102に進み、ゲート信号
GATEがLレベルに変化したかどうかを判別すること
になる。ここで、ゲート信号GATEがLレベルへの変
化を示さない、即ちHレベルの状態が維持されている場
合には、例えばメインのルーチンに戻り所要の処理を行
うものとされるが、ゲート信号GATEがLレベルに変
化した場合にはステップF104に進み、対物レンズ3aを
ディスク1から強制的に離すように移動させる処理を行
った後、メインのルーチンに戻ることとなる。この際
の、対物レンズ3aをディスク1から離すための具体的
処理としては、システムコントローラ11は例えば図3
に示すスイッチSW1 をオンとしてフォーカスサーボル
ープを開くと共に、スイッチSW2 をオフとしてフォー
カスサーチに相当する動作状態とする。そして、スイッ
チSW4 をオンとしてフォーカスドライバ3を介して電
流源回路35よりサーチダウンのためのドライブ電流が
フォーカスアクチュエータに対して供給されるようにす
ることにより実現される。
【0061】また、ステップF101で現在フォーカスサー
チであるとされた場合には、ステップF103に進み、フォ
ーカスサーチ時における現在までのゲート信号GATE
の信号変化がL→H→Lを示したかどうかが判別され
る。ここで、ゲート信号GATEがL→H→Lの変化を
示していなければ、例えばメインのルーチンに戻り、こ
の場合にはフォーカスサーチ制御を継続する等の所要の
処理を行う。一方、ここでゲート信号GATEがL→H
→Lの変化を示したのであれば、ステップF104に進み対
物レンズ3aをディスク1から離すように移動させた
後、メインのルーチンに戻ることとなる。本実施例のフ
ォーカスサーチでは、例えば図3の各スイッチの動作は
スイッチSW2 はオフ状態で、かつ、SW3 がオンとさ
れてサーチアップのドライブ電流が出力されている状態
とされるから、この場合には、スイッチSW3 をオフに
切換えるとともに、スイッチSW4 をオンとすることに
より対物レンズ3aがディスク1から離れる方向に移動
する動作が実現される。
【0062】なお、上記実施例はミニディスク記録再生
装置に搭載した光学ピックアップ及びフォーカスサーボ
装置としたが、本発明の光学ピックアップ及びフォーカ
スサーボ装置はこれに限定されず、CDその他のディス
ク状記録媒体に対応する記録装置、再生装置において適
用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学ピック
アップ及びフォーカスサーボ装置は、通常のフォーカス
引込み範囲を示すことのできる第1の光量検出手段に加
え、フォトインタラプタ等によりディスク信号面からの
所定の距離状態を示すことのできる第2の光量検出手段
の検出情報に基づいてフォーカス引き込み制御を行うこ
とが可能なようにしたことで、ディスクの基板表面で得
られてしまう光反射による偽のフォーカス引き込み情報
を無視して、確実にディスクの信号面に対物レンズの焦
点が合った地点でフォーカスサーボをかけることが可能
となった。このため、ディスクから離れた位置から近付
いていく方向に対物レンズを直ちに駆動させてフォーカ
スサーチを行うことが可能となるため、従来のように、
一旦対物レンズをディスクに近づける動作を省略するこ
とができ、この結果フォーカスサーチに要する時間を短
縮させることができるという効果を有している。またこ
れにより、メカニカルな対物レンズのストッパ機構を設
ける必要がなくなることから、装置の小型化、薄型化を
図ることが容易となるという効果を有している。
【0064】また、第2の光量検出手段の検出情報を利
用して、フォーカス引き込み範囲外に対物レンズが位置
したとされた場合には、ディスクと衝突しないように対
物レンズを引き下げる制御を行うことが可能となるた
め、この場合にもメカニカルな対物レンズのストッパ機
構は必要とされず、同様に装置の小型化、薄型化に有効
であり、またソフトウェアによりこの処理が実現できる
のでコストを抑制できるという効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーカスサーボ装置の実施例におけ
るフォーカスサーチ動作を示す波形図である。
【図2】実施例のフォーカスサーチ動作のフローチャー
トである。
【図3】実施例のフォーカスサーボ装置の実施例の構成
図である。
【図4】実施例の光学ピックアップにおいてフォトイン
タラプタの固定状態を示す説明図である。
【図5】実施例のフォトインタラプタの出力特性を示す
曲線である。
【図6】実施例のフォーカスサーボ装置を備えた記録再
生装置のブロック図である。
【図7】フォーカスサーチ動作の説明図である。
【図8】ディスク上記録媒体の光の反射状態を示す説明
図である。
【図9】従来のフォーカスサーチ動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 3a 対物レンズ 4 2軸機構 7 RFアンプ 9 サーボ回路 11 システムコントローラ 31,38 差動増幅回路 32 フォーカスドライバ 33,39 比較器 34,35 電流源回路 40 フォトインタラプタ SW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体からの反射光量に基
    づいてフォーカスサーボ引き込み範囲を検出することの
    できる第1の光量信号検出手段と、 光軸方向における対物レンズと同一の移動が可能なよう
    に設けられ、ディスク状記録媒体からの反射光量に基づ
    いて、ディスク状記録媒体の信号面に対する相対距離状
    態として、所定範囲を検出することができる第2の光量
    信号検出手段とを備えていることを特徴とする光学ピッ
    クアップ。
  2. 【請求項2】 ディスク状記録媒体からの反射光量に基
    づいてフォーカスサーボ引き込み範囲を検出することの
    できる第1の光量信号検出手段と、 光軸方向における対物レンズと同一の移動が可能なよう
    に設けられ、ディスク状記録媒体からの反射光量に基づ
    いて、ディスク状記録媒体の信号面に対する相対距離状
    態として、所定範囲を検出することができる第2の光量
    信号検出手段と、 前記第1の光量信号検出手段及び第2の光量信号検出手
    段の検出情報に基づいてフォーカス引き込み処理を行う
    ことのできる制御手段と、 を設けたことを特徴とするフォーカスサーボ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第2の光量信号検
    出手段の検出情報により前記所定範囲外とされた場合に
    は、前記対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離れ
    る方向に移動させるように構成されたことを特徴とする
    請求項2に記載のフォーカスサーボ装置。
JP27730493A 1993-10-12 1993-10-12 光学ピックアッピ及びフォーカスサーボ装置 Withdrawn JPH07110947A (ja)

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